JP5924808B2 - アンテナ及び無線装置 - Google Patents

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Description

本発明はアンテナ及び無線装置に係わり、特に、アンテナ素子と、アンテナ素子と対向する辺を有するグランド面と、前記辺と前記アンテナ素子との間に配置される無給電アンテナ素子とを有するアンテナ及び無線装置に関する。
二共振を得るために、アンテナ素子を2本配置する方法がある。通常は図1に示す形状となる。図1において、グランド面14に給電部11を介して、アンテナ素子12、13が接続されている。1本のアンテナの場合に比べアンテナ部分の体積が2倍の体積を必要とし、装置が巨大化してしまう課題がある。図1のアンテナのインピーダンスを図2に示す。周波数faと周波数fbの2つの共振周波数があることがわかる。
別の方法としてアンテナ素子途中に共振回路またはトラップ回路と呼ばれる回路を配置して二共振を得る方法もある。通常は図3に示す形状となる。この例ではアンテナ素子22、23の途中に定数素子21を配置する必要があり、アンテナをモジュールとして基板と別に作成する場合、コストが高くなる課題があった。図3のアンテナのインピーダンスを図4に示す。周波数fcと周波数fdの2つの共振周波数があることがわかる。
本願発明に係わるアンテナに関連する技術として、特許文献1には、グランドに接続された2つのリアクタンス素子が線路切替スイッチを介して地線に接続されるアンテナを有する携帯無線機の記載がある。また、特許文献2には、ダイポールアンテナと、無給電素子とが平衡不均衡変換回路を介して地板に接続されるアンテナの記載がある。また特許文献3には、放射電極自身のインダクタンス分と開口端および接地電極間の静電容量とによって、共振回路が形成されることの記載がある。また特許文献4には導体13の途中の折り返し部分に共振周波数調整用パターンとしての短絡導体線又は切断導体線を備えていることの記載がある。また特許文献5には、共振周波数を調整するためのスリットに回路配線を配置することの記載がある。また特許文献6には、モノポールアンテナが周波数f1において単独で動作し、誘電体基板への漏洩電流の抑圧を行い、モノポールアンテナと無給電素子とがアンテナ装置として動作すること、そしてモノポールアンテナ、並列回路およびアンテナ素子は周波数f2で共振し、周波数f2においてアンテナ装置として動作することの記載がある。また特許文献7には、放射平板素子をプリント基板の地板と平行に配置し、放射平板素子の1つの端部に地板5に接続された接地点を配置し、他の端部に給電系に接続された給電点を配置して、接地点と地板との間に共振回路を接続する。
特開2011−120071号公報(図1) 特開2004−147351号公報(図66) 特開2003−198239号公報(段落0003) 特開2002−330018号公報(段落0024) WO2009−128437(段落0066) 特開2006−067234号公報 特開2001−251128号公報
携帯端末などの無線装置のアンテナは装置に内蔵されることが一般化され、装置自体も小型化することが求められているため、アンテナ領域を狭くすることが必要となっている。また、多用な無線機能に対応するため、アンテナは複数の無線周波数帯に対応することが必要となってきている。当然アンテナ制作のコスト低減も必要である。
本発明の目的は、アンテナの本数を増やすことなく、コストを増やすことなく、二共振を実現し、複数の無線周波数帯に対応することにある。
本発明に係わる第1のアンテナは、アンテナ素子と、該アンテナ素子と対向する辺を有するグランド面と、前記辺と前記アンテナ素子との間に配置された前記無給電アンテナ素子とを有し、前記無給電アンテナ素子の一方の端部は前記辺に接続され、前記無給電アンテナ素子の他方の端部は共振回路を介して前記グランド面に接続されたアンテナである。
本発明に係わる第2のアンテナは、アンテナ素子と、該アンテナ素子と対向する辺を有するグランド面と、前記辺と前記アンテナ素子との間に配置された前記無給電アンテナ素子とを有し、前記無給電アンテナ素子の一方の端部は前記辺に接続され、前記無給電アンテナ素子と前記辺とが、前記無給電アンテナ素子の他方の端部と前記一方の端部との間の範囲で前記共振回路を介して接続されたアンテナである。
本発明においては、以下に記載するような効果がある。
(1)1つのアンテナで希望する2つ共振を得ることができる。そして、目的の2つの周波数においてリターンロスが改善し、放射効率が改善する。
(2)また、アンテナを2つ必要としないので装置の小型化が可能となる。
(3)アンテナエレメントに定数を配置する必要が無いので、コストを安くできる。
アンテナ素子を2本配置したアンテナの構成を示す図である。 図1のアンテナのインピーダンスを示す図である。 エレメント途中に共振回路またはトラップ回路と呼ばれる回路を配置した構成を示す図である。 図3のアンテナのインピーダンスを示す図である。 本発明に係わるアンテナの第1の実施形態の構成を示す構成図である。 共振回路とそのスミスチャートを示す図である。 図5のアンテナのインピーダンスを示す図である。 共振回路が周波数f1においてスルー(エレメントによる短絡状態)となったときの等価状態を示す構成図である。 図8の構成におけるインピーダンスを示す図である。 図5の構成での、周波数f1における電流分布を示す図である。 図8の構成での、周波数f1における電流分布を示す図である。 図5の共振回路が周波数f2においてオープンとなったときの等価状態を示す図である。 図12の構成におけるインピーダンスを示す図である。 図5の構成での、周波数f2における電流分布を示す図である。 図12の構成での、周波数f2における電流分布を示す図である。 各アンテナの放射効率特性について比較したグラフである。 本発明に係わるアンテナの第2の実施形態の構成を示す構成図である。 共振回路とそのスミスチャートを示す図である。 図17のアンテナのインピーダンスを示す図である。 共振回路が周波数f3においてスルー(エレメントによる短絡状態)となったときの等価状態を示す構成図である。 図20の構成におけるインピーダンスを示す図である。 図17の構成での、周波数f3における電流分布を示す図である。 20の構成での、周波数f3における電流分布を示す図である。 図17の共振回路が周波数f2においてオープンとなったときの等価状態を示す図である。 各アンテナの放射効率特性について比較したグラフである。 本発明に係わるアンテナの参考例の構成を示す構成図である。 共振回路とそのスミスチャートを示す図である。 図26のアンテナのインピーダンスを示す図である。 図26の共振回路が周波数f5においてスルー(エレメントによる短絡状態)となったときの等価状態を示す構成図である。 図29の構成におけるインピーダンスを示す図である。 図26の構成での、周波数f4における電流分布を示す図である。 図29の構成での、周波数f4における電流分布を示す図である。 図26の共振回路が周波数f5においてオープンとなったときの等価状態を示す図である。 図33の構成におけるインピーダンスを示す図である。 図26の構成での、周波数f5における電流分布を示す図である。 図33の構成での、周波数f5における電流分布を示す図である。 各アンテナの放射効率特性について比較したグラフである。 本発明に係わるアンテナの参考例の構成の変形例を示す構成図である。
以下、本発明に係わる実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図5は本発明に係わるアンテナの第1の実施形態の構成を示す構成図である。
図5のように、グランド面35のアンテナ素子34と対向する辺における、アンテナ素子34の接続端と逆側のグランド端から、無給電アンテナ素子33を形成し、無給電アンテナ素子33の先端とアンテナ素子側のグランドとを共振回路31でつなぐ構成となっている。無給電アンテナ素子33は前記辺とアンテナ素子34との間に配置される。32は給電部を示す。
グランド面35と無給電アンテナ素子33は無線装置の回路基板のパターンとして形成することができる。例えば、スマートホーンを含む携帯電話の回路基板の一部にグランド面と無給電アンテナ素子とを形成することができる。しかし、このような形態に限定されず、例えば、金属板をパターン化してグランド面と無給電アンテナ素子とを形成することもできる。アンテナ素子は回路基板に設けてもよく、回路基板とは別に設けてもよい。これらの点については後述する第2の実施形態でも同様であり、グランド面とアンテナ素子については第3の実施形態でも同様である。無線装置の構成例としては例えば、特許文献1の図1及び特許文献2の図51に開示された構成がある。
アンテナの形状は、図5では棒状となっているが、アンテナの形状は任意に決められ、例えばL字状、T字状であってもよい。給電部の配置も図5の位置に限定されるものではなく、任意に決めることができる。
アンテナ素子34上には定数素子などは配置されていない。そのときの共振回路31は、希望する二共振のうち低い方の周波数(以後、周波数f1と記す)においてスルー、高い方の周波数(以後、周波数f2と記す)においてオープンとなる定数で作成する。図6に共振回路とそのスミスチャートを示す。
また、図5のアンテナのインピーダンスを図7に示す。図7でわかるように周波数f1と周波数f2の2つの共振周波数である二共振を得ることが可能となる。
次に、なぜ図5のアンテナが周波数f1と周波数f2の二共振を得ることができるのか以下に説明する。周波数f1におけるアンテナの状態と周波数f2におけるアンテナの状態をそれぞれ個別に説明する。共振回路31がオープンの場合は開放状態で、スルーの場合はエレメントによる短絡状態で等価状態に置き換えて考えることができる。
図5の共振回路が周波数f1においてスルー(エレメントによる短絡状態)となったときの等価状態を図8に示す。図8のように、グランド面45のアンテナ素子43と対向する辺における、アンテナ素子43の接続端と逆側のグランド端から、無給電アンテナ素子41を形成し、無給電アンテナ素子41の先端とアンテナ素子側のグランドとをつなぐ構成となっている。42は給電部を示す。一般的な逆Lアンテナとして動作し、このときのインピーダンスは図9に示すように共振周波数は周波数f1となる。
図5の周波数f1における電流分布を図10に示す。図中の矢印の方向が電流の方向を示しており、矢印の大きさと濃淡が電流の大きさを示している。図8の周波数f1における電流分布を図11に示す。
図10では図11と同様に周波数f1における電流は共振回路を通って無給電アンテナ素子の外側を流れており、図10の電流分布と図11の電流分布は一致する。これら電流分布からも図8が図5の周波数f1における等価状態であることが確認できる。
次に図5の共振回路が周波数f2においてオープンとなったときの等価状態を図12に示す。図12のように、グランド面54のアンテナ素子53と対向する辺における、アンテナ素子53の接続端と逆側のグランド端から、無給電アンテナ素子52を形成し、無給電アンテナ素子52の先端とアンテナ素子側のグランドとの間に空隙が設けられた構成となっている。51は給電部を示す。このときのインピーダンスを図13に示す。共振周波数は周波数f2となる。図5の周波数f2における電流分布を図14に示す。図12の電流分布を図15に示す。図14では図15と同様に周波数f2における電流は共振回路でオープンとなるので、無給電アンテナ素子先端には流れず、グランド中央へ流れる。グランド中心で電流が0となり、無給電アンテナ素子側へ逆位相の電流が流れる。図14の電流分布と図15の電流分布は一致する。これら電流分布からも図12が図5の周波数f2における等価状態であることが確認できる。
このように周波数f1においては図8、周波数f2においては図12として動作するため図5では周波数f1と周波数f2の2つの共振を得ることができる。
各アンテナの放射効率特性について比較したグラフを図16に示す。図5では周波数f1と周波数f2で高い効率を得ていることがわかる。図8と図12では共振周波数では無い周波数で図5に比べ効率が悪い。
(第2の実施形態)
図17は本発明に係わるアンテナの第2の実施形態の構成を示す構成図である。
図17に示すように、グランド面65のアンテナ素子63と対向する辺における、アンテナ素子63の接続端と逆側のグランド端から無給電アンテナ素子62を形成し、無給電アンテナ素子の中間位置より図中右側の位置とグランド面65との間に共振回路64が設けられた構成となっている。61は給電部を示す。
本実施形態と第1の実施形態との差異は、グランドと無給電アンテナ素子先端の間に配置していた共振回路を、無給電アンテナ素子の中間位置より図中右側の位置とグランドの間に位置変更した点にある。なお、図17に示した共振回路の位置は例示であって、特に図17に示した位置に配置する必要はなく、図18の周波数f2よりさらに高い周波数(以後周波数f3と記す)の設定値により、無給電アンテナ素子の先端部と、無給電アンテナ素子のグランド面との接続位置との間の範囲で共振回路64を配置してよい。
共振回路64は周波数f2でオープンとなり、周波数f2よりさらに高い周波数f3でスルーとなる定数で作成する。図18に共振回路とそのスミスチャートを示す。図17のインピーダンスを図19に示す。図19から、周波数f2と周波数f3の二共振を得られることがわかる。
次に、なぜ図17のアンテナが周波数f2と周波数f3の二共振を得ることができるのか以下に説明する。周波数f2におけるアンテナの状態と周波数f3におけるアンテナの状態をそれぞれ個別に説明する。共振回路64がオープンの場合は開放状態で、スルーの場合はエレメントによる短絡状態で等価状態に置き換えて考えることができる。
図17の共振回路が周波数f3においてスルー(エレメントによる短絡状態)となったときの等価状態を図20に示す。図20のように、グランド面75のアンテナ素子73と対向する辺における、アンテナ素子73の接続端と逆側のグランド端から無給電アンテナ素子72を形成し、無給電アンテナ素子の中間位置より図中右側の位置とグランド面75との間にグランドから短絡するエレメント74を形成し、無給電アンテナ素子の長さが短くなる構成となっている。71は給電部を示す。このときのインピーダンスを図21に示す。共振周波数は周波数f2よりも高い周波数f3となることがわかる。
図17の周波数f3における電流分布を図22に示す。図20の周波数f3における電流分布を図23に示す。図22では図23と同様に周波数f3における電流は共振回路を通ってグランドから無給電アンテナ素子の中腹へ流れ、無給電アンテナ素子先端まで流れている。図22の電流分布と図23の電流分布は一致する。これら電流分布からも図20が図17の周波数f3における等価状態であることが確認できる。
次に図17の共振回路が周波数f2においてオープンとなったときの等価状態は前出と同様図12である。アンテナ素子と逆側のグランドから無給電アンテナ素子が形成される。このときのインピーダンスを図13に示す。共振周波数は周波数f2となる。図17の周波数f2における電流分布を図24に示す。図12の周波数f2における電流分布を図15に示す。図24では図15と同様に周波数f2における電流は共振回路でオープンとなるので、無給電アンテナ素子中腹では短絡されず、無給電アンテナ素子根元まで流れる。図24の電流分布と図15の電流分布は一致する。これら電流分布からも図12が図17の周波数f3における等価状態であることが確認できる。
このように周波数f3においては図20、周波数f2においては図12として動作するため周波数f3と周波数f2の2つの共振を得ることができる。
各アンテナの放射効率特性について比較したグラフを図25に示す。図17では周波数f2と周波数f3で高い効率を得ていることがわかる。
参考例
図26は本発明に係わるアンテナの参考例の構成を示す構成図である。
図26に示すように、アンテナ素子84に対向するグランド面の領域に開口部81,87を設け、開口部81、87のそれぞれにおいて、上部の2つの角からそれぞれ2つの突き出し部が延び、突き出し部間に共振回路82、85を配置した構成となっている。83は給電部を示す。この構造は見方を変えると、グランド面86がアンテナ素子84と対向する辺を有し、さらにグランド面86が、この辺から内部に向かって設けられた第1の開口部、及び第1の開口部から広がり第1の開口部より面積の大きい第2の開口部(開口部81又は87)を有し、第1及び第2の開口部を設けることで上記2つの突きだし部を形成し、突き出し部間に共振回路82、85を配置すると捉えることができる。
参考例と第1の実施形態との差異は、グランドと無給電アンテナ素子先端の間に配置していた共振回路を、グランドの開口部81、87の角からそれぞれ突き出した突き出し部の間に配置した点にある。図26では共振回路が2箇所となっている。しかし、必要に応じて、共振回路は1カ所又は3箇所以上設けてもよい。共振回路は周波数f4でオープンとなり、周波数f4より高い周波数(以後周波数f5と記す)でスルーとなる定数で作成する。図27に共振回路とそのスミスチャートを示す。共振回路Cと共振回路Dは同じ共振回路を用いている。図26のインピーダンスを図28に示す。周波数f4と周波数f5の二共振を得られることがわかる。
次に、なぜ図26のアンテナが周波数f4と周波数f5の二共振を得ることができるのか以下に説明する。周波数f4におけるアンテナの状態と周波数f5におけるアンテナの状態をそれぞれ個別に説明する。共振回路がオープンの場合は開放状態で、スルーの場合はエレメントによる短絡状態で等価状態に置き換えて考えることができる。
図26の共振回路が周波数f5においてスルーとなったときの等価状態を図29に示す。図29に示すように、アンテナ素子93に対向するグランド面の領域を開口部96,97を設け、開口部96、97のそれぞれにおいて、上部の2つの角からそれぞれ突き出し部が延び、突き出し部間にエレメント91,95を配置して短絡した構成となっている。92は給電部を示す。
このときのインピーダンスを図30に示す。共振周波数は周波数f4となることがわかる。また、リターンロス−1dBの帯域は図30の場合では235MHzしかないため、図28のリターンロス−1dBの帯域である474MHzはカバーできず、図28の代替としては利用できない。
図26の周波数f4における電流分布を図31に示す。図29の周波数f4における電流分布を図32に示す。図31では図32と同様に周波数f4における電流は共振回路を通って直線状にグランド外側を流れ、グランド面の端まで流れている。ミアンダ形状部分には電流がほぼ流れない。図31の電流分布と図32の電流分布は一致する。これら電流分布からも図29が図26の周波数f4における等価状態であることが確認できる。
次に図26の共振回路が周波数f5においてオープンとなったときの等価状態を図33に示す。図33に示すように、アンテナ素子103に対向するグランド面104の領域に開口部101,105を設け、開口部101、105のそれぞれにおいて、上部の2つの角からそれぞれ突き出し部が延び、突き出し部間に空隙が設けられた構成となっている。102は給電部を示す。このときのインピーダンスを図34に示す。共振周波数は周波数f5となる。また、リターンロス−1dBの帯域は図34の場合では400MHzしかないため、図28のリターンロス−1dBの帯域である474MHzはカバーできず、図28の代替としては利用できない。
図26の周波数f5における電流分布を図35に示す。図33の周波数f5における電流分布を図36に示す。図35では図36と同様に周波数f5における電流は共振回路でオープンとなるので、グランドを直線状には流れず、ミアンダ形状部分を通り、グランド面の端まで流れている。図35の電流分布と図34の電流分布は一致する。これら電流分布からも図33が図26の周波数f5における等価状態であることが確認できる。
このように周波数f4においては図29、周波数f5においては図33として動作するため周波数f4と周波数f5の2つの共振を得ることができる。
各アンテナの放射効率特性について比較したグラフを図37に示す。図26では周波数f4と周波数f5で高い効率を得ていることがわかる。
図26では2つのミアンダ形状部分と2つの共振回路で形成されているが、ミアンダ形状部分と共振回路とがそれぞれN個の装置に拡張が可能である。
図38は本発明に係わるアンテナの参考例の構成の変形例を示す構成図である。図38に示すように、アンテナ素子114に対向するグランド面115の領域にスリット111を設け(アンテナ素子と対向する辺から内部に向かってスリットを設ける)、そのスリットの入口もしくは途中に(スリット内に)共振回路112を配置した構成となっている。113は給電部を示す。このような構成も同様の効果がある。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下の構成には限られない。
(付記1)
アンテナ素子と、該アンテナ素子と対向する辺を有するグランド面と、前記辺と前記アンテナ素子との間に配置された無給電アンテナ素子とを有し、
前記無給電アンテナ素子の一方の端部は前記辺に接続され、前記無給電アンテナ素子の他方の端部は共振回路を介して前記グランド面に接続されたアンテナ。
(付記2)
アンテナ素子と、該アンテナ素子と対向する辺を有するグランド面と、前記辺と前記アンテナ素子との間に配置された無給電アンテナ素子とを有し、
前記無給電アンテナ素子の一方の端部は前記辺に接続され、前記無給電アンテナ素子と前記辺とが、前記無給電アンテナ素子の他方の端部と前記一方の端部との間の範囲で共振回路を介して接続されたアンテナ。
(付記3)
付記1又は2に記載のアンテナにおいて、前記アンテナ素子の一方の端部は開放端であり、前記無給電アンテナ素子の前記他方の端部が向く方向は、前記アンテナ素子の前記一方の端部の向く方向とは逆方向であることを特徴とするアンテナ。
(付記4)
付記1から3のいずれかに記載のアンテナを備えた無線装置。
本発明はアンテナ及び無線装置に適用でき、特に無線装置の基板にグランド面を有する無線装置に好適に適用される。
35、65、86 グランド面
34、63、84 アンテナ素子
33、62 無給電アンテナ素子
31、64、82、85 共振回路
32、61、83 給電部
114 アンテナ素子
115 グランド面
111 スリット
112 共振回路
113 給電部

Claims (4)

  1. アンテナ素子と、該アンテナ素子と対向する辺を有するグランド面と、前記辺と前記アンテナ素子との間に配置された無給電アンテナ素子とを有し、
    前記無給電アンテナ素子の一方の端部は前記辺に接続され、前記無給電アンテナ素子の他方の端部は共振回路を介して前記グランド面に接続されたアンテナ。
  2. アンテナ素子と、該アンテナ素子と対向する辺を有するグランド面と、前記辺と前記アンテナ素子との間に配置された無給電アンテナ素子とを有し、
    前記無給電アンテナ素子の一方の端部は前記辺に接続され、前記無給電アンテナ素子と前記辺とが、前記無給電アンテナ素子の他方の端部と前記一方の端部との間の範囲で共振回路を介して接続されたアンテナ。
  3. 請求項1又は2に記載のアンテナにおいて、前記アンテナ素子の一方の端部は開放端であり、前記無給電アンテナ素子の前記他方の端部が向く方向は、前記アンテナ素子の前記一方の端部の向く方向とは逆方向であることを特徴とするアンテナ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のアンテナを備えた無線装置。
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