JP5911245B2 - 電源装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
(2)画像を形成するための画像形成手段と、前記画像形成手段に電力供給する電源と、を備え、前記電源は、インダクタと、電圧の入力側と前記インダクタとの間に接続され、前記インダクタを介して出力される出力電圧を制御する電源制御手段と、前記電源制御手段の電流流出端子にカソードが接続され、アノードが前記入力側と電圧の出力側の低電位側に接続された整流手段と、前記出力電圧に比例した電圧と基準電圧を比較した結果に応じて、前記電源制御手段をオン又はオフする差動増幅手段と、前記電源制御手段のオン状態が所定の時間、継続されるように、前記差動増幅手段の前記出力電圧に比例した電圧を前記所定の時間、変更する変更手段と、を備え、前記変更手段は、抵抗とコンデンサによる時定数回路を有し、前記変更手段の前記時定数回路を構成する前記抵抗は、制御信号によりオン又はオフされるスイッチ手段に直列に接続された第1の抵抗と、前記第1の抵抗と並列に接続された第2の抵抗の2つの抵抗からなり、前記抵抗の抵抗値は、前記スイッチ手段がオンのときは、第1の抵抗と第2の抵抗が並列に接続された場合の抵抗値であり、前記スイッチ手段がオフのときは、第2の抵抗の抵抗値であり、前記所定の時間は、前記制御信号による前記スイッチ手段のオン又はオフにより変更されることを特徴とする画像形成装置。
従来方式の一般的なチョッパ電源について、回路例を用いて説明する。図1(a)は、オープンコレクタ出力のコンパレータを用いたチョッパ電源の構成を示す回路図である。本電源は、コンパレータI61、主スイッチング素子Q61、スイッチング素子Q62、回生ダイオードD61、チョークコイルL61、コンデンサC61、C62、ツェナーダイオードZD61、電流検出抵抗R61、抵抗R62〜R68から構成されている。
Vz<Vin−Vref (1)
以上の一連の動作にて述べたように、主スイッチング素子Q61のオン時間(オン状態の時間)は、電流検出抵抗R61の電圧降下値がスイッチング素子Q62の動作電圧(例えば0.7V)に達するまでの時間により決定される固定値である。そして、主スイッチング素子Q61のオフ時間(オフ状態の時間)は、コンパレータI61の非反転入力端子電圧が基準電圧よりも低下するまでの時間にて決定されることになる。従って、負荷電流が大きい場合には、チョークコイルL61の回生時間が短くなるので、非反転入力端子電圧が基準電圧よりも低下するまでの時間も短くなり、その結果、主スイッチング素子Q61のオフ時間が短くなる。逆に、負荷電流が小さい場合には、非反転入力端子電圧が基準電圧よりも低下するまでの時間が長くなるために、主スイッチング素子Q61のオフ時間も長くなる。その結果、主スイッチング素子Q61のオン・オフが繰り返される周波数である、発振周波数は、負荷電流が小さいときには低下し、負荷電流が大きいときには上昇することになる。
本実施例では、図1のオン時間固定回路の代わりに、主スイッチング素子Q61のオン時間を生成する回路が付加されている。このオン時間生成回路は、ワンショットマルチバイブレータとレベル変換回路から構成されている。まず、ワンショットマルチバイブレータの動作について、図2を用いて説明する。図2において、電源入力の高電位側に接続された抵抗R11、R12により、スイッチング素子Q11は、制御端子に電圧が印加されることでオン状態となる。抵抗R13も高電位側に接続されているものの、スイッチング素子Q11がオン状態となることにより、抵抗R14、R15を介して、スイッチング素子Q12の制御端子の印加電圧が低下することにより、Q12はオフ状態となる。すなわち、主スイッチング素子Q61がオフ状態で、トリガ電圧が印加されていない初期状態においては、スイッチング素子Q11がオン状態、スイッチング素子Q12はオフ状態となっている。
図3は、本実施例のチョッパ電源の構成を示す回路図である。本実施例では、主スイッチング素子Q61のオン時間生成回路であるワンショットマルチバイブレータの回路構成が変更され、NORゲート回路(以下、NOR回路と略す)を用いて構成されている点が実施例1と異なる。
図4(a)は、本実施例のチョッパ電源の構成を示す回路図である。実施例1では、主スイッチング素子Q61のオン時間は、オン時間生成回路によって決定されていた。本実施例では、主スイッチング素子Q61のオン時間は、チョッパ電源により動作する機器の動作状態に応じて変更される。
図5は、本実施例のチョッパ電源の構成を示す回路図である。本実施例と実施例3との違いは、実施例3では、オン・オフの2値であったオン時間制御信号を、本実施例では任意の値に変更可能になるように構成した点である。更に、実施例3では、オン時間制御信号の入力先がスイッチング素子であったのに対し、本実施例では、オペアンプである点が異なる。本実施例では、オン時間制御信号は、例えばDA変換器の出力であるアナログ信号とし、オン・オフの2値信号ではなく、多値信号とする。アナログ信号であるオン時間制御信号は、抵抗R51を介して、オペアンプI51の非反転入力端子に入力される。オペアンプI51は、出力端子が反転入力端子に接続されたボルテージフォロア回路であり、オペアンプI51は、抵抗R52を介してスイッチング素子Q32の制御端子に、オン時間制御信号の電圧と同じ電圧を出力する。すなわち、アナログ信号であるオン時間制御信号の電圧により、スイッチング素子Q32のオン・オフを制御できることになる。オン時間制御信号の電圧により、スイッチング素子Q32をオンする時間を可変制御できるようになり、時定数回路の時定数を可変にできるので、ワンショットマルチバイブレータのオン時間を任意の時間に変更できる。その結果、スイッチング素子Q32の制御端子に入力されるアナログ電圧の値をオン時間制御信号により切り換えることにより、主スイッチング素子Q61のオン時間が複数段階で調整可能となる。
図6は、実施例1ないし4で説明した電源回路を有する電源装置100を備えた画像形成装置200の模式図である。図6において、記録媒体101は画像形成を行う用紙やシートなどであり、ローラ102、103は記録媒体101を搬送し、画像形成部104は電子写真プロセスによって記録媒体101上に画像形成を行う。転写部105は、電子写真プロセスによって形成された画像を記録媒体101上に転写する。定着ローラ107や、発熱ヒータ6を備えた定着部106は、発熱ヒータ6による加熱と定着ローラ107による加圧によって、記録媒体101上に形成された画像を定着させる。そして、排出ローラ108は記録媒体101を排出トレイ109に排出し、110は排出トレイ109によって排出され、積載された記録媒体である。コントローラ111には、CPU(マイクロコントローラ)、メモリ等の回路が含まれ、画像形成装置の動作を制御する。なお、画像形成装置200は、電源装置100を経由して、不図示の商用交流電源に接続されている。
C12 オン時間時定数コンデンサ
I61 コンパレータ
Q61 主スイッチング素子
L61 チョークコイル
D61 回生ダイオード
C62 コンデンサ
Claims (9)
- インダクタと、
電圧の入力側と前記インダクタとの間に接続され、前記インダクタを介して出力される出力電圧を制御する電源制御手段と、
前記電源制御手段の電流流出端子にカソードが接続され、アノードが前記入力側と電圧の出力側の低電位側に接続された整流手段と、
前記出力電圧に比例した電圧と基準電圧を比較した結果に応じて、前記電源制御手段をオン又はオフする差動増幅手段と、
前記電源制御手段のオン状態が所定の時間、継続されるように、前記差動増幅手段の前記出力電圧に比例した電圧を前記所定の時間、変更する変更手段と、
を備え、
前記変更手段は、抵抗とコンデンサによる時定数回路を有し、
前記変更手段の前記時定数回路を構成する前記抵抗は、制御信号によりオン又はオフされるスイッチ手段に直列に接続された第1の抵抗と、前記第1の抵抗と並列に接続された第2の抵抗の2つの抵抗からなり、
前記抵抗の抵抗値は、前記スイッチ手段がオンのときは、第1の抵抗と第2の抵抗が並列に接続された場合の抵抗値であり、前記スイッチ手段がオフのときは、第2の抵抗の抵抗値であり、
前記所定の時間は、前記制御信号による前記スイッチ手段のオン又はオフにより変更されることを特徴とする電源装置。 - 前記制御信号は、負荷の状態に応じて、前記スイッチ手段をオン又はオフすることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
- 前記差動増幅手段は、前記出力電圧に比例した電圧が前記基準電圧より高いときには前記電源制御手段をオフし、前記出力電圧に比例した電圧が前記基準電圧より低いときには前記電源制御手段をオンするコンパレータであることを特徴とする請求項1または2に記載の電源装置。
- 前記インダクタは、一端が前記電源制御手段の電流流出端子に接続され、他端が前記出力側に接続されたコンデンサ、及び前記差動増幅手段の前記出力電圧に比例した電圧の入力端子に接続されたチョークコイルであり、
前記電源制御手段は、電流流入端子が前記入力側に接続され、電流流出端子が前記インダクタと前記変更手段に接続され、制御端子が前記差動増幅手段の出力端子に接続されたスイッチング素子であり、
前記変更手段は、前記電源制御手段がオンしたときに前記電流流出端子に発生する電圧を入力とし、前記差動増幅手段の前記基準電圧より低い前記出力電圧に比例した電圧を出力とするワンショットマルチバイブレータであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電源装置。 - 前記電源制御手段は、前記差動増幅手段からの出力に従い、オンオフされる周波数が変化することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の電源装置。
- 画像を形成するための画像形成手段と、
前記画像形成手段に電力供給する電源と、を備え、
前記電源は、
インダクタと、
電圧の入力側と前記インダクタとの間に接続され、前記インダクタを介して出力される出力電圧を制御する電源制御手段と、
前記電源制御手段の電流流出端子にカソードが接続され、アノードが前記入力側と電圧の出力側の低電位側に接続された整流手段と、
前記出力電圧に比例した電圧と基準電圧を比較した結果に応じて、前記電源制御手段をオン又はオフする差動増幅手段と、
前記電源制御手段のオン状態が所定の時間、継続されるように、前記差動増幅手段の前記出力電圧に比例した電圧を前記所定の時間、変更する変更手段と、
を備え、
前記変更手段は、抵抗とコンデンサによる時定数回路を有し、
前記変更手段の前記時定数回路を構成する前記抵抗は、制御信号によりオン又はオフされるスイッチ手段に直列に接続された第1の抵抗と、前記第1の抵抗と並列に接続された第2の抵抗の2つの抵抗からなり、
前記抵抗の抵抗値は、前記スイッチ手段がオンのときは、第1の抵抗と第2の抵抗が並列に接続された場合の抵抗値であり、前記スイッチ手段がオフのときは、第2の抵抗の抵抗値であり、
前記所定の時間は、前記制御信号による前記スイッチ手段のオン又はオフにより変更されることを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像形成手段の動作を制御するコントローラを備え、
前記電源は前記コントローラに電力を供給することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成手段を駆動する駆動手段を備え、
前記電源は前記駆動手段に電力を供給することを特徴とする請求項6または7に記載の画像形成装置。 - 前記電源制御手段はスイッチング素子であり、前記差動増幅手段からの出力に従い、オンオフされる周波数が変化することを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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