JP5932627B2 - Ponシステム、コントローラ、osu及びonu - Google Patents

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Description

本発明は、冗長化したPONシステム、これが備えるコントローラ、OSU及びONUに関するものである。
ブロードバンドの普及が進むにつれてアクセスネットワーク通信の果たす役割は大きくなっており、このため、アクセスネットワークが安定的にサービスを供給することが求められている。
図1は、現在のアクセスネットワークの代表的な構成であるPassive Optical Network(PON)11とLayer 2 switch(L2SW)12からなる構成を示すものである。PON11は、複数のOptical Subscriber Unit(OSU)13を収容するOptical Line Terminal(OLT、局側終端装置)14と光カプラとOptical Network Unit(ONU、加入者終端装置)15で構成され、1台のOSU13に複数(例えば32)のONU15が接続される。PON11ではOSU13およびOSU−光カプラ間のファイバを複数のONU15で共有するため、低コストにサービスを提供できる。
ここで、L2SW12は、PON11およびコアネットワークへ接続するポートを多数備えており、PON側の各ポートは1本の配線で1台のOSU13に接続される。L2SW12は集線機能を備えるため、PON側ポートに接続された配線数よりも少ない数の配線がコアネットワーク側のポートに接続され、OSU13からの配線を集線してコアネットワークへ繋げることになる(これゆえ、このL2SWを集線スイッチと称する。)。
集線スイッチ12は上位から下りフレームを受信すると、そのフレームに付けられた識別子(例えばVirtual LAN Identifier(VID))を読む。集線スイッチ12には予め、VID番号とONU番号の紐付けおよび各ONU15の接続先OSU番号の対応情報が登録されているので、その対応情報と受信したVID番号から、該当のVID番号に紐づけられたONU15の接続先OSU番号が分かる。
集線スイッチ12にはさらに、自身のPON側ポート番号と接続先OSU番号との対応情報も登録されているので、その情報に従って、受信した下りフレームを所望のOSU13へ送信するべく、該当のPON側ポートから出力する。一方、各OSU13からの上りフレームに対しては、それぞれ受信した後、任意のスケジューリング方法により決定された送信順位に従って、集線スイッチ12から上位へ出力される。図1に示した例では、集線スイッチ12のPON側ポートとOSU13との接続は1:1の関係にあり、また、集線スイッチ12は複数のOLT14を収容可能な数のPON側ポートを備えているので、例えば最大限にOLT14を収容する場合、それら全OLT14に収容される全OSU13の数と同じ数の配線が集線スイッチ−OLT間で結ばれる。
なお、図1の構成は、集線スイッチをOLTの外付けとし、複数のOLTで共有したものであるが、集線スイッチをOLTに内蔵してもよい。さらに、複数のOLTで、集線スイッチを共有してもよい。また、集線スイッチは、多段構成としてもよい。
このようなアクセスネットワーク構成の下で運用中の装置において、機能拡充や不具合修正などの必要性が生じた場合、対策の一手法として、オペレーション操作を通して該当装置のファームウェア(FW)を更新することが行われる。しかしながらFW更新は一般的に該当装置の再起動を伴うため、ここではOSUのFW更新を考えるとすると、FW更新の間、該当OSU配下のONUの通信が断してしまう問題がある。この問題に対して、OSUを冗長化したPONプロテクションの適用は有効である。
PONプロテクションについて下記に述べる。
PONを構成する装置およびファイバの一部または全部を冗長化することをPONプロテクションといい、冗長箇所や冗長方法に応じて様々な方式がある。例えば正常系装置N台に対して予備系装置を1台備えるというように、正常系と予備系の対応がN:1の方式をN:1プロテクションと呼ぶ(例えば、非特許文献1を参照。)。図2にN:1プロテクションの構成を示す。OSU1台あたり最大でA台のONU15を収容可能とすると、本方式では、N台の正常系OSU(13#1〜13#N)および1台の予備系OSU(13#N+1)が収容された1台のOLT14と、A×N台以下のONU15と、1台のN×(N+1)光スイッチ16が用いられる。光スイッチ16は、N個の入出力ポート(N側)の内の任意の入出力ポートと、N+1個の入出力ポート((N+1)側)の内の任意の入出力ポートが、接続される光スイッチである。光スイッチ16には、接続されないポートがあっても良い。
光スイッチ16のN側の入出力ポートには、それぞれPON回線20を通してONU15が接続される。また、光スイッチ16の(N+1)側の入出力ポートには、それぞれOSUが接続される。このOSUの内、N台は正常系で、1台は予備系である。正常時、N台の正常系OSU(13#1〜13#N)は、光スイッチ16およびN本のPON回線20を介してそれぞれ自配下のONU15と通信を行う。一方、予備系OSU(13#N+1)は、正常時、光スイッチ16を介してどのPON回線20とも経路を確立していないため、どのONU15ともデータ伝送を行わない。
N台の正常系OSU(13#1〜13#N)のうち1台が故障した場合、光スイッチ16は経路を切り替え、故障した正常系OSUに繋がるPON回線20と予備系OSU(13#N+1)との間の伝送路を確立することによって、故障OSU配下のONU15は予備系OSU(13#N+1)との間でデータ伝送を開始する。
以上のように、PONプロテクションは信頼性向上を目的とした手法であり、正常系装置の障害時に予備系へ切り替えることにより、長期間に渡る深刻な通信断を防ぐことが可能となる。しかしそのような障害時の利用だけでなく正常時にも切替を行うことによって、ONUの通信断を抑制したFW更新が可能となる。つまり、正常時にオペレーション操作により任意の切替元OSU(例えば正常系OSU)を切替先OSU(例えば予備系OSU)へ切り替え、切替先OSUを通して該当OSU配下のONUの通信を維持している間に、切替元OSUのFW更新を行えば、PONプロテクションしない場合の系におけるFW更新と比べて、少なくともOSUの再起動時間分の、ONU通信断を抑制できる。
ところで、PONにおけるONUは、データ通信を開始する前にOSUによるONU登録およびOSU−各ONU間の信号伝搬時間の測定を行い、OSU−ONU間でリンクを確立しなければならない。GE−PON(Gigabit Ethernet(登録商標) PON)システムでは、MPCP(Multi Point Control Protocol)の規定に基づくMPCPフレームの送受信をOSUとONUの間で行うことによって、登録/信号伝搬時間測定が行われるとともに、OSUとONUの間でMPCPリンクが確立される(例えば、非特許文献2を参照。)。そしてMPCPリンクを確立した後にも、OSU−ONU間で、保守監視信号であるOAM(Operation, Administration and Maintenance)フレームのやり取りを通してOAMリンクを確立し、さらに認証/暗号鍵交換を終えて初めて、データ通信を開始できる。
しかしながら、図2の系のようなOSUを冗長化したPONプロテクションにおける予備系OSU(13#N+1)(切替先OSU)は通常、正常系OSU(13#1〜13#N)(切替元OSU)配下のONU15に関する登録や認証等の情報(以下、ONU情報とする)を切替前に把握していない。つまり、切替先OSU(あるいは切替元OSU配下のONU)にとっては、切替元OSU配下のONU(あるいは切替先OSU)は未知の存在のため、切替元OSUから切替先OSUへのOSU切替により、切替元OSU配下のONUはリンク断する。一旦リンク断してしまうと、データ通信を再開するためには上記のリンク等の再接続が必要となる。このようなリンク再接続の時間も含めて切替中は通信断となるため、できるだけ高速に切替を完了することが望ましい。
したがって、OSUのFW更新等の目的で、オペレーション操作によるOSU切替を行う際は、ONU情報をOSU間で事前に共有するなどして切替時におけるONUリンク断を回避し、リンク等の再接続を不要にすることが求められる。
K.Tanaka and Y.Horiuchi,"1:N OLT Redundant Protection Architecture in Ethernet(登録商標) PON System",OFC/NFOEC,pp.1−6,2008. IEEE 802.3ah CSMA/CD Access Method and Physical Layer SpecificationsAmendment: Media Access Control Parameters, Physical Layers, and Management Parameters for Subscriber Access Networks. ITU−T G.983.1 SERIES G:TRANSMISSION SYSTEMS AND MEDIA,DIGITAL SYSTEMS AND NETWORKS Digital sections and digital line system − Optical line systems for local and access networks.
仮に、切替先OSUが予め、切替元OSU配下のONUについてのONU情報を把握していたとしても、以下に説明するタイムスタンプドリフトにより、オペレーション契機のOSU切替の際、ONUリンク断となる場合がある。
例えば、GE−PONでは、ONUが上りフレームを送信するためには、OSUから送信許可を受ける必要があり、OSUは、配下のONUに対して送信許可時刻を通知するためにGateフレームを定期的にONUに送信している。その際、OSUは自身が有する時刻情報(Local time)を、タイムスタンプとしてGateフレーム内に書き込む。ONUはGateフレームを受信する度に、書き込まれているタイムスタンプを基に自身のLocal timeを補正することによって、OSU−ONU間の時刻は同期される。
しかし、Gateフレーム受信の際、ONUのLocal timeとOSUからのタイムスタンプとのズレ(タイムスタンプドリフト)が128ns以上あった場合、タイムスタンプドリフトエラーとしてONU−OSU間のリンクを断するよう、標準上規定されている。OSUを冗長化したPONプロテクションにおけるOSU切替時において、このようなタイムスタンプドリフトエラーが起きうる原因として、以下の二つの場合が考えられる。
(1)切替元OSU−切替先OSU間の時刻が同期されていない。
(2)切替中にONUが、自身の内部クロックに基づきLocal timeを更新する。
上記(1)に関して、OSU間で時刻同期されていないPONシステムの場合、切替前の正常時において切替元OSUと配下のONUとの時刻が同期されていても、OSU切替後における、切替元OSU配下のONUの時刻と切替先OSUの時刻とは、ずれているため、タイムスタンプドリフトエラーとなりうる。
上記(2)に関して、例えば図2の系におけるOSU切替時、少なくとも光スイッチが経路を切り替えている間(経路切替時間)は、ONUはGateフレームを受信できない。このため、その間、ONUはGateフレームに記載のタイムスタンプに基づいてLocal timeを更新することができない。そのような場合、ONUは、切替完了後に再びGateフレームを受信するまでの間は、自身の内部クロックに基づきLocal timeを更新することができる。しかし、一般的にOSU−ONU間の周波数には偏差があるため、上記(1)の原因を解決し、切替元OSUと切替先OSU間のLocal timeが同期していたとしても、切替後における切替先OSU−ONU間のLocal timeがずれており、タイムスタンプドリフトエラーとなる場合が考えられる。
ここで、OSU−ONU間の周波数許容偏差を±50ppmであるとすると、128ns/100ppm=1.28msより、ONUが、自身のクロックに基づくLocal time更新を、1.28ms以上の時間行っただけで、128nsのタイムスタンプドリフトに達する可能性がある。
このように、OSUを冗長化した構成のPONプロテクションにおいて、オペレーション契機のOSU切替を行う際、切替元OSU配下のONUが切替先OSUとの間でタイムスタンプドリフトエラーによるリンク断を生じるために、オペレーション契機の高速な切替ができないという課題があった。
そこで、前記課題を解決するために、本発明は、OSUを切り替える際にONUと切替先OSUとの間で生ずるタイムスタンプドリフトエラーによるリンク断を回避できるPONシステム、コントローラ、OSU及びONUを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本願発明のPONシステムは、切替先OSUとONUとの間の時刻合わせをOSU切替中に完了させることでタイムスタンプドリフトエラーによるリンク断を回避することとした。
具体的には、本発明に係るPONシステムは、複数のOSU(Optical Subscriber Unit)と、
経路を切り替えることで前記OSUのいずれかと接続可能である少なくとも1のONU(Optical Network Unit)と、
1の前記OSUから他の前記OSUへ前記経路を切り替える際に、他の前記OSUと前記ONUとの時刻を同期させた後、他の前記OSUと前記ONUとの通信を開始させるコントローラと、
を備える。
本PONシステムは、OSU切替中に切替先OSUとONUとの間の時刻合わせを完了させることでタイムスタンプドリフトエラーを回避する。従って、本発明は、OSUを切り替える際にONUと切替先OSUとの間で生ずるタイムスタンプドリフトエラーによるリンク断を回避できるPONシステム、コントローラ、OSU及びONUを提供することができる。
本発明に係るPONシステムの前記コントローラは、他の前記OSUと前記ONUとの時刻を同期させる際に他の前記OSUに自身の時刻を記載した時刻合わせ信号を前記ONUへ送信させ、
前記ONUは、前記時刻合わせ信号を受信した際に自身の時刻を前記時刻合わせ信号に記載される時刻に基づいて修正する。
本発明に係るPONシステムの前記コントローラは、
前記ONUが、前記OSUとの通信異常時に前記OSUとのリンクを切断する機能を有し、前記機能の有効と無効を設定することができる場合に、
前記経路を切り替える際に前記ONUを前記機能が無効である切替モードとし、前記経路を切り替えが完了したときに前記ONUを前記機能が有効である通常モードとすることができる。
光断やLOS(Loss of frame)の検出によって直ちにリンク断を行う機能を有するONUもある。このようなONUを備えるPONでは、OSU切替時に当該機能を無効とすることで、当該機能によるリンク断を回避することができる。
本発明に係るPONシステムは、B(1≦B)分岐側と2分岐側を持つB:2光カプラをさらに備え、前記B:2光カプラでB分岐側の前記ONUと2分岐側の前記OSUとを接続したType BのPONプロテクションシステムが構成される。Type BのPONプロテクションシステムにおいてもOSU切替によるリンク断を回避できる。
本発明に係るPONシステムは、前記OSUが接続されるOSU側ポート及び前記ONUが接続されるONU側ポートを有し、前記OSU側ポートの任意の1つと前記ONU側ポートの任意の1つとを結合する光経路切替手段をさらに備え、
前記コントローラは、他の前記OSUと前記ONUとの時刻を同期させる前に、前記光経路切替手段に対し、所望の前記OSU側ポートと前記ONU側ポートとを結合させ前記経路を切り替える。
これにより、光マトリクススイッチを用いたPONプロテクションシステムにおいてもOSU切替によるリンク断を回避できる。
本発明に係るPONシステムは、前記OSUが正常系OSUと1台の予備系OSUであるとしたときに、
C(1≦C)分岐側と2分岐側を持ち、C分岐側に前記ONUが接続され、2分岐側の一方に前記正常系OSUが接続される、前記正常系OSUの数と等しい数のC:2光カプラと、
前記予備系OSUが接続されるOSU側ポート及び前記C:2光カプラの2分岐側の他方が接続されるONU側ポートを有し、前記OSU側ポートと前記ONU側ポートの任意の1つとを結合する光経路切替手段と、
をさらに備え、
前記コントローラは、他の前記OSUと前記ONUとの時刻を同期させる前又は後に、前記光経路切替手段に対し、所望の前記OSU側ポートと前記ONU側ポートとを結合させ前記経路を切り替える。
これにより、N×1光スイッチを用いたPONプロテクションシステムにおいてもOSU切替によるリンク断を回避できる。
本発明に係るコントローラは、OSU切替によるリンク断を回避するように前記PONシステムを動作させるコントローラである。
本発明に係るOSUは、コントローラの指示に従い、OSU切替によるリンク断を回避するようにONUと時刻を同期するONUである。
本発明に係るONUは、OSUからの信号に応じて、OSU切替によるリンク断を回避するようにOSUと時刻を同期するONUである。
本発明は、OSUを切り替える際にONUと切替先OSUとの間で生ずるタイムスタンプドリフトエラーによるリンク断を回避できるPONシステム、コントローラ、OSU及びONUを提供することができる。
アクセスネットワークの構成を説明する図である。 N:1プロテクションの構成を説明する図である。 本発明に係るPONシステムが備えるOLTの構成を説明する図である。 本発明に係るPONシステムのOSU切替シーケンスを説明する図である。 本発明に係るPONシステムのOSU切替シーケンスを説明する図である。 本発明に係るPONシステムが備えるOLTの構成を説明する図である。 本発明に係るPONシステムのOSU切替シーケンスを説明する図である。 Type BのPONプロテクションシステムを説明する図である。 本発明に係るPONシステムが備えるOLTの構成を説明する図である。 本発明に係るPONシステムのOSU切替シーケンスを説明する図である。 N:1のPONプロテクションシステムを説明する図である。 N:1のPONプロテクションシステムを説明する図である。 本発明に係るPONシステムのOSU切替シーケンスを説明する図である。 本発明に係るPONシステムのOSU切替シーケンスを説明する図である。
(実施形態1)
本実施形態のPONシステムは、複数のOSUと、経路を切り替えることで前記OSUのいずれかと接続可能である少なくとも1のONUと、1の前記OSUから他の前記OSUへ前記経路を切り替える際に、他の前記OSUと前記ONUとの時刻を同期させた後、他の前記OSUと前記ONUとの通信を開始させるコントローラと、を備える。そして、前記コントローラは、他の前記OSUと前記ONUとの時刻を同期させる際に他の前記OSUに自身の時刻を記載した時刻合わせ信号を前記ONUへ送信させ、前記ONUは、前記時刻合わせ信号を受信した際に自身の時刻を前記時刻合わせ信号に記載される時刻に基づいて修正する。本実施形態のPONシステムは、タイムスタンプドリフトエラーによるONUリンク断なしのオペレーション切替を可能とする。
図3は、本実施形態のPONシステムが備えるOLT14の構成を説明する図である。OLT14は、(N+1)台のOSU13と切替制御用のコントローラ31を備える。図3において、OSU(13#1〜#N)は正常系ONUであり、OSU13#N+1は予備系OSUである。なお、予備系OSUは複数台でもよい。各OSU13はPONインターフェース(PON−IF)41、PON信号処理部42、及びPON制御部43をそれぞれ備える。コントローラ31は管理制御部51とオペレーション処理部52を備える。なお、本実施形態の説明に不要なその他の構成の説明は省略する。また、本実施形態及び以下の実施形態の説明ではOLT14がコントローラ31を含む構成となっているが、コントローラ31はOLT14の外部にあり通信路で接続されていてもよい。
OLT14は、OSU13を冗長化したPONプロテクションシステムに適用した上で、OSU13のFW更新等を、ONUリンク断なしに行うことを目的としている。つまり、正常系OSU(13#1〜Nのいずれか)配下のONUの接続先OSUを、ONUリンク断なしに予備系OSU13#N+1へオペレーション操作により切り替え、予備系OSU#N+1を通してONUの通信を維持する間に正常系OSUのFWを更新し、更新完了後に、ONUリンク断なしにオペレーション操作により切り戻す。
なお、ここでは説明及び図示を省略するが、OLT14を適用したPONプロテクションシステムは、PONプロテクション本来の目的である、OSU故障を契機としたOSU切替にも、もちろん対応可能である。また、本実施形態では、切替先OSUは、切替元OSUが有する配下のONUについての情報(ONU情報)を切替前に予め獲得していると仮定する。したがってOSU切替の際、切替先OSUが切替元OSU配下のONUについて未知であることに起因するリンク断は、生じないとする。
以下に、各機能ブロックについて説明する。
PON−IF41は、自身に接続されたONUからの光信号の上りフレームを受信し、電気信号に変換してPON信号処理部42へ出力する。また、PON−IF41は、PON信号処理部42からの電気信号の下りフレームを受信し、光信号に変換してONU側へ出力する。また、PON制御部43からの発光ON/OFF指示を受信し、その指示に従って発光状態から発光を停止し、発光停止状態から発光を開始する。
PON信号処理部42は、PON−IF41からの電気信号の上りフレームを受信し、それがデータフレームの場合、集線スイッチへ出力し、MPCPフレームやOAMフレーム等のデータフレーム以外の場合、PON制御部43へ出力する。また、PON信号処理部42は、集線スイッチからの電気の下りデータフレームを受信し、それをPON−IF41へ出力する。
PON制御部43は、PON信号処理部42からのMPCP/OAMフレームを受信し、その内容に従って、該当OSU13配下のONUの登録管理や上り帯域割当などの、ONUとの間でデータ通信を行うために必要な制御を行う。管理制御部51からの、発光ON/OFF送信指示を受信した場合、発光ON送信指示であればPON−IF41へ発光指示を出力するとともに、PON−IF41の出力パワーが安定する頃を見計らって、配下のONUとの時刻合わせを目的とした時刻合わせ信号を、配下のONUに対して送信するよう、時刻合わせ信号送信指示をPON信号処理部へ出力する。また、PON制御部43は、時刻合わせ信号送信指示を出力後、PON信号処理部42による時刻合わせ信号の送信完了かつ、その時刻合わせ信号に基づくONUの時刻合わせ完了を満たすタイミングで、配下のONUとの時刻が同期された旨の通知(時刻同期完了通知)を、コントローラ31の管理制御部51へ送信する。管理制御部51から発光OFF送信指示を受信した場合は、PON−IF41へ発光OFF指示を出力する。
コントローラ31のオペレーション処理部52は、オペレーション操作により、切替元OSU番号と切替先OSU番号を指定した、OSU切替コマンドを投入されると、切替元OSU番号と切替先OSU番号についての情報(切替OSU情報)を管理制御部51へ通知する。そして、オペレーション処理部52は、切替元OSU配下のONUに紐づけられたVIDの収容先OSUが変更することを通知するVID収容先変更通知を集線スイッチへ出力する。
管理制御部51は、切替OSU情報を受信すると、その情報に記載された切替元OSUのPON制御部43へ発光OFF送信指示を出力するとともに、切替先OSUのPON制御部43へ発光ON送信指示を出力する。また、管理制御部51は、切替先OSUからの時刻同期完了通知を受信すると切替が完了したことを認識する。
集線スイッチは、VID収容先変更通知を受信すると、該当のVID番号に紐づけられたONUの接続先OSU番号が変更されたことを認識及び登録し、それ以降に受信する切替元OSU配下のONU宛下りフレームを切替先OSUへ出力する。
以上のような動作の機能ブロックからなるOLT14を、OSU13を冗長化したPONプロテクションのシステムに適用することで、ONUリンク断なしに、OSU13のFW更新が可能となる。
図4は、OLT14を用いてOSU13を冗長化したPONシステムにおける、オペレーション契機のOSU切替シーケンスである。この図では、集線スイッチ、コントローラ、切替先OSU、ONU及び切替元OSUのそれぞれの要素の時間軸をベースとして、時間軸上のポイントはイベントの発生や終了(切替コマンド投入、発光停止など)を示し、要素間を結ぶ矢印はメッセージや情報のやり取りを示している。また、両端矢印(J1〜J4)は、その時間におけるONUの状態を表わしている。なお、切替先OSUからの出力光が切替前の段階で切替元OSUからの出力光と衝突することのないように、切替前の正常時には、切替先OSUは切替元OSU配下のONUとの間で伝送路を確立していない、あるいは切替先OSUの送信部が発光OFF状態になっているとする。本シーケンス図は後者の場合を想定しており、以降の実施形態においても特に断りのない限りは同様とする。
正常時、切替元OSUは配下のONUとの間でデータ通信を行っており、ONUからの上りデータは、OSUによるONUへの帯域割当に基づきOSUへ送信される。例えばE(Ethernet(登録商標))−PONシステムにおけるDBA(Dynamic bandwidth allocation)では、上りデータの送信許可をOSUに求めるreportフレームと、ONUへの送信時刻・送信データ量を指示したgateフレームのやり取りをOSU−ONU間で行うことを通して、各ONUからの上りデータが光カプラや共有ファイバで衝突することなくOSUへ送信される。
このような上り通信制御の下、オペレーションによる切替を行うために、切替元OSU番号と切替先OSU番号について明示された切替コマンドをコントローラへ投入すると(f11)、コントローラは、集線スイッチへVID収容先変更通知を送信(f12)するとともに、切替元OSUへ発光OFF指示を送信(f13)かつ、切替先OSUへ発光ON指示を送信(f14)する。
VID収容先変更通知を受信した集線スイッチは、その内容に従って、自身の有する、VID番号−接続先OSU番号の対応情報を変更する。
発光OFF指示を受信した切替元OSUは、自身の発光を停止する(f15)。
発光ON指示を受信した切替先OSUは、自身の発光停止状態から発光を開始し(f16)、出力パワーが十分に安定するタイミングで時刻合わせ信号を自配下の全ONUへ向けて送信(f17)する。さらに、OSU切替で新たに組み込まれるONUへも時刻合わせ信号を送信する。
なお、本実施形態では時刻合わせ信号はDiscovery Gateである。ここで、本来、Discovery Gateは、新規に接続されたONUの発見及び登録を目的としており、未登録ONUを含む配下の全ONUが受信可能な、非暗号のブロードキャストフレームであるが(例えば、非特許文献2を参考。)、本実施形態のDiscovery gateはONUとの時刻同期の確立を目的としている。このため、本実施形態のDiscovery gateは、切替先OSUのタイムスタンプ情報、および非暗号かつブロードキャスト性を有する限り、新規ONU登録目的の通常のDiscovery gateと同じ体裁である必要はなく、例えば、フレーム内におけるグラントのLengthをゼロにするなどして上り送信許可を与えなくてもよい。
切替先OSU配下の全ONUは、Discovery Gateを受信すると、そのフレームに記載されているタイムスタンプに従って自身のLocal timeを合わせ込む(f18)。この結果、切替先OSU−ONU間の時刻が同期する。ここで、受信したDiscovery gateに記載されたタイムスタンプが、タイムスタンプドリフトエラーの発生条件値に相当する場合も考えられるが、本実施形態におけるONUは、例えば時刻合わせ信号の受信時にはタイムスタンプドリフトを無視するとしてもよい。したがって、本実施形態ではOSU切替中にタイムスタンプドリフトエラーを生じない、と仮定する。
切替先OSUは、発光開始直後におけるDiscovery Gate送信後、ONUによる時刻合わせ込みが完了する頃を見計らって、時刻同期完了通知をコントローラへ送信する(f19)。これとともに、切替先OSUは、上り送信許可を与える通常のNormal Gateを自配下の各ONUへ送信(f20)する(DBAを開始する)。
コントローラは、切替先OSUからの時刻同期完了通知の受信をもって、切替が完了したことを認識する。
切替先OSU配下の各ONUは、Normal Gateを受信すると、記載されている上り送信許可時刻に従って上りフレームの送信を開始する。
以上のように、本来は新規接続ONUの発見のためのDiscovery Gateを、切替先OSUの発光開始後すぐに、ONUとの時刻合わせのために利用することにより、切替先OSU−ONU間の時刻合わせが切替中に完了するため、OSU切替に伴うタイムスタンプドリフトエラーを生じることがない。したがって、ONUリンク断なしにFW更新を行うことができる。
なお、図4のシーケンスでは、切替先OSUは、ONUとの時刻同期のためのDiscovery Gate送信を1回しか行っていないが、ONUがDiscovery Gateの受信を失敗する場合などに備えて、Discovery Gateの送信を複数回連続的に行ってもよい。
(実施形態2)
図4のシーケンスでは、ONUとの時刻同期のためにDiscovery Gateを利用する例を説明したが、Discovery Gateではなく、上り送信許可を与えるために用いられる通常のNormal Gateを利用して、ONUとの時刻同期を行う方法も考えられる。本実施形態では時刻合わせ信号はNormal Gateである。
すなわち、切替先OSUの発光開始後、切替先OSUは、配下の各ONU宛のNormal Gateを、配下のONUへ向けてそれぞれ送信し、それを受信した各ONUは、記載されているタイムスタンプに従って自身のLocal timeを合わせて、切替先OSU−ONU間の時刻同期を確立する。ここで、フレームに暗号化を施すPONシステムもある。そのような場合、Discovery Gateは非暗号フレームであるのに対して、Normal Gateは通常、暗号化されている。そして、切替元OSUから切替先OSUへの該当ONUに関わる暗号化情報の引き継ぎは困難であることから、切替元OSU配下のONUは、発光開始直後の切替先OSUからの暗号化フレームであるNormal gateを復号できない問題がある。そこで、切替先OSUが発光開始後すぐに下りフレームに暗号化を施さないよう、コントローラから切替先OSUへ暗号化OFF指示を送信すればよい。そしてONUとの時刻同期が完了し、データ通信を再開する直前に、再び暗号化をONにする方法が考えられる。
したがって、PON区間のフレームを暗号化するPONシステムにおいて、Normal Gateを利用して切替先OSU−ONU間の時刻同期を確立する場合、オペレーション契機の切替シーケンスは図5のようになる。ここでは図4との差異部分のみ以下に説明する。
コントローラは、OSU切替コマンドを投入される(f11)と、集線スイッチへVID収容先変更指示を送信(f12)するとともに、切替元OSUへ発光OFF指示を送信(f13)かつ、切替先OSUへ発光ON指示と暗号化OFF指示を送信(f24)する。
切替先OSUは、コントローラからそれらの指示を受信すると、自身の発光OFF状態を発光ON状態へ変更する(f16)とともに、自身の暗号化設定をOFFへと変更する。そして自身の出力パワーが十分に安定するタイミングで、非暗号のNormal Gateを配下の各ONUへ向けて送信(f27)する。通常、Normal gateは、ONUに対して上り送信許可を与える目的を担っている。一方、本Normal gateはONUとの時刻同期が目的のため、非暗号性を有し、かつ、配下の各ONUへ送信される限り、通常のNormal gateと同じ体裁である必要はない。例えば、本Normal gateは上り送信許可を与えなくてもよい。切替先OSUは、配下のONUへ非暗号Normal gateを送信後、全ONUの時刻同期が完了する頃を見計らって、自らの暗号化OFF設定を暗号化ON設定へ変更(f21)するとともに、時刻同期完了通知をコントローラへ送信(f19)する。
以上のように、非暗号Normal Gateを利用することによって、切替先OSU−ONU間の時刻同期を確立することもできる。もちろん、実施形態1と同様に、非暗号のNormal Gateを複数回連続して送信してもよい。ただし、ブロードキャストで送信できるDiscovery gateに対して、Normal gateはユニキャストで送信する必要があるので、Normal gateをONUの時刻合わせに用いる場合、切替先OSU配下のONUの数だけ、非暗号Normal gateを送信する必要がある。そのため、Discovery gateで時刻合わせする場合(実施形態1)は、非暗号Normal gateで時刻合わせをする場合(本実施形態)より、下り帯域利用率や全ONUの時刻合わせ完了に要する時間において利点を有する。
本実施形態のシーケンス(図5)を可能とするOLT構成は、図3に暗号化OFF指示のメッセージが追記される以外は図3と同様のため、ここでは説明及び記載を省略する。以降の実施形態では説明の簡略化のため、切替先OSU−ONU間の時刻合わせにDiscovery gateを利用する方法を前提として記述するが、非暗号Normal gateを利用する方法も各実施形態に適用可能である。
(実施形態3)
本実施形態では、前記コントローラは、前記ONUが、前記OSUとの通信異常時に前記OSUとのリンクを切断する機能を有し、前記機能の有効と無効を設定することができる場合に、前記経路を切り替える際に前記ONUを前記機能が無効である切替モードとし、前記経路を切り替えが完了したときに前記ONUを前記機能が有効である通常モードとする。
実施形態1および実施形態2におけるONUは、OSU切替中にタイムスタンプドリフトエラーによるリンク断を生じないと仮定したが、光断やLOS(Loss of frame)の検出によって直ちにリンク断を生じるONUを用いる場合、図4あるいは図5のシーケンスではONUリンク断を生じる恐れがある。そこで、そのようなONUを用いる場合は、光断やLOSを検知してもリンク断しないモードである「切替モード」を具備させるとともに、ONUはOSUからの指示に従って、切替モードを有効または無効に設定できるようにすることが望ましい。
本実施形態におけるONUは「切替モード」を備えており、OSUを冗長化したPONプロテクションシステムにおいて、Discovery gateを利用してONUリンク断なしにOSU切替を行いたい場合、図6に示すような構成のOLT14を適用する必要がある。OLT14について、図3における構成との差分のみを下記に説明する。
オペレーション操作により切替元OSU番号と切替先OSU番号を指定したOSU切替コマンドが投入されると、コントローラ31のオペレーション処理部52は、該当ONUの切替モードを有効に設定するための指示を送信するよう、切替元OSUのPON制御部43へ切替モード通知指示を出力する。また、オペレーション処理部52は、切替元OSUのPON制御部43から切替モード全設定完了通知を受信すると、VID収容先変更通知を集線スイッチへ送信するとともに、切替OSU情報を管理制御部51へ送信する。
図6に記載されている、その他の機能ブロックおよびメッセージの動作等は、図3と同様である。
図7は、図6のOLT14を用いてOSUを冗長化したPONシステムにおける、オペレーション契機の切替シーケンスを示す図である。本シーケンスについて、図4との差分のみ以下に説明する。
切替元OSU番号と切替先OSU番号について明示された切替コマンドをコントローラへ投入(f11)すると、コントローラは、ONUの切替モードを有効に設定する指示を出力させるために、切替元OSUへ切替モード(有効)通知指示を送信(f31)する。切替モード(有効)通知指示を受信した切替元OSUは、自配下のONUへ切替モードを有効に設定するよう指示を出す(f32)。その指示を受信した各ONUは、それぞれ切替モードを有効に設定し、設定完了の旨を切替元OSUへ通知する(f33)。切替元OSUは、自配下の全ONUからの切替モード設定完了通知を受信すると、切替モード(有効)全設定完了通知をコントローラへ送信する(f34)。コントローラは、切替モード(有効)全設定完了通知を受信すると、集線スイッチへVID収容先変更通知を送信(f12)するとともに、切替元OSUへ発光OFF指示を送信(f13)かつ、切替先OSUへ、発光ON指示を送信する(f14)。
切替先OSUは、切替完了時における、通常のNormal Gate送信(f20)後、任意のタイミングで、自配下のONUへ切替モード(無効)設定指示を送信する(f35)。
切替先OSU配下の各ONUは、切替モード(無効)設定指示を受信すると、自身の切替モード(有効)の状態を切替モード(無効)、すなわち通常モードの状態へ変更し、完了後、切替モード(無効)設定完了通知を切替先OSU送信する(f36)。
切替先OSUは、自配下の全ONUからの切替モード(無効)設定完了通知を受信すると、切替モード(無効)全設定完了通知をコントローラへ送信する(f37)。コントローラは、切替モード(無効)全設定完了通知の受信をもって、OSU切替の手続きが完全に終了したことを認識する。
図7に記載のその他のメッセージの動作は、図4と同様である。また、以降の実施形態では簡単化のため、実施形態1におけるONU、すなわち、切替中にタイムスタンプドリフトエラーによるリンク断は起きないと仮定したONUを用いる場合を記述するが、本実施形態におけるONUおよびOLTも各実施形態に適用可能である。
(実施形態4)
本実施形態のPONシステムは、B(1≦B)分岐側と2分岐側を持つB:2光カプラをさらに備え、前記B:2光カプラでB分岐側の前記ONUと2分岐側の前記OSUとを接続したType BのPONプロテクションシステムを構成する。
図8は、図3で説明したOLT14の構成を適用したPONプロテクションシステムを示す図である。本実施形態におけるPONプロテクションシステムは、Type Bと呼ばれ、OSU−光カプラ間を二重化した構成である(例えば、非特許文献3を参照。)。本実施形態では、予備系OSU13#2とONUとの伝送路が常に確立されているため、切替前の正常時、予備系OSU13#2は発光OFFの状態でなければならない。
本実施形態のシステムにおいて、ONUリンク断なしにOSU1のFW更新を行うためには、図4で説明した切替シーケンスの通りにOSU切替を行えばよい。
(実施形態5)
本実施形態のPONシステムは、前記OSUが接続されるOSU側ポート及び前記ONUが接続されるONU側ポートを有し、前記OSU側ポートの任意の1つと前記ONU側ポートの任意の1つとを結合する光経路切替手段をさらに備える。前記コントローラは、他の前記OSUと前記ONUとの時刻を同期させる前に、前記光経路切替手段に対し、所望の前記OSU側ポートと前記ONU側ポートとを結合させ前記経路を切り替える。
実施形態4では、光スイッチを用いないPONプロテクションシステムにおけるOSU切替を考えたが、図9に示す構成のOLT14によって、光スイッチを用いたPONプロテクションシステムにおいても、ONUリンク断なしにOSU切替を行うことが可能である。本実施形態でのOLT14と、図3で説明したOLTとの差分を、以下に説明する。
コントローラ31のオペレーション処理部52は、オペレーション操作により、OSU切替コマンドを投入されると、VID収容先変更通知を集線スイッチへ送信するとともに、切替OSU情報および、経路切替を開始するための経路切替開始通知を、それぞれ管理制御部51へ通知する。
管理制御部51は、切替OSU情報および経路切替開始通知を受信すると、切替OSU情報に従って、切替元OSU配下のONUと切替先OSUの伝送路が確立されるよう、光スイッチへ経路切替指示を出力する。
光スイッチは、経路切替指示を受信すると、該当の経路を切り替え、その結果、切替元OSU配下のONUの接続先が切替先OSUになる。
図9に記載されている、その他の機能ブロックおよびメッセージの動作等は、図3と同様である。
図10は、図9のOLT14を光スイッチを用いたPONプロテクションシステムに適用した場合の、オペレーション契機のOSU切替シーケンスを示す図である。ここでも図4との差分のみを説明する。
コントローラは、OSU切替コマンドを投入される(f11)と、コマンドの内容のとおりにOSUを切り替えるよう、光スイッチへ経路切替指示を送信する(f41)。光スイッチは、経路切替指示を受信すると、その指示に従って、該当の経路を切り替え、経路切替が完了したら、コントローラへ経路切替完了通知を送信する(f42)。
コントローラは、経路切替完了通知を受信すると直ちに、集線スイッチへVID収容先変更指示を出力する(f12)とともに、切替元OSUへ発光OFF指示を出力し(f13)、かつ、切替先OSUへ発光ON指示を出力する(f14)。
図10に記載されている、その他のメッセージの動作は、図4と同様である。
以上のようなOLT構成および切替シーケンスにより、光スイッチを用いたPONプロテクションシステムにおいても、ONUリンク断なしにOSUのFW更新が可能となる。
(実施形態6)
図11は、図9で説明したOLT14を適用したPONプロテクションシステムを示す図である。本実施形態は、図2におけるN:1プロテクションをベースとした、N=2の場合の系であり、OLT14が有する3台のOSU13のうち、2台を正常系OSU(OSU13#1,OSU13#2)、1台を予備系OSU(OSU13#3)とする。OSU13の1台当たり収容できるONU15の数A=32とする。各正常系OSUは、正常時、それぞれ2×3光スイッチ16およびPON回線1又はPON回線2を介して32台のONUを収容する。一方、予備系OSUは2×3光スイッチ16を介してどのPON回線にも未接続な状態であるとする。
例えば、この系においてOSU13#1またはOSU13#2のFWを更新する場合、図10のシーケンスの通りに処理を進めることによって、ONUリンク断なしに予備系OSUへの切替が行うことができる。そして、予備系OSU−ONU間でサービスを継続する間に、OSU13#1またはOSU13#2のFW更新を行えばよい。
なお本実施形態の系では、切替元OSUの出力光と切替先OSUの出力光とが衝突することはないので、切替先OSU(OSU13#3)の初期状態は発光ONでも問題ない。初期状態で発光ONの場合、切替先OSUは、コントローラからの発光ON指示を受信すると、出力パワーの立ち上がりを待つ必要なしに、直ちにDiscovery Gateを送信できる。
以上のように、N×(N+1)の光スイッチを用いたPONプロテクションに、図9で説明したOLT14および図10のシーケンスを適用しても、ONUリンク断なしにOSU切替ができ、切替元OSUのFW更新が可能となる。そして、切替元OSUのFW更新後に、同様のオペレーション操作により予備系OSU(OSU13#3)からOSU13#2へ切り替える(切り戻す)ことで、ONU33−64はFW更新されたOSU13#2との通信をリンク断なしに開始できる。
(実施形態7)
図12は、図9で説明したOLTを適用したPONプロテクションシステムを示す図である。本実施形態は、前記OSUが正常系OSUと1台の予備系OSUである。PONシステムは、C(1≦C)分岐側と2分岐側を持ち、C分岐側に前記ONUが接続され、2分岐側の一方に前記正常系OSUが接続される、前記正常系OSUの数と等しい数のC:2光カプラと、前記予備系OSUが接続されるOSU側ポート及び前記C:2光カプラの2分岐側の他方が接続されるONU側ポートを有し、前記OSU側ポートと前記ONU側ポートの任意の1つとを結合する光経路切替手段と、をさらに備える。前記コントローラは、他の前記OSUと前記ONUとの時刻を同期させる前又は後に、前記光経路切替手段に対し、所望の前記OSU側ポートと前記ONU側ポートとを結合させ前記経路を切り替える。
本実施形態は、1台のOLT14と、1台のN×1光スイッチ16’と、N個のC:2光カプラ17’と、A×N台以下のONU15とが用いられる。AとCとの関係は1≦C≦Aであることが望ましい。コストを考慮しない場合、C>Aでもよい。
OLT14におけるN+1台のOSU13は、N台を正常系OSU(OSU13#1−ONU13#N)、残り1台を予備系OSU(OSU13#N+1)とみなす。N台の正常系OSUは、N個のC:2光カプラ17’の2側における片方のポートに1本のPON回線でそれぞれ接続され、1台の予備系OSUはN×1光スイッチ17’の1側(入力側)に1本の光ファイバで接続される。N個のC:2光カプラ17’の2側における他方のポートは、N×1光スイッチ16’のN側(出力側)にそれぞれ1本の光ファイバ(予備ファイバとする)で接続され、C:2光カプラ17’のC側は、最大C本の光ファイバを介して最大C台のONU15に繋がる。
初期構築時、予備系OSUからの出力光が、N×1光スイッチ16’および予備ファイバを経てC:2カプラ17’で正常系OSUからの出力光と衝突しないように、予備系OSUは発光停止状態になっているとする。あるいはN×1光スイッチ16’は出力側のどのポートも1側のポートと経路を接続していないとする。本実施形態では、正常時、正常系OSUはN×1光スイッチ16’を介さずにそれぞれ配下のONU15と通信を行う。
本実施形態において、任意の正常系OSUのFWを更新する場合、図10のシーケンスのとおりにOSU切替を行えばよい。ただし、本実施形態の構成では、切替元OSU(正常系OSU)とその配下のONU15との伝送路が、N×1光スイッチ16’の経路切替に関係なく常に確立されているため、N×1光スイッチ16’の経路切替時に通信断とはならない。
したがって、本実施形態でのOSU切替シーケンスは、図13に示すように、メッセージの内容や送信手順は図10と全く同じであるものの、ONU状態における「光断の状態J2」を、図10の場合よりも短くできるため、切替時間を短縮できるメリットがある。
(実施形態8)
ここまで示してきたOSU切替シーケンスは、正常系OSUから予備系OSUへの切替の場合として説明してきた。一方、正常系OSUから予備系OSUへの切替後、予備系OSUから正常系OSUへの切り戻しの場合にも、上記の各OSU切替シーケンスはそのまま適用できる。ただし、図12の系における切り戻しの場合、予備系OSUの発光をOFFかつ正常系OSUの発光をONするだけで、切替元OSU(予備系OSU)配下のONUはデータ通信を再開できるので、N×1光スイッチ16’の経路切替を切替中に行う必要はない。したがって、図12の系における切り戻しの際は、N×1光スイッチ16’の経路切替を、データ通信再開後に行った方が、切替時間の短縮に繋がるメリットがある。
図14は、図12の系における切り戻しに相応しいOSU切替シーケンスを示す。コントローラは、時刻同期完了通知(f19)を受信後の任意のタイミングで、経路切替指示を出力(f41)してN×1光スイッチ16’の経路切替を行えばよい。なお、切り戻しの場合における経路切替は、N×1光スイッチ16’の1側のポートがどの予備ファイバにも接続しないように、切り替えることが必要である。
(他の実施形態)
なお、上記の各実施形態は、GE−PON等のE−PONシステムへの適用を前提として記述したが、本発明は、本質的な部分の変更なしにそのまま、Gigabit−PONシステムへも適用可能である。
(付記)
以下は、本実施形態のPONシステム、コントローラ、OSU及びONUを説明したものである。
<課題>
従来では、PON方式のOSUにおいて切替を行う際には、切替元OSU配下のONUを切替先OSUに切り替える際に、タイムスタンプドリフトエラーによるリンク断が発生した。
<解決手段>
本実施形態では、切替先OSU−ONU間の時刻合わせを、切替中に完了することで、タイムスタンプドリフトエラーによるリンク断を回避し、高速なオペレーションによる切替を実施することが可能である。
詳細には、次のPONシステム、コントローラ、OSU及びONUである。このPONシステム、コントローラ、OSU及びONUは、時刻合わせ用フレームを用いた時刻合わせシーケンスを採用する。
(1):1台以上の正常系OSUと、1台以上の予備系OSUと、からなる合計N+1台(Nは自然数)のOSUを内包し、 コントローラを内包し、 集線スイッチを内包、または、外付けする局側終端装置(以下、OLT)と、1台以上の加入者終端装置(以下、ONU)と、からなるPONシステムであり、前記コントローラが、オペレーション操作により投入された、前記正常系OSUから前記予備系OSUへのOSU切替コマンドを検知した場合において、前記コントローラは、前記集線スイッチへ、フレームが前記正常系OSUから前記予備系OSUを経由するように、VID収容先変更指示を出すとともに、前記正常系OSUへ発光停止指示を行い、前記予備系OSUへ発光開始指示を行い、前記集線スイッチは、前記VID収容先変更指示に従い、VID収容先を切り替え、前記正常系OSUは、前記発光停止指示に従い、自身の発光を停止し、前記予備系OSUは、前記発光開始指示に従い、自身の発光を開始するとともに、前記ONUとの時刻合わせを目的とした時刻合わせ用フレームを、他の下りフレームの送信に先だって、前記ONUへ送信し、前記ONUは、受信した前記時刻合わせ用フレームに従って、自身のLocal timeの合わせ込みを行い、前記予備系OSUは、前記ONUによるLocal time合わせ込みが完了する頃を見計らって、前記ONUとの時刻同期が確立されたことを通知するための、時刻同期完了通知を、前記コントローラへ送信するとともに、配下の前記ONUとのデータ通信を再開するための、上り送信許可を与えたフレームを、前記ONUへ送信すること、を特徴とする、PONシステム。
上記(1)のPONシステムは、実施形態1相当だが、E−PON,G−PON共に適用できる。
(2):前記正常系OSUおよび前記予備系OSUと前記ONUとの間でやり取りされるフレームが、暗号化されるPONシステムであって、前記コントローラは、前記予備系OSUへ、前記発光開始指示を行う際に、前記予備系OSUによる暗号化を停止させるための、暗号化停止指示も併せて行い、前記予備系OSUは、前記発光開始指示および前記暗号化停止指示に従って、発光開始かつ、暗号化停止設定を行うとともに、前記ONUとの時刻合わせを目的とした非暗号の時刻合わせ用フレームを、他の下りフレームの送信に先だって、前記ONUへ送信し、前記ONUは、受信した前記非暗号の時刻合わせ用フレームに従って、自身のLocal timeの合わせ込みを行い、前記予備系OSUは、前記ONUによるLocal time合わせ込みが完了する頃を見計らって、前記時刻同期完了通知を、前記コントローラへ送信するとともに、自身の暗号化停止設定を解除した上で、配下の前記ONUとのデータ通信を再開するための、上り送信許可を与えたフレームを、前記ONUへ送信すること、を特徴とする、上記(1)記載のPONシステム。
上記(2)のPONシステムは、非暗号フレームを用いた時刻合わせシーケンスを採用する実施形態2に相当するが、E−PON,G−PON共にも適用できる。
(3):前記時刻合わせ用フレーム、または、前記非暗号の時刻合わせ用フレーム、として、Discovery gateまたは非暗号のNormal gateを用いること、を特徴とする、上記(1)または上記(2)記載の、Ethernet(登録商標)−PON(E−PON)システム。
上記(3)は、時刻合わせ用フレーム 又は 非暗号時刻合わせ用フレームとして、Discovery gate 又は 非暗号Normal gateを用いるE−PONシステムであり、実施形態1又は2に相当する。
(4):前記時刻合わせ用フレーム、または、前記非暗号の時刻合わせ用フレームとして、GTC(G−PON Transmission Convergence)フレームを用いること、を特徴とする、上記(1)または上記(2)記載の、Gigabit−PON(G−PON)システム。
上記(4)は、G−PONシステムへの適用を想定しており、時刻合わせ用フレームとして、GTCフレームを用いる。
(5):前記ONUは、前記正常系OSUまたは前記予備系OSUとの間でリンクを確立した状態において、リンク断発生条件となりうる光信号断等を検出しても、リンク状態を維持するリンク断防止機能を備えるとともに、前記正常系OSUまたは前記予備系OSUからの指示に従って、前記リンク断防止機能を有効または無効に設定する、機能を備えており、前記コントローラは、前記OSU切替コマンドを検知した場合、前記VID収容先変更指示を前記集線スイッチへ送信する前に、前記正常系OSUへ、前記ONUの前記リンク断防止機能を有効に設定させるための、リンク断防止機能有効設定指示を出力するよう、通知し、前記正常系OSUは、前記コントローラから、前記リンク断防止機能有効設定指示を出力する旨の通知を受信した場合、前記ONUへ、前記リンク断防止機能有効設定指示を送信し、前記ONUは、前記正常系OSUから、前記リンク断防止機能有効設定指示を受信した場合、自身に備わる前記リンク断防止機能を有効に設定するとともに、設定完了の際には、その旨のリンク断防止機能有効設定完了を、前記正常系OSUへ通知し、前記正常系OSUは、配下の全ての前記ONUから、前記リンク断防止機能有効設定完了を受信した場合に、配下の全ての前記ONUの前記リンク断防止機能が有効である旨の、リンク断防止機能有効全設定完了通知を、前記コントローラへ送信し、前記コントローラは、前記リンク断防止機能有効全設定完了通知を受信した場合に、前記VID収容先変更通知を前記集線スイッチへ送信し、前記予備系OSUは、前記時刻同期完了通知および上り送信許可を与えたフレームの出力後の任意のタイミングで、前記ONUへ、前記ONUの前記リンク断防止機能を無効に設定させるための、リンク断防止機能無効設定指示を送信し、前記ONUは、前記リンク断防止機能無効設定指示に従って、自身の前記リンク断防止機能を無効に設定する、ことを特徴とする、上記(1)から上記(4)のいずれかに記載のPONシステム。
上記(5)は、切替モードの有効/無効指示を加えたシーケンスであり、実施形態3に相当する。
(6):1台の前記正常系OSUと、1台の前記予備系OSUと、1台以上の前記ONUと、1個のB:2光カプラ(1≦B)と、で構成され、前記B:2光カプラのB側に、B台以下の前記ONUが接続され、前記光カプラの2側に、前記正常系OSUおよび前記予備系OSUがそれぞれ接続された構成のPONシステムを最大で、(N+1)/2個(整数でない場合は、小数点以降切り捨て)含むことを特徴とする、上記(1)から上記(5)のいずれかに記載のPONシステム。
上記(6)は、Type Bプロテクションへ適用したものであり、実施形態4に相当する。
(7):それぞれ1個以上の光入力ポートと光出力ポートを備える光経路切替手段を、用いるPONシステムであって、前記ONUは、前記光経路切替手段の前記光出力ポートに接続され、前記光経路切替手段の前記光入力ポートは、前記正常系OSUおよび前記予備系OSUの、全部または一部に接続されるPONシステムであり、前記コントローラは、前記OSU切替コマンド検知後から前記VID収容先変更指示を出力するまでの間に、あるいは、前記ONUに対して前記リンク断防止機能の有効設定を行う場合は、前記リンク断防止機能有効全設定完了通知の受信後から前記VID収容先変更指示を出力するまでの間に、前記光経路切替手段へ、前記予備系OSUと前記ONUとの通信が正常に行えるように、経路切替指示を送信し、前記光経路切替手段は、前記経路切替指示に従って、該当の経路を切り替え、経路切替完了の際、その旨の経路切替完了通知を前記コントローラへ送信し、前記コントローラは、前記経路切替完了通知の受信後、VID収容先変更指示等を出力する、ことを特徴とする、上記(1)から上記(5)のいずれかに記載のPONシステム。
上記(7)は、光SWを用いたプロテクションへの適用を想定したシーケンスであり、実施形態5に相当する。
(8):前記光経路切替手段は、N+1個以上の前記光入力ポートとN個以上の前記光出力ポートをそれぞれ備えるとともに、前記光入力ポートは、前記正常系OSUと前記予備系OSUを接続し、前記光出力ポートは、前記ONUを接続し、 外部からの指示により、前記光入力ポートの任意の1つが、前記光出力ポートの任意の1つに結合可能であること、を特徴とする、上記(7)に記載のPONシステム。
上記(8)は、N:1プロテクションへの適用であり、実施形態6に相当する。
(9):N台の前記正常系OSUと、1台の前記予備系OSUと、N個以上の前記光出力ポートおよび1個以上の前記光入力ポートを備える前記光経路切替手段と、N個のC:2光カプラ(Cは任意の自然数)と、1台以上の前記ONUと、からなるPONシステムであって、前記C:2光カプラの2分岐の内の一方が、前記光出力ポートにそれぞれ接続され、前記C:2光カプラの2分岐の内の他方が、前記正常系OSUにそれぞれ接続され、前記光入力ポートが、前記予備系OSUに接続され、外部からの指示により、前記光入力ポートは、前記光出力ポートの任意の1つに接続可能であること、を特徴とする、上記(7)に記載のPONシステム。
上記(9)は、N:1プロテクションへの適用であり、実施形態7に相当する。
(10):前記OSU切替コマンド投入を経て、前記予備系OSUと前記加入者終端装置とのデータ通信が再開された後、オペレーション操作により切り戻しを行うための、OSU切り戻しコマンドを投入した場合、前記正常系OSUと前記予備系OSUとを入れ替えた形の手順で、前記予備系OSUから前記正常系OSUへの切り戻しを行うことができる、ことを特徴とする、上記(6)から上記(9)のいずれかに記載のPONシステム。
上記(10)は、切り戻しも可能であることを説明しており、実施形態8に相当する。
(11):前記OSU切り戻しコマンドを投入した場合、前記コントローラは、前記光経路切替手段への前記経路切替指示の送信を、前記VID収容先変更指示の出力前ではなく、前記時刻同期完了通知の受信後の、任意のタイミングに行うこと、を特徴とする、上記(9)又は上記(10)に記載のPONシステム。
上記(11)は、図12のN:1プロテクションの切り戻しに限り、経路切替を後回しに可能であることを説明しており、実施形態8に相当する。
(12):前記OSU切替コマンドまたは前記OSU切り戻しコマンドの投入を検知した場合、前記VID収容先変更通知と前記発光OFF指示と前記発光ON指示を出力する機能と、前記切替モード通知指示を出力する機能のうち、いずれかまたは両方ともを備える、ことを特徴とする、コントローラ。
上記(12)は、上記(1)から上記(11)のいずれかに記載のPONシステムを実現するための動作を行う、コントローラである。
(13):発光OFFの状態から前記発光ON指示を受信した場合、前記Discovery gateまたは前記Normal gateを、他のフレームの出力に先だって、出力する機能を備える、ことを特徴とする、OSU。
上記(13)は、上記(1)から上記(11)のいずれかに記載のPONシステムを実現するための動作を行う、OSU。
(14):前記リンク断防止機能有効設定指示または前記リンク断防止機能無効設定指示を受信した場合、その指示内容に従って、自身の切替モードを有効または無効に設定する機能を備えるとともに、切替モードを有効に設定した場合には、タイムスタンプドリフトエラーを発生(検出)しても登録削除(deregister)しない、ことを特徴とする、ONU。
上記(14)は、上記(1)から上記(11)のいずれかに記載のPONシステムを実現するための動作を行う、ONU。
<効果>
本実施形態は、切替先OSU−ONU間の時刻合わせを、Discovery gateまたは非暗号のNormal gateを用いて、切替中に実施かつ完了することによって、ONUのタイムスタンプドリフトエラーによるリンク断を回避し、高速なオペレーション契機切替を実施できる。
10:光伝送路
11:PON
12:L2SW
13、13#1、13#2、・・・、13#N、13#N+1:OSU
14:OLT
15:ONU
16:N×(N+1)光スイッチ
16’:N×1光スイッチ
17、17’:光カプラ
20:PON回線
31:コントローラ
41:PON−IF
42:PON信号処理部
43:PON制御部
51:管理制御部
52:オペレーション処理部

Claims (9)

  1. 複数のOSU(Optical Subscriber Unit)と、
    経路を切り替えることで前記OSUのいずれかと接続可能である少なくとも1のONU(Optical Network Unit)と、
    入力された切替コマンドに基づいて1の前記OSUから他の前記OSUへ前記経路を切り替える際に、他の前記OSUの発光開始直後に前記ONUとの時刻を同期させた後、他の前記OSUと前記ONUとの通信を開始させるコントローラと、
    を備えるPON(Passive Optical Network)システムであって、
    1の前記OSUから他の前記OSUへ前記経路を切り替える前に、他の前記OSUが、1の前記OSUが有する配下のONUについての情報を予め獲得すること、並びに
    他の前記OSUは、前記ONUとの時刻を同期させるための時刻合わせ信号の送信後、且つ前記ONUが時刻を修正完了するタイミングを見計らって時刻同期完了通知を前記コントローラへ送信すること
    を特徴とするPONシステム。
  2. 複数のOSUと、
    経路を切り替えることで前記OSUのいずれかと接続可能である少なくとも1のONUと、
    1の前記OSUから他の前記OSUへ前記経路を切り替える際に、他の前記OSUと前記ONUとの時刻を同期させた後、他の前記OSUと前記ONUとの通信を開始させるコントローラと、
    を備えるPONシステムであって、
    前記コントローラは、
    前記ONUが、前記OSUとの通信異常時に前記OSUとのリンクを切断する機能を有し、前記機能の有効と無効を設定することができる場合に、
    前記経路を切り替える際に前記ONUを前記機能が無効である切替モードとし、前記経路を切り替えが完了したときに前記ONUを前記機能が有効である通常モードとすることを特徴とするONシステム。
  3. 前記コントローラは、他の前記OSUと前記ONUとの時刻を同期させる際に他の前記OSUに自身の時刻を記載した時刻合わせ信号を前記ONUへ送信させ、
    前記ONUは、前記時刻合わせ信号を受信した際に自身の時刻を前記時刻合わせ信号に記載される時刻に基づいて修正することを特徴とする請求項1又は2に記載のPONシステム。
  4. B(1≦B)分岐側と2分岐側を持つB:2光カプラをさらに備え、前記B:2光カプラでB分岐側の前記ONUと2分岐側の前記OSUとを接続したType BのPONプロテクションシステムが構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のPONシステム。
  5. 前記OSUが接続されるOSU側ポート及び前記ONUが接続されるONU側ポートを有し、前記OSU側ポートの任意の1つと前記ONU側ポートの任意の1つとを結合する光経路切替手段をさらに備え、
    前記コントローラは、他の前記OSUと前記ONUとの時刻を同期させる前に、前記光経路切替手段に対し、所望の前記OSU側ポートと前記ONU側ポートとを結合させ前記経路を切り替えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のPONシステム。
  6. 前記OSUが正常系OSUと1台の予備系OSUであり、
    C(1≦C)分岐側と2分岐側を持ち、C分岐側に前記ONUが接続され、2分岐側の一方に前記正常系OSUが接続される、前記正常系OSUの数と等しい数のC:2光カプラと、
    前記予備系OSUが接続されるOSU側ポート及び前記C:2光カプラの2分岐側の他方が接続されるONU側ポートを有し、前記OSU側ポートと前記ONU側ポートの任意の1つとを結合する光経路切替手段と、
    をさらに備え、
    前記コントローラは、他の前記OSUと前記ONUとの時刻を同期させる前又は後に、前記光経路切替手段に対し、所望の前記OSU側ポートと前記ONU側ポートとを結合させ前記経路を切り替えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のPONシステム。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載のPONシステムが備えるコントローラ。
  8. 請求項1から6のいずれかに記載のPONシステムが備えるOSU。
  9. 請求項1から6のいずれかに記載のPONシステムが備えるONU。
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