JP5925754B2 - 冷凍手術器具 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍プローブを含み、冷凍プローブの少なくとも一部を冷却するために、圧縮された冷却流体、特に冷却ガスが流れる導管を有する冷凍手術器具に関する。
標的に向けて制御された冷却を使用することは生物組織を失活させる冷凍手術に用いられる。さらに、特に可撓性プローブを用いて、異物、例えば嚥下され、同時に偶然吸入された呼吸器管から除去すべき異物は冷凍プローブ上またはプローブヘッド上に冷凍して固化し、体腔から取り出される。しかし、冷凍手術は組織サンプル(生検材料)を得るのにも適している。この場合、組織の特定の領域、組織サンプルはプローブヘッド上で凍結し、周囲から分離した後、検査のための組織を入手することができる。
手術における低温冷凍には様々な可能性がある。1つはジュール−トムソン効果に基づく。膨張する流体、詳細には逆転温度以下のガスの原子または分子は互いの誘引に対抗して働き、その結果ガスは内部エネルギーを損失し、温度が下がる。通常、膨張流体またはガスとしてCOまたはNOが用いられ、以下では冷却流体または冷却ガスと呼ばれる。
通常、上述の種類の冷凍手術器具は、処置すべき組織へ移動することのできるプローブとプローブを貫通して仕事ガスをプローブの内容積に放出するガスライン装置とを有し、そこでガスは膨張してプローブの温度を下げる。これらのプローブは好ましくは熱伝導性材料から作られるので、これはプローブを経由して組織の熱を取り除き、冷却効果をもたらす。
冷却効果が前述のように圧縮ガスの膨張によって発生する冷凍プローブにおいて、しばしば大きな表面を均一に冷却する、または特定の温度プロファイルに従って冷却する必要がある。例えば、直径2mmの冷凍プローブは50mmの長さにわたって均一に冷却されることが想定される。
その場合、従来技術によれば、妥当な均一冷却を達成するために冷凍プローブの内部に複数のノズルが分配される。使用される冷却ノズルの数が多いほど、選択された長さの範囲でより均一な温度が得られる。この手順では、必要なガスの量は複数のノズルの間で分割される。したがって、個々のノズルはその直径が非常に小さい。しかし、それと同時に製造には不相応に時間がかかる。小さなノズルでは、一定の流れ挙動を達成するために幾何形状は厳密な公差にされる。また、より小さなノズルの断面は原理的に目詰まりしやすい。
従来技術による冷凍手術器具には、一定の温度曲線または所定の温度曲線を実行するには本質的に困難さが伴うことが判明した。さらに、従来技術で知られた冷凍手術器具の製造は非常に時間がかかりコストが高い。
したがって、本発明の目的は、技術的に実施が容易であり、改善された、特により均一な冷凍プローブの冷却を達成できるように、最初に参照した種類の冷凍手術器具を開発することである。
この目的は、請求項1に係る冷凍手術器具により達成される。
特に、この目的は、冷凍プローブを含み、冷凍プローブの少なくとも一部を冷却するために、圧縮された冷却流体、特に冷却ガスが流れる導管を有し、前記導管は膨張チャンネルを有し、該膨張チャンネルが、圧縮された冷却ガスが前記膨張チャンネルを通ってその流路上の所定の長さを超えて同時に冷却されながら少なくとも部分的に徐々に膨張するように、所定の長さにわたって流れ方向に漸進的に拡大するチャンネル断面を有する冷凍手術器具により達成される。
本発明の課題は、所定の長さにわたって延びるチャンネルを、この長さにわたるチャンネルの断面が、このチャンネルの長さにわたってガスの膨張が分配されるように、大きくなるよう設計することである。結果として、チャンネルの始まりには部分的に膨張するだけで、したがって、全体の温度差はないが、全体長さにわたる漸進的な膨張によって大きな面積が冷却され、プローブの外部で得られる温度、またはその分布は、中でも各々の場合の断面の広がり、および膨張するチャンネルと冷凍プローブ外部との間の熱伝導抵抗に依存する。
この場合、前記膨張チャンネルが、熱導体を経由して前記冷凍プローブの外部と熱伝導関係にあるのが好ましい。熱伝導抵抗の低い独立部品または熱コンパウンドなどの適切な補助手段を熱導体として用いてよい。当然のことながら、これ以外に熱導体として冷凍プローブの筺体部品を適切に設計し、それを最適な熱伝導を保証する材料から製造することも可能である。膨張チャンネルは可能な限り冷凍プローブの外部に近く、または冷却を予定される領域に近く配置されるのが好ましい。
前記膨張チャンネルが、少なくとも前記所定の長さによって画定される部分にわたって、冷凍プローブの外部で所定の温度分布、特に一定の温度を自動的に調節するように、熱導体の熱伝導抵抗の関数として設計されるチャンネル断面を有するのが好ましい。これは、例えば、膨張チャンネルと冷却される外部または領域との間の非常に厚い壁部分において、特に効果的な膨張、したがってこの点での冷却を達成するために、対応して膨張チャンネルは大きく広がるように設計されることを意味する。当然のことながら、極度の冷却を必要とする冷凍プローブの外部領域の膨張チャンネルに適切な調節を行うことも可能である。したがって、膨張チャンネル断面の特定の調節によって、例えば、外部への既存壁厚さ、流速等を考慮して、冷凍プローブの外部に均一なまたは任意の他の望ましい温度分布を達成することが可能である。
前記膨張チャンネルが、前記冷却ガスが乱流で流れるように形成されるのが好ましい。当然のことながら、中でも膨張チャンネルの流れ抵抗、膨張チャンネルの断面、およびこれ以外に特に外部冷却流体供給によって提供される冷却流体の圧力が重要である。膨張チャンネル中の乱流の利点は、それが非常に効率的な熱放散をもたらし、したがって冷凍プローブ外部の冷却を改善することである。
前記膨張チャンネルの形成のために、特に流れ方向にテーパーが付き/広がる少なくとも1つのモデリング部品が、得られるチャンネルの断面が流れ方向に漸進的に拡大するように、前記導管の少なくとも1つの部分に配置されるのが好ましい。導管が側壁で制約されたチャンネルである場合、モデリング部品は少なくともこれらの側壁の1つに流れ方向にテーパーを付けた部品、特に楔形状の部品として配置することが可能であり、冷却流体が流れて、同時に漸進的な膨張と冷却を行うことのできる広がり膨張チャンネルが得られる。また、前に参照したテーパーの付いた楔形状の部品の代わりに、中空体の形のモデリング部品、例えば、本質的に中央の孔を備え、前記孔の壁が流れ方向に漸進的に広がって同様に広がり膨張チャンネルになる部品を用いることも可能である。
前記膨張チャンネルが、管と、円錐台状または同様に回転対称的なテーパーの付いた部品として前記管中に挿入されるモデリング部品によって形成されるのが好ましい。また、冷凍プローブ外部の望ましい温度分布に応じて、ここでモデリング部品の形状を変更することも可能であり、したがって冷却効率に直接影響する。また、この文脈において、管中に中空体の形状のモデリング部品を挿入することも当然可能であり、その中空体の壁は、結果として広がり膨張チャンネルになるように漸進的に流れ方向に広がって設計される。これは実質的にチャンネル中に配置された広がり中空体部品として前に参照した幾何形状、特にモデリング部品として回転対称性中空体の幾何形状に相当する。
管は、少なくとも部分的に、冷凍プローブの冷凍プローブ筺体を形成し、管は熱伝導性の良好な材料からなることが好ましい。そのような冷凍プローブの実施形態は、前に参照した構成による冷凍プローブの非常に容易でコスト効率のよい製造を可能にする。
当然のことながら、前に参照したテーパー付きまたは広がりモデリング部品の代わりに、流れ方向に漸進的に拡大する導管の断面を形成し、したがって冷凍プローブの外部を冷却する膨張チャンネルを形成するために、他のモデリング部品またはモデリング部品組み立て体を適切に用いることが可能である。
前記管が雌ネジを有し、前記モデリング部品がテーパー付き壁上に相補的雄ネジを有し、それによって前記管中にそれをねじ込むことができ、得られるネジピッチで流れ方向に漸進的に拡大する膨張チャンネルを形成するのが好ましい。膨張チャンネルはモデリング部品の周りを実質的に螺旋状に延びており、膨張路は拡大し、したがって、達成すべき最大冷却能力が増加する。さらに、そのような実施形態は冷凍プローブの総合的な冷却を可能にする。当然のことながら、適切な異なる種類のネジを選択することによって、得られる外部温度およびその分布に影響を与えることも可能である。
前記管が雌ネジを有し、前記モデリング部品が相補的雄ネジを有し、それによって前記管中にそれをねじ込むことができ、得られるネジピッチで膨張チャンネルを形成し、前記雄ネジが流れ方向に延びる円錐または類似のネジとして形成され、および/または前記雌ネジが反対の方向に延びる円錐または類似のネジとして形成されるのが好ましい。ここで、円錐形のネジはネジピッチの深さが円錐の外部幾何形状と同じように漸進的に増加するネジであると理解される。相補的な雄ネジまたは雌ネジ中にねじ込む際に、これは流れ方向に拡大する断面を備える膨張チャンネルを生成する。
前述の任意の種類のネジの代わりに、対応する膨張チャンネルを作るために管またはモデリング部品中に相当のチャンネル、溝等を形成することも当然可能である。この場合、流れチャンネルを作るために従来技術から知られる全ての方法を用いることが可能である。
前記膨張チャンネルが外部管とその中を延びる内部管の間に形成されるのが好ましい。この結果はさらに外部に配置された膨張チャンネル中で膨張し、外部管の外部を効率的に冷却するために、内部管を通してより暖かな冷却流体を供給できることである。これに関連して、外部管は冷凍プローブ筺体として用いることができ、またはそのような筺体に適切な熱導体によって接合することができる。
すでに前に取り扱った全ての可能性を用いて、二重壁管中に漸進的に広がる膨張チャンネルを形成することが可能であり、それによって、モデリング部品は外部チャンネル中に挿入可能であるか、またはその中に一体的に設計されるのが好ましい。これに関連して、モデリング部品として中空体部品を用い、それによってその中空体領域が特に中央に配置された吸入口として機能することも可能である。
冷凍プローブは前述の二重壁管の1つの管端部に配置され、偏向チャンネルを形成する膨張チャンネルと内部管とを流体接続させる冷凍プローブチップを含むのが好ましい。このようにして、内部管および外部管、または外部管中に形成された外部チャンネルを用いて、冷却流体、特に冷却ガスを供給し放出することができる。得られる管の幾何的な外部形状はカニューレに相当し、したがって冷凍手術にとって使用者に非常に優しい形状に相当する。
前記冷凍プローブチップが、前記管端部上に配置され、前記偏向チャンネルの断面が可変であり特に前記膨張チャンネルの入口領域に適合可能であるように、特にネジ装置によって内外にねじ込むことが可能であるのが好ましい。利点は、ここで偏向チャンネルに適合することによって冷凍プローブのチップ領域において起こり得る冷却流体ガスの膨張に影響を与えることも可能なことである。
モデリング部品、特にワイヤは、上述のように、流れ方向に増加するピッチで螺旋状に延び、二重壁管の内部管の周りに配置され、漸進的に断面が増加する螺旋状の膨張チャンネルが隣接の巻きと壁との間に形成されるように、両方の管の壁と流体気密にそれぞれ接続するのが好ましい。使用される円周状のモデリング部品の選択によって膨張チャンネルの幾何形状と断面に影響を与えることも当然可能である。したがって、例えば、均一な螺旋状ピッチを備える内部管に適合する漸進的にテーパーの付いたモデリング部品を用いることによって、漸進的に広がる膨張チャンネルを製造することが可能である。
冷却すべき冷凍プローブの外部または領域の効率的な冷却を確実にするために、モデリング部品は特に外側に面する領域で基本的に良好な熱伝導性を有することが好ましい。また、効率的に外部の冷却を達成するために、内側に面する領域、すなわち、例えば、「暖かい」冷却流体をその膨張の前に吸入口に接触させる領域に、適切な絶縁層を配置することが可能である。これは適切な中間絶縁層の使用によって、またはモデリング部品または内部管等の材料の適切な選択によって同様に達成することが可能である。
基本的に、螺旋状モデリング部品を内部管上に巻き付けること、または、それを独立の螺旋形状で内部管と外部管との間の中間空間に導入すること、特にそれをねじ込むことが可能である。
前記モデリング部品が、特に前記管の関連する前記壁の螺旋溝によって前記内部管および/または前記外部管上に一体的に形成され、前記螺旋溝のピッチおよび/またはその幅が流れ方向に増加するのが好ましい。したがって、内部管の周囲を螺旋状に延び、漸進的なガスの膨張が起こり、したがって膨張チャンネルの長さ全体を冷却するように断面が広がる膨張チャンネルをこのようにして作ることが可能である。ここで、膨張チャンネルの長さ全体にわたって断面を適切に変更することによって、必要であれば、比較的冷たい、および冷たくない領域を作ることも当然可能である。隣接領域を切断しそれを正確に相補管壁に固定することによって内部管上および/または外部管上に一体的に形成されたモデリング部品を作ることも当然可能である。また、1つまたは両方の管の上に、螺旋状モデリング部品の挿入を可能にする、対応する案内溝または装置を配置することも可能である。ここで、例えば、異なるモデリング部品を挿入し、または異なるピッチ、断面変化等を達成するために複数の異なる溝を提供することも当然可能である。
導管、特に二重壁管の外部チャンネルに挿入可能なモデリング部品に関して、必要に応じて膨張チャンネルを修正できるように、モデリング部品を可撓性に設計することも考えられる。したがって、例えば、内部管上に正確に嵌合し流れ方向に立ち上がるネジ(このネジも外部管の壁と完全に嵌合する)を有する弾力性のある螺旋を挿入することによって、管の軸方向に螺旋を動かしまたは旋回することによって、膨張チャンネルの断面の変更に影響を及ぼすことが可能である。
当然のことながら、その長さにわたって膨張チャンネルの断面の変化を可能にする複数部分のモデリング部品によって調節してよい。
調節は、運転中冷凍プローブの温度を制御できるように、冷凍プローブ装置上のハンドルによって、または外部制御装置によって実施できるのが好ましい。この場合、手術器具を制御する従来技術から知られる全ての方法を用いることが可能である。
さらに他の実施形態は従属請求項に示される。
本発明は、添付図面によってより詳細に説明される8つの実施形態に基づいて以下に説明される。
本発明による冷凍手術装置の概要図である。 図1の冷凍手術装置の冷凍プローブの第1実施形態を示す図である。 図1の冷凍手術装置の冷凍プローブの第2実施形態を示す図である。 図1の冷凍手術装置の冷凍プローブの第3実施形態を示す図である。 図1の冷凍手術装置の冷凍プローブの第4実施形態を示す図である。 図1の冷凍手術装置の冷凍プローブの第5実施形態を示す図である。 図1の冷凍手術装置の冷凍プローブの第6実施形態を示す図である。 図1の冷凍手術装置の冷凍プローブの第7実施形態を示す図である。 図1の冷凍手術装置の冷凍プローブの第8実施形態を示す図である。 さらに他の実施形態を示す図である。
同一の部品および同じように作用する部品は以下で同じ参照符号が用いられる。
図1は本出願による冷凍手術器具の等角投影図を示す。器具1は冷凍プローブホルダ46およびその中に挿入可能な冷凍プローブ2を含み、それは本発明に従って導管によって冷却可能であり、その設計は冷凍手術を実施するために用いることができるように、以下により詳細に説明される。
冷凍手術装置はガス供給ライン固定具44を備え、これはガス貯蔵器(図示せず)または類似のガス供給に接続可能である。
図2は冷凍プローブ2の第1実施形態の概要図を示す。ここで、これは実質的に二次元の曲折した導管8を有する冷凍プローブ表面として実質的に設計され、これを通して冷却ガスが流れ方向Rに流れる。
この場合、導管8は、流れ方向Rに沿って流路が広がる断面を有し、したがって膨張チャンネル12を形成するように設計される。したがって、吸入口3を経由して流れる冷却ガスは、放出5への膨張チャンネル12を通る径路で漸進的に膨張し、したがってジュール−トムソン効果によって冷却される。したがって、冷凍プローブ2の外部7は導管8のチャンネル壁9の対応する熱伝導性設計によって効率的に冷却することができる。
図3〜図9は本発明による冷凍プローブ2のさらに他の実施形態を示し、ここで、プローブは基本的に内部管19と外部管21を含む二重壁管から形成される。この場合、内部管19は吸入口3として作用し、それを経由して冷却流体が冷凍プローブ2を通って流れることができる。冷凍プローブチップ34が自由端部36に配置され、これは偏向チャンネル38を形成し、したがって内部管19の内部チャンネル26と外部チャンネル30との間の接続を確立し、このチャンネルは内部管19と外部管21とによって形成される。
長さIにわたって漸進的にテーパーの付いた膨張チャンネル12が形成されるように、流れ方向Rにテーパーの付いたモデリング部品16がこの外部チャンネル30に配置される。チャンネル26を通り吸入口3を経由し、そこから偏向チャンネル38を経由して膨張チャンネル12に流れる冷却流体は、それが冷却され、外部チャンネル30の熱伝導性外部壁32によって冷凍プローブ2の外部7に冷却が起こるように、その中で長さIにわたって漸進的に膨張する。
ここに示される冷凍プローブ2は、モデリング部品16として、一定の厚さの外部壁32を有する二重壁管、および対応する回転対称的なテーパーの付いた中空体から回転対称的であるように形成されるので、冷凍プローブ2の円周上に均一な冷却が行われる。適切な修正型のモデリング部品16によって、または外部管21に対する内部管19の位置によって、冷凍プローブ2の円周上に不均一な冷却を達成することも当然可能である。
図4は同様に内部管19と外部管21を含む冷凍プローブ2の第3実施形態を示し、そのチャンネル26および30は、冷凍プローブチップ34およびそこから得られる偏向チャンネル38によってそれぞれ互いに流体接続している。ここでも、モデリング部品16は外部チャンネル30に挿入されて膨張チャンネル12を形成する。ここで、モデリング部品16は漸進的に広がる内壁を有する回転対称的な中空シリンダとして設計される。中空シリンダ16を外部管21内の位置に固定するために、この管は特別嵌合の挿入を可能にする挿入溝29を有する。
図5は同様に二重壁管19、21を含む冷凍プローブチップ2の第4実施形態を示し、その外部チャンネル30にはモデリング部品16が挿入されて膨張チャンネル12を形成する。
前述の実施形態とは異なり、このモデリング部品16はテーパーの付いた壁23上に雄ネジ22を含み、このネジは外部管21の内部壁28に形成された雌ネジ20中にねじ込むことが可能である。
モデリング部品16の傾斜した、またはテーパーの付いた壁23上の雄ネジ22の設計のため、この部品が外部管21の雌ネジ20にねじ込まれるとき、膨張チャンネル12として作用する漸進的に広がるネジピッチ24が作られる。このチャンネルは、流れ方向Rに膨張する冷却流体が、冷凍プローブ2の外部7を冷却するために螺旋形状に円周状に展延する膨張チャンネル12を通って内部管19を経由して流れることができるように、同様に冷凍プローブチップ34によって形成された偏向チャンネル38と入口領域40で流体接続する。
また、ここでネジピッチおよび関連するネジピッチ24の深さの適切な選択によって、外部7の冷却効果に追加の影響を与えることもできる。
図6は冷凍プローブ2の第5実施形態を示す。前述の実施形態とは異なり、モデリング部品16は、モデリング部品16を管19上にねじ込むことができ、2つの相補ネジ20、22のネジピッチ24に螺旋の形で円周上の膨張チャンネル12を形成するように、内部管18の雄ネジ22と相補関係にある雌ネジ20を有する広がり中空シリンダとして設計される。
さらに、冷凍プローブ2のこの実施形態は冷凍プローブチップ34を含み、これは冷凍プローブチップ34によって形成される偏向チャンネル38のサイズが、冷凍プローブチップ34を外又は中にねじ込むことによって調節することができるように、二重壁管19、21の自由端部36上にネジ領域35によってねじ込むことができる。
図7は同様に二重壁管19、21を含む冷凍プローブ2の第6実施形態を示し、内部管19は吸入口3として作用し、外部管21または内部管19と外部管21との間に形成された外部チャンネル30は戻り5として作用する。
雄ネジ22を有するモデリング部品16は、外部チャンネル30に挿入されて膨張チャンネル12を形成する。管21はこの目的のため相補的雌ネジ20を有し、このネジはここでは流れ方向Rとは反対に延びる円錐ネジとして知られる物に設計される。これはネジピッチ24、したがって膨張チャンネル12の断面が、流れ方向とは反対に延びる円錐ネジのため流れ方向に漸進的に拡大し、したがって、前述の実施形態におけるように漸進的に広がることを意味する。ここで、例えば、冷凍プローブ2の自由端部36に向かってさらに強度が強くなる外部7の冷却を達成するために、均一なネジピッチの代わりに増加するネジピッチを設計し、またはそれに応じてテーパー付きモデリング部品16を設計することさえも当然可能であろう。
当然のことながら、この代わりに、またはこの補足として、外部管21中に流れ方向Rの反対に延びるネジ20の代わりに、モデリング部品16中に流れ方向に延びる円錐ネジ22を配置することもさらに可能である。
図8は冷凍プローブ2の第7実施形態を示し、内部管19の周りを螺旋の形で延びるモデリング部品16、この場合ワイヤは、個々の巻き42、42’とそれぞれの壁28、32との間に、同様に漸進的に広がる螺旋の形で内部管19の周りを延びる膨張チャンネル12が形成されるように、吸入口3として作用する内部管19と管19、21の両方の壁28、32上の外部管21との間に巻き付けられる。内部管19または吸入口3を経由して流れ方向Rに入る冷却流体は、循環チャンネル38を経由してこの螺旋状膨張チャンネル12中に流れ戻り、そこで漸進的に拡大する断面のためそれは徐々に膨張し、冷却される。モデリング部品16またはワイヤはこの場合両方とも内部管19上に巻き付けられた独立部品とすることができ、内部管19と一体化され、および/または外部管21と一体化された部品とすることもできる。さらに、それを容易に配置するために、モデリング部品16を対応する溝または類似の案内装置(図示せず)中に案内することも可能である。
図9は本発明による冷凍プローブ2の第8実施形態を示し、図8の実施形態と同じ原理に従って機能する。ワイヤとして実施されたモデリング部品16の代わりに、ここで適切な溝43が、得られる突起45が内部管19上を流体気密に押圧するように、外部管21の外壁32上に配置される。溝43が外部管21に螺旋状および増加するピッチで加えられるので、円周状の漸進的に広がる膨張チャンネル12が個々の溝43または突起45の旋回の間に形成され、そのチャンネルによってガスが流れ、それは徐々に冷却されながら膨張する。
図10は、溝43または突起45が内部管19上に配置され、対応する膨張チャンネル12を形成しながら、突起45が外部管21またはその壁32と流体気密に接触する類似の実施形態を示す。
当然のことながら、ここに示したモデリング部品の実施形態に加えて、断面が漸進的に拡大する膨張チャンネルの形成を可能にする全てのモデリング部品を使用できることに留意すべきである。ここで、円錐状に広がる管等として管または外部管21を実施することが当然考えられる。
膨張チャンネルを形成するための円周状ネジピッチに関して、二重および複数の螺旋または類似のいくつかの特に同心状に巻き付けられたピッチまたはチャンネル等を使用することも当然可能である。
1 冷凍手術器具
2 冷凍プローブ
3 吸入口
4 冷却ガス
5 放出
7 外部
8 導管
9 チャンネル壁
12 膨張チャンネル
14 熱導体
16 モデリング部品
18 管
19 内部管
20 雌ネジ
21 外部管
22 雄ネジ
23 テーパー付き壁
24 ネジピッチ
26 内部チャンネル
28 内壁
30 外部チャンネル
32 外壁
34 冷凍プローブチップ
36 自由端部または管端部
38 偏向チャンネル
40 入口領域
42 巻き
43 溝
44 ガスライン装置
45 突起
46 冷凍プローブホルダ

Claims (12)

  1. 冷凍プローブを含み、冷凍プローブ(2)の少なくとも一部を冷却するために、圧縮された冷却流体が流れる導管(8、9)を有する冷凍手術器具であって、
    前記導管(8、9)は膨張チャンネル(12)を有し、前記膨張チャンネル(12)が外部管(21)とその中を延びる内部管(19)の間に形成され、該膨張チャンネルが、圧縮された冷却流体が前記膨張チャンネル(12)を通ってその流路上の所定の長さを超えて同時に冷却されながら少なくとも部分的に徐々に膨張するように、所定の長さにわたって流れ方向(R)に漸進的に拡大するチャンネル断面を有し、前記外部管(21)は、冷凍プローブ筐体であるか、又は前記冷凍プローブ筐体に熱導体によって接合されることを特徴とし、
    1つの管端部(36)に配置され、前記内部管(19)を前記膨張チャンネル(12)と流体接続させて偏向チャンネル(38)を形成する冷凍プローブチップ(34)をさらに特徴とする冷凍手術器具。
  2. 前記膨張チャンネル(12)が、少なくとも所定の長さによって画定される部分にわたって、冷凍プローブ(2)の外部(7)で所定の温度分布を自動的に調節するように、熱導体の熱伝導抵抗の関数として設計されるチャンネル断面を有することを特徴とする請求項1に記載の冷凍手術器具。
  3. 前記膨張チャンネル(12)が、前記冷却流体が乱流で流れるように形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷凍手術器具。
  4. 前記膨張チャンネル(12)の形成のために、流れ方向にテーパーが付く少なくとも1つのモデリング部品(16)が、得られるチャンネルの断面が流れ方向(R)に漸進的に拡大するように、前記導管(8、9)の少なくとも1つの部分に配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の冷凍手術器具。
  5. 前記モデリング部品(16)は、円錐台状または同様に流れ方向(R)にテーパーの付いた回転対称的な部品であることを特徴とする請求項4に記載の冷凍手術器具。
  6. 前記膨張チャンネル(12)が、外部管(21)と、前記外部管(21)中に挿入される、流れ方向(R)に広がる回転対称的な中空体部品であるモデリング部品(16)とによって形成されることを特徴とする請求項4に記載の冷凍手術器具。
  7. 前記外部管(21)が雌ネジ(20)を有し、前記モデリング部品(16)がテーパー付き壁(23)上に相補的雄ネジ(22)を有し、それによって前記外部管(21)中にそれをねじ込むことができ、得られるネジピッチ(24)で流れ方向(R)に漸進的に拡大する膨張チャンネル(12)を形成することを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の冷凍手術器具。
  8. 前記外部管(21)が雌ネジ(20)を有し、前記モデリング部品(16)が相補的雄ネジ(22)を有し、それによって前記外部管(21)中にそれをねじ込むことができ、得られるネジピッチ(24)で膨張チャンネル(12)を形成し、前記雄ネジ(22)が流れ方向(R)に延びる円錐または類似のネジとして形成され、および/または前記雌ネジ(20)が反対の方向に延びる円錐または類似のネジとして形成されることを特徴とする請求項4から7のいずれか1項に記載の冷凍手術器具。
  9. 前記冷凍プローブチップ(34)が、前記管端部(36)上に配置され、前記偏向チャンネル(38)の断面が可変であり特に前記膨張チャンネル(12)の入口領域(40)に適合可能であるように、特にネジ装置によって内外にねじ込むことが可能であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の冷凍手術器具。
  10. 前記内部管(19)が雄ネジ(22)を有し、前記モデリング部品(16)が、特に流れ方向(R)に漸進的に広がる回転対称性中空体として形成され、前記中空体がその内部中空体壁上に雌ネジ(20)を有し、これを用いて前記内部管(19)の前記雄ネジ(22)上にねじ込まれて前記ネジピッチ(24)で前記膨張チャンネル(12)を形成することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の冷凍手術器具。
  11. モデリング部品(16)、特にワイヤが、流れ方向(R)に増加するピッチで螺旋形状に延びる前記内部管(19)の周りに配置され、断面が漸進的に増加する螺旋膨張チャンネル(12)が隣接する巻き(42、42’)と壁(28、32)との間に形成されるように、それぞれ両方の管(19、21)の前記壁(28、32)に流体気密に接続することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の冷凍手術器具。
  12. 前記モデリング部品(16)が、関連する前記壁(28、32)の螺旋溝(43)によって前記内部管(19)および/または前記外部管(21)上に一体的に形成され、前記螺旋溝(43)のピッチおよび/またはその幅(b)が流れ方向(R)に増加することを特徴とする請求項11に記載の冷凍手術器具。
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