JP5909154B2 - コヒーレント光受信回路及びコヒーレント光受信方法 - Google Patents

コヒーレント光受信回路及びコヒーレント光受信方法 Download PDF

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Description

本発明は、コヒーレント光通信における光受信装置と光受信方法に関する。本発明は良好な受信特性を有する波長多重コヒーレント伝送システムに関する。
近年、コヒーレント伝送方式にデジタル信号処理技術を適用したデジタルコヒーレントファイバ伝送システムの研究開発が進み、一部導入が始まっている。現在の光通信システムは、波長多重伝送方式が前提になっており、コヒーレント伝送方式も波長多重伝送が前提となっているが、所望の信号光の選択において、従来の直接検波方式と比べて大きな利点がある。
元々、コヒーレント検波方式は、受信部にて、同時に受信する多数の光信号の中から、所望の光信号のキャリア周波数とごく近い周波数の局発光を合波し、フォトダイオードで受光して電気信号に変換し、それらのビート信号を抽出して電気的に信号を復調するものであり、直接検波方式と異なり、所望の光信号だけを取り出すための波長選択用の光部品が原理的には不要となる[非特許文献1]。
そこで、例えば、デジタルコヒーレント方式をROADM(Reconfigurable Optical Add Drop Multiplexer)システムに導入すれば、ROADMノードにおいて、光信号を分波する際に、WSS(Wavelength Selective Switch)やAWG(Arrayed Waveguide Grating)、波長可変フィルタなどの装置が不要になり、コストの低減化が実現すると考えられる。また、直接検波方式の場合、このような波長選択部品の性能が不十分であると、非選択波長(チャネル)によるクロストークが原因の雑音が生じる恐れがあるが、コヒーレント方式においてはその懸念はない。ただし、受信機の帯域がチャネル間隔(典型的には50GHz)より十分小さいと想定している。
このようにコヒーレント伝送方式では、光フィルタ等を前置することなく、全チャネルの光を一括して受信することが原理的には可能である。
S.Ryu,"Coherent Lightwave Communication Systems",Artech House,1995,pp.1−4. S.Ryu,"Coherent Lightwave Communication Systems",Artech House,1995,pp.117−122. M.Seimetz,"High−Order Modulation for Optical Fiber Transmission",Springer,2009,pp.79−84. Optical Internetworking Forum,Implementation Agreement for Integrated Dual Polarization Intradyne Coherent Receivers,IA#OIF−DPC−RX−01.0. 小川育生他、「100Gbit/s光受信FEモジュール技術」、NTT技術ジャーナル、2011年3月、pp.62−66。
上記のようにコヒーレント伝送方式では、一般に非選択波長、すなわち異波長によるクロストークは、本来考えられていなかった。しかしながら、このような認識は光増幅器の使用を前提としていない場合であり、現状の光ファイバ伝送システムにおいては、光信号は光増幅器を通過するため、光増幅器から発生するASE(Amplified Spontaneous Emission)が混入してくることになる。このため、選択、非選択にかかわらず、受信する光信号にはすべてASEが含まれており、非選択光信号とそれに含まれるASE信号とのビート周波数のうち、受信機の帯域に納まるものは、雑音となる(ビート雑音)。したがって、コヒーレント受信であっても現実には、非選択光信号による影響が問題となり、非選択光信号のパワーやチャネル数が増えるほど雑音は大きくなると考えられるので、見かけ上、異波長によるクロストークが生じる。また非選択光信号に強度揺らぎがあれば、それによる強度雑音も生じうる。
一方、元々局発光による強度雑音をキャンセルするために提案されたバランス型フォトダイオードを用いたコヒーレント光受信回路を用いれば、非選択光信号の強度雑音のみならず、非選択光信号とそれに含まれるASEによって生じるビート雑音の影響もキャンセルすることが可能となるが、実際のコヒーレント光受信回路は、CMRR(Common Mode Rejection Ratio)で規定される不完全性を有しており[非特許文献2]、強度雑音やビート雑音の影響を完全にキャンセルすることは困難であると考えられる。
上記について具体的な例として偏波多重QPSK変調方式の受信系の場合を取り上げて説明する。以下、電界等の表示は[非特許文献3]を参考にしている。図1に受信系のモデル図を示す。選択光信号の電界をE(t)とし、非選択である他チャネルの信号光電界をE(t)とする。これらは光増幅器、例えばEDFA(Erbium Doped Fiber Amplifier)を通過するために最終的に雑音としてのn(t)、n(t)のASE電界が付加されている。ここで、n(t)が選択光信号周波数でのASE電界、n(t)が非選択チャネル周波数におけるASE電界である。各信号はPBS(Polarization Beam Splitter)により、X偏波とY偏波に分けられ、2×4 90度ハイブリッドに入射する。以降の説明は偏波に直接関係しないので、X偏波にのみ注目する。90度ハイブリッドへの入力と出力の関係は式(1)〜(4)で表される。
Figure 0005909154
ここでE(t)、Elo(t)は、それぞれ、信号電界と局発光電界である。Eout1(t)とEout3(t)は、I相成分の電界であり、Eout2(t)とEout4(t)は、Q相成分の電界となる。各係数は理想的には1/2であるが、実際は1/2からはわずかにずれているため、厳密には(1)〜(4)のように係数as1〜as4、al1〜al4を用いて表される。以下、多波長の光信号を一括受信することを前提とするのでE(t)は式(5)のように置き換えられる。
Figure 0005909154
式(5)の第2項は、選択光信号に付随するASE成分であり、第3項は、非選択チャネル信号および非選択チャネル周波数におけるASE成分の和である。
90度ハイブリッドからの出力は各フォトダイオードによって受光されるが、その際、フォトダイオードに流れる電流は、(6)〜(9)で与えられる。ここでR〜Rは、各フォトダイオードの感度である。またish1、ish2、ish3、ish4はショット雑音電流である。
Figure 0005909154
次にCMRRをI相とQ相、それぞれに対して信号光と局発光に関して(10)〜(13)のように定義する。ここでこれらの絶対値をとったものが通常のCMRRの定義[非特許文献4]に相当するが、本質は変わらない。
Figure 0005909154
以上により、バランス型フォトダイオードの出力は、I相並びにQ相に関して、(14)及び(15)のように表される。ただし、レーザ光の位相揺らぎやショット雑音は無視した。
Figure 0005909154
ここで、
Figure 0005909154
は、それぞれ選択光信号とASEとのビート成分(雑音)、非選択光信号とASEとのビート成分(雑音)、選択光信号と局発光とのビート成分(信号成分)、局発光とASEとのビート成分(雑音)である。
一方、理想的な受信系の場合、各CMRRは0であり、(16)及び(17)のように表される。第一項は選択信号光と局発光とのビート信号であり、第二項は局発光とASE光とのビート雑音である。CMRRが0の場合、信号対雑音比は第二項にのみ依存するが、バランス型フォトダイオードを用いたコヒーレント光受信回路の製造上の不完全性によりCMRRが無視できない場合、様々な雑音電流が存在し、信号対雑音比が劣化することがわかる。
Figure 0005909154
本発明は、かかる課題を解決したものであり、製造時のCMRRが大きいにもかかわらず、他チャネル光(異波長)の影響を低減化できる、バランス型フォトダイオードを用いたコヒーレント光受信回路を提供することを目的とする。
課題を解決するためには、式(14)及び(15)からわかるように、ASEを含む全チャネルの信号光の電流成分と、信号光と局発光とのビート成分電流の比を相対的に大きくすればよい。すなわち、(14)を局発光に依存する成分(18)と無依存の成分(19)に分けて考えると、局発光を十分大きくすると局発光に依存しない成分、すなわち非選択信号やそれに付随するASEの電流成分(19)は無視できることがわかる。(15)でも同様である。
Figure 0005909154
ところで、単に局発光パワーを大きくするとそのための電力消費が大きくなる。また、フォトダイオードが飽和してしまう可能性がある。そこで、非選択信号のパワーを下げてもよいが、同時に選択信号のレベルも下がるので注意が必要である。このようなASEを含む全チャネルの信号光の電流成分と、信号光と局発光とのビート成分電流の比の制御を実際に行うためには、受信信号光全体のパワーと局発光パワーの比を適切に制御する必要がある。
前述したように、本来は、(16)および(17)でわかる通り、局発光とASEとのビート雑音のみが雑音で、これにより受信感度や伝送品質が制限される。一方、すでに説明したように、バランス型受信が不完全な場合、様々な雑音が顕在化するが、式(19)を見ると、|E(t)|などはほとんど直流成分であるため、各光信号とASEとのビート雑音の総和が支配的と考えられる。このビート雑音の総和が、本来の伝送品質の制限要因である局発光とASEとのビート雑音と同程度になると、伝送品質が本来の値より著しく劣化し、伝送ペナルティが顕著になると考えられる。式(18)及び(19)から、局発光とASEとのビートに起因する雑音電流と、各光信号とASEとのビートに起因する雑音電流とが同程度になる条件は、式(20)のように表される。また、式(21)も成り立つため、条件は、式(22)のように簡単になる。
Figure 0005909154
式(22)が、すなわち、伝送ペナルティが顕著になる条件を示すが、左辺が右辺より大きいことが、伝送ペナルティが小さくなる条件となるので大まかに考えると、
局発光パワー>|CMRRSI|×全受信光信号のパワーの和 (23)
という条件が、伝送ペナルティが顕著に現れない必要条件と言える。ここでASEはどのチャネルでも同一レベルとするなどの想定をした。
また、I相でもQ相でも違いはなく、偏波多重信号でもそのままの式でよく、さらに一般的なCMRRの表現を用いて、
局発光パワー>CMRR×全受信光信号のパワーの和 (24)
としたほうが、有用である。
あるいは、デシベル表示で
局発光パワー(dBm)>CMRR(dB)+全受信光信号のパワーの和(dBm) (25)
でもよい。
あるいは、上記を変形して
励起光と全受信光信号パワーの比(dB)>CMRR(dB) (26)
としてもよい。
さらに(24)は、チャネル数の観点から
局発光パワー>CMRR×チャネル数×1チャネル当たりのパワー (27)
とも書き直される。
具体的には、本発明に係るコヒーレント光受信回路は、複数の信号光が波長多重された多波長信号と前記信号光を復調するための局発光が入力され、前記信号光と前記局発光とをミキシングする光回路と、前記光回路からのミキシングされた混合光を受光する受光器と、非選択チャネルのチャネル数及び各チャネルのパワーレベルに関する情報に基づき前記多波長信号のパワーを算出し、前記多波長信号のパワーに対する前記局発光のパワーの比が前記光回路及び前記受光器から求められるCMRR(Common Mode Rejection Ratio)よりも大きくなるように、前記局発光のパワーが上限値に達している場合は前記多波長信号のパワーを下げ、前記局発光のパワーが上限値に達していない場合は前記局発光のパワーを上げるパワー制御手段と、を備える。
ところで、上記の比に関しては、さらに限定的な指標を得ることも可能である。すでに説明したように本来は局発光とASEとのビート雑音のみが雑音であり、信号対雑音比は、信号光と局発光とのビート信号電力と上記ビート雑音電力との比となるが、これをOSNR(光信号雑音比)と見なしてよい。一方、多波長受信の場合は、各光信号とASEとのビート雑音の総和が加わって信号対雑音比を劣化させる。すなわち、雑音が[(局発光パワー+CMRR×全受信光信号パワーの和)÷局発光パワー]を乗じた値になる(大きくなる)。したがって、多波長受信時のOSNRをOSNR(多波長)とし、単一波長受信時のOSNRをOSNR(単一波長)とすると、以下のような関係になる。
OSNR(単一波長)≒OSNR(多波長)×(1+CMRR×全受信光信号パワーの和÷局発光パワー) (28)
したがってOSNRペナルティは以下のように表される。
OSNRペナルティ≒1+CMRR×全受信光信号パワーの和÷局発光パワー (29)
式(29)からCMRRが十分小さいか、局発光パワーが十分大きければ、OSNRペナルティは、ほぼ1となることが確認できる。すなわち、通常のデシベル表示で、ほぼ0dBになる。
ここで、そのような理想的な条件でなくても、例えば、多波長信号のパワーに対する前記局発光のパワーの比がCMRRの5倍であれば、OSNRペナルティは0.8dBとなり、Qペナルティは0.4dBと見積もられ、かなり伝送ペナルティが小さくなると考えられるので5倍という値がひとつの指標となりうる。ここで光信号には波形歪などはないとし、非特許文献5などに示されている、Q値とOSNRの関係を想定した。ここで注意すべきは、所望の伝送ペナルティに対して必要な多波長信号のパワーに対する局発光のパワーの比を見積もることができるということであり、必ずしも5倍が必須というわけではないということである。すなわち、許容できる伝送ペナルティは伝送設計の中で決定される。
上記のような考察により、本発明に係るコヒーレント光受信回路では、前記多波長信号のパワーに対する前記局発光のパワーの比が、CMRRの5倍よりも大きくてもよい。
本発明により、Single−endフォトダイオードを用いたコヒーレント光受信回路においても受信特性の向上が期待できる。
本発明に係るコヒーレント光受信回路では、前記パワー制御手段は、光ネットワーク構成および装置仕様から、非選択チャネルのチャネル数及び各チャネルのパワーレベルに関する情報を得てもよい。
本発明に係るコヒーレント光受信回路では、前記パワー制御手段は、復調後の信号品質から非選択チャネルのチャネル数及び各チャネルのパワーレベルに関する情報を得てもよい。
具体的には、本発明に係るコヒーレント光受信方法は、複数の信号光が波長多重された多波長信号と前記信号光を復調するための局発光が入力され、前記信号光と前記局発光とをミキシングし、前記ミキシングされた混合光を受光することによって前記多波長信号を受信するコヒーレント光受信方法であって、非選択チャネルのチャネル数及び各チャネルのパワーレベルに関する情報に基づき前記多波長信号のパワーを算出し、前記多波長信号のパワーに対する前記局発光のパワーの比が前記光回路及び前記受光器から求められるCMRRよりも大きくなるように、前記局発光のパワーが上限値に達している場合は前記多波長信号のパワーを下げ、前記局発光のパワーが上限値に達していない場合は前記局発光のパワーを上げるパワー制御手順と、前記パワー制御手順で制御した前記多波長信号及び局発光を用いて、前記多波長信号を一括して受信する受信手順と、を順に有する。
本発明に係るコヒーレント光受信方法では、前記受信手順において、前記多波長信号のパワーに対する前記局発光のパワーの比が、CMRRの5倍よりも大きくてもよい。
本発明により、Single−endフォトダイオードを用いたコヒーレント光受信回路においても受信特性の向上が期待できる。
本発明に係るコヒーレント光受信方法では、前記パワー制御手順において、光ネットワーク構成および装置仕様から、非選択チャネルのチャネル数及び各チャネルのパワーレベルに関する情報を得てもよい。
本発明に係るコヒーレント光受信方法では、前記パワー制御手順において、復調後の信号品質から非選択チャネルのチャネル数及び各チャネルのパワーレベルに関する情報を得てもよい。
本発明に係るコヒーレント光受信回路では、前記パワー制御手段は、前記多波長信号のパワーと前記局発光のパワーの合計値が、前記光回路及び前記受光器を用いて受信した場合の受信感度特性における飽和領域より小さく、かつ、前記信号光のパワーが、前記光回路及び前記受光器を用いて受信した場合の受信感度特性における熱雑音支配領域より大きくなるように、前記多波長信号のパワー又は前記局発光のパワーを制御してもよい。
本発明に係るコヒーレント光受信方法では、前記パワー制御手順において、前記多波長信号のパワーと前記局発光のパワーの合計値が、前記受信手順における前記多波長信号を一括して受信する受信感度特性における飽和領域より小さく、かつ、前記信号光のパワーが、前記受信手順における前記多波長信号を一括して受信する受信感度特性における熱雑音支配領域より大きくなるように、前記多波長信号のパワー又は前記局発光のパワーを制御してもよい。
なお、上記各発明は、可能な限り組み合わせることができる。
CMRRが無視できない、バランス型フォトダイオードを用いたコヒーレント光受信回路において、波長多重信号を一括受信する際、他チャネル光とASEとのビート雑音の影響を低減することが可能となる。さらに、光パスの増設などにより、チャネル数が増加し、受信パワー全体が増大した場合などに即座に対応して復調信号品質を保つことが可能となる。
バランス型フォトダイオードを用いた、偏波多重QPSK変調方式のコヒーレント受信系のモデルの説明図である。 従来のバランス型フォトダイオードを用いたコヒーレント光受信回路の構成を説明する図である。 本発明のバランス型フォトダイオードを用いたコヒーレント光受信回路の構成を説明する図である。 光ネットワーク管理部の情報通知の役割を説明する図である。 本発明のバランス型フォトダイオードを用いたコヒーレント光受信回路の構成を説明する図である。 信号品質が規定の品質を下回った場合に相対的に局発光のパワーを上昇させるための動作の一例を示すフロー図である。 Qペナルティと一括受信チャネル数の関係を示す図である。 Q値と信号光パワーの関係を示す図である。 シングルチャネル受信時の受光器における受信感度特性の一例を示す。 局発光パワーによる受光器における受信感度特性の変化を模式的に説明する図である。 受信感度特性における感度を支配する要因を示した図である。 受光器へのトータル入力パワーを変化させたときのQ値の測定結果の一例を示す。 最適受信範囲を決める際に参照する特性の模式図である。 局発光パワーを変化させたときのQ値の一例を示す。
(実施形態1)
以下に本発明の実施形態について詳細に説明する。従来のコヒーレント光受信回路と大きく異なる点はコヒーレント光受信回路の信号光の入力に対する減衰機能、局発光のパワーの制御機能、を有する点である。そして、複数の信号光が波長多重された多波長信号を受信する受信手順の前に、信号光又は局発光のパワーを制御するパワー制御手順を有する。図2に従来のコヒーレント光受信回路の簡略模式図を示す。コヒーレント光受信装置は、局発光レーザ11と、光回路としての90度ハイブリッド12と、受光器としてのバランス型フォトダイオード13と、信号処理部14と、を備える。90度ハイブリッド12は、複数の信号光が波長多重された多波長信号と局発光レーザ11からの局発光が入力され、多波長信号と局発光をミキシングして、信号光と局発光の位相差が0°、90°、180°、270°の混合光を生成する。バランス型フォトダイオード13は、位相差が0°の混合光と位相差が180°の混合光を受光してこれらの差分に相当する電気信号を出力するとともに、位相差90°の混合光と位相差270°の混合光を受光してこれらの差分に相当する電気信号を出力する。信号処理部14は、バランス型フォトダイオード13からの出力信号を用いて各チャネルの信号光を復調し、送信データを再生する。90度ハイブリッド12とバランス型フォトダイオード13の間に、各位相成分の遅延調整を行う機構が備わっていてもよい。
本実施形態に係るコヒーレント光受信回路は、製造時のCMRRが大きい場合であっても他チャネル光(異波長)の影響を低減化するために、ASEを含む全チャネルの信号光の電流成分と、信号光と局発光とのビート成分電流の比を相対的に大きくすることを特徴とする。
本発明では、図3のように、多波長信号が入力される信号入力部にVOA(Variable Optical Attenuator)15を設置するとともに、局発光レーザ11の出力もある範囲で制御する機能を持つLD制御部16を設置する。このような状況で、他チャネルのチャネル数やパワーの情報がわかれば、それに応じてVOA15並びにLD制御部16の少なくとも一つを使い、式(23)〜式(27)のいずれかを満たすように相対的な局発光のレベルを制御することによって、最適な受信状態を実現することができる。例えば、90度ハイブリッド12へ入力される全ての信号光のパワーの和に対する局発光のパワーの比が、90度ハイブリッド12及びバランス型フォトダイオード13の特性から算出されるCMRRよりも大きくなるように、VOA15又はLD制御部16を制御する。市販のDP−QPSK向けバランス光受信回路のCMRRが−15dB程度なので、その値を想定して、信号光レベルを0dBm/chとし、80チャネル一括受信を想定すると、式(25)から局発光パワー>+4dBmとなる。この場合、LD制御部16は、局発光レーザ11からの出力パワーを4dBmよりも大きな値に設定する。
ここで、CMRRは、次の方法によって見積もることができる。バランス型フォトダイオード13の2つのフォトダイオードに両方同時に光を入れた状態で出力電流値ΔIを測定し、次に片側ずつ光を入れて測定した出力電流値I及び出力電流値Iから、ΔI/(I+I)で計算する。例えば、図1に示すII,1とII,2の両方に光を同時に入れてIを測定し、II,1に光を入れてII,1を測定し、II,2に光を入れてII,2を測定し、I/(II,1+II,2)で計算する。なお、ΔI、I及びIの測定は、電気増幅器の出力電圧を用いてもよい。
チャネル数や各チャネルのパワーは、本実施形態に係るコヒーレント光受信回路が設置されているROADMノード31に光チャネルモニタが実装されていれば、その情報を用いればよい。もしROADMノード31にチャネルモニタが実装されていない場合、チャネル数は光ネットワーク管理部32で把握しているのでその情報を取得すればよい(図4)。また各チャネルのパワーレベルもコヒーレント光受信回路の装置仕様から推定できる。そのため、光ネットワーク管理部32は、NW構成および装置仕様から各ROADMノード31における非選択チャネルに関する情報を見積もって各ROADMノード31に通知する。これにより、本実施形態に係るコヒーレント光受信回路は、チャネル数や各チャネルのパワーを取得することができる。
また、復調した信号品質が規定の品質を下回った場合、VOA15もしくはLD制御部16の少なくとも一つを用いて相対的に局発光のパワーを上昇させ品質を向上させることもできる。図5にその場合の構成概念図を示す。図6に、本実施形態に係る相対的な局発光のレベル制御の一例を示す。
信号処理部14は、復調した信号光の信号品質を算出し、規定の品質を下回ったか否かを判定する(S101)。規定の品質を下回っていない場合には(S101においてNo)、フローを終了する。
規定の品質を下回った場合(S101においてYes)、信号処理部14は、局発光のパワーが上限値に達しているか否かを判定する(S102)。局発光のパワーが上限値に達していない場合には、信号処理部14は局発光のパワーを上げる旨をLD制御部16へ通知し、LD制御部16は局発光レーザ11の出力する局発光のパワーを上げる(S104)。一方、局発光のパワーが上限値に達している場合には、信号処理部14は、VOA15の減推量を上げる(S103)。これにより、相対的な局発光のレベルを制御して、最適な受信状態を実現することができる。
このように、本実施形態の相対的な局発光のレベル制御は、局発光パワーの上限に達すると信号光強度を減少させる。このような設定は、100G−DP−QPSK信号のコヒーレント受信での一般的な設定と方向性が逆となる。
(実施形態2)
式(23)〜(27)において、左辺と右辺の値が近い場合、全光信号が入射する場合のビート雑音電流が、選択光信号のみ受信する場合のビート雑音電流の2倍程度に大きくなることを意味し、顕著な伝送ペナルティが発生すると考えられる。すなわち、OSNR(Optical Signal to Noise Ratio)が等価的に3dB程度劣化すると見なせるので、OSNRペナルティが3dB程度発生することになる。式(23)〜(27)は伝送ペナルティが十分小さくなる十分条件ではないので伝送ペナルティを十分小さくする場合は、局発光パワーをできるだけ大きくする必要がある。すなわち、
局発光パワー>>CMRR×全受信光信号のパワーの和 (30)
となる。
また、Single−endフォトダイオードを用いたコヒーレント光受信回路においては、
局発光パワー(dBm)>全受信光信号のパワーの和(dBm) (31)
となり、上記と同様の議論により、伝送ペナルティを十分小さくするためには
局発光パワー(dBm)>>全受信信号のパワーの和(dBm) (32)
となり、バランス型フォトダイオードを用いた場合よりも局発光のパワーを非常に大きくする必要がある。
一方、局発光パワーを増加させる代わりに、全受信光信号パワーを可変減衰器(VOA:Variable Optical Attenuator)などにより減衰させて上記条件を満足させる場合には、局発光と選択信号光とのビート電流がコヒーレント光受信回路の電子回路の雑音電流に対して十分大きくする必要があり、同程度になった場合、受信感度が著しく劣化すると考えられる。
そこで、本実施形態では、式(30)〜式(32)のいずれかを満たすため、多波長信号のパワーに対する局発光のパワーの比がCMRRの5倍よりも大きいことを特徴とする。具体的な構成及び動作は、実施形態1と同様である。
図7に、受信する信号光のパワーが一定で多波長一括受信した場合に、局発光のパワーを変化させたときの実験結果を示す。一括受信チャネル数が増えた場合に局発光パワーが比較的小さい場合には、Qペナルティが増加するが、局発光が大きくなるにつれて、ペナルティが抑えられているのが分かる。特に、局発光が+13dBmのときに、チャネル数が増えてもQペナルティが増加していないのが分かる。
一般には、受信する信号光のパワーが一定値以下になると、同じ受信光SN比であっても信号品質が劣化する。図8は、単一チャネル受信時の信号光パワーとQ値の変化を局発光のパワーをパラメータとした時の測定結果である。局発光パワーが大きくなると、受信レンジが広がっていることが分かる。すなわち、多波長一括受信する場合に、局発光パワーを大きくすると同時に、受信信号レベルを小さくすると、感度劣化することなく、非選択チャネルの影響を低減できることになる。
(実施形態3)
図8の実験結果は、個別部品の90度ハイブリッドとバランス型フォトダイオードと電気のアンプを用いた結果である。図9に、90度ハイブリッドとバランス型フォトダイオードと電気のアンプが備わる市販の100Gb/s用光受信フロントエンドを用いた場合のシングルチャネル受信時の受信感度特性の測定結果の一例を示す。本実施形態では、局発光パワーを+13dBm及び+6dBmである場合について測定した。
図8の個別部品の組み合わせの場合の実験結果においては、局発光パワーが+14.5dBmの場合でも信号光パワーが−10dBm以下で大きくQ値が劣化している。これに対し、図9においては、局発光パワーが+13dBmの場合、信号光パワーが−20dBm近くまでQ値劣化がなく、最低受信感度が下がっていることが分かる。これは、90度ハイブリッドとバランス型フォトダイオードと電気のアンプが1つの受信器に組み込まれていることにより、個別の部品を組み合わせた場合(図8)より電気回路部分の熱雑音等の影響が小さくなったためである。
また、局発光パワーが大きくなると、最適受信レベルでのQ値は同じままで、最低受信感度が下がることが分かる。一方、局発光パワーが大きい場合には、信号光パワーが大きい領域(>−8dBm)で感度が悪くなっていることが分かる。これは、受信器に入るトータルパワーが一定値以上になると飽和特性を示すためであると考えられる。すなわち、信号光パワーが−8dBmより大きい場合には、局発光パワーは、+13dBmより小さい値にするとQ値が改善することが分かる。
なお、図8と図9でQ値の最大値が異なるのは、信号速度が異なるためである。図8は112Gb/sの結果であり、図9は128Gb/sの結果である。図10は、局発光パワーによる受信感度特性の変化を模式的に説明する図である。局発光パワーが大きい場合を実線で示し、局発光パワーが小さい場合を破線で示す。局発光パワーが大きい場合には、受信器の受信感度特性が信号光パワーの小さい方向にシフトする。図10の図中で矢印で示す信号光パワーよりも信号光パワーが大きい場合には、局発光パワーが小さいほうがQ値が改善する。
図11は、受信感度特性における感度を支配する要因を示した図である。Q値が最大値からマージン分減少した信号光パワーのうち、信号光パワーが大きい領域でQ値が劣化するのは飽和特性に起因するものであるので、信号光パワーが大きい領域では、飽和領域と未飽和領域に分類することができる。また、Q値が最大値からマージン分減少した信号光パワーのうち、信号光パワーが小さい領域でQ値が劣化するのは熱雑音が支配的になるためであるので、熱雑音支配領域と光SN支配領域に分類することができる。
なお、本発明は、光アンプを利用する伝送システムに関わるものであるので、光SNは、信号光パワーと光アンプによるASE(Amplified Spontaneous Emission)ノイズの比によって決まる。光SNが支配的な領域においては、信号パワーに依らずSNが一定であるので、Q値は一定値となる。よって、最適な受信範囲は、信号光パワーが飽和領域より小さく、かつ、熱雑音支配領域より大きな範囲となる。
図12は、波長数(M=80)一定で、局発光パワー(Pl)と多波長信号の全パワー(Ps・M)の比(Pl/Ps/M)を一定値(=1.26)にしたまま、PlとPsを同じ割合で変化させることで、受信器へのトータル入力パワーを変化させて、80波長一括受信時の1波長受信時からのQ値ペナルティを測定した結果である。
なお、ここで、受信器へのトータル入力パワーは、多波長信号光のパワーに波長数を掛けたものと局発光パワーの和となる(=Ps・M+Pl)。局発光パワー(Pl)と多波長信号のパワー(Ps・M)の比(Pl/Ps/M)は、式(26)の左辺と同じであり、この比は、選択光信号のノイズ成分と多波長一括受信時のノイズ成分の比の形となっているので、この比が一定の値の場合には、SNが一定であることと等価である。しかし、図12においては、局発光パワー(Pl)と多波長信号の全パワー(Ps・M)の比(Pl/Ps/M)が一定であっても、受信器へのトータル入力パワーが11dBm程度でQ値ペナルティが大きくなっている。これは、図10に示す受信感度の飽和特性によるものである。
図9はシングルチャネルでの受信感度であるが、多波長一括受信の時には、受信器へのトータル入力パワーが局発光パワーに相当すると考えればよい。例えば、局発光パワーが+6dBmであり、信号光パワーが−7dBm/chである、80ch一括受信の場合を考えると、受信器へのトータル入力パワーは、約+13dBmとなる。よって、局発光が+13dBmの場合のシングルチャネルの受信感度特性を確認して、信号光が−7dBmが飽和領域かどうかを確認し、飽和領域である場合には、多波長一括受信でペナルティが発生することになるので、局発光パワーと信号光パワーを同じ割合で小さくすれば、同じSNのまま、受信感度特性の未飽和領域になるので、多波長一括受信によるペナルティの発生を抑えることができることになる。
なお、局発光パワーと信号光パワーを同じ割合で小さくした場合、図10に示すように受信感度特性が、信号光パワーが大きい方向にシフトすることと、図11に示すように信号光パワーが小さ過ぎると熱雑音が支配的な領域になるので、最適な受信範囲になるように信号光パワーと局発光パワーを設定する必要がある。最適な受信範囲の決め方は、図13を用いて、後述する。なお、熱雑音が支配的になる領域は、上記例の場合には、局発光パワーが+6dBmのときの受信感度特性を参照する必要がある。
図13に、最適受信範囲を決める際に参照する特性を模式的に示す。実線は局発光パワーPlをPl+M・Psとみなす場合の特性aを示し、破線はシングルチャネル受信時の特性bを示し、一点鎖線は多波長一括受信時に参照する特性cを示す。特性cは、特性aと特性bの両方の特性を満たす領域である。未飽和領域となる信号光パワーを決める際には、実線で示す局発光と多波長信号光を合計した値の局発光パワー(上記例では+13dBm)の特性aを参照し、熱雑音が支配的な領域を決める際には、破線で示すシングルチャネル受信時の特性bを参照する。よって多波長一括受信のときに参照する特性は、一点鎖線で示す特性cとなる。Q値マージンを決めて、受信器の受信感度(Q値の変化分)がマージン以下となるような信号範囲が最適な受信範囲となる。
図14は、市販の光受信フロントエンドを用いて、信号光パワーPs=−8.5dBm/ch一定かつ受信チャネル数M=80ch一定で、局発光パワーPlを変化させた場合の、多波長一括受信時のQ値ペナルティを示している。実線は、受信器が飽和特性をもたないと仮定した場合の計算結果である。飽和特性がない場合には、局発光パワーPlを大きくすることで、Q値ペナルティが減少するが、受信器へのトータル入力パワーが11.8dBmより大きい領域では、Q値ペナルティの実験結果が小さくならず計算結果からの乖離が大きくなっている。
以上より、受信器のシングルチャネル時の受信感度特性が明らかな場合には、受信器へのトータル入力パワーを局発光パワーとみなして、トータル入力パワーが飽和領域であるかどうかを判断し、飽和領域の場合には、局発光パワーと信号光パワーと共に飽和領域より小さくする。その上で、信号光パワーのみ局発光より相対的に小さくすることにより、多波長一括受信時のQ値ペナルティを小さくすることができることになる。
以上説明したように、本発明は、波長多重コヒーレント光伝送システムに適用され、特に光分岐挿入機能を有する波長多重光ネットワークに有用である。
11:局発光レーザ
12:90度ハイブリッド
13:バランス型フォトダイオード
14:信号処理部
15:VOA
16:LD制御部
31:ROADMノード
32:光ネットワーク管理部

Claims (10)

  1. 複数の信号光が波長多重された多波長信号と前記信号光を復調するための局発光が入力され、前記信号光と前記局発光とをミキシングする光回路と、
    前記光回路からのミキシングされた混合光を受光する受光器と、
    非選択チャネルのチャネル数及び各チャネルのパワーレベルに関する情報に基づき前記多波長信号のパワーを算出し、前記多波長信号のパワーに対する前記局発光のパワーの比が前記光回路及び前記受光器から求められるCMRR(Common Mode Rejection Ratio)よりも大きくなるように、前記局発光のパワーが上限値に達している場合は前記多波長信号のパワーを下げ、前記局発光のパワーが上限値に達していない場合は前記局発光のパワーを上げるパワー制御手段と、
    を備えるコヒーレント光受信回路。
  2. 前記多波長信号のパワーに対する前記局発光のパワーの比が、前記CMRRの5倍よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のコヒーレント光受信回路。
  3. 前記パワー制御手段は、光ネットワーク構成および装置仕様から、非選択チャネルのチャネル数及び各チャネルのパワーレベルに関する情報を得ることを特徴とする請求項1又は2に記載のコヒーレント光受信回路。
  4. 前記パワー制御手段は、復調後の信号品質から非選択チャネルのチャネル数及び各チャネルのパワーレベルに関する情報を得ることを特徴とする請求項1又は2に記載のコヒーレント光受信回路。
  5. 複数の信号光が波長多重された多波長信号と前記信号光を復調するための局発光が入力され、前記信号光と前記局発光とをミキシングし、前記ミキシングされた混合光を受光することによって前記多波長信号を受信するコヒーレント光受信方法であって、
    非選択チャネルのチャネル数及び各チャネルのパワーレベルに関する情報に基づき前記多波長信号のパワーを算出し、前記多波長信号のパワーに対する前記局発光のパワーの比が前記光回路及び前記受光器から求められるCMRRよりも大きくなるように、前記局発光のパワーが上限値に達している場合は前記多波長信号のパワーを下げ、前記局発光のパワーが上限値に達していない場合は前記局発光のパワーを上げるパワー制御手順と、
    前記パワー制御手順で制御した前記多波長信号及び局発光を用いて、前記多波長信号を一括して受信する受信手順と、
    を順に有することを特徴とするコヒーレント光受信方法。
  6. 前記受信手順において、前記多波長信号のパワーに対する前記局発光のパワーの比が、前記CMRRの5倍よりも大きいことを特徴とする請求項5に記載のコヒーレント光受信方法。
  7. 前記パワー制御手順において、光ネットワーク構成および装置仕様から、非選択チャネルのチャネル数及び各チャネルのパワーレベルに関する情報を得ることを特徴とする請求項5又は6に記載のコヒーレント光受信方法。
  8. 前記パワー制御手順において、復調後の信号品質から非選択チャネルのチャネル数及び各チャネルのパワーレベルに関する情報を得ることを特徴とする請求項5又は6に記載のコヒーレント光受信方法。
  9. 前記パワー制御手段は、
    前記多波長信号のパワーと前記局発光のパワーの合計値が、前記光回路及び前記受光器を用いて受信した場合の受信感度特性における飽和領域より小さく、かつ、
    前記信号光のパワーが、前記光回路及び前記受光器を用いて受信した場合の受信感度特性における熱雑音支配領域より大きくなるように、
    前記多波長信号のパワー又は前記局発光のパワーを制御することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のコヒーレント光受信回路。
  10. 前記パワー制御手順において、
    前記多波長信号のパワーと前記局発光のパワーの合計値が、前記受信手順における前記多波長信号を一括して受信する受信感度特性における飽和領域より小さく、かつ、
    前記信号光のパワーが、前記受信手順における前記多波長信号を一括して受信する受信感度特性における熱雑音支配領域より大きくなるように、
    前記多波長信号のパワー又は前記局発光のパワーを制御することを特徴とする請求項5から8のいずれかに記載のコヒーレント光受信方法。
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