JP5920153B2 - 切削加工装置及び切削粉の集塵方法 - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態に係る切削加工装置の一例として、多面取り基板を分割するルーター加工機の概要を示す。
即ち、テーブル100の上面に、Y軸方向に延びるレール部材122と、内蔵されたY軸アクチュエータによりY軸方向に往復動する駆動部124Aを上面に備えた第1の駆動部材124と、が離間しつつ平行に固定されている。レール部材122と第1の駆動部材124との間には、X軸方向に延びた状態で、内蔵されたX軸アクチュエータによりX軸方向に往復動する駆動部126Aを上面に備えた第2の駆動部材126が掛け渡されている。ここで、レール部材122に支持されている第2の駆動部材126の一端は、レール部材122に沿ってY軸方向に移動可能なようになっている。また、第2の駆動部材126の駆動部126Aには、スピンドル110をZ軸方向に往復動させるZ軸アクチュエータが内蔵された第3の駆動部材128が固定されている。
基板130は、図2に示すように、所定寸法を有する矩形形状のパネル132に、電子部品が実装される、複数の実装領域134及び136が多面取りされたものである。実装領域134及び136の輪郭は、その一部をリブ138として残し、他の部分を切断することで、ルーター加工機による分割を容易にしつつパネル132と一体化されている。なお、図2に示す基板130は、1枚のパネル132に2つの実装領域134及び136を多面取りしているが、1枚のパネル132に3つ以上の実装領域を多面取りするようにしてもよい。
リブ138の切断により発生する切削粉は、図6(A)に示すように、リブ138の下方に位置する吸引部材142Dの開口から集塵装置150へと吸引される。このとき、ルータービット112と基板130との間に間隙があることから、切断箇所の側方及び下方へと飛散した切削粉は、この間隙を介して吸引部材142Dへと吸引される。しかし、切断箇所から基板130の上方へと飛散した切削粉は、吸引部材142Dの開口と切削粉との間に基板130があることから、吸引部材142Dへと吸引され難い。このため、図6(B)に示すように、リブ138の切断方向の両側に集塵不可領域が形成されてしまう。
基板130を分割する準備として、作業者は、冶具140の把持部144Dを把持して天板部材144を開き、ベース部材142の凹部142Aに基板130を収容させる。ベース部材142に基板130を収容したら、作業者は、冶具140の把持部144Dを把持して天板部材144を閉じ、天板部材144の上方から締結部材148を螺合して、冶具140に対して基板130を固定する。そして、作業者は、例えば、図示しない起動ボタンを両手で押すことで、スピンドル110の先端に取り付けられたルータービット112が所定の経路に沿って移動し、基板130のリブ138を切断する。
なお、本実施形態は、基板130の切断箇所だけではなく、基板130に長穴を形成する箇所にも適用することができる。また、本発明は、ルーター加工機に限らず、ワークの一部を切削して切断する、種々の切削加工装置に適用することもできる。
(付記1)所定の経路に沿って工具を移動させてワークを切削する切削加工装置において、前記ワークの切削箇所の下方から切削粉を吸引して集塵する集塵装置と、前記ワークの切削箇所に配置され、前記工具が貫通しつつ前記所定の経路に沿って移動可能なスリーブと、を有し、前記スリーブの前記工具の移動方向に垂直な両側面に、前記ワークの上面を臨む開口部が形成されている、ことを特徴とする切削加工装置。
130 基板
138 リブ
140 冶具
142 ベース部材
142D 吸引部材
144 天板部材
144F 弾性部材
150 集塵装置
170 スリーブ
170A 開口部
172 切欠き
Claims (10)
- 所定の経路に沿って工具を移動させてワークを切削する切削加工装置において、
前記ワークの切削箇所の下方から切削粉を吸引して集塵する集塵装置と、
前記ワークの切削箇所に配置され、前記工具が貫通しつつ前記所定の経路に沿って移動可能なスリーブと、
を有し、
前記スリーブの前記工具の移動方向に垂直な両側面に、前記ワークの上面を臨む開口部が形成されている、
ことを特徴とする切削加工装置。 - 前記スリーブの開口部は、前記スリーブの下端から上方に向けて形成された切欠きと前記ワークの上面とで形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の切削加工装置。
- 前記スリーブの開口部は、前記ワークの切削箇所の全長に亘って形成されている、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の切削加工装置。
- 前記スリーブの下端は、前記集塵装置の吸引口に対向した位置で開口している、ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の切削加工装置。
- 前記スリーブは、前記ワークを上方から押し付けて固定する冶具に取り付けられている、ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の切削加工装置。
- 所定の経路に沿って工具を移動させてワークを切削すると共に、前記ワークの切削箇所の下方から切削粉を吸引して集塵する切削加工装置において、
前記ワークの切削箇所に、前記工具の移動方向に垂直な両側面に前記ワークの上面を臨む開口部が形成された、前記工具が貫通しつつ前記所定の経路に沿って移動可能なスリーブを配置し、前記開口部を介して前記ワークの上面の切削粉を吸引して集塵する、
ことを特徴とする切削粉の集塵方法。 - 前記スリーブの開口部は、前記スリーブの下端から上方に向けて形成された切欠きと前記ワークの上面とで形成されている、ことを特徴とする請求項6に記載の切削粉の集塵方法。
- 前記スリーブの開口部は、前記ワークの切削箇所の全長に亘って形成されている、ことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の切削粉の集塵方法。
- 前記スリーブの下端は、前記切削粉の吸引口に対向した位置で開口している、ことを特徴とする請求項6〜請求項8のいずれか1つに記載の切削粉の集塵方法。
- 前記スリーブは、前記ワークを上方から押し付けて固定する冶具に取り付けられている、ことを特徴とする請求項6〜請求項9のいずれか1つに記載の切削粉の集塵方法。
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