以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。図1は、本実施例のパチンコ機GMを示す斜視図である。このパチンコ機GMは、島構造体に着脱可能に装着される矩形枠状の木製外枠1と、外枠1に固着されたヒンジ2を介して開閉可能に枢着される前枠3とで構成されている。この前枠3には、遊技盤5が、裏側からではなく、表側から着脱自在に装着され、その前側には、ガラス扉6と前面板7とが夫々開閉自在に枢着されている。
ガラス扉6の外周には、LEDランプなどによる電飾ランプが、略C字状に配置されている。一方、ガラス扉6の上部左右位置と下側には、全3個のスピーカが配置されている。上部に配置された2個のスピーカは、各々、左右チャネルR,Lの音声を出力し、下側のスピーカは重低音を出力するよう構成されている。
前面板7には、発射用の遊技球を貯留する上皿8が装着され、前枠3の下部には、上皿8から溢れ出し又は抜き取った遊技球を貯留する下皿9と、発射ハンドル10とが設けられている。発射ハンドル10は発射モータと連動しており、発射ハンドル10の回動角度に応じて動作する打撃槌によって遊技球が発射される。
上皿8の外周面には、チャンスボタン11が設けられている。このチャンスボタン11は、遊技者の左手で操作できる位置に設けられており、遊技者は、発射ハンドル10から右手を離すことなくチャンスボタン11を操作できる。このチャンスボタン11は、通常時には機能していないが、ゲーム状態がボタンチャンス状態となると内蔵ランプが点灯されて操作可能となる。なお、ボタンチャンス状態は、必要に応じて設けられるゲーム状態である。
上皿8の右部には、カード式球貸し機に対する球貸し操作用の操作パネル12が設けられ、カード残額を3桁の数字で表示する度数表示部と、所定金額分の遊技球の球貸しを指示する球貸しスイッチと、ゲーム終了時にカードの返却を指令する返却スイッチとが設けられている。
図2に示すように、遊技盤5の表面には、金属製の外レールと内レールとからなるガイドレール13が環状に設けられ、その略中央には、中央開口HOが設けられている。そして、中央開口HOには、大型の液晶カラーディスプレイ(LCD)で構成された表示装置DSが配置されている。
表示装置DSは、大当り状態に係わる特定図柄を変動表示すると共に背景画像や各種のキャラクタなどをアニメーション的に表示する装置である。この表示装置DSは、中央部に特別図柄表示部Da〜Dcと右上部に普通図柄表示部19とを有している。そして、特別図柄表示部Da〜Dcでは、大当り状態の招来を期待させるリーチ演出が実行されることがあり、特別図柄表示部Da〜Dc及びその周りでは、適宜な予告演出などが実行される。
遊技球が落下移動する遊技領域には、図柄始動口15、大入賞口16、普通入賞口17、及び、ゲート18が配設されている。これらの入賞口15〜18は、それぞれ内部に検出スイッチを有しており、遊技球の通過を検出できるようになっている。
図柄始動口15は、左右一対の開閉爪15aを備えた電動式チューリップで開閉されるように構成され、普通図柄表示部19の変動後の停止図柄が当り図柄を表示した場合には、所定時間だけ、若しくは、所定個数の遊技球を検出するまで、開閉爪15aが開放されるようになっている。
なお、普通図柄表示部19は、普通図柄を表示するものであり、ゲート18を通過した遊技球が検出されると、普通図柄が所定時間だけ変動し、遊技球のゲート18の通過時点において抽出された抽選用乱数値により決定される停止図柄を表示して停止する。
大入賞口16は、前後方向に進退する開閉板16aを有して構成されている。大入賞口16の動作は、特に限定されないが、典型的な大当り状態では、大入賞口16の開閉板16aが開放された後、所定時間が経過し、又は所定数(例えば10個)の遊技球が入賞すると開閉板16aが閉じる。このような動作は、最大で例えば15回まで継続され、遊技者に有利な状態に制御される。なお、特別図柄表示部Da〜Dcの変動後の停止図柄が特別図柄のうちの特定図柄であった場合には、特別遊技の終了後のゲームが高確率状態(確変状態)となるという特典が付与される。
図3は、上記した各動作を実現するパチンコ機GMの全体回路構成を示すブロック図である。図示の通り、このパチンコ機GMは、AC24Vを受けて各種の直流電圧や、電源異常信号ABN1、ABN2やシステムリセット信号(電源リセット信号)SYSなどを出力する電源基板20と、遊技制御動作を中心統括的に担う主制御基板21と、主制御基板21から受けた制御コマンドCMDに基づいてランプ演出及び音声演出を実行する演出制御基板22と、演出制御基板22から受けた制御コマンドCMD’に基づいて表示装置DSを駆動する画像制御基板23と、主制御基板21から受けた制御コマンドCMD”に基づいて払出モータMを制御して遊技球を払い出す払出制御基板24と、遊技者の操作に応答して遊技球を発射させる発射制御基板25と、を中心に構成されている。
但し、この実施例では、主制御基板21が出力する制御コマンドCMDは、コマンド中継基板26と演出インタフェイス基板27を経由して、演出制御基板22に伝送される。また、演出制御基板22が出力する制御コマンドCMD’は、演出インタフェイス基板27と画像インタフェイス基板28を経由して、画像制御基板23に伝送され、主制御基板21が出力する制御コマンドCMD”は、主基板中継基板32を経由して、払出制御基板24に伝送される。制御コマンドCMD,CMD’,CMD”は、何れも16ビット長であるが、主制御基板21や払出制御基板24が関係する制御コマンドは、8ビット長毎に2回に分けてパラレル送信されている。一方、演出制御基板22から画像制御基板23に伝送される制御コマンドCMD’は、16ビット長をまとめてパラレル伝送されている。そのため、可動予告演出を含む予告演出を、多様化して多数の制御コマンドを連続的に送受信するような場合でも、迅速にその処理を終えることができ、他の制御動作に支障を与えない。
ところで、本実施例では、演出インタフェイス基板27と演出制御基板22とは、配線ケーブルを経由することなく、雄型コネクタと雌型コネクタとを直結されて二枚の回路基板が積層されている。同様に、画像インタフェイス基板28と画像制御基板23についても、配線ケーブルを経由することなく、雄型コネクタと雌型コネクタとを直結されて二枚の回路基板が積層されている。そのため、各電子回路の回路構成を複雑高度化しても基板全体の収納空間を最小化できると共に、接続ラインを最短化することで耐ノイズ性を高めることができる。
これら主制御基板21、演出制御基板22、画像制御基板23、及び払出制御基板24には、ワンチップマイコンを備えるコンピュータ回路がそれぞれ搭載されている。そこで、これらの制御基板21〜24とインタフェイス基板27〜28に搭載された回路、及びその回路によって実現される動作を機能的に総称して、本明細書では、主制御部21、演出制御部22’、画像制御部23’、及び払出制御部24と言うことがある。すなわち、この実施例では、演出制御基板22と演出インタフェイス基板27とで演出制御部22’を構成し、画像制御基板23と画像インタフェイス基板28とで画像制御部23’を構成している。なお、演出制御部22’、画像制御部23’、及び払出制御部24の全部又は一部がサブ制御部である。
また、このパチンコ機GMは、図3の破線で囲む枠側部材GM1と、遊技盤5の背面に固定された盤側部材GM2とに大別されている。枠側部材GM1には、ガラス扉6や前面板7が枢着された前枠3と、その外側の木製外枠1とが含まれており、機種の変更に拘わらず、長期間にわたって遊技ホールに固定的に設置される。一方、盤側部材GM2は、機種変更に対応して交換され、新たな盤側部材GM2が、元の盤側部材の代わりに枠側部材GM1に取り付けられる。なお、枠側部材GM1を除く全てが、盤側部材GM2である。
図3の破線枠に示す通り、枠側部材GM1には、電源基板20と、払出制御基板24と、発射制御基板25と、枠中継基板35と、ランプ駆動基板36とが含まれており、これらの回路基板が、前枠3の適所に各々固定されている。
実施例のランプ駆動基板36は、複数のLEDが接続されて構成されて、回転演出体AMUの中に配置されている。そして、適宜なタイミングで駆動モータMoが回転を開始すると、LED群が回転しつつランプ演出動作を実行する。回転演出体AMUは、スリップリングSLを経由して、演出制御基板22に電気接続されており、演出制御部22’から受けるシリアル駆動信号SDATA0に基づいてLED群が点灯駆動される。
ここで、スリップリングSLとは、回転演出体AMUに対して同心円状に配置された複数の環状導体路と、環状導体路に各々接触する摺動ブラシと、で構成された回転コネクタであり、回転演出体AMUの回転の有無に拘わらず、複数の導通路が維持される。
本実施例の場合、シリアル駆動信号SDATA0は、低電圧の差動信号LVDS(low Voltage Differential Signaling)の形式でシリアル伝送されており、また、クロック信号を伴うことなく2本の配線で伝送されている。すなわち、シリアル駆動信号SDATA0は、演出制御基板22→演出インタフェイス基板(送信部TR)27→枠中継基板34→枠中継基板35→スリップリングSLを経由して、ランプ駆動基板36に搭載された受信部RVに伝送されている。
この実施例では、送信部TR及び受信部RVは、同一又は類似の構成を有する伝送ドライバ50(図5)を使用し、一方を送信モードで使用し、他方を受信モードで使用している(図4)。なお、詳細については、図5などに関して後述する。
次に、遊技盤5の背面には、主制御基板21、演出制御基板22、画像制御基板23が、表示装置DSやその他の回路基板と共に固定されている。そして、枠側部材GM1と盤側部材GM2とは、一箇所に集中配置された接続コネクタC1〜C4によって電気的に接続されている。
電源基板20は、接続コネクタC2を通して、主基板中継基板32に接続され、接続コネクタC3を通して、電源中継基板33に接続されている。電源基板20には、交流電源の投入と遮断とを監視する電源監視部MNTが設けられている。電源監視部MNTは、交流電源が投入されたことを検知すると、所定時間だけシステムリセット信号SYSをLレベルに維持した後に、これをHレベルに遷移させる。
また、電源監視部MNTは、交流電源の遮断を検知すると、電源異常信号ABN1,ABN2を、直ちにLレベルに遷移させる。なお、電源異常信号ABN1,ABN2は、電源投入後に速やかにHレベルとなる。
ところで、本実施例のシステムリセット信号は、交流電源に基づく直流電源によって生成されている。そのため、交流電源の投入(通常は電源スイッチのON)を検知してHレベルに増加した後は、直流電源電圧が異常レベルまで低下しない限り、Hレベルを維持する。したがって、直流電源電圧が維持された状態で、交流電源が瞬停状態となっても、システムリセット信号SYSがCPUをリセットすることはない。なお、電源異常信号ABN1,ABN2は、交流電源の瞬停状態でも出力される。
主基板中継基板32は、電源基板20から出力される電源異常信号ABN1、バックアップ電源BAK、及びDC5V,DC12V,DC32Vを、そのまま主制御部21に出力している。一方、電源中継基板33は、電源基板20から受けたシステムリセット信号SYSや、交流及び直流の電源電圧を、そのまま演出インタフェイス基板27に出力している。演出インタフェイス基板27は、受けたシステムリセット信号SYSを、そのまま演出制御部22’と画像制御部23’に出力している。
一方、払出制御基板24は、中継基板を介することなく、電源基板20に直結されており、主制御部21が受けると同様の電源異常信号ABN2や、バックアップ電源BAKを、その他の電源電圧と共に直接的に受けている。
電源基板20が出力するシステムリセット信号SYSは、電源基板20に交流電源24Vが投入されたことを示す電源リセット信号であり、この電源リセット信号によって演出制御部22’と画像制御部23’のワンチップマイコンは、その他のIC素子と共に電源リセットされるようになっている。
このシステムリセット信号SYSは、主制御部21と払出制御部24には、供給されておらず、各々の回路基板21,24のリセット回路RSTにおいて電源リセット信号(CPUリセット信号)が生成されている。そのため、例えば、接続コネクタC2がガタついたり、或いは、配線ケーブルにノイズが重畳しても、主制御部21や払出制御部24のCPUが異常リセットされるおそれはない。なお、演出制御部22’と画像制御部23’は、主制御部21からの制御コマンドに基づいて、従属的に演出動作を実行することから、回路構成の複雑化を回避するために、電源基板20から出力されるシステムリセット信号SYSを利用している。
なお、主制御部21や払出制御部24に設けられたリセット回路RSTは、各々ウォッチドッグタイマを内蔵しており、各制御部21,24のCPUから、定時的なクリアパルスを受けない限り、各CPUは強制的にリセットされる。
また、この実施例では、RAMクリア信号CRAMは、主制御部21で生成されて主制御部21と払出制御部24のワンチップマイコンに伝送されている。ここで、RAMクリア信号CRAMは、各制御部21,24のワンチップマイコンの内蔵RAMの全領域を初期設定するか否かを決定する信号であって、係員が操作する初期化スイッチSWのON/OFF状態に対応した値を有している。
主制御部21及び払出制御部24は、電源基板20から電源異常信号ABN1,ABN2を受けることによって、停電や営業終了に先立って、必要な終了処理を開始するようになっている。また、バックアップ電源BAKは、営業終了や停電により交流電源24Vが遮断された後も、主制御部21と払出制御部24のワンチップマイコンの内蔵RAMのデータを保持するDC5Vの直流電源である。したがって、主制御部21と払出制御部24は、電源遮断前の遊技動作を電源投入後に再開できることになる(電源バックアップ機能)。このパチンコ機では少なくとも数日は、各ワンチップマイコンのRAMの記憶内容が保持されるよう設計されている。
図3に示す通り、主制御部21は、主基板中継基板32を経由して、払出制御部24に制御コマンドCMD”を送信する一方、払出制御部24からは、遊技球の払出動作を示す賞球計数信号や、払出動作の異常に係わるステイタス信号CONや、動作開始信号BGNを受信している。ステイタス信号CONには、例えば、補給切れ信号、払出不足エラー信号、下皿満杯信号が含まれる。動作開始信号BGNは、電源投入後、払出制御部24の初期動作が完了したことを主制御部21に通知する信号である。
また、主制御部21は、直接的に、或いは、遊技盤中継基板31を経由して、遊技盤5の各遊技部品に接続されている。そして、遊技盤上の各入賞口16〜18に内蔵された検出スイッチのスイッチ信号を受ける一方、電動式チューリップなどのソレノイド類を駆動している。ソレノイド類や検出スイッチは、主制御部21から配電された電源電圧VB(12V)で動作するよう構成されている。また、図柄始動口15への入賞状態などを示す各スイッチ信号は、電源電圧VB(12V)と電源電圧Vcc(5V)とで動作するインタフェイスICで、TTLレベル又はCMOSレベルのスイッチ信号に変換された上で、主制御部21に伝送される。
先に説明した通り、演出制御基板22と演出インタフェイス基板27とはコネクタ連結によって一体化されており、演出制御部22’は、電源中継基板33を経由して、電源基板20から各レベルの直流電圧(5V,12V,32V)と、システムリセット信号SYSを受けている(図3及び図4参照)。また、演出制御部22’は、コマンド中継基板26を経由して、主制御部21から制御コマンドCMDとストローブ信号STBとを受けている(図3及び図4参照)。
そして、演出制御部22’は、演出インタフェイス基板27を経由して、ランプ駆動基板29やランプ駆動基板30にシリアル駆動信号SDATA1,SDATA2を供給している。特に限定されるものではないが、演出インタフェイス基板27とランプ駆動基板29,30との間のシリアル伝送路は、演出インタフェイス基板27とランプ駆動基板36の間のシリアル伝送路とほぼ同一構成であり、送信モード又は受信モードに設定された同一又は類似の伝送ドライバ50(N組+M組)によって、低電圧の差動信号路が形成されている。すなわち、この実施例では、合計2×(1+N+M)個の伝送ドライバ50が使用され、演出インタフェイス基板27に配置された(1+N+M)個の伝送ドライバ50が、(1+N+M)個の送信部TRを構成し、ランプ駆動基板29,30,36に配置された(1+N+M)個の伝送ドライバ50が、(1+N+M)個の受信部RVを構成している(図4参照)。
図3及び図4に示す通り、演出制御部22’は、画像制御部23’に対して、制御コマンドCMD’及びストローブ信号STB’と、電源基板20から受けたシステムリセット信号SYSと、2種類の直流電圧(12V,5V)とを出力している。
そして、画像制御部23’では、制御コマンドCMD’に基づいて表示装置DSを駆動して各種の画像演出を実行している。表示装置DSは、LEDバックライトによって発光しており、画像インタフェイス基板28から5対のLVDS(低電圧差動伝送Low voltage differential signaling)信号と、バックライト電源電圧(12V)とを受けて駆動されている(図4参照)。
続いて、上記した演出制御部22’の構成について更に詳細に説明する。図4に示す通り、演出インタフェイス基板27は、電源中継基板33を経由して、電源基板20から3種類の直流電圧(5V,12V,32V)を受けている。ここで、直流電圧5Vは、デジタル論理回路の電源電圧として、演出インタフェイス基板27、ランプ駆動基板29、ランプ駆動基板30、画像インタフェイス基板28、及び画像制御基板23に配電されて各デジタル回路を動作させている。
但し、演出制御基板22には、直流電圧5Vが配電されておらず、12VからDC/DCコンバータで降圧された直流電圧3.3Vと、3.3VからDC/DCコンバータで更に降圧された直流電圧1.8Vだけが、演出インタフェイス基板27から演出制御基板22に配電されている。
このように、本実施例の演出制御基板22は、全ての回路が、電源電圧3.3V又はそれ以下の電源電圧で駆動されるので、電源電圧を5Vで動作する場合と比較して大幅に低電力化することができ、仮に、演出制御基板22の直上に演出インタフェイス基板27を配置して積層しても放熱上の問題が生じない。
但し、電源基板20から受けた直流電圧12Vは、そのままデジタルアンプ46の電源電圧として使用されると共に、ランプ駆動基板30とランプ駆動基板29に配電されて各ランプ群の電源電圧となる。また、直流電圧32Vは、演出インタフェイス基板のDC/DCコンバータにおいて直流電圧13Vに降圧されて、必要に応じて、演出モータM1〜Mnの駆動電源として使用される。
図4に示すように、演出制御部22’は、音声演出・ランプ演出・演出可動体による予告演出・データ転送などの処理を実行するワンチップマイコン40と、ワンチップマイコン40の制御プログラムなどを記憶するフラッシュメモリ(flash memory)41と、ワンチップマイコン40からの指示に基づいて音声信号を再生して出力する音声合成回路42と、再生される音声信号の元データである圧縮音声データを記憶する音声用メモリ43とを備えて構成されている。
ワンチップマイコン40、フラッシュメモリ41、及び音声用メモリ43は、電源電圧3.3Vで動作しており、また、音声合成回路42は、電源電圧3.3V及び電源電圧1.8Vで動作しており大幅な省電力化が実現されている。ここで、1.8Vは、音声合成回路のコンピュータ・コア部の電源電圧であり、3.3Vは、I/O部の電源電圧である。
ワンチップマイコン40には、複数のパラレル入出力ポートPIO(Pi+Po+Po’)が内蔵されている。なお、ワンピップマイコンには、シリアルポートも内蔵されているが、この実施例では、シリアルポートを使用することなく、パラレル出力ポートPo’を経由して、ランプ演出やモータ演出を実現しており、CPUの制御負担が大幅に軽減されている。
パラレル入出力ポートPIOの入力ポートPiには、主制御部21からの制御コマンドCMD及びストローブ信号STBが入力され、コマンド出力ポートPoからは、制御コマンドCMD’及びストローブ信号STB’が出力されるよう構成されている。
具体的には、入力ポートPiには、主制御基板21から出力された制御コマンドCMDとストローブ信号(割込み信号)STBとが、演出インタフェイス基板27のバッファ44において、電源電圧3.3Vに対応する論理レベルに変換されて8ビット単位で供給される。割込み信号STBは、ワンチップマイコンの割込み端子に供給され、受信割込み処理によって、演出制御部22’は、制御コマンドCMDを取得するよう構成されている。
演出制御部22’が取得する制御コマンドCMDには、(1)異常報知その他の報知用制御コマンドなどの他に、(2)図柄始動口への入賞に起因する各種演出動作の概要特定する制御コマンド(変動パターンコマンド)や、図柄種別を指定する制御コマンド(図柄指定コマンド)が含まれている。ここで、変動パターンコマンドで特定される演出動作の概要には、演出開始から演出終了までの演出総時間と、大当たり抽選における当否結果とが含まれている。
また、図柄指定コマンドには、大当たり抽選の結果に応じて、大当たりの場合には、大当たり種別に関する情報(15R確変、2R確変、15R通常、2R通常など)を特定する情報が含まれ、ハズレの場合には、ハズレを特定する情報が含まれている。変動パターンコマンドで特定される演出動作の概要には、演出開始から演出終了までの演出総時間と、大当り抽選における当否結果とが含まれている。なお、これらに加えて、リーチ演出や予告演出の有無などを含めて変動パターンコマンドで特定しても良いが、この場合でも、演出内容の具体的な内容は特定されていない。
そのため、演出制御部22’では、変動パターンコマンドを取得すると、これに続いて演出抽選を行い、取得した変動パターンコマンドで特定される演出概要を更に具体化している。例えば、リーチ演出や予告演出について、その具体的な内容が決定される。そして、決定された具体的な遊技内容にしたがい、LED群などの点滅によるランプ演出や、スピーカによる音声演出の準備動作を行うと共に、画像制御部23’に対して、ランプやスピーカによる演出動作に同期した画像演出に関する制御コマンドCMD’を出力する。
このような演出動作に同期した画像演出を実現するため、演出制御部22’は、コマンド出力ポートPoを通して、画像制御部23’に対するストローブ信号(割込み信号)STB’と共に、16ビット長の制御コマンドCMD’を演出インタフェイス基板27に向けて出力している。なお、演出制御部22’は、図柄指定コマンドや、表示装置DSに関連する報知用制御コマンドや、その他の制御コマンドを受信した場合は、その制御コマンドを、16ビット長に纏めた状態で、割込み信号STB’と共に演出インタフェイス基板27に向けて出力している。
上記した演出制御基板22の構成に対応して、演出インタフェイス基板27には出力バッファ45が設けられており、16ビット長の制御コマンドCMD’と1ビット長の割込み信号STB’を画像インタフェイス基板28に出力している。そして、これらのデータCMD’,STB’は、画像インタフェイス基板28を経由して、画像制御基板23に伝送される。
また、演出インタフェイス基板27には、音声合成回路42から出力される音声信号を受けるデジタルアンプ46が配置されている。先に説明した通り、音声合成回路42は、3.3Vと1.8Vの電源電圧で動作しており、また、デジタルアンプ46は、電源電圧12VでD級増幅動作しており、消費電力を抑制しつつ大音量の音声演出を可能にしている。
そして、デジタルアンプ46の出力によって、遊技機上部の左右スピーカと、遊技機下部のスピーカとを駆動している。そのため、音声合成回路42は、3チャネルの音声信号を生成する必要があり、これをパラレル伝送すると、音声合成回路42とデジタルアンプ46との配線が複雑化する。
そこで、本実施例では、音質の劣化を防止すると共に、配線の複雑化を回避するため、音声合成回路42とデジタルアンプ46との間は、4本の信号線で接続されており、具体的には、転送クロック信号SCLKと、チャネル制御信号LRCLKと、2ビット長のシリアル音声信号SD1,SD2との合計4ビットの信号線に抑制されている。なお、何れの信号も、通常のシングルエンド(single-ended)信号であって、その振幅レベルは理論値3.3Vである。
ここで、シリアル音声信号SD1は、遊技機上部に配置された左右スピーカのステレオ信号R,Lを特定するPCMデータについてのシリアル信号であり、シリアル音声信号SD2は、遊技機下部に配置された重低音スピーカのモノラル信号を特定するPCMデータについてのシリアル信号である。そして、音声合成回路42は、チャネル制御信号LRCLKをLレベルに維持した状態で、左チャネルの音声信号Lを伝送し、チャネル制御信号LRCLKをHレベルに維持した状態で、右チャネルの音声信号Rを伝送する(図4(b)参照)。なお、重低音スピーカは本実施例では1個であるので、モノラル音声信号が伝送されているが、ステレオ音声信号として伝送できるのは勿論である。
何れにしても本実施例では、4種類の音声信号を4本のケーブルで伝送可能であるので、最小のケーブル本数によってノイズによる音声劣化のない信号伝達が可能となる。すなわち、シリアル伝送であるのでパラレル伝送より圧倒的にケーブル本数が少な。なお、アナログ伝送を採る場合には、ケーブル本数は同数であるが、3.3V振幅のアナログ信号に、少なからずノイズが重畳して、音質が大幅に劣化する。一方、振幅レベルを上げると、電源配線が複雑化する上に消費電力が増加する。
このようなシリアル音声信号SD1,SD2は、クロック信号SCLKの立上りエッジに同期して、デジタルアンプ46に取得される。そして、デジタルアンプ46内部で、所定ビット長毎にパラレル変換され、DA変換後にD級増幅されて各スピーカに供給されている。
また、演出インタフェイス基板27には、ワンチップマイコン40のパラレル出力ポートPo’から出力されるパラレル信号を伝送する出力バッファ回路47,48,49が設けられている。ここで、出力バッファ47は、ランプ駆動基板36に配置されたLED群に関連し、出力バッファ48は、ランプ駆動基板29に配置されたLED群に関連し、出力バッファ49は、ランプ駆動基板30に配置されたLED群に関連している。なお、ランプ駆動基板30には、必要に応じて演出モータM1〜Mnが配置される。
図4に示す通り、出力バッファ回路47,48,49は、伝送ドライバ50で構成された一又は複数個の送信部TRに各々接続されており、ワンチップマイコン40から受けたパラレル信号を転送している。ここで、パラレル出力ポートPo’から出力バッファ回路47,48,49を経由して送信部TRに伝送されるパラレル駆動信号は、シングルエンド信号であって、その振幅は、理論値で3.3Vである。なお、この実施例では、出力バッファ47には送信部TRが接続され、出力バッファ48には複数N個の送信部TRが接続され、出力バッファ49には複数M個の送信部TRが接続されている。
各送信部TRは、出力バッファ回路47,48,49から受けたパラレル駆動信号をシリアル変換して、シリアル駆動信号SDATA0〜SDATA2を生成し、低レベルの差動信号(LVDS信号)の形式で各々出力している。この構成に対応して、ランプ駆動基板29,30,36には、各々、受信部RVが配置されている。図示の通り、この実施例では、一又は複数個の送信部TRに対応して、ランプ駆動基板36には単一の受信部RVが搭載され、ランプ駆動基板29にはN個の受信部RVが搭載され、ランプ駆動基板30にはM個の受信部RVが搭載されている。
各受信部RVは、LVDS信号をパラレル変換して、LEDドライバやモータドライバにパラレル駆動信号を出力しており、LED群やモータ群は、LEDドライバやモータドライバに駆動されて所定態様で点灯又は回転される。
このように、本実施例は、LVDS信号の形式でシリアル駆動信号SDATA0〜SDATA2を伝送するので、コモンモードノイズの影響が排除され、外乱に基づくシリアル駆動信号のビット化けの可能性が大幅に抑制される。また、LVDS信号の電圧振幅は、数100mV(例えば±350mV)に抑制されているので、シリアル伝送路から漏洩する高調波成分のエネルギーが効果的に抑制されることになり、ノイズ源となることもない。しかも、本実施例では、転送クロックを伝送しないので、回路配線が簡略化される上に、転送クロック伝送線からのノイズ発生もない。
図5は、伝送ドライバ50の回路構成を説明するブロック図である。なお、先に説明した通り、実施例の伝送ドライバ50は、送信モード又は受信モードで機能することで、図4に示す送信部TR又は受信部RVとなる。そして、伝送ドライバ50は、外部回路と1バイトデータ又は2バイトデータのデータ授受を実現する入出力回路51と、PS変換(parallel to serial)又はSP変換(serial to parallel)の動作を実行する直並列信号変換部52と、内部回路の動作タイミングを規定する内部クロックを発生する発振部53と、シングルエンド信号を差動信号に変換する信号形式変換部54と、差動信号をシングルエンド信号に逆変換する信号形式逆変換部55と、を有して構成されている。
また、伝送ドライバ50は、1バイト長の入出力信号D−D7に関する入出力端子D0−D7と、一対の差動入出力信号IOP,IONに関する入出力端子IOP,IONと、モード制御信号TXEN,RXENを受ける制御信号入力端子TXEN,RXENと、動作制御信号CTL0,CTL1を受ける制御信号入力端子CTL0,CTL1と、リセット信号RSTNを受ける入力端子RSTNなどを有して構成されている。
ここで、入出力端子D0−D7は、伝送ドライバ50が送信モードで機能している場合には、1バイト長の信号入力端子として機能し、受信モードで機能している場合には、1バイト長の信号出力端子として機能する。また、入出力端子IOP,IONは、伝送ドライバ50が送信モードで機能している場合には、信号出力端子として機能し、受信モードで機能している場合には、信号入力端子として機能する。
図5に示す入出力回路51は、伝送ドライバ50が送信モードで機能しているか、受信モードで機能しているかに応じて、ラッチ機能を発揮する入力回路、又はセレクタ機能を発揮する出力回路として機能する。そこで、以下の説明では、入出力回路51について、入力回路51T(ラッチ回路51T)、又は出力回路51R(セレクタ回路51R)と称することがある。また、直並列信号変換部52については、シリアライザ52T、又はデシリアライザ52Rと称することがある。
図示の伝送ドライバ50は、一対のモード制御信号TXEN,RXENで内部回路の動作が制御されて、送信部TR又は受信部RVとして機能する。具体的には、ソフト設定又はハード設定に基づいて、モード制御信号TXEN=H、モード制御信号RXEN=Lに設定すれば、内部回路が送信モードで動作して、この伝送ドライバ50が送信部TRとなる。この送信モードでは、入力回路51T(具体的にはラッチ回路51T)が機能すると共に、シリアライザ52Tと信号形式変換部54が機能して、一対の出力信号端子IOP,IONから差動信号が出力される(図6参照)。
一方、モード制御信号TXEN=L、モード制御信号RXEN=Hに設定すれば、内部回路が受信モードで動作し、この伝送ドライバ50が受信部RVとなる。この受信モードでは、信号形式逆変換部55が機能することで、受信した差動信号がシングルエンド信号に変換され、また、デシリアライザ52Rが機能してパラレル信号が復元される。また、この受信モードでは、出力回路51R(具体的にはセレクタ回路51R)が機能する(図6参照)。
また、図5に示す実施例では、送信モードに設定された伝送ドライバ50は、動作制御信号CTL0,CTL1に基づいて、1バイト長のシリアルデータを送信する1バイト伝送モードか、2バイトのシリアルデータを送信する2バイト伝送モードかを選択できるようになっている。具体的には、送信モードに設定された伝送ドライバ50において、動作制御信号CTL0,CTL1を共にLレベルに固定設定すると(図6参照)、1バイト伝送モードとなる。そして、ラッチ回路51Tとして機能する入力回路51Tが取得した下位1バイトデータが、伝送ドライバ50の内部サンプリングクロックに同期して、繰り返しシリアル出力される。このシリアル出力処理は、外部回路(出力バッファ47など)の動作と同期することなく実行され、この実施例では、20μS程度の反復周期で、1バイトデータが繰り返しシリアル出力される。
一方、送信モードに設定された伝送ドライバ50について、動作制御信号CTL0,CTL1を、相補的にLレベル(アクティブレベル)に設定すると、伝送ドライバ50(送信部TR)は、2バイト伝送モードとなり、動作制御信号CTL0=Hの状態で、動作制御信号CTL1=Lに設定すると、入力回路51Tが外部回路(出力バッファ47など)から上位1バイトを取得する。
この上位1バイト取得動作に続いて、動作制御信号CTL1=Hの状態で、動作制御信号CTL0=Lに設定すると、入力回路51Tが、外部回路から下位1バイトを取得することになる。そして、このようにして取得された2バイトデータは、伝送ドライバ50の内部サンプリングクロックに同期して、繰り返し2バイト単位でシリアル出力される(図7参照)。このシリアル出力処理も、外部回路(出力バッファ47)の動作と同期することなく実行され、この実施例では、20μS程度の反復周期で、2バイトデータが繰り返しシリアル出力される。
伝送ドライバ50(送信部TR)が、1バイト伝送モードか又は2バイト伝送モードかで動作することに対応して、受信モードに設定された伝送ドライバ50(受信部RV)も、動作制御信号CTL0,CTL1に基づいて、1バイト伝送モードか2バイト伝送モードかで動作するようになっている。具体的には、受信モードに設定された伝送ドライバ50において、動作制御信号CTL0=L、動作制御信号CTL1=Hに固定設定すると(図6参照)、1バイト伝送モードとなり、送信部TRから繰り返しシリアル出力されるシリアルデータ(下位1バイトデータ)が、デシリアライザ52Rによってパラレル変換される。そして、パラレル変換された下位1バイトデータは、出力回路51Rから繰り返し出力される。なお、この動作を、より正確に説明すると、デシリアライザ52Rは、シリアル伝送された下位1バイトデータを含んだ2バイトデータをパラレル変換するが、無意味な上位1バイトは、出力回路51Rから出力されることがないという意味である。何れにしても、出力回路51Rの出力動作は、受信部RVの内部クロックに基づき実行される。
一方、2バイト伝送モードで動作すべき受信部RVは、動作制御信号CTL0,CTL1を相補的にLレベル(アクティブレベル)に変化させる必要がある。なお、1バイト伝送モードであるか、2バイト伝送モードであるかに拘わらず、送信部TRから繰り返しシリアル出力されるシリアルデータは、デシリアライザ52Rによってパラレル変換されて2バイト長のパラレルデータとなることは上記した通りである。
そして、2バイト伝送モードで動作すべき受信部RVに対して、外部回路が、動作制御信号CTL0=Hの状態で、動作制御信号CTL1=Lに設定すると、出力回路51Rは、2バイト長のパラレルデータの上位1バイトを出力する。この出力動作に続いて、外部回路が、動作制御信号CTL1=Hの状態で、動作制御信号CTL0=Lに設定すると、出力回路51Rが下位1バイトを出力することになる。
以上の動作説明を整理すると以下の通りである。すなわち、図5に示す伝送ドライバ50は、モード制御信号TXEN,RXENに基づき、送信部TR又は受信部RVとなり、また、送信部TR又は受信部RVに設定された伝送ドライバ50は、動作制御信号CTL0,CTL1に基づいて、1バイト伝送モード又は2バイト伝送モードで動作する。
以上を踏まえて、演出インタフェイス基板27の出力バッファ47と、ランプ駆動基板36との接続関係を説明する。図6は、この回路構成を図示したものであり、出力バッファ47と、送信モード且つ1バイト伝送モードに設定された伝送ドライバ50(送信部TR)と、スリップリングSLと、受信モード且つ1バイト伝送モードに設定された伝送ドライバ50(受信部RV)と、LEDドライバDVとが示されている。
なお、出力バッファ48とランプ駆動基板29との接続関係、及び、出力バッファ49とランプ駆動基板30との接続関係は、(1)送信部TR及び受信部RVが複数組(N組又はM組)存在すること、(2)スリップリングSLが存在しないことを除けば、図6の回路構成と基本的には同じである。
最初に説明した通り、ランプ駆動基板36は、駆動モータMoによって回転駆動される回転演出体AMUに内蔵されている。但し、ランプ駆動基板36と演出制御部22’が、スリップリングSLを経由して接続されているので、回転演出体AMUの回転に拘わらず、複数の導通路が安定して維持される。この実施例では、複数の導通路のうち、電源ラインVB、グランドライン、及び、差動信号ラインIOP,IONの4チャンネルを活用している。そして、ランプ駆動基板36では、電源ラインVBの直流電圧をLEDランプに供給すると共に、この直流電圧に基づいて、伝送ドライバ50やその他の論理素子の電源電圧Vccを生成している。
図6の回路構成について個々的に確認すると、出力バッファ47に接続されている伝送ドライバ50は、モード制御信号TXEN=H、モード制御信号RXEN=Lに固定設定されていることで送信モードとなり、動作制御信号CTL0,CTL1が共にLレベルに固定設定されていることで、1バイト伝送モードの送信部TRとして動作する。
一方、LEDドライバDVに接続されている伝送ドライバ50は、モード制御信号TXEN=L、モード制御信号RXEN=Hに固定設定されていることで、受信モードとなり、動作制御信号CTL0=L、動作制御信号CTL1=Hに固定設定されていることで、1バイト伝送モードの受信部RVとして動作する。
上記の構成に対応して、演出制御部22’のCPUは、適当なタイミングで1バイト長の駆動データを、出力ポートPO’から出力する。CPUのソフトウェア処理は、このパラレルデータ出力処理だけで足り、シリアル伝送処理には何も関与する必要がない。すなわち、出力ポートPO’から出力された1バイトデータのレベルが、その後も出力バッファ47に保持される構成を採れば、送信部TRと受信部RVがシリアル伝送処理を所定の反復周期(例えば20μS)で繰り返すので、LEDドライバDVは、駆動データを繰り返し受けることになる。
以下、この点を更に説明すると、送信部TRのラッチ回路51Tは、内部クロックに規定された所定時間毎に、出力バッファ47の出力データ(下位1バイト)をラッチし、ラッチされた1バイトデータは、シリアライザ52Tによってシリアル変換され、信号形式変換部54は、このシリアルデータを差動信号として、出力信号端子IOP,IONから出力する。先に説明した通り、シリアライザ52Tや信号形式変換部54は、内部クロックから生成される内部サンプリングクロックに同期して、20μS程度の反復周期で、1バイトデータのシリアル送信処理を自走的に繰り返す。
一方、受信部RVのデシリアライザ52Rは、送信部TRから受けるシリアルデータをパラレル変換し、パラレル変換された1バイトデータは、出力回路51Rから繰り返し出力される。そして、この出力回路51Rの出力動作は、受信部RVの内部クロックに基づいて自走的に実行される。
以上の説明から明らかな通り、送信部TRによるデータラッチ処理、送信部TR及び受信部RVによるシリアル伝送処理、受信部RVによるデータ出力処理は、全て、演出制御部22’のCPUとは非同期で実行され、言い換えると、送信部TR及び受信部RVは、演出制御部22’の動作とは無関係に動作する。
特に、この実施例では、ラッチ回路51Tが、内部クロックに規定された所定時間毎に、出力バッファ47の出力データを自走的にラッチするので、演出制御部22’のCPUが駆動データを更新する更新時(駆動データのパラレル出力時)には、更新中の不合理な駆動データがシリアル伝送される可能性もある。
しかし、このシリアル伝送処理は、短い反復周期(20μS)で繰り返されるので、仮に、不合理な駆動データがLEDドライバDVに出力されたとしても、その20μS後には、正当な駆動データがLEDドライバDVに出力されるので、不合理な駆動データが人間の目に認識される可能性はない。また、シリアル伝送データに、万一ビット化けが生じても、その駆動データは、短時間の後には、正確な駆動データに置き換わるので、この場合にも事実上何の問題も生じない。
すなわち、本実施例では、演出制御部22’の回路素子と無関係に自走動作する送信部TRと受信部RVを設けることで、演出制御部22’のランプ演出に関する制御負担を極限的に軽減すると共に、発生する可能性のある点灯トラブルを合理的に解決している。
しかも、本実施例では、伝送クロックを伝送しないので、回路構成についても極限的に簡素化される。伝送クロックを伝送しない伝送ドライバの内部構成については、図5及び図6への記載を省略しているが、例えば、シリアル信号に伝送クロックを埋め込むクロック埋め込み方式が採用される。
次に、図7(c)は、2バイト伝送モードを説明する図面であり、図6の変形回路構成図を示している。すなわち、図7(c)には、演出制御部22’の出力バッファ47と、送信モード且つ2バイト伝送モードに設定された伝送ドライバ50(送信部TR)と、スリップリングSLと、受信モード且つ2バイト伝送モードに設定された伝送ドライバ50(受信部RV)と、受信部RVから各々1バイトデータを受ける2個のラッチ回路LT0,LT1と、ラッチ回路LT0,LT1から各々1バイトデータを受ける2個のLEDドライバDV,DVとが示されている。
図7(c)の回路構成について確認すると、モード制御信号TXEN,RXEN=Lについては、図6の場合と同様に固定設定されている。一方、送信部TRの動作制御信号CTL0,CTL1については、出力バッファ47を経由して、演出制御部22’から受けている。先に説明した通り、2バイト伝送モードで動作する送信部TRは、動作制御信号CTL0,CTL1に制御されて入力回路51T(ラッチ回路51T)が機能する。
その動作手順は、図7(a)に示す通りであり、動作制御信号CTL0=CTL1=Hの状態で、演出制御部22’のCPUが、出力ポートPO’及び出力バッファ47を経由して、動作制御信号CTL1をLレベルに降下させると、その後の動作制御信号CTL1の立上りエッジで、入力回路51Tが、出力バッファ47の上位1バイトをラッチする。
次に、動作制御信号CTL0=CTL1=Hの状態で、演出制御部22’が、出力ポートPO’及び出力バッファ47を経由して、動作制御信号CTL0をLレベルに降下させると、動作制御信号CTL0の立上りエッジで、入力回路51Tが、出力バッファ47の下位1バイトをラッチする。また、動作制御信号CTL0の立上りエッジで、シリアライザ52Tは、2バイトデータを取得し、シリアル変換動作を開始する。
したがって、図7(c)の回路構成によれば、演出制御部22’は、16ビット長の駆動データを、出力バッファ47にパラレル出力した後、上記した手順で、動作制御信号CTL0,CTL1を相補的にアクティブにするだけで良いので、16ビット長の駆動データのシリアル伝送処理の制御負担が低減化される。すなわち、2バイト長の駆動データを受けた送信部TRでは、内部サンプリングクロックに同期して、所定の反復周期で、2バイトシリアル伝送処理を繰り返すので(図7(b)参照)、演出制御部22’のシリアル伝送についての制御負担が不要となる。
しかも、ラッチ回路51Tのラッチ動作(ラッチ入力)は、CPUの制御に基づいて実行されるので、不合理な駆動データがラッチされる可能性がない。
次に、図7(c)に示す受信部RVについて説明する。図7(c)に示す通り、受信部RVの動作制御信号CTL0は、発振器OSCから供給され、動作制御信号CTL1は、遅延回路DLYから供給されている。発振器OSCの発振パルスΦは、受信部RVが受けた駆動データを出力する反復周期Tを規定しており、その発振周期Tは、シリアル伝送周期(20μS)より十分長い1mS程度に設定されている。また、発振パルスΦのパルス幅(Lレベル幅)は、シリアル伝送周期より十分短い1μS程度に設定されている。
また、遅延回路DLYは、発振パルスΦを適宜に遅延させる回路であり、発振パルスΦのLレベルのパルス幅と同程度に設定されている。そして、遅延回路DLYが出力する遅延パルスΦ’は、動作制御信号CTL0として、受信部RVとラッチ回路LT0に供給され、発振回路OSCの発振パルスΦは、動作制御信号CTL1として、受信部RVとラッチ回路LT1に供給されている。先に説明した通り、2バイト伝送モードで動作する受信部RVでは、動作制御信号CTL0,CTL1に制御されてセレクタ回路51Rが機能するが、この実施例では、発振器OSC及び遅延回路DLYが、受信部RVにとっての外部回路となる。
具体的な動作手順は、図7(d)に示す通りであり、動作制御信号CTL0=CTL1=Hの状態で、発振パルスΦが降下すると、セレクタ回路51Rは、デシリアライザ52Rから受けている2バイトデータ(駆動データ)のうち、上位1バイトを、発振パルスΦの立下りエッジで出力する。そして、その後の発振パルスΦの立上りエッジでは、ラッチ回路LT1が、セレクタ回路51Rが出力する上位1バイトをラッチすると共に、LEDドライバDVに出力する。
その後、所定の遅延時間を経て、遅延パルスΦ’がLレベルに降下すると、セレクタ回路51Rは、デシリアライザ52Rから受けている2バイトデータ(駆動データ)のうち、下位1バイトを、遅延パルスΦ’の立下りエッジで出力する。そして、その後の遅延パルスΦ’の立上りエッジでは、ラッチ回路LT0が、セレクタ回路51Rが出力する下位1バイトをラッチすると共に、LEDドライバDVに出力する。
以上の動作は、発振パルスΦの発振周期Tに対応して、受信部RVの内部動作とは無関係に実行され、換言すると、2バイトシリアル伝送処理の動作周期とは無関係に、非同期状態で駆動データの出力動作で実行される。但し、この実施例では、CPUが制御する動作制御信号CTL0=CTL1に基づいて、出力バッファ47の駆動データが、入力回路51Tにラッチされるので、不合理な駆動データがLEDドライバDVに出力される可能性はない。
続いて、出力バッファ48に接続されたN個の送信部TRと、ランプ駆動基板29に搭載されたN個の受信部RVとの関係について説明する。図8は、出力バッファ48から出力されるN組の差動信号(駆動データSDATA1)に基づいて、ランプ駆動基板29に配置されたLED群(N×8個以上)が、適宜に点灯制御される回路構成を示している。
N個の送信部TR1〜TRnは、図7(c)に示す送信部TRと同様に機能し、N個の受信部RV1〜RVnは、図6に示す受信部RVと同様に機能している。すなわち、動作制御信号CTL0=CTL1=Hの状態で、演出制御部22’が、動作制御信号CTL0をLレベルに降下させると、送信部TRiの入力回路51Tは、その動作制御信号CTL0の立上りエッジで、出力バッファ47の下位1バイトをラッチする。また、このタイミングからシリアライザの動作が開始され、無意味な上位1バイトを含んだ16ビットデータのシリアル伝送処理が開始される。そして、このシリアル伝送処理は、内部サンプリングクロックに同期して、その後も所定の反復周期で繰り返される。
一方、N個の受信部RV1〜RVnは、動作制御信号CTL0,CTL1がLレベルに固定されているので、何れも、1バイト伝送モードで機能する。そのため、各受信部RV1〜RVnのデシリアライザ52Rは、対応する送信部TR1〜TRnから、繰り返しシリアル出力されるシリアルデータをパラレル変換し、パラレル変換された下位1バイトデータが、各受信部RV1〜RVnの出力回路51Rから繰り返し出力される。なお、出力回路51Rの出力動作は、受信部RVの内部クロックに基づき繰り返される。
以上の回路構成に対応して、演出制御部22’のCPUは、出力ポートPO’を経由して、送信部TR1への駆動データを出力バッファ48aに供給した後、別の出力バッファ48bに、送信部TR1用の動作制御信号CTL01を出力して、そのレベルをH→L→Hと変化させる。その結果、送信部TR1のラッチ回路51Tは、出力バッファ48から駆動データを取得することになる。
次に、演出制御部22’のCPUは、出力ポートPO’を経由して、送信部TR2への駆動データを出力バッファ48aに供給した後、別の出力バッファ48bを使用して、送信部TR2用の動作制御信号CTL02のレベルをH→L→Hと変化させる。その結果、送信部TR2のラッチ回路51Tは、出力バッファ48から駆動データを取得する。
その後も同様であり、演出制御部22’のCPUが上記と同様の処理を繰り返すことで、N個の送信部TR1〜TRnへの駆動データの更新処理が完了する。そして、これらの駆動データは、各送信部TR1〜TRnの内部クロックに同期して、所定の反復周期で、繰り返しシリアル伝送される。そして、各シリアルデータは、1バイト伝送モードで動作する各受信部RV1〜RVnに取得され、N個のLEDドライバに出力される。したがって、本実施例では、シリアル伝送についての制御負担をCPUに課すことなく、多数(N×8個又はそれ以上)のLEDを使用したランプ演出が実現される。
続いて、出力バッファ49とランプ駆動基板30との接続関係について説明する。先に説明した通り、出力バッファ49とランプ駆動基板30との間には、M×2個の伝送ドライバ50が配置され、M個の送信部TR1〜TRmから、M個の受信部RV1〜RVmに向けて、M種類のシリアル駆動信号SDATA2が各々LVDS信号の形式で伝送されている。具体的には、図5の内部構成を有する伝送ドライバ50を、2×M個使用した図8と同様の回路構成となる。
以上、図5に示す伝送ドライバ50に関して説明したが、LEDランプ数を増加するためには、図5とは別の内部構成を有する伝送ドライバを使用するのも好適である。図9は、そのような伝送ドライバ50’を図示したものであり、この伝送ドライバ50’も、送信モード又は受信モードで機能する。
内部構成も伝送ドライバ50に類似しており、伝送ドライバ50’は、外部回路と2バイトデータのデータ授受が可能な入出力回路51と、PS変換(parallel to serial)又はSP変換(serial to parallel)の動作を実行する直並列信号変換部52と、内部回路の動作タイミングを規定する内部クロックを発生する発振部53と、シングルエンド信号を差動信号に変換する信号形式変換部54と、差動信号をシングルエンド信号に逆変換する信号形式逆変換部55と、を有して構成されている。
また、伝送ドライバ50’は、入出力端子D0−D15と、一対の差動入出力信号IOP,IONに関する入出力端子IOP,IONと、データ幅信号WIDやモード切替信号BID,DIRなどを受ける信号入力端子WID,BID,DIRと、リセット信号RSTNを受ける入力端子RSTNなどを有して構成されている。但し、モード制御信号TXEN,RXENや、動作制御信号CTL0,CTL1は存在しない。
そのため、この伝送ドライバ50’では、モード切替信号DIRによって、送信モード(DIR=L)か、受信モード(DIR=H)かを規定するよう構成されている。また、データ幅信号WIDによって、2バイト伝送モード(WID=H)か、1バイト伝送モード(WID=L)かを規定している。そして、データ幅信号WIDと、モード切替信号BID,DIRを適宜に組み合わせることで、送信部TRと受信部RVが一対一に対応する単純モードだけでなく、1個の送信部TRと複数N個の受信部RVとが一対Nに対応する多重モードで動作させることもできるようになっている。
また、1バイト伝送モード(WID=L)で動作する伝送ドライバ50’は、送信部TR及び受信部RVとも、入出力端子D0−D7以外の所定の入力端子Dx,Dyに供給される動作制御信号LEN_U,LEN_L,OEN_U,OEN_Lによって、CTL0,CTL1と同様のラッチ動作(入力ラッチ/出力ラッチ)を規定している。また、多重モードに設定されている受信部RVでは、入出力端子D0−D7以外の所定の4ビット入力端子Da0−Da3がアドレス端子となり、その伝送ドライバ50’の固有アドレスを設定するようになっている。
図10は、2バイト伝送モード(WID=H)で機能する伝送ドライバ50’の使用例を図示したものであり、演出インタフェイス基板27からランプ駆動基板36へのシリアル駆動信号SDATA0の伝送路について、図6の変形例を示している。なお、この実施例において、伝送ドライバ50’は、送信部TRと受信部RVが一対一に対応する単純モードで機能している。
図10の回路構成では、演出制御部22’のCPUは、適当なタイミングで2バイト長の駆動データを、出力ポートPO’から出力し、この2バイトデータを出力バッファ47に保持させる。すると、送信部TRと受信部RVが、各々の内部クロックに基づき、2バイト伝送モードのシリアル伝送処理を所定の反復周期で繰り返すので、LEDドライバDVは、駆動データを繰り返し受けることになる。
具体的に確認すると、送信部TRは、出力バッファ47が出力する2バイトデータを、自らの内部クロックに基づき自走状態で取得して一方向にシリアル送信し、受信部RVは、送信部TRから受ける2バイトシリアルデータを、自らの内部クロックに基づき自走状態でLEDドライバDVに出力する。したがって、この回路構成によれば、CPUの制御負担を増加させることなく、回転演出体AMUに配置できるLEDランプの個数を、図6の場合の2倍に増加させることができる。
なお、図6の場合と同様、図10の回路構成では、ラッチ回路51Tが、CPUによる駆動データの更新動作とは無関係に、出力バッファ47の出力データをラッチする。そのため、更新中の不合理な駆動データがシリアル伝送される可能性もあるが、事実上何の問題もないことは図6に関して説明した通りである。
ところで、図9に示す伝送ドライバ50’を使用する場合には、N個の送信部TR1〜TRnと、N個の受信部RV1〜RVnとを一対一に対応させる図8の回路構成(単純モード)に代えて、1個の送信部TRと、N個の受信部RV1〜RVnとを対応させる多重モードで使用することもできる。
図11は、伝送ドライバ50’を、1バイト伝送モード(WID=L)且つ多重モードで使用する回路例を示しており、例えば、ランプ駆動基板36やランプ駆動基板30と、演出インタフェイス基板27との一対Nのシリアル伝送に活用される。但し、N個の受信部RV1〜RVnの4ビット入力端子Da0,Da3 には、各々固有のアドレス値が設定される必要がある。因みに、図11に示す回路例では、受信部RV1のアドレス値は、2進数0000に固定設定され、受信部RV2のアドレス値は、2進数0001に固定設定されている。
本実施例の場合、送信モードで使用される伝送ドライバ50(単一個)は、入力端子D0−D7を通して1バイトデータをラッチするが、CPUは、所定の入力端子Dx,Dyに供給する動作制御信号LEN_U,LEN_Lによって入力ラッチ動作を制御している。具体的には、CPUが、特定の受信部RViのアドレス情報(4ビット値i)を、出力ポートPO’を経由して出力バッファ48aに出力した後、別の出力バッファ48bを利用して、動作制御信号LEN_UをH→L→Hに変化させる。すると、動作制御信号LEN_Uの立上りエッジに同期して、送信部TRのラッチ回路51Tが、出力バッファ48aのアドレス情報を取得する。
以上の動作の後、CPUは、先に指定した特定の受信部RViに伝送すべき駆動データ(1バイト値)を、出力ポートPO’を経由して出力バッファ48aに出力した後、別の出力バッファ48bを利用して、動作制御信号LEN_LをH→L→Hに変化させる。すると、動作制御信号LEN_Lの立上りエッジに同期して、出力バッファ48aの駆動データが、送信部TRのラッチ回路51Tに取得される。
また、このラッチ動作に続いて、送信部TRは、自らのタイミングで、2バイトデータ(アドレス情報+駆動データ)を、N個の受信部RV1〜RVnに向けてシリアル送信する。なお、シリアル伝送処理は、送信部TRの内部クロックに基づく内部サンプリングクロックに規定されて開始され、所定の反復周期に基づき、同じシリアル伝送処理が繰り返される。
このように、アドレス情報と駆動データを含んだ2バイトデータは、送信部TRから受信部RV1〜RVnに向けて、繰り返しシリアル伝送される。そこで、各受信部RV1〜RVnでは、伝送されたアドレス情報を、自らの固有アドレスと照合し、固有アドレスに一致する場合には、これに続く駆動データを取得してLEDドライバDVに出力する。したがって、図11に示す実施例によれば、図8の回路構成と比較して、送信部TRの個数を大幅に抑制できるにも拘らず、出力バッファ48と送信部TRとの回路接続が複雑化することがないという利点がある。
ところで、これまで説明した何れの実施例でも、送信部TRは、自己の内部クロックに基づいて、自走状態でシリアル伝送処理を繰り返しており、このシリアル伝送処理の開始タイミングについては、演出制御部のCPUの制御動作が及ばない。そのことによる弊害は事実上ないものの、CPUの制御動作を貫徹したい場合には、図12のような回路構成を採るのが好ましい。
図12に示す回路構成では、図9に示す伝送ドライバ50’を使用し、送信部TR及び受信部RVとも、1バイト伝送モード(WID=L)で機能させ、また、送信部TRと受信部RVを一対一に配置して単純モードで機能させている。そして、演出制御部22’は、ランプ駆動基板30の演出モータM1〜Mnを直接的に駆動制御している。
送信動作に関するCPUの制御動作は、図7の場合とほぼ同じであり、演出制御部22’のCPUが、出力ポートPO’及び出力バッファ49aを経由して、駆動データを送信部TRに出力した後、別の出力バッファ49bを経由して、動作制御信号LEN_UをH→L→Hレベルに変化させると、入力回路51Tは、動作制御信号LEN_Uの立上りエッジで、出力バッファ49aの上位1バイトをラッチする。
次に、動作制御信号LEN_U=LEN_L=Hの状態で、演出制御部22’のCPUが、動作制御信号LEN_LをLレベルに降下させると、その後の動作制御信号LEN_Lの立上りエッジで、入力回路51Tが、出力バッファ49aの下位1バイトをラッチする。また、動作制御信号LEN_Lの立上りエッジで、シリアライザ52Tは、2バイトデータを取得し、シリアル変換動作及びシリアル伝送動作を開始する。
具体的には、2バイト長の駆動データを受けた送信部TRでは、内部サンプリングクロックに同期して、所定の反復周期で、2バイトシリアル伝送処理を繰り返す。そして、受信部RVのデシリアライザ52Rは、シリアル信号をパラレル変換して出力回路(セレクタ回路51R)に出力する。なお、この受信部RVによる2バイトシリアル伝送処理は、所定の反復周期で繰り返し実行される。
ところで、単純モードで機能する受信部RV(伝送ドライバ50’) は、所定の入力端子Dx,Dyに受ける動作制御信号OEN_U,OEN_Lによって出力ラッチ動作が制御されるようになっている。具体的には、動作制御信号OEN_U=OEN_L=Hの状態で、動作制御信号OEN_UがLレベルに降下すると、その後の動作制御信号OEN_Uの立上りエッジで、セレクタ回路51Rが、内部回路に取得済みの2バイトデータの上位1バイトを出力する。
次に、動作制御信号OEN_U=OEN_L=Hの状態で、動作制御信号OEN_LがLレベルに降下すると、その後の動作制御信号OEN_Lの立上りエッジで、内部回路に取得済みの2バイトデータの下位1バイトを出力する。
そこで、図12の実施例では、動作制御信号OEN_Uを演出制御部22’から伝送すると共に、受信部RVに近接して、遅延回路DLYとラッチ回路LT_U,LT_Lとを配置する構成を採っている。そして、動作制御信号OEN_Uは、遅延回路DLYと、受信部RVの動作制御端子OEN_Uと、上位バイト用のラッチ回路LT_Uに供給されている。
一方、遅延回路DLYを経由することで、適宜に時間遅延した動作制御信号OEN_Uは、受信部RVの動作制御端子OEN_Lと、下位バイト用のラッチ回路LT_Lに供給されている。ここで、時間遅延した動作制御信号OEN_Uは、動作制御信号OEN_Lとして機能している。また、NOTゲートは、動作制御信号OEN_Uと動作制御信号OEN_Lを各々、適宜に遅延させてラッチ回路LT_U,LT_Lに供給する機能を果たしている。
以上の構成に対応して、演出制御部22’のCPUは、送信部TRに2バイト長の駆動データを取得させた後、その駆動データのシリアル伝送が確実に完了したタイミングで、出力ポートPO’及び出力バッファ49bを経由して、動作制御信号OEN_UをH→L→Hと変化させる。
図12に示す通り、この動作制御信号OEN_Uは、遅延回路DLYと共に、受信部RVの制御端子OEN_Uに供給されているので、動作制御信号OEN_Uの立上りエッジで、セレクタ回路51Rが、内部回路に取得済みの2バイトデータの上位1バイトを出力し、この上位1バイトが、その後、上位バイトのラッチ回路LT_Uに取得される。
次に、遅延回路DLYの出力が、H→L→Hと変化して、動作制御信号OEN_Lとして、受信部RVの制御端子OEN_Uに供給される。そのため、動作制御信号OEN_Lの立上りエッジで、セレクタ回路51Rが、内部回路に取得済みの2バイトデータの下位1バイトを出力し、この下位1バイトが、その後、下位バイト用のラッチ回路LT_Lに取得される。
以上の通り、図12の実施例によれば、完全なCPU制御に基づいて、駆動データを伝送することができるので、例えば、ステッピングモータなどで構成された演出モータについて、そのステップ回転の開始時などについて、意図した通りの制御が可能である。
ところで、上記した何れの実施例でも、電源投入後、伝送ドライバ50,50’のリセット端子RSTNに、電源リセット信号RSTNが自動的に供給される構成を有しており、全ての伝送ドライバ50,50’は、一斉に電源リセットされる。但し、電源投入時における演出モータなどの不審動作を回避するためには、CPUの制御に基づいて、モータ演出開始時までリセット状態(リセット信号RSTN=L)を維持しておき、モータ演出開始時に、CPUの制御に基づいて、リセット信号RSTNをHレベルに復帰させて伝送ドライバ50,50’の動作を開始させるのが好ましい。
以上、ランプ制御基板に関して各種の実施例を説明したので、このような構成を有する遊技機における演出制御部22’の制御動作について説明する。図13は、演出制御部22’の動作内容を説明するフローチャートであり、ワンチップマイコン40のCPUによって実行される。演出制御部22’の動作は、CPUリセット後に無限ループ状に実行されるメイン処理(図13(a))と、1mS毎に起動されるタイマ割込み処理(図13(b))と、主制御部が送信する制御コマンドを受信する受信割込み処理(不図示)と、を含んで実現される。
そこで、まず、タイマ割込み処理から説明する。なお、図13(b)は、演出モータM1〜Mnを設けた場合の処理を破線で記載している。演出モータM1〜Mnを設けた実施態様では、所定タイミング毎に、ステッピングモータを1ステップ歩進させるべく、必要時に駆動データを更新する(ST20)。そして、この駆動データを各演出モータM1〜Mnに出力すると共に、図12の回路構成の場合には、動作制御信号LEN_U,LEN_L,OEN_Uを適宜なタイミングで出力する。
また、画像制御部23’に送信すべき制御コマンドCMD’が存在する場合には、これを画像制御部23’に向けて出力する(ST22)。最後に、割込みカウンタをインクリメントして割込み処理を終える(ST23)。
続いて、メイン処理について説明すると、CPUは、割込みカウンタを繰り返しチェックして、割込みカウンタの値が16になるのを待機する(ST10)。上記したように、割込みカウンタは、1mS毎に更新されているので(ST23)、ステップST10では、前回のステップST11の処理から、16mS経過するまでの経過時間を待機することになる。すなわち、この実施例では、ステップST11〜ST17の処理が16mS毎に繰り返される。
そこで、16mSの待機時間が経過した場合には、割込みカウンタをゼロクリアした上で(ST11)、主制御部21から送信された制御コマンドCMDを解析して、制御コマンドCMDに対応した動作を実行するべく、必要な開始処理を実行する。例えば、変動パターンコマンドCMDを受けた場合には、その制御コマンドCMDに基づいてランプ演出や音声演出などの開始処理を実行する。
次に、チャンスボタン11などのスイッチ信号を判定し(ST13)、新規に実行を開始する演出について、その演出シナリオを構築するか、実行中の演出についての演出シナリオを更新する(ST14)。そして、演出シナリオに対応して、音声再生動作を進行させる(ST15)。
続いて、各ランプ駆動基板36,29,30に接続されているLEDについて、その輝度を規定した輝度データを更新して、出力バッファテーブルTBL(図13(c))に格納する(ST16)。
次に、ステップST16の処理で更新された出力バッファテーブルTBLの輝度データを、パラレルポートPO’を経由して、順番に、出力バッファ47,48,49に出力する(ST17)。この場合、一対の伝送ドライバ50,50’が図6や図10の回路構成を採る場合には、CPUは、1バイトデータ又は2バイトデータをパラレル出力するだけでステップST17の処理を終えることができる。
一方、伝送ドライバ50が図7の回路構成を採る場合には、CPUは、1バイトデータをパラレルポートPO’にパラレル出力した後、動作制御信号CTL1と、動作制御信号CTL0を、この順番で所定時間だけアクティブレベルに推移させる(図7(a)参照)。また、図8の回路構成を採る場合には、1バイト長の駆動データを出力した後、動作制御信号CTL0を、所定時間だけアクティブレベルに推移させる動作を、送信部TRの個数だけ繰り返す。一方、図11の回路構成を採る場合には、アドレス情報の出力処理、及び、制御信号LEN_U,LEN_Lの出力処理を、受信部RVの個数だけ繰り返す。
何れにしても、CPUのプログラム処理は、パラレルポートPO’へのパラレル出力処理だけであり、シリアル伝送に関する処理がないので制御負担が極めて軽微である。
以上、伝送クロックを伝送することなく、1バイト伝送モード又は2バイト伝送モードでシリアル伝送処理を実現する伝送ドライバ50,50’について詳細に説明した。そして、この伝送ドライバ50,50’では、シリアル信号に伝送クロックを埋め込むクロック埋め込み方式を採っている。そこで、以下、念のためこの回路構成も説明しておく。
<クロック埋め込み方式>
図14は、送信部TRの信号形式変換部54と、受信部RVの信号形式逆変換部55の構成を詳細に示す回路ブロック図である。説明の都合上、信号形式変換部54と信号形式逆変換部55とを纏めて記載しているが、図14では、クロック信号CKと、シリアル信号SDATAとを結合回路60で一体化させた後に差動ラインドライバDriに供給し、差動ラインレシーバRecの出力を分離回路66で、元の2つの信号CK,SDATAに戻す回路構成を示している。
結合回路60は、NRZ(Non-Return-to-Zero)信号であるシリアル信号SDATA(図14(a))を、図14(b)に示すRZ(Return-to-Zero)信号に変換すると共に、論理反転した幅狭のクロック信号CK(=PL1)に重合させる回路である。
結合回路60の回路構成は、図14(h)に示す通りであり、クロック信号CKの立下りエッジで動作するワンショットマルチバイブレータ61と、クロック信号CKの立上りエッジで動作するワンショットマルチバイブレータ62と、3個のNOTゲートによる遅延回路63と、ANDゲート64と、ORゲート65とを有して構成されている。
ここで、ワンショットマルチバイブレータ61は、パルス幅τ(例えばduty比50%)のクロック信号CKの立下りエッジに同期して動作することで、論理反転されたパルス幅=τ/2(例えばduty比25%)程度のクロック信号PL1を生成している。一方、ワンショットマルチバイブレータ62は、クロック信号CKの立上りエッジに同期して動作することで、パルス幅=τ×4/5(例えばduty比40%)程度に変形されたクロック信号PL2を生成している(図14(g)参照)。
そして、クロック信号PL2は、3個のNOTゲートによる遅延回路63を通過して時間遅延すると共に、論理反転されて反転クロック信号PL2”として、ANDゲート64に供給される(図14(g))。このANDゲート64には、NRZ信号であるシリアル信号SDATAも供給されているので、ANDゲート64の出力は、RZ信号となり、これがクロック信号PL1とOR演算されることで、図14(d)に示す複合差動信号DIFとなる。
なお、ANDゲート64の出力は、反転クロック信号PL2”によってL期間がやや延長されるため、図14(b)に示すRZ信号とは正確には一致しないが、クロック信号PL1と重合されることで、実質的に、図14(b)と同一のRZ波形となる。
このような複合差動信号DIF(クロック信号PL1+RZ信号)は、差動ラインドライバDriに供給され、低レベルの複合差動信号DIFとして、差動ラインレシーバRecまで伝送され、その後、分離回路66において、元の信号CK,SDATAに戻される。なお、シリアル信号SDATAを伝送しないタイミングでは、複合差動信号DIFはLレベルに維持されるよう構成されている。
分離回路66は、図14(i)に示の通りであり、複合差動信号DIFの立上りエッジで動作するワンショットマルチバイブレータ67と、ワンショットマルチバイブレータ67の出力信号の立下りエッジに同期して、そのタイミングの複合差動信号DIFのレベルを記憶するDラッチ68とを有して構成されている。
分離回路66の動作内容は、図14(d)〜図14(f)に示す通りであり、クロック信号CKと、シリアル信号SDATAとが、クロック信号CKの半周期分だけ位相遅れした状態で復元される。そして、復元されたクロック信号CKと、シリアル信号SDATAは、ドライバDRijに供給されることで、所定のランプを、シリアル信号SDATAで指定された輝度で点灯させることになる。
<クロック埋め込み方式を採らない場合>
以上、LVDS信号として、RZ信号にクロック信号PL1を重合させたクロック埋め込み式の複合差動信号DIFについて説明したが、特に限定されるものではない。例えば、一連のシリアル信号SDATAに先行してスタートビットSTを付記することで、クロック信号の伝送を省略することもできる。
図15は、このような回路構成を例示したものであり、送信部TRから受信部RVに対して、16ビット長の駆動データDATを、LVDS伝送する場合を示している。なお、スタートビットSTの論理値は、適宜に設定されるが、例えば、非伝送時のシリアル信号SDATAがHレベルに維持される場合には、スタートビットSTの論理値がLとなる(図15(a))。また、スタートビットは、内部回路で自動的に付加される。
この場合のLVDS信号(シリアル伝送信号SGN)は、定常レベル(H)からLレベルに立下るスタートビットSTが、16ビット長の駆動データに先行するビットパターンとなる(図15(a))。
この送信部TRの構成に対応して、受信部RVには、シリアル伝送信号SGNの16ビット区間だけ再生クロックRCKを生成する再生クロック生成部80と、シリアル伝送信号SGNと再生クロックRCKを受けて駆動データDATを再生する信号再生部81と、が設けられている。信号再生部81は、16ビット長の駆動データDATを、シリアルデータとして受けるシフトレジスタRGと、16ビット長の駆動データDATを、パラレルデータとして保存する出力バッファBUFとを有して構成されている。
図15(d)に示す通り、再生クロック生成部80は、所定の時間区間だけ基準クロックCKを受ける16×N進カウンタ82と、スタートビットSTの立下りエッジに対応してセットパルスを生成するワンショットマルチバイブレータ83と、ワンショットマルチバイブレータ83からのセットパルス、及び、16×N進カウンタ82からのリセットパルスを受けるRSフリップフロップ84と、を備えて構成されている。
そして、ワンショットマルチバイブレータ83には、シリアル伝送信号SGNの反転信号と、RSフリップフロップ84のQバー出力と、を受けるANDゲート85の出力信号が供給される。また、16×N進カウンタ82の計数端子には、基準クロックCKと、RSフリップフロップ84のQ出力と、を受けるANDゲート86の出力信号が供給される。なお、この実施例では、例えば、N=2であるので、以下、16×N進カウンタ82を32進カウンタ82と表現する。
このような回路構成の再生クロック生成部80において、RSフリップフロップ84は、初期状態でリセット状態であり、そのQ出力がLレベル、Qバー出力がHレベルである。そのため、ANDゲート85は開状態で待機し、ANDゲート86は閉状態で動作開始を待機することになる。
このような待機状態において、シリアル伝送信号SGNが伝送されると、スタートビットSTが反転してワンショットマルチバイブレータ83に供給されることになり、所定時間だけHレベルを維持するセットパルスが生成される。この時、RSフリップフロップ84のリセット端子はLレベルであるので、RSフリップフロップ84はセット状態となり、Q出力がHレベルに遷移する一方、Qバー出力がLレベルに遷移する。
その結果、HレベルのQ出力を受けるANDゲート86が閉状態から開状態に変化する。また、LレベルのQバー出力が多少の時間遅延の後にANDゲート85に供給されるので、その後は、ANDゲート85は閉状態となる。このRSフリップフロップ84の動作状態は、セットパルスが消滅した後も維持されるので、スタートビットST以降のシリアル伝送信号SGNが、ワンショットマルチバイブレータ83に影響を与えることがない。そのため、ANDゲート86の開状態と、ANDゲート85の閉状態は、その後も維持されることになる。
このような動作状態において、32進カウンタ82は、計数動作を繰り返すが、そのN分周出力は、再生クロックRCKとして信号再生部81に供給される。図15(b)と図15(c)は、基準クロックCKと、再生クロックRCKとの関係を図示したものであり、N=2であるこの実施例では、基準クロックCKの2分周出力が再生クロックRCKとなることを示している。
ところで、32進カウンタ82は、32個目の基準クロックCKを受けるとキャリー信号CYを出力する。このキャリー信号CYは、RSフリップフロップ84のリセット端子に供給されるので、RSフリップフロップ84は、このタイミングでリセット状態となり、その結果、ANDゲート86が開状態に遷移する一方、ANDゲート85は開状態に遷移する。
RSフリップフロップ84のリセット状態は、キャリー信号CYの消滅後も維持されるので、ANDゲート86の開状態と、ANDゲート85の開状態が、その後も維持されることになり、その後のシリアル伝送信号SGNのスタートビットSTを待つ待機状態を維持する。なお、キャリー信号CYは時間遅延を経て、論理反転されて32進カウンタ82のクリア端子に供給されるので、カウンタ値は初期状態に戻ることになり、再生クロック生成部80が次のシリアル伝送信号SGNのスタートビットSTを受けた後は、上記と同じ動作を実行することになる。
以上の通り、この実施例では、シリアル伝送信号SGNの16ビット区間だけ、再生クロック生成部80が再生クロックRCKを出力することで、シリアル伝送信号SGNから駆動データDATが抽出される。抽出された駆動データDATは、シリアル信号からパラレル信号に変換されて信号再生部81の出力バッファBUFに格納される。以上の通り、図15(d)の回路構成によれば、クロック信号を埋め込むことなく、簡易にLVDS伝送することができる。
ところで、ここまでの説明では、演出制御部22’が、駆動データをパラレル出力する構成を説明したが、逆に、演出制御部22’が、センサ信号などのデータをパラレル入力することもできる。すなわち、図5や図9に示す伝送ドライバ50,50’を使用すれば、演出モータM1〜Mnの原点位置を検出する原点センサのセンサ信号や、演出進行に遊技者を関与させるためのチャンスボタン11などスイッチ信号を、演出制御部22’に対して、繰り返しシリアル伝送することもできる。
図16は、その回路構成を例示したものであり、図16(a)では伝送ドライバ50又は伝送ドライバ50’で構成された送信部TRと受信部RVを、一対一に接続し、センサ信号やスイッチ信号を含んだ1バイト又は2バイトのデータを、繰り返しシリアル伝送している。
そして、CPUは、適宜なタイミングで入力ポートをREADアクセスすることで、1バイト又は2バイトのパラレルデータを受信部RVから取得する。この実施例でも、送信部TRは、センサ信号などの変化タイミングとは無関係に動作するので、CPUが取得するデータの正当性が、常に担保されるわけではないが、同一のデータが複数回、連続して取得できる場合には、そのデータが正当であると判定することができる。
また、図16(b)の構成では、伝送ドライバ50を使用して、N個の送信部TRと、N個の受信部RVを接続しており、CPUは、動作制御信号CTL1=Hの状態で、動作制御信号CTL0を変化させることで、特定の受信部RVnからパラレルデータを取得することができる。
以上、実施例について詳細に説明したが、具体的な回路構成や制御手順は何ら本発明を限定するものではなく、適宜に変更可能である。なお、本発明は、弾球遊技機や回胴遊技機だけでなく、その他の遊技機にも好適に適用される。