JP5900237B2 - パレット多段積み方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のシート部品等を載置してシート搭載工程に搬送するパレットを多段積みする方法及び装置に関する。
一般に、自動車の組み立てラインにおいて、自動車の乗員が着座するシート部品は、1個1個の重量が重く、表皮が傷つきやすいので、完成したシート部品を底の浅いトレー状のパレットに載置した状態で、シート投入口からシート搭載位置までコンベア搬送されている。そして、シート搭載位置で、シート部品が搭載されたパレット(実入りパレット)からシート部品を取り出した後、シート部品が搭載されていないパレット(空パレット)が、シート投入口までコンベア搬送されて戻って来る。
通常、自動車1台につき、実入りパレットとしてフロントシート用とリヤシート用の2台を投入するので、空パレットも2台回収する必要がある。回収する空パレットを2段積みすることによって、空パレットの回収効率を高めている。
例えば、空パレットの2段積み装置には、図8に示す装置がある。
図8(a)に示すように、空パレットの2段積み装置600は、昇降台610とシリンダアーム620を備えている。空パレットP1は、昇降台610に軸支された搬送ローラ611上に到着する。そのとき、昇降台610は待機位置にある。その両側方には、水平方向に移動するシリンダアーム620が配設されている。次に、図8(b)に示すように、昇降台610は、矢印K1の方向に上昇して、シリンダアーム620の挿入位置にて停止する。その後、図8(c)に示すように、シリンダアーム620が矢印K2の方向に水平移動して、空パレットP1を受け取り、図8(d)に示すように、昇降台610は矢印K3の方向に下降して、待機位置で停止する。すると、図8(e)に示すように、昇降台610に軸支された搬送ローラ611上に次の空パレットP2が到着する。次に、図8(f)に示すように、昇降台610は、矢印K4の方向に上昇して、空パレットP1の下端と空パレットP2の上端が当接して、空パレットP1、P2が2段積みされた位置で停止する。その後、図8(g)に示すように、シリンダアーム620は、矢印K5の方向に水平移動して元位置に戻る。最後に、図8(h)に示すように、昇降台610は、搬送ローラ611上に空パレットP1、P2を2段積みした状態で、矢印K6の方向に下降する。以上のように、回収する空パレットを2段積みすることによって、空パレットの回収効率を高めている。
上述した空パレットの2段積み装置と類似するパレットの移動装置が、特許文献1に開示されている。
特開平5−17029号公報
しかしながら、上述した空パレットの2段積み装置及び特許文献1のパレットの移動装置には、以下のような問題があった。
すなわち、両装置においては、パレットをすくい取って支持するシリンダアーム(第1の爪、第2の爪)が昇降台(パレット載置台)の昇降動作に連携して水平駆動する。したがって、両装置のシリンダアーム(第1の爪、第2の爪)には、シリンダ、レギュレータ、ソレノイドバルブ等の駆動装置及び制御装置が必要となり、設備構造が煩雑となって
設備コストも増加する問題があった。また、一般にシリンダ駆動には、エアー等の流体を使用するので、二酸化炭素排出量が増加して地球環境問題としても、好ましくない。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、パレット昇降動作以外では専用の動力を使わずにパレットを複数個段積みすることができるパレット多段積み方法及び装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るパレット多段積み方法及び装置は、次のような構成を有している。
(1)パレット昇降台と、該パレット昇降台を挟んで互いに対向する位置に配置された複数のパレット受け爪とを備え、前記パレット昇降台の昇降動作に伴ない、先に搬入される1又は2以上の先パレットを前記パレット受け爪で仮置き支持した状態で後から搬入される後パレットを下方から重ねて、前記先パレットと前記後パレットを上下に多段積みにするパレット多段積み方法であって、
前記パレット受け爪は、互いに近接する内側方向に回動した支持位置で前記先パレットを仮置き支持し、前記後パレットの上昇時に前記後パレットと接触して互いに離間する外側方向に回動して、前記先パレットの仮置き支持を解除することを特徴とする。
本発明においては、パレット受け爪は、互いに近接する内側方向に回動した支持位置で先パレットを仮置き支持し、後パレットの上昇時に後パレットと接触して互いに離間する外側方向に回動して、先パレットの仮置き支持を解除するので、パレット受け爪の外側方向への回動動作は、後パレットの上昇動作を利用して行うことができる。そのため、パレット受け爪には、仮置き支持解除用に専用のシリンダ、レギュレータ、ソレノイドバルブ等の駆動装置及び制御装置を必要とせず、設備構造を単純化できて設備コストも安価にすることができる。また、パレット受け爪の回動動作において、エアー等の流体を使用することもない。そのため、二酸化炭素排出量が増加して地球環境を害することもない。
(2)(1)に記載されたパレット多段積み方法において、
前記パレット受け爪の重心位置を、回動中心に対して内側に位置させることを特徴とする。
本発明においては、パレット受け爪の重心位置を、回動中心に対して内側に位置させるので、パレット受け爪の互いに近接する内側方向に回動した支持位置への回動動作は、パレット受け爪の自重を利用して行うことができる。そのため、パレット受け爪には、支持位置への回動動作用に専用のシリンダ、レギュレータ、ソレノイドバルブ等の駆動装置及び制御装置を必要とせず、設備構造を単純化できて設備コストも安価にすることができる。また、パレット受け爪の回動動作において、エアー等の流体を使用することもない。そのため、二酸化炭素排出量が増加して地球環境を害することもない。
(3)(1)又は(2)に記載されたパレット多段積み方法に使用するパレット多段積み装置であって、
前記パレット受け爪は、前記先パレット及び前記後パレットの側端より外方に配置され、一端において固定部材に軸支される軸部と、他端において前記先パレットの下端に当接する受け部とを有し、前記他端の自重によって前記支持位置まで前記軸部を中心に回動することを特徴とする。
本発明においては、パレット受け爪は、先パレット及び後パレットの側端より外方に配置され、一端において固定部材に軸支される軸部と、他端において先パレットの下端に当接する受け部とを有し、他端の自重によって支持位置まで軸部を中心に回動するので、他端の自重だけでパレット受け爪が回動して、パレット受け爪の受け部が先パレットの下端に当接して、先パレットを仮置き支持することができる。そのため、パレット受け爪による仮置き支持の動作に、専用の駆動装置及び制御装置を必要としない。したがって、設備構造を単純化できて設備コストも安価にすることができる。また、パレット受け爪による仮置き支持の動作に、エアー等の流体を使用しないので、二酸化炭素排出量が増加して地球環境を害することもない。
(4)(3)に記載されたパレット多段積み装置であって、
前記パレット受け爪における前記受け部の下方には、前記先パレット及び前記後パレットの上端に接触するカム部が形成されていることを特徴とする。
本発明においては、パレット受け爪における受け部の下方には、先パレット及び後パレットの上端に接触するカム部が形成されているので、パレット昇降台の昇降動作に伴ない、先パレットをパレット受け爪で仮置き支持した状態で後パレットを下方から重ねるときに、後パレットの上端に接触するカム部が上方へ押されて、先パレットの下端からパレット受け爪の受け部を外すことができる。そのため、先パレットと後パレットとが多段積みされると同時に、パレット受け爪で仮置き支持した状態が解除される。この際、解除されたパレット受け爪は、多段積みされた先パレットと後パレットの側端によって規制されて、パレット昇降台が下降するまで、内側に回動することはない。そのため、パレット昇降台が下降した後、パレット受け爪は、他端の自重によって支持位置まで軸部を中心に回動することになる。
このように、本発明によれば、パレット昇降台の昇降動作以外では専用の動力を使わずにパレットを多段積みすることができる。
本発明によれば、パレット昇降動作以外では専用の動力を使わずにパレットを多段積みすることができるパレット多段積み方法及び装置を提供することができる。
本実施例に係るパレット2段積み装置を使用するシート部品搬送装置の全体図である。 図1のシート部品搬送装置における側面図(一部)である。 本実施例に係るパレット2段積み装置の正面図である。 図3に示すパレット2段積み装置におけるパレット受け爪の正面図である。 図3に示すパレット2段積み装置におけるパレット受け爪の動作詳細図である。 図3に示すパレット2段積み装置の2段積み動作説明図である。 本発明の変形例に係るパレット2段積み装置の動作説明図である。 従来のパレット2段積み装置の動作説明図である。
次に、本発明に係る実施形態であるパレット多段積み方法及び装置について、パレット2段積み方法及び装置の実施例で、図面を参照して詳細に説明する。はじめに、本実施例のパレット2段積み方法及び装置を使用する自動車のシート部品搬送装置の概要を説明し、その後、パレット2段積み装置の構造及び動作方法について詳述する。
<自動車のシート部品搬送装置>
まず、本実施例のパレット2段積み方法及び装置を使用する自動車のシート部品搬送装置の概要を説明する。図1に、本実施例に係るパレット2段積み装置を使用するシート部品搬送装置の全体図を示す。図2に、図1のシート部品搬送装置における側面図(一部)を示す。
図1に示すように、シート部品搬送装置100は、自動車の組み立てラインのシート搭載行程T1〜T3まで、シート部品をパレットに載置した状態で搬送する装置である。シート部品搬送装置100は、供給回収部4、中間搬送部5、搭載搬送部6、及びパレット2段積み装置10を備えている。ここで、矢印L1〜L10は、シート部品又はパレットの搬送方向を示している。矢印Nは、組み立てラインを流れる自動車(半完成品)の搬送方向を示している。
供給回収部4は、パレットに載置されたシート部品(フロントシート部品FS、及びリヤシート部品RS)を供給すると共に、空パレットを回収する装置である。供給回収部4は、シート投入口の出入コンベア41と、シート部品を所定量だけストックするストックコンベア42と、移送リフタ前の待機コンベア43と、中間搬送部5に移送する移送リフタ44とから構成されている。
また、中間搬送部5は、供給回収部4から供給される2種類のシート部品(フロントシート部品FS及びリヤシート部品RS)を交互に並べて搭載搬送部6へ搬送すると共に、空パレットを回収する装置である。中間搬送部5は、上下2段に分かれている。上段は、移送リフタ44に隣接して、シート部品(フロントシート部品FS及びリヤシート部品RS)を搬送する第1中間コンベア51と、搬送方向を90度回転する第1回転コンベア52と、搭載搬送部6に搬送する第2中間コンベア53とから構成されている。下段は、第2中間コンベア53及び第1中間コンベア51の下方に位置し、搭載搬送部6から返送される空パレットを搬送する第3中間コンベア54で構成されている。第3中間コンベア54の後端は、パレット2段積み装置10に隣接している。パレット2段積み装置10については、後述する。
また、搭載搬送部6は、中間搬送部5から供給される2種類のシート部品(フロントシート部品FS及びリヤシート部品RS)を、それぞれシート搭載行程T1〜T3へ搬送すると共に、空パレットを回収する装置である。搭載搬送部6は、自動車の組み立てラインに並行して配設され、上下2段に分かれている。上段は、第2中間コンベア53に隣接して、第2回転コンベア62と、フロントシート部品FSを搬送するフロント搭載コンベア61と、リヤシート部品RSを搬送するリヤ搭載コンベア63とから構成されている。下段は、フロント搭載コンベア61及びリヤ搭載コンベア63の下方に位置し、シート搭載行程T1〜T3から返送される空パレットを搬送するパレットコンベア64(図示せず)で構成されている。シート搭載行程T1にて、右フロントシート部品FS1が搭載され、シート搭載行程T2にて、左フロントシート部品FS2が搭載され、シート搭載行程T3にて、左右リヤシート部品RS1、RS2が搭載される。
また、図2に示すように、出入コンベア41は、上下3段に分かれている。上段の第1出入コンベア411には、フロントシート部品FS(例えば、運転席シートFS1、助手席シートFS2)を載置したパレットFPを矢印S1方向から供給される。また、中段の第2出入コンベア412には、シートバックを折り畳んだリヤシート部品RS(右後席シートRS1、左後席シートRS2)を載置したパレットRPを矢印S1方向から供給される。また、下段の第3出入コンベア413には、空パレットP(2段積みにおいて上段に位置する空パレットを「上段パレットP1」、2段積みにおいて下段に位置する空パレットを「下段パレットP2」とも称する)が2段積みされて矢印S2方向に回収される。
また、ストックコンベア42は、出入コンベア41に対応して上下3段(第1ストックコンベア421、第2ストックコンベア422、第3ストックコンベア423)に分かれている。ストックコンベア42は、ライン停止を回避するために必要なストック量を確保する長さに設定する。ストックコンベア42における矢印L1、L2の方向への搬送は、ストック量に応じて間欠的に行われる。
また、待機コンベア43も、ストックコンベア42に対応して上下3段(第1待機コンベア431、第2待機コンベア432、第3待機コンベア433)に分かれている。第1待機コンベア431、第2待機コンベア432は、シート部品が載置されたそれぞれのパレットを1個づつ、移送リフタ44に搬送する。第3待機コンベア433は、2段積みされた空パレットP1、P2を第3ストックコンベア423に搬送する。
また、移送リフタ44は、矢印L5方向に昇降し、2種類のシート部品(フロントシート部品FS、及びリヤシート部品RS)を第1中間コンベア51に交互に移送する。第1回転コンベア52で搬送方向を90度回転された2種類のシート部品(フロントシート部品FS、及びリヤシート部品RS)は、所定の間隔を空けて第2中間コンベア53で搭載搬送部6まで搬送される。
一方、搭載搬送部6で回収された空パレットP1、P2は、第3中間コンベア54によってパレット2段積み装置10に供給される。パレット2段積み装置10は、空パレットP1、P2を2段積みした後、矢印Q方向に昇降して第3待機コンベア433に移送する。
<パレット2段積み装置の構造>
次に、本実施例に係るパレット2段積み装置10の構造について説明する。図3に、本実施例に係るパレット2段積み装置の正面図を示す。図4に、図3に示すパレット2段積み装置におけるパレット受け爪の正面図を示す。図5に、図3に示すパレット2段積み装置におけるパレット受け爪の動作詳細図を示す。
図3に示すように、パレット2段積み装置10は、第1中間コンベア51の本体フレーム511の下方に配置され、パレット受け爪1、パレット昇降台2、及びパレット受け爪1の固定部材3を備えている。
図3に示すように、パレット受け爪1は、パレット側端より外方に片側2個づつ対向して配置され、第1中間コンベア51の本体フレーム511に連結された固定部材3に、軸部13によって軸支されている。パレット受け爪1の軸支される高さ方向の位置は、上段パレットP1と下段パレットP2とを2段積みする動作時(動作説明は、後述する)、上段パレットP1が第1中間コンベア51の本体フレーム511下端と干渉しない位置に設定する。
また、パレット昇降台2は、パレットP1、P2を搬送するローラコンベア23と、ローラコンベア23を支持しパレット側端を案内するガイド板22と、ガイド板22を固定する本体フレーム21と、本体フレーム21の下端に立脚する支柱24と、支柱24を固着するL字形の昇降台テーブル26と、昇降台テーブル26の垂直部を案内して矢印Q方向に昇降させる駆動部(駆動チェーン27、駆動プーリ28等)とを備えている。
また、ローラコンベア23は、軸方向一端にスプロケット231を有し、スプロケット231が、本体フレーム21の下端にブラケット251で固定された駆動モータ25に、チェーン252で連結されている。
また、図4、5に示すように、パレット受け爪1は、円弧状の一端11と矩形状の他端12とを有する板状体である。パレット受け爪1の一端11には、軸部13が嵌合する軸孔110が穿設されている。また、パレット受け爪1の他端12には、上段パレットP1の下端に当接する受け部121と、受け部121の下方にカム部122が形成されている。受け部121には、パレット昇降台2が矢印Q方向に昇降して、上段パレットP1を仮置き支持するとき、当接面が水平となるように形成されている。カム部122には、上段又は下段パレットP1、P2の上端角部P1C、P2Cが当接する位置で、受け部121の先端が先細りとなるように傾斜面が形成されている。パレット受け爪1は、一端11側より他端12側の方が重く、待機時において、軸部13を中心に自重で受け部121の当接面が水平となる位置まで、矢印R方向(内側)に回動して停止する。
また、上段パレットP1と下段パレットP2は共通であって、両パレットの外形形状は、矩形状であって、底の浅いトレー形状をなしている。両パレットは、2台のシート部品を横に並列できる程度の載置面P10、P20と、載置面より僅かに高い上端(枠部)
P11、P21とを備えている。上端(枠部)P11、P21には、上方に突出する半球状の凸部P12、P22を備えている。両パレットの下端は、平坦面であって、凸部P12、P22と対応する位置に、凹部P13、P23が形成され、2段積み状態において、凸部と凹部が契合することで、整列させている。2段積みされたパレットの側端P14、P24は、上下で略一直線状になる。したがって、上段パレットP1を仮置き支持している状態(図5の状態)から、下段パレットP2が上昇してくると、パレット受け爪1は、カム部122が下段パレットP2の上端角部P2Cによって上方に押され、矢印Rの方向(外側)に逃げ回動する。その後、パレット受け爪1の先端が、上段パレットP1及び下段パレットP2の側端によって規制され、パレット受け爪1は、矢印Rの方向(内側)に戻り回動することができない。
<パレット2段積み装置の動作方法>
次に、本実施例に係るパレット2段積み装置10の構造について説明する。図6に、図3に示すパレット2段積み装置の2段積み動作説明図を示す。
図6(a)に示すように、第3中間コンベア54に搬送されて、1つの空パレット(上段パレットP1)が、パレット昇降台2に軸支されたローラコンベア23上に到着する。空パレット(上段パレットP1)は、図示しないストッパによって、定位置で停止する。そのとき、パレット受け爪1は、パレット側(内側)に回動して支持位置で待機している。また、パレット昇降台2は待機位置にある。
次に、図6(b)に示すように、空パレット(上段パレットP1)が到着したことを図示しないセンサ等で確認したパレット昇降台2は、矢印Q1の方向に上昇する。そのとき、ローラコンベア23上に載置されている空パレット(上段パレットP1)の上端角部P1Cがパレット受け爪1のカム部を上方に押す。上方に押されたパレット受け爪1は、矢印R1の方向に回動して、空パレット(上段パレットP1)の側端に規制されて起立する。
図6(c)に示すように、パレット昇降台2が、矢印Q2の方向に更に上昇すると、パレット受け爪1は、空パレット(上段パレットP1)の側端より下方に位置することになり、自重によって矢印R2の方向に回動して支持位置で停止する(図6(a)の状態に戻る)。
その後、図6(d)に示すように、パレット昇降台2が、矢印Q3の方向に下降して、待機位置で停止する。このとき、空パレット(上段パレットP1)の下端をパレット受け爪1の受け部が支持している。これを仮置き支持という。
次に、図6(e)に示すように、パレット昇降台2に軸支されたローラコンベア23上に次の空パレット(下段パレットP2)が到着する。
次に、図6(f)に示すように、空パレット(下段パレットP2)が到着したパレット昇降台2は、再度、矢印Q4の方向に上昇する。そのとき、ローラコンベア23上に載置されている空パレット(下段パレットP2)の上端角部P2Cがパレット受け爪1のカム部を上方に押す。上方に押されたパレット受け爪1は、矢印R3の方向に回動して、空パレット(上段パレットP1)の側端に規制されて起立する。空パレット(上段パレットP1)に空パレット(下段パレットP2)を下方から重ねることで、パレット受け爪1による空パレット(上段パレットP1)の仮置き支持が、解除される。そして、パレット昇降台2は、空パレット(上段パレットP1)の下端と空パレット(下段パレットP2)の上端が当接して、空パレットが2段積みされた位置で停止する。
その後、図6(g)に示すように、2段積みされた空パレット(上段パレットP1、下段パレットP2)を搭載したパレット昇降台2は、矢印Q5の方向に下降する。2段積みされた空パレット(上段パレットP1、下段パレットP2)下降すると、空パレット(上段パレットP1)の側端に規制されて起立していたパレット受け爪1が矢印Rの方向に回動して支持位置で停止する。パレット昇降台2は、第3待機コンベア433の位置まで下降して、第3待機コンベア433に2段積みパレット(上段パレットP1、下段パレットP2)を受け渡す。
以上のように、シート部品が取り出されて回収されてくる空パレットを、2段積みすることによって、空パレットの回収効率を高めている。
<作用効果>
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係るパレット多段積み方法によれば、パレット受け爪1は、互いに近接する内側方向に回動した支持位置で先パレット(例えば、上段パレットP1)を仮置き支持し、後パレット(例えば、下段パレットP2)の上昇時に後パレットと接触して互いに離間する外側方向に回動して、先パレットの仮置き支持を解除するので、パレット受け爪1の外側方向への回動動作は、後パレットの上昇動作を利用して行うことができる。そのため、パレット受け爪1には、仮置き支持解除用に専用のシリンダ、レギュレータ、ソレノイドバルブ等の駆動装置及び制御装置を必要とせず、設備構造を単純化できて設備コストも安価にすることができる。また、パレット受け爪1の回動動作において、エアー等の流体を使用することもない。そのため、二酸化炭素排出量が増加して地球環境を害することもない。
また、本実施形態によれば、パレット受け爪1の重心位置を、回動中心に対して内側に位置させるので、パレット受け爪1の互いに近接する内側方向に回動した支持位置への回動動作は、パレット受け爪1の自重を利用して行うことができる。そのため、パレット受け爪1には、支持位置への回動動作用に専用のシリンダ、レギュレータ、ソレノイドバルブ等の駆動装置及び制御装置を必要とせず、設備構造を単純化できて設備コストも安価にすることができる。また、パレット受け爪1の回動動作において、エアー等の流体を使用することもない。そのため、二酸化炭素排出量が増加して地球環境を害することもない。
また、他の実施形態に係るパレット多段積み装置10によれば、パレット受け爪1は、先パレット(例えば、上段パレットP1)及び後パレット(例えば、下段パレットP2)の側端より外方に配置され、一端11において固定部材3に軸支される軸部13と、他端12において先パレットの下端に当接する受け部121とを有し、他端12の自重によって支持位置まで軸部13を中心に回動するので、他端12の自重だけでパレット受け爪1が回動して、パレット受け爪1の受け部121が先パレットの下端に当接して、先パレットを仮置き支持することができる。そのため、パレット受け爪1による仮置き支持の動作に、専用の駆動装置及び制御装置を必要としない。したがって、設備構造を単純化できて設備コストも安価にすることができる。また、パレット受け爪による仮置き支持の動作に、エアー等の流体を使用しないので、二酸化炭素排出量が増加して地球環境を害することもない。
また、他の実施形態によれば、パレット受け爪1における受け部121の下方には、先パレット及び後パレットの上端に接触するカム部122が形成されているので、パレット昇降台2の昇降動作に伴ない、先パレットをパレット受け爪1で仮置き支持した状態で後パレットを下方から重ねるときに、先パレットの上端に当接するカム部122が上方へ押されて、先パレットの下端からパレット受け爪1の受け部121を外すことができる。そのため、先パレットと後パレットとが多段積みされると同時に、パレット受け爪1で仮置き支持した状態が解除される。この際、解除されたパレット受け爪1は、多段積みされた先パレットと後パレットの側端によって規制されて、パレット昇降台2が下降するまで、内側に回動することはない。そのため、パレット昇降台2が下降した後、パレット受け爪1は、他端12の自重によって支持位置まで軸部を中心に回動することになる。
このように、本発明によれば、パレット昇降台の昇降動作以外では専用の動力を使わずにパレットを多段積みすることができる。
上述した実施形態は、本発明の要旨を変更しない範囲で変更することができる。
(1)上記実施例では、パレット受け爪1を固定部材3に軸部13で軸支している。しかし、これに限ることはない。
例えば、図7(a)(b)に示すように、パレット受け爪7は、パレットP1B、P2Bに軸部73で軸支し、一端に固定係止部材8に当接する受け部71を形成し、他端に下段パレットP2Bの上端に当接して回動するカム部72を形成してもよい。
この場合、図7(a)に示すように、パレット受け爪7は、他端の自重によって回動して固定係止部材8に受け部71が当接して、上段パレットP1Bは、仮置き支持される。
また、図7(b)に示すように、仮置き支持された上段パレットP1Bに、下方から下段パレットP2Bを重ねることによって、上段パレットP1Bに対するパレット受け爪7の仮置き支持が解除されて、上段パレットP1Bと下段パレットP2Bとが2段積みされる。
(2)上記実施例では、パレットを2段積みする方法及び装置としたが、これに限ることはなく、2段以上の多段積みする方法及び装置にも適用することができる。
例えば、図6(f)において、パレット昇降台2が、再度、矢印Q4の方向に上昇するとき、上段パレットP1と下段パレットP2とを重ねた状態で、更に上昇させると、図6(c)に示すように、パレット受け爪1が矢印R2の方向(内側)に回動して支持位置に停止する。その後、図6(d)に示すように矢印Q3の方向に下降すると、パレット受け爪1は、上段パレットP1と下段パレットP2とを重ねた状態で仮置き支持できる。その後、図6(e)〜(g)の動作を行うことによって、パレットを3段積みにすることができる。
(3)上記実施例では、パレット受け爪1の重心位置を回動中心に対して内側に位置させることによって、パレットとの非接触時には、パレット受け爪1の自重によって内側に回動して支持位置に停止する構造としている。しかし、これに限ることはない。
例えば、パレット受け爪1の重心位置を回動中心の直上又は外側に位置させて、弾性体(ばね等)の付勢手段によって常時内側へ回動させて、支持位置に停止させる構造とすることもできる。
本発明は、特に自動車のシート部品等を載置してシート搭載工程に搬送するパレットを多段積みする方法及び装置として利用できる。
1 パレット受け爪
2 パレット昇降台
3 固定部材
4 供給回収部
5 中間搬送部
6 搭載搬送部
7 パレット受け爪
8 固定係止部材
10 パレット2段積み装置
11 パレット受け爪の一端
12 パレット受け爪の他端
13 軸部
121 受け部
122 カム部
P1 上段パレット
P2 下段パレット
P11 上段パレットの上端(枠部)
P14 上段パレットの側端
P15 上段パレットの下端
P21 下段パレットの上端(枠部)

Claims (4)

  1. パレット昇降台と、該パレット昇降台を挟んで互いに対向する位置に配置された複数のパレット受け爪とを備え、前記パレット昇降台の昇降動作に伴ない、先に搬入される1の先パレットを前記パレット受け爪で仮置き支持した状態で後から搬入される後パレットを下方から重ねて、前記パレット昇降台に前記先パレットと前記後パレットを上下に多段積みにするパレット多段積み方法であって、
    前記パレット受け爪は、互いに近接する内側方向に回動した支持位置で前記先パレットを仮置き支持し、前記後パレットの上昇時に前記後パレットと接触して互いに離間する外側方向に回動して、前記先パレットの仮置き支持を解除すること、
    前記パレット昇降台は、前記先パレット及び前記後パレットを搬送するローラコンベアと前記ローラコンベアを支持しパレット側端を案内するガイド板とを備えたこと、
    前記パレット昇降台は、前記先パレットの下端と前記後パレットの上端が当接して、両パレットが2段積みされた位置で停止し、その後、2段積みされた前記両パレットを搭載して下降することを特徴とするパレット多段積み方法。
  2. 請求項1に記載されたパレット多段積み方法において、
    前記パレット受け爪の重心位置を、回動中心に対して内側に位置させることを特徴とするパレット多段積み方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載されたパレット多段積み方法に使用するパレット多段積み装置であって、
    前記パレット受け爪は、前記先パレット及び前記後パレットの側端より外方に配置され、一端において固定部材に軸支される軸部と、他端において前記先パレットの下端に当接する受け部とを有し、前記他端の自重によって前記支持位置まで前記軸部を中心に回動することを特徴とするパレット多段積み装置。
  4. 請求項3に記載されたパレット多段積み装置であって、
    前記パレット受け爪における前記受け部の下方には、前記先パレット及び前記後パレットの上端に接触するカム部が形成されていることを特徴とするパレット多段積み装置。
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