JP5911014B2 - インバータ装置およびインバータ装置の異常検出方法 - Google Patents

インバータ装置およびインバータ装置の異常検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、大容量の電力用半導体モジュールを備えたインバータに関連し、特に、ゲート配線(ゲート線もしくはエミッタ線)の少なくともいずれか1つに、断線、接触不良、もしくは接続忘れ等の異常が発生したことを、インバータの始動前に検出するためのインバータ装置およびインバータ装置の異常検出方法に関する。
大容量の電力用半導体モジュールは、内部に複数の電力用(パワー)半導体素子を有し、これらを内部で並列接続することによって、大きな定格電流のパワー半導体モジュールを構成している(例えば、特許文献1参照)。
パワーモジュールの大容量化が進むにつれ、内部の並列素子数が増えていく。ここで、並列素子間の分流特性の悪化を防ぐために、所定の並列素子数を1ブロックとして、ブロック毎に1対の駆動用ゲート端子とエミッタ端子を設け、モジュールの外でゲートを並列駆動することがあり得る。
特開2002−141465号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
並列駆動をする際に、ゲート配線(ゲート線もしくはエミッタ線)の1つが、断線、接触不良、もしくは接続忘れ等を起こした場合には、ゲート配線に係わるモジュール内部のパワー半導体素子ブロックが導通できなくなる。この場合、残された素子ブロックに電流が集中することによって、素子破壊が起こる可能性がある。さらに、ゲート配線が接続不良となった素子ブロック自身も、ゲート端子が解放状態となった不要動作により、破壊する可能性がある。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、ゲート配線の異常をインバータの始動前に検出することのできるインバータ装置およびインバータ装置の異常検出方法を得ることを目的とする。
本発明に係るインバータ装置は、アーム毎に複数組のパワー半導体素子の駆動用ゲート端子とエミッタ端子を備えたパワーモジュールを並列駆動して構成されるインバータ装置であって、インバータの始動前の診断期間において、アーム毎に、ドライブ信号がオフしている状態でのアーム内の各パワー半導体素子のゲート端子とエミッタ端子間の電圧値、あるいは、それぞれの駆動用ゲート端子に異常診断用としてパルス駆動のドライブ信号をゲートドライバから印加した際のゲートドライバ出力電圧の立上り時間を診断用データとして検出し、検出した診断用データと所定値との比較に基づいてゲート配線の異常の有無を検出するゲート配線異常監視部を備え、ゲート配線異常監視部は、診断期間において、ドライブ信号がオフしている状態でのアーム内の各パワー半導体素子のゲート端子とエミッタ端子間の電圧値を検出するゲート電圧検出部と、診断期間においてゲート電圧検出部により検出された各パワー半導体素子の電圧値が全て第1所定値以下であり、かつゲート電圧が負電圧となっている場合には、ゲート配線が正常であると判断し、診断期間においてゲート電圧検出部により検出された各パワー半導体素子の電圧値の少なくともいずれか1つが第1所定値を越えている場合には、ゲート配線が異常であると判断する異常判定部とを備えるものである。
また、本発明に係るインバータ装置の異常検出方法は、アーム毎に複数組のパワー半導体素子の駆動用ゲート端子とエミッタ端子を備えたパワーモジュールを並列駆動して構成されるインバータ装置の異常検出方法であって、インバータの始動前の診断期間において、ドライブ信号がオフしている状態でのアーム内の各パワー半導体素子のゲート端子とエミッタ端子間の電圧値を検出するゲート電圧検出ステップと、診断期間においてゲート電圧検出ステップにより検出された各パワー半導体素子の電圧値が全て第1所定値以下であり、かつゲート電圧が負電圧となっている場合には、ゲート配線が正常であると判断し、診断期間においてゲート電圧検出ステップにより検出された各パワー半導体素子の電圧値の少なくともいずれか1つが第1所定値を越えている場合には、ゲート配線が異常であると判断する異常判定ステップと備えるものである。
本発明に係るインバータ装置およびインバータ装置の異常検出方法によれば、インバータの始動前の診断期間において、アーム毎に、ドライブ信号がオフしている状態でのアーム内の各パワー半導体素子のゲート端子とエミッタ端子間の電圧値、あるいは、それぞれの駆動用ゲート端子に異常診断用としてパルス駆動のドライブ信号をゲートドライバから印加した際のゲートドライバ出力電圧の立上り時間を診断用データとして検出し、検出した診断用データと所定値とを比較することにより、ゲート配線の異常をインバータの始動前に検出することのできるインバータ装置およびインバータ装置の異常検出方法を得ることができる。
本発明の実施の形態1におけるインバータ装置の1アーム分の回路構成図である。 本発明の実施の形態1におけるインバータ装置の異常判定部による一連処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2におけるインバータ装置の1アーム分の回路構成図である。 本発明の実施の形態2におけるインバータ装置の異常判定部による異常検出処理方法を説明するためのタイムチャートである。
以下、本発明のインバータ装置およびインバータ装置の異常検出方法の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1におけるインバータ装置の1アーム分の回路構成図である。なお、図1は、上アームについての詳細回路を示しており、下アームに関しては、一部を省略している。
本実施の形態1における図1に示したインバータ装置は、パワーモジュール構成部1、平滑用コンデンサ6、ゲートドライバ7、ゲート電圧検出部16a、16b、17a、17b、異常判定部18、およびインバータ制御部19を備えて構成されている。ここで、ゲート電圧検出部16a、16b、17a、17b、および異常判定部18は、ゲート配線異常監視部に相当する。
パワーモジュール構成部1は、インバータを構成する1相分のパワーモジュール、もしくはパワーモジュールを複数個組み合わせてなる構成部である。そして、このパワーモジュール構成部1は、電圧駆動型トランジスタ2a、2bを並列接続することで、上アームが構成され、電圧駆動型トランジスタ3a、3bを並列接続することで、下アームが構成されている。
また、電圧駆動型トランジスタ2a、2bには、フライホイールダイオード4a、4bが逆並列接続されている。同様に、電圧駆動型トランジスタ3a、3bには、フライホイールダイオード5a、5bが逆並列接続されている。なお、電圧駆動型トランジスタ2a、2b、3a、3bは、図1においてはIGBTである場合を示しているが、MOSFETであってもよい。
電圧駆動型トランジスタ2aは、駆動信号用のゲート端子G1aと、エミッタ端子E1aを有し、電圧駆動型トランジスタ2bは、駆動信号用のゲート端子G1bと、エミッタ端子E1bを有している。また、電圧駆動型トランジスタ3a、3bも、同様に、駆動信号用のゲート端子G2a、G2b、エミッタ端子E2a、E2bを有する。なお、電圧駆動型トランジスタ2a、2b、3a、3bは、パワーモジュール内部で、パワー半導体素子を並列接続して構成される場合が一般的である。
図1におけるゲートドライバ7は、インバータの上アームを構成する電圧駆動型トランジスタ2a、2bを並列駆動するためのゲートドライバである。
より具体的には、ゲートドライバ7は、電圧駆動型トランジスタ2a、2bをオン動作させるための正電源8(+VCC)、確実にオフさせて誤動作を防止するための負電源9(−VEE)と、正電源8、負電源9の基準電位となるグランド10、オン動作用の出力トランジスタ13、オフ動作用の出力トランジスタ14、電圧駆動型トランジスタ2aを駆動するためのゲート抵抗15a、電圧駆動型トランジスタ2bを駆動するためのゲート抵抗15b等によって構成される。
また、符号11は、正電源8によって供給される電源記号(+VCC)、符号12は、負電源9によって供給される電源記号(−VEE)を示す。
ゲート電圧検出部16aは、電圧駆動型トランジスタ2aのゲート端子G1aとエミッタ端子E1a間に印加されるゲート電圧を検出する。ゲート電圧検出部16bは、電圧駆動型トランジスタ2bのゲート端子G1bとエミッタ端子E1b間に印加されるゲート電圧を検出する。同様に、ゲート電圧検出部17a、17bは、電圧駆動型トランジスタ3a、3bのゲート端子とエミッタ端子間に印加されるゲート電圧を検出する。
異常判定部18は、ゲート電圧検出部16a、16bの出力を受けて、ゲートドライバ7とパワーモジュール構成部1との間のゲート配線の健全性をチェックする異常判定手段である。さらに、インバータ制御部19は、インバータ装置全体を制御する制御部である。
次に、図1に示した本実施の形態1におけるインバータ装置の動作について説明する。図2は、本発明の実施の形態1におけるインバータ装置の異常判定部18による一連処理を示すフローチャートである。
まず始めに、ステップS101において、異常判定部18は、インバータ制御部19からゲートドライバ7に対して出力されるインバータのドライブ信号がオフしているか否かを確認する。そして、異常判定部18は、ドライブ信号がオフしていない場合には、ステップS102に進み、ゲート配線の健全性をチェックできないと判断し、一連の処理を終了する。
一方、異常判定部18は、ドライブ信号がオフしている場合には、ステップS103に進む。そして、ステップS103において、異常判定部18は、G1a−E1a間の電圧とG1b−E1b間の電圧、すなわち、ゲート電圧検出部16a、16bで検出した電圧が、ともに所定値以下になっているか否かを確認する。
ここで、所定値は、ゲートもしくはエミッタの配線が外れた場合の電圧、すなわち、0Vと、負電源9の値(−VEE)の間の電圧として、例えば、(−VEE)/2(V)等に設定される。
そして、異常判定部18は、G1a−E1a間の電圧とG1b−E1b間の電圧がともに所定値以下で、負バイアスが印加されている場合には、ステップS104に進み、ゲート配線は、正常であると判定し、一連の処理を終了する。
一方、異常判定部18は、G1a−E1a間の電圧、G1b−E1b間の電圧のどちらか一方でも所定値以下になっていない場合には、ステップS105に進み、ゲート配線は、異常であると判定し、一連の処理を終了する。
このようにして、ゲート配線が異常であると判定した場合には、異常判定部18は、異常検出信号をインバータ制御部19に送信する。そして、インバータ制御部19は、異常判定部18から異常検出信号を受信した場合には、インバータを運転不能とする。なお、インバータ制御部19は、異常判定部18から異常検出信号を受信した場合には、異常表示を合わせて行うことも可能である。
以上のように、実施の形態1によれば、インバータの始動前に、ドライブ信号がオフしている状態で、並列駆動される電圧駆動型トランジスタのゲート−エミッタ間の電圧をそれぞれ監視し、所定値との比較結果からゲート配線の異常を検出できる。
このように、ゲート配線の異常(断線、配線忘れ)をインバータの始動前に検出できるため、ゲート配線が異常となってパワー半導体素子群が導通できなくなり、他の半導体素子群に電流が集中することによって、素子破壊が起こることを未然に防止できる。さらに、ゲート配線が異常となったパワー半導体素子群も、ゲート端子が解放状態となったことによって、誤動作による不要動作で素子破壊が起こることを未然に防止できる。この結果、信頼性の高い大容量インバータを実現することができる。
なお、図1には図示していないが、異常判定部18は、例えば、チェナーダイオード、抵抗、フォトカプラ等の簡単な回路構成で、安価に実現することが可能である。
実施の形態2.
先の実施の形態1では、インバータの始動前の診断期間のドライブ信号がオフしている状態において、並列駆動される電圧駆動型トランジスタのゲート−エミッタ間の電圧をそれぞれ監視することで、ゲート配線の異常を検出する場合について説明した。これに対して、本実施の形態2では、インバータの始動前の診断期間において、異常診断用のドライブ信号に伴うゲートドライバの出力電圧の立上り具合を監視することで、ゲート配線の異常を検出する場合について説明する。
図3は、本発明の実施の形態2におけるインバータ装置の1アーム分の回路構成図である。なお、図3は、先の実施の形態1における図1と同様に、上アームについての詳細回路を示しており、下アームに関しては、一部を省略している。また、この図3において、先の図1と同一番号のものは、図1と同じものを示す。
本実施の形態2における図3に示したインバータ装置は、パワーモジュール構成部1、平滑用コンデンサ6、ゲートドライバ7、異常判定部18、インバータ制御部19、および立上り時間検出部20a、20bを備えて構成されている。ここで、異常判定部18、および立上り時間検出部20a、20bは、ゲート配線異常監視部に相当する。
ここで、本実施の形態2における図3の構成において、先の実施の形態1における図1の構成と異なる部分は、ゲート電圧検出部16a、16bがない代わりに、電圧駆動型トランジスタ2a用ゲートドライバ出力Vg1aの立上り時間T1aを検出するための立上り時間検出部20aと、電圧駆動型トランジスタ2b用ゲートドライバ出力Vg1bの立上り時間T1bを検出するための立上り時間検出部20bを備えたことである。
そこで、これらの相違点を中心に、本実施の形態2におけるインバータ装置の動作について説明する。図4は、本発明の実施の形態2におけるインバータ装置の異常判定部18による異常検出処理方法を説明するためのタイムチャートである。
図4において、(a)は、インバータの始動前の診断期間において、インバータ制御部19からの診断指令に基づいて、異常診断用としてゲートドライバ7から出力されるドライブ信号のON/OFF波形の一例を示している。これに対して、(b)は、ゲート配線が正常時における、(a)のドライブ信号を出力した際のゲートドライバ7の出力電圧Vg1aの波形であり、(c)は、ゲート配線が異常時における、(a)のドライブ信号を出力した際のゲートドライバ7の出力電圧Vg1aの波形である。なお、(b)と(c)については、Vg1bも同様な波形変化となる。
インバータ制御部19からの診断指令に基づいて診断が開始されると、ゲートドライバ7に対し、ドライブ信号が(a)のように、パルス状にオン、オフ出力される。このとき、ゲート配線が全て健全であれば、ゲートドライバ出力電圧Vg1a、Vg1bは、(b)の波形の通り変化する。すなわち、電圧駆動型トランジスタ2a、2bのゲート電荷を充電するため、電圧波形は、所定の立上り時間T1a、T1bを有する結果となる。
一方、ゲート配線が外れていた場合、あるいは断線などが生じていた場合には、ゲート電荷の充電時間がないため、(c)の波形の通り、T1a’、T1b’の短時間で電圧が立上る結果となる。そこで、異常判定部18は、立上り時間検出部20a、20bによる(a)のドライブ信号に対応する電圧の立上り時間の計測結果に基づいて、ゲート配線の健全性をチェックする。
具体的には、異常判定部18は、立上り時間検出部20a、20bで計測された電圧の立上り時間が、異常判定用の所定の立上り時間よりも短い場合には、ゲート配線で異常が発生していると判断することができる。
このようにして、ゲート配線が異常であると判定した場合には、異常判定部18は、異常検出信号をインバータ制御部19に送信する。そして、インバータ制御部19は、異常判定部18から異常検出信号を受信した場合には、インバータを運転不能とする。なお、インバータ制御部19は、異常判定部18から異常検出信号を受信した場合には、異常表示を合わせて行うことも可能である。
以上のように、実施の形態2によれば、インバータの始動前の診断期間に、1アームずつ順次、異常診断用のドライブ信号によるパルス駆動を行った際のゲートドライバ出力電圧を監視し、所定値との比較結果からゲート配線の異常を検出できる。これにより、先の請求項1と同様の効果を得ることができ、信頼性の高い大容量インバータを実現することができる。
さらに、ゲートドライバ出力電圧の立上り時間検出部は、ゲートドライバの出力端に回路を設けることができる。このため、ゲートドライバとパワーモジュール構成部との間に増加する配線はなく、先の実施の形態1に対し、省配線化が可能となる。
なお、上述した実施の形態における並列駆動インバータを構成するパワー半導体素子としては、珪素によって形成されたものには限定されず、珪素に比べてバンドギャップが大きいワイドバンドギャップ半導体によって形成してもよい。ワイドバンドギャップ半導体としては、例えば、炭化珪素(SiC)が挙げられる。
このようなワイドバンドギャップ半導体によって形成されたパワー半導体素子は、耐電圧性が高く、許容電流密度も高い。このため、パワー半導体素子の小型化が可能であり、これら小型化されたパワー半導体素子を用いることにより、これらの素子を組み込んだ半導体モジュールの小型化が可能になる。
また、耐熱性も高いため、ヒートシンクの放熱フィンの小型化や、水冷部の空冷化が可能であるので、半導体モジュールの一層の小型化が可能になる。
さらに、電力損失が低いため、パワー半導体素子の高効率化が可能であり、半導体モジュールの高効率化も可能になる。
このように、SiC素子を用いたパワーモジュールでは、その低損失特性を活かして、大容量(大電流)化が進んでいくと考えられ、パワーモジュール内部で並列接続するSiC素子数も増えていくことが予想される。このとき、パワーモジュール内で並列接続するSiC素子間の分流特性を改善するために、所定の並列素子群毎に1対の駆動用ゲート端子とエミッタ端子を設け、モジュールの外でゲートを並列駆動することが考えられる。
そして、その際に、ゲート配線の接続異常(断線、配線忘れ)が発生すると、高価なSiC素子を破壊してしまう可能性がある。これに対して、本発明は、インバータの始動前の診断期間において、ゲート配線の異常検出を行うことで、高価なSiC素子の破壊が起こることを未然に防止することができ、メリットが大きい。
1 パワーモジュール構成部、2a、2b、3a、3b 電圧駆動型トランジスタ、4a、4b、5a、5b フライホイールダイオード、6 平滑用コンデンサ、7 ゲートドライバ、8 正電源、9 負電源、10 グランド、13、14 出力トランジスタ、15a、15b ゲート抵抗、16a、16b、17a、17b ゲート電圧検出部、18 異常判定部、19 インバータ制御部、20a、20b 立上り時間検出部、E1a、E1b、E2a、E2b エミッタ端子、G1a、G1b、G2a、G2b ゲート端子。

Claims (3)

  1. アーム毎に複数組のパワー半導体素子の駆動用ゲート端子とエミッタ端子を備えたパワーモジュールを並列駆動して構成されるインバータ装置であって、
    インバータの始動前の診断期間において、前記アーム毎に、ドライブ信号がオフしている状態でのアーム内の各パワー半導体素子のゲート端子とエミッタ端子間の電圧値、あるいは、それぞれの前記駆動用ゲート端子に異常診断用としてパルス駆動のドライブ信号をゲートドライバから印加した際のゲートドライバ出力電圧の立上り時間を診断用データとして検出し、検出した前記診断用データと所定値との比較に基づいてゲート配線の異常の有無を検出するゲート配線異常監視部
    を備え
    前記ゲート配線異常監視部は、
    前記診断期間において、ドライブ信号がオフしている状態でのアーム内の各パワー半導体素子のゲート端子とエミッタ端子間の電圧値を検出するゲート電圧検出部と、
    前記診断期間において前記ゲート電圧検出部により検出された前記各パワー半導体素子の前記電圧値が全て第1所定値以下であり、かつゲート電圧が負電圧となっている場合には、前記ゲート配線が正常であると判断し、前記診断期間において前記ゲート電圧検出部により検出された前記各パワー半導体素子の前記電圧値の少なくともいずれか1つが第1所定値を越えている場合には、前記ゲート配線が異常であると判断する異常判定部と
    を備えることを特徴とするインバータ装置。
  2. 請求項に記載のインバータ装置において、
    前記パワー半導体素子は、炭化珪素によるSiC素子である
    ことを特徴とするインバータ装置。
  3. アーム毎に複数組のパワー半導体素子の駆動用ゲート端子とエミッタ端子を備えたパワーモジュールを並列駆動して構成されるインバータ装置の異常検出方法であって、
    インバータの始動前の診断期間において、ドライブ信号がオフしている状態でのアーム内の各パワー半導体素子のゲート端子とエミッタ端子間の電圧値を検出するゲート電圧検出ステップと、
    前記診断期間において前記ゲート電圧検出ステップにより検出された前記各パワー半導体素子の前記電圧値が全て第1所定値以下であり、かつゲート電圧が負電圧となっている場合には、前記ゲート配線が正常であると判断し、前記診断期間において前記ゲート電圧検出ステップにより検出された前記各パワー半導体素子の前記電圧値の少なくともいずれか1つが第1所定値を越えている場合には、前記ゲート配線が異常であると判断する異常判定ステップと
    備えることを特徴とするインバータ装置の異常検出方法。
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