JP5922680B2 - 疎水性に改質された悪臭制御ポリマーを含む組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、疎水性に改質された悪臭制御ポリマーを含む組成物、及び組成物に関係する方法に関する。
現在、悪臭を減少させる又はマスキングする製品が市販されており、広く特許文献に記載されている。これらの製品は、具体的には空気中又は布地若しくは他の表面上で作用するように設計され得る。しかしながら、市場に出回っている製品により、全ての悪臭源が効果的に制御されるわけではない。魚及び尿の悪臭等のアミン系の悪臭、並びにニンニク、玉ねぎ、足及び糞便の悪臭等のイオウ系の悪臭に対し効果を示すのは難しい。更には、製品を悪臭に作用させ、知覚可能な程の制御を示す際に時間がかかることで、悪臭に対する製品の有効性について、消費者に疑念を持たせる可能性がある。例えば、消費者は、製品が悪臭を顕著に減少させ始める前に、処理空間を去る場合がある。更に、特定の組成物、とりわけ、特定の種類又は量のアルデヒド及び/又は界面活性剤を含む製品は、自然光の下で布地を黄色若しくは茶色に変色させる恐れがあり、及び/又は、布地が汚れの影響を受けやすくする場合がある。幅広い種類の悪臭を解消することは難しいため、悪臭を中和、マスキング又は封じ込めするための多種多様な製品が生み出されている。
アミン系及びイオウ系の悪臭などの幅広い種類の悪臭を中和する組成物でありながら、悪臭を解消するために過剰量の芳香剤を用いるものではなく、並びに布地を汚したり染みを生じることのない、悪臭制御組成物が引き続き必要とされている。
本発明の一実施形態では、悪臭を減少させる組成物が提供され、組成物は、(a)式(I)の構造を有する有効量の悪臭制御ポリマー
P(R)x (I)
(式中、Pは、部分的に加水分解されたポリビニルアミン(PVam類)、ポリエチレンイミン(PEI類)、ポリアミドアミン(PAMam類)、ポリアリールアミン(PAam類)、ポリエーテルアミン(PEam類)、及びこれらの混合物からなる群から選択され、xはポリマー上のアミン部位の置換の程度であり、100%未満であり、並びにRはC2〜C26アルキル又はアルケニルである)、(b)香料物質を含む悪臭中和剤、並びに(c)水性キャリアを含み、組成物のpHは約6〜8である。
本発明の他の実施形態では、悪臭を減少させる組成物が提供され、組成物は、(a)式(I)の構造を有する有効量の悪臭制御ポリマー
P(R)x (I)
(式中、Pは、PAam類、PEam類、及びこれらの混合物からなる群から選択され、xはポリマー上のアミン部位の置換の程度であり、100%未満であり、並びにRはC2〜C12及びC16〜C26アルキル又はアルケニルである)、(b)香料物質を含む悪臭中和剤、並びに(c)水性キャリアを含み、組成物のpHは約5〜10である。
本発明の更に他の実施形態では、悪臭を減少させる組成物が提供され、組成物は、(a)式(I)の構造を有する有効量の悪臭制御ポリマー
P(R)x (I)
(式中、Pは、部分的に加水分解されたPVam類、PEI類、PAMam類、PAam類、PEam類、及びこれらの混合物からなる群から選択され、xはポリマー上のアミン部位の置換の程度であり、100%未満であり、並びにRはC2〜C26アルキル又はアルケニルである)、(b)香料物質を含む悪臭中和剤、(c)水性キャリア、並びに(d)シクロデキストリンを含み、組成物のpHは約6〜8である。
本発明の更に他の実施形態では、悪臭を減少させる方法であって、次の工程、(a)式(I)の構造を有する有効量の悪臭制御ポリマーと、
P(R)x (I)
(式中、Pは、部分的に加水分解されたPVam類、PEI類、PAMam類、PAam類、PEam類、及びこれらの混合物からなる群から選択され、xはポリマー上のアミン部位の置換の程度であり、100%未満であり、並びにRはC2〜C26アルキル又はアルケニルである)、香料物質を含む悪臭中和剤と、水性キャリアと、を含む、フレッシュニング組成物を準備する工程、ここで、組成物のpHは約6〜8である、並びに(b)有効量の組成物を、無生物表面又は空気中に分散させる工程を含む方法を提供する。
本発明の組成物は、本質的に悪臭を減少させるように設計されており、単に香料を用いて悪臭を覆い隠したり、又は遮断したりすることによって機能するものではない。本質的に悪臭を減少させることで、感覚及び分析(例えば、ガスクロマトグラフ)によって測定可能な悪臭が減少する。悪臭としては、魚、玉ねぎ、及びニンニクなどの、食品由来の悪臭、油脂、体臭、かび/ウドンコ病、喫煙、ペットの尿、汚水由来の悪臭、並びに浴室/洗面所にまつわる悪臭が挙げられる。したがって、組成物が本質的に悪臭を減少させる場合、その組成物は、空気中、布地上及び/又は他の表面上の悪臭を中和することになる。
「中和する」又は「中和」とは、本明細書で使用する場合、悪臭構成成分と化学反応すること(例えば、一級アミンがアルデヒドと反応してイミンを形成すること、アミンの還元的アルキル化、アミンのプロトン化及び脱プロトン化、重合、若しくは脱重合)、又は悪臭構成成分の揮発性を抑えて、組成物の他の部分が反応できるようにすること(例えば、酸塩基中和)、又は悪臭分子を物理的に捕捉して、その分子が空気中に再放出されないようにすること(例えば、本明細書に記載されているようなシクロデキストリン包接錯体)を意味する。
組成物は、悪臭が表面に付着又は浸透するのを防ぐバリアとしての機能も果たす。
I.組成物
悪臭を減少させる組成物は、有効量の悪臭制御ポリマー、香料物質を含む悪臭中和剤、及び水性キャリアを含む。
一実施形態では、組成物は処理する布地、あるいは処理する表面周辺を汚したり又は染みになる成分を含まないものであり得る。このような実施例では、組成物に含まれる界面活性剤の総量(例えば、可溶化剤、湿潤剤)は、組成物の0重量%〜約3重量%又は約3重量%未満、あるいは0重量%〜約1重量%又は約1重量%未満、あるいは0重量%〜約0.9重量%又は約0.9重量%未満、あるいは0重量%〜約0.7重量%又は約0.7重量%未満、あるいは0重量%〜約0.5重量%又は約0.5重量%未満、あるいは0重量%〜約0.3重量%又は約0.3重量%未満である。濃度の高い組成物ほど、布地が汚れの影響を受けやすくなり得、及び/又は溶液が蒸発すると、許容不能な目に見える染みが布地上に残り得る。
A.疎水性に改質された悪臭制御ポリマー
本発明の組成物は、疎水性に改質された悪臭制御ポリマー(HMP)を含む。HMPは、第一級、第二級、及び/又は第三級アミン基を有するポリアミンポリマーから生成され、このポリマーは、アルキル、アルケニル、アルキルオキシド、又はアミドなどの疎水性基により改質されている。アミン基が改質されているものの、HMPは、悪臭構成成分と反応させるための、自由でかつ未改質の第一級、第二級、及び/又は第三級アミン基を少なくとも1つ有する。理論に束縛されることを望むものではないが、疎水性改質により、疎水性の悪臭に対するポリマーの親和性が増大し、したがって悪臭分子と活性アミン部位との相互作用が可能になる。ひいては、HMPは、悪臭除去効果の範囲を改良し得る。
本発明のHMPは一般式(I)を有する:
P(R)x (I)
(式中、
Pはポリアミンポリマーであり、
RはC2〜C26疎水性基であり、かつ
xはポリマー上の総アミンの置換の程度であり、100%未満である)。
1.ポリアミンポリマー
HMPは、直鎖又は環状のいずれかのポリアミンポリマー骨格を含有し得る。HMPは、ポリアミン分岐鎖も含み得る。ポリアミンポリマーは一般式(I1)を有する:
Figure 0005922680
(式中、Qは0〜3の値の整数である)。
ポリアミンポリマーの非限定例としては、ポリビニルアミン(PVam類)、直鎖若しくは分岐状ポリエチレンイミン(PEI類)、ポリアミドアミン(PAMam類)、ポリアリールアミン(PAam類)、ポリエーテルアミン(PEam類)、又はリジンなどの窒素を含有しているその他のポリマー、又はこれらの窒素含有ポリマーの混合物が挙げられる。
a.PVam類
一実施形態では、HMPはPVam骨格を含有する。PVamはペンダント基を有する直鎖ポリマーであり、主鎖の炭素の1つおきに第一級アミン基が直接結合している。PVam類は、ポリ(N−ビニルホルムアミド)(PVNF)の加水分解により製造され、ホルムアミド単位は加水分解により次式(I1a)に記載されるとおりのアミノ基に変換される:
Figure 0005922680
(式中、nは加水分解度に応じて0.1〜0.99である)。例えば、加水分解度95%のPVamでは、nは0.95であり、5%のポリマーはビニルホルムアミド単位を有することになる。
PVam類は、部分的に加水分解されていてよく、すなわち、PVamの1%〜99%、あるいは30%〜99%、あるいは50%〜99%、あるいは70%〜99%、あるいは80%〜99%、あるいは85%〜99%、あるいは90%〜99%、あるいは95%〜99%、あるいは97%〜99%、あるいは99%が加水分解されている。PVamは高度に加水分解することで、得られるポリマーの有する悪臭の減少能が増加することが判明している。
加水分解され得るPVam類の平均分子量(MW)は5,000〜350,000である。好適な加水分解PVam類は、BASFから市販されている。一部の例としては、Lupamin(商標)9095、9030、5095、及び1595が挙げられる。
このような加水分解PVam類を、次に疎水性改質できる。以降に記載するとおり、疎水性改質により、悪臭除去性能が更に改良される。
b.ポリアルキレンイミン/PEI類
他の実施形態では、HMPはポリアルキレンイミン骨格を含有する。ポリアルキレンイミンには、PEI類及びポリプロピレンイミンに加え、C4〜C12アルキレンイミンを包含する。
PEIは好適なポリアルキレンイミンである。PEIの化学構造は、1つのアミン官能基−2つの炭素という簡潔な原則に従っている。PEI類は次の一般式(I1b)を有する:
−(CH2−CH2−NH)n− (I1b):
(式中、n=10〜105である)。
PEI類は、分子量、構造、及び改質度の異なる水溶性ポリアミンの巨大なファミリーを構成する。これらの分子は弱塩基として機能し、pHにより生じるプロトン化の程度に応じカチオン性を示し得る。
PEI類は、次に示すとおりのエチレンイミンのカチオン開環重合により生成される。
Figure 0005922680
PEI類は、約1:2:1比で第一級、第二級、及び第三級アミン基を含有しており、非常に分岐しているものと考えられる。PEI類は、第一級アミンを約30%〜約40%、あるいは約32%〜約38%、あるいは約34%〜約36%の範囲で含有し得る。PEI類は、第二級アミンを約30%〜約40%、あるいは約32%〜約38%、あるいは約34%〜約36%の範囲で含有し得る。PEI類は、第三級アミンを約25%〜約35%、あるいは約27%〜約33%、あるいは約29%〜約31%の範囲で含有し得る。
改質分岐鎖PEI類を用い、又は更には直鎖PEI類を用い、他の合成経路により生成物を調製することもできる。直鎖PEI類は、主鎖にアミン部位を含有する一方で、分岐PEI類は、主鎖及び側鎖にアミンを含有する。以降が直鎖PEIの例である。
Figure 0005922680
本発明の組成物は、分子量約800〜約2,000,000、あるいは約1,000〜約2,000,000、あるいは約1,200〜約25,000、あるいは約1,300〜約25,000、あるいは約2,000〜約25,000、あるいは約10,000〜約2,000,000、あるいは約25,000〜約2,000,000、あるいは約25,000のPEI類を含有し得る。
一実施形態では、PEIの比重は1.05であり、及び/又はアミン値は18(mmol/固体重量(g))である。明瞭さのため、PEIのこのような比重及び/又はアミン値としては、改質する前又は水性組成物の一部として添加する前のPEIに関するものを記載する。当業者であれば、例えば、第一級及び第二級アミノ基が、組成物中の他の成分と反応し得ることは認識されるであろう。
代表的なPEI類としては、商品名Lupasol(登録商標)でBASFから市販されるもの、あるいは商品名エポミン(商標)で日本触媒(Nippon Shokubai)から市販されるものが挙げられる。
一部の実施形態では、活性アミン部位のうち100%未満、あるいは約0.5%〜約90%、あるいは約0.5%〜約80%、あるいは約0.5%〜約70%、あるいは約0.5%〜約60%、あるいは約0.5%〜約50%、あるいは約0.5%〜約40%、あるいは約0.5%〜約35%、あるいは約0.5%〜約30%、あるいは約1%〜約30%、あるいは約1%〜約25%、あるいは約1%〜約20%、あるいは約5%〜約20%、あるいは約10%〜約30%、あるいは約20%〜約30%、あるいは約20%は、疎水性官能基で置換されている。PEIが疎水性官能基により完全に置換されている場合、このような疎水性に改質されたPEIは悪臭制御活性を有さないであろう。
c.PAMam類
他の実施形態では、HMPはPAMam骨格を含有する。PAMam類は、骨格鎖がアミノ官能基(NH)及びアミド官能基(NH−C(O))の両方を含有するポリマーである。PAMam類は、ポリマー鎖末端にも第一級アミン基及び/又はカルボキシル基を含有する。PAMamの一般構造は次式(I1c)のものである:
Figure 0005922680
d.PAam類
他の実施形態では、HMPはPAam骨格を含有する。PAam類は、アリールアミン−C35NH2の重合により製造される。PEI類とは異なり、側鎖に結合した第一級アミノ基のみを含有する。PAAmの構造式は次式(I1d)のものである:
Figure 0005922680
e.PEam類
更に他の実施形態では、HMPはPEam骨格を含有する。PEam類は、ポリエーテル骨格の末端に取り付けられた第一級アミノ基を含有する。ポリエーテル骨格は、プロピレンオキシド(PO)、エチレンオキシド(EO)、又はPO/EOの混合から構成され得る。PEamの構造式は次式(I1e)のものである:
Figure 0005922680
これらはいわゆるモノアミンのMシリーズとして、すなわちHunstmanから商品名Jeffamine(登録商標)モノアミンで市販されている。他の実施形態では、HMPは、(I1f)に示すとおりのジアミンを有するPEam骨格を含有する:
Figure 0005922680
ジアミンは、商品名Jeffamine(登録商標)ジアミン(例えば、D、ED、及びEDRシリーズ)でHunstmanから市販されている。HMPは、トリアミンを有するPEam骨格も含有し得る(例えば、Jeffamine(登録商標)トリアミンTシリーズ)。
2.その他のポリマー単位
HMPは、式(I2)を有する窒素含有ポリマーのコポリマーを含有し得る:
Figure 0005922680
(式中、Qは0〜3の値の整数であり、かつVはコモノマーである)。
(I2)の未改質ポリマーの非限定例としては、ビニルアミド、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、ビニルエステル、ビニルアルコール、及びこれらの混合物が挙げられる。
3.疎水性基
HMPの疎水性基は直鎖型、分岐型、又は環状アルキル、ヒドロキシアルキル、アルケニル、ヒドロキシアルケニル、アルキルカルボキシ、アルキルオキシド、アルカンジイル、アミド、又はアリールであってよい。一部の実施形態では、疎水性基は、C2〜C26、あるいはC2〜C12、あるいはC2〜C10、あるいはC4〜C10、あるいはC16〜C26、あるいはC6である。シクロデキストリンが処方に含有される場合、C2〜C10アルキル基、あるいはC16〜C26アルキル基、あるいはC6アルキル基はシクロデキストリン相溶性であることから、これらのアルキル基により改質されているHMPを使用することが望ましい場合がある。
4.疎水性改質
ポリアミン骨格は、ポリアミン鎖に含まれ、以降で単位として記載される少なくとも1つの窒素に、あるいは各窒素に、置換、四級化、酸化、又はこれらを組み合わせた改質が生じるような方法で、疎水性に改質されている。
ポリアミンポリマーを疎水性に改質する手法は数多く存在する。一般的に、改質は、ポリマーの第一級、第二級、及び/又は第三級アミンを対象とするものである。未改質のポリアミン骨格を適切な試薬と反応させることで、ポリアミンポリマーに疎水性を付与し、それにより悪臭除去性能を向上させることができる。以降に、本開示のHMPの非限定的な調製例を記載する。
a.アルコキシル化
ポリアミンポリマーと、炭化水素(R)を含有しているエポキシドとを反応させることで、ポリマー上の窒素基が1つ以上置換されることになる。
Figure 0005922680
(式中、R>C2である)。
このような炭化水素の非限定例としては、置換又は非置換、分岐又は非分岐のC2〜C26鎖が挙げられる。例えば、ドデセンオキシドとPEIポリマーを反応させることで、次の構造を有する本開示のC6−HMPが得られる。
Figure 0005922680
あるいは、まず始めにベースポリマーをEOと反応させ、次にアルキル化により反応を停止させることにより改質することもできる。より水溶解性を上昇させることが望まれる場合には、その他の改質として、EO基による改質ポリマーの末端保護を行うこともできる。あるいは、ヒドロキシル基を、次の副段落cに記載のとおりに、更にアルコキシル化ポリマーと反応させて置換することもできる。
b.アミド化
ポリアミンポリマーを、無水物、ラクトン、イソシアネート、又はカルボン酸などのアミド形成試薬と反応させることで、ポリマーに疎水性を付与する窒素基が1つ以上置換されることになる。アミド化の前に、アミン部位をEO又はPOにより部分的に置換し始め、次に残りのアミン基に対しアミド化を行うこともできる。無水物とポリアミンポリマーとを反応させることで、第一級/第二級アミン部位が部分的に置換され、ポリマーにアミド単位が生成される。非限定的な例としては、無水酢酸などの非環状カルボキン酸無水物、又は無水マレイン酸、無水コハク酸又は無水フタル酸などの環状無水カルボン酸が挙げられる。例えば、ポリアミンを無水酢酸と反応させることで、ポリマーにはアミド単位が組み込まれる。
Figure 0005922680
(式中、R>C2である)。
それに対し、ポリアミンポリマーを環状無水物と反応させることで、ポリマーにはアミド酸単位が組み込まれる。
Figure 0005922680
アルキレン無水コハク酸、ドデセニル無水コハク酸、又はポリイソブタン無水コハク酸などの環状無水物を用い、より疎水性に改質された誘導体を調製することができる。
Figure 0005922680
(式中、R>C2である)。
ヒドロキシル末端化ポリアミド単位を含有しているポリアミンポリマーは、ポリマーをラクトンと反応させることで調製できる。より疎水性のアルキル置換ラクトンを用いることで、疎水性はより強くなり得る。所望により、ヒドロキシル末端基は、以降の副段落cに記載のとおりに官能基により更に置換できる。
Figure 0005922680
イソシアネートをポリアミンポリマーと反応させることで、次に示すとおりの尿素誘導体が生成される。
Figure 0005922680
(式中、R>C2である)。
c.ヒドロキシル基の置換後のアルコキシル化
アルコキシル化ポリアミンポリマー上のOH基(式(I)中「x」)に、その他の官能基を共有結合させることもできる。共有結合は、アルコキシル化ポリマーを、例えば、エピクロロヒドリンなどのエピハロヒドリン、2−ハロ酸ハロゲン化物、トリメチルヘキサンジイソシアナートなどのイソシアネート若しくはジイソシアネート、又は無水マレイン酸若しくは無水フタル酸などの環状無水カルボン酸などの二官能性化合物と更に反応させることで行うことができる。例えば、アルコキシル化PEIとイソシアネートとの反応により、
Figure 0005922680
(式中、R>C2である)が生成される。
アルコキシル化PEIとアルキル(又はアルケニル)無水コハク酸との反応により、
Figure 0005922680
(式中、R>C2である)が生成される。
必要に応じて、本開示のこれらのHMPは、全て、所望によりEOなどの親水基で末端保護して、水溶解性を付することができる。
一部の実施形態では、完全に未変性のポリアミンポリマー上の約0.5%〜約90%のアミン基が、あるいは約0.5%〜約80%、あるいは約0.5%〜約70%、あるいは約0.5%〜約60%、あるいは約0.5%〜約50%、あるいは約0.5%〜約40%、あるいは約0.5%〜約35%、あるいは約0.5%〜約30%、あるいは約1%〜約30%、あるいは約1%〜約25%、あるいは約1%〜約20%、あるいは約5%〜約20%、あるいは約10%〜約30%、あるいは約20%〜約30%、あるいは約20%が、疎水性基により置換され得る。全ての第一級、第二級及び/又は第三級アミン単位が置換されている場合、アミン単位の置換の程度は、理論上、最低で0.01mol%程度に低くてもよい。
本開示で使用するHMPの分子量は約150〜約2*106、あるいは約400〜約106、あるいは約5000〜約106であり得る。
本発明に好適な悪臭制御ポリマーは、水溶性又は水分散性である。一部の実施形態では、ポリアミン鎖の第一級、第二級、及び/又は第三級アミンを部分的に置換し、疎水性を付与しつつも所望の水溶解性を維持させる。HMPの最低溶解度は約2%(すなわち、2g/100mL水)である。水溶性布地リフレッシュナー配合物に好適なHMPの水溶解度(%)は、約0.5%〜100%超、あるいは約5%超、あるいは約10%超、あるいは約20%超でありうる。
水溶解性指数は、次の試験によって割り出すことができる。
水溶性
この試験により、HMP類の、室温での水溶解性を、β−シクロデキストリン(1.8g/100mL)及びヒドロキシプロピル改質βシクロデキストリン(60+g/100mL)に対し評価する方法を記す。水性の布地リフレッシュナー配合物に使用するのに好適なHMP類についての選別基準としては、水溶解性1%を用いる。
計量したポリマーを100mL脱イオン水に加え、ポリマーを完全に溶解させることで、室温での、ポリマーの水溶解平衡を測定した。このプロセスは、添加したポリマーがそれ以上溶解しなくなるまで繰り返した。次に、100mLの水にどれだけの量のポリマーが溶解するかに基づき、水溶解平衡を算出した。
Figure 0005922680
ポリマーが水溶解性でない場合(例えば、溶解度が0.05%未満の場合)、水溶解性を補助するために、親水性分子により末端保護することが望ましいこともある。好適な親水性分子としては、EO又は他の好適な親水性官能基が挙げられる。
本発明の組成物に含まれるHMPSの好適な濃度は、組成物の約0.01重量%〜約10重量%、あるいは約0.01重量%〜約2重量%、あるいは約0.01重量%〜約1重量%、あるいは約0.01重量%〜約0.8重量%、あるいは約0.01重量%〜約0.6重量%、あるいは約0.01重量%〜約0.1重量%、あるいは約0.01重量%〜約0.07重量%、あるいは約0.07重量%、あるいは約0.5重量%である。HMP類の量が多い組成物ほど、布地が汚れの影響を受けやすくなる場合があり、及び/又は組成物が布地から蒸発すると、許容不能な目に見える染みが布地上に残る場合がある。
好適なHMPとしては、部分的に加水分解された疎水性に改質されたPVam類;疎水性に改質されたPEI類;疎水性に改質されたPAMam類;疎水性に改質されたPAam類;疎水性に改質されたPEam類、及びこれらの混合物が挙げられる。
B.悪臭中和剤
本発明の組成物には、1種以上の悪臭中和剤を用いてもよい。悪臭中和剤としては、悪臭化合物の蒸気圧を下げるか、悪臭化合物を可溶化するか、臭いを物理的に捕捉する(例えば、凝集又は封入する)か、臭いを物理的に結合するか、又は臭いを物理的にはじいて、無生物表面に結合させないようにする構成成分を挙げてもよい。
1.脂肪族アルデヒド
一実施形態では、組成物は、布地に優しく、黄ばむことのない脂肪族アルデヒドを1種以上有する香料物質を含む。脂肪族アルデヒドは、魚及びタバコの臭いのようなアミン臭と反応する。HMPと組み合わせて使用する場合、組成物は、より広範な悪臭を中和でき、ひいては、空中又は無生物表面上の悪臭を更に減少させる物質を発生させる。複数の二重結合及びベンゼン環を含むタイプのアルデヒドを用いる製品とは異なり、直鎖の脂肪族骨格鎖を主に含む特定のタイプのアルデヒドは、布地を変色させない。下記の表には、布地の黄ばみを回避するアルデヒドの選択肢が示されている。
Figure 0005922680
好適な脂肪族アルデヒドの例は、R−COH(式中、Rは、2つ以下の二重結合を有する飽和したC7〜C22の直鎖及び/又は分岐鎖である)である。好適な脂肪族アルデヒドの例は、ブルゲオナール、シトラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、サイマール、デシルアルデヒド、ヘリオナール、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ラウリンアルデヒド、リグストラール、リラール、メロナール、メチルジヒドロジャスモネート、メチルノニルアセトアルデヒド、メチルフェニルカルビニルアセテート、ノニルアルデヒド、オクチルアルデヒド、オキサン、P.T.ブシナール、ポリサントール、ルバフラン、トリパル、又はこれらの混合物である。
一実施形態では、組成物は、ブルゲオナール、シトラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、サイマール、デシルアルデヒド、ヘリオナール、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ラウリンアルデヒド、リグストラール、リラール、メロナール、メチルジヒドロジャスモネート、メチルノニルアセトアルデヒド、メチルフェニルカルビニルアセテート、ノニルアルデヒド、2,6−ノナジエン−1−アル、オクチルアルデヒド、オキサン、P.T.ブシナール、ポリサントール、ルバフラン、トリパル、及びこれらの混合物からなる群から選択された少なくとも1つの脂肪族アルデヒドを含む。
別の実施形態では、組成物は、ブルゲオナール、サイマール、ヘキシルシンナミックアルデヒド、メチルジヒドロジャスモネート、メチルノニルアセトアルデヒド、P.T.ブシナール、及びこれらの混合物からなる群から選択された少なくとも1つの脂肪族アルデヒドを含む。
脂肪族アルデヒドは、組成物の約0.001重量%〜約10重量%、あるいは約0.001重量%〜約5重量%、あるいは約0.01重量%〜約1重量%、あるいは約0.02重量%〜約1重量%、あるいは約0.02重量%〜約0.5重量%、あるいは約0.02重量%〜約0.06重量%、あるいは約0.06重量%の量で存在し得る。
脂肪族アルデヒドに加えて、組成物は、香りを体験するために、エノン、ケトン、イオノン(α−イオノン、β−イオノン、γ−メチルイオノンを含む)、又はこれらの混合物を含む香料物質も含み得る。好適な香料物質は米国特許第5,714,137号で論じられている。組成物は、初めてスプレーしたときには清新な香りをもたらし、香りを多少残存させ、布地が再び濡れた際に多少追加の香りを放出させるのに有効な量の香料を含有し得る。脂肪族アルデヒドが実質的に、所望の香料特性に悪影響を及ぼさないことが望ましい場合がある。
特定の悪臭中和剤は発香性で、香りの全体的特性に悪影響を及ぼす場合がある。この場合には、悪臭中和剤のいずれの臭いも中和されるように、用いる香料の原材料を選択するように、香料/悪臭中和剤プレミックスを形成させる。続いて、臭いを中和するこのプレミックスは、親芳香剤の特性に影響を及ぼすことなく、親香料混合物に加えることができる。これによって、悪臭中和剤を多種多様なタイプの芳香剤と共に広く用いることができるようになる。
以下は、布地に優しい悪臭中和剤を含む香料混合物の非限定例である。
Figure 0005922680
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特定のケースでは、洗濯した布地は、布地を洗う洗剤から付着した光沢剤残留物を有することになる。したがって、組成物と接触することになるいずれの布地も、組成物によって変色しないように、上記の悪臭中和剤は光沢剤との親和性を有していることが望ましい場合がある。上記の多くの例は、光沢剤との親和性を有している。
2.低分子量ポリオール
本発明のフレッシュニング組成物の悪臭中和性を向上させる悪臭中和剤として、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、及び/又はグリセリンなど、水と比べて沸点が比較的高い低分子量ポリオールを用いてもよい。いくつかのポリオール、例えば、ジプロピレングリコールはまた、本発明の組成物中のいくつかの香料成分の可溶化を促進するのにも有用である。
本発明の組成物で使用されるグリコールは、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールフェニルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールn−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールn−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールn−プロピルエーテル、エチレングリコールフェニルエーテル、ジエチレングリコールn−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールn−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールn−ブチルエーテル、その他のグリコールエーテル、又はこれらの混合物であってもよい。一実施形態では、用いるグリコールは、エチレングリコール、プロピレングリコール、又はこれらの混合物である。別の実施形態では、用いるグリコールはジエチレングリコールである。
典型的には、低分子量ポリオールは、本発明の組成物の約0.01重量%〜約5重量%、あるいは約0.05重量%〜約1重量%、あるいは本発明の組成物の約0.1重量%〜約0.5重量%のレベルで、本発明の組成物に添加する。濃度の高い組成物ほど、布地が汚れの影響を受けやすくなる場合があり、及び/又は、フレッシュニング組成物の溶液が布地から蒸発すると、許容不能な目に見える染みが布地上に残る場合がある。低分子量ポリオール対HMPの重量比は約500:1〜約4:1、あるいは約1:100〜約25:1、あるいは約1:50〜約4:1、あるいは約4:1である。
3.シクロデキストリン
一部の実施形態では、本発明の組成物は、可溶化された水溶性の非錯化シクロデキストリンを含んでもよい。本明細書で使用される用語「シクロデキストリン」は、6〜12個のグルコース単位を含有する非置換型シクロデキストリン、特に、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン、及び/又はこれらの誘導体及び/又はこれらの混合物のような既知のシクロデキストリンのいずれかを含む。α−シクロデキストリンは6個のグルコース単位からなり、β−シクロデキストリンは7個のグルコース単位からなり、γ−シクロデキストリンは、ドーナツ状の環に配置された8個のグルコース単位からなる。これらのグルコース単位の特異結合及びコンホメーションによって、特定の体積の中空の内側を有する剛性の円錐形分子構造をシクロデキストリンにもたらす。内部空洞の「内張り」は、水素原子とグリコシド結合の酸素原子によって形成されているので、この表面はかなりの疎水性を有する。この空洞の独自の形と物理的・化学的特性によって、シクロデキストリン分子は、その空洞に収まることのできる有機分子又は有機分子の一部を吸収する(その空洞に収まることのできる有機分子又は有機分子の一部と包接錯体を形成する)ことができるようになる。多くの香料分子は、上記の空洞に収まることができる。
シクロデキストリン分子については、米国特許第5,714,137号、及び同第5,942,217号に説明されている。シクロデキストリンの好適な濃度は、組成物の約0.1重量%〜約5重量%、あるいは約0.2重量%〜約4重量%、あるいは約0.3重量%〜約3重量%、あるいは約0.4重量%〜約2重量%である。濃度の高い組成物ほど、布地が汚れの影響を受けやすくなる場合があり、及び/又は溶液が布地から蒸発すると、許容不能な目に見える染みが布地上に残る場合がある。後者は、薄い着色合成布地上で特に問題となる。布地の染みの発生を回避又は最小化するために、布地1mg当たり約5mg未満のレベルのシクロデキストリン、あるいは布地1mg当たり約2mg未満のレベルのシクロデキストリンで布地を処理してもよい。
C.緩衝剤
本発明の組成物には、二塩基酸、カルボン酸、又はマレイン酸のようなジカルボン酸などの緩衝剤を含有させてもよい。この酸は立体的に安定していてもよく、所望のpHを保つ目的のみで、本発明の組成物で用いてもよい。組成物のpHは約6〜約8、あるいは約6〜約7、あるいは約7、あるいは約6.5であってよい。一部の実施形態では、HMPが水溶解性でない場合、フレッシュニング組成物のpHは、約6〜約8、あるいは約6〜約7、あるいは約7、あるいは約6.5に調整することが望ましい。
クエン酸のようなカルボン酸は、金属イオンキレートとして機能する場合があり、水溶性の低い金属塩を形成することができる。したがって、一部の実施形態では、本発明のフレッシュニング組成物はクエン酸を本質的に含まない。緩衝剤は、アルカリ性、酸性、又は中性であることができる。
本発明のフレッシュニング組成物用のその他の好適な緩衝剤としては、生物学的緩衝剤が挙げられる。いくつかの例は、含窒素物質、3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸(MOPS)又はN−(2−アセトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸(ACES)のようなスルホン酸緩衝剤であり、これらのpKaは中性付近の6.2〜7.5であり、中性のpHにおいて十分な緩衝力を発揮する。他の例は、リシンのようなアミノ酸、又はモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、及びトリエタノールアミンのような低級アルコールアミンである。他の含窒素緩衝剤は、トリ(ヒドロキシメチル)アミノメタン(HOCH2)3CNH3(トリス)、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパノール、グルタミン酸二ナトリウム、N−メチルジエタノールアミド、2−ジメチルアミノ−2−メチルプロパノール(DMAMP)、1,3−ビス(メチルアミン)−シクロヘキサン、1,3−ジアミノ−プロパノールN,N’−テトラ−メチル−1,3−ジアミノ−2−プロパノール、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)グリシン(ビシン)、及びN−トリス(ヒドロキシメチル)メチルグリシン(トリシン)である。上記のいずれかの混合物も許容可能である。
組成物は、緩衝剤をその組成物の少なくとも約0重量%、あるいは少なくとも約0.001重量%、あるいは少なくとも約0.01重量%含有してよい。また、本発明の組成物は、緩衝剤をその組成物の約1%以下、あるいは約0.75重量%以下、あるいは約0.5重量%以下含んでもよい。
D.可溶化剤
透明な溶液が生成されるように、本発明の組成物には、本組成物に加えることができるが、本組成物に容易には溶解できない何らかの過剰な疎水性有機物質、詳細には何らかの香料物質、及び任意成分(例えば、害虫忌避剤、酸化防止剤等)を可溶化する可溶化補助剤を含有させてもよい。好適な可溶化補助剤は、非起泡性又は低起泡性界面活性剤のような界面活性剤である。好適な界面活性剤は、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、双極性界面活性剤、及びこれらの混合物である。
一部の実施形態では、本発明のフレッシュニング組成物は、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、及びこれらの混合物を含む。一実施形態では、本発明のフレッシュニング組成物は硬化ヒマシ油を含む。本発明の組成物で用いてもよい1つの好適な硬化ヒマシ油は、BASFから入手可能なBasophor(商標)である。
アニオン性界面活性剤及び/又は洗剤用界面活性剤を含む組成物では、布地が汚れの影響を受けやすくなる場合があり、及び/又は、フレッシュニング組成物の溶液が布地から蒸発すると、許容不能な目に見える染みが布地上に残る場合がある。一部の実施形態では、本発明のフレッシュニング組成物は、アニオン性界面活性剤及び/又は洗剤用界面活性剤を含まない。
可溶化剤が存在するとき、可溶化剤は典型的には、フレッシュニング組成物の約0.01重量%〜約3重量%、あるいは約0.05重量%〜約1重量%、あるいは約0.01重量%〜約0.05重量%のレベルで存在する。濃度の高いフレッシュニング組成物ほど、布地が汚れの影響を受けやすくなる場合があり、及び/又は、フレッシュニング組成物の溶液が布地から蒸発すると、許容不能な目に見える染みが布地上に残る場合がある。
E.抗菌性化合物
本発明の組成物には、空気中又は無生物表面上の微生物を減少させる化合物を有効量含有させてもよい。抗菌性化合物は、ヒトの皮膚又はペットと接触した室内表面(カウチ、枕、ペットの寝具、及びカーペット等)の上に典型的に存在するグラム陰性及びグラム陽性バクテリア及び菌類に有効である。このような微生物種としては、肺炎杆菌、黄色ブドウ球菌、黒色アスペルギルス、肺炎杆菌、化膿レンサ球菌、豚コレラ菌、大腸菌、毛瘡白癬菌、及び緑膿菌が挙げられる。一部の実施形態では、抗菌性化合物は、H1−N1、ライノウイルス、RSウイルス、1型ポリオウイルス、ロタウイルス、A型インフルエンザ、1型及び2型単純ヘルペス、A型肝炎、及びヒトコロナウイルスのようなウイルスにも有効である。
本発明の組成物に好適な抗菌性化合物は、布地の外観を損傷(例えば、変色、着色(黄変等)、脱色)させないいずれの有機物質でもあることができる。水溶性抗菌性化合物としては、有機硫黄化合物、ハロゲン化化合物、環状有機窒素化合物、低分子量アルデヒド、四級化合物、デヒドロ酢酸、フェニル及びフェノキシ化合物、又はこれらの混合物が挙げられる。
一実施形態では、四級化合物を用いる。組成物に使用するのに好適な市販の第四級化合物の例は、Lonza Corporationから入手可能なBarquat(商標)、Lonza CorporationからBardac(登録商標)2250という商品名で販売されている第四級アンモニウム化合物のジデシルジメチルアンモニウムクロリドである。
抗菌性化合物は、組成物の約500重量ppm〜約7000重量ppm、あるいは約1000重量ppm〜約5000重量ppm、あるいは約1000重量ppm〜約3000重量ppm、あるいは約1400重量ppm〜約2500重量ppmの量で存在してもよい。
F.保存料
本発明の組成物は防腐剤を含み得る。防腐剤は本発明中に、特定の期間にわたり腐敗を防ぐか、又は何らかの事情で混入してしまった微生物の増殖を防ぐのに十分であるが、組成物のもつ悪臭中和性能に寄与するのに十分ではない量で含まれる。換言すれば、防腐剤は、微生物によって生じる臭いを消す目的でフレッシュニング組成物を堆積させる表面上の微生物を殺す抗菌性化合物として用いられているのではない。むしろ、貯蔵寿命を長くする目的で、防腐剤を使用して、組成物の腐敗を防ぐ。
防腐剤は、布地の外観に損傷(例えば変色、着色、脱色)を生じさせない任意の有機防腐剤の物質であってもよい。好適な水溶性防腐剤としては、有機硫黄化合物、ハロゲン化化合物、環状有機窒素化合物、低分子量アルデヒド、パラベン、プロパンジオール物質、イソチアゾリノン、四級化合物、ベンゾエート、低分子量アルコール、デヒドロ酢酸、フェニル及びフェノキシ化合物、又はこれらの混合物が挙げられる。
本発明で使用される市販の水溶性防腐剤の非限定例としては、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン約77%と2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン約23%の混合物、Kathon(登録商標)CGという商品名でRohm and Haas Co.から1.5%の水溶液として入手可能な広域スペクトル防腐剤、Bronidox L(登録商標)という商品名でHenkelから入手可能な5−ブロモ−5−ニトロ−1,3−ジオキサン、Bronopol(登録商標)という商品名でInolexから入手可能な2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、一般にはクロルヘキシジンとして知られる1,1’−ヘキサメチレンビス(5−(p−クロロフェニル)ビグアニド)及びその塩、例えば、酢酸及びジグルコン酸との塩、Glydant Plus(登録商標)という商品名でLonzaから入手可能な1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−5,5−ジメチル−2,4−イミダゾリジンジオンと3−ブチル−2−ヨードプロピニルカルバメートとの95:5混合物、一般にはジアゾリジニル尿素として知られ、Germall(登録商標)IIという商品名でSutton Laboratories Inc.から入手可能なN−[1,3−ビス(ヒドロキシメチル)2,5−ジオキソ−4−イミダゾリジニル]−N,N’−ビス(ヒドロキシ−メチル)尿素、一般にはイミダゾリジニル尿素として知られ、例えば、3V−SigmaからはAbiol(登録商標)という商品名で、InduchemからはUnicide U−13(登録商標)という商品名で、Sutton Laboratories,Inc.からはGermall 115(登録商標)という商品名で入手可能なN,N”−メチレンビス{N’−[1−(ヒドロキシメチル)−2,5−ジオキソ−4−イミダゾリジニル]尿素}、Nuosept(登録商標)Cという商品名でHuls Americaから入手可能なポリメトキシ二環式オキサゾリジン、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒド、ICI Americas,Inc.からCosmocil CQ(登録商標)という商品名で、又はBrooks,Inc.からMikrokill(登録商標)という商品名で入手可能なポリアミノプロピルビグアニド、デヒドロ酢酸、及びKoralone(商標)B−119という商品名でRohm and Haas Corporationから入手可能なベンゾイソチアゾリノンが挙げられる。
防腐剤の好適な濃度は、組成物の約0.0001重量%〜約0.5重量%、あるいは約0.0002重量%〜約0.2重量%、あるいは約0.0003重量%〜約0.1重量%である。
G.湿潤剤
ポリエステル及びナイロンのような疎水性表面上に、組成物が容易かつより均一に展着されるような低表面張力をもたらす湿潤剤を、組成物は含んでもよい。本発明の水溶液は、このような湿潤剤がないと、十分には展着しないことが分かっている。本組成物によって処理した物質をユーザーがすぐに使える状態にできるように、組成物を展着させることによって、組成物がより早く乾くようにする。更に、湿潤剤を含む組成物は、疎水性の油汚れに、より浸透して、悪臭中和性を向上させることができる。湿潤剤を含む組成物は、「衣服着用中」の静電気制御性を向上させることもできる。濃縮組成物では、湿潤剤は、濃縮水性組成物中の抗菌性活性物質及び香料のような多くの活性物質の分散を促す。
湿潤剤の非限定例としては、EO及びPOのブロックコポリマーが挙げられる。好適なブロックポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンポリマー界面活性剤としては、初期の反応性水素化合物としてエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、トリメチロールプロパン、及びエチレンジアミンベースとするものが挙げられる。例えば、C12〜18脂肪族アルコールのような、単一の反応性水素原子を有する初期化合物を逐次的なエトキシル化及びプロポキシル化によって作製した高分子化合物は、一般に、シクロデキストリンと親和性を示さない。BASF−Wyandotte Corp.(Wyandotte,Michigan)によってPluronic(登録商標)及びTetronic(登録商標)と命名された特定のブロックポリマー界面活性剤化合物は、容易に入手可能である。
このタイプのシクロデキストリン親和性湿潤剤の非限定例は米国特許第5,714,137号に記載されており、Momentive Performance Chemical(Albany、New York)から入手可能なSilwet(登録商標)という界面活性剤が挙げられる。代表的なSilwet界面活性剤は下記のとおりである。
Figure 0005922680
及びこれらの混合物。
H.水性キャリア
本発明の組成物は水性キャリアを含み得る。用いる水性キャリアは、蒸留したもの、脱イオン化したもの、又は水道水であってもよい。水は、本発明の組成物が水溶液になる量で存在してもよい。一部の実施形態では、水は、前記フレッシュニング組成物の約85重量%〜99.5重量%、あるいは約90重量%〜約99.5重量%、あるいは約92重量%〜約99.5重量%、あるいは約95重量%の量で存在してもよい。低分子量一価アルコール、例えば、エタノール、メタノール、及びイソプロパノール、又はポリオール(エチレングリコール、及びプロピレングリコールなど)を少量含む水も有用であり得る。しかし、エタノール及び/又はイソプロパノールのような揮発性の低分子量一価アルコールは制限すべきである。これらの揮発性有機化合物は、引火性の問題と環境汚染の問題の双方の一因になるからである。香料として、及び一部の防腐剤の安定化剤として、少量の低分子量一価アルコールを本発明の組成物に加えた結果、本発明の組成物に、少量の低分子量一価アルコールが存在する場合、一価アルコールの濃度は、組成物の約6重量%未満、あるいは約3重量%未満、あるいは約1重量%未満であってもよい。
I.その他の任意成分
既知の目的で、所望により本発明の組成物にアジュバントを加えることができる。このようなアジュバントとしては、水溶性金属塩、帯電防止剤、害虫及び蛾忌避剤、着色剤、酸化防止剤、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
II.製造方法
組成物は、当該技術分野において既知のいずれかの好適な方法で作製することができる。全ての成分を単に混合することができる。特定の実施形態では、成分の濃縮混合物を作製し、フレッシュニング組成物を空気中又は無生物表面上に散布する前に、その濃縮混合物を水性キャリアに加えることによって希釈するのが望ましい場合がある。別の実施形態では、脱イオン水及びエタノール、並びに低分子量ポリオールを含む1つの容器中に、悪臭制御ポリマーを分散させてもよい。続いて、完全に分散され、視覚上溶解するまで、この容器に緩衝剤を加える。別の容器で、均質になるまで可溶化剤と香料を混合する。続いて、可溶化剤と香料の溶液を第1の混合容器に加え、均質になるまで混合する。
III.使用方法
本発明の組成物は、散布することによって、例えば、スプレーディスペンサーのような分配手段の中に本発明の水溶液を入れ、有効量を空気中、又は所望の表面若しくは物品上にスプレーすることによって、使用することができる。有効量とは、本明細書における定義では、ヒトの臭覚によって認識できないうえに、物品又は表面に液体が染みこんだり、又は液体の水溜りができたりして、乾いたときに、容易には認識可能な目に見える堆積物ができることのないレベルで、悪臭を中和するのに十分な量を意味する。散布は、スプレー器具、ローラー、パッド等を用いて行うことができる。
本発明は、家庭内表面上の悪臭を減少させる組成物を有効量散布する方法を包含する。家庭内表面は、カウンタートップ、キャビネット、壁、床、洗面所、浴室の表面、及びキッチンの表面からなる群から選択する。
本発明は、布地及び/又は布地物品上の悪臭を減少させる組成物の霧状液を有効量散布する方法を包含する。布地及び/又は布地物品としては、布、カーテン、掛け布、布張りの家具、カーペット、ベッド用リネン、浴室用リネン、テーブルクロス、寝袋、テント、車内、例えば、車用カーペット、車の布地製シート等が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明は、靴の上及び中の悪臭の印象を減少させる組成物の霧状液を有効量散布する方法であって、靴に、浸透するまでスプレーすべきでない方法を包含する。
本発明は、シャワーカーテン上の悪臭の印象を減少させる組成物の霧状液を有効量散布する方法を包含する。
本発明は、ゴミ箱及び/又はリサイクル用回収箱の上及び/又は中の悪臭の印象を減少させる組成物の霧状液を有効量散布する方法に関する。
本発明は、空気中の悪臭の印象を減少させる組成物の霧状液を有効量散布して、悪臭を中和する方法に関する。
本発明は、主な家電(冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機、自動乾燥機、オーブン、電子レンジ、食器洗浄機等が挙げられるが、これらに限定されない)の中及び/又は上の悪臭の印象を減少させる組成物の霧状液を有効量散布して、悪臭を中和する方法に関する。
本発明は、猫用トイレ、ペットの寝具、及びペットハウスの上の悪臭の印象を減少させる組成物の霧状液を有効量散布して、悪臭を中和する方法に関する。
本発明は、家庭のペットの悪臭の印象を減少させる組成物の霧状液を有効量散布して、悪臭を中和する方法に関する。
水性組成物
表1は、本発明のフレッシュニング組成物の非限定例を示している。水、エタノール、及びSilwet L−7600界面活性剤を混合し、これらの混合物を調製する。30%マレイン酸により最終pHを7に調整し、この溶液を対照1として使用した。pHを調製する前に所望の成分を加え、対照2及び試験溶液Iを調製する。
Figure 0005922680
悪臭制御性能
本例は、本発明のHMP類の悪臭制御効果を示す。体臭の代替的な化合物としてイソ甘草酸を選択し、魚及びペットの尿などのアミン含有性の悪臭を再現する際にはブチルアミンを使用した。疎水性油脂による調理臭は、ノナナールなどにより再現した。
5mL試験溶液をGC−MSバイアル瓶に入れ、表2に示す、悪臭の化学的代替え物を5マイクロリットル加えた。溶液を最初に室温で2時間平衡化し、次に35℃で30分インキュベートした。最終的には、ポリジメチルシロキサン(PDMS)/固相マイクロ抽出(SPME)繊維を用い各バイアル瓶のヘッドスペースからサンプリングし、GC/MSにより解析した。ヘッドスペース内の気相に含まれる悪臭分子の減少度を測定し、データを対照に対して正規化する。結果を表2に示す。数値が低くなる程、溶液中に、ポリマーの悪臭制御効果を高くする悪臭分子が高濃度で存在していることを意味する。表2は、対照及び未改質ポリマーと比較して、HMP類が広範な悪臭除去能を有することを示す。
Figure 0005922680
本明細書全体を通じて、単数で言及される構成成分は、単数又は複数両方の当該構成成分について言及されると理解されるべきである。
本明細書に記述される全ての百分率は、特に指定のない限り、重量による。
本明細書全体を通じて記載されるあらゆる数値範囲には、こうしたより広い数値範囲内に入るそれよりも狭いあらゆる数値範囲が、こうしたそれよりも狭い数値範囲が全て本明細書に明確に記載されているかのように、包含される。例えば、「1〜10」の規定された範囲は、最小値1から最大値10の間の(かつ最小値1及び最大値10を包含する)任意の及び全ての部分範囲すなわち、最小値1又はそれ以上で始まり、最大値10又はそれ以下で終わる全ての部分範囲(例えば1から6.1、3.5から7.8、5.5から10等)を含むと見なされるべきである。
更に、本明細書に開示されている寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳しく制限されるものとして理解すべきではない。それよりむしろ、特に規定がない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することを意図している。例えば、「40ミリメートル」として開示される寸法は、「約40ミリメートル」を意味するものである。
相互参照されるか又は関連する全ての特許又は特許出願を含む、本願に引用される全ての文書を、特に除外すること又は限定することを明言しない限りにおいて、その全容にわたって本願に援用するものである。いずれの文献の引用も、こうした文献が本願で開示又は特許請求される全ての発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他の全ての参照文献とのあらゆる組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文書において、用語の任意の意味又は定義の範囲が、参考として組み込まれた文書中の同様の用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合には、本文書中で用語に割り当てられる意味又は定義に準拠するものとする。
本発明の特定の実施形態が例示され記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

Claims (9)

  1. 悪臭を減少させる組成物であって、
    (a)有効量の悪臭制御ポリマー、
    ルキレンである)、
    (b)香料物質を含む悪臭中和剤、
    (c)水性キャリア、を含み、
    前記組成物のpHが6〜8であり、
    前記悪臭制御ポリマーは、疎水性に改質され、部分的に加水分解されたPVam;疎水性に改質され、95%加水分解されたPVam;疎水性に改質されたPEI;及びこれらの混合物からなる群から選択され、
    前記悪臭制御ポリマーの第1級、第2級または第3級アミンの0.5〜90%は疎水性基で置換されており、
    前記疎水性基は、直鎖型アルキル、分岐型アルキルまたは環状アルキル、アルケニル、およびアリールからなる群から選択され、
    前記疎水性基は、2〜26個の炭素原子を有する
    組成物。
  2. Pが、10,000〜350,000ダルトンの分子量を有するポリエチレンイミンホモポリマーである、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記悪臭制御ポリマーが、前記組成物の0.01重量%〜10重量%の量で存在する、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記香料物質が少なくとも1つの脂肪族アルデヒドを含み、前記脂肪族アルデヒドが、前記組成物の総重量の0.001重量%〜5重量%で存在する、請求項1に記載の組成物。
  5. 前記少なくとも1つの脂肪族アルデヒドが、ブルゲオナール、シトラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、サイマール、デシルアルデヒド、ヘリオナール、ヘキシルシンナムアルデヒド、ラウリルアルデヒド、リグストラール、リラール、メロナール、メチルジヒドロジャスモネート、メチルノニルアセトアルデヒド、メチルフェニルカルビニルアセテート、ノニルアルデヒド、2,6−ノナジエン−1−アル、オクチルアルデヒド、オキサン、P.T.ブシナール、ポリサントール、ルバフラン、トリパル、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項4に記載の組成物。
  6. 前記組成物が、カルボン酸、ジカルボン酸、N−(2−アセトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸、及びこれらの混合物からなる群から選択される緩衝剤を更に含む、請求項1に記載の組成物。
  7. 前記組成物がアニオン性界面活性剤を含まない、請求項1に記載の組成物。
  8. 界面活性剤を前記組成物の3重量%以下で含む、請求項1に記載の組成物。
  9. 前記水性キャリアが50%〜99.5%の量で存在する、請求項1に記載の組成物。
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