JP5912525B2 - 放射性物質汚染土砂の洗浄、減容化方法 - Google Patents
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Description
この放射性物質汚染土砂の洗浄、減容化方法は、放射性セシウム等の放射性物質によって汚染された土壌である放射性物質汚染土砂M(以下、単に、「土砂M」という。)に水Wを加えて洗浄機3に導入し、この洗浄機3においてスラリー化した後、分離装置4で土砂の細粒分(放射性物質を含む濁水を含む。)を分離する分級洗浄を行った後、分粒機5を用いて分級し、所定の粒径以上のレキM1を、洗浄機8に導入してレキ同士の摩擦によりレキの表面に付着した放射性物質を離脱させ、レキと放射性物質を含む濁水を分離装置7bに導入してレキと放射性物質を含む濁水とに分離し、所定の粒径未満のレキ及び砂M2を、キャビテーション作用を利用した衝撃洗浄機6に導入してキャビテーション気泡の崩壊による衝撃力によりレキ及び砂の表面に付着した放射性物質を離脱させ、レキ及び砂と放射性物質を含む濁水を分離装置7a、7bに導入してレキ及び砂と放射性物質を含む濁水とに分離し、前記放射性物質を含む濁水を、凝集沈殿、脱水処理することにより放射性物質を含む脱水ケーキを得るようにしたものである。
なお、この洗浄機3は、このほか、後述の洗浄機8と同様に、レキ及び砂の表面に付着した放射性物質を離脱させる作用効果も奏する。
バキューム装置46に吸い上げられた油分等は、気水分離器46aを通過した後、油水分離器(図示省略)に送られ、油水分離器において、油分と汚水(少量の水を含む油分等)が分離され、産業廃棄物として処理される。
また、分離槽41でベルトコンベア44より下に沈殿した放射性物質Dが付着したシルト・粘土分を含む濁水は、ポンプPによって吸い上げられ、原水槽11に導入される。
このエアブロー管43からの気泡は、加振スクリーン42上の土砂Mを攪拌して洗浄効果を高めるとともに、油分等を水面に引き連れて浮上させる役割を果たす。
加振手段44aの下流側には、加圧水を水面や水中に噴射することにより、搬出される土砂Mに放射性物質Dや油分等が引き連れられることを防止する圧力水配管44bが設けられている。
さらに、必要に応じて、加振手段44aの上流側及びバキューム装置46の上流側には、搬出された土砂Mを洗浄するための洗浄水配管44c及び浮遊する油分等が隔壁47を潜って流出することを防止するための洗浄水配管44dを設けることができる。
なお、圧力水配管44b及び洗浄水配管44dは、加圧水を噴射するように構成するほか、加圧空気を噴射するように構成することもできる。
ここで、噴射ノズル61は、空気が流れる内管61cと、この内管61cを取り囲むとともに高圧水が流れる外路61dとからなる二重ノズルから構成され、さらに、内管61cの先端部が高圧水が流入する隙間を設けて同心状に挿入される噴射管61eを設けるようにしている。
これにより、噴射ノズル61は、高圧水と、必要に応じて空気を噴射管61eで合流させて圧力流体を形成し、噴出するようにされている。
ところで、圧力流体は、洗浄管部64に噴出されると、圧力が急激に低下してキャビテーション気泡が発生し、このキャビテーション気泡は、圧力流体の流速が低下して圧力が回復する位置で崩壊し、このキャビテーション気泡の崩壊による衝撃力により土砂M2に付着した放射性物質を離脱させるようにしている。
この場合、キャビテーション気泡の崩壊による大きな衝撃力を得るためには、空気の流入を遮断するか、ごく少量の空気が流入するようにすることが好ましい。
なお、本実施例では、必要に応じて空気を高圧水の吸引効果によって吸い込むように構成しているが、高圧水と高圧空気を用いたり、水を高圧空気の吸引効果によって吸い込むように構成することもできる。
そして、洗浄が終了した土砂M2は、分離装置7b(本実施例においては、分離装置4と同様の構成のものを使用したり、油分等を回収する機構を省略したものを使用することができる。)に導入し、脱水スクリーン10により脱水を行い、洗浄土砂M0を得るようにしている。
また、分離装置7a、分離装置7b及び脱水スクリーン10で発生した放射性物質が付着したシルト・粘土分を含む濁水は、水槽12を介して、原水槽11に導入される。
その後、振動篩からなる分粒機9を用いて、所定の粒径以上、具体的には、1〜5mmの範囲の特定の粒径以上(本実施例においては、2mm以上)の土砂M3と、所定の粒径未満(本実施例においては、2mm未満)の土砂M4とに分級し、所定の粒径未満の土砂M4は、キャビテーション作用を利用した衝撃洗浄機6(本実施例においては、衝撃洗浄機6a)に導入するようにし、所定の粒径以上の土砂M3は、分離装置7bに導入し、脱水スクリーン10により脱水を行い、洗浄土砂M0を得るようにしている。
なお、フィルタプレス17で発生した処理水は、濾過水槽18を介して原水槽11に導入し、凝集反応槽で発生した処理水は、処理水貯留槽19に導入し、加水用の水Wとして利用したり、適宜処理を行った後、下水に放流するようにしている。
2 破砕機
3 洗浄機
4 分離装置
5 分粒機
6 衝撃洗浄機
6a 衝撃洗浄機
6b 衝撃洗浄機
7a 分離装置
7b 分離装置
8 洗浄機
9 分粒機
10 脱水スクリーン
11 原水槽
12 水槽
13a 添加剤
13b 添加剤
14 pH中和槽
15 凝集反応槽
16 スラリー槽
17 フィルタプレス
18 濾過水槽
19 処理水貯留槽
M 放射性物質汚染土砂
M0 洗浄土砂
W 水
Claims (1)
- 主に放射性セシウムで汚染された放射性物質汚染土砂に水のみを加えて第1の洗浄機に導入し、該第1の洗浄機においてスラリー化した後、第1の分離装置で土砂の細粒分を分離する分級洗浄を行った後、第1の分粒機を用いて分級し、2〜10mmの範囲から選ばれた所定の粒径以上のレキと所定の粒径未満のレキ及び砂とに分離し、前記所定の粒径以上のレキを、第2の洗浄機に導入してレキ同士の摩擦によりレキの表面に付着した放射性物質を離脱させた後、第2の分粒機を用いて分級し、1〜5mmの範囲から選ばれた所定の粒径以上のレキと所定の粒径未満のレキ及び砂とに分離し、前記第1の分粒機及び第2の分粒機で分離された所定の粒径未満のレキ及び砂を、キャビテーション作用を利用した衝撃洗浄機に導入してキャビテーション気泡の崩壊による衝撃力によりレキ及び砂の表面に付着した放射性物質を離脱させ、この衝撃洗浄機により処理したレキ及び砂、前記第1の分粒機及び第2の分粒機で分離された所定の粒径以上のレキ並びに放射性物質が付着したシルト・粘土分を含む濁水を第2の分離装置に導入して、洗浄されたレキ及び砂と放射性物質が付着したシルト・粘土分を含む濁水とに分離し、前記第1の分離装置で分離された土砂の細粒分及び前記各工程で発生した放射性物質が付着したシルト・粘土分を含む濁水を、凝集沈殿、脱水処理することにより放射性物質を含む脱水ケーキを得るようにしたことを特徴とする放射性物質汚染土砂の洗浄、減容化方法。
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