図1、図2に示すように、パチンコ遊技機1には、遊技ホールの島構造に取付けられる外枠(図示略)に開閉枠2(内枠2)が開閉自在に装着され、開閉枠2に開閉扉3が開閉自在に装着されている。開閉扉3に窓3aが形成され、その窓3aに透明板3bが装着されている。
開閉枠2の左端部に開閉扉3の左端部が鉛直軸心回りに回動自在に支持され、開閉扉3の右端部には、開閉扉3を開閉枠2に施錠するキーシリンダ3cが装着されている。開閉枠2に遊技盤4が装着され、遊技盤4とその前側の透明板3bとの間に遊技球が流下可能な遊技領域4aが形成され、この遊技領域4aが開閉扉3により開閉される。
開閉扉3には、窓3aの下側に遊技球を貯留する貯留皿5が設けられ、その貯留皿5に遊技者が操作可能な演出ボタンSW6aと十字キーSW6b(「SW」はスイッチを意味する)とを有する演出操作装置6が装着され、貯留皿5の右下側に発射ハンドル7が装着されている。
発射ハンドル7が回動操作されると、貯留皿5から発射位置に導入された遊技球が発射され、貯留皿5に複数の遊技球が貯留されている場合、複数の遊技球が約0.6 秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール8で案内され遊技領域4aの上部に導入される。
図2、図3に示すように、遊技領域4aには、多数の障害釘(図示略)の他、第1始動口10、開閉式の第2始動口11aを有する始動口装置11、1対のゲート12、開閉式の大入賞口13aを有する大入賞口装置13、複数の一般入賞口14が、夫々遊技球が入球(入賞・通過)可能に図示の配置で設けられている。第1始動口10、1対のゲート12、複数の一般入賞口14には、夫々、そこに入賞した遊技球を検出する第1始動口SW10a、1対のゲートSW12a、複数の一般入賞口SW14aが付設されている。
始動口装置11は、第2始動口11a、第2始動口11aを開閉する開閉部材11b、第2始動口11aに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW11c、開閉部材11bを開閉駆動する第2始動口SOL11d(「SOL」はソレノイドアクチュエータを意味する)を有し、第2始動口11aは、通常は遊技球が入賞し難い(入賞不可能な)閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。
大入賞口装置13は、大入賞口13a、大入賞口13aを開閉する開閉部材13b、大入賞口13aに入賞した遊技球を検出する大入賞口SW13c、開閉部材13bを開閉駆動する大入賞口SOL13dを有し、大入賞口13aは、通常は遊技球が入賞し難い(入賞不可能な)閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。
遊技球が入賞口10,11a,13a,14に入賞すると、遊技球1個の入賞につき入賞口10,11a,13a,14毎に設定された数(数個〜10数個)の遊技球が賞球として貯留皿5に払出される。遊技球が始動口10,11aに入賞すると大当り抽選が行われ、その大当り抽選で当選すると、大入賞口13aが開放する大当り遊技が発生する。遊技球がゲート12を通過すると当り抽選が行われ、その当り抽選で当選すると、第2始動口11aが開放する補助遊技が発生する。
遊技盤4にはセンタ役物15が取付けられ、このセンタ役物15に遊技演出用の液晶表示器からなるメイン画像表示装置16、液晶表示器からなるサブ画像表示装置17、可動役物装置18が装備されている。センタ役物15は、その枠体15aが遊技盤4に形成されたセンタ開口部(図示略)に嵌合装着され、その枠体15aの下部には遊技球が転動するステージ15bが形成されている。
メイン画像表示装置16は、その画面をパチンコ遊技機1の前側からセンタ役物15の枠体15aの内側を通して視認可能に配置され、サブ画像表示装置17は、その画面をパチンコ遊技機1の前側から視認可能にメイン画像表示装置16の上側に配置されている。これら画像表示装置16,17には主に遊技演出が表示される。可動役物装置18は、画像表示装置16,17の少なくとも一方に表示される所定の遊技演出の一環として作動して、可動役物18aを動作させる。
遊技盤4の右下部に遊技表示盤19が設けられ、この遊技表示盤19は、第1特図表示器19a、第2特図表示器19b、普図表示器19c、第1特図保留ランプ19d、第2特図保留ランプ19e、普図保留ランプ19fを備えている。
第1特図表示器19aには第1特別図柄が変動可能に表示され、第1特図保留ランプ19dには第1特図保留数が表示され、その第1特図保留数は4未満の場合に第1始動口10に遊技球が入賞する毎に1加算される。第2特図表示器19bには第2特別図柄が変動可能に表示され、第2特図保留ランプ19eには第2特図保留数が表示され、その第2特図保留数は4未満の場合に第2始動口11aに遊技球が入賞する毎に1加算される。
第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第1特図保留数が1以上の場合、第2特図保留数が0の場合には、第1特図保留数が1減算されて第1特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第2特図保留数が1以上の場合、第1特図保留数に関わらず、第2特図保留数が1減算されて第2特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。
普図表示器19cには普通図柄が変動可能に表示され、普図保留ランプ19fには普図保留数が表示され、その普図保留数は4未満の場合にゲート12に遊技球が入賞する毎に1加算される。普通図柄が変動停止状態で、普図保留数が1以上の場合、普図保留数が1減算されて普通図柄が変動開始され、その後の停止図柄で当り抽選の結果が表示される。
次に、パチンコ遊技機1の制御系について説明する。
図3に示すように、制御装置20は、遊技制御基板21、払出制御基板22、演出制御基板23、画像制御基板24、ランプ制御基板25を備え、これら制御基板21〜25に夫々CPUとROMとRAMを含むコンピュータを備えて構成され、演出制御基板23は更にRTC(「RTC」はリアルタイムクロックを意味する)を備えている。
遊技制御基板21のコンピュータは、第1,第2始動口SW10a,11c、1対のゲートSW12a、大入賞口SW13c、複数の一般入賞口SW14aからの信号、払出制御基板22からの制御情報を受けて、第2始動口SOL11d、大入賞口SOL13d、図柄表示器19a〜19c、図柄保留ランプ19d〜19fを制御し、払出制御基板22、演出制御基板23に制御情報を出力する。
払出制御基板22のコンピュータは、遊技制御基板21からの制御情報、払出球検出SW26b、球有り検出SW26c、満タン検出SW26dからの信号を受けて、払出モータ26aを制御し、遊技制御基板21に制御情報を出力する。演出制御基板23のコンピュータは、遊技制御基板21、画像制御基板24、ランプ制御基板25からの制御情報、演出操作装置6(演出ボタンSW6a、十字キーSW6b)からの信号を受けて、画像制御基板24、ランプ制御基板25に制御情報を出力する。
画像制御基板24のコンピュータは、演出制御基板23からの制御情報を受けて、遊技演出用のメイン画像表示装置16、サブ画像表示装置17、スピーカ27を制御し、演出制御基板23に制御情報を出力する。ランプ制御基板25のコンピュータは、演出制御基板23からの制御情報、可動役物装置18(原点SW)からの信号を受けて、遊技演出用の枠ランプ28a、盤ランプ28b、可動役物装置18(電動モータ)を制御し、演出制御基板23に制御情報を出力する。
図4に示すように、遊技制御基板21の主にコンピュータにより、図示の各手段30〜37,40〜47,50が構成されている。
特図カウンタ手段30は、16ビット構成の所謂ハード乱数である大当り判定値を、設定範囲(0〜65535)内で微小時間(0.1μs)毎に順次更新し、また、8ビット構成の所謂ソフト乱数である特図判定値を、設定範囲(0〜199)内で微小時間(4ms)毎に順次更新する。更に、ソフト乱数であるリーチ判定値と変動パターン判定値を、夫々設定範囲内で微小時間毎に順次更新する。
特図取得手段31は、遊技球が第1始動口10に入賞したときに第1特図保留数が4未満の場合に特図始動条件が成立して、特図カウンタ手段30により更新された大当り判定値、特図判定値、リーチ判定値、及び変動パターン判定値を、1組の第1特図判定情報として取得する。また、遊技球が第2始動口11aに入賞したときに第2特図保留数が4未満の場合に特図始動条件が成立して、特図カウンタ手段30により更新された大当り判定値、特図判定値、リーチ判定値、及び変動パターン判定値を、1組の第2特図判定情報として取得する。特図保留記憶手段32は、特図取得手段31により取得され且つ大当り判定手段34aによる判定に供していない第1,第2特図判定情報を夫々4個(所定数)まで記憶(保留)可能である。
特図保留消化手段33は、特図保留記憶手段32に記憶されている特図判定情報を、特図表示器19a,19bでの特別図柄の変動開始毎に順次1ずつ大当り判定手段34aによる判定に供して特図保留記憶手段32から消去(保留消化)する。その際、特図保留記憶手段32に複数の特図判定情報が記憶されている場合、それら複数の特図判定情報を特図保留記憶手段32に記憶された順番(即ち、特図取得手段31により取得された順番)で消化し、但し、第1,第2特図判定情報の両方が記憶されている場合には、第2特図判定情報を第1特図判定情報よりも優先して消化する。
特図判定手段34においては、特図始動条件の成立により特図取得手段31により取得された(特図保留記憶手段32に記憶された)特図判定情報に基づいて、詳しくは、特別図柄が変動表示される際、当該特別図柄の変動表示に係る特図判定情報、つまり特図保留消化手段33により消化された特図判定情報に基づいて、大当り判定手段34aが、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定し、特別遊技を行うと判定すると、図柄判定手段34bが、当該特別遊技中の大入賞口13aの開閉パターン、つまり有利度合いの異なる複数の特別遊技の何れを行うかを判定すると共に、当該特別遊技終了後の遊技状態を判定する。
具体的に、先ず、大当り判定手段34aが、特図判定情報の大当り判定値に基づいて、特別遊技である大当り遊技を行うか否かを、また、大当り遊技と部類が異なる特別遊技である小当り遊技を行うか否かを判定する。この場合、図5に示すように、大当り判定テーブルとして低確テーブルと高確テーブルの何れかを用いて判定する。
低確テーブルを用いる場合、大当り判定値が約1/320の割合で大当り特定値(3,247・・・)の何れかと一致すると、大当り遊技を行うと判定し、高確テーブルを用いる場合、大当り判定値が約10/320の割合で大当り特定値(3,7・・・)の何れかと一致すると、大当り遊技を行うと判定し、低確テーブルと高確テーブルの何れを用いる場合でも、大当り判定値が約3/320の割合で小当り特定値(4,44・・・)の何れかと一致すると、小当り遊技を行うと判定する。
大当り遊技を行うと判定すると、次に、図柄判定手段34bが、当該特図判定情報の特図判定値に基づいて、複数の大当り図柄(図6に示す8種類の大当り図柄A〜H)の何れか1つを選択する。ここで、その特図判定値が第1特図判定情報である場合は、図6に示す第1図柄選択テーブルにより規定される選択率で図柄選択を行い、第2特図判定情報である場合は、図6に示す第2図柄選択テーブルにより規定される選択率で図柄選択を行う。そして、選択された大当り図柄によって、当該特別遊技中の大入賞口13aの開閉パターン、及び当該特別遊技終了後の遊技状態が決定される。
特図表示制御手段35は、大当り判定手段34a、図柄判定手段34bによる判定結果に基づいて、特図保留消化手段33により第1特図判定情報が消化されたことを契機に、第1特図表示器19aに第1特別図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させ、特図保留消化手段33により第2特図判定情報が消化されたことを契機に、第2特図表示器19bに第2特別図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。
大当り判定手段34aにより大当り遊技を行うと判定されると、図柄判定手段34bにより選択された大当り図柄A〜Hの何れか1つを停止表示させ、小当り遊技を行うと判定されると、小当り図柄を停止表示させ、特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行わないと判定されると、ハズレ図柄を停止表示させる。
変動態様決定手段35aは、大当り判定手段34a、図柄判定手段34bによる判定結果に基づいて選択された図柄(大当り図柄A〜H、小当り図柄、ハズレ図柄の何れか)、当該特図判定情報のリーチ判定値と変動パターン判定値、及び第1,第2特図保留数等に基づいて、特図変動時間(変動態様)を決定する。そして、特図表示制御手段35は、変動態様決定手段35aにより決定された特図変動時間で特別図柄を変動表示させてから判定図柄を停止表示させる。
ところで、特図表示制御手段35により特別図柄が変動表示されているときに特図始動条件が成立することにより、特図取得手段31により取得された特図判定情報が特図保留記憶手段32に記憶される。但し、特図表示制御手段35により特別図柄が変動表示されていないときに特図始動条件が成立することにより、特図取得手段31により取得された特図判定情報も、直ちに大当り判定手段34a、図柄判定手段34bによる判定に供する場合でも特図保留記憶手段32に一時記憶される。
ここで、特図判定手段34の事前判定手段34cは、特図保留記憶手段32に記憶されている判定情報(即ち、後に特図保留消化手段33により消化される特図判定情報)に基づいて、具体的には、特図取得手段31により特図判定情報が取得され特図保留記憶手段32に記憶された際に、大当り判定手段34a、図柄判定手段34b、変動態様決定手段35aによる前記判定、決定と同等の判定、決定(即ち、特別遊技を行うか否かの判定、大当り図柄A〜H、小当り図柄、ハズレ図柄の判定、特図変動時間の決定)を事前に行うことが可能である。
特別遊技実行手段36は、大当り判定手段34aにより特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行うと判定された場合、特図表示制御手段35により、当該判定結果を示す判定図柄、つまり図柄判定手段34bにより選択された判定図柄(大当り図柄、小当り図柄)が停止表示された後、その判定図柄に応じた開閉パターンで大入賞口13aを開閉させる遊技者に有利な特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行う。
図7に示すように、大当り遊技中の大入賞口13aの開閉パターンは、大当り図柄の種類に応じて図示のように設定され、小当り遊技中の大入賞口13aの開閉パターンは、大当り図柄D,E,G,Hに対応する開閉パターンと同様に設定される。
具体的に、16R(ラウンド)長期開放では、大入賞口13aが16Rに亙って開閉され、各ラウンドは、大入賞口13aを開放して開始後、大入賞口13aに遊技球が例えば10個入賞する、或いは例えば30秒経過するR終了条件が成立すると、大入賞口13aを閉塞して終了する。8R長期開放では、大入賞口13aが8 Rに亙って開閉され、各ラウンドは開始後、16R長期開放と同様のR終了条件が成立すると終了する。8R短期開放では、大入賞口13aが8Rに亙って開閉され、各ラウンドは開始後、大入賞口13aに遊技球が例えば10個入賞する、或いは例えば0.1秒経過するR終了条件が成立すると終了する。
確率設定手段37は、大当り判定手段34aにより大当り遊技を行うと判定される大当り確率を、図5に示す低確テーブルを用いて第1の確率(約1/320)又は図5に示す高確テーブルを用いて第1の確率よりも高い第2の確率(約10/320)に設定する。
一方、普図カウンタ手段40は、8ビット構成のソフト乱数である当り判定値を、設定範囲(0〜199)内で微小時間(4ms)毎に順次更新し、また、8ビット構成の所謂ソフト乱数である普図判定値を、設定範囲(0〜9)内で微小時間(4ms)毎に順次更新する。
普図取得手段41は、遊技球がゲート12を通過したときに普図保留数が4未満の場合に普図始動条件が成立して、普図カウンタ手段40により更新された当り判定値、及び普図判定値を、1組の普図判定情報として取得する。普図保留記憶手段42は、普図取得手段41により取得され且つ普図判定手段44による判定に供していない普図判定情報を4個まで記憶(保留)可能である。
普図保留消化手段43は、普図保留記憶手段42に記憶されている普図判定情報を普図表示器19cでの普通図柄の変動開始毎に順次1ずつ普図判定手段44による判定に供して普図保留記憶手段42から消去(保留消化)する。その際、普図保留記憶手段42に複数の普図判定情報が記憶されている場合、それら複数の普図判定情報を普図保留記憶手段42に記憶された順番(即ち、普図取得手段41により取得された順番)で消化する。
普図判定手段44は、普図始動条件の成立により普図取得手段41により取得された(普図保留記憶手段42に記憶された)普図判定情報に基づいて、詳しくは、普通図柄が変動表示される際、当該普通図柄の変動表示に係る普図判定情報、つまり普図保留消化手段43により消化された普図判定情報に基づいて、補助遊技を行うか否かを判定する。
具体的に、先ず、普図判定情報の当り判定値に基づいて、補助遊技を行うか否かを判定する。補助遊技を行うと判定した場合には、次に、当該普図判定情報の普図判定値に基づいて、複数の当り図柄(図9に示す2種類の当り図柄a,b)の何れか1つを選択する。ここで、図9のテーブルにより規定される選択率で図柄選択を行う。
普図表示制御手段45は、普図判定手段44による判定結果に基づいて、普図保留消化手段43により普図判定情報が消化されたことを契機に、普図表示器19cに普通図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。普図判定手段44により補助遊技を行うと判定された場合には、選択された当り図柄a,bの何れかを停止表示させ、補助遊技を行わないと判定された場合には、ハズレ図柄を停止表示させる。
ところで、普図表示制御手段45により普通図柄が変動表示されているときに普図始動条件が成立することにより、普図保留記憶手段42に普図取得手段41により取得された普図判定情報が記憶される。但し、普図表示制御手段45により普通図柄が変動表示されていないときに普図始動条件が成立することにより、普図取得手段41により取得された普図判定情報も、直ちに普図判定手段44による判定に供する場合でも普図保留記憶手段42に一時記憶される。
補助遊技実行手段46は、普図判定手段44により補助遊技を行うと判定された場合、普図表示制御手段45により、その判定結果を示す判定図柄(当り図柄)が停止表示された後、第2始動口11aを開閉させる補助遊技を行う。図8、図9に示すように、補助遊技中の第2始動口11aの開閉パターンは、当り図柄の種類、及び第2始動口作動モードに応じて図示のように設定される。
作動モード設定手段47は、図8に示すように、第2始動口作動モードとして、第2始動口11aを開状態に作動させ難い低作動モード又は開状態に作動させ易い高作動モードを設定する。
具体的に、低作動モードでは、普図判定手段44により補助遊技を行うと判定される当り確率が1/10、普図表示器19cでの普通図柄の普図変動時間が12秒、補助遊技中の第2始動口11aの始動口開閉パターンが0.1秒×1回又は0.1秒×1回+5.6秒×1回に設定され、高作動モードでは、当り確率が10/10 、普図変動時間が0.5秒、始動口開閉パターンが1.0秒×6回又は2.0秒×3回に設定される。
遊技状態制御手段50は、複数の遊技状態(図10に示す通常遊技状態、時短遊技状態、潜確遊技状態、確変遊技状態)の何れか1つを択一的に設定し、その遊技状態で遊技を制御する。尚、電源投入時には前回の電源遮断時に設定されていた遊技状態を継続的に設定し、電源投入時に所謂RAMクリアが実行された場合には通常遊技状態を設定する。尚、通常遊技状態、時短遊技状態が低確率遊技状態(第1遊技状態)に相当し、潜確遊技状態、確変遊技状態が高確率遊技状態(第2遊技状態)に相当する。
図10に示すように、通常遊技状態、時短遊技状態が設定された場合、確率設定手段37により第1の確率(約1/320)が設定され、潜確遊技状態、確変遊技状態が設定された場合、確率設定手段37により第2の確率(約10/320)が設定される。また、通常遊技状態、潜確遊技状態が設定された場合、作動モード設定手段47により低作動モードが設定され、時短遊技状態、確変遊技状態が設定された場合、作動モード設定手段47により高作動モードが設定される。
遊技状態制御手段50は、特別遊技実行手段36により大当り遊技が行われた場合、その大当り遊技終了後の遊技状態を図7に示すように設定変更する。大当り図柄A〜Cの何れかが停止表示されて、所謂「確変大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に確変遊技状態が設定され、大当り図柄A,Bの停止からは、その後、特図表示器19a,19bでの特別図柄の特図変動回数が10000回に達すると、通常遊技状態へ移行され、大当り図柄Cの停止からは、その後、特図変動回数が50回に達すると、潜確遊技状態へ移行され、更に、特図変動回数が10000回に達すると、通常遊技状態へ移行される。
大当り図柄Dが停止表示されて、所謂「突確大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に確変遊技状態が設定され、その後、特図変動回数が10000回に達すると、通常遊技状態へ移行される。大当り図柄Eが停止表示されて、所謂「潜確大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に潜確遊技状態(又は確変遊技状態)が設定され、その後、特図変動回数が10000回に達すると、通常遊技状態へ移行される。
大当り図柄Fが停止表示されて、所謂「通常大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に時短遊技状態が設定され、その後、特図変動回数が50回に達すると、通常遊技状態へ移行される。大当り図柄G,Hの何れかが停止表示されて、所謂「突通大当り」になった場合、大当り図柄Gの停止からは、当該大当り遊技終了後に時短遊技状態が設定され、その後、特図変動回数が50回に達すると、通常遊技状態へ移行され、大当り図柄Hの停止からは、当該大当り遊技終了後に通常遊技状態が設定される。小当り図柄が停止表示されて、所謂「小当り」になった場合、当該小当り遊技終了後に当該小当り遊技開始前の遊技状態が設定される(即ち、遊技状態は設定変更されない)。
ところで、特図表示制御手段35の変動態様決定手段35aは、第1特図変動時間を図11に示すテーブルに基づいて決定する。図11(1)に示すように、通常遊技状態又は潜確遊技状態では、大当り遊技を行わないと判定され且つ所謂リーチ状態にしない非当選時(1) に、第1特図保留数に応じて9 秒,7秒,5秒,3秒の何れかが決定され、大当り遊技を行わないと判定され且つリーチ状態にする非当選時(2) 又は大当り遊技を行うと判定された当選時(リーチ状態にする)に、第1特図保留数に関わらず13秒,15秒・・・,50秒の何れかが決定される。図11(2)に示すように、時短遊技状態又は確変遊技状態では、非当選時(1) に、第1特図保留数に関わらず12秒が決定され、非当選時(2) 又は当選時に、第1特図保留数に関わらず13秒,15秒・・・,50秒の何れかが決定される。
また、特図表示制御手段35の変動態様決定手段35aは、第2特図変動時間を図12に示すテーブルに基づいて決定する。図12(1)に示すように、通常遊技状態又は潜確遊技状態では、非当選時(1) に、第2特図保留数に関わらず3 秒が決定され、非当選時(2) 又は当選時に、第2特図保留数に関わらず13秒,15秒・・・,50秒の何れかが決定される。図12(2)に示すように、時短遊技状態又は確変遊技状態では、非当選時(1) に、第2特図保留数に応じて12秒,2.5秒の何れかが決定され、非当選時(2) 又は当選時に、第2特図保留数に関わらず13秒,15秒・・・,50秒の何れかが決定される。
図4に示すように、演出制御基板23、画像制御基板24、ランプ制御基板25のコンピュータ等により、遊技演出を演出手段80(メイン画像表示装置16、サブ画像表示装置17、可動役物装置18、スピーカ27、ランプ28a,28b)に行わせる演出制御手段60と、演出操作装置6(演出ボタンSW6a、十字キーSW6b)を用いて行われる遊技者からの所定操作を受け付ける操作受付手段70とが構成されている。
演出制御手段60は、図柄変動演出制御手段61(示唆演出制御手段61)、不明示モード制御手段62、特別遊技演出制御手段63、先読み演出制御手段64、役物制御手段65、保留表示制御手段66を備えている。
図柄変動演出制御手段61は、大当り判定手段34a(図柄判定手段34b)による判定結果に基づいて、特図表示制御手段35により特図表示器19a,19bに特別図柄が変動表示されているときに、その特別図柄の特図変動時間(変動態様決定手段35aにより決定された変動態様)に応じて、図13(1)に示す複数の図柄変動演出(図柄変動演出1,2,3・・・n)の中から選択された図柄変動演出(示唆演出)を行わせる。
各図柄変動演出は、大当り判定手段34aによる判定結果を示唆(つまり、大当り判定手段34aにより特別遊技を行うと判定された大当り期待度を示唆)するように行われ、その演出終盤で、特別遊技を行わないハズレ判定結果であること、又は特別遊技を行う当り判定結果であることが報知される。
図柄変動演出制御手段61は、図柄変動演出をメイン画像表示装置16に表示させ、その図柄変動演出において、複数の演出図柄を変動表示させてから大当り判定手段34a(図柄判定手段34b)による判定結果を示す組み合わせ表示態様で停止表示させる。
図14に示すように、図柄変動演出では、基本的に、メイン画像表示装置16の3つの図柄表示部16aに、(1)3組の演出図柄列が変動表示された後、先ず、(2)左側の演出図柄「X」が停止表示され、次に、(3)右側の演出図柄「Y」が停止表示され、最後に、(4)中央の演出図柄「Z」が停止表示され、これら3つの停止図柄列「XZY」が、大当り判定手段34aによる判定結果を示す組み合わせ表示態様になる。
ここで、図13(1)に示すように、複数の図柄変動演出の各々は、通常ハズレ図柄変動演出、リーチハズレ図柄変動演出、当り図柄変動演出の何れかに分類される。大当り判定手段34aにより特別遊技を行わないと判定されると、通常ハズレ図柄変動演出又はリーチハズレ図柄変動演出が行われ、大当り判定手段34aにより特別遊技を行うと判定されると、当り図柄変動演出が行われる。
図15に示すように、通常ハズレ図柄変動演出では、メイン画像表示装置16の3つの図柄表示部16aに、例えば、(1)3組の演出図柄列が変動した後、(2)左側の演出図柄「7」が変動停止し、(3)右側の演出図柄「3」が変動停止し、これら演出図柄「7」「3」が揃わない非リーチ状態になった後、発展演出が行われることなく、(4)中央の演出図柄「6」が変動停止し、ここで、停止表示された「763」が、ハズレ判定結果を示す組み合わせ表示態様になる。
図16に示すように、リーチハズレ図柄変動演出では、メイン画像表示装置16の3つの図柄表示部16aに、例えば、(1)3組の演出図柄列が変動した後、(2)左側の演出図柄「7」が変動停止し、(3)右側の演出図柄「7」が変動停止し、これら演出図柄「7」「7」が揃うリーチ状態になった後、発展演出へ移行しないノーマルリーチ演出が行われ、(4)中央の演出図柄「6」が変動停止し、ここで、停止表示された「767」が、ハズレ判定結果を示す組み合わせ表示態様になる。
或いは、図17に示すように、リーチハズレ図柄変動演出では、メイン画像表示装置16の3つの図柄表示部16aに、例えば、(1)3組の演出図柄列が変動した後、(2)左側の演出図柄「7」が変動停止し、(3)右側の演出図柄「7」が変動停止し、リーチ状態になった後、(4)演出図柄「7」「7」が画面隅側へ移動して縮小表示され、(5)発展演出であるSPリーチ演出(基本的に、ノーマルリーチ演出よりも大当り期待度が高い演出)が行われる。SPリーチ演出では、そのSPリーチ演出に特有の大当り期待度が異なる複数の演出動画の何れかが表示され、そのSPリーチ演出の終了を以て、(6)中央の演出図柄「6」が変動停止し、ここで、停止表示された「767」が、ハズレ判定結果を示す組み合わせ表示態様になる。
或いは、図18に示すように、リーチハズレ図柄変動演出では、メイン画像表示装置16の3つの図柄表示部16aに、例えば、(1)3組の演出図柄列が変動した後、(2)左側の演出図柄「7」が変動停止し、(3)右側の演出図柄「7」が変動停止し、リーチ状態になった後、(7)演出図柄「7」「7」が画面隅側へ移動して縮小表示され、(8)発展演出であるSP・SPリーチ演出(基本的に、SPリーチ演出よりも大当り期待度が高い演出)が行われる。
或いは、(3)右側の演出図柄「7」が変動停止し、リーチ状態になった後、(4)演出図柄「7」「7」が画面隅側へ移動して縮小表示され、先ず、(5)SPリーチ演出が行われる。そして、SPリーチ演出の終了を以て、(6)中央の演出図柄「6」が変動停止した後、再始動し、(7)演出図柄「7」「7」が画面隅側へ移動して縮小表示され、(8)SP・SPリーチ演出が行われる。SP・SPリーチ演出では、そのSP・SPリーチ演出に特有の大当り期待度が異なる複数の演出動画の何れかが表示され、そのSP・SPリーチ演出の終了を以て、(9)中央の演出図柄「6」が変動停止し、ここで、停止表示された「767」が、ハズレ判定結果を示す組み合わせ表示態様になる。
図19に示すように、当り図柄変動演出では、メイン画像表示装置16の3つの図柄表示部16aに、例えば、(1)3組の演出図柄列が変動した後、(2)左側の演出図柄「7」が変動停止し、(3)右側の演出図柄「7」が変動停止し、リーチ状態になった後、発展演出に移行しないノーマルリーチ演出、或いは、発展演出として、前記と同じ(4)SPリーチ演出又は( 5)SP・SPリーチ演出が行われた後、(6)中央の演出図柄「7」が変動停止し、ここで、停止表示された「777」が、当り判定結果を示す組み合わせ表示態様になる。
不明示モード制御手段62は、遊技状態制御手段50により通常遊技状態で遊技が制御されているときに大当り判定手段34aにより特別遊技を行うと判定されて、特別遊技実行手段36により「潜確大当り」(大当り図柄E)又は「突通大当り」(大当り図柄H)又は「小当り」が行われると、その特別遊技の終了後から特図変動回数が50回に達するまでの間、遊技状態制御手段50により通常遊技状態(低確率遊技状態)または潜確遊技状態(高確率遊技状態)で遊技が制御されているときに、制御されている遊技状態を明示しない不明示モードで遊技演出を制御する。
ここで、図13(1)に示す複数の図柄変動演出(図柄変動演出1,2,3・・・n)の各々は、前記の通常ハズレ図柄変動演出、リーチハズレ図柄変動演出、当り図柄変動演出の分類とは別に、通常遊技状態、潜確遊技状態、時短遊技状態、確変遊技状態の何れかを明示する明示図柄変動演出と、通常遊技状態または潜確遊技状態を明示しない不明示図柄変動演出とに分類され、この明示図柄変動演出と不明示図柄変動演出は、夫々、通常ハズレ図柄変動演出、リーチハズレ図柄変動演出、当り図柄変動演出毎に複数存在する。
複数の不明示図柄変動演出は、通常遊技状態と潜確遊技状態とに共通の演出であり、図柄変動演出制御手段61は、不明示モード制御手段62により不明示モードで遊技演出が制御されているときに、大当り判定手段34aによる判定結果に基づいて、複数の不明示図柄変動演出の中から当該判定結果を示唆する図柄変動演出を選択して行わせる。
図4に示すように、不明示モード制御手段62は、第1設定手段62a、第1操作促進演出制御手段62b、遊技状態示唆演出制御手段62c(第1の演出制御手段)、第2設定手段62d、第2操作促進演出制御手段62e、予告演出制御手段62f(第2の演出制御手段)を有する。
図20に示すように、第1設定手段62aは、不明示モード制御手段62により不明示モードで遊技演出が制御されているときに第1の条件が成立すると、特図表示制御手段35による複数回の特別図柄の変動表示にわたって、つまり、図柄変動演出制御手段61による複数回の図柄変動演出にわたって操作受付手段70による所定操作の受け付けを可能にする(許可する)第1の有効期間P1を設定する。
第1操作促進演出制御手段62bは、第1設定手段62aにより第1の有効期間P1が設定されているときに、その第1の有効期間P1の開始時から、操作受付手段70によって所定操作が受け付けられるまで、或いは、操作受付手段70によって所定操作が受け付けられないと、その第1の有効期間P1の終了時まで、所定操作を遊技者に促す第1の操作促進演出を行わせる。
遊技状態示唆演出制御手段62cは、第1設定手段62aにより第1の有効期間P1が設定されているときに操作受付手段70によって所定操作が受け付けられると、第1操作促進演出制御手段62bによる第1の操作促進演出に代わって、遊技状態制御手段50により制御されている遊技状態(通常遊技状態又は潜確遊技状態)を示唆する遊技状態示唆演出(第1の演出)を行わせる。
第1設定手段62a、第1操作促進演出制御手段62b、遊技状態示唆演出制御手段62cに関して具体的に説明する。
第1設定手段62aは、先ず、特別図柄の変動開始時、つまり図柄変動演出の開始時、大当り判定手段34aによる判定結果、及び変動態様決定手段35aにより決定された変動態様に基づいて、第1の有効期間P1を設定するか否かを判定する。ここで、SPリーチ演出又はSP・SPリーチ演出を含む図柄変動演出が行われる場合に、第1の有効期間P1を設定する判定を行う。
第1設定手段62aは、第1の有効期間P1を設定する判定を行うと、その判定対象となったSPリーチ演出又はSP・SPリーチ演出を含む図柄変動演出が行われているときに、その図柄変動演出の開始時から第1設定時間(例えば、3秒)経過することで第1の条件が成立し、その第1の条件の成立時から、不明示モード制御手段62による制御が終了するまでに行われる複数回の図柄変動演出(第1の期間)にわたって第1の有効期間P1を設定する。
図21に示すにように、第1操作促進演出制御手段62bは、第1の操作促進演出として、サブ画像表示装置17に、裏向きのカード90a、演出ボタンSW90b、矢印90c、「Push」90dを表示させる。
遊技状態示唆演出制御手段62cは、第1の有効期間P1が設定される際、先ず、遊技状態示唆演出において、複数の高確期待度からなる演出内容(図22に示す「高確期待度;★」「高確期待度;★★」「高確期待度;★★★」「高確期待度;!!」)の何れかを選択する。この場合、図22に示すように、通常遊技状態で遊技が制御されている場合と潜確遊技状態で遊技が制御されている場合とで異なる図示の選択率により、「高確期待度;★」「高確期待度;★★」「高確期待度;★★★」「高確期待度;!!」の何れかを選択する。
図23に示すように、遊技状態示唆演出制御手段62cは、操作受付手段70によって演出ボタンSW6aをONにする所定操作が受け付けられると、遊技状態示唆演出として、サブ画像表示装置17に、図21に示す裏向きのカード90aが反転した状態の表向きのカード91aと、その表向きのカード91a上に選択した高確期待度91b(「高確期待度;★」「高確期待度;★★」「高確期待度;★★★」「高確期待度;!!」の何れか)とを表示させる。図23は、「高確期待度;★★」91bを表示させたものである。尚、この遊技状態示唆演出の表示は、不明示モード制御手段62による制御の終了と共に消去される。但し、この遊技状態示唆演出の表示は、不明示モード制御手段62による制御の終了時までの間に一定時間経過すると消去されてもよい。
図24に示すように、第2設定手段62dは、遊技状態制御手段50により通常遊技状態又は潜確遊技状態が設定されている場合、不明示モード制御手段62により不明示モードで遊技演出が制御されている場合を含めて、特図表示制御手段35により特別図柄が変動表示されているときに、つまり、図柄変動演出制御手段61により図柄変動演出が行われているときに第2の条件が成立すると、第1の有効期間P1に対応する第1の期間よりも短い第2の期間にわたって操作受付手段70による所定操作の受け付けを可能にする(許可する)第2の有効期間P2(P2a,P2b)を設定する。
第2操作促進演出制御手段62eは、第2設定手段62dにより第2の有効期間P2が設定されているときに、その第2の有効期間P2の開始時から、操作受付手段70によって所定操作が受け付けられるまで、或いは、操作受付手段70によって所定操作が受け付けられないと、その第2の有効期間P2の終了時まで、所定操作を遊技者に促す第2の操作促進演出を行わせる。
予告演出制御手段62fは、第2設定手段62dにより第2の有効期間P2が設定されているときに操作受付手段70によって所定操作が受け付けられると、第2操作促進演出制御手段62eによる第2の操作促進演出に代わって、大当り判定手段34aによる判定結果に基づいて、当該判定結果を示唆する予告演出(第2の演出)を行わせる。
第2設定手段62d、第2操作促進演出制御手段62e、予告演出制御手段62fに関して具体的に説明する。
第2設定手段62dは、図柄変動演出制御手段61により特定の図柄変動演出が行われているときに、当該図柄変動演出の進行に従って、所定のタイミングで第2の条件が成立し、その第2の条件の成立時から、図柄変動演出の進行に制約された比較的短い第2の期間(例えば、3〜5秒)にわたって第2の有効期間P2を設定する。
第2設定手段62dは、図柄変動演出制御手段61により特定の図柄変動演出として、SPリーチ演出又はSP・SPリーチ演出を含む図柄変動演出が行われているときには、SPリーチ演出又はSP・SPリーチ演出が行われる前に開始・終了する前半の第2の有効期間P2aを設定し、SPリーチ演出又はSP・SPリーチ演出が行われているときに開始・終了する後半の第2の有効期間P2bを設定する。但し、前半と後半の第2の有効期間P2a,P2bの何れか一方のみを設定してもよい。
図25に示すにように、第2操作促進演出制御手段62eは、前半の第2の有効期間P2aが設定されているときに、前半の第2の操作促進演出として、3組の演出図柄列が変動表示されているメイン画像表示装置16に、人物95a、吹き出し枠95b、演出ボタンSW95c、矢印95d、「Push」95e、タイムゲージ95fを、演出図柄列を含む他の画像よりも優先して表示させる。尚、タイムゲージ95fには、前半の第2の有効期間P2aに対して経過した時間が示される。
予告演出制御手段62fは、前半の第2の有効期間P2aが設定される際、先ず、前半の予告演出において、複数のセリフからなる演出内容(図26に示す「?」「変わりない」「SPへ行け」「SP・SPへ行け」「ぞくぞくする」「!!」)の何れかを選択する。この場合、図26に示すように、非当選時(2) のSPリーチ演出とSP・SPリーチ演出、当選時のSPリーチ演出とSP・SPリーチ演出の何れが行われるかで異なる図示の選択率により、「?」「変わりない」「SPへ行け」「SP・SPへ行け」「ぞくぞくする」「!!」の何れかを選択する。
図27に示すように、予告演出制御手段62fは、前半の第2の有効期間P2aが設定されているときに、操作受付手段70によって演出ボタンSW6aをONにする所定操作が受け付けられると、前半の予告演出として、メイン画像表示装置16に、図25に示す人物95a、吹き出し枠95bと同じ人物96a、吹き出し枠96bと、その吹き出し枠96b内に選択したセリフ96c(「?」「変わりない」「SPへ行け」「SP・SPへ行け」「ぞくぞくする」「!!」の何れか)とを他の画像よりも優先して表示させる。図27は、「ぞくぞくする」96cを表示させたものである。尚、この前半の予告演出の表示は、当該図柄変動演出のSPリーチ演出又はSP・SPリーチ演出が行われるまでの間に一定時間経過すると消去される。
また、図28に示すにように、第2操作促進演出制御手段62eは、後半の第2の有効期間P2bが設定されているときに、後半の第2の操作促進演出として、SPリーチ演出又はSP・SPリーチ演出が表示されているメイン画像表示装置16に、演出ボタンSW97a、矢印97b、「Push」97c、タイムゲージ97dを、SPリーチ演出又はSP・SPリーチ演出を含む他の画像よりも優先して表示させる。尚、タイムゲージ97dには、後半の第2の有効期間P2bに対して経過した時間が示される。
予告演出制御手段62fは、後半の第2の有効期間P2bが設定される際、先ず、後半の予告演出において、複数のカット演出の柄からなる演出内容(図29に示す青柄、赤柄、シマ柄)の何れかを選択する。この場合、図29に示すように、非当選時(2) のSPリーチ演出とSP・SPリーチ演出、当選時のSPリーチ演出とSP・SPリーチ演出の何れが行われるかで異なる図示の選択率により、青柄、赤柄、シマ柄の何れかを選択する。
図30に示すように、予告演出制御手段62fは、後半の第2の有効期間P2bが設定されているときに、操作受付手段70によって演出ボタンSW6aをONにする所定操作が受け付けられると、後半の予告演出として、メイン画像表示装置16に、カットイン枠98aと、そのカットイン枠98a内に選択した柄(青柄、赤柄、シマ柄)を主要な柄とするカットイン演出98bとを他の画像よりも優先して表示させる。尚、この後半の予告演出の表示は、当該図柄変動演出の終了時までの間に一定時間経過すると消去される。
さて、第1設定手段62aによる第1の有効期間P1の設定と、第2設定手段62dによる第2の有効期間P2(P2a,P2b)の設定とは独立して行われるため、図31に示すように、第1設定手段62aにより第1の有効期間P1が設定されているときに第2設定手段62dにより第2の有効期間P2が設定される場合、つまり、第1,第2の有効期間P1,P2がオーバーラップする場合がある。
図32に示すように、遊技状態示唆演出制御手段62cは、第1設定手段62aにより第1の有効期間P1が設定されているときに第2設定手段62dにより第2の有効期間P2が設定された場合、そのオーバーラップ期間となる当該第2の有効期間P2中(つまり第1の有効期間P1中且つ第2の有効期間P2中)に、操作受付手段70によって演出ボタンSW6aをONにする第1の操作(所定操作)が受け付けられても、遊技状態示唆演出を行わせない。
一方、予告演出制御手段62fは、第1設定手段62aにより第1の有効期間P1が設定されているときに第2設定手段62dにより第2の有効期間P2が設定された場合、当該第2の有効期間P2中に、操作受付手段70によって演出ボタンSW6aをONにする第1の操作が受け付けられると、第2の予告演出を行わせる。尚、図32では、上記に関して、前半の第2の有効期間P2aが設定されているときについて図示しているが、後半の第2の有効期間P2bが設定されているときについても同様である。
ここで、演出ボタンSW6aをONにする所定操作を第1の操作とし、十字キーSW6bをONにする他の所定操作を第2の操作とし、操作受付手段70は、第1の操作または第1の操作と異なる第2の操作を受け付ける。
遊技状態示唆演出制御手段62cは、第1の有効期間P1中且つ第2の有効期間P2中に操作受付手段70によって演出ボタンSW6aをONにする第1の操作が受け付けられても、前記のように、遊技状態示唆演出を行わせず(図32参照)、図33に示すように、第1の有効期間P1中且つ第2の有効期間P2中に操作受付手段70によって十字キーSW6bをONにする第2の操作が受け付けられると、遊技状態示唆演出を行わせる。
ここで、第1操作促進演出制御手段62bは、第1の操作促進演出を行わせる場合、サブ画像表示装置17には、当該第2の有効期間P2外は、図21に示す第1の操作促進演出を表示させるが、当該第2の有効期間P2中は、図21に示す第1の操作促進演出の代わりに、この第1の操作促進演出の演出ボタンSW90bを十字キーSWに90eに表示変更した、図34に示す第1の操作促進演出を表示させる。
特別遊技演出制御手段63は、特別遊技実行手段36により特別遊技が行われているときに、特図表示制御手段35により当該特別遊技の開始にあたって停止表示された大当り図柄(小当り図柄)の種類に応じて、図13(2)に示す複数の特別遊技演出(特別遊技演出1,2,3・・・n)の中から選択された特別遊技演出を行わせ、特別遊技演出(特別遊技)の終盤に、図13(3)に示す複数のエンディング演出(エンディング演出1,2,3・・・n)の中から選択されたエンディング演出を行わせる。
先読み演出制御手段64は、事前判定手段34cによる判定結果に基づいて、特図保留記憶手段32に記憶されている特図判定情報に対して、先読み演出を行わせることが可能である。この場合、特図保留記憶手段32に特図判定情報が記憶されたとき、特図保留記憶手段32に記憶されたその最新の特図判定情報を先読み演出の対象(先読み対象判定情報)とするか否かを判定する先読み演出実行判定を行い、先読み対象判定情報とすると判定することで、その先読み対象判定情報に対して先読み演出を行わせる。
役物制御手段65は、大当り判定手段34aによる判定結果に基づいて、可動役物18aを動作させることが可能である。具体的には、図柄変動演出制御手段61により複数の役物動作付き図柄変動演出の何れかが行われているときに、その図柄変動演出に基づいて決められたタイミングで決められた動作態様により可動役物18aを動作させる。
保留表示制御手段66は、特図保留記憶手段32に第1特図判定情報が記憶されている場合、その第1特図保留数と相当数の第1保留図柄16bをメイン画像表示装置16に表示させ、特図保留記憶手段32に第2特図判定情報が記憶されている場合、その第2特図保留数と相当数の第2保留図柄16cをメイン画像表示装置16に表示させる(図2参照)。尚、図2では、第1特図保留数が2、第2特図保留数が1の場合を示している。
次に、図4に示す各手段30〜37,40〜47,50,60〜66,70の機能を達成するために、制御装置20(遊技制御基板21、演出制御基板23、画像制御基板24)が実行する主要な処理についてフローチャートに基づいて説明する。
図35に示すように、遊技制御基板21のコンピュータが実行するタイマ割込処理は微小時間(4ms)毎に開始され、そのタイマ割込処理において、乱数更新処理(S1)、スイッチ処理(S2)、図柄処理(S3)、電動役物処理(S4)、賞球処理(S5)、出力処理(S6)が順次実行される。
図36に示すように、S2の始動口SW処理では、第1始動口SW10aがオンの場合(S11;Yes)、第1特図保留数U1が4未満の場合に(S12;Yes)、第1特図保留数U1がU1+1に加算され(S13)、大当り判定値、図柄判定値、リーチ判定値、及び変動パターン判定値(第1特図判定情報)が取得・格納され(S14)、次に、事前判定処理(S15)が実行され、第1特図保留数増加コマンドがセットされる(S16)。
第2始動口SW11cがオンの場合(S17;Yes)、第2特図保留数U2が4未満の場合に(S18;Yes)、第2特図保留数U2がU2+1に加算され(S19)、大当り判定値、図柄判定値、リーチ判定値、及び変動パターン判定値(第2特図判定情報)が取得・格納され(S20)、次に、事前判定処理(S21)が実行され、第2特図保留数増加コマンドがセットされる(S22)。
S15、S21の事前判定処理では、基本的に、次に説明するS3の特別図柄処理のS38とS39と同等の処理が行われ、S16、S22では、S15、S21の事前判定処理の判定結果に関する事前判定情報を含む特図保留数増加コマンドがセットされる。S16、S22でセットされたコマンド、及び、その他のステップでセットされたコマンドについては、S6の出力処理により演出制御基板23に送信される。
図37に示すように、S3の特別図柄処理では、特別遊技フラグ(大当り遊技フラグや小当り遊技フラグ)がON(つまり、大当り遊技や小当り遊技が実行中)でない場合(S31;No)、特別図柄が変動中でない場合に(S32;No)、第2特図保留数U2が1以上か否か判定される(S33)。S32の判定がYes の場合、つまり、特別図柄が変動中である場合には、S42へ移行する。
S33の判定がYes の場合、第2特図保留数U2がU2−1に減算され(S34)、S33の判定がNoの場合、第1特図保留数U1が1以上か否か判定される(S35)。S35の判定がYes の場合、第1特図保留数U1がU1−1に減算され(S36)、S35の判定がNoの場合、客待ち設定処理(S46)が実行される。S34又はS36の実行後、客待ちフラグがOFFにされ(S37)、大当り判定処理(S38)が実行され、続いて、変動態様選択処理(S39)が実行される。
図38に示すように、S38の大当り判定処理では、先ず、大当り判定値処理(S51)が実行され、ここで、特図保留記憶手段32に記憶されている特図判定情報のうち消化優先順位が最も高い特図判定情報の大当り判定値が、図5を用いて説明したように、大当り特定値か否か判定されることで、大当りか否か判定される(S52) 。S52の判定がYes の場合、図柄判定値処理(S53)が実行され、ここで、前記大当り判定値と組の図柄判定値に基づいて、図6を用いて説明したように、大当り図柄が複数の大当り図柄の中から選択設定される(S54)。
S52の判定がNoの場合、前記大当り判定値が、図5を用いて説明したように、小当り特定値か否か判定されることで、小当りか否か判定される(S55)。S55の判定がYes の場合、小当り図柄が設定され(S56)、S55の判定がNoの場合、ハズレ図柄が設定される(S57)。尚、この大当り判定処理に供された特図判定情報は、特図保留記憶手段32から消去(消化)される。
図37に示すように、S38の大当り判定処理の実行後、S39の変動態様選択処理では、S38(S54又はS56又はS57)で設定された図柄、及び、S52において大当りか否かの判定に供された大当り判定値と組のリーチ判定値、変動パターン判定値等に基づいて、図11、図12を用いて説明したように、変動態様(特図変動時間)が選択設定される。その後、第1又は第2特別図柄が変動開始され(S40)、S38で設定された図柄(大当り図柄、小当り図柄、ハズレ図柄の何れか)とS39で設定された変動態様の情報を含む特図変動開始コマンドがセットされる(S41)。
次に、特別図柄の変動開始時から、S39で設定された特図変動時間が経過した場合(S42;Yes)、第1又は第2特別図柄が変動停止され(S43)、ここで、S38で設定された図柄が第1又は第2特図表示器19a又は19bに表示される。続いて、特図変動停止コマンドがセットされ(S44)、停止中処理(S45)が実行される。
図39に示すように、S45の停止中処理では、時短遊技フラグがONの場合(S51;Yes)、時短継続回数JがJ−1に減算され(S52)、J=0になると(S53;Yes)、時短遊技フラグがOFFになる(S54)。確変遊技フラグがONの場合(S55;Yes)、確変継続回数XがX−1に減算され(S56)、X=0になると(S57;Yes)、確変遊技フラグがOFFになる(S58)。
潜確遊技フラグがONの場合(S59;Yes)、潜確継続回数YがY−1に減算され(S60)、Y=0になると(S61;Yes)、潜確遊技フラグがOFFになる(S62)。ここで、時短遊技フラグがONの場合に時短遊技状態となり、確変遊技フラグがONの場合に確変遊技状態となり、潜確遊技フラグがONの場合に潜確遊技状態となる。時短/確変/潜確遊技フラグが全てOFFの場合に通常遊技状態になる。
次に、図40に示すように、大当りの場合(S71;Yes)、大当り遊技フラグがONになり(S72)、J/X/Yが0にリセットされ(S73)、時短/確変/潜確遊技フラグがOFFになる(S74)。小当りの場合(S75;Yes)の場合、小当り遊技フラグがONになる(S76)。S74又はS76の実行後、オープニングが開始され(S77)、オープニングコマンドがセットされる(S78)。
その後、S4の電動役物処理において、図7を用いて説明したように、大当り遊技フラグがONになると、大当り図柄の種類に応じて、16R長期開放、8R長期開放、8R短期開放の何れかの開閉パターンにて大入賞口13aを開放する大当り遊技が実行され、小当りフラグがONになると、8R短期開放の開閉パターンにて大入賞口13aを開放する小当り遊技が実行される。そして、この大当り遊技/小当り遊技の実行後に、遊技状態設定処理が実行される。尚、その後、大当り遊技/小当り遊技フラグがOFFになる。
図41に示すように、遊技状態設定処理では、小当り又は突通大当り(時短なし;図柄H)か否か判定され(S81)、S81の判定がYesの場合、リターンするが、S81の判定がNoの場合、通常大当り又は突通大当り(時短あり;図柄G)の場合(S82;Yes)、時短遊技フラグがONになり(S83)、時短継続回数Jに50がセットされる(S84)。確変大当り又は突確大当りの場合(S85;Yes)、確変遊技フラグがONになり(S86)、確変継続回数Xに10000又は50がセットされる(S87)。
潜確大当りの場合(S85;No)、潜確遊技フラグがONになり(S88)、潜確継続回数Yに10000 がセットされる(S89)。尚、S86において、確変遊技フラグがONになり、S87において、確変継続回数Xに50がセットされた場合、その確変継続回数Xが0になると、確変遊技フラグがOFFになるが、次に、潜確遊技フラグがONになり、潜確継続回数Yに9950(=10000−50)がセットされる。
尚、通常遊技状態から、小当り、又は、突通大当り(時短なし;図柄H)、又は、潜確大当りになった場合、当該特別遊技の終了後から、特別図柄の変動回数が50回に達するまでの間、変動態様決定手段35aは、図11、図12に示すテーブル以外の特殊テーブルを用いて、特図変動時間(変動態様)を決定するようにしてもよい。
図42に示すように、演出制御基板23のコンピュータが実行するタイマ割込処理は微小時間(4ms)毎に開始され、そのタイマ割込処理において、コマンド受信処理(S101)、演出操作スイッチ処理(S102)、コマンド送信処理(S103)が順次実行される。
先ず、図43に示すように、S102の演出操作スイッチ処理では、演出ボタンSW6aがONの場合(S105;Yes)、演出ボタンコマンドがセットされ(S106)、十字キーSW6bがONの場合(S107;Yes)、十字キーコマンドがセットされる(S108)。S106、S108でセットされたコマンド、及び、他のステップでセットされたコマンドについては、S103のコマンド送信処理により画像制御基板24、ランプ制御基板25に送信される。
図44に示すように、S101のコマンド受信処理では、保留数増加コマンドを受信か否か判定され(S111)、S111の判定がYes の場合、保留数加算処理(S112)が実行され、続いて、保留数増加コマンドがセットされ(S113)、その後、保留数加算時先読み関連処理(S114)が実行される。
S114の保留数加算時先読み関連処理では、受信した保留数増加コマンドが解析され、解析された事前判定情報が記憶され、その事前判定情報等に基づいて、先読み演出を行うか否か判定される。先読み演出を行うと判定されると、先読み演出の内容が決定され、その決定された内容の先読み演出の情報を含む先読み演出コマンドがセットされる。
S111の判定がNoの場合、或いはS114の実行後、特図変動開始コマンドを受信か否か判定され(S115)、S115の判定がYesの場合、図柄変動演出選択処理(S116)が実行される。図45に示すように、S116の図柄変動演出選択処理では、受信した特図変動開始コマンドが解析され(S131)、設定されている演出モード(図46に示す通常演出モード、時短演出モード、確変演出モード、不明示演出モードの何れか)が参照され(S132)、保留数減算処理(S133)が実行される。
次に、受信した特図変動開始コマンドに対応する事前判定情報が消去され(S134)、S131で解析された特図変動開始コマンドの情報に基づいて、図13(1)を用いて説明したように、複数の図柄変動演出の何れかが選択され(S135)、次に、特殊モード処理(S136)が実行される。S135では、設定されている演出モードに応じた図柄変動演出が選択される。
図47に示すように、S136の特殊モード処理では、不明示演出モードか否か判定され(S141)、S141の判定がYesの場合、第1の有効期間P1を設定済か否か判定される(S142)。S142の判定がNoの場合、SPリーチ演出又はSP・SPリーチ演出を含む図柄変動演出を選択か否か判定され(S143)、S143の判定がYesの場合、第1の有効期間P1を設定すると判定される(S144)。
図45に示すように、S136の実行後、S135で選択された図柄変動演出の情報を含む図柄変動演出開始コマンドであって、更に、S143の判定がYesとなって、S144で第1の有効期間P1を設定すると判定されると、その第1の有効期間の設定指令の情報を含む図柄変動演出開始コマンドがセットされる(S137)。
図44に示すように、S115の判定がNoの場合、或いはS116の実行後、特図変動停止コマンドを受信か否か判定され(S117)、S117の判定がYesの場合、図柄変動演出終了中処理(S118)が実行される。
図48に示すように、S118の図柄変動演出終了中処理では、受信した特図変動停止コマンドが解析され(S151)、設定されている演出モードが参照される(S152)。次に、当り(大当り/小当り)か否か判定され(S153)、S153の判定がYesの場合、演出モード設定処理(S154)が実行される。
S154の演出モード設定処理では、基本的に、大当り図柄A〜Cの何れかにより「確変大当り」に、又は大当り図柄D(E)により「突確大当り」になった場合、確変演出モードが設定され、大当り図柄Fにより「通常大当り」に、又は大当り図柄Gにより「突通大当り」になった場合、時短演出モードが設定され、大当り図柄Eにより「潜確大当り」になった場合、潜確演出モードが設定され、大当り図柄Hにより「突通大当り」になった場合、通常遊技状態が設定され、小当り図柄により「小当り」になった場合、現在の演出モードが継続して設定される。
但し、S153において、通常遊技状態で当りと判定された場合には、大当り図柄Eにより「潜確大当り」に、又は大当り図柄Hにより「突通大当り」に、又は小当り図柄により「小当り」になった場合、不明示演出モードが設定される。更に、通常演出モード以外の演出モードが設定されると、モード継続回数Mが設定される。具体的に、確変演出モードが設定された場合、モード継続回数Mに10000又は50がセットされ、潜確演出モードが設定された場合、モード継続回数Mに10000がセットされ、時短演出モード、不明示演出モードが設定された場合、モード継続回数Mに50がセットされる。
S153の判定がNoの場合、通常演出モードか否か判定され(S155)、S155の判定がNoの場合、モード継続回数Mが1減算される(S156)。次に、モード継続回数M=0か否か判定され(S157)、S157の判定がYesの場合、演出モード変更処理(S158)が実行される。
S158の演出モード変更処理では、確変演出モードが設定されている場合、モード継続回数Mに当初10000がセットされた場合は、通常演出モードに変更され、モード継続回数Mに当初50がセットされた場合は、潜確演出モードに変更されると共に、モード継続回数Mに新たに9950(=10000−50)がセットされる。時短演出モードが設定されている場合、通常演出モードに変更される。
不明示演出モードが設定されている場合、通常遊技状態が設定されている場合は、通常演出モードに変更され、潜確遊技状態が設定されている場合は、潜確演出モードに変更されると共に、モード継続回数Mに新たに9950(=10000−50)がセットされる。但し、潜確遊技状態が設定されている場合も、通常演出モードに変更されるようにしてもよい。潜確演出モードが設定されている場合、通常演出モードに変更される。
S154又はS158の実行後、或いはS155の判定がYes又はS157の判定がNoの場合、図柄変動演出終了時先読み関連処理(S159)が実行され、その後、図柄変動演出終了コマンドがセットされ(S160)、リターンする。
図44に示すように、その後、オープニングコマンドを受信した場合(S119;Yes)、特別遊技演出選択処理(S120)が実行され、エンディングコマンドを受信した場合(S121;Yes)、エンディング演出選択処理(S122)が実行され、最後に客待ち処理(S123)が実行される。
S120の特別遊技演出選択処理では、図13(2)を用いて説明したように、複数の特別遊技演出の何れかが選択され、その特別遊技演出の情報を含む特別遊技演出開始コマンドがセットされ、S122のエンディング演出選択処理では、図13(3)を用いて説明したように、複数のエンディング演出の何れかが選択され、そのエンディング演出の情報を含むエンディング演出開始コマンドがセットされる。
図49に示すように、画像制御基板24のコンピュータが実行する遊技演出処理では、保留表示処理(S201)、図柄変動演出処理(S202)、先読み演出処理(S203)、特別遊技演出処理(S204)が実行される。
S201の保留表示処理では、第1保留数増加コマンドを受信すると、第1保留図柄16bが消化順番最後尾に新たに表示され、第2保留数増加コマンドを受信すると、第2保留図柄16cが消化順番最後尾に新たに表示される。図柄変動演出開始コマンドを受信すると、第1特別図柄が変動表示される際は、消化順番先頭に表示されている第1保留図柄16bが表示消去され、他に第1保留図柄16bが表示されている場合、その保留図柄が消化順番先頭側に1シフトするように表示される。第2特別図柄が変動表示される際は、消化順番先頭に表示されている第2保留図柄16cが表示消去され、他に第2保留図柄16cが表示されている場合、その保留図柄は先頭側に1シフトするように表示される。
図50に示すように、S202の図柄変動演出処理では、図柄変動開始コマンドを受信か否か判定され(S211)、S211の判定がYesの場合、その図柄変動開始コマンドが解析される(S212)。その解析情報に基づいて、第1の有効期間P1を設定する場合(S213;Yes)、第1の操作演出フラグF1に1がセットされ(S214)、特定の図柄変動演出を行う場合、つまり第2の有効期間P2を設定する場合(S215;Yes)、第2の操作演出フラグF2に1がセットされる(S216)。その後、解析情報に基づく図柄変動演出がメイン画像表示装置16に表示開始される(S217)。
S211の判定がNoの場合、図51に示すように、図柄変動演出を表示中の場合に(S221;Yes)、第1の操作演出フラグF1が1の場合(S222;Yes)、第1の有効期間P1の開始時か否か判定され(S223)、S223の判定がYesの場合、第1の有効期間フラグFP1に1がセットされる(S224)。S223の判定がNoの場合、第1の有効期間P1の終了時か否か判定され(S225)、第1の有効期間フラグFP1に1がセットされた後、S225の判定がYesの場合、第1の操作演出フラグF1、第1の有効期間フラグFP1が夫々0にリセットされる(S226)。
S225の判定がNoの場合に、第1の有効期間フラグFP1が1の場合(S227;Yes)、第1の操作促進演出がサブ画像表示装置17に表示される(S228)。次に、後で処理説明を行う第2の有効期間フラグFP2が0か否か判定され(S229)、S229の判定がYesの場合、演出ボタンコマンドを受信か否か判定され(S230)、S229の判定がNoの場合、十字キーコマンドを受信か否か判定される(S231)。S230又はS231の判定がYesの場合、第1の有効期間フラグFP1が0にリセットされ(S232)、遊技状態示唆演出がサブ画像表示装置17に表示される(S233)。
また、図52に示すように、第2の操作演出フラグF2が1の場合(S241;Yes)、第2の有効期間P2の開始時か否か判定され(S242)、S242の判定がYesの場合、第2の有効期間フラグFP2に1がセットされる(S243)。S242の判定がNoの場合、第2の有効期間P2の終了時か否か判定され(S244)、第2の有効期間フラグFP2に1がセットされた後、S244の判定がYesの場合、第2の操作演出フラグF2、第2の有効期間フラグFP2が夫々0にリセットされる(S245)。
S244の判定がNoの場合に、第2の有効期間フラグFP2が1の場合(S246;Yes)、第2の操作促進演出がメイン画像表示装置16に表示される(S247)。次に、演出ボタンコマンドを受信か否か判定され(S248)、S248の判定がYesの場合、第2の有効期間フラグFP2が0にリセットされ(S249)、予告演出がメイン画像表示装置16に表示される(S250)。
また、図53に示すように、図柄変動演出終了コマンドを受信か否か判定され(S261)、S261の判定がYesの場合、図柄変動演出のメイン画像表示装置16での表示が終了される(S262)。
S203の先読み演出処理では、先読み演出コマンドを受信すると、その解析情報に基づく内容の先読み演出がメイン画像表示装置16(或いはサブ画像表示装置17)に表示される。例えば、先読み演出の対象とされた特図判定情報に対応する保留図柄16b(又16c)が、特殊保留図柄に変化するように表示される。
S204の特別遊技演出処理では、特別遊技演出開始コマンドを受信すると、その解析情報に基づく特別遊技演出がメイン画像表示装置16に表示され、エンディング演出開始コマンドを受信すると、その解析情報に基づくエンディング演出がメイン画像表示装置16に表示される。
以上説明したパチンコ遊技機1の作用・効果について説明する。
遊技者は、通常遊技状態又は潜確遊技状態が設定されているときには、発射ハンドル7を操作して遊技球がセンタ役物15の左側を落下するように、遊技球を発射させる所謂左打ちにより遊技を行い、時短遊技状態又は確変遊技状態が設定されているとき、或いは大当り遊技が行われているときには、発射ハンドル7を操作して遊技球がセンタ役物15の右側を落下するように、遊技球を発射させる所謂右打ちにより遊技を行う。
左打ちにより第1始動口10を狙うことができ、第1特図保留数が4未満のときに、遊技球が第1始動口10に入賞すると、第1特図判定情報が取得され特図保留記憶手段32に記憶され、特図保留記憶手段32に記憶された第1特図判定情報は第1特別図柄の変動開始毎に順次消化(消去)される。
右打ちにより開放した第2始動口11aを狙うことができ、第2特図保留数が4未満のときに、遊技球が第2始動口11aに入賞すると、第2特図判定情報が取得され特図保留記憶手段32に記憶され、特図保留記憶手段32に記憶された第2特図判定情報は第2特別図柄の変動開始毎に順次消化(消去)される。
左打ちにより左側のゲート12を、また、右打ちにより右側のゲート12を狙うことができ、普図保留数が4未満のときに、遊技球が左側又は右側のゲート12を通過すると、普図判定情報が取得され普図保留記憶手段42に記憶され、普図保留記憶手段42に記憶された普図判定情報は、普通図柄の変動開始毎に順次消化(消去)される。ここで先ず、普図判定情報の消化により当り抽選が行われ、その当り抽選で当選した場合、普図表示器19cに当り図柄が変動停止後、第2始動口11aが開放する補助遊技が発生する。
通常遊技状態又は潜確遊技状態が設定されている場合には、右打ちを行っても第1始動口10への遊技球の入賞を殆ど期待できないうえ、第2始動口作動モードとして低作動モードが設定され、第2始動口11aへの遊技球の入賞も殆ど期待できないため、左打ちにより所有の遊技球の数を減らしながら遊技を行うことになる。時短遊技状態又は確変遊技状態が設定されている場合には、第2始動口作動モードとして高作動モードが設定され、右打ちを行って第2始動口11aへの比較的多くの遊技球の入賞を期待できるため、右打ちにより所有の遊技球の数を略維持して遊技を行うことができる。
特図保留記憶手段32に記憶された特図判定情報は特別図柄の変動開始毎に順次消化(消去)されるが、その際、特図保留記憶手段32に複数の特図判定情報が記憶されている場合には、それら複数の特図判定情報は取得された順番で消化され、但し、第1,第2特図判定情報の両方が記憶されている場合には、第2特図判定情報が第1特図判定情報よりも優先消化される。そして、この特図判定情報の消化により大当り抽選が行われ、その大当り抽選で当選した場合、特図表示器19a,19bに大当り図柄が変動停止後、大入賞口13aが開放する大当り遊技が発生する。
大当り遊技が発生すると、変動停止した大当り図柄の種類によって、当該大当り遊技中の大入賞口13aの開閉パターンとして、16R長期開放、8R長期開放、8R短期開放の何れかが選択実行される。右打ちを行うことにより、16R長期開放では、例えば約2000個の遊技球を獲得でき、8R長期開放では、例えば約1000個の遊技球を獲得できる。但し、8R短期開放では、右打ちを行っても、遊技球を実質獲得できない。
ところで、特図判定手段34(大当り判定手段34a、図柄判定手段34b)による判定結果に基づいて、特図表示器19a,19bに特別図柄が変動表示された後に当該判定結果を示す判定図柄が停止表示されるが、特別図柄が変動表示されているとき、図柄変動演出が行われる。この図柄変動演出として、大当り期待度を示唆する演出が行われるので、この図柄変動演出により、遊技性、並びに遊技興趣が高められる。
特に、特定の図柄変動演出が行われているときには、図24に示すように、その図柄変動演出の進行に従って、第2の有効期間P2が開始するように設定され、その第2の有効期間P2内に遊技者が演出ボタンSW6aを操作して、図27、図30に示すように、大当り期待度を示唆する予告演出が行われ得るので、図柄変動演出の演出性が高められる。
一方、通常遊技状態が設定されているときに大当り抽選で当選して、潜確大当り、突通大当り(時短なし;図柄H)、小当りの何れかの特別遊技が行われると、その何れの特別遊技の終了後も、特別図柄の変動回数が50回に達するまでの間、不明示演出モードになって、不明示図柄変動演出が行われる。
潜確大当り、突通大当り(時短なし;図柄H)、小当りにおける大入賞口13aの開閉パターンは、何れも同じ8R短期開放になるため、また、これら特別遊技中の特別遊技演出を同じ演出態様にして、そして、不明示図柄変動演出は、通常遊技状態と潜確遊技状態とに共通の演出であるので、つまり、不明示図柄変動演出が行われているとき、現在の遊技状態を敢えて判り難いようにして、遊技性が高められる。即ち、遊技者は、現在の遊技状態を判り難いが、潜確遊技状態になっていることを期待して遊技することができる。
一方で、現在の遊技状態を知りたいという遊技者の要望もある。そこで、不明示演出モードにおいて特別な図柄変動演出が行われると、その図柄変動演出の演出態様により、現在の遊技状態が示唆されるようにしてもよい。しかし、図柄変動演出は大当り判定の結果に基づいて自動的に選択されるので、こうして現在の遊技状態を示唆する特別な図柄変動演出が選択され行われるのでは、遊技者が現在の遊技状態を知り得るタイミングを自由に決めることができないし、現在の遊技状態が示唆されることを望まない遊技者に対しては適さない演出になるため、演出性を高めるのに限界がある。
本発明では、こうした課題を改善できる。つまり、不明示演出モードにおいて、複数回の図柄変動演出にわたって第1の有効期間P1が設定され、その第1の有効期間P1内に遊技者が演出ボタンSW6a(又は十字キーSW6b)を操作して、図23に示すように、現在の遊技状態を示唆する遊技状態示唆演出が行われ得る。即ち、遊技者は、第1の有効期間P1が設定されると、その長い第1の有効期間P1の間に、自由意思により、自分の好きなタイミングで演出ボタンSW6a(又は十字キーSW6b)を操作して、遊技状態示唆演出を行わせることが可能になるので、演出効果が高められる。
ところで、第1設定手段62aによる第1の有効期間P1の設定と、第2設定手段62dによる第2の有効期間P2(P2a,P2b)の設定とは独立して行われるため、図31〜図33に示すように、第1設定手段62aにより第1の有効期間P1が設定されているときに第2設定手段62dにより第2の有効期間P2が設定される場合、つまり、第1,第2の有効期間P1,P2がオーバーラップする場合がある。
このような場合、遊技者が、演出ボタンSW6aを操作することで、遊技状態示唆演出と予告演出の両方が同時に行われるようにすると、これら両方の演出が判り難い態様で行われることになるし、先ずは、遊技状態示唆演出と予告演出の何れかを行わせたい遊技者にとって、自由意志を反映されない態様で行われることになるため、遊技状態示唆演出、予告演出による演出効果を十分に発揮させることができないという課題が生じる。
そこで、このとき、遊技者が、演出ボタンSW6aを操作すると、遊技状態示唆演出は行われずに予告演出が行われるので、また、十字キーSW6bを操作すると、予告演出は行われずに遊技状態示唆演出が行われるので、上記課題を改善して、遊技状態示唆演出、予告演出による演出効果を十分に発揮させることができる。
尚、第1,第2の有効期間P1,P2がオーバーラップしているとき、例えば、メイン画像表示装置16には図25に示す演出ボタンSW95c等を表示させることで、また、サブ画像表示装置17には図34に示す十字キーSW90e等を表示させることで、演出ボタンSW6aと十字キーSW6bの何れのボタンを押せば遊技状態示唆演出、予告演出の何れが行われるのかを、遊技者に確実に報知することができる。
尚、前記実施例を部分的に次のように変更してもよい。
(1)第1の操作を、演出ボタンSW6aの操作とする以外に、種々の操作とすることができ、また、第2の操作を、十字キーSW6bの操作とする以外に、種々の操作とすることができる。例えば、第2の操作を、演出ボタンSW6aの長押し操作(例えば、演出ボタンSW6aのON時間が1秒以上の操作)とし、第1の操作を、演出ボタンSW6aの短押し操作(例えば、演出ボタンSW6aのON時間が1秒未満の操作)とする。
つまり、この場合、第1,第2の有効期間P1,P2がオーバーラップしているとき、演出ボタンSW6aを短押し操作すると、遊技状態示唆演出は行われずに予告演出が行われ、また、演出ボタンSW6aを長押し操作すると、予告演出は行われずに遊技状態示唆演出が行われる。
(2)第1の有効期間P1が設定されているときの第1の操作促進演出、及び、その第1の有効期間P1内に演出ボタンSW6a(又は十字キーSW6b)が操作されることによる遊技状態示唆演出を、サブ画像表示装置17ではなく、メイン画像表示装置16(図柄変動演出、第2の操作促進演出、第2の予告演出の邪魔にならない表示部位)に表示させてもよい。この場合、サブ画像表示装置17を省略可能である。
(3)不明示モード制御手段62は、特別遊技実行手段36により「確変大当り」(大当り図柄B,C)又は「通常大当り」(大当り図柄F)が行われると、その特別遊技の終了後から特図変動回数が50回に達するまでの間、遊技状態制御手段50により時短遊技状態(低確率遊技状態)または確変遊技状態(高確率遊技状態)で遊技が制御されているときに、制御されている遊技状態を明示しない不明示モードで遊技演出を制御する。
或いは、不明示モード制御手段62は、特別遊技実行手段36により「突確大当り」(大当り図柄D)又は「突通大当り」(大当り図柄G)が行われると、その特別遊技の終了後から特図変動回数が50回に達するまでの間、遊技状態制御手段50により時短遊技状態(低確率遊技状態)または確変遊技状態(高確率遊技状態)で遊技が制御されているときに、制御されている遊技状態を明示しない不明示モードで遊技演出を制御する。
つまり、第1設定手段62aは、この不明示モードで遊技演出が制御されているとき複数回の図柄変動演出にわたって第1の有効期間P1を設定可能であり、遊技状態示唆演出制御手段62cは、第1の有効期間Pが設定されているときに所定操作が受け付けられると、制御されている遊技状態(時短遊技状態又は確変遊技状態)を示唆する遊技状態示唆演出を行わせることが可能になる。
(4)前記実施例では、第1設定手段62aは、SPリーチ演出又はSP・SPリーチ演出を含む図柄変動演出が行われているときに、その図柄変動演出の開始時から第1設定時間(例えば、3秒)経過することで第1の条件が成立すると、複数回の図柄変動演出にわたって第1の有効期間P1を設定するようにしているが、第1の条件については、上記以外に様々な条件とすることができる。
例えば、第1の条件は、不明示演出モードになってから、設定回数目(1回目又は20回目)の図柄変動演出が開始されること、或いは、別途専用の抽選(例えば、当選確率1/10の抽選)により当選すること、等により成立するようにしてもよい。
(5)予告演出においては、高確率遊技状態(潜確遊技状態、確変遊技状態)が設定されている場合、その高確率遊技状態が100 %示唆される演出にしてもよい。また、低確率遊技状態(通常遊技状態、時短遊技状態)が設定されている場合、その低確率遊技状態が100%示唆される演出にしてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前記開示事項以外の種々の変更を付加して実施可能である。また、本発明については、その他の種々のパチンコ遊技機等の遊技機に適用可能である。