JP5919171B2 - 手動式カードリーダ - Google Patents

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Description

本発明は、手動式カードリーダにおける、挿入口の構造と、磁気ヘッドの移動機構とに関する。
近年、カードの磁気ストライプに記録された磁気情報を盗み取る、スキミングという犯罪が多発している。この手口は、たとえば次のようなものである。
磁気ストライプはカードの長手方向に延びており、カードはカードリーダの挿入口へ長手方向に挿入されるため、挿入口の手前に、スキマーと呼ばれる不正な読取装置が取り付けられる。そして、カードが長手方向に挿入口から挿入される際に、スキマーに組み込まれた磁気ヘッドにより、カードの磁気ストライプから磁気情報が読み取られる。
上記のスキミング対策として、特許文献1および特許文献2に開示されているような、カードを短手方向に挿入する手動式のカードリーダがある。この方式では、カードが磁気ストライプの延びる方向に対して垂直に、挿入口へ挿入されるので、挿入口の手前に取り付けられたスキマーにより、カードの磁気ストライプから磁気情報が読み取られない。
しかし、特許文献1および特許文献2のカードリーダでは、カードが挿入口から内部に挿入された後、磁気ストライプから磁気情報を読み取るために、モータやリードスクリューなどにより、磁気ヘッドをカードの長手方向へ移動させている。このように、モータなどのアクチュエータを用いると、カードリーダが大型化し、コストが高くなり、消費電力が大きくなる。そして、低価格、小型、軽量、および省電力を要求する安価な装置やハンディ端末などに、カードリーダが搭載される際の障壁となる。
一方、特許文献3の手動式のカードリーダには、カードの挿入力により、磁気ヘッドをカードの表面と平行でかつカードの挿入方向と反対方向へ移動させる機構が備わっている。磁気ヘッドは、カードの挿入方向と反対方向へ移動する際に、カードの磁気ストライプから磁気情報を読み取る。
しかし、特許文献3のカードリーダでは、カードが磁気ストライプの延びる方向(長手方向)に挿入口へ挿入されるので、挿入口の手前に取り付けられたスキマーにより、カードの磁気ストライプから磁気情報が読み取られてしまう。
特開平2−187960号公報 特開平6−309752号公報 特開平6−215499号公報
本発明の課題は、カード挿入時のスキミングを防止しつつ、アクチュエータを用いずに磁気ヘッドを移動させて、カードの磁気情報を読み取ることができる手動式カードリーダを提供することである。
本発明による手動式カードリーダは、カードを短手方向に挿入する挿入口と、カードに長手方向へ延びるように設けられた磁気ストライプから磁気情報を読み取る磁気ヘッドと、挿入口からカードが短手方向に挿入されるときの挿入力により、磁気ヘッドをカードの長手方向における磁気ストライプの一端から他端まで、該磁気ストライプと接触状態で移動させる磁気ヘッド移動機構とを備える。
これにより、カードが磁気ストライプの延びる方向に対して垂直に挿入口へ挿入されるので、挿入口の手前にスキマーが取り付けられても、該スキマーによりカードの磁気ストライプから磁気情報が読み取られることはない。このため、カード挿入時のスキミングを防止することができる。また、挿入口からのカードの短手方向の挿入力により、磁気ヘッドがカードの長手方向における磁気ストライプの一端から他端まで接触状態で移動する。このため、モータなどのアクチュエータを用いずに磁気ヘッドを移動させて、カードの磁気ストライプから磁気情報を読み取ることができる。
また、本発明では、上記手動式カードリーダにおいて、磁気ヘッド移動機構は、カード挿入時の挿入力により、磁気ヘッドを、カードの表面と平行でかつカードの挿入方向に対して斜め方向に移動させることで、該磁気ヘッドを、カードと相対的に磁気ストライプ上をカードの長手方向に摺動させてもよい。
これにより、カード挿入時の挿入力により、カードと相対的に磁気ヘッドをカードの長手方向に移動させて、カードの磁気ストライプから磁気情報を読み取ることができる。
また、本発明では、上記手動式カードリーダにおいて、磁気ヘッド移動機構は、カードの挿入方向へ移動可能に設けられ、カードの先端が当接する当接部を備えたスライド部材と、スライド部材に設けられ、カードの短手方向の先端が当接部に当接した状態で、磁気ヘッドをカードの長手方向における磁気ストライプの一端から他端まで移動可能に支持する支持手段と、挿入口から挿入されたカードの表面と平行でかつ該カードの挿入方向に対して斜め方向へ、磁気ヘッドを案内する案内手段とを含んでいてもよい。この場合、挿入口からカードが短手方向に挿入されるに従って、カードの先端で当接部が押されて、スライド部材がカードの挿入方向へ移動し、磁気ヘッドが案内手段と支持手段に案内されて、磁気ストライプの一端から他端まで接触状態で移動する。
これにより、カードを短手方向に挿入する力が、磁気ヘッドをカードの表面と平行でかつ短手方向に対して斜め方向へ移動させる力に変換される。このため、カードの挿入時に、磁気ヘッドをカードの長手方向における磁気ストライプの一端から他端まで接触状態で移動させて、磁気情報を読み取ることができる。
また、本発明では、上記手動式カードリーダにおいて、磁気ヘッド移動機構は、スライド部材を挿入口側へ付勢する付勢手段をさらに含み、スライド部材が挿入口側へ移動するのに必要な力より、付勢手段の付勢力を大きくしてもよい。
これにより、挿入口からのカードの引き抜き時に、付勢手段によりスライド部材および磁気ヘッドを、挿入口側にある初期位置に復帰させることができる。また、カードの引き抜きを容易にすることができる。
また、本発明では、上記手動式カードリーダにおいて、磁気ヘッド移動機構は、スライド部材に設けられ、カードを厚み方向から磁気ヘッドに押圧する押圧手段をさらに含んでもよい。
これにより、カードが挿入されたときに、押圧手段により磁気ヘッドをカードの磁気ストライプに密着させて、磁気情報の読み取り精度を上げることができる。
また、本発明では、上記手動式カードリーダにおいて、案内手段は、挿入口から挿入されたカードの表面と平行でかつ該カードの挿入方向に対して斜め方向に延びる第1係合部と、磁気ヘッドに取り付けられ、第1係合部と係合する第2係合部とを含み、第1係合部と第2係合部の係合部分に回転体を設けてもよい。
これにより、第1係合部と第2係合部のうち、一方が他方に対して滑動する。このため、カードの挿入時に該挿入力で、磁気ヘッドをカードの表面と平行でかつカードの短手方向に対して斜め方向へスムーズに移動させて、カードの磁気ストライプからの磁気情報の読み取り精度を上げることができる。
また、本発明では、上記手動式カードリーダにおいて、カードを挿入口から短手方向に所定位置まで挿入した後、該カードの後端を押さえて、カードの挿入口からの抜けを阻止するカードロック機構をさらに備えてもよい。
これにより、カードの挿入後に、所有者が意図せず、カードが挿入口から抜けるのを防止することができる。また、付勢手段とスライド部材の作用で、カードが挿入口から飛び出すのを防止することができる。
また、本発明では、上記手動式カードリーダにおいて、カードに実装されたIC接点に接触して、カードに実装されたICチップに対して情報の読み書きをするための接触端子と、挿入口から短手方向に所定位置まで挿入されたカードのIC接点に対して接触端子を接離させる接触端子移動機構とをさらに備えてもよい。
これにより、磁気ストライプが実装された磁気カードだけでなく、IC接点とICチップが実装されたICカードや、磁気ストライプとIC接点とICチップが実装されたハイブリッドカードに対しても情報の読み書きを行うことができる。また、接触端子によりカードのIC接点を介してICチップに対して情報の読み書きを行う際に、カードロック機構でカードの抜けを阻止しておくことで、接触端子とIC接点が離間せず、ICチップに対する情報の読み書きの正常動作を保証することができる。
さらに、本発明では、上記手動式カードリーダにおいて、挿入口からのカードの挿入に従って、所定位置まで移動したスライド部材の挿入口側への移動を阻止するスライドロック機構をさらに備えてもよい。
これにより、接触端子によりカードのIC接点を介してICチップに対して情報の読み書きを行う際に、スライドロック機構でスライド部材の挿入口側への移動が阻止される。このため、スライド部材とともにカードを所定位置に留めて、接触端子とIC接点の接触状態を保持し、ICチップに対する情報の読み書きの動作不良を防止することができる。
本発明によれば、カード挿入時のスキミングを防止しつつ、アクチュエータを用いずに磁気ヘッドを移動させて、カードの磁気情報を読み取れる、手動式カードリーダを提供することが可能となる。
本発明の第1実施形態による手動式カードリーダの平面図である。 図1の手動式カードリーダの正面図である。 図1の手動式カードリーダのカード挿入状態図である。 図3のA−A断面図である。 図1の手動式カードリーダのカード挿入状態図である。 図1の手動式カードリーダのカード挿入状態図である。 図6のB−B断面図である。 本発明の第2実施形態による手動式カードリーダのカード挿入状態図である。 図8の手動式カードリーダの正面図である。 図8のA’−A’断面図である。 図8の手動式カードリーダのカード挿入状態図である。 図11のB’−B’断面図である。 本発明の第3実施形態による手動式カードリーダのカード挿入状態である。 図13のA”−A”断面図である。 図13の手動式カードリーダのカード挿入状態図である。 図15のB”−B”断面図である。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。各図において、同一の部分または対応する部分には、同一符号を付してある。
まず、第1実施形態による手動式カードリーダ101の構造を、図1〜図7を参照しながら説明する。
なお、図1は、手動式カードリーダ101の平面図である。図2は、手動式カードリーダ101の正面図である。図3、図5、および図6は、手動式カードリーダ101のカード挿入状態図であって、カード挿入深さが異なっている。図4は、図3のA−A断面図である。図7は、図6のB−B断面図である。
手動式カードリーダ101の外枠は、フレーム1により構成されている。フレーム1の正面には、図1および図2などに示すように、カードCを短手方向Xに挿入する挿入口1aが設けられている。また、カードCを挿抜し易くするため、フレーム1の正面からカードCの挿入方向Xiへ向かって所定深さの切欠き1eが設けられている。
カードCは、表面Caに磁気ストライプCsが設けられた磁気カードから成る。磁気ストライプCsは、カードCの長手方向Yに延びている。
フレーム1内には、磁気ヘッド2と磁気ヘッド移動機構10が設けられている。磁気ヘッド2は、カードCの磁気ストライプCsに記録された磁気情報を読み取る。磁気ヘッド2の駆動制御と、磁気ヘッド2が読み取った情報の処理は、フレーム1内に設けられたCPU19(図1)により行われる。
磁気ヘッド移動機構10において、スライダ3は、図2で左側の端部を支持壁1c、1dにより上下から支持され、図2で右側の端部をガイドレール4により支持されている。支持壁1cは、フレーム1の上壁1uの内側に設けられている。支持壁1dは、フレーム1の下壁1bの内側に設けられている。ガイドレール4は、図1に示すように、両端をフレーム1に固定されて、X方向と平行になっている。また、ガイドレール4は、スライダ3を貫通している。
スライダ3は、ガイドレール4に沿って、挿入口1aからのカードCの挿入方向Xiと抜き方向Xwへ移動可能になっている。スライダ3は、本発明の「スライド部材」の一例である。図1および図3〜図7では、カードCの挿入方向Xiと抜き方向XwでカードCの短手方向Xを表してある。
スライダ3の挿入口1aと反対側には、一対の圧縮コイルばね5の一端が固定されている。各圧縮コイルばね5の軸がX方向と平行になるように、各圧縮コイルばね5の他端が、フレーム1に固定されている。スライダ3は、各圧縮コイルばね5の弾性力により、挿入口1a側へ付勢されている。一対の圧縮コイルばね5は、本発明の「付勢手段」の一例である。
スライダ3には、図7などに示すように、カードCを収容する収容部3aが設けられている。収容部3aは、挿入口1aと連通している。収容部3aの上壁3u、下壁3b、および右側壁3r(図1)は、スライド部材3と一体に設けられている。収容部3aの左側壁3Lは、スライダ3と別体になっている。
左側壁3Lの右側壁3rと反対側には、一対の圧縮コイルばね6の一端が固定されている。各圧縮コイルばね6の軸がY方向と平行になるように、各圧縮コイルばね6の他端が、スライダ3に固定されている。収容部3aへのカードCの短手方向Xの挿入を妨げない程度に、左側壁3Lは、各圧縮コイルばね6の弾性力により、右側壁3r側へ付勢されている。
これにより、挿入口1aから短手方向Xに収容部3aへ挿入されたカードCは、圧縮コイルばね6が左側壁3Lを付勢する力により、右側壁3rに押し付けられる。収容部3a内でカードCは、上下壁3u、3bにより上下方向Zへの移動を制限される。
スライダ3は、図7などに示すように、収容部3aの奥に、挿入口1aから挿入されたカードCの先端Cfが当接する当接部3fを有している。また、スライダ3には、図1に示すように、1対のガイドレール7とキャリッジ8が設けられている。
1対のガイドレール7は、X方向に所定の間隔をおいて配置され、両端をスライダ3に固定されて、Y方向と平行になっている。また、1対のガイドレール7は、図4および図7に示すように、キャリッジ8を貫通している。キャリッジ8は、ガイドレール7に沿って、Y方向へ移動可能になっている。キャリッジ8には、磁気ヘッド2が固定されている。
つまり、磁気ヘッド2は、ガイドレール7とキャリッジ8により、Y方向へ移動可能に支持されている。そして、図3および図4に示すように、カードCの短手方向の先端Cfがスライダ3の当接部3fに当接した状態で、磁気ヘッド2は、カードCの長手方向Yにおける磁気ストライプCsの一端から他端まで移動可能になる。ガイドレール7とキャリッジ8は、本発明の「支持手段」の一例である。
図4および図7に示すように、カードCの磁気ヘッド2と反対側には、パッド9が設けられている。パッド9は、レバー11の一端に軸12を介して回転可能に取り付けられている。レバー11の他端には、一方のガイドレール7が貫通し、ねじりコイルばね13の一端が引っ掛けられている。レバー11は、図1などに示すように、キャリッジ8に一方のガイドレール7を介して回転可能に取り付けられている。ねじりコイルばね13の他端は、キャリッジ8に引っ掛けられている。
ねじりコイルばね13の弾性力により、レバー11の一端が磁気ヘッド2側へ付勢され、パッド9がカードCを厚み方向Zから磁気ヘッド2に押圧する。パッド9、レバー11、軸12、およびねじりコイルばね13は、本発明の「押圧手段」の一例である。
図1および図2に示すように、磁気ヘッド2を固定したキャリッジ8の左側面には、ガイドピン14の頭部が取り付けられている。ガイドピン14は、図4に示すように、磁気ヘッド2と反対側に突出する円柱状の係合軸14kを有している。
係合軸14kは、スライド部材3に設けられた長穴3hを貫通して、フレーム1の下壁1bに設けられた係合溝1kに係合している。図1などに示すように、長穴3hは、Y方向へ延びている。係合溝1kは、挿入口1aから挿入されたカードCの表面Caと平行でかつ該カードCの挿入方向Xiに対して斜め方向Q(Qf方向、Qr方向)に延びている。係合溝1kの長さ、および係合溝1kがカードCの長手方向Yとなす角度は、カードCの長手方向Yの幅と、カードCが図3の位置から図6の位置まで移動する場合の、挿入方向Xiの移動距離に基づいて決定される。係合溝1kは、フレーム1の切欠き1eから露出しないように設けられている。
ガイドピン14の係合軸14kが係合溝1kに対して摺動することで、磁気ヘッド2が係合溝1kに沿って斜め方向Qへ案内される。ガイドピン14とフレーム1の係合溝1kは、本発明の「案内手段」の一例である。
次に、手動式カードリーダ101の動作を説明する。
図1に示す手動式カードリーダ101の初期状態から、カードCが短手方向Xに挿入口1aに挿入される。すると、図3および図4に示すように、カードCがスライダ3の収容部3aに収容されて、カードCの先端Cfが当接部3fに当接する。
この当接状態で、図3に示すように、カードCの磁気ストライプCsと磁気ヘッド2がカードCの長手方向Yに並ぶ。また、カードCの磁気ストライプCsの一端(図3で左端)が、磁気ヘッド2とパッド9に挟み込まれる。
カードCがさらにXi方向に挿入されて行くと、カードCの先端Cfで当接部3fが押されて、図5に示すように、スライダ3がガイドレール4に沿ってカードCの挿入方向Xiへ移動する。このとき、ガイドピン14の係合軸14kが係合溝1kに対して斜め方向Qfに摺動する。そして、キャリッジ8とともに磁気ヘッド2が、ガイドピン14と係合溝1kとガイドレール7に案内されて、係合溝1kに沿って斜め方向Qfに移動する。
そして、図6および図7に示すように、カードCがフレーム1の内奥の所定位置まで挿入されると、ガイドピン14の係合軸14kが係合溝1kの右縁に当接する(図6)。このとき、カードCの磁気ストライプCsの他端(図6で右端)が、図7に示すように、磁気ヘッド2とパッド9に挟み込まれる。
このように、カードCが挿入口1aから短手方向Xに挿入されるに従って、カードCの挿入力で、スライダ3がカードCの挿入方向Xiへ移動し、磁気ヘッド2がカードCの長手方向Yにある磁気ストライプCsの一端から他端まで接触状態で移動する。つまり、カードCがXi方向へ移動し、磁気ヘッド2がQf方向へ移動することで、カードCと相対的に磁気ヘッド2が、カードCの磁気ストライプCs上をカードCの長手方向Yに摺動する。このとき、磁気ヘッド2により可変長方式で、カードCの磁気ストライプCsに記録された磁気情報が読み取られる。
図6および図7に示すカードCの挿入状態は、磁気ヘッド移動機構10の各部の摩擦抵抗や、磁気ヘッド移動機構10とカードCとの間の摩擦抵抗により、保持される。
図6および図7の状態から、カードCをXw方向に引き抜くと、一対の圧縮コイルばね5の弾性力により、スライダ3が挿入口1a側へ移動して、図1に示す初期位置に復帰する。このとき、ガイドピン14の係合軸14kが係合溝1kに対して斜め方向Qrに摺動して、図1に示すように係合溝1kの左縁に当接する。そして、キャリッジ8とともに磁気ヘッド2が、ガイドピン14と係合溝1kとガイドレール7に案内されて、係合溝1kに沿って斜め方向Qrに移動して、図1に示す初期位置に復帰する。
このように、カードCがフレーム1内からXw方向に引き抜かれることにより、コイルばね5の弾性力で、スライダ3がXw方向へ移動し、磁気ヘッド2がカードCの長手方向Yに磁気ストライプCs上を摺動する。つまり、カードCがXw方向へ移動し、磁気ヘッド2がQr方向へ移動することで、カードCと相対的に磁気ヘッド2が、カードCの磁気ストライプCs上をカードCの長手方向Yに摺動する。
上記第1実施形態によると、カードCが短手方向Xに、つまり磁気ストライプCsの延びる方向Yに対して垂直に挿入口1aへ挿入される。このため、たとえ挿入口1aの手前にスキマーが取り付けられても、該スキマーによりカードCの磁気ストライプCsから磁気情報が読み取られることはない。よって、手動式カードリーダ101におけるカード挿入時のスキミングを防止することができる。
また、挿入口1aからのカードCの短手方向Xの挿入力により、磁気ヘッド2が、カードCの長手方向Yにおける磁気ストライプCsの一端から他端まで接触状態で移動する。詳しくは、カードCをXi方向に挿入する力が、磁気ヘッド移動機構10により、磁気ヘッド2をカードCの表面Caと平行でかつ短手方向Xに対して斜め方向Qfへ移動させる力に変換される。このため、カードCの挿入時に磁気ヘッド2が、斜め方向Qfに移動して、カードCと相対的に磁気ストライプCs上を長手方向Yに摺動するようになる。よって、モータなどのアクチュエータを用いずに、手動で磁気ヘッド2を移動させて、カードCの磁気ストライプCsから磁気情報を読み取ることができる。
また、挿入口1aからのカードCの引き抜き時に、1対の圧縮コイルばね5の弾性力により、スライダ3および磁気ヘッド2を、挿入口1a側にある初期位置に復帰させることができる。
また、カードCが挿入口1aから収容部3a内に挿入されたときに、パッド9がカードCを厚み方向から磁気ヘッド2に押し付ける。このため、磁気ヘッド2をカードCの磁気ストライプCsに密着させて、磁気情報の読み取り精度を上げることができる。
さらに、磁気ヘッド2を移動させるために、モータなどのアクチュエータを用いないので、手動式カードリーダ101の小型化、軽量化、低コスト化、および消費電力の低減を実現することができる。そして、手動式カードリーダ101が、低価格、小型、軽量、および省電力を要求する安価な装置やハンディ端末などに搭載されることを促進することができる。
次に、第2実施形態による手動式カードリーダ102について、図8〜図12を参照しながら説明する。
なお、図8は、手動式カードリーダ102のカード挿入状態図である。図9は、手動式カードリーダ102の正面図である。図10は、図8のA’−A’断面図である。図11は、手動式カードリーダ102のカード挿入状態図であって、図8とカード挿入深さが異なっている。図12は、図11のB’−B’断面図である。
前述した手動式カードリーダ101の構造以外に、手動式カードリーダ102では、図10および図12に示すように、ガイドピン14の係合軸14kの先端にベアリング15を設けている。ベアリング15は、フレーム1の係合溝1kに係合する。係合軸14kは、本発明の「第1係合部」の一例である。係合溝1kは、本発明の「第2係合部」の一例である。ベアリング15は、本発明の「回転体」の一例である。
このように、ベアリング15を設けることで、ガイドピン14が係合溝1kに対して滑動する。このため、カードCの挿入時に該挿入力で、磁気ヘッド2を係合溝1kに沿って斜め方向Qfへスムーズに移動させて、カードCの磁気ストライプCsからの磁気情報の読み取り精度を上げることができる。
また、手動式カードリーダ102には、カードロック機構20が備わっている。カードロック機構20において、フック21の中央は、軸22で回転可能に支持されている。軸22は、Y方向と平行にブラケット23を介してフレーム1に固定されている。フック21の後端は、軸24を介してリンク棒25の一端に回転可能に連結されている。リンク棒25の他端は、軸26でソレノイド27のプランジャ28の先端に回転可能に連結されている。プランジャ28がX方向と平行になるように、ソレノイド27はフレーム1に固定されている。
フレーム1内には、フォトセンサ17とマイクロスイッチ18が設けられている。フォトセンサ17は、カードCの挿入と引き抜きを検知するためのものである。フォトセンサ17の光軸は、カードCの厚み方向Zと平行になっている。スライダ3には、フォトセンサ17の光を遮らないように、切欠き3e(図9)が設けられている。フォトセンサ17は、通常OFF状態にあり、挿入口1aからカードCが挿入された直後に、カードCに遮光されて、ON状態になる。
マイクロスイッチ18は、カードCに対するロック解除を指示するためのものである。マイクロスイッチ18の操作ノブ18aは、フレーム1の前面から突出している。マイクロスイッチ18は、通常OFF状態にあり、操作ノブ18aが押し操作されたときに、ON状態になる。
カードCがフレーム1の内奥の所定位置まで挿入される前は、カードロック機構20は、図8および図10に示すように初期状態にある。詳しくは、ソレノイド27が停止していて、復帰ばね29の弾性力でプランジャ28が突出し、フック21の先端がスライダ3より上方に位置した状態にある。図8および図10に示すカードCの挿入状態では、フォトセンサ17は、カードCに遮光されて、ON状態になっている。
図11および図12に示すように、カードCがフレーム1の内奥の所定位置まで挿入されると、フォトセンサ17がカードCに遮光されなくなって、OFF状態に切り替わる。
すると、CPU19が、ソレノイド27を駆動して、プランジャ28を吸引させ、リンク棒25をソレノイド27側へ引いて、フック21をロック方向(図12で時計回り)に回動させる。これにより、カードCの後端Cgがフック21の先端で押さえられて、カードCの挿入口1aからの抜けが阻止される。つまり、カードCがロックされた状態になる。
これにより、フレーム1内へのカードCの挿入後に、カードCの所有者が意図せずに、カードCが挿入口1aから抜けるのを防止することができる。また、圧縮コイルばね5とスライダ3の作用で、カードCが挿入口1aから飛び出すのを防止することができる。
所有者がカードCを抜き取る場合は、マイクロスイッチ18の操作ノブ18aを押し操作する。すると、マイクロスイッチ18がON状態に切り替わるため、CPU19が、ソレノイド27を停止して、プランジャ28の吸引を解放させる。
これにより、図8および図10に示すように、復帰ばね29の弾性力でプランジャ28が突出して、リンク棒25を挿入口1a側へ押し、フック21をロック解除方向(図10で反時計回り)に回動させる。そして、フック21の先端がカードCの後端Cgから離れて、挿入口1aからのカードCの抜き取りが可能となる。つまり、カードCのロックが解除された状態になる。
挿入口1aからカードCを抜き取る際に、スライダ3は圧縮コイルばね5の弾性力で挿入口1a側(Xw方向)へ移動して、初期位置に復帰する。スライダ3が挿入口1a側へ移動するのに必要な力より、圧縮コイルばね5の弾性力を大きくしておく。これにより、フック21がカードCの後端Cgから離れたときに、圧縮コイルばね5でスライダ3をXw方向へ押して、所有者によるカードCの抜き取りを容易にすることができる。
次に、第3実施形態による手動式カードリーダ103について、図13〜図16を参照しながら説明する。
なお、図13は、手動式カードリーダ103のカード挿入状態図である。図14は、図13のA”−A”断面図である。図15は、手動式カードリーダ103のカード挿入状態図であって、図13とカード挿入深さが異なっている。図16は、図15のB”−B”断面図である。
前述した手動式カードリーダ101の構造以外に、手動式カードリーダ103には、フォトセンサ17、スライドロック機構30、接触端子41、および接触端子移動機構40が備わっている。
スライドロック機構30において、ロッド31の中央は、軸32で回転可能に支持されている。軸32は、Z方向と平行にフレーム1に固定されている。挿入口1a側に延びるロッド31の先端には、爪部31aが設けられている。挿入口1aと反対側に延びるロッド31の後端は、軸33を介してソレノイド34のプランジャ35の先端に回転可能に連結されている。プランジャ35がY方向と平行になるように、ソレノイド34はフレーム1に固定されている。
カードC’は、たとえば図13に示すように、表面Caに磁気ストライプCsとIC接点Coが実装され、内部にICチップCiが実装されたハイブリッドカードから成る。IC接点CoとICチップCiは電気的に接続されている。
図14に示す接触端子41は、カードC’のIC接点Coに対応するように設けられている。接触端子41は、カードC’のIC接点Coに接触して、ICチップCiに対して情報の読み書きをするためのものである。カードC’のICチップCiにする情報の読み書き動作は、CPU19により行われる。
接触端子移動機構40において、挿入口1a側に延びるアーム42の先端の下面(スライダ3側の面)には、接触端子41が設けられている。アーム42の先端側の上面には、引っ張りコイルばね45の一端が固定されている。引っ張りコイルばね45の他端は、フレーム1の上壁1uに固定されている。アーム42の先端側は、引っ張りコイルばね45により上方(スライダ3と反対側)に付勢されている。
挿入口1aと反対側に延びるアーム42の後端は、軸43で回転可能に支持されている。軸43は、Y方向と平行にブラケット44を介してフレーム1に固定されている。アーム42の後端には、下方(スライダ3側)へ突出するように爪部42aが設けられている。
カードC’がフレーム1の内奥の所定位置まで挿入される前は、スライドロック機構30、接触端子41、および接触端子移動機構40が、図13および図14に示すように初期状態にある。
詳しくは、スライドロック機構30では、ソレノイド34が駆動して、プランジャ35を吸引し、ロッド31の先端の爪部31aがスライダ3から外れた状態にある。接触端子移動機構40では、図14に示すように、アーム42の先端がばね45で上方に引っ張られて、接触端子41がスライダ3より上方に退避した状態にある。図13および図14のカードC’の挿入状態では、フォトセンサ17は、カードCに遮光されて、ON状態になっている。
図15および図16に示すように、カードC’が挿入口1aから短手方向Xにフレーム1の内奥の所定位置まで挿入されると、スライダ3もフレーム1の内奥の所定位置まで移動する。これにより、磁気ヘッド2がカードC’の長手方向Yにおける磁気ストライプCsの一端から他端まで接触状態で移動して、磁気ストライプCsに記録された磁気情報を読み取る。
また、フォトセンサ17がカードC’に遮光されなくなって、OFF態に切り替わるため、CPU19が、ソレノイド34を停止して、プランジャ35の吸引を解放させる。これにより、復帰ばね36の弾性力でプランジャ35が突出して、ロッド31がロック方向(図15で時計回り)に回動する。そして、ロッド31の爪部31aがスライダ3の後端3gに引っ掛かり、スライダ3の挿入口1a側への移動が阻止される。
さらに、カードC’の先端Cfがアーム42の爪部42aを押して、図16に示すように、アーム42を接触方向(図16で時計回り)に回動させる。これにより、図15および図16に示すように、接触端子41がカードC’のIC接点Coに接触する。このとき、磁気ヘッド2はカードC’のIC接点Coから離れるように移動するため、接触端子41およびアーム42が磁気ヘッド2と接触することはない。
接触端子41がカードC’のIC接点Coに接触した状態で、CPU19が、接触端子41とIC接点Coとを介してカードC’のICチップCiに対して情報の読み書きを行う。
カードC’のICチップCiに対する情報の読み書きが完了した後、所有者がカードC’をフレーム1内から引き抜いて行くと、アーム42の爪部42aがカードC’の先端Cfで押されなくなる。このため、図14に示すように、アーム42の先端が引っ張りコイルばね45で上方に引っ張られて、接触端子41が、カードC’のIC接点Coから離間し、スライダ3より上方に退避する。
また、フォトセンサ17がカードC’で一旦遮光されて、ON状態に切り替わった後、カードC’で遮光されなくなって、OFF状態に切り替わる。すると、CPU19が、ソレノイド34を駆動して、プランジャ35を吸引し、図13および図14に示すように、ロッド31をロック解除方向(図13で反時計回り)に回動させる。これにより、ロッド31の先端の爪部31aがスライダ3の後端3gから離れて、圧縮コイルばね5の弾性力によりスライダ3が挿入口1a側へ移動し、初期状態に復帰する。
上記第3実施形態によると、磁気ストライプCsが実装された磁気カードCだけでなく、IC接点CoとICチップCiも実装されたハイブリッドカードC’や、IC接点とICチップだけが実装されたICカードに対しても、手動式カードリーダ103で情報の読み書きを行うことができる。
また、接触端子41によりカードC’のIC接点Coを介してICチップCiに対して情報の読み書きを行う際に、スライドロック機構30でスライダ3の挿入口1a側への移動を阻止する。このため、スライダ3とともにカードC’をフレーム1内の所定位置に留めて、接触端子41とIC接点Coの接触状態を保持し、ICチップCiに対する情報の読み書きの動作不良を防止することができる。
本発明は、以上述べた実施形態以外にも種々の実施形態を採用することができる。たとえば、以上の実施形態では、挿入口1aからのカードC、C’の挿入時に、磁気ヘッド2によりカードC、C’の磁気ストライプCsから磁気情報を読み取った例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、挿入口1aからのカードC、C’の引き抜き時に、磁気ヘッド2によりカードC、C’の磁気ストライプCsから磁気情報を読み取ってもよい。また、磁気ヘッド2によりカードC、C’の磁気ストライプCsから磁気情報を読み取るだけでなく、カードC、C’の磁気ストライプCsに磁気情報を書き込んでもよい。
また、第2実施形態では、本発明の「第1係合部」をフレーム1に設けた係合溝1kから構成し、「第2係合部」をガイドピン14の係合軸14kから構成し、「回転体」を係合軸14kに取り付けたベアリング15から構成した例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、フレーム1側に凸状の第1係合部を斜め方向Qに延びるように設け、磁気ヘッド2側に凹状の第2係合部を第1係合部と係合するように設け、第1係合部と第2係合部の少なくとも一方に、ベアリング、ローラ、または球体などの回転体を設けるようにしてもよい。
また、第3実施形態では、IC接点CoおよびICチップCiが実装されたカードC’に対応できるように、接触端子41および接触端子移動機構40を設けて、さらにスライドロック機構30を設けた例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、接触端子41および接触端子移動機構40に加えて、第2実施形態に示したカードロック機構20を設けるようにしてもよい。
これにより、接触端子41によりカードC’のIC接点Coを介してICチップCiに対して情報の読み書きを行う際に、カードロック機構20により挿入口1aからのカードC’の抜けを阻止することができる。このため、接触端子41とIC接点Coが離間せず、ICチップCiに対する情報の読み書きの正常動作を保証することが可能となる。
また、第2および第3実施形態では、カードC、C’の挿入および引き抜きを検知するために、フォトセンサ17を用いた例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、マイクロスイッチや他のセンサを1つまたは複数用いてもよい。
また、第2および第3実施形態では、カードCまたはスライダ3に対するロックまたはロック解除のために、ソレノイド27、34を用いた例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、ソレノイド27、34を省略して、カードC、C’の挿入力によりカードC、C’またはスライダ3を抜けないようにロックし、フレーム1の前面にロック解除ボタンを設けて、該ボタンの操作力によりカードC、C’またはスライダ3のロックを解除するようにしてもよい。
さらに、以上の実施形態では、安価な装置やハンディ端末などに搭載される手動式カードリーダ101、102、103に本発明を適用したが、本発明はこれ以外の装置に搭載されるカードリーダや、単独のカードリーダにも適用することが可能である。
1a 挿入口
1k 係合溝
2 磁気ヘッド
3 スライダ
3f 当接部
5 圧縮コイルばね
7 ガイドレール
8 キャリッジ
9 パッド
10 磁気ヘッド移動機構
11 レバー
12 軸
13 ねじりコイルばね
14 ガイドピン
14k 係合軸
15 ベアリング
20 カードロック機構
30 スライドロック機構
40 接触端子移動機構
41 接触端子
101、102、103 手動式カードリーダ
C、C’ カード
Ca カードの表面
Cf カードの先端
Cg カードの後端
Ci ICチップ
Co IC接点
Cs 磁気ストライプ
Q カードの表面と平行でかつカードの挿入方向に対して鋭角な斜め方向
X カードの短手方向
Xi カードの挿入方向
Y カードの長手方向
Z カードの厚み方向

Claims (9)

  1. カードを短手方向に挿入する挿入口と、
    カードに長手方向へ延びるように設けられた磁気ストライプから、磁気情報を読み取る磁気ヘッドと、
    前記挿入口からカードが短手方向に挿入されるときの挿入力により、前記磁気ヘッドを、カードの長手方向における前記磁気ストライプの一端から他端まで、該磁気ストライプと接触状態で移動させる磁気ヘッド移動機構と、を備えたことを特徴とする手動式カードリーダ。
  2. 請求項1に記載の手動式カードリーダにおいて、
    前記磁気ヘッド移動機構は、
    カード挿入時の前記挿入力により、前記磁気ヘッドを、カードの表面と平行でかつカードの挿入方向に対して斜め方向に移動させることで、該磁気ヘッドを、カードと相対的に前記磁気ストライプ上をカードの長手方向に摺動させる、ことを特徴とする手動式カードリーダ。
  3. 請求項2に記載の手動式カードリーダにおいて、
    前記磁気ヘッド移動機構は、
    前記カードの挿入方向へ移動可能に設けられ、該カードの先端が当接する当接部を備えたスライド部材と、
    前記スライド部材に設けられ、カードの短手方向の先端が前記当接部に当接した状態で、前記磁気ヘッドをカードの長手方向における前記磁気ストライプの一端から他端まで移動可能に支持する支持手段と、
    前記挿入口から挿入されたカードの表面と平行でかつ該カードの挿入方向に対して斜め方向へ、前記磁気ヘッドを案内する案内手段と、を含み、
    前記挿入口からカードが短手方向に挿入されるに従って、カードの先端で前記当接部が押されて、前記スライド部材がカードの挿入方向へ移動し、前記磁気ヘッドが前記案内手段と前記支持手段に案内されて、前記磁気ストライプの一端から他端まで接触状態で移動する、ことを特徴とする手動式カードリーダ。
  4. 請求項3に記載の手動式カードリーダにおいて、
    前記磁気ヘッド移動機構は、
    前記スライド部材を前記挿入口側へ付勢する付勢手段をさらに含み、
    前記スライド部材が前記挿入口側へ移動するのに必要な力より、前記付勢手段の付勢力を大きくした、ことを特徴とする手動式カードリーダ。
  5. 請求項3または請求項4に記載の手動式カードリーダにおいて、
    前記磁気ヘッド移動機構は、
    前記スライド部材に設けられ、カードを厚み方向から前記磁気ヘッドに押圧する押圧手段をさらに含む、ことを特徴とする手動式カードリーダ。
  6. 請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の手動式カードリーダにおいて、
    前記案内手段は、
    前記挿入口から挿入されたカードの表面と平行でかつ該カードの挿入方向に対して斜め方向に延びる第1係合部と、
    前記磁気ヘッドに取り付けられ、前記第1係合部と係合する第2係合部と、を含み、
    前記第1係合部と前記第2係合部の係合部分に回転体を設けた、ことを特徴とする手動式カードリーダ。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の手動式カードリーダにおいて、
    カードを前記挿入口から短手方向に所定位置まで挿入した後、該カードの後端を押さえて、カードの前記挿入口からの抜けを阻止するカードロック機構を、さらに備えたことを特徴とする手動式カードリーダ。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の手動式カードリーダにおいて、
    カードに実装されたIC接点に接触して、カードに実装されたICチップに対して情報の読み書きをするための接触端子と、
    前記挿入口から短手方向に所定位置まで挿入されたカードの前記IC接点に対して前記接触端子を接離させる接触端子移動機構と、をさらに備えたことを特徴とする手動式カードリーダ。
  9. 請求項ないし請求項のいずれかに記載の手動式カードリーダにおいて、
    前記挿入口からのカードの挿入に従って、所定位置まで移動した前記スライド部材の前記挿入口側への移動を阻止するスライドロック機構を、さらに備えたことを特徴とする手動式カードリーダ。
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