JP6481397B2 - マイクロホン間隔制御装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明はマイクロホン間隔制御装置及びプログラムに関し、例えば、複数のマイクロホンが捕捉した入力信号における雑音成分を抑圧する場合に適用し得るものである。
複数のマイクロホンを有するマイクロホンアレイを用いて雑音成分を抑圧する技術として、特許文献1の記載技術を挙げることができる。
特許文献1の記載技術では、位置関係が固定された2個のマイクロホンから構成されるマイクロホンアレイを用いた信号処理を行うことを想定していた。しかし、従来、信号処理に供するマイクロホンの位置関係は必ずしも固定であるとは限らない。例えば、図9のように、3個以上のマイクロホンを有するマイクロホンアレイを適用し、マイクロホンアレイの中から何らかの基準に基づいて2個のマイクロホンを選択して信号処理を行う場合もある。
ところで、2つのマイクロホンの間隔が広いほど、低域成分の指向性が鋭くなる一方で、高域成分には空間サンプリング定理による誤差が生じる。逆に、マイクロホン間隔が狭いほど、低域成分の指向性が広くなるものの、高域成分の指向性が正確になる。以上のように、マイクロホン間隔に応じて、鋭い指向性が形成される帯域が変化する。そのため、マイクロホンアレイを用いて背景雑音の抑圧処理を行う場合、雑音成分の周波数特性に応じてマイクロホン間隔を切り替えることにより、適切な雑音抑圧処理を実現できる。例えば、低域成分にパワーが集中しているような背景雑音が生じている場合には、マイクロホン間隔が広いマイクロホンアレイを適用して低域成分の指向性を鋭くし、捕捉信号に背景雑音の成分を適切に反映させることで、雑音抑圧効果を十分に発揮させる。
以上のように、様々な雑音下でマイクロホンアレイの効果を高めるため、雑音成分の周波数特性に応じてマイクロホンアレイを構成するマイクロホンの間隔を制御することが行われている。ここで、雑音成分の周波数特性を調べる方法として、従来、ローパスフィルタやハイパスフィルタなどのフィルタを用いて注目する周波数成分を抽出する手法が採られてきた。
特開2013−126026号公報 特開2014−106337号公報
Naofumi Aoki,"A Band Extension Technique for Narrow−Band Telephony Speech Based on Full Wave Rectification", IEICE Trans. Commun.,Vol.E93−B(3),pp.729−731,2010
しかしながら、従来のフィルタを用いた雑音成分の周波数特性の把握方法では、(i)フィルタ処理には処理遅延が伴うために突発的な雑音特性の変動に追従できない、(ii)フィルタ処理をソフトウェア的に行う場合には、演算量が増すためにリアルタイム性が損なわれ、必要なリソース(例えばメモリ)の確保のためにコストが増す、といったような課題がある。
そのため、雑音成分の周波数特性に応じてマイクロホン間隔を速やかに制御できるマイクロホン間隔制御装置及びプログラムが望まれている。
第1の本発明のマイクロホン間隔制御装置は、(1)複数のマイクロホンによる捕捉信号のうちの少なくとも1つの捕捉信号に基づき、マイクロホンの捕捉信号における、信号波形の傾き方向が変化する回数とその大きさを表し、かつ高域成分の含まれ具合を反映した特徴量を算出する特徴量算出手段と、(2)算出された上記特徴量に応じて、次段装置に出力する2つの捕捉信号を出力したマイクロホン間のマイクロホン間隔を調整するマイクロホン間隔最適化手段とを有し、(3)上記マイクロホン間隔最適化手段は、固定的に設置された3つ以上のマイクロホンから得た捕捉信号の中から、算出された上記特徴量に応じて2つのマイクロホンからの捕捉信号を選択させて、上記マイクロホン間隔を仮想的に変更させることを特徴とする。
第2の本発明のマイクロホン間隔制御装置は、(1)複数のマイクロホンによる捕捉信号のうちの少なくとも1つの捕捉信号に基づき、マイクロホンの捕捉信号における、信号波形の傾き方向が変化する回数とその大きさを表し、かつ高域成分の含まれ具合を反映した特徴量を算出する特徴量算出手段と、(2)算出された上記特徴量に応じて、次段装置に出力する2つの捕捉信号を出力したマイクロホン間のマイクロホン間隔を調整するマイクロホン間隔最適化手段とを有し、(3)上記特徴量算出手段は、上記捕捉信号における目的音区間を検出する目的音区間検出部と、上記目的音区間検出部の検出結果が、目的音区間でない場合にだけ特徴量の算出をし直す特徴量算出本体とを有することを特徴とする。
の本発明のマイクロホン間隔制御プログラムは、コンピュータを、(1)複数のマイクロホンによる捕捉信号のうちの少なくとも1つの捕捉信号に基づき、マイクロホンの捕捉信号における、信号波形の傾き方向が変化する回数とその大きさを表し、かつ高域成分の含まれ具合を反映した特徴量を算出する特徴量算出手段と、(2)算出された上記特徴量に応じて、次段装置に出力する2つの捕捉信号を出力したマイクロホン間のマイクロホン間隔を調整するマイクロホン間隔最適化手段として機能させ、(3)上記マイクロホン間隔最適化手段は、固定的に設置された3つ以上のマイクロホンから得た捕捉信号の中から、算出された上記特徴量に応じて2つのマイクロホンからの捕捉信号を選択させて、上記マイクロホン間隔を仮想的に変更させることを特徴とする。
第4の本発明のマイクロホン間隔制御プログラムは、コンピュータを、(1)複数のマイクロホンによる捕捉信号のうちの少なくとも1つの捕捉信号に基づき、マイクロホンの捕捉信号における、信号波形の傾き方向が変化する回数とその大きさを表し、かつ高域成分の含まれ具合を反映した特徴量を算出する特徴量算出手段と、(2)算出された上記特徴量に応じて、次段装置に出力する2つの捕捉信号を出力したマイクロホン間のマイクロホン間隔を調整するマイクロホン間隔最適化手段として機能させ、(3)上記特徴量算出手段は、上記捕捉信号における目的音区間を検出し、検出結果が、目的音区間でない場合にだけ特徴量の算出をし直すことを特徴とする。
本発明によれば、雑音成分の周波数特性に応じてマイクロホン間隔を速やかに制御できるマイクロホン間隔制御装置及びプログラムを提供できる。
第1の実施形態のマイクロホン間隔制御装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態のマイクロホン間隔制御装置におけるマイクロホン選択制御部の詳細構成を示すブロック図である。 第1の実施形態のマイクロホン間隔制御装置におけるマイクロホン選択制御部内のmodGI/選択制御信号対応記憶部(テーブル)の構成を示す説明図である。 第2の実施形態のマイクロホン間隔制御装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態のマイクロホン間隔制御装置におけるマイクロホン選択・遅延制御部内のmodGI/選択・遅延制御信号対応記憶部(テーブル)の構成を示す説明図である。 第3の実施形態のマイクロホン間隔制御装置の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態のマイクロホン間隔制御装置におけるマイクロホン移動制御部内のmodGI/マイクロホン位置対応記憶部(テーブル)の構成を示す説明図である。 第4の実施形態のマイクロホン間隔制御装置の構成を示すブロック図である。 マイクロホンアレイの説明図である。
(A)第1の実施形態
以下、本発明によるマイクロホン間隔制御装置及びプログラムの第1の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態のマイクロホン間隔制御装置10の構成を示すブロック図であり、当該マイクロホン間隔制御装置10から出力されたマイクロホン捕捉信号が入力されるマイクロホンアレイ処理部20も記載している。
図1に示すマイクロホン間隔制御装置10の構成中、3個のマイクロホンm1〜m2を除く構成部分は、ハードウェア的な各種構成要素を接続して構築されたものであっても良く、また、CPU、ROM、RAMなどのプログラムの実行構成を適用してその機能を実現するように構築されたものであっても良い。いずれの構築方法を適用した場合であっても、マイクロホン間隔制御装置10の機能的な詳細構成は、図1で表す構成となっている。
図1において、第1の実施形態のマイクロホン間隔制御装置10は、第1〜第3のマイクロホンm1〜m3、modGI計算部11、マイクロホン選択制御部12及びマイクロホン選択部13を有する。
第1〜第3のマイクロホンm1〜m3はそれぞれ、周囲の音声、音響などの音波を捕捉して電気信号(アナログ信号)に変換するものである。各マイクロホンm1〜m3は無指向性若しくは後述する正面方向に緩い指向性を有するものである。図1では省略しているが、各マイクロホンm1〜m3による捕捉信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器が設けられており、デジタル信号に変換された捕捉信号s1(n)〜s3(n)に与えられるようになされている。ここで、「n」は時刻を表すパラメータであるが、以降の説明においては記述を省略する。
第1の実施形態の場合、第1〜第3のマイクロホンm1〜m3はこの順序で1直線上に配置されており、第1及び第2のマイクロホンm1及びm2のマイクロホン間隔D12は、第2及び第3のマイクロホンm2及びm3のマイクロホン間隔D23より狭くなっている。当然に、第1及び第3のマイクロホンm1及びm3のマイクロホン間隔D13は、第1及び第2のマイクロホンm1及びm2のマイクロホン間隔D12や、第2及び第3のマイクロホンm2及びm3のマイクロホン間隔D23より広い。
第1〜第3のマイクロホンm1〜m3からの捕捉信号s1〜s3はマイクロホン選択部13に与えられる。マイクロホン選択部13は、3入力2出力構成のものであり、マイクロホン選択制御部12から出力された選択制御信号cntlmicに応じて、自己へ入力された3つの捕捉信号s1〜s3から、2つの捕捉信号SA及びSBを選択してマイクロホンアレイ処理部20に与えるものである。マイクロホン選択部13は、例えば、2個の2入力1出力スイッチsw1及びsw2を備え、第1のスイッチsw1は、捕捉信号s1及びs2から一方を選択し、選択後の一方の捕捉信号SAとしてマイクロホンアレイ処理部20に与え、第2のスイッチsw2は、捕捉信号s2及びs3から一方を選択し、選択後の他方の捕捉信号SBとしてマイクロホンアレイ処理部20に与える。
マイクロホンアレイ処理部20に与えられる捕捉信号SA及びSBを、選択前の捕捉信号s1〜s3の組み合わせで表現すると、(i)s1及びs2、(ii)s2及びs3、(iii)s1及びs3である。この3種類の組み合わせに対応する2つのマイクロホンの間隔はそれぞれD12、D23、D13となっており、従って、マイクロホン選択部13は、マイクロホン間隔を選択しているということができる。
第1の実施形態の場合、第1のマイクロホンm1から出力された捕捉信号s1がmodGI計算部11に与えられる。modGI計算部11は、捕捉信号s1についてのmodGI値modGIを計算し、得られたmodGI値modGIをマイクロホン選択制御部12に与える。modGI計算部11は、例えば、捕捉信号s1についてのmodGI値modGIを(1)式に従って算出する。
Figure 0006481397
modGI値について簡単に説明する(詳細については、特許文献2参照)。modGIは、修正されたグラディエント・インデックス(Gradient Index:以下、GIと呼ぶ)を意味している。修正される前のGIについては、非特許文献1に記載されている。
GIは、信号波形の傾き方向が変化する回数とその大きさを測る指標である。GIは、傾き方向が変化したときの、相前後するサンプルの差分絶対値の総和を、そのフレームのパワーの平方根で除算したものとして求められる。従って、GIは、1フレーム内の傾きの変化回数が多いほど大きくなり易く、また、傾きが変化したときの変化量が大きいほど大きくなり易いものである。このような性質から、GIは、入力波形に含まれる高域成分の量と直結しているということもできる。
しかしながら、GIは、変数ΔΨ(n)という0又は2の2値しかとらない、時系列的に値の大きな飛び跳ねが多発するパラメータを算出要素としているため、値が不規則に大きくなったり小さくなったりするという特徴(「値が暴れる」)がある。
modGIは、GIの値が暴れる(値の大きな飛び跳ねを有する)という性質を有することに鑑み、GIに代えて、GIと高い相関を持ちながら、値の大きな飛び跳ねを抑制した変化が安定した新しい特徴量として提案されたものである。modGIは、特徴量算出対象の任意の信号(本願では捕捉信号s1)に関し、その「算出対象信号のパワー」で正規化された、その「算出対象信号の2階差分のパワー」(これを定数倍したものも含まれる)として定義される。
modGIは、GIと高い相関を持つので、信号波形の傾き方向が変化する回数とその大きさを測る安定した指標として機能し、また、入力波形に含まれる高域成分の量を反映したものとして機能する。
以上のように、modGIは、信号波形(捕捉信号s1)に含まれる高域成分の量と直結しているため、modGIの観察によって雑音成分の周波数特性を推定することができ、しかも、modGIの演算が単純なのでコストを増すこともない。そのため、雑音成分の周波数特性を推定する指標(パラメータ)としてmodGIを利用することとした。
(1)式は、特許文献2の(13)式と同じ算出式であるが、特許文献2に記載されている(5)式や(10)式〜(12)式を適用してmodGI値modGIを計算するようにしても良い。
マイクロホン選択制御部12は、modGI計算部11が得た捕捉信号s1についてのmodGI値modGIに基づき、言い換えると、捕捉信号s1における雑音成分が有する周波数特性に基づき、3つの捕捉信号s1〜s3から2つの捕捉信号を選択させる選択制御信号cntlmicを生成してマイクロホン選択部13に与える。
図2は、マイクロホン選択制御部12の詳細構成を示すブロック図である。図2において、マイクロホン選択制御部12は、modGI取得部21、modGI照合・選択制御信号生成部22、modGI/選択制御信号対応記憶部23及び選択制御信号送信部24を有する。
modGI取得部21は、modGI計算部11が得たmodGI値modGIを取込むものである。modGI照合・選択制御信号生成部22は、取込んだmodGI値modGIをキーとして、modGI/選択制御信号対応記憶部23における該当する情報を取り出して選択制御信号cntlmicを得る(生成する)ものである。modGI/選択制御信号対応記憶部23は、modGI値modGIの複数の範囲と、その範囲に対応付けられた選択制御信号とを記憶しているものである。選択制御信号送信部24は、modGI照合・選択制御信号生成部22が得た選択制御信号cntlmicをマイクロホン選択部13に送信するものである。
図3は、modGI/選択制御信号対応記憶部23の構成例を示す説明図であり、図3は、テーブル構成の場合を示している。図3の例では、2つの境界値α及びβ(β>α)を用いてmodGI値modGIが取り得る値の範囲を3つに分けている。
modGI取得部21が取得したmodGI値modGIが最も小さな値の範囲に属する場合、すなわち、modGI≦αの場合には、第1及び第3のマイクロホンm1及びm3からの捕捉信号s1、s3を選択させる選択制御信号cntlmicの内容「10」になっている。第1及び第3のマイクロホンm1及びm3の間隔D13は3つの間隔の最大であるので、捕捉信号s1における雑音成分の周波数特性が低域寄りの場合に好適な間隔である。
modGI取得部21が取得したmodGI値modGIが中間の範囲に属する場合、すなわち、α<modGI≦βの場合には、第2及び第3のマイクロホンm2及びm3からの捕捉信号s2、s3を選択させる選択制御信号cntlmicの内容「01」になっている。第2及び第3のマイクロホンm2及びm3の間隔D23は3つの間隔の中の中間であるので、捕捉信号s1における雑音成分の周波数特性が低域寄りでも高域寄りでもない場合に好適な間隔である。
modGI取得部21が取得したmodGI値modGIが最も大きい範囲に属する場合、すなわち、β<modGIの場合には、第1及び第2のマイクロホンm1及びm2からの捕捉信号s1、s2を選択させる選択制御信号cntlmicの内容「11」になっている。第1及び第2のマイクロホンm1及びm2の間隔D12は3つの間隔の中の最小であるので、捕捉信号s1における雑音成分の周波数特性が高域寄りの場合に好適な間隔である。
2ビットの選択制御信号cntlmicの上位ビットは、マイクロホン選択部13の第1のスイッチsw1の有効となる入力端子を規定しており、上位ビットの「1」は第1のスイッチsw1のa入力端子を有効とし、上位ビットの「0」は第1のスイッチsw1のb入力端子を有効とすることを表している。2ビットの選択制御信号cntlmicの下位ビットは、マイクロホン選択部13の第2のスイッチsw2の有効となる入力端子を規定しており、下位ビットの「1」は第2のスイッチsw2のa入力端子を有効とし、下位ビットの「0」は第2のスイッチsw2のb入力端子を有効とすることを表している。
マイクロホンアレイ処理部20は、入力された2つの捕捉信号SA及びSBを、2つのマイクロホンでなるマイクロホンアレイからの入力信号として公知の手法に基づいた処理を施すものである。例えば、マイクロホンアレイ処理部20が、出力信号outとして指向性信号を形成するものである場合には、特許文献1の図4(A)に示すような内部構成を有し、遅延減算処理を施して出力信号out(n)を得るものとなる。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態に係るマイクロホン間隔制御装置10の動作を説明する。以下では、全体動作、マイクロホン選択制御部12における動作の順に説明する。
周囲の音声、音響などの音波を、第1〜第3のマイクロホンm1〜m3が捕捉して得た第1〜第3の捕捉信号s1〜s3はマイクロホン選択部13に与えられる。また、第1の捕捉信号S1は、modGI計算部11に与えられる。
第1の捕捉信号s1についてのmodGI値modGIが、modGI計算部11において(1)式に基づいて計算され、得られたmodGI値modGIがマイクロホン選択制御部12に与えられる。そして、マイクロホン選択制御部12において、計算されたmodGI値modGIに基づいて、言い換えると、捕捉信号s1における雑音成分が有する周波数特性に基づいて、3つの捕捉信号s1〜s3から2つの捕捉信号を選択させる選択制御信号cntlmicが生成されてマイクロホン選択部13に与えられる。
第1〜第3のマイクロホンm1〜m3からの3つの捕捉信号s1〜s3のうち、選択制御信号cntlmicが指示する2つの捕捉信号SA及びSBが、マイクロホン選択部13において選択されてマイクロホンアレイ処理部20に与えられる。
そして、マイクロホンアレイ処理部20において、2つの捕捉信号SA及びSBは、2つのマイクロホンでなるマイクロホンアレイからの入力信号として公知の手法に基づいて処理される。
次に、マイクロホン選択制御部12における詳細動作を説明する。
modGI計算部11が得たmodGI値modGIが、modGI取得部21によって取込まれてmodGI照合・選択制御信号生成部22に与えられる。modGI照合・選択制御信号生成部22によって、取込まれたmodGI値modGIがキーとなってmodGI/選択制御信号対応記憶部23に対する照合が実行され、取込まれたmodGI値modGIが属する範囲に応じた選択制御信号cntlmic(図3参照)がmodGI/選択制御信号対応記憶部23から取り出される。そして、その選択制御信号cntlmicが、選択制御信号送信部24によってマイクロホン選択部13に送信される。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、modGI値modGIによって、捕捉信号s1(言い換えると、捕捉信号s1〜s3)における雑音成分の周波数特性を推定し、その結果に基づいて、雑音成分の処理(例えば雑音抑圧)に適した2つのマイクロホンを選択してマイクロホンアレイを構成することができ、マイクロホンアレイからの捕捉信号を処理する処理部の処理精度を向上させることができる。ここで、modGI値modGIを雑音成分の周波数特性を反映したパラメータに用いているため、処理遅延が少なく、演算も容易である。
第1の実施形態のマイクロホン間隔制御装置10を、例えば、通信端末(スマートフォンや携帯電話端末など)やテレビ会議システムなどに適用することにより通話音質の改善などの効果を期待でき、また、第1の実施形態のマイクロホン間隔制御装置10を、例えば、カーナビゲーションシステムや家電装置のボイスコマンド入力装置などに適用することにより音声認識精度の改善などの効果を期待できる。例えば、スマートフォンは使用者が種々の環境下に携帯するものであり、携帯者が乗り込んだ自動車の車内の背景雑音(窓を閉めている場合の背景雑音)は車外に比べて低域成分が中心的である。また、カーナビゲーションシステム用のボイスコマンド入力装置近傍の背景雑音の特性は、例えば、走行速度が速いか遅いか、エアコンが使用されているか否か、さらには、自動車の窓(特に前列の窓)が開いているか閉まっているかなどの様々な条件で大きく変わる。このような背景雑音の特性が種々変化する装置へ、第1の実施形態のマイクロホン間隔制御装置10を適用することは非常に有効である。
(B)第2の実施形態
次に、本発明によるマイクロホン間隔制御装置及びプログラムの第2の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図4は、第2の実施形態のマイクロホン間隔制御装置10Aの構成を示すブロック図であり、上述した第1の実施形態に係る図1との同一、対応部分には同一、対応符号を付して示している。
図4において、第2の実施形態のマイクロホン間隔制御装置10Aは、第1〜第3のマイクロホンm1〜m3、modGI計算部11、マイクロホン選択・遅延制御部12A、マイクロホン選択部13及び付与遅延選択部14を有する。
上述した第1の実施形態の場合、第1〜第3のマイクロホンm1〜m3はこの順序で1直線上に配置されていた。第2の実施形態の場合、3つのマイクロホンm1〜m3は直線状ではなく、図4に示すように、三角形(例えば、直角三角形若しくは鈍角三角形)の3つの頂点の位置に固定的に配置されている。但し、マイクロホン間隔の大小関係は、第1の実施形態と同様になっている。すなわち、第1及び第2のマイクロホンm1及びm2のマイクロホン間隔D12は、第2及び第3のマイクロホンm2及びm3のマイクロホン間隔D23より狭く、第1及び第3のマイクロホンm1及びm3のマイクロホン間隔D13は、第1及び第2のマイクロホンm1及びm2のマイクロホン間隔D12や、第2及び第3のマイクロホンm2及びm3のマイクロホン間隔D23より広くなっている。
ここで、マイクロホン間隔制御装置10Aを搭載している装置(例えば、ボイスコマンド入力装置)の設計者が意図している音波の方向(指向性)が、第1及び第3のマイクロホンm1及びm3を結ぶ線分の直交方向であったとする。この場合、3つのマイクロホンm1〜m3が三角形の3つの頂点の位置に固定的に配置されているため、2つのマイクロホンとして第1及び第3のマイクロホンm1及びm3が選択された場合には、選択後の2つの捕捉信号SA及びSBにおける設計者が意図している方向からの成分には時間差が生じないが、2つのマイクロホンとして第1及び第2のマイクロホンm1及びm2が選択された場合や、2つのマイクロホンとして第2及び第3のマイクロホンm2及びm3が選択された場合には、選択後の2つの捕捉信号SA及びSBには、設計者が意図している方向からの成分に、図4の距離Lに相当する時間差が生じる。
そのため、第2の実施形態では、付与遅延選択部14が設けている。付与遅延選択部14は、3つのマイクロホンm1〜m3からの2つのマイクロホンの選択結果に応じて、選択された2つのマイクロホンからの捕捉信号SA及びSBの時間差を解消するものである。
付与遅延選択部14は、上述した機能を発揮できれば、その詳細構成は問われないものであるが、一例として、図4に示すように構成することができる。以下では、距離Lに対応する遅延量(時間)がdであるとして説明する。付与遅延選択部14は、捕捉信号SAを時間dだけ遅延させる遅延部14A1と、捕捉信号SAをそのまま通過させるか、遅延部14A1からの遅延信号を通過させるかを切り替える2入力1出力スイッチ14A2と、捕捉信号SBを時間dだけ遅延させる遅延部14B1と、捕捉信号SBをそのまま通過させるか、遅延部14B1からの遅延信号を通過させるかを切り替える2入力1出力スイッチ14B2とを有している。なお、2つのスイッチ14A1及び14B1は、制御ビットが「1」のときにa入力端子を選択し、制御ビットが「0」のときにb入力端子を選択するものである。
2つのマイクロホンとして第1及び第3のマイクロホンm1及びm3が選択された場合には、選択後の2つの捕捉信号SA及びSBに時間差が生じていないので、付与遅延選択部14は、マイクロホン選択部13からの2つの捕捉信号SA及びSBを共に遅延させることなく、マイクロホンアレイ処理部20に与えれば良い。また、2つのマイクロホンとして第2及び第3のマイクロホンm2及びm3が選択された場合には、選択後の2つの捕捉信号SA及びSB間に捕捉信号SB側が時間差dだけ進んでいる関係があるので、付与遅延選択部14は、捕捉信号SBだけを時間差dだけ遅延させてマイクロホンアレイ処理部20に与えれば良い。さらに、2つのマイクロホンとして第1及び第2のマイクロホンm1及びm2が選択された場合には、選択後の2つの捕捉信号SA及びSB間に捕捉信号SA側が時間差dだけ進んでいる関係があるので、付与遅延選択部14は、捕捉信号SAだけを時間差dだけ遅延させてマイクロホンアレイ処理部20に与えれば良い。
マイクロホン選択・遅延制御部12Aは、マイクロホン(の捕捉信号)の選択に応じて、マイクロホン選択後の捕捉信号に対する、以上のような遅延制御を実現できるように、第1の実施形態のmodGI/選択制御信号対応記憶部23に代えて、modGI/選択・遅延制御信号対応記憶部23Aを有している。
図5は、modGI/選択・遅延制御信号対応記憶部23Aの構成例を示す説明図であり、上述した第1の実施形態の図3に対応する図面である。
modGI/選択・遅延制御信号対応記憶部23Aも、modGI取得部21が取得したmodGI値modGIが属する範囲に応じて、3つのマイクロホンm1〜m3(の捕捉信号)から2つのマイクロホン(の捕捉信号)を選択させる選択制御信号cntlmicを得ることができるようになされている。これに加え、modGI/選択・遅延制御信号対応記憶部23Aは、modGI取得部21が取得したmodGI値modGIが属する範囲に応じて、言い換えると、選択された2つのマイクロホンの組み合わせに応じて、選択後の捕捉信号SA及びSBの時間差を解消させる遅延制御信号cntldlを得ることができるようになされている。遅延制御信号cntldlは、付与遅延選択部14を上述したように制御するものである。
第2の実施形態によっても、第1の実施形態と同様な効果を奏することができる。これに加え、第2の実施形態によれば、複数のマイクロホン間で、所定方向からの音波の捕捉タイミングにずれがある場合でも、そのずれを解消して、選択された捕捉信号をマイクロホンアレイ処理部に与えることができる。
なお、第1の実施形態に係る図1のように、複数のマイクロホンが1直線上に配置されていても、所定方向が、その直線の直交方向でない場合には、第2の実施形態におけるような捕捉タイミングのずれを解消する手段を設けることを要する。
(C)第3の実施形態
次に、本発明によるマイクロホン間隔制御装置及びプログラムの第3の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図6は、第3の実施形態のマイクロホン間隔制御装置10Bの構成を示すブロック図であり、上述した第1の実施形態に係る図1との同一、対応部分には同一、対応符号を付して示している。
図6において、第3の実施形態のマイクロホン間隔制御装置10Bは、2つのマイクロホンmf、mm、modGI計算部11、マイクロホン移動制御部12B及びマイクロホン移動機構15を有する。
2つのマイクロホンmf及びmmのうち、一方のマイクロホンmfは固定的に設けられており、他方のマイクロホンmmはマイクロホン移動制御部12Bによって移動可能に設けられている。マイクロホンmmの移動方向は、固定設置のマイクロホンmfに近付き又は遠ざかる方向である。すなわち、この第3の実施形態の場合、マイクロホンの数は2つであるが、その2つのマイクロホンmf及びmm間の間隔を変えることができるようになされている。
マイクロホン移動機構15は、移動可能なマイクロホンmmを移動する機構であり、その詳細構成は限定されない。一例を挙げれば以下の通りである。マイクロホン移動機構15は、駆動源としてステッピングモータを備え、ステッピングモータの回転軸にはピニオンが取り付けられている。このピニオンと係合するラックはガイドによって直動可能となされており、このラックの側面や裏面などの一部に移動可能なマイクロホンmmが固定的に取り付けられている。
modGI計算部11は、マイクロホンmfから出力された捕捉信号s1についてのmodGI値modGIを計算し、得られたmodGI値modGIをマイクロホン移動制御部12Bに与える。
マイクロホン移動制御部12Bは、計算されたmodGI値modGIに基づいて、言い換えると、捕捉信号s1における雑音成分が有する周波数特性に基づいて、2つのマイクロホンmf及びmm間の間隔を最適化するマイクロホンmmの移動量を定め、移動制御信号cntlmvをマイクロホン移動機構15に与える。
上述した機能を発揮できれば、マイクロホン移動制御部12Bの内部構成は問われない。一例を挙げると、以下のとおりである。マイクロホン移動制御部12Bは、現状のマイクロホンmmの位置12B1(の情報)を記憶している。また、マイクロホン移動制御部12Bは、modGI値modGIが属する範囲と、その範囲に適したマイクロホンmmの位置とを対応付けた、図7に示すような構成のmodGI/マイクロホン位置対応記憶部(テーブル)23Bを内蔵している。マイクロホン移動制御部12Bは、modGI/マイクロホン位置対応記憶部(テーブル)23Bから、計算されたmodGI値modGIに適したマイクロホンmmの位置を取り出し、取り出した位置と現状のマイクロホンmmの位置12B1との差を求め、現状のマイクロホンmmの位置12B1から取り出した位置へマイクロホンmmを移動させる移動制御信号cntlmvを生成してマイクロホン移動機構15に与える。
第3の実施形態によっても、捕捉信号における雑音成分の周波数特性を反映させたmodGIを計算し、それに応じて、2つのマイクロホンの間隔を制御するようにしたので、第1の実施形態と同様な効果を奏することができる。
(D)第4の実施形態
次に、本発明によるマイクロホン間隔制御装置及びプログラムの第4の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図8は、第4の実施形態のマイクロホン間隔制御装置10Cの構成を示すブロック図であり、上述した第1の実施形態に係る図1との同一、対応部分には同一、対応符号を付して示している。
図8において、第4の実施形態のマイクロホン間隔制御装置10Cは、第1〜第3のマイクロホンm1〜m3、modGI計算部11C、マイクロホン選択制御部12及びマイクロホン選択部13に加え、音声区間検出部16を有する。
音声区間検出部16は、第1の捕捉信号s1が音声区間か否かを、公知の音声検出技術によって検出するものであり、検出結果VをmodGI計算部11Cに与えるものである。
第4の実施形態のmodGI計算部11Cは、検出結果Vが非音声区間を表しているときに捕捉信号s1についてのmodGI値modGIを計算し、検出結果Vが音声区間を表しているときに直前のmodGI値modGIを維持させ、以上のように非音声区間でのみ更新されたmodGI値modGIをマイクロホン選択制御部12に与えるものである。
従って、第4の実施形態においては、非音声区間(言い換えると雑音区間)においてのみマイクロホン間隔の見直しが実行される。
第4の実施形態によれば、非音声区間でのみmodGI値を更新してマイクロホンの選択を制御するので、第1の実施形態より高い効果を期待できる。
(E)他の実施形態
上記各実施形態ではmodGIを適用する場合を示したが、修正される前のGI(特許文献2の(4)式参照)も、信号波形の傾き方向が変化する回数とその大きさを測る指標であるので、上記各実施形態におけるmodGIに代えてGIを適用するようにしても良い。
上記各実施形態では、マイクロホン間隔の見直しを常時行うように説明したが、背景雑音の周波数特性は定常的であることが多く、マイクロホン間隔の見直しを一時的又は間欠的に実行するように装置を構成しても良い。例えば、通信端末の電源オン時など、装置の使用開始時にのみマイクロホン間隔の見直しを稼働させ、それ以降は停止させるようにしても良い。
マイクロホンを選択する上記第1、第2、第4の実施形態では、マイクロホンの数が3個の場合を示したが、マイクロホン数は3個に限定されないことは勿論である。
上記各実施形態では、一つの捕捉信号s1から各種制御部へ与えるmodGI値を得るものを示したが、各種の制御部へ与えるmodGI値の取得方法はこれに限定されるものではない。例えば、3種類の捕捉信号s1、s2、s3のそれぞれについてmodGI値を計算し、得られた3つのmodGI値の平均値や中央値などを制御部へ与えるmodGI値とするようにしても良い。
上記第3の実施形態では、一方のマイクロホンだけ移動可能なものを示したが、両方のマイクロホンが共に移動可能なものであっても良い。
上記では、マイクロホンの選択と、マイクロホンの移動とが択一的な実施形態を説明したが、マイクロホンの選択とマイクロホンの移動とを組み合わせた実施形態を構成するようにしても良い。要は、マイクロホンアレイに入力される2つの捕捉信号を得たマイクロホンの間隔をmodGI値に制御できるものであれば良い。
上記各実施形態では、modGI値が新しい範囲に属すると直ちに制御信号を切り換えるものを示したが、modGI値が新しい範囲に属することが所定回数連続したときに初めて制御信号を切り換えるようにしても良い。
マイクロホンアレイ処理部の中には、遅延部を内部に有するものがある(特許文献1の図4参照)。第2の実施形態における付与遅延選択部14内の遅延部として、マイクロホンアレイ処理部内の遅延部を流用するようにしても良い。
上記では音声信号が目的音のように説明したが、機械音などの音響信号が目的音の場合にも、本発明の技術思想を適用することができる。
上記各実施形態では、マイクロホンアレイからの捕捉信号を直ちに処理する装置やプログラムを示したが、マイクロホンアレイからの捕捉信号を記録媒体に記録し、それを再生する場合にも、本発明を適用することができる。
m1〜m3、mf、mm、…マイクロホン、10、10A、10B、10C…マイクロホン間隔制御装置、11、11C…modGI計算部、12…マイクロホン選択制御部、12A…マイクロホン選択・遅延制御部、12B…マイクロホン移動制御部、13…マイクロホン選択部、14…付与遅延選択部、15…マイクロホン移動機構、16…音声区間検出部、21…modGI取得部、22…modGI照合・選択制御信号生成部、23…modGI/選択制御信号対応記憶部、23A…modGI/選択・遅延制御信号対応記憶部、24…選択制御信号送信部。

Claims (4)

  1. 複数のマイクロホンによる捕捉信号のうちの少なくとも1つの捕捉信号に基づき、マイクロホンの捕捉信号における、信号波形の傾き方向が変化する回数とその大きさを表し、かつ高域成分の含まれ具合を反映した特徴量を算出する特徴量算出手段と、
    算出された上記特徴量に応じて、次段装置に出力する2つの捕捉信号を出力したマイクロホン間のマイクロホン間隔を調整するマイクロホン間隔最適化手段とを有し、
    上記マイクロホン間隔最適化手段は、固定的に設置された3つ以上のマイクロホンから得た捕捉信号の中から、算出された上記特徴量に応じて2つのマイクロホンからの捕捉信号を選択させて、上記マイクロホン間隔を仮想的に変更させる
    ことを特徴とするマイクロホン間隔制御装置。
  2. 複数のマイクロホンによる捕捉信号のうちの少なくとも1つの捕捉信号に基づき、マイクロホンの捕捉信号における、信号波形の傾き方向が変化する回数とその大きさを表し、かつ高域成分の含まれ具合を反映した特徴量を算出する特徴量算出手段と、
    算出された上記特徴量に応じて、次段装置に出力する2つの捕捉信号を出力したマイクロホン間のマイクロホン間隔を調整するマイクロホン間隔最適化手段とを有し、
    上記特徴量算出手段は、
    上記捕捉信号における目的音区間を検出する目的音区間検出部と、
    上記目的音区間検出部の検出結果が、目的音区間でない場合にだけ特徴量の算出をし直す特徴量算出本体とを有する
    ことを特徴とするマイクロホン間隔制御装置。
  3. コンピュータを、
    複数のマイクロホンによる捕捉信号のうちの少なくとも1つの捕捉信号に基づき、マイクロホンの捕捉信号における、信号波形の傾き方向が変化する回数とその大きさを表し、かつ高域成分の含まれ具合を反映した特徴量を算出する特徴量算出手段と、
    算出された上記特徴量に応じて、次段装置に出力する2つの捕捉信号を出力したマイクロホン間のマイクロホン間隔を調整するマイクロホン間隔最適化手段として機能させ、
    上記マイクロホン間隔最適化手段は、固定的に設置された3つ以上のマイクロホンから得た捕捉信号の中から、算出された上記特徴量に応じて2つのマイクロホンからの捕捉信号を選択させて、上記マイクロホン間隔を仮想的に変更させる
    ことを特徴とするマイクロホン間隔制御プログラム。
  4. コンピュータを、
    複数のマイクロホンによる捕捉信号のうちの少なくとも1つの捕捉信号に基づき、マイクロホンの捕捉信号における、信号波形の傾き方向が変化する回数とその大きさを表し、かつ高域成分の含まれ具合を反映した特徴量を算出する特徴量算出手段と、
    算出された上記特徴量に応じて、次段装置に出力する2つの捕捉信号を出力したマイクロホン間のマイクロホン間隔を調整するマイクロホン間隔最適化手段として機能させ、
    上記特徴量算出手段は、上記捕捉信号における目的音区間を検出し、検出結果が、目的音区間でない場合にだけ特徴量の算出をし直す
    ことを特徴とするマイクロホン間隔制御プログラム。
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