JP5912554B2 - ヒートパイプ及び液体加熱装置 - Google Patents

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本発明は、水、油等の液体を加熱するためのヒートパイプ及び液体容器に蓄えた水、油等の液体を加熱するフライヤー等の液体加熱装置に関する。
従来、水、油等の液体を加熱するためのヒートパイプは、液体容器内に設けられ、内部に加熱流体を流通させて液体容器内の液体を加熱する。ヒートパイプは、パイプ本体と、パイプ本体の内面に設けられ、パイプ本体内を流れる加熱流体の熱をパイプ本体に伝達する複数のフィンとからなる。また、液体容器に蓄えた水、油等の液体を加熱する液体加熱装置は、液体容器内にヒートパイプが設けられ、容器本体の一側にヒートパイプと連通する燃焼室が設けられている。燃焼室内のバーナーの加熱によって形成された燃焼ガスは、ヒートパイプを通過して、外部に放出される。ヒートパイプは、内部を流れる燃焼ガスによってパイプ本体が加熱され、さらに複数のフィンも加熱されることから、複数のフィンの熱がパイプ本体に伝達されてさらに加熱され、液体容器内の液体を加熱する(例えば、特許文献1)。
特許第4236140号公報
従来のヒートパイプは、パイプ本体の断面全体に燃焼ガスが流れ、燃焼ガスが接触するパイプ本体の内面とフィンの熱伝達により加熱される。しかし、断面略中心を流れる燃焼ガスは、どこにも接触しないので、この熱が利用されることなく外に排出される。従って、従来のヒートパイプは、熱効率が悪く、不経済であるという問題点があった。また、常温の液体の中にあるヒートパイプに高温の燃焼ガスが流れるので、膨張と収縮を繰り返した時の熱応力が五角形角部に集中して、亀裂が入りやすいという問題点があった。また、従来のヒートパイプは、管体にフィンを一つずつ固着していくため作業性が悪く、全体としてコスト高を招く問題がある。
さらに、近年では、ヒートパイプを取り付けた厨房機器(フライヤー、麺茹で装置)等から発生する熱により、厨房内の温度が上昇し、使用者の作業効率の悪化につながるケースが問題視されており、このため、食品産業では熱効率の良いヒートパイプの開発が求められていた。
本願発明は、上記問題点に鑑み案出したものであって、熱効率が良く、経済的であり、構造が堅牢なヒートパイプと、そのヒートパイプを備えた液体加熱装置を提供することを目的とする。
本願請求項1記載のヒートパイプは、上記目的を達成するため、液体容器内に設けられ、内部に加熱流体を流通させて液体容器内の液体を加熱するヒートパイプであって、パイプ本体と、パイプ本体内に設けられた案内軸筒と、パイプ本体の内面と案内軸筒の外面の間に設けられ、案内軸筒をパイプ本体内で固定すると共に加熱流体の熱をパイプ本体に伝達する複数のフィンとからなり、前記パイプ本体と前記案内軸筒は、円筒状に形成されており、案内軸筒は、加熱流体の流入側開口部に蓋が設けられ、前記蓋には、複数の開口が形成されていることを特徴とする。
本願請求項記載のヒートパイプは、上記目的を達成するため、前記蓋は、加熱流体の流入側に頂部が突出する略円錐形状に形成され、加熱流体をパイプ本体の内面側に送るように構成されていることを特徴とする。
本願請求項記載のヒートパイプは、上記目的を達成するため、前記フィンは、当接板
と、当接板の両側に設けられた側面板とで形成され、当接板がパイプ本体の内面に固定さ
れ、側面板の下端が案内軸筒の外面に固定されていることを特徴とする。
本願請求項記載のヒートパイプは、上記目的を達成するため、前記フィンは、平板状の金属板の折曲によって連続して形成され、側面板の下端同士が連接されていることを特徴とする。
本願請求項記載の液体加熱装置は、上記目的を達成するため、前記ヒートパイプを備えた液体加熱装置であって、液体容器内に前記ヒートパイプが設けられ、ヒートパイプの両端が液体容器の外部に突出し、ヒートパイプの流入側端部が加熱流体を発生させる加熱手段に接続され、ヒートパイプの排出側端部が外部に開放されていることを特徴する。
本願請求項記載の液体加熱装置は、上記目的を達成するため、前記加熱手段はバーナーが設けられた燃焼手段であり、加熱流体は燃焼手段によって発生した燃焼ガスであることを特徴とする。
本願発明に係るヒートパイプは、液体容器内に設けられ、内部に加熱流体を流通させて液体容器内の液体を加熱するヒートパイプであって、パイプ本体と、パイプ本体内に設けられた案内軸筒と、パイプ本体の内面と案内軸筒の外面の間に設けられ、案内軸筒をパイプ本体内で固定すると共に加熱流体の熱をパイプ本体に伝達する複数のフィンとからなる。
本願発明に係るヒートパイプは、パイプ本体内に加熱流体を流通させると、パイプ本体内の中心に案内軸筒が設けられているので、加熱流体がパイプ本体と案内軸筒の間及び案内軸筒内を流れる。本願発明に係るヒートパイプは、加熱流体によって、パイプ本体内面と、パイプ本体と案内軸筒の間に設けられているフィンと、案内軸筒内面及び外面が加熱される。案内軸筒の熱がフィンに伝達され、フィンの熱がパイプ本体内面に伝達されて、パイプ本体全体が加熱し、液体容器内の液体の温度を上昇させる。このように、本願発明に係るヒートパイプは、加熱流体の熱を効率よく利用することができ、経済的であるという効果がある。また、本願発明に係るヒートパイプは、案内軸筒と複数のフィンとでパイプ本体を内面から固定しているので、構造が堅牢であり、熱応力がパイプ本体に作用するが、壊れ難いという効果がある。さらに、本願発明に係るヒートパイプは、案内軸筒が筒状に形成されているので、軽量であり、持ち運び、取付作業が容易であるという効果がある。
本願発明に係るヒートパイプは、前記パイプ本体と前記案内軸筒は、円筒状に形成されており、案内軸筒は、加熱流体の流入側開口部に蓋が設けられている。本願発明に係るヒートパイプは、パイプ本体内に加熱流体を流通させると、パイプ本体内の中心に案内軸筒が設けられ、案内軸筒の開口部に蓋が設けられているので、加熱流体が案内軸筒内を流れることなく、パイプ本体と案内軸筒の間を流れる。本願発明に係るヒートパイプは、加熱流体によって、パイプ本体内面と、パイプ本体と案内軸筒の間に設けられているフィンと、案内軸筒外面が加熱され、案内軸筒の熱がフィンに伝達され、フィンの熱がパイプ本体内面に伝達されて、パイプ本体全体が加熱し、液体容器内の液体の温度を上昇させる。このように、本願発明に係るヒートパイプは、加熱流体をパイプ本体の内面側に集め、加熱流体の熱を効率よく利用することができ、経済的であるという効果がある。
本願発明に係るヒートパイプは、前記蓋が、加熱流体の流入側に頂部が突出する略円錐形状に形成され、加熱流体をパイプ本体の内面側に送るように構成されている。本願発明に係るヒートパイプは、流入する加熱流体の受ける抵抗が少なくなって、加熱流体がスムーズに流れるととともに、加熱流体をパイプ本体の内面側に効率よく送り、熱効率をより一層高めることができるという効果がある。
本願発明に係るヒートパイプは、前記蓋に複数の開口が形成されている。本願発明に係るヒートパイプは、蓋に形成された複数の開口によって、空気の供給率が向上し、不完全燃焼による有害な一酸化炭素の発生を抑えることができるという効果がある。
本願発明に係るヒートパイプは、前記フィンが、当接板と、当接板の両側に設けられた側面板とで形成され、当接板がパイプ本体の内面に固定され、側面板の下端が案内軸筒の外面に固定されている。即ち、本願発明に係るヒートパイプは、前記フィンが、当接板と側面板とで略コ字状に形成されているので、上記効果に加え、強度が一層向上しているという効果がある。
本願発明に係るヒートパイプは、前記フィンが、平板状の金属板の折曲によって連続的して形成され、側面板の下端同士が連接されているので、製造が容易で、案内軸筒への取り付け、パイプ本体内への固定が容易であるという効果がある。
本願発明に係る液体加熱装置は、液体容器内に上記効果を備えたヒートパイプが設けられ、ヒートパイプの両端が液体容器の外部に突出し、ヒートパイプの流入側端部が加熱流体を発生させる加熱手段に接続され、ヒートパイプの排出側端部が外部に開放されているので、効率よく、経済的に液体容器内の液体を加熱することができるという効果がある。
本願発明に係る液体加熱装置は、加熱手段はバーナーが設けられた燃焼手段であり、加熱流体は燃焼手段によって発生した燃焼ガスであるので、案内軸筒によってパイプ本体内面側に効率よく分散することができ、パイプ本体内を流れる燃焼ガスの熱を効率よく利用することができるという効果がある。
本願発明に係るヒートパイプの説明図であって、(a)が全体側面図、(b)が正面図である。 図1のヒートパイプの断面説明図であって、(a)が全体側面断面図、(b)がX−X断面図である。 図1のヒートパイプの流入側端部側から視た拡大正面図である。 図1のヒートパイプのフィンを説明する説明図であって、(a)が正面図、(b)が部分拡大図である。 図1のヒートパイプの加熱流体の流れを説明する正面図である。 本願発明に係る液体加熱装置の側面方向からの要部の概略断面図である。 図6の液体加熱装置の正面方向からの断面説明図であって、Y−Y断面図である。 図6の液体加熱装置の平面図である。 本願発明に係るヒートパイプの他の説明図であって、(a)が全体側面図、(b)が正面図である。 図9の正面拡大図である。 図9のヒートパイプの蓋の説明図であって、(a)が正面図、(b)が側面図である。 フィンの他の説明図である。
図6に示すように、ヒートパイプ1は、液体容器23内に設けられ、内部に加熱流体Sを流通させて液体容器23内の液体を加熱するものである。図1,2に示すように、ヒートパイプ1は、パイプ本体2と、パイプ本体2内に設けられた案内軸筒3と、パイプ本体2の内面2aと案内軸筒3の外面3aの間に設けられ、案内軸筒3をパイプ本体2内で固定すると共に加熱流体Sの熱をパイプ本体2に伝達する複数のフィン10とからなる。
ヒートパイプ1は、パイプ本体2内に加熱流体Sを流通させると、パイプ本体2内の中心に案内軸筒3が設けられているので、加熱流体Sがパイプ本体2と案内軸筒3の間及び案内軸筒3内を流れる。ヒートパイプ1は、加熱流体Sによって、パイプ本体2内面2aと、パイプ本体2と案内軸筒3の間に設けられているフィン10と、案内軸筒3内面3d及び外面3aが加熱される。案内軸筒3の熱がフィン10に伝達され、フィン10の熱がパイプ本体2内面2aに伝達されて、パイプ本体2全体が加熱し、液体容器23内の液体の温度を上昇させる。このように、ヒートパイプ1は、加熱流体Sの熱を効率よく利用することができ、経済的である。また、ヒートパイプ1は、案内軸筒3と複数のフィン10とでパイプ本体2を内面2aから固定しているので、構造が堅牢であり、熱応力がパイプ本体2に作用するが壊れ難い。さらに、ヒートパイプ1は、案内軸筒3が筒状に形成されているので、軽量であり、持ち運び、取付作業が容易である。
ヒートパイプ1は、前記パイプ本体2と前記案内軸筒3が円筒状に形成され、案内軸筒3の加熱流体Sの流入側開口部3bに蓋4が設けられている。ヒートパイプ1は、パイプ本体2内に加熱流体Sを流通させると、パイプ本体2内の中心に案内軸筒3が設けられ、案内軸筒3の開口部3bに蓋4が設けられているので、図5に示すように、加熱流体Sが案内軸筒3内を流れることなく、パイプ本体2と案内軸筒3の間を流れる。ヒートパイプ1は、加熱流体Sによって、パイプ本体2内面2aと、パイプ本体2と案内軸筒3の間に設けられているフィン10と、案内軸筒3外面3aが加熱され、案内軸筒3の熱がフィン10に伝達され、フィン10の熱がパイプ本体2内面2aに伝達されて、パイプ本体2全体が加熱し、液体容器23内の液体の温度を上昇させる。このように、ヒートパイプ1は、加熱流体Sをパイプ本体2の内面2a側に集め、加熱流体Sの熱を効率よく利用することができ、経済的である。
ヒートパイプ1は、図9,11に示すように、蓋44が、加熱流体Sの流入側に頂部45が突出する略円錐形状に形成され、加熱流体Sをパイプ本体2の内面2a側に送るように構成されている。ヒートパイプ1は、流入する加熱流体Sの受ける抵抗が少なくなって、加熱流体Sがスムーズに流れるととともに、加熱流体Sをパイプ本体2の内面2a側に効率よく送り、熱効率をより一層高めることができる。ヒートパイプ1は、前記蓋44に複数の開口46が形成されている。ヒートパイプ1は、蓋44に形成された複数の開口46によって、空気の供給率が向上し、不完全燃焼による有害な一酸化炭素の発生を抑えることができる。
ヒートパイプ1は、図4に示すように、前記フィン10が、当接板11と、当接板11の両側に設けられた側面板12とで形成されている。当接板11はパイプ本体2の内面2aに固定されている。側面板12の下端12aは案内軸筒3の外面3aに固定されている。即ち、ヒートパイプ1は、前記フィン10が、当接板11と側面板12とで略コ字状に形成されているので、強度が一層向上している。
ヒートパイプ1は、前記フィン10が、平板状の金属板の折曲によって連続的して形成され、側面板12の下端12a同士が連接されているので、製造が容易で、案内軸筒3へのフィン10の取り付け、パイプ本体2内へのフィン10の固定が容易である。
液体加熱装置21は、液体容器23内に上記ヒートパイプ1が設けられている。図6に示すように、ヒートパイプ1は、両端2b、2cが液体容器23の外部に突出している。ヒートパイプ1の流入側端部2bは加熱流体Sを発生させる加熱手段30に接続され、ヒートパイプ1の排出側端部2cは外部に開放されている。液体加熱装置21は、ヒートパイプ1により、効率よく、経済的に液体容器23内の液体を加熱することができる。
液体加熱装置21の加熱手段30は、バーナー31が設けられた燃焼手段であると、加熱流体Sは、燃焼手段30によって発生した燃焼ガスであるので、案内軸筒3によってパイプ本体2内面2a側に効率よく分散することができ、パイプ本体2内を流れる燃焼ガスSの熱を効率よく利用することができる。
さらにヒートパイプ1について詳細に説明する。図1、2に示すように、ヒートパイプ1は、円筒状のパイプ本体2と、パイプ本体2内に設けられた円筒状の案内軸筒3と、パイプ本体2の内面2aと案内軸筒3の外面3aの間に設けられ、案内軸筒3をパイプ本体2内で固定すると共に加熱流体Sの熱をパイプ本体2に伝達する複数のフィン10とからなる。
パイプ本体2は、厚さ約1mmのステンレス鋼で、外径が約85mm、長さが約310mmの円筒形状に形成されている。案内軸筒3は、厚さ約0.5mmのステンレス鋼で、外径が約40mm、長さが約250mmの円筒形状に形成されている。パイプ本体2及び案内軸筒3は、平板状のステンレス鋼を円筒状に折り曲げ、両端を溶接により接続して、気密性、水密性が確保されている。また、案内軸筒3の一端開口部(流入側開口部)3bは、厚さ約0.5mmのステンレス鋼の円蓋4で気密及び水密に塞がれている。
図4に示すように、フィン10は、厚さ0.5mmの平板状のステンレス鋼の折曲によって略コ字状に形成され、当接板11と、当接板11の両側に設けられた側面板12とからなる。フィン10は、他のフィン10と、側面板12の下端12a同士が連結されている。従って、平板状のステンレス鋼を折曲することによって、複数のフィン10が形成され、両端を溶接により接続して、環状のフィン10の集合体15を構成する。なお、この溶接は、両端16,17を突き合わせて行う場合と、図4(b)に示すように、重ねて行う場合があり、どちらを選択しても構わない。また、図12に示すように、平板状のステンレス鋼を折曲することによって、複数のフィン10が形成された半体15a,15bを形成し、半体15a,15b同士を対向させて両端16a,17aを溶接により接続し、環状のフィン10の集合体15を構成しても良い。
環状のフィン10の集合体15は、当接板11がパイプ本体2の内面2aに溶接により固定され、側面板12の下端12aが案内軸筒3の外面3aに溶接により固定されている。従って、案内軸筒3は、環状のフィン10の集合体15により、パイプ本体2の内部で固定される。なお、案内軸筒3は、円蓋4によって塞がれた一端開口3b側が他端開口3c側より奥に押し込まれて、パイプ本体2に取り付けられ、この一端開口3b側のパイプ本体2の開口が流入口2bとなり、他端開口3c側のパイプ本体2の開口が排出口2cとなる。
上記フィン10は、1枚の平板状シートの折曲により連続的に接続されているが、個々に製作してから溶接等により連続的に接続しても良い。また、フィン10は、略コ字状に形成されているが、1枚の板(たとえば、側面板12のみ)で形成し、上端をパイプ本体2の内面2aに溶接により固定し、下端を案内軸筒3の外面3aに溶接により固定しても良い。
図6乃至8に示すように、前記ヒートパイプ1は、フライヤー等の液体加熱装置21に取り付けられる。液体加熱装置21は、筐体22内に液体容器23と、燃焼室30と、排気管35が設けられている。液体容器23は、水、油等の液体を貯留する構成である。ヒートパイプ1は、この液体容器23内の下部2カ所に略平行に設けられ、流入口2bが液体容器23の前壁24に形成された前孔25から外部に突出し、排出口2cが液体容器23の後壁26に形成された後孔27から外部に突出する。即ち、ヒートパイプ1は、液体容器23の前孔25と後孔27に水密に取り付けられている。
液体容器23の前壁24側には、バーナー31を内部に備えた燃焼室30が設けられている。ヒートパイプ1の流入口2bは、燃焼室30内に連通しており、バーナー31によって熱せられた燃焼ガス(加熱流体S)が流入口2bからヒートパイプ1内に流入する。液体容器23の後壁26側には、排気管35が設けられている。ヒートパイプ1の排出口2cは、排気管35内に連通しており、ヒートパイプ1内に流入した燃焼ガス(加熱流体S)が排出口2cから排気管35に流れ、外部に放出される。
液体加熱装置21は、上記構成を有し、バーナー31を点火すると、燃焼室30内に高温の燃焼ガスSが発生し、燃焼ガスSが流入口2bからヒートパイプ1内に流入し、ヒートパイプ1を加熱しながら、排出口2cから排気管35に流れ、外部に放出される。ヒートパイプ1の加熱により、液体容器23内の液体の温度が上昇する。
ヒートパイプ1内を流れる燃焼ガスSは、図5の斜線で示すように、案内軸筒3によってパイプ本体2の内面2a側に分散される。燃焼ガスSは、パイプ本体2の内面2a、フィン10、案内軸筒3の外面3aに接触しながら排出口2c側に流れる。フィン10の熱は、フィン10の当接板11とパイプ本体2の内面2aが接続されているので、パイプ本体2の内面2aに効率よく伝達される。案内軸筒3の外面3aの熱は、フィン10の側面板12の下端12aが案内軸筒3の外面3aに接続されているので、フィン10を介してパイプ本体2の内面2aに効率よく伝達される。このように、ヒートパイプ1は、パイプ本体2のみならず、フィン10及び案内軸筒3からの熱が効率よく伝達されるので、無駄に排出される燃焼ガスSが少なく、経済的である。
また、ヒートパイプ1は、中心に配した案内軸筒3の周囲をフィン10によってパイプ本体2の内面2aに接続したので、強度が向上しており、高熱の燃焼ガスによる円周方向の伸び、及び、液体容器23内の液体冷却による円周方向の縮みを繰り返しても、パイプ本体2に亀裂が入る可能性が少なく、従来のヒートパイプに比べ、長期間使用することができる。
また、本実施例では蓋4の形状を円形の平板を用いたが、流入側の蓋の形状は円形平板に限定せず、例えば図11に示すように、円錐形状としてもよい。円錐形状とする場合、蓋44は、円錐の頂点45を燃焼ガスの流入側とすることにより、燃焼ガスSをヒートパイプ1の外周方向へ誘導しやすくなり、より熱が効率良く伝達される。
また、円蓋44に開口46を設けても良い。この場合、熱風は案内軸筒3内部を通過することになるが、例えば、図9に示すように円錐形状の蓋44の外周部側に開口46を設けることで、案内軸筒3の内側に熱風が当たり易い構造となり、蓋44を設けない場合と比べて熱効率を向上させ、蓋44を設けない場合と同様の酸素供給率を維持することができる。
本願発明は、油が収納され、油を高温にしてフライを揚げるフライヤーに利用可能である。
S 加熱流体(燃焼ガス)
1 ヒートパイプ
2 パイプ本体
2a 内面
2b 流入側端部(流入口)
2c 排出側端部(排出口)
3 案内軸筒
3a 外面
3b 一端開口部(流入側開口部)
3c 他端開口部(排出側開口部)
3d 内面
4 円蓋
10 フィン
11 当接板
12 側面板
12a 下端
15 集合体
16 端部
16a 端部
17 端部
17a 端部
21 液体加熱装置
22 筐体
23 液体容器
24 前壁
25 前孔
26 後壁
27 後孔
30 加熱手段(燃焼手段、燃焼室)
31 バーナー
35 排気管
44 蓋
45 頂部(頂点)
46 開口

Claims (6)

  1. 液体容器内に設けられ、内部に加熱流体を流通させて液体容器内の液体を加熱するヒートパイプであって、
    パイプ本体と、
    パイプ本体内に設けられた案内軸筒と、
    パイプ本体の内面と案内軸筒の外面の間に設けられ、案内軸筒をパイプ本体内で固定すると共に加熱流体の熱をパイプ本体に伝達する複数のフィンとからなり、
    前記パイプ本体と前記案内軸筒は、円筒状に形成されており、案内軸筒は、加熱流体の流入側開口部に蓋が設けられ、
    前記蓋には、複数の開口が形成されていることを特徴とするヒートパイプ。
  2. 前記蓋は、加熱流体の流入側に頂部が突出する略円錐形状に形成され、加熱流体をパイプ本体の内面側に送るように構成されていることを特徴とする請求項記載のヒートパイプ。
  3. 前記フィンは、当接板と、当接板の両側に設けられた側面板とで形成され、当接板がパイプ本体の内面に固定され、側面板の下端が案内軸筒の外面に固定されていることを特徴とする請求項1又は2記載のヒートパイプ。
  4. 前記フィンは、平板状の金属板の折曲によって連続して形成され、側面板の下端同士が連接されていることを特徴とする請求項記載のヒートパイプ。
  5. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のヒートパイプを備えた液体加熱装置であって、
    液体容器内に前記ヒートパイプが設けられ、
    ヒートパイプの両端が液体容器の外部に突出し、
    ヒートパイプの流入側端部が加熱流体を発生させる加熱手段に接続され、
    ヒートパイプの排出側端部が外部に開放されていることを特徴する液体加熱装置。
  6. 前記加熱手段はバーナーが設けられた燃焼手段であり、加熱流体は燃焼手段によって発生した燃焼ガスであることを特徴とする請求項記載の液体加熱装置。
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