JP5917222B2 - 撮像装置、その制御方法及びプログラム - Google Patents
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Description
ここで、図9を用いて、このときの撮像装置の動作を説明する。最初、静止画記録の準備状態でスルー画像を通常表示する際には、露光フレームレートと表示フレームレートは等しく、被写体の動きと画像表示部に表示される画像とはほぼ等しいタイミングで変化する。その状態で、スロー表示を開始するためのトリガ信号を受け付けると、撮像装置は記録のための露光フレームレートで画像の露光を開始し、露光された画像データをバッファメモリに蓄え始める。その一方で、画像表示部には、指定された表示フレームレートでバッファメモリに蓄えられた画像を順次表示する。このときの表示フレームレートは露光フレームレートよりも遅いため、画像表示部のスルー画像は実際の動きよりもスローモーションで表示される。その後、撮影者はそのスローモーション画像で被写体の動きを見ながら静止画記録トリガとしてレリーズボタンを操作することで、意図するシャッターチャンスの画像を記録することが可能となる。画像記録後は、再び露光フレームレートと表示フレームレートが等しいスルー画像の通常表示状態に戻る。
(第1の実施形態)
図1及び図2に、本実施形態に係る撮像装置1の特徴的な機能構成の一例を示す。10は被写体を撮影するための光学ブロックである。11はレンズ制御部であり、光学ブロック10を駆動制御する。12は光学像を電気信号に変換する撮像素子であり、被写体を順次露光し、画像データを出力する。13は撮像制御部であり、撮像素子12のタイミング等を制御する。
図3は、スロー表示時でのバッファメモリ17の使用状況を模式的に示す図である。各々の四角い枠はバッファメモリ17の容量を示しており、領域31は空き領域を、領域32は露光済み画像データのうち未表示のもの(以下、未表示画像データという)を、領域33は露光済み画像データのうちスロー表示済みのもの(以下、表示済み画像データという)を示す。矢印34は露光フレームレートを、矢印35は表示フレームレートを示し、矢印の長さが長いほど早いフレームレートであることを表わす。
状態36は、露光開始の状態を示す。露光開始によってバッファメモリ17には画像データが蓄積され、その直後から画像の表示が始まる。スロー表示時には露光フレームレートの方が表示フレームレートよりも早いため、状態37、38のように、バッファメモリ17には表示済み画像データよりも未表示画像データが先行して蓄積されていく。
このとき、本実施形態においては、それまでに露光された画像データは保存されたまま残っているので、これらの画像データを再利用することが可能である。図3においては再度ループ再生を行うことを想定しており、状態44で示すように、最初に露光された画像データに戻って表示が継続される。
システムコントローラ8は、静止画撮影モードであるか否かを判定し(ステップS101)、静止画撮影モードでないと判定した場合、その他の撮影モードに遷移する(ステップS102)。静止画撮影モードであると判定した場合、まずは必要に応じてスロー表示の露光フレームレートを設定する(ステップS103)。例えば、動きの遅い被写体の場合はそれほどゆっくりしたフレームレートは必要としないが、動きの速い被写体の場合には遅いフレームレートでスロー表示を行うよう設定する。
はじめ、スロー表示を開始する前には、通常の露光フレームレートで画像の露光を行い(ステップS104)、その画像を通常の表示フレームレートで画像表示部7に表示する(ステップS105)。このときは通常スルー表示のため、露光フレームレートと表示フレームレートは等しいものとなる。さらに、バッファメモリ17の状態を示すメモリ状態フラグの初期化を行う(ステップS106)。
スロー表示のトリガ信号が発生すると、システムコントローラ8は、スロー表示の前準備として露光フレームレートを高速フレームレートに設定する(ステップS108)。続いて、メモリ状態フラグを判定する(ステップS109)。メモリ状態フラグは、後述するステップS120でバッファメモリ17の容量が画像データで満たされてしまい、これ以上画像データの保存ができなくなったと判定されると1にセットされるものである。
ステップS109においてメモリ状態フラグが1である場合、即ちバッファメモリ17に画像データを保存できない場合、画像の露光は行わずにステップS114に移る。また、ステップS110において露光タイミングでなければ、画像の露光は行わずにステップS114に移る。
なお、ステップS114において表示タイミングでなければ、ステップS119に移る。
次に、図5及び図6を用いて、第2の実施形態について説明する。なお、撮像装置の構成は第1の実施形態と同様であり、ここではその詳細な説明を省略する。
第2の実施形態では、スロー表示に使用した画像データはバッファメモリ17から削除していくことを想定している。
図5は、第1の実施形態の図3と同様、スロー表示時でのバッファメモリ17の使用状況を模式的に示す図である。各々の四角い枠はバッファメモリ17の容量を示しており、領域51は空き領域を、領域52は露光済み画像データのうち未表示のもの(以下、未表示画像データという)を、領域53は露光済み画像データのうちスロー表示済みのもの(以下、表示済み画像データという)を示す。矢印54は露光フレームレートを、矢印55は表示フレームレートを示し、矢印の長さが長いほど早いフレームレートであることを表わす。
状態56は、露光開始の状態を示す。露光開始によってバッファメモリ17には画像データが蓄積され、その直後から画像の表示が始まる。スロー表示時には露光フレームレートの方が表示フレームレートよりも早いため、状態57、58のように、バッファメモリ17には未表示画像データが蓄積されていく。ここで、図3の状態37、38と異なる点は、一度表示された画像データはバッファメモリ17から削除され、表示済み画像データはバッファメモリ17に蓄積されていないという点である。したがって、状態59になったときにも、まだバッファメモリ17には空き領域が存在し、状態60のように、引き続き露光を行うことができる。そして、状態61のように、画像データの量が上限に達してバッファメモリ17に空き容量がなくなったときに、撮像素子12での露光を停止させる。そして、状態62〜67のように、露光が停止した状態であっても、引き続き未表示画像の表示は継続される。そして、状態68で、バッファメモリ17内の全ての画像が表示されることとなる。
次に、図7及び図8を用いて、第3の実施形態について説明する。なお、撮像装置の構成は第1の実施形態と同様であり、ここではその詳細な説明を省略する。
第3の実施形態では、第2の実施形態と同様、スロー表示に使用した画像データはバッファメモリ17から削除していくが、スロー表示終了後の挙動を考慮したものとなっている。
図7は、第1の実施形態の図3と同様、スロー表示時でのバッファメモリ17の使用状況を模式的に示す図である。各々の四角い枠はバッファメモリ17の容量を示しており、領域71は空き領域を、領域72は露光済み画像データのうち表示済みのもの(以下、表示済み画像データという)、領域73、74は露光済み画像データのうち未表示のもの(以下、未表示画像データという)を示す。矢印75は露光フレームレートを、矢印76は表示フレームレートを示し、矢印の長さが長いほど早いフレームレートであることを表わす。
状態77〜81は、第2の実施形態の図5の状態56〜60と同様である。そして、状態82のように、画像データの量が上限に達してバッファメモリ17の空き容量がなくなったとき、フレームレートの変更を行い、露光フレームレートを表示フレームレートに一致させる。これにより、表示フレームレートごとに消去されて空きとなる領域を利用して露光済み画像データを保存し続けることが可能となる。そして、そのまま状態83〜87のように、引き続きスロー表示が行われる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (3)
- 被写体を順次露光し、画像データを出力する撮像手段と、
前記撮像手段によって出力される画像データを保存する記憶手段とを備え、
前記記憶手段に保存された画像データを表示装置に表示する撮像装置であって、
前記撮像手段及び前記記憶手段によって画像データを出力及び保存するとともに、露光フレームレートよりも遅い表示フレームレートで画像を表示するスロー表示時に、表示済みの画像データを前記記憶手段から削除するとともに、その削除した領域を利用して前記撮像手段によって出力される画像データを保存し続け、前記記憶手段の画像データの量が上限に達した際には、露光フレームレートを表示フレームレートと一致させる、もしくは露光フレームレートを表示フレームレートより遅くする制御手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。 - 被写体を順次露光し、画像データを出力する撮像手段と、
前記撮像手段によって出力される画像データを保存する記憶手段とを備え、
前記記憶手段に保存された画像データを表示装置に表示する撮像装置の制御方法であって、
前記撮像手段及び前記記憶手段によって画像データを出力及び保存するとともに、露光フレームレートよりも遅い表示フレームレートで画像を表示するスロー表示時に、表示済みの画像データを前記記憶手段から削除するとともに、その削除した領域を利用して前記撮像手段によって出力される画像データを保存し続け、前記記憶手段の画像データの量が上限に達した際には、露光フレームレートを表示フレームレートと一致させる、もしくは露光フレームレートを表示フレームレートより遅くする手順を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。 - 被写体を順次露光し、画像データを出力する撮像手段と、
前記撮像手段によって出力される画像データを保存する記憶手段とを備え、
前記記憶手段に保存された画像データを表示装置に表示する撮像装置を制御するためのプログラムであって、
前記撮像手段及び前記記憶手段によって画像データを出力及び保存するとともに、露光フレームレートよりも遅い表示フレームレートで画像を表示するスロー表示時に、表示済みの画像データを前記記憶手段から削除するとともに、その削除した領域を利用して前記撮像手段によって出力される画像データを保存し続け、前記記憶手段の画像データの量が上限に達した際には、露光フレームレートを表示フレームレートと一致させる、もしくは露光フレームレートを表示フレームレートより遅くする処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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