JP5932543B2 - 通信端末,テザリング制御プログラムおよび方法ならびに通信システム - Google Patents

通信端末,テザリング制御プログラムおよび方法ならびに通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP5932543B2
JP5932543B2 JP2012165358A JP2012165358A JP5932543B2 JP 5932543 B2 JP5932543 B2 JP 5932543B2 JP 2012165358 A JP2012165358 A JP 2012165358A JP 2012165358 A JP2012165358 A JP 2012165358A JP 5932543 B2 JP5932543 B2 JP 5932543B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
wireless communication
terminal
tethering
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012165358A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014027439A (ja
Inventor
岡田 誠
誠 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2012165358A priority Critical patent/JP5932543B2/ja
Publication of JP2014027439A publication Critical patent/JP2014027439A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5932543B2 publication Critical patent/JP5932543B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

この発明は、通信端末,テザリング制御プログラムおよび方法ならびに通信システムに関し、特にたとえば、他の端末および基地局の間に介在してテザリング通信を実現する通信端末,テザリング制御プログラムおよび方法ならびに通信システムに関する。
テザリング(tethering)とは、公衆網の基地局に携帯電話回線などを介して接続された通信端末(たとえばスマートフォン)を外部モデムやルータのように利用して、他の端末(たとえばモバイルPC)を公衆網ひいてはインターネットに接続する技術である。
従来、他の端末および基地局の間に介在してこのようなテザリングによる通信を実現する通信端末が、たとえば特許文献1,2に開示されている。
特表2011−520383号公報[H04W 8/24, H04M 11/00] 特表2011−530898号公報[H04W 88/04]
しかし、上記の背景技術では、通信端末および他の端末の間を無線LANで接続するので、消費電力が大きい問題があった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、通信端末,テザリング制御プログラムおよび方法ならびに通信システムを提供することである。
この発明の他の目的は、適切な通信方式によるテザリングが行える、通信端末,テザリング制御プログラムおよび方法ならびに通信システムを提供することである。
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明等は、この発明の理解を助けるために後述する実施形態との対応関係を示したものであって、この発明を何ら限定するものではない。
第1の態様は、他の端末との間で複数の無線通信方式による無線通信が可能であり、他の端末および基地局の間に介在して複数の無線通信方式を利用するテザリング通信を実現する通信端末であって、複数の無線通信方式による通信が可能な距離で他の端末と接続を試みるとき、複数の無線通信方式のうち、通信が可能な距離が最長の通信方式である第1通信方式で無線通信を開始する通信部、第1通信方式による無線通信における受信信号強度を測定する測定部、複数の無線通信方式の中から他の端末との間の距離に応じた方式を測定部で測定した受信信号強度に基づいて選択する選択部、およびテザリング通信第1通信方式から選択部で選択した方式による無線通信に変更する変更部を備える、通信端末である。
第1の態様では、通信端末(10)は、他の端末(2)との間で複数の無線通信方式による無線通信が可能であり、他の端末および基地局(4)の間に介在して複数の無線通信方式を利用するテザリング通信を実現する。このような通信端末において、通信部は、複数の無線通信方式のうち、通信が可能な距離が最長の通信方式である第1通信方式で無線通信を開始し(S1)、測定部は、第1通信方式による無線通信における受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indication)を測定し(S11)、選択部は、複数の無線通信方式の中から他の端末との間の距離に応じた方式を測定部で測定した受信信号強度に基づいて選択し(S13〜S25)、そして変更部は、無線通信部でのテザリング通信を第1通信方式から選択部で選択した方式による無線通信に変更する(S41,S43)。
なお、受信信号強度の測定とこれに続く無線通信方式の選択および変更は、ある実施例では他の端末からの要求に応じて行われるが、他の実施例では通信端末側で自発的に行われてもよい。
第1の態様によれば、複数の無線通信方式の中から他の端末との間の距離に応じた方式が選択されるので、適切な通信方式によるテザリングが行える。
の態様は、第1の態様に従属し、測定部は他の端末からの要求に応じて測定を行う。
の態様によれば、特に他の端末の数が多い場合に、消費電力を抑制できる。
の態様は、第の態様に従属し、他の端末からの要求には、当該他の端末自身で利用可能な無線通信方式を示す情報が付加され(図5(A))、当該通信端末自身および他の端末の間で共通する無線通信方式を特定する特定部(S9)をさらに備え、選択部は、特定部によって特定された複数の無線通信方式の中から選択を行う。
の態様によれば、他の端末で利用可能な無線通信方式を認識して、少なくとも2つの無線通信方式が共通していれば、それらの中から他の端末との間の距離に応じた方式を選択することで、テザリング時の消費電力を削減できる。
の態様は、第1ないしのいずれかの態様に従属し、選択部によって選択された方式を他の端末に通知する通知部をさらに備え、変更部は、通知部で通知した方式への変更許可が他の端末から得られた場合に変更を行う。
の態様では、通知部が、選択部によって選択された方式を他の端末に通知し(S29,S31)、変更部は、通知部で通知した方式への変更許可が他の端末から得られた場合(S37:YES)に変更を行う。なお、変更許可が得られなかった場合には、現方式が維持される(S37:NO→S39)。
の態様によれば、通信端末は、自身が選択した方式への変更を行うにあたって、他の端末に許可を求めるので、他の端末で不必要と判断された変更を回避できる。
第5の態様は、第4の態様に従属し、通知部で通知した方式への変更許可が他の端末から一定時間得られなかった場合に、選択部によって選択された方式を他の端末へ所定の回数送る。
第6の態様は、第1ないし5のいずれかの態様に従属し、変更部によって第1通信方式とは異なる方式に変更された無線通信を、当該無線通信の通信品質が閾値を下回ったとき第1通信方式に復帰させる復帰部をさらに備える。
第6の態様では、復帰部が、変更部によって第1通信方式とは異なる方式に変更された無線通信を、当該無線通信の通信品質(たとえば受信信号強度,通信速度など)が閾値を下回ったとき第1通信方式に復帰させる(S45:NO→S47〜S51)。
第6の態様によれば、通信端末および/または他の端末の移動によって両端末間の距離が遠くなっても、テザリング通信を続けることができる。
第7の態様は、第1の態様に従属し、選択部は、測定部で測定した受信信号強度と1つまたは複数の閾値(X,Y)との比較に基づいて選択を行う。
第7の態様によれば、閾値比較により選択を行うので、少ない処理量でテザリング制御が行える。
第8の態様は、他の端末(2)との間で複数の無線通信方式による無線通信が可能であり、他の端末および基地局(4)の間に介在して複数の無線通信方式を利用するテザリング通信を実現する通信端末(10)のCPU(24)を、複数の無線通信方式による通信が可能な距離で他の端末と接続を試みるとき、複数の無線通信方式のうち、通信が可能な距離が最長の通信方式である第1通信方式で無線通信を開始する通信部(S1)、第1通信方式による無線通信における受信信号強度を測定する測定部(S11)、複数の無線通信方式の中から他の端末との間の距離に応じた方式を測定部で測定した距離に基づいて選択する選択部(S13〜S25)、およびテザリング通信第1通信方式から選択部で選択した方式による無線通信に変更する変更部(S41,S43)として機能させる、テザリング制御プログラム(52)である。
第9の態様は、他の端末(2)との間で複数の無線通信方式による無線通信が可能であり、他の端末および基地局(4)の間に介在して複数の無線通信方式を利用するテザリング通信を実現する、通信端末(10)によるテザリング制御方法であって、複数の無線通信方式による通信が可能な距離で他の端末と接続を試みるとき、複数の無線通信方式のうち、通信が可能な距離が最長の通信方式である第1通信方式で無線通信を開始する通信ステップ(S1)、第1通信方式による無線通信における受信信号強度を測定する測定ステップ(S11)、複数の無線通信方式の中から他の端末との間の距離に応じた方式を測定ステップで測定した受信信号強度に基づいて選択する選択ステップ(S13〜S25)、およびテザリング通信第1通信方式から選択ステップで選択した方式による無線通信に変更する変更ステップ(S41,S43)を含む。
第10の態様は、第1端末(2)および第2端末(10)の間で複数の無線通信方式による無線通信が可能であり、第1端末および基地局(4)の間で第2端末を介した複数の無線通信方式を利用するテザリング通信を行う通信システム(1)であって、複数の無線通信方式による通信が可能な距離で他の端末と接続を試みるとき、複数の無線通信方式のうち、通信が可能な距離が最長の通信方式である第1通信方式で無線通信を開始する通信部(S1,S61)、第1通信方式による無線通信における受信信号強度を測定する測定部(S11)、複数の無線通信方式の中から第1端末および第2端末の間の距離に応じた方式を測定部で測定した受信信号強度に基づいて選択する選択部(S13〜S25)、およびテザリング通信第1通信方式から選択部で選択した方式による無線通信に変更する変更部(S41,S43,S91,S93)を備える。
なお、ある実施例では、測定部および選択部は第2端末に設けられ、これによって、特に他の端末の数が多い場合に、消費電力を抑制できる。
第8〜10の各態様によっても、第1の態様と同様に、適切な通信方式によるテザリングが行える。
この発明によれば、適切な通信方式によるテザリングを行える、通信端末,テザリング制御プログラムおよび方法ならびに通信システムが実現される。
この発明の一実施例であるスマートフォンの構成を示すブロック図である。 スマートフォンおよびPCを含む通信システムの構成を示すブロック図である。 PCの構成を示すブロック図である。 通信システムで行われるテザリング通信制御を示すシーケンス図である。 テザリング通信制御に用いられる制御信号に関する図解図であり、(A)がReqの、(B)がResの、そして(C)がAckのフォーマットを示す。 スマートフォン側のメインメモリの内容を示すメモリマップ図である。 PC側のメインメモリの内容を示すメモリマップ図である。 スマートフォン側のCPUによるテザリング選択処理の一部を示すフロー図である。 スマートフォン側のCPUによるテザリング選択処理の他の一部を示すフロー図である。 PC側のCPUによるテザリング選択処理の一部を示すフロー図である。 PC側のCPUによるテザリング選択処理の他の一部を示すフロー図である。 通信システムで利用可能な各無線通信方式における出力(消費電力)および到達距離の目安を示すテーブル図である。
図1には、スマートフォン10のハードウエア構成が示される。図1を参照して、この発明の一実施例であるスマートフォン10はCPU24を含む。CPU24には、キー入力装置26、タッチパネル32、メインメモリ34、フラッシュメモリ36、Wi−Fi(登録商標)方式(以下、第1通信方式ともいう)で無線通信を行うためのWi−Fi回路38(以下、第1通信回路38ともいう)、Bluetooth(登録商標)方式(以下、第2通信方式ともいう)で無線通信を行うためのBluetooth回路40(以下、第2通信回路40ともいう)、およびNFC(Near Field Communication)方式(以下、第3通信方式ともいう)で無線通信を行うためのNFC回路42(以下、第3通信回路42ともいう)が接続され、さらに、無線通信回路14を介してアンテナ12が、A/Dコンバータ16を介してマイク18が、D/Aコンバータ20を介してスピーカ22が、そしてドライバ28を介してディスプレイ30が、それぞれ接続される。
アンテナ12は、公衆網6の基地局4(図2参照:後述)からの無線信号を捕捉(受信)し、また、無線通信回路14からの無線信号を放出(送信)する。無線通信回路14は、アンテナ12で受信された無線信号を復調および復号化し、また、CPU24からの信号を符号化および変調する。マイク18は、音波をアナログの音声信号に変換し、A/Dコンバータ16は、マイク18からの音声信号をディジタルの音声データに変換する。D/Aコンバータ20は、CPU24からの音声データをアナログの音声信号に変換し、スピーカ22は、D/Aコンバータ20からの音声信号を音波に変換する。
キー入力装置26は、ユーザによって操作される各種のキー,ボタン(図示せず)などで構成され、操作に応じた信号(コマンド)をCPU24に入力する。ドライバ28は、CPU24からの信号に応じた画像をディスプレイ30に表示する。タッチパネル32は、ディスプレイ30の表示面に設けられ、タッチ点の位置(座標)を示す信号をCPU24に入力する。
メインメモリ34は、たとえばSDRAMなどで構成され、CPU24に各種の処理を実行させるためのプログラム,データなど(図6参照)を記憶する共に、CPU24に必要な作業領域を提供する。フラッシュメモリ36は、たとえばNAND型のフラッシュメモリで構成され、プログラムなどの保存領域として利用される。
Wi−Fi回路38は、アンテナ38aを有し、他の端末(たとえばPC2:図2,図3参照)とWi−Fi方式で無線通信を行う。Bluetooth回路40は、アンテナ40aを有し、他の端末(たとえばPC2)とBluetooth方式で無線通信を行う。NFC回路42は、アンテナ42aを有し、他の端末(たとえばPC2)とNFC方式で無線通信を行う。
ここで、上記の各無線通信方式における出力および到達距離の目安を、図12のテーブルに示す。この実施例では、Wi−Fi方式については“802.11b/11g規格”を、Bluetooth方式については“Class 2”を採用する。したがって、利用可能なWi−Fi,BluetoothおよびNFCの3方式を互いに比べると、出力(消費電力)の比率は260:2.5:微小値(≪2.5)となり、到達距離の比率は100:10:0.1となる。
CPU24は、図6に示すようなメインメモリ34に記憶されたプログラム(52〜56)に従って、他のハードウエア(12〜22,26〜42)を利用しつつ、図8〜図9に示すようなテザリング制御処理を実行する。
以上のように構成されたスマートフォン10では、図示しないメニュー画面を通して、通話を行う通話モード、Webページの閲覧や電子メールの送受信等を行うデータ通信モード,テザリング通信を行うテザリング通信モードなどを選択することができる。
通話モードが選択されると、スマートフォン10は、通話装置として機能する。詳しくは、キー入力装置26によって発呼操作が行われると、CPU24は、無線通信回路14を制御して発呼信号を出力する。出力された発呼信号は、アンテナ12を介して出力され、たとえば基地局4および公衆網6(図2参照:後述)を経て相手の電話機に伝達される。電話機は、着信音などによる呼び出しを開始する。相手が着呼操作を行うと、CPU24は通話処理を開始する。一方、相手からの発呼信号がアンテナ12によって捕捉されると、無線通信回路14は着信をCPU24に通知し、CPU24は、スピーカ22からの着信音や図示しないバイブレータの振動などによる呼び出しを開始する。キー入力装置26によって着呼操作が行われると、CPU24は通話処理を開始する。
通話処理は、たとえば、次のように行われる。相手から送られてきた受話音声信号は、アンテナ12によって捕捉され、無線通信回路14によって復調および復号化を施された後、D/Aコンバータ20を経てスピーカ22に与えられる。これにより、スピーカ22から受話音声が出力される。一方、マイク18によって取り込まれた送話音声信号は、A/Dコンバータ16を経て無線通信回路14に送られ、無線通信回路14によって符号化および変調を施された後、アンテナ12を通して相手に送信される。相手の電話機でも、送話音声信号の復調および復号化が行われ、送話音声が出力される。
データ通信モードが選択されると、スマートフォン10はデータ通信装置として機能する。詳しくは、CPU24は、無線通信回路14を介して公衆網6の基地局4と接続してデータ通信を行うことで、公衆網6を含むインターネット上のサーバ(図示せず)に蓄積されたハイパーテキストデータや電子メールデータを取得し、これに基づくWebページや電子メールをドライバ28を介してディスプレイ30に表示する。
テザリング通信モードが選択されると、スマートフォン10は、たとえば図2に示すように、他の端末であるPC2と公衆網6の基地局4との間に介在してテザリング通信を実現する通信端末(テザリング制御装置)として機能する。言い換えると、PC2および基地局4の間でスマートフォン10を介したテザリング通信を行う通信システム1が構成される。
詳しくは、CPU24は、まず無線通信回路14を介して基地局4と接続し、さらにWi-Fi回路38を介してPC2と接続して、テザリング制御を開始する。これにより、PC2は、スマートフォン10を介して基地局4と通信可能になり、ひいてはインタネット上のリソースを利用できるようになる。
ここで、PC2の構成について説明する。図3を参照して、PC2はCPU102を含む。CPU102には、キー入力装置104、ポインティングデバイス110、メインメモリ112、フラッシュメモリ114、Wi−Fi回路116、Bluetooth回路118およびNFC回路120が接続され、さらに、ドライバ106を介してディスプレイ108が接続される。
キー入力装置104は、ユーザによって操作される各種のキー,ボタン(図示せず)などで構成され、操作に応じた信号(コマンド)をCPU102に入力する。ドライバ106は、CPU102からの信号に応じた画像をディスプレイ108に表示する。ポインティングデバイス110は、マウス,タッチパッドなどで構成され、ディスプレイ108の画面上の位置(座標)を示す信号をCPU102に入力する。
メインメモリ112は、たとえばSDRAMなどで構成され、CPU102に各種の処理を実行させるためのプログラム,データなど(図7参照)を記憶する共に、CPU102に必要な作業領域を提供する。フラッシュメモリ114は、たとえばNAND型のフラッシュメモリで構成され、プログラムなどの保存領域として利用される。
Wi−Fi回路116は、アンテナ116aを有し、他の端末(たとえばスマートフォン10:図1参照)とWi−Fi方式で無線通信を行う。Bluetooth回路118は、アンテナ118aを有し、他の端末(たとえばスマートフォン10)とBluetooth方式で無線通信を行う。NFC回路120は、アンテナ120aを有し、他の端末(たとえばスマートフォン10)とNFC方式で無線通信を行う。なお、各無線通信方式における出力および到達距離は、先に説明したとおりである(図12参照)。
CPU102は、メインメモリ112に記憶されたプログラム(152〜156)に従って、他のハードウエア(104〜120)を利用しつつ、図10〜図11に示すようなテザリング制御処理を実行する。
スマートフォン10は、以上のように構成されたPC2と共働して、図4に示すようなシーケンスに従うテザリング制御を行う。最初、スマートフォン10は、基地局4との間で公衆網接続処理を実行する。スマートフォン10および基地局4の各々の通信状態がActiveになった後、スマートフォン10に対してテザリング機能をON(テザリング通信モードを選択)するユーザ操作が行われると、スマートフォン10は、引き続きPC2との間でWi−Fi方式によるテザリング接続処理を実行する。これによりPC2の通信状態がActiveになると、PC2および基地局4の間でスマートフォン10を介したテザリングによる通信が開始される。
このように、PC2とスマートフォン10との間は、当初、Wi-Fi方式で接続される。その後、PC2からスマートフォン10へ通信方式変更要求(Req)が送られると、スマートフォン10は、PC2との間のWi-Fi通信における受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indication)を測定し、このRSSIに基づいて、PC2との間の距離に応じた無線通信方式を決定する。
詳しくは、図5(A)に示すように、Reqには、通信方式変更を要求するメッセージに加えて、PC2が保有する通信方式(ここではWi-Fi,BluetoothおよびNFC)が記述されており、スマートフォン10は、これを自機が保有する通信方式(ここではWi-Fi,BluetoothおよびNFC)と比較して、両者に共通の通信方式(ここではWi-Fi,BluetoothおよびNFC)を特定し、その中から最適な無線通信方式を選択する。スマートフォン10は、例えば電力消費が低い通信方式を最適な無線通信方式として選択する。
その後、スマートフォン10は、図5(B)に示すような通信方式変更応答(Res)をPC2に送信する。Resには、通信方式変更要求に対する応答メッセージと共に、上記のように決定した新たな通信方式が記述される。
PC2は、Resを受信すると、そこに記述された新たな通信方式への切り替えの可否を問うダイアログを表示する。そして、ユーザ操作に応じて、図5(C)に示すような通信方式変更応答(Ack)をスマートフォン10に送信する。Ackには、通信方式変更応答に対する確認メッセージと共に、新方式への変更の可否(OKまたはNG)が記述される。
変更OKの場合、スマートフォン10は、基地局4との間の公衆網接続を維持しつつ、PC2との間でWi−Fi切断処理を実行する。これにより、スマートフォン10では、基地局4との通信状態はActiveに保たれる一方、PC2の通信状態はIdleとなる。その後、スマートフォン10は、PC2との間で新方式によるテザリング接続処理を実行する。これによりPC2およびスマートフォン10の各々の通信状態がActiveになると、PC2および基地局4の間でスマートフォン10を介したテザリングによる通信が開始される。
以上のようなテザリング制御は、スマートフォン10のCPU24がメインメモリ34に記憶された図6に示す各種のプログラム(52〜56)およびデータ(62〜70)に基づいて図8〜図9に示すフローに従う処理を実行する一方、PC2のCPU102がメインメモリ112に記憶された図7に示す各種のプログラム(152〜156)およびデータ(162〜168)に基づいて図10〜図11に示すフローに従う処理を実行することにより実現される。
詳しくは、まずスマートフォン10側に関し、図6を参照して、メインメモリ34はプログラム領域50およびデータ領域60を含み、プログラム領域50にはテザリング制御プログラム52,データ通信制御プログラム54および入出力制御プログラム56などが、データ領域60には現通信方式情報62,RSSI情報64,自機(スマートフォン10)保有通信方式情報66,相手(PC2)保有通信方式情報68および表示画像データ70などが、それぞれ記憶される。
なお、図示は省略するが、プログラム領域50には、先述した通話モードおよびデータ通信モードなどを実現するための各種制御プログラムも記憶される。
テザリング制御プログラム52は、図4に示したテザリング制御を実現するためのスマートフォン10側のプログラムであり、図8〜図9のフローに従う処理をCPU24に実行させる。
データ通信制御プログラム54は、Wi-Fi,BluetoothおよびNFCの各方式で相手(PC2)とデータ通信を行うための制御プログラムであり、テザリング制御プログラム52によって利用される。入出力制御プログラム56は、キー入力装置26およびタッチパネル32からの入力およびディスプレイ30への出力を制御するためのプログラムであり、テザリング制御プログラム52によって利用される。
現通信方式情報62は、現時点で利用されているスマートフォン10およびPC2間の通信方式を示す情報であり、具体的にはWi-Fi,BluetoothおよびNFCのいずれか1つがデータ通信制御プログラム54によって書き込まれる(たとえば新方式が採用される度に更新される)。RSSI情報64は、現時点でのWi-Fi通信におけるRSSIの値を示す情報であり、データ通信制御プログラム54によって書き込まれる(たとえば1/60秒毎に更新される)。
自機保有通信方式情報66は、自機つまりスマートフォン10が保有している通信方式を示す情報であり、この実施例ではWi-Fi,BluetoothおよびNFCがデータ通信制御プログラム54によって書き込まれる。相手保有通信方式情報68は、相手つまりPC2が保有している通信方式を示す情報であり、この実施例では図5(B)に示されるようなPC2からのResに基づいてWi-Fi,BluetoothおよびNFCがテザリング制御プログラム52によって書き込まれる。
表示画像データ70は、新たに決定された新方式やエラー発生を報知するための画像データであり、テザリング制御プログラム52によって書き込まれた後、入出力制御プログラム56によって読み出されてディスプレイ30に表示にされる。
以下、CPU24の具体的な動作を説明する。図8を参照して、CPU24は、最初、ステップS1でPC2とWi−Fiで接続して通信を開始する。次に、PC2から通信方式変更要求メッセージ(Req:図4,図5(A)参照)を受信したか否かをステップS3で判別し、NOであれば所定の待機時間(たとえば1秒)を経て同様の判別を繰り返す。ステップS1でYESであれば、ステップS5に進み、受信したReqから相手(PC2)の保有する通信方式情報を取得する。ここで取得された情報は、相手保有通信方式情報67としてデータ領域50に書き込まれる。
次に、ステップS9で、相手保有通信方式情報68と自機保有通信方式情報66とのANDをとり、AND結果から両者に共通する通信方式を特定した後、ステップS11に進んで、PC2とのWi−Fi通信におけるRSSIの値[dBm]を測定する。この測定値は、RSSI情報64としてデータ領域50に書き込まれる。そして、ステップS13〜S25を通じ、ステップS9の特定結果(共通の通信方式)およびステップS11の測定結果(RSSI値)に基づいて新通信方式を決定する。
詳しくは、まずステップS13で、RSSI値が閾値X[dBm]を越えているかを判別し、ステップS13でYESであれば、共通の通信方式はNFC方式を含むか否かを、ステップS15でさらに判別する。そして、ステップS15でYESであれば、ステップS17で新通信方式をNFC方式に決定(新通信方式情報62にNFCをセット)した後、ステップS27に進む。
ステップ13でNOまたはステップS15でNOであれば、ステップS19に進む。ステップS19では、RSSI値が閾値Y[dBm](ただしY<X)を越えているかを判別し、ステップS19でYESであれば、共通の通信方式はBluetooth方式を含むか否かを、ステップS21でさらに判別する。そして、ステップS21でYESであれば、ステップS23で新通信方式をBluetooth方式に決定(新通信方式情報62にBluetoothをセット)した後、ステップS27に進む。
ステップ19でNOまたはステップS21でNOであれば、ステップS25に進んで、新通信方式をWi−Fi方式に決定(新通信方式情報62にWi−Fiをセット)する。その後、ステップS27に進む。
図9を参照して、ステップS27では、こうして決定した新通信方式をディスプレイ30に表示する。具体的には、新通信方式を示す表示画像データ70をデータ領域60に書き込んで、これに基づく画像をドライバ28に命じてディスプレイ30に表示させる。次に、ステップS29で、決定した新通信方式について記述した通信方式変更応答メッセージ(Res:図5(B)参照)を作成し、作成したResをステップS31でPC2に送信する(図4参照)。
その後、ステップS33で、PC2から通信方式変更確認メッセージ(Ack:図4,図5(C)参照)を受信したか否かを判別し、YESであればステップS37に進む。Resを送信してから所定時間(たとえば30秒)が経過してもPC2からのAckがなければ、ステップS35でエラー表示を行い、その後、ステップ3に戻って上記と同様の処理を繰り返す。なお、Resの送信からたとえば30秒が経過した時点でResの再送を行い、再送から30秒が経過してもAckがない場合にエラー表示を行うようにしてもよいし、エラー表示の前にResの再送を所定回数(たとえば3回)繰り返すようにしてもよい。
ステップS37では、受信したAckを参照して、通信方式変更:OKか否かを判別する。ステップS37でNOつまり通信方式変更:NGであれば、ステップS39で現方式での通信維持を決定した後、ステップS45に進む。ステップS37でYESであれば、ステップS41に進み、PC2との間の現方式での通信を切断する。そしてステップS43で、PC2との間を新方式(ステップS13〜S25で決定した新通信方式)で接続して通信を再開した後、ステップS45に進む。
ステップS45では、現時点の通信方式はWi−Fi方式か否かを現通信方式情報62に基づいて判別し、YESであれば、ステップS11に戻って上記と同様の処理を繰り返す。ステップS45でNOであれば、ステップS47に移り、PC2との間の通信品質(たとえば受信信号強度,通信速度など)が閾値を下回ったか否かを判別する。ステップS47でNOであれば、所定の待機期間(たとえば1秒)を経て同様の判別を繰り返す。
ステップS47でYESであれば、ステップS49に進み、PC2との間の現方式での通信を切断する。そしてステップS51で、PC2との間をWi−Fi方式で接続して通信を再開した後、ステップS11に戻って上記と同様の処理を繰り返す。
次にPC2側に関し、図7を参照して、メインメモリ112はプログラム領域150およびデータ領域160を含み、プログラム領域150にはテザリング制御プログラム152,データ通信制御プログラム154および入出力制御プログラム156などが、データ領域160には現通信方式情報162,自機(PC2)保有通信方式情報164,相手(スマートフォン10)保有通信方式情報166および表示画像データ168などが、それぞれ記憶される。
なお、図示は省略するが、プログラム領域150には、インターネット上のサーバ(図示せず)とデータ通信を行うための制御プログラムなども記憶される。
テザリング制御プログラム152は、図4に示したテザリング制御を実現するためのPC2側のプログラムであり、データ領域160を参照しつつ図10〜図11のフローに従う処理をCPU102に実行させる。
データ通信制御プログラム154は、Wi-Fi,BluetoothおよびNFCの各方式で相手(スマートフォン10)とデータ通信を行うための制御プログラムであり、テザリング制御プログラム152によって利用される。入出力制御プログラム156は、キー入力装置104およびポインティングデバイス110からの入力およびディスプレイ108への出力を制御するためのプログラムであり、テザリング制御プログラム152によって利用される。
現通信方式情報162は、現時点で利用されているスマートフォン10およびPC2間の通信方式を示す情報であり、具体的にはWi-Fi,BluetoothおよびNFCのいずれか1つがデータ通信制御プログラム154によって書き込まれる(たとえば新方式が採用される度に更新される)。
自機保有通信方式情報164は、自機つまりPC2が保有している通信方式を示す情報であり、この実施例ではWi-Fi,BluetoothおよびNFCがデータ通信制御プログラム154によって書き込まれる。相手保有通信方式情報166は、相手つまりスマートフォン10が保有している通信方式を示す情報であり、この実施例ではWi-Fi,BluetoothおよびNFCがテザリング制御プログラム152によって書き込まれる。
表示画像データ70は、通信方式切り替えの可否を問うダイアログを表示したりエラー発生を報知したりするための画像データであり、テザリング制御プログラム152によって書き込まれた後、入出力制御プログラム156によって読み出されてディスプレイ108に表示にされる。
以下、CPU102の具体的な動作を説明する。図10を参照して、CPU102は、最初、ステップS61でスマートフォン10とWi−Fiで接続して通信を開始する。次に、通信方式変更イベントがあったか否かをステップS63で判別し、NOであれば所定の待機時間(たとえば1秒)を経て同様の判別を繰り返す。ユーザによって通信方式を変更する操作が行われたり、図示しないタイムテーブルに登録されている通信方式変更タイミングが到来したりすると、ステップS63でYESと判別して、ステップS65に進む。
ステップS65では、自機保有通信方式情報164に基づく通信方式変更要求メッセージ(Req:図4,図5(A)参照)をスマートフォン10に送信する。その後、ステップS67で、スマートフォン10から通信方式変更応答メッセージ(Res:図4,図5(B)参照)を受信したか否かを判別し、YESであればステップS71に進む。Reqを送信してから所定時間(たとえば30秒)が経過してもスマートフォン10からのResがなければ、ステップS69でエラー表示を行い、その後、ステップS63に戻って上記と同様の処理を繰り返す。なお、Reqの送信からたとえば30秒が経過した時点でReqの再送を行い、再送から30秒が経過してもResがない場合にエラー表示を行うようにしてもよいし、エラー表示の前にReqの再送を所定回数(たとえば3回)繰り返すようにしてもよい。
ステップS71では、受信したResから、スマートフォン10側で決定された新通信方式を示す情報を取得する。そして、この新通信方式が現通信方式情報162の示す通信方式と一致するか否かをステップS73で判別し、YESであればステップS89(後述)に進む。ステップS73でNOであれば、通信方式切り替えの可否を問うダイアログをディスプレイ108に表示する。具体的には、このようなダイアログを示す表示画像データ168をデータ領域160に書き込んで、これに基づく画像をドライバ106に命じてディスプレイ108に表示させる。
その後、ステップS77で、キー入力装置104やポインティングデバイス110を介してOKを示すユーザ操作が行われたか否かを判別する。ステップS77でYESであれば、ステップS79で通信方式変更:OKとして、ステップS83に進む。ステップS77でNOであれば、ステップS81で通信方式変更:NGとして、ステップS83に進む。
図11を参照して、ステップS83では、通信方式変更確認メッセージ(Ack:図5(C)参照)を作成し、そして、作成したAckをステップS85でスマートフォン10に送信する(図4参照)。その後、ステップS87で、受信したAckを参照して、通信方式変更がOKか否かを判別する。ステップS87でNOつまり通信方式変更:NGであれば、ステップS89に従って、現方式での通信維持を決定する。そしてステップS63に戻り、上記と同様の処理を繰り返す。
ステップS87でYESであれば、ステップS91に進み、スマートフォン10との間の現方式での通信を切断する。そしてステップS93で、スマートフォン10との間を新方式(スマートフォン10側で決定された新通信方式)で接続して通信を再開した後、ステップS63に戻る。
以上から明らかなように、この実施例では、通信端末であるスマートフォン10は、他の端末であるPC2との間で複数の無線通信方式たとえばWi-Fi,BluetoothおよびNFCの3方式による無線通信が可能であり、PC2および基地局4の間に介在してテザリング通信を実現する。
スマートフォン10のCPU24は、複数の無線通信方式のうち到達距離が最長の第1通信方式であるWi−Fi方式で無線通信を開始し(S1)、Wi-Fi方式による無線通信における受信信号強度(RSSI)を測定し(S11)、3方式の中からPC2との間の距離に応じた方式を測定したRSSIに基づいて選択し(S13〜S25)、そして無線通信を、選択した方式による無線通信に変更する(S41,S43)。したがって、複数の無線通信方式の中からPC2との間の距離に応じた方式が選択されるので、小さな消費電力でテザリングを行える。
なお、この実施例では、第1通信方式としてWi−Fi方式と、第1通信方式とは異なる方式として第2通信方式であるBluetooth方式および第3通信方式であるNFC方式とを含み、これら3方式の間で切り替えを行うが、変形例では、NFC方式に代えてZigBee(登録商標)方式(以下、第4通信方式ともいう)を含んでもよい(図12)。つまり、スマートフォン10はNFC回路42に代えてZigBee回路(図示せず)を備え、PC2もNFC回路120に代えてZigBee回路(図示せず)を備えてよい。たとえば、ZigBee方式での出力を60mW、到達距離を30mとして、利用可能なWi−Fi,ZigBeeおよびBluetoothの3方式の間で比較すると、出力(消費電力)の比率は260:60:2.5となり、到達距離の比率は100:30:10となる。この場合も、閾値X,Yを適宜な値に設定することで、スマートフォン10およびPC2間の距離の応じた無線通信方式の切り替えが行える。
他の実施例では、第1通信方式としてWi−Fi方式と、第1通信方式とは異なる方式として第2通信方式であるBluetooth方式とを含み、これら2方式の間で切り替えが行われてもよい。この場合、閾値は1個あればよい。
その他の実施例では、第1通信方式としてWi−Fi方式と、第1通信方式とは異なる方式として第2通信方式であるBluetooth方式,第4通信方式であるZigbee方式および第3通信方式であるNFC方式とを含み、これら4方式の間で切り替えが行われてもよい。または、第1通信方式としてWi−Fi方式と、第1通信方式とは異なる方式としてClass1〜3のBluetooth方式とを含み、これら4方式の間で切り替えが行われてもよい。これらの場合、閾値は3個必要となる。
なお、この実施例では、複数の無線通信方式のうち到達距離が最長の第1通信方式であるWi−Fi方式で無線通信を開始したが、他の通信方式で無線通信を開始してもよい。たとえば、第1〜第3通信方式の間で切り替えを行う場合、到達距離が2番目に長い第2通信方式であるBluetooth方式で無線通信を開始して、Bluetooth通信でのRSSIに基づいて、到達距離が最長の第1通信方式であるWi−Fi方式への切り替えを行ったり、到達距離が最短のNFC方式への切り替えを行うような制御も可能である。ただし、到達距離が最長の第1通信方式で無線通信を開始した方が、スムーズに無線通信を開始できる。
なお、この実施例では、スマートフォン10は、PC2からのReqに応じてRSSIの測定を行い、測定結果に基づき新通信方式を決定したが、変形例では、スマートフォン10自身の判断でRSSIの計測を行って新通信方式を決定してもよい。つまり、図4のシーケンスにおいて、PC2とスマートフォン10の間でやり取りされるReq,ResおよびAckの矢印が反対向きとなってもよい。
より具体的には、Wi−Fi方式でのテザリング通信中に、スマートフォン10が自発的に(たとえば所定のタイムスケジュールにより)RSSIの計測を行って新通信方式を決定し、決定した新通信方式を含むReqをPC2に送信する。PC2は、新通信方式への変更の可否をユーザに問い、ユーザの判断結果(通信方式変更:OKまたはNG)を含むResをスマートフォン10に送信する。スマートフォン10は、Resが通信方式変更:OKを示す場合は通信方式の変更を行い、NGの場合は現通信方式を維持しつつ、PC2にAckを返す。
ただし、上記変形例のようなシーケンスの場合、スマートフォン10は、事前に相手(PC2)の保有する通信方式を確認しておく必要があるので、たとえば、Reqの送信に先立って、保有通信方式に関する問い合わせ(もう1つのReq)を送信し、これに対する応答(もう1つのRes)を受信し、さらに受信の確認(もう1つのAck)を送信することになるので、通信量が増大する。そして、このような通信量の増大は、相手(PC2のようなクライアント)の数が多い場合、特に顕著となる。したがって、通信量を抑制する観点からは、一般に、相手からの要求に応じてRSSIの計測および新通信方式の決定を行う方が、自発的にこれらを行うよりも好ましい。
以上では、スマートフォン10について説明したが、この発明は、他の端末との間で複数の無線通信方式による無線通信が可能な通信端末(特にスマートフォン,フューチャーフォン,タブレットPC,携帯情報端末といった多機能携帯端末)に適用できる。
1 …通信システム
2 …PC(他の端末)
4 …基地局
6 …公衆網
10 …スマートフォン(通信端末)
24,102 …CPU
34,112 …メインメモリ
38,116 …Wi−Fi回路
40,118 …Bluetooth回路
42,120 …NFC回路

Claims (10)

  1. 他の端末との間で複数の無線通信方式による無線通信が可能であり、前記他の端末および基地局の間に介在して前記複数の無線通信方式を利用するテザリング通信を実現する通信端末であって、
    前記複数の無線通信方式による通信が可能な距離で前記他の端末と接続を試みるとき、前記複数の無線通信方式のうち、通信が可能な距離が最長の通信方式である第1通信方式で無線通信を開始する通信部、
    前記第1通信方式による無線通信における受信信号強度を測定する測定部、
    前記複数の無線通信方式の中から前記他の端末との間の距離に応じた方式を前記測定部で測定した受信信号強度に基づいて選択する選択部、および
    前記テザリング通信前記第1通信方式から前記選択部で選択した方式による無線通信に変更する変更部を備える、通信端末。
  2. 前記測定部は前記他の端末からの要求に応じて測定を行う、請求項1記載の通信端末。
  3. 前記他の端末からの要求には、当該他の端末自身で利用可能な無線通信方式を示す情報が付加され、
    当該通信端末自身および前記他の端末の間で共通する無線通信方式を特定する特定部をさらに備え、
    前記選択部は、前記特定部によって特定された複数の無線通信方式の中から選択を行う、請求項記載の通信端末。
  4. 前記選択部によって選択された方式を前記他の端末に通知する通知部をさらに備え、
    前記変更部は、前記通知部で通知した方式への変更許可が前記他の端末から得られた場合に変更を行う、請求項1ないしのいずれかに記載の通信端末。
  5. 前記通知部で通知した方式への変更許可が前記他の端末から一定時間得られなかった場合に、前記選択部によって選択された方式を前記他の端末へ所定の回数送る、請求項4記載の通信端末。
  6. 前記変更部によって前記第1通信方式とは異なる方式に変更された無線通信を、当該無線通信の通信品質が閾値を下回ったとき、前記通信が可能な距離が最長の方式である第1通信方式に復帰させる復帰部をさらに備える、請求項1ないし5のいずれかに記載の通信端末。
  7. 前記選択部は、前記測定部で測定した受信信号強度と1つまたは複数の閾値との比較に基づいて選択を行う、請求項1記載の通信端末。
  8. 他の端末との間で複数の無線通信方式による無線通信が可能であり、前記他の端末および基地局の間に介在して前記複数の無線通信方式を利用するテザリング通信を実現する通信端末のCPUを、
    前記複数の無線通信方式による通信が可能な距離で前記他の端末と接続を試みるとき、前記複数の無線通信方式のうち、通信が可能な距離が最長の通信方式である第1通信方式で無線通信を開始する通信部、
    前記第1通信方式による無線通信における受信信号強度を測定する測定部、
    前記複数の無線通信方式の中から前記他の端末との間の距離に応じた方式を前記測定部で測定した受信信号強度に基づいて選択する選択部、および
    前記テザリング通信前記第1通信方式から前記選択部で選択した方式による無線通信に変更する変更部として機能させる、テザリング制御プログラム。
  9. 他の端末との間で複数の無線通信方式による無線通信が可能であり、前記他の端末および基地局の間に介在して前記複数の無線通信方式を利用するテザリング通信を実現する、通信端末によるテザリング制御方法であって、
    前記他の端末との間で前記複数の無線通信回路に対応する複数の無線通信方式による無線通信が可能な距離で前記他の端末との接続を試みるとき、前記複数の無線通信方式のうち、通信が可能な距離が最長の通信方式である第1通信方式で無線通信を開始する通信ステップ、
    テザリング通信が可能な範囲内に存在する前記他の端末との距離を調べるため、前記第1通信方式による無線通信における受信信号強度を測定する測定ステップ、
    前記複数の無線通信方式の中から前記他の端末との間の距離に応じた方式を前記測定ステップで測定した受信信号強度に基づいて選択する選択ステップ、および
    前記テザリング通信前記第1通信方式から前記選択ステップで選択した方式による無線通信に変更する変更ステップを含む、テザリング制御方法。
  10. 第1端末および第2端末の間で複数の無線通信方式による無線通信が可能であり、前記第1端末および基地局の間で前記第2端末を介した前記複数の無線通信方式を利用するテザリング通信を行う通信システムであって、
    前記複数の無線通信方式による通信が可能な距離で前記他の端末と接続を試みるとき、前記複数の無線通信方式のうち、通信が可能な距離が最長の通信方式である第1通信方式で無線通信を開始する通信部、
    テザリング通信が可能な範囲内に存在する前記他の端末との距離を調べるため、前記第1通信方式による無線通信における受信信号強度を測定する測定部、
    前記複数の無線通信方式の中から前記第1端末および前記第2端末の間の距離に応じた方式を前記測定部で測定した受信信号強度に基づいて選択する選択部、および
    前記テザリング通信前記第1通信方式から前記選択部で選択した方式による無線通信に変更する変更部を備える、通信システム。
JP2012165358A 2012-07-26 2012-07-26 通信端末,テザリング制御プログラムおよび方法ならびに通信システム Expired - Fee Related JP5932543B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012165358A JP5932543B2 (ja) 2012-07-26 2012-07-26 通信端末,テザリング制御プログラムおよび方法ならびに通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012165358A JP5932543B2 (ja) 2012-07-26 2012-07-26 通信端末,テザリング制御プログラムおよび方法ならびに通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014027439A JP2014027439A (ja) 2014-02-06
JP5932543B2 true JP5932543B2 (ja) 2016-06-08

Family

ID=50200718

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012165358A Expired - Fee Related JP5932543B2 (ja) 2012-07-26 2012-07-26 通信端末,テザリング制御プログラムおよび方法ならびに通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5932543B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6072719B2 (ja) * 2014-03-18 2017-02-01 Necプラットフォームズ株式会社 無線通信装置及び通信方式設定方法
JP2015186214A (ja) * 2014-03-26 2015-10-22 Necプラットフォームズ株式会社 代替通信端末、代替通信システム、代替通信方法および代替通信プログラム
JP6385205B2 (ja) 2014-09-01 2018-09-05 キヤノン株式会社 通信装置、通信装置の制御方法およびプログラム
JP5842072B1 (ja) * 2015-02-25 2016-01-13 オーデリック株式会社 照明システム
JP2017011512A (ja) * 2015-06-23 2017-01-12 日本電気株式会社 端末、システム、通信方法
US10568127B2 (en) 2015-09-29 2020-02-18 Huawei Technologies Co., Ltd. Method and device for determining data transmission scheme
JP6846037B2 (ja) * 2017-03-29 2021-03-24 公立大学法人岩手県立大学 車載クラウドレット
JP6721190B2 (ja) * 2018-01-19 2020-07-08 Necプラットフォームズ株式会社 通信システム

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3671881B2 (ja) * 2001-07-18 2005-07-13 ソニー株式会社 通信システムおよび方法、情報処理装置および方法、通信端末および方法、拡張装置、並びにプログラム
JP2006279586A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Nec Corp 携帯通信機器およびその携帯通信機器を含む通信システム
JP2009027360A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Fujitsu Ltd 通信仲介装置
JP5219431B2 (ja) * 2007-08-20 2013-06-26 キヤノン株式会社 無線通信システム及びその制御方法、画像入出力装置及びその制御方法、並びにプログラム
JP5176706B2 (ja) * 2007-09-12 2013-04-03 株式会社リコー 携帯端末装置、情報通信方法、および携帯端末装置で実行されるプログラム。
JP2009147896A (ja) * 2007-09-12 2009-07-02 Ricoh Co Ltd 情報処理システム、情報処理装置、情報通信方法、および情報処理装置で実行されるプログラム。
US8537762B2 (en) * 2009-04-27 2013-09-17 Qualcomm Incorporated System and method for optimally transferring data traffic on networks
JP5165646B2 (ja) * 2009-07-07 2013-03-21 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 通信端末および通信制御方法
US8515500B2 (en) * 2010-09-16 2013-08-20 Qualcomm Incorporated Power conservation in wireless client terminals and system latency reduction using a proxy device
JP2013126046A (ja) * 2011-12-13 2013-06-24 Fujitsu Mobile Communications Ltd 無線通信装置、テザリング制御方法及びテザリング制御プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014027439A (ja) 2014-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5932543B2 (ja) 通信端末,テザリング制御プログラムおよび方法ならびに通信システム
JP7324276B2 (ja) サイドリンクのリンク障害検出方法及び端末
CN103139370B (zh) 通信电子装置、显示装置和装置间切换通话的方法
CN102395102B (zh) 丢失移动终端的处理方法、相关设备和通信系统
JP4894532B2 (ja) 通信装置、通信システム、通信方法及び通信プログラム
CN113438627B (zh) 一种中继ue确定方法及设备
CN111436139B (zh) 一种模式控制方法、终端和网络侧设备
CN110234124B (zh) 信息传输方法及终端设备
CN101032184B (zh) 一种移动通信设备上的壁纸设置的方法
JP2012147314A (ja) 携帯端末装置および通信切替方法
CN110944306A (zh) 一种旁链路的链路释放方法及终端
JP2009505590A (ja) 拡張dls及びhcca原理
CN110890942A (zh) 一种旁链路信息反馈方法及终端
JP2005159567A (ja) 電話端末の通話モード切替方式
CN110620640B (zh) 一种数据传输方法、终端及节点设备
JP4977427B2 (ja) 端末装置、中継装置、および、プログラム
US11477591B2 (en) Audio data processing method, terminal device, and storage medium
JP5262988B2 (ja) 通信装置
CN113141576B (zh) 一种数据传输方法、用户设备及网络侧设备
KR101094898B1 (ko) 메신저 서비스 제공 방법 및 장치
CN112788617A (zh) 服务质量参数的配置方法及装置
JP2014049812A (ja) 通信端末ならびに網接続制御プログラムおよび方法
CN111800821B (zh) 一种数据传输方法及设备
JP6634172B1 (ja) 短距離通信ネットワークにデジタル情報(メッセージ)を送受信するプログラムおよびシステム
JP2008242827A (ja) 着信対応システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160428

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5932543

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees