JP5926581B2 - 茸類栽培装置 - Google Patents

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Description

本発明は、茸類栽培装置に関し、詳しくは上面栽培法に用いる茸類栽培装置に関する。
従来、茸類を栽培する方法としては、原木に種菌を接種して栽培する原木栽培法が用いられていたが、近年、より生産効率に優れた菌床栽培法が用いられるようになっている。
菌床栽培法は、オガクズ等の基材に米糠等の栄養源を混合した菌床に種菌を接種して、茸類を栽培する方法である。
菌床栽培法には、菌床の上面及び側面から子実体を発生させる普通栽培法と、菌床の上面からのみ子実体を発生させる上面栽培法とがある。上面栽培法は、普通栽培法に比べ、収穫作業が容易となる、菌床の設置間隔を狭めることができる等の利点がある。
上面栽培法では、湿度管理がしやすいことから、菌床を収納する容器として袋状の容器が用いられている。袋状の容器を用いた上面栽培の工程例を以下に説明する。
まず、袋状の容器に、基材と栄養源とを混合してなる菌床を充填する。その後、菌床の殺菌を行い、菌床に種菌の接種を行う。この後、袋を閉じた状態で湿度、温度を管理して、菌糸体の培養を行う。この後、袋状の容器の上側を開封し、ゴムを用いて開封縁を固定し、容器内に水を浸して菌床側面からの子実体発生を抑制して、菌床の上面(開封面)のみから子実体を発生させる。
このような袋状の容器は、生産効率を高めるために、棚板が複数段設けられた栽培棚に載置されて、菌糸体の培養や子実体の発生が行われている。しかしながら、袋状の容器は形状が一定とならないため、容器の開封縁が重力により下がるように変形して、所望の量の水を容器内に入れることができなくなるという問題があった。また、容器の開封縁の固定作業が煩雑であるとともに、開封や水分管理等の作業時に作業者の衣類等が汚れ易いという問題もあった。
袋状の容器の転落を防止するための栽培棚に関する技術としては、下記特許文献1がある。
特開2010-99008号公報
特許文献1は、棚部が多段に設けられている組立式の茸類栽培用棚であって、各棚部は、棚棒を所要間隔で水平方向へ並設して形成されており、棚棒は角棒で形成されており、長さ方向両端部がその取付部の断面形状と部分的に同じ形状の保持部に差し入れて軸周方向に回らないように保持されており、栽培床容器を載置する対となった棚棒は、各棚棒の上部にある載置面が互いに他方の棚棒側へ向けて所要角度で下り傾斜するように保持する栽培用棚に関する技術である。この技術によると、栽培床容器がずれて傾いたり、下に落ちてしまったりすることを防止できるとされる。
上面栽培法においては、子実体の発生を制御するために、容器内の水分を調節したり、水を入れ替えたりする必要があるが、特許文献1の技術では、容器を傾けて容器内の水を排出する方法が採られている。このため、容器が栽培棚から転落し易いという問題を抱えている。また、特許文献1の技術では、開封縁の固定化作業が煩雑であるとともに、作業時に作業者の衣類等が汚れ易いという問題が十分に解決されていない。
本発明は、以上の課題を解決するためになされたものであって、栽培容器が栽培棚から転落するのを防止でき、所望の量の水を確実に容器内に入れることができ、しかも作業効率及び取り扱い性にも優れた茸類栽培装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の基本構成は、上面が開放され、内部に菌床を収納する子実体発生用樹脂容器と、前記子実体発生用樹脂容器を載置する載置区画が複数形成された栽培棚と、を備える茸類栽培装置であって、前記子実体発生用樹脂容器の開放端部には、前記開放端部の上端よりも下がった位置に水切口が設けられ、前記子実体発生用樹脂容器の底面には、下方に突出した突起が設けられ、前記栽培棚の載置区画の前記突起に対応する位置には、前記子実体発生用樹脂容器を繋止する突起繋止部が設けられていることを特徴とする。
この構成では、子実体発生時に用いる容器として、袋状の容器ではなく樹脂容器を用いており、容器ごとに底面や側面の形状がばらつくことがない。このため、底面を下にして載置する場合や、容器内の排水のために容器側面を下側に向ける場合に、容器が載置区画から転落しにくい。また、側面の形状が安定しているので、所望の量の水を確実に容器内に入れることができる。
また、子実体発生用樹脂容器の底面には突起が設けられ、栽培棚の載置区画の突起に対応する位置には突起繋止部が設けられているので、容器が載置されると、容器の突起と載置区画の突起繋止部が子実体発生用樹脂容器を繋止するように作用する。よって、容器の位置ズレや転落が防止される。
また、子実体発生用樹脂容器は上面が開放されて大きな開口が形成されているので、袋から菌床を取り出して容器内に収納する作業は、袋状容器の開封縁を固定する作業に比べてはるかに容易である。したがって、本発明によると、落下のおそれが低く、水分管理や菌床の入れ替え等の作業が容易な茸類栽培装置が実現する。
また、子実体発生用樹脂容器の開放端部には、開放端部の上端よりも高さの低い水切口が設けられている。この構成によると、容器内に過剰に注水されても水切口よりも高い位置まで水がたまることが無い。このため、結露水により菌床上面が水に覆われて上面からの子実体発生が阻害されることが防止できる。また、過剰に注水するという作業で、容器内への適量の水の注入が可能となる。
ここで、菌床は通常略直方体形状であるため、子実体発生用樹脂容器の平面形状はこれに合わせて略方形状とすることが好ましい。この場合、排水効率の観点から、水切口は四隅領域の少なくとも1つの隅領域に形成することが好ましい。なお、略方形状には、正方形や長方形、これらの角が落とされた形状が含まれる。
栽培棚は、子実体発生用樹脂容器をより確実に繋止する観点から、以下に示す3つの形態の何れかが好ましい。
(栽培棚の第1形態)
栽培棚は、縦部材と横部材と支柱部材とが組み合わされてなる構造であり、栽培棚の載置区画が、隣り合う2つの縦部材と、隣り合う2つの横部材とで囲まれた方形の枠組みで形成され、方形の枠組みを形成する一対の縦部材または一対の横部材が、突起繋止部として機能する形態。
(栽培棚の第2形態)
栽培棚は、突起を繋止する突出部が設けられた棚板部材と、棚板部材を支える支柱部材とで構成され、突出部が、子実体発生用樹脂容器を繋止する突起繋止部として機能する形態。
(栽培棚の第3形態)
栽培棚は、突起を繋止する突起受穴が設けられた棚板部材と、棚板部材を支える支柱部材とで構成され、突起受穴が、子実体発生用樹脂容器を繋止する突起繋止部として機能する形態。
ここで、上記第2形態、第3形態に用いる棚板部材は、通気性や水はけを高めるために複数の孔(突起受穴とは別個に設けられた孔)が設けられた、パンチングメタルやエキスパンドメタル等の材料を用いることが好ましい。
また、上記第2形態の突出部は、プレス加工法や溶接法等で形成することができる。
また、上記第3形態の突起受穴は、打ち抜き、エッチング等の方法で形成することができる。
上記基本構成において、前記前記子実体発生用樹脂容器の平面形状が略長方形であり、前記突起が、前記前記子実体発生用樹脂容器底面の短辺方向に平行に延びる線状突起であるとすることができる。
突起繋止部と繋止する突起を線状突起とすることにより、突起繋止部と突起との接触可能面積が増加するので、両者の繋止がより確実なものとなる。よって、容器の位置ズレや転落がさらに防止される。また、容器の側面を下にして排水をする際、安定性の面から、より面積の大きな側面である長辺に接する側面を下にして載置するが、短辺方向に平行に延びる線状突起であると、再度底面を下にして載置区画に載置する際に、簡単に線状突起と突起繋止部との繋止状態を構成することができる。
以上に説明したように、本発明によると、転落のおそれが無く、水分調節等の作業効率や取り扱い性に優れた茸類栽培装置を実現できる。
図1は、実施の形態1にかかる茸類栽培装置の子実体発生用樹脂容器を示す斜視図である。 図2は、実施の形態1にかかる茸類栽培装置の栽培棚を示す斜視図である。 図3は、実施の形態1にかかる栽培棚と子実体発生用樹脂容器が栽培棚に設置された状態を示す部分拡大断面図である。 図4は、実施の形態1にかかる子実体発生用樹脂容器の正面図である。 図5は、実施の形態1にかかる子実体発生用樹脂容器の側面図である。 図6は、実施の形態1にかかる子実体発生用樹脂容器の平面図である。 図7は、図6のA−A線断面図である。 図8は、実施の形態1にかかる栽培棚の作製工程を示す図である。 図9は、栽培棚の変形例を示す部分拡大斜視図である。 図10は、栽培棚の変形例を示す部分拡大斜視図である。 図11は、子実体発生用樹脂容器内に菌床が入れられた状態を示す正面図である。 図12は、実施の形態2にかかる茸類栽培装置の栽培棚を示す部分拡大斜視図である。
(実施の形態1)
本発明を実施するための形態を、図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明は下記の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施することができる。
図1は、実施の形態1にかかる茸類栽培装置の子実体発生用樹脂容器を示す斜視図である。図2は、実施の形態1にかかる茸類栽培装置の栽培棚を示す斜視図である。図3は、実施の形態1にかかる栽培棚と子実体発生用樹脂容器が栽培棚に設置された状態を示す部分拡大断面図である。図4は、実施の形態1にかかる子実体発生用樹脂容器の正面図である。図5は、実施の形態1にかかる子実体発生用樹脂容器の側面図である。図6は、実施の形態1にかかる子実体発生用樹脂容器の平面図である。図7は、図6のA−A線断面図である。
本実施の形態に係る茸類栽培装置は、栽培棚20と子実体発生用樹脂容器10とからなり、図2に示す栽培棚20の載置区画22に、図1に示す子実体発生用樹脂容器10が載置され、図3に示すように、子実体発生用樹脂容器10の底面に設けられた突起13が、栽培棚20の縦部材24に嵌るようになっている。すなわち、栽培棚20を構成する縦部材24が、子実体発生用樹脂容器10の短手方向に平行に設けられている線状の突起13と繋止する突起繋止部として機能する。
ここで、菌床収納部11の底面からの突起13の高さL1は、好ましくは1〜10mmとし、より好ましくは1.5〜5mmとする。また、縦部材24の高さL2は、落下防止の観点から、好ましくはL1以上とし、より好ましくはL1よりも大きくする。
子実体発生用樹脂容器10について、図1、4〜7を参照してさらに説明する。子実体発生用樹脂容器10は、平面形状が略長方形(角丸長方形)であり、上面が開放されており、菌床が収納される菌床収納部11と、その周縁の開放端部とを備えている(図1、6、7参照)。菌床収納部11の底面には、突起13が設けられている(図1、3、6参照)。そして、開放端部は、菌床収納部11の底面側に折り返されたエッジ部14と、開放端部の上端である縁部12と、を備えている(図1,7参照)。また、開放端部の四隅領域のうち、1つの隅領域には、開放端部の上端である縁部12よりも下がった位置にある水切口19が設けられている(図1、3〜5参照)。
また、菌床収納部11の側面には、強度を増すための凹凸部16が設けられている(図1、4〜6参照)。さらに、菌床収納部11の底面にも、強度を増すための凹凸部15・17が設けられている(図1、6参照)。なお、これらの凹凸部15〜17は、本発明の必須の構成ではない。
子実体発生用樹脂容器10の材料としては、特に限定されないが、成型が容易であることから熱可塑性樹脂が好ましい。熱可塑性樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリアミド6・ポリアミド12等のポリアミド樹脂等を用いることができる。
ここで、水切口19の子実体収納用樹脂容器10の天面からの高さL3は、菌床菌床収納部11に収納される菌床の天面よりも低い位置となるように設定され、好ましくは1〜120mmとし、より好ましくは1.5〜15mmに設定する。
また、水切口19の形成位置は、開放端部の四隅領域に限定されるものではなく、開放端部の任意の位置に形成することができるが、四隅領域の少なくとも1つの隅領域に形成すると、水切口は水切りの効率が高まるため好ましい。
このような子実体発生用樹脂容器の製造方法は、とくに限定されることはないが、簡便に製造できることから、好ましくはシート状の熱可塑性樹脂材料をプレス成型する方法を採用する。
次に、栽培棚20について、図2を参照してさらに説明する。図2に示すように、栽培棚20は、柱状の横部材23と柱状の縦部材24とで構成される載置区画22と、全体を支える支柱部材21と、を備えている。
図8は、実施の形態1にかかる栽培棚の棚板作製工程を示す図であり、載置区画22は、たとえば次のような工程により作製される。まず、柱状の横部材23に、柱状の縦部材24がはめ込まれる(図8(a)参照)。次いで、横部材23が、支柱と接続される両サイドの縦部材24にはめ込まれる(図8(b)参照)。この後、両サイドの縦部材24が支柱部材21にはめ込まれる。これにより、隣り合う2つの縦部材24と、隣り合う2つの横部材23とで囲まれた方形の枠組みからなる載置区画22が複数形成された栽培棚20を形成することができる(図8(c)参照)。
栽培棚20を構成する支柱部材21や横部材23、縦部材24の材料は、水により腐食したり錆付いたりしない材料であれば特に限定されることはない。例えば、ステンレススチールや、亜鉛、クロム等によりめっきされた鉄材料等を用いることができる。
上記実施の形態1では、柱状の横部材23と柱状の縦部材24とで載置区画22が構成されるが、図9に示すように、板状の棚板部材25上に載置区画22を構成し、各々の載置区画22内に突起13を繋止する突出部26が設けられている構成であってもよい。
この場合の突出部26は、子実体発生用樹脂容器10の突起13と係合し、位置ズレを防止できるものであれば、その形状は特に限定されることはなく、プレス加工や溶接等により形成することができる。
また、図10に示すように、板状の棚板部材25に突起13を繋止する線状の突起受穴27が設けられている構成であってもよい。この場合、突起受穴27は、子実体発生用樹脂容器10の突起13と係合し、位置ズレを防止できるものであれば、その形状は特に限定されることはなく、打ち抜きやエッチングにより形成することができる。
ここで、板状の棚板部材25を用いる場合、通気性や水はけを高めるために、棚板部材25の材料として、パンチングメタルやエキスパンドメタル物等の、通気や水はけのための穴28が開いた材料を用いることが好ましい。また、この孔28の一部が突起受穴27として機能する構成であってもよい。
また、栽培棚20には、支柱部材21、載置区画22の構成材料以外に、移動を容易とするためのキャスターや、注水を行うホースを固定するフック等の他の要素をさらに備えていてもよい。
また、子実体発生用樹脂容器10は、透明な材料からなる構成であってもよく、紫外線や可視光線をさえぎるための着色が施された材料からなる構成であってもよい。
図11に、菌床30を入れた状態の子実体発生用樹脂容器10を示す。菌床30のサイズは、例えば、幅13.5cm、長さ20cm、高さ(L5)15.5cmの直方体状とすることができる。これに対して、子実体発生用樹脂容器10の底面の幅及び長さは、それぞれ菌床30の幅、長さ以上とし、高さL4は7〜9cm(菌床30の高さL5の45.2〜58.1%)とすることが好ましい。
子実体発生用樹脂容器10の高さをこのように規制することが好ましいのは、子実体発生用樹脂容器10の高さが小さすぎると、十分な量の水を容器内に入れることができず、菌床30の上面が乾いて収率が低下し、高さが大き過ぎると、子実体発生用樹脂容器10内の水の量が多くなりすぎ、菌床30が浮いてしまうという問題が生じるためである。
本実施の形態にかかる茸類栽培装置では、次のような効果が得られる。
子実体発生用樹脂容器10が、袋状の容器ではなく樹脂容器であるので、底面や側面の形状が容器ごとにばらつくことがない。このため、底面を下にして栽培棚20に載置する場合や、容器内の排水のために容器側面を下側に向けて栽培棚20に載置する場合において、子実体発生用樹脂容器10が栽培棚20から転落しにくい。また、側面の形状が安定しているので、所望の量の水を確実に容器内に入れることができる。
また、子実体発生用樹脂容器10の底面には突起13が設けられ、栽培棚20の載置区画22には、突起13に対応する位置に、子実体発生用樹脂容器を繋止する突起繋止部として機能する縦部材24が設けられており、子実体発生用樹脂容器10の位置ズレや転落がさらに防止される。
子実体発生用樹脂容器10には、開放端部の上端よりも下がった位置に水切口19が設けられており、水切口19よりも高い位置まで水がたまることが無い。このため、注水や結露水等により菌床上面が水に覆われて上面からの子実体発生が阻害されることが防止される。
子実体発生用樹脂容器10は上面が開放されており、菌床を収納する作業が、袋状容器の開封縁の固定作業に比べてはるかに容易である。
(実施の形態2)
本実施の形態を、図12を用いて説明する。図12は、実施の形態2にかかる茸類栽培装置の栽培棚を示す部分拡大斜視図である。本実施の形態は、栽培棚40の構成が異なること以外は、実施の形態1と同様である。
本実施の形態に係る栽培棚40は、柱状の4本の横部材43と、柱状の2本の縦部材44と、全体を支える支柱部材41と、を備えている。そして、2本の横部材43と、2本の縦部材44とで構成される載置区画42が、栽培棚40の長手方向に平行に2列形成されている。
本実施の形態に係る栽培棚40には、子実体発生用樹脂容器が、棚の長手方向に平行に2列、その短側面(面積の小さい側面)が正面を向くように載置される。すなわち、図1に示す子実体発生用樹脂容器の底面に設けられた突起が、栽培棚40の横部材43に嵌るようになっている。すなわち、栽培棚40を構成する横部材43が、子実体発生用樹脂容器の短手方向に平行に設けられている線状の突起と繋止する突起繋止部として機能する。
ここで、子実体発生用樹脂容器の菌床収納部の底面からの突起の高さと、栽培棚40の横部材43との関係は、上記実施の形態1における突起と、縦部材との関係と同様にすることができる。
本実施の形態によっても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
以上に説明したように、本発明によれば、落下のおそれが低く、水分管理や菌床の入れ替え等の作業が容易な茸類栽培装置を実現できる。したがって、産業上の利用可能性は大きい。
10 子実体発生用樹脂容器
11 菌床収納部
12 縁部(開放端部)
13 突起
14 エッジ部(開放端部)
15 凹凸部
16 凹凸部
17 凹凸部
19 水切口
20 栽培棚
21 支柱部材
22 載置区画
23 横部材
24 縦部材(突起繋止部)
25 棚板部材
26 突出部(突起繋止部)
27 突起受穴(突起繋止部)
28 孔
30 菌床
40 栽培棚
41 支柱部材
42 載置区画
43 横部材(突起繋止部)
44 縦部材

Claims (6)

  1. 上面が開放され、内部に菌床を収納する子実体発生用樹脂容器と、前記子実体発生用樹脂容器を載置する載置区画が複数形成された栽培棚と、を備える茸類栽培装置であって、
    前記子実体発生用樹脂容器の開放端部には、前記開放端部の上端よりも下がった位置に水切口が設けられ、
    前記子実体発生用樹脂容器の底面には、下方に突出した突起が設けられ、
    前記栽培棚の載置区画の前記突起に対応する位置には、前記子実体発生用樹脂容器を繋止する突起繋止部が設けられている、
    ことを特徴とする茸類栽培装置。
  2. 請求項に記載の茸類栽培装置において、
    前記子実体発生用樹脂容器の平面形状が略方形であり、
    前記水切口は、前記鍔部の四隅領域のうち少なくとも1つの隅領域に形成されている、
    ことを特徴とする茸類栽培装置。
  3. 請求項1または2に記載の茸類栽培装置において、
    前記栽培棚は、縦部材と横部材と支柱部材とが組み合わされてなる構造であり、
    前記栽培棚の載置区画が、隣り合う2つの縦部材と、隣り合う2つの横部材とで囲まれた方形の枠組みで形成され、
    前記方形の枠組みを形成する一対の縦部材または一対の横部材が、前記突起繋止部として機能する、
    ことを特徴とする茸類栽培装置。
  4. 請求項1または2に記載の茸類栽培装置において、
    前記栽培棚は、前記突起を繋止する突出部が設けられた棚板部材と、前記棚板部材を支える支柱部材とで構成され、
    前記突出部が、前記子実体発生用樹脂容器を繋止する突起繋止部として機能する、
    ことを特徴とする茸類栽培装置。
  5. 請求項1または2に記載の茸類栽培装置において、
    前記栽培棚は、前記突起を繋止する突起受穴が設けられた棚板部材と、前記棚板部材を支える支柱部材とで構成され、
    前記突起受穴が、前記子実体発生用樹脂容器を繋止する突起繋止部として機能する、
    ことを特徴とする茸類栽培装置。
  6. 請求項ないしのいずれか1項に記載の茸類栽培装置において、
    前記子実体発生用樹脂容器の平面形状が略長方形であり、
    前記突起が、前記子実体発生用樹脂容器底面の短辺方向に平行に延びる線状突起である、
    ことを特徴とする茸類栽培装置。
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