JP5926446B2 - Memsマイクロフォンアセンブリおよびmemsマイクロフォンアセンブリの製造方法 - Google Patents

Memsマイクロフォンアセンブリおよびmemsマイクロフォンアセンブリの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、MEMSマイクロフォンアセンブリおよびMEMSマイクロフォンアセンブリの製造方法に関する。
MEMSマイクロフォンアセンブリは、バックプレートおよび移動可能なダイヤフラムを備えたMEMSトランスデューサを備えてよい。このMEMSマイクロフォンアセンブリの長い寿命を可能とするためには、トランスデューサ素子の電気的および機械的保護を行うことが重要である。これと同時に、このトランスデューサ素子は、このマイクロフォンの外部と音響的に接続していることが必要である。好ましくは、長く狭い音響導入部(sound inlets)と長いフロントキャビティを避ける必要がある。これらは音響特性の品質を劣化させ、とりわけ高可聴周波数の特性が悪くなる。
本発明の目的は、上記の相反する問題、すなわち良好な音響カップリングを提供すること、および機械的および電気的保護を提供することを解決する、MEMSマイクロフォンアセンブリおよびこのMEMSマイクロフォンアセンブリの製造方法を提供することである。
上記の目的は、本願請求項1に記載のMEMSマイクロフォンアセンブリによって達成される。さらに上記の目的は本願の独立請求項に記載のMEMSマイクロフォンアセンブリの製造方法によって達成される。さらなる特徴、有利な実施形態および応用例が従属項に記載されている。
本発明の1つの態様によれば、MEMSマイクロフォンアセンブリは、MEMSダイと,バックプレートと、このバックプレートに対して相対的に移動可能なダイヤフラムとを備える。このMEMSマイクロフォンアセンブリは、さらにトランスデューサ素子をこのMEMSマイクロフォンアセンブリの外部に音響カップリングするための音響導入部を備え、上記のMEMSダイは、少なくともこの音響導入部の一部を形成する湾入部(indentation)を備える。
とりわけこの音響導入部は、このトランスデューサ素子に画定されたキャビティを、このMEMSマイクロフォンアセンブリの外部と音響的にカップリングすることができる。
上記の湾入部は、この音響導入部の一部である通路(channel)を画定してよい。
一般的に、この音響導入部は、上記のトランスデューサ素子を封入するシーリング層を貫通して延在する開口部を備えてよく、この音響導入部はさらに、上記のMEMSダイに通路(channel)を画定する湾入部を備えてよい。このシーリング層を貫通して延在する開口部は、穴部であってよい。さらに、この開口部は、上記のトランスデューサを覆うカバーを貫通して延在してよい。このカバーは、このカバーと上記のダイヤフラムとの間のキャビティを画定する。
この音響導入部の少なくとも一部は、上記のMEMSダイにおける湾入部によって直接画定されている。これによりこの音響導入部を画定するための追加の部材およびこれのMEMSダイへのカップリングが不要となるため、この音響導入部の長さが確実に最小とされる。さらに、このMEMSダイの湾入部によって少なくともこの音響導入部の一部を画定することは、このトランスデューサ素子のキャビティから径方向に離間した位置でシーリング層を貫通して延在する開口部を画定することを可能とする。以上により、この音響導入部は、電気的および機械的遮蔽を担うための部材と干渉しない。この音響導入部は、上記の湾入部によって少なくとも部分的に画定されているので、このマイクロフォンアセンブリの大部分をバックキャビティとして使用することができ、良好な音響品質を提供する。
1つの好ましい実施形態においては、本発明のMEMSマイクロフォンアセンブリは、MEMSダイを覆うカバーを備え、このカバーは、ダイヤフラムとこのカバーとの間のキャビティを形成しまた封止している。このカバーは、たとえばフォイル(foil)であってよい。上記のキャビティは、このトランスデューサ素子のフロントキャビティを提供する。このキャビティは、上記の湾入部によって少なくとも一部が画定された音響導入部と音響的に接続している。
1つの実施形態においては、上記の湾入部は、上記のキャビティに隣接して配置されている。これによってこのキャビティは上記のカバーによって音響的および機械的に確実に遮蔽され、同時に上記の音響導入部を介してマイクロフォンアセンブリの外部と音響的に接続される。この音響導入部は、外部からダイヤフラムまでのこの音響導入部が直線とならないような角度を画定してよい。
1つの実施形態においては、上記のMEMSダイで画定されている湾入部は、上記のキャビティへ開いている。このようにして上記のキャビティはこの湾入部と音響的にカップリングし、これよりこのマイクロフォンアセンブリの外部と音響的にカップリングしている。
1つの実施形態においては、本発明のMEMSマイクロフォンアセンブリは、基板を備え、この基板上に上記のトランスデューサ素子が取り付けられており、この基板に向いていないトランスデューサ素子の面上に上記の音響入口が配設されている。言い換えれば、このマイクロフォンアセンブリは、トップポートマイクロフォン(top-port microphone)である。
通常トップポートマイクロフォンは、大きなフロントキャビティを必要とし、これにより音響特性が劣化する。しかしながら、上記のMEMSダイの湾入部によって音響導入部の少なくとも一部を画定することにより、このトップポートマイクロフォンのフロントキャビティが最小の大きさの状態とされる。これによって高可聴周波数までの平坦な周波数応答がもたらされる。
1つの実施形態においては、トランスデューサ素子は、シーリング層によって覆われており、このシーリング層を貫通して開口部が延在しており、この開口部は、上記の音響導入部の一部を画定している。このシーリング層は、このトランスデューサ素子の少なくとも一部を覆うカバーを覆ってもよい。とりわけこのカバーは、ダイヤフラムとこのカバーとの間のキャビティを画定してよい。
このシーリング層は、このトランスデューサ素子を封止してよい。さらにこのシーリング層は、このトランスデューサ素子を有するASICを封止してよい。
このシーリング層は、フォイルおよびメタラインジング層を備えてよい。とりわけ第1の下地メタライジング層は、上記のフォイル上に取り付けられてよく、この後、後のステップで上記の開口部が形成される部位にレジストパターンが配設されてよい。次のステップにおいて、この下地メタライジングは電解めっきで補強され、その後上記のレジストパターンは除去される。
本発明のMEMSマイクロフォンは、複数の音響導入部を備えてよい。1つ以上の音響導入部を設けると、このマイクロフォンの音響特性を改善することができる。また複数の音響導入部は、このマイクロフォンの指向性の選択度または感度をもたらすように配設されてよく、このマイクロフォンアセンブリの一方向の感度が、このマイクロフォンアセンブリの他方向と比較して増大される。
これらの音響導入部のそれぞれは、このMEMSマイクロフォンアセンブリの、上記のトランスデューサ素子のカバーとダイヤフラムとの間に画定されたキャビティへの音響カップリングを提供してよい。
上記のMEMSダイは、少なくとも2つの湾入部を備えてよく、それぞれの湾入部は、これらの音響導入部の少なくとも一部を画定している。それぞれの湾入部は、通路を画定してよい。しかしながら、本発明は、この通路の特定の形状に限定されるものではない。
このシーリング層を貫通して開口部とキャビティとを接続して延在する通路の天井(top wall)は、閉鎖されてよい。ここでこの天井は、上記の基板に対向して配設された、この通路の上側の壁である。この通路の天壁は上記のシーリング層または上記のMEMSダイの一部によって覆われていてよい。
このトランスデューサ素子は、シーリング層によって覆われていてよく、また複数の開口部がこのシーリング層を貫通して延在してよく、それぞれの開口部は少なくとも1つの湾入部と音響的に接続している。1つの開口部は1つ以上の湾入部と接続されていてもよい。
1つの実施形態においては、この湾入部は、ダイヤフラムおよびバックプレートに向かってその幅が拡がったテーパー形状になっている。このダイヤフラムおよびバックプレートに向いていない端部の小さくなった直径は、良好な機械的保護を確実にする。増大する幅は、良好な音響カップリングを確実にする。
本発明の第2の態様は、上記で説明したMEMSマイクロフォンアセンブリの製造方法に関する。
本発明の方法は以下のステップを備える。
−基板を準備するステップ。
−MEMSダイと、バックプレートと、上記の基板上でこのバックプレートに対して移動可能なダイヤフラムとを備えたMEMSトランスデューサ素子を取り付けるステップであって、このMEMSダイが湾入部を備えるステップ。
−このMEMSトランスデューサ素子をシーリング層で覆うステップ。
−このトランスデューサ素子が上記のMEMSマイクロフォンアセンブリの外部に音響的にカップリングするための音響導入部が形成されるように、上記のMEMSダイの湾入部と音響的に接続されているシーリング層に開口部を形成するステップ。
これによって本方法は、上記で説明した利点を有するMEMSマイクロフォンアセンブリの製造方法を提供する。
1つの実施形態においては、上記のMEMSダイの湾入部はウェハーレベルで形成されている。これに対応して、このMEMSダイの湾入部は、このMEMSダイが基板上に組み込まれる前に画定されている。
1つの実施形態においては、このMEMSダイは、複数の湾入部を備え、複数の開口部が上記のシーリング層に形成されて、それぞれの開口部が少なくとも1つの湾入部と音響的に接続されており、それぞれの湾入部は、上記のMEMSトランスデューサ素子をこのMEMSマイクロフォンアセンブリの外部と音響的にカップリングするための音響導入部の少なくとも一部を形成している。とりわけ複数の音響導入部は、このマイクロフォンアセンブリの音響特性の品質を改善する。複数の音響導入部はさらに、1方向において他の方向より高い音響感度を有するマイクロフォンアセンブリの構造を可能とする。
上記のシーリング層における開口部は、レーザー切除によって形成されてよい。上記の湾入部はレーザー切除またはエッチングによって形成されてよい。
さらなる特徴、変形例および実施例が、図に関連した例示的な実施形態の以下の説明で明らかとなる。
トップポートMEMSマイクロフォンアセンブリの断面図を概略的に示す。 図1のトップポートMEMSマイクロフォンアセンブリの部品分解図を概略的に示す。 MEMSマイクロフォンアセンブリの平面図を概略的に示す。 図3のトランスデューサ素子の断面図を概略的に示す。 第2の実施形態によるマイクロフォンアセンブリの平面図を概略的に示す。
図1は、トップポートMEMSマイクロフォンアセンブリ1の断面図を概略的に示す。このMEMSアセンブリ1は、MEMSトランスデューサ素子2を備える。このトランスデューサ素子2は、音響信号を電気信号に変換することができる。
このトランスデューサ素子2は、MEMSダイ3と、バックプレート4と、移動可能なダイヤフラム5とを備え、このダイヤフラム5は、このバックプレート4に対して移動可能である。このダイヤフラム5とバックプレート4との間にバイアス電圧が印加されてよく、音響信号はこのダイヤフラム5をこのバックプレート4に対して移動させ、このダイヤフラム5とこのバックプレート4との間の容量を変化させる。
このトランスデューサ素子2は、たとえばこの基板6の電気的接続部の上に形成されたバンプ(複数)7によって、基板6上に配設されている。さらにまたASIC8がこの基板6上に、このトランスデューサ素子2に隣接して配設されている。またこのASIC8は、バンプ7によってこの基板6に固定されかつ電気的に接続される。
上記のMEMSダイ3は、その基板6に向いていない面に陥凹部9を有する。このMEMSダイ3の陥凹部9は、第1のフォイル10で覆われている。これによりこの第1のフォイル10は、このトランスデューサ素子2のカバーを形成する。この陥凹部9は、上記のダイヤフラム5と第1のフォイル10との間の第1のキャビティ11を画定する。この第1のキャビティ11は、このトランスデューサ素子2のいわゆるフロントキャビティである。
さらに第2のフォイル12がこのトランスデューサ素子2および上記のASIC8を覆っている。この第2のフォイル12は、このトランスデューサ素子2およびASIC8を封止している。ここでこのトランスデューサ素子2のバックプレート4と上記の基板6との間に第2のキャビティ13が画定されている。またこの第2のキャビティ13は、このトランスデューサ素子2のバックキャビティと呼ばれる。
さらにメタライジング層14がこの第2のフォイル12の上に配設されている。こうしてこのメタライジング層14および上記の第2のフォイル12が、シーリング層15を定める。このメタライジング層14は、さらに電解めっきで補強された下地メタライジングを備えてよい。このメタライジング層14は、このトランスデューサ素子2の電気機械的遮蔽を提供する。
さらにこのMEMSマイクロフォンアセンブリ1は、上記の第1のキャビティ11、すなわちフロントキャビティをこのマイクロフォンアセンブリ1の外部と音響的にカップリングする音響導入部16を備える。この音響導入部16は、上記のシーリング層15および第1のフォイル10を貫通して延在する開口部18を備える。
さらに上記のMEMSダイ3に湾入部17が画定されている。この湾入部17は、上記の第1のフォイル10と上記のトランスデューサ素子2のダイヤフラム5との間に配設された第1のキャビティ11に隣接して配設されている。この湾入部17は、上記の音響導入部16の一部を画定する。
以上によりこの音響導入部16は、上記のトランスデューサ素子2を覆うシーリング層15および第1のフォイル10を貫通して延在する開口部18を備える。この音響導入部16は、さらに上記のMEMSダイ3に画定された湾入部17を備える。この音響導入部16は、上記の第1のキャビティ11に隣接して配設されている。以上によりこの第1のキャビティ11は、上記の第1のキャビティ11を覆う第1のフォイル10およびシーリング層15によって、外部からの電気的および機械的攪乱に対して保護されている。
さらに、上記の開口部18および上記のMEMSダイ3で画定された湾入部17は、上記の音響導入部16が短くかつ上記のマイクロフォンアセンブリ1の外部との上記トランスデューサ素子2の良好な音響カップリングを可能とするように、この音響導入部16を画定する。この音響導入部16の配設は、上記のフロントキャビティ、すなわち上記の第1のキャビティ11を最小とすることを可能とし、これによってこのMEMSマイクロフォンアセンブリ1の全体の体積に対してこのバックキャビテイを最大とすることができる。
このようにしてこのマイクロフォンアセンブリ1の音響特性が最適化される。一般的に、この音響特性を最高とするためには、上記のフロントキャビティが最小とされる必要があり、また上記のバックキャビティが最大とされる必要がある。本実施形態においては、この最小の長さを有する音響導入部16が、上記のトランスデューサ素子2の平坦な周波数応答を提供する。
この図1に示す音響導入部16は、L字型の断面を有している。しかしながら上記の湾入部17は、この音響導入部16の断面が変更されて、異なる形状を有してもよい。たとえばこの湾入部17は、曲面の側壁を備えてよい。この場合、この音響導入部の断面はS字型であってよい。
さらに、図2は、図1に示すトップポートMEMSマイクロフォンアセンブリ1の分解図を概略的に示す。しかしながら、図2は、このMEMSマイクロフォンアセンブリ1の部品を組み立てる方法を示すものではないことに留意されたい。むしろ図2は、このMEMSマイクロフォンアセンブリのいくつかの部品を斜視図で概略的に示したものである。特に図2は、上記のメタライジング層14,第2のフォイル12およびトランスデューサ素子2のそれぞれ、および分離された素子として基板6上に配設されたASIC8を示すものである。
図2で分かるように、上記の音響導入部16は、上記のメタライジング層14および第2のフォイル12を貫通して延在する開口部18と、上記のMEMSダイ3に画定された湾入部17とによって画定されている。この開口部18は、さらに上記の第1のフォイル10を貫通して延在するが、この部分はこの斜視図においては上記の第2のフォイル12に隠されているので、図2には示されていない。
図3は、上記のMEMSトランスデューサ素子2を平面図で示す。図3から、ダイヤフラム5およびバックプレート4は円形を有していることが分かる。図3に示す湾入部17は、このダイヤフラム5に隣接する通路を画定している。この通路は、上記のダイヤフラム5と第1のフォイル10との間に画定された第1のキャビティへ開いている。
図3に示す実施形態においては、この通路は一定の幅を有している。しかしながら上記の湾入部17の代替の形状もまた可能である。たとえばこの湾入部17は、上記の通路の幅が上記の第1のキャビティ11に向かって増大するようにテーパー形状になっていてよい。さらに上記のシーリング層15における開口部18は、この湾入部17の上方で上記の基板6から離間する方向に向いて配設されていてよい。このシーリング層15における開口部18は、円形である。このシーリング層15における開口部18は、上記の湾入部17によって画定される通路の幅より大きい直径を有する。
図4は、上記のトランスデューサ素子2の断面図を示す。図4においても、上記のMEMSダイ3の湾入部17は、上記の第1のキャビティ11にむかって開いている音響導入部16を画定していることが示されている。この湾入部17は、上記の第1のキャビティ11に隣接して配設されている。
さらに、上記の音響導入部が外部から上記のダイヤフラムへ直線とならないように、この湾入部は直角を画定している。これによって上記の第1のキャビティ11およびダイヤフラム5が確実に機械的に保護される。
しかしながらこの湾入部は他の形状を有してもよい。特に、この湾入部は、鋭角を画定するかまたは鈍角を画定する2つの側壁によって画定されていてよい。この湾入部は、部分的に丸められて楕円の一部の形状を備える単一の側壁によって画定されてよい。
図5は、第2の実施形態によるトランスデューサ素子2の平面図を示す。このマイクロフォンアセンブリ1の第2の実施形態は、上記の第1の実施形態と異なり、この第2の実施形態は2つ以上の音響導入部16を備える。このためこの第2の実施形態は、上記のMEMSダイ3において画定された複数の湾入部17を備える。さらに、複数の開口部18が上記のシーリング層15を貫通して延在している。この実施形態においては、このシーリング層15に画定されたそれぞれの開口部18は、このMEMSダイ3において画定された2つの湾入部17と音響的に接続している。それぞれの湾入部17は、上記の第1のキャビティ11へ開いている通路として形成されている。これらの通路のそれぞれは、一定の幅を有している。
代替として、上記のシーリング層15における開口部18のそれぞれは、上記のMEMSダイ3において画定された、ただ1つの湾入部と音響的に接続されていてよい。
さらに、本発明は上記のMEMSマイクロフォン1の製造方法に関する。本方法は、上記の基板6を準備するステップと、上記のMEMSダイ3を備えたMEMSトランスデューサ素子2と、上記のバックプレート4と、このバックプレート4に対して移動可能なダイヤフラム5とを上記の基板6に取り付けるステップと、を備え、上記の湾入部17はこのMEMSダイ3において画定されている。上記のダイ3において画定された湾入部17は、ウェハーレベルで形成されていてよい。すなわちこのMEMSダイ3が基板6上に取り付けられる前に形成されていてよい。
次に上記のトランスデューサ素子2は、上記のダイヤフラム5と第1のフォイル10との間に第1のキャビテイ11を画定するこの第1のフォイル10によって覆われる。
さらに次のステップで、このトランスデューサ素子2は、シーリング層15によって覆われ、上記の開口部18がこのシーリング層15に形成され、またこの開口部18は上記の第1のフォイル10においても形成されてよく、この開口部18が上記の湾入部17と音響的に接続されるようにする。これにより、上記のトランスデューサ素子2を上記のMEMSマイクロフォンアセンブリ1の外部に音響的にカップリングするための音響導入部16が画定される。
上記のシーリング層15における開口部18は、たとえばレーザー切除によって形成されてよい。このシーリング層15は、上記の第2のフォイル12を上記のトランスデューサ素子2を覆い、このトランスデューサ素子2を封止するように配設されて形成される。つぎのステップにおいて、この第2のフォイル12上にスパッタリングされ、下地メタライジングが行われる。この下地メタライジングは、さらに電解めっきで補強されメタライジング層14を形成してよい。後の製造ステップで配設される上記の開口部18の領域における下地メタライジングの電解めっき補強を防ぐために、レジストパターンが用いられてよい。
1 − MEMSマイクロフォンアセンブリ
2 − MEMSトランスデューサ素子
3 − MEMSダイ
4 − バックプレート
5 − ダイヤフラム
6 − 基板
7 − バンプ
8 − ASIC
9 − 陥凹部
10 − 第1のフォイル
11 − 第1のキャビティ
12 − 第2のフォイル
13 − 第2のキャビティ
14 − メタライジング層
15 − シーリング層
16 − 音響導入部
17 − 湾入部
18 − 開口部

Claims (12)

  1. MEMSマイクロフォンアセンブリ(1)であって、
    MEMSダイ(3)と、バックプレート(4)と、当該バックプレート(4)に対して移動可能なダイヤフラム(5)とを備えたMEMSトランスデューサ素子(2)と、
    前記MEMSトランスデューサ素子(2)を前記MEMSマイクロフォンアセンブリ(1)の外部と音響的にカップリングするための音響導入部(16)と、
    カバー(10)と、
    を備え、
    前記MEMSダイ(3)は、前記音響導入部(16)の少なくとも一部を形成する湾入部(17)を備え、
    前記カバーは、前記ダイヤフラム(5)と当該カバー(10)との間にキャビティ(11)を画定し、
    前記湾入部(17)は、前記キャビティ(11)に隣接して配設されている、
    ことを特徴とする、MEMSマイクロフォンアセンブリ。
  2. 請求項1に記載のMEMSマイクロフォンアセンブリ(1)において、
    前記湾入部(17)は、前記キャビティ(11)へ開いていることを特徴とするMEMSマイクロフォンアセンブリ。
  3. 請求項1または2に記載のMEMSマイクロフォンアセンブリ(1)において、
    前記湾入部(17)は、その幅が前記キャビティ(11)に向かって増大するようなテーパー形状であることを特徴とするMEMSマイクロフォンアセンブリ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のMEMSマイクロフォンアセンブリ(1)において、
    基板(6)をさらに備え、
    前記MEMSトランスデューサ素子(2)が、前記基板(6)に取り付けられており、前記音響導入部(16)が、前記MEMSトランスデューサ素子(2)の前記基板(6)から離間する側に配設されている、
    ことを特徴とするMEMSマイクロフォンアセンブリ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のMEMSマイクロフォンアセンブリ(1)において、
    前記MEMSトランスデューサ素子(2)は、シーリング層(15)によって覆われており、当該シーリング層(15)を貫通して開口部(18)が延在しており、当該開口部(18)は、前記音響導入部(16)の一部を画定していることを特徴とするMEMSマイクロフォンアセンブリ。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のMEMSマイクロフォンアセンブリ(1)において、
    複数の音響導入部(16)を備えることを特徴とするMEMSマイクロフォンアセンブリ。
  7. 請求項6に記載のMEMSマイクロフォンアセンブリ(1)において、
    前記MEMSダイ(3)は、少なくとも2つの湾入部(17)を備え、それぞれの湾入部(17)は、前記複数の音響導入部(16)の1つの少なくとも一部を画定していることを特徴とするMEMSマイクロフォンアセンブリ。
  8. 請求項7に記載のMEMSマイクロフォンアセンブリ(1)において、
    前記MEMSトランスデューサ素子(2)は、シーリング層(15)によって覆われており、複数の開口部(18)が前記シーリング層(15)を貫通して延在しており、それぞれの開口部(18)は少なくとも1つの前記湾入部(17)と音響的に接続していることを特徴とするMEMSマイクロフォンアセンブリ。
  9. MEMSマイクロフォンアセンブリ(1)を製造する方法であって、
    基板(6)を準備するステップと、
    MEMSダイ(3)と、バックプレート(4)と、前記基板(6)上で前記バックプレート(4)に対して移動可能なダイヤフラム(5)とを備えたMEMSトランスデューサ素子(2)を取り付けるステップであって、前記MEMSダイ(3)が湾入部(17)を備えるステップと、
    前記MEMSトランスデューサ素子(2)をシーリング層(15)で覆うステップと、
    前記MEMSトランスデューサ素子(2)が前記MEMSマイクロフォンアセンブリ(1)の外部に音響的にカップリングするための音響導入部(16)が形成されるように、前記MEMSダイ(3)の前記湾入部(17)と音響的に接続されているシーリング層(15)に開口部(18)を形成するステップと、
    を備えることを特徴とする方法。
  10. 請求項9に記載の方法において、
    前記MEMSダイ(3)の前記湾入部(17)は、ウェハーレベルで形成されていることを特徴とする方法。
  11. 請求項9または10に記載の方法において、
    前記MEMSダイ(3)は、複数の湾入部(17)を備え、複数の開口部(18)が前記シーリング層(15)に形成されて、それぞれの開口部(18)が少なくとも1つの湾入部(17)と音響的に接続されており、それぞれの湾入部(17)は、前記MEMSトランスデューサ素子(2)を前記MEMSマイクロフォンアセンブリ(1)の外部と音響的にカップリングするための音響導入部(16)の少なくとも一部を形成していることを特徴とする方法。
  12. 請求項9乃至11のいずれか1項に記載の方法において、
    前記開口部(18)は、レーザー切除によって形成されることを特徴とする方法。
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