JP5939539B2 - 芳香族ジアミン化合物及びその製造方法並びに芳香族ポリイミド合成樹脂 - Google Patents

芳香族ジアミン化合物及びその製造方法並びに芳香族ポリイミド合成樹脂 Download PDF

Info

Publication number
JP5939539B2
JP5939539B2 JP2012141336A JP2012141336A JP5939539B2 JP 5939539 B2 JP5939539 B2 JP 5939539B2 JP 2012141336 A JP2012141336 A JP 2012141336A JP 2012141336 A JP2012141336 A JP 2012141336A JP 5939539 B2 JP5939539 B2 JP 5939539B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diamine compound
aromatic diamine
aromatic
synthetic resin
mol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012141336A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014005228A (ja
Inventor
好行 大石
好行 大石
芝崎 祐二
祐二 芝崎
太一 山本
太一 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iwate University
Nippon Fusso Co Ltd
Original Assignee
Iwate University
Nippon Fusso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iwate University, Nippon Fusso Co Ltd filed Critical Iwate University
Priority to JP2012141336A priority Critical patent/JP5939539B2/ja
Publication of JP2014005228A publication Critical patent/JP2014005228A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5939539B2 publication Critical patent/JP5939539B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Description

本発明は、新規な芳香族ジアミン化合物及びその製造方法並びに該芳香族ジアミン化合物を原料とした芳香族ポリイミド合成樹脂に関する。
従来の全芳香族ポリイミド、ポリアミド,ポリアゾメチンなどは、優れた耐熱性を有すると共に、優れた機械的特性を有し、広く工業材料として使用されてきたが、これらの多くは有機溶媒に不溶であり、その成形性に多くの問題があった。
このような合成樹脂の中でアリール基を置換したポリイミドやポリアミドは有機溶媒に可溶であることが知られている(例えば,非特許文献1、非特許文献2)。
従って、かさ高いエチニルフェニルアミノ置換トリアジン骨格を有する芳香族ジアミン化合物を用いることにより、有機溶媒に可溶な(すなわち成形性に優れる)耐熱性合成樹脂を得ることが期待されている。
しかし、かかる期待や多くの試みにも関わらずトリアジン骨格を有する芳香族ジアミン化合物の合成に成功した例は未だ報告されておらず、トリアジン骨格を有する芳香族ジアミン化合物は、その製造方法も解明されていないため存在していなかった。
その結果、トリアジン骨格を有する芳香族ジアミン化合物から得られる合成樹脂が、優れた耐熱性、機械的特性及び成形性を実際に有しているかどうかも知られていなかった。
かかる問題を解決するべく、本出願人は、特許文献1において、耐熱性および機械的特性に優れ、しかも有機溶媒に可溶な成形性に優れた耐熱性合成樹脂の原料となる新規な芳香族ジアミン化合物及びその製造方法並びに該芳香族ジアミン化合物を原料とした合成樹脂を開示している。
しかし、特許文献1の芳香族ジアミン化合物を原料とした合成樹脂は、表面特性(撥水性)の点で問題があった。
特開2011−102259号公報
大石好行等,J.Polym.Sci.,Part A,Polym.Chem. 28巻,1763頁(1990年) J.Polym.Sci.,Part A,Polym.Chem. 30巻,1027頁(1992年)
本発明は、上記従来技術の現状に鑑みてなされたものであり、耐熱性、耐溶剤性及び機械的特性に優れ、且つ表面特性(撥水性)に優れた耐熱性合成樹脂の原料となる新規な芳香族ジアミン化合物及びその製造方法並びに該芳香族ジアミン化合物を原料とした芳香族ポリイミド合成樹脂を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、次式(化1)で表される芳香族ジアミン化合物に関する。
(式中のR,R,R,R,R,Rはそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜4の低級アルキル基を示す)
請求項2に係る発明は、前記芳香族ジアミン化合物が次式(化2)で表されることを特徴とする請求項1記載の芳香族ジアミン化合物に関する。
請求項3に係る発明は、次式(化3)で表されるトリアジンジクロリドとジアミン化合物を塩基存在下で反応させて次式(化4)で表される芳香族ジアミン化合物を誘導することを特徴とする芳香族ジアミン化合物の製造方法に関する。
(式中のR,R,R,Rはそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜4の低級アルキル基を示す)
(式中のR,R,R,R,R,Rはそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜4の低級アルキル基を示す)
請求項4に係る発明は、次式(化5)で表されるトリアジンジクロリドとジアミン化合物を塩基存在下で反応させて、次式(化6)で表される芳香族ジアミン化合物を誘導することを特徴とする請求項3記載の芳香族ジアミン化合物の製造方法に関する。
請求項に係る発明は、前記塩基として、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素セシウムから選ばれる1種以上を用いることを特徴とする請求項3又は4記載の芳香族ジアミン化合物の製造方法に関する。
請求項に係る発明は、反応時の溶媒として、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)、N−メチルピロリドン(NMP)、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(DMI)を使用することを特徴とする請求項3乃至いずれか一つに記載の芳香族ジアミン化合物の製造方法に関する。
請求項に係る発明は、反応温度が20〜200℃であることを特徴とする請求項3乃至いずれか一つに記載の芳香族ジアミン化合物の製造方法に関する。
請求項に係る発明は、前記トリアジンジクロリドが、塩化シアヌルとペルフルオロノネニル基置換トリアジン含有アミンを塩基存在下で反応させて製造されることを特徴とする請求項3乃至いずれか一つに記載の芳香族ジアミン化合物の製造方法に関する。
請求項に係る発明は、請求項1又は2に記載の芳香族ジアミン化合物を用いて合成した芳香族ポリイミド合成樹脂に関する。
請求項10に係る発明は、請求項1又は2記載の芳香族ジアミン化合物と、2,4−ビス(p−アミノアニリノ)−6−(p−エチニルアニリノ)−1,3,5−トリアジン(EDA)とを用いて合成した請求項記載の芳香族ポリイミド合成樹脂に関する。
請求項11に係る発明は、さらにビフェニルテトラカルボン酸二無水物を用いて合成した請求項9又は10記載の芳香族ポリイミド合成樹脂に関する。
請求項12に係る発明は、前記芳香族ジアミン化合物とEDAのモル比(芳香族ジアミン化合物/EDA)が、50モル%/50モル%〜70モル%/30モル%であることを特徴とする請求項10又は11記載の芳香族ポリイミド合成樹脂に関する。
請求項1及び2に係る発明によれば、耐熱性、耐溶剤性及び機械的特性に優れ、且つ表面特性に優れた耐熱性合成樹脂の原料となる新規な芳香族ジアミン化合物を提供することができる。
請求項3及び4に係る発明によれば、トリアジンジクロリドとジアミン化合物を塩基存在下で反応させて、耐熱性、耐溶剤性及び機械的特性に優れ、且つ表面特性に優れた耐熱性合成樹脂の原料となる新規な芳香族ジアミン化合物を製造することができる。
請求項乃至に係る発明によれば、本発明の芳香族ジアミン化合物を収率良く製造することができる。
請求項に係る発明によれば、原料となるトリアジンジクロリドを容易に製造することができるので、本発明の芳香族ジアミン化合物を大量に製造することができる。
請求項乃至12に係る発明によれば、耐熱性、耐溶剤性及び機械的特性に優れ、且つ表面特性に優れた芳香族ポリイミド合成樹脂を提供することができる。
実施例1の操作1により得られた結晶のH−NMRスペクトルである。 実施例1の操作2により得られた結晶のH−NMRスペクトルである。 実施例1の操作3により得られた結晶のH−NMRスペクトルである。 実施例1の操作4により得られた結晶のH−NMRスペクトルである。 実施例2の操作5により得られたポリアミド酸とポリイミドのFT−IRスペクトルである。 実施例1の操作1における反応式である。 実施例1の操作2における反応式である。 実施例1の操作3における反応式である。 実施例1の操作4における反応式である。 実施例2の操作5における反応式である。 実施例2の操作5により得られた芳香族ポリイミドフィルムの貯蔵弾性率を示すグラフである。
以下、本発明の芳香族ジアミン化合物及びその製造方法並びに該芳香族ジアミン化合物を原料とした芳香族ポリイミド合成樹脂について説明する。
本発明の芳香族ジアミン化合物は、以下の式(I)で表される。
(式中のR,R,R,R,R,Rはそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜4の低級アルキル基を示す)
式(I)で表される芳香族ジアミン化合物のうち、好ましくは以下の式(II)で表される芳香族ジアミン化合物6−[p−{2,4−ビス(p−ペルフルオロノネニルオキシアニリノ)−1,3,5−トリアジニルアミノ}アニリノ]−2,4−ビス(p−アミノアニリノ)−1,3,5−トリアジン(以下BFDAと称することもある)である。
本発明の式(I)で表される芳香族ジアミン化合物は以下の式(III)で表されるトリアジンジクロリドを原料として製造することができる。
(式中のR,R,R,Rはそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜4の低級アルキル基を示す)
好ましい化合物である上記式(II)で表される芳香族ジアミン化合物(BFDA)は、以下の式(IV)で表される6−[p−{2,4−ビス(p−ペルフルオロノネニルオキシアニリノ)−1,3,5−トリアジニルアミノ}アニリノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジクロリドを原料として製造することができる。
上記式(IV)で表されるトリアジンジクロリドは、塩化シアヌルとペルフルオロノネニル基置換トリアジン含有アミンを塩基存在下で反応させることにより、容易に製造することができる。
上記式(I)及び式(II)で表される芳香族ジアミン化合物の製造方法を、代表的な例によって説明する。
上記式(I)及び式(II)で表される芳香族ジアミン化合物は、それぞれ上記式(III)及び(IV)で表されるトリアジンジクロリドと過剰のジアミン化合物を塩基存在下で反応させることによって得られる。
ジアミン化合物の量は、トリアジンジクロリドの量の10〜20倍モルとすることが好ましい。10倍モルより少なければトリアジンジクロリドとジアミン化合物の重合が起こってしまい、20倍モルより多ければ目的とする芳香族ジアミン化合物の製造効率が低くなるので、いずれの場合も収率が悪くなり好ましくないからである。
反応溶媒中に塩基を存在させることにより、副生する塩化水素を中和することができる。
この反応に用いる塩基としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素セシウム等が好ましい。
反応溶媒としては、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサンなどのエーテル系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)、N−メチルピロリドン(NMP)、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(DMI)などの非プロトン性極性溶媒が好ましい。
反応温度は20〜200℃が好ましい。20℃より低い温度もしくは200℃よりも高い温度であれば、芳香族ジアミン化合物を製造しにくいからである。尚、経済的には30℃〜150℃の温度範囲がより好ましい。
反応時間は用いた試薬の種類や量、溶媒の種類、反応温度などによって異なるが、一般に数十分から数日間反応させるのが好ましい。
このようにして得られる上記式(I)及び式(II)で表される芳香族ジアミン化合物を用いて、芳香族ポリイミド合成樹脂を製造することができる。
(芳香族ポリイミド合成樹脂の合成方法)
本発明の芳香族ポリイミド合成樹脂は、上記式(I)及び式(II)で表される芳香族ジアミン化合物と、2,4−ビス(p−アミノアニリノ)−6−(p−エチニルアニリノ)−1,3,5−トリアジン(以下EDAと称することもある)を用いて合成することができる。
上記式(I)及び式(II)で表される芳香族ジアミン化合物とEDAに加えて、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を用いることにより、ポリアミド酸を合成することができる。
このポリアミド酸を加熱することにより、本発明の芳香族ポリイミド合成樹脂を合成することができる。加熱温度は60〜300℃で段階的に上昇させることが好ましい。
また、ポリアミド酸を溶媒中で脱水剤を用いて30〜50℃程度の低温で加熱することによって、本発明の芳香族ポリイミド合成樹脂を合成することもできる。
上記式(I)及び式(II)で表される芳香族ジアミン化合物とEDAのモル比は、芳香族ジアミン化合物/EDA=50モル%/50モル%〜70モル%/30モル%であることが好ましい。この範囲とすることにより、表面特性と耐溶剤性に優れた芳香族ポリイミド合成樹脂とすることができる。EDAのモル%が30%未満であると、表面特性と成形性は向上するが耐溶剤性の点で好ましくなく、50%を超えると表面特性の点で好ましくない。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるものではない。
〈試験方法〉
以下の実施例において、得られる化合物の組成・構造の同定等は、次の手法により行った。
(A)FT−IR(フーリエ変換赤外分光法)(KBr,cm−1):JASCO FT-IR4200を用いて、KBr錠剤法またはフィルム法により測定した。
(B)H−NMR(核磁気共鳴分光法)(400MHz,ppm):Buruker AC400を用いて、テトラメチルシラン(TMS)を含む重水素化溶媒中で測定した。
(C)13C−NMR(核磁気共鳴分光法)(100Hz,ppm):Buruker AC400を用いて、テトラメチルシラン(TMS)を含む重水素化溶媒中で測定した。
(D)元素分析:PerkinElmer2400を用いて、炭素、水素および窒素元素の定量分析を行った。
(実施例1)
(トリアジンクロリドの製造)
以下の操作により、芳香族ジアミン化合物の原料となるトリアジンクロリドの製造を行った。本例におけるトリアジンクロリドは、以下の式(V)で表される2,4−ビス(p−ペルフルオロノネニルオキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン−6−クロリドである。
<操作1>
窒素導入管、攪拌子、滴下ロート及び温度計を備えた三口フラスコに、13.8g(75mmol)の塩化シアヌルと100mLのテトラヒドロフラン(THF)を加え、攪拌しながら溶解させた。
次いで、200mLのTHFに溶解させたp−ペルフルオロノネニルオキシアニリン80.9g(150mmol)をゆっくり滴下し、常温で攪拌した。次いで、炭酸ナトリウム7.9g(75mmol)水溶液を滴下し常温で2時間攪拌した。次に、THFを200mL加え40〜50℃で5時間反応させた。
次いで、分液ロートで反応溶液を飽和食塩水で洗浄し、クロロホルムを加えて分離した有機層を回収し、無水硫酸マグネシウムを加えて一晩放置した。次いで、硫酸マグネシウムを自然ろ過でろ別し、ろ液からエバポレーターで溶媒を除去し、粗生成物を得た。これをTHF/ヘキサン混合溶媒を用いて再結晶を行い、吸引ろ過後、100℃で減圧乾燥して生成物を得た。
反応式を図6に示す。
上記の操作により得られた結晶について特性を評価した。その結果を以下に示す。
図1は、上記操作1で得られた結晶のH−NMRスペクトルである。
<結果>
(1)形状:無色粉末状結晶
(2)収率:81%(72.3g)
(3)融点:170〜172℃
(4)H−NMR(400MHz,CDCl−d,ppm):6.85(d,2H,Ar−H),7.49(d,2H,Ar−H),7.62(s,2H,N−H)
(5)元素分析
計算値:C,33.31%;H,0.85%;N,5.89%.
実験値:C,33.15%;H,1.02%;N,6.20%.
(アミン化合物の製造)
上記の操作により得られた結晶を原料として、以下の操作によりアミン化合物を製造した。本例におけるアミン化合物は、以下の式(VI)で表される2,4−ビス(p−ペルフルオロノネニルオキシアニリノ)−6−(p−アミノアニリノ)−1,3,5−トリアジンである。
<操作2>
窒素導入管、攪拌子、滴下ロートを備えた500mL三口フラスコに、27.5g(250mmol)のp−フェニレンジアミンと、2.65g(25mmol)の炭酸ナトリウムと、1,4−ジオキサン200mLとを加え、還流温度で攪拌した。完全に溶解させた後、この溶液に、上記操作1にて得られた前記式(V)で表されるトリアジンクロリド59.85g(50mmol)を1,4−ジオキサン300mLに溶解させた溶液をゆっくり滴下し、24時間反応させた。
次いで、反応溶液を熱水に注ぎ析出させ、ろ液の着色がなくなるまで洗浄し、吸引ろ過を行い得られた粗生成物を100℃で一晩減圧乾燥を行った。次いで1,4−ジオキサン/ヘキサン混合溶液を用いて再結晶を行った後、100℃で12時間減圧乾燥し生成物を得た。
反応式を図7に示す。
上記の操作により得られた結晶について特性を評価した。その結果を以下に示す。
図2は、上記操作2で得られた結晶のH−NMRスペクトルである。
<結果>
(1)形状:茶色粉末状結晶
(2)収率:94%(59.6g)
(3)融点:180〜182℃
(4)H−NMR(400MHz,DMSO−d,ppm):4.81(s,2H,N−H),6.54(d,2H,Ar−H),6.78(s,4H,Ar−H),7.30(d,2H,Ar−H),7.66(s,4H,Ar−H),8.66(s,1H,N−H),9.26(s,2H,N−H)
(トリアジンジクロリドの製造)
上記の操作により得られた結晶を原料として、以下の操作によりトリアジンジクロリドを製造した。本例におけるトリアジンジクロリドは、前記式(IV)で表される6−[p−{2,4−ビス(p−ペルフルオロノネニルオキシアニリノ)−1,3,5−トリアジニルアミノ}アニリノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジクロリドである。
<操作3>
攪拌子、滴下ロート、温度計を備えた1000mL三口フラスコに、5.16g(28mmol)の塩化シアヌルとTHF50mLを加え、攪拌し溶解させた。次いで、上記操作2にて得られた前記式(VI)で表されるアミン化合物35.2g(28mmol)をTHF500mLに溶解させた溶液を、温度上昇に気をつけながらゆっくり滴下した。次いで、炭酸ナトリウム1.48g(14mmol)水溶液をゆっくり滴下し3時間攪拌した。
次いで、反応溶液を飽和食塩水で洗浄し、有機層を回収後、無水硫酸マグネシウムを加えて一晩放置した。
ろ過により得られたろ液から溶媒を除去後、1,4−ジオキサン/ヘキサン混合溶媒によって再結晶を行った。吸引ろ過して得られた結晶を100℃で一晩乾燥させ、生成物を得た。
反応式を図8に示す。
上記の操作により得られた結晶について特性を評価した。その結果を以下に示す。
図3は、上記操作3で得られた結晶のH−NMRスペクトルである。
<結果>
(1)形状:薄茶色粉末状結晶
(2)収率:88.4%(34.9g)
(3)融点:249〜250℃
(4)H−NMR(400MHz,DMSO−d,ppm):6.79(d,4H,Ar−H),7.50(d,2H,Ar−H),7.65(d,4H,Ar−H),7.83(d,2H,,Ar−H),9.22(s,1H,N−H),9.39(s,2H,N−H),11.00(s,1H,N−H)
(5)13C−NMR(100MHz,DMSO−d,ppm):115.5(C=C),120.4(C=C),121.0(C=C),121.6(C=C),122.7(C=C),131.0(C=C),136.8(C=C),149.3(C=C),163.3(C=N),163.7(C=N),168.5(C−Cl),169.6(C−Cl).
(芳香族ジアミン化合物の製造)
上記の操作により得られた結晶を原料として、以下の操作により芳香族ジアミン化合物を製造した。本例における芳香族ジアミン化合物は、前記式(II)で表される6−[p−{2,4−ビス(p−ペルフルオロノネニルオキシアニリノ)−1,3,5−トリアジニルアミノ}アニリノ]−2,4−ビス(p−アミノアニリノ)−1,3,5−トリアジン(BFDA)である。
<操作4>
窒素導入管、攪拌子、滴下ロート、温度計を備えた1000mL三口フラスコに、32.59g(300mmol)のp−フェニレンジアミンと、2.1g(20mmol)の炭酸ナトリウムと、200mLの1,4−ジオキサンとを加え、還流温度で攪拌した。
完全に溶解させた後、上記操作3にて得られた前記式(IV)で表されるトリアジンジクロリド28.3g(20mmol)を1,4−ジオキサン400mLに溶解させた溶液を、ゆっくり滴下し、24時間反応させた。
反応溶液を熱水に注ぎ、洗浄を行い、その析出した生成物をアセトンに溶かし、活性炭を入れ1時間還流温度で攪拌した。ろ過によって得られたろ液からエバポレーターによりアセトンを留去し、粗生成物を得た。次いで、1,4−ジオキサン/ヘキサン混合溶媒によって再結晶を行い、100℃で一晩減圧乾燥し、生成物を得た。
反応式を図9に示す。
上記の操作により得られた結晶について特性を評価した。その結果を以下に示す。
図4は、上記操作4で得られた結晶のH−NMRスペクトルである。
<結果>
(1)形状:淡黄色粉末状結晶
(2)収率:84.0%(26.1g)
(3)融点:220〜221℃
(4)H−NMR(400MHz,DMSO−d,ppm):5.02(s,4H,N−H),6.54(d,4H,Ar−H),6.85(d,4H,Ar−H),7.37(d,4H,Ar−H),7.64(s,4H,Ar−H),7.71(d,4H,Ar−H),8.63(s,2H,N−H),8.88(s,1H,N−H),9.03(s,1H,N−H),9.37(s,2H,N−H)
(5)13C−NMR(100MHz,DMSO−d,ppm):113.7(C=C),115.5(C=C),118.0(C=C),119.7(C=C),120.2(C=C),121.0(C=C),122.5(C=C),129.0(C=C),135.2(C=C),137.3(C=C),144.0(C=C),149.2(C=C),163.9(C=N),164.0(C=N).
(実施例2)
(合成樹脂の製造)
本例では、本発明に係る芳香族ジアミン化合物を用いて含フッ素芳香族ポリイミドを合成した。
<操作5>
スリーワンモーター、窒素導入管を備えた100mLの三口フラスコに、上記操作4で得られたBFDAと2,4−ビス(p−アミノアニリノ)−6−(p−エチニルアニリノ)−1,3,5−トリアジン(EDA)の合計モル数1.25mmolをBFDA/EDA(モル%/モル%)=100/0、70/30、60/40、50/50のモル比で入れ、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)10mLを加え、室温で完全に溶解するまで撹拌した。この溶液に、テトラカルボン酸二無水物1.25mmolを加え、室温で6時間重合を行い、ポリアミド酸を合成した。ポリアミド酸の対数粘度(ηinh)は0.66〜0.75dL/g(0.5g/dLのNMP溶液、30℃で測定)であった。
ポリイミドフィルムは、ポリアミド酸溶液をガラス板上にガラス棒を用いて流延させ、デシケーター中でアスピレーターにより3時間、真空ポンプで10時間脱気を行い、次いで、真空オーブンにより60℃/6時間、100℃/6時間、150℃/1時間、200℃/1時間、250℃/1時間、300℃/1時間の順序で熱処理して作製した。
反応式を図10に示す。
上記の操作により得られたポリイミドフィルムについて特性を評価した。その結果を以下に示す。
<結果>
(1)形状:黄色透明で柔軟なフィルム
図5は、上記操作5により得られたポリアミド酸(BFDA/EDA=50モル%/50モル%)の各熱処理温度におけるFT−IRスペクトルである。ポリアミド酸のフィルム(60℃で乾燥したもの)のスペクトルには1663cm−1にアミド基由来のC=O伸縮振動のピーク、2180cm−1にエチニル基のC≡C伸縮振動のピーク、1100〜1300cm−1にトリフルオロメチル基のC−Fの伸縮振動のピークが存在し、構造を確認した。このアミド基由来のC=O伸縮振動のピークとエチニル基のC≡C伸縮振動ピークは、300℃まで段階的に加熱処理することで徐々に消失し、1777cm−1と1729cm−1のイミド環由来のC=O伸縮振動、1375cm−1のC−N伸縮振動および737cm−1のイミド環変角振動のピークが現れている。このことから、300℃までの熱処理で熱架橋したポリイミドが得られたことがわかる。
(芳香族ポリイミドフィルムの特性評価)
(1)溶解性
得られたポリイミドフィルムの溶解性を評価した。結果を下記表1に示す。BFDA/EDAのモル比が100モル%/0モル%と70モル%/30モル%のものは極性溶媒に対して溶解、または膨潤するといった傾向が見られた。EDAの割合が40モル%以上になると完全に不溶化した。
(2)熱特性
得られたポリイミドフィルムの熱特性を評価した。結果を下記表2に示す。
空気中での5%、10%重量減少温度はそれぞれ418〜428℃、434〜450℃であった。熱機械分析(TMA)により得られたガラス転移温度は288〜302℃と高い熱安定性を示した。熱膨張係数はEDAの架橋基であるエチニル基の含量が増加すると共に低下し、最小で57ppm/℃であった。
また、図11に動的粘弾性測定(DMA)から得られた貯蔵弾性率のグラフを示した。架橋基の含量が増加するごとに弾性率の低下が小さくなり十分な耐熱性を有していることがわかる。
(3)機械特性
得られたポリイミドフィルムの機械特性を評価した。結果を下記表3に示す。
引張強度が66MPa〜87MPa、破断伸びが3.6〜4.6%、初期弾性率が3.2〜4.9GPaという高い機械特性を示した。得られたポリイミドフィルムは、テフロン(登録商標)などの一般的なフッ素樹脂に比べ十分な機械強度を有していた。
(4)表面特性
実施例2で得られたポリイミドフィルムと、特開2011−102259の実施例に記載された方法により得られたペルフルオロノネニル基含有ジアミン(FNDA)とエチニル基含有ジアミン(EDA)の割合がFNDA/EDA=100モル%/0モル%のポリイミドフィルム(比較例)の表面特性を評価した。結果を下記表4に示す。
BFDA/EDAが100モル%/0モル%の割合のポリイミドの水に対する接触角は118度であり、実測値ではあるがテフロン(登録商標)の114度を超える値を有し、高い撥水性を示した。50モル%/50モル%〜70モル%/30モル%の割合のポリイミドも、テフロン(登録商標)に匹敵する表面特性を有していた。
本発明のポリイミドフィルムは、比較例のポリイミドフィルムより接触角が大きく、優れた撥水性(表面特性)を有している。本発明のポリイミドフィルムは、EDAの割合を多くしても、比較例より接触角の値が大きく、優れた表面特性を有していることがわかる。
本発明により、耐熱性、耐溶剤性及び機械的特性に優れ、しかも表面特性に優れた耐熱性・耐溶剤性合成樹脂の原料となる新規な芳香族ジアミン化合物及びその製造方法並びに該芳香族ジアミン化合物を原料とした合成樹脂が提供され、表面コーティング材料への応用に期待される。

Claims (12)

  1. 次式(化1)で表される芳香族ジアミン化合物。
    (式中のR,R,R,R,R,Rはそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜4の低級アルキル基を示す)
  2. 前記芳香族ジアミン化合物が次式(化2)で表されることを特徴とする請求項1記載の芳香族ジアミン化合物。
  3. 次式(化3)で表されるトリアジンジクロリドとジアミン化合物を塩基存在下で反応させて次式(化4)で表される芳香族ジアミン化合物を誘導することを特徴とする芳香族ジアミン化合物の製造方法。
    (式中のR,R,R,Rはそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜4の低級アルキル基を示す)
    (式中のR,R,R,R,R,Rはそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜4の低級アルキル基を示す)
  4. 次式(化5)で表されるトリアジンジクロリドとジアミン化合物を塩基存在下で反応させて次式(化6)で表される芳香族ジアミン化合物を誘導することを特徴とする請求項3記載の芳香族ジアミン化合物の製造方法。
  5. 前記塩基として、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素セシウムから選ばれる1種以上を用いることを特徴とする請求項3又は4記載の芳香族ジアミン化合物の製造方法。
  6. 反応時の溶媒として、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)、N−メチルピロリドン(NMP)、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(DMI)を使用することを特徴とする請求項3乃至いずれか一つに記載の芳香族ジアミン化合物の製造方法。
  7. 反応温度が20〜200℃であることを特徴とする請求項3乃至いずれか一つに記載の芳香族ジアミン化合物の製造方法。
  8. 前記トリアジンジクロリドが、塩化シアヌルとペルフルオロノネニル基置換トリアジン含有アミンを塩基存在下で反応させて製造されることを特徴とする請求項3乃至いずれか一つに記載の芳香族ジアミン化合物の製造方法。
  9. 請求項1又は2記載の芳香族ジアミン化合物を用いて合成した芳香族ポリイミド合成樹脂。
  10. 請求項1又は2記載の芳香族ジアミン化合物と、2,4−ビス(p−アミノアニリノ)−6−(p−エチニルアニリノ)−1,3,5−トリアジン(EDA)とを用いて合成した請求項記載の芳香族ポリイミド合成樹脂。
  11. さらにビフェニルテトラカルボン酸二無水物を用いて合成した請求項9又は10記載の芳香族ポリイミド合成樹脂。
  12. 前記芳香族ジアミン化合物とEDAのモル比(芳香族ジアミン化合物/EDA)が、50モル%/50モル%〜70モル%/30モル%であることを特徴とする請求項10又は11記載の芳香族ポリイミド合成樹脂。
JP2012141336A 2012-06-22 2012-06-22 芳香族ジアミン化合物及びその製造方法並びに芳香族ポリイミド合成樹脂 Active JP5939539B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012141336A JP5939539B2 (ja) 2012-06-22 2012-06-22 芳香族ジアミン化合物及びその製造方法並びに芳香族ポリイミド合成樹脂

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012141336A JP5939539B2 (ja) 2012-06-22 2012-06-22 芳香族ジアミン化合物及びその製造方法並びに芳香族ポリイミド合成樹脂

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014005228A JP2014005228A (ja) 2014-01-16
JP5939539B2 true JP5939539B2 (ja) 2016-06-22

Family

ID=50103315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012141336A Active JP5939539B2 (ja) 2012-06-22 2012-06-22 芳香族ジアミン化合物及びその製造方法並びに芳香族ポリイミド合成樹脂

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5939539B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7077622B2 (ja) * 2015-11-30 2022-05-31 日産化学株式会社 トリアジン環含有重合体およびそれを含む膜形成用組成物
CN109659148B (zh) * 2018-12-26 2020-10-09 江南大学 一种氮掺杂碳材料及其制备方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3538689B2 (ja) * 1995-09-19 2004-06-14 株式会社ネオス ポリアミン樹脂及びその製造方法
JP4719856B2 (ja) * 2005-05-02 2011-07-06 日本フッソ工業株式会社 含フッ素ポリイミド樹脂、その製造方法、プライマーおよび樹脂被覆方法
JP5168009B2 (ja) * 2008-07-28 2013-03-21 宇部興産株式会社 ポリイミドおよびその製造法
JP5546210B2 (ja) * 2009-11-10 2014-07-09 国立大学法人岩手大学 芳香族ジアミン化合物及びその製造方法並びに合成樹脂

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014005228A (ja) 2014-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6612440B2 (ja) フタロニトリル化合物
TWI548634B (zh) 二酸酐與聚醯亞胺
US9840514B2 (en) Dianhydrides, polyimides, methods of making each, and methods of use
JP3538689B2 (ja) ポリアミン樹脂及びその製造方法
JP5564684B2 (ja) 芳香族ジアミン及びその製造方法並びに樹脂
Wang et al. Synthesis and characterization of novel polyimides derived from pyridine-bridged aromatic dianhydride and various diamines
US10294255B1 (en) Multifunctional crosslinking agent, crosslinked polymer, and method of making same
US20180009788A1 (en) Bisphenols containing pendant clickable maleimide group and polymers therefrom
JP5546210B2 (ja) 芳香族ジアミン化合物及びその製造方法並びに合成樹脂
JP7085737B2 (ja) ポリベンゾイミダゾール、その前駆体ポリアミド及びそれらの製造方法
JP5939539B2 (ja) 芳香族ジアミン化合物及びその製造方法並びに芳香族ポリイミド合成樹脂
Jin et al. High-performance polymers adapted to facile melt processing through structure design of benzocyclobutene-containing precursors
KR102193141B1 (ko) 폴리아미드 수지의 제조방법
JP6483481B2 (ja) トルキシン酸系ポリマーおよびその製造中間体
Yan et al. Optical transparency and light colour of highly soluble fluorinated polyimides derived from a novel pyridine-containing diamine m, p-3FPAPP and various aromatic dianhydrides
TWI513703B (zh) 新穎磷系化合物、磷系可交聯聚醯亞胺與其製造方法
CN108997580B (zh) 一种含蒽酮和三氟甲基结构的聚醚酰亚胺及其制备方法
JP2005120001A (ja) フッ化ジニトロモノマー、フッ化ジアミンモノマーおよびフッ化ジアミンモノマーから調製されたフッ化ポリアミドとフッ化ポリイミド
JP7184135B2 (ja) 重合性s-トリアジン誘導体及びこれを用いた硬化性組成物、並びにこれらを用いた硬化物及び成形材料
KR101509316B1 (ko) 폴리이미드, 이의 제조방법 및 상기 폴리이미드를 포함하는 필름
Amininasab et al. Preparation, characterization and analysis of novel polyimides with anthracene, carbazole and fluorene pendent architecture
US7282553B2 (en) Flexible isopropylidene and tetramethyl-containing fluoropolyamide and fluoropolymide and preparation method thereof
US11975477B2 (en) Multiphenylethynyl-containing and lightly crosslinked polyimides capable of memorizing shapes and augmenting thermomechanical stability
Agrawal et al. Facile synthesis of new thermally stable and organosoluble polyamide-imides based on non-coplaner phosphorus and silicon containing amines
TWI501974B (zh) 新穎磷系雙胺化合物及新穎磷系聚醯亞胺及其製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150603

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20150603

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160418

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160510

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5939539

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250