JP5939962B2 - 画像処理装置、画像処理方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本明細書で論じられる実施態様は、画像に含まれるノイズ強度の推定に関する。
従来、文書から文字情報を抽出する場合には、文書をスキャナ装置等で読み取ってデジタル画像を生成する。このように文書から生成したデジタル画像にはノイズが含まれることがある。デジタル画像に含まれるノイズを除去するために、メディアンフィルタ、平均フィルタ、ガウシアンフィルタ等のノイズ除去フィルタを使用することができる。
関連する技術として、S/N(Signal/Noise)比に依存した画像処理方法が知られている。画像処理方法は、画像の少なくとも1つの領域に対するS/N比を計算し、前記少なくとも1つのS/N比に基づいてフィルタパラメータを決定し、前記フィルタパラメータに基づいて画像の少なくとも1つの領域を処理する(特許文献1を参照)。
関連する他の技術として、画像信号処理装置が、画像入力素子によって獲得されかつカラー情報に基づいて複数領域に所定の画像処理を施すようになされた画像信号を分割する領域分割部と、領域分割部によって分割された画像信号の個々の領域に関して異なるノイズ削減処理を実行するノイズ削減部を含むことが知られている(特許文献2を参照)。
米国特許第7248749号明細書 米国特許出願公開第2010/0182461号明細書
文書から生成したデジタル画像から文字を抽出する抽出精度は、デジタル画像に含まれるノイズにより大きく左右される。このため、デジタル画像に含まれるノイズの強度を知ることが望ましい。
例えば、デジタル画像に含まれるノイズの強度に比べてノイズ除去効果が強すぎるフィルタを用いれば、画像内の文字情報も除去してしまうおそれがある。一方で、デジタル画像に含まれるノイズの強度に比べてノイズ除去効果が弱すぎるフィルタを用いればデジタル画像に含まれるノイズが十分に除去されないおそれがある。ノイズの強度情報は、例えばこのようなフィルタの選択に有用である。
本発明は、画像に含まれるノイズ強度を推定することを目的とする。
本発明の一側面に係る画像処理装置は、入力画像を複数の分割画像に分割する分割部と、複数の分割画像毎にノイズ除去前の分割画像とノイズ除去後の分割画像との間の差分画像を算出する差分画像算出部と、複数の分割画像毎にノイズ除去前の分割画像における画素強度と差分画像における画素強度との間の相対値を算出する相対値算出部と、複数の分割画像毎に算出される相対値の度数分布に含まれる、入力画像の下地領域における相対値の度数分布を検出する分布検出部と、下地領域における相対値の度数分布に応じてノイズ強度を推定する推定部を備える。
本発明の一側面に係る画像処理方法は、入力画像を複数の分割画像に分割し、複数の分割画像毎にノイズ除去前の分割画像とノイズ除去後の分割画像との間の差分画像を算出し、複数の分割画像毎にノイズ除去前の分割画像における画素強度と差分画像における画素強度との間の相対値を算出し、複数の分割画像毎に算出される相対値の度数分布に含まれる、入力画像の下地領域における相対値の度数分布を検出し、下地領域における前記相対値の度数分布に応じてノイズ強度を推定することを含む。
本発明の一側面に係るコンピュータプログラムは、入力画像を複数の分割画像に分割する処理と、複数の分割画像毎にノイズ除去前の分割画像とノイズ除去後の分割画像との間の差分画像を算出する処理と、複数の分割画像毎にノイズ除去前の分割画像における画素強度と差分画像における画素強度との間の相対値を算出する処理と、複数の分割画像毎に算出される相対値の度数分布に含まれる、入力画像の下地領域における相対値の度数分布を検出する処理と、下地領域における前記相対値の度数分布に応じてノイズ強度を推定する処理をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、画像に含まれるノイズ強度を推定することができる。
画像処理システムのハードウエア構成図である。 画像処理部の機能構成の第1例の説明図である。 (A)は入力画像の一例を示す図であり、(B)は入力画像の分割の説明図である。 (A)〜(C)は、分割画像の例の説明図である。 ノイズ除去後の分割画像の一例を示す図である。 相対値の度数分布のヒストグラムの第1例を示す図である。 画像読取装置の動作の一例の説明図である。 ノイズ強度推定処理の第1例の説明図である。 (A)〜(C)は、それぞれ比較的弱いノイズを含む入力画像と、その二値化画像と、ノイズ除去後に二値化された画像の例示を示す図である。 (A)〜(C)は、それぞれ比較的強いノイズを含む入力画像と、その二値化画像と、ノイズ除去後に二値化された画像の例示を示す図である。 (A)は相対値の度数分布のヒストグラムの第2例を示す図であり、(B)はローパスフィルタによるフィルタリング後のヒストグラムを示す図である。 相対値の度数分布のヒストグラムの第3例を示す図である。 相対値の度数分布のヒストグラムの第4例を示す図である。 (A)及び(B)は、それぞれ相対値の度数分布のヒストグラムの第5例及び第6例を示す図である。 相対値の度数分布のヒストグラムの第7例を示す図である。 画像処理部の機能構成の第2例の説明図である。 (A)は二値化画像の例を示す図であり、(B)は二値化画像で検出されたブロックの例を示す図であり、(C)はブロックの中心座標の例を示す図であり、(D)は中心座標を結ぶ近似直線の例を示す図である。 ノイズ強度推定処理の第2例の説明図である。 分割サイズ調整処理の一例の説明図である。
<1.第1実施例>
以下、本発明に係る画像処理装置、画像処理方法及びコンピュータプログラムの実施例について図を参照しつつ説明する。但し、本発明の技術的範囲はそれらの実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
<1.1.ハードウエア構成>
図1は、画像処理システムのハードウエア構成図である。画像処理システム1は、画像読取装置10と、情報処理装置20とを有する。画像読取装置10は、例えばイメージスキャナ、デジタルカメラ等であり、情報処理装置20は、例えば画像読取装置10に接続して用いられるパーソナルコンピュータ等である。
画像読取装置10は、画像入力部11と、第1画像メモリ部12と、第1インタフェース部13と、第1記憶部14と、第1中央処理部15と、画像処理部16とを有する。以下、画像読取装置10の各部について詳細に説明する。
画像入力部11は、撮像対象物である原稿、風景、人物等を撮像する撮像センサを有する。なお、以下では、撮像対象物が原稿であるものとして説明する。撮像センサは、1次元又は2次元に配列されたCCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子と、撮像素子に撮像対象物の像を結像する光学系を備える。撮像素子は、各画素毎にRGB(Red‐Green‐Blue)の各色に対応するアナログ値を出力する。赤、緑及び青に対応する信号の値をそれぞれR値、G値及びB値と表記することがある。
画像入力部11は、撮像素子から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換して画像データ(以下、RGB画像と称する)を生成する。RGB画像は、各画素のR値、G値及びB値を各々8bitで表現するカラー画像データであってよい。
そして、画像入力部11は、RGB画像の各画素のR値、G値及びB値を輝度値及び色差値であるYUV値に変換した画像(以下、入力画像と称する)を生成し、第1画像メモリ部12に保存する。なお、YUV値を構成するY値、U値及びV値は、例えば以下の式により算出することができる。
Y値= 0.30×R値+0.59×G値+0.11×B値 (1)
U値=−0.17×R値−0.33×G値+0.50×B値 (2)
V値= 0.50×R値−0.42×G値−0.08×B値 (3)
第1画像メモリ部12は、不揮発性半導体メモリ、揮発性半導体メモリ、磁気ディスク等の記憶装置を有する。第1画像メモリ部12は、画像入力部11と接続され、画像入力部11により生成された入力画像を保存する。第1画像メモリ部12は、画像処理部16と接続され、画像処理部16が入力画像に画像処理を施して生成した画像を保存する。
第1インタフェース部13は、USB(Universal Serial Bus)等のシリアルバスに準じるインタフェース回路を有し、情報処理装置20と電気的に接続して画像データ及び各種の情報を送受信する。また、第1インタフェース部13にフラッシュメモリ等を接続して第1画像メモリ部12に保存されている画像データを保存するようにしてもよい。また、第1インタフェース部13は、無線回線を経由して情報処理装置20と通信を行う無線インタフェース回路を備えてもよい。
第1記憶部14は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、又はフレキシブルディスク、光ディスク等の可搬用の記憶装置等を有する。また、第1記憶部14には、画像読取装置10の各種処理に用いられるコンピュータプログラム、データベース、テーブル等が格納される。
第1中央処理部15は、画像入力部11、第1画像メモリ部12、第1インタフェース部13、第1記憶部14、及び画像処理部16と接続され、これらの各部を制御する。第1中央処理部15は、画像入力部11の入力画像生成制御、第1画像メモリ部12の制御、第1インタフェース部13を介した情報処理装置20とのデータ送受信制御、第1記憶部14の制御、画像処理部16による画像処理の制御等を行う。
画像処理部16は、第1画像メモリ部12に接続され、入力画像に含まれるノイズ強度を推定する処理と、入力画像に含まれるノイズを除去する処理と、ノイズが除去された入力画像を二値化する二値化処理を行う。画像処理部16は、第1中央処理部15に接続され、第1中央処理部15からの制御により予め第1記憶部14に記憶されているプログラムに基づいて動作する。なお、画像処理部16は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、ファームウェア等により実現されてもよい。
情報処理装置20は、第2インタフェース部21と、第2画像メモリ部22と、表示部23と、入力部24と、第2記憶部25と、第2中央処理部26とを有する。以下、情報処理装置20の各部について詳細に説明する。
第2インタフェース部21は、画像読取装置10の第1インタフェース部13と同様のインタフェース回路を有し、情報処理装置20と画像読取装置10とを接続する。
第2画像メモリ部22は、画像読取装置10の第1画像メモリ部12と同様の記憶装置を有する。第2画像メモリ部22には、第2インタフェース部21を介して画像読取装置10から受信した画像データが保存される。
表示部23は、液晶ディスプレイ、OELD(organic electroluminescence display)等の表示装置と、表示装置に画像データを出力するインタフェース回路を有する。表示部23は、第2画像メモリ部22と接続されて第2画像メモリ部22に保存されている画像データを表示装置に表示する。
入力部24は、キーボード、マウス等の入力装置及び入力装置から信号を取得するインタフェース回路を有し、利用者の操作に応じた信号を第2中央処理部26に出力する。
第2記憶部25は、画像読取装置10の第1記憶部14と同様のメモリ装置、固定ディスク装置、可搬用の記憶装置等を有する。第2記憶部25には、情報処理装置20の各種処理に用いられるコンピュータプログラム、データベース、テーブル等が格納される。
第2中央処理部26は、第2インタフェース部21、第2画像メモリ部22、表示部23、入力部24及び第2記憶部25と接続され、これらの各部を制御する。第2中央処理部26は、第2インタフェース部21を介した画像読取装置10とのデータ送受信制御、第2画像メモリ部22の制御、表示部23の表示制御、入力部24の入力制御、第2記憶部25の制御等を行う。
なお、図1に示すハードウエア構成は実施例の説明のための例示にすぎない。以下の動作を実行するものであれば、本明細書に記載される画像処理システム1は他のどのようなハードウエア構成を採用してもよい。
<1.2.機能構成>
図2は、画像処理部16の機能構成の第1例の説明図である。画像処理部16は、分割部30と、差分画像算出部31と、相対値算出部32と、分布検出部33と、推定部34と、ノイズ除去部35と、二値化部36を備える。なお、図2の機能構成図は、画像処理部16に関して本明細書で説明される機能に関係する構成を中心に示している。画像処理部16は、図示の構成要素以外の他の構成要素を含んでいてよい。図16の機能構成図も同様である。
分割部30は、第1画像メモリ部12に格納された入力画像を読み出し、入力画像を複数の分割画像に分割する。図3の(A)は入力画像の一例の説明図である。例示の入力画像50は文字を含み、文字は下地領域よりも画素強度が小さい画素で形成される。すなわち、文字は下地領域よりも明度が低く濃度が濃い。このような入力画像は、例えば白下地に黒い文字が印刷された原稿を画像入力部11で撮像した場合に取得される。
図3の(B)は、分割部30による入力画像50の分割の説明図である。図3の(B)の破線は分割線を示す。1つの分割画像の幅方向の画素数はWであり、高さ方向の画素数はHである。参照符号I(R)は、入力画像50から分割された各分割画像を参照するための参照符号であり、符号Rは、分割画像が取り出された領域を一意に指定する変数である。
図4の(A)〜図4の(C)は、分割画像I(R)の例の説明図である。分割画像I(Ri)、I(Rj)及びI(Rk)は、入力画像50内の異なる領域Ri、Rj及びRkから取り出された画像である。分割画像I(Ri)、I(Rj)及びI(Rk)は、元の入力画像50から取り出された領域の違いによって、文字の画素を含む画像と下地領域の画素のみを含む画像とに分類される。
例えば、分割画像I(Ri)及びI(Rj)は、文字の画素51と下地領域の画素52の両方を含むのに対して、分割画像I(Rk)は、下地領域の画素52のみを含む。また、文字の画素51を含む分割画像I(Ri)及びI(Rj)の間でも、入力画像50から取り出された位置によって文字の画素が占める割合が異なる。例えば、分割画像I(Ri)は、分割画像I(Rj)よりも多くの文字の画素51に占められる。
図2を参照する。差分画像算出部31は、所定のノイズ除去処理によって分割画像I(R)からノイズを除去された画像に相当するノイズ除去後の分割画像IF(R)を生成する。例えば、差分画像算出部31は、分割画像I(R)それぞれにノイズ除去処理を施すことによってノイズ除去後の分割画像IF(R)を生成してよい。他の実施例では、ノイズ除去処理後の入力画像50を、分割画像I(R)の分割と同様に分割することによりノイズ除去後の分割画像IF(R)を生成してもよい。
所定のノイズ除去処理は、所定強度のノイズを完全に除去する効果が期待できる程度の強さのノイズ除去処理であってよい。例えば、所定のノイズ除去処理は、下地領域に含まれる所定強度のノイズを完全に除去することができれば、ノイズ除去後の画像から文字情報の一部が欠落する程度の比較的強い効果を有する処理であってもよい。所定のノイズ除去処理は、例えばノイズ除去フィルタによるフィルタリングであってよい。図5は、ノイズ除去後の分割画像IF(R)の一例を示す図である。
差分画像算出部31は、分割画像I(R)毎に(すなわち領域R毎に)、ノイズ除去前の分割画像I(R)とノイズ除去後の分割画像IF(R)との間の差分画像IN(R)を算出する。
相対値算出部32は、分割画像I(R)毎に、ノイズ除去前の分割画像I(R)における画素強度と差分画像IN(R)における画素強度との間の相対値T(R)を算出する。分割画像I(R)における画素強度とは、分割画像I(R)に含まれる全部又は一部の画素から導出される、分割画像I(R)に含まれる全部の画素の画素強度を代表する代表値である。同様に、差分画像IN(R)における画素強度とは、差分画像IN(R)に含まれる全部又は一部の画素から導出される、差分画像IN(R)に含まれる全部の画素の画素強度を代表する代表値である。
例えば、分割画像I(R)の画素強度は、次の数1により、又は次式により算出される分割画像I(R)に含まれる画素の画素強度のパワースペクトルP1であってよい。I(R,m,n)は、分割画像I(R)内の座標(m,n)の画素の画素強度である。画像内に含まれる画素の画素強度のパワースペクトルとは、画像内に含まれる画素の二乗値の合計をいう。
例えば、差分画像IN(R)の画素強度は、次の数2により、又は次式により算出される差分画像IN(R)に含まれる画素の画素強度のパワースペクトルP2であってよい。IF(R,m,n)は、ノイズ除去後の分割画像IF(R)内の座標(m,n)の画素の画素強度である。
上記のパワースペクトルは、分割画像I(R)における画素強度及び差分画像IN(R)の画素強度の一例である。分割画像I(R)における画素強度及び差分画像IN(R)の画素強度を計算する他の計算式が使用されてもよい。例えば、分割画像I(R)における画素強度及び差分画像IN(R)の画素強度は、それぞれ分割画像I(R)内の画素の絶対値の合計及び差分画像IN(R)の内の画素の絶対値の合計であってもよい。
相対値算出部32は、ノイズ除去前の分割画像I(R)における画素強度と差分画像IN(R)における画素強度の比に基づき相対値T(R)を算出する。例えば、相対値算出部32は、次の数3により、又は次式により算出される相対値T(R)を算出する。数3の相対値T(R)は、ノイズ除去前の分割画像I(R)における画素強度と差分画像IN(R)における画素強度の比のデシベル表現である。
相対値T(R)は、他の計算式により算出されてもよい。例えば、相対値算出部32は、ノイズ除去前の分割画像I(R)における画素強度と差分画像IN(R)における画素強度の比そのものを相対値T(R)として算出してもよい。
差分画像IN(R)はノイズ除去前の分割画像I(R)からノイズ除去後の分割画像IF(R)を差し引いたものであるから、差分画像IN(R)における画素強度は、分割画像I(R)に含まれるノイズ成分の強度を示すことが期待される。したがって、分割画像I(R)と差分画像IN(R)の相対値T(R)は、分割画像I(R)における信号対雑音比(SNR: signal noise ratio)を近似する。
分布検出部33は、複数の分割画像I(R)毎に算出される相対値T(R)の度数分布のヒストグラムを生成する。図6は、相対値T(R)の度数分布のヒストグラムの第1例を示す図である。
下地領域に文字を含む入力画像の場合、度数分布が複数のまとまりを生じることが期待される。上述のとおり、文字の画素の画素強度は下地領域の画素の画素強度よりも小さい。したがって、図4の(A)及び図4の(B)に示すような文字の画素を含む分割画像I(Ri)及びI(Rj)における画素強度は、図4の(C)に示すような下地領域の画素のみの分割画像I(Rk)における画素強度よりも小さい。この結果、分割画像I(Ri)及びI(Rj)について算出される相対値T(Ri)及びT(Rj)は、I(Rk)について算出される相対値T(Rk)よりも小さくなる。
このため、相対値T(R)の度数分布は、文字の画素を含む分割画像について算出された相対値の度数の分布60と、下地領域の画素のみを含む分割画像について算出された相対値の度数の分布61とに分離される。図6の例では、文字の画素を含む場合の相対値の度数は、下地領域の画素のみを含む場合の相対値の度数よりも、より小さい相対値の範囲60に分布する。
分布検出部33は、複数の分割画像I(R)毎に算出される相対値T(R)の度数分布に含まれる、下地領域における相対値T(R)の度数分布を検出する。例えば、分布検出部33は、分布60及び61のうちより大きな相対値の範囲にある分布61を、下地領域における相対値T(R)の度数分布として検出する。度数分布61の検出方法は、後述の「2.下地領域における相対値の度数分布の検出処理」にてより詳しく例示する。
なお、下地領域よりも画素強度が大きな画素で文字が形成される場合、例えば、黒下地に白い文字が印刷された原稿から入力画像が取得される場合もある。このような場合には、文字の画素を含む場合の相対値の度数は、下地領域の画素のみを含む場合の相対値の度数よりも、より大きい相対値の範囲に分布する。分布検出部33は、相対値が異なる範囲にある相対値の複数の分布のうち、より小さな相対値の範囲にある分布を、下地領域における相対値T(R)の度数分布として検出してよい。
推定部34は、下地領域における相対値T(R)の度数分布61に応じて入力画像に含まれるノイズ強度を推定する。例えば、推定部34は、度数分布61内において度数が極大値となる相対値TNに基づいてノイズ強度を推定する。他の実施例では、推定部34は度数分布61内において度数が最大値となる相対値に基づいてノイズ強度を推定する。また他の実施例では、推定部34は度数分布61の分布範囲の中央の相対値に基づいてノイズ強度を推定する。
ノイズ除去部35は、推定部34により推定されたノイズ強度に応じて、ノイズ除去フィルタを選択する。例えば、ノイズ除去部35は、相対値TNに応じてノイズ除去フィルタを選択してよい。ノイズ強度が強い場合ほど、相対値TNはより小さな値になる。したがって、ノイズ除去部35は、相対値TNがより小さい場合ほど、よりノイズ除去効果が高いノイズ除去フィルタを選択する。例えば、ノイズ除去部35は、相対値TNがより小さい場合ほどより効果が高いフィルタを、3×3平均フィルタ、3×3メディアンフィルタ、5×5平均フィルタ、5×5メディアンフィルタ…等の効果が異なるフィルタの中から選択する。
例えば、ノイズ除去部35は、相対値TNがより小さい場合ほどノイズ除去効果がより高くなるように、ガウシアンフィルタ等の適用フィルタのパラメータを調整する。ノイズ除去部35は、選択されたノイズ除去フィルタにより入力画像のノイズを除去する。
二値化部36は、ノイズ除去部35によりノイズが除去された入力画像を二値化する。二値化部36は、入力画像の二値化画像を第1画像メモリ部12に格納する。第1中央処理部15は、第1インタフェース部13を介して、第1画像メモリ部12に保存された入力画像及び二値化画像を情報処理装置20に送信する。
なお、分割部30、差分画像算出部31及び相対値算出部32の上記動作は、第1記憶部14に記憶されたプログラムに基づき第1中央処理部15と画像読取装置10の各構成要素とが協働することにより実行される。分布検出部33、推定部34、ノイズ除去部35及び二値化部36の上記動作は、第1記憶部14に記憶されたプログラムに基づき第1中央処理部15と画像読取装置10の各構成要素とが協働することにより実行される。
<1.3.動作説明>
図7は、画像読取装置10の動作の一例の説明図である。ステップS100において画像入力部11は、撮像対象物(原稿)を撮影した入力画像を生成し、第1画像メモリ部12に保存する。
ステップS101において画像処理部16は、ノイズ強度推定処理を行うことにより入力画像に含まれるノイズ強度を推定する。ステップS102においてノイズ除去部35は、推定されたノイズ強度に応じて、ノイズ除去フィルタを選択する。ステップS103においてノイズ除去部35は、選択したノイズ除去フィルタにより入力画像のノイズを除去する。
ステップS104において二値化部36は、ノイズ除去部35によりノイズが除去された入力画像を二値化する。ステップS105において第1中央処理部15は、入力画像及び二値化画像を情報処理装置20に送信する。その後に動作は終了する。
図8は、図7のステップS101で実行されるノイズ強度推定処理の一例の説明図である。ステップS200において分割部30は、入力画像を複数の分割画像I(R)に分割する。ステップS201において差分画像算出部31は、ノイズ除去フィルタで分割画像I(R)をフィルタリングすることによってノイズ除去後の分割画像IF(R)を生成する。
ステップS202において差分画像算出部31は、ノイズ除去前の分割画像I(R)とノイズ除去後の分割画像IF(R)との間の差分画像IN(R)を算出する。ステップS203において相対値算出部32は、ノイズ除去前の分割画像I(R)における画素強度と差分画像IN(R)における画素強度との間の相対値T(R)を算出する。
ステップS204において分布検出部33は、複数の分割画像I(R)毎に算出される相対値T(R)の度数分布のヒストグラムを生成する。分布検出部33は、ヒストグラムに基づき、複数の分割画像I(R)毎に算出される相対値T(R)の度数分布から下地領域における相対値T(R)の度数分布61を検出する。
ステップS205において下地領域における相対値T(R)の度数分布61に応じてノイズ強度を推定する。その後にノイズ強度推定処理は終了する。
<1.4.実施例の効果>
二値化処理前に一律の強度でノイズ除去処理を施すと、ノイズ除去効果が強すぎる場合に画像内の情報も除去され、ノイズ除去効果が弱すぎる場合にはノイズが十分に除去されない恐れがある。このため、従来の二値化処理では、二値化処理前にノイズ除去処理を行っていなかった。
図9の(A)及び図9の(B)は、比較的弱いノイズを含む入力画像と、その二値化画像の例示を示す図である。図10の(A)及び図10の(B)は、比較的強いノイズを含む入力画像と、その二値化画像の例示を示す図である。ノイズ除去処理を行わずに二値化処理を行ったため、図9の(B)及び図10の(B)の二値化画像には多量のノイズが含まれている。
本実施例によれば、入力画像に含まれるノイズ強度を推定することができる。したがって、ノイズ強度に応じてノイズ除去処理の強度を変えることにより、二値化処理前にノイズ除去処理を実行することができるようになる。図9の(C)は、本実施例により図9の(A)の入力画像のノイズ除去処理を行った後に二値化された画像の例示を示す図である。図10の(C)は、本実施例により図10の(A)の入力画像のノイズ除去処理を行った後に二値化された画像の例示を示す図である。図9の(C)及び図10の(C)の二値化画像は、下地領域のノイズが少なく文字情報の除去が少ないことがわかる。
また、本実施例によれば各分割画像I(R)における信号対雑音比をそれぞれ近似する相対値T(R)の中から、下地領域の画素のみを含む領域の相対値T(R)を抽出することができる。下地領域の画素のみを含む領域は、信号成分である文字情報を含まない。このため、本実施例によれば、下地領域の画素のみを含む領域の相対値T(R)から入力画像のノイズ強度そのものを推定することが可能になる。
<2.下地領域における相対値の度数分布の検出処理>
図11の(A)は、相対値T(R)の度数分布のヒストグラムの第2例を示す図である。なお、以下の説明では、下地領域よりも画素強度が小さい画素で文字が形成される場合について説明する。下地領域よりも画素強度が大きい画素で文字が形成される場合についても相対値の大小関係が逆であることを除き同様である。
相対値T(R)の度数分布のヒストグラムには、相対値T(R)の変化に伴う度数が細かく変動するものがある。このような度数分布の場合には、文字の画素を含む領域の相対値の度数がどの範囲に分布し、下地領域の画素のみを含む領域の相対値の度数がどの範囲に分布しているかの判定が難しくなる。また、下地領域の画素のみを含む領域の相対値の度数の分布に多数の極大値が生じるため、ノイズ推定の基準として使用する相対値の選択が難しくなる。
このため、推定部34は、相対値T(R)の度数分布のヒストグラムに含まれる度数の細かい変動をローパスフィルタにより除去する。図11の(B)は、ローパスフィルタによるフィルタリング後のヒストグラムを示す図である。度数の細かい変動が除去されることにより、文字の画素を含む領域の相対値の度数の分布60と、下地領域の画素のみを含む領域の相対値の度数の分布61との分離が明確になっている。また、下地領域の画素のみを含む領域の相対値の度数の分布61のうち度数が最も高い相対値を極大点62として検出しやすくなる。
なお、ローパスフィルタで度数分布のヒストグラムをフィルタリングすると極大点が移動する。推定部34は、ローパスフィルタへ度数データを順方向に入力するフィルタリングと、度数データを逆方向に入力するフィルタリングの両方を行い、極大点の移動を相殺してもよい。
図12は、相対値の度数分布のヒストグラムの第3例を示す図である。文字の画素を含む領域の相対値の度数の分布60と下地領域の画素のみを含む領域の相対値の度数の分布61とが分離している場合には、分布60と分布61との間に極小点70が発生し、極小点70での度数は他の極小点での度数よりも小さい。
推定部34は、極小値が最小となる極小点70を検出し、極小点70よりも大きな相対値の範囲に、下地領域の画素のみを含む領域の相対値の度数の分布61があると判断してよい。推定部34は、極小点70よりも小さな相対値の範囲に、文字の画素を含む領域の相対値の度数の分布60があると判断してよい。
推定部34は、極小点70よりも大きな相対値の範囲内の極大点71及び72のうち何れか一方の相対値T(R)に基づいて、入力画像に含まれるノイズ強度を推定してよい。例えば、推定部34は、極小点70よりも大きな相対値の範囲内の複数の極大点71及び72のうち、より小さな相対値の極大点71に基づいてノイズ強度を推定してよい。より小さな相対値の極大点71に基づいてノイズ強度を推定することにより、より大きくノイズ強度を見積もって、効果の高いフィルタを選択することが可能になる。
図13は、相対値の度数分布のヒストグラムの第4例を示す図である。文字の画素を含む領域の相対値の度数の分布60と下地領域の画素のみを含む領域の相対値の度数の分布61とが明瞭に分離されない場合がある。例えば、文字と下地領域との境界が明瞭でない場合にこのようなヒストグラムが生成されることがある。この場合に、極大点73は、文字の画素を含む領域の相対値の度数の分布の極大点であるおそれがある。文字の画素を含む領域の相対値は、下地領域の画素のみを含む領域の相対値よりも小さい。このため、極大点73に基づいてノイズ強度を推定すると、ノイズ強度が過大に見積もられ、強すぎるフィルタが選択されるおそれがある。
このため、推定部34は、極大点73での極大値Fに1未満の所定の係数Cを乗じた度数F2を決定し、度数F2に対応する相対値T(R)のうち、極大点73よりも大きい相対値74に基づいてノイズ強度を推定する。極大点73よりも大きな相対値74に基づいてノイズ強度を推定することで、ノイズ強度が過大に見積もられるおそれが低減する。
<3.第2実施例>
図14の(A)、図14の(B)及び図15は、相対値の度数分布のヒストグラムの第5例〜第7例を示す図である。これらのヒストグラムは、同一の入力画像を異なるサイズの分割画像I(R)に分割した場合に算出された相対値の度数分布を示す。図14の(A)は、分割画像I(R)の大きさが10画素×10画素である場合のヒストグラムを示す。図14の(B)は、分割画像I(R)の大きさが30画素×30画素である場合のヒストグラムを示す。図15は、分割画像I(R)の大きさが50画素×50画素である場合のヒストグラムを示す。
分割画像I(R)が大きく、入力画像に含まれる文字の文字間隔が狭いほど、分割画像I(R)が文字の画素を含む機会が増大する。したがって、図14の(A)、図14の(B)及び図15のヒストグラムに示すように、分割画像I(R)が大きいほど、下地領域の画素のみを含む領域の相対値の度数(分布61の度数)が小さくなる。さらに、分割画像I(R)のサイズが入力画像の文字間隔よりも大きい場合には、下地領域の画素のみを含む領域がなくなることになる。このため、画像処理部16は、入力画像に含まれる文字の文字間隔を検出し、検出された文字間隔に応じて入力画像を分割する分割サイズを調整する。
図16は、画像処理部16の機能構成の第2例の説明図である。図2の構成要素と同様の構成要素に図2で使用した参照符号と同じ参照符号を付し、同一の機能については説明を省略する。画像処理部16は、間隔検出部37と、サイズ調整部38を備える。
間隔検出部37は、入力画像に含まれる文字の文字間隔を検出する。間隔検出部37による文字間隔の検出処理の一例を以下に説明する。以下の検出処理は例示であり、間隔検出部37は、他の検出方法によって文字間隔を検出してもよい。
まず、間隔検出部37は、処理に適した大きさに入力画像をリサイズした後、ノイズ除去フィルタによってノイズを除去する。間隔検出部37は、ノイズ除去後の入力画像を二値化して二値化画像を得る。図17の(A)は、二値化画像の例を示す図である。
間隔検出部37は、二値化画像をラベリングすることにより、連続した画素のブロック80を1つの文字として検出する。図17の(B)は二値化画像で検出されたブロック80の例を示す図である。間隔検出部37は、各ブロック80の中心座標81を検出する。図17の(C)はブロック80の中心座標81の例を示す図である。
間隔検出部37は、各中心座標を結ぶ近似直線82及び83を検出する。図17の(D)は中心座標を結ぶ近似直線82及び83の例を示す図である。間隔検出部37は、近似直線82と83との間隔Dからブロックの高さhを引いた長さを文字間隔として検出する。
図16を参照する。サイズ調整部38は、間隔検出部37により検出された文字間隔に応じて入力画像を分割画像I(R)に分割する際の分割サイズW及びHを調整する。サイズ調整部38は、分割サイズW及びHが、少なくとも文字間隔よりも小さくなるように調整する。例えばサイズ調整部38は、1未満の所定の定数を文字間隔に乗じた値を分割サイズW及びHとしてよい。
なお、間隔検出部37及びサイズ調整部38の上記動作は、第1記憶部14に記憶されたプログラムに基づき第1中央処理部15と画像読取装置10の各構成要素とが協働することにより実行される。
図18は、図7のステップS101で実行されるノイズ強度推定処理の第2例の説明図である。ステップS300において、画像処理部16は、分割サイズ調整処理を行うことにより、入力画像に含まれる文字の文字間隔に応じて分割サイズW及びHを調整する。ステップS301〜S306は、図8を参照して説明したステップS200〜S205と同様である。
図19は、図18のステップS300で実行される分割サイズ調整処理の一例の説明図である。ステップS400において間隔検出部37は、処理に適した大きさに入力画像をリサイズする。ステップS401において間隔検出部37は、所定のノイズ除去フィルタによってノイズを除去する。ステップS402において間隔検出部37は、ノイズ除去後の入力画像を二値化して二値化画像を得る。
ステップS403において間隔検出部37は、二値化画像をラベリングすることにより、連続した画素のブロック80を検出する。ステップS404において間隔検出部37は、各ブロック80の中心座標81を検出する。ステップS405において間隔検出部37は、各中心座標を結ぶ近似直線82及び83を検出する。
ステップS406において間隔検出部37は、近似直線82と83との間隔Dからブロックの高さhを引いた長さを文字間隔として検出する。ステップS407においてサイズ調整部38は、間隔検出部37により検出された文字間隔に応じて分割サイズW及びHを調整する。
本実施例によれば、入力画像の文字間隔に応じて入力画像を分割する際の分割サイズを調整することができる。相対値T(R)の度数分布において下地領域の画素のみを含む領域の相対値の度数が過小になるおそれを低減できる。また、入力画像の文字間隔に応じて分割サイズを調整できるため、文字間隔に比べて分割サイズを過小であることによる過大な計算を回避できる。
1 画像処理システム
10 画像読取装置
11 画像入力部
12 第1画像メモリ部
15 第1中央処理部
16 画像処理部
30 分割部
31 差分画像算出部
32 相対値算出部
33 分布検出部
34 推定部

Claims (9)

  1. 入力画像を複数の分割画像に分割する分割部と、
    前記複数の分割画像毎にノイズ除去前の分割画像とノイズ除去後の分割画像との間の差分画像を算出する差分画像算出部と、
    前記複数の分割画像毎に前記ノイズ除去前の分割画像における画素強度と前記差分画像における画素強度との間の相対値を算出する相対値算出部と、
    前記複数の分割画像毎に算出される前記相対値の度数分布に含まれる、前記入力画像の下地領域における前記相対値の度数分布を検出する分布検出部と、
    下地領域における前記相対値の度数分布に応じてノイズ強度を推定する推定部と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記推定部は、下地領域における前記相対値の度数が極大値となる相対値に応じて、前記ノイズ強度を推定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記分布検出部は、前記複数の分割画像毎に算出される前記相対値の度数が最小の極小値となる相対値に応じて、下地領域における前記相対値の範囲を判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記入力画像は、下地領域よりも画素強度が小さい画素で形成される文字を含み、
    前記分布検出部は、前記複数の分割画像毎に算出される前記相対値の度数が最小の極小値となる相対値よりも大きく、度数が極大値となる相対値に応じて、前記ノイズ強度を推定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  5. 前記推定部により推定されたノイズ強度に応じて選択されたノイズ除去処理により前記入力画像のノイズを除去するノイズ除去部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記ノイズ除去部によりノイズが除去された前記入力画像を二値化する二値化部を備えることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記入力画像に含まれる文字の文字間隔を検出する間隔検出部と、
    検出された文字間隔に応じて前記分割画像のサイズを調整するサイズ調整部と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 入力画像を複数の分割画像に分割し、
    前記複数の分割画像毎にノイズ除去前の分割画像とノイズ除去後の分割画像との間の差分画像を算出し、
    前記複数の分割画像毎に前記ノイズ除去前の分割画像における画素強度と前記差分画像における画素強度との間の相対値を算出し、
    前記複数の分割画像毎に算出される前記相対値の度数分布に含まれる、前記入力画像の下地領域における前記相対値の度数分布を検出し、
    下地領域における前記相対値の度数分布に応じてノイズ強度を推定する、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  9. 入力画像を複数の分割画像に分割する処理と、
    前記複数の分割画像毎にノイズ除去前の分割画像とノイズ除去後の分割画像との間の差分画像を算出する処理と、
    前記複数の分割画像毎に前記ノイズ除去前の分割画像における画素強度と前記差分画像における画素強度との間の相対値を算出する処理と、
    前記複数の分割画像毎に算出される前記相対値の度数分布に含まれる、前記入力画像の下地領域における前記相対値の度数分布を検出する処理と、
    下地領域における前記相対値の度数分布に応じてノイズ強度を推定する処理と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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