JP2007097402A - 底面潅水トレー、カゴ型トレー、育苗システム - Google Patents

底面潅水トレー、カゴ型トレー、育苗システム Download PDF

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保雄 金田
Eiji Kageyama
英治 景山
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寿一 青木
Sakiko Nakada
咲希子 中田
Megumi Yokoyama
恵 横山
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Abstract

【課題】プールベンチを設ける必要がなく、縦横に配列した育苗ポットを収容し、育苗ポットへの底面潅水を簡易化してその労力を軽減する専用の底面潅水トレーを提供する。
【解決手段】育苗ポットを縦横に配列して収容し、前記育苗ポットの潅水に用いる潅水トレー10であって、育苗ポットの底部からの底面潅水に必要な高さだけ、該底部の外形形状に対応させて形成された個別収容部1を縦横に配列して一体化し、個別収容部1には、その収容する育苗ポットの底部と、この個別収容部の底上面との間に、水路を確保し、前記底部に当接する水路突起2を備え、この個別収容部1間相互の水路を連結する連結部3を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、育苗ポットを縦横に配列して収容し潅水に用いられる底面潅水トレー、育苗ポットを縦横に配列して収容し、前記底面潅水トレーと組み合わせて、育苗、運搬、保管、潅水に用いられるカゴ型トレー、これらの育苗ポット、カゴ型トレー、底面潅水トレーを組み合わせた育苗システムに関する。
底面潅水トレーであって、縦横に配列された育苗ポットをそのまま収容可能であって、底面潅水専用の底面潅水トレーはこれまで提案されているものはなかった。
底面潅水を可能とする栽培容器としては、特許文献1に記載されたものがあるが、給水シートによって、底面潅水を可能とするものであり、水容器以外に給水シートという余分のものが必要であった。
特許文献2に記載されたものも底面潅水を可能とするものであるが、ここに記載された育苗箱は、縦横に配列された育苗ポットを収容する単なるカゴ状箱であり、底面潅水時には、その箱ごと潅水用プールに入れて潅水するものであり、専用の潅水トレーを持つものではなかった。また、潅水時には、育苗箱を潅水用プールに出し入れすることが必要で、その労力の軽減が望まれていた。
特許文献3には、底面潅水用のバットが記載されているが、このものは、通常の水容器に過ぎないものであり、底面潅水のことを特に考慮したものではなかった。また、この場合にも、潅水時には、育苗ポットをバットに出し入れすることが必要で、その労力の軽減が望まれていた。
また、上記特許文献1、2、3に記載のような栽培容器、育苗箱、バットを収容するプールベンチを設けて、底面潅水を可能とする方法もあるが、その場合、プールベンチは大掛かりな設備となり、その設備コストも非常に高くなっていた。
実登3054244号公報(図3) 特開2003−79248号公報(図1、符号1) 特開2002−262681号公報(図1、符号35)
本発明は、プールベンチを設ける必要がなく、縦横に配列した育苗ポットを収容し、育苗ポットへの底面潅水を簡易化してその労力を軽減する専用の底面潅水トレー、これと組み合わせて用いられるカゴ型トレー、これらの育苗ポット、カゴ型トレー、底面潅水トレーから構成される育苗システムを提供することを目的としている。
請求項1記載の底面潅水トレーは、育苗ポットを縦横に配列して収容し、前記育苗ポットの潅水に用いる潅水トレーであって、育苗ポットの底部からの底面潅水に必要な高さだけ、該底部の外形形状に対応させて形成された個別収容部を縦横に配列して一体化したものであって、
該個別収容部には、その収容する育苗ポットの底部と、この個別収容部の底上面との間に、水路を確保し、前記底部に当接する水路突起を備え、この個別収容部間相互の水路を連結する連結部を備えたことを特徴とする。
請求項2記載の底面潅水トレーは、育苗ポットを縦横に配列して受けるカゴ型トレーを収容し、前記育苗ポットの潅水に用いる潅水トレーであって、前記カゴ型トレーは、育苗ポットの底部の外形形状に対応させて形成された個別受部を縦横に配列して一体化したものであって、前記潅水トレーは、該個別受部に収容された育苗ポットの底部からの底面潅水に必要な高さだけ、前記個別受部の底部の外形形状に対応させて形成された個別収容部を縦横に配列して一体化したものであって、
該個別収容部には、その受ける個別受部の底部と、この個別収容部の底上面との間に、水路を確保し、前記個別受部の底部に当接する水路突起を備え、この個別収容部間相互の水路を連結する連結部を備えたことを特徴とする。
請求項3記載の底面潅水トレーは、請求項2に従属し、前記カゴ型トレーは、その底面を構造的基礎とし、その底面から上方へ向けて三面柱を立設し、この三面柱によって、全体の構造的強度を確保していることを特徴とする。
請求項4記載のカゴ型トレーは、請求項2または3に記載されたことを特徴とする。
請求項5記載の育苗システムは、請求項1〜4のいずれかに記載された育苗ポット、カゴ型トレー、底面潅水トレーから構成されていることを特徴とする。
請求項1記載の底面潅水トレーによれば、底面潅水専用であって、育苗ポットと組み合わせのままで、育苗、運搬、保管、潅水に用いられることを原則とするので、いちいち潅水のために、別に設けられた潅水プールなどに出し入れすることがなく、潅水の労力を軽減することができ、プールベンチなども設ける必要がない。
また、その高さ、つまり、潅水用の水の貯留深さが、底面潅水に必要な高さとされているので、単に、トレーからあふれるように給水するだけで、潅水に必要な量が貯留され、そのまま、放置すればよく、潅水作業を簡易化することができる。
また、水路突起、連結部を備えているので、底面潅水トレーのどこか一か所に給水すれば、その水が水路突起、連結部で構成される水路を通って、トレー全体に行き渡るので、給水が楽である。
請求項2記載の底面潅水トレーによれば、請求項1に比べ、育苗ポットをカゴ型トレーを介して収容する点が異なるだけであるので、カゴ型トレーを介在させる場合でも、請求項1と同様の効果を発揮する。
請求項3記載の底面潅水トレーによれば、請求項2の効果に加え、前記カゴ型トレーは、その底面を構造的基礎とし、その底面から上方へ向けて三面柱を立設し、この三面柱によって、全体の構造的強度を確保しているので、このようなカゴ型トレーと組み合わせた場合にも、その潅水トレーの効果を発揮する。
請求項4記載のカゴ型トレーによれば、請求項2または3の潅水トレーと組み合わされることで、これらの効果を相乗的効果を発揮する。
請求項5記載の育苗システムによれば、請求項1〜4のいずれかに記載された底面潅水トレー、カゴ型トレーの効果を、システムとして発揮する。
以下に、本発明の実施の形態(実施例)について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の底面潅水トレーの一例を上方から見た上面図、図2(a)は図1の底面潅水トレーを長手方向の側方から見た側面図、(b)は図1のAA断面図、(c)は図1のBB断面図である。
この底面潅水トレー10は、育苗ポットを縦横に配列したままの状態で収容して、簡易に底面潅水を可能とし、潅水後はそのまま育苗ポットを収容したままとすることができるものであって、個別収容部1、水路突起2、連結部3、十字凸部4、上縁部5を備えている。
個別収容部1は、育苗ポットの底部からの底面潅水に必要な高さだけ、該底部の外形形状に対応させて形成されたもので、この個別収容部1を収容する育苗ポットに対応させて、縦横に配列して一体化したものが底面潅水トレー10である。個別収容部1の底上面を符号1aとする。
また、この個別収容部1の有効高さHは、収容した育苗ポットに底面潅水する場合に貯留される水の貯留高さとなるものであり、この貯留高さが一回の潅水量を規定するものである。また、この有効高さHは、この底面潅水トレー10全体の高さを規定するものでもある。
水路突起2は、それぞれの個別収容部1毎に備えられ、収容する育苗ポットの底部と、この個別収容部1の底上面1aとの間に、水路を確保し、前記底部に当接するものである。連結部3は、水路突起2で水路が確保された個別収容部1間相互の水路を連結するものである。
十字凸部4は、個別収容部1の隣り合う部分に形成される十字形の空間を覆うように個別収容部1の高さ部分で連結したものである。上縁部5は、個別収容部1の隣り合う部分に形成されるT字形の空間を覆うように個別収容部1の高さ部分で連結して、底面潅水トレー10全体の外枠を構成するものである。
このような底面潅水トレー10は、熱可塑性樹脂を素材とするシートを、この形状の型に沿うように成形するシート成形によって製造されるものである。
図3は、本発明のカゴ型トレーの一例を上方から見た上面図、図4(a)は図3のカゴ型トレーを長手方向の側方から見た側面図、(b)はその要部斜視図である。
このカゴ型トレー20は、育苗ポットを縦横に配列して収容し、上記底面潅水トレー10と組み合わせて育苗、運搬、保管、潅水に用いられるものであり、個別受部11、底面窓12、立枠13、上縁部14、薄壁部15を備えている。
カゴ型トレー20は全体として骨組み構造であって、縦横に配列された育苗ポットを個々に受けるのが、個別受部11であり、その底面には給排水や空気の流通を良くするための底面窓12が形成され、育苗ポットの側壁に対応する部分が立枠13となり、個別受部11を連結し全体の構造的基礎となるのが、格子状の上縁部14である。
薄壁部15は、上縁部14の内、収容する育苗ポットが隣合う部分に設けられ、その枠の厚さを薄くした部分である。この薄壁部15は、隣り合う育苗ポットを二つ一緒に指先などで挟んで持ち上げる際に邪魔になりにくく、その持ち上げ動作が確実に行われるようにしている。
なお、このカゴ型トレー20は、高分子樹脂を一体成形して製造される。
図5は、本発明の育苗ポットの一例を上方から見た上面図、図6は、図5の育苗ポットを長手方向の側方から見た側面図である。
この育苗ポット30は、植物の育苗に用いられるもので、底面円形、上部開口側正方形の個々の育苗ポット21を縦横に配列し、その隣り合う上縁同士を連結部24で容易に分離可能な程度に結合したものである。
育苗ポット21の底面には、水孔22が設けられ、また、要所に補強用のリブ23が形成されている。育苗のための種苗、培土は、この育苗ポット21に収容される。
この育苗ポット30は、高分子樹脂をブロー成形、シート成形して製造される。
図7は、本発明の育苗システムの一例の要部断面図である。
この育苗システム50は、図5、6の育苗ポット30を、図3、4のカゴ型トレー20で受け、図1、2の底面潅水トレー10に収容したものである。
このシステム50においては、底面潅水トレー10は、この組み合わせのままで、育苗、運搬、保管、潅水に用いられることを原則とするので、いちいち潅水のために、別に設けられた潅水プールなどに出し入れすることがなく、潅水の労力を軽減することができ、プールベンチなども設ける必要がない。
一方、育苗が終了した後は、底面潅水トレー10、カゴ型トレー20は使い回しが可能であり、省資源化に資するものである。
更に、それぞれのトレー10に清潔な水が個別に給水されるので、個々の底面潅水トレー10間の底面潅水による感染の問題が生じない。これは、従来例に示したような栽培容器、育苗箱、バットなどでは潅水源が共通し、いずれかの栽培容器に炭疽菌などの感染源がある場合、最悪全ての栽培容器に汚染が伝播するという問題があったが、そのような感染も問題も解決するものである。
また、潅水する場合には、そのままの状態で、底面潅水トレー10のどこか一か所に給水すれば、その水が水路突起2、連結部3で構成される水路を通って、トレー10全体に行き渡るので、給水が楽である。
また、底面潅水トレー10の高さHが、底面潅水に必要な高さとされているので、単に、トレー10からあふれるように給水するだけで、潅水に必要な量が貯留され、そのまま、放置すればよく、潅水作業を簡易化することができる。
更に、底面潅水トレー10は、従来に比べ、底面潅水に必要な高さとされ、大幅にその高さが小さくなっているので、当然、材料コストも少ないものとなっている。また、上記したようにシート成形されているので、全体として低コストとなっているので、育苗ポット30毎にセットで用いたとしてもあまり負担にはならない。
なお、この底面潅水トレー10は、上記のように間にカゴ型トレー20を介在させて、育苗ポット30を収容することができるが、カゴ型トレー20の占有空間は小さいものであり、トレー10の個別収容部1の縦横の配列ピッチは、育苗ポット30のものに一致しているので、カゴ型トレー20を介在させないで、育苗ポット30を収容することが可能であり、その場合にも、この底面潅水トレー10は、同様の効果を発揮する。
また、底面潅水トレーを直接育苗ポット30を収容するように構成することも可能であって、その場合にも、上記底面潅水トレー10と同様の効果を発揮する。
上記効果は、それぞれ、対応する範囲で、カゴ型トレー20にあってはトレーとして、育苗ポット30にあっては育苗ポットとして、育苗システム50にあってはシステムとして発揮されるものである。
なお、底面潅水の潅水量の調整は、基本としては、上記のように底面潅水トレー10の高さHを用いるが、高さHを越えない範囲で、潅水量を時間制御する方法、また、底面潅水トレー10の底部に適度な大きさの排水孔を設けて、給水後一定時間でトレー10に一旦貯留された水が排水される方法、底面潅水トレー10の壁部に適度な大きさの排水孔を設けて、潅水量を調整する方法など適宜選択することができる。
図8は、本発明のカゴ型トレーの一例を上方から見た上面図、図9(a)は図8のカゴ型トレーを長手方向の側方から見た側面図、(b)は(a)の要部拡大図、図10(a)は図8のカゴ型トレーの要部斜視図、(b)はその三面柱部分の横断面図である。
このカゴ型トレー40は、育苗ポットを縦横に配列して収容し、育苗、潅水、運搬、保管に用いられるものであって、底受部31と連結部32とから構成される底平面33をその構造的基部として、これに立設された三面柱34の上部を連結した十字連結部35、上縁部36とによって、育苗ポットを収容する個別収容部Sを形成し、かつ、全体の構造的強度を確保していることを基本的特徴としている。
底受部31は、収容する育苗ポットの底面を受けるもので、育苗ポットの底面形状に合わせた形状とし、また、底面全体に当接するのではなく、図3、4のトレー20のように部分的に当接する骨組み構成とするのがよい。
この例では、底受部31は、角型の育苗ポットの底面形状に対応した四角形であって、その四角形を4つの四角形に等分割するような窓枠31aを設けた形状としている。
連結部32は、底受部31に比べより小さい面積で、上方に向けて拡開する育苗ポットの上部開口部を密接させて縦横に配列した際の底部を受けるように配列した底受部31相互間の間隔を埋めて、底受部31を連結するものである。
三面柱34は、連結部32の一辺から立ち上がる連結面34aと、該一辺に隣接する底受部31の隣接辺から育苗ポットの側壁に沿うように立ち上がる当接面34bとから構成されている。十字連結部35は、この三面柱34の頂部を配列された育苗ポットの開口側の十字コーナー部で連結するものである。
これら三面柱34と十字連結部35の構成は、図8の上面図、図9(b)の側面図、図10の図面によって具体的に示されている。
ここで、図10(b)の横断面図は、収容すべき縦横に配列された育苗ポット相互間の十字コーナー部分に相互にその開放側を対面させて向き合う四本の三面柱34の頂部が十字連結部35で連結された状態で、その連結部から幾分下方の部分の横断面である。
十字連結部35は、また、図9、10に示すように、その上方の十字平面部の外周辺から収容する育苗ポットの上部に当接すべく下方に延び、三面柱34の当接面34bの上方と連結されたスカート部35aを備えている。
このスカート部35aの育苗ポットに当接する面の適所には、図10(a)に示すように、わずかな突起35bが設けられている。
上縁部36は、この三面柱34の頂部を配列された育苗ポットの開口側のT字コーナー部で連結し、全体の外枠となっている。また、上縁部36は、図9、10に示すように、その上方の平面部の内側辺から収容する育苗ポットの上部に当接すべく下方に延び、三面柱34の当接面34bの上方と連結されたスカート部36aを備えている。
この上縁部36のスカート部36aの育苗ポットに当接する面の適所にも、スカート部35aの突起35bと同様な突起(不図示)が設けられている。
上縁部36は、更に、その上方の平面部の外側辺から下方に延び、上縁部36を補強する外スカート部36bを備えている。
こうして、全体として、上縁部36は、このカゴ型トレー40の上部外枠を構成し、カゴ型トレー40を持ち上げる場合には、この上縁部36の部分で持ち上げるものである。
また、十字連結部35のスカート部35a、上縁部36のスカート部36a、外スカート部36bの下方へ伸びる長さ、あるいは、その高さは同一ものとされている。
このカゴ型トレー40は、上記のものに加え、直線部37A、直線部37B、育苗ポットを収容した状態で上下に積み重ねられた際の上下のトレー40間のズレを防止するズレ止め突起38を備えている。
ズレ止め突起38は、十字連結部35の上面の適所に設けられたズレ止め突起38A、上縁部36のT字コーナー部の上面の適所に設けられたズレ止め突起38Bを備えている。
また、カゴ型トレー40は、外側に配列された底受部31の外辺の適所と上縁部36のスカート部36aとを収容する育苗ポットの外壁に当接しつつ連結する外側当接面39を備えている。
このような構成で、このカゴ型トレー40は、底受部31と連結部32とから構成される底平面33を構造的基部としている点が基本的特徴であり、従来のカゴ型トレーと異なる点である。
これにより、収容する育苗ポット、この育苗ポットに充填される培土、苗などの荷重が底平面33で直接的に受け止められ、その荷重は、この底平面33を介して、このトレー40を支え受ける埴栽棚や運搬ローラに受け止められる。
したがって、従来例のように、主にトレーの表面側を構造的基部とするものに比べ、そのトレーの上下間を結ぶ部分への構造的負担をより少なくすることができ、また、強度的基礎が底平面にあるので、より外力に対して破損しにくい。
一方、この構造的基部をなす底平面33から上方へは、上述した三面壁構造の三面柱34が立ち上がり、その頂部を連結するように十字連結部35、上縁部36が形成されているので、全体としての構造的強度も好適に担保されている。
十字連結部35は、底平面33から立ち上がった四つの三面柱34を、その開放側を対向させて十字形に連結し、かつ、それぞれの柱面である連結面34a、当接面34bは上方に向かって相互間の距離が小さくなるような上つぼみであり、また、当接面34bとも連結されたスカート部35aを備えた構成となっているので、非常に強力な構造体となっている。
そして、底受部31、連結部32からなる底平面33から、このような強力な構造体である十字連結部35によって、個別収容部Sが形成されているので、十字連結部35相互間は、図10(a)で明確に示すように連結する必要はなく、この間に十分な空間を形成することができ、育苗ポット、特に連結育苗ポットの収容を容易にする。
また、上述したような底面潅水トレー10への収容も可能である。
上縁部36は、縦横に配列された状態で、配列の外側部分に存在し、その開放側をトレー全体の外側に向けた三面柱34を連結するもので、これも、その隣り合う三面柱34同士を外枠を形成するように連結して、トレー40全体の構造的強度を高めている。
また、このカゴ型トレー40は、底平面33として、縦横に配列した底受部31とこれらの底受部31を連結部32とからなる格子状部分を備えながら、上方に向かって拡開する個別収容部Sを形成する十字連結部35、上縁部36、相互に連結されない十字連結部35を備えることで、この個別収容部Sに対応する部分で上下に重畳可能であり、よって、上縁部36の高さ、つまり、外側スカート36bの高さピッチで上下に積み重ねることができ、省スペースで保管することができる。
直線部37Aは、図8で、この図上で上下方向の矢印で示している部分であり、トレー全体の長手方向に連続する一定幅の直線部分を形成している。
具体的には、直線部37Aは、連結された底受部31の窓枠31aと、連結部32とが繋がったものである。直線部37Bは、直線部37Aと直交する、トレー全体の短手方向の直線部分であり、その構成は、直線部37Aと同様である。直線部37A、37Bを合わせて直線部37とする。
このような直線部37が底平面33にあると、たとえ、この底平面33が接する相手面、具体的には、トレー40が載置される相手が、メタルラスで構成された埴栽棚や、運搬コロやローラなどの凸凹のある面であっても、引っかかったりすることがなく、トレー40をスムーズ、滑らかに移動させることができる。
例えば、棚の奥にあるトレー40を人が手前に引っ張り出すような際の作業を非常に楽なものにすることができる。
また、外部の凸凹が、三面柱34に引っかかることが少なく、この個別収容部Sに関わる部分である三面柱34の破損を少なくすることができる。
また、このカゴ型トレー40では、それぞれ相互には連結されていない十字連結部35で個別収容部Sが構成されているので、収容され、隣り合う育苗ポッの開口上部の間には、邪魔ものがなく、図3、4のカゴ型トレー20の薄壁部15と同様に、隣り合う育苗ポットを人の手先で一度に取り出すのが容易になる。
なお、上記で説明した実施例は、特許請求の範囲に記載された発明の一実施例であり、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
例えば、 このカゴ型トレー40も上述したような底面潅水トレー10と同様の底面潅水トレーと組み合わせて用いることができる。
本発明の底面潅水トレー、カゴ型トレー、育苗システムは、育苗ポットへの底面潅水を簡易化してその労力を軽減することが要請されるあらゆる産業分野に用いることができる。
本発明の底面潅水トレーの一例を上方から見た上面図 (a)は図1の底面潅水トレーを長手方向の側方から見た側面図、(b)は図1のAA断面図、(c)は図1のBB断面図 本発明のカゴ型トレーの一例を上方から見た上面図 (a)は図3のカゴ型トレーを長手方向の側方から見た側面図、(b)はその要部斜視図 本発明の育苗ポットの一例を上方から見た上面図 図5の育苗ポットを長手方向の側方から見た側面図 本発明の育苗システムの一例の要部断面図 本発明のカゴ型トレーの他例を上方から見た上面図 (a)は図1のカゴ型トレーを長手方向の側方から見た側面図、(b)は(a)の要部拡大図 (a)は図1のカゴ型トレーの要部斜視図、(b)はその三面柱部分の横断面図
符号の説明
1 個別収容部
2 水路突起
3 連結部
10 底面潅水トレー
11 個別受部
20 カゴ型トレー
30 育苗ポット
34 三面柱
40 カゴ型トレー
50 育苗システム

Claims (5)

  1. 育苗ポットを縦横に配列して収容し、前記育苗ポットの潅水に用いる潅水トレーであって、
    育苗ポットの底部からの底面潅水に必要な高さだけ、該底部の外形形状に対応させて形成された個別収容部を縦横に配列して一体化したものであって、
    該個別収容部には、その収容する育苗ポットの底部と、この個別収容部の底上面との間に、水路を確保し、前記底部に当接する水路突起を備え、この個別収容部間相互の水路を連結する連結部を備えたことを特徴とする底面潅水トレー。
  2. 育苗ポットを縦横に配列して受けるカゴ型トレーを収容し、前記育苗ポットの潅水に用いる潅水トレーであって、
    前記カゴ型トレーは、育苗ポットの底部の外形形状に対応させて形成された個別受部を縦横に配列して一体化したものであって、
    前記潅水トレーは、該個別受部に収容された育苗ポットの底部からの底面潅水に必要な高さだけ、前記個別受部の底部の外形形状に対応させて形成された個別収容部を縦横に配列して一体化したものであって、
    該個別収容部には、その受ける個別受部の底部と、この個別収容部の底上面との間に、水路を確保し、前記個別受部の底部に当接する水路突起を備え、この個別収容部間相互の水路を連結する連結部を備えたことを特徴とする底面潅水トレー。
  3. 前記カゴ型トレーは、その底面を構造的基礎とし、その底面から上方へ向けて三面柱を立設し、この三面柱によって、全体の構造的強度を確保していることを特徴とする請求項2記載の底面潅水トレー。
  4. 請求項2または3に記載されたことを特徴とするカゴ型トレー。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載された育苗ポット、カゴ型トレー、底面潅水トレーから構成されていることを特徴とする育苗システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007110933A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Fukuoka Marumoto Kk 間断式栽培方法及び間断式栽培用育苗床パネル
WO2013157707A1 (en) * 2012-04-20 2013-10-24 Republic Of Korea (Management: Rural Development Administration) Multi-pot for hydroponics and method of raising seedlings using the same

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