JP5928581B2 - ネットワークシステム,保守作業管理方法及びプログラム - Google Patents
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Description
なお、以下、SE(System Engineer)とは、サーバを管理・操作する作業者であり、主にサーバの使用者(顧客)やシステム会社の担当者である。又、CE(Customer Engineer)は、ハードウェアの部品交換等のストレージの保守作業を行なう作業者であり、主にストレージベンダーの担当者であって、一般にサーバのアクセス権はない。
(2)SEは、保守対象部品が含まれるパス(保守対象パス)がマルチパスで多重化されていること、及び、そのマルチパスにおける保守対象パスとは異なる他のパスが正常であることを確認する。かかる確認はパスのステータスを確認することにより行なう。
(3)SEは、手順(2)において正常であることを確認したら、保守対象パスを閉塞させる。
(5)CEは、保守PC(Personal Computer)上の保守画面で保守開始を入力し、保守可能状態にする。
(6)CEが、部品交換などの保守作業を行なう。
(8)SEが、全サーバにおいて上記手順(3)で閉塞させたパスを復旧させる。
上述の如き手順(1)〜(8)の処理を行なうことにより、マルチパスでストレージにサーバが接続されているストレージシステムにおいて、システムを止めることなく部品交換等の保守作業を行なうことができる。
特に近年においては、ストレージに多数のサーバが接続されるようになり、これに伴い、上記手順(2)における確認作業等に要するSEの作業負荷や時間も増大する傾向にある。
このように最新ではないパスのステータスに基づいて保守作業を行なうことにより、全パス閉塞が発生する可能性がある。
なお、パスの確認手法としてSAN管理ソフトを利用して情報を取得することもできるが、そのためにSAN管理サーバを用意する必要がある。又、SAN管理ソフトは一般に運用上、CEが操作することは出来ない。更に、SAN管理ソフトが情報を取得するためにはストレージ装置が業務LANに接続されている必要があるという制約も生じる。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための最良の形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の1つとして位置付けることができる。
図1は実施形態の一例としてのストレージシステム1の機能構成を示す図、図2はその接続構成を示す図である。
なお、サーバ40−1とサーバ40−2とは同様の構成をそなえる。以下、サーバを示す符号としては、複数のサーバのうち1つを特定する必要があるときには符号40−1,40−2を用いるが、任意のサーバを指すときには符号40を用いる。
スイッチ60−1,60−2は、通信経路間に配置される中継装置であり、ネットワーク50を送信されるデータの経路を切り替える。本実施形態においては、スイッチ60−1,60−2はファイバチャネルスイッチである。なお、図1及び図2中においては、スイッチ60−1をFC−SW1と表し、スイッチ60−2をFC−SW2と表す。これらのスイッチ60−1,60−2は同様の構成をそなえる。以下、スイッチを示す符号としては、複数のスイッチのうち1つを特定する必要があるときには符号60−1,60−2を用いるが、任意のスイッチを指すときには符号60を用いる。
図2に示すように、サーバ40−1は、HBA46−1とCA24−1とを通信線51を介して接続するパスと、HBA46−2とCA24−3とを通信線52を介して接続するパスとの2つのパス(マルチパス1)でストレージ装置10と接続されている。以下、マルチパスを成すパスの組み合わせをマルチパス組もしくはパス組という場合があり、このサーバ40−1においてマルチパス1を構成するマルチパス組をサーバ1−1と表す場合がある。
この保守PC70は、キーボードやマウス、タッチパネル等の入力装置や、液晶ディスプレイ等の表示装置、CPU,メモリ,記憶装置等を備えるコンピュータである。なお、保守PC70としては一般的なコンピュータを用いることができ、便宜上、保守PC70のハードウェア構成の図示は省略する。
また、保守PC70には、後述するストレージ装置10の作業許可情報出力部14によって、保守対象部品に対する保守作業の許可もしくは不許可を示す許可情報が入力される。
例えば、作業許可情報出力部14から保守作業が実行可能である旨の許可情報が入力されると、保守PC70は保守画面に作業可能を示すメッセージ等を表示する。又、作業許可情報出力部14から保守作業が実行不可能である旨の許可情報が入力されると、保守PC70は、保守作業は不可である旨を示すエラーメッセージや、保守不可であると判断されたパスを特定する情報を保守画面に表示させる。
さらに、保守PC70においては、CEが保守作業を完了した場合に、保守作業の完了を入力する機能をそなえる。例えば、表示装置に保守画面として保守作業の完了を入力する入力画面(例えば、保守完了ボタン)が表示され、CEは、この入力画面において保守作業の完了を報告する入力処理を行なう。この完了報告は、ストレージ装置10やサーバ40に保守完了報告として送信される。
ストレージ装置10は、図1に示すように、複数(図1及び図2に示す例では2つ)のCM(Controller Module:情報処理装置)111−1,111−2及び1以上の記憶装置31をそなえる。
CM111−1,111−2はストレージ装置10における種々の制御を行なう制御装置であり、例えば、上位装置であるサーバ40からのストレージアクセス要求(アクセス制御信号)に従って、記憶装置31へのアクセス制御等、各種制御を行なう。
CA24−1〜24−4は、それぞれサーバ40と通信可能に接続するインタフェースコントローラであり、例えば、ファイバチャネルアダプタである。CA24−1〜CA24−4は互いに同様の構成をそなえる。以下、CAを示す符号としては、複数のCAのうち1つを特定する必要があるときには符号24−1〜24−4を用いるが、任意のCAを指すときには符号24を用いる。又、以下、CM0において、CA24−1をCA0という場合があり、又、CA24−2をCA1という場合がある。同様に、CM1において、CA24−3をCA0という場合があり、又、CA24−4をCA1という場合がある。又、以下、CA24−1〜24−4をポートという場合がある。
バッファメモリ21は、サーバ40から受信したデータや、サーバ40に対して送信するデータを格納する記憶装置である。
RAM23は、種々のデータやプログラムを格納する記憶領域であって、CPU110がプログラムを実行する際に、データやプログラムを格納・展開して用いる。なお、バッファメモリ21とRAM23とで別々のメモリをそなえてもよく、又、共通のメモリをそなえ、このメモリの記憶領域をバッファメモリ21としての領域とRAM23としての領域とで分けて使用することにより、これらの各機能を実現してもよい。
図3は実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるマルチパス構成管理テーブル231を例示する図である。
マルチパス構成管理テーブル231は、本ストレージシステム1における各パスの情報を管理するパス管理情報である。図3に示す例においては、マルチパス構成管理テーブル231は、パス毎に、FCスイッチ情報,マルチパス組情報及びステータスの各情報を対応付けることにより構成されている。
FCスイッチ情報は、スイッチ60を特定する情報であり、対応するパス中にスイッチ60が含まれている場合に、そのスイッチ60を特定する情報が登録される。図3に示す例においては、“1”はスイッチ60−1を、又、“2”はスイッチ60−2を示し、又“−”は、当該パス中にスイッチ60が含まれていないことを示す。
このように、このマルチパス構成管理テーブル231は、複数のパスの情報を管理するパス管理情報として機能する。
CPU110は、種々の制御や演算を行なう処理装置であり、ROM22やRAM23等に格納された各種プログラムを実行することにより、種々の機能を実現する。そして、CM111において、CPU110がOS(Operating System)やプログラムを実行することにより、例えば、サーバ40からのストレージアクセス要求に基づく記憶装置31へのアクセス制御等の、CMとしての既知の一般的な機能が実現される。
本ストレージシステム1においては、上述のCMとしての既知の一般的な機能の他に、CM111−1は、図1に示すような、影響判断部11,通知情報出力部12,作業許可判断部13,作業許可情報出力部14及びテーブル管理部15としての機能もそなえる。これらの機能は、CM111−1のCPU110により実現される。
(i)マルチパスの情報を取得する
本ストレージシステム1においては、サーバ40がマルチパスの組をストレージ装置に通知する機能(マルチパスドライバ)をそなえる。
ストレージ装置10において、テーブル管理部15は、このユニークなCDBを受信することでマルチパスの情報を取得する。テーブル管理部15は、受信したCDBから抽出した情報をマルチパス構成管理テーブル231にポートとWWNとをキーにして登録する。
(ii)FCの接続状況を取得する
ストレージ装置10において、FCが直結であるかFCスイッチ60を経由して接続されているか、又、FCプロトコルは直結かFCスイッチ60経由であるか等を既知の手法で判断することができる。又、FCスイッチ60経由で接続されている場合にはドメインIDなどからどのFCスイッチ60に接続されているかについても判断することができる。
このように、ストレージ装置10においては、手順(i)によって取得するサーバ40から取得したマルチパスの情報と、手順(ii)によって取得するFCの接続情報とに基づいて、マルチパス構成管理テーブル231を作成する。これにより、ストレージシステム1のネットワーク構成の全体像を把握することができる。
本ストレージシステム1においては、ストレージ装置10が業務LANに接続されていない場合でも、サーバ40からSCSI及びFCで取得可能な情報と、ストレージ装置10が有するストレージ構成の情報を利用して、マルチパス構成管理テーブル231を生成することが可能である。
また、テーブル管理部15は、サーバ40から後述するCDB応答を受信すると、そのCDB応答が示す保守可能もしくは保守不可を示す情報を、マルチパス構成管理テーブル231のステータスに登録する。
例えば、保守対象部品が記憶装置31やストレージ装置10の電源ユニット(図示省略)の場合には、その保守・交換作業はパスに影響を与えない。このように、指定された保守対象部品が、その保守作業がパスに影響がないものである場合には、影響判断部11は、作業許可情報出力部14に対して、保守作業がパスに影響がないものであることを通知する。
CEは、保守PC70の表示装置に表示された保守可能の通知を確認し、すぐに保守対象部品の部品交換を行なって保守作業を完了させる。
すなわち、影響判断部11は、保守対象部品に基づいて、マルチパス構成管理テーブル231を参照し、本ストレージシステム1における各パスについて、それぞれ、保守作業による影響を受ける保守対象パス(被影響パス)であるか、保守作業による影響を受けない保守対象外パス(無影響パス)であるかを判断する。
図4は実施形態の一例としてのストレージシステム1における保守フラグを例示する図である。この図4に示す例においては、“保守状態ではない”,“保守対象パス”,“保守対象パスではない(保守対象外パス)”及び“保守完了”の4つの状態が、値“0”,“1”,“2”及び“3”に対応付けられている。ここで、例えば“保守状態ではない”とは、正常に機能しており、保守する必要がない状態を表す。保守フラグのデフォルト値には、この保守状態ではない状態を示す“0”が設定される。
通知情報出力部(パス影響情報出力部)12は、サーバ40に対して通知する情報をインクワイアリ通知機能を用いて送信する。インクワイアリ通知(通知情報)は、サーバ40から送信されるインクワイアリ要求に対する応答として、インクワイアリ要求の送信元に対して送信される。なお、インクワイアリ要求やインクワイアリ応答は、SCSIの規格に基づいて送受信されるものであり、既知の手法で実現され、その詳細な説明は省略する。
図5は実施形態の一例としてのストレージシステム1におけるインクワイアリ通知のデータ構成を例示する図である。
従来手法におけるインクワイアリ応答においては、44〜63バイトの領域はリザーブとして備えられている。本ストレージシステム1においては、これらのリザーブ領域のうち、一部の領域を保守フラグの格納に用いる。
これらの、パス毎に送信されたインクワイアリ通知は、各サーバ40において、パス診断部42による、保守作業を実行可能であるか否かの診断に用いられる。
また、通知情報出力部(中止通知情報出力部)12は、保守PC70から保守中止指示が入力されると、保守作業の中止を示す中止通知情報もインクワイアリ通知によりサーバ40に対して出力する。この中止通知情報も、特殊インクワイアリ(インクワイアリ通知)の所定の領域に、例えば、フラグとして設定される。この中止通知情報は、前述したインクワイアリ応答のリザーブ領域のうち、保守フラグの格納に用いる領域(44バイト目)とは異なる領域(45〜63バイト)に格納することが望ましい。
また、作業許可判断部13は、保守作業の作業予定時間までに保守対象パスを含む全てのサーバ40から保守可能CDBを受信した場合には、その保守作業は実行可能であると判断する。
作業許可判断部13による判断結果は、作業許可情報出力部14に通知される。
また、作業許可情報出力部14は、影響判断部11により保守対象部品がパスに影響がないものであることを通知されると、保守PC70に対して、保守対象部品に対する保守作業の許可を通知する。
なお、図1及び図2に示す例においては、便宜上、サーバ40のハードウェア構成としてHBA46のみを示す。又、図1に示す例においては、便宜上、サーバ40−2についての機能構成の図示を省略し、サーバ40−1についてのみ、その機能構成を示しているが、サーバ40−2もサーバ40−1と同様の機能構成をそなえる。
サーバ40は、コンピュータとしての機能を有しており、図1に示すように、パス情報通知部41,パス診断部42,パス診断結果出力部43,パス操作部44及び診断間隔変更部45として機能する。
パス診断部42は、所定のパス診断間隔が経過する毎にパス診断を行なう。パス診断は、ストレージ装置10に対して、自サーバ40におけるマルチパスを構成する全てのパスに、それぞれインクワイアリ要求を送信し、これらのインクワイアリ要求に対する応答であるインクワイアリ通知をそれぞれ受信することにより行なう。パス診断部42は、インクワイアリ要求を送信でき、且つ、このインクワイアリ要求への応答としてのインクワイアリ通知を受信できたパスを正常と判断する。
そして、パス診断部42は、パス診断の結果として保守可能もしくは保守不可能との判断結果を示すCDB応答(保守可能CDB,保守不可CDB)をストレージ装置10に対して発行する。
パス診断部42は、各パスについて受信したインクワイアリ通知の保守フラグが全て保守対象外(図4に例示する値“2”)である場合には、その保守対象部品についての保守作業を実行可能(保守可能)であると判断する(保守判断)。これにより、後述するパス診断結果出力部43が保守可能CDBを発行する。この場合、サーバ40が影響するパスを含まない、もしくは、保守対象パスが既に閉塞していると考えられるからである。
全ての保守対象外パスにおいて診断が失敗した場合には、その保守対象部品についての保守作業を実行不可能(保守不可)であると判断する。これにより、後述するパス診断結果出力部43が保守不可CDBを発行する。
先の例においては、マルチパスにおける保守対象外パスであるHBA46−1の診断が成功した場合に、パス診断部42は、保守対象パスであるHBA46−2のパスをパス操作部44により閉鎖させる。
また、このパス診断部42によるパス診断は、基本的には第1の間隔(基本パス診断間隔;例えば、10分)で繰り返し行なわれる。そして、このパス診断の実行間隔(パス診断間隔)は、後述する診断間隔変更部45によるパス診断間隔指示が行なわれると、後述する診断間隔変更部45により基本パス診断間隔よりも短い第2の間隔(例えば5秒)に変更される。
パス診断結果出力部43は、パス診断部42による各判断結果を含めたCDB(保守可否情報)をストレージ装置10に送信することにより、診断結果をストレージ装置10に通知する。すなわち、パス診断結果出力部43は、保守可否情報として、保守作業を実行可能であると判断した場合には保守可能CDBを、又、保守作業を実行不可であると判断した場合には保守不可CDBをそれぞれ出力する。
診断間隔変更部45は、パス診断部42によるパス診断の間隔を変更する。診断間隔変更部45は、パス診断結果出力部43がパス診断結果をストレージ装置10に対して送信した後に、パス診断部42によるパス診断の実行間隔を、基本パス診断間隔から第2の間隔に変更させる通知を行なう。
CEは、保守PC70の保守画面から、その時刻よりも基本パス診断間隔(例えば、10分)以降の保守開始時刻を入力する(ステップA10)。又、CEは、保守PC70の保守画面から、保守作業の対象となる保守対象部品を入力する(ステップA20)。なお、これらのステップA10,A20の処理順序は、これに限定されるものではなく、ステップA20の処理をステップA10より先、もしくは同時に行なってもよい。これらの処理により、後述する図8に示すストレージ装置10の処理が開始される(ステップB10参照)。
保守画面に保守可能と表示された場合には(ステップA30のYESルート参照)、ステップA40において、CEは保守対象部品に対して保守作業を行なう(ステップA40)。保守作業を完了すると、CEは、保守PC70の保守画面において保守完了ボタンを選択することにより、保守作業の完了を報告する入力処理を行ない(ステップA50)、処理を終了する。
保守作業を完了すると、CEは、保守PC70の保守画面において保守完了ボタンを選択することにより、保守作業の完了を報告する入力処理を行なう(ステップA70)。この処理が、後述する図8のステップB130に反映される。その後、処理を終了する。
前述した図7のステップB10,B20において入力された保守開始時刻及び保守対象部品に基づき、ストレージ装置10において、影響判断部11が、指定された保守対象部品について、その保守作業を行なうことによりパスに影響を与えるものであるか否かを判断する(ステップB10)。
また、保守対象部品が、その保守作業がパスに影響を与える場合には(ステップB10のYESルート参照)、ストレージ装置10が接続される全てのパスに対してインクワイアリ通知の保守フラグの設定を行なう。
ステップB40では、影響判断部11が、保守対象部品に基づいてマルチパス構成管理テーブル231を参照して、各パスが保守対象パスであるか否かを確認する。影響判断部11が、パスが保守対象パスであると判断した場合には(ステップB40のYESルート参照)、パス診断への応答として送信するインクワイアリ通知に、保守対象パスであることを示す保守フラグを設定する(ステップB50)。
その後、制御がステップB70に進む。なお、ステップB70では、ステップB30に対応するループ端処理が実施される。ここで、全パスについての処理が完了すると、制御がステップB80に進む。
作業許可判断部13は、サーバ40から保守不可CDBを受信したかを確認する(ステップB90)。なお、保守可能CDBもしくは保守不可CDBの送信は、後述する図9のステップC80,C90により行なわれる。
複数のサーバ40のいずれからも保守不可CDBを受信していない場合には(ステップB90のNOルート参照)、次に、いずれのパスからもインクワイアリ要求を送信していないサーバ40があれば、そのサーバ40を監視対象から除外する(ステップB100)。
また、保守開始時刻までに保守対象パスを含む全てのサーバ40から保守可能CDBを受信した場合には(ステップB110のYESルート参照)、作業許可判断部13は、その保守作業は実行可能であると判断する。
CEにより保守作業が行なわれ、保守PC70の保守画面において保守完了報告が入力されると(前述した図7のステップA70参照)、作業許可判断部13は、インクワイアリ通知に作業完了を示す保守フラグを設定する(ステップB130)。
その後、全ての保守対象パスから復旧完了CDBを受信したかを確認する(ステップB150)。なお、復旧完了CDBもしくは復旧失敗CDBの送信は、後述する図8のステップB150,B160により行なわれる。
また、全ての保守対象パスから復旧完了CDBを受信していない場合には(ステップB150のNOルート参照)、作業許可情報出力部14が、保守PC70の保守画面に保守エラーを出力させ(ステップB170)、処理を終了する。一定時間以内に保守完了CDBを受け取らなかったパスがある場合には、サーバ40のパスが復旧しなかった可能性があるので、その旨を保守PC70の保守画面に表示させてCEに通知するのである。かかる保守画面の通知を見たCEはSEにサーバ40の状態を確認するよう依頼する。
サーバ40においては、基本パス診断間隔(例えば、10分間隔)で全てのパスに対して定期的にパス診断を行なう(ステップC10〜C40)。
ステップC10では、サーバ40に接続された全てのパスに対して、ステップC40までの制御を繰り返し実施するループ処理を開始する。
その後、制御がステップC40に進む。なお、ステップC40では、ステップC10に対応するループ端処理が実施される。ここで、全パスについての処理が完了すると、制御がステップC50に進む。
保守フラグが全て保守対象外である場合には(ステップC50の“保守対象外のみ”ルート参照)、パス診断結果出力部43が保守可能CDBを発行する(ステップC80)。この保守可能CDBが、前述した図8に示すステップB90に反映される。
さらに、受信したインクワイアリ通知の保守フラグに、保守対象外と保守対象との両方が含まれる場合には(ステップC50の“保守対象と保守対象外の両方”ルート参照)、次に、パス診断部42は、保守対象パスと同一のパス組を成す保守対象外パスにおいて、診断が成功したか否かを確認する(ステップC60)。
一方、少なくとも1つの保守対象外パスにおいて診断が成功した場合には(ステップC60のYESルート参照)、パス操作部44が保守対象のパスを閉塞させた後(ステップC70)、ステップC80に移行する。
ここで、CEによる保守作業が完了すると、前述した図8に示すステップB140により、保守完了を示す保守フラグを備えたインクワイアリ通知を受信する(ステップC120)。
次に、実施形態の一例としてのストレージシステム1におけるエラー処理時のCEの処理を、図10に示すフローチャート(ステップD10,D20)に従って説明する。
CEは、入力画面において保守中止ボタンを選択して、保守作業の中止を指示する入力処理を行なう(ステップD10)。この中止指示は、ストレージ装置10やサーバ40に保守中止指示として送信される。この処理が、後述する図11に示すステップE20に反映される。又、保守画面への保守中止ボタンや保守不可のパスの表示は、後述する図11に示すステップE10において行なわれる。
次に、実施形態の一例としてのストレージシステム1におけるエラー処理時のストレージ装置10の処理を、図11に示すフローチャート(ステップE10〜E30)に従って説明する。
影響判断部11は、インクワイアリ通知の保守フラグに保守中止を設定する(ステップE20)。インクワイアリ通知の保守フラグへの保守中止の設定は、図10のステップD10に基づいて行なわれる。又、この処理が、後述する図12に示すステップF10に反映される。
又、この処理が、後述する図12に示すステップF30に反映される。その後、処理を終了する。
前述した図11のステップE20においてインクワイアリ通知の保守フラグに保守中止を設定すると、このインクワイアリ通知を受信したサーバ40において、パス操作部44が、前述した図9のステップC70において閉塞させたパスを復旧させる(ステップF10)。
その後、パス診断結果出力部43が、復旧完了CDBを出力する(ステップF30)。又、この処理が、前述した図11のステップE30に反映される。その後、処理を終了する。
本ストレージシステム1によれば、特に、CEが以下の(a),(b),(c)の処理を実行するだけで保守作業を行なうことができる。
(b)CEが保守画面において保守可能と表示されたことを確認してから、部品交換等の保守作業を実施する。
(c)CEが保守画面において保守完了を入力し、保守完了とする。
従って、従来手法と比べて、保守作業を少ない労力で実施することができ、利便性が高い。又、人間(CE)が実行する処理を低減することにより、人為的なミスの発生確率を低減することもでき、信頼性を向上させることができる。
また、マルチパス構成管理テーブル231を生成するに際して、サーバ40からCDBによりパス組情報等を送信する。これにより、ストレージ装置10がLANに接続されていない場合でも、パス組情報を取得することができ、利便性が高い。
例えば、上述した実施形態においては、ストレージシステム1が1つのストレージ装置10と2つのサーバ40を備えているがこれに限定されるものではない。すなわち、2以上のストレージ装置10をそなえてもよく、又、1つもしくは3つ以上のサーバ40をそなえてもよい。
さらに、上述した実施形態においては、サーバ40とストレージ装置10とをネットワーク50を介して接続したストレージシステム1について示しているが、これに限定されるものではない。すなわち、ストレージ装置に代えて他の処理装置をそなえ、複数のコンピュータがネットワークを介してこの処理装置を共有するネットワークシステムであってもよい。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
保守作業の対象である保守対象部品を有する保守対象装置と、前記保守対象装置と複数のパスを介して接続される複数の処理装置とを備えるネットワークシステムであって、
前記保守対象装置は、前記複数のパスの情報を管理するパス管理情報を参照し、前記ネットワークシステムにおける各パスが前記保守作業による影響を受ける被影響パスであるか前記保守作業による影響を受けない無影響パスであるかを判断する影響判断部と、
前記影響判断部によって判断された判断結果を各パスについてのパス影響情報として前記複数の処理装置に出力するパス影響情報出力部と、を備え、
各処理装置は、
自装置と接続しているパスの前記パス影響情報に基づいて、前記保守作業が実行可能であるか否かを診断する保守可否診断部と、
前記保守可否診断部による診断結果を保守可否情報として前記保守対象装置に出力する保守可否情報出力部と、を備え、
前記保守対象装置は、前記複数の処理装置の前記保守可否情報に基づいて、前記保守対象部品に対する前記保守作業の許可もしくは不許可を示す許可情報を出力することを特徴とする、ネットワークシステム。
(付記2)
前記保守可否診断部が、各パスについての前記パス影響情報に基づき、前記ネットワークシステムにおける全てのパスが無影響パスであることを示す場合に、前記保守作業を実行可能と診断することを特徴とする、付記1記載のネットワークシステム。
(付記3)
前記保守可否診断部は、各パスについての前記パス影響情報に基づき、前記ネットワークシステムにおける全てのパスが被影響パスであることを示す場合に、前記保守作業を実行不可能と診断することを特徴とする、付記1又は2記載のネットワークシステム。
(付記4)
パスを閉塞可能な閉塞処理部を備え、
前記保守可否診断部は、各パスについての前記パス影響情報に基づき、当該ネットワークシステムにおいて被影響パスと無影響パスとの両方が含まれる場合であって、前記無影響パスが有効である場合に、前記閉塞処理部が、前記被影響パスを閉塞させた場合に、前記保守作業を実行可能と診断することを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
(付記5)
前記保守作業の中止を指示する保守中止指示が入力されると、前記保守作業の中止を示す中止通知情報を出力する中止通知情報出力部を備え、
前記中止通知情報が出力されると、前記閉塞処理部が、前記パスの閉塞を解除することを特徴とする、付記4記載のネットワークシステム。
(付記6)
前記保守可否診断部が前記保守作業を実行可能であるか否かを診断した後に、前記保守可否診断部による前記パス影響情報の収集間隔を短くする間隔変更部を備えることを特徴とする、付記1〜5のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
(付記7)
前記保守作業の中止を指示する保守中止指示が入力されると、前記保守作業の中止を示す中止通知情報を出力する中止通知情報出力部を備え、
前記中止通知情報が出力されると、前記間隔変更部が短縮した前記パス影響情報の収集間隔を戻すことを特徴とする、付記6記載のネットワークシステム。
(付記8)
複数の前記保守可否情報出力部からそれぞれ送信される前記保守可否情報に基づいて、前記保守対象部品に対する前記保守作業の許可もしくは不許可を判断する作業許可判断部を備え、
前記作業許可判断部による判断結果に基づいて前記許可情報を出力することを特徴とする、付記1〜7のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
(付記9)
前記パスに関する情報を通知するパス情報通知部と、
前記パス情報通知部から通知された前記パスに関する情報に基づいて前記パス管理情報を作成する、パス管理情報作成部とを備えることを特徴とする、付記1〜8のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
(付記10)
保守作業の対象である保守対象部品を有する保守対象装置と、前記保守対象装置と複数のパスを介して接続される複数の処理装置とを備えるネットワークシステムにおける保守作業管理方法であって、
前記保守対象装置は、前記複数のパスの情報を管理するパス管理情報を参照し、前記ネットワークシステムにおける各パスが前記保守作業による影響を受ける被影響パスであるか前記保守作業による影響を受けない無影響パスであるかを判断するステップと、
判断された判断結果を各パスについてのパス影響情報として前記複数の処理装置に出力するステップと、
各処理装置において、自装置と接続しているパスの前記パス影響情報に基づいて、前記保守作業を実行可能であるか否かを診断するステップと、
前記診断結果を保守可否情報として前記保守対象装置に出力するステップと、
前記保守対象装置において、前記複数の処理装置の前記保守可否情報に基づいて、前記保守対象部品に対する前記保守作業の許可もしくは不許可を示す許可情報を出力するステップと
を備えることを特徴とする、保守作業管理方法。
(付記11)
各パスについての前記パス影響情報に基づき、当該ネットワークシステムにおける全てのパスが無影響パスであることを示す場合に、前記保守作業を実行可能と診断することを特徴とする、付記10記載の保守作業管理方法。
(付記12)
各パスについての前記パス影響情報に基づき、当該ネットワークシステムにおける全てのパスが被影響パスであることを示す場合に、前記保守作業を実行不可能と診断することを特徴とする、付記10又は11記載の保守作業管理方法。
(付記13)
各パスについての前記パス影響情報に基づき、当該ネットワークシステムにおいて被影響パスと無影響パスとの両方が含まれる場合であって、前記無影響パスが有効である場合に、前記被影響パスが閉塞された場合に、前記保守作業を実行可能と診断することを特徴とする、付記10〜12のいずれか1項に記載の保守作業管理方法。
(付記14)
前記保守作業の中止を指示する保守中止指示が入力されると、前記保守作業の中止を示す中止通知情報を出力するステップをそなえ、
前記中止通知情報が出力されると、前記パスの閉塞を解除することを特徴とする、付記13記載の保守作業管理方法。
(付記15)
前記保守作業を実行可能であるか否かを診断した後に、前記パス影響情報の収集間隔を短くするステップをそなえることを特徴とする、付記10〜14のいずれか1項に記載の保守作業管理方法。
(付記16)
前記保守作業の中止を指示する保守中止指示が入力されると、前記保守作業の中止を示す中止通知情報を出力するステップをそなえ、
前記中止通知情報が出力されると、短縮した前記パス影響情報の収集間隔を戻すことを特徴とする、付記15記載の保守作業管理方法。
(付記17)
複数の処理装置からそれぞれ送信される前記保守可否情報に基づいて、前記保守対象部品に対する前記保守作業の許可もしくは不許可を判断するステップをそなえ、
前記判断結果に基づいて前記許可情報を出力することを特徴とする、付記10〜16のいずれか1項に記載の保守作業管理方法。
(付記18)
前記パスに関する情報を通知するステップと、
通知された前記パスに関する情報に基づいて前記パス管理情報を作成するステップとをそなえることを特徴とする、付記10〜17のいずれか1項に記載の保守作業管理方法。
(付記19)
保守作業の対象である保守対象部品を有する保守対象装置と複数のパスを介して接続される処理装置であって、
前記保守対象装置は、前記複数のパスの情報を管理するパス管理情報を参照し、各パスが前記保守作業による影響を受ける被影響パスであるか前記保守作業による影響を受けない無影響パスであるかを判断する影響判断部と、
前記影響判断部によって判断された判断結果を各パスについてのパス影響情報として出力するパス影響情報出力部と、
自装置と接続しているパスの前記パス影響情報に基づいて行われた、前記保守作業を実行可能であるか否かの診断結果を表す保守可否情報に基づいて、前記保守対象部品に対する前記保守作業の許可もしくは不許可を示す許可情報を出力する作業許可情報出力部と
を備えることを特徴とする、処理装置。
(付記20)
保守作業の対象である保守対象部品を有する保守対象装置と、前記保守対象装置と複数のパスを介して接続される複数の処理装置とを備えるネットワークシステムにおいて、前記複数のパスの情報を管理するパス管理情報を参照し、前記ネットワークシステムにおける各パスが前記保守作業による影響を受ける被影響パスであるか前記保守作業による影響を受けない無影響パスであるかを判断し、
判断された判断結果を各パスについてのパス影響情報として前記複数の処理装置に出力し、
自装置と接続しているパスの前記パス影響情報に基づいて行われた、前記保守作業を実行可能であるか否かの断結果を表す保守可否情報に基づいて、前記保守対象部品に対する前記保守作業の許可もしくは不許可を示す許可情報を出力する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする、プログラム。
10 ストレージ装置
11 影響判断部
12 通知情報出力部(パス影響情報出力部,中止情報出力部)
13 作業許可判断部
14 作業許可情報出力部
15 テーブル管理部
21 バッファメモリ
22 ROM
23 RAM
24,24−1〜24−4 CA
31 記憶装置
40,40−1,40−2 サーバ
41 パス情報通知部
42 パス診断部(保守可否判断部)
43 パス診断結果出力部(保守可否情報出力部)
44 パス操作部(閉塞処理部)
45 診断間隔変更部(間隔変更部)
46,46−1〜46−6 HBA
50 ネットワーク
51〜58 通信線
60,60−1,60−2 スイッチ
70 保守PC
110 CPU
111,111−1,111−2 CM
231 マルチパス構成管理テーブル
Claims (11)
- 保守作業の対象である保守対象部品を有する保守対象装置と、前記保守対象装置と複数のパスを介して接続される複数の処理装置とを備えるネットワークシステムであって、
前記保守対象装置は、
保守作業がパスに影響を与える保守部品の一覧である参照情報を参照して、保守対象部品が、保守作業を行なうことによりパスに影響を与えるものであるか否かを判断し、保守対象部品が、その保守作業を行なうことによりパスに影響が出るものである場合に、パス毎に、中継装置情報、当該パスが構成するマルチパスを特定する情報および保守可能もしくは保守不可を示す情報を対応付けることにより構成された、前記複数のパスの情報を管理するパス管理情報を参照し、保守対象部品が前記パス管理情報に登録されたパスの構成要素に含まれるかを判断することで、前記ネットワークシステムにおける各パスが前記保守作業による影響を受ける被影響パスであるか前記保守作業による影響を受けない無影響パスであるかを判断する影響判断部と、
前記影響判断部によって判断された判断結果を各パスについてのパス影響情報として前記複数の処理装置に出力するパス影響情報出力部と、を備え、
各処理装置は、
自装置と接続しているパスの前記パス影響情報に基づいて、前記保守作業が実行可能であるか否かを診断する保守可否診断部と、
前記保守可否診断部による診断結果を保守可否情報として前記保守対象装置に出力する保守可否情報出力部と、を備え、
前記保守対象装置は、前記複数の処理装置の前記保守可否情報に基づいて、前記保守対象部品に対する前記保守作業の許可もしくは不許可を示す許可情報を出力することを特徴とする、ネットワークシステム。 - 前記保守可否診断部が、各パスについての前記パス影響情報に基づき、前記ネットワークシステムにおける全てのパスが無影響パスであることを示す場合に、前記保守作業を実行可能と診断することを特徴とする、請求項1記載のネットワークシステム。
- 前記保守可否診断部は、各パスについての前記パス影響情報に基づき、前記ネットワークシステムにおける全てのパスが被影響パスであることを示す場合に、前記保守作業を実行不可能と診断することを特徴とする、請求項1又は2記載のネットワークシステム。
- パスを閉塞可能な閉塞処理部を備え、
前記保守可否診断部は、各パスについての前記パス影響情報に基づき、当該ネットワークシステムにおいて被影響パスと無影響パスとの両方が含まれる場合であって、前記無影響パスが有効である場合に、前記閉塞処理部が、前記被影響パスを閉塞させた場合に、前記保守作業を実行可能と診断することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のネットワークシステム。 - 前記保守作業の中止を指示する保守中止指示が入力されると、前記保守作業の中止を示す中止通知情報を出力する中止通知情報出力部を備え、
前記中止通知情報が出力されると、前記閉塞処理部が、前記パスの閉塞を解除することを特徴とする、請求項4記載のネットワークシステム。 - 前記保守可否診断部が前記保守作業を実行可能であるか否かを診断した後に、前記保守可否診断部による前記パス影響情報の収集間隔を短くする間隔変更部を備えることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
- 前記保守作業の中止を指示する保守中止指示が入力されると、前記保守作業の中止を示す中止通知情報を出力する中止通知情報出力部を備え、
前記中止通知情報が出力されると、前記間隔変更部が短縮した前記パス影響情報の収集間隔を戻すことを特徴とする、請求項6記載のネットワークシステム。 - 複数の前記保守可否情報出力部からそれぞれ送信される前記保守可否情報に基づいて、前記保守対象部品に対する前記保守作業の許可もしくは不許可を判断する作業許可判断部を備え、
前記作業許可判断部による判断結果に基づいて前記許可情報を出力することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載のネットワークシステム。 - 前記パスに関する情報を通知するパス情報通知部と、
前記パス情報通知部から通知された前記パスに関する情報に基づいて前記パス管理情報を作成する、パス管理情報作成部とを備えることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載のネットワークシステム。 - 保守作業の対象である保守対象部品を有する保守対象装置と、前記保守対象装置と複数のパスを介して接続される複数の処理装置とを備えるネットワークシステムにおける保守作業管理方法であって、
前記保守対象装置において、保守作業がパスに影響を与える保守部品の一覧である参照情報を参照して、保守対象部品が、保守作業を行なうことによりパスに影響を与えるものであるか否かを判断し、保守対象部品が、その保守作業を行なうことによりパスに影響が出るものである場合に、パス毎に、中継装置情報、当該パスが構成するマルチパスを特定する情報および保守可能もしくは保守不可を示す情報を対応付けることにより構成された、前記複数のパスの情報を管理するパス管理情報を参照し、保守対象部品が前記パス管理情報に登録されたパスの構成要素に含まれるかを判断することで、前記ネットワークシステムにおける各パスが前記保守作業による影響を受ける被影響パスであるか前記保守作業による影響を受けない無影響パスであるかを判断するステップと、
判断された判断結果を各パスについてのパス影響情報として前記複数の処理装置に出力するステップと、
各処理装置において、自装置と接続しているパスの前記パス影響情報に基づいて、前記保守作業を実行可能であるか否かを診断するステップと、
前記診断結果を保守可否情報として前記保守対象装置に出力するステップと、
前記保守対象装置において、前記複数の処理装置の前記保守可否情報に基づいて、前記保守対象部品に対する前記保守作業の許可もしくは不許可を示す許可情報を出力するステップと
を備えることを特徴とする、保守作業管理方法。 - 保守作業の対象である保守対象部品を有し、複数の処理装置と複数のパスを介して接続されるコンピュータに、
保守作業がパスに影響を与える保守部品の一覧である参照情報を参照して、保守対象部品が、保守作業を行なうことによりパスに影響を与えるものであるか否かを判断し、保守対象部品が、その保守作業を行なうことによりパスに影響が出るものである場合に、ス毎に、中継装置情報、当該パスが構成するマルチパスを特定する情報および保守可能もしくは保守不可を示す情報を対応付けることにより構成された、前記複数のパスの情報を管理するパス管理情報を参照し、保守対象部品が前記パス管理情報に登録されたパスの構成要素に含まれるかを判断することで、前記複数のパスのそれぞれについて前記保守作業による影響を受ける被影響パスであるか前記保守作業による影響を受けない無影響パスであるかを判断し、
判断された判断結果を各パスについてのパス影響情報として前記複数の処理装置に出力し、
自装置と接続しているパスの前記パス影響情報に基づいて行われた、前記保守作業を実行可能であるか否かの診断結果を表す保守可否情報に基づいて、前記保守対象部品に対する前記保守作業の許可もしくは不許可を示す許可情報を出力する
処理を実行させることを特徴とする、プログラム。
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