JP5931713B2 - 野球靴 - Google Patents
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Description
「爪先部のスパイク爪の立ち上がり角度θを基板に対して前屈みの72〜75度とすれば、走行時にはその爪先部は後方斜め上方に傾くため、スパイク爪は、地面に対してほぼ直角になって食い込むこととなる。直角な食い込みは安定したグリップを得ることができる。その72〜75度の立ち上がり角度は爪先部のスパイク爪のみに採用することができる。」と記載されている。
更に、同文献の要約には、
「一本のスパイク爪をその基板でもって個別にアウトソールに取付ければ、その各スパイク爪の取付位置・立ち上がり角度θを任意に得ることができるため、守備位置の相違やプレーヤの癖等に十分に対応した最良位置等にスパイク爪を設けることができる。」と記載されている。
前記複数のスパイク1A,1Bのうち足の外側Laに配置された外側スパイク1Bと、
前記複数のスパイク1A,1Bのうち母趾球O1または足の内側Meにおける前記母趾球O1よりも前方Fに配置された1又は複数の内側スパイク1Aと、を備え、
前記内側スパイク1Aのうち少なくとも1つは、
前記板状の歯における前記固定部10に連なる基端部11bから当該歯の先端部11eが足の内側Meに向かうように、前記板状の歯の面15が前記アウトソール2の前記下面20に対して傾いた傾き歯12を備える。
なお、本発明における「固定部」は「基板部」と表現される場合があり、また、「歯」は「爪」ないし「係合爪」と表現される場合がある。
また、「内側スパイク1Aが母趾球O1に配置され」とは、母趾球O1の少なくとも一部と内側スパイク1Aの歯または固定部10の少なくとも一部とが重なっていることを意味する。
以下、「配置され」の文言は同様に解釈されなければならない。
傾き歯12は一般に固定部10に対し傾き、たとえば、傾き歯12と固定部10は90°よりも大きな鈍角をなす。しかし、スパイクの固定部10を装着する部分のアウトソール2の表面が傾斜面である場合、固定部10と傾き歯12とは直角であってもよい。
傾き角θが5°よりも小さいと、前記係合力がアップする効果を得にくいだろう。一方、傾き角θが55°を超えると、傾きが大きすぎて足元が不安定になり易かったり、あるいは、係合力が低下するかもしれない。
前記距離D1が20mmよりも小さいと、投球時等に係合力を得るための傾き歯12が局所的な配置となり、そのため、動作にバラツキが生じ易くなるかもしれない。
一方、前記距離D1が80mmよりも大きいと、アウトソール2の内側の母趾球O1と爪先までの領域に配置しにくい。
足の長軸L0と前記傾き歯12の前記基端部11bが延びる仮想の第1ラインL1とのなす配置角αは足の先端側において0°〜20°、あるいは、足の後端側において0°〜10°となるように設定されている。
なお、本発明において「第1趾」とは、「第1末節骨、第1基節骨および第1中足骨」を含む概念である。
前記傾き歯12よりも傾きが小さいか又は前記傾きを有していない非傾き歯11、あるいは、前記傾き歯12とは別の傾き歯が前記母趾球O1に配置されている。
前記外側スパイク1Bよりも前方Fに配置された爪先スパイク1Cの固定部10と前記外側スパイク1Bの固定部10との間を連結する金属製の第2連結部14とを更に備え、
前方Fに向かうに従い内側Meに傾いた仮想の第2ラインL2を含む分離帯21により、前記2つの連結部13,14が互いに分離されている。
一方、両連結部13,14を第2ラインL2を含む分離帯21により2つに分離しているので、足の内側Meを外側Laに対し屈曲させ易く、プレート操作が容易になることが期待できる。
前記突出長さPlが傾き歯12と非傾き歯11で同じである場合、歯幅が小さくても、従来よりも大きな係合力を得やすい。
前記突出長さPlが大きい場合、係合力の大幅な増大を図り得る。
図1〜図5は実施例1を示す。
なお、アウトソール2の上方には足の甲を包むアッパーが固着される。
アウトソール2の下面20に沿って前記アウトソール2に固定される固定部10と、前記固定部10から地面に向かって突出し地面に係合する板状の歯とが一体に連なって形成されている。
内側スパイク1Aは、母趾球O1または足の内側Meにおける前記母趾球O1よりも前方Fに配置されている。一方、外側スパイク1Bは足の外側Laに配置されている。また、爪先スパイク1Cは外側スパイク1Bよりも前方Fに配置されている。
なお基端部11bには基端部11bの剛性を高める膨出部11aが形成されている。
非傾き歯は、一般的に、法線Vに平行で固定部10に対して直角であるが、傾き角θは0°〜5°であってもよいし、5°以上であってもよい。
配置角αはあるいは、足の後端側において0°〜10°となるように設定されてもよい。
すなわち、前記第1ラインL1を反時計回りに回転させた場合、前記第1ラインL1と前記足の長軸L1との交点が足の後端側に位置し、配置角αは0°〜10°となるように設定されてもよい。
例えば、母趾球O1にこのように設定された傾き歯12を配置してもよい。
なお、図10に明示するように、長軸L0とは、母趾球O1と小趾球O5との中点O3と踵の中心O4とを結んだ直線上に配置される。
なお、前記母趾球O1には、前記傾き歯12とは別の傾き歯12が配置されてもよい。
なお、母趾球O1に非傾き歯11に代えて傾き歯12を配置する場合、前記D1は40〜80mmに設定されるのが好ましい。
なお、爪先スパイク1Cは、長軸LOに対し足の内側に配置されてもよいし、または、長軸LOに対し足の外側に配置されてもよい。
本実施例の場合、図4Bの前記傾き歯12の前記固定部10からの突出長さPlは、前記非傾き歯11のそれよりも小さいが、逆に、突出長さPlは傾き歯12の方が非傾き歯11よりも大きいか、あるいは、同じであってもよい。
図6Aに示すように、2枚の傾き歯12の傾き角θは、互いに異なっていてもよい。この場合、最も前方の傾き歯12の傾き角θよりも、その後方の傾き歯12の傾き角θを小さく設定するのが好ましいだろう。
また、連結部13,14を設けずに、代りに、傾き歯12を有する内側スパイク1Aと爪先スパイク1Cとを連結し、一方、非傾き歯11を持つ内外のスパイク1A,1Bを互いに連結してもよい。
まず、試験例として図1〜図5に示す野球靴を用意した。一方、比較例として、革底で爪先に3枚の歯を有する野球靴を用意した。
図8は、被験者1が試験例および比較例の靴を履き、それぞれ6回ずつ投球を行った場合の平均波形におけるピーク値の差を示している。
図8の実線で示す試験例の場合、成分Fyが増大するだけでなく、二点鎖線で示す比較例に比べ前記基準時TEに近いタイミングで成分Fyのピークが現れる。つまり、成分Fyのピークに遅れが生じている。
図9に示すように、成分Fyのピークの遅れは被験者1〜4によってバラツキがあったものの、相対的に試験例の方が成分Fyのピークに遅れが出易いことが分かる。
なお、図8は波形グラフの平均値の差を示しているのに対し、図9はピークが出現するまでの時間の平均値の差を示しているため、被験者1について両図においてグラフの数値が異なっている。
1D:後足部のスパイク
10:固定部 10h:挿通孔 11:非傾き歯 12:傾き歯 12f:最前端
12b:最後端
13:第1連結部 14:第2連結部 15:歯の面
11b:基端部 11e:先端部
2:アウトソール 20:下面 21:分離帯 2f:前足部 2m:中足部
2b:後足部 2h:貫通孔
F:前方
L0:長軸 L1:第1ライン L2:第2ライン
La:外側 Me:内側
θ:傾き角 α:配置角
B1:第1趾 O1:母趾球
D:歯幅 D1:距離 Dh:距離 Pl:突出長さ
Claims (10)
- アウトソール2の下面20に沿って前記アウトソール2に固定される固定部10と、前記固定部10から地面に向かって突出し地面に係合する板状の歯11,12とが連なった金属製のスパイク1A,1Bを前足部2fに複数有する野球靴であって、
前記複数のスパイク1A,1Bのうち足の外側Laに配置された外側スパイク1Bと、
前記複数のスパイク1A,1Bのうち母趾球O1または足の内側Meにおける前記母趾球O1よりも前方Fに配置された1又は複数の内側スパイク1Aと、を備え、
前記内側スパイク1Aのうち少なくとも1つは、
前記板状の歯における前記固定部10に連なる基端部11bから当該歯の先端部11eが足の内側Meに向かうように、前記板状の歯の面15が前記アウトソール2の前記下面20に対して傾いた傾き歯12を備える、野球靴。 - 請求項1において、前記傾き歯12の面15が前記アウトソール2の下面20の法線Vとなす傾き角θが5°〜55°に設定されている、野球靴。
- 請求項1において、前記傾き歯12の面15が前記アウトソール2の下面20の法線Vとなす傾き角θが20°〜55°に設定されている、野球靴。
- 請求項1において、前記1又は複数の傾き歯12の足の長軸L0方向の最前端12fから最後端12bまでの距離D1が20〜80mmに設定された、野球靴。
- 請求項1において、前記傾き歯12の内側スパイク1Aが第1趾B1に配置され、
足の長軸L0と前記傾き歯12の前記基端部11bが延びる仮想の第1ラインL1とのなす配置角αは足の先端側において0°〜20°、あるいは、足の後端側において0°〜10°となるように設定されている、野球靴。 - 請求項1において、前記内側スパイク1Aは前記傾き歯12が前記母趾球O1よりも前方Fに配置され、かつ、
前記傾き歯12よりも傾きが小さいか又は前記傾きを有していない非傾き歯11、あるいは、前記傾き歯12とは別の傾き歯が前記母趾球O1に配置された、野球靴。 - 請求項6において、前記内側スパイク1Aの前記傾き歯12の固定部10と前記内側スパイク1Aの非傾き歯11又は前記別の傾き歯の固定部との間を連結する金属製の第1連結部13と、
前記外側スパイク1Bよりも前方Fに配置された爪先スパイク1Cの固定部10と前記外側スパイク1Bの固定部10との間を連結する金属製の第2連結部14とを更に備え、
前方Fに向かうに従い内側Meに傾いた仮想の第2ラインL2を含む分離帯21により、前記2つの連結部13,14が互いに分離されている、野球靴。 - 請求項1において、前記外側スパイク1Bよりも前方Fに配置された爪先スパイク1Cおよび前記外側スパイク1Bの各歯は、前記傾き歯12よりも傾きが小さいか、あるいは、前記傾きを有していない非傾き歯11である、野球靴。
- 請求項8において、前記傾き歯12の前記アウトソール2の下面20からの距離Dhが前記非傾き歯11のそれよりも小さいか、あるいは、同じである、野球靴。
- 請求項8において、前記傾き歯12の前記固定部10からの突出長さPlが、前記非傾き歯11のそれよりも小さいか又は大きいか、あるいは、同じである、野球靴。
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