JP5936070B2 - 音声処理装置及びその制御方法とその制御プログラム、該音声処理装置を備えた車両、情報処理装置及び情報処理システム - Google Patents

音声処理装置及びその制御方法とその制御プログラム、該音声処理装置を備えた車両、情報処理装置及び情報処理システム Download PDF

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Description

本発明は、所望音声と雑音とが混在する混在音から擬似音声を取得する技術に関する。
上記技術分野において、特許文献1には、車両において車内音声に対する車外からの雑音を抑圧する技術が開示されている。特許文献1では、車内音声を拾うマイクの出力信号と、車外雑音を拾うマイクの出力信号とに基づいて、適応フィルタを使って車外雑音を抑圧する。
特開平2−246599号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術は、各マイクに入力する所望音声と雑音との内で主でない入力を遮音するよう構成されている。そのため、音声を拾うマイクに入力する所望音声が弱い場合には復元した擬似音声も弱くなってしまう。一方、雑音を拾うマイクにより拾う雑音が弱ければ、抑圧する雑音の推定精度が落ちるので復元した擬似音声も不安定になってしまう。
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る音声処理装置は、
所望音声と雑音とが混在した第1混在音を入力して第1混在信号を出力する第1マイクと、
前記第1マイクと同じ音空間に開放され、前記所望音声と前記雑音とが前記第1混在音とは異なる割合で混在した第2混在音を入力して第2混在信号を出力する第2マイクと、
前記第1混在音を前記第1マイクに対して集音する凹面を備えた第1集音部と、
前記第2混在音を前記第2マイクに対して集音する凹面を備え、前記第1集音部とは異なる向きに配置された第2集音部と、
前記第1混在信号と前記第2混在信号とに基づいて推定雑音信号を抑圧し、擬似音声信号を出力する雑音抑圧回路と、
を備え
前記第2マイクが前記雑音を集音する方向に前記第2集音部を移動可能とする第2可動部と、
前記第2マイクに入力される前記第2混在音において前記雑音の割合がより多くなるように、前記雑音抑圧回路が用いる第2パラメータに従って前記第2可動部の移動を制御して前記第2集音部の向きを変更する第2移動制御手段と、
をさらに備える。
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
上記音声処理装置を備えた車両であって、
前記第1マイク及び前記第1集音部は、車内の乗員が発声する所望音声が前記第1集音部によって前記第1マイクに集音される位置に配置され、
前記第2マイク及び前記第2集音部は、車内の雑音源から発生する雑音が前記第2集音部によって前記第2マイクに集音される位置に配置されている。
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
上記音声処理装置を備えた情報処理装置であって、
前記第1マイク及び前記第1集音部は、前記情報処理装置の操作者が発声する所望音声が前記第2第1集音部によって前記第1マイクに集音される位置に配置され、
前記第2マイク及び前記第2集音部は、前記操作者と同じ音空間にある雑音源から発生する雑音が前記第1集音部によって前記第2マイクに集音される位置に配置されている。
上記目的を達成するため、本発明に係るシステムは、
上記音声処理装置を備えた情報処理システムであって、
前記音声処理装置の出力する前記擬似音声信号から所望音声を認識する音声認識装置と、
前記音声認識装置が認識した所望音声に従って情報を処理する情報処理装置と、
を備える。
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
所望音声と雑音とが混在した第1混在音を入力して第1混在信号を出力する第1マイクと、
前記第1マイクと同じ音空間に開放され、前記所望音声と前記雑音とが前記第1混在音とは異なる割合で混在した第2混在音を入力して第2混在信号を出力する第2マイクと、
前記第1混在音を前記第1マイクに対して集音する凹面を備えた第1集音部と、
前記第2混在音を前記第2マイクに対して集音する凹面を備え、前記第1集音部とは異なる向きに配置された第2集音部と、
前記第1混在信号と前記第2混在信号とに基づいて推定雑音信号を抑圧し、擬似音声信号を出力する雑音抑圧回路と、
を備える音声処理装置の制御方法であって、
前記雑音抑圧回路のパラメータを取得するステップと、
前記雑音抑圧回路のパラメータに従って、前記第2マイクに入力される前記第2混在音において前記雑音の割合がより多くなるように、前記第2集音部の方向を決定するステップと、
前記第2集音部の方向を制御するステップと、
を含む。
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
所望音声と雑音とが混在した第1混在音を入力して第1混在信号を出力する第1マイクと、
前記第1マイクと同じ音空間に開放され、前記所望音声と前記雑音とが前記第1混在音とは異なる割合で混在した第2混在音を入力して第2混在信号を出力する第2マイクと、
前記第1混在音を前記第1マイクに対して集音する凹面を備えた第1集音部と、
前記第2混在音を前記第2マイクに対して集音する凹面を備え、前記第1集音部とは異なる向きに配置された第2集音部と、
前記第1混在信号と前記第2混在信号とに基づいて推定雑音信号を抑圧し、擬似音声信号を出力する雑音抑圧回路と、
を備える音声処理装置の制御プログラムであって、
前記雑音抑圧回路のパラメータを取得するステップと、
前記雑音抑圧回路のパラメータに従って、前記第2マイクに入力される前記第2混在音において前記雑音の割合がより多くなるように、前記第2集音部の方向を決定するステップと、
前記第2集音部の方向を制御するステップと、
をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、所望音声と雑音とが混在する同じ音空間において、所望音声と雑音をそれぞれ集音して雑音を正確に推定して所望音声に近い擬似音声を復元することができる。
本発明の第1実施形態に係る音声処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る音声処理装置を備えた情報処理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る固定した集音部を含むマイクセットの一例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る固定した集音部を含むマイクセットの他例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る二次曲面の集音部による集音を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る擬似曲面の集音部による集音を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る雑音抑圧回路の構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る音声処理装置を備えた情報処理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る移動する第2集音部を含むマイクセットの一例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係移動する第2集音部を含むマイクセットの他例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る音声処理装置のハードウエア構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る集音部位置制御パラメータDBの構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る音声処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る第2集音部の調整手順の第1例を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る第2集音部の調整手順の第2例を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る第2集音部の調整手順の第3例を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係る音声処理装置を備えた情報処理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態に係る音声処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第5実施形態に係る音声処理装置を備えた情報処理システムである車両システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第6実施形態に係る音声処理装置を備えた情報処理システムである車両システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第7実施形態に係る音声処理装置を備えた情報処理システムであるパーソナルコンピュータの構成を示すブロック図である。 本発明の第8実施形態に係る音声処理装置を備えた情報処理システムであるパーソナルコンピュータの構成を示すブロック図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての音声処理装置100について、図1を用いて説明する。 図1に示すように、音声処理装置100は、第1マイク101と、第2マイク103と、第1集音部111と、第2集音部112と、雑音抑圧回路106と、を含む。第1マイク101は、所望音声と雑音とが混在した第1混在音108を入力して第1混在信号102を出力する。第2マイク103は、第1マイク101と同じ音空間110に開放され、所望音声と雑音とが第1混在音108とは異なる割合で混在した第2混在音109を入力して第2混在信号104を出力する。第1集音部111は、第1混在音108を第1マイク101に対して集音する凹面111aを備えている。第2集音部112は、第2混在音109を第2マイク103に対して集音する凹面112aを備え、第1集音部111とは異なる向きに配置されている。雑音抑圧回路106は、第1混在信号102と第2混在信号104とに基づいて推定雑音信号を抑圧し、擬似音声信号107を出力する。
本実施形態によれば、所望音声と雑音とが混在する同じ音空間において、所望音声と雑音をそれぞれ集音して雑音を正確に推定して所望音声に近い擬似音声を復元することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態においては、第1マイク、第2マイク、第1集音部、第2集音部が一体に固定されたマイクセットを有している。音声源や雑音源の位置を考慮して、このマイクセットを所望の位置に配置することによって、簡単な構成で、所望音声と雑音とが混在する同じ音空間において、所望音声と雑音をそれぞれ集音して雑音を正確に推定して所望音声に近い擬似音声を復元することができる。
《本実施形態に係る音声処理装置を備えた情報処理システムの構成》
図2は、本実施形態に係る音声処理装置220を備えた情報処理システム200の構成を示すブロック図である。なお、図2において、音声処理装置220は、第1マイク、第2マイク、第1集音部、第2集音部が一体に固定されたマイクセット230と、雑音抑圧回路206とを含む。また、情報処理システム200は、音声処理装置220と、さらに、音声認識装置208と、情報処理装置209とを含む。
マイクセット230における第1マイクは、第1集音部で集音された所望音声と回り込み雑音とが混在した第1混在音を、音声信号と雑音信号とが混在した第1混在信号202に変換し、雑音抑圧回路206に伝達する。一方、マイクセット230における第2マイクには、第2集音部で集音された雑音と回り込み音声とが第1混在音と異なる割合で混在した第2混在音が入力される。第2マイクは、かかる第2混在音を、音声信号と雑音信号とが第1混在信号と異なる割合で混在した第2混在信号204に変換し、雑音抑圧回路206に伝達する。
雑音抑圧回路206は、伝達された第1混在信号202と第2混在信号204とに基づいて、擬似音声信号207を出力する。擬似音声信号207は、音声認識装置208で認識されて、情報処理装置209においては認識された音声により情報が処理される。情報処理装置209は、例えば、音声によるメッセージに従った処理を行なっても、音声入力自身を情報として処理してもよい。
このように、同じ音空間内で発生した所望音声と雑音とが混在した混在音は、第1集音部の凹部で所望音声が集音された第1マイクと、第2集音部の凹部で雑音が集音された第2マイクとで、異なる混在割合により入力される。そして、第1マイクからの第1混在信号と、第2マイクからの第2混在信号とに基づいて、雑音抑圧回路206で擬似音声信号が復元され、復元された擬似音声信号が音声認識装置208において認識される。認識された音声に基づき情報処理装置209で情報処理される。
なお、第1及び第2混在信号202、204を伝達する信号線が、接地電源などのリターン信号やマイクを動作させる電源を伝達してもよい。また、雑音抑圧回路206は、マイクセット230に取り付けられてもよい。その場合には、擬似音声信号がマイクセットから出力されることになる。また、本実施形態では、音声認識により説明するが、これに限定されず発声する音声の正確な復元は、他の処理においても有用である。例えば、電話への適用や、車両や機器の操作への適用も可能である。
《本実施形態に係る固定した集音部を含むマイクセットの構成》
本実施形態において、第1及び第2集音部は所定位置に予め固定的に配置される。以下、マイクセットの2つの構成例について説明するが、これに限定されない。
(固定した集音部を含むマイクセットの一例)
図3Aは、本実施形態に係る固定した集音部を含むマイクセット230の一例230−1を示す図である。
マイクセット230−1は、第1マイク301と、第2マイク303と、第1マイク301と第2マイク303とが両側に配置されたマイク支持部材305とを含む。マイク支持部材305において、第1マイク301と第2マイク303とが配置される音反射面305a及び305bは、二次曲面あるいは二次曲面を近似した擬似曲面からなる凹面を形成している。そして、第1マイク301と第2マイク303とは、二次曲面あるいは二次曲面を近似した擬似曲面の焦点位置に配置される。図3Aのように、マイク支持部材305の音反射面305aと305bとは対称的に形成され、第1マイク301と第2マイク303とはマイク支持部材305の両側に対照的に配置される。すなわち、第1マイク301がマイク支持部材305の一方の面に取り付けられ、第2マイクがマイク支持部材305の他方の面に取り付けられている。そして、第1マイク301と第2マイク303とからは、それぞれ第1混在信号202と第2混在信号204とが雑音抑圧回路206に出力される。
図3Aにおいて、所望音声を発声する音声源310からの音声の内、二次曲面あるいは二次曲面を近似した擬似曲面である音反射面305aに向かう音声311は、音反射面305aで反射されて第1マイク301に集音される。従って、音反射面305aは、第1集音部として機能する。第1マイク301には、雑音を発生する雑音源320からの雑音322も回り込んで、集音された音声311と雑音322とが混在した第1混在音が入力される。一方、雑音源320からの雑音の内、二次曲面あるいは二次曲面を近似した擬似曲面である音反射面305bに向かう雑音321は、音反射面305bで反射されて第2マイク303に集音される。従って、音反射面305bは、第2集音部として機能する。第2マイク303には、音声源310からの音声312も回り込んで、集音された雑音321と音声312とが混在した第2混在音が入力される。
なお、マイク支持部材305は、音の伝達を遮る遮音体であるのが望ましい。
(固定した集音部を含むマイクセットの他例)
図3Bは、本実施形態に係る固定した集音部を含むマイクセット230の他例230−2を示す図である。
マイクセット230−2は、第1マイク301と、第2マイク303と、第1マイク301と第2マイク303とが両側に配置されたマイク支持部材355とを含む。マイク支持部材355において、第1マイク301と第2マイク303とが配置される音反射面355a及び355bは、二次曲面あるいは二次曲面を近似した擬似曲面からなる凹面を形成している。そして、第1マイク301と第2マイク303とは、二次曲面あるいは二次曲面を近似した擬似曲面の焦点位置に配置される。図3Bのように、マイク支持部材355の音反射面355aと355bとは、曲面の軸がそれぞれ音声源と雑音源とに向くように、角度を持って形成される。第1マイク301と第2マイク303とからは、それぞれ第1混在信号202と第2混在信号204とが雑音抑圧回路206に出力される。
図3Bにおいて、所望音声を発声する音声源310からの音声の内、二次曲面あるいは二次曲面を近似した擬似曲面である音反射面355aに向かう音声311は、音反射面355aで反射されて第1マイク301に集音される。従って、音反射面355aは、第1集音部として機能する。第1マイク301には、雑音を発生する雑音源320からの雑音322も回り込んで、集音された音声311と雑音322とが混在した第1混在音が入力される。一方、雑音源320からの雑音の内、二次曲面あるいは二次曲面を近似した擬似曲面である音反射面355bに向かう雑音321は、音反射面355bで反射されて第2マイク303に集音される。従って、音反射面355bは、第2集音部として機能する。第2マイク303には、音声源310からの音声312も回り込んで、集音された雑音321と音声312とが混在した第2混在音が入力される。
なお、マイク支持部材355は、音の伝達を遮る遮音体であるのが望ましい。遮音体としては、質量が大きく、密度が高い物質が望ましい。このような物質は、振動するのにより多くのエネルギーを必要とするため、音の貫通を防ぐことができる。また、遮音体の表面は硬い材質が望ましいが、遮音体の内部は柔らかい材質が望ましい。硬い材質は音を反射しやすいため、硬い材質を遮音体の表面に使うことで直接マイクに入る音に加えて遮音体で反射した音も集音できる。柔らかい材質は音を吸収しやすいため、柔らかい材質を遮音体の内面に使うことで不要な音の貫通を防ぐことができる。また、第1マイク側の表面の素材と第2マイク側の表面の素材とは、構造が連続せずに分かれていた方が良い。構造が連続していると表面の素材を伝わって音が伝搬して遮音体を貫通してしまうため、三層構造になっていて、両表面の硬い材質の素材間に柔らかい材質の素材が挟まれていることが望ましい。
《本実施形態に係る集音部による集音の説明》
以下、図3A及び図3Bの二次曲面あるいは二次曲面を近似した擬似曲面である音反射面305a、305b、355a、355bが、その焦点位置に集音することを、二次曲面については図4Aを使って、二次曲面を近似した擬似曲面については図4Bを使って説明する。
(二次曲面の集音部による集音)
図4Aは、本実施形態に係る集音部となる二次曲面405aを有するマイク支持部材405による集音を説明する図である。
図4Aにおいて、406及び408で示す線分は、二次曲面405aの接線である。線分406及び408に対し、それぞれ二次曲面405aのとの接点で垂直に交わる法線407及び409に対して、音源410からの音411は同じ角度θ1及びθ2で反射する。そして、音411は、二次曲面405aの焦点に位置するマイク401に集音される。
(擬似曲面の集音部による集音)
図4Bは、本実施形態に係る集音部となる擬似曲面455aを有するマイク支持部材455による集音を説明する図である。擬似曲面455aとは、二次曲面の接線方向に延びる平面の集合体である。
図4Bにおいて、456及び458で示す線分は、擬似曲面455aの表面である。線分456及び458に対して垂直に交わる法線457及び459に対して、音源410からの音411は同じ角度θ1及びθ2で反射する。そして、音411は、擬似曲面455aの焦点に位置するマイク401に集音される。
《雑音抑圧回路の構成》
図5は、本実施形態に係る雑音抑圧回路206の構成を示す図である。
雑音抑圧回路206は、第1混在信号202に混在すると推定される推定雑音信号Y1を、第1混在信号202から減算する減算器501を有する。また、第2混在信号204に混在すると推定される推定音声信号Y2を、第2混在信号204から減算する減算器503を有する。また、推定雑音信号Y1を減算器503の出力信号である擬似雑音信号E2から生成する推定雑音信号生成部である適応フィルタNF502を有する。また、推定音声信号Y2を減算器503の出力信号である擬似音声信号E1(207)から生成する推定音声信号生成部である適応フィルタXF504を有する。適応フィルタXF504の具体例は国際公開第2005/024787号公報に記載されている。対象とする音声が回り込んで第2マイク203に入力され、第2混在信号204に音声信号が混在する場合でも、適応フィルタXF504は回り込んだ音声の音声信号を減算器501において第1混在信号202から誤って除去するのを防ぐことができる。
かかる構成により、減算器501は、第1マイク201から伝達された第1混在信号202から推定雑音信号Y1を減算して、擬似音声信号E1(207)を出力する。
ここで、推定雑音信号Y1は、擬似雑音信号E2を擬似音声信号E1(207)に基づき変化するパラメータを使って適応フィルタNF502によって生成される。擬似雑音信号E2は、信号線により第2マイク203から伝達された第2混在信号204から、減算器503で推定音声信号Y2を減算した信号である。
この推定音声信号Y2は、擬似音声信号E1(207)を推定音声信号Y2に基づき変化するパラメータを使って適応フィルタXF504によって生成される。
なお、雑音抑圧回路206は、アナログ回路であっても、デジタル回路であっても、その混在回路であってもよい。雑音抑圧回路206がアナログ回路であれば、擬似音声信号E1(207)はデジタル制御に使用される場合にはA/D変換器でデジタル信号に変換される。一方、雑音抑圧回路206がデジタル回路であれば、マイクからの信号は雑音抑圧回路206に入る前にA/D変換器でデジタル信号に変換される。また、アナログ回路とデジタル回路とが混在する場合には、たとえば、減算器501や503をアナログ回路で構成し、適応フィルタNF502や適応フィルタXF504をデジタル回路により制御されるアナログ回路で構成することが考えられる。また、図5の雑音抑圧回路206は本実施形態に好適な回路例の1つであり、第1混在信号から推定雑音信号を減算して擬似音声信号を出力する既存の回路が使用可能であり、本実施形態の2つのマイクと集音部の特徴ある構造により雑音抑圧が可能になる。たとえば、図5の適応フィルタXF504は、拡散した音声をフィルタするために一定レベルを出力する回路への代替も可能である。また、減算器501及び/又は503は、推定雑音信号Y1や推定音声信号Y2を第1混在信号202や第2混在信号204にそれぞれ積算する係数で表わすことで積算器に代替することも可能である。
[第3実施形態]
第2実施形態においては、マイクセットにおいて第1マイク及び第2マイクがマイク支持部材に予め決められた方向に固定されている例を説明した。第3実施形態においては、マイク支持部材が移動することにより第2集音部の向きが変更可能である例、あるいは第2集音部の向き自身が移動可能である例について説明する。第2集音部は雑音の入力が大きくなるように移動する。本実施形態によれば、第2マイクがより大きな雑音を入力することで、雑音抑圧回路において抑圧される雑音の正確さ、出力される擬似音声の正確さを高めることができる。なお、第2実施形態と共通の構成や処理の説明は省略する。
《本実施形態に係る音声処理装置を備えた情報処理システムの構成》
図6は、本実施形態に係る音声処理装置620を備えた情報処理システム600の構成を示すブロック図である。なお、図6において、音声処理装置620は、第1マイク、第2マイク、第1集音部、第2集音部、第2集音部を可動とする可動部とが一体に固定されたマイクセット630と、雑音抑圧回路606と、集音制御部640とを含む。また、情報処理システム600は、音声処理装置620と、さらに、音声認識装置208と、情報処理装置209とを含む。
マイクセット630における第1マイクは、第1集音部で集音された所望音声と回り込み雑音とが混在した第1混在音を、音声信号と雑音信号とが混在した第1混在信号202に変換し、雑音抑圧回路606に伝達する。一方、マイクセット630における第2マイクには、第2集音部で集音された雑音と回り込み音声とが第1混在音と異なる割合で混在した第2混在音が入力される。第2マイクは、かかる第2混在音を、音声信号と雑音信号とが第1混在信号と異なる割合で混在した第2混在信号204に変換し、雑音抑圧回路606に伝達する。また、本実施形態においては、マイクセット630の第2集音部は、集音制御部640からの制御信号641により、第2集音部が雑音の入力が大きくなるように移動する。
雑音抑圧回路606は、伝達された第1混在信号202と第2混在信号204とに基づいて、擬似音声信号207を出力する。擬似音声信号207は、音声認識装置208で認識されて、情報処理装置209においては認識された音声により情報が処理される。情報処理装置209は、例えば、音声によるメッセージに従った処理を行なっても、音声入力自身を情報として処理してもよい。
集音制御部640は、擬似音声信号207や雑音抑圧回路606のパラメータ607により、マイクセット630における第2集音部の集音方向を変更する制御信号641を出力する。
このように、同じ音空間内で発生した所望音声と雑音とが混在した混在音に対して、第1集音部で所望音声が集音された第1マイクと、第2集音部で雑音が集音された第2マイクとで、異なる混在割合で入力される。そして、第1マイクからの第1混在信号と、第2マイクからの第2混在信号とに基づいて、雑音抑圧回路606で擬似音声信号が復元され、復元された擬似音声信号が音声認識装置208において認識される。認識された音声に基づき情報処理装置209で情報処理される。
なお、第1及び第2混在信号202、204を伝達する信号線が、接地電源などのリターン信号やマイクを動作させる電源を伝達してもよい。また、雑音抑圧回路606や集音制御部640は、マイクセット630に取り付けられてもよい。その場合には、擬似音声信号がマイクセットから出力されることになる。また、本実施形態では、音声認識により説明するが、これに限定されず発声する音声の正確な復元は、他の処理においても有用である。例えば、電話への適用や、車両や機器の操作への適用も可能である。
《本実施形態に係る固定した集音部を含むマイクセットの構成》
本実施形態においては、第2集音部が雑音を集音するように移動する。以下、マイクセットについて2つの構成例を説明するが、これに限定されない。
(移動する集音部を含むマイクセットの一例)
図7は、本実施形態に係る移動する第2集音部となる音反射面752aを含むマイクセット630の一例630−1を示す図である。なお、第2集音部を移動させる可動部については図示されていない。例えば、ステップモータなどが配置されて、第2集音部の向きが自動調整される。
マイクセット630−1は、第1マイク301と、第2マイク303と、第1マイク301が配置された第1マイク支持部材751と、第2マイク303が配置された第2マイク支持部材752とを含む。第1マイク支持部材751及び第1マイク支持部材752において、第1マイク301と第2マイク303とが配置される音反射面751a及び752aは、二次曲面あるいは二次曲面を近似した擬似曲面からなる凹面を形成している。そして、第1マイク301と第2マイク303とは、二次曲面あるいは二次曲面を近似した擬似曲面の焦点位置に配置される。図7のように、第1マイク支持部材751は所望音声を集音できるような予め決められた向きに配置されるが、第2マイク支持部材752は雑音を集音できるような向きに軸753を中心に矢印754の方向に回転可能に設置される。第1マイク301と第2マイク303とからは、それぞれ第1混在信号202と第2混在信号204とが雑音抑圧回路206に出力される。
図7において、所望音声を発声する音声源310からの音声の内、二次曲面あるいは二次曲面を近似した擬似曲面である音反射面751aに向かう音声311は、音反射面751aで反射されて第1マイク301に集音される。従って、音反射面751aは、第1集音部として機能する。第1マイク301には、雑音を発生する雑音源320からの雑音322も回り込んで、集音された音声311と雑音322とが混在した第1混在音が入力される。一方、雑音源320からの雑音の内、二次曲面あるいは二次曲面を近似した擬似曲面である音反射面752aに向かう雑音321は、音反射面752aで反射されて第2マイク303に集音される。従って、音反射面752aは、第2集音部として機能する。第2マイク303には、音声源310からの音声312も回り込んで、集音された雑音321と音声312とが混在した第2混在音が入力される。
なお、図示しないが、第2集音部となる音反射面752aの軸753を中心とした回転は、集音制御部640からの制御信号641によって、ステップモータなどで行なわれるが、これに限定されない。また、図7においては、軸753を中心の一次元の回転を示したが、二次元の回転であっても三次元の回転であってもよい。また、第1及びマイク支持部材751,752は音の伝達を遮る遮音体であるのが望ましく、第1集音部及び第2集音部をそれぞれ第1マイク及び第2マイクと挟む位置に配置される。
(移動する集音部を含むマイクセットの他例)
図8は、本実施形態に係る移動する第2集音部である集音体805を含むマイクセット630の他例630−2を示す図である。なお、第2集音部を移動させる可動部については図示されていない。例えば、ステップモータなどが配置されて、第2集音部の向きが自動調整される。
マイクセット630−2は、第1マイク301と、第2マイク303と、第1マイク301が配置された第1集音部となる音反射面305aを有するマイク支持部材305と、第2マイク303への雑音の集音のため移動可能な第2集音部である集音体805とを含む。マイク支持部材751において、第1マイク301が配置される音反射面305aは、二次曲面あるいは二次曲面を近似した擬似曲面からなる凹面を形成している。そして、第1マイク301は、二次曲面あるいは二次曲面を近似した擬似曲面の焦点位置に配置される。一方、第2集音部である集音体805は、第2マイク303と共に、マイク支持部材305の曲面(305b)と回転可能に接触している。かかる回転可能な接触は、例えば磁石により可能であるが、これに限らない。第2集音部である集音体805の音反射面805aは、二次曲面あるいは二次曲面を近似した擬似曲面を形成している。そして、第2マイク303は、二次曲面あるいは二次曲面を近似した擬似曲面の焦点位置に配置される。第1マイク301と第2マイク303とからは、それぞれ第1混在信号202と第2混在信号204とが雑音抑圧回路206に出力される。
図8において、所望音声を発声する音声源310からの音声の内、二次曲面あるいは二次曲面を近似した擬似曲面である音反射面305aに向かう音声311は、音反射面305aで反射されて第1マイク301に集音される。従って、音反射面305aは第1集音部として機能する。第1マイク301には、雑音を発生する雑音源320からの雑音322も回り込んで、集音された音声311と雑音322とが混在した第1混在音が入力される。一方、雑音源320からの雑音の内、二次曲面あるいは二次曲面を近似した擬似曲面である音反射面805aに向かう雑音321は、音反射面805aで反射されて第2マイク303に集音される。従って、音反射面805aは、第2集音部として機能する。第2マイク303には、音声源310からの音声312も回り込んで、集音された雑音321と音声312とが混在した第2混在音が入力される。
なお、図示しないが、第2集音部となる音反射面805aの回転は、集音制御部640からの制御信号641によって行なわれる。また、図8においては、一次元の回転を示したが、二次元の回転であっても三次元の回転であってもよい。また、マイク支持部材305は、音の伝達を遮る遮音体であるのが望ましい。
《本実施形態に係る音声処理装置のハードウエア構成》
図9は、本実施形態に係る音声処理装置のハードウエア構成を示すブロック図である。なお、図9には、次の第4実施形態で使用されるデータも図示されている。また、図9には、音声処理装置620に接続する音声認識装置208と情報処理装置209とを図示する。
図9において、CPU910は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで音声処理装置620の制御部を実現する。ROM920は、初期データ及びプログラムなどの固定データ及びプログラムを記憶する。通信制御部930は、音声処理装置620と、音声認識装置208及び情報処理装置209間の情報交換を行なう。かかる通信は有線であっても無線であっても良い。なお、図9では、雑音抑圧回路206を独自の機能構成部として図示したが、雑音抑圧回路206の処理の一部あるいは全部をCPU910による処理で実現してもよい。
RAM940は、CPU910が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM940には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。各領域には、雑音抑圧回路206からの出力である擬似音声信号207のデジタルデータ941と、音声信号の強さや音声と雑音との比などからマイクへの音声入力を評価した評価結果942とが記憶される。また、評価結果942から決定された第1集音部位置制御パラメータ943と、評価結果942から決定された第2集音部位置制御パラメータ944とが記憶される。
ストレージ950は、データベースや各種のパラメータ、CPU910が実行するプログラムを、不揮発に記憶する大容量記憶装置である。ストレージ950には、本実施形態の実現に必要な以下のデータ又はプログラムが記憶されている。データの記憶部としては、評価結果942から第1集音部位置制御パラメータ943や第2集音部位置制御パラメータ944を決定するために使用される集音部位置制御パラメータDB951が格納される(図10参照)。また、集音部位置制御パラメータDB951を使用せずに、評価結果942から第1集音部位置制御パラメータ943や第2集音部位置制御パラメータ944を随時決定するための演算式などの集音部位置制御アルゴリズム952が格納される。また、本実施形態では、プログラムとして、集音を制御するための集音制御プログラム953を格納する。また、集音部の位置を制御する集音部位置制御モジュール954を格納する。
入力インタフェース960は、CPU910による制御に必要な制御信号及びデータを入力するインタフェースである。本実施形態では、雑音抑圧回路206からの出力である擬似音声信号207と、適応フィルタNF502や適応フィルタXF504のパラメータ、あるいは推定雑音信号Y1などのパラメータ961とを入力する。パラメータ961は、集音部の位置の制御に使用される。出力インタフェース970は、CPU910による制御の基に機器に対して制御信号及びデータを出力するインタフェースである。本実施形態では、第1集音部位置制御部971に第1集音部位置制御パラメータ943を出力する、あるいは、第2集音部位置制御部972に第2集音部位置制御パラメータ944を出力する。第1集音部位置制御部971や第2集音部位置制御部972がモータを有するならば、第1集音部位置制御パラメータ943や第2集音部位置制御パラメータ944としては、回転方向と回転角度とが含まれる。
なお、図9には、本実施形態に必須なデータやプログラムのみが示されており、OSなどの汎用のデータやプログラムは図示されていない。また、図9のCPU910が、音声認識装置208や情報処理装置209の制御を兼用しても構わない。
(集音部位置制御パラメータDBの構成)
図10は、本実施形態に係る集音部位置制御パラメータDB951の構成を示す図である。
集音部位置制御パラメータDB951は、雑音抑圧回路206から取得した擬似音声信号1001、推定雑音信号1002、擬似雑音信号1003、推定音声信号1004、適応フィルタNFのパラメータ1005、適応フィルタXFのパラメータ1006の少なくとも1つを条件として含む。かかる条件に対応付けて、第1集音部位置制御パラメータ1007、第2集音部位置制御パラメータ1008が記憶されている。なお、第1集音部位置制御パラメータ1007、第2集音部位置制御パラメータ1008は、一次元の方向移動であれば1方向の変更角度、二次元の方向移動であれば2方向の変更角度、三次元の方向移動であれば3方向の変更角度を記憶する。
《本実施形態に係る音声処理装置の動作手順》
図11は、本実施形態に係る音声処理手順を示すフローチャートである。図11のフローチャートは、図9のCPU910がRAM940を使用して実行し、図6の集音制御部640を実現する。
まず、ステップS1101において、第2集音部の調整をするタイミングであるか否かを判断する。第2集音部の調整をするタイミングでなければ、処理を終了する。なお、第2集音部の調整をするタイミングは、例えば、初期化時、音声認識装置の音声認識が不良になった時、あるいは、雑音抑圧回路中の擬似雑音信号E2や適応フィルタNFのパラメータから雑音入力が小さくなったと判断された時などが考えられる。
第2集音部の調整をするタイミングであれば、ステップS1103において、第2集音部の位置調整を行なう。第2集音部の位置調整が終了すると、ステップS1105において、通信制御部930を介して音声認識装置208及び/又は情報処理装置209に対して、音声入力の準備完了又は開始を通知する。
ステップS1103における第2集音部の位置調整には種々の方法があり、以下、図12A〜図12Cに3つの例を示す。
(第2集音部の調整手順の第1例)
図12Aは、本実施形態に係る第2集音部の調整手順の第1例を示すフローチャートである。図12Aの例では、雑音抑圧回路からの出力信号やパラメータに基づいて、第2マイクへの雑音入力を大きくするための第2集音部の調整を行なう。
まず、ステップS1211において、雑音抑圧回路から第2マイクの雑音対音声比や、適応フィルタNFのパラメータを取得する。ステップS1311において取得したデータから、ステップS1213において、第2マイクへの雑音入力が充分であるかを判定する。第2マイクへの雑音入力が充分であれば、処理を終了してリターンする。
第2マイクへの雑音入力が充分でなければ、ステップS1215において、取得したデータから第2集音部の移動方向を決定する。次に、ステップS1217において、第2集音部の移動モータを1ステップ駆動して、ステップS1211に戻って第2マイクへの雑音入力が充分になるまで処理を繰り返す。
(第2集音部の調整手順の第2例)
図12Bは、本実施形態に係る第2集音部の調整手順の第2例を示すフローチャートである。図12Bの例では、第2マイクを上下左右の方向に少しずつ動かしてより雑音の音量が大きくなる方向に向けることにより、第2マイクへの雑音入力を大きくするための第2集音部の調整を行なう。
まず、ステップS1221において、雑音抑圧回路から擬似雑音信号E2を取得する。ステップS1223においては、取得した擬似雑音信号E2を第2集音部の位置(角度)に対応付けて記憶する。ステップS1225において、擬似雑音信号E2が上下左右の隣の方向における値よりも大きく、最大値となる位置であるかを判断する。最大値となる位置であれば、処理を終了してリターンする。最大値となる位置でなければ、ステップS1227において、第2集音部の移動モータを1ステップ駆動して、ステップS1221に戻り、擬似雑音信号E2が最大となる位置(方向)に第2集音部が配置されるまで処理を繰り返す。
(第2集音部の調整手順の第3例)
図12Cは、本実施形態に係る第2集音部の調整手順の第3例を示すフローチャートである。図12Cの例では、音声が発声されていない状態で2つのマイクを用いて雑音源の方向を決定することにより、第2マイクへの雑音入力を大きくするための第2集音部の調整を行なう。
まず、ステップS1231において、擬似音声信号E1がほぼゼロであるかを判断する。擬似音声信号E1がほぼゼロになると音声が無く雑音のみであると推定し、ステップS1333に進む。ステップS1333において、第1マイクと第2マイクへの雑音の到達差である時間遅延から雑音源の方向を推測する。そして、ステップS1335において、第2集音部を推測された雑音源方向に向けて、リターンする。
[第4実施形態]
第3実施形態においては、第2集音部の位置を調整可能として、変化する雑音源に対応して第2マイクへの雑音の入力を大きくした。第4実施形態においては、第1集音部の位置も変更可能とすることにより、所望音声の入力を大きくする調整を行なう。本実施形態によれば、所望音声を発しする音声源の位置の変化にも対応して所望音声の入力を大きくし、より正確な擬似音声を復元する。なお、第2及び第3実施形態と共通の構成や処理は説明を省略する。
《本実施形態に係る音声処理装置を備えた情報処理システムの構成》
図13は、本実施形態に係る音声処理装置1320を備えた情報処理システム1300の構成を示すブロック図である。
なお、図13において、音声処理装置1320は、第1マイク、第2マイク、第1集音部、第2集音部が一体に固定されたマイクセット1330と、雑音抑圧回路1306と、集音制御部1340とを含む。また、情報処理システム1300は、音声処理装置1320と、さらに、音声認識装置208と、情報処理装置209とを含む。なお、第4実施形態における第3実施形態との相違は、マイクセット1330の第1集音部を音声源に向きを変更可能な点である。以下、その相違点を説明するがその構成及び動作は第3実施形態の第2集音部と類似であり、詳細な説明は省略する。
本実施形態においては、マイクセット1330の第2集音部は、集音制御部1340からの制御信号641により、第2集音部が雑音の入力が大きくなるように移動する。さらに、マイクセット1330の第1集音部は、集音制御部1340からの制御信号1341により、第1集音部が所望音声の入力が大きくなるように移動する。
集音制御部1340は、擬似音声信号207や雑音抑圧回路1306のパラメータ1307により、マイクセット1330における第1集音部の音声集音方向を変更する制御信号1341と、第2集音部の雑音集音方向を変更する制御信号641を出力する。
このように、同じ音空間内で発生した所望音声と雑音とが混在した混在音に対して、第1集音部で所望音声が集音された第1マイクと、第2集音部で雑音が集音された第2マイクとで、異なる混在割合で入力される。そして、第1マイクからの第1混在信号と、第2マイクからの第2混在信号とに基づいて、雑音抑圧回路1306で擬似音声信号が復元され、復元された擬似音声信号が音声認識装置208において認識される。認識された音声に基づき情報処理装置209で情報処理される。
なお、第1及び第2混在信号202、204を伝達する信号線が、接地電源などのリターン信号やマイクを動作させる電源を伝達してもよい。また、雑音抑圧回路1306や集音制御部1340は、マイクセット1330に取り付けられてもよい。その場合には、擬似音声信号がマイクセットから出力されることになる。また、本実施形態では、音声認識により説明するが、これに限定されず発声する音声の正確な復元は、他の処理においても有用である。例えば、電話への適用や、車両や機器の操作への適用も可能である。
《本実施形態に係る音声処理装置の動作手順》
図14は、本実施形態に係る音声処理手順を示すフローチャートである。図14のフローチャートは、図9のCPU910がRAM940を使用して実行し、図13の集音制御部1340を実現する。
まず、ステップS1401において、第1集音部及び/又は第2集音部の調整をするタイミングであるか否かを判断する。調整をするタイミングでなければ、処理を終了する。なお、第1集音部及び/又は第2集音部の調整をするタイミングは、例えば、初期化時や、音声認識装置の音声認識が不良になった時が考えられる。あるいは、雑音抑圧回路中の擬似雑音信号E2や適応フィルタNFのパラメータから雑音入力が小さくなった時や、擬似音声信号E1や適応フィルタXFのパラメータから音声入力が小さくなったと判断された時などが考えられる。
第1集音部及び/又は第2集音部の調整をするタイミングであれば、ステップS1403において、第1集音部及び/又は第2集音部の位置調整を行なう。かかる第1集音部及び/又は第2集音部の位置調整には種々の方法があるが、その数例については図12A〜図12Cに従って前述したので、ここでの説明は省略する。
第1集音部及び/又は第2集音部の位置調整が終了すると、ステップS1405において、通信制御部930を介して音声認識装置208及び/又は情報処理装置209に対して、音声入力の準備完了又は開始を通知する。
[第5実施形態]
第2及び第4実施形態では、音声処理装置を備えた情報処理システムの汎用の構成及び動作を説明した。第5乃至第8実施形態では、上記音声処理装置を備えた情報処理システムを具体的な情報処理システムに適用した場合の数例を説明する。
第5実施形態は、上記音声処理装置を備えた情報処理システムとして車両システムを想定した場合であって、図3Bで示した第1マイクと第2マイクの方向に角度の違いがあるマイクセット230−2を使用した実施形態である。本実施形態によれば、車両を運転中のカーナビゲーション装置への乗員の音声指示を、車内の雑音、例えは空調機が発生する雑音などを抑圧して、正確に伝えることが可能となる。
《本実施形態に係る音声処理装置を備えた情報処理システムの構成》
図15は、本実施形態に係る音声処理装置を備えた情報処理システムである車両システム1500の構成を示すブロック図である。なお、図15において、音声処理装置は、第1マイク301と、第2マイク303と、両側に第1マイク301に音声を集音する第1集音部となる音反射面355aと第2マイク303に雑音を集音する第2集音部となる音反射面355bとを有するマイク支持部材355と、雑音抑圧回路206とを含む。なお、マイク支持部材355は遮音体であるのが望ましい。また、車両システム1500は、音声処理装置と、さらに、音声認識装置208と、情報処理装置であるカーナビゲーション装置1509とを含む。なお、第1マイク301と、第2マイク303と、遮音体であるマイク支持部材355とは、一体の音声入力ユニットであるマイクセットとして提供されてよい。
図15において、音空間1510は車両内の空間である。図15の音空間1510は、その一部をフロントガラス1530と天井1540とにより画定されている。以下、空調機などからの雑音が混在する音空間1510内で、乗員1520がカーナビゲーション装置1509を音声により操作する場合を例に、本実施形態の構成と動作を説明する。なお、空調機はダッシュボード1516内にあるものとする。しかし、雑音源は空調機に限らず、他の位置に配置された他の機器であっても構わない。また、乗員1520の音声はカーナビゲーション装置1509の操作に限定されるものではない。
本実施形態の音声処理装置において、第1マイク301、第2マイク303及び遮音体であるマイク支持部材355は、車内前方の天井部分に配置されている。マイク支持部材355は、天井1540から車内に突起した部分が第1マイク301と雑音源とを結ぶ線分と交差して、雑音源から第1マイク301への直接の空気伝播雑音の混在を遮っている。また、マイク支持部材355は、雑音源から第1マイク301へのフロントガラス1530と天井1540とを伝わる固体伝搬雑音の混在を遮っている。なお、マイク支持部材355の突起部は、サンバイザーを兼用してもよい。この場合には、直射日光が当たらない場合は透明材質で、直射日光が当たると不透明となって日光を遮るものが、特に好ましい。
第1マイク301には、乗員1520が発声し第1集音部である音反射面355aにより集音された空気伝播音声1511と回り込み空気伝播雑音1522とが混在した第1混在音が入力される。第1マイク301は、かかる第1混在音を、音声信号と雑音信号とが混在した第1混在信号202に変換し、雑音抑圧回路206に伝達する。一方、第2マイク303には、第2集音部となる音反射面355bにより集音された空気伝播雑音1521と回り込み空気伝播音声1512とが第1混在音と異なる割合で混在した第2混在音が入力される。第2マイク303は、かかる第2混在音を、音声信号と雑音信号とが第1混在信号と異なる割合で混在した第2混在信号204に変換し、雑音抑圧回路206に伝達する。
雑音抑圧回路206は、伝達された第1混在信号202と第2混在信号204とに基づいて、擬似音声信号207を出力する。擬似音声信号207は、音声認識装置208で認識されて、カーナビゲーション装置1509においては乗員1520による音声での操作として処理される。
このように、所望音声と車内雑音とが混在した車両内の音空間1510において、乗員1520が発声したカーナビゲーション装置1509への操作を示す音声が、第1集音部である音反射面355a及び第1マイク301と、第2集音部となる音反射面355b及び第2マイク303とで異なる混在割合の混在音として入力される。そして、第1マイク301からの第1混在信号と、第2マイク303からの第2混在信号とに基づいて、雑音抑圧回路206で擬似音声信号が復元され、復元された擬似音声信号が音声認識装置208において認識される。認識された音声によりカーナビゲーション装置1509が操作される。
なお、第1及び第2混在信号202、204を伝達する信号線が、接地電源などのリターン信号やマイクを動作させる電源を伝達してもよい。また、雑音抑圧回路206は、マイク支持部材355に取り付けられてもよい。その場合には、擬似音声信号が信号線で雑音抑圧回路206から音声認識装置208に送信されることになる。また、本実施形態では、音声認識とカーナビゲーションを説明するが、これに限定されず乗員1520の発声する音声の正確な復元は、他の処理においても有用である。例えば、自動車電話への適用や、運転に直接つながらない車両操作への適用も可能である。
[第6実施形態]
第6実施形態は、上記音声処理装置を備えた情報処理システムとして車両システムを想定した場合であって、雑音を集音する第2集音部の向きを調整可能とした図8において、マイク支持部材を分離したマイクセットを使用した実施形態である。本実施形態によれば、車両を運転中のカーナビゲーション装置への乗員の音声指示を、車内の多数の雑音源が発声する雑音を抑圧して、正確に伝えることが可能となる。
《本実施形態に係る音声処理装置を備えた情報処理システムの構成》
図16は、本実施形態に係る音声処理装置を備えた情報処理システムである車両システム1600の構成を示すブロック図である。なお、図16において、音声処理装置は、第1マイク301と、第2マイク303と、第1マイク301に音声を集音する第1集音部である音反射面751aを有する第1マイク支持部材751と、第2マイク303に音声を集音する可動の第2集音部である集音体805を有する第2マイク支持部材1652と、雑音抑圧回路206と、集音制御部640とを含む。第1マイク支持部材751は遮音体であるのが望ましい。また、車両システム1600は、音声処理装置と、さらに、音声認識装置208と、情報処理装置であるカーナビゲーション装置1509とを含む。なお、第1マイク301と、第2マイク303と、第1マイク支持部材355、第2マイク支持部材1652、第2集音部である集音体805とは、音声入力ユニットであるマイクセットとして提供されてよい。
以下、図16の本実施形態の第5実施形態との相違点である、第2マイク303の配置位置と、第2集音部である集音体805の向きの制御とを説明し、その他の説明は省略する。
本実施形態の音声処理装置において、第1マイク301及び遮音体である第1マイク支持部材751は、車内前方の天井部分に配置されている。第1マイク支持部材751の第1集音部である音反射面751aは、乗員1520が発声した音声を集音して第1マイク303に入力する。また、第1マイク支持部材751は、天井1540から車内に突起した部分が第1マイク301と雑音源(特にダッシュボードの空調機など)とを結ぶ線分と交差して、雑音源から第1マイク301への直接の空気伝播雑音の混在を遮っている。また、第1マイク支持部材751は、雑音源から第1マイク301へのフロントガラス1530と天井1540とを伝わる固体伝搬雑音の混在を遮っている。なお、第1マイク支持部材751の突起部は、サンバイザーを兼用してもよい。この場合には、直射日光が当たらない場合は透明材質で、直射日光が当たると不透明となって日光を遮るものが、特に好ましい。
第2マイク及び第2集音部である集音体805は、車内の複数の雑音源からの雑音をより多く集めることが可能な天井中央の第2マイク支持部材1652に、向きが移動可能となるよう設置されている。第2マイク及び第2集音部である集音体805は、集音制御部640からの制御信号641により車内の複数の雑音源からの雑音をより多く集めるように、その向きが不図示の移動制御部(例えば、モータ)により移動制御される。
第1マイク301には、乗員1520が発声し第1集音部である音反射面751aにより集音された空気伝播音声1611と回り込み空気伝播雑音1622とが混在した第1混在音が入力される。第1マイク301は、かかる第1混在音を、音声信号と雑音信号とが混在した第1混在信号202に変換し、雑音抑圧回路606に伝達する。一方、第2マイク303には、第2集音部である集音体805により集音された複数の雑音源からの空気伝播雑音1621と回り込み空気伝播音声1612とが第1混在音と異なる割合で混在した第2混在音が入力される。第2マイク303は、かかる第2混在音を、音声信号と雑音信号とが第1混在信号と異なる割合で混在した第2混在信号204に変換し、雑音抑圧回路206に伝達する。
雑音抑圧回路606は、伝達された第1混在信号202と第2混在信号204とに基づいて、擬似音声信号207と集音制御部640が使用するパラメータ607とを出力する。擬似音声信号207は、音声認識装置208で認識されて、カーナビゲーション装置1509においては乗員1520による音声での操作として処理される。
集音制御部640は、雑音抑圧回路606からの擬似音声信号207とパラメータ607とに基づいて、第2マイク303及び第2集音部である集音体805の向きを制御する制御信号641を出力する。
このように、所望音声と車内雑音とが混在した車両内の音空間1510において、乗員1520が発声したカーナビゲーション装置1509への操作を示す音声が、第1集音部である音反射面751a及び第1マイク301と、車内雑音をより多く集めるように向きが調整された第2集音部である集音体805及び第2マイク303とで異なる混在割合の混在音として入力される。そして、第1マイク301からの第1混在信号と、第2マイク303からの第2混在信号とに基づいて、雑音抑圧回路606で擬似音声信号が復元され、復元された擬似音声信号が音声認識装置208において認識される。認識された音声によりカーナビゲーション装置1509が操作される。
なお、雑音抑圧回路606や集音制御部640は、第1マイク支持部材751または第2マイク支持部材1652に取り付けられてもよい。その場合には、擬似音声信号が信号線で雑音抑圧回路606から音声認識装置208に送信されることになる。また、本実施形態では、音声認識とカーナビゲーションを説明するが、これに限定されず乗員1520の発声する音声の正確な復元は、他の処理においても有用である。例えば、自動車電話への適用や、運転に直接つながらない車両操作への適用も可能である。
[第7実施形態]
第7実施形態は、上記音声処理装置を備えた情報処理システムとしてパーソナルコンピュータ(以下、PCと略す)、特にノート型PCを想定した場合であって、図3Bで示した第1マイクと第2マイクとがマイク支持部材の両側に設置されたマイクセット230−1を使用した実施形態である。本実施形態によれば、ノート型PCへの操作者の音声指示を、室内の雑音、例えは空調機などの機器や他人の発声した音声などの雑音を抑圧して、正確にノート型PCへ伝えることが可能となる。
《本実施形態に係る音声処理装置を備えた情報処理システムの構成》
図17は、本実施形態に係る音声処理装置を備えた情報処理システムであるノート型パーソナルコンピュータ(以下、ノート型PC1700)の構成を示すブロック図である。なお、図17には、ノート型PCの本来の機能などについては説明を省略し、本実施形態の特徴である第1マイク301及び第2マイク303への集音に関連する構成を説明する。
図17において、ノート型PC1700は、表示画面を有するディスプレイ部1730とキーボードを含むキーボード部1740を備える。本実施形態において、マイクセット230−1を構成する第1マイク301、第2マイク303、第1集音部である音反射面305aと第2集音部となる音反射面305bとを両側に持つマイク支持部材305は、ディスプレイ部1730に配置されている。すなわち、第1マイク301及び第1集音部となる音反射面はディスプレイ部1730の操作者側に配置され、第2マイク303及び第2集音部となる音反射面305bはディスプレイ部1730の操作者とは反対側に配置されている。
第1マイク301には、操作者1720が発声し第1集音部である音反射面305aにより集音された音声1711と回り込み空気伝播雑音1714とが混在した第1混在音が入力される。第1マイク301は、かかる第1混在音を、音声信号と雑音信号とが混在した第1混在信号に変換し、不図示の雑音抑圧回路206に伝達する。一方、第2マイク303には、第2集音部となる音反射面305bにより集音された空気伝播雑音1713と回り込み音声1712とが第1混在音と異なる割合で混在した第2混在音が入力される。第2マイク303は、かかる第2混在音を、音声信号と雑音信号とが第1混在信号と異なる割合で混在した第2混在信号に変換し、不図示の雑音抑圧回路206に伝達する。
雑音抑圧回路206は、第1マイク301及び第2マイク303からそれぞれ伝達された第1混在信号と第2混在信号とに基づいて、擬似音声信号207を出力する。擬似音声信号207は、音声認識装置208で認識されて、ノート型PC1700において操作者1720による音声での操作あるいはデータの音声入力として処理される。
このように、所望音声と室内雑音とが混在した音空間において、操作者1720が発声したノート型PC1700への音声が、第1集音部である音反射面305a及び第1マイク301と、第2集音部となる音反射面305b及び第2マイク303とで異なる混在割合の混在音として入力される。そして、第1マイク301からの第1混在信号と、第2マイク303からの第2混在信号とに基づいて、雑音抑圧回路206で擬似音声信号が復元され、復元された擬似音声信号が音声認識装置208において認識される。認識された音声がノート型PC1700で処理される。
[第8実施形態]
第7実施形態は、第1集音部や第2集音部はマイク支持部材に固定された構成であった。第8実施形態は、雑音を集音する第2集音部の向きを調整可能とした図8と類似の構成で、逆に音声を集音する第1集音部の向きを調整可能とし、且つ、マイク支持部材を分離したマイクセットを使用した実施形態である。本実施形態によれば、ノート型PCへの操作者の音声指示を、より大きな集音された音声を入力し、且つ、室内の雑音、例えは空調機などの機器や他人の発声した音声などの雑音を抑圧して、正確にノート型PCへ伝えることが可能となる。
《本実施形態に係る音声処理装置を備えた情報処理システムの構成》
図18は、本実施形態に係る音声処理装置を備えた情報処理システムであるパーソナルコンピュータ(ノート型PC1800)の構成を示すブロック図である。なお、図18には、ノート型PCの本来の機能などについては説明を省略し、本実施形態の特徴である第1マイク301及び第2マイク303への集音に関連する構成を説明する。
図18において、ノート型PC1800は、表示画面を有するディスプレイ部1830とキーボードを含むキーボード部1840を備える。本実施形態において、マイクセットを構成する第1マイク301と、第1集音部である集音体805と、第1マイク支持部材1851とは、ディスプレイ部1830に配置される。一方、第2マイク303と、第2集音部である音反射面1852aを持つ第2マイク支持部材1852とは、キーボード部1840に配置されている。すなわち、第1マイク301及び第1集音部である集音体805はキーボード部1840のキーボード面に配置され、第2マイク303及び第2集音部となる音反射面1852aは、ディスプレイ部1830の操作者とは反対側に配置されている。そして、第1マイク301と第1集音部である集音体805とは、例えば、ディスプレイ部1830とキーボード部1840との成す角度から操作者の位置を判定して、その向きを移動する。
第1マイク301には、操作者1820が発声し操作者1820を向いた第1集音部である集音体805により集音された音声1811と回り込み空気伝播雑音1814とが混在した第1混在音が入力される。第1マイク301は、かかる第1混在音を、音声信号と雑音信号とが混在した第1混在信号に変換し、不図示の雑音抑圧回路206に伝達する。一方、第2マイク303には、第2集音部となる音反射面1852aにより集音された空気伝播雑音1813と回り込み音声1812とが第1混在音と異なる割合で混在した第2混在音が入力される。第2マイク303は、かかる第2混在音を、音声信号と雑音信号とが第1混在信号と異なる割合で混在した第2混在信号に変換し、不図示の雑音抑圧回路206に伝達する。
雑音抑圧回路206は、第1マイク301及び第2マイク303からそれぞれ伝達された第1混在信号と第2混在信号とに基づいて、擬似音声信号207を出力する。擬似音声信号207は、音声認識装置208で認識されて、ノート型PC1700において操作者1720による音声での操作あるいはデータの音声入力として処理される。
このように、所望音声と室内雑音とが混在した音空間において、操作者1820が発声したノート型PC1800への音声が、第1集音部である集音体805及び第1マイク301と、第2集音部となる音反射面1852a及び第2マイク303とで異なる混在割合の混在音として入力される。そして、第1マイク301からの第1混在信号と、第2マイク303からの第2混在信号とに基づいて、雑音抑圧回路206で擬似音声信号が復元され、復元された擬似音声信号が音声認識装置208において認識される。認識された音声がノート型PC1700で処理される。
[他の実施形態]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステム又は装置も、本発明の範疇に含まれる。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されても良いし、単体の装置に適用されても良い。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する制御プログラムが、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされる制御プログラム、或いはその制御プログラムを格納した媒体、その制御プログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。
この出願は、2011年1月13日に出願された日本国特許出願 特願2011−005316号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (21)

  1. 所望音声と雑音とが混在した第1混在音を入力して第1混在信号を出力する第1マイクと、
    前記第1マイクと同じ音空間に開放され、前記所望音声と前記雑音とが前記第1混在音とは異なる割合で混在した第2混在音を入力して第2混在信号を出力する第2マイクと、
    前記第1混在音を前記第1マイクに対して集音する凹面を備えた第1集音部と、
    前記第2混在音を前記第2マイクに対して集音する凹面を備え、前記第1集音部とは異なる向きに配置された第2集音部と、
    前記第1混在信号と前記第2混在信号とに基づいて推定雑音信号を抑圧し、擬似音声信号を出力する雑音抑圧回路と、
    を備え
    前記第2マイクが前記雑音を集音する方向に前記第2集音部を移動可能とする第2可動部と、
    前記第2マイクに入力される前記第2混在音において前記雑音の割合がより多くなるように、前記雑音抑圧回路が用いる第2パラメータに従って前記第2可動部の移動を制御して前記第2集音部の向きを変更する第2移動制御手段と、
    をさらに備える音声処理装置。
  2. 前記第2移動制御手段は、方向を変えながら前記第2混在音に混在する前記雑音を示す情報を取得し、前記雑音が最大となる方向への前記第2集音部の移動を制御する請求項に記載の音声処理装置。
  3. 前記第2移動制御手段は、前記所望音声の無い条件で、前記第1マイクが入力した第1混在音における雑音と前記第2マイクが入力した第2混在音における雑音との間の、時間遅延に基づいて雑音源の位置を推測し、推測した前記雑音源の方向への前記第2集音部の移動を制御する請求項に記載の音声処理装置。
  4. 前記第1集音部及び前記第2集音部の凹面は、それぞれ、前記第1マイク及び前記第2マイクの位置が焦点となる二次曲面の音反射面である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の音声処理装置。
  5. 前記第1集音部及び前記第2集音部の凹面は、それぞれ、前記第1マイク及び前記第2マイクの位置が焦点となる二次曲面を近似した擬似曲面の音反射面である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の音声処理装置。
  6. 前記擬似曲面は、前記二次曲面の接線方向に延びる平面の集合体である請求項に記載の音声処理装置。
  7. 前記第1マイクが前記所望音声を集音するマイクであり、前記第2マイクが前記雑音を集音するマイクであって、
    前記第2集音部の二次曲面または擬似曲面が集音する、曲面の軸に垂直な範囲は、前記第1集音部の二次曲面または擬似曲面が集音する、曲面の軸に垂直な範囲よりも広い請求項1乃至のいずれか1項に記載の音声処理装置。
  8. 前記第1マイクが前記所望音声を集音する方向に前記第1集音部を移動可能とする第1可動部をさらに備える請求項1乃至のいずれか1項に記載の音声処理装置。
  9. 前記第1マイクに入力される前記第1混在音において前記所望音声の割合がより多くなるように、前記第1可動部の移動を制御する第1移動制御手段をさらに備える請求項に記載の音声処理装置。
  10. 前記第1移動制御手段は、前記第1集音部の向きを変更する請求項に記載の音声処理装置。
  11. 前記第1移動制御手段は、前記雑音抑圧回路が用いる第1パラメータに従って前記第1可動部の移動を制御する請求項9または10に記載の音声処理装置。
  12. 前記第1マイクと第2マイクとの間に配置された遮音体をさらに備える請求項1乃至11のいずれか1項に記載の音声処理装置。
  13. 前記第1マイク及び前記第1集音部が前記遮音体の一方の面に取り付けられ、前記第2マイク及び前記第2集音部が前記遮音体の他方の面に取り付けられて、前記第1マイク、前記第2マイク、前記第1集音部、前記第2集音部及び前記遮音体を一体の音声入力ユニットとして備える請求項12に記載の音声処理装置。
  14. 前記第1集音部を前記第1マイクと挟む位置に取り付けられた第1遮音体と、前記第2集音部を前記第2マイクと挟む位置に取り付けられた第2遮音体とをさらに備える請求項1乃至11のいずれか1項に記載の音声処理装置。
  15. 前記雑音抑圧回路は、
    前記第1混在信号に混在すると推定される前記推定雑音信号を、前記第1混在信号から減算する第1減算手段と、
    前記第2混在信号に混在すると推定される推定音声信号を、前記第2混在信号から減算する第2減算手段と、
    前記推定雑音信号を前記第2減算手段の出力信号から生成する推定雑音信号生成手段と、
    前記推定音声信号を前記第1減算手段の出力信号から生成する推定音声信号生成手段と、
    を有し、
    前記擬似音声信号は、前記第1減算手段の出力信号である請求項1乃至14のいずれか1項に記載の音声処理装置。
  16. 請求項1乃至15のいずれか1項に記載の音声処理装置を備えた車両であって、
    前記第1マイク及び前記第1集音部は、車内の乗員が発声する所望音声が前記第1集音部によって前記第1マイクに集音される位置に配置され、
    前記第2マイク及び前記第2集音部は、車内の雑音源から発生する雑音が前記第2集音部によって前記第2マイクに集音される位置に配置されている車両。
  17. 請求項1乃至15のいずれか1項に記載の音声処理装置を備えた情報処理装置であって、
    前記第1マイク及び前記第1集音部は、前記情報処理装置の操作者が発声する所望音声が前記第1集音部によって前記第1マイクに集音される位置に配置され、
    前記第2マイク及び前記第2集音部は、前記操作者と同じ音空間にある雑音源から発生する雑音が前記第集音部によって前記第2マイクに集音される位置に配置されている情報処理装置。
  18. 前記情報処理装置は、ノート型パーソナルコンピュータであって、
    前記第1マイク及び前記第1集音部は、ディスプレイの操作者側の面またはキーボード面に配置され、前記第2マイク及び前記第2集音部は、前記ディスプレイの操作者とは反対側の面に配置されている請求項17に記載の情報処理装置。
  19. 請求項1乃至15のいずれか1項に記載の音声処理装置を備えた情報処理システムであって、
    前記音声処理装置の出力する前記擬似音声信号から所望音声を認識する音声認識装置と、
    前記音声認識装置が認識した所望音声に従って情報を処理する情報処理装置と、
    を備える情報処理システム。
  20. 所望音声と雑音とが混在した第1混在音を入力して第1混在信号を出力する第1マイクと、
    前記第1マイクと同じ音空間に開放され、前記所望音声と前記雑音とが前記第1混在音とは異なる割合で混在した第2混在音を入力して第2混在信号を出力する第2マイクと、
    前記第1混在音を前記第1マイクに対して集音する凹面を備えた第1集音部と、
    前記第2混在音を前記第2マイクに対して集音する凹面を備え、前記第1集音部とは異なる向きに配置された第2集音部と、
    前記第1混在信号と前記第2混在信号とに基づいて推定雑音信号を抑圧し、擬似音声信号を出力する雑音抑圧回路と、
    を備える音声処理装置の制御方法であって、
    前記雑音抑圧回路のパラメータを取得するステップと、
    前記雑音抑圧回路のパラメータに従って、前記第2マイクに入力される前記第2混在音において前記雑音の割合がより多くなるように、前記第2集音部の方向を決定するステップと、
    前記第2集音部の方向を制御するステップと、
    を含む音声処理装置の制御方法。
  21. 所望音声と雑音とが混在した第1混在音を入力して第1混在信号を出力する第1マイクと、
    前記第1マイクと同じ音空間に開放され、前記所望音声と前記雑音とが前記第1混在音とは異なる割合で混在した第2混在音を入力して第2混在信号を出力する第2マイクと、
    前記第1混在音を前記第1マイクに対して集音する凹面を備えた第1集音部と、
    前記第2混在音を前記第2マイクに対して集音する凹面を備え、前記第1集音部とは異なる向きに配置された第2集音部と、
    前記第1混在信号と前記第2混在信号とに基づいて推定雑音信号を抑圧し、擬似音声信号を出力する雑音抑圧回路と、
    を備える音声処理装置の制御プログラムであって、
    前記雑音抑圧回路のパラメータを取得するステップと、
    前記雑音抑圧回路のパラメータに従って、前記第2マイクに入力される前記第2混在音において前記雑音の割合がより多くなるように、前記第2集音部の方向を決定するステップと、
    前記第2集音部の方向を制御するステップと、
    をコンピュータに実行させる制御プログラム。
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