JP5086768B2 - 通話装置 - Google Patents
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Description
Mt(t)=dfA(t)/dt+dfB(t)/dt+dfC(t)/dt+dfD(t)/dt
Mx(t)=fA(t)+fB(t)−fC(t)−fD(t)
My(t)=fA(t)−fB(t)+fC(t)−fD(t)
音声信号生成部6は、受音部5から出力される同相成分M(t)、時間微分値Mt(t)、x軸方向空間微分値Mx(t)、y軸方向空間微分値My(t)を用いて、時空間勾配法を応用することで不感点を形成するものである。
f(x+δx,y+δy,t+δt)=f(x,y,t)+fxδx+fyδy+ftδt+O(δx+δy+δt)…(1)
となる。ここで、O(δx+δy+δt)はδx,δy,δtの2次以上の項であるが、微小量であ
るために以降では無視する。この時、時刻tにおいて座標(x,y)にある濃淡パターンが、
δt時刻経過した後に座標(x+δx,y+δy)にその濃度値分布を一定に保ったまま移動した時、その対応付けから次式が成り立つ。
=f(x,y,t)+fxδx+fyδy+ftδt …(2)
fxδx+fyδy+ftδt=0 …(3)
式(3)の両辺をδtで割ると、
fxδx/δt+fyδy/δt+ft=0 …(4)
を得る。ここで、δtが無限小であると仮定して、δt→0とすると次式を得る。
オプティカルフロー速度v=(u,v)=(dx/dt,dy/dt)を用いると、式(5)は、
ufx+vfy+ft=0 …(6)
となり、式(6)は動画像の濃淡値の時間、空間に関する勾配とオプティカルフロー速度vとを関係付ける式である。
uSxx+vSxy+Sxt=0,uSxy+vSyy+Syt=0 …(8)
u=(SytSxy-SxtSyy)/(SxxSyy-S2 xy),v=(SxtSxy-SytSxx)/(SxxSyy-S2 xy) …(10)
のように求められる。
の式(12),(13),(14)で表される。
ξi x=xi/Ri 2,ξi y=yi/Ri 2 …(15)
は強度勾配と呼ばれ、
τi x=xi/cRi,τi y=yi/cRi …(16)
はx,y方向時間勾配と呼ばれる。
fx=-ξxf-τxft,fy=-ξyf-τyft …(17)
となり、式(1)と同様に最小自乗法を適用してτx,τy,ξx,ξyを求める。短時間の時間窓Γにおいて評価関数を
J=∫Γ{(fx+ξxf+τxft)2+(fy+ξyf+τyft)2}dt …(18)
とする。式(18)をτx,τy,ξx,ξyに関して偏微分し、0とおくと下式が得られる。
…(19)
∂J/∂ξx=∫Γ2(fx+ξxf+τxft)・ftdt=0,∂J/∂ξy=∫Γ2(fy+ξyf+τyft)・ftdt=0
…(20)
ここで、観測窓Γから推定される共分散行列を
Sxt+ξxSt+τxStt=0,Syt+ξySt+τyStt=0 …(22)
Sx+ξxS+τxSt=0,Sy+ξyS+τySt=0 …(23)
と書き直される。式(22),(23)を解くことにより、τx,τy,ξx,ξyが次式のように求め
られる。
ξx=(SxtSt-SxStt)/(SStt-St 2),ξy=(SytSt-SyStt)/(SStt-St 2) …(25)
音源の方位角(x/R,y/R)=(cτx,cτy)については式(21),(24)から求められる。音源までの距離Rについては、式(15),(16)から最小自乗法を適用することにより求められる。評価関数を
R=c(τx 2+τy 2)/(τxξx+τyξy) …(28)
のように音源までの距離が求められる。
向いている単位ベクトルである。式(30)を式(31)に代入すると、
r・w=0 …(42)
となる。また、Ht(r)=αの時には式(34)は
1)2つの指向特性H(r),Ht(r)はwを軸とする回転対称体をもつ
2)H(r)=0の時、rの分布は直径1/u(u≠0)の球面または平面(u=0)を成す
3)Ht(r)=0の時、rの分布は頂角2cut(ut≠0)の円錐面または平面(ut=0)を成す
4)H(r)=0とHt(r)=0の時のrの分布の交わりは円または平面を成す
式(32)を周波数領域に変換すると、
T(r,w)=H(r)+jωHt(r) …(47)
となり、H(r),Ht(r)が実数であればT(r,w)=0となる場合には
H(r)=0,Ht(r)=0 …(48)
となる。故に、式(47)からS(ω)=0となる零点分布は、周波数ωに依存せず、音源位置rのみに依存することが分かる。したがって、観測点における音圧の時間勾配とx,y方向の空間勾配が得られる時に、零感度領域(不感点)を形成するには、ある瞬間においてf,ft,fx,fyの荷重和を取り、補償フィルタ処理(低域通過フィルタ処理)を施すだけでよい。
WHH1(ri)=p …(51)
WHH2(ri)=q …(52)
ここで、p,qはそれぞれ正の実数定数である。すると、係数ベクトルWを用いた荷重和によるゲインは係数ベクトルWには依存せずp+jωqとなるので、これを補償するために、図2の不感点形成部61においては、荷重和をとる段の後段に、(p+jωq)-1という1次の低域通過フィルタ61aを設けている。これにより、位置riにある音源iに対して不感点形成部61全体でのゲインは1となっている。さらに、送話部2の受音部5の位置に対し、想定される話者の位置を示すベクトルをr1とおき、p,qはそれぞれ例えばp=1/|r1|,q=1/cとする。
<参考文献一覧>
参考文献1:安藤 繁 「画像の時空間微分算法を用いた速度ベクトル分布計測システム」 計測自動制御学会論文集 22-12,1330/1336(1986)
参考文献2:安藤 繁・篠田 裕之・小川 勝也・光山 訓 「時空間勾配法に基づく3次元音源定位センサシステム」 計測自動制御学会論文集 第29巻第5号,p520~528,1993
参考文献3:N. Ono, T. Arita, Y. Senjo, and S. Ando, “Directivity steeringprinciple for biomimicry silicon microphone”, Proc. Int. Conf. Solid State Sensors,
Actuators, and Microsystems (Transducers'05), pp. 792-795, 2005.
参考文献4:小野, 安藤, “音場の計測と指向性制御, 第22回センシングフォーラム資料, pp. 305-310,2005.
参考文献5:小野, 有田, 千條, 安藤, “時空間勾配計測に基づく指向性制御と音源分離の理論, 日本音響学会2005年春季研究発表会講演論文集, 2-6-13, pp. 607-608, 2005.
参考文献6:S.F.Boll "Suppression of Acoustic Noise in Speech. usingSpectral Subtraction" IEEE Trans.on.Acoustics,Speech and Signal ProcessingVol.ASSP-27,No.2,pp.113-1,1979
参考文献7:小野 順貴,斎藤 章人,安藤 繁「ヤドリバエを模倣した超小型音源定位セン
サの理論と実験(第2報)」,第19回センシングフォーラム,pp.379-382,2002
参考文献8:小野 順貴,斎藤 章人,安藤 繁「ヤドリバエを模倣した微分検出型音源定位
センサの理論と実験」,聴覚研究会資料,pp.187-192,2002
2 送話部
3 入出力部
4 ハウジング
5 受音部
6 音声信号生成部(請求項における送話信号生成手段)
7 送話制御部(請求項におけるパラメータ演算手段)
50A〜50D マイクロホン
51 時空間勾配測定処理部
52 振動板
52a 被支持部
52e 振動部
81 指示入力部
82 位置入力部
Claims (7)
- 音声が変換された電気信号である音声信号を音声に変換する受話部と、音声を音声信号に変換する送話部と、送話部が出力した音声信号を増幅して外部に出力するとともに外部から入力された音声信号を増幅して受話部に入力する入出力部と、受話部と送話部とがそれぞれ固定されたハウジングとを備える通話装置であって、
送話部は、入射した音の音圧と前記音圧の時間微分値と二次元直交座標系の各軸方向についての前記音圧の空間微分値とをそれぞれ出力する受音手段と、受音手段が出力した音圧と時間微分値と空間微分値とを用いて時空間勾配法による所定の不感点形成処理を行うことにより感度が最小となる不感点が受話部の位置に形成されるような音声信号を生成して入出力部へ出力する送話信号生成手段とを有し、
送話部は、動作モードの切換の指示が入力される指示入力手段を有し、
送話信号生成手段は、指示入力手段に入力された指示に応じて、受話部の位置に不感点を形成する不感点形成モードに加えて、受音手段が出力した音圧と時間微分値と空間微分値とを用いた時空間勾配法により予め設定された目標位置に不感点を形成するように生成された音声信号と、受音手段が出力した音圧のみに基いた音声信号とを用い、前記目標位置近傍の音源からの音による音圧を選択的に反映した音声信号を生成して出力する集音エリア形成モードにも、動作モードを切換可能であることを特徴とする通話装置。 - 送話部は、送話部の受音手段の位置に対する受話部の相対的な位置が入力される位置入力手段と、
位置入力手段に位置が入力されたときに、音声信号において形成される不感点の位置が位置入力手段に入力された位置となるように、送話信号生成手段が不感点形成処理に用いるべきパラメータを演算するとともに、送話信号生成手段が不感点形成処理に用いるパラメータを、前記演算によって得られたパラメータに更新させるパラメータ演算手段とを有することを特徴とする請求項1記載の通話装置。 - 送話部は1個の半導体チップに構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の通話装置。
- 送話部の少なくとも受音部と受話部とがそれぞれ固定されるとともにハウジングに固定されたケースを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の通話装置。
- 受音手段は、通話装置のハウジングに対して直接的又は間接的に固定される被支持部及び被支持部に対しジンバル構造を介して揺動可能に支持され音圧を受ける振動部とを有する振動板と、それぞれ振動板の互いに異なる箇所に設けられて振動板の振動部が入射した音の音圧により受けた力を電気信号に変換する複数個の音圧検出部と、複数個の音圧検出部の出力を用いて音圧と空間微分値と時間微分値とを得る時空間勾配測定処理部とを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の通話装置。
- 受音手段は、矩形の頂点の配置で設けられそれぞれ入射した音の音圧を電気信号に変換する4個のマイクロホンと、各マイクロホンの出力を用いた演算により音圧と空間微分値と時間微分値とを得る時空間勾配測定処理部とを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の通話装置。
- 送話部は、動作モードの切換の指示が入力される指示入力手段を有し、
送話信号生成手段は、指示入力手段に入力された指示に応じて、受話部の位置に不感点を形成する不感点形成モードに加えて、不感点形成処理を行わず受音手段が出力した音圧のみに基いた音声信号を生成する無指向性モードにも、動作モードを切換可能であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の通話装置。
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