JP5925574B2 - 測定装置 - Google Patents

測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5925574B2
JP5925574B2 JP2012095392A JP2012095392A JP5925574B2 JP 5925574 B2 JP5925574 B2 JP 5925574B2 JP 2012095392 A JP2012095392 A JP 2012095392A JP 2012095392 A JP2012095392 A JP 2012095392A JP 5925574 B2 JP5925574 B2 JP 5925574B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
light emitting
unit
emitting diode
voltage value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012095392A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013221913A (ja
Inventor
竹内 英樹
英樹 竹内
竜太 斎藤
竜太 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hioki EE Corp
Original Assignee
Hioki EE Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hioki EE Corp filed Critical Hioki EE Corp
Priority to JP2012095392A priority Critical patent/JP5925574B2/ja
Publication of JP2013221913A publication Critical patent/JP2013221913A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5925574B2 publication Critical patent/JP5925574B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)

Description

本発明は、測定対象にテストリードを接触させることによってこの測定対象についての物理量を測定する測定装置に関するものである。
この種の測定装置として、本願出願人は下記の特許文献1に開示された絶縁抵抗を測定する測定装置(絶縁抵抗計)を既に提案している。この測定装置は、一対のプローブ(テストリードともいう)、電源部、メータ、検出部、処理部および音出力部を備えている。この特許文献1には明記されていないが、この種の測定装置では、一般的に、電源部、メータ、検出部、処理部および音出力部が1つのケース内に収容されて本体部を構成し、一対のテストリードはこの本体部とケーブル(配線)を介して接続されている。
また、この測定装置では、電源部が試験電圧を生成して一対のテストリードを介して測定対象に供給したときに、検出部が測定対象に流れる電流を検出すると共にこの電流の電流値を示す電圧信号を出力し、処理部がこの電圧信号によって示される電流の電流値についての変動の大きさが基準電圧値に最初に達したときに一定時間に亘って音出力部に音を出力させる。したがって、この測定装置によれば、一対のテストリードと測定対象とが正常に接触しているときに限り、一定時間に亘って音が出力されるため、これに基づいて、一対のテストリードと測定対象との間に接触不良が発生しているか否かを作業者に確実に認識させることが可能となっている。
ところで、この測定装置のように、検出した結果を音で出力する構成の装置には、騒音の激しい場所では、音出力部から出力される音が騒音で掻き消されることがあるため、検出した結果を作業者に正確に認識させることができない場合があるという改善すべき課題が存在している。この課題の改善のため、例えば、下記の特許文献2に開示されているプローブ構造(プローブに発光ダイオードを1つ配設するプローブ構造(テストリード構造))を上記の測定装置に適用して、検出した結果に基づいてこの1つの発光ダイオードを点灯または消灯させる構成とすることも可能である。この構成によれば、作業者は、テストリードに配設された発光ダイオードの点灯・消灯状態(点灯しているか消灯しているか)に基づいて、騒音の激しい場所においても、検出した結果を確実に認識することが可能となる。
特開2008−157750号公報(第4−7頁、第1図) 特開平10−38919号公報(第3−5頁、第2図)
ところが、上記の発光ダイオードをテストリードに配設する構成を採用した測定装置にも、以下のようなさらなる改善すべき課題が存在している。すなわち、この測定装置では、1つの発光ダイオードを点灯または消灯させることにより、検出した結果を出力する構成を採用しているが、検出した結果を作業者に対して一層確実に認識させるためには、検出した結果の内容に応じて発光色を変化させるのが好ましい。
しかしながら、発光色を変化させるためには、テストリードに異なる発光色の発光ダイオードを2個配設する構成にする必要があるが、この構成を採用したときには、本体部とテストリードとの間のケーブルを介して本体部から各発光ダイオードに対して、点灯・消灯させるための制御信号を個別に供給する必要(つまり、ケーブル内に設ける制御信号用の配線の本数を増加させる必要)が生じることから、ケーブルの柔軟性が低下して、テストリードの取り扱い性が低下するという改善すべき課題が存在している。
本発明は、かかる課題を改善すべくなされたものであり、発光色の異なる2つの発光ダイオードをテストリードに配設しつつ、1本の配線で各発光ダイオードの点灯・消灯状態を制御し得る測定装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の測定装置は、テストリードと、ケーブルを介して前記テストリードに接続される本体部と、当該本体部に配設されると共に前記ケーブル内の第1配線を介して前記テストリードの検出電極に接続されて物理量を測定する測定部と、前記本体部に配設されると共に前記測定された物理量と予め規定された基準物理量とを比較する比較処理を実行する処理部とを備えている測定装置であって、前記本体部には、前記処理部による前記比較処理の結果に対応する異なる電圧値の制御電圧を生成すると共に前記ケーブル内の第2配線を介して前記テストリードに出力する電圧生成部が配設され、前記テストリードには、発光色の異なる第1発光ダイオードおよび第2発光ダイオードと、前記第2配線を介して入力される前記制御電圧の前記電圧値に基づいて前記各発光ダイオードを前記比較処理の結果に対応する点灯状態および消灯状態のいずれかに駆動する駆動部とが配設されている。
また、請求項2記載の測定装置は、請求項1記載の測定装置において、前記電圧生成部は、前記結果が不良のときには前記電圧値としての第1電圧値の前記制御電圧を生成すると共に、前記結果が良好のときには前記電圧値として前記第1電圧値を超える第2電圧値の前記制御電圧を生成し、かつ前記測定部による前記物理量の測定中には前記第1電圧値および前記第2電圧値を超える第3電圧値の前記制御電圧を生成し、前記駆動部は、前記第3電圧値の前記制御電圧を入力しているときには、前記各発光ダイオードを前記消灯状態に駆動し、前記第1電圧値の前記制御電圧を入力しているときには、前記第1発光ダイオードのみを前記点灯状態に駆動し、前記第2電圧値の前記制御電圧を入力しているときには、前記第2発光ダイオードのみを前記点灯状態に駆動する。
また、請求項3記載の測定装置は、請求項2記載の測定装置において、前記テストリードには、第3発光ダイオードが配設され、前記駆動部は、前記第1電圧値、前記第2電圧値および前記第3電圧値のいずれかの前記制御電圧を入力しているときには、点灯状態に前記第3発光ダイオードを駆動する。
また、請求項4記載の測定装置は、請求項3記載の測定装置において、前記駆動部は、前記第3発光ダイオードを定電流で駆動する。
また、請求項5記載の測定装置は、請求項1から4のいずれかに記載の測定装置において、前記測定部は、測定用電圧を生成すると共に当該生成した測定用電圧を前記第1配線を介して前記検出電極から測定対象に出力することにより、当該測定対象の絶縁抵抗値を前記物理量として測定し、前記処理部は、前記比較処理において、前記測定された絶縁抵抗値と前記基準物理量としての基準抵抗値とを比較する。
請求項1または5記載の測定装置によれば、物理量(絶縁抵抗値)についての比較処理の結果をテストリードに配設された発光色の異なる2つの発光ダイオードの点灯状態に基づいて確実に認識させることができると共に、各発光ダイオードの点灯・消灯制御をケーブル内の1本の配線のみで行うことができる。このため、各発光ダイオード毎に点灯・消灯制御を行うための専用の配線をケーブルに設ける構成と比較して、内部に配設されている配線の本数の少ないケーブル、つまり柔軟性の高いケーブルを使用することができる結果、テストリードの取り扱い性を向上させることができる。
また、請求項2記載の測定装置では、電圧生成部は、比較処理の結果が不良のときには第1電圧値の制御電圧を生成すると共に、結果が良好のときには第1電圧値を超える第2電圧値の制御電圧を生成し、かつ測定部による物理量の測定中においては第1電圧値および第2電圧値を超える第3電圧値の制御電圧を生成し、駆動部は、第3電圧値の制御電圧を入力しているときには、消灯状態に各発光ダイオードを駆動し、第1電圧値の制御電圧を入力しているときには、第1発光ダイオードのみを点灯状態に駆動し、第2電圧値の制御電圧を入力しているときには、第2発光ダイオードのみを点灯状態に駆動する。
したがって、この測定装置によれば、物理量の測定中において比較処理の結果を表示させる各発光ダイオードが誤って点灯する点灯状態の発生を確実に回避しつつ、ケーブル内の第2配線に出力する制御電圧の電圧値を不良との比較処理の結果に対応させて第1電圧値として第1発光ダイオードを点灯させた後に、この第2配線に出力する制御電圧を低下させて第1発光ダイオードを消灯させる際に、比較処理での結果が良好であることを示す第2発光ダイオードが一時的に点灯すること(つまり、第2発光ダイオードの一時的な点灯により、この比較処理の結果が良好であると作業者が誤認識すること)を確実に回避することができる。
また、請求項3記載の測定装置によれば、第3発光ダイオードがテストリードに配設されて、駆動部は、第1電圧値、第2電圧値および第3電圧値のいずれかの電圧値の制御電圧を入力しているときに、第3発光ダイオードを点灯状態に駆動するため、ケーブル内の1本の第2配線のみで、第1発光ダイオードおよび第2発光ダイオードと共に、測定中を示す第3発光ダイオードについても駆動することができる。
また、請求項4記載の測定装置によれば、第3発光ダイオードを定電流で駆動するようにしたことにより、第1電圧値、第2電圧値および第3電圧値の各電圧値の制御電圧によって点灯させられる第3発光ダイオードの点灯時(発光時)の明るさを一定に維持することができるため、第3発光ダイオードが点灯状態あるいは消灯状態のいずれであるかを正確に認識させることができる。
絶縁抵抗計1の外観図である。 絶縁抵抗計1の構成図である。 図2の駆動部13の回路図である。 図2の第2電圧生成部44の回路図である。 第2電圧生成部44と駆動部13の動作を説明するための説明図である。
以下、測定装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。なお、本例では、測定装置の一例として、物理量としての測定対象の絶縁抵抗を測定する絶縁抵抗計1を例に挙げて説明する。
最初に、絶縁抵抗計1の構成について、図1,2を参照して説明する。
絶縁抵抗計1は、図1,2に示すように、一例として、一対のテストリード2,3、ケーブル4,5および本体部6を備え、測定対象(例えば、電線など)の物理量としての絶縁抵抗値Rを測定可能に構成されている。この場合、ケーブル4は、互いに絶縁された第1配線4a、第2配線4b、第3配線4cおよび第4配線4dを有する多芯ケーブルで構成されている。一方、ケーブル5は、一例として1本の配線(不図示)を有するケーブルで構成されている。
テストリード2は、図1,2に示すように、ケース11、接触電極12、駆動部13、スイッチ14および発光ダイオードモジュール15を備え、ケーブル4を介して本体部6に接続されている。ケース11は、一例として、柱状のグリップ部21、およびグリップ部21の一端側(図1中の左端側)からグリップ部21の長さ方向に沿って延出するリード部22を備え、絶縁材料(例えば、絶縁性を有する樹脂材料)を用いて構成されている。なお、テストリード2については、その構成の理解を容易にするため、テストリード3および本体部6よりも誇張して大きく記載している。
接触電極12は、リード部22の先端に検出電極として配設されている。この構成により、接触電極12とリード部22とで構成される接触電極部23は、グリップ部21の一端側からグリップ部21の長さ方向に沿って延出する状態でグリップ部21に配設されている。また、接触電極12は、本体部6に配設されている後述の測定部ME(具体的には、測定部MEを構成する電流測定部43)にケーブル4内の第1配線4aを介して接続されている。
グリップ部21は、全体に亘って片手で保持可能な太さに形成されると共に、本例では一例として、中間部位を境として、一端側の部位が他端側(図1中の右端側)の部位よりも太い形状に構成されている。また、この構成に伴い、グリップ部21の中間部位(一端側の部位と他端側の部位との境界部分)には、斜面(接触電極12の延出方向とは反対の方向(グリップ部21の他端側の部位方向)に向く斜面)21aが形成されている。
駆動部13は、本体部6に配設されている後述の第2電圧生成部44にケーブル4内の第2配線4bを介して接続されている。また、駆動部13は、この第2配線4bを介して第2電圧生成部44から入力される制御電圧Vsに基づいて作動して、制御電圧Vsの電圧値(本例では一例として、図5に示すように、+2.5V(第1電圧値),+3.0V(第2電圧値),+3.5V(第3電圧値))に応じてスイッチ14の後述する発光ダイオード14a(図5では「LED14a」と表記している)、および発光ダイオードモジュール15を構成する後述の2つの発光ダイオード15a,15b(図5では「LED15a」、「LED15b」と表記している)を後述する処理部45による比較処理の結果に対応する点灯・消灯状態に駆動する。
一例として、駆動部13は、図3に示すように、電源部31、第1比較部32、第2比較部33、およびダイオード駆動部34を備えている。電源部31は、制御電圧Vsの電圧値が+2.5V以上のときに作動して、第1比較部32および第2比較部33に供給する基準電圧Vr1(本例では+1.5V)および作動用電圧Vcc1(本例では+2.0V)を制御電圧Vsに基づいて生成する。また、電源部31は、制御電圧Vsの電圧値が+2.5V未満のときには、動作を停止する(つまり、基準電圧Vr1および作動用電圧Vcc1の生成を停止する)。これにより、この際には、基準電圧Vr1および作動用電圧Vcc1の各電圧値はほぼ0V(基準電位G)に規定される。
第1比較部32は、一例として、分圧抵抗32a,32bおよび第1コンパレータ32cを備え、作動用電圧Vcc1の供給を受けて作動して、制御電圧Vsの電圧値に応じてレベルが変化する駆動信号Sd1を生成する。具体的には、第1比較部32では、制御電圧Vsの電圧値が+3.0V以上のとき(本例では、+3.0Vおよび+3.5Vのとき)には、第1コンパレータ32cの反転入力端子に入力される電圧(分圧抵抗32a,32bが制御電圧Vsを分圧した電圧(第1分圧電圧))が基準電圧Vr1を上回ることで、第1コンパレータ32cがLowレベルの駆動信号Sd1を生成し、一方、制御電圧Vsの電圧値が+3.0V未満のとき(本例では、+2.5V)には、第1コンパレータ32cの反転入力端子に入力される上記の第1分圧電圧が基準電圧Vr1を下回ることで、第1コンパレータ32cがHighレベルの駆動信号Sd1を生成するように、分圧抵抗32a,32bの分圧比が規定されている(一例として、分圧抵抗32aの抵抗値:分圧抵抗32bの抵抗値=1:1.2に規定されている)。
第2比較部33は、一例として、分圧抵抗33a,33bおよび第2コンパレータ33cを備え、作動用電圧Vcc1の供給を受けて作動して、制御電圧Vsの電圧値に応じてレベルが変化する駆動信号Sd2を生成する。具体的には、第2比較部33では、制御電圧Vsの電圧値が+3.5V以上のとき(本例では、+3.5Vのとき)には、第2コンパレータ33cの反転入力端子に入力される電圧(分圧抵抗33a,33bが制御電圧Vsを分圧した電圧(第2分圧電圧))が基準電圧Vr1を上回ることで、第2コンパレータ33cがLowレベルの駆動信号Sd2を生成し、一方、制御電圧Vsの電圧値が+3.5V未満のとき(本例では、+2.5Vおよび+3.0Vのとき)には、第2コンパレータ33cの反転入力端子に入力される上記の第2分圧電圧が基準電圧Vr1を下回ることで、第2コンパレータ33cがHighレベルの駆動信号Sd2を生成するように、分圧抵抗33a,33bの分圧比が規定されている(一例として、分圧抵抗33aの抵抗値:分圧抵抗33bの抵抗値=1.2:1に規定されている)。
ダイオード駆動部34は、抵抗34aを介して制御電圧Vsが印加される発光ダイオード15aにコレクタ端子が接続されると共にエミッタ端子が基準電位Gに接続されて、電流制限抵抗34bを介してベース端子に印加される駆動信号Sd1がHighレベルのときにはオン状態に移行して発光ダイオード15aを点灯状態に駆動し、一方、ベース端子に印加される駆動信号Sd1がLowレベルのときにはオフ状態に移行して発光ダイオード15aを消灯状態に移行させる第1トランジスタ(npn型のトランジスタ)34cを備えている。
また、ダイオード駆動部34は、発光ダイオード15bに一端側が接続される抵抗34dの他端側にコレクタ端子が接続されると共にエミッタ端子に制御電圧Vsが供給されて、ベース端子に印加される駆動信号Sd1がLowレベルのときにはオン状態に移行して、抵抗34dを介して発光ダイオード15bに制御電圧Vsを供給し、駆動信号Sd1がHighレベルのときにはオフ状態に移行して、発光ダイオード15bへの制御電圧Vsの供給を停止する第2トランジスタ(pnp型のトランジスタ)34eを備えている。
また、ダイオード駆動部34は、発光ダイオード15bにコレクタ端子が接続されると共にエミッタ端子が基準電位Gに接続されて、電流制限抵抗34fを介してベース端子に印加される駆動信号Sd2がHighレベルのときにはオン状態に移行し、一方、ベース端子に印加される駆動信号Sd1がLowレベルのときにはオフ状態に移行する第3トランジスタ(npn型のトランジスタ)34gを備えている。この構成により、第3トランジスタ34gは、駆動信号Sd1がLowレベルのとき(つまり、第2トランジスタ34eがオン状態に移行して制御電圧Vsを発光ダイオード15bに供給しているとき)であって、駆動信号Sd2がHighレベルのときに発光ダイオード15bを点灯状態に駆動し、一方、ベース端子に印加される駆動信号Sd2がLowレベルのときに、発光ダイオード15aを消灯状態に移行させる。
また、ダイオード駆動部34は、制御電圧Vsが+2.5V以上のとき(本例では、+2.5V、+3.0Vおよび+3.5Vのとき)に作動して、スイッチ14の発光ダイオード14aに定電流を供給することで、この発光ダイオード14aを点灯状態に駆動する定電流部34hを備えている。
以上の構成により、制御電圧Vsの電圧値が+3.5V(第3電圧値)のときには、駆動部13は、制御電圧Vsに基づいて作動して、図5に示すように、第1比較部32および第2比較部33が共にLowレベル(同図中では「L」と表記)の駆動信号Sd1,Sd2を出力して、第1トランジスタ34cおよび第3トランジスタ34gをオフ状態に移行させると共に第2トランジスタ34eをオン状態に移行させ、かつ定電流部34hが定電流を出力することにより、発光ダイオード15a,15bが消灯し、かつ発光ダイオード14aが点灯するという制御電圧Vsの電圧値(+3.5V)に対応する点灯・消灯状態に、各発光ダイオード14a,15a,15bを駆動する。
また、制御電圧Vsの電圧値が+3.0V(第2電圧値)のときには、駆動部13は、制御電圧Vsに基づいて作動して、図5に示すように、第1比較部32がLowレベルの駆動信号Sd1を出力すると共に第2比較部33がHighレベル(同図中では「H」と表記)の駆動信号Sd2を出力して、第1トランジスタ34cをオフ状態に移行させると共に第2トランジスタ34eおよび第3トランジスタ34gをオン状態に移行させ、かつ定電流部34hが定電流を出力することにより、発光ダイオード15aが消灯すると共に発光ダイオード15bが点灯し、かつ発光ダイオード14aが点灯するという制御電圧Vsの電圧値(+3.0V)に対応する点灯・消灯状態に、各発光ダイオード14a,15a,15bを駆動する。
また、制御電圧Vsの電圧値が+2.5V(第1電圧値)のときには、駆動部13は、制御電圧Vsに基づいて作動して、第1比較部32および第2比較部33が共にHighレベルの駆動信号Sd1,Sd2を出力して、第1トランジスタ34cおよび第3トランジスタ34gをオン状態に移行させると共に第2トランジスタ34eをオフ状態に移行させ、かつ定電流部34hが定電流を出力することにより、発光ダイオード15aが点灯すると共に発光ダイオード15bが消灯し、かつ発光ダイオード14aが点灯するという制御電圧Vsの電圧値(+2.5V)に対応する点灯・消灯状態に、各発光ダイオード14a,15a,15bを駆動する。
また、制御電圧Vsの電圧値が+2.5V未満のとき(本例では0Vのとき)には、駆動部13は作動を停止する。これにより、すべての発光ダイオード14a,15a,15bが消灯する状態(制御電圧Vsの電圧値(0V)に対応する点灯・消灯状態)に移行する。なお、上記した制御電圧Vsの各電圧値は、基準電位Gを基準とした電圧値であり、駆動部13の基準電位Gは、図2に示すように、ケーブル4の第4配線4dを介して本体部6の基準電位Gに接続されている。
スイッチ14は、一例として、発光ダイオード(第3発光ダイオード)14a付きの押しボタン式スイッチで構成されて、上記のように構成されたグリップ部21における一端側の部位の表面に配設されている。また、一例として、発光ダイオード14aは、その発光色が赤色に規定されている。また、スイッチ14は、図2に示すように、ケーブル4の第3配線4cを介して本体部6に配設されている後述の処理部45に接続されている。
発光ダイオードモジュール15は、図2,3に示すように、一例として、発光色が赤色の発光ダイオード(第1発光ダイオード)15aと、発光ダイオード15aの発光色とは異なる発光色(緑色)の発光ダイオード(第2発光ダイオード)15bの2つの発光ダイオードを備えている。また、発光ダイオードモジュール15は、グリップ部21の外方から視認可能な状態で斜面21aに配設されている。また、各発光ダイオード15a,15bは、上記したようにしてダイオード駆動部34に接続されて、このダイオード駆動部34によって点灯状態または消灯状態のいずれかに個別に駆動される。
テストリード3は、一例として導電性の材料で形成された鰐口クリップで形成されている。また、テストリード3は、ケーブル5を介して本体部6に接続されている。
本体部6は、一例として図1,2に示すように、本体ケース41、第1電圧生成部42、電流測定部43、第2電圧生成部44、処理部45および出力部46を備えている。本体ケース41は、絶縁材料(例えば、絶縁性を有する樹脂材料)を用いて、一例として直方体に形成されて、第1電圧生成部42、電流測定部43、第2電圧生成部44および処理部45を収容する。また、図1に示すように、本体ケース41の一つの面(正面)には、後述するように表示装置で構成された出力部46が配設されている。
第1電圧生成部42は、電流測定部43および処理部45と共に測定部MEを構成し、ケーブル5内の配線を介してテストリード3に接続されている。また、第1電圧生成部42は、処理部45によって制御されて、本体ケース41内の基準電位(本体部6の内部グランド)Gを基準とした既知の電圧値V1の測定用電圧Vを生成して、ケーブル5を介してテストリード3に出力する。
電流測定部43は、テストリード2の接触電極12に接続されているケーブル4内の第1配線4aと基準電位Gとの間に配設されている。また、電流測定部43は、テストリード2,3間に測定対象が接続され、かつ第1電圧生成部42からテストリード3を介して測定対象に測定用電圧Vが印加されている状態において、第1電圧生成部42から、ケーブル5、テストリード3、測定対象、テストリード2、ケーブル4および電流測定部43を経由して基準電位Gに至る電流経路に流れる電流I(つまり、測定対象に流れる電流)の電流値I1を測定して処理部45に出力する。
第2電圧生成部44は、処理部45によって制御されて、処理部45による後述の比較処理の結果に応じた各発光ダイオード14a,15a,15bの点灯・消灯状態(比較処理の結果を表す点灯・消灯状態)に対応する電圧値(0V,+2.5V(第1電圧値),+3.0V(第2電圧値),+3.5V(第3電圧値))の制御電圧Vs、すなわち処理部45による比較処理の結果に対応する異なる電圧値の制御電圧Vsを生成すると共にケーブル4内の第2配線4bを介して駆動部13に出力する。
一例として、第2電圧生成部44は、図4に示すように、本体部6に配設されている不図示の電源部(例えば、バッテリ)から供給される直流電圧Vcc(例えば、約+4V)で作動する電圧出力制御部51、およびこの電圧出力制御部51の後段に配設された電圧変更部52を備えている。
電圧出力制御部51は、一例として、直流電圧Vccの電圧変更部52への供給ラインに直列に配設されたスイッチング用の第4トランジスタ(pnp型のトランジスタ)51a、そのベース端子に接続された抵抗51b、エミッタ端子が基準電位Gに接続され、かつコレクタ端子が抵抗51bに接続されると共に抵抗51cを介して直流電圧Vccに接続された第5トランジスタ(npn型のトランジスタ)51d、およびそのベース端子に接続された抵抗51eを備えている。この構成により、電圧出力制御部51は、抵抗51eを介して第5トランジスタ51dのベース端子に入力される制御信号SonがHighレベルのときには、第5トランジスタ51dおよび第4トランジスタ51aが共にオン状態に移行することで、直流電圧Vccの電圧変更部52への供給を実行する。一方、電圧出力制御部51は、ベース端子に入力される制御信号SonがLowレベルのときには、第5トランジスタ51dおよび第4トランジスタ51aが共にオフ状態に移行することで、直流電圧Vccの電圧変更部52への供給を停止する。
電圧変更部52は、一例として、直流電圧Vccの供給ラインに直列に配設されたスイッチング用の第6トランジスタ(pnp型のトランジスタ)52aと、そのベース端子に接続された抵抗52bと、非反転入力端子に基準電圧Vr2が入力されている演算増幅器52cと、第6トランジスタ52aおよび抵抗52bと共に演算増幅器52cの帰還回路を形成する抵抗52dと、3本の抵抗52e,52f,52gおよび2つのスイッチ素子(本例では一例としてn型の電界効果型トランジスタ)52h,52iを有する抵抗回路52jとを備えている。この場合、抵抗回路52jは、抵抗52eと、抵抗52fおよびスイッチ素子52hの直列回路と、抵抗52gおよびスイッチ素子52iの直列回路とが、演算増幅器52cの反転入力端子と基準電位Gとの間にそれぞれ並列に接続されている。抵抗回路52jは、この構成により、スイッチ素子52hのオン・オフ状態が制御信号S1によって制御されると共に、スイッチ素子52iのオン・オフ状態が制御信号S2によって制御されることにより、全体の抵抗値が3段階に変更可能に構成されている。
また、本例の電圧変更部52では、一例として、基準電圧Vr2が+1.0Vに規定され、かつ抵抗52dの抵抗値が50kΩに、抵抗52eの抵抗値が33kΩに、抵抗52fの抵抗値が100kΩに、抵抗52gの抵抗値が100kΩにそれぞれ規定されている。
これにより、電圧変更部52は、制御信号SonがHighレベルのとき(演算増幅器52cが電圧出力制御部51から供給される直流電圧Vccに基づいて負帰還動作している状態のとき)に、各制御信号S1,S2がLowレベルに規定される(この場合、抵抗回路52jの抵抗値が33kΩに規定される)ことで、図5に示すように、電圧値が2.5Vの制御電圧Vsを第6トランジスタ52aのコレクタ端子から出力する。
同様にして、電圧変更部52は、制御信号S1がHighレベルに規定されると共に制御信号S2がLowレベルに規定される(この場合、抵抗回路52jの抵抗値が24.8kΩに規定される)ことで、図5に示すように、電圧値が3.0V(本例での第2電圧値としての+3.0V)の制御電圧Vsを出力し、各制御信号S1,S2がHighレベルに規定される(この場合、抵抗回路52jの抵抗値が19.9kΩに規定される)ことで、電圧値が3.5V(本例での第3電圧値としての+3.5V)の制御電圧Vsを出力する。また、電圧変更部52は、電圧出力制御部51からの直流電圧Vccの供給が停止されたときには、0Vの制御電圧Vsを出力する。なお、スイッチ素子52,h52iは理想的なスイッチとして作動して、オン状態の抵抗値が0Ωになり、オフ状態の抵抗値が無限大になるものとしている。
処理部45は、一例として、CPUおよびメモリ(いずれも図示せず)を備えて、測定部MEの他の構成要素(具体的には第1電圧生成部42)および出力部46に対する制御処理を実行する。また、処理部45は、各制御信号Son,S1,S2を出力することによって第2電圧生成部44に対する制御を実行して、テストリード2内の各発光ダイオード14a,15a,15bに対する点灯・消灯制御を実行する。また、処理部45は、ケーブル4内の第3配線4cを介してテストリード2のスイッチ14に接続されて、スイッチ14に対する操作状態(本例では、スイッチ14が押されている状態か否か)を検出可能に構成されて、スイッチ14が押されている状態を検出したときには、抵抗測定処理および抵抗判定処理(後述の比較処理を含む)を実行する。また、処理部45は、この抵抗測定処理では、測定用電圧Vの電圧値V1と電流Iの電流値I1とに基づいて、測定対象の絶縁抵抗値Rを算出(測定)し、また、この抵抗判定処理では、算出した絶縁抵抗値Rに基づいて測定対象の絶縁状態を判定する。
また、処理部45を構成するメモリには、測定用電圧Vの電圧値V1、および抵抗測定処理で測定した絶縁抵抗値Rの良否を抵抗判定処理において判定するための基準抵抗値(基準物理量)が予め記憶されている。出力部46は、一例として、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置で構成されて、測定部MEを構成する処理部45で測定された絶縁抵抗値Rの値を表示する。
次に、絶縁抵抗計1による測定対象(電線)の絶縁抵抗値Rについての測定動作について図面を参照して説明する。
まず、作業者は、テストリード3を、例えば接地されたアース棒などに接続することにより、接地電位に規定する。これにより、テストリード2および本体部6の各基準電位Gは、接地電位に規定される。
次いで、作業者は、テストリード2のグリップ部21を片手で掴んで、接触電極12を測定対象に接触させる。スイッチ14に対する操作が行われていないとき(押されていないとき)には、処理部45は、このスイッチ14に対する操作を検出して、制御信号SonをLowレベルの状態で第2電圧生成部44に出力する。これにより、第2電圧生成部44は、図5に示すように、他の制御信号S1,S2のレベルに関係なく、0Vの制御電圧Vsを生成する。テストリード2の駆動部13では、作動電圧でもある制御電圧Vsが0Vであることから、第1比較部32、第2比較部33およびダイオード駆動部34が動作を停止する。これにより、各発光ダイオード14a,15a,15bはすべて消灯状態になる。
続いて、接触電極12を測定対象に接触させている状態で、作業者がスイッチ14を押すことで、絶縁抵抗計1に対して測定対象の絶縁抵抗値Rを測定させると共に、測定した絶縁抵抗値Rの判定(検査)を実行させる。この絶縁抵抗計1では、テストリード2にスイッチ14が配設されているため、作業者は、テストリード2から視線を逸らすことなくスイッチ14を操作することが可能であり、これにより、測定対象とテストリード2との接触状態を良好な状態に維持しつつ、絶縁抵抗計1に対して絶縁抵抗値Rの測定を開始させることが可能となっている。
この場合、絶縁抵抗計1では、処理部45がこのスイッチ14に対する操作を検出して、まず、各制御信号Son,S1,S2をすべてHighレベルの状態で第2電圧生成部44に出力する。これにより、図5に示すように、第2電圧生成部44は、+3.5Vの制御電圧Vsを生成する。テストリード2の駆動部13は、この制御電圧Vsをケーブル4の第2配線4bを介して入力して、第1比較部32および第2比較部33がLowレベルの各駆動信号Sd1,Sd2を出力することにより、発光ダイオード15a,15bを消灯させる点灯・消灯制御(つまり、グリップ部21の斜面21aに配設されている発光ダイオードモジュール15を消灯させる点灯・消灯制御)を実行すると共に、定電流部34hが発光ダイオード14aに定電流を供給することにより、発光ダイオード14aを点灯させる点灯・消灯制御を実行する。
また、処理部45は、制御信号Son,S1,S2の第2電圧生成部44への出力開始のタイミングと同じタイミングで抵抗測定処理を開始する。この抵抗測定処理では、処理部45は、まず、第1電圧生成部42および電流測定部43と共に測定部MEとして機能して、テストリード2を接触させている測定対象と接地との間の絶縁抵抗値Rを測定する。具体的には、処理部45は、まず、第1電圧生成部42に対する制御を実行して、測定用電圧Vの生成を開始させる(つまり、測定用電圧Vの測定対象への印加を開始させる)。次いで、処理部45は、上記の電流経路に流れる電流Iの電流値I1を電流測定部43から取得する。続いて、処理部45は、この取得した電流値I1とメモリに記憶されている測定用電圧Vの電圧値V1とに基づいて、測定対象の絶縁抵抗値Rを算出(測定)してメモリに記憶する。最後に、処理部45は、算出した絶縁抵抗値Rを出力部46に表示させる。これにより、抵抗測定処理が完了する。
この抵抗測定処理の際に、測定部ME(具体的には第1電圧生成部42)から測定対象に対してテストリード2,3を介して測定用電圧Vが印加されるが、作業者が操作しているスイッチ14の発光ダイオード14aが駆動部13(具体的には定電流部34h)によって点灯させられるため、この発光ダイオード14aの点灯により、作業者は、測定対象に対して測定用電圧Vが印加されていることを確実に認識することが可能となっている。
次いで、処理部45は、抵抗判定処理を実行する。この抵抗判定処理では、処理部45は、メモリに記憶されている測定した絶縁抵抗値Rと予め記憶されている基準抵抗値とを読み出して比較する比較処理を実行する。処理部45は、この比較処理の結果、測定した絶縁抵抗値Rが基準抵抗値以上のときには、測定対象の絶縁状態(測定対象の状態)が良好であると判別して、Highレベルの状態にある各制御信号Son,S1,S2のうちの制御信号S2のみをLowレベルに移行させる。
これにより、第2電圧生成部44は、図5に示すように、+3.0Vの制御電圧Vsを生成する。テストリード2の駆動部13は、この制御電圧Vsをケーブル4の第2配線4bを介して入力して、第1比較部32がLowレベルの駆動信号Sd1の出力を継続すると共に、第2比較部33が駆動信号Sd2のレベルをLowレベルからHighレベルに移行させることにより、発光ダイオード15aの消灯を継続しつつ発光ダイオード15bのみを点灯させる点灯・消灯制御を実行すると共に、定電流部34hが発光ダイオード14aに定電流を供給することにより、発光ダイオード14aを点灯させる点灯・消灯制御を継続する。
この結果、作業者が操作しているスイッチ14の発光ダイオード14aが点灯すると共に、発光ダイオード15bが緑色に点灯(つまり、グリップ部21の斜面21aに配設されている発光ダイオードモジュール15が緑色に点灯)するため、作業者は、発光ダイオード14aの点灯に基づいて測定対象に対して測定用電圧Vが印加されていること(つまり、ケーブル4が活線状態にあること)を認識することが可能であると共に、発光ダイオードモジュール15の緑色での点灯に基づいて測定対象の絶縁状態が良好であるとの判別結果を確実に認識することが可能となっている。
一方、処理部45は、測定した絶縁抵抗値Rと基準抵抗値との抵抗判定処理での比較処理の結果、測定した絶縁抵抗値Rが基準抵抗値未満のときには、測定対象の絶縁状態(測定対象の状態)が不良であると判別して、Highレベルの状態にある各制御信号Son,S1,S2のうちの制御信号S1,S2をLowレベルに移行させる。
これにより、第2電圧生成部44は、図5に示すように、+2.5Vの制御電圧Vsを生成する。テストリード2の駆動部13は、この制御電圧Vsをケーブル4の第2配線4bを介して入力して、第1比較部32が各駆動信号Sd1,Sd2のレベルをLowレベルからHighレベルにそれぞれ移行させることにより、発光ダイオード15bの消灯を継続しつつ発光ダイオード15aのみを点灯させる点灯・消灯制御を実行すると共に、定電流部34hが発光ダイオード14aに定電流を供給することにより、発光ダイオード14aを点灯させる点灯・消灯制御を継続する。なお、発光ダイオード14aは、+3.5V、+3.0Vおよび+2.5Vの各制御電圧Vsにおいて点灯させられるが、定電流部34hから定電流の供給を受けて点灯させられるため、制御電圧Vsの電圧値が変化したとしても、発光時の明るさは一定に維持されて、点灯状態あるいは消灯状態のいずれであるかの正確な認識が可能となっている。
この結果、作業者が操作しているスイッチ14の発光ダイオード14aが点灯すると共に、発光ダイオード15aが赤色に点灯(つまり、グリップ部21の斜面21aに配設されている発光ダイオードモジュール15が赤色に点灯)するため、作業者は、発光ダイオード14aの点灯に基づいて測定対象に対して測定用電圧Vが印加されていることを認識することが可能であると共に、発光ダイオードモジュール15の赤色での点灯に基づいて測定対象の絶縁状態が不良であるとの判別結果を確実に認識することが可能となっている。以上により、抵抗測定処理および抵抗判定処理が終了する。
このように、この絶縁抵抗計1では、本体部6に配設された第2電圧生成部44が、測定された絶縁抵抗値Rと予め記憶されている基準抵抗値とを比較する比較処理の結果に対応する異なる電圧値(+2.5V、+3.0V、+3.5V)の制御電圧Vsを生成して、ケーブル4内の1本の第2配線4bを介してテストリード2の駆動部13に供給し、駆動部13がこの制御電圧Vsの各電圧値に応じて、テストリード2に配設されている発光色の異なる2つの発光ダイオード15a,15bを上記の比較処理の結果に対応する点灯・消灯状態に駆動する。
したがって、この絶縁抵抗計1によれば、測定対象についての比較処理の結果(本例では絶縁状態についての良否)を発光色の異なる2つの発光ダイオード15a,15bの点灯状態に基づいて確実に認識させることができると共に、各発光ダイオード15a,15bの点灯・消灯制御をケーブル4内の1本の第2配線4bのみ(基準電位G同士を接続する第4配線4dを含めても2本の配線)で行うことができる。このため、発光ダイオード15a,15b毎に点灯・消灯制御を行うための専用の配線をケーブル4に設ける構成と比較して、内部に配設されている配線の本数の少ないケーブル4、つまり柔軟性の高いケーブル4を使用することができる結果、テストリード2の取り扱い性を向上させることができる。
また、この絶縁抵抗計1では、第2電圧生成部44は、比較処理の結果が不良のときには+2.5V(第1電圧値)の制御電圧Vsを生成すると共に、結果が良好のときには第1電圧値を超える+3.0V(第2電圧値)の制御電圧Vsを生成し、かつ測定部MEによる物理量としての絶縁抵抗値Rの測定中においては第1電圧値および第2電圧値を超える+3.5V(第3電圧値)の制御電圧Vsを生成し、駆動部13は、第3電圧値の制御電圧Vsを入力しているときには、消灯状態に各発光ダイオード15a,15bを駆動し、第1電圧値の制御電圧Vsを入力しているときには、発光ダイオード15aを点灯状態に駆動し、第2電圧値の制御電圧Vsを入力しているときには、発光ダイオード15bを点灯状態に駆動する。
したがって、この絶縁抵抗計1によれば、抵抗値Rの測定中において比較処理の結果を表示させる各発光ダイオード15a,15bが誤って点灯する点灯状態の発生を確実に回避しつつ、1つの第2配線4bに出力する制御電圧Vsの電圧値を不良との比較処理の結果に対応させて+2.5V(第1電圧値)として発光ダイオード15aを点灯させた後に、この第2配線4bに出力する制御電圧Vsを低下させて発光ダイオード15aを消灯させる際に、比較処理での結果が良好であることを示す発光ダイオード15bが一時的に点灯すること(つまり、発光ダイオード15bの一時的な点灯により、この比較処理の結果が良好であると作業者が誤認識すること)を確実に回避することができる。
また、この絶縁抵抗計1によれば、発光ダイオード14aがテストリード2に配設されて、駆動部13は、+2.5V、+3.0Vおよび+3.5Vの各電圧値のうちのいずれかの電圧値の制御電圧Vsを入力しているときに、発光ダイオード14aを点灯状態に駆動するため、ケーブル4内の1本の第2配線4bのみで、各発光ダイオード15a,15bと共に測定中を示す発光ダイオード14aについても駆動することができる。
また、この絶縁抵抗計1によれば、発光ダイオード14aを定電流で駆動するようにしたことにより、+2.5V、+3.0Vおよび+3.5Vの各電圧値の制御電圧Vsによって点灯させられる発光ダイオード14aの点灯時(発光時)の明るさを一定に維持することができるため、点灯状態あるいは消灯状態のいずれであるかを正確に認識させることができる。
なお、測定対象としての物理量の一例としての絶縁抵抗値Rを測定する測定装置である絶縁抵抗計1を例に挙げて説明したが、測定対象の物理量としての電圧値や電流値を測定して判定する測定装置である電圧計や電流計、および測定対象の物理量としての温度を測定して判定する測定装置である温度計などにも適用することができる。
また、発光ダイオード15aの発光色を赤色とし、発光ダイオード15bの発光色を緑色とする構成を採用する例について上記したが、発光ダイオード15a,15bの発光色は互いに異なる色であれば良いため、他の異なる2色の発光色を組み合わせる構成を採用することもできる。
また、+2.5V、+3.0Vおよび+3.5Vの3つの異なる電圧値に制御電圧Vsの電圧値を規定する構成を採用しているが、第2電圧生成部44の電圧変更部52における基準電圧Vr2や、抵抗回路52jの各抵抗52e,52f,52gの抵抗値を変更することによって制御電圧Vsの各電圧値を任意の異なる電圧値に規定することができ、また駆動部13における基準電圧Vr1や、分圧抵抗32a,32bおよび分圧抵抗33a,33bの各抵抗値を変更することにより、この規定した異なる電圧値の制御電圧Vsに対応して、上記した構成(+2.5V、+3.0Vおよび+3.5Vの3つの異なる電圧値の制御電圧Vsに基づいて各発光ダイオード15a,15bを駆動する構成)と同様の点灯・消灯状態に各発光ダイオード15a,15bを駆動することができる。
また、手前側(グリップ部21の他端側の部位側)からの発光ダイオードモジュール15の視認性を高めるために、グリップ部21に上記の斜面21aを形成して、そこに発光ダイオードモジュール15を配設する構成について説明したが、発光ダイオードモジュール15の視認性を高める必要のないときには、グリップ部21に上記の斜面21aを形成しない構成を採用することもでき、この構成では発光ダイオードモジュール15をグリップ部21の表面における任意の位置に配設することができる。
1 絶縁抵抗計
2,3 テストリード
4 ケーブル
4a 第1配線
4b 第2配線
6 本体部
12 接触電極
13 駆動部
15a,15b 発光ダイオード
42 第1電圧生成部
43 電流測定部
44 第2電圧生成部
45 処理部
ME 測定部

Claims (5)

  1. テストリードと、ケーブルを介して前記テストリードに接続される本体部と、当該本体部に配設されると共に前記ケーブル内の第1配線を介して前記テストリードの検出電極に接続されて物理量を測定する測定部と、前記本体部に配設されると共に前記測定された物理量と予め規定された基準物理量とを比較する比較処理を実行する処理部とを備えている測定装置であって、
    前記本体部には、前記処理部による前記比較処理の結果に対応する異なる電圧値の制御電圧を生成すると共に前記ケーブル内の第2配線を介して前記テストリードに出力する電圧生成部が配設され、
    前記テストリードには、発光色の異なる第1発光ダイオードおよび第2発光ダイオードと、前記第2配線を介して入力される前記制御電圧の前記電圧値に基づいて前記各発光ダイオードを前記比較処理の結果に対応する点灯状態および消灯状態のいずれかに駆動する駆動部とが配設されている測定装置。
  2. 前記電圧生成部は、前記結果が不良のときには前記電圧値としての第1電圧値の前記制御電圧を生成すると共に、前記結果が良好のときには前記電圧値として前記第1電圧値を超える第2電圧値の前記制御電圧を生成し、かつ前記測定部による前記物理量の測定中には前記第1電圧値および前記第2電圧値を超える第3電圧値の前記制御電圧を生成し、
    前記駆動部は、前記第3電圧値の前記制御電圧を入力しているときには、前記各発光ダイオードを前記消灯状態に駆動し、前記第1電圧値の前記制御電圧を入力しているときには、前記第1発光ダイオードのみを前記点灯状態に駆動し、前記第2電圧値の前記制御電圧を入力しているときには、前記第2発光ダイオードのみを前記点灯状態に駆動する請求項1記載の測定装置。
  3. 前記テストリードには、第3発光ダイオードが配設され、
    前記駆動部は、前記第1電圧値、前記第2電圧値および前記第3電圧値のいずれかの前記制御電圧を入力しているときには、点灯状態に前記第3発光ダイオードを駆動する請求項2記載の測定装置。
  4. 前記駆動部は、前記第3発光ダイオードを定電流で駆動する請求項3記載の測定装置。
  5. 前記測定部は、測定用電圧を生成すると共に当該生成した測定用電圧を前記第1配線を介して前記検出電極から測定対象に出力することにより、当該測定対象の絶縁抵抗値を前記物理量として測定し、
    前記処理部は、前記比較処理において、前記測定された絶縁抵抗値と前記基準物理量としての基準抵抗値とを比較する請求項1から4のいずれかに記載の測定装置。
JP2012095392A 2012-04-19 2012-04-19 測定装置 Active JP5925574B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012095392A JP5925574B2 (ja) 2012-04-19 2012-04-19 測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012095392A JP5925574B2 (ja) 2012-04-19 2012-04-19 測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013221913A JP2013221913A (ja) 2013-10-28
JP5925574B2 true JP5925574B2 (ja) 2016-05-25

Family

ID=49592965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012095392A Active JP5925574B2 (ja) 2012-04-19 2012-04-19 測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5925574B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6319276U (ja) * 1986-07-22 1988-02-08
JP2528207Y2 (ja) * 1991-02-25 1997-03-05 新神戸電機株式会社 蓄電池用内部インピーダンス測定器
US6140929A (en) * 1998-12-09 2000-10-31 Lucent Technologies, Inc. Self-testing grounding device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013221913A (ja) 2013-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10051889B2 (en) Electronic cigarette
US20050237211A1 (en) Self light emitting type display module, electronic appliance loaded with the same module and verification method of faults in the same module
KR20200105473A (ko) Led 램프 장애 검출 회로 및 방법
WO2010131160A1 (en) Driver for analysing condition of, and supplying healing voltage to, an oled device
CN203705582U (zh) 导电线路断路的测试电路
US20190059145A1 (en) Method for testing led backlight
US9372122B2 (en) Electronic circuit to monitor a temperature of a light emitting diode
JP5925574B2 (ja) 測定装置
CN1732501B (zh) 半导体装置、半导体装置的驱动方法及半导体装置的检查方法
CN205643583U (zh) 一种测试线材检测仪器
CN107481678A (zh) 背光模组的背光驱动电流监测电路、方法和显示装置
US7443253B2 (en) Detection device for detecting oscillator
US20030151418A1 (en) Low voltage circuit tester
US11183138B2 (en) Driving circuit, display module, and mobile body
US7550976B2 (en) Apparatus/method for measuring the switching time of output signals of a DUT
KR20050052071A (ko) 휴대형 전기 테스트장비
JP6559521B2 (ja) バッテリーチェッカー
KR20120067026A (ko) 백라이트 유닛
JP7444071B2 (ja) 検査装置、検査方法、及び検査装置用プログラム
CN210863859U (zh) 测量仪表以及测量装置
JP2014529733A (ja) 装置要素の状態監視装置、及び、装置要素の状態監視方法
US20230041166A1 (en) Voltage monitoring device, lighting device, and display device
CN215728722U (zh) 一种超辐射半导体二极管的管壳状态检测装置
TWI738556B (zh) Usb埠檢測顯示系統
KR100843353B1 (ko) 번-인 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150320

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160419

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5925574

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250