JP5909503B2 - 計算機システム、アクセス制限方法及びストレージ装置 - Google Patents

計算機システム、アクセス制限方法及びストレージ装置 Download PDF

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Description

本発明は、計算機システムアクセス制限方法及びストレージ装置に関し、特に、ホスト装置がストレージ装置内の論理ボリュームにアクセスする際、ホスト装置が当該論理ボリュームを事前にリザーブ確保するアクセス制限技術が適用された計算機システムに適用して好適なものである。
近年、一のストレージ装置(以下、これを第1のストレージ装置と呼ぶ)内に定義された論理ボリュームを他のストレージ装置(以下、これを第2のストレージ装置と呼ぶ)において仮想化してホスト装置に提供する仮想化技術が広く用いられている。
また近年では、このような仮想化技術を利用して、第1のストレージ装置内の論理ボリュームを複数の第2のストレージ装置により仮想化して複数のホスト装置に提供できるようになされた計算機システムも登場している。このような計算機システムでは、かかる第1のストレージ装置内の1つの論理ボリュームを複数のホスト装置で共有することが可能となる。
特開2005−301638号公報 米国特許出願公開第2005/0228946号明細書
ところで、上述のように1つの論理ボリュームを複数のホスト装置で共有可能な構成が採用された計算機システムにおいて、1つの論理ボリュームに複数のホスト装置が同時にアクセスされることを防止するための技術として、論理ボリュームにアクセスするに際し、ホスト装置がその論理ボリュームを事前にリザーブ確保するアクセス制限技術がある。この場合、第1のストレージ装置は、論理ボリュームがいずれかのホスト装置によってリザーブ確保された場合、他のホスト装置からのその論理ボリュームに対するアクセス要求は受け付けない。
しかしながら、かかるアクセス制限技術によると、ホスト装置が第2のストレージ装置を介して第1のストレージ装置内の論理ボリュームをリザーブ確保した場合、第1のストレージ装置は、かかるリザーブ確保が第2のストレージ装置によってなされたものと認識する。
このため、第1のストレージ装置は、この後、他の第2のストレージ装置を介したホスト装置からのアクセスは拒否するものの、かかるリザーブ確保を行ったホスト装置以外の他のホスト装置が当該リザーブ確保に用いられた第2のストレージ装置を介してアクセスした場合に、そのアクセスを許可してしまう問題があった。そしてこのような問題は、システム全体としてのセキュリティ性及び信頼性を著しく低下させることとなる。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、セキュリティ性及び信頼性を向上させ得る計算機システム及びアクセス制限方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、ホスト装置がデータを読み書きするための第1の論理ボリュームを提供する第1のストレージ装置と、前記第1のストレージ装置の前記第1の論理ボリュームを仮想化した仮想的な第2の論理ボリューム及び第3の論理ボリュームを前記ホスト装置に提供する第2のストレージ装置とを有し、前記ホスト装置が前記第1の論理ボリュームにアクセスする際、前記第1の論理ボリュームを予めリザーブ確保する計算機システムにおいて、前記第2のストレージ装置は、前記第2の論理ボリュームにキーを登録すべき旨の前記ホスト装置からのキー登録要求に応じて、前記ホスト装置から与えられた登録対象の第1のキーと、前記ホスト装置から前記第2の論理ボリュームまでのパスに関する第1のパス情報とを含む第1のコマンドを前記第1のストレージ装置に送信し、前記第2の論理ボリュームをリザーブ確保すべき旨の前記ホスト装置からのリザーブ確保要求に応じて、前記ホスト装置から与えられた第2のキーと、前記ホスト装置から前記第2の論理ボリュームまでのパスに関する第2のパス情報とを含む第2のコマンドを前記第1のストレージ装置に送信し、前記ホスト装置からの前記第2の論理ボリュームに対するアクセス要求に応じて、前記ホスト装置から前記第2の論理ボリュームまでのパスに関する第3のパス情報を含む第3のコマンドを前記第1のストレージ装置に送信し、前記第1のストレージ装置は、前記第1のコマンドを受信すると、キー登録対象の前記第1の論理ボリュームに対応付けて、前記第1のコマンドに含まれる前記第1のキー及び前記第1のパス情報をリザーブ情報として記憶し、前記第2のコマンドを受信すると、リザーブ確保対象の前記第1の論理ボリュームに対応付けて記憶しているリザーブ情報に含まれる前記第1のキー及び前記第1のパス情報と、前記第2のコマンドに含まれる前記第2のキー及び前記第2のパス情報を比較し、前記第1のキー及び前記第1のパス情報と、前記第2のキー及び前記第2のパス情報とが一致したときに、前記第1の論理ボリュームを前記ホスト装置用にリザーブ確保し、前記第3のコマンドを受信すると、アクセス対象の前記第1の論理ボリュームと対応付けて記憶している前記リザーブ情報に含まれる前記第1のパス情報と、前記第3のコマンドに含まれる前記第3のパス情報とを比較し、前記第1及び第3のパス情報が一致したときに、前記第2のストレージ装置を介した前記ホスト装置からのアクセスを許可し、前記第2のストレージ装置は、前記ホスト装置による前記第2の論理ボリュームへのアクセスを受けながら前記第1の論理ボリュームのデータを前記第3の論理ボリュームに移行させ、前記第1のストレージ装置は、前記第3の論理ボリュームにデータを移行すると、前記第2の論理ボリュームのマッピングの変更処理に応じて、対応する前記第1の論理ボリュームについて記憶している対応する前記リザーブ情報を前記第2のストレージ装置に移動し、前記第2のストレージ装置は、前記第1のストレージ装置から移動されるリザーブ情報を前記第2の論理ボリュームについてのリザーブ情報に書き替えて前記リザーブ情報を利用してアクセス制御を行うようにした。
また本発明においては、ホスト装置がデータを読み書きするための第1の論理ボリュームを提供する第1のストレージ装置と、前記第1のストレージ装置の前記第1の論理ボリュームを仮想化した仮想的な第2の論理ボリューム及び第3の論理ボリュームを前記ホスト装置に提供する第2のストレージ装置とを有し、前記ホスト装置が前記第1の論理ボリュームにアクセスする際、前記第1の論理ボリュームを予めリザーブ確保する計算機システムにおけるアクセス制限方法において、前記第2のストレージ装置が、前記第2の論理ボリュームにキーを登録すべき旨の前記ホスト装置からのキー登録要求に応じて、前記ホスト装置から与えられた登録対象の第1のキーと、前記ホスト装置から前記第2の論理ボリュームまでのパスに関する第1のパス情報とを含む第1のコマンドを前記第1のストレージ装置に送信し、前記第1のストレージ装置が、前記第1のコマンドを受信すると、キー登録対象の前記第1の論理ボリュームに対応付けて、前記第1のコマンドに含まれる前記第1のキー及び前記第1のパス情報をリザーブ情報として記憶する第1のステップと、前記第2のストレージ装置が、前記第2の論理ボリュームをリザーブ確保すべき旨の前記ホスト装置からのリザーブ確保要求に応じて、前記ホスト装置から与えられた第2のキーと、前記ホスト装置から前記第2の論理ボリュームまでのパスに関する第2のパス情報とを含む第2のコマンドを前記第1のストレージ装置に送信し、前記第1のストレージ装置が、前記第2のコマンドを受信すると、リザーブ確保対象の前記第1の論理ボリュームに対応付けて記憶しているリザーブ情報に含まれる前記第1のキー及び前記第1のパス情報と、前記第2のコマンドに含まれる前記第2のキー及び前記第2のパス情報を比較し、前記第1のキー及び前記第1のパス情報と、前記第2のキー及び前記第2のパス情報とが一致したときに、前記第1の論理ボリュームを前記ホスト装置用にリザーブ確保する第2のステップと、前記第2のストレージ装置が、前記ホスト装置からの前記第2の論理ボリュームに対するアクセス要求に応じて、前記ホスト装置から前記第2の論理ボリュームまでのパスに関する第3のパス情報を含む第3のコマンドを前記第1のストレージ装置に送信し、前記第1のストレージ装置が、前記第3のコマンドを受信すると、アクセス対象の前記第1の論理ボリュームと対応付けて記憶している前記リザーブ情報に含まれる前記第1のパス情報と、前記第3のコマンドに含まれる前記第3のパス情報とを比較し、前記第1及び第3のパス情報が一致したときに、前記第2のストレージ装置を介した前記ホスト装置からのアクセスを許可する第3のステップと、前記第2のストレージ装置が、前記ホスト装置による前記第2の論理ボリュームへのアクセスを受けながら前記第1の論理ボリュームのデータを前記第3の論理ボリュームに移行させる第4のステップと、前記第3の論理ボリュームにデータを移行すると、前記第1のストレージ装置が、前記第2の論理ボリュームのマッピングの変更処理に応じて、対応する前記第1の論理ボリュームについて記憶している対応する前記リザーブ情報を前記第2のストレージ装置に移動する第5のステップと、前記第2のストレージ装置が、前記第1のストレージ装置から移動されるリザーブ情報を前記第2の論理ボリュームについてのリザーブ情報に書き替えて前記リザーブ情報を利用してアクセス制御を行う第6のステップとを設けるようにした。
かかる計算機システム及びアクセス制限方法によれば、第1のストレージ装置内の論理ボリュームのリザーブ確保を行ったホスト装置のみがその論理ボリュームに対してアクセスできるようにアクセス制限することが可能となる。併せて、リザーブ情報を利用したアクセス制限を行いつつ、ホスト装置2からのアクセスを止めることなく第1のストレージ装置3内のデータを第2のストレージ装置4に移行させることができる。
本発明によれば、セキュリティ性及び信頼性を向上させ得る計算機システム及びアクセス制限方法を実現できる。
第1の実施の形態による計算機システムの全体構成を示すブロック図である。 図1の計算機システムの論理構成を示すブロック図である。 構成情報の説明に供する概念図である。 イニシエータ−ターゲットポート間対応情報の説明に供する概念図である。 リザーブ情報の説明に供する概念図である。 アクセス制限機能に関する一連の処理の流れを示すフローチャートである。 キー登録フェーズにおける処理の流れの説明に供するシーケンス図である。 FCPフレームの説明に供する概念図である。 リザーブコマンドの説明に供する概念図である。 第2のキー登録処理の処理手順を示すフローチャートである。 第1のキー登録処理の処理手順を示すフローチャートである。 リザーブ確保フェーズにおける処理の流れの説明に供するシーケンス図である。 第2のリザーブ確保処理の処理手順を示すフローチャートである。 第1のリザーブ確保処理の処理手順を示すフローチャートである。 データ転送フェーズにおける処理の流れの説明に供するシーケンス図である。 第2のアクセス処理の処理手順を示すフローチャートである。 第1のアクセス処理の処理手順を示すフローチャートである。 リザーブ解除フェーズにおける処理の流れの説明に供するシーケンス図である。 第2のリザーブ解除処理の処理手順を示すフローチャートである。 第1のリザーブ解除処理の処理手順を示すフローチャートである。 リザーブ情報移動機能の説明に供する概念図である。 リザーブ情報移動処理における処理の流れの説明に供するシーケンス図である。 リザーブ情報書換え処理の処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態による計算機システムの論理構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態のキー登録フェーズにおける処理の流れの説明に供するシーケンス図である。 第3のキー登録処理の処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態のリザーブ確保フェーズにおける処理の流れの説明に供するシーケンス図である。 第2の実施の形態のデータ転送フェーズにおける処理の流れの説明に供するシーケンス図である。 第3のアクセス処理の処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態のリザーブ解除フェーズにおける処理の流れの説明に供するシーケンス図である。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
(1−1)本実施の形態による計算機システムの構成
図1において、1は全体として本実施の形態による計算機システムを示す。この計算機システム1は、複数のホスト装置2と、第1及び第2のストレージ装置3,4とを備えて構成される。各ホスト装置2は、例えばFC(Fibre Channel)ネットワーク5を介して第1及び第2のストレージ装置3,4と接続され、第1及び第2のストレージ装置3,4は、例えばFCケーブル6を介して相互に接続されている。また第2のストレージ装置4には、外部のストレージ装置(以下、これを外部ストレージ装置と呼ぶ)7が接続されている。
ホスト装置2は、CPU(Central Processing Unit)10、メモリ11及び複数のポート12A,12B等を備えたコンピュータ装置であり、例えば、パーソナルコンピュータ装置、ワークステーション又はメインフレームなどから構成される。ホスト装置2は、例えばキーボード、スイッチやポインティングデバイス、マイクロフォン等の情報入力装置(図示せず)と、例えばモニタディスプレイやスピーカ等の情報出力装置(図示せず)とを備える。
第1及び第2のストレージ装置3,4は、複数の記憶デバイス20A,20Bと、これら記憶デバイス20A,20Bに対するデータの入出力を制御するコントロール部21A,21Bとから構成される。
記憶デバイス20A,20Bは、例えばFCディスク等の高価なディスク又はSATA(Serial AT Attachment)ディスク等の安価なディスクから構成される。1又は複数の記憶デバイス20A,20BによりRAIDグループが構成され、1つのRAIDグループが提供する記憶領域上に1又は複数の論理的なボリューム(以下、これを論理ボリュームと呼ぶ)VOLが作成される。そしてデータは、この論理ボリュームVOL内に所定大きさのブロック(以下、これを論理ブロックと呼ぶ)単位で記憶される。
各論理ボリュームVOLには、それぞれ固有の識別子(以下、これをボリューム番号と呼ぶ)が付与される。本実施の形態の場合、データの入出力は、このボリューム番号と、各論理ブロックにそれぞれ付与されるその論理ブロックに固有の番号(LBA:Logical Block Address)とを組み合わせたものをアドレスとして、当該アドレスを指定して行われる。
コントロール部21A,21Bは、1又は複数のチャネルアダプタ22A,22Bと、相互結合部23A,23B、キャッシュメモリ24A,24B及び共有メモリ25A,25Bと、1又は複数のディスクアダプタ26A,26Bとを備えて構成される。
チャネルアダプタ22A,22Bは、CPU及びメモリ等を備えたマイクロコンピュータシステムとして構成されており、FCネットワーク5に接続するための1又は複数のポート27AA,27AB,27BA,27BB,27BCを備える。チャネルアダプタ22A,22Bは、その内部に設けられたメモリに格納されている制御プログラムに基づいて、ホスト装置2又は他のストレージ装置(第2又は第1のストレージ装置4,3)から送信されるコマンドを解釈して実行するほか、後述のような各種処理を実行する。各チャネルアダプタ22A,22Bのポート27AA,27AB,27BA〜27BCには、それぞれを識別するためのネットワークアドレス(例えば、IPアドレスやWWN(World Wide Name)のことであり、以下、WWNとする)が割り当てられており、これにより個々のチャネルアダプタ22A,22Bがそれぞれ個別にNAS(Network Attached Storage)として振る舞うことができるようになされている。
相互結合部23A,23Bは、チャネルアダプタ22A,22B、キャッシュメモリ24A,24B、共有メモリ25A,25B及びディスクアダプタ26A,26Bと接続される。チャネルアダプタ22A,22B、キャッシュメモリ24A,24B、共有メモリ25A,25B及びディスクアダプタ26A,26B間でのデータやコマンドの授受は、この相互結合部23A,23Bを介して行われる。相互結合部23A,23Bは、例えば高速スイッチングによりデータ伝送を行う超高速クロスバースイッチなどのスイッチ又はバス等で構成される。
キャッシュメモリ24A,24Bは、チャネルアダプタ22A,22B及びディスクアダプタ26A,26Bにより共有される記憶メモリである。このキャッシュメモリ24A,24Bは、主として論理ボリュームVOLに入出力するデータを一時的に記憶するために利用される。
共有メモリ25A,25Bも、チャネルアダプタ22A,22B及びディスクアダプタ26A,26Bにより共有される記憶メモリである。共有メモリ25A,25Bは、キャッシュメモリ24A,24Bの一部を論理的に区切ることにより構成され、その第1又は第2のストレージ装置3,4の構成情報などの情報が格納される。後述する構成情報及びリザーブ情報や、イニシエータ−ターゲットポート間対応情報もこの共有メモリ25A,25Bに格納される。
ディスクアダプタ26A,26Bは、マイクロプロセッサやメモリ等を備えたマイクロコンピュータシステムとして構成され、各記憶デバイス20A,20Bとの通信時におけるプロトコル制御を行うインタフェースとして機能する。ディスクアダプタ26A,26Bは、例えばFCケーブルを介して対応する記憶デバイス20A,20Bと接続されており、FCプロトコルに従ってこれら記憶デバイス20A,20Bとの間のデータの授受を行う。
本実施の形態の場合、第2のストレージ装置4のチャネルアダプタ22Bには、管理端末8が接続されている。この管理端末8は、システム管理者が第2のストレージ装置4を保守管理するために使用されるコンピュータ装置であり、例えば、ノート型パーソナルコンピュータなどから構成される。管理端末8は、かかるチャネルアダプタ22Bから第2のストレージ装置4に関する必要な情報を収集して表示したり、システム管理者の操作に応じて必要なコマンドをチャネルアダプタ22Bに送信することにより、第2のストレージ装置4に対する設定等を行う。
外部ストレージ装置7は、第1及び第2のストレージ装置とは別個に設けられたストレージ装置である。この外部ストレージ装置の構成は、第1及び第2のストレージ装置と同様であるため、その詳細については説明を省略する。
(1−2)計算機システムにおける各種機能
図2は、かかる計算機システム1の論理的な構成を示す。本実施の形態の場合、第2のストレージ装置4には、外部ストレージ装置7内に定義された論理ボリュームVOL_Zを自ストレージ装置内に作成された仮想ボリュームVOL_Yにマッピングすることにより、当該論理ボリュームVOL_Xを自ストレージ装置内の論理ボリュームとしてホスト装置2に提供する外部接続機能が実装されている。
そして第2のストレージ装置4は、かかる仮想ボリュームVOL_Yを対象とするリードコマンドがホスト装置2から与えられた場合、そのリードコマンドに応じたコマンドを外部ストレージ装置7に送信することにより、要求されたデータをかかる論理ボリュームVOL_Z内の対応するアドレス位置から読み出させ、読み出させたデータをホスト装置2に転送する。また第2のストレージ装置4は、かかる仮想ボリュームVOL_Yを対象とするライトコマンド及びライト対象のデータがホスト装置2から与えられた場合、そのライトコマンドに応じたコマンドと、ライト対象のデータとを外部ストレージ装置7に送信することにより、当該データをその論理ボリュームVOL_Z内の対応するアドレス位置に書き込ませる。
加えて、第2のストレージ装置4には、他のストレージ装置全体を仮想化してホスト装置2に提供できる統合管理機能も搭載されている。そして本実施の形態による計算機システム1においては、この第2のストレージ装置4に実装された統合管理機能を利用して、ホスト装置2が第1のストレージ装置3内の論理ボリュームVOL_Aに直接アクセスすることも、また第2のストレージ装置4を経由して第1のストレージ装置3内のかかる論理ボリュームVOL_Aにアクセスすることもできるようになされている。
この場合、ユーザは、ホスト装置2が第2のストレージ装置4を経由して第1のストレージ装置3内の論理ボリュームVOL_Aにアクセスできるようにするため、図2に示すように、第1のストレージ装置3のかかる論理ボリュームVOL_Aに対応させて、第2のストレージ装置4内に仮想ボリュームVOL_Bを作成すると共に、作成した仮想ボリュームVOL_Bを第1のストレージ装置3の論理ボリュームVOL_Aにマッピングする。
その後、ユーザは、ホスト装置2に実装したパス切替えアプリケーション13により当該ホスト装置2のアクセス先を第1のストレージ装置3内の論理ボリュームVOL_Aから第2のストレージ装置4内の仮想ボリュームVOL_Bに切り替える。これによりホスト装置2から第1のストレージ装置3内の論理ボリュームVOL_Aに対するリードコマンドやライトコマンドは、この後、第2のストレージ装置4の仮想ボリュームVOL_Bを対象とするリードコマンド又はライトコマンドとしてホスト装置2から発行されることになる。
そして第2のストレージ装置4は、かかる仮想ボリュームVOL_Bを対象とするリードコマンドがホスト装置2から与えられた場合、そのリードコマンドに応じたコマンドを第1のストレージ装置3に送信することにより、要求されたデータを論理ボリュームVOL_A内の対応するアドレス位置から読み出させ、読み出させたデータをホスト装置2に転送する。また第2のストレージ装置4は、かかる仮想ボリュームVOL_Bを対象とするライトコマンド及びライト対象のデータがホスト装置2から与えられた場合、そのライトコマンドに応じたコマンドと、ライト対象のデータとを第1のストレージ装置3に送信することにより、当該データをその論理ボリュームVOL_A内の対応するアドレス位置に書き込ませる。
ところで、本実施の形態による計算機システム1では、ホスト装置2がストレージ装置内の論理ボリュームにアクセスするに際しては、ホスト装置2が予めその論理ボリュームをリザーブ確保する技術が適用されている。このためホスト装置2が第2のストレージ装置4を経由して第1のストレージ装置3の論理ボリュームVOL_Aにアクセスする場合には、事前にホスト装置2が第2のストレージ装置4を経由して第1のストレージ装置3に対してリザーブコマンドを送信してその論理ボリュームVOL_Aをリザーブ確保しておく必要がある。
この場合において、ホスト装置2による第2のストレージ装置4を経由した第1のストレージ装置3内の論理ボリュームVOL_Aのリザーブ確保は、第2のストレージ装置4により行われたリザーブ確保として第1のストレージ装置3に認識される。
このため、その後、かかる論理ボリュームVOL_Aをリザーブ確保したホスト装置2以外の他のホスト装置2も仮想ボリュームVOL_Bを介して第1のストレージ装置3内の論理ボリュームVOL_Aにアクセスができてしまうこととなり、セキュリティの面で不十分な問題があった。
そこで、本実施の形態による計算機システム1には、第1のストレージ装置3内の論理ボリュームVOL_Aをリザーブ確保したホスト装置2のみがその論理ボリュームVOL_Aに対してアクセスできるようにアクセス制限を行うアクセス制限機能が搭載されている。
具体的に、本実施の形態において、ホスト装置2が第2のストレージ装置4を経由して第1のストレージ装置3内の論理ボリュームVOL_Aをリザーブ確保する際、第2のストレージ装置4が、そのホスト装置2から第2のストレージ装置4内の仮想ボリュームVOL_Bまでのパスに関する当該パスに固有の情報(以下、これをパス情報と呼ぶ)を第1のストレージ装置3に通知する。本実施の形態の場合、かかるパス情報としては、ホスト装置2における第2のストレージ装置4との通信時に使用するポート12BのWWNに関する情報と、第2のストレージ装置4におけるホスト装置2との通信時に使用するポート27BBに関する情報とが適用される。そして第1のストレージ装置3は、かかる論理ボリュームVOL_Aをリザーブ確保する際に、このパス情報をリザーブ情報として記憶する。
また第2のストレージ装置4は、この後、ホスト装置2から仮想ボリュームVOL_Bを対象とするリードコマンドやライトコマンドが与えられた場合、そのホスト装置2及び第2のストレージ装置4を接続するパスに関するパス情報を、そのリードコマンドやライトコマンドに応じて作成したコマンドに含めて第1のストレージ装置3に送信する。
そして第1のストレージ装置4は、かかるコマンドを受信すると、当該コマンドに含まれる上述のパス情報と、アクセス対象の論理ボリュームVOL_Aについて予め記憶しているパス情報とを比較し、これらのパス情報が一致した場合にのみ、その論理ボリュームVOL_Aに対するアクセスを許可する。
このようなアクセス制限機能によれば、第2のストレージ装置4を経由して第1のストレージ装置3内の論理ボリュームVOL_Aをリザーブ確保したホスト装置2のみがその論理ボリュームVOL_Aにアクセスできるように制限することが可能となる。
以上のような本実施の形態によるアクセス制限機能を実現するための手段として、ホスト装置2のメモリ11(図1)には、図2に示すように、パス切替えアプリケーション13が格納されると共に、第2のストレージ装置4の共有メモリ25B(図1)には、構成情報30、イニシエータ−ターゲットポート間対応情報テーブル31及びマッピングテーブル34が格納され、さらに第1のストレージ装置3の共有メモリ25A(図1)には、構成情報32、リザーブ情報33及びマッピングテーブルが格納されている。
このうちパス切替えアプリケーション13は、ホスト装置2が外部機器と通信する際に使用するパスを他のパスに切り替える機能を有するアプリケーションソフトウェアである。本実施の形態の場合、パス切替えアプリケーション13は、ホスト装置2が第1のストレージ装置3内の論理ボリュームVOL_Aにアクセスするためのパスを、第1のストレージ装置3と接続されたポート12A(図1)を経由するパスと、第2のストレージ装置4と接続されたポート12B(図1)を経由するパスとのいずれかに切り替える。
一方、構成情報30,32は、第1及び第2のストレージ装置3,4が自装置内に定義された論理ボリューム(実ボリューム及び仮想ボリューム)を管理するための情報である。この構成情報は、図3に示すように、ボリューム名欄30A,32A、ボリューム番号欄30B,32B及び外部ボリューム情報欄30C,32Cを備え、外部ボリューム情報欄30C,32Cがボリューム識別情報欄30D,32D、容量欄30E,32E及び外部ボリューム種別欄30F,32Fから構成されるテーブル構造を有する。
そしてボリューム名欄30A,32Aには、その第2又は第1のストレージ装置4,3内に定義された論理ボリュームのボリューム名が格納され、ボリューム番号欄30B,32Bには、対応する論理ボリュームに付与されたボリューム番号が格納される。またボリューム識別情報欄30D,32Dには、対応する論理ボリュームと対応付けられた他のストレージ装置内の論理ボリュームのボリューム番号が格納され、容量欄30E,32Eには、その論理ボリュームの容量が格納される。
さらに外部ボリューム種別欄30F,32Fには、対応する論理ボリュームのボリューム種別が格納される。この場合、ボリューム種別としては、その論理ボリュームがその第2又は第1のストレージ装置4,3内に定義された論理ボリュームであることを表す「内部ボリューム」と、その論理ボリュームが外部接続機能により外部ストレージ装置7内の論理ボリュームを仮想化した仮想ボリュームであることを表す「外部ボリューム」と、その論理ボリュームが上述の統合管理機能により他のストレージ装置内の論理ボリュームを仮想化した仮想ボリュームであることを表す「統合管理ボリューム」とがある。
従って、図3には、この構成情報を保持する第2又は第1のストレージ装置4,3内に定義された「ボリュームX」という論理ボリュームは、「00:12」というボリューム番号が付与された「内部ボリューム」であり、「ボリュームY」という論理ボリュームは、外部ストレージ装置7内の「50:34」というボリューム識別番号の「1024.00MB」という容量を有する論理ボリュームを外部接続機能により仮想化した「44:00」というボリューム番号が付与された「外部ボリューム」であり、「ボリュームB」という論理ボリュームは、他のストレージ装置内の「23:F0」というボリューム識別番号の「23.42MB」という容量を有する論理ボリュームを統合管理機能により仮想化した「11:56」というボリューム番号が付与された「統合管理ボリューム」であることが示されている。
イニシエータ−ターゲットポート間対応情報テーブル31は、ホスト装置2及び第2のストレージ装置4間の通信時に使用されるパスのパス情報を管理するために利用されるテーブルであり、図4に示すように、ホスト・イニシエータWWN欄31A、ターゲットWWN欄31B、イニシエータ番号欄31C及びターゲット番号欄31Dから構成される。
そしてホスト・イニシエータWWN欄31Aには、ホスト装置2及び第2のストレージ装置4間の通信に使用されるホスト装置2側のポートのWWN(以下、これをホスト・イニシエータWWNと呼ぶ)が格納され、ターゲットWWN欄31Bには、かかる通信に使用される第2のストレージ装置4側のポートのWWN(以下、これをターゲットWWNと呼ぶ)が格納される。
またイニシエータ番号欄31Cには、かかるホスト・イニシエータWWNを所定の演算式に代入することにより算出された識別情報(以下、これをイニシエータ番号と呼ぶ)が格納され、ターゲット番号欄31Dには、かかるターゲットWWNを所定の演算式に代入することにより算出された識別情報(以下、これをターゲット番号と呼ぶ)が格納される。
一方、リザーブ情報33は、図5に示すように、第1のストレージ装置3内の各ポート27AA,27AB及び各論理ボリュームVOL_A間の対応関係と、各論理ボリュームVOL_Aにそれぞれ設定されたキーとを管理するために利用される情報であり、論理ボリュームVOL_Aにそれぞれ設定されたキーとを管理するために利用される情報部分は、キー欄33A、ホスト・イニシエータWWN欄33B、イニシエータ番号欄33C及びターゲット番号欄33Dを備えるテーブル構造を有する。
そしてキー欄33Aには、対応する論理ボリュームVOL_Aに対してホスト装置2により設定されたキーが格納され、ホスト・イニシエータWWN欄33Bには、そのホスト装置2がその論理ボリュームVOL_Aにアクセスする際に使用するホスト装置2側のポート12B(図1)のWWN(ホスト・イニシエータWWN)が格納される。またイニシエータ番号欄33Cには、かかるホスト・イニシエータWWNに基づき算出されたイニシエータ番号が格納され、ターゲット番号欄33Dには、かかるホスト装置2と接続された第2のストレージ装置4側のポート27BB(図1)のWWN(ターゲットWWN)に基づき算出されたターゲット番号が格納される。
(1−3)アクセス制限機能に関する各種処理
次に、上述したアクセス制限機能に関連して計算機システム内で実行される各種処理について説明する。
(1−3−1)アクセス制限機能に関する一連の処理の流れ
図6は、上述したアクセス制御機能に関して計算機システム内で実行されるアクセス制御処理の流れを示す。この図6からも明らかなように、かかるアクセス制御処理は、キー登録フェーズ(SP1)、リザーブ確保フェーズ(SP2)、データ転送フェーズ(SP3)及びリザーブ解除フェーズ(SP4)の4つのフェーズからなる。
このうちキー登録フェーズは、ホスト装置2が第2のストレージ装置4を経由して第1のストレージ装置3内の論理ボリュームVOL_Aにキーを登録するフェーズであり、リザーブ確保フェーズは、その後ホスト装置2が第2のストレージ装置4を経由して第1のストレージ装置3内のかかる論理ボリュームをリザーブ確保するフェーズである。
またデータ転送フェーズは、リザーブ確保フェーズの後に、ホスト装置2が、リザーブ確保した第1のストレージ装置3内の論理ボリュームVOL_Aに第2のストレージ装置4を経由してアクセスするフェーズであり、リザーブ解除フェーズは、ホスト装置2によるかかる論理ボリュームVOL_Aのリザーブを解除するフェーズである。
以下、これらキー登録フェーズ、リザーブ確保フェーズ、データ転送フェーズ及びリザーブ解除フェーズの具体的な内容について説明する。
(1−3−2)キー登録フェーズにおける各種処理
(1−3−2−1)キー登録フェーズにおける処理の流れ
図7は、上述のキー登録フェーズにおける処理の流れを示す。このキー登録フェーズは、ユーザがホスト装置2を用いて、第1のストレージ装置3内のキー登録しようとする論理ボリューム(以下、これをキー登録対象ボリュームと呼ぶ)VOL_Aのボリューム番号と、そのとき設定しようとするキーとを指定することにより開始される。
ホスト装置2は、かかるボリューム番号及びキーを受け付けると(SP10)、そのとき指定されたキーをキー登録対象ボリュームVOL_Aに設定すべき旨のコマンドを作成する(SP11)。
ここで、図8は、ホスト装置から第2のストレージ装置に送信されるコマンドのフォーマットを示す。上述のようにホスト装置2と、第1及び第2のストレージ装置3,4とはFCネットワーク5を介して接続されているため、かかるコマンドは、FCプロトコルに従ったこの図8に示すようなFCP(Fibre Channel Protocol)フレーム40として作成される。具体的には、かかるFCPフレーム40は、FCP標準フレームヘッダフィールド40A、ボリューム番号フィールド40B、イニシエータ番号フィールド40C、ターゲット番号フィールド40D、統合管理専用コマンドフラグフィールド40E及びSCSI(Small Computer System Interface)コマンドフィールド40Fを備えて構成される。
このうちFCP標準フレームヘッダフィールド40AにはFCプロトコルで定められた標準的なヘッダ情報が格納され、ボリューム番号フィールド40Bには、そのFCPフレーム40において対象としている論理ボリュームのボリューム番号が格納される。またイニシエータ番号フィールド40Cには、そのFCPフレーム40の送信元のポートのイニシエータ番号が格納され、ターゲット番号フィールド40Dには、そのFCPフレーム40の送信先のポートのターゲット番号が格納される。
さらに統合管理専用コマンドフラグフィールド40Eには、そのFCPフレーム40が、当該FCPフレーム40の対象となる論理ボリュームが統合管理ボリュームである場合に発行される専用のコマンド(以下、これを統合管理専用コマンドと呼ぶ)であるか否かを表すフラグ(以下、統合管理専用コマンドフラグと呼ぶ)が格納される。具体的には、そのFCPフレーム40が統合管理専用コマンドである場合、統合管理専用コマンドフラグフィールド40Eには「1」が格納され、当該FCPフレーム40が統合管理専用コマンドでない場合には、統合管理専用コマンドフラグフィールド40Eには「0」が格納される。
さらにSCSIコマンドフィールド40Fには、そのFCPフレーム40のSCSIコマンド種別(リードコマンド又はライトコマンドなど)及びその具体的な内容(リード又はライトの開始アドレス等)が格納される。ただし、そのFCPフレーム40が統合管理専用コマンドである場合には、SCSIコマンドフィールド40Fには、図9に示すように、キー登録対象ボリュームVOL_Aに設定すべきキーを表すキー情報41Aと、そのFCPフレーム40が統合管理専用コマンドである場合のコマンド種別(以下、これをリザーブコマンド種別と呼ぶ)を表すリザーブコマンド種別情報41Bと、そのFCPフレームが送信されたホスト装置のポートのWWNを表すホスト・イニシエータWWN情報41Cとからなるリザーブコマンド41が格納される。
なお、リザーブコマンド種別としては、対象とする論理ボリュームに対するキー登録を要求する「キー登録」と、対象とする論理ボリュームのリザーブ確保を要求する「リザーブ確保」と、論理ボリュームのリザーブ確保状態の解除を要求する「リザーブ解除」の3つの種類がある。よって、FCPフレームが統合管理専用のコマンドである場合、この3つのリザーブコマンド種別のいずれかを表すコードがかかるSCSIコマンドフィールドに格納されることになる。
従って、ホスト装置2は、ステップSP11において、ユーザにより指定されたキー登録対象ボリュームVOL_Aと対応付けられた第2のストレージ装置4内の仮想ボリュームVOL_Bのボリューム番号をボリューム番号フィールド40Bに格納し、ホスト装置2がかかる仮想ボリュームVOL_Bにアクセスする際に使用する当該ホスト装置2内のポート12B(図1)のWWN(ホスト・イニシエータWWN)に基づき算出したイニシエータ番号をイニシエータ番号フィールド40Cに格納し、ホスト装置2がその仮想ボリュームVOL_Bにアクセスする際に使用する第2のストレージ装置4のポート27BB(図1)のWWNに基づき算出したターゲット番号をターゲット番号フィールド40Dに格納し、統合管理専用コマンドフラグを「0」に設定し、かつ、そのとき設定しようとするキーと、「キー登録」というリザーブコマンド種別に対応したコードと、そのホスト装置2のホスト・イニシエータWWNとからなるリザーブコマンド41をSCSIコマンドフィールド40Fに格納したFCPフレーム40を作成することになる。
そしてホスト装置2は、この後、上述のように作成したFCPフレーム40を第2のストレージ装置4に送信する(SP12)。
第2のストレージ装置4は、かかるFCPフレーム40を受信すると、このFCPフレーム40に含まれるホスト・イニシエータWWN、イニシエータ番号及びターゲット番号と、このFCPフレーム40を受信した第2のストレージ装置4側のポート27BBのWWN(ターゲットWWN)とをイニシエータ−ターゲットポート間対応情報テーブル31(図4)に登録する(SP13)。
また第2のストレージ装置4は、第1のストレージ装置3内のキー登録対象ボリュームVOL_Aのボリューム番号をボリューム番号フィールド40Bに格納し、イニシエータ−ターゲットポート間対応情報テーブル31に登録したイニシエータ番号及びターゲット番号をそれぞれイニシエータ番号フィールド40C及びターゲット番号フィールド40Dに格納し、ホスト装置2からのFCPフレーム40に含まれるリザーブコマンド41をそのままSCSIコマンドフィールド40Fに格納したFCPフレーム40を作成する(SP13)。
そして第2のストレージ装置4は、このようにして作成したFCPフレーム40を第1のストレージ装置3に送信する(SP14)。
第1のストレージ装置3は、かかるFCPフレーム40を受信すると、このFCPフレーム40からキー及びホスト・イニシエータWWN等の必要な情報を取り出し、取り出したこれらの情報をキー登録対象ボリュームVOL_Aのリザーブ情報33(図5)として登録する第1のキー登録処理を実行する(SP15)。
そして第1のストレージ装置3は、この第1のキー登録処理が完了すると、その旨の応答を第2のストレージ装置4に送信する(SP16)。また第2のストレージ装置4は、この応答を受信すると、これをホスト装置2に転送する(SP17)。
(1−3−2−2)第2のキー登録処理
ここで、図10は、かかるキー登録フェーズのステップSP13において、ホスト装置2からのFCPフレーム40を受信した第2のストレージ装置4内のチャネルアダプタ22B(図1)により実行される第2のキー登録処理の具体的な処理内容を示す。
かかるチャネルアダプタ22Bは、ホスト装置2からのFCPフレーム40を受信すると、この図10に示す第2のキー登録処理を開始し、まず、共有メモリ25B(図1)に格納されている構成情報30(図3)を参照して、そのとき受信したFCPフレーム40において対象とされている論理ボリューム(ここではキー登録対象ボリュームVOL_Aにマッピングされている第2のストレージ装置4内の仮想ボリュームVOL_B)の外部ボリューム種別を取得する(SP20)。
続いて、チャネルアダプタ22Bは、ステップSP20において取得した外部ボリューム種別が「統合管理ボリューム」であるか否かの判定や、当該FCPフレーム40に格納されている統合管理専用コマンドフラグの値が「0」であるか否かの判定を行う(SP21)。
なお、かかるステップSP21において、そのFCPフレーム40において対象とされている論理ボリュームの外部ボリューム種別が「統合管理ボリューム」でない(「内部ボリューム」又は「外部ボリューム」である)との判定が得られた場合、そのFCPフレーム40は第2のストレージ装置4内の内部ボリュームや外部接続機能により作成された仮想ボリュームを対象とするコマンドであるため、チャネルアダプタ22Bは、その内部ボリューム又は仮想ボリュームを対象としてそのFCPフレーム40において指定された処理を実行することになる。
一方、チャネルアダプタ22Bは、ステップSP21において、そのFCPフレーム40において対象とされている論理ボリュームの外部ボリューム種別が「統合管理ボリューム」であり、かつ、当該FCPフレーム40内の統合管理専用コマンドフラグの値が「0」であるとの判定を得ると、そのFCPフレーム40からホスト・イニシエータWWN、イニシエータ番号及びターゲット番号を取り出し、これらの情報と、そのFCPフレーム40を受信した第2のストレージ装置4のポート27BB(図1)のWWN(ターゲットWWN)とを対応付けてイニシエータ−ターゲットポート間対応情報テーブル31に登録する(SP22)。
続いて、チャネルアダプタ22Bは、そのFCPフレーム40に含まれるリザーブコマンド41(図9)を第1のストレージ装置3に転送にするためのFCPフレーム40を作成する(SP23)。
具体的に、チャネルアダプタ22Bは、ホスト装置2からのFCPフレーム40において対象とされている論理ボリューム(仮想ボリュームVOL_B)にマッピングされている第1のストレージ装置3内の論理ボリューム(キー登録対象ボリュームVOL_A)のボリューム番号を構成情報30(図2)から取得する。またチャネルアダプタ22Bは、イニシエータ−ターゲットポート間対応情報テーブル31からイニシエータ番号及びターゲット番号を読み出す。そしてチャネルアダプタ22Bは、このようにして取得したキー登録対象ボリュームVOL_Aのボリューム番号、イニシエータ番号及びターゲット番号をそれぞれボリューム番号フィールド40B、イニシエータ番号フィールド40C及びターゲット番号フィールド40Dに格納したFCPフレーム40を作成する。この際、チャネルアダプタ22Bは、そのFCPフレーム40における統合管理専用コマンドフラグフィールド40Eに「1」に設定する。
そして、チャネルアダプタ22Bは、この後、この第2のキー登録処理を終了する。かくして、このようにして作成されたFCPフレーム40が、この後図7のステップSP14において第1のストレージ装置3に送信される。
(1−3−2−3)第1のキー登録処理
図11は、キー登録フェーズ(図7)のステップSP15において、第2のストレージ装置4から送信された上述のFCPフレーム40を受信した第1のストレージ装置3内のチャネルアダプタ22A(図1)により実行される第1のキー登録処理の具体的な処理内容を示す。
チャネルアダプタ22Aは、かかるFCPフレーム40を受信すると、この図11に示す第1のキー登録処理を開始し、まず、共有メモリ25A(図1)に格納されている構成情報32(図3)を参照して、そのFCPフレーム40において対象とされている論理ボリューム(ここではキー登録対象ボリュームVOL_A)の外部ボリューム種別を取得する(SP30)。
続いて、チャネルアダプタ22Aは、ステップSP30において取得した外部ボリューム種別が「内部ボリューム」であるか否かの判定や、そのFCPフレーム40に含まれる統合管理専用コマンドフラグの値が「1」であるか否かの判定を行う(SP31)。
そして、チャネルアダプタ22Aは、ステップSP31において、そのFCPフレーム40において対象とされている論理ボリュームの外部ボリューム種別が「内部ボリューム」であり、かつ、当該FCPフレーム40に含まれる統合管理専用コマンドフラグの値が「1」であるとの判定を得ると、そのFCPフレーム40からイニシエータ番号、ターゲット番号、キー及びホスト・イニシエータWWNを取り出し、取り出したこれらの情報をキー登録対象ボリュームVOL_Aに対応するリザーブ情報33(図5)として登録する(SP32)。
またチャネルアダプタ22Aは、かかる登録を行えたが否かを判定し(SP33)、肯定結果を得た場合には、その旨の応答を作成し(SP34)、この後、この第1のキー登録処理を終了する。これに対してチャネルアダプタ22Aは、例えばリザーブ情報を格納する記憶領域の記憶容量が不足した等の理由により、ステップSP33において否定結果を得た場合には、その旨の応答を作成し(SP35)、この後、この第1のキー登録処理を終了する。かくして、このときステップSP34又はステップSP35において作成された応答が、図7のステップSP16において第2のストレージ装置4に送信される。
(1−3−3)リザーブ確保フェーズにおける各種処理
(1−3−3−1)リザーブ確保フェーズにおける処理の流れ
図12は、上述のリザーブ確保フェーズにおける処理の流れを示す。このリザーブ確保フェーズは、ユーザがホスト装置2を用いて、第1のストレージ装置3内のリザーブ確保しようとする論理ボリューム(以下、これをリザーブ確保対象ボリュームと呼ぶ)VOL_Aのボリューム番号と、そのリザーブ確保対象ボリュームVOL_Aに対して予め設定しているキーとを指定することにより開始される。
そしてホスト装置2は、かかるボリューム番号及びキーを受け付けると(SP40)、そのとき指定されたキーによりリザーブ確保対象ボリュームVOL_Aをリザーブ確保すべき旨のFCPフレーム40を作成する(SP41)。
具体的に、ホスト装置2は、このステップSP41において、ユーザにより指定されたリザーブ確保対象ボリュームVOL_Aと対応付けられた第2のストレージ装置4内の仮想ボリュームVOL_Bのボリューム番号をボリューム番号フィールド40Bに格納し、ホスト装置2がかかる仮想ボリュームVOL_Bにアクセスする際に使用するホスト装置2側のポート12B(図1)のWWN(ホスト・イニシエータWWN)に基づき算出したイニシエータ番号をイニシエータ番号フィールド40Cに格納し、ホスト装置2がその仮想ボリュームVOL_Bにアクセスする際に使用する第2のストレージ装置4側のポート27BB(図1)のWWN(ターゲットWWN)に基づき算出したターゲット番号をターゲット番号フィールド40Dに格納し、統合管理専用コマンドフラグを「0」に設定し、かつ、リザーブ確保対象ボリュームVOL_Aについて設定されているキーと、「リザーブ確保」というリザーブコマンド種別に対応したコードと、そのホスト装置2のホスト・イニシエータWWNとからなるリザーブコマンド41(図9)をSCSIコマンドフィールド40Fに格納したFCPフレーム40(図8)を作成する。
そしてホスト装置2は、この後、上述のように作成したFCPフレーム40を第2のストレージ装置4に送信する(SP42)。
第2のストレージ装置4は、かかるFCPフレーム40を受信すると、このFCPフレーム40に含まれるホスト・イニシエータWWN、イニシエータ番号及びターゲット番号と、このFCPフレーム40を受信した第2のストレージ装置4側のポート27BBのWWN(ターゲットWWN)とをイニシエータ−ターゲットポート間対応情報テーブル31(図4)に登録する(SP43)。
また第2のストレージ装置4は、第1のストレージ装置3内のリザーブ確保対象ボリュームVOL_Aのボリューム番号をボリューム番号フィールド40Bに格納し、イニシエータ−ターゲットポート間対応情報テーブル31に登録したイニシエータ番号及びターゲット番号をそれぞれイニシエータ番号フィールド40C及びターゲット番号フィールド40Dに格納し、ホスト装置2からのFCPフレーム40に含まれるリザーブコマンド41をそのままSCSIコマンドフィールド40Fに格納したFCPフレーム40を作成する(SP43)。そして第2のストレージ装置4は、このようにして作成したFCPフレーム40を第1のストレージ装置3に送信する(SP44)。
第1のストレージ装置3は、かかるFCPフレーム40を受信すると、このFCPフレーム40からキー及びホスト・イニシエータWWN等の必要な情報を取り出し、取り出したこれらの情報に基づいて、リザーブ確保対象ボリュームVOL_Aを、かかるホスト装置2のためにリザーブ確保する第1のリザーブ確保処理を実行する(SP45)。
そして第1のストレージ装置3は、この第1のリザーブ確保処理が終了すると、その旨の応答を第2のストレージ装置4に送信する(SP46)。また第2のストレージ装置4は、この応答を受信すると、これをホスト装置2に転送する(SP47)。
(1−3−3−2)第2のリザーブ確保処理
ここで、図13は、かかるリザーブ確保フェーズのステップSP43において、ホスト装置2からのFCPフレーム40を受信した第2のストレージ装置4内のチャネルアダプタ22B(図1)により実行される第2のリザーブ確保処理の具体的な処理内容を示す。
かかるチャネルアダプタ22Bは、ホスト装置2からのFCPフレーム40を受信すると、この図13に示す第2のリザーブ確保処理を開始し、まず、共有メモリ25B(図1)に格納されている構成情報30(図3)を参照して、そのとき受信したFCPフレーム40において対象とされている論理ボリューム(ここではリザーブ確保対象ボリュームVOL_Aにマッピングされている第2のストレージ装置4内の仮想ボリュームVOL_B)の外部ボリューム種別を取得する(SP50)。
続いて、チャネルアダプタ22Bは、ステップSP50において取得した外部ボリューム種別が「統合管理ボリューム」であるか否かの判定や、当該FCPフレーム40に格納されている統合管理専用コマンドフラグの値が「0」であるか否かの判定を行う(SP51)。
そして、チャネルアダプタ22Bは、ステップSP51において、そのFCPフレーム40において対象とされている論理ボリュームの外部ボリューム種別が「統合管理ボリューム」であり、かつ、当該FCPフレーム40に含まれる統合管理専用コマンドフラグの値が「0」であるとの判定を得ると、そのFCPフレーム40からホスト・イニシエータWWN、イニシエータ番号及びターゲット番号を取り出し、これらの情報と、そのFCPフレーム40を受信した第2のストレージ装置4のポート27BB(図1)のWWN(ターゲットWWN)とを対応付けてイニシエータ−ターゲットポート間対応情報テーブル31に登録する(SP52)。
続いて、チャネルアダプタ22Bは、そのFCPフレーム40に含まれるリザーブコマンド41(図9)を第1のストレージ装置3に転送にするためのFCPフレーム40を作成する(SP53)。
具体的に、チャネルアダプタ22Bは、ホスト装置2からのFCPフレーム40において対象としている論理ボリューム(仮想ボリュームVOL_B)にマッピングされている第1のストレージ装置3内の論理ボリューム(リザーブ確保対象ボリュームVOL_A)のボリューム番号を構成情報30(図3)から取得する。またチャネルアダプタ22Bは、イニシエータ−ターゲットポート間対応情報テーブル31からイニシエータ番号及びターゲット番号を読み出す。そしてチャネルアダプタ22Bは、このようにして取得したリザーブ確保対象ボリュームVOL_Aのボリューム番号、イニシエータ番号及びターゲット番号をそれぞれボリューム番号フィールド40B、イニシエータ番号フィールド40C及びターゲット番号フィールド40Dに格納したFCPフレーム40を作成する。この際、チャネルアダプタ22Bは、そのFCPフレーム40における統合管理専用コマンドフラグを「1」に設定する。
そして、チャネルアダプタ22Bは、この後、この第2のリザーブ確保処理を終了する。かくして、このようにして作成されたFCPフレーム40が、この後図12のステップSP44において第1のストレージ装置3に送信される。
(1−3−3−3)第1のリザーブ確保処理
図14は、リザーブ確保フェーズ(図12)のステップSP45において、第2のストレージ装置4から送信された上述のFCPフレーム40を受信した第1のストレージ装置3内のチャネルアダプタ22A(図1)により実行される第1のリザーブ確保処理の具体的な処理内容を示す。
チャネルアダプタ22Aは、かかるFCPフレーム40を受信すると、この図14に示す第1のリザーブ確保処理を開始し、まず、共有メモリ25A(図1)に格納されている構成情報32(図3)を参照して、そのFCPフレーム40において対象とされている論理ボリューム(ここではリザーブ確保対象ボリュームVOL_A)の外部ボリューム種別を取得する(SP60)。
続いて、チャネルアダプタ22Aは、ステップSP60において取得した外部ボリューム種別が「内部ボリューム」であるか否かの判定や、当該FCPフレーム40の統合管理専用コマンドフラグの値が「1」であるか否かの判定を行う(SP61)。
そして、チャネルアダプタ22Aは、ステップSP61において、そのFCPフレーム40において対象としている論理ボリュームの外部ボリューム種別が「内部ボリューム」であり、かつ、当該FCPフレーム40に含まれる統合管理専用コマンドフラグの値が「1」であるとの判定を得ると、そのFCPフレーム40からイニシエータ番号、ターゲット番号、キー情報及びホスト・イニシエータWWNを取り出し、取り出したこれらの情報を、リザーブ確保対象ボリュームVOL_Aのリザーブ情報33(図5)に含まれるイニシエータ番号、ターゲット番号、キー及びホスト・イニシエータWWNと比較する(SP62)。
そして、チャネルアダプタ22Aは、ステップSP63において、FCPフレーム40から取り出したイニシエータ番号、ターゲット番号、キー及びホスト・イニシエータWWNと、リザーブ確保対象ボリュームVOL_Aのリザーブ情報33に含まれるイニシエータ番号、ターゲット番号、キー及びホスト・イニシエータWWNとがすべて一致したか否かを判断する(SP63)。
チャネルアダプタ22Aは、この判断で否定結果を得ると、指定されたリザーブ確保対象ボリュームVOL_Aをリザーブ確保できない旨の応答を作成し(SP66)、この後、この第1のリザーブ確保処理を終了する。
これに対してチャネルアダプタ22Aは、ステップSP63の判断で肯定結果を得ると、リザーブ確保対象ボリュームVOL_Aのリザーブ情報33に当該リザーブ確保対象ボリュームVOL_Aをリザーブした旨のフラグを設定することにより、当該リザーブ確保対象ボリュームVOL_Aをホスト装置2用にリザーブ確保する(SP64)。
そして、チャネルアダプタ22Aは、リザーブ確保対象ボリュームVOL_Aをリザーブ確保した旨の応答を作成し(SP65)、この後、この第1のリザーブ確保処理を終了する。かくして、このときステップSP65又はステップSP66において作成された応答が、図12のステップSP45において第2のストレージ装置4に送信される。
(1−3−4)データ転送フェーズにおける各種処理
(1−3−4−1)データ転送フェーズにおける処理の流れ
図15は、上述のデータ転送フェーズにおける処理の流れを示す。このデータ転送フェーズにおいて、ホスト装置2は、SCSIコマンドフィールド40F(図8)にSCSIアクセスコマンド(リードコマンド又はライトコマンド)を格納したFCPフレーム40を第2のストレージ装置4に送信する(SP70)。
このときホスト装置2から第2のストレージ装置4に送信されるFCPフレーム40では、アクセス対象となる第1のストレージ装置3内の論理ボリューム(以下、これをアクセス対象ボリュームと呼ぶ)VOL_Aと対応付けられた第2のストレージ装置4内の仮想ボリュームVOL_Bのボリューム番号がボリューム番号フィールド40Bに格納され、ホスト装置2がかかる仮想ボリュームVOL_Bにアクセスする際に使用する当該ホスト装置2側のポート12B(図1)のWWN(ホスト・イニシエータWWN)に基づき算出したイニシエータ番号がイニシエータ番号フィールド40Cに格納され、ホスト装置2がその仮想ボリュームVOL_Bにアクセスする際に使用する第2のストレージ装置4側のポート27BB(図1)のWWN(ターゲットWWN)に基づき算出したターゲット番号がターゲット番号フィールド40Dに格納され、統合管理専用コマンドフラグが「0」に設定され、かつ、SCSIコマンドフィールド40FにSCSIコマンド(リードコマンド又はライトコマンド)が格納される。
第2のストレージ装置4は、かかるFCPフレーム40を受信すると、このFCPフレーム40に含まれるホスト・イニシエータWWN、イニシエータ番号及びターゲット番号と、このFCPフレーム40を受信した第2のストレージ装置4側のポート27BBのWWN(ターゲットWWN)とをイニシエータ−ターゲットポート間対応情報テーブル31(図4)に登録する(SP71)。
また第2のストレージ装置4は、第1のストレージ装置3内のアクセス対象ボリュームVOL_Aのボリューム番号をボリューム番号フィールド40Bに格納し、イニシエータ−ターゲットポート間対応情報テーブル31に登録したイニシエータ番号及びターゲット番号をそれぞれイニシエータ番号フィールド40C及びターゲット番号フィールド40Dに格納し、ホスト装置2からのFCPフレーム40に含まれるリザーブコマンド41(図9)をそのままSCSIコマンドフィールド40Fに格納したFCPフレーム40を作成し(SP71)、これを第1のストレージ装置3に送信する(SP72)。
第1のストレージ装置3は、かかるFCPフレーム40を受信すると、このFCPフレーム40に含まれるSCSIコマンドに従った第1のアクセス処理を実行する(SP73)。そして第1のストレージ装置3は、この第1のアクセス処理が完了すると、その応答を第2のストレージ装置4に送信する(SP74)。また第2のストレージ装置4は、この応答を受信すると、これをホスト装置2に転送する(SP75)。
(1−3−4−2)第2のアクセス処理
ここで、図16は、かかるデータ転送フェーズのステップSP71において、ホスト装置2からのFCPフレーム40を受信した第2のストレージ装置4内のチャネルアダプタ22B(図1)により実行される第2のアクセス処理の具体的な処理内容を示す。
かかるチャネルアダプタ22Bは、ホスト装置2からのFCPフレーム40を受信すると、この図16に示す第2のアクセス処理を開始し、まず、共有メモリ25B(図1)に格納されている構成情報30(図3)を参照して、そのとき受信したFCPフレーム40において対象とされている論理ボリューム(ここではアクセス対象ボリュームVOL_Aにマッピングされている第2のストレージ装置4内の仮想ボリュームVOL_B)の外部ボリューム種別を取得する(SP80)。
続いて、チャネルアダプタ22Bは、ステップSP80において取得した外部ボリューム種別が「統合管理ボリューム」であるか否かの判定や、当該FCPフレーム40の統合管理専用コマンドフラグの値が「0」であるか否かの判定を行う(SP81)。
そして、チャネルアダプタ22Bは、ステップSP81において、そのFCPフレーム40において対象としている論理ボリュームの外部ボリューム種別が「統合管理ボリューム」であり、かつ、当該FCPフレーム40内の統合管理専用コマンドフラグの値が「0」であるとの判定を得ると、そのFCPフレーム40からホスト・イニシエータWWN、イニシエータ番号及びターゲット番号を取り出し、これらの情報と、そのFCPフレーム40を受信した第2のストレージ装置4のポート27BB(図1)のWWN(ターゲットWWN)とを対応付けてイニシエータ−ターゲットポート間対応情報テーブル31(図4)に登録する(SP82)。
続いて、チャネルアダプタ22Bは、そのとき受信したホスト装置2からFCPフレーム40に格納されているSCSIコマンド(リードコマンド又はライトコマンド)と、イニシエータ番号及びターゲット番号とを第1のストレージ装置3に送信するためのFCPフレーム40を作成する(SP83)。
具体的に、チャネルアダプタ22Bは、ホスト装置2からのFCPフレーム40において対象としている論理ボリューム(仮想ボリュームVOL_B)がマッピングされている第1のストレージ装置3内の論理ボリューム(アクセス対象ボリュームVOL_A)のボリューム番号を構成情報30(図3)から取得する。またチャネルアダプタ22Bは、イニシエータ−ターゲットポート間対応情報テーブル31からイニシエータ番号及びターゲット番号を読み出す。そしてチャネルアダプタ22Bは、このようにして取得したアクセス対象ボリュームVOL_Aのボリューム番号、イニシエータ番号及びターゲット番号をそれぞれボリューム番号フィールド40B、イニシエータ番号フィールド40C及びターゲット番号フィールド40Dに格納したFCPフレーム40を作成する。
この際、チャネルアダプタ22Bは、作成したFCPフレーム40における統合管理専用コマンドフラグを「1」に設定すると共に、SCSIコマンドフィールド40Fにホスト装置2からのFCPフレーム40に含まれるSCSIコマンドを格納する。
そして、チャネルアダプタ22Bは、この後、この第2のアクセス処理を終了する。かくして、このようにして作成されたFCPフレーム40が、この後図15のステップSP72において第1のストレージ装置3に送信される。
(1−3−4−3)第1のアクセス処理
図17は、データ転送フェーズ(図15)のステップSP73において、第2のストレージ装置4から送信された上述のFCPフレーム40を受信した第1のストレージ装置3内のチャネルアダプタ22A(図1)により実行される第1のアクセス処理の具体的な処理内容を示す。
チャネルアダプタ22Aは、かかるFCPフレーム40を受信すると、この図17に示す第1のアクセス処理を開始し、まず、共有メモリ25A(図1)に格納されている構成情報32(図3)を参照して、そのFCPフレーム40において対象とされている論理ボリューム(ここではアクセス対象ボリュームVOL_A)の外部ボリューム種別を取得する(SP90)。
続いて、チャネルアダプタ22Aは、ステップSP90において取得した外部ボリューム種別が「内部ボリューム」であるか否かの判定や、当該FCPフレーム40の統合管理専用コマンドフラグの値が「1」であるか否かの判定を行う(SP91)。
そして、チャネルアダプタ22Aは、ステップSP91において、そのFCPフレーム40において対象としている論理ボリュームの外部ボリューム種別が「内部ボリューム」であり、かつ、当該FCPフレーム40に含まれる統合管理専用コマンドフラグの値が「1」であるとの判定を得ると、そのFCPフレーム40からイニシエータ番号及びターゲット番号を取り出し、取り出したこれらの情報を、アクセス対象ボリュームVOL_Aのリザーブ情報33(図5)に含まれるイニシエータ番号及びターゲット番号と比較する(SP92)。
続いて、チャネルアダプタ22Aは、ステップSP92の比較において、FCPフレーム40から取り出したイニシエータ番号及びターゲット番号と、アクセス対象ボリュームVOL_Aのリザーブ情報33に登録されているイニシエータ番号及びターゲット番号とがいずれも一致するか否かを判断する(SP93)。そしてチャネルアダプタ22Aは、この判断で肯定結果を得ると、そのとき受信したFCPフレーム40を受領し、当該FCPフレーム40において指定されたアクセス処理(リード処理又はライト処理)を実行した後に、その旨の応答を作成する(SP94)。そしてチャネルアダプタ22Aは、この後、この第1のアクセス処理を終了する。
これに対して、チャネルアダプタ22Aは、ステップSP93の判断で否定結果を得ると、そのとき受信したFCPフレーム40の受領を拒否し、その旨の応答を作成する(SP95)。そしてチャネルアダプタ22Aは、この後、この第1のアクセス処理を終了する。
かくして、このときステップSP94又はステップSP95において作成された応答が、図15のステップSP74において第2のストレージ装置4に送信される。
(1−3−5)リザーブ解除フェーズにおける各種処理
(1−3−5−1)リザーブ解除フェーズにおける処理の流れ
図18は、上述のリザーブ解除フェーズにおける処理の流れを示す。このリザーブ解除フェーズは、ユーザがホスト装置2を用いて、第1のストレージ装置3内のリザーブ状態を解除しようとする論理ボリューム(以下、これをリザーブ解除対象ボリュームと呼ぶ)VOL_Aのボリューム番号と、そのリザーブ解除対象ボリュームVOL_Aに対して予め登録しているキーとを指定することにより開始される。
そしてホスト装置2は、かかるボリューム番号及びキーを受け付けると(SP100)、そのとき指定されたキーによりリザーブ解除対象ボリュームVOL_Aのリザーブ状態を解除すべき旨のFCPフレーム40を作成する(SP101)。
具体的に、ホスト装置2は、このステップSP101において、ユーザにより指定されたリザーブ解除対象ボリュームVOL_Aと対応付けられた第2のストレージ装置4内の仮想ボリュームVOL_Bのボリューム番号をボリューム番号フィールド40Bに格納し、ホスト装置2がかかる仮想ボリュームVOL_Bにアクセスする際に使用する当該ホスト装置2側のポートのWWN(ホスト・イニシエータWWN)に基づき算出したイニシエータ番号をイニシエータ番号フィールド40Cに格納し、ホスト装置2がその仮想ボリュームVOL_Bにアクセスする際に使用する第2のストレージ装置4側のポートのWWN(ターゲットWWN)に基づき算出したターゲット番号をターゲット番号フィールド40Dに格納し、統合管理専用コマンドフラグを「0」に設定し、かつ、リザーブ解除対象ボリュームVOL_Aについて設定されているキーと、「リザーブ解除」というリザーブコマンド種別に対応したコードと、そのホスト装置2のホスト・イニシエータWWNとからなるリザーブコマンド41(図9)をSCSIコマンドフィールド40Fに格納したFCPフレーム40を作成する。
そしてホスト装置2は、この後、上述のように作成したFCPフレーム40を第2のストレージ装置4に送信する(SP102)。
第2のストレージ装置4は、かかるFCPフレーム40を受信すると、このFCPフレーム40に含まれるホスト・イニシエータWWN、イニシエータ番号及びターゲット番号と、このFCPフレーム40を受信した第2のストレージ装置4側のポート27BBのWWN(ターゲットWWN)とをイニシエータ−ターゲットポート間対応情報テーブル31(図4)に登録する(SP103)。
そして、第2のストレージ装置4は、この後、第1のストレージ装置3内のリザーブ解除対象ボリュームVOL_Aのボリューム番号をボリューム番号フィールド40Bに格納し、イニシエータ−ターゲットポート間対応情報テーブル31に登録したイニシエータ番号及びターゲット番号をそれぞれイニシエータ番号フィールド40C及びターゲット番号フィールド40Dに格納し、ホスト装置2からのFCPフレーム40に含まれるリザーブコマンド41をそのままSCSIコマンドフィールド40Fに格納したFCPフレーム40を作成する(SP103)。そして第2のストレージ装置4は、このようにして作成したFCPフレーム40を第1のストレージ装置3に送信する(SP104)。
第1のストレージ装置3は、かかるFCPフレーム40を受信すると、このFCPフレーム40からキー及びホスト・イニシエータWWN等の必要な情報を取り出し、取り出したこれらの情報に基づいて、リザーブ解除対象ボリュームVOL_Aのリザーブ状態を解除する第1のリザーブ解除処理を実行する(SP105)。
そして第1のストレージ装置3は、この第1のリザーブ解除処理が完了すると、その旨の応答を第2のストレージ装置4に送信する(SP106)。また第2のストレージ装置4は、この応答を受信すると、これをホスト装置2に転送する(SP107)。
(1−3−5−2)第2のリザーブ解除処理
ここで、図19は、かかるリザーブ解除フェーズのステップSP103において、ホスト装置2からのFCPフレーム40を受信した第2のストレージ装置4内のチャネルアダプタ22B(図1)により実行される第2のリザーブ解除処理の具体的な処理内容を示す。
かかるチャネルアダプタ22Bは、ホスト装置2からのFCPフレーム40を受信すると、この図19に示す第2のリザーブ解除処理を開始し、まず、共有メモリ25B(図1)に格納されている構成情報30(図3)を参照して、そのとき受信したFCPフレーム40において対象とされている論理ボリューム(ここではリザーブ解除対象ボリュームVOL_Aにマッピングされている第2のストレージ装置4内の仮想ボリュームVOL_B)の外部ボリューム種別を取得する(SP110)。
続いて、チャネルアダプタ22Bは、ステップSP110において取得した外部ボリューム種別が「統合管理ボリューム」であるか否かの判定や、当該FCPフレーム40に格納されている統合管理専用コマンドフラグの値が「0」であるか否かの判定を行う(SP111)。
そして、チャネルアダプタ22Bは、ステップSP111において、そのFCPフレーム40において対象としている論理ボリュームの外部ボリューム種別が「統合管理ボリューム」であり、かつ、当該FCPフレーム40に含まれる統合管理専用コマンドフラグの値が「0」であるとの判定を得ると、そのFCPフレーム40からホスト・イニシエータWWN、イニシエータ番号及びターゲット番号を取り出し、これらの情報と、そのFCPフレーム40を受信した第2のストレージ装置4のポート27BB(図1)のWWN(ターゲットWWN)とを対応付けてイニシエータ−ターゲットポート間対応情報テーブル31に登録する(SP112)。
続いて、チャネルアダプタ22Bは、そのFCPフレーム40に含まれるリザーブコマンド41(図9)を第1のストレージ装置3に送信するためのFCPフレーム40を作成する(SP113)。
具体的に、チャネルアダプタ22Bは、ホスト装置2からのFCPフレームに40おいて対象としている論理ボリューム(仮想ボリュームVOL_B)にマッピングされている第1のストレージ装置3内の論理ボリューム(リザーブ解除対象ボリュームVOL_A)のボリューム番号を構成情報30(図3)から取得する。またチャネルアダプタ22Bは、イニシエータ−ターゲットポート間対応情報テーブル31からイニシエータ番号及びターゲット番号を読み出す。そしてチャネルアダプタ22Bは、このようにして取得したリザーブ解除対象ボリュームVOL_Aのボリューム番号、イニシエータ番号及びターゲット番号をそれぞれボリューム番号フィールド40B、イニシエータ番号フィールド40C及びターゲット番号フィールド40Dに格納したFCPフレーム40を作成する。この際、チャネルアダプタ22Bは、作成したFCPフレーム40における統合管理専用コマンドフラグを「1」に設定する。
そして、チャネルアダプタ22Bは、この後、この第2のリザーブ解除処理を終了する。かくして、このようにして作成されたFCPフレーム40が、この後図18のステップSP104において第1のストレージ装置3に送信されることになる。
(1−3−5−3)第1のリザーブ解除処理
図20は、リザーブ解除フェーズ(図18)のステップSP105において、第2のストレージ装置4から送信された上述のFCPフレーム40を受信した第1のストレージ装置3内のチャネルアダプタ22A(図1)により実行される第1のリザーブ解除処理の具体的な処理内容を示す。
チャネルアダプタ22Aは、かかるFCPフレーム40を受信すると、この図20に示す第1のリザーブ解除処理を開始し、まず、共有メモリ25A(図1)に格納されている構成情報32(図3)を参照して、そのFCPフレーム40において対象とされている論理ボリューム(ここではリザーブ解除対象ボリュームVOL_A)の外部ボリューム種別を取得する(SP120)。
続いて、チャネルアダプタ22Aは、ステップSP120において取得した外部ボリューム種別が「内部ボリューム」であるか否かの判定や、当該FCPフレーム40の統合管理専用コマンドフラグの値が「1」であるか否かの判定を行う(SP121)。
そして、チャネルアダプタ22Aは、ステップSP121において、そのFCPフレーム40において対象としている論理ボリュームの外部ボリューム種別が「内部ボリューム」であり、かつ、当該FCP40の統合管理専用コマンドフラグの値が「1」であるとの判定を得ると、そのFCPフレーム40からイニシエータ番号、ターゲット番号、キー情報及びホスト・イニシエータWWNのそれぞれの情報を取り出し、取り出したこれらの情報を、リザーブ解除対象ボリュームVOL_Aのリザーブ情報33に含まれるイニシエータ番号、ターゲット番号、キー及びホスト・イニシエータWWNと比較する(SP122)。
そして、チャネルアダプタ22Aは、ステップSP122において、FCPフレーム40から取り出したイニシエータ番号、ターゲット番号、キー及びホスト・イニシエータWWNと、リザーブ解消対象ボリュームVOL_Aのリザーブ情報33に含まれるイニシエータ番号、ターゲット番号、キー及びホスト・イニシエータWWNとがすべて一致したか否かを判断する(SP123)。
チャネルアダプタ22Aは、この判断で否定結果を得ると、指定されたリザーブ解消対象ボリュームVOL_Aのリザーブ状態を解除できない旨の応答を作成し(SP126)、この後、この第1のリザーブ解除処理を終了する。
これに対してチャネルアダプタ22Aは、ステップSP123の判断で肯定結果を得ると、リザーブ解除対象ボリュームVOL_Aのリザーブ確保状態を解除すると共に(SP124)、リザーブ解除対象ボリュームVOL_Aのリザーブ確保状態を解除した旨の応答を作成し(SP125)、この後、この第1のリザーブ解除処理を終了する。
かくして、このときステップSP125又はステップSP126において作成された応答が、図18のステップSP106において第2のストレージ装置4に送信される。
(1−4)リザーブ情報移動機能
(1−4−1)リザーブ情報移動機能に関する一連の処理の流れ
次に、本実施の形態による計算機システム1に搭載されたリザーブ情報移動機能について説明する。
本計算機システム1においては、上述の統合管理機能を用いることにより、第1のストレージ装置3に格納されているデータに対するホスト装置2からのアクセスを止めることなく、当該データを第2のストレージ装置4に移行することができる。従って、この統合管理機能を利用することで、かかるデータに対するホスト装置2のアクセスを止めることなく、既設の第1のストレージ装置3を新たな第2のストレージ装置4に交換することが可能となる。
実際上、第1のストレージ装置3を第2のストレージ装置4に交換する場合、図21に示すように、第1のストレージ装置3内に設けられた各論理ボリュームVOL_Aにそれぞれ対応させて、第2のストレージ装置4内に仮想ボリュームVOL_Bを作成し、これら仮想ボリュームVOL_Bをそれぞれ第1のストレージ装置3内の対応する論理ボリュームVOL_Aにそれぞれマッピングする。
また第2のストレージ装置3内に、各仮想ボリュームVOL_Bにそれぞれ対応させて論理ボリュームVOL_を作成し、これら論理ボリュームVOL_Dに対してそれぞれ対応する仮想ボリュームVOL_Bをマッピングする。さらに、第1のストレージ装置3内の各論理ボリュームVOL_Aに格納されているデータを、それぞれ第2のストレージ装置4内の対応する論理ボリュームVOL_Dにコピーする。そして、この後、第1のストレージ装置3内の論理ボリュームVOL_Aに対する第2のストレージ装置4内の仮想ボリュームVOL_Bのマッピングを解除する。
以上の手順により、ホスト装置2からのアクセスを止めることなく、第1のストレージ装置3内のデータを第2のストレージ装置4に移行させることができ、この後、第1のストレージ装置3を撤去することができる。
ただし、上述の方法によると、第1のストレージ装置3が保持する論理ボリュームVOL_Aごとのリザーブ情報33が第2のストレージ装置4に移動されないため、第1のストレージ装置3を第2のストレージ装置4と交換した後に、かかるリザーブ情報33を利用した上述のようなアクセス制限を行うことができなくなるという問題がある。
そこで、本計算機システム1には、第1のストレージ装置3内の論理ボリュームVOL_Aに対する第2のストレージ装置4内の仮想ボリュームVOL_Bのマッピングを解除した場合に、これに伴って第1のストレージ装置3が保持するその論理ボリュームVOL_Aに関するリザーブ情報33を第2のストレージ装置4に自動的に移動させるリザーブ情報移動機能が搭載されている。
図22は、このようなリザーブ情報移動機能に関連して計算機システム1において実行されるリザーブ情報移動処理の一連の流れを示す。このリザーブ情報移動処理は、システム管理者が、第1のストレージ装置内の論理ボリュームを指定して、その論理ボリュームに対する第2のストレージ装置内の仮想ボリュームのマッピングを解除すべき指令を管理端末8に与えることにより開始される。
そして管理端末8は、かかるマッピング解除の指令を受け付けると(SP130)、これに応じた指示(以下、これをマッピング解除指示と呼ぶ)を第2のストレージ装置4に与える(SP131)。
第2のストレージ装置4は、かかるマッピング解除指示が与えられると、第1のストレージ装置3内の論理ボリュームVOL_Aに対するホスト装置2からのFCPフレーム40の受領を拒否する動作モード(以下、これをコマンド受領拒否モードと呼ぶ)に移行する(SP132)。
また第2のストレージ装置4は、自ストレージ装置内の仮想ボリュームVOL_Bがマッピングされた第1のストレージ装置3内の論理ボリュームVOL_Aについてのリザーブ情報33を第1のストレージ装置3から読み込むためのコマンドを作成する(SP133)。具体的に、第2のストレージ装置4は、共有メモリ25B(図1)に格納された構成情報30を参照して、図8について上述したFCPフレーム40のボリューム番号フィールド40Bにかかる仮想ボリュームVOL_Bのマッピング元の論理ボリュームVOL_Aのボリューム番号を格納し、イニシエータ番号フィールド40Cに所定の第1のコード(本実施の形態においては「FFFF」とする)を格納し、ターゲット番号フィールド40Dに所定の第2のコード(本実施の形態においては「FFFF」とする)を格納し、かつ統合管理専用コマンドフラグとして「1」を設定したFCPフレーム40を作成する。そして第2のストレージ装置4は、このFCPフレーム40を第1のストレージ装置3に送信する(SP134)。
一方、かかるFCPフレーム40を受信した第1のストレージ装置3は、当該FCPフレーム40のボリューム番号フィールド40Bにボリューム番号が格納された論理ボリュームVOL_Aについて登録されているすべてのリザーブ情報33を第2のストレージ装置4に送信する(SP135)。また第1のストレージ装置3は、かかるリザーブ情報33の第2のストレージ装置4への送信が完了すると、その旨の応答(以下、これをリザーブ情報送信完了応答と呼ぶ)を第2のストレージ装置4に送信すると共に(SP136)、第2のストレージ装置4に送信したリザーブ情報33をすべて自ストレージ装置の共有メモリ25A(図1)から削除する(SP137)。
他方、かかる第1のストレージ装置3からのリザーブ情報33を受信した第2のストレージ装置4は、そのリザーブ情報33を当該第2のストレージ装置4内のかかる仮想ボリュームVOL_Bについてのリザーブ情報33に書き換えるリザーブ情報書換え処理を実行し(SP138)、この後、第1のストレージ装置3内の対応する論理ボリュームVOL_Aに対する当該仮想ボリュームVOL_Bのマッピングを解除する(SP139)。
さらに第2のストレージ装置4は、動作モードを、ステップSP132において移行したコマンド受領拒否モードから、ホスト装置2からのコマンドを受け付ける通常の動作モードに移行させ(SP140)、この後、指定されたマッピングの解除処理を完了した旨の応答(マッピング解除完了応答)を管理端末8に送信する(SP141)。
(1−4−2)リザーブ情報書換え処理
ここで、図23は、図22について上述したリザーブ情報移動処理のステップSP138において第2のストレージ装置4内のチャネルアダプタ22B(図1)により実行されるリザーブ情報書換え処理の具体的な処理内容を示す。
かかるチャネルアダプタ22Bは、リザーブ情報移動処理のステップSP138に進むと、この図23に示すリザーブ情報書換え処理を開始し、まず、第1のストレージ装置3から送信されてきたリザーブ情報33を、第1のストレージ装置3内の対応するポート27AA(図1)と対応付けられた論理ボリュームVOL_Aについてのリザーブ情報33から、第2のストレージ装置4内のかかる仮想ボリュームVOL_Bについてのリザーブ情報に書き換える(SP150)。
続いて、チャネルアダプタ22Bは、かくして得られたそのリザーブ情報50(図21)からイニシエータ番号及びターゲット番号をそれぞれ削除し(SP151)、この後、このリザーブ情報書換え処理を終了する。
(1―5)本実施の形態の効果
以上のように本実施の形態による計算機システム1では、ホスト装置2が第2のストレージ装置4を介して第1のストレージ装置3内の論理ボリュームVOL_Aにアクセスする際、第2のストレージ装置4から第1のストレージ装置3へのFCPフレーム40に当該ホスト装置2から第2のストレージ装置4内の仮想ボリュームVOL_Bへのパスに関するパス情報を格納し、第1のストレージ装置3が、その論理ボリュームVOL_Aについて予め登録されているパス情報と、そのとき受信したFCPフレーム40に含まれるパス情報とが一致した場合にのみ、そのアクセスを許可するようにしたことにより、その論理ボリュームVOL_Aをリザーブ確保したホスト装置2のみがその論理ボリュームVOL_Aに対してアクセスすることができるようにアクセス制限することができる。かくするにつき、計算機システム1のセキュリティ性及び信頼性を格段的に向上させることができる。
(2)第2の実施の形態
(2−1)本実施の形態による計算機システムの構成
図2との対応部分に同一符号を付して示す図24は、第2の実施の形態による計算機システム60を示す。この計算機システム60は、第1及び第2のストレージ装置3,4に加えて、上述の統合管理機能及びアクセス制御機能が搭載された第3のストレージ装置61が設けられている。
第3のストレージ装置61は、第1及び第2のストレージ装置3,4と同様のハードウェア構成を有するストレージ装置であり、これら第1及び第2のストレージ装置3,4とそれぞれFCケーブル62,63を介して接続されている。
また第3のストレージ装置61の共有メモリ(図示せず)には、当該第3のストレージ装置61内に定義された論理ボリュームを管理するための構成情報64が設けられている。この構成情報64は、第1及び第2のストレージ装置3,4が保持する構成情報30,32と同様の構成を有する。
さらに第3のストレージ装置61内には、仮想ボリュームVOL_Cが定義されており、この仮想ボリュームVOL_Cが第1のストレージ装置3内の論理ボリュームVOL_Aにマッピングされると共に、当該仮想ボリュームVOL_Cに第2のストレージ装置4内の仮想ボリュームVOL_Bがマッピングされている。
これにより本計算機システム60においては、ホスト装置2が、第1のストレージ装置3内の論理ボリュームVOL_Aに直接アクセスすることができる一方、ホスト装置2のパス切替えアプリケーション13によりパスを切り替えることによって、第2のストレージ装置4の仮想ボリュームVOL_B及び第3のストレージ装置61の仮想ボリュームVOL_Cを順次介してかかる第1のストレージ装置3内の論理ボリュームVOL_Aにアクセスすることもできるようになされている。
(2−2)アクセス制御機能に関する第3のストレージ装置の各種処理
次に、上述したアクセス制御機能に関連して計算機システム60内で実行される各種処理について説明する。
(2−2−1)キー登録フェーズにおける各種処理
(2−2−1−1)キー登録フェーズにおける処理の流れ
図25は、本計算機システム60のキー登録フェーズ(図6のステップSP1)時に実行される一連の処理の流れを示す。このキー登録フェーズは、第1の実施の形態と同様に、ユーザがホスト装置2を用いて、第1のストレージ装置3内のキー登録対象ボリュームVOL_Aのボリューム番号と、そのとき設定しようとするキーとを指定することにより開始される。
そして、ホスト装置2は、かかるボリューム番号及びキーを受け付けると(SP160)、図7のステップSP11と同様にして、そのとき指定されたキーと、ホスト装置2のホスト・イニシエータWWNと、イニシエータ番号及びターゲット番号と、「キー登録」というリザーブコマンド種別に対応したコードを含むリザーブコマンド41となどが格納されたFCPフレーム40(図8)を作成し(SP161)、作成したFCPフレーム40を第2のストレージ装置4に送信する(SP162)。
第2のストレージ装置4は、かかるFCPフレーム40を受信すると、図7のステップSP13と同様にして、このFCPフレーム40に含まれるホスト・イニシエータWWN、イニシエータ番号及びターゲット番号等の必要な情報をイニシエータ−ターゲットポート間対応情報テーブル31(図4)に登録する。また第2のストレージ装置4は、第1のストレージ装置3内のキー登録対象ボリュームVOL_Aのボリューム番号をボリューム番号フィールド40Bに格納し、イニシエータ−ターゲットポート間対応情報テーブル31に登録したイニシエータ番号及びターゲット番号をそれぞれイニシエータ番号フィールド40C及びターゲット番号フィールド40Dに格納し、ホスト装置2からのFCPフレーム40に含まれるリザーブコマンド41をそのままSCSIコマンドフィールド40Fに格納したFCPフレーム40を作成する(SP163)。
そして第2のストレージ装置4は、このようにして作成したFCPフレーム40を第3のストレージ装置3に送信する(SP164)。
第3のストレージ装置61は、かかるFCPフレーム40を受信すると、このFCPフレーム40からイニシエータ番号及びターゲット番号や、リザーブコマンド等の必要な情報を取り出すと共に、自ストレージ装置61が保持する構成情報64からキー登録対象ボリュームVOL_Aのボリューム番号を取り出し、取り出したこれらの情報に基づいて新たなFCPフレーム40を作成する第3のキー登録処理を実行する(SP165)。そして第3のストレージ装置61は、作成したFCPフレーム40を第1のストレージ装置3に送信する(SP166)。
第1のストレージ装置3は、かかるFCPフレーム40を受信すると、このFCPフレーム40からキー及びホスト・イニシエータWWN等の必要な情報を取り出し、取り出したこれらの情報をキー登録対象ボリュームVOL_Aのリザーブ情報33(図5)として登録する第1のキー登録処理を実行する(SP167)。この第1のキー登録処理の処理内容は、図7のステップSP15について上述した第1の実施の形態における第1のキー登録処理と同じである。
そして第1のストレージ装置3は、この第1のキー登録処理が完了すると、その旨の応答を第3のストレージ装置61に送信する(SP168)。また第3のストレージ装置61は、この応答を受信すると、これを第2のストレージ装置4に転送し(SP169)、第2のストレージ装置4は、この応答を受信すると、これをホスト装置2に転送する(SP170)。
(2−2−1−2)第3のキー登録処理
ここで、図26は、かかるキー登録フェーズのステップSP165において、第2のストレージ装置4からのFCPフレーム40を受信した第3のストレージ装置61内のチャネルアダプタ22Cにより実行される第3のキー登録処理の具体的な処理内容を示す。
かかるチャネルアダプタ22Cは、第2のストレージ装置4からのFCPフレーム40を受信すると、この図26に示す第3のキー登録処理を開始し、まず、共有メモリ(図示せず)に格納されている構成情報64(図24)を参照して、そのとき受信したFCPフレーム40において対象とされている論理ボリューム(ここではキー登録対象ボリュームVOL_Aにマッピングされている第3のストレージ装置61内の仮想ボリュームVOL_C)の外部ボリューム種別を取得する(SP180)。
続いて、チャネルアダプタ22Cは、ステップSP180において取得した外部ボリューム種別が「統合管理ボリューム」であるか否かの判定や、当該FCPフレーム40の統合管理専用コマンドフラグの値が「1」であるか否かの判定を行う(SP181)。
そして、チャネルアダプタ22Cは、ステップSP181において、そのFCPフレーム40において対象としている論理ボリュームの外部ボリューム種別が「統合管理ボリューム」であり、かつ、当該FCPフレーム40内の統合管理専用コマンドフラグの値が「1」であるとの判定を得ると、そのFCPフレーム40に格納されているリザーブコマンド41(図9)を第1のストレージ装置3に送信するためのFCPフレーム40を作成する(SP182)。
具体的に、チャネルアダプタ22Cは、第2のストレージ装置4からのFCPフレーム40において対象とされている論理ボリューム(仮想ボリュームVOL_C)にマッピングされている第1のストレージ装置3内の論理ボリューム(キー登録対象ボリュームVOL_A)のボリューム番号を構成情報64(図24)から取得する。またチャネルアダプタ22Cは、受信したFCPフレーム40からイニシエータ番号及びターゲット番号を取り出す。そしてチャネルアダプタは、このようにして取得したキー登録対象ボリュームVOL_Aのボリューム番号、イニシエータ番号及びターゲット番号をそれぞれボリューム番号フィールド40B(図8)、イニシエータ番号フィールド40C(図8)及びターゲット番号フィールド40D(図8)に格納したFCPフレーム40を作成する。
この際、チャネルアダプタ22Cは、そのFCPフレーム40内の統合管理専用コマンドフラグを「1」に設定する。またチャネルアダプタ22Cは、第2のストレージ装置4からのFCPフレーム40に含まれるリザーブコマンド41をそのままSCSIコマンドフィールド40F(図8)に格納する。
そしてチャネルアダプタ22Cは、この後、この第3のキー登録処理を終了する。かくして、このようにして作成されたFCPフレーム40が、この後図25のステップSP166において第1のストレージ装置3に送信される。
(2−2−2)リザーブ確保フェーズにおける処理の流れ
図27は、本計算機システム60のリザーブ確保フェーズ時に実行される一連の処理の流れを示す。このリザーブ確保フェーズは、第1の実施の形態と同様に、ユーザがホスト装置2を用いて、第1のストレージ装置3内のリザーブ確保対象ボリュームVOL_Aのボリューム番号と、そのリザーブ確保対象ボリュームVOL_Aに対して予め登録しているキーとを指定することにより開始される。
そしてホスト装置2は、かかるボリューム番号及びキーを受け付けると(SP190)、そのとき指定されたキーによりリザーブ確保対象ボリュームVOL_Aをリザーブ確保すべき旨のFCPフレーム40を作成する(SP191)。なお、このステップSP191におけるホスト装置2の具体的な処理内容は、図12のステップSP41について上述した処理内容と同様である。そしてホスト装置2は、このステップSP191において作成したFCPフレーム40を第2のストレージ装置4に送信する(SP192)。
第2のストレージ装置4は、かかるFCPフレーム40を受信すると、このFCPフレーム40に含まれるホスト・イニシエータWWN、イニシエータ番号及びターゲット番号等の必要な情報をイニシエータ−ターゲットポート間対応情報テーブル31(図4)に登録する。また第2のストレージ装置4は、リザーブ確保対象ボリュームVOL_Aにマッピングされた第3のストレージ装置61内の仮想ボリュームVOL_Cのボリューム番号をボリューム番号フィールド40Bに格納し、ホスト装置2からのFCPフレーム40から取り出したイニシエータ番号及びターゲット番号をそれぞれイニシエータ番号フィールド40C及びターゲット番号フィールド40Dに格納し、統合管理専用コマンドフラグを「1」に設定し、かつ、ホスト装置2からのFCPフレーム40から取り出したリザーブコマンド41をそのままSCSIコマンドフィールド40Fに格納したFCPフレーム40を作成する(SP193)。なお、このステップSP193の具体的な処理内容は、図12のステップSP43について上述した第2のリザーブ確保処理と同様である。
そして第2のストレージ装置4は、作成したFCPフレーム40を第3のストレージ装置61に送信する(SP194)。
第3のストレージ装置61は、かかるFCPフレーム40を受信すると、このFCPフレーム40からイニシエータ番号及びターゲット番号や、リザーブコマンド41等の必要な情報を取り出すと共に、構成情報64からリザーブ確保対象ボリュームVOL_Aのボリューム番号を取り出し、取り出したこれらの情報に基づいて新たなFCPフレーム40を作成する第3のリザーブ確保処理を実行する(SP195)。このステップSP195における具体的な処理内容は、図26について上述した第3のキー登録処理と同様であるため、その詳細説明については省略する。そして第3のストレージ装置61は、このようにして作成したFCPフレーム40を第1のストレージ装置3に送信する(SP196)。
第1のストレージ装置3は、かかるFCPフレーム40を受信すると、このFCPフレーム40からリザーブコマンド41を取り出し、取り出したリザーブコマンド41に基づいて、指定されたリザーブ確保対象ボリュームVOL_Aをそのホスト装置2のためにリザーブ確保する第1のリザーブ確保処理を実行する(SP197)。この第1のリザーブ確保処理の具体的な処理内容は、図12のステップSP45について上述した第1のリザーブ確保処理と同様である。
そして第1のストレージ装置3は、第1のリザーブ確保処理が完了すると、その旨の応答を第3のストレージ装置61に送信する(SP198)。また第3のストレージ装置61は、この応答を受信すると、これを第2のストレージ装置4に転送し(SP199)、第2のストレージ装置4は、この応答を受信すると、これをホスト装置2に転送する(SP200)。
(2−2−3)データ転送フェーズにおける各種処理
(2−2−3−1)データ転送フェーズにおける処理の流れ
図28は、本実施の形態のデータ転送フェーズ時おける処理の流れを示す。このデータ転送フェーズにおいて、ホスト装置2は、SCSIコマンドフィールド40F(図8)にSCSIアクセスコマンド(リードコマンド又はライトコマンド)を格納したFCPフレーム40を第2のストレージ装置4に対して送信する(SP)。なお、このときホスト装置2から第2のストレージ装置4に送信されるFCPフレーム40の内容は、図15のステップSP70においてホスト装置2から第2のストレージ装置4に送信されるFCPフレーム40と同じである。
第2のストレージ装置4は、かかるFCPフレーム40を受信すると、このFCPフレーム40に含まれるホスト・イニシエータWWN、イニシエータ番号及びターゲット番号と、このFCPフレーム40を受信した第2のストレージ装置4側のポート27BBのWWN(ターゲットWWN)とをイニシエータ−ターゲットポート間対応情報テーブル31(図4)に登録する(SP211)。
また第2のストレージ装置4は、第1のストレージ装置3内のアクセス対象ボリュームVOL_Aのボリューム番号をボリューム番号フィールド40Bに格納し、イニシエータ−ターゲットポート間対応情報テーブル31に登録したイニシエータ番号及びターゲット番号をそれぞれイニシエータ番号フィールド40C及びターゲット番号フィールド40Dに格納し、ホスト装置2からのFCPフレーム40に含まれるSCSIコマンドをそのままSCSIコマンドフィールド40Fに格納したFCPフレーム40を作成する(SP211)。そして第2のストレージ装置4は、このようにして作成したFCPフレーム40を第1のストレージ装置3に送信する(SP212)。
第3のストレージ装置61は、かかるFCPフレーム40を受信すると、第1のストレージ装置3内のアクセス対象ボリュームVOL_Aのボリューム番号をボリューム番号フィールド40Bに格納し、そのFCPフレーム40から取り出したイニシエータ番号、ターゲット番号及びSCSIコマンドをそれぞれイニシエータ番号フィールド40C、ターゲット番号フィールド40D及びSCSIコマンドフィールド40Fに格納し、統合管理専用コマンドフラグを「1」に設定したFCPフレームを作成する第3のアクセス処理を実行する(SP213)。そして第3のストレージ装置61は、このようにして作成したFCPフレーム40を第1のストレージ装置3に送信する(SP214)。
第1のストレージ装置3は、かかるFCPフレーム40を受信すると、このFCPフレーム40に含まれるSCSIコマンドに従った第1のアクセス処理(リード処理又はライト処理)を実行する(SP)。この第1のアクセス処理の具体的な処理内容は、図15のステップSP73について上述した第1のアクセス処理と同じである。
そして第1のストレージ装置3は、この第1のアクセス処理が完了すると、その旨の応答を第3のストレージ装置61に送信する(SP216)。また第3のストレージ装置4は、この応答を受信すると、これを第2のストレージ装置4に転送し(SP217)、第2のストレージ装置4は、この応答を受信すると、これをホスト装置2に転送する(SP218)。
(2−2−3−2)第3のアクセス処理
ここで、図29は、かかるデータ転送フェーズのステップSP213において、第2のストレージ装置4からのFCPフレーム40を受信した第3のストレージ装置61内のチャネルアダプタ22C(図24)により実行される第3のアクセス処理の具体的な処理内容を示す。
かかるチャネルアダプタ22Cは、第2のストレージ装置4からのFCPフレーム40を受信すると、この図29に示す第3のアクセス処理を開始し、まず、共有メモリに格納されている構成情報64(図24)を参照して、そのとき受信したFCPフレーム40において対象とされている論理ボリューム(ここではアクセス対象ボリュームVOL_Aにマッピングされている第3のストレージ装置61内の仮想ボリュームVOL_C)の外部ボリューム種別を取得する(SP220)。
続いて、チャネルアダプタ22Cは、ステップS220Pにおいて取得した外部ボリューム種別が「統合管理ボリューム」であるか否かの判定や、当該FCPフレーム40の統合管理専用コマンドフラグの値が「1」であるか否かの判定を行う(SP221)。
そしてチャネルアダプタ22Cは、ステップSP221において、そのFCPフレーム40において対象としている論理ボリュームの外部ボリューム種別が「統合管理ボリューム」であり、かつ、当該FCPフレーム40内の統合管理専用コマンドフラグの値が「1」であるとの判定を得ると、そのFCPフレーム40に格納されているSCSIコマンドを第1のストレージ装置3に送信するためのFCPフレーム40を作成する(SP222)。
具体的に、チャネルアダプタ22Cは、第2のストレージ装置4からのFCPフレーム40において対象としている論理ボリューム(仮想ボリュームVOL_C)がマッピングされている第1のストレージ装置3内の論理ボリューム(アクセス対象ボリュームVOL_A)のボリューム番号を構成情報64から取得する。またチャネルアダプタ22Cは、かかるFCPフレーム40からイニシエータ番号及びターゲット番号を取り出す。そしてチャネルアダプタ22Cは、このようにして取得したアクセス対象先ボリュームVOL_Aのボリューム番号、イニシエータ番号及びターゲット番号をそれぞれボリューム番号フィールド40B、イニシエータ番号フィールド40C及びターゲット番号フィールド40Dに格納したFCPフレーム40を作成する。
この際、チャネルアダプタは、作成したFCPフレームにおける統合管理専用コマンドフラグを「1」に設定すると共に、SCSIコマンドフィールド40Fにホスト装置2からのFCPフレーム40に含まれるSCSIコマンドを格納する。
そして、チャネルアダプタ22Cは、この後、この第3のアクセス処理を終了する。かくして、このようにして作成されたFCPフレーム40が、この後図28のステップSP214において第1のストレージ装置3に送信されることになる。
(2−2−4)リザーブ解除フェーズにおける処理の流れ
図30は、本計算機システム60のリザーブ解除フェーズ時に実行される一連の処理の流れを示す。このリザーブ解除フェーズは、第1の実施の形態と同様に、ユーザがホスト装置2を用いて、第1のストレージ装置3内のリザーブ解除対象ボリュームVOL_Aのボリューム番号と、そのリザーブ解除対象ボリュームVOL_Aに対して予め登録しているキーとを指定することにより開始される。
そしてホスト装置2は、かかるボリューム番号及びキーを受け付けると(SP230)、そのとき指定されたキーによりリザーブ解除対象ボリュームVOL_Aのリザーブ状態を解除すべき旨のFCPフレーム40を作成する(SP231)。なお、このステップSP230におけるホスト装置2の具体的な処理内容は、図18のステップSP101について上述した処理内容と同様である。そしてホスト装置2は、このように作成したFCPフレーム40を第2のストレージ装置4に送信する(SP232)。
第2のストレージ装置4は、かかるFCPフレーム40を受信すると、このFCPフレーム40に含まれるホスト・イニシエータWWN、イニシエータ番号及びターゲット番号等の必要な情報をイニシエータ−ターゲットポート間対応情報テーブル31(図4)に登録する。また第2のストレージ装置4は、リザーブ解除対象ボリュームVOL_Aにマッピングされた第3のストレージ装置3内の仮想ボリュームVOL_Cのボリューム番号をボリューム番号フィールド40Bに格納し、ホスト装置2からのFCPフレーム40から取り出したイニシエータ番号及びターゲット番号をそれぞれイニシエータ番号フィールド40C及びターゲット番号フィールド40Dに格納し、統合管理専用コマンドフラグを「1」に設定し、かつ、ホスト装置2からのFCPフレーム40から取り出したリザーブコマンド41をそのままSCSIコマンドフィールド40Fに格納したFCPフレーム40を作成する(SP233)。なお、このステップSP233の具体的な処理内容は、図18のステップSP103について上述した第2のリザーブ解除処理と同様である。
そして第2のストレージ装置4は、作成したFCPフレーム40を第3のストレージ装置61に送信する(SP234)。
第3のストレージ装置61は、かかるFCPフレーム40を受信すると、このFCPフレーム40からイニシエータ番号及びターゲット番号や、リザーブコマンド41等の必要な情報を取り出すと共に、構成情報64からリザーブ解除対象ボリュームVOL_Aのボリューム番号を取り出し、取り出したこれらの情報に基づいて新たなFCPフレーム40を作成する第3のリザーブ解除処理を実行する(SP235)。このステップSP235における具体的な処理内容は、図26について上述した第3のキー登録処理と同様であるため、その詳細説明については省略する。そして第3のストレージ装置61は、このようにして作成したFCPフレーム40を第1のストレージ装置3に送信する(SP236)。
第1のストレージ装置3は、かかるFCPフレーム40を受信すると、このFCPフレーム40からリザーブコマンド41を取り出し、取り出したこれらの情報に基づいて、リザーブ解除対象ボリュームVOL_Aのリザーブ状態を解除する第1のリザーブ解除処理を実行する(SP237)。この第1のリザーブ解除処理の具体的な処理内容は、図18について上述した第1のリザーブ解除処理と同様である。
そして第1のストレージ装置3は、この第1のリザーブ解除処理が完了すると、その旨の応答を第3のストレージ装置61に送信する(SP238)。また第3のストレージ装置61は、この応答を受信すると、これを第2のストレージ装置4に転送し(SP239)、第2のストレージ装置4は、この応答を受信すると、これをホスト装置2に転送する(SP240)。
(2−5)本実施の形態の効果
以上のように本実施の形態による計算機システム60では、第1のストレージ装置3内の論理ボリュームVOL_Aに第3のストレージ装置61内の仮想ボリュームVOL_Cを介して第2のストレージ装置4内の仮想ボリュームVOL_Bがマッピングされている場合においても、第1の実施の形態による計算機システム1と同様に、第1のストレージ装置3内の論理ボリュームVOL_Aをリザーブ確保したホスト装置2のみがその論理ボリュームVOL_Aに対してアクセスすることができるようにアクセス制限することができる。かくするにつき、計算機システム60のセキュリティ性及び信頼性を格段的に向上させることができる。
(3)他の実施の形態
なお、上述の実施の形態においては、第1及び第2のストレージ装置3,4を図1のように構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これら第1及び第2のストレージ装置3,4の構成としては、この他種々の構成を広く適用することができる。
また上述の第1及び第2の実施の形態においては、ホスト装置2と、第2のストレージ装置4内の仮想ボリュームVOL_Bとを接続するパスのパス情報として、ホスト装置2における第2のストレージ装置4との通信に利用する当該ホスト装置2側のポート27BBのWWNに基づき算出したイニシエータ番号と、第2のストレージ装置4におけるホスト装置2との通信に利用する当該第2のストレージ装置4側のポート27BBのWWNに基づき算出したターゲット番号とを適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これ以外の情報をかかるパス情報として適用するようにしても良い。
本発明は、ホスト装置がストレージ装置内の論理ボリュームにアクセスする際、ホスト装置が当該論理ボリュームを事前にリザーブ確保するアクセス制限技術が適用された計算機システムに広く適用することができる。
1,60……計算機システム、2……ホスト装置、3,4,61……ストレージ装置、8……管理端末、22A〜22C……チャネルアダプタ、12A,12B,27AA,27AB,27BA〜27BC,27CA,27CB……ポート、30,32,64……構成情報、31……イニシエータ−ターゲットポート間対応情報テーブル、33,50……リバース情報、40……FCPフレーム、41……リバースコマンド、VOL,VOL_A〜VOL_D……ボリューム。

Claims (9)

  1. ホスト装置がデータを読み書きするための第1の論理ボリュームを提供する第1のストレージ装置と、前記第1のストレージ装置の前記第1の論理ボリュームを仮想化した仮想的な第2の論理ボリューム及び第3の論理ボリュームを前記ホスト装置に提供する第2のストレージ装置とを有し、前記ホスト装置が前記第1の論理ボリュームにアクセスする際、前記第1の論理ボリュームを予めリザーブ確保する計算機システムにおいて、
    前記第2のストレージ装置は、
    前記第2の論理ボリュームにキーを登録すべき旨の前記ホスト装置からのキー登録要求に応じて、前記ホスト装置から与えられた登録対象の第1のキーと、前記ホスト装置から前記第2の論理ボリュームまでのパスに関する第1のパス情報とを含む第1のコマンドを前記第1のストレージ装置に送信し、
    前記第2の論理ボリュームをリザーブ確保すべき旨の前記ホスト装置からのリザーブ確保要求に応じて、前記ホスト装置から与えられた第2のキーと、前記ホスト装置から前記第2の論理ボリュームまでのパスに関する第2のパス情報とを含む第2のコマンドを前記第1のストレージ装置に送信し、
    前記ホスト装置からの前記第2の論理ボリュームに対するアクセス要求に応じて、前記ホスト装置から前記第2の論理ボリュームまでのパスに関する第3のパス情報を含む第3のコマンドを前記第1のストレージ装置に送信し、
    前記第1のストレージ装置は、
    前記第1のコマンドを受信すると、キー登録対象の前記第1の論理ボリュームに対応付けて、前記第1のコマンドに含まれる前記第1のキー及び前記第1のパス情報をリザーブ情報として記憶し、
    前記第2のコマンドを受信すると、リザーブ確保対象の前記第1の論理ボリュームに対応付けて記憶しているリザーブ情報に含まれる前記第1のキー及び前記第1のパス情報と、前記第2のコマンドに含まれる前記第2のキー及び前記第2のパス情報を比較し、前記第1のキー及び前記第1のパス情報と、前記第2のキー及び前記第2のパス情報とが一致したときに、前記第1の論理ボリュームを前記ホスト装置用にリザーブ確保し、
    前記第3のコマンドを受信すると、アクセス対象の前記第1の論理ボリュームと対応付けて記憶している前記リザーブ情報に含まれる前記第1のパス情報と、前記第3のコマンドに含まれる前記第3のパス情報とを比較し、前記第1及び第3のパス情報が一致したときに、前記第2のストレージ装置を介した前記ホスト装置からのアクセスを許可し、
    前記第2のストレージ装置は、
    前記ホスト装置による前記第2の論理ボリュームへのアクセスを受けながら前記第1の論理ボリュームのデータを前記第3の論理ボリュームに移行させ、
    前記第1のストレージ装置は、
    前記第3の論理ボリュームにデータを移行すると、前記第2の論理ボリュームのマッピングの変更処理に応じて、対応する前記第1の論理ボリュームについて記憶している対応する前記リザーブ情報を前記第2のストレージ装置に移動し、
    前記第2のストレージ装置は、
    前記第1のストレージ装置から移動されるリザーブ情報を前記第2の論理ボリュームについてのリザーブ情報に書き替えて前記リザーブ情報を利用してアクセス制御を行う
    ことを特徴とする計算機システム。
  2. 前記第2のストレージ装置は、
    前記マッピング変更処理に応じて、前記ホスト装置から与えられた第3のキーと、前記ホスト装置から前記第2の論理ボリュームまでのパスに関する第4のパス情報とを含む第4のコマンドを前記第1のストレージ装置に送信し、
    前記第1のストレージ装置は、
    前記第4のコマンドを受信すると、リザーブ解除対象の前記第1の論理ボリュームに対応付けて記憶しているリザーブ情報に含まれる前記第1のキー及び前記第1のパス情報と、前記第4のコマンドに含まれる前記第3のキー及び前記第4のパス情報を比較し、前記第1のキー及び前記第1のパス情報と、前記第3のキー及び前記第4のパス情報とが一致したときに、前記第1の論理ボリュームのリザーブを解除する
    ことを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。
  3. 前記第1乃至第3のパス情報は、
    前記ホスト装置が前記第2のストレージ装置と通信するときに使用する前記ホスト装置側のポートのアドレスに基づき算出したイニシエータ番号と、
    前記第2のストレージ装置が前記ホスト装置と通信するときに使用する前記第2のストレージ装置側のポートのアドレスに基づき算出したターゲット番号とを少なくとも含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。
  4. 前記第2のストレージ装置は、
    前記第1の論理ボリュームに対する前記第2の論理ボリュームのマッピング変更処理に際し、前記リザーブ確保要求の受け付けを制限する一方、前記第1のストレージ装置における前記第1の論理ボリュームについて記憶している前記リザーブ情報を読み込むためのリザーブ情報要求を前記第1のストレージ装置に送信し、前記第1のストレージ装置から移動されるリザーブ情報を前記第2の論理ボリュームについてのリザーブ情報に書き替えた後、前記第1の論理ボリュームに対する前記第2の論理ボリュームの前記マッピングを変更し、その後、前記リザーブ確保要求の受け付け制限を解除し、前記移動されたリザーブ情報を利用してアクセス制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。
  5. ホスト装置がデータを読み書きするための第1の論理ボリュームを提供する第1のストレージ装置と、前記第1のストレージ装置の前記第1の論理ボリュームを仮想化した仮想的な第2の論理ボリューム及び第3の論理ボリュームを前記ホスト装置に提供する第2のストレージ装置とを有し、前記ホスト装置が前記第1の論理ボリュームにアクセスする際、前記第1の論理ボリュームを予めリザーブ確保する計算機システムにおけるアクセス制限方法において、
    前記第2のストレージ装置が、前記第2の論理ボリュームにキーを登録すべき旨の前記ホスト装置からのキー登録要求に応じて、前記ホスト装置から与えられた登録対象の第1のキーと、前記ホスト装置から前記第2の論理ボリュームまでのパスに関する第1のパス情報とを含む第1のコマンドを前記第1のストレージ装置に送信し、前記第1のストレージ装置が、前記第1のコマンドを受信すると、キー登録対象の前記第1の論理ボリュームに対応付けて、前記第1のコマンドに含まれる前記第1のキー及び前記第1のパス情報をリザーブ情報として記憶する第1のステップと、
    前記第2のストレージ装置が、前記第2の論理ボリュームをリザーブ確保すべき旨の前記ホスト装置からのリザーブ確保要求に応じて、前記ホスト装置から与えられた第2のキーと、前記ホスト装置から前記第2の論理ボリュームまでのパスに関する第2のパス情報とを含む第2のコマンドを前記第1のストレージ装置に送信し、前記第1のストレージ装置が、前記第2のコマンドを受信すると、リザーブ確保対象の前記第1の論理ボリュームに対応付けて記憶しているリザーブ情報に含まれる前記第1のキー及び前記第1のパス情報と、前記第2のコマンドに含まれる前記第2のキー及び前記第2のパス情報を比較し、前記第1のキー及び前記第1のパス情報と、前記第2のキー及び前記第2のパス情報とが一致したときに、前記第1の論理ボリュームを前記ホスト装置用にリザーブ確保する第2のステップと、
    前記第2のストレージ装置が、前記ホスト装置からの前記第2の論理ボリュームに対するアクセス要求に応じて、前記ホスト装置から前記第2の論理ボリュームまでのパスに関する第3のパス情報を含む第3のコマンドを前記第1のストレージ装置に送信し、前記第1のストレージ装置が、前記第3のコマンドを受信すると、アクセス対象の前記第1の論理ボリュームと対応付けて記憶している前記リザーブ情報に含まれる前記第1のパス情報と、前記第3のコマンドに含まれる前記第3のパス情報とを比較し、前記第1及び第3のパス情報が一致したときに、前記第2のストレージ装置を介した前記ホスト装置からのアクセスを許可する第3のステップと、
    前記第2のストレージ装置が、前記ホスト装置による前記第2の論理ボリュームへのアクセスを受けながら前記第1の論理ボリュームのデータを前記第3の論理ボリュームに移行させる第4のステップと、
    前記第3の論理ボリュームにデータを移行すると、前記第1のストレージ装置が、前記第2の論理ボリュームのマッピングの変更処理に応じて、対応する前記第1の論理ボリュームについて記憶している対応する前記リザーブ情報を前記第2のストレージ装置に移動する第5のステップと、
    前記第2のストレージ装置が、前記第1のストレージ装置から移動されるリザーブ情報を前記第2の論理ボリュームについてのリザーブ情報に書き替えて前記リザーブ情報を利用してアクセス制御を行う第6のステップと
    を備えることを特徴とするアクセス制限方法。
  6. 前記第2のストレージ装置が、前記マッピング変更処理に応じて、前記ホスト装置から与えられた第3のキーと、前記ホスト装置から前記第2の論理ボリュームまでのパスに関する第4のパス情報とを含む第4のコマンドを前記第1のストレージ装置に送信し、前記第1のストレージ装置が、前記第4のコマンドを受信すると、リザーブ解除対象の前記第1の論理ボリュームに対応付けて記憶しているリザーブ情報に含まれる前記第1のキー及び前記第1のパス情報と、前記第4のコマンドに含まれる前記第3のキー及び前記第4のパス情報を比較し、前記第1のキー及び前記第1のパス情報と、前記第3のキー及び前記第4のパス情報とが一致したときに、前記第1の論理ボリュームのリザーブを解除する第7のステップを備える
    ことを特徴とする請求項5に記載のアクセス制限方法。
  7. 前記第1乃至第3のパス情報は、
    前記ホスト装置が前記第2のストレージ装置と通信するときに使用する前記ホスト装置側のポートのアドレスに基づき算出したイニシエータ番号と、
    前記第2のストレージ装置が前記ホスト装置と通信するときに使用する前記第2のストレージ装置側のポートのアドレスに基づき算出したターゲット番号とを少なくとも含む
    ことを特徴とする請求項5に記載のアクセス制限方法。
  8. 前記第2のストレージ装置は、
    前記第1の論理ボリュームに対する前記第2の論理ボリュームのマッピング変更処理に際し、前記リザーブ確保要求の受け付けを制限する一方、前記第1のストレージ装置における前記第1の論理ボリュームについて記憶している前記リザーブ情報を読み込むためのリザーブ情報要求を前記第1のストレージ装置に送信し、前記第1のストレージ装置から移動されるリザーブ情報を前記第2の論理ボリュームについてのリザーブ情報に書き替えた後、前記第1の論理ボリュームに対する前記第2の論理ボリュームの前記マッピングを変更し、その後、前記リザーブ確保要求の受け付け制限を解除し、前記移動されたリザーブ情報を利用してアクセス制御を行う
    ことを特徴とする請求項5に記載のアクセス制限方法。
  9. ホスト装置がデータを読み書きするための第1の論理ボリュームを提供する他のストレージ装置における前記第1の論理ボリュームを仮想化した仮想的な第2の論理ボリューム及び第3の論理ボリュームを前記ホスト装置に提供する一方、前記ホスト装置が前記第1の論理ボリュームにアクセスする際、前記第1の論理ボリュームを予めリザーブ確保するストレージ装置において、
    前記第2の論理ボリュームにキーを登録すべき旨の前記ホスト装置からのキー登録要求に応じて、前記ホスト装置から与えられた登録対象の第1のキーと、前記ホスト装置から前記第2の論理ボリュームまでのパスに関する第1のパス情報とを含む第1のコマンドを前記他のストレージ装置に送信することにより、前記第1のコマンドを受信した前記他のストレージ装置に、キー登録対象の前記第1の論理ボリュームに対応付けて、前記第1のコマンドに含まれる前記第1のキー及び前記第1のパス情報をリザーブ情報として記憶させ、
    前記第2の論理ボリュームをリザーブ確保すべき旨の前記ホスト装置からのリザーブ確保要求に応じて、前記ホスト装置から与えられた第2のキーと、前記ホスト装置から前記第2の論理ボリュームまでのパスに関する第2のパス情報とを含む第2のコマンドを前記他のストレージ装置に送信することにより、前記第2のコマンドを受信した前記他のストレージ装置に、リザーブ確保対象の前記第1の論理ボリュームに対応付けて記憶しているリザーブ情報に含まれる前記第1のキー及び前記第1のパス情報と、前記第2のコマンドに含まれる前記第2のキー及び前記第2のパス情報を比較させ、前記第1のキー及び前記第1のパス情報と、前記第2のキー及び前記第2のパス情報とが一致したときに、前記第1の論理ボリュームを前記ホスト装置用にリザーブ確保させ、
    前記ホスト装置からの前記第2の論理ボリュームに対するアクセス要求に応じて、前記ホスト装置から前記第2の論理ボリュームまでのパスに関する第3のパス情報を含む第3のコマンドを前記他のストレージ装置に送信することにより、前記第3のコマンドを受信した前記他のストレージ装置に、アクセス対象の前記第1の論理ボリュームと対応付けて記憶している前記リザーブ情報に含まれる前記第1のパス情報と、前記第3のコマンドに含まれる前記第3のパス情報とを比較させ、前記第1及び第3のパス情報が一致したときに前記ホスト装置からのアクセスを許可させ、
    前記ホスト装置による前記第2の論理ボリュームへのアクセスを受けながら前記第1の論理ボリュームのデータを前記第3の論理ボリュームに移行させ、
    前記第3の論理ボリュームにデータを移行すると、前記第2の論理ボリュームのマッピングの変更処理に応じて、前記他のストレージ装置に、対応する前記第1の論理ボリュームについて記憶している対応する前記リザーブ情報を自ストレージ装置に移動させ、
    前記他のストレージ装置から移動されるリザーブ情報を前記第2の論理ボリュームについてのリザーブ情報に書き替えて前記リザーブ情報を利用してアクセス制御を行う
    ことを特徴とするストレージ装置。
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