JP5911354B2 - 倒立顕微鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、観察対象である標本を下方から観察する倒立顕微鏡に関する。
従来、対物レンズと結像レンズとの間に、光路を分岐するミラーユニット等の光学系を構成する複数の光学装置を設置可能な倒立顕微鏡が提案されている(例えば特許文献1〜3参照)。例えば特許文献1には、標本を載置するステージと該ステージを支持するステージ支持部材との間にスペーサ部材を配置することでステージを嵩上げし、嵩上げによって設けられた空間を利用して、対物レンズと結合レンズとの間に新たな光学装置を装着する倒立顕微鏡が開示されている。
特開平11−72715号公報 特開平11−38326号公報 特開平11−344675号公報
ところで、近年、顕微鏡本体の構成(仕立て)自体は大きく変更することなく、任意の光学系を挿脱したり、光学系の位置を変更するといったシステム拡張性の高い倒立顕微鏡が検討されている。しかしながら、複数の光学装置が設置可能な従来の倒立顕微鏡においては、任意の光学装置を取り外して別の光学装置と交換したり、光学装置の装着位置を変更するといった自由度が少なく、システムの拡張が困難であった。
例えば、特許文献1においては、基台上に配置された光学装置(フィルタユニット)と、その上段に配置される光学装置とで、装着手段が異なっているため、装着位置の入れ替えを容易に行うことができない。また、特許文献2においては、基台上に配置された光学装置の上に、追加の光学装置を直接積層して固定するため、下段側の光学装置を単独で着脱することができない。さらに、特許文献3においては、複数の光学装置を積層した場合、その最上段の光学装置上にステージユニットや透過照明支柱を設置することになるため、光学装置の取り外しや交換を容易に行うことができない。
また、上記特許文献1〜3のいずれにも、光学装置の追加装着や装着位置の変更が顕微鏡の光学性能に与える影響については何ら開示されていない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、対物レンズと結像レンズとの間に複数の光学装置を配置可能な倒立顕微鏡において、顕微鏡本体の仕立てを変更することなく、任意の光学装置を容易に着脱することができ、且つ、光学装置の装着位置や装着数に応じて必要十分な光学性能を得ることができる倒立顕微鏡を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る倒立顕微鏡は、標本を経由し対物レンズを通過した光を結像する結像レンズと、前記対物レンズと前記結像レンズとの間に、複数の光学装置を前記対物レンズの光軸方向に並べて配置可能であり、前記複数の光学装置を独立に固定可能な複数の装着部を有する顕微鏡本体と、を備え、前記複数の装着部の各々は、前記複数の光学装置のいずれかが当て付けられる当て付け基準面を有し、前記複数の装着部がそれぞれ有する複数の前記当て付け基準面は、前記対物レンズの光軸と直交する方向において互いにシフトしていることを特徴とする。
上記倒立顕微鏡において、前記複数の装着部の各々は、前記光学装置が嵌合可能な溝部であって、一端面が前記当て付け基準面をなす溝部を含むことを特徴とする。
上記倒立顕微鏡において、前記複数の装着部の各々は、前記光学装置が嵌合可能な溝部と、前記溝部に着脱可能で、前記溝部に挿入される端面が前記当て付け基準面をなすスペーサと、を含み、前記複数の装着部がそれぞれ有する複数の前記スペーサの前記対物レンズの光軸と直交する方向における長さが互いに異なることを特徴とする。
上記倒立顕微鏡において、前記溝部は、前記顕微鏡本体内に設けられた前記複数の光学装置の配置スペース内の1つの面に設けられ、前記複数の装着部の各々は、前記1つの面と対向する面に前記溝部と平行に設けられた第2の溝部をさらに含むことを特徴とする。
上記倒立顕微鏡において、前記配置スペースは、前記顕微鏡本体の1つの側面に設けられ、前記複数の光学装置は、前記1つの側面から着脱可能であることを特徴とする。
上記倒立顕微鏡は、前記顕微鏡本体における前記複数の光学装置の装着位置を検知する検知手段をさらに備えることを特徴とする。
上記倒立顕微鏡において、前記検知手段は、前記顕微鏡本体に、前記装着位置に対応して設けられた被検知部材と、前記複数の光学装置の各々に設けられ、前記被検知部材を検知可能な検知部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、顕微鏡本体に、複数の光学装置を互いに独立して固定可能な複数の装着部を設けるので、顕微鏡本体の仕立てを変更することなく、任意の光学装置を容易に着脱することが可能となる。また、本発明によれば、上記複数の装着部がそれぞれ有する複数の当て付け基準面を対物レンズの光軸と直交する方向に互いにシフトさせるので、各光学装置を通過する光の光軸も同様にシフトし、倒立顕微鏡において、光学装置の装着位置や装着数に応じて必要十分な光学性能を得ることが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る倒立顕微鏡の構成を模式的に示す側面図である。 図2は、図1に示す倒立顕微鏡において、光学装置が2つ装着された状態を示す側面図である。 図3は、図1に示す光路分岐・切換装置の正面図である。 図4は、図1に示す光路分岐・切換装置の側面図である。 図5は、図2のA−A断面図である。 図6は、変形例1における光路分岐・切換装置の側面図である。 図7は、変形例1における光路分岐・切換装置の正面図である。 図8は、本発明の実施の形態2に係る倒立顕微鏡の構成を模式的に示す側面図である。 図9は、図8のC−C断面図である。 図10は、変形例2における光路分岐・切換装置の正面図である。 図11は、図10に示す光路分岐・切換装置の側面図である。 図12は、本発明の実施の形態3に係る倒立顕微鏡の構成を模式的に示す側面図である。 図13は、図12のD1−D1断面図である。 図14は、図12のD2−D2断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、これら実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、各図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。図面は模式的なものであり、各部の寸法の関係や比率は、現実と異なることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれる。
(実施の形態1)
図1及び図2は、本発明の実施の形態1に係る倒立顕微鏡の構成を模式的に示す側面図である。実施の形態1に係る倒立顕微鏡100は、観察対象となる標本1を下方から観察する顕微鏡であり、対物レンズと結像レンズとの間に、光路分岐・切換や所定の波長成分の選択といった機能を有する複数の光学装置の着脱が可能となっている。図1は、倒立顕微鏡100に対して光学装置が3つ装着された状態を示し、図2は、光学装置が2つ装着された状態を示している。なお、以下の説明においては、倒立顕微鏡の接眼レンズが設けられた側(図1においては左側)を前方又は正面側とし、その反対側(図1においては右側)を後方又は背面側とする。従って、図1及び図2に示されている側は、倒立顕微鏡100の右側となる。
図1に示すように、倒立顕微鏡100は、顕微鏡本体10と、該顕微鏡本体10に支持されたステージ2と、ステージ2上に載置された標本1を観察するための対物レンズ3と、ステージ2の下側に配置され、対物レンズ3を保持するレボルバ4と、顕微鏡本体10に設けられた焦準装置5とを備える。レボルバ4は、1つ以上の対物レンズ3を保持可能であり、自身が回転することにより、1つの対物レンズ3を照明光の光路上に配置する。焦準装置5は、光路上に配置された対物レンズ3の光軸La方向に沿ってレボルバ4を上下動させることにより、対物レンズ3のピントを標本1に合わせる。
顕微鏡本体10の上側後方には、透過照明支柱6が取付けられている。透過照明支柱6には、透過照明光学系を形成する透過照明光源7aと、透過投光装置7bと、コンデンサレンズ7cとが装着されている。透過投光装置7b内にはミラー7dが設けられており、透過照明光源7aから出射した照明光は、透過投光装置7b内を通ってミラー7dにより進行方向を折り曲げられて、コンデンサレンズ7cに入射する。
顕微鏡本体10内の下方には、観察光学系として、対物レンズ3からの観察光を結像する結像レンズ11aと、観察光の光路を折り曲げるミラー11bと、リレーレンズ11cとが内蔵されている。この内、結像レンズ11aは、対物レンズの光軸Laに対し、光軸Laと直交する方向にδ3だけ光軸Lbをシフトさせた位置に配置されている。このシフト量3δは、後で詳述するが、対物レンズ3の観察光が上段、中段、下段の光路分岐ミラー21を通過することによって光路がシフトする総シフト量Δの半分に相当する量に設定されている。また、リレーレンズ11cは、結像レンズ11aに光軸を合わせて配置されている。
顕微鏡本体10の上側の前方には、結像レンズ(図示せず)を内部に有する鏡筒8と、接眼レンズ(図示せず)を内部に有する接眼部9とが組み付けられている。ユーザは、接眼部9を覗くことにより、標本1の観察像を観察することができる。
顕微鏡本体10の中央付近、即ち、レボルバ4と結像レンズ11aとの間には、顕微鏡本体10を1つの面の側からくり抜いたスペース15が設けられている。このスペース15が、複数の光学装置を装着するための領域である。本実施の形態1においては、顕微鏡本体10を前方から見た場合の右側(図1及び図2においては図の手前側)の面からスペース15を形成している。なお、顕微鏡本体10の反対側の面は、フラットになっている。また、スペース15の上部には、照明光及び観察光が通過可能な貫通孔15aが設けられている。
スペース15の内壁には、複数の光学装置を顕微鏡本体10にそれぞれ装着するための装着部13が複数段(図1、図2においては3段)設けられている。各段の装着部13は、互いに同一のコの字形状をなすスライド溝13a(図の右側)及びスライド溝13b(図の左側)を含む。本実施の形態1においては、これらの装着部13に、光学装置の一例として、光路分岐ミラー21を内蔵する光路分岐・切換装置20が装着されている。光路分岐ミラー21は、例えばハーフミラーであり、入射光のうちの半分を反射し、残りの半分を透過させる。或いは、光路分岐ミラー21として、入射光のうちの所定の波長成分を反射し、残りの波長成分を透過させるダイクロイックミラーを用いても良い。
顕微鏡本体10の背面には、顕微鏡本体10の外側とスペース15とを貫通する貫通孔12aが、縦方向に3つ並んで形成されている。各貫通孔12aの端部には取り付け部12が設けられている。これらの取り付け部12には、落射照明光源30が組みつけられた落射投光装置(投光管)31a、31b、31cがそれぞれ取り付けられている。各段の落射照明光源30から出射した照明光は、落射投光装置31a、31b、31cを介して、貫通孔12aを通過し、光路分岐・切換装置20に入射する。即ち、落射照明光源30、落射投光装置(投光管)31a、31b、31c、及び光路分岐・切換装置20は、落射照明光学系を構成する。
次に、顕微鏡本体10に装着される光路分岐・切換装置20について詳細に説明する。図3は、光路分岐・切換装置20の正面図あり、図4は、光路分岐・切換装置20の側面図であり、図5は、図2のA−A断面図である。なお、図5においては、貫通ネジ穴14a近傍の一部も断面で示している。倒立顕微鏡100においては、図3に示す光路分岐・切換装置20の正面が倒立顕微鏡100の右側面を向くように配置される。
図3及び図4に示すように、光路分岐・切換装置20の筐体20aの両側には、スライド溝13a、13bにそれぞれ挿入可能な凸部22、23が設けられている。また、各光路分岐・切換装置20の一方の側面(顕微鏡本体10に装着された際に背面側になる面)には、落射照明光を導入するための開口24が設けられている。このため、開口24側の凸部22は、開口24を避けるため、一部が切り欠かれた形状をなしている。さらに、光路分岐・切換装置20の上面及び下面には、照明光及び観察光を通過させるための開口(図示せず)が設けられている。
凸部22の下面221は、光路分岐・切換装置20の下面と平行な平面をなしている。また、凸部22の上面の一端部は、断面が円弧状となるように面取りされた弧面222となっている。一方、凸部22の上面の他端部は、断面が直線状となるように面取りされた傾斜面223となっている。さらに、凸部22の後方側の端面224は、下面221と直交する平面をなしている。
凸部23にも、凸部22と鏡面対称をなす下面231、弧面232、傾斜面233、及び端面234が設けられている。
図5に示すように、顕微鏡本体10に設けられたスライド溝13aの底面131は、凸部22の下面221が当て付けられる当て付け基準面である。また、スライド溝13aのスライド挿入方向の奥側端部は、傾斜面となっている。この傾斜面132は、凸部22の弧面222が当て付けられる当て付け基準面である。スライド溝13aの端面133は、凸部22の端面224が当て付けられる当て付け基準面である。さらに、スライド溝13aの入り口近傍には、ビス14がねじ込まれる貫通ネジ穴14aが形成されている。
凸部23がスライド挿入されるスライド溝13bも同様に、凸部23の下面231が当て付けられる底面134と、凸部23の弧面232が当て付けられる傾斜面135と、凸部23の端面234が当て付けられる端面136を有しており、スライド溝13b近傍には貫通ネジ穴14aが形成されている(図2参照)。
光路分岐・切換装置20を顕微鏡本体10に装着する際には、まず、光路分岐・切換装置20の凸部22、23をスライド溝13a、13bに挿入し、凸部22、23の下面221、231、弧面222、232、及び端面224、234を、スライド溝13a、13bの底面131、134、傾斜面132、135、及び端面133、136にそれぞれ当て付ける。それにより、顕微鏡本体10に対する光路分岐・切換装置20の3軸(X軸、Y軸、Z軸)方向における位置決めがなされる。そして、その状態でビス14を貫通ネジ穴14aにねじ込み、傾斜面223、233に当接させて押圧する。それにより、光路分岐・切換装置20がスライド挿入方向及び下方向に付勢されて顕微鏡本体10に固定される。また、弧面222、232が傾斜面132、135に対して押し付けられるため、スライド溝13a、13bの底面131、134からの凸部22、23の浮き上がりも防止される。
ところで、光路分岐・切換装置20を装着するための3段の装着部13は、形状は互いに同一であるが、対物レンズ3の光軸Laと直交する方向に互いにシフトさせた位置に配置されている。具体的には、対物レンズ3に最も近い上段の装着部13は、中心が光軸Laと一致する位置に形成されている。中段の装着部13は、上段の装着部13に対して端面133、136を図の左方向にδ1だけシフトさせた位置に形成されている。下段の装着部13は、上段の装着部13に対して端面133、136を図の左方向にδ2(δ2>δ1)だけシフトさせた位置に形成されている。
従って、これらの3段の装着部13に、3つの光路分岐・切換装置20をそれぞれ装着すると、格段の落射照明光学系の光路も互いにシフトする。具体的には、上段の落射照明光学系においては、光路分岐ミラー21における照明光の反射位置(反射面と光軸Lc1との交点)が、対物レンズ3の光軸La上に位置する。中段の落射照明光学系においては、光路分岐ミラー21における照明光の反射位置(反射面と光軸Lc2との交点)が、照明光の光軸Lc2に沿って、対物レンズ3の光軸Laからシフト量δ1だけ離れる。下段の落射照明光学系においては、光路分岐ミラー21における落射照明光の反射位置(反射面と光軸Lc3との交点)が、照明光の光軸Lc3に沿って、対物レンズ3の光軸Laからシフト量δ2だけ離れる。
ここで、シフト量δ1は、観察光が上段の光路分岐ミラー21を通過する際に屈折して、光路がシフトする量に対応している。また、シフト量δ2は、観察光が上段及び中段の光路分岐ミラー21を通過する際に屈折して、光路がシフトする量に対応している。なお、本実施の形態1においては、上段、中段、下段において同一の光路分岐ミラー21を用いるため、δ2=2×δ1となっている。
次に、倒立顕微鏡100の作用について説明する。
標本1を透過照明する場合、顕微鏡本体10の上方に設けられた透過照明光源7aから照明光(透過照明光)を出射する。この照明光は、透過投光装置7bにおいて、ミラー7dにより光路を折り曲げられ、コンデンサレンズ7cの瞳面上に集光された後、平行光となって標本1に照射されて透過する。
一方、標本1を落射照明する場合、顕微鏡本体10の背面に装着された上段、中段、及び下段の落射照明光源30から照明光(落射照明光)を出射する。この照明光は、落射投光装置31a、31b、31cを介して貫通孔12aを通り、開口24から光路分岐・切換装置20に導入される。そして、各段の光路分岐ミラー21により進路を上方に折り曲げられる。
この際、上段の落射照明光学系においては、照明光は光路分岐ミラー21により光軸La方向に反射され、対物レンズ3に入射する。
また、中段の落射照明光学系においては、光路分岐ミラー21における照明光の反射位置が光軸Laからδ1だけシフトしている。このため、照明光は、光軸Laと平行な方向に反射された後、光軸Laからδ1だけ離れた位置において上段の光路分岐ミラー21に入射する。そして、上段の光路分岐ミラー21を通過する際に屈折して光路をシフトさせ、光軸Laを通って対物レンズ3に入射する。
また、下段の落射照明光学系においては、光路分岐ミラー21における照明光の反射位置が光軸Laからδ2だけシフトしている。このため、照明光は、光軸Laと平行な方向に反射された後、光軸Laからδ2だけ離れた位置において中段の光路分岐ミラー21に入射する。そして、中段の光路分岐ミラー21を通過する際に屈折して、光路を光軸Laからδ2−δ1(=δ1)だけ離れた位置にシフトさせる。さらに、照明光は、上段の光路分岐ミラー21を通過する際に屈折して光路をシフトさせ、光軸Laを通って対物レンズ3に入射する。
このように、上段の光路分岐ミラー21に対し、中段及び下段の光路分岐ミラー21の反射位置を所定量ずつ予めシフトさせておくことにより、各段からの照明光を、対物レンズ3に入射する手前で光軸La上に合成することができる。その後、対物レンズ3に入射した照明光は標本1を照射され、標本1によって反射される。
標本1を透過し、又は標本1によって反射された光(観察光)は、対物レンズ3を通過して光軸Laを中心とする平行光となり、上段、中段、及び下段の光路分岐ミラー21を順次通過する。この際、観察光は、光路分岐ミラー21を通過するごとに屈折し、最終的に、光軸Laと平行、且つ光軸Laからシフト量Δだけ離れた位置に光路をシフトさせる。なお、図1においては、上段、中段、及び下段で同じ光路分岐ミラー21を用いているので、シフト量Δ=3×δ1となる。
その後、観察光は、光軸Laからシフト量Δ離れた位置において、結像レンズ11aに入射する。
ここで、結像レンズ11aは、光軸Lbを対物レンズ3の光軸Laに対してシフト量δ3(δ3=Δ/2)だけシフトさせた位置に配置されている。このため、下段の光路分岐ミラー21を通過した観察光は、結像レンズ11aの光軸LbからΔ−δ3(即ち、Δ/2)だけシフトした位置を中心として結像レンズ11aに入射する。
その後、観察光は、結像レンズ11aにより一旦集光され、ミラー11bによって進路を変えられる。そして、リレーレンズ11cにより再度平行光にされた後、ミラー11bを経由して鏡筒8内に入射する。鏡筒8内において、観察光は結像レンズ(図示せず)によって結像され、接眼部9を通して倒立顕微鏡100から出射する。これにより、ユーザは標本1の観察像を観察することができる。
ここで、倒立顕微鏡100においては、ビス14を用いて各光路分岐・切換装置20を固定しているので、光路分岐・切換装置20を個別に、且つ容易に着脱することができる。そこで、光路分岐・切換装置20の一部を抜去して、使用する落射照明光学系の数を変更した場合について説明する。なお、光学性能の観点からは、光路長は短い方が照明性能が有利になるため、上段の落射照明光学系を優先的に使用することが好ましい。例えば、落射照明光学系を1つだけ用いる場合には、光路分岐・切換装置20を上段のみに装着する。また、落射照明光学系を2つ用いる場合には、光路分岐・切換装置20を上段及び中段に装着する。図2は、後者の状態を示している。
図2に示すように、光路分岐・切換装置20が上段及び中段のみに装着されている場合にも、上述したように、上段及び中段の落射照明光源30からの照明光は光軸La上に合成されて対物レンズ3に入射する。
一方、対物レンズ3を通過した観察光は、上段及び中段の光路分岐ミラー21を通過することにより、光軸Laに対してδ2だけシフトした状態で結像レンズ11aに入射する。即ち、観察光の光軸(以下、観察光軸という)は、結像レンズ11aの光軸Lbに対して|δ2−δ3|だけシフトした状態になっている。この場合、観察光軸と光軸Lbとの軸間距離は、下段にも光路分岐・切換装置20が装着されている場合(図1参照)の軸間距離(Δ−δ3)と比べて小さい。
また、上段のみに光路分岐・切換装置20を装着した場合の観察光軸と光軸Lbとの軸間距離は|δ1−δ3|となる。さらに、全ての光路分岐・切換装置20を取り外した場合には、観察光軸(即ち、光軸La)と光軸Lbとの軸間距離はδ3となる。
つまり、結像レンズ11aの光軸Lbを対物レンズ3の光軸Laから、全ての段に光路分岐・切換装置20を装着した場合の観察光のトータルのシフト量Δの半分だけ予めシフトさせておくことにより、光路分岐・切換装置20の装着数をいかに変更したとしても、観察光軸と光軸Lbの軸間距離をδ3(=Δ/2)以下に抑えることができる。
以上説明したように、実施の形態1によれば、レボルバ4と結像レンズ11aとの間に、落射照明光学系の一部をなす光路分岐・切換装置20を装着するための互いに同一形状の装着部13を独立に配置するので、顕微鏡本体10の仕立てを変更することなく、光路分岐・切換装置20を個別且つ容易に着脱することができる。従って、落射照明光学系の装着段の入れ替えや、装着数の変更を容易に行うことができ、倒立顕微鏡100の拡張性を向上させることが可能となる。
特に、実施の形態1においては、各段の光路分岐・切換装置20の凸部22、23をスライド溝13a、13bに挿入する方式で顕微鏡本体10に装着するので、光路分岐・切換装置20を容易に位置決めすることができる。また、光路分岐・切換装置20の固定をビス14を用いて行うので、光路分岐・切換装置20の装着及び抜去を簡単に行うことが可能となる。
また、実施の形態1によれば、顕微鏡本体10の一方の側面にスペース15を設け、このスペース15の内壁に装着部13を設けるので、光路分岐・切換装置20の着脱を顕微鏡本体10の一方の側から行うことができる。従って、倒立顕微鏡100の操作性を向上させることが可能となる。
また、実施の形態1によれば、光路分岐・切換装置20の中心軸を対物レンズ3の光軸Laと垂直な方向に所定量だけシフトさせるので、各段の落射照明光学系からの照明光の光路を対物レンズ3に入射する手前で対物レンズ3の光軸La上にシフトさせることができる。従って、標本1に対する照明の偏りを防ぐことが可能となる。
また、実施の形態1によれば、各段に装着される光路分岐・切換装置20の光軸Laに対するシフト量に応じて、結像レンズ11aの光軸Lbの位置もシフトさせるので、観察光軸と光軸Lbとの軸間距離を小さく抑えることができる。従って、結像レンズ11a及び後段の光学部材の有効径を大きくすることなくコンパクトに顕微鏡本体10を構成することが可能となる。
なお、以上説明した実施の形態1においては、スライド溝13a、13bの側面形状をコの字としたが、スライド溝13a、13bの側面形状はこれに限定されない。例えば、スライド溝13a、13bをアリ形状としても構わない。また、光路分岐・切換装置20を顕微鏡本体10に固定する固定手段は、ビス14以外の手段であっても良い。例えば、ネジ等を用いた引き込み固定としても構わない。さらに、対物レンズ3の光軸Laに対する結像レンズ11aの光軸Lbのシフト量(光軸Laと光軸Lbとの間の距離)δ3については、対物レンズ3からの観察光が上段、中段、及び下段の光路分岐ミラー21を通過することによって生じるトータルのシフト量Δの半分に必ずしも限定されるものではない。例えば、シフト量δ3をΔ/2以下としても構わない。
また、実施の形態1においては、顕微鏡本体10に対し、光路分岐・切換装置20として例示した3つの光学装置が装着可能な構造を示したが、顕微鏡本体10に装着可能な光学装置の数は、2つ以上であれば特に限定されない。
(変形例1)
次に、実施の形態1の変形例1について説明する。図6は、変形例1における光路分岐・切換装置の側面図である。また、図7は、図6に示す同光路分岐・切換装置の正面図であり、図6のB−B部分を断面で示している。
図6及び図7に示すように、光路分岐・切換装置20Aは、実施の形態1と同様に筐体20aを有しており、その両側面に凸部22、23’がそれぞれ設けられている。凸部22の形状は実施の形態1と同様である。一方、凸部23’は、外形は実施の形態1における凸部23と同様であり、凸部23’の内部に弾性部材が組み込まれている点が実施の形態1とは異なっている。
凸部23’の端面235には開口が設けられており、この開口内に弾性部材としてボールプランジャー236が組み付けられている。ボールプランジャー236の端部は、端面235よりも外側に若干突出している。このような光路分岐・切換装置20Aを顕微鏡本体10に設けられた装着部13(図2参照)に挿入すると、弾性部材236の端部がスライド溝13bの端面136と接触して押し込まれ、端面136に対する押圧力が発生する。この押圧力の反力により、凸部22側の端面224が、スライド溝13aの端面133に当て付けられる。これにより、光路分岐・切換装置20Aの位置決めを確実且つ容易に行うことが可能となる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
図8は、本発明の実施の形態2に係る倒立顕微鏡を模式的に示す側面図である。図8に示すように、実施の形態2に係る倒立顕微鏡200は、顕微鏡本体10aを備える。顕微鏡本体10aの形状及び構造は全体として実施の形態1における顕微鏡本体10と同様であり、光学装置を顕微鏡本体に装着する装着部13’の構造が実施の形態1とは異なっている。
また、図8においては、上段に光路分岐・切換装置20Bが装着され、中段に光路分岐・切換装置20Cが装着され、下段には光学装置が装着されていない場合を示している。光路分岐・切換装置20B、20Cの構造は、実施の形態1において説明した光路分岐・切換装置20と同様であり、光路分岐・切換装置20B、20Cに内蔵される光路分岐ミラー21a、21bの厚みが互いに異なっている。
顕微鏡本体10aの中央付近、即ち、レボルバ4と結像レンズ11aとの間には、顕微鏡本体10aを1つの面の側からくり抜いたスペース16が設けられている。このスペース16が、複数の光学装置(光路分岐・切換装置20B、20C等)を装着するための領域である。また、スペース16の上部には、照明光及び観察光が通過可能な貫通孔16aが設けられている。
スペース16の内壁には、複数の光学装置を顕微鏡本体10aにそれぞれ装着するための装着部13’が複数段(図8においては3段)設けられている。各段の装着部13’は、互いに同一のコの字形状をなすスライド溝13c(図の右側)及びスライド溝13d(図の左側)を含む。これらの装着部13’の対物レンズ3の光軸Laと直交する方向における配置は、互いに同一となっている。従って、各段のスライド溝13c、13dの端面133、136同士の間隔Dも、各段で互いに等しくなっている。また、この間隔Dは、光路分岐・切換装置20B、20Cに設けられた凸部22、23の両端の間隔dよりも大きい。
上段のスライド溝13cにはスペーサ40aが装着されており、中段のスライド溝13cには、スペーサ40aとは幅(間隔Dと同じ方向における長さ)が異なるスペーサ40bが装着されている。以下、上段のスペーサ40aの幅をL1とし、中段のスペーサ40bの幅をL2とする。
図9は、図8のC−C断面図であり、スペーサ40aの構造を説明するためのものである。図9に示すように、スペーサ40aは、スライド溝13cに嵌め込まれる挿入部401と、顕微鏡本体10aに固定される固定部402とを有する。固定部402には貫通孔403が形成されている。また、固定部402が当接するスライド溝13cの入口近傍の端面にはネジ穴137が設けられている。このネジ穴137に対し、貫通孔403を介して止めねじ41を螺合させることにより、固定部402が顕微鏡本体10aに固定される。挿入部401のスライド挿入方向における長さ(スライド溝13cに嵌めこまれる深さ)は、光路分岐・切換装置20Bの凸部22をスライド溝13cに挿入した際に、凸部22の端面224の少なくとも一部が挿入部401に当接する長さとする。即ち、この端面224が当接する挿入部401の側面が、光路分岐・切換装置20Bの当て付け基準面となる。
なお、スペーサ40bの構造もスペーサ40aと同様なので、説明を省略する。
上段の装着部13’に光路分岐・切換装置20Bを装着する際には、まず、スライド溝13c側にスペーサ40aを取り付ける。そして、スライド溝13c、13dに凸部22、23’を挿入して、凸部22の端面224をスペーサ40aに当て付ける。そして、この状態で、ビス14を貫通ネジ穴14aにねじ込み、凸部22、23’の傾斜面223、233(図3、図5参照)に当て付けて、光路分岐・切換装置20Bを固定する。なお、中段の装着部13’への光路分岐・切換装置20Cの装着方法も同様である。
ここで、上段のスライド溝13cに装着されるスペーサ40aの幅L1は、落射照明光源30から出射した照明光の光路分岐ミラー21aにおける反射位置が、対物レンズ3の光軸Laと一致するように決定される。また、中段のスライド溝13cに装着されるスペーサ40bの幅L2は、照明光及び観察光が上段の光路分岐ミラー21aを通過する際に、屈折により光路が光軸Laからシフトするシフト量δ4に基づいて決定される。なお、下段にも光路分岐・切換装置を設ける場合、下段のスライド溝13cに装着されるスペーサの幅は、光が上段及び中段の光路分岐ミラー21a、21bを通過する際に、屈折により光路が光軸Laからシフトするトータルのシフト量δ5に基づいて決定される。
以上説明したように、実施の形態2においては、スライド溝13cに互いに幅が異なるスペーサ40a、40bを装着することにより、光路分岐・切換装置20B、20Cを位置決めするための当て付け基準面をシフトさせる。この場合、装着部13’の形状及び位置を、上段、中段、及び下段で揃えることができるので、顕微鏡本体10aの設計が簡単になる。また、スペーサ40a、40bを適宜選択することにより、光軸Laと直交する方向における光路分岐・切換装置20B、20Cの位置を容易に決定することができるので、顕微鏡本体10aの構成が簡素となり、安価に製造することが可能となる。
また、スペーサ40a、40bは、止めネジ41を緩めてスライド溝13cへの固定を解除することにより、容易に交換することができる。このため、光路分岐・切換装置20B、20Cの位置を光学的に適切な量だけ、個別に調節することが可能となる。従って、光路分岐・切換装置20B、20Cの装着位置の変更や、光路のシフト量が異なる他の種類の光学装置への交換も容易に行うことができる。即ち、必要な光学性能を確保しつつ、倒立顕微鏡200の拡張性をより向上させることが可能となる。
(変形例2)
次に、実施の形態2の変形例2について説明する。図10は、変形例2における光路分岐・切換装置の正面図である。また、図11は、図10に示す光路分岐・切換装置の側面図である。図8に示す倒立顕微鏡200に光路分岐・切換装置を装着する際、実施の形態2においてはスライド溝13cにスペーサを設けたが、光路分岐・切換装置側にスペーサを設けても良い。
図10及び図11に示すように、光路分岐・切換装置20Dは、実施の形態1と同様に筐体20aを有しており、その両側面に凸部22’、23がそれぞれ設けられている。凸部23の形状は実施の形態1と同様である。一方、凸部22’は、外形は実施の形態1における凸部22と同様であり、端面225にスペーサ42を装着するネジ穴226が設けられている点が実施の形態1とは異なっている。
スペーサ42にはざぐり穴421が設けられている。スペーサ42は、ざぐり穴421を介して止めネジ422をネジ穴226に螺合することにより、凸部22’に着脱可能に固定される。
この変形例4によれば、凸部22’に着脱可能なスペーサ42を装着することにより、スペーサ42の端面、即ち、スライド溝13cの端面133に当てつけられる当て付け面から光路分岐ミラー21の中心軸までの距離d2を変化させることができる。従って、光軸Laと直交する方向における光路分岐・切換装置20Dの位置を容易に決定することが可能となる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。
図12は、本発明の第3の実施形態に係る倒立顕微鏡を模式的に示す側面図である。実施の形態3に係る倒立顕微鏡300は、顕微鏡本体に装着された光学装置の装着位置を自動検出することを特徴とする。
図12に示すように、倒立顕微鏡300は、顕微鏡本体10bを備える。顕微鏡本体10bの形状及び構造は全体として実施の形態1における顕微鏡本体10と同様であり、複数の光学装置(光路分岐・切換装置20E等)を装着するために設けられたスペース17に装着可能な光学装置の数が実施の形態1とは異なっている。なお、スペース17の上部には、照明光及び観察光が通過可能な貫通孔17aが設けられている。
スペース17の内壁には、光学装置を顕微鏡本体10bに装着するための装着部13が複数段(図12においては2段)設けられている。各段の装着部13の構造及び配置(光軸Laと直交する方向におけるシフト量)については、実施の形態1と同様である。
また、顕微鏡本体10bには、ケーブル253を介して制御装置50が接続されている。
各光路分岐・切換装置20Eは、互いに種類の異なる光路分岐ミラー21c、21dと、該光路分岐ミラー21c、21dを回転可能に支持する支持部(図示せず)と、該支持部を回転させるモータMとを内蔵している。モータMは、ケーブル253を介して制御装置50に接続されており、制御装置50の制御の下で動作する。
光路分岐ミラー21c、21dは、例えば、互いに波長が異なる光を反射し、及び透過するダイクロイックミラーである。従って、光路分岐ミラー21c、21d間では、光が通過する際に屈折により光路が対物レンズ3の光軸Laと直交する方向にシフトするシフト量も互いに異なっている。光路分岐ミラー21c、21dは、モータMを駆動することにより、支持部を介してβ軸回りに回転する。それにより、対物レンズ3の光軸La上に配置されるミラーが切り替えられる。
図13は図12のD1−D1断面図であり、上段の光路分岐・切換装置20Eの側面近傍の様子を示している。また、図14は図12のD2−D2断面図であり、下段の光路分岐・切換装置20Eの側面近傍の様子を示している。
図13及び図14に示すように、光路分岐・切換装置20Eの筐体20bには開口201が形成されている。また、該筐体20b内の開口201と面する位置には、検知部材25が設けられている。検知部材25は、所謂スイッチ部材であり、図の上側において固定部251を介して筐体20bに固定されている。また、検知部材25の開口201と対向する側には検知部252が設けられており、その反対側にはケーブル253が接続されている。検知部材25の内部には電気回路(図示せず)が設けられており、検知部252が押圧されることにより、この電気回路が開閉されるようになっている。また、検知部材25はケーブル253を介して制御装置50と接続されている。
図14に示すように、下段の光路分岐・切換装置20Eのスライド挿入方向端部の壁面(顕微鏡本体10b)には、検知部252に対する被検知部材としての突起部101が設けられている。この突起部101は、開口201よりも小さく、光路分岐・切換装置20Eを装着部13(図1参照)に装着すると、検知部252の端面を押圧できる長さとなっている。なお、図14は、突起部101が検知部252を押圧している状態を示している。
このような倒立顕微鏡300において、光路分岐・切換装置20Eを下段の装着部13に装着すると、突起部101が開口201を挿通して検知部252を押圧する。それにより、検知部材25の内部の電気回路の開閉状態が切り替えられ、電気信号がケーブル253を介して制御装置50に送信される。制御装置50は、この電気信号を受信して、光路分岐・切換装置20Eが顕微鏡本体10bのいずれの段に装着されているかを識別する。
制御装置50は、光路分岐・切換装置20Eの装着段に応じて、モータMを制御する制御信号をケーブル253を介して送信し、所望の光路分岐・切換装置20Eが内蔵する光路分岐ミラー21c、21dを切り換えさせる。
以上説明したように、実施の形態3によれば、電動仕様の光路分岐・切換装置20Eを用いる場合に、光路分岐・切換装置20Eが装着されている段を個別に自動検出し、各光路分岐・切換装置20Eを識別して個別に制御を行うことが可能となる。
なお、実施の形態3においては、検知部材25及び突起部101を1つずつ設けたが、検知部材25及び突起部101を各段に並列して設けても良い。この場合、顕微鏡本体に3段以上の光学装置を装着する場合にも、同様の制御を行うことが可能となる。
また、実施の形態3においては、検知部材25として接触式のスイッチを使用しているが、スイッチの方式はこれに限定されるものではなく、例えば非接触式の光学的なセンサや磁気センサを利用しても良い。
以上説明した実施の形態及び変形例は、本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。また、本発明は、各実施の形態及び変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成できる。本発明は、仕様等に応じて種々変形することが可能であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施の形態が可能である。
1 標本
2 ステージ
3 対物レンズ
4 レボルバ
5 焦準装置
6 透過照明支柱
7a 透過照明光源
7b 透過投光装置
7c コンデンサレンズ
7d ミラー
8 鏡筒
9 接眼部
10、10a、10b 顕微鏡本体
11a 結像レンズ
11b ミラー
11c リレーレンズ
12 取り付け部
12a 貫通孔
13a、13b、13c、13d スライド溝
13 装着部
14 ビス
14a 貫通ネジ穴
15、16、17 スペース
15a 貫通孔
20、20A、20B、20C、20D、20E 光路分岐・切換装置
20a、20b 筐体
21、21a、21b、21c、21d 光路分岐ミラー
22、22’、23、23’ 凸部
24 開口
25 検知部材
30 落射照明光源
31a 落射投光装置
40a、40b、42 スペーサ
41、422 止めネジ
50 制御装置
100、200、300 倒立顕微鏡
101 突起部
131、134 底面
132、135 傾斜面
133、136 端面
137 ネジ穴
201、202 開口
221、231 下面
222、232 弧面
223、233 傾斜面
224、225、234、235 端面
226 ネジ穴
236 ボールプランジャー
236 弾性部材
251 固定部
252 検知部
253 ケーブル
401 挿入部
402 固定部
403 貫通孔
421 ざぐり穴

Claims (7)

  1. 標本を経由し対物レンズを通過した光を結像する結像レンズと、
    光路分岐ミラーを備える複数の光学装置と
    前記対物レンズと前記結像レンズとの間に、前記複数の光学装置を前記対物レンズの光軸方向に並べて配置可能であり、前記複数の光学装置を独立に固定可能な複数の装着部を有する顕微鏡本体と、
    を備え、
    前記結像レンズは、前記結像レンズの光軸が前記対物レンズの光軸に対してシフトさせた位置に配置されており
    前記複数の装着部の各々は、前記複数の光学装置のいずれかが当て付けられる当て付け基準面を有し、
    前記複数の装着部がそれぞれ有する複数の前記当て付け基準面は、前記対物レンズの光軸と直交する方向において互いにシフトし、かつ前記当て付け基準面がシフトしている方向と、前記光路分岐ミラーを通過することによって光路がシフトする方向と、前記結像レンズの光軸が前記対物レンズの光軸に対してシフトする方向とが、同じ方向であることを特徴とする倒立顕微鏡。
  2. 前記複数の装着部の各々は、前記光学装置が嵌合可能な溝部であって、一端面が前記当て付け基準面をなす溝部を含むことを特徴とする請求項1に記載の倒立顕微鏡。
  3. 前記複数の装着部の各々は、
    前記光学装置が嵌合可能な溝部と、
    前記溝部に着脱可能で、前記溝部に挿入される端面が前記当て付け基準面をなすスペーサと、
    を含み、
    前記複数の装着部がそれぞれ有する複数の前記スペーサの前記対物レンズの光軸と直交する方向における長さが互いに異なることを特徴とする請求項1に記載の倒立顕微鏡。
  4. 前記溝部は、前記顕微鏡本体内に設けられた前記複数の光学装置の配置スペース内の1つの面に設けられ、
    前記複数の装着部の各々は、
    前記1つの面と対向する面に前記溝部と平行に設けられた第2の溝部をさらに含むことを特徴とする請求項2又は3に記載の倒立顕微鏡。
  5. 前記配置スペースは、前記顕微鏡本体の1つの側面に設けられ、
    前記複数の光学装置は、前記1つの側面から着脱可能であることを特徴とする請求項4に記載の倒立顕微鏡。
  6. 前記顕微鏡本体における前記複数の光学装置の装着位置を検知する検知手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の倒立顕微鏡。
  7. 前記検知手段は、
    前記顕微鏡本体に、前記装着位置に対応して設けられた被検知部材と、
    前記複数の光学装置の各々に設けられ、前記被検知部材を検知可能な検知部と、
    を有すことを特徴とする請求項6に記載の倒立顕微鏡。
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