JP5930422B2 - 端末フィーダ及びそれを用いたコイル材の搬送方法 - Google Patents
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Description
そして、コイル材が全て引き出されて、その後ろ側の端末部分(以下「残材」という。)が搬送ロールに到達すると、搬送ロールはそれ以上コイル材を搬送できないので、プレス加工は終了する。このとき、かかる残材は、プレス機に残存することになる。このため、かかる残材をプレス機から取り出す作業が必要となる。
を備え、端末フィードロールが、コイル材を挟持して、一方向に回動することによりコイル材を進行方向に搬送し、又は逆方向に回動することにより残材を進行方向とは逆方向に搬送するものであり、且つ、テレスコピック機構により前後方向に移動可能となっている端末フィーダ、を用いたコイル材の搬送方法であって、テレスコピック機構が端末フィードロールを前進させた状態で、端末フィードロールがコイル材を挟持し、一方向に回動することにより該コイル材をプレス機に搬入する第1搬送工程と、プレス加工を施した後のコイル材の残材を端末フィードロールが挟持した状態で、テレスコピック機構が端末フィードロールを後退させる後退工程と、端末フィードロールが残材を挟持した状態で、逆方向に回動することにより残材を進行方向とは逆方向に搬送する第2搬送工程と、を有する端末フィーダを用いたコイル材の搬送方法。
を備え、端末フィードロールが、コイル材を挟持して、一方向に回動することによりコイル材を進行方向に搬送し、又は逆方向に回動することにより残材を進行方向とは逆方向に搬送するものであり、且つ、テレスコピック機構により前後方向に移動可能となっている端末フィーダ、を用いたコイル材の搬送方法であって、テレスコピック機構が端末フィードロールを前進させた状態で、端末フィードロールがコイル材を挟持し、一方向に回動することにより該コイル材をプレス機に搬入する第1搬送工程と、 プレス加工を施した後のコイル材の残材を端末フィードロールが挟持した状態で、テレスコピック機構が端末フィードロールを後退させる後退工程と、端末フィードロールが残材を挟持した状態で、逆方向に回動することにより残材を進行方向とは逆方向に搬送する第2搬送工程と、残材を油圧シャーで小片に切断する切断工程と、小片を落下させて小片ボックスに回収する回収工程と、を有する端末フィーダを用いたコイル材の搬送方法に存する。
また、残材を取り出す際には、端末フィードロールをテレスコピック機構により後ろ方向(コイル材の進行方向とは逆方向)に移動させてから、端末フィードロールを逆方向に回動させることにより残材を容易に取り出すことができる。このとき、本発明の端末フィーダが残材を小片に切断する油圧シャーと、該小片を落下させて回収するための小片ボックスと、を更に備える場合、残材を小片に切断した状態で小片ボックスに回収できるので、極めて簡単に残材の取出処理を行うことができる。
また、切断工程と、回収工程と、を更に有する場合、極めて簡単に残材の取出処理を行うことができる。
図1に示すように、本実施形態に係る端末フィーダ100は、端末フィードロール10と、コイル材1の残材を後ろ方向に搬送することを補助する上流側逆転ロール11a及び下流側逆転ロール11bとからなる逆転ロール11と、端末フィードロール10及び下流側逆転ロール11bが取り付けられたテレスコピック機構20と、残材を小片に切断する油圧シャー30と、該小片を落下させて回収するための小片ボックス40と、を備える。
ここで、端末フィードロール10、下流側逆転ロール11b、上流側逆転ロール11a及び油圧シャー30は、下流側(プレス機P側)からこの順序で配置されている。
また、端末フィーダ100の上流側には、コイル材1の末端を検出するためのフィードロール50が設けられている。
また、「前方向」とは、コイル材1の進行方向を意味し、端末フィードロール10に対してプレス機P側を意味する。
一方、「後ろ方向」とは、コイル材1の進行方向とは逆方向を意味し、端末フィードロール10に対してフィードロール50側を意味する。
また、端末フィードロール10は、コイル材1を挟持して、逆方向に回動することによりコイル材1を後ろ方向に搬送することも可能となっている。
すなわち、端末フィードロール10は、一方向とその逆方向との両方に回動することが可能となっている。
下流側逆転ロール11b及び上流側逆転ロール11aは、それぞれ一対のロールからなり、コイル材1を挟持して、回動することによりコイル材1を後ろ方向に搬送することが可能となっている。
このように、端末フィーダ100は、残材を後ろ方向に搬送することを補助する逆転ロール11を備えるので、残材の後ろ方向への搬送をよりスムーズに行うことができる。
そして、テレスコピック機構20が水平方向に伸縮することにより、端末フィードロール10及び下流側逆転ロール11bが、上流側逆転ロール11aに対して、前後方向に移動するようになっている。
なお、プレス加工後は、端末フィードロール10をテレスコピック機構20により後ろ方向に移動させることによって、残材を取り出すことができる。
図2(a)に示すように、テレスコピック機構20は、前方パイプロール21と、該前方パイプロール21の両側を固定支持する前方枠体21aと、該前方枠体21aに前後方向にスライド可能となるように両側が支持された第1パイプロール22と、該第1パイプロール22の両側を固定支持する第1枠体22aと、該第1枠体22aに前後方向にスライド可能となるように両側が支持された第2パイプロール23と、該第2パイプロール23の両側を固定支持する第2枠体23aと、該第2枠体23aに前後方向にスライド可能となるように両側が支持された後方パイプロール24と、後方パイプロール24の両側を固定支持する後方枠体24aと、前方枠体21aに取り付けられた本体部25と、後方枠体24aに取り付けられた基部26と、を有する。
また、この場合、各パイプロールがコイル材1の進行方向に延びる形状である場合と比較して、一般に異形状をしている残材が搬送される際にパイプロールに引っ掛かることを防止できる。
一方、この状態から、各パイプロールを逆にスライドさせることにより、基部26に対して、本体部25が前方向に移動することになる。
したがって、本体部25が基部26に対して前後方向に移動することにより、端末フィードロール10及び下流側逆転ロール11bが、上流側逆転ロール11aに対して、前後方向に移動することになる。
油圧シャー30は、搬送される残材を小片に切断する機能を発揮する。
また、ゲート31の下方には、小片ボックス40が配置されており、当該小片ボックスは、落下した小片を回収するようになっている。
図3は、本実施形態に係る端末フィーダを用いたコイル材の搬送方法を示すフローチャートである。
図3に示すように、本実施形態に係る端末フィーダ100を用いたコイル材の搬送方法は、テレスコピック機構が端末フィードロールを前進させた状態で、端末フィードロールがコイル材をプレス機に搬入する第1搬送工程S1と、プレス加工を施した後のコイル材の残材を端末フィードロールが挟持した状態で、テレスコピック機構が当該端末フィードロールを後退させる後退工程S2と、端末フィードロールが残材を後ろ方向に搬送する第2搬送工程S3と、残材を油圧シャー30で小片に切断する切断工程S4と、小片を落下させて小片ボックスに回収する回収工程S5と、を有する。
また、切断工程S4と、回収工程S5と、を更に有するので、極めて簡単に残材の取出処理を行うことができる。
図4(a)に示すように、プレス機Pへのコイル材1の搬入においては、テレスコピック機構20が端末フィードロール10を前進させプレス機Pに近付けた状態で、フィードロール50がコイル材1をプレス機Pに搬送する。これにより、当該プレス機Pにてプレス加工が行われる。このとき、コイル材1は、端末フィーダ100を通過するものの、端末フィードロール10、下流側逆転ロール11b及び上流側逆転ロール11aは開放された状態にあり、これらによっては搬送されない。
そして、当該端末フィードロール10が一方向に回動することによりコイル材1をプレス機Pに搬送し(第1搬送工程S1)、当該プレス機Pにてプレス加工が行われる。
プレス機Pからの残材2の搬出においては、まず、残材2を端末フィードロール10が挟持した状態で、テレスコピック機構20が端末フィードロール10を後退させる(後退工程S2)。
次に、図5(a)に示すように、端末フィードロール10は、コイル材1を挟持した状態で、逆方向に回動することにより残材2を後ろ方向に搬送する(第2搬送工程S3)。このとき、蓋部31aが開かれる。
同様に、図5(c)に示すように、残材2が上流側逆転ロール11aの位置に到達すると、上流側逆転ロール11aが残材2を挟持し、残材2をそのまま搬送する。このとき、下流側逆転ロール11bは、残材2を開放する。すなわち、残材2の後ろ方向への搬送が下流側逆転ロール11bの駆動から上流側逆転ロール11aの駆動に切り替わる。
そして、切断された小片は、蓋部31aが開かれたゲート31に沿って落下し、小片ボックス40に回収される(回収工程S5)。
なお、油圧シャー30と上流側逆転ロール11aとの間に切断されずに残存する残材2は、図5(e)に示すように、最後に上流側逆転ロール11aが上方に移動することによって、ゲート31に滑り落とされる。
本実施形態に係る端末フィーダ100を用いたコイル材1の搬送方法においては、このような工程を経ることで、極めて簡単に残材2の取出処理を行うことができる。
また、逆転ロール11は、上流側逆転ロール11a及び下流側逆転ロール11bの2個からなっているが、1個であってもよく、3個以上であってもよい。
本発明の端末フィーダによれば、残材の長さを極力小さくすることで、コイル材の歩留まりを向上させると共に、取り出し時間を短縮することができる。
2・・・残材
10・・・端末フィードロール
11・・・逆転ロール
11a・・・上流側逆転ロール
11b・・・下流側逆転ロール
20・・・テレスコピック機構
21・・・前方パイプロール
21a・・・前方枠体
22・・・第1パイプロール
22a・・・第1枠体
23・・・第2パイプロール
23a・・・第2枠体
24・・・後方パイプロール
24a・・・後方枠体
25・・・本体部
26・・・基部
30・・・油圧シャー
31・・・ゲート
31a・・・蓋部
40・・・小片ボックス
50・・・フィードロール
100・・・端末フィーダ
P・・・プレス機
S1・・・第1搬送工程
S2・・・後退工程
S3・・・第2搬送工程
S4・・・切断工程
S5・・・回収工程
Claims (6)
- コイル材をプレス機に搬入すると共に、前記コイル材の残材を前記プレス機から取り出すための端末フィーダであって、
一対のロールからなる端末フィードロールと、
該端末フィードロールが取り付けられたテレスコピック機構と、
を備え、
前記端末フィードロールが、前記コイル材を挟持して、一方向に回動することにより前記コイル材を進行方向に搬送し、又は逆方向に回動することにより前記残材を進行方向とは逆方向に搬送するものであり、且つ、テレスコピック機構により前後方向に移動可能となっており、
前記テレスコピック機構が、
前記コイル材の進行方向に直交する方向に延びる前方パイプロールと、
該前方パイプロールの両側を固定支持する前方枠体と、
該前方枠体に前後方向にスライド可能となるように両側が支持された後方パイプロールと、
該後方パイプロールの両側を固定支持する後方枠体と、
前記前方枠体に取り付けられた本体部と、
前記後方枠体に取り付けられた基部と、
を有し、
前記端末フィードロールが前記本体部に取り付けられており、
前記基部に対して、前記本体部が前後方向に移動可能となっている端末フィーダ。 - コイル材をプレス機に搬入すると共に、前記コイル材の残材を前記プレス機から取り出すための端末フィーダであって、
一対のロールからなる端末フィードロールと、
該端末フィードロールが取り付けられたテレスコピック機構と、
を備え、
前記端末フィードロールが、前記コイル材を挟持して、一方向に回動することにより前記コイル材を進行方向に搬送し、又は逆方向に回動することにより前記残材を進行方向とは逆方向に搬送するものであり、且つ、テレスコピック機構により前後方向に移動可能となっており、
前記残材を小片に切断する油圧シャーと、
該小片を落下させて回収するための小片ボックスと、
を更に備える端末フィーダ。 - 前記端末フィードロールと前記油圧シャーとの間に、前記残材を進行方向とは逆方向に搬送することを補助する逆転ロールを更に備える請求項2記載の端末フィーダ。
- 前記逆転ロールが上流側逆転ロールと、下流側逆転ロールとからなる請求項3記載の端末フィーダ。
- コイル材をプレス機に搬入すると共に、前記コイル材の残材を前記プレス機から取り出すための端末フィーダであって、
一対のロールからなる端末フィードロールと、
該端末フィードロールが取り付けられたテレスコピック機構と、
を備え、
前記端末フィードロールが、前記コイル材を挟持して、一方向に回動することにより前記コイル材を進行方向に搬送し、又は逆方向に回動することにより前記残材を進行方向とは逆方向に搬送するものであり、且つ、テレスコピック機構により前後方向に移動可能となっている端末フィーダ、
を用いたコイル材の搬送方法であって、
前記テレスコピック機構が前記端末フィードロールを前進させた状態で、前記端末フィードロールが前記コイル材を挟持し、一方向に回動することにより該コイル材を前記プレス機に搬入する第1搬送工程と、
プレス加工を施した後のコイル材の残材を前記端末フィードロールが挟持した状態で、前記テレスコピック機構が前記端末フィードロールを後退させる後退工程と、
前記端末フィードロールが前記残材を挟持した状態で、逆方向に回動することにより前記残材を進行方向とは逆方向に搬送する第2搬送工程と、
を有する端末フィーダを用いたコイル材の搬送方法。 - コイル材をプレス機に搬入すると共に、前記コイル材の残材を前記プレス機から取り出すための端末フィーダであって、
一対のロールからなる端末フィードロールと、
該端末フィードロールが取り付けられたテレスコピック機構と、
を備え、
前記端末フィードロールが、前記コイル材を挟持して、一方向に回動することにより前記コイル材を進行方向に搬送し、又は逆方向に回動することにより前記残材を進行方向とは逆方向に搬送するものであり、且つ、テレスコピック機構により前後方向に移動可能となっている端末フィーダ、
を用いたコイル材の搬送方法であって、
前記テレスコピック機構が前記端末フィードロールを前進させた状態で、前記端末フィードロールが前記コイル材を挟持し、一方向に回動することにより該コイル材を前記プレス機に搬入する第1搬送工程と、
プレス加工を施した後のコイル材の残材を前記端末フィードロールが挟持した状態で、前記テレスコピック機構が前記端末フィードロールを後退させる後退工程と、
前記端末フィードロールが前記残材を挟持した状態で、逆方向に回動することにより前記残材を進行方向とは逆方向に搬送する第2搬送工程と、
前記残材を前記油圧シャーで小片に切断する切断工程と、
前記小片を落下させて小片ボックスに回収する回収工程と、
を有する端末フィーダを用いたコイル材の搬送方法。
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