JP5939032B2 - 光通信モジュールおよび宅側装置 - Google Patents

光通信モジュールおよび宅側装置 Download PDF

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Description

本発明は、光通信モジュールおよび宅側装置に関し、特に、送信光信号をモニタする光通信モジュールおよび宅側装置に関する。
近年、インターネットが広く普及しており、利用者は世界各地で運営されているサイトの様々な情報にアクセスし、その情報を入手することが可能である。これに伴って、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)およびFTTH(Fiber To The Home)等のブロードバンドアクセスが可能な装置も急速に普及してきている。
IEEE Std 802.3ah(登録商標)−2004(非特許文献1)には、複数の宅側装置(ONU:Optical Network Unit)が光通信回線を共有して局側装置(OLT:Optical Line Terminal)とのデータ伝送を行なう媒体共有形通信である受動的光ネットワーク(PON:Passive Optical Network)の1つの方式が開示されている。すなわち、PONを通過するユーザ情報およびPONを管理運用するための制御情報を含め、すべての情報がイーサネット(登録商標)フレームの形式で通信されるEPON(Ethernet(登録商標) PON)と、EPONのアクセス制御プロトコル(MPCP(Multi-Point Control Protocol))およびOAM(Operations Administration and Maintenance)プロトコルとが規定されている。局側装置と宅側装置との間でMPCPフレームをやりとりすることによって、宅側装置の加入、離脱、および上りアクセス多重制御などが行なわれる。また、非特許文献1では、MPCPメッセージによる、新規宅側装置の登録方法、帯域割り当て要求を示すレポート、および送信指示を示すゲートについて記載されている。
なお、1ギガビット/秒の通信速度を実現するEPONであるGE−PON(Giga Bit Ethernet(登録商標) Passive Optical Network)の次世代の技術として、IEEE802.3av(登録商標)−2009として標準化が行なわれた10G−EPONすなわち通信速度が10ギガビット/秒相当のEPONにおいても、アクセス制御プロトコルはMPCPが前提となっている。
また、10G−EPONのONUにおける光トランシーバの小型化が要求されており、特に、光トランシーバの業界標準であるMSA(Multi Source Agreement)で規定された、小型光トランシーバの1つであるSFP+(Small Form factor Pluggable Plus)サイズの光トランシーバの開発が進められている。
ここで、10G−EPONのONUにおけるSFP+の外部コネクタには、送信光信号のイネーブル/ディスエーブルを検知するためのTX−SD(Signal Detect)端子を設けるのが一般的である。
TX−SD機能は、光信号出力用レーザダイオードの前方光に比例した後方光をモニタ用フォトダイオードで受光し、送信光信号のイネーブル/ディスエーブルの各状態を、2値化した電圧信号に変換することにより実現するのが主流である。
TX−SD機能の目的は、1人の加入者すなわちONUの常時発光故障により、当該加入者が常時送信する光信号と他の加入者が送信した信号とが重畳し、システム全体の障害を引き起こすことを防ぐ、あるいは検知することである。
常時発光の原因としては、たとえば、送信光信号のイネーブル/ディスエーブルを制御する制御信号がディスエーブルに設定されているにも関わらず、レーザダイオードが短絡している、あるいは当該制御信号の伝達ラインが短絡してイネーブルになっている、等が挙げられる。
このようなTX−SD機能を実現するための構成の一例が、特開平8―84119号公報(特許文献1)に開示されている。すなわち、光信号出力レベルがモニタ用フォトダイオードにより検出され、抵抗にて電圧に変換されて常時発光検出回路へ出力される。常時発光検出回路の出力はトランジスタの制御端子に接続されている。レーザダイオードの出力が正常に発光/非発光動作を行なっている時、上記トランジスタはオンとなっているが、常時発光検出回路により、連続発光が検出されると上記トランジスタがオフとなり、光出力が停止する。
IEEE Std 802.3ah(登録商標)-2004
特開平8―84119号公報
特許文献1に記載の構成では、モニタ用フォトダイオードのカソード端子と、レーザダイオードのアノード端子とがトランジスタを介して接続されている。
たとえば10Gbpsの広帯域が要求される通信においてレーザダイオードを動作させる場合、上記のようにモニタ用フォトダイオードとレーザダイオードとが接続されていると、モニタ用フォトダイオードがレーザダイオードに対する寄生容量となり、送信光信号の周波数帯域が狭くなる可能性がある。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、送信光信号の状態を適切にモニタするとともに、光信号を送信するための発光素子を良好に動作させることが可能な光通信モジュールおよび宅側装置を提供することである。
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる光通信モジュールは、固定電圧が供給される第1の固定電圧ノードに電気的に接続され、光信号を送信するための発光素子と、固定電圧が供給され、上記第1の固定電圧ノードと電気的に分離された第2の固定電圧ノードに電気的に接続され、上記発光素子から受けた光の強度に応じた電流を出力するためのモニタ用受光素子と、上記モニタ用受光素子にバイアス電圧を印加するためのバイアス電圧印加回路と、上記バイアス電圧印加回路および上記モニタ用受光素子間のノードに電気的に接続され、上記モニタ用受光素子の出力電流の大小を判定し、判定結果を示す判定信号を出力するための判定回路とを備え、上記光信号のビットレートは10ギガビット/秒以上であり、上記発光素子の光出力に対する上記判定信号の応答時間は1940ナノ秒以下である。
このような構成により、光信号のモニタ回路を設けても、モニタ用受光素子と発光素子とを電気的に分離することができるため、モニタ用受光素子が発光素子に対する寄生容量となることを防ぐことができる。これにより、送信光信号の周波数帯域を向上させることができるため、10Gbps等の広帯域が要求される通信において、より好ましい条件で発光素子を動作させることができる。したがって、送信光信号の状態を適切にモニタするとともに、光信号を送信するための発光素子を良好に動作させることができる。
好ましくは、上記光通信モジュールは、さらに、上記バイアス電圧印加回路と、上記モニタ用受光素子および上記判定回路との間に接続され、上記バイアス電圧印加回路の出力電圧から上記モニタ用受光素子の出力電流に基づく受光電圧を生成するための受光電圧生成回路を備え、上記モニタ用受光素子は、上記受光電圧生成回路によって生成された上記受光電圧をバイアス電圧として受け、上記判定回路は、上記受光電圧生成回路によって生成された上記受光電圧を用いて上記モニタ用受光素子の出力電流の大小を判定し、上記受光電圧生成回路は、上記出力電流の大小による上記受光電圧の変動範囲を制限するための制限回路を含む。
このような構成により、受光電圧に対するモニタ用受光素子の出力電流のばらつきの影響を抑えることができる。すなわち、判定回路が用いる受光電圧のばらつきを抑えることにより、たとえば受光電圧と比較するための参照電圧の設定が容易となり、また、受光電圧の判定精度を高めることが可能となる。
より好ましくは、上記受光電圧生成回路は、各々が、上記バイアス電圧印加回路と電気的に接続された第1端と、上記モニタ用受光素子および上記判定回路と電気的に接続された第2端とを有し、互いに並列接続された抵抗およびダイオードを含む。
このような構成により、モニタ用受光素子の出力電流を、光信号のモニタ回路に対して依存性を有することなく、一定値に保つことができる。また、発光素子がオンしたときの出力電流値が比較的小さいモニタ用受光素子を使用する場合、ダイオードに並列に接続された抵抗を通してモニタ用受光素子の出力電流が流れることから、モニタ用受光素子に印加されるバイアス電圧の降下を抑制することができる。また、発光素子がオンしたときの出力電流値が比較的大きいモニタ用受光素子を使用する場合、ダイオードを通してモニタ用受光素子の出力電流が流れることから、モニタ用受光素子に印加されるバイアス電圧の降下をダイオードの順方向電圧に制限することができる。このように、モニタ用受光素子に印加されるバイアス電圧の降下を抑制または制限することにより、モニタ用受光素子の出力電流の帯域の低下を防ぎ、一定の範囲に保つことができる。また、モニタ用受光素子の出力電流の経路に対する受光電圧生成回路の容量成分が小さくなることから、モニタ用受光素子の出力電流の帯域をほとんど落とさずに、光信号のモニタ回路を実現することができる。
好ましくは、上記光通信モジュールは、さらに、上記バイアス電圧から上記モニタ用受光素子の出力電流に基づく受光電圧を生成するための受光電圧生成回路を備え、上記判定回路は、上記受光電圧生成回路によって生成された上記受光電圧を用いて上記モニタ用受光素子の出力電流の大小を判定し、上記受光電圧生成回路は、上記モニタ用受光素子の出力電流に対応する電流を生成するためのカレントミラー回路を含み、上記受光電圧生成回路は、上記カレントミラー回路によって生成された電流に基づいて上記受光電圧を生成する。
このような構成により、モニタ用受光素子の出力電流を、光信号のモニタ回路に対して依存性を有することなく、一定値に保つことができる。
より好ましくは、上記判定回路は、上記受光電圧と参照電圧とを比較するためのコンパレータを含む。
このような構成により、たとえばオペアンプを用いる構成と比べて、判定信号の応答速度を高めることができる。
好ましくは、上記光通信モジュールは、さらに、上記バイアス電圧から上記モニタ用受光素子の出力電流に基づく受光電圧を生成するための受光電圧生成回路を備え、上記判定回路は、上記受光電圧生成回路によって生成された上記受光電圧を用いて上記モニタ用受光素子の出力電流の大小を判定し、上記受光電圧生成回路および上記判定回路は、上記バイアス電圧印加回路と電気的に接続された第1端と、上記モニタ用受光素子と電気的に接続された第2端とを有する第1の抵抗と、上記第1の抵抗の第1端と電気的に接続された第1端と、第2端とを有する第2の抵抗と、上記第1の抵抗の第2端と電気的に接続された非反転入力端子と、上記第2の抵抗の第2端と電気的に接続された反転入力端子と、出力端子とを有するオペアンプと、上記オペアンプの反転入力端子と電気的に接続された第1端と、上記オペアンプの出力端子と電気的に接続された第2端とを有する第3の抵抗とを含む。
このような構成により、モニタ用受光素子の出力電流の経路に対する受光電圧生成回路および判定回路の容量成分が小さくなることから、モニタ用受光素子の出力電流の帯域をほとんど落とさずに、光信号のモニタ回路を実現することができる。
より好ましくは、上記受光電圧生成回路および上記判定回路は、さらに、上記オペアンプの出力を受ける制御電極と、第1の固定電圧の供給されるノードと抵抗を介して接続された第1導通電極と、第2の固定電圧の供給されるノードと電気的に接続された第2導通電極とを有するトランジスタとを含み、上記判定信号は、上記トランジスタの第1導通電極から出力される。
このように、オペアンプの出力およびトランジスタのオープン出力を組み合わせる構成により、時間的にバランスの良い応答が可能となり、判定信号の応答速度を高めることが可能となる。
より好ましくは、上記バイアス電圧印加回路は、上記モニタ用受光素子の出力電流の大小に応じて上記発光素子の動作を制御するための制御回路を含み、上記制御回路から上記受光電圧生成回路へオフセット電流が流れる。
このような構成により、当該制御回路におけるトランジスタに常にオン電流が流れることから、回路の応答性が向上し、モニタ用受光素子の出力電流の帯域を向上させることができる。
好ましくは、上記光通信モジュールは、局側装置と光信号を送受信するための宅側装置に対して脱着可能である。
このような構成により、光通信モジュールの常時発光故障あるいは不発光異常を適切に検知して光通信モジュールを速やかに交換することができるため、宅側装置の保守性を向上させることができる。
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる宅側装置は、局側装置と光信号を送受信するための宅側装置であって、固定電圧が供給される第1の固定電圧ノードに電気的に接続され、光信号を送信するための発光素子と、固定電圧が供給され、上記第1の固定電圧ノードと電気的に分離された第2の固定電圧ノードに電気的に接続され、上記発光素子から受けた光の強度に応じた電流を出力するためのモニタ用受光素子と、上記モニタ用受光素子にバイアス電圧を印加するためのバイアス電圧印加回路と、上記バイアス電圧印加回路および上記モニタ用受光素子間のノードに電気的に接続され、上記モニタ用受光素子の出力電流の大小を判定し、判定結果を示す判定信号を出力するための判定回路と、上記発光素子および上記モニタ用受光素子を少なくとも含む光通信モジュールを制御するための制御部とを備え、上記光信号のビットレートは10ギガビット/秒以上であり、上記発光素子の光出力に対する上記判定信号の応答時間は1940ナノ秒以下であり、上記制御部は、上記発光素子を制御するための制御信号を上記光通信モジュールへ出力し、上記制御信号の内容および上記判定回路から受けた上記判定信号に基づいて、上記光通信モジュールに関する異常を検知する。
このような構成により、光信号のモニタ回路を設けても、モニタ用受光素子と発光素子とを電気的に分離することができるため、モニタ用受光素子が発光素子に対する寄生容量となることを防ぐことができる。これにより、送信光信号の周波数帯域を向上させることができるため、10Gbps等の広帯域が要求される通信において、より好ましい条件で発光素子を動作させることができる。したがって、送信光信号の状態を適切にモニタするとともに、光信号を送信するための発光素子を良好に動作させることができる。また、発光素子の常時発光および不発光等の光通信モジュールに関する異常を適切に検知することができる。
本発明によれば、送信光信号の状態を適切にモニタするとともに、光信号を送信するための発光素子を良好に動作させることができる。
本発明の実施の形態に係るPONシステムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るPONシステムにおける宅側装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る宅側装置における光通信モジュールの構成を詳細に示す図である。 本発明の実施の形態に係る宅側装置の光通信モジュールにおける受光電圧生成回路および判定回路の詳細構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る宅側装置の光通信モジュールにおける受光電圧生成回路および判定回路の詳細構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る宅側装置の光通信モジュールにおける受光電圧生成回路および判定回路の詳細構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る宅側装置におけるTX−SD信号を用いた状態判断の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るPONシステムにおいて要求されるTX−SD信号の応答特性の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、本発明の実施の形態に係るPONシステムの構成を示す図である。
図1を参照して、PONシステム301は、たとえば10G−EPONであり、宅側装置202A,202B,202C,202Dと、局側装置201と、スプリッタSP1,SP2とを備える。宅側装置202A,202B,202Cと局側装置201とは、スプリッタSP1およびSP2ならびに光ファイバOPTFを介して接続され、互いに光信号を送受信する。宅側装置202Dと局側装置201とは、スプリッタSP2および光ファイバOPTFを介して接続され、互いに光信号を送受信する。PONシステム301では、宅側装置202A,202B,202C,202Dから局側装置201への光信号が時分割多重される。
図2は、本発明の実施の形態に係るPONシステムにおける宅側装置の構成を示す図である。
図2を参照して、宅側装置202は、光通信モジュール21と、PON受信処理部22と、バッファメモリ23と、UN送信処理部24と、UNI(User Network Interface)ポート25と、UN受信処理部26と、バッファメモリ27と、PON送信処理部28と、制御部29とを備える。
光通信モジュール21は、宅側装置202に対して脱着可能である。光通信モジュール21は、局側装置201から送信される下り光信号を受信し、電気信号に変換して出力する。
PON受信処理部22は、光通信モジュール21から受けた電気信号からフレームを再構成するとともに、フレームの種別に応じて制御部29またはUN送信処理部24にフレームを振り分ける。具体的には、PON受信処理部22は、データフレームをバッファメモリ23経由でUN送信処理部24へ出力し、制御フレームを制御部29へ出力する。
制御部29は、各種制御情報を含む制御フレームを生成し、UN送信処理部24へ出力する。
UN送信処理部24は、PON受信処理部22から受けたデータフレームおよび制御部29から受けた制御フレームをUNIポート25経由で図示しないパーソナルコンピュータ等のユーザ端末へ送信する。
UN受信処理部26は、UNIポート25経由でユーザ端末から受信したデータフレームをバッファメモリ27経由でPON送信処理部28へ出力し、UNIポート25経由でユーザ端末から受信した制御フレームを制御部29へ出力する。
制御部29は、MPCPおよびOAM等、局側装置201および宅側装置202間のPON回線の制御および管理に関する宅側処理を行なう。すなわち、PON回線に接続されている局側装置201とMPCPメッセージおよびOAMメッセージをやりとりすることによって、アクセス制御等の各種制御を行なう。制御部29は、各種制御情報を含む制御フレームを生成し、PON送信処理部28へ出力する。また、制御部29は、宅側装置202における各ユニットの各種設定処理を行なう。
PON送信処理部28は、UN受信処理部26から受けたデータフレームおよび制御部29から受けた制御フレームを光通信モジュール21へ出力する。
光通信モジュール21は、PON送信処理部28から受けたデータフレームおよび制御フレームを光信号に変換し、局側装置201へ送信する。
図3は、本発明の実施の形態に係る宅側装置における光通信モジュールの構成を詳細に示す図である。
図3を参照して、光通信モジュール21は、プリバッファ回路61と、イコライザ回路62と、駆動回路51と、光送信モニタ回路52と、電源64〜66と、タイミング回路67と、発光回路75と、マスタI/F(インタフェース)69と、CPU(Central Processing Unit)70と、スレイブI/F71と、APC(Auto Power Control)制御回路(バイアス電圧印加回路)72と、キャパシタC1,C2とを含む。駆動回路51は、出力バッファ回路(変調電流供給回路)63と、バイアス電流供給回路68とを含む。光送信モニタ回路52は、受光電圧生成回路76と、判定回路77と、モニタ用受光素子PDとを含む。プリバッファ回路61は、終端抵抗R11を含む。発光回路75は、発光素子LDと、インダクタ78,79とを含む。CPU70は、たとえばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)である記憶部73を含む。
たとえば、プリバッファ回路61と、イコライザ回路62と、駆動回路51と、電源64〜66と、タイミング回路67と、インダクタ78,79と、マスタI/F(インタフェース)69と、CPU(Central Processing Unit)70と、スレイブI/F71と、APC制御回路72と、受光電圧生成回路76と、判定回路77と、キャパシタC1,C2とは、プリント基板(PCB)に実装されている。また、たとえば、発光素子LDおよびモニタ用受光素子PDは、アセンブリされた発光モジュール(以下、TOSA:Transmitter Optical Sub-Assemblyとも称する。)に内蔵されている。これらプリント基板およびTOSA間は、たとえばフレキシブルプリント基板(FPC)を介して接続されている。すなわち、本発明の実施の形態に係る光通信モジュールは、光信号の送信機能を有する光トランスミッタとして実施可能である。
なお、発光素子LDおよびモニタ用受光素子PDは、下り光信号を受信するための受光素子とともにアセンブリされたBOSA(Bi-directional Optical Sub-Assembly)に内蔵される構成であってもよい。この場合、BOSAの送信部分が図3に示すTOSAに相当し、本発明の実施の形態に係る光通信モジュールは、光信号の送信機能および受信機能を有する光トランシーバとして実施可能である。
プリバッファ回路61は、UN受信処理部26からのデータフレームおよび制御部29からの制御フレームである送信データを、キャパシタC1およびC2を介して終端抵抗R11において受け、当該送信データを増幅して出力する。たとえば、プリバッファ回路61は、当該送信データを、信号線INP,INNからバランス信号として受ける。
イコライザ回路62は、プリバッファ回路61から受けた送信データの波形整形たとえば位相歪みの補正を行なって出力する。
駆動回路51は、発光回路75における発光素子LDを駆動する。より詳細には、出力バッファ回路63は、たとえば2つのトランジスタを有する差動駆動回路を含み、イコライザ回路62から受けた送信データに基づいて、発光回路75に差動変調電流を供給する。この変調電流は、局側装置201へ送信すべきデータの論理値に応じた大きさの電流である。差動駆動回路を用いる構成により、送信データの論理値の変化に対する変調電流の応答速度を向上させることができる。
発光回路75は、上り光信号を局側装置201へ送信する。発光回路75において、発光素子LDは、固定電圧たとえば電源電圧Vcc2が供給される電源ノードに電気的に接続され、光信号を送信する。具体的には、発光素子LDは、電源電圧Vcc2の供給される電源ノードにインダクタ78を介して接続され、また、バイアス電流供給回路68にインダクタ79を介して接続されている。発光素子LDは、バイアス電流供給回路68から供給されたバイアス電流、および出力バッファ回路63から供給された変調電流に基づいて発光し、かつ発光強度を変更する。
電源64〜66は、プリバッファ回路61、イコライザ回路62および出力バッファ回路63にそれぞれ電力としてたとえば電流を供給し、電力供給の開始および停止を制御することが可能である。より詳細には、電源64〜66は、制御部29から受けたバーストディスエーブル信号に基づいて、プリバッファ回路61、イコライザ回路62および出力バッファ回路63に電力を供給するか否かをそれぞれ切り替える。
具体的には、電源64〜66は、バーストディスエーブル信号が非活性化されている場合にプリバッファ回路61、イコライザ回路62および出力バッファ回路63への電力供給をそれぞれ行ない、バーストディスエーブル信号が活性化されている場合に当該電力供給を停止する。
また、タイミング回路67は、出力バッファ回路63から発光素子LDへの変調電流の供給を強制的に停止する制御を行なう。
バイアス電流供給回路68は、発光回路75に電力としてバイアス電流を供給する。また、バイアス電流供給回路68は、制御部29から受けたバーストディスエーブル信号に基づいて、発光回路75にバイアス電流を供給するか否かを切り替える。ここで、光通信モジュール21では、発光素子LDへの変調電流の大きさがゼロの状態において、バイアス電流が発光素子LDに供給されると発光素子LDが発光するように、バイアス電流の値が設定される。
発光回路75において、インダクタ78は、電源電圧Vcc2の供給される電源ノードと電気的に接続された第1端と、第2端とを有する。発光素子LDは、たとえばレーザダイオードであり、インダクタ78の第2端と電気的に接続されたアノードと、インダクタ79の第1端と電気的に接続されたカソードとを有する。出力バッファ回路63から出力された変調電流は、発光素子LDのアノードからカソードへ流れる。
電源電圧Vcc2は、電源電圧Vcc1よりもレベルが高い。電源電圧Vcc1は、たとえばプリバッファ回路61およびイコライザ回路62に供給される。また、電源電圧Vcc2は、たとえば出力バッファ回路63に供給される。電源電圧Vcc1および電源電圧Vcc2は直流電圧である。
モニタ用受光素子PDは、発光素子LDから受けた光の強度に応じた電流を出力する。具体的には、モニタ用受光素子PDは、たとえばフォトダイオードであり、発光素子LDの前方光に比例した後方光を受光し、受けた光の強度に応じた電流、たとえば当該強度に比例した電流を出力する。
モニタ用受光素子PDは、固定電圧たとえば接地電圧が供給される接地ノードに電気的に接続されている。この接地ノードは、電源電圧Vcc2の供給される電源ノードと電気的に分離されている。具体的には、光通信モジュール21では、モニタ用受光素子PDのアノードを接地し、カソードのラインをTOSAの外部へ引き出し、フレキシブルプリント基板(FPC)を経由してプリント基板(PCB)側からバイアス電圧を印加する。これにより、モニタ用受光素子PDと発光素子LDとを電気的に分離することができる。
より詳細には、モニタ用受光素子PDは、上記接地ノードと電気的に接続されたアノードと、TOSAから引き出された接続ラインを介して受光電圧生成回路76と電気的に接続されたカソードとを有する。なお、モニタ用受光素子PDは、発光素子LDと電気的に分離されていれば、接地電圧以外の固定電圧が供給される固定電圧ノードに接続されてもよい。たとえば、モニタ用受光素子PDは、電源電圧Vcc2と同じレベルの固定電圧が供給される固定電圧ノードに接続されてもよい。
APC制御回路72は、受光電圧生成回路76を介してモニタ用受光素子PDにバイアス電圧を印加する。
受光電圧生成回路76は、APC制御回路72からバイアス電圧を受けて、当該バイアス電圧からモニタ用受光素子PDの出力電流に基づく受光電圧を生成する。
モニタ用受光素子PDは、受光電圧生成回路76によって生成された受光電圧をバイアス電圧として受けるか、またはAPC制御回路72の出力電圧をバイアス電圧として受ける。
判定回路77は、APC制御回路72およびモニタ用受光素子PD間のノードに電気的に接続され、受光電圧生成回路76によって生成された受光電圧を用いてモニタ用受光素子PDの出力電流の大小を判定し、判定結果を示す判定信号すなわちTX−SD信号を出力する。
電源66は、APC制御回路72から受けた制御データAPC1に基づいて、出力バッファ回路63への供給電流量を変更する。
APC制御回路72は、モニタ用受光素子PDの出力電流の大小に応じて発光素子LDの動作を制御するための制御回路を含む。この制御回路は、バイアス電圧印加回路を兼ねる。具体的には、当該制御回路は、モニタ用受光素子PDの出力電流を電圧に変換し、変換した電圧と、たとえばCPU70によって自己のレジスタに書き込まれた参照電圧とを比較し、比較結果に基づいて制御データAPC2を作成する。上記制御回路は、発光素子LDから出力される光信号の強度が一定になるように制御データAPC2を作成する。
バイアス電流供給回路68は、APC制御回路72から受けた制御データAPC2に基づいて、発光回路75への供給電流量を変更する。
CPU70は、たとえば、信号線SCLおよび信号線SDAからなるI2Cバス経由で制御部29との間で各種データをやりとりする。
マスタI/F69は、CPU70およびI2Cバス間のインタフェース機能を提供する。
スレイブI/F71は、CPU70およびAPC制御回路72間のインタフェース機能を提供する。
CPU70は、スレイブI/F71を介して種々の制御データをAPC制御回路72のレジスタに書き込む。
図4は、本発明の実施の形態に係る宅側装置の光通信モジュールにおける受光電圧生成回路および判定回路の詳細構成の一例を示す図である。
図4を参照して、受光電圧生成回路76および判定回路77は、オペアンプ31と、抵抗32〜34と、NチャネルMOSトランジスタ35とを含む。抵抗36は、宅側装置202において、たとえば光通信モジュール21の外部に設けられる。
抵抗33は、APC制御回路72と電気的に接続された第1端と、モニタ用受光素子PDのカソードと電気的に接続された第2端とを有する。抵抗32は、抵抗33の第1端と電気的に接続された第1端と、第2端とを有する。オペアンプ31は、抵抗33の第2端と電気的に接続された非反転入力端子と、抵抗32の第2端と電気的に接続された反転入力端子と、出力端子とを有する。抵抗34は、オペアンプ31の反転入力端子と電気的に接続された第1端と、オペアンプ31の出力端子と電気的に接続された第2端とを有する。NチャネルMOSトランジスタ35は、オペアンプ31の出力端子と電気的に接続されたゲート、すなわちオペアンプ31の出力を受けるゲートと、抵抗36の第1端と電気的に接続されたドレインと、接地ノードと電気的に接続されたソースとを有する。抵抗36の第2端は、固定電圧である電源電圧Vcc3の供給される固定電圧ノードと電気的に接続されている。TX−SD信号は、NチャネルMOSトランジスタ35のドレインおよび抵抗36の第1端の接続ノードから出力される。なお、電源電圧Vcc3は、たとえば電源電圧Vcc1と同じ電圧レベルを有する。
抵抗32および抵抗33の抵抗値が等しく、また、オペアンプ31においてイマジナリ・ショートが成立している場合、抵抗32および抵抗33の抵抗値をR1とし、抵抗34の抵抗値をR2とし、APC制御回路72の出力電圧をViとし、オペアンプ31の入力電圧をVinとし、オペアンプ31の出力電圧をVoutとし、モニタ用受光素子PDの出力電流をIpdとし、APC制御回路72から抵抗32を介してオペアンプ31に供給される電流をIpdcとすると、以下の式で表される関係が成り立つ。
Ipd=Ipdc
Vout=Vin−(R2/R1)×(Vi−Vin)
=Vin−(R2/R1)×(Ipd×R1)
=Vin−R2×Ipd
モニタ用受光素子PDの出力電流が大きい場合、オペアンプ31から低ローレベルの電圧が出力され、NチャネルMOSトランジスタ35がオフし、高レベルのTX−SD信号が出力される。
一方、モニタ用受光素子PDの出力電流が小さい場合、オペアンプ31から論理ハイレベルの電圧が出力され、NチャネルMOSトランジスタ35がオンし、論理ローレベルのTX−SD信号が出力される。
なお、オペアンプ31に供給される電流Ipdcを、モニタ用受光素子PDの出力電流Ipdと等しくする必要がない場合には、抵抗32,33は異なる抵抗値に設定してもよい。
図4に示す構成では、モニタ用受光素子PDの出力電流の経路に対する受光電圧生成回路76および判定回路77の容量成分が小さくなることから、モニタ用受光素子PDの出力電流の帯域をほとんど落とさないTX−SD信号の生成回路、すなわち光送信モニタ回路52を実現することができる。
ただし、抵抗34の抵抗値R2を大きく設定した場合には、オペアンプ31の増倍率が大きくなり、オペアンプ31の動作範囲を超えてしまう場合がある。この場合、オペアンプ31によるモニタ用受光素子PDの出力電流のコピーが正しく行われなくなる、すなわちIpd≠Ipdcとなる。このとき、Ipdc=Vi/(R1+R2)となり、モニタ用受光素子PDの出力電流がVi依存性を持ってしまう。たとえば、外乱によってAPC制御回路72の出力電圧Viが変動すると、APC制御回路72による発光素子LDの制御が正しく動作しなくなる可能性がある。
図5は、本発明の実施の形態に係る宅側装置の光通信モジュールにおける受光電圧生成回路および判定回路の詳細構成の一例を示す図である。
図5を参照して、受光電圧生成回路76は、カレントミラー回路93と、抵抗94とを含む。カレントミラー回路93は、PチャネルMOSトランジスタ91,92を含む。判定回路77は、コンパレータ95と、NチャネルMOSトランジスタ96とを含む。抵抗97は、宅側装置202において、たとえば光通信モジュール21の外部に設けられる。
PチャネルMOSトランジスタ91は、APC制御回路72と電気的に接続されたソースと、抵抗94の第1端およびコンパレータ95の反転入力端子と電気的に接続されたドレインと、モニタ用受光素子PDのカソードと電気的に接続されたゲートとを有する。PチャネルMOSトランジスタ92は、APC制御回路72と電気的に接続されたソースと、モニタ用受光素子PDのカソードと電気的に接続されたドレインと、自己のドレインおよびPチャネルMOSトランジスタ91のゲートと電気的に接続されたゲートとを有する。抵抗94の第2端が接地ノードと電気的に接続されている。コンパレータ95の非反転入力端子には、参照電圧Vrefが供給される。NチャネルMOSトランジスタ96は、コンパレータ95の出力端子と電気的に接続されたゲートと、抵抗97の第1端と電気的に接続されたドレインと、接地ノードと電気的に接続されたソースとを有する。抵抗97の第2端は、固定電圧である電源電圧Vcc3の供給される固定電圧ノードと電気的に接続されている。TX−SD信号は、NチャネルMOSトランジスタ96のドレインおよび抵抗97の第1端の接続ノードから出力される。
カレントミラー回路93は、モニタ用受光素子PDの出力電流に対応する電流を生成する。
受光電圧生成回路76は、カレントミラー回路93によって生成された電流に基づいて受光電圧を生成する。
コンパレータ95は、受光電圧生成回路76によって生成された受光電圧と参照電圧Vrefとを比較する。
具体的には、モニタ用受光素子PDの出力電流をIpdとし、カレントミラー回路93から抵抗94およびコンパレータ95に供給されるミラー電流をIpdcとすると、カレントミラー回路93のミラー比が1:1の場合、Ipd=Ipdcとなる。
モニタ用受光素子PDの出力電流が大きい場合、コンパレータ95から論理ローレベルの電圧が出力され、NチャネルMOSトランジスタ96がオフし、論理ハイレベルのTX−SD信号が出力される。
一方、モニタ用受光素子PDの出力電流が小さい場合、コンパレータ95から論理ハイレベルの電圧が出力され、NチャネルMOSトランジスタ96がオンし、論理ローレベルのTX−SD信号が出力される。
なお、カレントミラー回路93のミラー比は1:1でなくてもよい。しかしながら、ミラー電流が小さすぎるとコンパレータ95における判定が困難となり、また、ミラー電流が大きすぎると消費電力が大きくなることから、カレントミラー回路93におけるミラー比は1:1であることが好ましい。
図5に示す構成では、図4に示す構成と比べて、モニタ用受光素子PDの出力電流を、抵抗値等の回路パラメータに対して依存性を有することなく一定に保つことができる。
ただし、カレントミラー回路93におけるPチャネルMOSトランジスタ91,92の寄生容量により、モニタ用受光素子PDの出力電流の帯域がある程度制限される。また、モニタ用受光素子PDの出力電流の大小に関わらず一律に、PチャネルMOSトランジスタ92におけるゲート−ソース間電圧分、モニタ用受光素子PDに印加されるバイアス電圧が降下する。このため、使用するモニタ用受光素子PDに必要なバイアス電圧が大きい場合には、モニタ用受光素子PDに十分なバイアス電圧が印加されず、モニタ用受光素子PDの出力電流の帯域が制限される可能性がある。
図6は、本発明の実施の形態に係る宅側装置の光通信モジュールにおける受光電圧生成回路および判定回路の詳細構成の一例を示す図である。
図6を参照して、受光電圧生成回路76は、APC制御回路72と、モニタ用受光素子PDおよび判定回路77との間に接続され、APC制御回路72の出力電圧からモニタ用受光素子PDの出力電流に基づく受光電圧を生成する。
モニタ用受光素子PDは、受光電圧生成回路76によって生成された受光電圧をバイアス電圧として受ける。
コンパレータ13は、受光電圧生成回路76によって生成された受光電圧と参照電圧Vrefとを比較する。
受光電圧生成回路76は、抵抗11と、ダイオード12とを含む。判定回路77は、コンパレータ13と、NチャネルMOSトランジスタ14とを含む。抵抗15は、宅側装置202において、たとえば光通信モジュール21の外部に設けられる。
抵抗11およびダイオード12の各々は、APC制御回路72と電気的に接続された第1端と、モニタ用受光素子PDのカソードおよびコンパレータ13の非反転入力端子と電気的に接続された第2端とを有し、互いに並列接続されている。コンパレータ13の反転入力端子には、参照電圧Vrefが供給される。NチャネルMOSトランジスタ14は、コンパレータ13の出力端子と電気的に接続されたゲートと、抵抗15の第1端と電気的に接続されたドレインと、接地ノードと電気的に接続されたソースとを有する。抵抗15の第2端は、固定電圧である電源電圧Vcc3の供給される固定電圧ノードと電気的に接続されている。TX−SD信号は、NチャネルMOSトランジスタ14のドレインおよび抵抗15の第1端の接続ノードから出力される。
ダイオード12は、モニタ用受光素子PDの出力電流が一定値以上となった場合に、抵抗11による電圧降下を制限するために設けられている。
具体的には、抵抗11の抵抗値をRとし、ダイオード12の順方向電圧をVdiodeとし、APC制御回路72の出力電圧をViとし、コンパレータ13の入力電圧をVinとし、コンパレータ13の出力電圧をVoutとし、モニタ用受光素子PDの出力電流をIpdとすると、以下の式で表される関係が成り立つ。Vdiodeは、たとえば0.7Vである。
Ipd×R>Vdiodeの場合、Vpd≒Vi−Vdiode
Ipd×R<Vdiodeの場合、Vpd≒Vi−Ipd×R
図6に示す構成では、図4に示す構成と比べて、モニタ用受光素子PDの出力電流を、抵抗値等の回路パラメータに対して依存性を有することなく一定に保つことができる。
また、コンパレータを用いる構成により、オペアンプを用いる図4に示す構成と比べて、さらに、モニタ用受光素子PDの出力電流の経路に対する受光電圧生成回路76の容量成分が小さくなることから、モニタ用受光素子PDの出力電流の帯域低下をさらに抑制することができる。
また、図5に示す構成では、モニタ用受光素子PDの出力電流の大小に関わらず一律に、PチャネルMOSトランジスタ92におけるゲート−ソース間電圧分、モニタ用受光素子PDに印加されるバイアス電圧が降下する。
これに対して、図6に示す構成では、受光電圧生成回路76は、モニタ用受光素子PDの出力電流の大小による受光電圧の変動範囲を制限するための制限回路を含む。
すなわち、発光素子LDがオンしたときの出力電流Ipdが比較的小さいモニタ用受光素子PDを使用する場合、ダイオード12に並列に接続された抵抗11を通してモニタ用受光素子PDの出力電流が流れることから、モニタ用受光素子PDに印加されるバイアス電圧の降下を抑制することができる。
また、発光素子LDがオンしたときの出力電流Ipdが比較的大きいモニタ用受光素子PDを使用する場合、ダイオード12を通してモニタ用受光素子PDの出力電流が流れることから、モニタ用受光素子PDに印加されるバイアス電圧の降下を一定のVdiodeに制限することができる。
このように、モニタ用受光素子PDに印加されるバイアス電圧の降下を抑制または制限する構成により、モニタ用受光素子PDの出力電流の帯域の低下を防ぎ、一定の範囲に保つことができる。
ここで、モニタ用受光素子PDの出力電流は、後方光の強度検知結果によるものであるから、製造ばらつきが大きく、たとえば、100uA〜1000uAの10倍のばらつきが発生する。
図6に示す構成では、TOSAにおけるモニタ用受光素子PDの出力電流の個体差が大きい場合でも、TX−SD機能における送信光信号の出力判定の容易化を図ることができる。具体的には、上記制限回路すなわち抵抗11およびダイオード12が、モニタ用受光素子PDに印加されるバイアス電圧の降下を抑制または制限する構成により、モニタ用受光素子PDの出力電流のばらつきの影響を、10倍未満に抑えることができる。すなわち、コンパレータ13の入力電圧のばらつきを抑えることにより、図6に示す参照電圧Vrefの設定マージンを大きくすることができる。
また、図4および図6に示す構成では、モニタ用受光素子PDの出力電流の大小に応じて発光素子LDの動作を制御するAPC制御回路72の制御回路から受光電圧生成回路76へオフセット電流が流れる。
すなわち、当該制御回路におけるトランジスタに常にオン電流が流れることから、回路の応答性が向上し、モニタ用受光素子PDの出力電流の帯域を向上させることができる。
図7は、本発明の実施の形態に係る宅側装置におけるTX−SD信号を用いた状態判断の一例を示す図である。
図7を参照して、宅側装置202における制御部29は、発光素子LDを制御するための制御信号たとえばバーストディスエーブル信号を光通信モジュール21へ出力する。そして、制御部29は、制御信号の内容および判定回路77から受けたTX−SD信号に基づいて、光通信モジュール21に関する異常を検知する。
より詳細には、制御部29は、バースト光信号の送信期間においてバーストディスエーブル信号を非活性化させ、バースト光信号の送信停止期間においてバーストディスエーブル信号を活性化させる。また、制御部29は、宅側装置202を起床させる期間においてバーストディスエーブル信号を非活性化させ、宅側装置202をスリープさせる期間においてバーストディスエーブル信号を活性化させる。
制御部29は、バーストディスエーブル信号を非活性化している状態において光通信モジュール21から受けたTX−SD信号が送信光信号のオンを示す場合、またはバーストディスエーブル信号を活性化している状態において光通信モジュール21から受けたTX−SD信号が送信光信号のオフを示す場合には、正常な状態であると判断する。
一方、制御部29は、バーストディスエーブル信号を活性化している状態において光通信モジュール21から受けたTX−SD信号が送信光信号のオンを示す場合には、発光素子LDが常時発光しており、異常な状態であると判断する。
また、バーストディスエーブル信号を非活性化している状態において光通信モジュール21から受けたTX−SD信号が送信光信号のオフを示す場合には、発光素子LDが発光すべきであるにも関わらず不発光であり、異常な状態であると判断する。
図8は、本発明の実施の形態に係るPONシステムにおいて要求されるTX−SD信号の応答特性の一例を示す図である。
10G−EPONでは、GE−PONと比べて、回線速度の高速化によって各宅側装置からのバースト光信号の送信時間が短くなり、局側装置に接続可能な宅側装置の数が多くなることから、各宅側装置からのバースト光信号の間隔を短くし、PONシステムのスループットを向上させる必要がある。このため、要求されるTX−SD信号の応答時間も短くなる。
具体的には、図8を参照して、たとえばIEEE802.3av(登録商標)−2009では、宅側装置202から送信される上り光信号のタイミングについて、以下のように規定されている。すなわち、同期パターンの長さTsyncが1.2us(マイクロ秒)であり、データすなわちペイロードの長さTdataが最小208ns(ナノ秒)であり、バーストの終了を示すEOB(End of Burst)の長さTebが20nsであり、発光回路75の立ち上がり時間Tonが512ns以下であり、発光回路75の立ち下がり時間Toffが512ns以下である。なお、Tdataの最大値は1.05ms(ミリ秒)である。また、Tsyncは、セトリングタイムの800nsと、局側装置201におけるロック時間の400nsとを含む。
また、バーストディスエーブル信号が非活性化されてから発光素子LDが光を出力するまでの遅延時間は、たとえば2ns程度である。
したがって、発光素子LDの送信する光信号のビットレートが10ギガビット/秒以上である場合、TX−SD信号の応答速度、すなわち発光素子LDの光出力に対するTX−SD信号の応答時間は、上記遅延時間を考慮しない場合、1940ns以下となる。図8は、上記遅延時間を考慮して、TX−SD信号の応答時間が1942ns以下である場合を示している。
たとえば、図5および図6に示す構成では、コンパレータを用いてTX−SD信号の応答速度を高める等により、TX−SD信号の応答時間を1940ns以下とすることができる。
また、図4に示す構成では、オペアンプ31のゲインが所定値以上の状態において、オペアンプ31の出力は、論理ローレベルから論理ハイレベルへの遷移における応答時間が長い一方で、論理ハイレベルから論理ローレベルへの遷移における応答時間が短い。
そして、NチャネルMOSトランジスタ35により構成されるオープンドレイン出力は、NチャネルMOSトランジスタ35がオフである論理ハイレベルからNチャネルMOSトランジスタ35がオンである論理ローレベルへの遷移における応答時間が長い一方で、論理ローレベルから論理ハイレベルへの遷移における応答時間が短い。
これにより、時間的にバランスの良い応答が可能となり、TX−SD信号の応答速度を高め、TX−SD信号の応答時間を1940ns以下とすることができる。
また、図4〜図6に示す構成では、TX−SD信号の出力回路としてNチャネルMOSトランジスタのオープンドレイン出力を用いる構成により、後段回路との接続において、電圧選択等の柔軟性を高めることができる。
なお、図4〜図6に示す構成におけるトランジスタは、MOSトランジスタに限らず、バイポーラトランジスタ等、他の種類のトランジスタであってもよい。
ところで、特許文献1に記載の構成では、モニタ用フォトダイオードのカソード端子と、レーザダイオードのアノード端子とがトランジスタを介して接続されている。たとえば10Gbpsの広帯域が要求される通信においてレーザダイオードを動作させる場合、上記のようにモニタ用フォトダイオードとレーザダイオードとが接続されていると、モニタ用フォトダイオードがレーザダイオードに対する寄生容量となり、送信光信号の周波数帯域が狭くなる可能性がある。
また、前述のように、本発明の実施の形態に係る光通信モジュールでは、たとえば、APC制御回路72において、モニタ用受光素子PDの出力電流値を基準値と比較し、比較結果に基づいて発光素子LDを制御することにより、送信光信号のパワーを一定に保つためのフィードバックAPC(Automatic Power Control)を行なう。このため、光通信モジュール21にTX−SD機能を実現するための光送信モニタ回路を実装する場合には、フィードバックAPC用の回路と互いに影響しないように、光送信モニタ回路を設計する必要がある。
これに対して、本発明の実施の形態に係る光通信モジュールでは、発光素子LDは、固定電圧たとえば電源電圧Vcc2が供給される電源ノードに電気的に接続され、光信号を送信する。モニタ用受光素子PDは、固定電圧たとえば接地電圧が供給され、上記電源ノードと電気的に分離された接地ノードに電気的に接続され、発光素子LDから受けた光の強度に応じた電流を出力する。APC制御回路72は、モニタ用受光素子PDにバイアス電圧を印加する。そして、判定回路77は、APC制御回路72およびモニタ用受光素子PD間のノードに電気的に接続され、モニタ用受光素子PDの出力電流の大小を判定し、判定結果を示す判定信号すなわちTX−SD信号を出力する。
このような構成により、光送信モニタ回路を設けても、モニタ用受光素子PDと発光素子LDとを電気的に分離することができるため、モニタ用受光素子PDが発光素子LDに対する寄生容量となることを防ぐことができる。これにより、送信光信号の周波数帯域を向上させることができるため、10Gbps等の広帯域が要求される通信において、より好ましい条件で発光素子LDを動作させることができる。
したがって、本発明の実施の形態に係る光通信モジュールでは、送信光信号の状態を適切にモニタするとともに、光信号を送信するための発光素子を良好に動作させることができる。
また、本発明の実施の形態に係る光通信モジュールでは、受光電圧生成回路76は、APC制御回路72と、モニタ用受光素子PDおよび判定回路77との間に接続され、APC制御回路72の出力電圧からモニタ用受光素子PDの出力電流に基づく受光電圧を生成する。モニタ用受光素子PDは、受光電圧生成回路76によって生成された受光電圧をバイアス電圧として受ける。判定回路77は、受光電圧生成回路76によって生成された受光電圧を用いてモニタ用受光素子PDの出力電流の大小を判定する。そして、受光電圧生成回路76は、モニタ用受光素子PDの出力電流の大小による受光電圧の変動範囲を制限するための制限回路を含む。
このような構成により、受光電圧に対するモニタ用受光素子PDの出力電流のばらつきの影響を抑えることができる。すなわち、判定回路が用いる受光電圧のばらつきを抑えることにより、たとえば受光電圧と比較するための参照電圧の設定が容易となり、また、受光電圧の判定精度を高めることが可能となる。
また、本発明の実施の形態に係る光通信モジュールでは、抵抗11およびダイオード12は、各々が、APC制御回路72と電気的に接続された第1端と、モニタ用受光素子PDおよび判定回路77と電気的に接続された第2端とを有し、互いに並列接続されている。
このような構成により、モニタ用受光素子PDの出力電流を、光送信モニタ回路に対して依存性を有することなく、一定値に保つことができる。
また、発光素子LDがオンしたときの出力電流値が比較的小さいモニタ用受光素子PDを使用する場合、ダイオード12に並列に接続された抵抗11を通してモニタ用受光素子PDの出力電流が流れることから、モニタ用受光素子PDに印加されるバイアス電圧の降下を抑制することができる。
また、発光素子LDがオンしたときの出力電流値が比較的大きいモニタ用受光素子PDを使用する場合、ダイオード12を通してモニタ用受光素子PDの出力電流が流れることから、モニタ用受光素子PDに印加されるバイアス電圧の降下をダイオードの順方向電圧に制限することができる。
このように、モニタ用受光素子PDに印加されるバイアス電圧の降下を抑制または制限することにより、モニタ用受光素子PDの出力電流の帯域の低下を防ぎ、一定の範囲に保つことができる。
また、モニタ用受光素子PDの出力電流の経路に対する受光電圧生成回路76の容量成分が小さくなることから、モニタ用受光素子PDの出力電流の帯域をほとんど落とさずに、光送信モニタ回路を実現することができる。
また、本発明の実施の形態に係る光通信モジュールでは、受光電圧生成回路76において、カレントミラー回路93は、モニタ用受光素子PDの出力電流に対応する電流を生成する。そして、受光電圧生成回路76は、カレントミラー回路93によって生成された電流に基づいて受光電圧を生成する。
このような構成により、モニタ用受光素子PDの出力電流を、光送信モニタ回路に対して依存性を有することなく、一定値に保つことができる。
また、本発明の実施の形態に係る光通信モジュールでは、判定回路77は、受光電圧生成回路76によって生成された受光電圧と参照電圧とを比較するためのコンパレータ13または95を含む。
このような構成により、たとえばオペアンプを用いる構成と比べて、TX−SD信号の応答速度を高めることができる。
また、本発明の実施の形態に係る光通信モジュールでは、受光電圧生成回路76および判定回路77において、抵抗33は、APC制御回路72と電気的に接続された第1端と、モニタ用受光素子PDと電気的に接続された第2端とを有する。抵抗32は、抵抗33の第1端と電気的に接続された第1端と、第2端とを有する。オペアンプ31は、抵抗33の第2端と電気的に接続された非反転入力端子と、抵抗32の第2端と電気的に接続された反転入力端子と、出力端子とを有する。抵抗34は、オペアンプ31の反転入力端子と電気的に接続された第1端と、オペアンプ31の出力端子と電気的に接続された第2端とを有する。
このような構成により、モニタ用受光素子PDの出力電流の経路に対する受光電圧生成回路76および判定回路77の容量成分が小さくなることから、モニタ用受光素子PDの出力電流の帯域をほとんど落とさずに、光送信モニタ回路を実現することができる。
また、本発明の実施の形態に係る光通信モジュールでは、受光電圧生成回路76および判定回路77において、NチャネルMOSトランジスタ35は、オペアンプ31の出力を受けるゲートと、第1の固定電圧である電源電圧Vcc3の供給されるノードと抵抗を介して接続されたドレインと、第2の固定電圧である接地電圧の供給されるノードと電気的に接続されたソースとを有する。TX−SD信号は、NチャネルMOSトランジスタ35のドレインから出力される。
このように、オペアンプの出力およびトランジスタのオープン出力を組み合わせる構成により、時間的にバランスの良い応答が可能となり、TX−SD信号の応答速度を高めることが可能となる。
また、本発明の実施の形態に係る光通信モジュールでは、APC制御回路72は、モニタ用受光素子PDの出力電流の大小に応じて発光素子LDの動作を制御するための制御回路を含む。そして、当該制御回路から受光電圧生成回路76へオフセット電流が流れる。
このような構成により、当該制御回路におけるトランジスタに常にオン電流が流れることから、回路の応答性が向上し、モニタ用受光素子PDの出力電流の帯域を向上させることができる。
また、本発明の実施の形態に係る光通信モジュールは、局側装置201と光信号を送受信するための宅側装置202に対して脱着可能である。
このような構成により、光通信モジュールの常時発光故障あるいは不発光異常を適切に検知して光通信モジュールを速やかに交換することができるため、宅側装置の保守性を向上させることができる。
また、本発明の実施の形態に係る宅側装置では、制御部29は、発光素子LDを制御するための制御信号たとえばバーストディスエーブル信号を光通信モジュール21へ出力し、制御信号の内容および判定回路77から受けたTX−SD信号に基づいて、光通信モジュール21に関する異常を検知する。
このような構成により、発光素子LDの常時発光および不発光等の光通信モジュール21に関する異常を適切に検知することができる。
なお、本発明の実施の形態に係る光通信モジュールでは、フィードバックAPCを行なう構成であるとしたが、これに限定するものではない。フィードバックAPCを行なわず、TX−SD機能を実装する構成であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る宅側装置では、APC制御回路72、受光電圧生成回路76および判定回路77が光通信モジュール21の内部に設けられる構成であるとしたが、これに限定するものではない。APC制御回路72、受光電圧生成回路76および判定回路77が光通信モジュール21の外部に設けられる構成であってもよい。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
11,15,32〜34,36,94,97 抵抗
12 ダイオード
13 コンパレータ
14,35,96 NチャネルMOSトランジスタ
21 光通信モジュール
22 PON受信処理部
23 バッファメモリ
24 UN送信処理部
25 UNIポート
26 UN受信処理部
27 バッファメモリ
28 PON送信処理部
29 制御部
31 オペアンプ
51 駆動回路
52 光送信モニタ回路
61 プリバッファ回路
62 イコライザ回路
63 出力バッファ回路(変調電流供給回路)
64〜66 電源
67 タイミング回路
68 バイアス電流供給回路
69 マスタI/F(インタフェース)
70 CPU
71 スレイブI/F
72 APC制御回路(バイアス電圧印加回路)
73 記憶部
75 発光回路
76 受光電圧生成回路
77 判定回路
78,79 インダクタ
91,92 PチャネルMOSトランジスタ
93 カレントミラー回路
95 コンパレータ
201 局側装置
202A,202B,202C,202D 宅側装置
301 PONシステム
C1,C2 キャパシタ
PD モニタ用受光素子
R11 終端抵抗
LD 発光素子
SP1,SP2 スプリッタ
OPTF 光ファイバ

Claims (7)

  1. 固定電圧が供給される第1の固定電圧ノードに電気的に接続され、光信号を送信するための発光素子と、
    固定電圧が供給され、前記第1の固定電圧ノードと電気的に分離された第2の固定電圧ノードに電気的に接続され、前記発光素子から受けた光の強度に応じた電流を出力するためのモニタ用受光素子と、
    前記モニタ用受光素子にバイアス電圧を印加するためのバイアス電圧印加回路と、
    前記バイアス電圧印加回路および前記モニタ用受光素子間のノードに電気的に接続され、前記モニタ用受光素子の出力電流の大小を判定し、判定結果を示す判定信号を出力するための判定回路と、
    前記バイアス電圧印加回路と、前記モニタ用受光素子および前記判定回路との間に接続され、前記バイアス電圧印加回路の出力電圧から前記モニタ用受光素子の出力電流に基づく受光電圧を生成するための受光電圧生成回路とを備え、
    前記モニタ用受光素子は、前記受光電圧生成回路によって生成された前記受光電圧をバイアス電圧として受け、
    前記判定回路は、前記受光電圧生成回路によって生成された前記受光電圧を用いて前記モニタ用受光素子の出力電流の大小を判定し、
    前記受光電圧生成回路は
    前記出力電流の大小による前記受光電圧の変動範囲を制限するための制限回路を含む、光通信モジュール。
  2. 前記受光電圧生成回路は、
    各々が、前記バイアス電圧印加回路と電気的に接続された第1端と、前記モニタ用受光素子および前記判定回路と電気的に接続された第2端とを有し、互いに並列接続された抵抗およびダイオードを含む、請求項に記載の光通信モジュール。
  3. 固定電圧が供給される第1の固定電圧ノードに電気的に接続され、光信号を送信するための発光素子と、
    固定電圧が供給され、前記第1の固定電圧ノードと電気的に分離された第2の固定電圧ノードに電気的に接続され、前記発光素子から受けた光の強度に応じた電流を出力するためのモニタ用受光素子と、
    前記モニタ用受光素子にバイアス電圧を印加するためのバイアス電圧印加回路と、
    前記バイアス電圧印加回路および前記モニタ用受光素子間のノードに電気的に接続され、前記モニタ用受光素子の出力電流の大小を判定し、判定結果を示す判定信号を出力するための判定回路と、
    前記バイアス電圧から前記モニタ用受光素子の出力電流に基づく受光電圧を生成するための受光電圧生成回路とを備え、
    前記判定回路は、前記受光電圧生成回路によって生成された前記受光電圧を用いて前記モニタ用受光素子の出力電流の大小を判定し、
    前記受光電圧生成回路および前記判定回路は、
    前記バイアス電圧印加回路と電気的に接続された第1端と、前記モニタ用受光素子と電気的に接続された第2端とを有する第1の抵抗と、
    前記第1の抵抗の第1端と電気的に接続された第1端と、第2端とを有する第2の抵抗と、
    前記第1の抵抗の第2端と電気的に接続された非反転入力端子と、前記第2の抵抗の第2端と電気的に接続された反転入力端子と、出力端子とを有するオペアンプと、
    前記オペアンプの反転入力端子と電気的に接続された第1端と、前記オペアンプの出力端子と電気的に接続された第2端とを有する第3の抵抗とを含む、光通信モジュール。
  4. 前記受光電圧生成回路および前記判定回路は、さらに、
    前記オペアンプの出力を受ける制御電極と、第1の固定電圧の供給されるノードと抵抗を介して接続された第1導通電極と、第2の固定電圧の供給されるノードと電気的に接続された第2導通電極とを有するトランジスタとを含み、
    前記判定信号は、前記トランジスタの第1導通電極から出力される、請求項に記載の光通信モジュール。
  5. 前記バイアス電圧印加回路は、前記モニタ用受光素子の出力電流の大小に応じて前記発光素子の動作を制御するための制御回路を含み、
    前記制御回路から前記受光電圧生成回路へオフセット電流が流れる、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の光通信モジュール。
  6. 局側装置と光信号を送受信するための宅側装置であって、
    固定電圧が供給される第1の固定電圧ノードに電気的に接続され、光信号を送信するための発光素子と、
    固定電圧が供給され、前記第1の固定電圧ノードと電気的に分離された第2の固定電圧ノードに電気的に接続され、前記発光素子から受けた光の強度に応じた電流を出力するためのモニタ用受光素子と、
    前記モニタ用受光素子にバイアス電圧を印加するためのバイアス電圧印加回路と、
    前記バイアス電圧印加回路および前記モニタ用受光素子間のノードに電気的に接続され、前記モニタ用受光素子の出力電流の大小を判定し、判定結果を示す判定信号を出力するための判定回路と、
    前記発光素子および前記モニタ用受光素子を少なくとも含む光通信モジュールを制御するための制御部と、
    前記バイアス電圧印加回路と、前記モニタ用受光素子および前記判定回路との間に接続され、前記バイアス電圧印加回路の出力電圧から前記モニタ用受光素子の出力電流に基づく受光電圧を生成するための受光電圧生成回路とを備え、
    前記モニタ用受光素子は、前記受光電圧生成回路によって生成された前記受光電圧をバイアス電圧として受け、
    前記判定回路は、前記受光電圧生成回路によって生成された前記受光電圧を用いて前記モニタ用受光素子の出力電流の大小を判定し、
    前記受光電圧生成回路は
    前記出力電流の大小による前記受光電圧の変動範囲を制限するための制限回路を含み、
    記制御部は、前記発光素子を制御するための制御信号を前記光通信モジュールへ出力し、前記制御信号の内容および前記判定回路から受けた前記判定信号に基づいて、前記光通信モジュールに関する異常を検知する、宅側装置。
  7. 局側装置と光信号を送受信するための宅側装置であって、
    固定電圧が供給される第1の固定電圧ノードに電気的に接続され、光信号を送信するための発光素子と、
    固定電圧が供給され、前記第1の固定電圧ノードと電気的に分離された第2の固定電圧ノードに電気的に接続され、前記発光素子から受けた光の強度に応じた電流を出力するためのモニタ用受光素子と、
    前記モニタ用受光素子にバイアス電圧を印加するためのバイアス電圧印加回路と、
    前記バイアス電圧印加回路および前記モニタ用受光素子間のノードに電気的に接続され、前記モニタ用受光素子の出力電流の大小を判定し、判定結果を示す判定信号を出力するための判定回路と、
    前記発光素子および前記モニタ用受光素子を少なくとも含む光通信モジュールを制御するための制御部と、
    前記バイアス電圧から前記モニタ用受光素子の出力電流に基づく受光電圧を生成するための受光電圧生成回路とを備え、
    前記判定回路は、前記受光電圧生成回路によって生成された前記受光電圧を用いて前記モニタ用受光素子の出力電流の大小を判定し、
    前記受光電圧生成回路および前記判定回路は、
    前記バイアス電圧印加回路と電気的に接続された第1端と、前記モニタ用受光素子と電気的に接続された第2端とを有する第1の抵抗と、
    前記第1の抵抗の第1端と電気的に接続された第1端と、第2端とを有する第2の抵抗と、
    前記第1の抵抗の第2端と電気的に接続された非反転入力端子と、前記第2の抵抗の第2端と電気的に接続された反転入力端子と、出力端子とを有するオペアンプと、
    前記オペアンプの反転入力端子と電気的に接続された第1端と、前記オペアンプの出力端子と電気的に接続された第2端とを有する第3の抵抗とを含み、
    記制御部は、前記発光素子を制御するための制御信号を前記光通信モジュールへ出力し、前記制御信号の内容および前記判定回路から受けた前記判定信号に基づいて、前記光通信モジュールに関する異常を検知する、宅側装置。


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