JP5904517B2 - 盗電検査装置及び方法、コンピュータプログラム並びに記録媒体 - Google Patents

盗電検査装置及び方法、コンピュータプログラム並びに記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、非接触により電力を授受可能な電力伝送システムにおける盗電の有無を検出する盗電検査装置及び方法、コンピュータプログラム並びに記録媒体の技術分野に関する。
この種の装置として、例えば、コイルによって構成され、送電部の周囲に形成される振動磁場を検知する検知部を備え、該検知部により検知された振動磁場の状態に基づいて盗電されているか否かを判定する装置が提案されている(特許文献1参照)。
特許第4665991号
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、盗電に起因して振動磁場が変化する可能性はあるが、判定基準の設定が困難になる可能性があるという技術的問題点がある。
本発明は、例えば上記問題点に鑑みてなされたものであり、盗電の有無を比較的容易に検出することができる盗電検査装置及び方法、コンピュータプログラム並びに記録媒体を提供することを課題とする。
但し、本発明では、電力の送受電にLCR共振回路による磁界共鳴方式を用いる装置を対象としている。また、盗電する際には大きな効率を得ようとすることが想定されるので、本発明では、盗電機器についてもLCR共振回路による磁界共鳴方式で盗電を行う機器を想定している。
本発明の盗電検査装置は、上記課題を解決するために、二つの端子を有する送電部と、前記送電部に交流電力を供給する電力供給部と、前記二つの端子のうち一方の端子と前記電力供給部との間に配置された第1スイッチ部と、前記二つの端子間を短絡可能な第2スイッチ部と、前記送電部に流れる電流を検出する第1電流検出手段と、を備える送電装置に対する盗電の有無を検出する盗電検査装置であって、前記第1スイッチ部が開放されるように前記第1スイッチ部を制御し、その後、前記第2スイッチ部が閉鎖されるように前記第2スイッチ部を制御する制御手段と、前記盗電検査時に、前記第1電流検出手段により検出された電流に応じて、盗電されているか否かを判定する判定手段と、を備え、前記制御手段は、前記第1スイッチ部が開放されるように前記第1スイッチ部を制御する前に、前記送電装置から送電された電力を受電する受電装置の受電部と受電制御回路との間に設けられた第3スイッチ部が開放されるように、前記第3スイッチ部を制御する。
本発明の盗電検査方法は、上記課題を解決するために、二つの端子を有する送電部と、前記送電部に交流電力を供給する電力供給部と、前記二つの端子のうち一方の端子と前記電力供給部との間に配置された第1スイッチ部と、前記二つの端子間を短絡可能な第2スイッチ部と、前記送電部に流れる電流を検出する電流検出手段と、を備える送電装置に対する盗電の有無を検出する盗電検査装置が実行する盗電検査方法であって、盗電検査が開始される際に、前記送電部から送電された電力を受電する充電装置の受電部と受電制御回路との間に設けられた第3スイッチ部を開放するように制御する第1工程と、前記第1工程の後、前記第1スイッチ部が開放されるように前記第1スイッチ部を制御する第2工程と、前記第2工程の後、前記第2スイッチ部が閉鎖されるように前記第2スイッチ部を制御する第3工程と、前記第3工程の後、前記盗電検査時に、前記電流検出手段により検出された電流に応じて、盗電されているか否かを判定する第4工程と、を備える。
本発明のコンピュータプログラムは、上記課題を解決するために、二つの端子を有する送電部と、前記送電部に交流電力を供給する電力供給部と、前記二つの端子のうち一方の端子と前記電力供給部との間に配置された第1スイッチ部と、前記二つの端子間を短絡可能な第2スイッチ部と、前記送電部に流れる電流を検出する電流検出手段と、を備える送電装置に対する盗電の有無を検出する盗電検査装置のコンピュータを、盗電検査が開始される際に、前記送電部から送電された電力を受電する受電装置の受電部と受電制御回路との間に設けられた第3スイッチ部を開放するように制御した後に、前記第1スイッチ部が開放されるように前記第1スイッチ部を制御し、その後、前記第2スイッチ部が閉鎖されるように前記第2スイッチ部を制御する制御手段と、前記電流検出手段により検出された電流に応じて、盗電されているか否かを判定する判定手段と、として機能させる。
本発明の記録媒体は、上記課題を解決するために、上述した本発明のコンピュータプログラムを格納する。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための形態から明らかにされる。
実施例に係る無線電力伝送システムの概略構成を示す概念図である。 (a)盗電が無い場合の送電アンテナを流れる電流の時間変動の一例と、(b)盗電が有る場合の送電アンテナを流れる電流の時間変動の一例とである。 実施例に係る盗電検知部内の判定回路を示すブロック図である。 送電アンテナを流れる電流と、該電流に応じた積分回路の出力との時間変動の一例である。 実施例に係る盗電検知部内のスイッチ制御回路を示すブロック図である。 実施例に係る盗電検知部内のスイッチ制御回路に係る入出力信号の一例を示す図である。 スイッチ開放時のアンテナに係る電流及び電圧各々の時間変動の一例である。 スイッチ開放時のアンテナに係る電流及び電圧各々の時間変動の他の例である。
本発明の盗電検査装置等に係る実施形態について説明する。
(盗電検査装置の実施形態)
実施形態に係る盗電検査装置は、(i)二つの端子を有する送電部と、前記送電部に交流電力を供給する電力供給部と、前記二つの端子のうち一方の端子と前記電力供給部との間に配置された第1スイッチ部と、前記二つの端子間を短絡可能な第2スイッチ部と、前記送電部に流れる電流を検出する電流検出手段と、を備える送電装置と、(ii)受電部と、受電制御回路と、前記受電部及び前記受電部制御回路間に配置された第3スイッチ部と、前記受電部及び前記受電制御回路間に流れる電流を検出する第2電流検出手段と、を備える受電装置と、を備え、前記送電部及び前記受電部を介して非接触で電力授受を行う電力伝送システムにおける盗電検査装置であって、前記第1スイッチ部、前記第2スイッチ部及び前記第3スイッチ部を夫々制御する制御手段を備え、前記制御手段は、盗電検査が開始される際に、前記第3スイッチ部が開放されるように前記第3スイッチ部を制御した後に、前記第1スイッチ部が開放されるように前記第1スイッチ部を制御し、その後、前記第2スイッチ部が閉鎖されるように前記第2スイッチ部を制御し、前記盗電検査時に、前記第1電流検出手段により検出された電流に応じて、盗電されているか否かを判定する判定手段を更に備える。
電力伝送システムは、送電装置と受電装置とを備えて構成されている。該送電装置及び受電装置は、磁界共鳴方式により非接触で電力授受を行う。
送電装置は、二つの端子を有する送電部と、該送電部に交流電力を供給する電力供給部と、送電部の二つの端子のうち一方の端子と電力供給部との間に配置された第1スイッチ部と、送電部の二つの端子間を短絡可能な第2スイッチ部と、送電部に流れる電流を検出する電流検出手段と、を備えて構成されている。
受電装置は、受電部と、受電制御回路と、受電部及び受電制御回路間に配置された第3スイッチ部と、受電部及び受電制御回路間に流れる電流を検出する第2電流検出手段と、を備えて構成されている。
盗電検査装置は、送電装置の第1スイッチ部及び第2スイッチ部と、受電装置の第3スイッチ部とを夫々制御する制御手段と、盗電検査時に、送電装置の第1電流検出手段により検出された電流に応じて、盗電されているか否かを判定する判定手段と、を備えて構成されている。
制御手段は、盗電検査が開始される際に、先ず、受電装置の第3スイッチ部が開放されるように、該第3スイッチ部を制御する。次に、制御手段は、送電装置の第1スイッチ部が開放されるように、該第1スイッチ部を制御する。この結果、電力供給部からの送電部への電力供給が中止される。制御手段は、次に、第2スイッチ部が閉鎖されるように(即ち、送電部の二つの端子が短絡されるように)該第2スイッチ部を制御する。
ここで、送電部は、インダクタ要素、キャパシタ要素及び電気抵抗を有している。このため、送電部の二つの端子が第2スイッチ部により短絡されることによって、送電部及び第2スイッチ部によりLCR共振回路が形成されることとなる。すると、送電部における振動電流は次第に減衰することとなる。
磁界共鳴方式を用いた電力伝送では以下の事項が成立する。即ち、第3スイッチ部が開放された場合、電気的には、送電装置の周囲には受電部が存在しないこととなる。このため、盗電されていなければ、送電部に蓄えられたエネルギーは送電部のみで消費される。従って、送電部における振動電流は、該送電部に係るQ値と共振周波数に応じて指数関数的に単純に減衰する。他方で、盗電されていると、送電部に蓄えられたエネルギーが盗電を行っている機器により過剰に消費されるため、送電部における振動電流は、盗電されていない場合よりも早く減衰し、且つ減衰の包絡線も異なった変化をすることとなる。
ここで、送電部のQ値と共振周波数とは設計時に確定されているので、盗電されていない場合の盗電検査時に検出される電流の変化(時定数)は既知である。従って、第1電流検出手段により検出された電流の変化を参照すれば、比較的容易にして盗電されているか否かを判定することができる。
そこで本実施形態では、例えばメモリ、プロセッサ、コンパレータ等を備えてなる判定手段により、盗電検査時に、送電装置の第1電流検出手段により検出された電流に応じて、盗電されているか否かが判定される。この結果、比較的容易にして盗電有無を検知することができる。特に、上述した特許文献1に記載された技術とは異なり、盗電検知用のコイルを、送電部とは別に設ける必要がないので、例えば製造コストの増加等を防止することができる。
実施形態に係る盗電検査装置の一態様では、前記制御手段は、前記盗電検査が開始される際に、前記第2電流検出手段により検出された電流がゼロとみなすことのできる値となるタイミングで、前記第3スイッチ部が開放されるように前記第3スイッチ部を制御し、前記盗電検査が開始される際、且つ前記第3スイッチ部が開放された後に、前記第1電流検出手段により検出された電流がゼロとみなすことのできる値となるタイミングで、前記第1スイッチ部が開放されるように前記第1スイッチ部を制御する。
この態様によれば、第1スイッチ及び第3スイッチ各々の開放時に、送電装置又は受電装置に過大な電圧がかかることを防止することができ、実用上非常に有利である。
実施形態に係る盗電検査装置の他の態様では、前記制御手段は、前記盗電検査の終了時に、前記第2スイッチ部が開放されるように前記第2スイッチ部を制御した後に、前記第3スイッチ部が閉鎖されるように前記第3スイッチ部を制御し、その後、前記第1スイッチ部が閉鎖されるように前記第1スイッチ部を制御する。
この態様によれば、盗電検査の後、送電装置の送電部及び受電装置の受電部間における電力伝送を適切に再開することができる。
実施形態に係る盗電検査装置の他の態様では、前記判定手段は、前記第2スイッチ部が閉鎖された後の所定期間における前記第1電流検出手段により検出された電流に係る減衰の時定数に基づいて、盗電されているか否かを判定する。
この態様によれば、盗電されているか否かを容易に判定することができる。これは、盗電されていない場合における電流減衰の時定数が、設計時に確定している送電部のQ値と共振周波数とから正確に予測可能である(即ち、既知である)からである。
実施形態に係る盗電検査装置の他の態様では、前記制御手段は、前記第1スイッチ部が開放されるように前記第1スイッチ部を制御する前に、前記送電部に供給される交流電力を低下するように、前記電力供給部を制御する。
この態様によれば、第3スイッチ部を閉鎖した場合に、送電部に大電流が流れることを防止することができ、実用上非常に有利である。
(盗電検査方法の実施形態)
実施形態に係る盗電検査方法は、(i)二つの端子を有する送電部と、前記送電部に交流電力を供給する電力供給部と、前記二つの端子のうち一方の端子と前記電力供給部との間に配置された第1スイッチ部と、前記二つの端子間を短絡可能な第2スイッチ部と、前記送電部に流れる電流を検出する電流検出手段と、を備える送電装置と、(ii)受電部と、受電制御回路と、前記受電部及び前記受電部制御回路間に配置された第3スイッチ部と、前記受電部及び前記受電制御回路間に流れる電流を検出する第2電流検出手段と、を備える受電装置と、を備え、前記送電部及び前記受電部を介して非接触で電力授受を行う電力伝送システムにおける盗電検査方法であって、盗電検査が開始される際に、前記第3スイッチ部が開放されるように前記第3スイッチ部を制御する第1工程と、前記第1工程の後、前記第1スイッチ部が開放されるように前記第1スイッチ部を制御する第2工程と、前記第2工程の後、前記第2スイッチ部が閉鎖されるように前記第2スイッチ部を制御する第3工程と、前記第3工程の後、前記盗電検査時に、前記第1電流検出手段により検出された電流に応じて、盗電されているか否かを判定する第4工程と、を備える。
実施形態に係る盗電検査方法によれば、上述した実施形態に係る盗電検査装置と同様に、比較的容易にして盗電有無を検知することができる。
尚、実施形態に係る盗電検査方法も、上述した実施形態に係る盗電検査装置の各種態様と同様の各種態様を採ることができる。
(コンピュータプログラムの実施形態)
実施形態に係るコンピュータプログラムは、(i)二つの端子を有する送電部と、前記送電部に交流電力を供給する電力供給部と、前記二つの端子のうち一方の端子と前記電力供給部との間に配置された第1スイッチ部と、前記二つの端子間を短絡可能な第2スイッチ部と、前記送電部に流れる電流を検出する電流検出手段と、を備える送電装置と、(ii)受電部と、受電制御回路と、前記受電部及び前記受電部制御回路間に配置された第3スイッチ部と、前記受電部及び前記受電制御回路間に流れる電流を検出する第2電流検出手段と、を備える受電装置と、を備え、前記送電部及び前記受電部を介して非接触で電力授受を行う電力伝送システムにおけるコンピュータを、前記第1スイッチ部、前記第2スイッチ部及び前記第3スイッチ部を夫々制御する制御手段であって、盗電検査が開始される際に、前記第3スイッチ部が開放されるように前記第3スイッチ部を制御した後に、前記第1スイッチ部が開放されるように前記第1スイッチ部を制御し、その後、前記第2スイッチ部が閉鎖されるように前記第2スイッチ部を制御する制御手段と、前記盗電検査時に、前記第1電流検出手段により検出された電流に応じて、盗電されているか否かを判定する判定手段と、として機能させる。
実施形態に係るコンピュータプログラムによれば、当該コンピュータプログラムを格納するRAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(DVD Read Only Memory)等の記録媒体から、当該コンピュータプログラムを、コンピュータに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、通信手段を介してダウンロードさせた後に実行させれば、上述した実施形態に係る盗電検査装置を比較的容易にして実現できる。これにより、上述した実施形態に係る盗電検査置と同様に、比較的容易にして盗電有無を検知することができる。
以下、本発明の盗電検査装置に係る実施例について、図面に基づいて説明する。
実施例に係る無線電力伝送システムについて、図1を参照して説明する。図1は、実施例に係る無線電力伝送システムの概略構成を示す概念図である。
図1において、無線電力伝送システムは、送電装置10と受電装置20とを備えて構成されている。当該無線電力伝送システムでは、磁界共鳴方式により、送電装置10及び受電装置20間において、非接触で電力の授受が行われる。
送電装置10は、交流電源11、送電制御部12、送電アンテナ13及び電流検出器14を備えて構成されている。送電アンテナ13は、インダクタンスL1のコイル、キャパシタンスC1のキャパシタ、レジスタンスR1の抵抗を有した直列共振回路である。
図1において送電アンテナ13の表記は等価回路表現である。実際の送電アンテナが、キャパシタ及び抵抗のいずれかを実体として有しない場合(例えばキャパシタンスC1が寄生容量である場合)も、本実施例に係る送電アンテナ13に包含される。また、実際の使用周波数に対応する送電アンテナ13の周波数特性は、図1に示した等価回路に厳密に一致しなくとも、近似的に等価であればよい。
送電装置10は、送電アンテナ13の端子P1と送電制御部12との間に配置されたスイッチSW1と、送電アンテナ13の端子P1及びP2間を短絡可能なスイッチSW2と、を更に備える。尚、送電装置10から受電装置20へ電力が供給される際には、スイッチSW1は閉鎖(即ち、ON)され、スイッチSW2は開放(即ち、OFF)される。
受電装置20は、例えばバッテリ等の負荷21、受電制御部22、受電アンテナ23及び電流検出器24を備えて構成されている。受電アンテナ23は、インダクタンスL2のコイル、キャパシタンスC2のキャパシタ、レジスタンスR2の抵抗を有した直列共振回路である。
図1において、受電アンテナ23の表記も、上記送電アンテナ13と同様に等価回路表現である。受電アンテナについても、キャパシタ及び抵抗のいずれかを実体として有しない場合も、本実施例に係る受電アンテナ23に包含される。また、実際の使用周波数に対応する受電アンテナ23の周波数特性は、図1に示す等価回路に厳密に一致しなくとも、近似的に等価であればよい。
受電装置20は、受電アンテナ23と受電制御部22との間に配置されたスイッチSW3を更に備える。尚、送電装置10から受電装置20へ電力が供給される際には、スイッチSW3は閉鎖(即ち、ON)される。
盗電機器200の詳細な構成についての図示は省略したが、該盗電機器200は、受電装置20と同等の構成を有している。盗電機器200の主な構成要素は、盗電負荷及び盗電アンテナである。図1において、盗電アンテナは、インダクタンスLsのコイル、キャパシタンスCsのキャパシタ、レジスタンスRsの抵抗を有しする等価回路として示されている。
尚、本実施例では、送電アンテナ13、受電アンテナ23及び盗電アンテナ各々の回路構成は、共通の共振周波数で直列共振となるLCR共振回路と等価であるとする。
(盗電検査)
盗電検査装置100は盗電検知部101を備えて構成されている。尚、盗電検査装置100(盗電検知部101)は、送電装置10に搭載されていてもよいし、受電装置20に搭載されていてもよいし、或いは、送電装置10及び受電装置20とは別個の装置であってもよい。
また、盗電検査装置100(盗電検知部101)の機能の一部が送電装置10に搭載されており、該盗電検査装置100(盗電検知部101)の機能の他の部分が受電装置20に搭載されていてもよい。この場合、送電装置10に搭載された盗電検査装置100の一部は、スイッチSW3のON/OFF制御信号を、受電装置20に搭載された盗電検査装置100の他の部分に送信する。他方、受電装置20に搭載された盗電検査装置100の他の部分は、スイッチSW3のON/OFF情報を、送電装置10に搭載された盗電検査装置100の一部に送信する。
盗電検知部101は、盗電検査を開始するにあたり、先ず、受電装置20に対し、スイッチSW3の開放を要求する信号を送信する。盗電検知部101は、スイッチSW3の開放を示す信号を受信した後に(即ち、スイッチSW3が開放された後に)、送電装置10に対し、スイッチSW1の開放を要求する信号を送信する。盗電検知部101は、スイッチSW1の開放を示す信号を受信した後に(即ち、スイッチSW1が開放された後に)、送電装置10に対し、スイッチSW2の閉鎖を要求する信号を送信する。
この結果、スイッチSW1及びSW3が開放され、スイッチSW2が閉鎖されることとなる。ここで特に、盗電検知部101は、スイッチSW1の開放を要求する信号を送信する前に、送電装置10に対し、送電アンテナ13に供給される交流電力の低下を要求する信号を送信する。これにより、スイッチSW2により送電アンテナ13が短絡された後に、該送電アンテナ13に大電流が流れることを防止することができる。
さて、受電装置20のスイッチSW3が開放(即ち、OFF)されると、受電アンテナ23が開放され、該受電アンテナ23内の電流がゼロとなる。受電装置20のスイッチSW3が開放された状態は、送電装置10にとっては、受電アンテナ23が取り払われた状態と同じである。加えて、送電装置10のスイッチSW1が開放されると共に、スイッチSW2が閉鎖されることにより、送電アンテナ13内の電流はレジスタンスR1等によって時間と共に減衰することになる。
盗電検知部101は、送電アンテナ13内の電流が時間と共に減衰する現象を利用して、電流検出器14により検出された電流に応じて、盗電されているか否かを判定する。盗電されていると判定された場合、盗電検知部101は、例えば警報を鳴らしたり、電力伝送を中止するように送電装置10を制御したりしてよい。
他方、盗電されていないと判定された場合、盗電検知部101は、先ず、送電装置10に対し、スイッチSW2の開放を要求する信号を送信する。盗電検知部101は、スイッチSW2の開放を示す信号を受信した後に(即ち、スイッチSW2が開放された後に)、受電装置20に対し、スイッチSW3の閉鎖を要求する信号を送信する。盗電検知部101は、スイッチSW3の閉鎖を示す信号を受信した後に(即ち、スイッチSW3が閉鎖された後に)、送電装置10に対し、スイッチSW1の閉鎖を要求する信号を送信する。
この結果、スイッチSW1及びSW3が閉鎖され、スイッチSW2が開放されることとなる。スイッチSW1が閉鎖された後、送電アンテナ13に所定の電力が供給されることにより、送電装置10から受電装置20への電力供給が再開される。
(盗電判定処理)
次に、上述のように構成された盗電検知部101が実施する盗電判定処理について、図2乃至図4を参照して説明を加える。
先ず、送電アンテナ13を流れる電流変化の理論的な説明を図2を参照して行う。図2は、(a)盗電が無い場合の送電アンテナ13を流れる電流の時間変動の一例と、(b)盗電が有る場合の送電アンテナを流れる電流の時間変動の一例とである。尚、以下の説明は、磁界共鳴方式を用いた電力伝送システムであり、且つ、送電アンテナ13、受電アンテナ23及び盗電アンテナ各々の共振周波数が共通の値ωである場合に成り立つ。
盗電検査時には、電気的には、受電アンテナ23が取り払われた状態であるので、盗電が無ければ、送電アンテナ13に蓄えられたエネルギーは該送電アンテナ13内のレジスタンスR1のみで消費される。理論計算によれば、送電アンテナ13における振動電流の時間変化I_org(t)は、
Figure 0005904517
(1)
となる。ここで、I0は盗電検査開始時点での送電アンテナ13における振動電流の波高値、ωは送電アンテナ13の共振周波数、Qは送電アンテナ13のQ値(ω*L1/R1に等しい)、τ0は式(1)で定まる時定数である。尚、共振周波数成分の初期位相項は明示していない。
つまり、送電アンテナ13における振動電流は、該送電アンテナ13に係るQ値と共振周波数ωに応じて指数関数的に単純に減衰する。式(1)を図示したものが図2(a)である。
盗電されている場合には、送電アンテナ13に蓄えられたエネルギーが盗電を行っている機器(即ち、盗電機器200)により過剰に消費される。盗電アンテナも送電アンテナ13と同じ共振周波数ωを有するという前提であるので、理論計算によれば、送電アンテナ13における振動電流の時間変化I_steal(t)は、
Figure 0005904517
(2)
となる。ここで、I1は盗電検査開始時点での送電アンテナ13における振動電流の波高値、ωは送電アンテナ13及び盗電アンテナ各々の共振周波数、kは送電アンテナ13及び盗電アンテナ間の結合係数、Φは盗電検査開始時点の状態で定まる初期位相、τ1は送電アンテナ及び盗電アンテナの状態で定まる時定数である。尚、共振周波数成分の初期位相項は明示していない。式(2)を図示したものが図2(b)である。
上記式(1)及び式(2)における、電流減衰の時定数τ0及びτ1を比較すると、τ0>τ1である。つまり、盗電されている場合の送電アンテナ13における振動電流は、盗電されていない場合よりも早く減衰し、且つ包絡線も異なった変化をすることとなる。
図2(又は、式(1)及び式(2))から明らかなように、盗電の有無により、盗電検査区間(図2参照)での送電アンテナ13における振動電流の変化の様相は異なる。
本願発明者は、送電アンテナ13における電流の減衰によって盗電の有無を容易に判定可能なことに着目し、上記の電流減衰の時定数τ0又はτ1(以下、単に“時定数”と称する)を測定可能な回路を盗電検知部101に組み込んだ。
次に、盗電検知部101に組み込まれた判定回路について、図3及び図4を参照して説明する。図3は、実施例に係る盗電検知部101内の判定回路を示すブロック図である。図4は、送電アンテナを流れる電流と、該電流に応じた積分回路の出力との時間変動の一例である。
図3において、本実施例に係る判定回路は、時定数を簡易に測定するために、ピークホールド回路111、2値化回路112、積分回路113及び2値化回路114を備えて構成されている。
図4を参照して、判定回路の動作について説明する。尚、図4では省略したが、判定回路の積分回路113は検出区間開始時にリセットする。リセットは、例えば積分回路113がコンデンサを用いて構成されている場合には該コンデンサが放電されることにより実行される。
ピークホールド回路111は、電流検出器14により検出された電流(図4(a)参照)を示す信号に基づいて、図4(b)に示すような電流の値が正の場合の包絡線に相当する電圧を示す信号を出力する。
次に、2値化回路112は、所定の2値化レベルに応じて、ピークホールド回路111から出力された信号を2値化する。この所定の2値化レベルは、例えば検出区間開始時の電流値の1/5〜1/10程度に設定すればよい。
盗電されている場合、送電アンテナ13における電流が比較的急に減衰するので、図4(c)に示すように、比較的早期に、2値化回路112の出力が“ゼロ”となる。つまり、2値化回路112からは、検出区間(図2参照)のほとんどの区間で“ゼロ”が出力される。他方で、盗電されていない場合、送電アンテナ13における電流が比較的緩やかに減衰するので、2値化回路112の出力は、検出区間のほとんどの区間で“1”となる。
積分回路113は2値化回路112の出力を積分するので、検出区間における積分回路113の出力(図4(d)参照)は、盗電されている場合と盗電されてない場合とで、大きな違いが生じる。
このため、積分回路113の出力が、適切な判定レベルを設定された2値化回路114に入力されると、盗電されている場合は、検出区間終了時点において、2値化回路114から“1”が出力されることはない。他方、盗電されていない場合は、検出区間終了時点で2値化回路114から“1”が出力されることとなる。
従って、盗電検知部101は、検出区間終了時点において、2値化回路114から“1”が出力されなかったことを条件に、盗電されていると判定する。他方、盗電検知部101は、検出区間のいずれかの時点で2値化回路114から“1”が出力されたことを条件に、盗電されていないと判定する。
このように、本実施形態の判定回路は、検出区間での電流の時定数を反映した積分回路113の出力を生成するので、非常に簡単な回路で電流の時定数を測定することが可能である。
ここで、2値化回路114における判定レベルについて補足する。盗電されていない場合の送電アンテナ13における電流の時定数は、設計時に確定している送電アンテナ13のQ値と共振周波数ωから正確に予測可能である。つまり、盗電されていない場合の積分回路113の出力値は容易に予測できる。従って、盗電の有無を判定するためには、判定レベルを、盗電されていない場合の積分回路113の出力値より小さい値として設定すればよい。
本実施例における判定回路は容易に実現可能なものの一例であって、他の手法でも実現可能である。例えば、ピークホールド回路111の出力をAD変換し、マイクロプロセッサで演算処理することにより、プログラムを用いて時定数を求め、該求められた時定数が盗電が無い場合より小であることによって盗電判定を行うことも可能である。更に、高度な信号処理を行うことにより、電流変化の形状の差により盗電判定を行うことも可能である。
尚、検出区間は、送電アンテナ13における共振周波数をωとした場合に、“2Q/ω”以上とすることが望ましい。また、盗電検査は、例えば数分〜数十分程度の間隔等で、周期的に、実施されることが望ましい。
(スイッチ制御)
次に、上述のように構成された盗電検知部101が実施するスイッチ制御について、図5乃至図8を参照して説明を加える。
盗電検知部101には、送電装置10のスイッチSW1及びSW2と、受電装置20のスイッチSW3とを夫々制御するためのスイッチ制御回路120(図5参照)が組み込まれている。スイッチ制御回路120の動作は以下に具体的に説明するが、本実施例では、スイッチSW1及びSW3の開放時に、送電装置10及び受電装置20各々にかかる電気的な負荷を可能な限り軽減することを目的としている。
受電装置20のスイッチSW3が開放される場合、受電装置20の電流検出器24により検出された電流を示す信号が(図6最上段のグラフ参照)、スイッチ制御回路120のPLL(Phase Locked Loop:位相同期回路)(又はコンパレータ)により、2値化される(図6上から2段目のグラフ参照)。図6に示すように、PLLの出力信号は、アンテナ電流(ここでは、受電アンテナ23の電流)がほぼゼロとなる時点で、立ち下がる又は立ち上がる。PLLの出力信号がクロック(CLK)信号となるので、図6の上から4段目に示すように、受電アンテナ23の電流がほぼゼロとなる時点で、スイッチSW3を開放することができる。
同様に、送電装置10のスイッチSW1が開放される場合、送電装置10の電流検出器14により検出された電流を示す信号が、スイッチ制御回路120のPLLにより2値化される。そして、PLLの出力信号がクロック信号となるので、送電アンテナ13の電流がほぼゼロとなる時点で、スイッチSW1を開放することができる。
尚、図6では、アンテナ電流のマイナスからプラスへの変化点を、スイッチSW1及びSW3を開放するタイミングとしているが、アンテナ電流のプラスからマイナスへの変化点を、スイッチSW1及びSW3を開放するタイミングとしてもよい。
上述の如く、アンテナ電流がほぼゼロとなるタイミングでスイッチSW1及びSW3を開放することにより、図7に示すように、アンテナ電圧の変化を比較的抑制することができる。この結果、送電装置10及び受電装置20にかかる電気的な負荷を抑制しつつ、スイッチSW1及びSW3を開放することができる。
仮に、アンテナ電流を考慮せずに、スイッチを開放してしまうと、例えば図8に示すように、スイッチが開放された時に、過大な電圧が発生してしまう。すると、スイッチの開放に起因して、送電装置10及び/又は受電装置20に不具合が生じる可能性があるという問題点がある。
過大な電圧は、アンテナのインダクタンス成分によって発生する。つまり、スイッチ開放によりアンテナ電流が急激に0となるため、アンテナには電流変化の微分値とインダクタンス成分の積である過大な電圧が発生する。よって、過大な電圧を低減するには電流変化を可能な限り低下すべきである。
そこで本実施例では、上述の如く、アンテナ電流がほぼゼロとなるタイミングでスイッチSW1及びSW3が開放されるので、上記問題点を回避することができる。
実施例に係る「送電アンテナ13」、「交流電源11」、「電流検出器14」、「受電アンテナ23」、「受電制御部22」、「電流検出器24」、「盗電検知部101」及び「スイッチ制御回路120」は、夫々、本発明に係る「送電部」、「電力供給部」、「第1電流検出手段」、「受電部」、「受電制御回路」、「第2電流検出手段」、「判定手段」及び「制御手段」の一例である。実施例に係る「スイッチSW1」、「スイッチSW2」及び「スイッチSW3」は、夫々、本発明に係る「第1スイッチ部」、「第2スイッチ部」及び「第3スイッチ部」の一例である。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う盗電検査装置及び方法、コンピュータプログラム並びに記録媒体もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
10…送電装置、11…交流電源、12…送電制御部、13…送電アンテナ、14、24…電流検出器、20…受電装置、21…負荷、22…受電制御部、23…受電アンテナ、100…盗電検査装置、101…盗電検知部、200…盗電機器、SW1、SW2、SW3…スイッチ、P1、P2…端子

Claims (10)

  1. 二つの端子を有する送電部と、前記送電部に交流電力を供給する電力供給部と、前記二つの端子のうち一方の端子と前記電力供給部との間に配置された第1スイッチ部と、前記二つの端子間を短絡可能な第2スイッチ部と、前記送電部に流れる電流を検出する第1電流検出手段と、を備える送電装置に対する盗電の有無を検出する盗電検査装置であって、
    前記第1スイッチ部が開放されるように前記第1スイッチ部を制御し、その後、前記第2スイッチ部が閉鎖されるように前記第2スイッチ部を制御する制御手段と、
    前記盗電検査時に、前記第1電流検出手段により検出された電流に応じて、盗電されているか否かを判定する判定手段と、
    を備え
    前記制御手段は、前記第1スイッチ部が開放されるように前記第1スイッチ部を制御する前に、前記送電装置から送電された電力を受電する受電装置の受電部と受電制御回路との間に設けられた第3スイッチ部が開放されるように、前記第3スイッチ部を制御する
    ことを特徴とする盗電検査装置。
  2. 前記受電装置は、前記受電部及び前記受電制御回路間に流れる電流を検出する第2電流検出手段を更に備え、
    前記制御手段は、
    前記第2電流検出手段により検出された電流がゼロとみなすことのできる値となるタイミングで、前記第3スイッチ部が開放されるように前記第3スイッチ部を制御する、又は、
    前記第1電流検出手段により検出された電流がゼロとみなすことのできる値となるタイミングで、前記第1スイッチ部が開放されるように前記第1スイッチ部を制御する
    ことを特徴とする請求項に記載の盗電検査装置。
  3. 前記制御手段は、前記第1電流検出手段により検出された電流がゼロとみなすことのできる値となるタイミングで、前記第1スイッチ部が開放されるように前記第1スイッチ部を制御することを特徴とする請求項1に記載の盗電検査装置。
  4. 前記制御手段は、盗電検査の終了時に、前記第2スイッチ部が開放されるように前記第2スイッチ部を制御した後に、前記第3スイッチ部が閉鎖されるように前記第3スイッチ部を制御し、その後、前記第1スイッチ部が閉鎖されるように前記第1スイッチ部を制御することを特徴とする請求項に記載の盗電検査装置。
  5. 前記判定手段は、前記第2スイッチ部が閉鎖された後の所定期間における前記第1電流検出手段により検出された電流に係る減衰の時定数に基づいて、盗電されているか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の盗電検査装置。
  6. 前記制御手段は、前記第1スイッチ部が開放されるように前記第1スイッチ部を制御する前に、前記送電部に供給される交流電力を低下するように、前記電力供給部を制御することを特徴とする請求項1に記載の盗電検査装置。
  7. 二つの端子を有する送電部と、前記送電部に交流電力を供給する電力供給部と、前記二つの端子のうち一方の端子と前記電力供給部との間に配置された第1スイッチ部と、前記二つの端子間を短絡可能な第2スイッチ部と、前記送電部に流れる電流を検出する電流検出手段と、を備える送電装置に対する盗電の有無を検出する盗電検査装置が実行する盗電検査方法であって、
    盗電検査が開始される際に、前記送電部から送電された電力を受電する充電装置の受電部と受電制御回路との間に設けられた第3スイッチ部を開放するように制御する第1工程と、
    前記第1工程の後、前記第1スイッチ部が開放されるように前記第1スイッチ部を制御する第工程と、
    前記第工程の後、前記第2スイッチ部が閉鎖されるように前記第2スイッチ部を制御する第工程と、
    前記第工程の後、前記盗電検査時に、前記電流検出手段により検出された電流に応じて、盗電されているか否かを判定する第工程と、
    を備えることを特徴とする盗電検査方法。
  8. 二つの端子を有する送電部と、前記送電部に交流電力を供給する電力供給部と、前記二つの端子のうち一方の端子と前記電力供給部との間に配置された第1スイッチ部と、前記二つの端子間を短絡可能な第2スイッチ部と、前記送電部に流れる電流を検出する電流検出手段と、を備える送電装置に対する盗電の有無を検出する盗電検査装置のコンピュータを、
    盗電検査が開始される際に、前記送電部から送電された電力を受電する受電装置の受電部と受電制御回路との間に設けられた第3スイッチ部を開放するように制御した後に、前記第1スイッチ部が開放されるように前記第1スイッチ部を制御し、その後、前記第2スイッチ部が閉鎖されるように前記第2スイッチ部を制御する制御手段と、
    記電流検出手段により検出された電流に応じて、盗電されているか否かを判定する判定手段と、
    として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  9. 請求項に記載のコンピュータプログラムを格納することを特徴とする記録媒体。
  10. 負荷に接続された受電部に非接触で電力を送電する送電部と、
    前記送電部の入力端子を介して前記送電部に電力を供給する電力供給部と、
    前記入力端子及び前記電力供給部間が導通する第1状態、並びに、前記入力端子間が短絡する第2状態を切り換える制御手段と、
    前記送電部に係る電流に基づいて盗電の有無を判定する盗電検査を行う判定手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記盗電検査の実行時に、前記受電部及び前記負荷間を開放させた後に、前記第2状態に切り換える
    ことを特徴とする盗電検査装置。
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