JP5943627B2 - レーザ加工装置及びレーザ加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ガルバノスキャナでレーザビームの照射位置を位置決めしてレーザ加工を行う装置、及びレーザ加工方法に関する。
レーザドリル等のレーザ加工装置に、レーザビームを2方向(x方向及びy方向)に走査する一対のガルバノスキャナが用いられる。ガルバノスキャナは、レーザビームを反射するミラー、ミラーを回転させるモータ、及びモータの回転軸の回転角を計測するエンコーダで構成される。ガルバノスキャナは、その構造に依存する固有振動数を有する。
レーザビームの照射位置を移動させるために、ミラー角度を制御する。照射位置は、2つのミラーのミラー角度の組み合わせで表される。照射位置の動作指令は、ミラーの目標絶対角度、または現在のミラー角度から目標絶対角度までの相対角度で与えられる。ガルバノスキャナは、動作指令を受けると、ミラー角度が目標角度になるようにモータを回転させる。レーザドリル等のレーザ加工装置においては、できるだけ短時間で、できるだけ多くの穴を開けることが望まれる。ミラーの照射位置の移動時間を短くするために、モータの角加速度を大きくし、かつ安定した制御が望まれる。モータの角加速度は、モータトルクに比例する。
ただし、目標角度までの移ガルバノスキャナの動作周波数が固有振動数に近づく。ガルバノスキャナの動作周波数が固有振動数に近づくと、ガルバノスキャナの動作が振動的になり、制御的にも不安定になり易い。動作が振動的にならず、かつ制御的に不安定にならないようにするために、ガルバノスキャナの動作周波数が固有振動数に近づく条件を避けるように動作させることが望まれる。
穴あけ加工を行う加工対象物の表面に、穴を形成すべき多数の加工点が分布する。穴あけ加工を行う際には、これらの加工点に順番にレーザビームを照射する。レーザビームの照射点を、次に加工すべき加工点に移動させる時には、コントローラが、一対のガルバノスキャナに、動作指令を送出する。この動作指令は、ガルバノスキャナが振動的にならず、制御的にも不安定にならない条件(この条件を「安定動作条件」という)を満たし、かつ、目標位置までの移動時間がなるべく短くなるように生成される。
特開2009−56474号公報
加工済の加工点から次に加工すべき加工点までのx方向の移動距離とy方向の移動距離とが大きす異なる場合がある。このような場合でも、一対のガルバノスキャナは、それぞれのモータが、安定動作条件を満たし、かつ目標位置までの移動時間がなるべく短くなるように制御される。一方の方向への移動距離が他方の方向への移動距離より極端に短い場合、移動距離が短い方向に対応するガルバノスキャナは、他方のガルバノスキャナに比べて、照射点が目標位置まで到達する時間が極端に短くなる。
移動距離が短い方向への移動時間が短いことは、その方向に対応するガルバノスキャナのミラーの動作周波数が高いことを意味する。このため、ミラーの動作周波数が固有振動
数に近づき、安定動作条件の限界領域に近づく。
本発明の目的は、加工速度の低下を招くことなく、ガルバノスキャナの動作が制御的に不安定になることを回避することができるレーザ加工装置及びレーザ加工方法を提供することである。
本発明の一観点によると、
レーザビームを出射するレーザ光源と、
加工対象物の表面において、前記レーザ光源から出射されたレーザビームの照射点を相互に異なる方向に移動させる一対のガルバノスキャナと、
前記ガルバノスキャナを制御するスキャナコントローラと
を有し、
前記スキャナコントローラは、
前記一対のガルバノスキャナの各々について、標準トルクを記憶または演算しており、
レーザビームの照射点を現在位置から目標位置まで移動させるとき、前記現在位置から前記目標位置までの、前記一対のガルバノスキャナの各々に対応する方向への移動距離を求め、
前記一対のガルバノスキャナの各々に対応する方向への移動距離のうち、短い方の移動距離制限値とを比較し、短い方の移動距離が前記制限値を下回るとき、移動距離が相対的に長い方向に対応するガルバノスキャナに、当該ガルバノスキャナの前記標準トルクを発生させ、移動距離が相対的に短い方向に対応するガルバノスキャナには、当該ガルバノスキャナの前記標準トルクよりも小さなトルクを発生させるレーザ加工装置が提供される。
本発明の他の観点によると、
レーサビームを、加工対象物上において相互に異なる方向に移動させる一対のガルバノスキャナを経由して、前記加工対象物上に照射してレーザ加工を行う方法であって、
前記レーザビームの照射点の現在位置から目標位置まで移動させるときの、前記一対のガルバノスキャナの各々に対応する方向への移動距離を求める工程と、
前記一対のガルバノスキャナの各々に対応する方向への移動距離のうち、短い方の移動距離と制限値とを比較する工程と、
前記比較する工程で、短い方の移動距離が前記制限値を下回ると判定されたとき、移動距離が相対的に短い方向への移動の加速度を、移動距離が相対的に長い方向への移動の加速度より小さくして、レーザビームの照射点を移動させる工程と、
前記レーザビームの照射点が前記目標位置に達した後、前記レーザビームを出射する工程と
を有するレーザ加工方法が提供される。
移動距離が相対的に短い方向に対応するガルバノスキャナに、当該ガルバノスキャナの標準トルクよりも小さなトルクを発生させることにより、ガルバノスキャナの動作の安定性を高めることができる。レーザビームの照射点の移動時間は、相対的に長い方向に対応するガルバノスキャナのミラーの移動時間によって律速される。このため、移動距離が相対的に短い方向に対応するガルバノスキャナに発生させるトルクを小さくしても、全体として、レーザビームの照射点の目標位置までの移動時間は長くならない。
図1は、実施例によるレーザ加工装置の概略図である。 図2は、加工対象物の表面に画定されている加工点の一例を示す平面図である。 図3A、図3B、図3Cは、それぞれ実施例によるレーザ加工装置を用いたときの、レーザビームの照射点の加速度、速度、及び位置の時間変動の一例を示すグラフである。 図4A、図4B、図4Cは、それぞれは、実施例によるレーザ加工装置を用いたときの、レーザビームの照射点の加速度、速度、及び位置の時間変動の一例を示すグラフである。 図5A、図5B、図5Cは、それぞれは、比較例によるレーザ加工装置を用いたときの、レーザビームの照射点の加速度、速度、及び位置の時間変動の一例を示すグラフである。 図6は、実施例によるレーザ加工方法のフローチャートである。
図1に、実施例によるレーザ加工装置の概略図を示す。レーザ光源10がパルスレーザビームを出射する。レーザ光源10として、例えば炭酸ガスレーザ、YAGレーザ等を用いることができる。レーザ光源10は、パーソナルコンピュータ等の上位装置30からトリガ信号を受信すると、レーザパルスを出射する。
レーザ光源10から出射されたレーザビームのビーム断面が、ビーム整形光学系11により整形される。整形されたレーザビームが、ベンディングミラー13で反射された後、x用ガルバノスキャナ15、y用ガルバノスキャナ16、及びfθレンズ18を経由して加工対象物40に入射する。加工対象物40は、例えばプリント基板であり、xyステージ19に保持されている。加工対象物40の表面をxy面とし、法線方向をz方向とするxyz直交座標系を定義する。
x用ガルバノスキャナ15は、加工対象物40の表面において、レーザビームの照射位置をx方向に移動させる。y用ガルバノスキャナ16は、加工対象物40の表面において、レーザビームの照射位置をy方向に移動させる。なお、x用ガルバノスキャナ16による移動方向と、y用ガルバノスキャナ16による移動方向とは、必ずしも直交させる必要はない。両者が交差する方向であれば、加工対象物40の表面内の任意の位置にレーザビームを照射することができる。
fθレンズ18は、ビーム整形光学系11で整形されたビーム断面を、加工対象物40の表面に結像させると共に、x用ガルバノスキャナ15及びy用ガルバノスキャナ16で2方向に振られたレーザビームを、加工対象物40の表面に垂直入射させる。
x用ガルバノスキャナ15は、ミラー15A、モータ15B、及びエンコーダ15Cを含む。y用ガルバノスキャナ16も、同様にミラー16A、モータ16B、及びエンコーダ16Cを含む。モータ15B、16Bは、それぞれミラー15A、16Aを回転させる。エンコーダ15C、16Cは、それぞれモータ15B、16Bの回転軸の、基準位置からの回転角を計測する。エンコーダ15C、16Cで計測された回転角は、スキャナコントローラ20に入力される。
スキャナコントローラ20が、x用ガルバノスキャナ15及びy用ガルバノスキャナ16を制御する。具体的には、スキャナコントローラ20は、モータ15A、16Aにトルクを発生させるための指令信号を、x用ガルバノスキャナ15及びy用ガルバノスキャナ16に送信する。
上位装置30は、加工対象物40に穴を形成すべき複数の加工点の座標、及び加工順を記憶している。上位装置30からスキャナコントローラ20に、加工点の座標が順次送信
されることにより、レーザ加工が行われる。実際には、スキャナコントローラ20にガルバノスキャナのミラーの目標角度が与えられるが、ミラーの角度とレーザビームの照射位置とは1対1に対応する。このため、ミラーの角加速度、角速度、及び角度は、レーザビームの照射点の加速度、速度、及び位置に対応する。以下の説明において、レーザビームの照射点の加速度、速度、及び位置は、ミラーの角加速度、角速度、及び角度と読み替えることができる。
スキャナコントローラ20は、レーザビームの照射点の現在位置と移動先の目標位置とを記憶している。目標位置は、上位装置30からの指令信号に含まれている。さらに、スキャナコントローラ20は、x方向標準トルク及びy方向標準トルクを記憶または演算している。ここで、「標準トルクを演算」とは、一例として、種々のトルクで評価実験を行って好ましいトルクを求め、得られた好ましいトルクを、標準トルクとして一時キャッシュメモリ等に記憶する処理を意味する。
x方向標準トルク及びy用標準トルクは、それぞれx用ガルバノスキャナ15のモータ15B及びy用ガルバノスキャナ16のモータ16Bで発生させるトルクの標準値である。この標準値には、x用ガルバノスキャナ15及びy用ガルバノスキャナ16の動作が、固有振動数の影響によって不安定にならない条件の下で、移動時間をなるべく短くするように大きな値が設定される。
図2に、加工点の配置の一例を示す。加工対象物40の表面に複数の加工点P1、P2、P3が画定されている。加工点P1、P2、P3の順番にレーザビームが照射される。加工点P1、P2、P3の座標を、それぞれ(x1,y1)、(x2,y2)、(x3,y3)とする。レーザビームの照射位置を加工点P1からP2に移動させるときのx方向及びy方向の移動距離Lx1、Ly1は、それぞれx2−x1、y2−y1である。レーザビームの照射位置を加工点P2からP3に移動させるときのx方向及びy方向の移動距離Lx2、Ly2は、それぞれx3−x2、y3−y2である。
移動距離Ly2は移動距離Lx2に比べて著しく短い。これに対し、移動距離Lx1とLy1との差は、移動距離Lx2とLy2との差に比べて小さい。
図3A〜図3Cに、レーザビームの照射点を加工点P1からP2まで移動させるときの加速度、速度、及び位置の時間変動を示す。図3A〜図3Cでは、y方向の移動距離Ly1がx方向の移動距離Lx1より短い例を示している。
図3Aの横軸は経過時間を表し、縦軸は加速度を表す。x方向の加速度ax及びy方向の加速度ayは、それぞれx用ガルバノスキャナ15(図1)及びy用ガルバノスキャナ16(図1)のモータ15B、16Bが発生するトルクに比例する。x用ガルバノスキャナ15のモータ15Bがx方向標準トルクを発生しているときに、レーザビームの照射点の加速度のx方向成分をx方向標準加速度という。同様に、y用ガルバノスキャナ16のモータ16Bがy方向標準トルクを発生しているときに、レーザビームの照射点の加速度のy方向成分をy方向標準加速度という。図3Aでは、x方向標準加速度とy方向標準加速度とが共にarである場合を示している。なお、必ずしも、x方向標準加速度とy方向標準加速度とを等しくする必要はない。
移動時間の前半においては、レーザビームの照射点の加速度のx成分ax及びy成分ayは、共に、標準加速度arに等しく、後半においては、加速度のx成分ax及びy成分ayは負であり、その絶対値は、標準加速度arと等しい。なお、移動距離Lx1とLy1とが等しくない場合には、x方向の加速時間とy方向の加速時間とは、同一ではない。
図3Bの横軸は経過時間を表し、縦軸は速度を表す。レーザビームの照射点の加速期間中における速度のx成分vx及びy成分vyの傾きは同一であり、減速期間中における速度の、x成分vx及びy成分vyの傾きも同一である。
図3Cの横軸は経過時間を表し、左縦軸はx座標を表し、右縦軸はy座標を表す。y方向の移動距離Ly1がx方向の移動距離Lx1より短いため、まず、レーザビームの照射点のy座標が、目標位置のy座標y2に到達し、その後、レーザビームの照射点のx座標が、目標位置のx座標x2に到達する。
図4A〜図4Cに、レーザビームの照射点を加工点P2からP3まで移動させるときの加速度、速度、及び位置の時間変動を示す。図4A〜図4Cでは、y方向の移動距離Ly2がx方向の移動距離Lx2より著しく短い例を示している。
図4の横軸は経過時間を表し、縦軸は加速度を表す。x用ガルバノスキャナ15(図1)のモータ15Bには、x方向標準トルクを発生させる。これに対し、y用ガルバノスキャナ16(図1)のモータ16Bには、y方向標準トルクよりも小さなトルクを発生させる。このため、レーザビームの照射点の加速度のx成分は、x方向標準加速度arと等しくなる。レーザビームの照射点の加速度のy成分aeは、y方向標準加速度arよりも小さくなる。
図4Bの横軸は経過時間を表し、縦軸は、レーザビームの照射点の速度を表す。y方向の加速度ayがx方向の加速度axより小さいため、加速期間中における速度のy成分vyの傾きは、x成分vxの傾きよりも小さい。
図4Cの横軸は経過時間を表し、左縦軸はx座標を表し、右縦軸はy座標を表す。レーザビームの照射点のy座標の変化が、x座標の変化よりも緩やかである。
図5A〜図5Cに、比較例による方法で、加工点P2から加工点P3までレーザビームの照射位置を移動させるときの加速度、速度、及び位置の時間変動を示す。
図5Aに示すように、比較例においては、移動距離Lx2とLy2との大小関係に依存せず、レーザビームの照射点を、標準加速度arで加速及び減速する。図5Bに示すように、レーザビームの照射点の速度のx成分の傾きと、y成分の傾きとは等しい。図5Cに示すように、レーザビームの照射点のy座標は、極短時間に目標位置である加工点P3のy座標y3まで到達する。
比較例では、y用ガルバノスキャナ16(図1)による加速と減速の周期が短くなる。すなわち、y用ガルバノスキャナ16の動作周波数が高くなる。y方向標準トルクは、y用ガルバノスキャナ16が安定動作する条件を満たすように設定されているため、y用ガルバノスキャナ16の動作周波数が高くなったからといって、直ちに動作が不安定になるということはない。ただし、動作周波数が高くなると、外乱等によって動作が不安定になり易い。
実施例においては、図4A〜図4Cに示すように、レーザビームの照射点の加速及び減速の時間が、図5A〜図5Cに示した比較例の加速及び減速の時間より長い。すなわち、実施例による方法では、y用ガルバノスキャナ16の動作周波数が、比較例による方法に比べて低くなる。このため、y用ガルバノスキャナ16の動作の安定度を高めることができる。
y用ガルバノスキャナ16のモータ16Bで発生させるトルクは、加工点P2から加工
点P3までのy方向の移動時間が、x方向の移動時間を超えないように設定される。従って、y用ガルバノスキャナ16の動作周波数を低くしても、加工点P2から加工点P3までの移動時間が伸びることはない。
上述のように、実施例による方法を採用すると、レーザビームの照射点の移動時間を長くすることなく、ガルバノスキャナの動作の安定度を高めることができる。
図6に、実施例6によるレーザ加工方法のフローチャートを示す。フローチャートの各ステップは、スキャナコントローラ20(図1)が実行する。
スキャナコントローラ20は、上位装置30から、次に加工すべき加工点の座標(目標位置)を受信する。ステップS1において、レーザビームの照射点の現在位置と目標位置とから、x方向の移動距離とy方向の移動距離とを算出する。
ステップS2において、x方向の移動距離とy方向の移動距離との差が判定基準値を超える否かを判定する。一例として、図2に示したx方向の移動距離Lx1とy方向の移動距離Ly1との差は、判定基準値よりも小さい。x方向の移動距離Lx2とy方向の移動距離Ly2との差は、判定基準値を超えている。
なお、判定の対象として、移動距離の差に代えて、移動距離の比を採用してもよい。例えば、短い方の移動距離に対する長い方の移動距離の比が、判定基準値を超えているか否かを判定してもよい。
x方向の移動距離とy方向の移動距離との差または比が判定基準値を超えている場合には、ステップS3が実行され、両者の差または比が判定基準値以下である場合には、ステップS4が実行される。
ステップS3においては、移動距離が相対的に長い方向に対応するガルバノスキャナ(図4A〜図4Cの場合には、x用ガルバノスキャナ15)に、当該ガルバノスキャナの標準トルク(図4A〜図4Cの場合には、x方向標準トルク)を発生させる。この標準トルクは、図4Aに示した標準加速度arに対応する。さらに、移動距離が相対的に短い方向に対応するガルバノスキャナ(図4A〜図4Cの場合には、y用ガルバノスキャナ16)には、当該ガルバノスキャナの標準トルク(y方向標準トルク)よりも小さなトルクを発生させる。この小さなトルクは、図4Aに示したトルクaeに対応する。
この小さなトルクは、レーザビームの照射点の、移動距離が相対的に短い方向への移動時間が、移動距離が相対的に長い方向への移動時間を超えないという条件を満たすように決定される。この条件により、相対的に小さなトルクの下限値が制約される。
移動距離が相対的に短い方のガルバノスキャナによる移動距離と、予め決められた制限値とを比較し、短い方の移動距離が制限値を下回るときに、当該ガルバノスキャナに発生させるトルクを標準トルクより小さくすることが好ましい。これにより、ガルバノスキャナの動作の安定性を高めるという十分な効果が得られる。
ステップS4においては、一対のガルバノスキャナの双方に、標準トルクを発生させる。
ステップS3またはステップS4の後、ステップS5において、レーザビームの照射点が目標位置に到達したか否かを判定する。この判定は、x用ガルバノスキャナ15のエンコーダ15C及びy用ガルバノスキャナ16のエンコーダ16Cの出力に基づいて判定す
ることができる。照射点が目標位置に到達していない場合には、目標位置に到達するまで、x用ガルバノスキャナ15及びy用ガルバノスキャナ16を動作させる。
ステップS5で、照射点が目標位置に到達したと判定された場合には、ステップS6において、上位装置30がレーザ光源10(図1)に対してトリガ信号を出力し、レーザパルスを出射させる。
ステップS7において、加工対象物40の表面に画定されているすべての加工点の加工が終了したか否かを判定する。未加工の加工点が残っている場合には、ステップS1に戻って、レーザビームの照射点を次の目標位置まで移動させる工程を実行する。すべての加工点の加工が終了していると判定された場合には、レーザ加工処理を終了する。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
10 レーザ光源
11 ビーム整形光学系
13 ベンディングミラー
15 x用ガルバノスキャナ
15A ミラー
15B モータ
15C エンコーダ
16 y用ガルバノスキャナ
16A ミラー
16B モータ
16C エンコーダ
18 fθレンズ
19 xyステージ
20 スキャナコントローラ
30 上位装置
40 加工対象物

Claims (4)

  1. レーザビームを出射するレーザ光源と、
    加工対象物の表面において、前記レーザ光源から出射されたレーザビームの照射点を相互に異なる方向に移動させる一対のガルバノスキャナと、
    前記ガルバノスキャナを制御するスキャナコントローラと
    を有し、
    前記スキャナコントローラは、
    前記一対のガルバノスキャナの各々について、標準トルクを記憶または演算しており、
    レーザビームの照射点を現在位置から目標位置まで移動させるとき、前記現在位置から前記目標位置までの、前記一対のガルバノスキャナの各々に対応する方向への移動距離を求め、
    前記一対のガルバノスキャナの各々に対応する方向への移動距離のうち、短い方の移動距離制限値とを比較し、短い方の移動距離が前記制限値を下回るとき、移動距離が相対的に長い方向に対応するガルバノスキャナに、当該ガルバノスキャナの前記標準トルクを発生させ、移動距離が相対的に短い方向に対応するガルバノスキャナには、当該ガルバノスキャナの前記標準トルクよりも小さなトルクを発生させるレーザ加工装置。
  2. 前記スキャナコントローラは、前記レーザビームの照射点の、移動距離が相対的に短い方向への移動時間が、移動距離が相対的に長い方向への移動時間を超えない条件で、移動距離が相対的に短い方向に対応する前記ガルバノスキャナに発生させるトルクを決定する請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. レーサビームを、加工対象物上において相互に異なる方向に移動させる一対のガルバノスキャナを経由して、前記加工対象物上に照射してレーザ加工を行う方法であって、
    前記レーザビームの照射点の現在位置から目標位置まで移動させるときの、前記一対のガルバノスキャナの各々に対応する方向への移動距離を求める工程と、
    前記一対のガルバノスキャナの各々に対応する方向への移動距離のうち、短い方の移動距離と制限値とを比較する工程と、
    前記比較する工程で、短い方の移動距離が前記制限値を下回ると判定されたとき、移動距離が相対的に短い方向への移動の加速度を、移動距離が相対的に長い方向への移動の加速度より小さくして、レーザビームの照射点を移動させる工程と、
    前記レーザビームの照射点が前記目標位置に達した後、前記レーザビームを出射する工程と
    を有するレーザ加工方法。
  4. 前記レーザビームの照射点の、移動距離が相対的に短い方向への移動時間が、移動距離が相対的に長い方向への移動時間を超えないように、前記レーザビームの照射点を移動させる請求項3に記載のレーザ加工方法。
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