JP5907773B2 - 電線・ケーブル接続用筐体 - Google Patents

電線・ケーブル接続用筐体 Download PDF

Info

Publication number
JP5907773B2
JP5907773B2 JP2012069592A JP2012069592A JP5907773B2 JP 5907773 B2 JP5907773 B2 JP 5907773B2 JP 2012069592 A JP2012069592 A JP 2012069592A JP 2012069592 A JP2012069592 A JP 2012069592A JP 5907773 B2 JP5907773 B2 JP 5907773B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
input
terminal block
terminal
wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012069592A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013201860A (ja
Inventor
晴弘 串田
晴弘 串田
善弘 田渕
善弘 田渕
内丸 年雄
年雄 内丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
WEST NIPPON EXPRESSWAY FACILITIES CO., LTD.
Original Assignee
WEST NIPPON EXPRESSWAY FACILITIES CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by WEST NIPPON EXPRESSWAY FACILITIES CO., LTD. filed Critical WEST NIPPON EXPRESSWAY FACILITIES CO., LTD.
Priority to JP2012069592A priority Critical patent/JP5907773B2/ja
Publication of JP2013201860A publication Critical patent/JP2013201860A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5907773B2 publication Critical patent/JP5907773B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)
  • Cable Accessories (AREA)

Description

本発明は、道路の路側等に配設された電線や電話線又は各種通信用ケーブル等々が何らかの原因により断線した際に、この断線部を容易に接続して修復し、復旧することができる電線・ケーブル接続用筐体に関するものである。
従来、道路や鉄道等の路側に配線された電線・ケーブルが事故や故障等の何らかの原因により断線した際には、熟練技能者によって、断線部分の導線を相互に手によってひねり且つ半田付けを行い、手作業による断線の復旧接続作業が行われていた。
そのため、この作業には熟練技能者を必要とし、非常に多くの時間と手間を要していたのである。
他方、この種の電線・ケーブル接続用筐体に関連するものとしては、下記特許文献に記載のものを挙げることができる。
特許文献1に記載のものは、「架線端部接続用器具」に係る発明であり、架線の断線箇所を少ない人員で早急に仮復旧できるものである。
この発明は、導電性を有し、断線した架線の端部のそれぞれを挟持する一対の挟持部と、一対の挟持部に接続される導電体部と、一対の挟持部に接続されると共に伸縮自在に構成されたフレームと、フレームに連結され、フレームの伸縮状体を調整可能な張線器とを備えることを特徴とするものである。
特許文献2に記載のものは「端子接続装置」に関するものであって、ねじ止めを不要にし、電流容量を十分確保した電線の接続や取り外し作業が短時間で出来、事故等の復旧を短時間にできる着脱型端子台を提供することを課題とする。
その構成は、導電板を端子台に嵌合させることにより電気的に接続でき、端子台は、開放面を有する導電性箱状体と、この箱状体の側壁面に導電板に接続されたケーブルが出入可能な幅で箱状体の底面まで延びる切溝部とを有するものである。
特許文献3に記載の「電線仮接続工法及びその装置」は、災害、故障等で断線した電線をロープ巻上げ器の一方の電線拘持具と、巻上げ器のロープの先端の電線拘持具とに接続し、巻上げ器を駆動してロープを巻上げるだけで、両側の電線を近づけて所定の張りで仮接続可能とし、迅速かつ適確に停電の復旧を可能とするものである。
特開2010−233302号公報 特開2002−329532号公報 特開平6−233425号公報
上記従来技術と同様に、本願発明においても、道路或いは鉄道等の路側に配設されている電線・ケーブルが災害や事故等で断線した際に、容易にこの断線箇所を接続して修復し、早急な復旧を行うために開発されたものである。
また上記した通り、これらの電線・ケーブルが断線した際には、熟練技能者による手びねり・半田付けの手作業によって断線の修復が行われていたため、その作業には熟練技能者を必要とし、しかも非常に多くの時間と労力を要していたのである。
そこで、本発明においては、電話線、電線、ケーブル(以下単に「ケーブル」という。)が断線した際に、従来のような手作業(手ひねり・半田付け)による接続でなく、所定の簡易な接続用筐体を用いて、出来るだけ短時間で、しかも容易に且つ確実にケーブルを接続できるものを提供することをその課題としている。
このような接続用筐体として、やはり作業は修復作業者の手作業となるのではあるが、その際に熟練技能者を必要とせず、より簡単・確実に作業することができ、屋外の修復作業を考慮して筐体内部への雨水等の浸入の防止等をも考慮することなどもその課題となるのである。
本発明の第1のものは、電線・ケーブルを相互に接続する電線・ケーブル接続用筐体において、この接続用筐体が本体部と本体部の上方部分を開閉する開閉蓋部とから成り、この筐体は、少なくとも入力線を導入する入力口と出力線を導出する出力口を有し、且つ、その内部には入力線の各導線端末部を接続する多数の入力側接続端子と、出力線の各導線端末部を接続する多数の出力側接続端子とが配備され、これら入力側接続端子と出力側接続端子とはそれぞれ相互に接続されており、前記入力側接続端子のそれぞれに入力線の導線端末部を接続し、且つ出力側接続端子のそれぞれに出力線の導線端末部を接続することにより、電線・ケーブルのそれぞれの端部が相互に接続されることを特徴とする電線・ケーブル接続用筐体である。
本発明の第2のものは、上記第1の発明において、前記入力側接続端子及び出力側接続端子のそれぞれが略V字形状の切込溝部を有しており、この略V字形状の切込溝部に入力線及び出力線の対応するそれぞれの導線端末部を上方から強制的に嵌合させることにより電線・ケーブルが相互に接続されることを特徴とする電線・ケーブル接続用筐体である。
本発明の第3のものは、上記第2の発明において、前記切込溝部の下方先端部が所定の一定幅の溝部を有し、この一定幅が接続される電線・ケーブルの導線の外径よりも小さいことを特徴とする電線・ケーブル接続用筐体である。
本発明の第4のものは、上記第1乃至第3の何れかの発明において、前記入力側接続端子の所定数のものを1ユニットとしてブロック形状の入力側端子ブロックを形成し、これら入力側端子ブロックを本体部の長手方向と直交する方向に並列設置し、これと対称に、出力側接続端子の所定数のものを1ユニットとしてブロック形状の出力側端子ブロックを形成し、これら出力側端子ブロックを本体部の長手方向と直交する方向に並列設置したことを特徴とする電線・ケーブル接続用筐体である。
本発明の第5のものは、上記第4の発明において、前記入力側端子ブロック及び出力側端子ブロックのそれぞれの長手方向の両側の上端部に前記切込溝部を列設し、これら入力側及び出力側端子ブロックの中央部に入力用及び出力用電線・ケーブルを配線して、これらの導線を内側から前記切込溝部に嵌合できることを特徴とする電線・ケーブル接続用筐体である。
本発明の第6のものは、上記第4又は第5の発明において、前記対称に配列された入力側端子ブロックと出力側端子ブロックの対称線の側を他の部分よりも高い位置に配置したことを特徴とする電線・ケーブル接続用筐体である。
本発明の第7のものは、上記第4乃至第6のそれぞれの発明において、上記それぞれの入力側端子ブロック及び出力側端子ブロックの上端部に蓋部を設け、それぞれの端子の切込溝部の開口部を被覆したことを特徴とする電線・ケーブル接続用筐体である。
本発明の第1のものにおいては、先ず、その全体形状が箱体形状の筐体からなり、その筐体は本体部と開閉蓋部とから成り、断線したケーブル等は、この筐体内部の閉鎖空間内で接続されることなり、復旧後には雨水等の浸入の恐れが少ないものとなる。
接続作業は、開閉蓋部を開放して行うが、その際、断線したケーブル等の端部の絶縁被覆部を剥ぎ取り、内部の導線を露出させ、この導線を入力側及び出力側の導線接続用端子に順次容易に接続することが可能となり、従来のような導線部同士を手びねりで接続し、半田付けを行う作業と比較すれば、格段にその接続作業が容易と成り、作業時間の短縮、作業効率の向上に繋がることとなる。
本発明の第2のものにおいては、入力側接続端子及び出力側接続端子のそれぞれが略V字形状の切込溝部を有しており、この略V字形状の切込溝部に入力線及び出力線の対応するそれぞれの導線端末部を上方から強制的に嵌合させることにより断線したケーブル等が相互に接続されることとなる。
従って、ケーブル等の導線端末部を上方から押し込み嵌合すればよく、従来のように相互に手びねりで接続する作業に比較して格段に容易な作業と成り、作業時間の短縮と労力の削減となる。
本発明の第3のものにおいては、上記第2の発明と同じ効果を発揮するものであるが、切込溝部の形態をより限定したものである。
即ち、切込溝部の下方先端部に所定の一定幅の溝部を形成し、この一定幅を接続されるケーブル等の導線の外径よりも小さくしたことである。
これにより、ケーブル等の導線を前記切込溝部の下方先端部に嵌合するだけで、容易に導線端末部と入力側及び出力側接続端子とが接続されるのである。
本発明の第4のものにおいては、入力側及び出力側の接続端子の形態をより限定したものである。
即ち、これらの接続端子の形態を、所定数の接続端子を1ユニットとしたブロック(略直方体)形状の入力側端子ブロック及び出力側端子ブロックとして形成し、これら入力側端子ブロック及び出力側端子ブロックをそれぞれ本体部の長手方向と直交する方向にそれぞれ並列設置して、入力側端子ブロックと出力側端子ブロックとを中央の対称線を挟んで相互に対称に並列設置したものである。
これにより、入力線の側は一方の側に配置してブロック化して配線でき、他方の出力線の側も他方の側に配置してブロック化して配線することができ、配線・接続作業を容易なものとすることができる。
本発明の第5のものにおいては、配線・接続作業を容易化するための形態限定であり、即ち、入力側端子ブロック及び出力側端子ブロックのそれぞれの長手方向両側の上端部に切込溝部を列設し、これら入力側及び出力側端子ブロックの中央部に入力用及び出力用のケーブルを配線して、これらの導線をブロックの内側から前記切込溝部に嵌合できるようにしたものである。
これにより、入力側及び出力側の何れの側においても、ブロックの内部にケーブル等を配線し、その後両側の側縁上端部の切込溝部に導線を押し込み嵌合させて、簡単に接続することができるのである。
本発明の第6のものにおいても、接続作業効率を向上させるための形態限定であり、対称に配列された入力側端子ブロックと出力側端子ブロックの対称線の側を他の部分よりも高い位置に配置したものである。
これにより、配線・接続作業がより容易となる。即ち、手前側が低く、奥側が高い位置に切込溝部が配列されている為に、切込溝部内に導線を嵌合させ易いこととなるのである。
本発明の第7のものにおいては、それぞれの入力側端子ブロック及び出力側端子ブロックの上端部に蓋部を設け、それぞれの端子の切込溝部の開口部を被覆できるようにしたものである。
これにより、配線された後に端子ブロックの上端部の蓋部が閉鎖されることなり、防水の効果もより向上すると共に、ケーブル等の配線の固定、導線の切込溝部からの離脱等をも防止することができるのである。
本発明の電線・ケーブル接続用筐体に係る一実施形態の斜視図であって、その(A)が開閉蓋部を取り除いた状態を示し、その(B)が開閉蓋部を取り付け固定した状態を示している。 上記実施形態における対称に配置された入力側端子ブロック及び出力側端子ブロックの1組の平面図である。 上記実施形態に係る1つの端子ブロックを図示した斜視図である。 図3中のE部の拡大側面図である。
以下、添付の図面と共に本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の電線・ケーブル接続用筐体に係る一実施形態の斜視図であって、その(A)が開閉蓋部を取り除いた状態を示し、その(B)が開閉蓋部を取り付け固定した状態を示している。
本発明に係る電線・ケーブル接続用筐体10(以下単に「筐体」という。)は、先ず、本体部11と、この本体部11に着脱自在に取り付け固定できる開閉蓋部12とを有し、後者を前者に固定することにより、その全体の外観は箱体形状を呈する。
本体部11と開閉蓋部12とを相互に固定した状態において、入力ケーブル(入力線)53が筐体10内に導入される入力口13と、出力ケーブル(出力線)54が導出される出力口14が形成される。
本実施形態では、入力口13及び出力口14の隣にそれぞれ1個ずつの開口部13r、14rを設けているが、これらは予備の開口部であって、他の配線等が必要な際に利用することができるように構成している。従って、これら予備の開口部13r、14rは、これを設けずに実施することができる。
本体部11の内部中央には、入力側接続端子と出力側接続端子が多数設けられているが、それぞれ10個ずつの端子が設けられた入力側端子ブロック23が10個、出力側端子ブロック24が10個ずつ対称に配列されて設けられている。
それぞれの端子ブロックの構成については、後に詳述するが、これらの入力側及び出力側端子ブロック23、24は、それぞれ直方体形状を有し、本体部11の長手方向の中央線に対して対称に、その長手方向に対して直交する方向に10個ずつ配列されている。
また、入力側及び出力側端子ブロック23、24においては、その本体部11の長手方向中央線の側が、高い位置となるように設置されており、本体部11の手前側又は向こう側で配線作業を行い易いように考慮している。
入力ケーブル53及び出力ケーブル54は、それぞれその端部部分を切断した状態に描写しているが、これは本発明に係る筐体10の内部構造を明確化するためである。実際には、これらの入力ケーブル53及び出力ケーブル54の導線端末部がそれぞれの入力側及び出力側端子ブロック23、24に設けられた略V字形状の切込溝部に工具を用いて嵌合され、接続されるのである。
本実施形態においては、これら入力側端子ブロック23及び出力側端子ブロック24の上端部に設けている切込溝部からなる端子は、各ブロックに一対ずつ10組設けており、入力側端子ブロック23及び出力側端子ブロック24がそれぞれ10個ずつ設備されているために、合計で2芯線が100本まで接続できる構成である。
図2は、対称に配置された入力側端子ブロック及び出力側端子ブロックの1組の平面図である。
図中、Sは、本体部の長手方向中心線を示し、中心線Sの上方に位置するのが入力側端子ブロック23であり、中心線Sの下方に位置するのが出力側端子ブロック24である。中心線Sが、両端子ブロック23、24の対称線となる。
それぞれの端子ブロック23、24の長手方向両側の上端部23u、24uには、この図では明瞭に見て取れないが、略V字形状の切込溝部が一対ずつ両側に各5個ずつ、合計10個形成されている。
図中、「A1B」から「A10B」と表示している部分は、接続端子の部分を示しており、それぞれの部分に2つの切込溝部が形成され、即ち、一対の電線が1本ずつ各番号「1」から「10」まで10本接続できることを示している。それぞれの「A」「B」が示すのは、各一対の電線のそれぞれを接続する部位を示しているのである。
このようにして、入力ケーブルと出力ケーブルとが、これら入力側端子ブロック23と出力側端子ブロック24のそれぞれの接続端子である切込溝部にその導線端末部を嵌合させるだけで簡単に切断されたケーブルを接続することが出来ることと成るのである。
図中25は、内部配線を示しており、この内部配線25により入力側及び出力側端子ブロック23、24のそれぞれの同じ符号「A1B」から「A10B」の接続端子が相互に接続されているのである。
図3は、本発明の上記実施形態に係る1つの端子ブロックを図示した斜視図である。
入力側端子ブロック23及び出力側端子ブロック24は、その何れも同じ構成であって、この図3に記載のものから成る。
この図からよく解る通り、入力又は出力ケーブルの束は、矢印Dの方向から導入されて、端子ブロック23の内部に導入される。
そして、ケーブルの束のそれぞれの導線端末部は、端子ブロック23の長手方向両側の上端部23u、23uに列設された多数の切込溝部26に嵌合され、接続されるのである。
この実施形態では、この切込溝部26は、それぞれの側に20個ずつ設けられている。
この切込溝部26は、後の図4にて更に説明するが、側面視略V字形状に形成されており、この切込溝部26内に上方からケーブルの導線端末部を嵌合させることにより簡単に接続が完了する。
つまり、従来のように、導線端末部同士を手でひねって接続し、その後半田付けを行う作業が全く不要となるのである。
更に、この端子ブロック23には、蓋部30が設けられている。
この蓋部30は、端子ブロック23の上端面のほぼ全体を被覆できる長方形の合成樹脂製プレートから形成されており、その一方の端部で、端子ブロック30の短辺側端部と枢着されている。
即ち、蓋部30の一方の端部31の両端に突起部を設け、この両突起部に対応する端子ブロック23の部位に凹部が形成され、相互に嵌合させることにより蓋部30は、端子ブロック30の一方端部で開閉自在に枢着されている。
蓋部の他方の端部32も全く同一の構成であって、この端部32の両端に形成された突起部32tが端子ブロック23の対応する位置に設けられた凹部と嵌合することにより、蓋部32は端子ブロック23の上端部を被覆し、閉鎖することができる。
このように、蓋部30の両端部の構成を同一にしたことにより、蓋部30は、端子ブロック23の何れか一方の短辺の端部に枢着することができるように形成されている。
このような構成により、この端子ブロックは、入力側及び出力側の何れの側においても使用可能となる。
尚、蓋部30の長手方向両側には、下方に延長する延長部33、33が設けられ、これらの延長部33、33が端子ブロック23の長手方向両側の上端部の側面と接合し、相互に堅固に嵌合される構成としている。
図4は、前図3のE部の拡大側面図である。
この図から端子ブロック23の上端部に設けられた略V字形状の切込溝部26の形状を見て取ることができる。
即ち、この切込溝部26は、入力側及び出力側のそれぞれの接続端子27に設けられているものであって、正面視略V字形状を有しており、更に、その切込溝部26の下端部分は、同一幅の溝部26mから形成されている。
より詳しくは、合成樹脂製の櫛型形状の枠体部分に、導電性金属から形成された略V字形状の切込溝部26とその下端部の一定幅の溝部26mを有する接続端子27、27が保持された構成である。
これにより、ケーブルの導線端末部cが上記溝部26m内に強制嵌合されて、接続端子である溝部26mに導線端末部cが接続されるのである。
この際に、上記溝部26mの幅を、ケーブルの導線端末部cの外径よりも小さく設定している。
これにより、ケーブルの導線端末部cを前記溝部26mに強制嵌合するだけで接続が完了する。
尚、この嵌合接続の際には、工具により行うのであるが、この嵌合接続の際に、ケーブルの導線端末部cの余分な部分は当該工具により切断できるのである。
尚、ここで、従来の作業方法による修復作業時間と本発明に係る筐体を用いて修復作業を行った実験結果を示すと、上記100本のケーブルの接続に際して、従来の手びねり・半田付け作業では、熟練作業者が行った場合であっても、約130分を要したのに対して、本発明に係る筐体を利用して、熟練作業者によらずに接続作業を行った場合であっても、約70分で完了し、約半分の時間で接続修復作業が完了したのである。
これにより、作業時間の短縮化並びに作業効率の向上が実証されている。
以上、一実施形態について説明したが、本発明においては以下の通り種々設計変更することができる。
先ず、本発明においては、事故による断線の場合ばかりでなく、必要に応じて電線・ケーブル等を接続する必要のある箇所において適宜使用することができるものである。
筐体の本体部及び開閉蓋部のサイズ、材質等は、適宜必要に応じて設計変更することができる。要は、本体部と開閉蓋部によって、内部空間部が設けられ、この内部空間部に入力側接続端子と出力側接続端子を構成する入力側端子ブロックと出力側端子ブロックが配設できればよいのである。
開閉蓋部は、本体部の一方の側縁部に枢着することも自由であり、分離できる構成とするのも自由である。
本体部に開閉蓋部を閉鎖して固定した状態で、入力口と出力口がそれぞれ1個ずつ設けられていればよく、その他の配線等用の開口部を設けることは自由である。
入力側接続端子及び出力側接続端子を構成する入力側端子ブロックと出力側端子ブロックとは、同じ構成、同じ形態を有しており、これらそれぞれのブロックに設ける接続端子(切込溝部)の数も自由に設定することができる。
上記実施形態では、それぞれの端子ブロックの上端部に一対ずつ、10個の接続端子を設けたが、単に1本ずつ10個の接続端子の形態でもよい。
それぞれの接続端子は、上記実施形態にあるように、略V字形状の切込溝部から形成され、しかも、その切込溝部の下端部には一定幅の溝部が形成され、この溝部内に接続されるケーブルの導線端末部が嵌合する構成である。
従って、一定幅の溝部の幅は、ケーブルの導線の外径よりも小さいことが必要となる。
これにより強制嵌合を行うのみで、接続が完了するからである。
勿論、ケーブルの導線端末部をUターンさせて、2つの切込溝部に嵌合させて接続させることも可能である。
端子ブロックの上端部には、上記実施形態においては蓋部を設けているが、この蓋部は、これを設けずに実施することもできるが、端子ブロック内に配線されるケーブルの収納、何らかの原因によるケーブルの導線端末部からの飛び出し等を考慮すれば、この蓋部を設けることは極めて望ましい。
蓋部は、端子ブロックの長手方向の何れかの一方端部に枢着した構成であるが、この蓋部の両端部には、回動軸方向の両側に突起部が設けられて、端子ブロックの対応する位置には凹部を設けて相互に嵌合させた構成である。
従って、蓋部を閉鎖すると、これら両突起部が端子ブロックの凹部と嵌合して閉鎖状態を維持することができる。
このように、蓋部はその両端部が同一構成を有しているために、その何れの側においても端子ブロックと枢着される。このために、この端子ブロックは、入力側及び出力側の何れの側においても、利用することができ、本体部の中央対称線の側の端子ブロックの端部側にそれぞれ枢着することができるのである。
入力側及び出力側端子ブロックは、上記実施形態のとおり、その本体部の中央対称線の側が高くなるように設置しているが、この高さは自由に設定することができる。
しかし、この高さは、作業効率を考慮すれば、あまり高く設定することは望ましくなく、入力側及び出力側共に端子ブロックの上端面の傾斜角度を略20度から45度程度までの範囲内にするのが好適である。
接続端子の切込溝部の深さも自由に設定することができ、とりわけその下端部の一定幅の溝部の深さは適宜必要に応じて設定することができるが、この部分がケーブル導線端末部と接続する部分であるため、適宜所定の長さ以上の深さに形成することが望ましい。
以上、本発明は、比較的簡易な構成からなる箱体形状の断線ケーブル用の接続用筐体を提供することができたが、これにより、熟練技能者によらずに、簡単に断線したケーブルの導線端末部を筐体内部の接続用端子に嵌合させるだけで容易に断線ケーブルの復旧作業を行うことができることとなるものである。
10 電線・ケーブル接続用筐体
11 本体部
12 開閉蓋部
13 入力口
14 出力口
23 入力側端子ブロック
23u、24u 上端部
24 出力側端子ブロック
26 切込溝部
26m 溝部
30 蓋部
53 入力ケーブル
54 出力ケーブル

Claims (3)

  1. 電線・ケーブルの端部を相互に接続する電線・ケーブル接続用筐体において、
    この接続用筐体が本体部と本体部の上方部分を開閉する開閉蓋部とから成り、
    この筐体は、少なくとも入力線を導入する入力口と出力線を導出する出力口を有し、且つ、その内部には入力線の各導線端末部を接続する多数の入力側接続端子と、出力線の各導線端末部を接続する多数の出力側接続端子とが配備され、これら入力側接続端子と出力側接続端子とはそれぞれ相互に接続されており、
    前記入力側接続端子のそれぞれに入力線の導線端末部を接続し、且つ出力側接続端子のそれぞれに出力線の導線端末部を接続することにより、電線・ケーブルのそれぞれの端部が相互に接続され、
    前記入力側接続端子及び出力側接続端子のそれぞれが略V字形状の切込溝部(26)を有しており、この略V字形状の切込溝部(26)に入力線及び出力線の対応するそれぞれの導線端末部を上方から強制的に嵌合させることにより電線・ケーブルが相互に接続され、
    前記切込溝部(26)の下方先端部が所定の一定幅の溝部(26m) を有し、この一定幅が接続される電線・ケーブルの導線の外径よりも小さく形成され、
    前記入力側接続端子の所定数のものを1ユニットとしてブロック形状の入力側端子ブロック(23)を形成し、これら入力側端子ブロック(23)を本体部の長手方向と直交する方向に並列設置し、これと対称に、出力側接続端子の所定数のものを1ユニットとしてブロック形状の出力側端子ブロック(24)を形成し、これら出力側端子ブロック(24)を本体部(11)の長手方向と直交する方向に並列設置し、
    前記入力側端子ブロック(23)及び出力側端子ブロック(24)のそれぞれの長手方向の両側の上端部(23u, 24u)に前記切込溝部(26)を列設し、これら入力側及び出力側端子ブロック(23, 24)の中央部に入力用及び出力用電線・ケーブルを配線して、これらの導線を内側から前記切込溝部(26)に嵌合できることを特徴とする電線・ケーブル接続用筐体。
  2. 前記対称に配列された入力側端子ブロック(23)と出力側端子ブロック(24)の対称線(S) の側を他の部分よりも高い位置に配置したことを特徴とする請求項に記載の電線・ケーブル接続用筐体。
  3. 上記それぞれの入力側端子ブロック(23)及び出力側端子ブロック(24)の上端部に蓋部(30)を設け、それぞれの端子の切込溝部(26)の開口部を被覆したことを特徴とする請求項1又は2に記載の電線・ケーブル接続用筐体。
JP2012069592A 2012-03-26 2012-03-26 電線・ケーブル接続用筐体 Active JP5907773B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012069592A JP5907773B2 (ja) 2012-03-26 2012-03-26 電線・ケーブル接続用筐体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012069592A JP5907773B2 (ja) 2012-03-26 2012-03-26 電線・ケーブル接続用筐体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013201860A JP2013201860A (ja) 2013-10-03
JP5907773B2 true JP5907773B2 (ja) 2016-04-26

Family

ID=49521662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012069592A Active JP5907773B2 (ja) 2012-03-26 2012-03-26 電線・ケーブル接続用筐体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5907773B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7073741B2 (ja) * 2018-01-25 2022-05-24 東京電力ホールディングス株式会社 メカニカルクロージャおよびケーブル相互接続方法
CN110277754A (zh) * 2019-07-01 2019-09-24 万向钱潮(上海)汽车系统有限公司 一种新型mgu内部的布线结构

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2612096B2 (ja) * 1990-11-29 1997-05-21 株式会社フジクラ 接続端子函におけるコネクタの収納構造
JP2002063951A (ja) * 2000-08-18 2002-02-28 Kawaguchi Denki Seisakusho:Kk 端子板
JP2009060735A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Three M Innovative Properties Co ケーブル接続箱

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013201860A (ja) 2013-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2382603T3 (es) Conector de empalme en línea
TWI487457B (zh) 引線框以及具有引線框的接線盒
CA2605072A1 (en) Four-way jumper/half block
JP6454387B2 (ja) バスバモジュール及び電源装置
JP5907773B2 (ja) 電線・ケーブル接続用筐体
US6333464B1 (en) Electric wire splice connector
CN102509910B (zh) 接线夹
JP7073741B2 (ja) メカニカルクロージャおよびケーブル相互接続方法
KR100954088B1 (ko) 슬리브용 절연재 결속커버
JP4636608B2 (ja) 分電盤
KR101137762B1 (ko) 자석체결부가 구비된 광케이블 단자함
JP2010103044A (ja) 複数の短絡回路を含むワイヤハーネス及びその製造方法
KR101252008B1 (ko) 전선연결장치
JP2009009748A (ja) 電線接続装置
JP2007273861A (ja) ケーブル保持構造
CN106099805B (zh) 一种架空线路用避雷线夹板
KR102213403B1 (ko) 전선결합 장치
EP1128482A3 (en) Protective enclosure for multicore electric cable connections
CN204304206U (zh) 电线连接装置
CN209087736U (zh) 一种漏电断路器壳体结构
CN204289865U (zh) 连接端子防护罩
JP4364071B2 (ja) 屋内配線用ユニットケーブル
US20230016613A1 (en) Terminal for connecting electric wires and connector using the same
CN214100796U (zh) 跌落式熔断器或避雷器引流线未绑扎端固定结构
KR200374519Y1 (ko) 다수개의 소켓이 부착된 파워케이블

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150303

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151008

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151015

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160322

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5907773

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250