JP5911449B2 - 無線電力伝送による伝送システム及び送信側伝送装置 - Google Patents
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Description
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る無線電力伝送による伝送システムの構成を示す模式図である。
無線電力伝送による伝送システムは、電気信号を含む電力を無線伝送する装置である。この無線電力伝送による伝送システムは、図1に示すように、送信電源1、送受信部2、受信電源3及び反射電力回生回路4から構成されている。また、送受信部2は、送信アンテナ5及び受信アンテナ6を有している。
送信アンテナ5は、送信電源1から供給された電力を、受信アンテナ6に無線伝送するものである。
受信アンテナ6は、送信アンテナ5からの電力を受信するものである。
受信電源3は、受信アンテナ6により受信された電力を負荷機器など(不図示)に供給するものである。
なお、送受信部2の無線伝送方式は特に限定されるものではなく、磁界共鳴による方式、電界共鳴による方式、電磁誘導による方式のいずれであってもよい。
図2に示すように、反射電力回生回路4は、コンデンサC1、ON/OFFスイッチ回路41、電圧検出回路42及びコンデンサ電荷回生回路(C1電荷回生回路)43から構成されている。
図2において、送信電源1のスイッチング素子Q1は、ON/OFF動作によるスイッチング動作を行っている。これにより、スイッチング素子Q1のドレイン−ソース端子間には、Vds電圧が発生する。そして、このVds電圧によりコンデンサC1に電流が流れ、コンデンサC1は、スイッチング素子Q1のスイッチング動作に応じて、チャージ・ディスチャージを繰り返す。
また、反射電力を送信電源1へ回生することにより、受信アンテナ6の入力インピーダンスの変動に対して、常に高効率な電力伝送となるよう最適な制御を行うことが可能となる。
実施の形態2では、実施の形態1の構成に、送信アンテナ5の電圧及び電流を検出し、その位相差に基づいて送信電源1の送信電力を調整することで、反射電力自体を抑制する機能を追加した場合について示す。
図5はこの発明の実施の形態2に係る無線電力伝送による伝送システムの構成を示す模式図である。図5に示す実施の形態2に係る無線電力伝送による伝送システムは、図1に示す実施の形態1に係る無線電力伝送による伝送システムに位相差検出機能部7を追加したものである。その他の構成は同様であり、異なる部分についてのみ説明を行う。
電流検出部72は、送信アンテナ5の電流を検出するものである。
位相差検出部73は、電圧検出部71により検出された電圧と、電流検出部72により検出された電流との位相差(図6参照)を検出するものである。
これにより、例えば電圧と電流との位相差が大きい場合、電力の伝送効率が低いため、反射電力も増大する。そこで、このような場合には、送信電源1から送信アンテナ5に供給する電力自体を減少させることで、反射電力を減少させることができる。
実施の形態3では、実施の形態1の送信側に、受信アンテナ5の入力インピーダンスの変化に応じて、送受信部2の共振結合インピーダンスを調整する機能を追加した場合について示す。
図7はこの発明の実施の形態3に係る無線電力伝送による伝送システムの構成を示す模式図である。図7に示す実施の形態3に係る無線電力伝送による伝送システムは、図1に示す実施の形態1に係る無線電力伝送による伝送システムの送信側に共振結合インピーダンス調整部8を追加したものである。その他の構成は同様であり、異なる部分についてのみ説明を行う。
この共振結合インピーダンス調整部8は、電圧検出部81、電流検出部82、振幅制御部83、位相制御部84及び共振インピーダンス調整回路85から構成されている。
電流検出部82は、送信アンテナ5の電流を検出するものである。
振幅制御部83は、電圧検出部81により検出された電圧の振幅を制御するものである。
位相制御部84は、電圧検出部81により検出され振幅制御部83を介して入力された電圧と、電流検出部82により検出された電流との位相差を制御するものである。
ここで、電圧の振幅を最小とする理由は、例えば電力の受信側(受信アンテナ6及び受信電源3)が存在しない場合には、送信アンテナ5からは電力伝送が行われず、その際の電圧の振幅は送信電源1における電圧振幅の最大値となる。一方、受信側が存在する場合には、送信アンテナ5から電力伝送が行われるため、電圧の振幅は減少するためである。すなわち、電圧の振幅が最小となる条件において、最も効率よく電力伝送が行われることになる。
実施の形態3では、送信アンテナ5の電圧の振幅が最小となるよう共振インピーダンスを調整する場合について示した。それに対して、実施の形態4では、送信アンテナ5の電流の振幅が最大となるよう共振インピーダンスを調整する場合について示す。
図8はこの発明の実施の形態4に係る無線電力伝送による伝送システムの構成を示す模式図である。図8に示す実施の形態4に係る無線電力伝送による伝送システムは、図7に示す実施の形態3に係る無線電力伝送による伝送システムの共振結合インピーダンス調整部8を共振結合インピーダンス調整部8bに変更したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
この共振結合インピーダンス調整部8bは、電圧検出部81b、電流検出部82b、振幅制御部83b、位相制御部84b及び共振インピーダンス調整回路85bから構成されている。
電流検出部82bは、送信アンテナ5の電流を検出するものである。
振幅制御部83bは、電流検出部82bにより検出された電流の振幅を制御するものである。
位相制御部84bは、電圧検出部81bにより検出された電圧と、電流検出部82bにより検出され振幅制御部83bを介して入力された電流との位相差を制御するものである。
ここで、電流の振幅を最大とする理由は、例えば電力の受信側(受信アンテナ6及び受信電源3)が存在しない場合には、送信アンテナ5からは電力伝送が行われず、電流が流れないため、その際の電流の振幅も小さくなる。一方、受信側が存在する場合には、送信アンテナ5から電力伝送が行われて電流が流れるため、電流の振幅は増大するためである。すなわち、電流の振幅が最大となる条件において、最も効率よく電力伝送が行われることになる。
実施の形態3,4では送信側に共振結合インピーダンス調整部8,8bを設けた場合について示した。それに対して、実施の形態5では受信側に共振結合インピーダンス調整部8cを設けた場合について示す。
図10はこの発明の実施の形態5に係る無線電力伝送による伝送システムの構成を示す模式図である。図10に示す実施の形態5に係る無線電力伝送による伝送システムは、図1に示す実施の形態1に係る無線電力伝送による伝送システムの送信側に共振結合インピーダンス調整部8cを追加したものである。その他の構成は同様であり、異なる部分についてのみ説明を行う。
この共振結合インピーダンス調整部8cは、電圧検出部81c、電流検出部82c、振幅制御部83c、位相制御部84c及び共振インピーダンス調整回路85cから構成されている。
電流検出部82cは、受信アンテナ6の電流を検出するものである。
振幅制御部83cは、電圧検出部81cにより検出された電圧の振幅を制御するものである。
位相制御部84cは、電圧検出部81cにより検出され振幅制御部83cを介して入力された電圧と、電流検出部82cにより検出された電流との位相差を制御するものである。
ここで、電圧の振幅を最大とする理由は、例えば送信側からの伝送電力が少ない場合には、受信アンテナ6で受信する電力も少なく、その際の電圧の振幅も小さい。一方、伝送電力が増加した場合には、受信アンテナ6にて受信する電力も増加し、その際の電圧も増加するためである。すなわち、電圧の振幅が最大となる条件において、最も効率よく電力伝送が行われることになる。
実施の形態5では、受信アンテナ6の電圧の振幅が最大となるよう共振インピーダンスを調整する場合について示した。それに対して、実施の形態6では、受信アンテナ6の電流の振幅が最大となるよう共振インピーダンスを調整する場合について示す。
図11はこの発明の実施の形態6に係る無線電力伝送による伝送システムの構成を示す模式図である。図11に示す実施の形態6に係る無線電力伝送による伝送システムは、図10に示す実施の形態5に係る無線電力伝送による伝送システムの共振結合インピーダンス調整部8cを共振結合インピーダンス調整部8dに変更したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
この共振結合インピーダンス調整部8dは、電圧検出部81d、電流検出部82d、振幅制御部83d、位相制御部84d及び共振インピーダンス調整回路85dから構成されている。
電流検出部82dは、受信アンテナ6の電流を検出するものである。
振幅制御部83dは、電流検出部82dにより検出された電流の振幅を制御するものである。
位相制御部84dは、電圧検出部81dにより検出された電圧と、電流検出部82dにより検出され振幅制御部83dを介して入力された電流との位相差を制御するものである。
ここで、電流の振幅を最大とする理由は、例えば送信側からの伝送電力が少ない場合には、受信アンテナ6にて受信する電力も少なく、その際の電流の振幅も小さい。一方、伝送電力が増加した場合には、受信アンテナ6にて受信する電力も増加し、その際の電流も増加するためである。すなわち、電流の振幅が最大となる条件において、最も効率よく電力伝送が行われることになる。
同様に、実施の形態1,2,5,6において、送信アンテナ5では、対となる受信アンテナ6間の距離や負荷電流・負荷インピーダンスなどによって共振条件が変化する。そこで、送信側に、このような伝送状況の変化に応じて、送信アンテナ5に対して成立させる共振条件を可変とする送信電源回路を追加してもよい。
Claims (13)
- 一端に電圧が印加される第1のインダクタ、及び、前記第1のインダクタの他端に接続され、スイッチング動作を行うスイッチング素子を有し、単一周波数の電力を供給する送信電源と、
前記送信電源に接続されて当該送信電源からの電力を無線伝送する送信アンテナ、及び、前記送信アンテナからの電力を受信する受信アンテナからなる送受信部と、
前記受信アンテナにより受信された電力を受信する受信電源と、
前記送信アンテナにおける反射電力を前記送信電源へ回生する機能を有した反射電力回生回路とを備え、
前記反射電力回生回路は、
一端が前記第1のインダクタの前記他端に接続され、前記スイッチング素子で発生した電圧により流れた電流をチャージ・ディスチャージするコンデンサと、
一端が前記コンデンサの他端に接続され、他端が前記第1のインダクタの前記一端に接続された第1の素子、及び、前記コンデンサの他端に当該コンデンサに対して直列に配置された第2のインダクタ及び第2の素子を有し、前記第1の素子は当該第1の素子の前記一端から前記他端への方向のみに電流を流し、前記第2の素子は前記第2のインダクタにおいて前記第1の素子及び前記コンデンサへの方向のみに電流を流すコンデンサ電荷回生回路とを備え、
直列に配置された前記コンデンサ、前記第2のインダクタ及び前記第2の素子は、前記スイッチング素子に並列接続された
ことを特徴とする無線電力伝送による伝送システム。 - 前記反射電力回生回路は、
前記コンデンサと前記送信電源の前記送信アンテナが接続されたリターンラインとの接続を切替えるON/OFFスイッチ回路と、
前記スイッチング素子で発生した電圧を検出し、その検出結果に応じて前記ON/OFFスイッチ回路を制御する電圧検出回路とを備えた
ことを特徴とする請求項1記載の無線電力伝送による伝送システム。 - 前記送信アンテナの電圧及び電流を検出し、当該検出した電圧と電流との位相差を検出する位相差検出機能部を備え、
前記送信電源は、前記位相差検出機能部により検出された位相差に基づいて、供給する電力を制御する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の無線電力伝送による伝送システム。 - 前記送信電源は、前記位相差検出機能部により検出された位相差が閾値以上である場合には供給する電力を大きくし、前記位相差が前記閾値未満である場合には供給する電力を小さくすることを特徴とする請求項3記載の無線電力伝送による伝送システム。
- 前記送信アンテナの電圧又は/及び電流を検出し、当該検出した電圧又は/及び電流の波形に基づいて前記送受信部の共振結合インピーダンスを調整する共振結合インピーダンス調整部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の無線電力伝送による伝送システム。
- 前記受信アンテナの伝送状況に応じて前記受信アンテナの共振条件を可変する受信電源回路を備えたことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の無線電力伝送による伝送システム。
- 前記受信アンテナの電圧又は/及び電流を検出し、当該検出した電圧又は/及び電流の波形に基づいて前記送受信部の共振結合インピーダンスを調整する共振結合インピーダンス調整部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の無線電力伝送による伝送システム。
- 前記送信アンテナの伝送状況に応じて前記送信アンテナの共振条件を可変する送信電源回路を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4または請求項7のうちのいずれか1項記載の無線電力伝送による伝送システム。
- 前記送受信部は、磁界共鳴により無線伝送を行うことを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1項記載の無線電力伝送による伝送システム。
- 前記送受信部は、電界共鳴により無線伝送を行うことを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1項記載の無線電力伝送による伝送システム。
- 前記送受信部は、電磁誘導により無線伝送を行うことを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1項記載の無線電力伝送による伝送システム。
- 前記送信アンテナ及び前記受信アンテナは、各々2個以上のコイルから構成されたことを特徴とする請求項1から請求項11のうちのいずれか1項記載の無線電力伝送による伝送システム。
- 一端に電圧が印加される第1のインダクタ、及び、前記第1のインダクタの他端に接続され、スイッチング動作を行うスイッチング素子を有し、単一周波数の電力を供給する送信電源と、
前記送信電源に接続されて当該送信電源からの電力を無線伝送する送信アンテナと、
前記送信アンテナにおける反射電力を前記送信電源へ回生する機能を有した反射電力回生回路とを備え、
前記反射電力回生回路は、
一端が前記第1のインダクタの前記他端に接続され、前記スイッチング素子で発生した電圧により流れた電流をチャージ・ディスチャージするコンデンサと、
一端が前記コンデンサの他端に接続され、他端が前記第1のインダクタの前記一端に接続された第1の素子、及び、前記コンデンサの他端に当該コンデンサに対して直列に配置された第2のインダクタ及び第2の素子を有し、前記第1の素子は当該第1の素子の前記一端から前記他端への方向のみに電流を流し、前記第2の素子は前記第2のインダクタにおいて前記第1の素子及び前記コンデンサへの方向のみに電流を流すコンデンサ電荷回生回路とを備え、
直列に配置された前記コンデンサ、前記第2のインダクタ及び前記第2の素子は、前記スイッチング素子に並列接続された
ことを特徴とする無線電力伝送による送信側伝送装置。
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