JP5917856B2 - 自動調節ストラップを有するバッグ - Google Patents

Description

本発明は、自動調節ストラップを有するバッグに関する。
特に、本発明は、荷重を効果的に分散し、ユーザに対して人間工学的にフィットするように、バックの重さやユーザの体格サイズや形態に応じて伸縮するリュックサックなどの、自動調節ストラップを有するバッグに関する。

種々のタイプのリュックサックについては、この技術分野で知られている。通常のリュックサックは、肩ストラップの長さによってユーザの肩で荷重を分散する設計になっている。このような設計では、荷重が増加したときに荷重が分散する一方で、所定の荷重分布がユーザにとって適切ではないことがあり、肩ストラップを手で調節することを必要とする。さらに、通常の肩ストラップは、ウォーキング、クライミング及びその他の動作などで動いている状態にあるときに、ユーザの身体の部分の空間的な方向が動作と共に変化し、ユーザに適合しないことがある。結果として、荷重が肩の上で偏り、しばしば筋肉を疲れさせることがある。

従来のリュックサックの不利益は、腰と肩サポートとの間の物理的距離が使用中に固定されないということである。結果として、肩の上で荷重が偏り、ユーザは曲がることが制限されることがある。

さらに、通常のバックの肩ストラップは、ストラップ長さを保持するために、肩ストラップ及び複雑なバックル／留め具に対して手による調節を必要とする。これらのバックル及び留め具は、ユーザが移動する際に干渉し、器用に操作することを必要とする。

このような通常の方法及びシステムは、意図した目的を満足するように考えられているが、上述した制限を解決するために自己調節荷重サポートストラップを必要とし、要求された動的荷重分布を提供する。

本発明の目的と効果は、以下の記載から明らかであり、本発明の実施によって認識される。本発明の付加的な効果は、特に、明細書、特許請求の範囲及び添付された図面で指摘された方法及びシステムによって得られる。

本発明の目的に従うこれらの効果又は他の効果を達成するために、本発明は、自動的に伸縮する自己調節ストラップを有するバックを含む。一例において、荷物を収容するために構成された外面及び内面を有するバックは、頂部と底部とを有する少なくとも一つのパネルと、第１の端部と第２の端部とを有する少なくとも一つのストラップを備える。少なくと一つのストラップは、第１の端部と第２の端部とを有する弾性片であって、第１の端部と第２の端部との距離が可変である弾性片を有する。ストラップの第１の端部と第２の端部とが、少なくとも一つのパネルの底部に連結される。

少なくとも一つのストラップは、弾性ストリップに連結され、弾性片の延びを制限する実質的に固定長さを有する網片を含む。更に、少なくとも一つのパネルは、中間点を有するバックの幅を規定する第１及び第２の側部を含み、ストラップの第１及び第２の端部がその中間点で少なくとも一つのパネルに結合する。

少なくとも一つのストラップは、少なくとも一つパネルに縫い合わされる。更に、少なくとも一つのストラップの第１の端部と第２の端部は、少なくとも一つのパネル上の同じ位置で少なくとも一つのパネルに結合する。少なくとも一つのストラップは、二つの異なる部材で構成される。追加的に、又は代替的に、少なくとも一つのストラップは、略Ｙ字形状の部材で構成されている。第１の弾性片は、少なくとも一つのパネルに対して垂直方向を向いている。第２の弾性片は第１の弾性片に対して略垂直方向を向いている。実施形態において、第２の弾性片は、容易に長さを変えやすく、パネルの外面に結合され、第１の弾性片はパネルの内面に連結される。

本発明の他の態様によれば、自動調節ストラップを有するバックは、少なくとも一つのパネルと、少なくとも一つの自動調節ストラップとを備える。少なくとも一つの自動調節ストラップは、弾性片であって、第１の端部と第２の端部とを有し、第１の端部と第２の端部との間の距離は変更可能である弾性片と、固定長さを有する網片とを含む。ストラップは、少なくとも一つのパネルに対して、少なくとも一つのパネル上の一つの位置で縫いつけられる。

少なくとも一つの自動調節ストラップは、二つの異なる部材として、又は略Ｙ字形状の部材として構成されている。第１の弾性片は第２の弾性片に対して略垂直方向に向けられており、第２の弾性片は、容易に長さを変えやすく、パネルの外面に対して連結される。第１の弾性片は、パネルの内面に連結され、第２の弾性片より大きな変位を有して構成されている。弾性片は網片に縫いつけられる。さらに、バッグはリュックサックとして構成される。

上述した説明及び以下の詳細な説明は、例示であり、発明のより詳しい説明を提供するために意図されている。

添付され、明細書の構成部分でもある図面が、含まれると共に、本発明の方法及びシステムを理解するために提供されている。説明と共に、図面は本発明の原理を説明するために提供されれている。

本発明によるリュックサックの等角図である。 本発明による自動調節ストラップを有するバックの外面を示す図である。 弾性片及び網片とを示し、自動調節ストラップを有するバックの内面を示す図である。 弾性片及び網片とを示し、自動調節ストラップを有するバックの外面を示す図である。 自動調節ストラップと密閉可能なフラップを有するバッグの底部の斜視図である。

本発明による例示された実施形態を図面と共に詳細に説明する。本発明の構造及び方法を、システムの詳細な説明とともに説明する。

ここで示す方法及び構造は、種々の荷物の重さ、ユーザの身体の大きさ／形状、変位の範囲に応じて伸縮する自動調節ストラップを有するバッグ、例えばリュックサック、ブリーフケース、スーツケース、衣装袋、ゴルフバッグなどに使用される。本発明は、特に、一つの位置、例えばリュックサックパネルの底部において、バッグに結合する弾性片を有する少なくとも一つの肩ストラップを備えたバックに適する。説明及び図示のため、本発明による制限されない自動調節ストラップシステムの一実施形態は、図１〜５で示され、参照符号１００が付されている。

特に、本発明は、ユーザの肩に支えられるように構成された自動調節ストラップを有するバッグに関する。本発明の開示された一態様によれば、肩ストラップは、肩ストラップが所定の方向に伸縮する制限された性質を有する方法で、弾性を有する（伸縮性）部材と非弾性（固定長さ）を有する部材の両方に結合する。ストラップの制限された性質は、ユーザの移動中に生じたバッグの揺れを最小にする。したがって、自動調節ストラップは、ユーザにとって快適なものになると共に、以下で詳細に説明するように、ユーザの肩に対する荷重分布を改善する固定サポート構造を提供する。

バッグのストラップは、弾性片と網片とを備える。弾性片は、ユーザの体格の大きさ／形状、積載量に適応する適切な伸縮性を提供する弾性材料で作られ、荷重による揺れを減少する抵抗性を提供する。非弾性の網片は、弾性片の変位の上限を規定し、弾性片が最大長さになったときにストラップの主荷重を支持する部分となる。図面に示されている実施形態は、リュックサックを示しているけれども、自動調節ストラップは種々のバックの大きさ及び形状における使用のために構成される。また、弾性片は、種々の長さ及び向き、例えば、垂直方向、対角方向などで提供され、ストラップの変位の量を許容する。ストラップは、仮に必要とされる場合には発泡性パッドなどの追加の特徴及び／又は材料を含む。

図１及び図２で示された実施形態は、底部２２と、頂部２４と、パネルの幅Ｗを規定する二つの側部２５ａ，２５ｂとを含むバックパネル２０を有するリュックサックを示す。図２の実施形態において、二つのストラップ１２，１４はバックパネル２０に結合される。しかしながら、代わりのストラップが本発明の範囲内で構成され得る。ここで具体化したように、ストラップ１２，１４は、一つの位置３０で、例えば、パネル２０の二つの側部２５ａ、２５ｂの間の中間点でバックパネル２０に結合される。

言い換えると、ストラップ１２の第１の端部１２ａは、第１の取付点においてバックパネル２０の内面に結合され、ストラップ１２の第２の端部１２ｂは第２の取付点でバックパネル２０の外面に結合する。第１及び第２の取付点は、一つの位置３０で互いに重なり配置される。説明の目的のために、内面はリュックサックの内面に面するパネル面に関し、一方、外面は内面の反対側のパネル２２の面に関する。したがって、ストラップ１２，１４は、バックパネルの頂部２４においてバックに連結されない。

ユーザの肩によって支持されるように配置されたストラップは、第２の肩よりも高いユーザの第１の肩の向きが、第１及び第２の肩のストラップの対応する向きを作るように、調節可能であり、相対的な向きに関係なく二つの肩の間の所望された荷重分布を保持する。このようにして、個々のストラップは他のストラップとは独立に伸縮可能である。更に、肩ストラップは、二つの肩の上で等しい荷重を分布するように自動的に再設定され、ユーザの疲れを減らす。更に、ユーザの肩に掛かるストラップの頂部１２ｃ，１４ｃは、上述したように、パネル２０には取り付けられず、ユーザ及び／又は変化する積載量による動作範囲内で、ユーザの肩に対して平らなままである。これは、ストラップの肩に接触する面領域を最大にし、荷重の分布を広くし、快適性を最大にする。

バッグのストラップは、二つの分離した異なるストラップ１２，１４として構成される。更に、又は代替的に、ストラップ１２，１４は、図３に示されるように、バッグの内側でＹ字形状にされる。この実施形態において、ストラップ１２，１４は結合部で連結される。ここで具体化したように、ストラップは第１の端部と第２の端部とを有する弾性片４０を備え、第１の端部と第２の端部との間の距離が力、すなわち、適用された延びによって変化する。図３で示したように、弾性片の第１の端部４２は連結部１６に結合し、弾性片の第２の端部４４は取付点３０、好ましくはパネルの内面における底領域２２に沿う中間点でバッグのバックパネル２０に結合している。このようにして、弾性片４０は、図３に示すように、主として垂直方向で、ストラップ１２，１４の弾性又は伸縮性を提供する。

さらに、非弾性網片５０は、網片５０が第１の端部５２で結合部１６に結合され、網片の第２の端部５４が取付点３０、好ましくはパネルの内面における底領域２２に沿う中間点でバッグのバックパネル２０に結合する。上述したように、網片５０は弾性片４０の弾性量を制限する補強部となる。すなわち、弾性片４０は網片５０の長さに一致する長さまで伸びるが、弾性片４０の更なる伸びはない。これは、改善された強さをもたらし、弾性部材の過剰な伸び及び破損を防止し、バッグがより重い積載量で使用されるようにする。

更に、弾性片４０は、弾性片４０が部分的又は連続して伸びるように網片５０に結合する。図３に示されたように、弾性片４０は網片５０の中間点５３で網片５０に連結する。この構成において、弾性片４０の伸びは、最初に弾性片の上半分４０ａで生じ、底部の前に先立つ調節がストラップの頂部で生じる。これは、動き及び積載量の広い範囲に亘って、ユーザの肩に対してストラップを平らにすることを許容する。

更に、又は代替的に、弾性片４００は、図４に示すように、バックパネルの下側部分に沿って提供され、水平方向に向けて配置される。同様にして、網片５００が備わる。図４に示すように、弾性片４００の第１の端部４２０は、ストラップ１２に結合し、弾性片４００の第２の端部４４０は、取付点３０で、好ましくはパネル２０の内面における底領域２２に沿う中間点でバッグ２０のバックパネルに結合する。このようにして、弾性片４００は、図４に示すように、主に水平方向で弾性又は伸縮性を有するストラップ１２，１４を提供する。図４及び５の実施形態で示したように、弾性片４００と網片５００はバックパネル２０の外面に結合する。さらに、クロージャ又はパネル６０は、使用中に弾性片４００及び網片５００を隠し、偶然のこすれや損傷を防止するために、開放可能なクロージャ、例えば、フック及びループファスナを提供する。

ユーザが荷物を運ぶとき、垂直方向の弾性片４０は、略垂直方向で弾性を有し、ユーザの後ろで上げたり下げたり調節され、ユーザに生じる振動を減少する。同様に、水平な弾性片４００は、ユーザの体格サイズ、体格形態、及び／又はユーザの身体でバッグを保持する動作に応じて調節するストラップ１２，１４を許容するために、略水平方向で弾性を有し、ユーザの下側の背中及び腰をサポートする。更に、ユーザの身体に対する連続的なストラップの保持は、ユーザの身体の広い面積に亘って荷物の重さを分散し、快適性と満足感を増加させる。更に、二つの弾性片４０，４００は異なる弾性係数を有し、一つの弾性片は他の弾性片より小さい弾性を有する。例えば、垂直方向の弾性片４０は、より弾性的な材料で作られ、ストラップ１２，１４は水平方向よりも垂直方向により大きく動く。これは、より有効な荷重分布で連続的にユーザの身体にストラップが保持されるようにする。

本発明の他の態様によると、自動調節ストラップの部分を形成する弾性片４０，４００は、バッグが身体から動いたり、積載量が減ったりすると、ストラップが自動的に引っ込むようになっている。さらに、一般的なバッグのバックルや、留め具や、ストラップのたるみやは必要ない。これは、ユーザの身体に応じて個々のユーザ及び／又は積載量によりカスタマイズされるコンパクトなバッグデザインを提供する。さらに、図２に示されるように、ストラップ保持ベルト７０は、バックパネル２０に対してストラップ１２，１４を固定するためにバッグのバックパネルに組み込まれる。これは、例えば、運送中に頭上にバッグを上げて保管するときに、ストラップ１２，１４の偶然の損傷又はこすれを防止するために用いる。

例示された実施形態は、ストラップの結合部１６の下に配置された弾性片４０と網片５０とを示すが、追加の弾性片は、ストラップに組み込むことができる。例えば、弾性片はユーザの肩に関係する位置で提供される。さらに、ストラップの構造は、荷重をより分布しやすくするため、ストラップ及び存在する弾性片４０がユーザに対して平らになるように変更される。例えば、バックパネル２０を通過するストラップ１２ｃ，１４ｃの頂部、すなわち、バッグの外面から内面までは、厚さが減少する（例えば、発泡性パッドが減少し排除される）。

ストラップ１２，１４の弾性片４０，４００の長さは、所定の変位量又は所望される伸び動作をもたらすために、より短く又はより長くすることができる。更に、実施形態は、固定長さ部材としての網片５０，５００を示すけれども、上述したように、網片が弾性片３の弾性量を制限する補強部材として機能するという条件で、調整可能な長さの網片が本発明の範囲内で意図される。弾性片及び網片は、縫いつけや、リベットや、溶接により肩ストラップ及び／バックパネルに一緒に結合される。

本発明が例示された実施形態で説明される一方、当業者は、本発明から離れることなしに、種々の変更や改良が本発明に作られるということが認識される。更に、本発明の一つの実施形態の特徴は、一つの実施形態の明細書で又は図面で示されるけれども、一つの実施形態の特徴は、他の実施形態の一つ以上の特徴又は複数の実施形態の特徴と結合されることも可能である。

以下に記載された特定の実施形態に加え、本発明は従属する特徴の組み合わせを有する他の実施形態に関する。このようにして、従属請求項に記載されると共に上述した特徴は本発明の範囲内において互いに組み合わされ、本発明が他の可能な組み合わせを有する他の実施形態を意図するものであることが認識される。したがって、本発明の特定の実施形態の前の説明は、図解と説明目的のために提供される。本発明は、これらの開示された実施形態に制限されることは意図されない。

種々の修正や変更が、本発明の範囲を離れることなしに、本発明の方法やシステムで作られることは当業者にとって明らかである。したがって、本発明は、添付の請求項及びそれ等価の範囲内にある修正及び変更を含むことが意図される。

１２，４０，４００ 弾性片
１２ａ，４２，５１ 第１の端部
１２ｂ，４４，５４ 第２の端部
１２ｃ 頂部
１４ ストラップ
１４ｃ 頂部
１６ 結合部
２０ バックパネル
２２ 底部
２４ 頂部
２５ａ，２５ｂ 側部
５０ 被弾性網片
５３ 中間点
１００ 自動調節ストラップ

Claims (10)

1. 荷物を保持するように構成されたバッグであって、
   頂部と底部とを有する少なくとも一つのパネルであって、対向する内面及び外面を有するパネルと、
   少なくとも一つの自動調節ストラップと、を備え、
   少なくとも一つの自動調節ストラップが、
   第１の端部と第２の端部とを有する弾性片であって、前記第１の端部と前記第２の端部との間の距離が変化する弾性片と、
   第１の端部と第２の端部とを有し、前記弾性片に接続する網片であって、前記弾性片の伸びを制限する固定長さを有する網片と、を備え、
   少なくとも一つの自動調節ストラップの第１の端部が第１の接続位置で前記パネルに結合し、少なくとも一つの自動調節ストラップの第２の端部が第２の接続位置で前記パネルに結合し、第１及び第２の接続位置が前記パネルの対向する前記内面及び前記外面上にあることを特徴とするバッグ。
2. バッグが中間点を有するバッグの幅を規定する第１及び第２の側部を含み、前記第１及び第２の接続位置がバッグの前記中間点の回りにある、請求項１に記載のバッグ。
3. 弾性片と網片とが少なくとも一つのパネルの底部に固定される請求項２に記載のバッグ。
4. 少なくとも一つの自動調節ストラップが、少なくとも二つの分離したストラップを備える請求項１に記載のバッグ。
5. 少なくとも一つの自動調節ストラップがＹ字形状の部材で構成されている請求項１のバッグ。
6. 前記弾性片が第１及び第２の弾性片を有し、前記第１の弾性片が少なくとも一つのパネルに対して略垂直方向を向き、前記第２の弾性片が前記第１の弾性片に対して略垂直方向を向く請求項１に記載のバッグ。
7. 前記第１の弾性片が前記パネルの前記内面に結合し、前記第２の弾性片が、容易に伸びやすく、前記パネルの前記外面に結合する請求項６に記載のバッグ。
8. バッグがリュックサックとして構成されている請求項７に記載のバッグ。
9. 前記第１の弾性片が第２の弾性片より大きな変位を有して構成されている請求項７に記載のバッグ。
10. 弾性片が網片に縫いつけられている請求項１に記載のバッグ。

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