JP5917231B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力変換装置に関し、特に、スイッチング動作する半導体素子からの電流を非接触型で磁電変換型の電流センサ素子によって検出する電流検出ユニットを備える電力変換装置に関する。
近年、電動モータを駆動力源として備える電気自動車が普及してきている。電気自動車には、バッテリから供給される直流電力を交流電力に変換して電動モータに供給する制御を行うと共に、制動時等に回生機構によって発電された交流電力を直流電力に変換してバッテリに蓄電する制御を行う電力制御装置(PEU:Power Electronic
Unit)が設けられている。
かかる電力制御装置は、電力を変換して外部機器に供給する機能に着目すれば電力変換装置であり、交流電流の出力を検出してその検出値に基づき、安定な出力が得られるように変換動作を調整している。かかる交流電力の出力を検出するために、エアギャップを含む閉磁路を形成するように設けられたコアに検出対象の電流が流れる接続導体を貫通させ、ギャップに配置された磁気センサを利用して接続導体を流れる電流によって生じる磁束を検出することにより、接続導体を流れる電流を検出する構成が提案されている。
特許文献1は、電流検出装置に関し、第1磁気センサが、第1ループ部の内側において、その磁気検出方向を第1ループ部を流れる電流によって生じる磁界の向きに合わせて配置されると共に、第2磁気センサが、第2ループ部の内側において、その磁気検出方向を第2ループ部を流れる電流によって生じる磁界に向きに合わせて配置された構成を開示している。
特開2011−27530号公報
しかしながら、本発明者の検討によれば、特許文献1の構成においては、第1磁気センサが第1ループ部の内側に配置され、第2磁気センサが第2ループ部の内側に配置されているために、検出対象の電流が流れる接続導体の形状が複雑になり、電流検出装置と接続導体との組み付けが煩雑になる傾向がある。
本発明は、以上の検討を経てなされたもので、検出対象の電流が流れる接続導体の形状を複雑化させることなく、電流検出ユニットと接続導体との組み付け性を向上することができる電力変換装置を提供することを目的とする。
以上のような目的を達成するため、本発明の第1の局面は、スイッチング動作する半導体素子と、前記半導体素子からの電流を磁電変換型の少なくとも一つの電流センサ素子によって検出する電流検出ユニットと、を備えた電力変換装置であって、前記半導体素子に電気的に接続するブロック構造体である接続導体を備え、前記電流検出ユニットは、基部と、前記接続導体を挟み込むように前記基部から延在する一対の延在部と、を有してコの字形状に形成されると共に、回路基板に実装され、前記少なくとも一つの電流センサ素子
は、前記一対の延在部の少なくとも一方に配置される電力変換装置である。
また、本発明の第2の局面は、かかる第1の局面に加えて、前記電流検出ユニットは、前記回路基板に載置するための載置面を備える電力変換装置である。
また、本発明の第3の局面は、かかる第1又は第2の局面に加えて、前記少なくとも一つの電流センサ素子は、磁気抵抗素子又はホール素子を含み、前記接続導体の対応する壁面部に対して、前記壁面部の高さ範囲内で隣接して配設される電力変換装置である。
また、本発明の第4の局面は、かかる第1から第3のいずれかの局面に加えて、2個の磁気抵抗素子を含み、前記2個の磁気抵抗素子の一方は、前記一対の延在部の一方に配置されると共に、前記2個の磁気抵抗素子の他方は、前記一対の延在部の他方に配置される電力変換装置である。
本発明の第1の局面における電力変換装置においては、電流検出ユニットが、ブロック状の接続導体を挟み込むようにコの字形状に形成され、かつ、回路基板に実装されていることにより、かかる回路基板を筐体に組み付けるだけで、少なくとも一つの電流センサ素子を有する電流検出ユニットと接続導体とを正確かつ簡便に組み付けることができ、接続導体の形状を複雑化させることなく、電流検出ユニットと接続導体との組み付け性を向上させることができる。
また、本発明の第2の局面における電力変換装置においては、電流検出ユニットが、回路基板に載置するための載置面を備えることにより、電流検出ユニットを回路基板により正確かつ簡便に実装することができる。
また、本発明の第3の局面における電力変換装置においては、磁気抵抗素子又はホール素子を用いた少なくと一つの電流センサ素子が、接続導体の対応する壁面部に対して、かかる壁面部の高さ範囲内で隣接して配設されることにより、接続導体を流れる電流をより確実に検出することができる。
また、本発明の第4の局面における電力変換装置においては、2個の磁気抵抗素子が、電流検出ユニットのコの字形状の一対の延在部に対応して配置されることにより、接続導体を流れる電流をより確実に検出することができる。
図1は、本発明の実施形態における電力変換装置の構成を示す斜視図である。 図2は、図1に示すA−A切断線で切断した電力変換装置を模式的に示す拡大部分縦断面図である。 図3は、図2に示すB−B切断線で切断した電力変換装置を示す横断面図である。
以下、本発明の実施形態における電力変換装置につき、図面を適宜参照して、詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態における電力変換装置の構成を示す斜視図である。図2は、図1に示すA−A切断線で切断した電力変換装置を模式的に示す拡大部分縦断面図である。図3は、図2に示すB−B切断線で切断した電力変換装置を示す横断面図である。なお
、図中、x軸、y軸、及びz軸は、3軸直交座標系を成し、z軸の方向が上下方向であり、x−y平面が水平面である。
[制御システムの構成]
まず、本実施形態における電力変換装置が適用される制御システムの構成について、詳細に説明する。
図1から図3に示す本実施形態における電力変換装置1は、典型的には、いずれも図示を省略するが、駆動力源である電動モータ、及び二次電池であるバッテリを搭載すると共に、減速時に回生電力を生成する回生機構を備えた電気自動車に搭載される。電力変換装置1は、電気自動車において、それ単独で、又は電動モータ、バッテリ、及び回生機構を総合的に制御する図示を省略した制御装置の制御の下で、バッテリから電動モータへの駆動電力の供給を制御自在であると共に、回生機構からバッテリへの回生電力の供給を制御自在である。
例えば、電動モータの駆動電流に三相交流電流を用いる場合、電力変換装置1は、バッテリから供給される直流電流をU相、V相、及びW相の三相の交流電流に安定的に変換して、その交流電流を電動モータに供給するDC/ACコンバータの機能と、回生機構から生成された回生交流電流を直流電流に安定的に変換して、その直流電流をバッテリに供給するAC/DCコンバータの機能と、を併せ持つ。なお、電力変換装置1は、必要に応じて、バッテリから供給される直流電流を交流電流に安定的に変換して、その交流電流を電動モータに供給するDC/ACコンバータ機能のみを有していてもよい。
電動モータは、例えば、三相交流の電力が供給されて動作する三相ブラシレス電動モータであり、電気自動車を駆動する駆動力を供給する。バッテリは、典型的にはニッケル水素系やリチウムイオン系の二次電池であり、電動モータやその他の補機に必要な電力を供給すると共に、回生機構から生成される回生電力を蓄電する。
なお、電力変換装置1は、電動モータに加えて内燃機関等のエンジンを搭載するハイブリッド自動車や燃料電池を搭載する燃料電池自動車に適用することも可能である。電力変換装置1をハイブリッド自動車に適用した場合、電力変換装置1は、バッテリから電動モータへの駆動電力の供給を制御自在であると共に、回生機構からバッテリへの回生電力の供給、及びエンジンの補機である発電機からバッテリへの発電電力の供給を制御自在である。電力変換装置1を燃料電池自動車に適用した場合、電力変換装置1は、燃料電池から電動モータへの駆動電力の供給を制御自在であると共に、回生機構からバッテリへの回生電力の供給を制御自在である。また、電力変換装置1を電気自動車、ハイブリッド自動車、及び燃料電池自動車のいずれに適用した場合においても、電力変換装置1は、必要に応じて、制動時等における電動モータからバッテリへの回生電力の供給を制御することも可能である。
[電力変換装置の構成]
次に、本実施形態における電力変換装置1の構成につき、バッテリからの直流電流をU相、V相、及びW相の三相から成る三相交流電流に変換して電動モータに供給する場合を例に挙げて、詳細に説明する。
図1から図3に示すように、本実施形態における電力変換装置1は、第1の冷却部材11の内側の表面としての一方の表面11A上に装着されたスイッチング動作する3個の第1の半導体素子12と、第2の冷却部材13の内側の表面としての一方の表面13A上に装着されたスイッチング動作をする3個の第2の半導体素子14と、上下方向に延在する典型的には矩形筒状の側壁21を有した典型的にはPPS(ポリフェニレンサルファイド
)樹脂等の樹脂製の一体成形品であるケース22と、3個の第1の半導体素子12及び3個の第2の半導体素子14のスイッチング動作を制御する図示しない制御IC(Integrated Circuit)等を実装する制御回路基板であって典型的には矩形平板状の回路基板31と、を主として備えている。なお、図2において、3個の第1の半導体素子12及び3個の第2の半導体素子14としては、W相交流電流用のものが各々図示されている。また、3個の第1の半導体素子12及び3個の第2の半導体素子14は、いずれも1個の半導体素子に統合して同様の機能を発揮させてもよく、同じ相の交流電流を生成する第1の半導体素子12及び第2の半導体素子14の組は、いずれも1個の半導体素子に統合して同様の機能を発揮させてもよい。また、図3において、ケース22の図示は、省略されている。
第1の冷却部材11は、典型的にはアルミニウム合金製でケース22に固定され、3個の第1の半導体素子12の動作時に発せられる熱を受けて外部に放熱するヒートシンクとしての機能と、3個の第1の半導体素子12を装着する装着部材としての機能と、ケース22の開口部を塞ぐ蓋としての機能と、を有している。3個の第1の半導体素子12は、x軸の方向に沿って配列された態様で、図示を省略する絶縁シートを介在させながら第1の冷却部材11に装着されている。
第1の冷却部材11の一方の表面11Aは、3個の第1の半導体素子12を装着すべく段差の無いフラットな平面として構成され、その反対側の他方の表面11Bには、放熱効率を高めるために複数枚の放熱フィン11Cが規則的に配列された態様で配設されている。第1の冷却部材11には、種々の取り付け用の貫通孔11D等が配設されており、これらは必要に応じて防水や防塵のための図示を省略するプラグ等で塞がれることが好ましい。
3個の第1の半導体素子12の各々の構成は同様であるが、各一が対応してU相交流電流用、V相交流電流用、及びW相交流電流用に適用される。W相交流電流用に適用された第1の半導体素子12につき代表的に説明すると、かかる第1の半導体素子12は、低電位側交流電流を生成するローサイド側スイッチング機能を有する。つまり、第1の半導体素子12は、図示を省略する半導体チップと、半導体チップを封止する樹脂製のパッケージである封止体12aと、封止体12aの端部から延出した端子等と、封止体12aから上方に延出して図示を省略した接続リードと、を備える。なお、図2において、封止体12aの端部から延出した端子としては、y軸の負方向側の端子12bのみが図示されている。
第2の冷却部材13は、第1の冷却部材11と同様な構成であるが、第1の冷却部材11に対して天地を逆にした態様で対向しながら、ケース22に固定され、第2の半導体素子14の動作時に発せられる熱を受けて外部に放熱するヒートシンクとしての機能と、第2の半導体素子14を装着する装着部材としての機能と、ケース22の開口部を塞ぐ蓋としての機能と、を有している。3個の第2の半導体素子14は、x軸の方向に沿って配列された態様で、図示を省略する絶縁シートを介在させながら第2の冷却部材13に装着されている。
第2の冷却部材13の一方の表面13Aは、3個の第2の半導体素子14を装着すべく段差の無いフラットな平面として構成され、その反対側の他方の表面13Bには、放熱効率を高めるために複数枚の放熱フィン13Cが規則的に配列された態様で配設されている。第2の冷却部材13には、種々の取り付け用の貫通孔13D等が配設されている。
3個の第2の半導体素子14の各々の構成は、3個の第1の半導体素子12の構成と同様である。W相交流電流用に適用された第2の半導体素子14につき代表的に説明すると
、かかる第2の半導体素子14は、高電位側交流電流を生成するハイサイド側スイッチング機能を有し、図示を省略する半導体チップを封止するパッケージである樹脂製の封止体14aと、封止体14aの端部から延出した端子等と、封止体14aから上方に延出して図示を省略した接続リードと、を備える。なお、図2において、封止体14aの端部から延出した端子としては、y軸の負方向側の端子14bのみが図示されている。
回路基板31は、典型的にはPCB(Printed Circuit Board)であり、そのプリント配線に各々電気的に接続しながら、各々図示を省略する制御IC、抵抗素子、コンデンサ等の各種素子を表面(上側面)上に実装する制御回路基板である。回路基板31は、図示を省略した締結部材を固定穴31Aに挿通することによって、ケース22内において、第1の半導体素子12と第2の半導体素子14との間に、これらからそれぞれ適度に離間した状態で、水平面と平行になるようにケース22に装着される。これにより、第1の半導体素子12、第2の半導体素子14、及びそれらの動作時に相対的に大電流が流れる電流経路から、回路基板31、制御IC、及びその制御電流経路を遠ざけられて、かかる回路基板31等への不要な熱や電磁波の影響を低減すると共にそれらの耐久性を向上させることができる。
ここで、電力変換装置1は、いずれもケース22に装着された、1個の正極導体41(P)と、図示を省略した1個の負極導体と、第1の半導体素子12及び第2の半導体素子14の配列方向に対応して、x方向に沿って配列された計3個の接続導体42(U)、42(V)、42(W)と、を備えている。
正極導体41(P)及び図示を省略した負極導体は、電動モータに電力を供給する場合、バッテリに電気的に接続されてバッテリから電力が供給される場合の電源入力配線として機能する。具体的には、正極導体41(P)は、バッテリの正極端子に電気的に接続され、図示を省略した負極導体は、バッテリの負極端子に電気的に接続される。なお、バッテリを充電する場合には、正極導体41(P)及び図示を省略した負極導体は、出力配線として機能する。
接続導体42(U)、42(V)、42(W)は、各々、典型的にはアルミ合金製であり、上下方向に延在する起立ブロック部42Aと、起立ブロック部42Aからy軸の負方向に延在する延在ブロック部42Bと、を有し、y−z平面に平行な縦断面でT字形状の導電性ブロック構造体により構成される。起立ブロック部42Aには、雌ねじを有する上下一対の締結孔43A、43Bが設けられ、延在ブロック部42Bのy軸の負方向側の端部には、雌ねじを有する締結孔44が設けられる。接続導体42(U)、42(V)、42(W)は、各々、締結部材45A、45B及び一対の締結孔43A、43Bを用いて、対応する第1の半導体素子12及び第2の半導体素子14の端子12b、14bを機械的に締結しながら、第1の半導体素子12及び第2の半導体素子14に電気的に接続される。
併せて、接続導体42(U)、42(V)、42(W)は、各々、図示を省略した締結部材及び締結孔44を用いて、対応する電動モータのU相、V相、及びW相の駆動電流入力端子を機械的に締結しながら、電動モータに電気的に接続される。これにより、接続導体42(U)、42(V)、42(W)は、電動モータに電気的に接続されて電動モータに電力を供給する場合の三相交流電流の出力配線として機能する。
更に、電力変換装置1は、接続導体42(U)を流れるU相交流電流を検出する電流検出ユニット51(U)、接続導体42(V)を流れるV相交流電流を検出する電流検出ユニット51(V)、及び接続導体42(W)を流れるW相交流電流を検出する電流検出ユニット51(W)を備えている。
具体的には、電流検出ユニット51(U)、51(V)、51(W)は、同様な構成を有するものであるが、いずれも、非接触型で磁電変換型の電流センサ素子である典型的には磁気抵抗素子54A、54Bと、磁気抵抗素子54A、54Bが電気的に接続されて増幅回路等を有するIC(Integrated Circuit)55と、磁気抵抗素子54A、54B及びIC55を封止する樹脂製のパッケージである封止体51aと、封止体51aの端部から延出した端子51bと、を備える。かかる封止体51aは、x軸の方向に延在する基部53と、対応する接続導体42(U)、42(V)、42(W)を挟み込むように基部53からy軸の負方向に延在して互いに対向する一対の延在部52A、52Bと、を有し、平面視でコの字形状の形状を備える。ここで、非接触型で磁電変換型の電流センサ素子としては、原理的には、磁気抵抗素子のみならずホール素子も使用可能である。磁気抵抗素子を用いた場合には、接続導体を挟むようにして2個の磁気抵抗素子を配置することが、その検出精度を向上する等の観点からは好ましく、以下の説明では、接続導体42(U)、42(V)、42(W)に対して2個の磁気抵抗素子54A、54Bを各々配置した構造例で説明する。また、ホール素子を用いた場合には、一般的には接続導体42(U)、42(V)、42(W)に対して1個のホール素子を配置すれば足りる。また、もちろん、磁気抵抗素子とホール素子とを組み合わせて使用してもよい。なお、図2において、電流検出ユニット51(W)のみが図示されている。
より詳しくは、電流検出ユニット51(W)につき代表的に説明すると、かかる電流検出ユニット51(W)において、x軸の負方向側に配置される延在部52Aには、磁気抵抗素子54Aが封止体51a中に埋設され、x軸の正方向側に配置される延在部52Bには、磁気抵抗素子54Bが封止体51a中に埋設され、かつ、基部53には、IC55が埋設されている。構成の簡便上からは、磁気抵抗素子54A、54B及びIC55は、封止体51a中に埋設され平面視でコの字形状の形状を備えるPCB等の共通の1個の配線基板S上に実装されることが好ましい。
ここで、磁気抵抗素子54A、54Bにおいては、上下方向が磁束入射方向に設定されているものであるため、対応する接続導体42(W)の延在ブロック部42Bに交流電流が流れることに起因して発生する磁界の磁束が、磁気抵抗素子54A、54Bのx−y平面に平行な感受面に各々確実に垂直に入射することが好ましい。
かかる観点からは、磁気抵抗素子54A、54Bの上下方向の厚さは、対応する接続導体42(W)の延在ブロック部42Bの上下方向の厚さよりも各々小さく設定されると共に、磁気抵抗素子54Aは、対応する接続導体42(W)の延在ブロック部42Bにおけるy−z平面に平行でx軸の負方向側に位置する縦壁面部42Cに対して、磁気抵抗素子54Aの上下端部が縦壁面部42Cから上下方向ではみ出さない範囲内で、つまり、縦壁面部42Cの高さ範囲内で、x軸の負方向側に隣接対向して設けられ、かつ、磁気抵抗素子54Bは、対応する接続導体42(W)の延在ブロック部42Bにおけるy−z平面に平行でx軸の正方向側に位置する縦壁面部42Dに対して、磁気抵抗素子54Bの上下端部が縦壁面部42Dから上下方向ではみ出さない範囲内で、つまり、縦壁面部42Dの高さ範囲内で、x軸の正方向側に隣接対向して設けられることが好ましい。このように磁気抵抗素子54A、54Bの上下方向の厚さを、対応する接続導体42(W)の延在ブロック部42Bの上下方向の厚さよりも各々小さく設定するには、接続導体42(W)を、単なる線状や板状の構成にするのではなく、x−z断面やy−z断面で典型的には矩形状のブロック状の構成にすることが、その上下方向の厚さを確保できるため好ましい。また、このように接続導体42(W)をブロック状とすることで、それ自体の強度、剛性及びその組付け位置精度を十分に確保でき、磁気抵抗素子54A、54Bが、封止体51aでモジュール化されていることとも相俟って、接続導体42(W)及び磁気抵抗素子54A、54Bの組付け位置精度も十分に確保できる。更に、磁気抵抗素子54A、54Bに対し
て均等に磁束を入射させる観点からは、磁気抵抗素子54A、54Bは、対応する接続導体42(W)の延在ブロック部42Bに対して、x軸方向で対称に縦壁面部42C、42Dの上下方向の中央部に対応して配設されることが好ましい。
また、電流検出ユニット51(W)の封止体51aにおいては、基部53の裏面の少なくとも一部は、水平な面に設定され、かかる面は、封止体51a、つまり電流検出ユニット51(W)を回路基板31の上面に載置するための載置面53Aとして機能する。よって、電流検出ユニット51(W)は、載置面53Aが回路基板31の上面上に載置され、かつ、基部53内に埋設されたIC55から伸びる端子51bが半田材57で回路基板31に固定され電気的に接続されることによって、回路基板31に実装される。
[電力変換装置の動作]
次に、以上の構成を有する電力変換装置1の動作を、バッテリからの直流電流をU相、V相、及びW相の三相から成る三相交流電流に変換して電動モータに供給する場合を例に挙げて、詳細に説明する。
回路基板31のスイッチング動作を制御する制御ICが動作した状態で、バッテリからの直流電流が3個の第1の半導体素子12及び3個の第2の半導体素子14に供給されると、かかる制御ICが3個の第1の半導体素子12及び3個の第2の半導体素子14のスイッチング動作を制御することにより、供給された直流電流はU相、V相、及びW相の三相から成る三相交流電流に変換される。
そして、このように得られた三相交流電流は、接続導体42(U)、42(V)、42(W)を介して、電動モータに供給される。
この際、接続導体42(U)、42(V)、42(W)の延在ブロック部42Bを対応して流れるU相交流電流、V相交流電流、及びW相交流電流に起因して、延在ブロック部42Bの周囲に磁界が発生し、その磁束は、対応する電流検出ユニット51(U)、51(V)、51(W)の磁気抵抗素子54A及び磁気抵抗素子54Bを垂直に貫くように入射する。
すると、磁気抵抗素子54A及び磁気抵抗素子54Bは、入射された磁束の磁束密度に対応した大きさの電流を電流信号としてIC55に出力する。IC55は、磁気抵抗素子54A及び磁気抵抗素子54Bからの電流信号に対し増幅等の所定の処理を施し、所定の処理が施された電流信号を回路基板31に実装された制御ICに出力する。そして、かかる制御ICは、IC55からの電流信号を用いて三相交流電流出力の安定化制御等を行うことになる。
[電力変換装置の組み立て]
次に、以上の構成を有する電力変換装置1の組み立て方法につき、詳細に説明する。
電力変換装置1を組み立てる際には、まず、電流検出ユニット51(U)、51(V)、51(W)の各々の封止体51aにおける載置面53Aを回路基板31の上面上に位置決めしながら載置し、かつ、基部53内に埋設されたIC55から伸びる端子51bを半田材57で回路基板31に電気的に接続して固定することにより、電流検出ユニット51(U)、51(V)、51(W)を回路基板31に実装して、かかる電流検出ユニット51(U)、51(V)、51(W)を実装した回路基板31を用意する。
次に、第1の冷却部材11の表面11A上に位置決めして固定した3個の第1の半導体素子12をケース22内に収納すると共に、第1の冷却部材11の表面11Bをケース2
2の外に露出させながら第1の冷却部材11の表面11Aをケース22の下端に当接させることにより、ケース22に第1の半導体素子12を固定した第1の冷却部材11を装着して固定する。
次に、ケース22の側壁21に各々形成された貫通孔22Aに正極導体41(P)、図示を省略した負極導体、及び接続導体42(U)、42(V)、42(W)を挿通した後、ケース22の側壁に設けられ図示を省略した固定部に各導体を固定する。
次に、ケース22、第1の半導体素子12、及び接続導体42(U)、42(V)、42(W)に対する位置決めをしながら図示を省略した締結部材を固定穴31Aに挿通することにより、ケース22内に、電流検出ユニット51(U)、51(V)、51(W)等を実装した回路基板31を載置して固定する。この際、回路基板31に形成された図示を省略した位置決め孔に第1の半導体素子12側に設けられた図示を省略した位置決めピンを挿通することによって、回路基板31に対して第1の半導体素子12を位置決めされ電気的に接続される。併せて、回路基板31に実装された電流検出ユニット51(U)、51(V)、51(W)の延在部52A、52Bが対応する接続導体42(U)、42(V)、42(W)を挟み込んだ態様で、電流検出ユニット51(U)、51(V)、51(W)を実装した回路基板31が、ケース22に固定されている。
次に、第2の冷却部材13の表面13A上に位置決めして固定した3個の第2の半導体素子14をケース22内に収納すると共に、第2の冷却部材13の表面13Bをケース22の外に露出させながら第2の冷却部材13の表面13Aをケース22の上端に当接させることにより、ケース22に第2の半導体素子14を固定した第2の冷却部材13を装着して固定する。この際、回路基板31に形成された図示を省略した位置決め孔に第2の半導体素子14側に設けられた図示を省略した位置決めピンを挿通することによって、回路基板31に対して第2の半導体素子14を位置決めされ電気的に接続される。
次に、図示を省略する締結工具を第1の冷却部材11の貫通孔11Dからケース22内に順次侵入させながら、締結部材45Bを締結孔43Bに締め込むことにより、第1の半導体素子12を対応する接続導体42(U)、42(V)、42(W)に締結して電気的に接続する。次に、図示を省略する締結工具を第2の冷却部材13の貫通孔13Dからケース22内に順次侵入させながら、締結部材45Aを締結孔43Aに締め込むことにより、第2の半導体素子14を対応する接続導体42(U)、42(V)、42(W)に締結して電気的に接続する。
そして最後に、必要に応じて、第1の冷却部材11の貫通孔11D、及び第2の冷却部材13の貫通孔13Dを図示を省略するグロメット等で塞ぐことにより、電力変換装置1の組み立ては完了する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態における電力変換装置1では、電流検出ユニット51(U)、51(V)、51(W)が、ブロック状の接続導体42(U)、42(V)、42(W)を挟み込むようにコの字形状に形成され、かつ、回路基板31に実装されているので、回路基板31をケース22に組み付けるだけで、電流検出ユニット51(U)、51(V)、51(W)と接続導体42(U)、42(V)、42(W)とを組み付けることができ、接続導体42(U)、42(V)、42(W)の形状を複雑化させることなく、電流検出ユニット51(U)、51(V)、51(W)と接続導体42(U)、42(V)、42(W)との組み付け性を向上させることができる。
また、本実施形態における電力変換装置1では、電流検出ユニット51(U)、51(V)、51(W)が、回路基板31に載置するための載置面53Aを備えているので、電
流検出ユニット51(U)、51(V)、51(W)を回路基板31により正確かつ簡便に実装することができる。
また、本実施形態における電力変換装置1においては、磁気抵抗素子やホール素子といった2個の電流センサ素子54A、54Bが、接続導体42(U)、42(V)、42(W)の対応する縦壁面部42C、42Dに対して、かかる縦壁面部42C、42Dの高さ範囲内で隣接して配設されることにより、接続導体42(U)、42(V)、42(W)を流れる電流をより正確に検出することができる。
なお、本発明においては、部材の形状、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
以上のように、本発明においては、検出対象の電流が流れる接続導体の形状を複雑化させることなく、電流検出ユニットと接続導体との組み付け性を向上することができる電力変換装置を提供することができるものであるため、その汎用普遍的な性格から広範に電力変換装置等の半導体制御装置の分野に適用され得るものと期待される。
1…電力変換装置
11…第1の冷却部材
11A、11B…表面
11C…放熱フィン
11D…貫通孔
12…第1の半導体素子
12a…封止体
12b…端子
13…第2の冷却部材
13A、13B…表面
13C…放熱フィン
13D…貫通孔
14…第2の半導体素子
14a…封止体
14b…端子
21…側壁
22…ケース
22A…貫通孔
31…回路基板
31A…固定穴
41(P)…正極導体
42(U)、42(V)、42(W)…接続導体
42A…起立ブロック部
42B…延在ブロック部
42C、42D…縦壁面部
43A、43B、44…締結孔
45A、45B…締結部材
51(U)、51(V)、51(W)…電流検出ユニット
51a…封止体
51b…端子
52A、52B…延在部
53…基部
53A…載置面
54A、54B…磁気抵抗素子(電流センサ素子)
55…IC
57…半田材

Claims (4)

  1. スイッチング動作する半導体素子と、前記半導体素子からの電流を磁電変換型の少なくとも一つの電流センサ素子によって検出する電流検出ユニットと、を備えた電力変換装置であって、
    前記半導体素子に電気的に接続するブロック構造体である接続導体を備え、
    前記電流検出ユニットは、基部と、前記接続導体を挟み込むように前記基部から延在する一対の延在部と、を有してコの字形状に形成されると共に、回路基板に実装され、
    前記少なくとも一つの電流センサ素子は、前記一対の延在部の少なくとも一方に配置されることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記電流検出ユニットは、前記回路基板に載置するための載置面を備えることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記少なくとも一つの電流センサ素子は、磁気抵抗素子又はホール素子を含み、前記接続導体の対応する壁面部に対して、前記壁面部の高さ範囲内で隣接して配設されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 前記少なくとも一つの電流センサ素子は、2個の磁気抵抗素子を含み、前記2個の磁気抵抗素子の一方は、前記一対の延在部の一方に配置されると共に、前記2個の磁気抵抗素子の他方は、前記一対の延在部の他方に配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電力変換装置。
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