JP5907793B2 - 表面形状測定装置および表面形状測定方法 - Google Patents

表面形状測定装置および表面形状測定方法 Download PDF

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この発明は、被検体の表面の凹凸などや自重変形量によるたわみを含む表面形状を測定する表面形状測定装置および表面形状測定方法に関するものである。
被検体の表面の凹凸等や自重変形によるたわみを含む表面形状を測定する測定方法として、表面に接触する接触式と、表面に接触しない非接触式がある。非接触式の測定方法の利点は検査時に表面に傷をつけない点であり、特に被検体が鏡やレンズの場合に有効である。非接触式のセンサとしては、干渉計などの光センサが用いられる。
干渉計による被検体表面の測定は、基準となる平面との差を干渉縞として得ることから、被検体が大型になるのに応じて、基準となる平面も大型化しなければならないという問題がある。さらに、光学センサのため、被検体と同等の大きさの大口径レンズ等も必要になること、大型の基準平面や大口径レンズが自重で変形すること、基準平面および大口径レンズが大型であるためコストがかかること、そもそも大型の基準平面や大口径レンズを精度良く作るのは難しい等の問題があった。
例えば、LCD(Liquid Crystal Display),PDP(Plasma Display Panel)やPTV(Projection TV)などの画面は年々大型化しており、このような画面を構成する基板のガラス板やスクリーンも1mを超えるような大きさになっている。このような基板を測定するためには1mを超えるような大型の基準平面や大口径レンズを作らなければならず、現実的に実現は難しい。
そこで、特許文献1には、被検体よりも小さい口径の干渉計を斜めに配置することにより観測領域を見かけ上大きくし、計測した表面形状をつなぎ合わせる表面形状測定装置について開示されている。また、特許文献2には、小さい口径の干渉計で被検体全面を走査して、各々の表面形状をつなぎ合わせる方法について開示されている。さらに、特許文献3には、波面センサで被検体全面を走査して、各々の表面形状をつなぎ合わせる方法について開示されている。
特開2001−066121号公報 特開平4−290907号公報 特表2003−503726号公報
しかしながら、例えば、特許文献1のような従来の被検体の表面形状の測定方法は、干渉計を斜めに傾けるほど見かけ上の観測領域は大きくなるものの分解能が落ちるという課題がある。また、例えば、特許文献2,3のように被検体全面を走査する場合、被検体全面の走査に伴って誤差が蓄積されるため、走査回数に比例して誤差が大きくなる等の課題がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、被検体全面の走査に伴う誤差を蓄積させることなく、被検体の自重変形を含む表面形状を精度高く計測できる表面形状測定装置および表面形状測定方法を提供することを目的とする。
の発明に係る表面形状測定装置は、自重変形量を含む表面形状が既知な第1のミラーと、第1のミラーの長手方向に一列に配列され、第1のミラーまたは測定対象である第2のミラー上に光を照射して少なくとも3つ以上の注目領域を形成し、当該注目領域における表面形状の情報を有する反射光を受光する光センサと、光センサにより形成される注目領域のうち1つの注目領域内を中心として第2のミラーを所定の角度ずつ回転させる可動ステージと、光センサにより受光された反射光から、第1のミラーの表面形状を測定し、かつ、第2のミラーの所定の回転角度における注目領域の配列方向の表面形状を測定して基準値とし、かつ、第2のミラーのその他の回転角度における注目領域の配列方向の表面形状の基準値に対する相対値を測定する演算部とを備え、演算部が、可動ステージにより回転される第2のミラーの各回転角度における測定を繰り返すことにより、第2のミラーの全面の自重変形量を含む表面形状の相対値を測定し、第1のミラーの表面形状の測定値と、第2のミラーの表面形状の基準値と、第2のミラーの全面の表面形状の相対値とに基づいて、第2のミラーの表面形状を測定することを特徴とする。
の発明に係る表面形状測定方法は、自重変形量を含む表面形状が既知な第1のミラーと、第1のミラーの長手方向に一列に配列され第1のミラーまたは測定対象である第2のミラー上に光を照射して反射光を受光する光センサと、第1のミラーおよび第2のミラーの表面形状を測定する演算部と、第2のミラーを所定の角度ずつ回転させる可動ステージとを備えて、第2のミラーの表面形状を測定する表面形状測定方法であって、光センサが、第1のミラー上に光を照射して少なくとも3つ以上の注目領域を形成し、当該注目領域における表面形状の情報を有する反射光を受光する第1のステップと、光センサが、第2のミラー上に光を照射して少なくとも3つ以上の注目領域を形成し、当該注目領域における表面形状の情報を有する反射光を受光する第2のステップと、可動ステージが光センサにより形成された複数の注目領域のうちの1つの注目領域内を中心として第2のミラーを回転させ、当該可動ステージにより回転された第2のミラーの回転角度において、光センサが、第2のミラー上に光を照射して少なくとも3つ以上の注目領域を形成し、当該注目領域における表面形状の情報を有する反射光を受光する第3のステップと、演算部が、第1のステップにおいて受光された反射光から第1のミラーの表面形状を測定し、かつ、第2のステップにおいて受光された反射光に含まれる第2のミラーの所定の回転角度における注目領域の配列方向の表面形状を測定して基準値とし、かつ、第3のステップにおいて受光された反射光から第2のミラーの各回転角度における注目領域の配列方向の表面形状の基準値に対する相対値を測定する第4のステップと、光センサによる第3のステップの照射および受光と演算部による第4のステップの測定とを繰り返すことにより、第2のミラーの全面の自重変形量を含む表面形状の相対値を測定する第5のステップと、演算部が、第4のステップにおいて測定された第1のミラーの表面形状の測定値と、第4のステップにおいて測定された第2のミラーの表面形状の基準値と、第5のステップにおいて測定された第2のミラーの全面の表面形状の相対値とに基づいて、第2のミラーの表面形状を測定する第6のステップとを備えることを特徴とする。
この発明によれば、被検体全面の走査において誤差を蓄積させることなく、被検体の自重変形を含む表面形状を精度高く計測することができる。
この発明の実施の形態1に係る表面形状測定装置の構成図である。 図1に示された破線A1−A1’を通る断面を上から見た断面図である。 図1に示された第1のミラーマウントについて示した詳細図である。 この発明の実施の形態1に係る表面形状測定装置の初期調整における処理の流れを示すフローチャートである。 図1に示された第1のミラーを光センサの直下に移動させた状態を示す図である。 図5に示された破線A2−A2’を通る断面を上から見た断面図である。 この発明の実施の形態1に係る表面形状測定装置の注目領域配列方向測定と回転角度ごとの測定における処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る表面形状測定装置の第2のミラーの長手方向に一列に形成された複数の注目領域を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る表面形状測定装置の第2のミラーの対角方向に一列に形成された複数の注目領域を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る表面形状測定装置の第2のミラーを回転させることにより第2のミラーの全面に形成される注目領域を示した図である。 この発明の実施の形態1に係る表面形状測定装置の第2のミラーを半周回転すると、回転中心に対して対称な位置にある2つの注目領域において第2のミラーの位置が入れ替わることを示した図である。 この発明の実施の形態1に係る表面形状測定装置の第1のミラーを保持する第1のミラーマウントの保持位置が異なる4つのパターンを示す図である。 図12に示された保持位置が異なる4つのパターンの第1のミラーにおける自重変形量の計算値と表面形状の実測値を示す図である。 自重変形量の計算モデルの校正の例を示した図である。 この発明の実施の形態1に係る表面形状測定装置の構成図である。 この発明の実施の形態2に係る表面形状測定装置の注目領域配列方向測定と回転角度ごとの測定における処理の流れを示すフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る表面形状測定装置の構成について、図1を用いて説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る表面形状測定装置の構成図である。図1に示すように、この表面形状測定装置は、表面形状が既知な第1のミラー21と、第1のミラー21または測定対象である第2のミラー1上に照明光を照射して反射光を受光する光センサ3と、光センサ3により受光された反射光から、第1のミラー21の既知な自重変形量を含む表面形状を基準として、第2のミラー1の自重変形量を含む表面形状を測定する演算部40と第2のミラー1を所定の角度ずつ回転させる第2の可動ステージ2により構成されている。
測定対象である第2のミラー1は、光軸33を有しており、第2のミラーマウント20により保持され、第2の可動ステージ2上に配置される。この第2の可動ステージ2は、外部の振動の影響などを低減する除震台8上に配置され、回転軸32を中心に第2のミラー1を所定の角度ずつ回転させる。
また、第1のミラー21は、測定の基準となる表面形状が既知な平面鏡や原器となるガラスであり、光軸35を有しており、第1のミラーマウント22により保持され、第1の可動ステージ23上に配置される。この第1の可動ステージ23は、第2の可動ステージ2と共通の除震台8の上に配置され、第1のミラー21を光センサ3から第2のミラー1へ照射された照明光を遮る位置とこの照明光を遮らない位置に移動させる。
なお、ガラスは光学的に透明、半透明、不透明な材料であり、表面に金属または誘電体多層膜のコーティング層を設けても良い。例えば、測定対象となる第2のミラー1の用途にあわせて、合成石英の表面を研磨したものや、表面を研磨した低線膨張ガラスにコーティング層を設けたもの等を適宜選択する。
光センサ3は、照明光を照射する光照射部24と、光照射部24により照射された照明光を分割する光分割部5と、光分割部5により分割された照明光を光軸34の方向に配置された第1のミラー21または第2のミラー1上のに照射して注目領域を形成し、各注目領域からの反射光を受信する複数のコリメート光学系26と、コリメート光学系26を経由して反射光を受光する複数の光受光部25とを備えている。
複数のコリメート光学系26は、センサ台31にセンサマウント(図示せず)を介して一列に並ぶように配置される。
なお、この光センサ3としては、例えば干渉計、シャック・ハルトマンセンサーのような波面センサ、オートコリメータのような傾斜センサ等が用いられる。
センサ台31は、内部応力を緩和し、温度による伸張等の影響が小さい石、ガラス、金属製の定盤等が望ましい。このセンサ台31は第3の可動ステージ30上に、第3の可動ステージ30は第2の可動ステージ2および第1の可動ステージ23と共通の除震台8の上に配置される。
なお、図1においては、1つの光照射部24からの光を光分割部5により光路と光量を複数に分割した例を示しているが、複数の光照射部24を用いてもよい。また、図の都合上、光受光部25およびコリメート光学系26を含む光センサ3を一列に5つ並べた場合について示しているが、光センサ3の数は、少なくとも3つ以上であり、測定対象である第2のミラー1の長手方向に並べられる数であればいくつ配置してもよい。
演算部40は、光センサ3の光受光部25により受光された注目領域からの反射光から、第1のミラー21の既知な表面形状を基準として、第2のミラー1の表面形状を測定する。
ここで、第1の可動ステージ23、第2の可動ステージ2、および第3の可動ステージ30は、少なくとも傾斜ステージ、回転ステージ、並進ステージ等のいずれかから構成される。第2の可動ステージ2は少なくとも回転ステージから構成されるが、傾斜ステージと並進ステージを備えるとさらによい。第1の可動ステージ23は少なくとも並進ステージと傾斜ステージから構成され、第3の可動ステージ30は少なくとも傾斜ステージから構成される。これら各可動ステージは制御部19により遠隔から制御できる。
図2は、図1に示された破線A1−A1’を通る断面を上から見た断面図である。図2に示すように、測定対象である第2のミラー1の形状は長方形であり、光センサ3の照明光が照射される注目領域10に比べて十分大きい。
また、測定の基準となる第1のミラー21の形状は長手方向が少なくとも測定対象となる第2のミラー1の長手方向よりも長く、図2では横長の長方形であるが、第2のミラー1および第1のミラー21の形状は、長手方向が少なくとも測定対象となる第2のミラー1の長手方向よりも長ければ、長方形でなく円形や多角形であってもよい。
光センサ3のコリメート光学系26は第1のミラー21の長手方向に一列に並ぶように配置され、光センサ3からの照明光により形成される注目領域10は第2のミラー1の長手方向に一列に配列する。
ここで、この注目領域10のうち1つの注目領域10に第2の可動ステージ2を構成する回転ステージの回転中心(以下、「第2の可動ステージの回転中心」と呼ぶ。)が含まれるように第2の可動ステージ2および第3の可動ステージ30を調整し、可能ならば、この注目領域10の中心と第2の可動ステージ2の回転中心とが一致するように第2の可動ステージ2の位置を調整する。
さらに、上述した1つの注目領域10の中心と第2の可動ステージ2の回転中心の一致に加え、第2のミラー1の光軸33を一致させるとさらによい。詳細には、第2のミラー1の光軸33と、1つの注目領域10を形成する光センサ3のコリメート光学系26の光軸34と、第2の可動ステージ2の回転軸32の計3つの傾きが一致するように調整すれば、第2のミラー1を第2の可動ステージ2により回転させても、1つの注目領域10の位置および光センサ3に対する傾きがずれることなく測定できる。
なお、光軸33は第2のミラー1の中心位置を通る法線を示し、光軸35は第1のミラー21の中心を通る法線を示す。
次に、第1のミラー21を保持する第1のミラーマウント22について、図3を用いて説明する。図3は、図1に示された第1のミラーマウント22について示した詳細図である。
地上では通常、鉛直下向きに重力が働くため、第1のミラー21の表面形状は重力の影響を受けて既知な状態から変形するが、この重力による自重変形は第1のミラー21を保持する位置や保持する力の大きさに依存する。
そこで、第1のミラーマウント22は、第1のミラー21の重力による変形、すなわち自重変形量を制御するために、第1のミラー21を保持する水平方向の位置を微調整可能なリニアガイド41と、リニアガイド41により微調整された水平方向の位置を固定する固定具42と、第1のミラー21を下から上に持ち上げる力を供給する反力発生部44と、水平方向の位置と第1のミラー21を下から上に持ち上げる力の大きさを定量化するマイクロゲージ43、第1のミラー21に接触する保持部45を有する。
なお、第1のミラー21を下から上に持ち上げる力は、作用・反作用の法則から第1ミラー21が保持部45を上から下に押す力と同じ大きさで反対向きの力となる。
反力発生部44は、例えば、板バネ、押しバネのように縮んだ量、すなわち長さに比例して力を発生させるものとする。バネの自然長を変えるのは難しいので、バネの配置位置を変える、すなわちバネを第1のミラー21に近づける、または遠ざけることにより、バネの縮む量を調整できるため、結果として保持部45が第1のミラー21を持ち上げる力を調整することができる。
自重変形量の制御は具体的には、リニアガイド41により第1のミラーマウント22の水平方向の位置をマイクロゲージ43に従って微調整し、固定具42により固定する方法と、マイクロゲージ43により長さに換算されて表示される第1のミラー21を下から上に持ち上げる力を調整する方法の2通りがあるが、一方を変えるともう一方も変わるため、両方を適宜調整する必要がある。
また、この表面形状測定装置による精密測定は温度環境に依存するため、表面形状測定装置は恒温槽50、真空槽、または環境試験室のような安定環境を提供できる場所に設置して使用する。
次に、実施の形態1に係る表面形状測定装置による測定対象の表面形状の測定の手順について、
(1)初期調整
(2)注目領域配列方向測定
(3)回転角度ごとの測定
(4)自重変形量の計算モデルの校正
の順番で説明する。
(1)初期調整
初めに、初期調整について説明する。図4は、この発明の実施の形態1に係る表面形状測定装置の初期調整における処理の流れを示すフローチャートである。図2に示すように、第1のミラー21は光センサ3の直下から外れた位置に配置されている状態において、図4に示すように、まず、光センサ3により複数形成された注目領域10のうち中央の注目領域10の中心と第2の可動ステージ2の回転中心が一致するように第2の可動ステージ2と第3の可動ステージ30のいずれか一方または両方の位置を調整する(ステップST11)。
また、この段階で、中央の注目領域10の中心と第2の可動ステージ2の回転中心の一致に加えて、第2のミラー1の光軸33が一致するように調整する(ステップST12)。詳細には、第2のミラー1の光軸33と、1つの注目領域10を形成する光センサ3のコリメート光学系26の光軸34と、第2の可動ステージ2の回転軸32の計3つの傾きが一致するように調整する。
次に、第1のミラー21を第1の可動ステージ23により、光センサ3の直下に移動させる(ステップST13)。図5は、図1に示された第1のミラー21を光センサ3の直下に移動させた状態を示す図であり、図6は、図5に示された破線A2−A2’を通る断面を上から見た断面図である。
図6に示すように、第1のミラー21は移動して光センサ3の直下に配置されており、光センサ3が第2のミラー1に向かって照射する照明光の光路を第1のミラー21が遮ることになる。
ここで、第1のミラー21の光軸35と中央の注目領域10の中心とを一致させる(ステップST14)。これにより、すでにステップST12において、注目領域10の中心は第2のミラー1の光軸33と一致しているため、第1のミラー21の光軸35と第2のミラー1の光軸33が一致する。
なお、この表面形状測定装置では、必ずしも第1のミラー21の光軸35の傾きと第2のミラー1の光軸33の傾きとを一致させる必要はないが、以下の理由により基準となる傾きを定めておくとよりよい。
本検査装置は光センサ3で第2のミラー1と第1のミラー21の両方を測定する必要がある。前者の測定には光センサ3を校正するコリメート光学系26の光軸34と第2のミラー1の光軸33とが一致していることが望ましく、また後者の測定には光センサ3を校正するコリメート光学系26の光軸34と第1のミラー21の光軸35が一致していることが望ましい。仮に第2のミラー1の光軸33と第1のミラー21の光軸35が一致していない場合、各々の測定の度に、コリメート光学系26の光軸34の向きを第3の可動ステージ30で調整する必要が生じる。したがって、事前に第2のミラー1の光軸33と第1のミラー21の光軸35を一致させておけば、第2のミラー1と第1のミラー21の測定の度にコリメート光学系26の光軸34の向きを第3の可動ステージ30で調整する手間がなくなる利点がある。
(2)注目領域配列方向測定
次に、注目領域配列方向測定について説明する。図7は、この発明の実施の形態1に係る表面形状測定装置の注目領域配列方向測定と回転角度ごとの測定における処理の流れを示すフローチャートである。図6に示すように、第1のミラー21が光センサ3の直下に配置されている場合、光センサ3からの照明光は第2のミラー1でなく第1のミラー21を照射する。第1のミラー21の表面形状は既知であるが、その表面形状は重力により自重変形し、第1のミラー21の保持状態に依存して既知な状態から変形する。なお、自重変形量は保持状態に応じて計算により算出する。
図7に示すように、光センサ3により第1のミラー21へ照明光を照射する(ステップST21)。第1のミラー21上において反射した反射光は、光センサ3のコリメート光学系26へ反射される。第1のミラー21からの反射光は、第1のミラー21の表面形状の情報を有し、反射前の照明光とはわずかに異なった光路を通って光センサ3のコリメート光学系26を経由して光受光部25により受光される(ステップST22)。
なお、第1のミラー21の反射光量を第2のミラー1と同等にしておくと、照明光の光量を変えずに済むというメリットがあるが、この表面形状測定装置では、2つの波面の干渉を利用する干渉計とは異なり、必ずしも2つの波面の光量が一致するように、第1のミラー21の反射率を変えたり、照明光の光量を変えたりする必要はない。
光センサ3により受光された第1のミラー21からの反射光は第1のミラー21の表面形状の情報を有し、光センサ3は第1のミラー21の注目領域10の表面形状または表面形状の微分値、すなわち表面の傾斜情報を取得する。
なお、(1)初期調整のステップST14において、中央の注目領域10の中心、すなわち中央に配置された光センサ3のコリメート光学系26と第1のミラー21の光軸35とを一致させたものの、中央に配置された光センサ3のコリメート光学系26とその他のコリメート光学系26の相対関係は不明である。そこで、第1のミラー21の表面形状は既知であり、自重変形量は計算モデルにより算出されるものとして、複数のコリメート光学系26ごとに、本来測定されるべき正しい表面形状の値と実測値との差を補正値として算出する(ステップST23)。
次に、第1の可動ステージ23により第1のミラー21を光センサ3の直下から取り除き(ステップST24)、図1,図2に示された状態に戻す。このとき、光センサ3から第2のミラー1を照射する光路には第1のミラー21はなくなる。
その後、光センサ3により第2のミラー1へ照明光を照射する(ステップST25)。光センサ3により照射された照明光は第2のミラー1により、コリメート光学系26へ反射される。なお、この際の反射光量は、必ずしもステップST21において第1のミラー21を照射した際の反射光量と同一ではないが、適宜、照明光の光量や、光受光部25のゲインや露光時間を調整すればよい。
第2のミラー1上の注目領域10からの反射光は第2のミラー1の表面形状の主に傾きの情報を有しており、反射前とはわずかに異なった光路を通り、光センサ3のコリメート光学系26を経由して光受光部25により受光される(ステップST26)。
光受光部25により観測された第2のミラー1からの反射光は第2のミラー1の表面形状の情報を有し、光センサ3は第2のミラー1の注目領域10の配列方向の表面形状または表面形状の微分値、すなわち表面の傾斜情報を取得する。
なお、光センサ3の複数のコリメート光学系26同士の相対関係は、ステップST23における調整時から変わらないものと仮定する。
演算部40は、光センサ3により取得された第2のミラー1の注目領域10の配列方向の表面形状の情報について、ステップST23において算出したコリメート光学系26ごとの補正値により補正を行い、第1のミラー21の表面形状を基準として、第2のミラー1の注目領域10の配列方向における表面形状を測定する(ステップST27)。
具体的には、光センサ3は前述したように波面センサ、傾斜センサ等であるため、第1のミラー21、または第2のミラー1の表面形状z(x、y)、もしくはその微分である表面の傾斜(dz/dx,dz/dy)を測定できる。ただし、複数台の光センサ3の測定値をつなげるには、例えば「水平が0度、地面の高さが0m」のように、複数台の光センサ3の「共通の基準」が必要となる。ここでは第1のミラー21を複数台の光センサの「共通の基準」として、検査対象である第2のミラー1の傾きを測定する例で説明する。
この場合、測定値の傾斜は第1のミラー21に対する第2のミラー1の傾斜であるため、得られる値は「(第2のミラー1の傾斜)−(第1のミラー21の傾斜)」となる。複数台の光センサ3が並ぶ方向をx方向とし、直交する方向をyとする。複数台の光センサ3で測定した傾斜(dz/dx,dz/dy)を並べて、傾斜dz/dxをセンサが並んだx方向に積分することで、表面形状z(x、y)を求めることができるが、同様の理由のため、得られる値z(x、y)は「(第2のミラー1の表面形状)−(第1のミラー21の表面形状)+C」となる。ただし、この表面形状には積分定数Cのオフセットを含んでいる。
光センサ3の並ぶ方向に積分することで得られる測定値z(x、y)、検査対象である第2のミラー1の表面形状をz’(x、y)、表面形状と自重変形量が既知の第1のミラー21の表面形状z0(x、y)とすると、測定値zに既知の第1のミラー21の表面形状z0を補正することで、式(1)に示すように積分定数Cのオフセットを含むが、第2のミラー1の表面形状z’(x、y)を求めることが可能となる。
z(x、y)+z0(x、y)
=z’(x、y)−z0(x、y)+C+z0(x、y)
=z’(x、y)+C (1)
なお、この表面形状z’(x、y)は第2のミラー1の重力による変形を含む。また、積分定数Cは座標のとり方で変わる(例えば地面を0mとするか、第1のミラーの平均高さを0mにするか、等)ため、興味の対象ではない。
ここで、光センサ3を一列に配列し、注目領域10を一列に形成しているため、注目領域10の間に一部虫食い状に未測定領域が発生するものの、第2のミラー1の直径をほぼ同時に一度に測定することが可能となる。言い換えると、直径ほどの大きさの光センサ3の一部を虫食い状に遮光したのと同等であり、すなわち擬似的に光センサ3の直径を大きくしたことに相当し、センサの分解能が改善される。
(3)回転角度ごとの測定
次に、回転角度ごとの測定について説明する。図7に示すように、第2の可動ステージ2により第2のミラー1を所定の角度回転させ(ステップST28)、第2のミラー1の全面の表面形状を測定するまで、各回転角度においてステップST25からステップST28までの処理を繰り返す(ステップST29のNOの場合)。
ここで、ステップST11において、中央の注目領域10の中心と第2の可動ステージ2の回転中心とが一致するように調整しているため、第2の可動ステージ2により第2のミラー1を回転させても中央の注目領域10は共通となる。このことを図8,図9を用いて説明する。
図8は、この発明の実施の形態1に係る表面形状測定装置の第2のミラー1の長手方向に一列に形成された複数の注目領域10aを示す図であり、図8に示すように、注目領域10aが第2のミラー1の長手方向に並んでおり、このとき、表面形状測定装置は第2のミラー1の長手方向における表面形状を測定する。
一方、図9は、この発明の実施の形態1に係る表面形状測定装置の第2のミラー1の対角方向に一列に形成された複数の注目領域10bを示す図であり、図9に示すように、注目領域10bが第2のミラー1の対角方向に並んでおり、このとき、変形量測定装置は第2のミラー1の対角方向における自重変形量を含む表面形状を測定する。
図8と図9に示すように、第2のミラー1は中央の注目領域10a,10bの中心を回転中心としており、注目領域10aおよび注目領域10bにおける中央の注目領域10a,10bは共通である。この共通の中央の注目領域10a,10bについては当然同じ表面形状が測定されることから、長手方向に一列に形成された複数の注目領域10aから測定された第2のミラー1の長手方向の表面形状と、対角方向に一列に形成された複数の注目領域10bから測定された第2のミラー1の対角方向の表面形状とを共通の中央の注目領域10a,10bにおいてつなぎ合わせることができる。
なお、ステップST12において、注目領域10の中心と第2の可動ステージ2の回転中心の一致に加えて、第2のミラー1の光軸33と、中央の注目領域10を形成するコリメート光学系26の光軸34と、第2の可動ステージ2の回転軸32の計3つの傾きが一致するように調整したので、第2のミラー1を第2の可動ステージ2により回転させても
中央の注目領域10の位置および光センサ3に対する傾きがずれることはなく、光センサ3により表面形状を測定することができる。
ただし、実際にはこれら3つの傾きを一致させるのは難しく、第2のミラー1を第2の可動ステージ2により回転させる度に、第2のミラー1と光センサ3の相対関係を第3の可動ステージ30を構成する傾斜ステージを用いて調整してもよい。
なお、第2の可動ステージ2に傾斜ステージが含まれる場合は、第2の可動ステージ2の傾きを変化させて第2のミラー1と光センサ3の相対関係を調節してもよい。
このように、ステップST25からステップST28までの処理を繰り返すことにより、第2のミラー1の各回転角度における注目領域10の配列方向の表面形状を測定でき、第2のミラー1の回転角度によらず回転中心における注目領域10は共通となるため、回転角度ごとに測定した表面形状を回転中心においてつなぎ合わせることができ、第2のミラー1の全面の表面形状を測定することができる。
そして、第2のミラー1の全面の表面形状を測定した場合(ステップST29のYESの場合)には、処理を終了する。
図10は、この発明の実施の形態1に係る表面形状測定装置の第2のミラー1を回転させることにより、第2のミラー1の全面に形成される注目領域10を示した図である。図10には、第2のミラー1の全面に注目領域10が表示されており、第2のミラー1の全面の表面形状が測定されたことが示されている。
また、上述したように、第2のミラー1の回転角度によらず中央の注目領域10は共通であるため、第2のミラー1の各回転角度において測定した注目領域10の配列方向における表面形状は、回転中心においてつなぎ合わせることが可能である。
なお、測定された第2のミラー1の表面形状には第2のミラー1の重力による変形、すなわち自重変形量が含まれる。
ここで、従来技術との違いについて詳細に説明する。各注目領域10が測定した平面形状には、当然ながら理想的な場合を除いて測定誤差が含まれる。従来技術のように、例えば、光センサ3または第2のミラー1を長手方向に移動させることによって注目領域10を走査させて長手方向における全ての表面形状を測定する場合、隣り合う注目領域10を接続する必要がある。一般的に走査にはステージの傾き誤差等を伴うため、この注目領域10の接続の回数が多くなるほど、つなぎ合わせの誤差が大きくなるという問題がある。
しかしながら、この発明の実施の形態1に係る表面形状測定装置によれば、光センサ3を長手方向一列に配列したので、中心から最も遠方の直径位置までほぼ同時に測定することができるため、擬似的に光センサ3の直径が大きくなったことに相当し、誤差を増大させることなく、測定対象の長手方向における全ての表面の傾きを精度高く測定することができるようになる。
また、第2のミラー1の全面を測定する場合、従来技術では隣り合う注目領域10を接続するために全面を走査するが、この走査の距離に比例して誤差が蓄積されて大きくなるという問題がある。
しかしながら、この発明の実施の形態1によれば、回転中心からもっとも離れた位置は直径位置であるが、この回転中心から直径位置までを常にほぼ同時に測定され、走査しない。重力による変形は、測定対象の剛性や形状、保持方法にもよるが、一般的には中央が凹むといった動径方向の変形が顕著であり、この動径方向の誤差の蓄積が少ない方が好ましい。すなわち、中心を基準にすると、動径方向に誤差の蓄積が生じないため、第2のミラー1を回転させても動径方向に誤差の蓄積が生じない。
また、ステップST11において注目領域10の中心と第2の可動ステージ2の回転中心が一致するように調整したが、さらに、光センサ3の複数のコリメート光学系26を1次元方向に中心に対称に並べ、また、測定対象である第2のミラー1の中心が第2の可動ステージ2の回転中心と一致するように配置すると、第1のミラーをちょうど半周回転させたときに、中央の注目領域10に対して対称な位置にある2つの注目領域10が、第2のミラー1の中心に対して対称な2つの位置を測定することになる。
図11は、この発明の実施の形態1に係る表面形状測定装置の第2のミラー1を半周回転すると、回転中心に対して対称な位置にある2つの注目領域10において第2のミラー1の位置が入れ替わることを示した図である。第2の可動ステージ2の回転中心から右側へ2個目の注目領域Aとなる位置は、第2のミラー1が半周すると、注目領域Bとなる位置になる。注目領域A,Bの個体差や時間変動分を除いて、第2のミラー1の同じ位置を測定することになるため、当然、同じ測定結果を得ることができる。言い換えると、同じ位置を異なる光センサ3により測定することで、光センサ3の個体差や時間変動を検出することが可能になる。
(4)自重変形量の計算モデルの校正
次に、自重変形量の計算モデルの校正について説明する。(1)初期調整、(2)注目領域配列方向測定、(3)回転角度ごとの測定により、表面形状および自重変形量が既知な第1のミラー21を基準として、測定対象である第2のミラー1の自重変形を含む注目領域10の配列方向における未知な表面形状を測定し、各回転角度において測定した注目領域10の配列方向の表面形状を回転中心においてつなぎ合わせて、第2のミラー1の全面の自重変形量を含む表面形状を求めることが可能となった。
しかしながら、測定された第2のミラー1の全面の表面形状は、基準となる第1のミラー21の表面形状と自重変形量が既知であるという仮定を前提としたものである。
第1のミラー21の自重変形量を含まない表面形状の測定は、予め自重変形が生じないように表面を重力と平行(表面の法線を重力と垂直)に配置して、具体的には、第1のミラー21のミラー面を横に向けて表面形状を測定することにより得られる。
ところが、第1のミラー21の自重変形量はあくまで計算により算出されるものであり、算出された自重変形量が正しいとは限らず、算出された自重変形量が正しいか検査して、算出された自重変形量が正しくない場合は計算モデルを校正する必要がある。
そこで、図3に示された第1のミラーマウント22を用いる。図3を用いて説明したように、第1のミラー21は第1のミラーマウント22により保持されるが、第1のミラー21の重力による変形は第1のミラーマウント22による保持の位置や力に依存する。図1に示すように、第1のミラー21は複数の第1のミラーマウント22により保持される。
第1のミラーマウント22の詳細は図3に示されており、反力発生部44はすでに上述したように、例えば板バネ、押しバネのようなバネの自然長から縮んだ量に比例して力を発生させるものとするが、バネの自然長を変えるのは難しいので、バネの配置位置を変える、すなわちバネを第1のミラー21に近づける、または遠ざけることにより、バネの縮む量を調整できるため、結果として保持部45が第1のミラー21を持ち上げる力を調整することができる。
複数の第1のミラーマウント22の位置と第1のミラー21を保持する力を調整することができるため、保持状態を複数パターン設定することが可能となる。第1のミラー21の表面形状は、第1のミラー21の保持状態に依存して既知の状態から自重変形するため、複数パターンの保持状態を設定すれば当然パターンごとに自重変形量も異なり、あたかも表面形状の異なる第1のミラー21が複数あるように扱うことができる。
ここで、第1のミラー21の自重変形量の計算モデルが正しいのであれば、複数パターンの保持状態により保持された第1のミラー21を基準として、第2のミラー1の表面形状を測定した場合の複数の結果は、当然のことながら同じになるはずである。仮に同じ結果にならないとすれば、その差が自重変形量計算における誤差ということになる。
また、この手順においては、第1のミラー21の保持状態のみを変化させて測定を行っているため、第2のミラー1の表面形状の実測値のうち、第1のミラー21の保持状態により変化する値が第1のミラー21の自重変形量であり、第1のミラー21の既知な表面形状と分離できる。
具体例について図12から図14を用いて説明する。図12は、この発明の実施の形態1に係る表面形状測定装置の第1のミラー21を保持する第1のミラーマウント22の保持位置が異なる4つのパターンを示す図である。図12には、第1のミラー21が光センサ3により照明光を照射されて形成される注目領域11と、第1のミラー21を保持する第1のミラーマウント22の保持部45の位置が示されている。
なお、各保持部45が第1のミラー21を持ち上げる力は一定とする。実際には、第1のミラーマウント22には静止摩擦力、バネ定数のばらつき、自然長のばらつき等が発生するため、各保持部45が第1のミラー21を持ち上げる力をマイクロゲージ43により読み取りながら調整しても、ある程度ばらつきが残るが、今回の具体例では、残った力のばらつきが第1のミラー21に与える影響は十分小さく無視できると考える。
上述したように、自重変形量の計算が正しいのであれば、複数パターンの保持状態の第1のミラー21を基準として、第2のミラー1の表面形状を測定した複数の測定結果は当然のことながら同じとなるべきである。ここで、上述した第2のミラーの表面形状の測定とは逆の手順を採用する。すなわち、第2のミラー1の表面形状を基準として、図12に示された保持状態の異なる4つのパターンの第1のミラー21の表面形状を測定する。
測定の基準となる第2のミラー1の表面形状は既知でないものの、4つのパターンの測定において基準として用いられ、各測定結果において同様に寄与する。すなわち、パターンによらず変化しない成分が、第2のミラー1の未知の表面形状と第1のミラー21の既知な自重変形を含まない表面形状の寄与分であり、第1のミラー21のパターンによって変化する成分が、異なる保持状態に依存する自重変形量の寄与分となる。
図13は、図12に示された保持位置が異なる4つのパターンの第1のミラー21における自重変形量の計算値と表面形状の実測値を示す図であり、図13(a)は4つのパターンの保持状態における自重変形量の計算値を示し、図13(b)は4つのパターンの保持状態における表面形状の実測値を示している。
図13(a)は、パターン1〜4の保持状態にある第1のミラー21の自重による変形を計算し、z(x、y)を等高線で示したものとする。また、図の下には凡例でz方向である高さを表す。z方向の基準、例えばzの平均値が0となるように、すなわち第1のミラー21の高さの平均値が0となるような座標系をとった場合、それより小さいzの値は−、大きいzの値は+となる。この凡例では凡例下側から上側の順でzが大きくなることを意味する。例えばパターン1では、第1のミラー21の両端は凡例+側、第1のミラー21の中央は凡例の−側となるので、第1のミラー21がz方向に凹面に変形していることを意味する。
図13(b)に示された表面形状の実測値は、第1のミラー21の既知な自重変形を含まない表面形状の寄与分を除いた値、すなわち4つのパターンごとに異なる保持状態による自重変形量(パターン1〜4で変化する成分)と第2のミラー1の自重変形量を含む未知の表面形状(パターン1〜4で変化しない成分)を示す。
なお、図13には、試作した表面形状測定装置の有効領域外60が示されており、この有効領域外60の表面形状については計算はできるが測定はできない。
ここで、パターン1〜4の差分について考える。今回の例では、具体的には「(パターン2)−(パターン1)」、「(パターン3)-(パターン1)」、「(パターン4)−(パターン1)、「(パターン3)−(パターン2)」、「(パターン4)-(パターン2)」、「(パターン4)―(パターン3)」の6通りが考えられる。図13(b)に示された実測値には、パターン1〜4に含まれる変化しない成分である第2のミラー1の未知の表面形状を含まれているため、各々の差分を算出することによりパターン1〜4によらず変化しない成分である第2のミラー1の未知の表面形状を打ち消すことができる。
差分を算出することにより、自重変形量の計算値同士の差分と、自重変形量の実測値同士の差分を直接比較することができるようになる。もし、自重変形量の計算が正しく、物理的な計算モデルが妥当であれば、当然ながら計算値は実測値を再現し、物理的な計算モデルが妥当でなければ計算値は実測値を再現せず、計算モデルに修正が必要と分かる。
図14は、自重変形量の計算モデルの校正の例を示した図であり、図14の横軸は図13(a)に示された自重変形量の計算値を数値化したものを示し、図14の縦軸は図13(b)に示された実測値を数値化したものを示す。この例の数値化には、具体的にはz方向高さz(x、y)の標準偏差を用いる。複数回の測定を行い、測定値を■、系統誤差を|で示す。パターン1〜4の計算値および実測値を図14にプロットし、これらのプロットした点を通る直線の傾きを実線で示す。
上述したように、各々の差分を計算すると、計算値と実測値を直接比較できるが、実は差分を計算しなくても、パターン1〜4において変化しない成分は第2のミラー1の未知な表面形状であり、パターン1〜4において変化する成分はパターン1〜4ごとに異なり保持状態に依存する自重変形量であることから、パターン1〜4において変化する成分、すなわち図14に示された実線の直線の傾きから計算値と実測値を比較することできる。仮に自重変形量の計算の物理的な計算モデルが妥当であれば傾きは1となる。なお、図14に示された破線は傾きが1の直線を示す。
図14に示された例では、実線で示された直線の傾きが、破線で示された傾き1の直線の傾きよりもやや大きく、自重変形量の計算モデルに若干の修正が必要であると分かり、修正を行うことにより自重変形量の計算モデルをより確からしく校正できる。
以上のように、実施の形態1によれば、自重変形量を含む表面形状が既知な第1のミラー21と、第1のミラー21の長手方向に一列に配列され、第1のミラー21または測定対象である第2のミラー1上に光を照射して少なくとも3つ以上の注目領域10を形成し、当該注目領域10における表面形状の情報を有する反射光を受光する光センサ3と、光センサ3により受光された反射光から、第1のミラー21の既知な自重変形量を含む表面形状を基準として、第2のミラー1の注目領域10の配列方向における自重変形量を含む表面形状を測定する演算部40と、光センサ3により形成される注目領域10のうち1つの注目領域10内を中心として第2のミラー1を所定の角度ずつ回転させる可動ステージ2とを備え、演算部40が、可動ステージ2により回転される第2のミラー1の各回転角度における測定を繰り返すことにより、第2のミラー1の全面の自重変形量を含む表面形状を測定するように構成したので、被検体全面の走査において誤差を蓄積させることなく、被検体の自重変形を含む表面形状を精度高く計測することができる。
実施の形態2
図15は、この発明の実施の形態2に係る表面形状測定装置の構成図であり、実施の形態1の図1に示す表面形状測定装置の構成と、演算部70における第2のミラー1の表面形状の測定の際の基準を、第2のミラー1の所定の回転角度における注目領域10の配列方向の表面形状の測定値とする点で異なる。なお、実施の形態1と同様の構成には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
演算部70は、光センサ3の複数の光受光部25により受光された注目領域からの反射光から、第2のミラー1の所定の回転角度における注目領域10の配列方向の表面形状の測定値を基準として、第2のミラー1のその他の回転角度における注目領域10の配列方向における表面形状の相対値を測定する。そして、測定により得られた、第2のミラー1の全面の表面形状の相対値を第1のミラー21の既知な表面形状に基づいて絶対値に変換する。
次に、実施の形態2に係る表面形状測定装置による測定の手順について説明する。ここで、実施の形態2における(1)初期調整、(4)自重変形量の計算モデルの校正については実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
(2)注目領域配列方向測定
注目領域配列方向測定について説明する。図16は、この発明の実施の形態2に係る表面形状測定装置の注目領域配列方向測定と回転角度ごとの測定における処理の流れを示すフローチャートである。
図16に示すように、まず、第1の可動ステージ23により第1のミラー21を光センサ3の直下から取り除き(ステップST31)、図1,図2に示された状態にする。このとき、光センサ3から第2のミラー1を照射する光路には第1のミラー21はなくなる。
次に、第2の可動ステージ2により第2のミラー1を回転して、第2のミラー1が所定の回転角度になるように調整する(ステップST32)。
例えば、第2のミラー1の対角方向における表面形状を測定の基準とする場合、図9に示すように、注目領域10bが第2のミラー1の対角方向に一列に形成されるように第2のミラー1の回転角度を調整する。
その後、光センサ3により第2のミラー1へ照明光を照射する(ステップST33)。光センサ3により照射された照明光は第2のミラー1により、コリメート光学系26へ反射される。
第2のミラー1上の注目領域10からの反射光は第2のミラー1の表面形状の主に傾きの情報を有しており、反射前とはわずかに異なった光路を通り、光センサ3のコリメート光学系26を経由して光受光部25により受光される(ステップST34)。
このときの測定値を、その他の回転角度の注目領域10の配列方向における表面形状の相対値の測定の際の基準とする。
その後、第2の可動ステージ2により第2のミラー1を所定の角度回転させる(ステップST35)。
ここで、図16に示されたステップST36,ステップST37は、実施の形態1の図7のステップST25,ステップST26と同様であるため説明を省略する。
ステップST37において第2のミラー1からの反射光を受光した後、演算部70は、ステップST37において光センサ3の複数の光受光部25により受光された第2のミラー1からの各反射光について、ステップST34において測定された第2のミラー1の対角方向における測定値を基準として、第2のミラー1の表面形状の注目領域10の配列方向における表面形状の相対値を測定する(ステップST38)。
例えば、第2のミラー1の長手方向の注目領域10の配列方向における表面形状の相対値を測定する場合、図9に示された第2のミラー1の対角方向の注目領域10bにおける測定値を基準として、図8に示された第2のミラー1の長手方向の注目領域10aにおける表面形状の相対値を測定する。
(3)回転角度ごとの測定
次に、回転角度ごとの測定について説明する。回転角度ごとの測定においては、第2の可動ステージ2により第2のミラー1を所定の角度回転させ(ステップST39)、第2のミラー1の全面の表面形状の相対値を測定するまで、各回転角度においてステップST36からステップST39までの処理を繰り返す(ステップST40のNOの場合)。
このように、ステップST36からステップST39までの処理を繰り返すことにより、第2のミラー1の各回転角度における注目領域10の配列方向の表面形状の相対値を測定できる。実施の形態2においても、実施の形態1と同様、第2のミラー1の回転角度によらず回転中心における注目領域10は共通となるため、回転角度ごとに測定した表面形状を回転中心においてつなぎ合わせることができ、図10のように第2のミラー1の全面の表面形状の相対値を測定することができる。
そして、第2のミラー1の全面の表面形状の相対値を測定した場合(ステップST40のYESの場合)には、第1の可動ステージ23により第1のミラー21を光センサ3の直下に配置する(ステップST41)。このとき、光センサ3からの照明光は第1のミラー21を照射する。この第1のミラー21の表面形状は実施の形態1の場合と同様に既知であるとする。
その後、ステップST34において測定された第2のミラー1の対角方向における測定値を基準として第1のミラーの表面形状を測定する(ステップST42からステップ44)。ステップST42からステップ44の処理は、実施の形態1の図7のステップST21からステップST23の処理と同様であるため説明を省略する。
そして、基準である未知な第2のミラー1の対角方向の表面形状と第1のミラー21の表面形状を比較し、第2のミラー1の全面の表面形状の相対値を絶対値に変換して(ステップST45)、処理を終了する。
以上のように、実施の形態2によれば、自重変形量を含む表面形状が既知な第1のミラー21と、第1のミラー21の長手方向に一列に配列され、第1のミラー21または測定対象である第2のミラー1上に光を照射して少なくとも3つ以上の注目領域10を形成し、当該注目領域10における表面形状の情報を有する反射光を受光する光センサ3と、光センサ3により受光された反射光から、第2のミラー1の所定の回転角度における注目領域10の配列方向の表面形状を基準として、第2のミラー1のその他の回転角度における注目領域10の配列方向の表面形状の相対値を測定する演算部40と、光センサ3により形成される注目領域10のうち1つの注目領域10内を中心として第2のミラー1を所定の角度ずつ回転させる可動ステージ2とを備え、演算部40が、可動ステージ2により回転される第2のミラー1の各回転角度における測定を繰り返すことにより、第2のミラー1の全面の自重変形量を含む表面形状の相対値を測定し、当該相対値を第1のミラー21の既知な表面形状に基づいて、絶対値に変換するように構成したので、被検体全面の走査において誤差を蓄積させることなく、被検体の自重変形を含む表面形状を精度高く計測することができる。
また、実施の形態2によれば、第1のミラー21が無い場合でも第2のミラー21の所定の回転角度の直径方向における表面形状を比較対象として、第2のミラー1のその他の回転角度の直径方向における表面形状の相対測定し、回転角度ごとに測定した表面形状を回転中心においてつなぎ合わせることで全面の表面形状の相対値を測定することができる。
また、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 第2のミラー、2 第2の可動ステージ、3 光センサ、5 光分割部、8 除震台、10,10a,11 注目領域、19 制御部、20 第2のミラーマウント、21 第1のミラー、22 第1のミラーマウント、23 第1の可動ステージ、24 光照射部、25 光受光部、26 コリメート光学系、30 第3の可動ステージ、31 センサ台、32 回転軸、33 第2のミラーの光軸、34 コリメート光学系の光軸、35 第1のミラーの光軸、40 演算部、41 リニアガイド、42 固定具、43 マイクロゲージ、44 反力発生部、45 保持部、50 恒温槽、60 有効領域外70 演算部。

Claims (3)

  1. 自重変形量を含む表面形状が既知な第1のミラーと、
    前記第1のミラーの長手方向に一列に配列され、前記第1のミラーまたは測定対象である第2のミラー上に光を照射して少なくとも3つ以上の注目領域を形成し、当該注目領域における表面形状の情報を有する反射光を受光する光センサと、
    前記光センサにより形成される前記注目領域のうち1つの注目領域内を中心として前記第2のミラーを所定の角度ずつ回転させる可動ステージと、
    前記光センサにより受光された前記反射光から、前記第1のミラーの表面形状を測定し、かつ、前記第2のミラーの所定の回転角度における前記注目領域の配列方向の表面形状を測定して基準値とし、かつ、前記第2のミラーのその他の回転角度における前記注目領域の配列方向の表面形状の前記基準値に対する相対値を測定する演算部とを備え、
    前記演算部が、前記可動ステージにより回転される前記第2のミラーの各回転角度における測定を繰り返すことにより、前記第2のミラーの全面の自重変形量を含む表面形状の相対値を測定し、前記第1のミラーの表面形状の測定値と、前記第2のミラーの表面形状の前記基準値と、前記第2のミラーの全面の表面形状の前記相対値とに基づいて、前記第2のミラーの表面形状を測定する
    ことを特徴とする表面形状測定装置。
  2. 前記第1のミラーを保持し、前記第1のミラーを保持する位置を水平方向に微調整可能なリニアガイドを有するミラーマウントを備え、
    前記リニアガイドにより前記保持する位置を調整することにより自重変形量を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の表面形状測定装置。
  3. 自重変形量を含む表面形状が既知な第1のミラーと、前記第1のミラーの長手方向に一列に配列され前記第1のミラーまたは測定対象である第2のミラー上に光を照射して反射光を受光する光センサと、前記第1のミラーおよび前記第2のミラーの表面形状を測定する演算部と、前記第2のミラーを所定の角度ずつ回転させる可動ステージとを備えて、前記第2のミラーの表面形状を測定する表面形状測定方法であって、
    前記光センサが、前記第1のミラー上に光を照射して少なくとも3つ以上の注目領域を形成し、当該注目領域における表面形状の情報を有する反射光を受光する第1のステップと、
    前記光センサが、前記第2のミラー上に光を照射して少なくとも3つ以上の注目領域を形成し、当該注目領域における表面形状の情報を有する反射光を受光する第2のステップと、
    前記可動ステージが前記光センサにより形成された複数の注目領域のうちの1つの注目領域内を中心として前記第2のミラーを回転させ、当該可動ステージにより回転された第2のミラーの回転角度において、前記光センサが、前記第2のミラー上に光を照射して少なくとも3つ以上の注目領域を形成し、当該注目領域における表面形状の情報を有する反射光を受光する第3のステップと、
    前記演算部が、前記第1のステップにおいて受光された反射光から前記第1のミラーの表面形状を測定し、かつ、前記第2のステップにおいて受光された反射光に含まれる前記第2のミラーの所定の回転角度における前記注目領域の配列方向の表面形状を測定して基準値とし、かつ、前記第3のステップにおいて受光された反射光から前記第2のミラーの各回転角度における前記注目領域の配列方向の表面形状の前記基準値に対する相対値を測定する第4のステップと、
    前記光センサによる第3のステップの照射および受光と前記演算部による第4のステップの測定とを繰り返すことにより、前記第2のミラーの全面の自重変形量を含む表面形状の相対値を測定する第5のステップと、
    前記演算部が、前記第4のステップにおいて測定された前記第1のミラーの表面形状の測定値と、前記第4のステップにおいて測定された前記第2のミラーの表面形状の前記基準値と、前記第5のステップにおいて測定された前記第2のミラーの全面の表面形状の前記相対値とに基づいて、前記第2のミラーの表面形状を測定する第6のステップとを備える
    ことを特徴とする表面形状測定方法。
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