JP5919098B2 - Protective fence - Google Patents
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Description
本発明は落石、崩落土砂、雪崩等の衝撃力を吸収する防護柵に関する。 The present invention relates to a protective fence that absorbs impact forces such as falling rocks, landslides, and avalanches.
図8に示すように、所定の間隔を隔てて立設した支柱80,80間にロープをループ状に巻き掛け、ロープの端部近くを緩衝具87で摺動自在に把持して形成した複数のループ81を隣り合う支柱間に多段的に横架したループ型の防護柵が特許文献1に開示されている。
また、螺旋状の連結コイル85を使用してループ81の斜面山側ロープにネット82を取り付けることが特許文献2に開示されている。
複数のループ81の自由な口開きを拘束するため、複数のループ81の斜面山側ロープおよび斜面谷側ロープにそれぞれ帯状の間隔保持材83を垂下するとともに、各間隔保持材83とループ81の交差部をUボルト等の固定具84で固定し、間隔保持材83の剛性により各ループ81の上下間隔を保持している。
As shown in FIG. 8, a plurality of ropes are formed by wrapping a rope in a loop between
Further, Patent Document 2 discloses that the net 82 is attached to the slope mountain side rope of the
In order to constrain the free opening of the plurality of
従来の防護柵はつぎのような問題点がある。
<1>図9,10に示すように、落石86の衝撃吸収性能は、複数のループ81およびネット82が支柱80,80間のスパン距離L1に亘って自由変形をすることを前提としている。
しかしながら、間隔保持材83の剛性がループ81およびネット82の自由変形を阻害して、実際に機能するループ81およびネット82の支間距離(自由変形距離)L2を大幅に短くする。
さらに、間隔保持材83は受撃位置の周辺への荷重伝達も阻害している。
したがって、間隔保持材83を具備したループ型の防護柵は衝撃吸収性能を十分に発揮できなかった。
<2>落石86の衝突に伴う荷重の伝達範囲と変形範囲が狭い範囲に制限されるだけでなく、間隔保持材83や連結コイル85がループ81に沿ったネット82の横移動を拘束する。
そのため、ネット82をループ81に部分的に連結した連結コイル85が衝撃荷重に耐えきれずに引きちぎられ、つづいてループ81から分離したネット82が破断し、さらに間隔保持材83の摺動に伴い上下のループ81の間隔が大きく広げられて落石86が抜け落ちる危険がある。
<3>一本の連結コイル85を取り付けるには、ネット82をループ81へ押さえつつ、連結コイル85の回転操作を繰り返す必要があり、連結コイル85を使用したネット82の付設作業に多くの時間と労力を要する。
The conventional protective fence has the following problems.
<1> As shown in FIGS. 9 and 10, the shock absorbing performance of the falling
However, the rigidity of
Further, the
Therefore, the loop-type protective fence provided with the
<2> Not only is the load transmission range and deformation range associated with the collision of the falling
For this reason, the connecting
<3> In order to attach one connecting
本発明はつぎの防護柵を提供することを目的とする。
<1>柵全体としての衝撃吸収性能を十分に発揮できること。
<2>主ループとネットの相互間で広範囲に亘って荷重伝達を行えること。
<3>間隔保持材を使用しないで主ループの間隔を保持できること。
An object of the present invention is to provide the following protective fence.
<1> The impact absorbing performance as a whole fence can be sufficiently exhibited.
<2> A load can be transmitted over a wide range between the main loop and the net.
<3> The interval between the main loops can be maintained without using an interval holding material.
本発明に係る防護柵は、所定の間隔を隔てて立設した支柱と、前記支柱間にループ状に巻き掛け可能な長さのロープの両端部近くを減衰装置で把持した複数の主ループとを具備し、前記主ループを隣り合う支柱間にループ状に巻き掛けて多段的に横架し、前記複数の主ループの斜面山側ロープ、または斜面谷側ロープの何れか一方、または両方にネットを取り付けた防護柵であって、前記主ループに沿ってネットの内部に挿通した横骨と、前記主ループと横骨との間に、該主ロープと横骨との間の横移動を許容するように係留して、ネットを主ループに取り付ける係留リングとを具備し、前記横骨および係留リングを介して前記主ループとネット間、ネットと横骨との間、横骨と係留リングとの間、および係留リングと主ロープとの間の相互の横移動を許容させた状態で、前記複数の主ループにネットを取り付けたことを特徴とする。
前記防護柵において、支柱を共有しつつ隣り合う支柱間に主ループを連鎖的に巻き掛けて横架する。
前記ネットには菱形金網を使用でき、また前記係留リングにはシャックルを使用できる。
The protective fence according to the present invention includes a support column erected at a predetermined interval, and a plurality of main loops gripped by an attenuation device near both ends of a rope having a length that can be looped between the support columns. The main loop is looped between adjacent struts in a loop shape and horizontally mounted, and a net is attached to one or both of the slope mountain side rope and the slope valley side rope of the plurality of main loops. a safety barrier fitted with a lateral bone inserted through the inside of the net along the main loop, between the main loop and lateral bone, the lateral movement between the main rope and horizontal bone moored as tolerated, comprising a mooring ring for attaching the net to the main loop, between the lateral bone and anchoring the main loop through the ring and the net, between the net and lateral bone, and lateral bone mutual between the between the anchoring ring and the anchoring ring and the main rope Lateral movement while being permitted, characterized in that attached the net to the plurality of the main loop.
In the guard fence, the main loop is wound in a chain between adjacent struts while sharing the struts, and is horizontally mounted.
A diamond wire mesh can be used for the net, and a shackle can be used for the mooring ring.
本発明は少なくとも次のひとつの効果を奏する。
<1>横骨および係留リングを介して主ループとネット間、ネットと横骨との間、横骨と係留リングとの間、および係留リングと主ロープとの間の相互の横移動を許容するように構成したことで、受撃時において主ループとネットが互いに干渉し合うことなく、それぞれ独立して自由変形をさせることができる。
したがって、主ループを構成する斜面山側ロープおよび斜面谷側ロープの両側に間隔保持材を設ける従来の防護柵と比較して衝撃吸収性能を十分に発揮することができる。
<2>主ループおよびネットに作用した衝撃力は、横骨および係留リングを経由して主ループとネットの広範囲に伝達することが可能である。
<3>ネットの内部に挿通した横骨および係留リングを介してネットを主ループに取り付けることで、主ループの間隔を保持できるので、主ロープに設けていた従来の間隔保持材を省略できる。
<4>ネットの内部に挿通した横骨が荷重の分散伝達機能を発揮するため、ネットの一部が引っ張られたり、過大な張力が作用したりしない。
したがって、横骨と接触するネットの線材の荷重負担が軽減されるから、ネットの破断を効果的に防止できる。
<5>ネットの内部に挿通した横骨と主ループとの間の複数箇所を係留リングで連結するだけの作業で以てネットを主ループの斜面山側ロープに取り付けできる。
したがって、従来のような螺旋状の連結コイルが不要となり、ネットの付設作業に要する時間と労力を大幅に削減できる。
The present invention has at least one of the following effects.
<1> Allowing lateral movement between the main loop and the net, between the net and the horizontal bone, between the horizontal bone and the mooring ring, and between the mooring ring and the main rope via the horizontal bone and the mooring ring With this configuration, the main loop and the net can be freely deformed independently without mutual interference at the time of receiving.
Therefore, compared with the conventional protective fence which provides a space | interval holding | maintenance material on both sides of the slope mountain side rope and slope valley side rope which comprise a main loop, shock absorption performance can fully be exhibited.
<2> The impact force acting on the main loop and the net can be transmitted to a wide range of the main loop and the net via the transverse bone and the mooring ring.
<3> Since the interval between the main loops can be maintained by attaching the net to the main loop via the horizontal bone and the mooring ring inserted through the inside of the net, the conventional interval maintaining material provided on the main rope can be omitted.
<4> Since the horizontal bone inserted through the inside of the net exerts a load transfer function, a part of the net is not pulled or excessive tension is not applied.
Therefore, the load burden of the wire rod of the net that comes into contact with the horizontal bone is reduced, so that the net can be effectively prevented from breaking.
<5> The net can be attached to the slope-side rope of the main loop only by connecting a plurality of locations between the transverse bone inserted into the net and the main loop with a mooring ring.
Therefore, the conventional helical connection coil is not required, and the time and labor required for the net installation work can be greatly reduced.
図1〜図7を参照しながら本発明に係る実施例について説明する。 Embodiments according to the present invention will be described with reference to FIGS.
<1>防護柵の構成
図1に本発明に係る防護柵の側面図を示し、図2に防護柵の縦断面図を示し、図3に斜面谷側から見た防護柵の斜視図を示す。
<1> Configuration of Guard Fence FIG. 1 shows a side view of a guard fence according to the present invention, FIG. 2 shows a vertical sectional view of the guard fence, and FIG. 3 shows a perspective view of the guard fence as seen from the slope valley side. .
本発明に係る防護柵は、所定の間隔を隔てて立設した支柱10と、隣り合う支柱10間に巻き掛けて多段的に横架した複数の主ループ20と、主ループ20に取り付けたネット30と、ネット30の側方から内部に挿通した横骨40と、主ループ20および横骨40の間を連結する係留リング50とを具備する。
The protective fence according to the present invention includes a
本発明の防護柵は、横骨40および係留リング50を介して、ネット30を主ループ20に間接的に取り付け、主ループ20の全長に亘って複数の主ループ20とネット30との自由変形を許容するように構成したものである。
In the guard fence of the present invention, the
<2>支柱
支柱10は鋼管や形鋼等の鋼柱、コンクリート柱等の公知の自立可能な柱体で、の下部は基礎コンクリートや地山等に埋設するか、または地山の表面に接地して自立するタイプの何れでも良い。ヒンジ構造を採用して支柱10を傾倒可能に構成してもよい。
<2> Prop The
支柱10の周面にはU字形フックや溝等の位置決め用の係留部11を長さ方向に沿って多段的に設けてあって、各係留部11にロープを挿通して主ループ20の滑り落ちを防止している。
支柱10の断面形状に制約はなく、主ループ20の巻き掛け予定面が曲面に形成してあればよい。
There is no restriction on the cross-sectional shape of the
隣り合う支柱10の上部間に横架した胴縁12が支柱10間の距離を一定に保持している。支柱10の自立性が高いときには胴縁21を省略する。
また必要に応じて、支柱10の上部と斜面側との間には控ロープを斜めに配設しておく。この場合、控ロープの端部又は中間に摩擦抵抗式の緩衝具を介在させることが望ましい。控ロープの配置形態や緩衝具については公知である。
A
Further, if necessary, a holding rope is disposed obliquely between the upper portion of the
<3>主ループ
主ループ20は、支柱10,10間にループ状に巻き掛け可能な長さを有するロープで、隣り合う支柱10,10に巻き掛けたロープの両端部近くの重合部を減衰装置60で把持してループ状に形成する。
主ループ20の素材には、例えば鋼製ロープ、繊維製ロープ、または樹脂製ロープ等の引張耐力に優れた素材を含む。
<3> Main loop The
The material of the
隣り合う支柱10間に巻き掛けた主ループ20は、斜面山側ロープ20aと斜面谷側ロープ20bを形成しているとともに、減衰装置60の把持位置より先の範囲に夫々余長部21,21を形成している。
必要に応じて余長部21の端部にストッパ22を設けて、減衰装置60からの抜け出しを規制する。
The
If necessary, a
<4>減衰装置
減衰装置60は主ループ20の重合部を把持し、主ループ20に作用する引張力が、把持部の摩擦抵抗力を超えたときにロープ材の摺動を許容して衝撃力を減衰する器具で、主ループ20の斜面山側ロープ20aまたは斜面谷側ロープ20bの何れか一方のロープに配設する。
<4> Damping device The
図4に例示した減衰装置60は、ばね鋼板の中央を折り返して断面球根状に形成した拘束板61と、拘束板61内に介挿して内空を二分し、ロープの収容空間を画成する仕切板62と、拘束板61の自由端を収縮方向に締付ける複数のボルト63とナット64とよりなり、ロープの周面摩擦抵抗により主ループ20に作用する張力を減衰する。
The
減衰装置60としては、図示した他に主ループ20の重合部を把持可能な複数の板材と、これらの板材の間を締結可能なボルトとによりなる摩擦抵抗式の緩衝具を使用できるが、他にも緩衝作用を有する公知の器具や装置を使用可能である。
As the
<5>ネット
主ループ20の斜面山側ロープ20aに付設するネット30は、複数の主ループ20と協働して落下物の捕捉、および主ループ20の間隔保持をするための面状部材であり、例えば公知の菱形金網、亀甲金網、ワイヤロープ製ネットまたは樹脂ロープ製ネット等が使用可能である。
ネット30を編成する線材31は、例えば一本の鋼線、または複数の鋼線を撚り合わせた複合線を使用でき、予想される衝撃力に対抗し得るだけの強度と変形能力が付与してある。
<5> Net The net 30 attached to the slope
As the
殊にネット30の強度で以て主ループ20の間隔保持を達成するには、高強度鉄線(290〜1910N/mm2の鉄線または鋼線)で編成した菱形金網が好適である。
In particular, a rhombus wire mesh knitted with high-strength iron wires (290 to 1910 N / mm 2 iron wire or steel wire) is suitable for achieving the interval of the
<6>横骨
本発明では、主ループ20とネット30との間での自由変形を許容した状態で連結するため、横骨40と係留リング50とを組み合せて使用する。
横骨40は荷重の分散伝達機能と、主ループ20の間隔保持機能を併有した折り曲げ可能なロープ状または棒状の部材で、例えばワイヤロープや鋼棒等を使用できる。
<6> Horizontal Bone In the present invention, the
The
ネット30の内部には横一列に連続した網目空間が画成してあるから、この網目空間を利用してネット30の側方から主ループ20の横架間隔に合わせて横骨40を差し込む。
ネット30内に位置させた横骨40は、ネット30の網目空間内で横移動が可能であり、ネット30の網目空間内での上下移動が規制される。
横骨40はネット30内に位置させるだけであり、ネット30に対しては非固定の関係にある。
Since a mesh space continuous in a horizontal line is defined inside the net 30, the
The
The
横骨40の全長は、支柱10のワンスパン単位、複数スパン単位、または柵の全長単位の何れであってもよい。
The total length of the
<7>係留リング
各主ループ20と横骨40との間は複数の係留リング50を介して連結する。
係留リング50は主ループ20と横骨40との間での横移動を許容するように、非固定状態で連結するための係留金具であり、予想される衝撃力に対抗し得るだけの強度が付与してある。
ネット30の網目内に露出する横骨40に係留させた係留リング50の上下移動および横移動は、ネット30の網目空間で規制される。
<7> Mooring Ring Each
The
Vertical movement and lateral movement of the
図5では係留リング50としてシャックルを用いる場合を示しているが、シャックル以外に公知の係留式金具を使用できる。
ワンスパンにおける係留リング50の設置数や設置間隔は想定される衝撃エネルギー等を考慮して適宜選択する。
Although the case where a shackle is used as the
The number and installation interval of the mooring rings 50 in one span are selected as appropriate in consideration of the assumed impact energy and the like.
要は、ネット30と横骨40との間、横骨40と係留リング50との間、および係留リング50と主ループ20との間でそれぞれ横移動を許容する状態で連結できればよい。
In short, it is only necessary to be able to connect between the net 30 and the
[防護柵の組立方法]
本発明に係る防護柵の組立方法について説明する。
[Assembly method of protective fence]
A method for assembling the protective fence according to the present invention will be described.
<1>主ループの横架
図1,3に示すように、隣り合う支柱10,10の周面の各係留部11にロープを挿通してループ状に巻き付け、ロープの両端部近くの重合部を減衰装置60で把持して主ループ20を形成する。
一組の隣り合う支柱10の間に弛みのない状態で複数の主ループ20を多段的に横架しつつ、柱10を共有しながら隣り合う支柱10間に主ループ20を連鎖的に横架する。
<1> Horizontal loop of main loop As shown in FIGS. 1 and 3, a rope is inserted into each anchoring
A plurality of
<2>ネットの取付け
以下の要領でネット30を複数の主ループ20の斜面山側ロープ20aに付設する。
<2> Attaching the Net The net 30 is attached to the slope
<2.1>横骨の挿入
図2,3に示すように、複数の主ループ20の斜面山側ロープ20aをネット30で覆い、ネット30の側方から各主ループ20に対応するように横骨40を内挿する。
本例ではひとつの網目空間内に一本の横骨40を内挿する場合について示しているが、ひとつの網目空間内に複数本の横骨40を内挿してもよい。
<2.1> Insertion of transverse bone As shown in FIGS. The
In this example, the case where one
<2.2>係留リングの取付け
図2,5に示すように、重合配置した各横骨40と各主ループ20の斜面山側ロープ20aとの間の複数個所に係留リング50を取り付けて、ネット30を主ループ20に取り付ける。
ネット30の重量は横骨40および係留リング50を介して複数の主ループ20で支持する。
<2.2> Attaching the Mooring Ring As shown in FIGS. 2 and 5, the mooring rings 50 are attached to a plurality of locations between the overlapping
The weight of the net 30 is supported by the plurality of
係留リング50は横骨40と主ループ20を係留対象とするものであるが、ネット30を係留対象に含める場合もある。
要は、ネット30と横骨40との間、横骨40と係留リング50との間、および係留リング50と主ループ20との間でそれぞれ相互に横移動が可能に連結してあればよい。
The
In short, the net 30 and the
以上説明したように、ネット30に内挿した横骨40と、主ループ20との間の数箇所を係留リング50で連結するだけの簡単な作業でネット30を主ループ20に取り付けできる。
As described above, the net 30 can be attached to the
[衝撃の減衰メカニズム]
図6,7を参照して、防護柵に落石86が衝突したときの衝撃の減衰メカニズムについて説明する。
[Shock damping mechanism]
With reference to FIGS. 6 and 7, the shock attenuation mechanism when the falling
<1>荷重の伝達について
図6において、ネット30に落石86が衝突すると、この衝撃力は、ネット30から横骨40へ伝達され、さらに横骨40から係留リング50を経由して主ループ20の斜面山側ロープ20aへ張力として伝達される。
<1> Transmission of Load In FIG. 6, when the falling
ネット30から主ループ20の斜面山側ロープ20aへ荷重を伝達する際、ネット30の一部に作用した荷重は横骨40の全長に亘って分散され、分散荷重が複数の係留リング50を経由して主ループ20へ分散して伝達される。
本発明では、ネット30に作用した衝撃力を、横骨40と複数の係留リング50を経由してネット30と主ループ20との間で広範囲に伝達し合うことが可能である。
When the load is transmitted from the net 30 to the slope
In the present invention, the impact force acting on the net 30 can be widely transmitted between the net 30 and the
斜面山側ロープ20aへ作用した張力は、支柱10への巻き掛け部を通じて主ループ20の斜面谷側ロープ20bへ伝わり、主ループ20のループ全長に亘って均等となる。
The tension acting on the slope
主ループ20の張力が一定以上に達すると、減衰装置60とロープの間で摺動を生じ、主ループ20のループ長が長くなることに伴い、ネット30、横骨40および主ループ20が斜面谷側へ向けて変形する。
When the tension of the
最終的に主ループ20に設けた減衰装置60による減衰作用と、ネット30の変形抵抗に基づく減衰作用により落石86の衝撃力が減衰される。
Finally, the impact force of the falling
<2>ネットの荷重負担について
ネット30を構成する線材31の荷重負担について検討する。
横骨40はネット30の網目を形成する複数の線材31と当接可能な状態でネット30の全長に亘って内挿してある。
横骨40が荷重の分散伝達部材として機能するため、受撃時においては、横骨40とネット30の間で荷重が分散して伝達される。
したがって、ネット30を編成する線材31の荷重負担が大幅に軽減されるから、線材31の破断を効果的に防止できる。
<2> Net Load Load The load load of the
The
Since the
Therefore, the load on the
<3>主ループの自由変形について
既述したように主ループ20に張力が作用すると、主ループ20に介在した減衰装置60が荷重を減衰しながら主ループ20のループ長を延伸する。
<3> Free deformation of main loop As described above, when tension acts on the
ネット30と主ループ20の間が、横骨40と係留リング50とを介して相互に横移動可能に連結されているため、主ループ20はネット30との連結の影響を受けずに伸長することが可能となる。つまり主ループ20はネット30から分離して単独で伸長する。
Since the net 30 and the
より詳しく説明すると、主ループ20の伸張時において、主ループ20は係留リング50内を円滑に移動するため、主ループ20の移動力が横骨40やネット30へ伝わらない。
そのため、横骨40は軸方向へ向けた張力を受けず、またネット30も主ループ20に引き摺られることがない。
したがって、主ループ20は支柱10のスパン距離L1に亘って自由変形することが可能となる(図6)。
殊に、本発明では多段的に配置した複数の主ループ20の斜面山側ロープ20a側と斜面谷側ロープ20b側に高剛性の間隔保持材等のような張力の伝達を阻害する部材が存在しない。
More specifically, when the
Therefore, the
Therefore, the
In particular, in the present invention, there is no member that inhibits transmission of tension, such as a highly rigid spacing member, on the slope
<4>ネットの自由変形について
ネット30に衝撃力が作用すると、ネット30は斜面谷側へ向けて変形する。
ネット30と主ループ20の斜面山側ロープ20aの間は、横骨40と係留リング50を介して相互に横移動可能であるから、ネット30は主ループ20に沿って円滑に横移動する。
したがって、ネット30は主ループ20と同様に、支柱10間のスパン距離L1に亘って自由変形する(図6)。
すなわち、ネット30と主ループ20の支間距離(自由変形距離)は、それぞれ支柱10間のスパン距離L1とほぼ等しくなる。
<4> Free deformation of the net When an impact force acts on the net 30, the net 30 is deformed toward the inclined valley side.
Between the net 30 and the sloped
Therefore, like the
That is, the span distance (free deformation distance) between the net 30 and the
またネット30と係留リング50の位置関係は変わらないが、主ループ20に対して係留リング50は横移動自在に係留している。
そのため、ネット30または主ループ20の何れか一方または両方が伸長したときでも、係留リング50はネット30を引っ張ることがないから、ネット30を構成する線材31の引き千切りを確実に防止できる。
Although the positional relationship between the net 30 and the
Therefore, even when either one or both of the net 30 and the
<5>主ループの間隔保持について
ネット30に内挿した横骨40と主ループ20との間を係留リング50で連結したことで、ネット30は主ループ20における斜面山側ロープ20aの間隔を保持する部材として機能する。
したがって、受撃時に主ループ20を構成する各斜面山側ロープ20aの間隔が無制限に広がろうとしても、ネット30の強度で以て各斜面山側ロープ20aの上下方向の変形を効果的で、かつ確実に拘束できるから、従来の防護柵のような高剛性の間隔保持材を省略できる。
<5> Retention of Main Loop Interval By connecting the
Therefore, even when the interval between the slope
仮に係留リング50に代えて、ネット30、横骨40および主ループ20の斜面山側ロープ20aの三部材の間を、らせん状を呈する高強度のコイルやワイヤロープで剛結すると、連結に多くの時間と労力を要して作業性が悪くなるだけでなく、主ループ20の斜面山側ロープ20aに沿ったネット30の横移動がし難くなるか、或いは横移動が不能となる。
そのため、受撃時にネット30を編成する線材が引っ張られて破断して、ネット30による捕捉機能と主ループ20の間隔保持機能を喪失する危険がある。
本発明ではこのような事態を回避するために、横骨40および係留リング50を介してネット30を主ループ20の斜面山側ロープ20aに取り付けるようにした。
If, instead of the
Therefore, there is a danger that the wire rods that knitting the net 30 are pulled and broken at the time of impact, and the capturing function by the net 30 and the function of maintaining the distance between the
In the present invention, in order to avoid such a situation, the net 30 is attached to the slope
なお、以上はネット30を主ループ20の斜面山側ロープ20aに付設する場合について説明したが、ネット30を斜面谷側ロープ20b、または両側ロープ20a,20bに付設する場合もある。
主ループ20の斜面谷側ロープ20bにネット30を付設した場合も既述した実施例と同様に機能し、またネット30を両側のロープ20a,20bに付設した場合は、各ネット30が斜面山側および斜面谷側でロープの間隔を一定に保持するとともに、ネット30を片面のみに設けた場合と比べて衝撃吸収性能が高くなる。
In addition, although the above demonstrated the case where the net 30 was attached to the slope
When the net 30 is attached to the sloped
10・・・・・支柱
20・・・・・主ループ
20a・・・・主ループの斜面山側ロープ
20b・・・・主ループの斜面谷側ロープ
21・・・・・主ループの余長部
30・・・・・ネット
40・・・・・横骨
50・・・・・係留リング
60・・・・・減衰装置
10...
Claims (3)
前記主ループに沿ってネットの内部に挿通した横骨と、
前記主ループと横骨との間に、該主ロープと横骨との間の横移動を許容するように係留して、ネットを主ループに取り付ける係留リングとを具備し、
前記横骨および係留リングを介して前記主ループとネット間、ネットと横骨との間、横骨と係留リングとの間、および係留リングと主ロープとの間の相互の横移動を許容させた状態で、前記複数の主ループにネットを取り付けたことを特徴とする、
防護柵。 And a plurality of main loops that are gripped by a damping device near both ends of a rope having a length that can be wound in a loop between the columns. It is a protective fence in which a net is attached to either one or both of the slope mountain side rope and the slope valley side rope of the plurality of main loops, wound in a loop shape between adjacent struts and horizontally mounted in a multistage manner. ,
A transverse bone inserted into the net along the main loop;
Between the main loop and lateral bone anchoring to to permit lateral movement between the main rope and lateral bone, comprising a mooring ring for attaching the net to the main loop,
Between the lateral bone and anchoring ring the main loop and the net via the allowable lateral movement of mutual between between, between the lateral bone and anchoring ring, and the anchoring ring and the main rope between the net and lateral bone The net is attached to the plurality of main loops,
Guard fence.
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