JP5912024B2 - 眼鏡レンズ用帯電状態検査具および眼鏡レンズの帯電状態検査方法 - Google Patents

眼鏡レンズ用帯電状態検査具および眼鏡レンズの帯電状態検査方法 Download PDF

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本発明は、眼鏡レンズの帯電状態を検査するための眼鏡レンズ用帯電状態検査具および眼鏡レンズの帯電状態検査方法に関するものである。
眼鏡レンズの表面には、静電気によるクーロン力で塵埃等が付着することを防ぐために、帯電防止処理を施すことがある。この帯電防止処理の効果の確認は、例えば特許文献1に記載されている帯電状態検査具を用いて行うことができる。
特許文献1に開示されている帯電状態検査具は、プラスチックレンズ(以下、単にレンズという)に静電気を発生させ、この静電気によるクーロン力で評価用の粒子をレンズに付着させるものである。静電気を発生させるためには、レンズを静電気発生部材で擦ることによって行われる。
前記評価用の粒子は、上方に向けて開口する容器に収容されている。この容器は、導電材料によって形成されている。この容器の開口部分は、網状の被覆部材で覆われている。
前記レンズは、前記被覆部材の上に載せられ、上述したように静電気発生部材によって擦られる。そして、このレンズに静電気が生じると、前記粒子がクーロン力で吸引されて被覆部材に付着する。
この帯電状態検査具において、レンズの帯電状態は、被覆部材に付着した粒子を目視で確認することによって検査することができる。
特開2010−127863号公報
上述した帯電状態検査具では、主に下記の二つの問題があった。第1の問題点は、レンズに静電気を発生させるために静電気発生部材が必要であるから、静電気を簡単に発生させることができないことである。
第2の問題点は、複数のレンズについて帯電防止効果を正確に比較することが難しいことである。特許文献1に示す帯電状態検査具は、1枚のレンズしか検査することができないものである。このため、複数のレンズについて帯電状態を検査するためには、レンズの枚数分だけ帯電状態検査具を用意するか、1個の帯電状態検査具をレンズの枚数分だけ繰り返し使用して行う必要がある。
複数の帯電状態検査具を使用する場合、正確な結果を得るためには、評価用粒子の帯電状態を全ての帯電状態検査具で等しくなるようにしなければならない。しかし、このようなことは困難である。また、1個の帯電状態検査具を繰り返し使用すると、前記粒子の帯電状態が検査毎に変わってしまう。このため、この場合も正確な結果は得られない。さらに、作業者が静電気発生部材でレンズを擦るときに、加える力の大きさや擦る速度などを全てのレンズにおいて一定にすることは困難であるから、正確な結果を得ることは更に難しくなる。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、評価用粒子が静電気によるクーロン力で眼鏡レンズに付着する原理を利用して帯電状態を検査するにあたって、眼鏡レンズに静電気を簡単に発生させることができるようにすることを第1の目的とする。また、複数の眼鏡レンズの帯電状態を正確に検査できるようにすることを第2の目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る眼鏡レンズ用帯電状態検査具は、眼鏡レンズを収納可能な大きさの密閉容器を構成する本体部と、前記本体部の中で眼鏡レンズを保持するレンズ保持部と、前記本体部内に収納された多数の評価用粒子とを備え、前記本体部は、上方に向けて開口する有底円筒状に形成され、2枚の眼鏡レンズを上下方向に並べて収容可能な筒体と、この筒体の上部の開口部分に固着された蓋体とによって構成されているとともに、前記レンズ保持部に保持された眼鏡レンズを本体部の外から視認可能とする透明部と、前記レンズ保持部に保持された眼鏡レンズとの間に前記評価用粒子が通過可能な空間部とを有し、前記レンズ保持部は、前記筒体の底部から前記蓋体まで延びる上下方向に長い形状に形成されるとともに前記眼鏡レンズの外周部が嵌合するスリットが形成された、透明な2枚の支持板によって構成され、前記スリットは、前記2枚の眼鏡レンズが上下方向に所定の間隔をおいて離間する状態で並ぶように形成され、前記評価用粒子は、前記本体部が振られることによって、前記空間部を通りながら本体部内を移動して前記眼鏡レンズに接触し、この眼鏡レンズとの接触により静電気が発生する材料によって形成されかつ静電気によるクーロン力で前記眼鏡レンズに付着するものであることを特徴とする。
本発明は、上記発明において、前記レンズ保持部は、使用状態において、前記眼鏡レンズを水平に対して予め定めた角度で傾斜させて保持するものであることを特徴とする。
本発明は、上記発明において、前記本体部の内面は、帯電し難くなるように形成され、前記本体部には、乾燥剤が前記評価用粒子とは隔絶される状態で収納されていることを特徴とする。
本発明に係る眼鏡レンズの帯電状態検査方法は、前記発明に係る眼鏡レンズ用帯電状態検査具を使用して実施する眼鏡レンズの帯電状態検査方法であって、眼鏡レンズと、前記眼鏡レンズとの接触により静電気が発生しかつ静電気によるクーロン力で前記眼鏡レンズに付着する材料からなる多数の評価用粒子とが収容された密閉容器を振ることによって、評価用粒子を眼鏡レンズに接触させて静電気を発生させ、眼鏡レンズに付着した前記評価用粒子の量で眼鏡レンズの帯電状態を検査する方法である。
本発明によれば、作業者が本体部を手で把持して例えば上下左右に振ることによって、評価用粒子が空間部を通って本体部内を移動し、眼鏡レンズに接触あるいは衝突する。評価用粒子が眼鏡レンズに接触あるいは衝突して眼鏡レンズに擦り付けられると、静電気が発生し、評価用粒子が静電気によるクーロン力で眼鏡レンズに付着する。眼鏡レンズに付着した評価用粒子は、透明部を通して本体部の外から目視することができる。
眼鏡レンズに付着する評価用粒子の量は、眼鏡レンズが帯電し易いほど多くなる。このため、眼鏡レンズに付着した評価用微粒子の量に基づいて眼鏡レンズの帯電状態を検査することができる。
したがって、本発明に係る眼鏡レンズ用帯電状態検査具によれば、本体部を振って評価用粒子を眼鏡レンズに当てるだけで眼鏡レンズに静電気を発生させることができるから、従来の帯電状態検査具で使用していた静電気発生部材は不要になる。このため、本発明によれば、眼鏡レンズと評価用粒子とを収容する本体部が実質的に静電気発生部材を兼ねるから、構成が単純になり、検査を簡単に行うことが可能な眼鏡レンズ用帯電状態検査具を提供することができる。
本発明に係る眼鏡レンズの帯電状態検査方法によれば、前記本体部を振るだけで静電気が発生するから、静電気発生部材で眼鏡レンズを擦って静電気を発生させる従来の方法と較べると、簡単に静電気を発生させることができ、検査を容易に行うことができる。
第1の参考例となる眼鏡レンズ用帯電状態検査具の検査前の状態を示す斜視図である。 第1の参考例となる眼鏡レンズ用帯電状態検査具の検査後の状態を示す斜視図である。 第2の参考例となる眼鏡レンズ用帯電状態検査具を示す正面図である。 眼鏡レンズ用帯電状態検査具の実施の形態を示す正面図である。 眼鏡レンズ用帯電状態検査具の実施の形態を示す側面図である。
(第1の参考例
先ず、本発明に係る眼鏡レンズ用帯電状態検査具および眼鏡レンズの帯電状態検査方法の第1の参考例を図1および図2によって詳細に説明する。
図1に示す眼鏡レンズ用帯電状態検査具1は、本体部2と、この本体部2の中で眼鏡用プラスチックレンズ(以下、単に眼鏡レンズという)3を保持するレンズ保持部4と、前記本体部2内に収納された多数の評価用粒子5とを備えている。
前記本体部2は、眼鏡レンズ3を収納可能な大きさの密閉容器を構成している。この本体部2は、透明なプラスチック材料によって中空の円柱状に形成されている。すなわち、前記本体部2は、前記レンズ保持部4に保持された眼鏡レンズ3を本体部2の外から視認可能となるように構成されている。この第1の参考例においては、本体部2の全体によって「透明部」が構成されている。本体部2を形成する材料としては、透明なアクリル樹脂を用いることができる。
前記本体部2の内径は、眼鏡レンズ3の外径より大きく形成されており、本体部2の内周面と、前記レンズ保持部4に保持された眼鏡レンズ3との間には隙間6が形成されている。この隙間6は、後述する評価用粒子5が通過可能な広さに形成されている。この第1の参考例においては、前記隙間6によって、「空間部」が構成されている。
前記本体部2の内面は、帯電し難くなるように形成されている。この第1の参考例の形態による本体部2の内面は、帯電防止剤(図示せず)が塗布されることによって、帯電し難くなっている。
前記本体部2の下端部内には、乾燥剤7が前記評価用粒子5とは隔絶される状態で収納されている。乾燥剤7は、例えばシリカゲルや炭酸カルシウムなどが用いられる。この乾燥剤7が評価用粒子5は隔絶されるようにするためには、乾燥剤7を風袋(図示せず)などに入れることによって実現できる。風袋は、本体部2の底部分に固定することが好ましい。
前記レンズ保持部4は、眼鏡レンズ3の外周部の2箇所を支えている。このレンズ保持部4を形成する材料は、前記本体部2と同一の材料である。この第1の参考例によるレンズ保持部4は、本体部を例えば作業台(図示せず)に載置した使用状態において、眼鏡レンズ3を水平に対して予め定めた角度で傾斜させて保持している。眼鏡レンズ3を傾斜させる角度は、30°〜90°が好ましい。
眼鏡レンズ3の傾斜角度が30°より小さいと、眼鏡レンズ3に付着した評価用粒子5の上に重なる余分な評価用粒子5を重力で眼鏡レンズ3の下に落下させることができなくなるおそれがある。眼鏡レンズ3の傾斜角度が60°を越えると、静電気によるクーロン力がそれほど大きく作用していない評価用粒子5は重力で落下する。しかし、前記クーロン力が強く作用する評価用粒子5は、傾斜角度が90°であっても落下することはないから、傾斜角度が60°〜90°の範囲内であっても検査を行うことは可能である。
前記評価用粒子5は、発泡スチロール製の微小な球状の粒によって構成されている。評価用粒子5の粒径は、0.1〜2mmの範囲内であることが望ましい。この評価用粒子5の形状は、どのような形状でもよい。また、評価用粒子5は、発泡スチロール製のものに限定されることはない。すなわち、評価用粒子5は、眼鏡レンズ3との接触により静電気が発生する材料によって形成され、かつ静電気によるクーロン力で前記眼鏡レンズ3に付着するものであれば、どのようなものでも使用することができる。
このように構成された眼鏡レンズ用帯電状態検査具1を用いて眼鏡レンズ3の帯電状態を検査するためには、先ず、作業者(図示せず)が本体部2を手で把持して例えば上下左右に振る。このように本体部2が振られることによって、評価用粒子5が前記隙間6(空間部)を通りながら本体部2内を激しく移動し、眼鏡レンズ3の上面と下面とに接触あるいは衝突する。
評価用粒子5が眼鏡レンズ3に接触あるいは衝突して眼鏡レンズ3に擦り付けられると、静電気が発生し、図2に示すように、評価用粒子5が静電気によるクーロン力で眼鏡レンズ3に付着する。眼鏡レンズ3に付着した評価用粒子5は、本体部2の周壁2aや上壁2bを通して本体部2の外から目視することができる。
眼鏡レンズ3に付着する評価用粒子5の量は、眼鏡レンズ3が帯電し易いほど多くなる。このため、眼鏡レンズ3に付着した評価用粒子5の量に基づいて眼鏡レンズ3の帯電状態を検査、評価することができる。
したがって、この第1の参考例による眼鏡レンズ用帯電状態検査具1によれば、本体部2を振って評価用粒子5を眼鏡レンズ3に当てるだけで眼鏡レンズ3に静電気を発生させることができるから、従来の帯電状態検査具で使用していたような静電気発生部材は不要である。このため、この第1の参考例によれば、眼鏡レンズ3と評価用粒子5とを収容する本体部2が実質的に静電気発生部材を兼ねるから、構成が単純になり、検査を簡単に行うことが可能な眼鏡レンズ用帯電状態検査具1を提供することができる。
また、この第1の参考例による眼鏡レンズ3の帯電状態検査方法は、眼鏡レンズ3と多数の評価用粒子5とが収容された本体部2を振ることによって、評価用粒子5を眼鏡レンズ3に接触させて静電気を発生させ、眼鏡レンズ3に付着した評価用粒子5の量で眼鏡レンズ3の帯電状態を検査する方法である。このため、この方法によれば、静電気発生部材で眼鏡レンズを擦って静電気を発生させる従来の方法と較べると、本体部2を振るという簡単な動作で静電気を発生させることができるから、静電気を速くかつ確実に発生させることが可能になり、検査を速くかつ正確に行うことができる。
また、この第1の参考例においては、評価用粒子5が本体部2の外に出ることはないから、帯電状態の検査を行うときの周辺環境が評価用粒子5で汚されることがない。
この第1の参考例による前記レンズ保持部4は、使用状態において眼鏡レンズ3を水平に対して予め定めた角度で傾斜させて保持するものである。このため、本体部2を振り終えて例えば作業台に載置することによって、眼鏡レンズ3に付着していない評価用粒子5が眼鏡レンズ3の上から落下して取り除かれる。すなわち、この第1の参考例によれば、眼鏡レンズ3に付着している評価用粒子5は、静電気によるクーロン力で眼鏡レンズ3に付着したもののみとなるから、評価用粒子5の付着量を正しく評価することができる。
この第1の参考例による前記本体部2の内面は、帯電し難くなるように形成され、前記本体部2には、乾燥剤7が前記評価用粒子5とは隔絶される状態で収納されている。このため、本体部2を振ったときに評価用粒子5が静電気によるクーロン力で本体部2の内面に付着することを防ぐことができる。この結果、本体部2(透明部)を通して眼鏡レンズ3を見るときに本体部2内が明瞭になるから、眼鏡レンズ3の帯電性を正確に評価することができる。
また、この第1の参考例によれば、本体部2内が前記乾燥剤7によって乾燥させられ、本体部2内の湿度が低く保たれるから、湿度の影響で帯電効果が変化することを防ぐことができる。このため、この第1の参考例による眼鏡レンズ用帯電状態検査具1によれば、季節による影響を受けることなく通年にわたって眼鏡レンズ3の帯電状態を検査することが可能になる。
(第2の参考例
眼鏡レンズ用帯電状態検査具は、図3に示すように構成することができる。図3において、前記図1および図2によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図3に示す眼鏡レンズ用帯電状態検査具1は、複数の眼鏡レンズ3について一度に検査を行うことができるものである。図3に示す本体部2は、水平方向に長い中空の円柱状に形成されている。この本体部2の内部には、複数の眼鏡レンズ3がレンズ保持部4によって保持された状態で収納されている。
この第2の参考例によるレンズ保持部4は、複数の眼鏡レンズ3を予め定めた間隔をおいて水平方向に並べて保持するものである。この第2の参考例においては、2枚の眼鏡レンズ3,3が同じ高さの位置に並べられている。これらの眼鏡レンズ3のうち、図3において右側に位置する眼鏡レンズ3Rは、帯電防止処理が施されていて帯電防止効果が高いものである。他方のレンズ3Lは、帯電防止処理が施されていないものである。
このように複数の眼鏡レンズ3,3を本体部2内に収納する形態であっても、眼鏡レンズ3を帯電させるにあたっては、本体部2を例えば上下左右に振ることによって行う。本体部2が振られると、評価用粒子5が両方の眼鏡レンズ3に略均等に接触あるいは衝突する。このため、この第2の参考例においては、複数の眼鏡レンズ3について、同一の検査条件で検査を行うことができる。ここでいう検査条件とは、評価用粒子5の帯電状態や、評価用粒子5が本体部2内で攪拌されて眼鏡レンズ3に当たるときの状態や、眼鏡レンズ3の周囲の湿度などである。
評価用粒子5が眼鏡レンズ3に接触あるいは衝突して眼鏡レンズ3に擦り付けられると、静電気が発生し、評価用粒子5が静電気によるクーロン力で眼鏡レンズ3に付着する。このとき、評価用粒子5は、帯電防止処理が施された眼鏡レンズ3Rに付着することはなく、主に他方の帯電防止処理が施されていない眼鏡レンズ3Lに付着する。このため、評価用粒子5が眼鏡レンズ3に付着している状態を目視で確認することによって、複数の眼鏡レンズ3の帯電状態を簡単に比較して検査することができる。
本発明の実施の形態)
本発明に係る眼鏡レンズ用帯電状態検査具は、図4および図5に示すように形成することができる。図4および図5において、前記図1〜図3によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図4と図5に示す眼鏡レンズ用帯電状態検査具1の本体部2は、上方に向けて開口する有底円筒状の筒体11と、この筒体11の上部の開口部分に固着された蓋体12とによって構成されている。前記筒体11と蓋体12を形成する材料は、透明なアクリル樹脂である。前記筒体11は、眼鏡レンズ3を上下方向に並べて収納できるように、上下方向に長く形成されている。蓋体12は、筒体11の上部の開口部分を閉塞しており、筒体11と協働して密閉容器を構成している。この実施の形態においては、筒体11と蓋体12とによって、本発明でいう「透明部」が構成されている。
筒体11の底部には、通気性を有する隔壁13が設けられている。この隔壁13と筒体11の底壁11aとの間には乾燥剤7が充填されている。隔壁13を挟んで底壁11aとは反対側は、眼鏡レンズ3と評価用粒子5とが収納された検査用空間になっている。乾燥剤7は、シリカゲルや炭酸カルシウムなどが用いられる。なお、この乾燥剤7は、通気性を有する風袋(図示せず)などに入れた状態で底壁11aに固定することもできる。この場合は、前記隔壁13は不要になる。
この実施の形態によるレンズ保持部4は、2枚の支持板14,15によって構成されている。これらの支持板14,15は、透明なアクリル樹脂によって形成されており、前記筒体11の底壁11aと蓋体12とに接着されて固定されている。これらの支持板14,15が眼鏡レンズ3を支持する構造は、支持板14,15に形成されたスリット16(図5参照)に眼鏡レンズ3の外周部を嵌合させる構造である。
前記スリット16は、2枚の眼鏡レンズ3が上下方向に所定の間隔をおいて離間する状態で並ぶように形成されている。また、このスリット16は、本体部2を例えば作業台(図示せず)に載置させた使用状態において、眼鏡レンズ3の水平に対する傾斜角度θ(図5参照)が約45°となるように形成されている。この傾斜角度θは、30°〜90°の範囲内であれば適宜変更することができる。
この実施の形態で示すように眼鏡レンズ3を上下方向に並べて保持する構成の眼鏡レンズ用帯電状態検査具であっても、図1〜図3に示した参考例の構成を採るときと同等の効果が得られる。
なお、上述した第1および第2の参考例と実施の形態においては、本体部とレンズ保持部とを透明なアクリル樹脂によって形成する例を示したが、これらを形成する材料は適宜変更することができる。例えば、本体部は、帯電することがないように導電性を有する材料によって形成することができる。この場合は、本体部に透明な材料からなる透明部を設ける。
1…眼鏡レンズ用帯電状態検査具、2…本体部、3…眼鏡レンズ、4…レンズ保持部、5…評価用粒子、6…隙間、7…乾燥剤、11…筒体、12…蓋体、14,15…支持板。

Claims (4)

  1. 眼鏡レンズを収納可能な大きさの密閉容器を構成する本体部と、
    前記本体部の中で眼鏡レンズを保持するレンズ保持部と、
    前記本体部内に収納された多数の評価用粒子とを備え、
    前記本体部は、上方に向けて開口する有底円筒状に形成され、2枚の眼鏡レンズを上下方向に並べて収容可能な筒体と、この筒体の上部の開口部分に固着された蓋体とによって構成されているとともに、前記レンズ保持部に保持された眼鏡レンズを本体部の外から視認可能とする透明部と、前記レンズ保持部に保持された眼鏡レンズとの間に前記評価用粒子が通過可能な空間部とを有し、
    前記レンズ保持部は、前記筒体の底部から前記蓋体まで延びる上下方向に長い形状に形成されるとともに前記眼鏡レンズの外周部が嵌合するスリットが形成された、透明な2枚の支持板によって構成され、
    前記スリットは、前記2枚の眼鏡レンズが上下方向に所定の間隔をおいて離間する状態で並ぶように形成され、
    前記評価用粒子は、前記本体部が振られることによって、前記空間部を通りながら本体部内を移動して前記眼鏡レンズに接触し、この眼鏡レンズとの接触により静電気が発生する材料によって形成されかつ静電気によるクーロン力で前記眼鏡レンズに付着するものであることを特徴とする眼鏡レンズ用帯電状態検査具。
  2. 請求項1記載の眼鏡レンズ用帯電状態検査具において、
    前記レンズ保持部は、使用状態において、前記眼鏡レンズを水平に対して予め定めた角度で傾斜させて保持するものであることを特徴とする眼鏡レンズ用帯電状態検査具。
  3. 請求項1または請求項2記載の眼鏡レンズ用帯電状態検査具において、前記本体部の内面は、帯電し難くなるように形成され、
    前記本体部には、乾燥剤が前記評価用粒子とは隔絶される状態で収納されていることを特徴とする眼鏡レンズ用帯電状態検査具。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つの眼鏡レンズ用帯電状態検査具を使用して実施する眼鏡レンズの帯電状態検査方法であって、
    眼鏡レンズと、前記眼鏡レンズとの接触により静電気が発生しかつ静電気によるクーロン力で前記眼鏡レンズに付着する材料からなる多数の評価用粒子とが収容された密閉容器を振ることによって、評価用粒子を眼鏡レンズに接触させて静電気を発生させ、眼鏡レンズに付着した前記評価用粒子の量で眼鏡レンズの帯電状態を検査することを特徴とする眼鏡レンズの帯電状態検査方法。
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