JP5900405B2 - 通信システムおよびネットワーク中継装置 - Google Patents

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本発明は、通信システムおよびネットワーク中継装置に関し、例えば、PIM(Protocol Independent Multicast)といったマルチキャスト向けの通信プロトコルが適用されるネットワーク中継装置と、それを含んだ通信システムに関する。
例えば、特許文献1には、リングネットワーク内の待機リングノードが、IGMP(Internet Group Management Protocol)のメッセージをスヌープし、データ中継情報を学習する方式が示されている。これによって、現用リングノードに障害が生じた際に、データ中継情報を学習する時間を削減し、効率良くマルチキャスト中継を行える。
特許文献2には、マルチキャストネットワークシステム内の各ルータが、マルチキャストトラフィックの配信経路に対する代替経路情報を予め有する方式が示されている。これによって、障害が生じた際に、マルチキャストルーティングテーブルの更新を待つことなく代替経路を構築できる。
特許文献3には、マルチキャストパケットを転送する複数の転送装置(ルータ)と、この複数の転送装置を用いた転送経路を決定する制御装置とを備えたシステムが示されている。障害が発生した際には、制御装置が複数の転送装置のテーブル(経路情報)を更新することで、転送経路の切り替え時間が短縮可能になる。
特開2007−228293号公報 特開2012−199689号公報 特開2011−44844号公報
例えば、マルチキャスト向けの通信プロトコルとして、PIM−SM(Protocol Independent Multicast - Sparse Mode)や、PIM−SSM(Protocol Independent Multicast - Sourse Specific Multicast)等が知られている。PIM−SMでは、予めランデブーポイント(RP)で呼ばれるルータが定められ、マルチキャストパケットの配信経路として、配信先となる各端末とRPとの間の配信経路と、配信元となるサーバとRPとの間の配信経路とが構築される。この場合、各端末に接続されたルータは、各端末からのマルチキャストグループへの参加要求を受けた際に、RPを目標としてマルチキャストパケットの配信経路を構築する。
一方、PIM−SSMは、PIM−SMの拡張機能であり、例えば、配信先となる各端末が配信元のサーバのアドレスを予め認識している場合に適用される。この場合、各端末に接続されたルータは、各端末からのマルチキャストグループへの参加要求を受けた際に、前述したランデブーポイント(RP)ではなく、配信元のサーバを目標としてマルチキャストパケットの配信経路を構築する。なお、この際の配信経路の具体的な構築方法は、PIM−SMとPIM−SSMとでほぼ同様である。また、PIM−SMおよびPIM−SSMでは、予め、RIP(Routing Information Protocol)やOSPF(Open Shortest Path First)等によるユニキャストルーティングテーブルが予め生成されていることを前提として、これを利用して所定の配信経路を構築する。
図19(a)および図19(b)は、本発明の前提として検討した通信システムにおいて、その概略構成例およびマルチキャストパケットの配信経路の構築方法の一例を示す図である。図19(a)および図19(b)に示す通信システムでは、レイヤ2レベルでの中継を行うスイッチ装置SWと、レイヤ3レベルでのルーティングを行う2台のルータ装置RT’1,RT’2と、ネットワークNWxとを備える。マルチキャストパケットの配信先となる端末TMは、SWを介してRT’1,RT’2に接続され、RT’1,RT’2は、NWxを介してマルチキャストパケットの配信元となるサーバSVに接続される。
マルチキャストパケットの配信経路を構築する際、図19(a)に示すように、まず、端末TMは、スイッチ装置SWに向けてIGMPレポートIGMP−REPを送信し、SWは、当該IGMP−REPをルータ装置RT’1,RT’2にフラッディングする。IGMP−REPは、マルチキャストグループへの参加要求を意味する。ここで、このようにSWに対して複数台(ここでは2台)のRT’1,RT’2が接続されている場合、RT’1,RT’2からSW(およびTM)に向けてマルチキャストパケットが重複して送信される事態が生じ得る。
そこで、ルータ装置RT’1,RT’2は、インタフェースI1を含む各インタフェースをPIMアクティブモードPIM−ACTで動作させる。RT’1,RT’2は、PIM−ACTで動作するI1を介して互いに所定のPIMパケットを送受信することで、いずれか一方をDR(Designated Router)と呼ばれる代表ルータとして設定する。具体的には、例えば、IPアドレスが大きい方(ここではRT’1とする)がDRとして設定される。
代表ルータ(DR)に設定されたルータ装置(ここではRT’1)は、マルチキャストグループへの参加要求を意味するPIMジョインPIM−JNを送信する権利を持つ。RT’1は、PIMアクティブモードPIM−ACTで動作するインタフェースIxからネットワークNWx内の図示しないルータ装置に向けてPIM−JNを送信し、以降、PIM−JNを受けたルータ装置も、ホップバイホップでPIM−JNを送信する。この際に、PIM−JNを送信する方向は、PIM−SMの場合には、ランデブーポイント(RP)に向けた最寄のルータ装置となり、PIM−SSMの場合にはサーバSVに向けた最寄のルータ装置となる。図19(b)に示すように、SVから配信されるマルチキャストパケットMCPKの配信経路は、このPIM−JNの送信経路に基づいて構築される。
また、図示は省略するが、例えば、代表ルータ(DR)として設定されるルータ装置RT’1とスイッチ装置SWとの間にリンク障害が生じたような場合、PIMに基づいてRT’1の代わりにルータ装置RT’2がDRとして設定される。RT’2は、図19(a)および図19(b)で述べたRT’1の場合と同様な方法を用いて、ホップバイホップで代替え経路となるマルチキャストパケットの配信経路を構築する。
しかしながら、このように、障害に応じてPIMの一般的な方法を用いて代替え経路を構築した場合、障害が発生してから代替え経路に切り替わるまでに数分程度の時間を要する場合がある。そこで、例えば、特許文献1や特許文献2の技術を用いることが考えられる。特許文献1の技術は、所謂IGMPスヌーピイングに関する技術であり、図19(a)および図19(b)のスイッチ装置SWのレベルで切り替え時間の短縮を図るものである。また、特許文献2の技術は、図19(a)および図19(b)において、PIM−JNを早期に送信できるようにする技術である。例えば、このような技術を用いることで、障害が生じた際の切り替え時間を短縮することは可能であるが、実際上、その短縮効果は限定的と言える。また、特許文献3の技術を用いる場合、別途、制御装置を設ける必要性が生じる。
本発明は、このようなことを鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、マルチキャスト向けの通信プロトコルに対応した通信システムおよびネットワーク中継装置において、障害が生じた際の経路の切り替え時間を短縮し、耐障害性の向上を実現することにある。本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的な実施の形態の概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本実施の形態による通信システムは、第1および第2ルータ装置と、スイッチ装置と、第1ネットワークと、他のネットワークとを備える。第1および第2ルータ装置のそれぞれは、第1および第2インタフェースと、他のインタフェースとを持ち、第2インタフェースの間が互いに接続される。スイッチ装置は、第1および第2ルータ装置の第1インタフェースにそれぞれ接続され、レイヤ2レベルでの中継を行う。第1ネットワークは、第1および第2ルータ装置と、スイッチ装置とを第1および第2インタフェースを介してリング状に接続する。他のネットワークは、第1および第2ルータ装置の他のインタフェースに接続される。ここで、第1および第2ルータ装置のそれぞれは、PIM制御部と、リングプロトコル制御部と、フィルタ制御部とを有する。PIM制御部は、PIMに基づく制御を行い、第1および第2インタフェースをPIMパケットの送信を行わないPIMパッシブモードで動作させる。リングプロトコル制御部は、リングプロトコルに基づく制御を行い、自身をマスタ装置またはスレーブ装置として動作させ、マスタ装置またはスレーブ装置に応じて第1インタフェースをフォワード状態またはブロック状態に制御する。フィルタ制御部は、第2インタフェースに、他のインタフェースで受信したマルチキャストパケットの中継を禁止させる。
本願において開示される発明のうち、代表的な実施の形態によって得られる効果を簡単に説明すると、マルチキャスト向けの通信プロトコルに対応した通信システムおよびネットワーク中継装置において、障害が生じた際の経路の切り替え時間が短縮でき、耐障害性の向上が実現可能になる。
本発明の実施の形態1による通信システムにおいて、その構成例を示す概略図である。 図1におけるルータ装置の概略構成例を示すブロック図である。 (a)および(b)は、図1の通信システムがマルチキャストパケットの配信先に適用され、かつ障害が無い場合の動作例を示す図である。 (a)および(b)は、図1の通信システムがマルチキャストパケットの配信先に適用され、かつ支線障害が有る場合の動作例を示す図である。 (a)および(b)は、図1の通信システムがマルチキャストパケットの配信先に適用され、かつノード障害が有る場合の動作例を示す図である。 図5(a)および図5(b)のノード障害から復旧する場合の動作例を示す図である。 (a)および(b)は、図6に続く動作例を示す図である。 図1の通信システムがマルチキャストパケットの配信元に適用され、かつ障害が無い場合の動作例を示す図である。 図1の通信システムがマルチキャストパケットの配信元に適用され、かつ支線障害が有る場合の動作例を示す図である。 本発明の実施の形態2による通信システムにおいて、その構成例を示す概略図である。 図10の通信システムがマルチキャストパケットの配信先に適用され、かつ障害が無い場合の動作例を示す図である。 (a)および(b)は、図10の通信システムがマルチキャストパケットの配信先に適用され、かつ幹線障害が有る場合の動作例を示す図である。 図12(a)および図12(b)のリンク障害から復旧する場合の動作例を示す図である。 本発明の実施の形態3による通信システムにおいて、その概略構成例および障害が無い場合の動作例を示す図である。 図14の通信システムにおいて、幹線障害が有る場合の動作例を示す図である。 図15のリンク障害から復旧する場合の動作例を示す図である。 本発明の実施の形態4による通信システムにおいて、その構成例を示す概略図である。 (a)は、図17の通信システムにおいて、障害が無い場合の動作例を示す図であり、(b)は、図17の通信システムにおいて、障害が有る場合の動作例を示す図である。 (a)および(b)は、本発明の前提として検討した通信システムにおいて、その概略構成例およびマルチキャストパケットの配信経路の構築方法の一例を示す図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
《通信システムの概略構成》
図1は、本発明の実施の形態1による通信システムにおいて、その構成例を示す概略図である。図1に示す通信システムは、レイヤ2レベルでの中継を行うスイッチ装置SWと、レイヤ3レベルでのルーティングを行うルータ装置(第1および第2ルータ装置)RT1,RT2と、複数のネットワーク(第1ネットワークおよび他のネットワーク)NW1,NWxとを備える。RT1,RT2のそれぞれは、第1および第2インタフェースI1,I2と他のインタフェースIxとを含む複数のインタフェースを持ち、I2の間が互いに接続される。なお、本実施の形態では、所謂L3スイッチ装置を含めてルータ装置と呼ぶ。
スイッチ装置SWは、複数(ここでは3個)のインタフェースIs1〜Is3を持つ。SWのIs1,Is2は、第1および第2ルータ装置RT1,RT2の第1インタフェースI1にそれぞれ接続され、SWのIs3は、マルチキャストパケットの配信先となる端末TMか、あるいは配信元となるサーバSVに接続される。RT1,RT2の他のインタフェースIxは、ネットワーク(他のネットワーク)NWxに接続される。
ここで、第1および第2ルータ装置RT1,RT2とスイッチ装置SWとは、リング状のネットワーク(第1ネットワーク)NW1で接続される。すなわち、NW1は、RT1,RT2およびSWを、RT1,RT2の第1および第2インタフェースI1,I2およびSWのインタフェースIs1,Is2を介してリング状に接続する。このNW1には、リングプロトコルRNGPRが適用される。また、RT1,RT2は、第1および第2インタフェースI1,I2をPIMパッシブモードPIM−PSVで動作させ、他のインタフェースIxをPIMアクティブモードPIM−ACTで動作させる。さらに、RT1,RT2は、第2インタフェースI2にフィルタFLTを設定した状態で動作する。
なお、ネットワークとは、LAN(Local Area Network)、または、ブロードキャストドメイン、あるいはネットワークセグメントを意味する。ただし、他のネットワークNWxに関しては、一つのネットワークに限らず、複数のネットワークで構成されていてもよい。
《ルータ装置(ネットワーク中継装置)の概略構成》
図2は、図1におけるルータ装置の概略構成例を示すブロック図である。図2に示すルータ装置(ネットワーク中継装置)RTは、図1の第1および第2ルータ装置RT1,RT2の詳細を示すものであり、テーブルユニットTBLUと、ルーティング制御ユニットRTCTLUと、複数のポートP1〜P4,…とを備える。特に限定はされないが、図1のRT1,RT2における第1および第2インタフェースI1,I2は、それぞれP1,P2で構成され、RT1,RT2における他のインタフェースIxはP3で構成される。TBLUは、RIPやOSPF等によって生成されるユニキャストルーティングテーブルRTBLと、所定のマルチキャストプロトコル(ここではPIM)によって生成されるマルチキャストルーティングテーブルMCTBLとを含む。
ルーティング制御ユニットRTCTLUは、リングプロトコル制御部RNGCTLと、PIM制御部PIMCTLと、フィルタ制御部FLTCTLとを備え、各ポート(又はインタフェース)間でのパケットの中継(ルーティング)を行う。RNGCTLは、所定のリングプロトコルに基づいて、自身をマスタ装置またはスレーブ装置として動作させ、当該マスタ装置またはスレーブ装置に応じて第1インタフェースI1(例えばポートP1)をフォワード状態またはブロック状態に制御する。フォワード状態では、パケットの通過が許可され、ブロック状態ではパケットの通過が禁止される。
PIM制御部PIMCTLは、PIM(具体的にはPIM−SM又はPIM−SSM)に基づく各種制御を行う。図1の場合、PIMCTLは、第1および第2インタフェースI1,I2をPIMパッシブモードPIM−PSVで動作させ、他のインタフェースIxをPIMアクティブモードPIM−ACTで動作される。PIM−ACTで動作するインタフェースは、PIMパケットの送信(および通過、転送)を行う。PIM−PSVで動作するインタフェースは、PIMパケットの送信(および通過、転送)を行わない。ただし、PIM−PSVで動作するインタフェースは、IGMPメッセージの送信(および通過、転送)は行う。
フィルタ制御部FLTCTLは、図1で述べた第2インタフェースI2(例えばポートP2)のフィルタFLTを制御する。ここで、FLTでは、他のネットワークから転送されたパケットの中継を禁止する旨が設定される。すなわち、FLTCTLは、第2インタフェースI2(例えばポートP2)に、他のネットワークNWxに接続される他のインタフェースIxで受信したパケットの中継を禁止させる。
《通信システム(配信先)の概略動作(障害無し時)》
図3(a)および図3(b)は、図1の通信システムがマルチキャストパケットの配信先に適用され、かつ障害が無い場合の動作例を示す図である。この場合、図3(a)に示すように、まず、マルチキャストパケットの配信先となる端末TMは、スイッチ装置SWに向けてIGMPレポートIGMP−REPを送信し、SWは、当該IGMP−REPを第1および第2ルータ装置RT1,RT2に向けてフラッディングする。IGMP−REPは、図19(a)および図19(b)でも述べたように、マルチキャストグループへの参加要求(第1参加要求)を意味する。
ここで、第1ルータ装置RT1は、図2のリングプロトコル制御部RNGCTLに基づいて、予めマスタ装置MSRに設定され、第2ルータ装置RT2は、図2のRNGCTLに基づいて、予めスレーブ装置SLVに設定される。これに伴い、RT1のRNGCTLは、第1インタフェースI1をフォワード状態FWに制御し、RT2のRNGCTLは、第1インタフェースI1をブロック状態BLKに制御する。したがって、スイッチ装置SWからのIGMPレポートIGMP−REPは、RT1のI1で受信され、RT2のI1では受信されない。ただし、RT1は、第1および第2インタフェースI1,I2をPIMパッシブモードPIM−PSVで動作させているため、I1で受信したIGMP−REPをI2からRT2に向けて送信する。
第1および第2ルータ装置RT1,RT2は、第1インタフェースI1がPIMパッシブモードPIM−PSVで動作しているため、図19(a)および図19(b)の場合のような、PIMに基づく代表ルータ(DR)の選択は行われず、双方共にDRとして振る舞う。したがって、RT1,RT2内のPIM制御部PIMCTLは、共に、IGMPレポートIGMP−REPを受信し、これに応じて他のインタフェースIxからPIMジョインPIM−JNを送信する。PIM−JNは、図19(a)および図19(b)でも述べたように、マルチキャストグループへの参加要求(第2参加要求)を意味する。
第1および第2ルータ装置RT1,RT2からのPIMジョインPIM−JNは、他のネットワークNWx内の図示しないルータ装置に向けて送信され、以降、PIM−JNを受けたルータ装置も、ホップバイホップでPIM−JNを送信する。この際に、PIM−JNを送信する方向は、PIM−SMの場合には、ランデブーポイント(RP)に向けた最寄のルータ装置となり、PIM−SSMの場合にはサーバSVに向けた最寄のルータ装置となる。当該最寄りのルータ装置は、例えば、図2のユニキャストルーティングテーブルRTBLに基づいて定められる。
図3(b)に示すように、サーバSVから配信されるマルチキャストパケットMCPKの配信経路は、PIMジョインPIM−JNの送信経路に基づいて構築される。したがって、第1および第2ルータ装置RT1,RT2は、図19(a)および図19(b)の場合と異なり、共に、他のインタフェースIxでMCPKを受信する。RT1は、Ixで受信したMCPKをフォワード状態FWである第1インタフェースI1からスイッチ装置SW(およびその先の端末TM)に向けて送信する。一方、RT2は、第1インタフェースI1がブロック状態BLKであるため、Ixで受信したMCPKをSWに向けて送信しない。
ただし、第1および第2ルータ装置RT1,RT2は、第1および第2インタフェースI1,I2をPIMパッシブモードPIM−PSVで動作させているため、他のインタフェースIxで受信したマルチキャストパケットMCPKは、I1に加えてI2からも送信され得る。仮に、RT2のI2からMCPKが送信された場合、RT1は、当該MCPKをI2で受信し、更に、I1から送信する。この場合、RT1のI1から、MCPKが重複して送信される事態が生じる。そこで、フィルタFLTが設けられる。RT1,RT2内のフィルタ制御部FLTCTLは、I2に、Ixで(すなわち他のネットワーク経由で)受信したMCPKの中継を禁止させる。これによって、MCPKの重複送信が防止できる。
《通信システム(配信先)の概略動作(支線障害時)》
図4(a)および図4(b)は、図1の通信システムがマルチキャストパケットの配信先に適用され、かつ支線障害が有る場合の動作例を示す図である。図4(a)では、マスタ装置MSRとなる第1ルータ装置RT1とスイッチ装置SWとの間の通信回線にリンク障害が生じている。この場合、スレーブ装置SLVとなる第2ルータ装置RT2のリングプロトコル制御部RNGCTLは、第1インタフェースI1をブロック状態BLKからフォワード状態FWに遷移させる。
なお、このようなインタフェースの状態制御は、具体的には、例えば、次のようなリングプロトコルに基づいて行われる。まず、第1ルータ装置RT1内のリングプロトコル制御部RNGCTLは、第1インタフェースI1から第2ルータ装置RT2に向けてハロー信号を送信し、同様に、RT2内のRNGCTLも、I1からRT1に向けてハロー信号を送信する。RT2は、RT1からのハロー信号を所定の期間に渡って受信できない場合には、I1をブロック状態BLKからフォワード状態FWに遷移させる。
これにより、第1ルータ装置RT1の第1インタフェースI1からスイッチ装置SWに向けたマルチキャストパケットMCPKの配信経路が遮断される代わりに、第2ルータ装置RT2のI1からSWに向けたMCPKの配信経路が迅速に構築される。すなわち、図19(a)および図19(b)の場合と異なり、MCPKは、図3(b)に示したように当該リンク障害が生じる前からRT2の他のインタフェースIxまで到達しているため、前述したように、PIMジョインPIM−JNをホップバイホップで送信することで代替え経路を構築する必要はない。その結果、条件にもよるが、例えば、障害が生じてから十秒程度で代替え経路に切り替えることが可能になる。
ここで、図4(a)の動作が行われている際には、図3(b)の場合と同様に、第1ルータ装置RT1の第2インタフェースI2にはフィルタFLTが設けられるため、第2ルータ装置RT2の第1インタフェースI1からのマルチキャストパケットMCPKの重複送信は生じない。また、図4(a)の動作が行われている際には、図4(b)に示すような経路で、IGMPレポートIGMP−REPおよびPIMジョインPIM−JNの送信が定期的に行われ、これによって、図4(a)のMCPKの配信経路は維持される。具体的には、端末TMからのIGMP−REPは、RT2のI1で受信され、更に、RT2のI2を介してRT1のI2で受信される。これを受けて、RT1,RT2は、共に、他のインタフェースIxからPIM−JNを送信する。
なお、図示は省略するが、図4(a)のリンク障害が復旧した場合、第2ルータ装置RT2内のリングプロトコル制御部RNGCTLは、第1ルータ装置RT1からのハロー信号を検出して第1インタフェースI1をフォワード状態FWからブロック状態BLK状態に遷移させる。これによって、再び、図3(b)に示したようなマルチキャストパケットMCPKの配信経路が構築される。この際にも、図4(a)の場合と同様の理由により、経路の切り替えを迅速に行うことが可能になる。
《通信システム(配信先)の概略動作(ノード障害時)》
図5(a)および図5(b)は、図1の通信システムがマルチキャストパケットの配信先に適用され、かつノード障害が有る場合の動作例を示す図である。図5(a)では、マスタ装置MSRとなる第1ルータ装置RT1にノード障害が生じている。この場合、スレーブ装置SLVとなる第2ルータ装置RT2のRNGCTLは、図4(a)で述べたリングプロトコルに基づいて第1インタフェースI1をブロック状態BLKからフォワード状態FWに遷移させる。これによって、図4(a)の場合と同様にして、RT1のI1からRT2のI1へマルチキャストパケットMCPKの配信経路が切り替えられる。この代替え経路への切り替えは、図4(a)の場合と同様の理由で迅速に行われる。
ここで、図5(a)の動作が行われている際には、図5(b)に示すような経路で、IGMPレポートIGMP−REPおよびPIMジョインPIM−JNの送信が定期的に行われ、これによって、図5(a)のマルチキャストパケットMCPKの配信経路は維持される。具体的には、端末TMからのIGMP−REPは、第2ルータ装置RT2の第1インタフェースI1で受信され、更に、RT2の第2インタフェースI2を介してRT1のI2で受信される。これを受けて、RT2は、他のインタフェースIxからPIM−JNを送信する。ただし、ここではRT1に障害が生じているため、図4(b)の場合と異なり、RT1はPIM−JNを送信しない。
図6は、図5(a)および図5(b)のノード障害から復旧する場合の動作例を示す図であり、図7(a)および図7(b)は、図6に続く動作例を示す図である。図5(b)で述べたように、第1ルータ装置RT1に障害が生じている場合、RT1は、PIMジョインPIM−JNの送信を行わないため、当該ノード障害から復旧した際には、図6に示すように、まず、PIM−JNの送信を行う必要がある。
図6では、端末TMからのIGMPレポートIGMP−REPは、第2ルータ装置RT2の第1インタフェースI1で受信され、更に、RT2の第2インタフェースI2を介して第1ルータ装置RT1のI2で受信される。これを受けて、既にPIMジョインPIM−JNを送信しているRT2に加えてRT1も、他のインタフェースIxからPIM−JNを送信する。この場合、RT1からのPIM−JNの送信に応じて、以降、ステップバイステップでPIM−JNの送信が行われ、これに応じてRT1のI3に向けてマルチキャストMCPKの配信経路が構築される。
このようなステップバイステップでの配信経路の構築には、ある程度の時間を要することになる。したがって、図6に示すように、第2ルータ装置RT2の第1インタフェースI1からマルチキャストパケットMCPKの送信が行われている状態で、RT2のI1が第1ルータ装置RT1の復旧に伴い即座にフォワード状態FWからブロック状態に遷移した場合、MCPKの配信がある程度の期間停止してしまう。そこで、マスタ装置MSRとなるRT1かスレーブ装置SLVとなるRT2のいずれか一方のリングプロトコル制御部RNGCTLは、このRT2のI1におけるFWからブロック状態への遷移を所定の期間遅らせるための遅延部を備える。
具体的には、例えば、第1ルータ装置RT1に遅延部を設け、RT1は、自身が障害から復旧した際に、第2ルータ装置RT2に向けたハロー信号の送信を遅延部によって遅らせればよい。また、他の方式として、場合によっては、RT2に遅延部を設け、RT2は、RT1からのハロー信号を受けて、遅延部で定められる期間を経過後に自身の第1インタフェースI1をフォワード状態FWからブロック状態に遷移させてもよい。ただし、後者の場合、リンク障害かノード障害かで遅延部の有効・無効を使い分ける仕組みが必要となるため、この観点では、前者の方が望ましい。
図6では、第1ルータ装置RT1に遅延部を設ける場合を想定して、RT1の第1インタフェースI1がフェイル状態FALとなっている。すなわち、RT1は、障害から復旧した際に、I1をFALに制御する。FALに制御されたインタフェースでは、パケットの送信に加えて、ハロー信号の送信も行われない。なお、既存のリングプロトコルの中には、このようなFALが規定されたものも存在する。
その後、遅延部で設定された所定の期間を経過すると、図7(a)に示すように、第1ルータ装置RT1の他のインタフェースIxに向けたマルチキャストパケットMCPKの配信経路が構築される。この段階で、図7(b)に示すように、RT1のリングプロトコル制御部RNGCTLは、第1インタフェースI1をフェイル状態FALからフォワード状態FWに遷移させ、第2ルータ装置RT2は、これに伴うハロー信号を受信して、I1をFWからブロック状態BLKに遷移させる。
《通信システム(配信元)の概略動作(障害無し時)》
図8は、図1の通信システムがマルチキャストパケットの配信元に適用され、かつ障害が無い場合の動作例を示す図である。この場合、図8に示すように、まず、マルチキャストパケットの配信元となるサーバSVは、スイッチ装置SWに向けてマルチキャストパケットMCPKを送信し、SWは、当該MCPKを第1および第2ルータ装置RT1,RT2に向けてフラッディングする。この際に、マスタ装置MSRとなるRT1の第1インタフェースI1はフォワード状態FWであり、スレーブ装置SLVとなるRT2のI1はブロック状態BLKであるため、ここでは、RT1が当該MCPKをI1で受信する。
第1ルータ装置RT1は、第1インタフェースI1で受信したマルチキャストパケットMCPKを他のインタフェースIxから送信すると共に、第2インタフェースI2からも送信する。すなわち、RT1のI2は、図1で述べたように、PIMパッシブモードPIM−PSVで動作するため、このようなMCPKのI2からの送信が行われる。この際に、RT1のI1からI2への中継は、他のネットワーク経由で受信したパケットを中継するのではなく、自身のネットワークNW1内でパケットを中継することになるため、フィルタFLTは、当該パケットを通過させる。第2ルータ装置RT2は、第2インタフェースI2でMCPKを受信し、それを他のインタフェースIxから送信する。
《通信システム(配信元)の概略動作(リンク障害時)》
図9は、図1の通信システムがマルチキャストパケットの配信元に適用され、かつ支線障害が有る場合の動作例を示す図である。図9では、マスタ装置MSRとなる第1ルータ装置RT1とスイッチ装置SWとの間の通信回線にリンク障害が生じている。この場合、スレーブ装置SLVとなる第2ルータ装置RT2のリングプロトコル制御部RNGCTLは、図4(a)で述べたリングプロトコルに基づいて、第1インタフェースI1をブロック状態BLKからフォワード状態FWに遷移させる。
これにより、第2ルータ装置RT2は、第1インタフェースI1で受信したマルチキャストパケットMCPKを他のインタフェースIxから送信すると共に、第2インタフェースI2からも送信する。すなわち、図8の場合と同様に、I2はPIMパッシブモードPIM−PSVで動作しており、I2のフィルタFLTは通過状態となっている。第1ルータ装置RT1は、I2でMCPKを受信し、それを他のインタフェースIxから送信する。
図8および図9に示したように、図1の通信システムをマルチキャストパケットの配信元に適用した場合、障害の有無に関わらず、第1および第2ルータ装置RT1,RT2の他のインタフェースIxからマルチキャストパケットMCPKを2系統で送信することが可能になる。したがって、このような構成を用いると、例えば、図3(b)等に示したように、配信先の第1および第2ルータ装置RT1,RT2のIxに向けてMCPKをそれぞれ送信するような方式に容易に対応することが可能になる。
以上、本実施の形態1の通信システムおよびネットワーク中継装置を用いることで、代表的には、障害が生じた際の経路の切り替え時間が短縮でき、耐障害性の向上が実現可能になる。すなわち、概略的には、図1等に示したようなPIMパッシブモードPIM−PSVを用いることで、予め第1および第2ルータ装置RT1,RT2の両方に向けたマルチキャストパケットの配信経路を構築しておき、その一方の配信経路をルーティングプロトコルを利用して配信先の近傍で止めておく。これにより、障害が生じた際には、ルーティングプロトコルに基づいて、迅速に代替え経路に切り替えられる。また、このPIM−PSVに伴う副作用として、マルチキャストパケットの重複送信が生じ得るが、これは、フィルタFLTによって防止できる。
(実施の形態2)
《通信システムの概略構成(応用例[1])》
図10は、本発明の実施の形態2による通信システムにおいて、その構成例を示す概略図である。図10に示す通信システムは、図1に示した通信システムと比較して、さらに、ネットワーク(第2ネットワーク)NW2が加わり、これに応じて、第1および第2ルータ装置RT1,RT2内に更なるインタフェース(第3インタフェース)I3が加わった構成となっている。NW2は、RT1,RT2のI3の間を接続する。第1および第2ルータ装置(ネットワーク中継装置)RT1,RT2の詳細な構成は、図2と同様である。RT1,RT2内のPIM制御部PIMCTLは、当該I3をPIMアクティブモードPIM−ACTで動作させる。なお、これに以外の構成に関しては、図1と同様であるため詳細な説明は省略する。
第3インタフェースI3は、例えば、図2におけるポートP4で構成することが可能であり、また、タグVLAN(Virtual Local Area Network)を用いて、ポートP2で構成することも可能である。タグVLANを用いる場合、第2インタフェースI2と第3インタフェースI3がそれぞれ異なるタグを用いて同一のポートP2で構成される。
《通信システム(応用例[1])の概略動作(障害無し時)》
図11は、図10の通信システムがマルチキャストパケットの配信先に適用され、かつ障害が無い場合の動作例を示す図である。障害が無い場合の動作は、図3(a)および図3(b)の場合と同様である。すなわち、第3インタフェースI3は、PIMアクティブモードPIM−ACTで動作するため、図3(a)に示したように、他のインタフェースIxからPIMジョインPIM−JNが送信される際には、I3からPIM−JNは送信されない。PIM−ACTのインタフェースI3は、PIMパッシブモードのインタフェースI2と異なり、PIM−JNを送信しない限りマルチキャストパケットの配信経路に組み込まれない。その結果、図11に示すように、マルチキャストパケットMCPKの配信経路は、図3(b)の場合と同様になる。
《通信システム(応用例[1])の概略動作(幹線障害時)》
図12(a)および図12(b)は、図10の通信システムがマルチキャストパケットの配信先に適用され、かつ幹線障害が有る場合の動作例を示す図である。図12(a)では、第1ルータ装置RT1と他のネットワークNWxとの間の通信回線にリンク障害が生じている。すなわち、図4(a)等に示したようにリング内の支線でリンク障害が生じているのではなく、リング外の幹線でリンク障害が生じている。この場合、図12(a)に示すように、RT1内のPIM制御部PIMCTLは、第1インタフェースI1でIGMPレポートIGMP−REPを受信した際に、他のインタフェースIxからPIMジョインPIM−JNを送信することができないため、第3インタフェースI3からPIM−JNを送信する。
この際に、図11に示したように、第2ルータ装置RT2の他のインタフェースIxに向けたマルチキャストMCPKの配信経路は、当該リンク障害が生じる前に既に構築されている。したがって、図12(a)において、RT2が第3インタフェースI3で第1ルータ装置RT1のI3から送信されたPIMジョインPIM−JNを受信することで、第2ネットワークNW2を経由するMCPKの配信経路が迅速に構築される。
その結果、図12(b)に示すように、第2ルータ装置RT2の他のインタフェースIxで受信したマルチキャストMCPKは、第2ネットワークNW2(第3インタフェースI3)を介して第1ルータ装置RT1に送信される。そして、RT1は、当該MCPKを、フォワード状態FWである第1インタフェースI1からスイッチ装置SWに向けて送信する。また、RT2のIxで受信されたMCPKは、RT2の第1および第2インタフェースI1,I2からも送信され得る。ただし、図3(b)の場合と同様に、RT2のI1はブロック状態BLKであり、RT2のI2にはフィルタFLTが設定されている。したがって、I1,I2からMCPKが送信されることはなく、これによってMCPKの重複送信を防止できる。
このように、PIMパッシブモードで動作する第2インタフェースI2のみでは、図12(a)のような幹線障害が生じた際に、RT1とRT2との間に代替え経路を構築することが困難となるが、PIMアクティブモードで動作する第3インタフェースI3を別途設けることで、代替え経路を構築することが可能になる。さらに、これに伴う代替え経路への切り替えを迅速に行うことが可能になる。
図13は、図12(a)および図12(b)のリンク障害から復旧する場合の動作例を示す図である。図12(b)のリンク障害から復旧する際には、図13に示すように、第1ルータ装置RT1は、第3インタフェースI3からPIMプルーンPIM−PRNを送信すると共に、他のインタフェースIxからPIMジョインPIM−JNを送信する。PIM−PRNは、マルチキャストグループからの離脱要求を意味する。これにより、第2ネットワークNW2を用いたマルチキャストパケットMCPKの配信経路が削除され、RT1のIxに向けたMCPKの配信経路が構築される。その結果、図11に示したような動作に復帰する。
以上、本実施の形態2の通信システムおよびネットワーク中継装置を用いることで、実施の形態1で述べた各種効果に加えて、代表的には、支線障害および幹線障害に限らず障害が生じた際の経路の切り替え時間が短縮でき、耐障害性の向上が実現可能になる。
(実施の形態3)
《通信システムの概略構成(応用例[2])および概略動作(障害無し時)》
図14は、本発明の実施の形態3による通信システムにおいて、その概略構成例および障害が無い場合の動作例を示す図である。図14に示す通信システムは、第1〜第N(この例ではN=3)通信ユニットCUs,CUm,CUrを備え、各通信ユニットは、図10の通信ユニットCUに示した構成を備えている。すなわち、CUsは、スイッチ装置SWsと、第1および第2ルータ装置RT1s,RT2sと、第1および第2ネットワークNW1s,NW2sとを備える。CUmは、スイッチ装置SWmと、第1および第2ルータ装置RT1m,RT2mと、第1および第2ネットワークNW1m,NW2mとを備え、CUrも、スイッチ装置SWrと、第1および第2ルータ装置RT1r,RT2rと、第1および第2ネットワークNW1r,NW2rとを備える。
各通信ユニットCUs,CUm,CUr内の構成は、図10の構成と同様である。図14において、第M(M=1,…,N−1)通信ユニット内の第1ルータ装置と、第(M+1)通信ユニット内の第1ルータ装置との間は、図10に示した他のインタフェースIxを介して接続される。同様に、第M通信ユニット内の第2ルータ装置と、第(M+1)通信ユニット内の第2ルータ装置との間も、図10に示したIxを介して接続される。一例として、第1通信ユニットCUs内の第1ルータ装置RT1aと、第2通信ユニットCUm内の第1ルータ装置RT1mとの間は、他のインタフェースIx,Ix1を介して接続される。
この際に、図14から判るように、第2通信ユニットCUmに関しては、第1および第3通信ユニットCUs,CUrにそれぞれ接続されるため、CUmの第1および第2ルータ装置RT1m,RT2mは、複数の他のインタフェースIx1,Ix2を持つ。したがて、第M通信ユニット内の第1(および第2)ルータ装置と、第(M+1)通信ユニット内の第1(および第2)ルータ装置との間は、単数または複数の他のインタフェースを介して接続されることになる。また、ここでは、CUs内のスイッチ装置SWsにはマルチキャストパケットMCPKの配信元となるサーバSVが接続され、CUr内のスイッチ装置SWrにはMCPKの配信先となる端末TMが接続される。
第3通信ユニットCUr内の第1および第2ルータ装置RT1r,RT2rは、端末TMから送信されたIGMPレポートIGMP−REPを第1ネットワークNW1rを介して受信し、共に、他のインタフェースIxからPIMジョインPIM−JNを送信する。CUr内のRT1r,RT2rから送信されたPIM−JNは、第3通信ユニットCUs内の第1および第2ルータ装置RT1s,RT2sに向けて、第2通信ユニットCUm内の第1および第2ルータ装置RT1m,RT2mを介してホップバイホップで送信される。マルチキャストパケットMCPKの配信経路は、このPIM−JNの送信経路に基づいて構築される。
サーバSVから送信されたマルチキャストパケットMCPKは、図8で述べたような動作によって、第1通信ユニットCUs内の第1および第2ルータ装置RT1s,RT2sの他のインタフェースIxからそれぞれ出力される。RT1s,RT2sのIxからそれぞれ出力されたMCPKは、第2通信ユニットCUm内の第1および第2ルータ装置RT1m,RT2mの他のインタフェースIx1,Ix2を経由して、第3通信ユニットCUr内の第1および第2ルータ装置RT1r,RT2rの他のインタフェースIxで受信される。RT1r,RT2rは、図3(b)または図11で述べたような動作によって、Ixで受信したMCPKを重複送信することなくスイッチ装置SWr(およびその先の端末TM)に向けて送信する。この際に、CUm内のRT1m,RT2mのインタフェースI2は、図1等で述べたようなフィルタFLTに伴いMCPKを送信しない。
なお、ここでは、通信システムを3個の通信ユニットで構成したが、同様にして、2個あるいは4個以上で構成することも可能である。また、サーバSVや端末TMの接続箇所も、適宜変更することが可能であり、さらに、SVやTMの数も適宜変更することが可能である。例えば、スイッチ装置SWsの代わりにスイッチ装置SWmにサーバSVを接続してもよく、あるいは、スイッチ装置SWrに加えてSWmにも端末TMを接続し、各端末にSVからのマルチキャストパケットMCPKを配信してもよい。
《通信システム(応用例[2])の概略動作(幹線障害時)》
図15は、図14の通信システムにおいて、幹線障害が有る場合の動作例を示す図である。図15では、第3通信ユニットCUr内の第1ルータ装置RT1rの他のインタフェースIxと第2通信ユニットCUm内の第1ルータ装置RT1mの他のインタフェースIx2との間の通信回線にリンク障害が生じている。この場合、CUr内の第1および第2ルータ装置RT1r,RT2rでは、図12(a)および図12(b)で述べたような動作によって、ネットワークNW2r(インタフェースI3)を介する代替え経路が構築される。
また、第2通信ユニットCUm内の第1ルータ装置RT1mは、第1通信ユニットCUr内の第1ルータ装置RT1rから所定の期間に渡ってPIMジョインPIM−JNを受信できないため、PIM−JNの送信も行わない。その結果、第1通信ユニットCUs内の第1ルータ装置RT1sの他のインタフェースIxからのマルチキャストパケットMCPKの送信が停止し、CUs内の第2ルータ装置RT2sのIxからのみMCPKが送信される。なお、仮に、CUm内のスイッチ装置SWmに同一のマルチキャストグループの端末が存在するような場合には、CUm内のRT1mはPIM−JNを送信し、これを受けてCUs内のRT1sは、IxからMCPKを送信する。
図16は、図15のリンク障害から復旧する場合の動作例を示す図である。この場合、第3通信ユニットCUr内の第1ルータ装置RT1rは、図13で述べたように、インタフェースI3からPIMプルーンPIM−PRNを送信すると共に、他のインタフェースIxからPIMジョインPIM−JNを送信する。また、CUr内のRT1rからのPIM−JNを受けた第2通信ユニットCUm内の第1ルータ装置RT1mも、第1通信ユニットCUs内の第1ルータ装置RT1sに向けてPIM−JNを送信する。その結果、図14に示したような動作に復帰する。
以上、本実施の形態3の通信システムを用いることで、実施の形態1および2で述べた各種効果と同様に、代表的には、耐障害性の向上が実現可能になる。さらに、図14に示したような方式で通信ユニットを順次接続することで、配信元および配信先を含めてマルチキャスト対応の通信システムの規模を容易に拡張することができ、併せて、耐障害性の向上が実現可能になる。
(実施の形態4)
《通信システムの概略構成(応用例[3])》
図17は、本発明の実施の形態4による通信システムにおいて、その構成例を示す概略図である。図17に示す通信システムは、図1等に示したようなリング状のネットワークNW1が、第1および第2ルータ装置RT1,RT2を共有する形で2個(NW1a,NW1b)備わった構成となっている。RT1,RT2のそれぞれは、2個の第1インタフェースI1a,I1bと、第2インタフェースI2と、他のインタフェースIxとを備える。
第1および第2ルータ装置RT1,RT2の第2インタフェースI2は共通に接続される。RT1,RT2の第1インタフェースI1aは、それぞれスイッチ装置SWaに接続され、RT1,RT2の第1インタフェースI1bは、それぞれスイッチ装置SWbに接続される。ネットワークNW1aは、RT1,RT2とスイッチ装置SWaとを、I1a,I2を介してリング状に接続し、ネットワークNW1bは、RT1,RT2とスイッチ装置SWbとを、I1b,I2を介してリング状に接続する。
この2個のリング状のネットワークNW1a,NW1bには、それぞれ、図1等の場合と同様にリングプロトコルが適用される。また、図1等の場合と同様に、第1および第2ルータ装置RT1,RT2の2個の第1インタフェースI1a,I1bおよび第2インタフェースI2はPIMパッシブモードPIM−PSVで動作し、RT1,RT2のI2にはフィルタFLTが設定される。さらに、ここでは、スイッチ装置SWaにマルチキャストパケットの配信先となる端末TMが接続され、スイッチ装置SWbにマルチキャストパケットの配信元となるサーバSVが接続される。
《通信システム(応用例[3])の概略動作》
図18(a)は、図17の通信システムにおいて、障害が無い場合の動作例を示す図であり、図18(b)は、図17の通信システムにおいて、障害が有る場合の動作例を示す図である。障害が無い場合には、図18(a)に示すように、サーバSVから送信されたマルチキャストパケットMCPKは、スイッチ装置SWbでフラッディングされ、第1および第2ルータ装置RT1,RT2の第1インタフェースI1bに向けて送信される。ただし、RT2のI1bはブロック状態BLKであるため、MCPKは、フォワード状態FWであるRT1のI1bで受信される。
第1ルータ装置RT1は、PIMパッシブモードPIM−PSVに伴い、第1インタフェースI1bで受信したマルチキャストパケットMCPKをフォワード状態FWである第1インタフェースI1aから送信すると共に、第2インタフェースI2からも送信する。ここで、I2に設定されたフィルタFLTは、同じネットワーク内での中継となるため、通過状態となる。第2ルータ装置RT2は、I2でRT1のI2からのMCPKを受信する。ただし、RT2は、第1インタフェースI1a,I1bが共にブロック状態BLKであるため、以降の送信を行わない。
一方、第1ルータ装置RT1の第1インタフェースI1aから送信されたマルチキャストパケットMCPKは、スイッチ装置SWaで受信される。SWaは、当該MCPKを端末TMと第2ルータ装置RT2の第1インタフェースI1aとに向けてフラッディングする。これによって、TMにMCPKが配信される。また、この際に、RT2は、I1aがブロック状態BLKであるため、SWaから送信されたMCPKを受信しない。
図18(b)では、第1ルータ装置RT1とスイッチ装置SWbとの間の通信回線にリンク障害が生じている。この場合、リングプロトコルに基づき、ルータ装置RT2の第1インタフェースI1bがブロック状態からフォワード状態FWに遷移する。この状態で、サーバSVから送信されたマルチキャストパケットMCPKは、SWbでフラッディングされ、第1および第2ルータ装置RT1,RT2の第1インタフェースI1bに向けて送信される。ただし、RT1のI1bはリンク障害が有るため、MCPKは、フォワード状態FWであるRT2のI1bで受信される。
第1ルータ装置RT2は、PIMパッシブモードPIM−PSVに伴い、第1インタフェースI1bで受信したマルチキャストパケットMCPKを第1インタフェースI1aと第2インタフェースI2に中継する。ただし、RT2のI1aはブロック状態BLKであるため、MCPKは、RT2のI2からのみ送信される。第1ルータ装置RT1は、I2でRT2のI2からのMCPKを受信し、第1インタフェースI1a,I1bに中継する。ただし、RT1のI1bはリンク障害があるため、MCPKは、RT1のI1aからのみ送信される。
第1ルータ装置RT1の第1インタフェースI1aから送信されたマルチキャストパケットMCPKは、スイッチ装置SWaで受信される。SWaは、当該MCPKを端末TMと第2ルータ装置RT2の第1インタフェースI1aとに向けてフラッディングする。これによって、TMにMCPKが配信される。また、この際に、RT2は、I1aがブロック状態BLKであるため、SWaから送信されたMCPKを受信しない。
以上のように、図1等に示した通信システムは、図18(a)および図18(b)から判るように、第1および第2ルータ装置RT1,RT2の配下にサーバSVと端末TMの両方が存在するような場合であっても、マルチキャストパケットの配信を問題無く行うことが可能な構成となっている。したがって、例えば、図14に示したような通信システムにおいて、ある通信ユニット内にサーバSVと端末TMの両方を設けるようなことも可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、前述した実施の形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
BLK ブロック状態
CU 通信ユニット
FAL フェイル状態
FLT フィルタ
FLTCTL フィルタ制御部
FW フォワード状態
I インタフェース
IGMP−REP IGMPレポート
MCPK マルチキャストパケット
MCTBL マルチキャストルーティングテーブル
MSR マスタ装置
NW ネットワーク
P ポート
PIM−ACT PIMアクティブモード
PIM−JN PIMジョイン
PIM−PRN PIMプルーン
PIM−PSV PIMパッシブモード
PIMCTL PIM制御部
RNGCTL リングプロトコル制御部
RNGPR リングプロトコル
RT,RT’ ルータ装置(ネットワーク中継装置)
RTBL ユニキャストルーティングテーブル
RTCTLU ルーティング制御ユニット
SLV スレーブ装置
SV サーバ
SW スイッチ装置
TBLU テーブルユニット
TM 端末

Claims (16)

  1. それぞれが、第1および第2インタフェースと、他のインタフェースとを持ち、前記第2インタフェースの間が互いに接続される第1および第2ルータ装置と、
    前記第1および第2ルータ装置の前記第1インタフェースにそれぞれ接続され、レイヤ2レベルでの中継を行うスイッチ装置と、
    前記第1および第2ルータ装置と、前記スイッチ装置とを前記第1および第2インタフェースを介してリング状に接続する第1ネットワークと、
    前記第1および第2ルータ装置の前記他のインタフェースに接続される他のネットワークと、を備え、
    前記第1および第2ルータ装置のそれぞれは、
    PIMに基づく制御を行い、前記第1および第2インタフェースをPIMパケットの送信を行わないPIMパッシブモードで動作させるPIM制御部と、
    リングプロトコルに基づく制御を行い、自身をマスタ装置またはスレーブ装置として動作させ、前記マスタ装置またはスレーブ装置に応じて前記第1インタフェースをフォワード状態またはブロック状態に制御するリングプロトコル制御部と、
    前記第2インタフェースに、前記他のインタフェースで受信したマルチキャストパケットの中継を禁止させるフィルタ制御部と、を有する、通信システム。
  2. 請求項1記載の通信システムにおいて、
    前記スレーブ装置の前記リングプロトコル制御部は、前記マスタ装置の前記第1インタフェースと自身の前記第1インタフェースとの間にリンク障害が無い場合には自身の前記第1インタフェースを前記ブロック状態に制御し、前記リンク障害が有る場合には自身の前記第1インタフェースを前記フォワード状態に制御する、通信システム。
  3. 請求項2記載の通信システムにおいて、
    前記第1および第2ルータ装置は、さらに、第3インタフェースを持ち、
    前記通信システムは、さらに、前記第1および第2ルータ装置の前記第3インタフェースの間を接続する第2ネットワークを備え、
    前記第1および第2ルータ装置の前記PIM制御部は、さらに、前記第3インタフェースをPIMパケットの送信を行うPIMアクティブモードで動作させる、通信システム。
  4. 請求項3記載の通信システムにおいて、
    前記マスタ装置または前記スレーブ装置のいずれか一方の前記リングプロトコル制御部は、さらに、前記マスタ装置が障害から復旧した際に、前記スレーブ装置における前記第1インタフェースの前記フォワード状態から前記ブロック状態への遷移を所定の期間遅らせる遅延部を有する、通信システム。
  5. 請求項3記載の通信システムにおいて、
    前記スイッチ装置には、マルチキャストパケットの配信先となる端末が接続され、
    前記第1および第2ルータ装置の前記PIM制御部は、共に、前記PIMパッシブモードに基づいて前記端末から送信されたマルチキャストグループへの第1参加要求を前記第1ネットワークを介して受信し、前記他のインタフェースからマルチキャストグループへの第2参加要求を送信する、通信システム。
  6. 請求項5記載の通信システムにおいて、
    前記第1ルータ装置又は前記第2ルータ装置のいずれか一方の前記PIM制御部は、自身の前記他のインタフェースにリンク障害が有る場合、前記PIMアクティブモードに基づいて前記第3インタフェースから前記第2参加要求を送信する、通信システム。
  7. 請求項3記載の通信システムにおいて、
    前記スイッチ装置には、マルチキャストパケットの配信元となるサーバが接続され、
    前記第1および第2ルータ装置の前記PIM制御部は、共に、前記PIMパッシブモードに基づいて前記サーバから送信されたマルチキャストパケットを前記第1ネットワークを介して受信し、当該受信したマルチキャストパケットを前記他のインタフェースから送信する、通信システム。
  8. PIMに基づく制御を行うPIM制御部と、
    リングプロトコルに基づく制御を行うリングプロトコル制御部と、
    フィルタ制御部と、
    リングプロトコルが適用される第1ネットワークに接続するための第1および第2インタフェースと、
    他のネットワークに接続するための他のインタフェースと、を備え、
    前記PIM制御部は、前記第1および第2インタフェースをPIMパケットの送信を行わないPIMパッシブモードで動作させ、
    前記リングプロトコル制御部は、自身をマスタ装置またはスレーブ装置として動作させ、前記マスタ装置またはスレーブ装置に応じて前記第1インタフェースをフォワード状態またはブロック状態に制御し、
    前記第1インタフェースは、前記第1ネットワーク上でレイヤ2レベルでの中継を行うスイッチ装置に接続するためのインタフェースであり、
    前記第2インタフェースは、自身が前記マスタ装置の場合には前記スレーブ装置に、自身が前記スレーブ装置の場合には前記マスタ装置に接続するためのインタフェースであり、
    前記フィルタ制御部は、前記第2インタフェースに、前記他のインタフェースで受信したマルチキャストパケットの中継を禁止させる、ネットワーク中継装置。
  9. 請求項8記載のネットワーク中継装置において、
    前記リングプロトコル制御部は、前記スレーブ装置として動作させる場合、前記マスタ装置の前記第1インタフェースと自身の前記第1インタフェースとの間にリンク障害が無い場合には自身の前記第1インタフェースを前記ブロック状態に制御し、前記リンク障害が有る場合には自身の前記第1インタフェースを前記フォワード状態に制御する、ネットワーク中継装置。
  10. 請求項9記載のネットワーク中継装置において、
    さらに、自身が前記マスタ装置の場合には前記スレーブ装置に、自身が前記スレーブ装置の場合には前記マスタ装置に接続するためのインタフェースである第3インタフェースを備え、
    前記PIM制御部は、さらに、前記第3インタフェースをPIMパケットの送信を行うPIMアクティブモードで動作させる、ネットワーク中継装置。
  11. 請求項10記載のネットワーク中継装置において、
    前記リングプロトコル制御部は、さらに、前記マスタ装置が障害から復旧した際に、前記スレーブ装置における前記第1インタフェースの前記フォワード状態から前記ブロック状態への遷移を所定の期間遅らせる遅延部を有する、ネットワーク中継装置。
  12. 請求項10記載のネットワーク中継装置において、
    前記PIM制御部は、前記PIMパッシブモードに基づいて、前記スイッチ装置から送信されたマルチキャストグループへの第1参加要求を前記第1ネットワークを介して受信し、前記他のインタフェースからマルチキャストグループへの第2参加要求を送信する、ネットワーク中継装置。
  13. 請求項12記載のネットワーク中継装置において、
    前記PIM制御部は、前記他のインタフェースにリンク障害が有る場合、前記PIMアクティブモードに基づいて前記第3インタフェースから前記第2参加要求を送信する、ネットワーク中継装置。
  14. 請求項10記載のネットワーク中継装置において、
    前記PIM制御部は、前記PIMパッシブモードに基づいて、前記スイッチ装置から送信されたマルチキャストパケットを前記第1ネットワークを介して受信し、当該受信したマルチキャストパケットを前記他のインタフェースから送信する、ネットワーク中継装置。
  15. それぞれが、第1および第2ルータ装置と、スイッチ装置と、第1および第2ネットワークとを備えた第1〜第N(Nは2以上の整数)通信ユニットを備え、
    前記第1および第2ルータ装置のそれぞれは、第1〜第3インタフェースと、単数または複数の他のインタフェースとを持ち、
    第K(K=1,…,N)通信ユニット内の前記第1および第2ルータ装置は、前記第2インタフェースの間が互いに接続され、前記第3インタフェースの間が互いに接続され、
    前記第K通信ユニット内の前記スイッチ装置は、前記第K通信ユニット内の前記第1および第2ルータ装置の前記第1インタフェースにそれぞれ接続され、レイヤ2レベルでの中継を行い、
    前記第K通信ユニット内の前記第1ネットワークは、前記第K通信ユニット内の前記第1および第2ルータ装置と、前記スイッチ装置とを前記第1および第2インタフェースを介してリング状に接続し、
    前記第K通信ユニット内の前記第2ネットワークは、前記第K通信ユニット内の前記第1および第2ルータ装置の前記第3インタフェースの間を接続し、
    第M(M=1,…,N−1)通信ユニット内の前記第1ルータ装置と、第(M+1)通信ユニット内の前記第1ルータ装置との間は、前記単数または複数の他のインタフェースを介して接続され、
    前記第M通信ユニット内の前記第2ルータ装置と、前記第(M+1)通信ユニット内の前記第2ルータ装置との間は、前記単数または複数の他のインタフェースを介して接続され、
    前記第K通信ユニット内の前記第1および第2ルータ装置のそれぞれは、
    PIMに基づく制御を行い、前記第1および第2インタフェースをPIMパケットの送信を行わないPIMパッシブモードで動作させ、前記第3インタフェースをPIMパケットの送信を行うPIMアクティブモードで動作させるPIM制御部と、
    リングプロトコルに基づく制御を行い、自身をマスタ装置またはスレーブ装置として動作させ、前記マスタ装置またはスレーブ装置に応じて前記第1インタフェースをフォワード状態またはブロック状態に制御するリングプロトコル制御部と、
    前記第2インタフェースに、前記単数または複数の他のインタフェースで受信したマルチキャストパケットの中継を禁止させるフィルタ制御部と、を有する、通信システム。
  16. 請求項15記載の通信システムにおいて、
    前記第1〜第N通信ユニットの中のいずれかの通信ユニット内の前記スイッチ装置には、マルチキャストパケットの配信元となるサーバが接続され、他のいずれかの通信ユニット内の前記スイッチ装置には、前記マルチキャストパケットの配信先となる端末が接続される、通信システム。
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