JP5896972B2 - 印刷機構 - Google Patents

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Description

本発明はスリーブを用いた印刷機構および印刷方法に関する。さらに詳しくは刷版を外周面に取り付けたスリーブを用いた印刷機構および印刷方法に関する。
従来から、印刷機の刷版の取付方式として、マンドレルに、そのマンドレルの軸長と同じ長さの薄肉版胴(スリーブ)を装着し、そのスリーブに刷版を取り付ける方式が広く採用されている。
前記スリーブはプラスチックやFRP等で成形された円筒形状である。前記マンドレルは、その両端が軸受により枢支されている。このためマンドレルのハンドル側の軸受を開放し、駆動側の軸受でマンドレルを片持ちにして、開放側からマンドレルと同じ軸長のスリーブを装着する。前記マンドレルには両端のそれぞれ3か所と、中央の3か所とに空気の噴出孔が形成されている。このため前記スリーブをマンドレルに装着する際に、マンドレル内に圧縮空気を送って、マンドレルの表面に設けられた孔から空気を噴出する。前記スリーブの内径はマンドレルの外径とほぼ同じにされているから、空気圧によりスリーブの内面とマンドレルの外面との間に空気層が形成される。これによりスリーブの摩擦抵抗が軽減され、マンドレルにスリーブを容易に押し込み、抜き取ることができる。
その後、前記スリーブの挿入の前端に形成された凹状の切り込みをマンドレルの表面に設けた凸部に合わせ、マンドレル上におけるスリーブの周方向、軸方向の位置合わせをすると共に、マンドレルの周方向、軸方向の移動を規制する。
最後に、マンドレルへの空気の充填を止める。
特許文献1にはスリーブをマンドレルなどの軸に係合する様子が記載されている。特許文献1のスリーブおよびフレキソ印刷軸は、軸方向の一端付近における直径が他端付近の直径より2mm程度大きくなっており、いわば勾配の緩やかな円錐形状にされている。このためスリーブはフレキソ印刷軸に押し付けられるように係合され、固定されている。また前記スリーブの内面にはキーが設けられ、フレキソ印刷軸の外面には前記キーと係合する溝が形成されている。それらキーと溝の係合によりフレキソ印刷軸とスリーブとの位置合わせ、および周方向のすべりの規制が行われている。
また特許文献2には、トイレットロール、キッチンタオル及びティッシュペーパーなどを充填した小型の袋を複数個収容するような大型の袋が開示されている。
特開平9−207308号公報 特開2003−182767号公報
従来のスリーブは、いずれも軸長がマンドレルと同じであり、長いので嵩張り、重量もある。例えば10〜30kgの重包装用の袋では、その幅(円筒状にされる前の袋を開いた状態)は2000mm程度であり、それに装着されるスリーブの軸長も2000mm程度と長い。また印刷長も大きくなるので、スリーブの径は140mm程度となり、大きい。
このため作業員が手作業でスリーブを交換するのに、多くの作業時間を要するし、重量物であることから作業に危険を伴う。このようにスリーブの交換のための時間や労力は大
きい。
通常、印刷長の変更は、既に印刷機に取り付けられているスリーブを、外径の異なる(すなわち厚さおよび外周の長さの異なる)別個のスリーブに交換することにより、すなわちスリーブごと交換することにより行われる。しかしスリーブの軸長が2000mmにも渡ると、スリーブを取り扱うのが煩雑になるし、スリーブの重量も大きくなるから、スリーブを交換するために多くの労力を必要とする。
また印刷模様の変更もスリーブごと変更して行われる。スリーブごと交換すると、各刷版同士の位置関係をある程度固定でき、刷版の相対的なズレを防止できるからである。もちろんスリーブごと交換するのではなく、スリーブをマンドレルに装着したままで、変更のある刷版のみを交換することもある。しかしスリーブの軸長が長くなればなるほど、部分版を追加で取り付けると、刷版のインクロールへの接触精度を低下させる恐れが生じるし、部分版を正確に取り付ける作業も困難になる。
このように印刷長あるいは印刷模様の変更は、原則的にはスリーブ単位での交換が前提となるため、スリーブ自体を共通部品とすべく、スリーブの軸長はマンドレルと同じにされていた。このため刷版が小さくても、労力は変わらなかった。
さらにスリーブ単位での交換において、作業員の安全を確保しつつ、その上で、印刷機の稼働効率を高めるために、スリーブを含むマンドレルごとクレーンや交換ロボット等を用いて交換することも行われている。
しかし、マンドレルごと交換するとなると、印刷色数に合わせて、同じ印刷長のマンドレルを色数だけ用意する必要がある。さらにマンドレルは精密な装置であり、それ自体にコストがかかる。このためマンドレルごとスリーブを交換するのはコストがかかる。
このように刷版や印刷長の変更のための作業は、印刷機の稼働時間を減少させ、印刷機の生産性を低下させ、かつ、不経済であった。
そこで本発明は、容易にスリーブを交換することのできる印刷機構を提供することを目的とする。
本発明の印刷機構は、円柱状のマンドレルと、そのマンドレルの外周面に装着される、筒状で、それぞれの外周面に刷版が設けられる複数のスリーブとを備えており前記スリーブに軸方向に延びる基準線がそれぞれ設けられており、前記刷版の位置をスリーブ毎にマンドレルの筒部の表面上で位置合わせすべく、前記マンドレルの筒部の表面に軸方向に延びるゼロ線および等間隔で周方向に延びる複数の目盛り線が設けられており、前記マンドレルには、その内部に圧縮空気が導入され、その内部から外周面に前記圧縮空気を外部へ噴出するための複数の孔が形成されており、それら孔には、前記マンドレルに装着されたスリーブの内周面で押圧されることにより開前記スリーブの内周面による押圧がなくなると閉じる弁が設けられており、それら弁から噴出される圧縮空気を、前記マンドレルのスリーブに覆われている外周面とスリーブの内周面との間に満たす、ことを特徴としている。
このような印刷機構は、前記弁が、マンドレルの外周面から突出する方向に付勢される突出体を有し、その弁が圧縮空気の噴出口を有し、前記突出体が突出すると前記噴出口が閉じられ、前記突出体が埋没すると前記噴出口が開口するものであり、前記スリーブをマンドレルへ装着すると、そのスリーブの内周面により前記突出体が押圧されてマンドレル内に埋没して、前記噴出口が開くものが好ましい。
また前記弁が、突出体としてボールを有するプランジャーを用いているものが好ましい。
さらに前記孔が、マンドレルの周面に千鳥状に設けられているものが好ましい。
また本発明の印刷方法は、円柱状のマンドレルと、そのマンドレルの外周面に装着される筒状で、その外周面に刷版が設けられるスリーブとからなる印刷機構に用いる印刷方法であって、前記マンドレルの筒部の表面に軸方向に延びるゼロ線および等間隔で周方向に延びる複数の目盛り線が設けられており、前記スリーブに軸方向に延びる基準線がそれぞれ設けられており、1本のマンドレルに複数のスリーブを装着して印刷を行い、印刷模様を変更する際に、変更の生じたスリーブを抜取り、対応するスリーブに対し予め位置合わせされた刷版が貼り付けられた新たなスリーブを装着し、前記マンドレルのゼロ線および目盛り線に基づいて、前記スリーブ毎に刷版をマンドレルの筒部の表面上で位置合わせし、印刷を行うことを特徴としている。
本発明の印刷機構は、前記マンドレルの周面に空気を噴出する複数の孔と、その孔を開閉する弁が設けられており、それら弁は前記マンドレルに挿通されたスリーブの内周面で押圧されることにより、空気を噴出する。このため空気の噴出により、前記マンドレルのスリーブに覆われている外周面とスリーブの内周面との間に空気が満たされる。すなわち前記マンドレルの外周面とスリーブのマンドレルに装着している内周面との間に空気層を形成するので、スリーブをマンドレル周面上で移動させることができる。その上で、マンドレルのスリーブに覆われていない部位に圧縮空気を噴出しないので、無駄な空気の噴出がないので省エネである。特に孔を多数設けても無駄な噴出がない。
このような印刷機構は、前記弁が、マンドレルの外周面から突出する方向に付勢される突出体を有し、その弁が圧縮空気の噴出口を有し、前記突出体が突出すると前記噴出口が閉じられ、前記突出体が埋没すると前記噴出口が開口するものであり、前記スリーブをマンドレルへ装着すると、そのスリーブの内周面により前記突出体が押圧されてマンドレル内に埋没して、前記噴出口が開く場合は、簡易な機構で空気の噴出口を開閉する弁とすることができる。
また前記弁が、突出体としてボールを有するプランジャーを用いている場合は、スリーブの装着時の摩擦抵抗を低減できる。
さらに前記孔が、マンドレルの周面に千鳥状に設けられている場合は、マンドレルの外周面とスリーブの内周面との間に圧縮空気を均一に満たすことにより、周方向に均一な空気層を形成するのが容易である。
また前記スリーブが複数設けられており、各スリーブの軸長が、マンドレルの円柱状の部位の軸長より短くされている場合は、各スリーブが短いので嵩張らず取り扱いが容易である。また短い分だけスリーブとマンドレルとの摩擦抵抗が小さいし、軽量である。このためスリーブを装着したり、引き抜いたりするのが容易である。
また変更のある刷版が貼り付けられたスリーブのみを交換することができる。また刷版にズレがあっても、マンドレルに装着した後に、変更の必要なスリーブを移動させてズレを修正できる。
本発明の印刷方法は、1本のマンドレルに複数のスリーブを装着して印刷を行い、印刷模様を変更する際に、変更の生じたスリーブを抜取り、新たなスリーブを装着し印刷を行うので、刷版の変更が多い印刷を行うのが容易である。
また刷版にわずかにズレがあっても、修正の必要なスリーブをマンドレルの周面の任意の軸方向あるいは周方向に移動し、前記ズレを修正できる。
図1は本発明の印刷機構を示す概略図である。 図2は印刷機構が用いられる袋の製造ラインの一部を示す概略図である。 図3aは弁のボールが突出した様子を示す概略断面図、図3bは弁のボールが埋没した様子を示す概略断面図、図3cは図3aの弁の他の実施形態を示す概略断面図である。 図4aはマンドレルの部分拡大図、図4bは図4aのI−I線断面における弁の配置される位置を示す概略図、図4cは図4aのII−II線断面における弁の配置される位置を示す概略図である。 図5はスリーブを交換する様子を示す概略工程図である。
まず図2を用いて、本発明の印刷機構1を備えている袋の製造ラインの概略を説明する。図2には、袋の製造ラインの一部である印刷ライン10と、2枚の原紙を重ね合わせる重ね合わせライン9とが示されている。
前記印刷機構1においては、フレキソ印刷およびそれと同様の印刷方式を採用し得る。本実施形態では、フレキソ印刷により袋にする前の帯状の原紙に印刷が施される。またこの製造ラインで製造される袋は内袋と外袋とを備えた二重袋であるが、単層あるいは三層以上の袋でもよい。複層の場合は、外側の袋に印刷される。
また前記印刷機構1を用いて製造される袋としては、トイレットパーパーを、例えば8ロール、12ロール包装した包装体、あるいは、それら包装体の複数個をまとめて包装する袋、さらにはキッチンロール、ティッシュペーパーなどを充填した袋を複数個まとめて包装するための重袋、ショッピングバッグなどの紙袋あるいは合成樹脂袋等であってもよい。
さらに印刷に用いられる袋の材質は紙、合成樹脂、合成樹脂製のフィルム、布あるいは不織布などである。
前記印刷機構1は、円柱状のマンドレル2と、そのマンドレル2の周面に装着される筒状のスリーブ3とからなる。そのスリーブ3の外周面には、印刷対象物(原紙)11aに押圧される刷版(フレキソ版、図1の符号4参照)が設けられた透明フィルム8(図1の符号参照)が取り付けられている。
なお通常は、前記フレキソ版4は透明フィルムに貼り付けられているが、フレキソ版4をスリーブ3に直接貼り付けてもよい。
前記印刷ライン10には、袋の原紙11aが巻かれたロール11を枢支し、原紙11aを送り出す紙供給機12と、その紙供給機12から連続的に供給される原紙11aに印刷する印刷機13とが設けられている。
図では、前記紙供給機12には、4つのロール11が枢支されている。図中の右端のロール11は外袋の原紙であり、印刷ライン10に送られる。左端のロール11は内袋の原紙であり、重ね合わせ工程9に送られる。
中央の2つのロール11、11は、前記左右端のロール11、11を補充するために待機している。
前記印刷機13は、スリーブ3が装着されたマンドレル2(印刷機構1)と、そのマンドレル2の回転軸と平行な回転軸をそれぞれ有しているアニロックスロール14および圧胴ドラム15を備えている。これらマンドレル2、アニロックスロール14および圧胴ドラム15のそれぞれは、モータ駆動されるものであり、同期して駆動される。
前記アニロックスロール14は前記スリーブ3に貼り付けられたフレキソ版4に接触しており、インクをフレキソ版4に供給する。
前記圧胴ドラム15はマンドレル2に対してインクロータ14の反対側に配置されてい
る。その圧胴ドラム15はマンドレル2との間に原紙11aを挟み込むように、いくらかマンドレル2側に押圧されており、フレキソ版4に塗られたインク(印刷模様)を原紙11aに転写し、印刷する。
図1に示すように、前記マンドレル2は、円筒状の筒部6と、その筒部の左右の両端に設けられ、印刷機13の軸受け13a、13b(図5参照)に枢支される左右の軸部5、5とを備えており、全体として円柱状にされている。前記筒部6の内部は空洞(空洞部6d)になっており、その周面には、圧縮空気の噴出/停止を制御するための複数の弁7(ボールプランジャー)が設けられている。その筒部6の幅がほぼ印刷幅に相当する。
また前記圧縮空気の圧力は0.5〜0.6MPaである。
さらに図4aに示すように、前記筒部6の表面には、軸方向に延びる1本のゼロ線6bと、等間隔で周方向に延びる複数の目盛り線6cが設けられている。そのゼロ線6bは、周方向の基準位置を示すものである。前記目盛り線6cは、フレキソ版4あるいはフレキソ版4が載せられている透明フィルム8及びスリーブ3の軸方向の位置合わせに用いられる。
図1に戻って、前記軸部5の一方には空気の供給孔5aが形成されている。その供給孔5aから軸方向に供給路5bが延びており、前記筒部6の空洞部6dに連通している。その空洞部6dは、圧縮空気が充填されるタンクにされており、圧縮空気の噴出による圧力の降下を緩和する。
また空洞部6dの内部にパイプを通して、前記孔2aに連結してもよい。
前記マンドレル2には、前記空洞部6dの内部に連通する複数の孔2aが形成されている(図3参照)。それぞれの孔2aの内部には、筒部6の内部と外部の連通/遮断を行う前述の弁7が設けられている。それらの弁7は通常は閉じており、スリーブの内面で押圧されたときに開いて圧縮空気を噴出する。前記スリーブ3に覆われていない弁7は閉じているため、圧縮空気を噴出しないので、無駄にならず、内圧は減少しない。噴出した圧縮空気は前記マンドレル2の周面とスリーブ3の内周面との間に空気層を形成する。
その形成される空気層により前記スリーブ3とマンドレル2の周面との間の摺動摩擦が低減される(接触面積の低減による)。したがってスリーブ3をマンドレル2の周面上で容易に移動させることができ、マンドレル2の装着すべき位置に容易に装着することができる。
またマンドレル2とスリーブ3の間に空気層を形成することにより、スリーブ3を均等にマンドレル2から浮かせることができるので、短いスリーブ3であっても隣接する弁7の間隔より長ければスムーズに移動させることができる。
さらに弁7はマンドレル2の筒部6の周面の全体に設けているので、マンドレル2の軸長(印刷幅)より軸長の短い(小幅な)スリーブ3をマンドレルの周面の任意の位置まで移動させることができる。
前記スリーブ3は孔2aの上に配置されているので、前記孔2aからの空気の噴出の抵抗となっている。このためその孔2aからの空気の噴出は少ない。また弁7を設けずに孔2aだけなら空気の噴出量が多く内圧が減るため、必要な部位の空気層が得られない。このように前記スリーブ2aの内周面とそのスリーブの内周面に対応するマンドレル2の外周面との間の隙間空間に圧縮空気による圧力を伝達し、マンドレル2とスリーブ3との間に空気層を形成し、スリーブ3の軸方向の移動を容易にしている。
なお前記隙間空間の圧力を効率的に高めるために、スリーブ3の両端部にマンドレル2の外周面と当接し、前記隙間空間の両端部を閉じるリップ状片を設けてもよい。これにより前記隙間空間の圧力を高めることができ、スリーブ3を膨張させ、マンドレル2の外周面との間に空気層を形成するのを容易にする。
前記弁7は、マンドレル2の筒部6に千鳥状に設けられている。すなわち、弁7は、マンドレル2の周方向に、等間隔で3つ設けられている(図4a参照)。言い換えると120°の間隔で3つ設けられている。それら周方向に設けられた3つの弁7を一組とし、このような弁7の組が、マンドレル2の軸方向に50〜200、好ましくは50〜100mm間隔で設けられている。また軸方向に隣接する組同士は、互いに周方向に60°ずらされ、千鳥状に配列されている(図4b、4c参照)。
このため弁7をマンドレル2の限られた面積(マンドレルの周面)に多数設けることができるので、マンドレルの周面上のスペースを有効に活用でき、弁7の軸方向のピッチが短くなり、軸長の短いスリーブ3を装着できる。
また前記マンドレル2の筒部6の左右端に設けられる弁7は、周方向に等間隔に6つ設けられている。これは挿入始めのスリーブ3の内面とマンドレル2との間の空気層を容易に形成するためである。なお両端に設けられる弁7は、6つに限らず、中央付近に設けられる弁の個数(3個)より多いのが好ましい。
さらに複数のスリーブ3を、1本のマンドレル2に挿入し、係合させることができるので、刷版にわずかにズレがあっても、弁7から空気を噴出し、ズレの修正が必要なスリーブ3をマンドレル2の周面の任意の軸方向あるいは周方向に移動し、前記ズレを修正できる。その後、圧縮空気の供給を止め、弁7からの空気の噴出を止めると再度マンドレル2に固定することができる。
図3aに示すように、本実施形態では弁7としてボールプランジャーを用いている。そのボールプランジャー7は、一般的には凹部と係合させてデテント機構として用いるが、ここでは弁7として採用している。
前記ボールプランジャー7は、上端に空気の噴出孔7bとなる開口が形成されたハウジング7aと、そのハウジング7aの開口の下方にハウジングの内面から内向きに突出する突出部7cと、前記ハウジング7a内に収納される突出体としてのボール7dと、そのボール7dを前記突出部7cに押圧するバネ7eとを備えている公知のものである。また前記ハウジング7aの下端の開口は、空気の導入孔7fとなる。
前記ボール7dは、バネ7eによりマンドレル2の表面から突出する方向に付勢されているので、その噴出口7bは、常時閉じられている(図3a参照)。なおシール機能を有していないため、いくらか圧縮空気は隙間から洩れるが、全開の場合に比べて無駄が少ない。
またスリーブ3をマンドレル2に装着すると、スリーブ3の内周面により前記ボール7cが埋没して、前記噴出口7bが開口する(図3b参照)。これにより多数の噴出口7bから無駄なエアーが噴出されるのを防止することができる。例えば従来技術では、全ての孔が開きっぱなしである。
また図3cに示すように、ボールではなく、すなわち先端に半球状の、あるいは曲面を有するピン状の突出体7gを用いてもよい。前記突出体7gの中間付近には肩部7hが設けられている。その肩部7hは、バネ7eにより付勢されて突出部7cに当接することにより噴出口7bを常時閉じている。
図1に戻って、前記スリーブ3の外周面には、軸方向にスリーブの基準線3aが設けられ、周方向にスリーブの中心線3bが設けられている。本実施形態で用いられているスリーブ3は、単層あるいは複数の合成樹脂等の層から形成される従来公知のものであるが、通常は軸方向の長さが短い。ただし長くてもよい。
前記フレキソ版4は、ゴムや合成樹脂等で形成される従来公知のものである。そのフレキソ版4は透明フィルム8に貼り付けられている。その透明フィルム8には、幅方向にフ
ィルムの基準線8aが設けられ、その幅方向の中心に前記フィルムの基準線8aと直交するフィルムの中心線8bが設けられている。なおフレキソ版4に基準線および中心線を直接設けてもよい。
前記フレキソ版4は透明フィルム8ごと保管され、必要なときにスリーブ3に貼り付ける。そのフレキソ版4のスリーブ3への貼り付けは、スリーブ3の基準線3aおよび中心線3bに、透明フィルム8の基準線8aおよび中心線8bを合わせて、それらを接着剤、両面テープにより行われる。
前記スリーブ3は、その軸長が、マンドレル2の筒部6の軸長より短く、マンドレル2の周面を覆う面積が小さくされている。このためスリーブ3は嵩張らず、その重量も軽いので、スリーブ3をマンドレル2から取り外したり、交換用のスリーブ3をマンドレル2へ装着するのが容易である。
その上で、前記スリーブ3の軸長を、フレキソ版4の幅とほぼ同じに、あるいは隣接する刷版同士を一体としたときの全体の幅とほぼ同じに、あるいは透明フィルム8の幅とほぼ同じにすると、余分なスリーブを省略することができる。そのためスリーブ3の重量をさらに軽減でき、フレキソ版4の貼り込みや、マンドレル2への装着、マンドレル2からの取り外しの労力を軽減できる。このため非力な作業員あるいは少ない作業員でもスリーブ3への版貼りから、マンドレル2からのスリーブ3の取り外し、版貼りされた交換用のスリーブ3をマンドレル2へ装着するまでを、容易に行うことができる。
前記マンドレル2へのスリーブ3の固定は、嵌め合いにより行われている。すなわち空気の噴出を停止すると、空気層がなくなり、スリー3がマンドレル2に直空気の噴出を停止し、その位置でマンドレル2へ固定できる。また固定のための部材を必要としない。
次に図5を用いて前記スリーブ3を交換する方法を説明する。このマンドレル2には2つのスリーブ3、3´が装着されている。図ではフレキソ版4が貼り付けられたスリーブ3を、異なるフレキソ版4´が貼り付けられたスリーブ3´´に交換する様子を示している(S1参照)。
前記マンドレル2が枢支されている軸受13a、13bのうち、一方の軸受13bは、マンドレル2から分離できる。このため分離側軸受13bをマンドレル2から分離し、支持側軸受13aによりマンドレル1を片持ちにする(S2参照)。
そして交換の必要なスリーブ3を抜き取る(S3参照)。他のスリーブ3´は動かさない。
次いで、フレキソ版4´が貼り付けられた交換用のスリーブ3´´をマンドレル2へ装着する(S4参照)。それらのスリーブ3、3´´の内周面により前記ボール3bが押圧されてマンドレル2内に埋没する。これによりハウジング7の突出部7cとボール7dの隙間が拡がり前記マンドレル2の周面とスリーブ3の内周面の間に空気が噴出され、空気層が形成される。このためスリーブ3あるいはスリーブ3´´をスムーズに移動させることができる。このときスリーブ3、3´が装着されていない部分のボールプランジャー7は閉じているので、空気が噴出されない。
前記マンドレル2内への空気の供給を止め、ボールプランジャー7からの空気噴出がなくなると、交換されたスリーブ3´´はマンドレル2上に固定される。最後に再び分離側軸受13bをマンドレル5側に移動させる。
本実施形態におけるフレキソ印刷により印刷される印刷対象物としては、紙袋の他に、段ボール、封筒やノートなどの紙製品、液体紙容器、レジ袋やペット食袋や紙オムツ袋などの包装袋あるいは合成樹脂製の包装フィルムなどがある。
1 印刷機構
2 マンドレル
2a 孔
3 スリーブ
3´ スリーブ
3´´ スリーブ
3a スリーブの基準線
3b スリーブの中心線
4 フレキソ版(刷版)
4´ フレキソ版
5 軸部
5a 供給孔
5b 供給路
6 筒部
6a 周壁
6b ゼロ線
6c 目盛り線
6d 空洞部
7 弁(ボールプランジャー)
7aハウジング
7b 噴出口
7c 突出部
7d ボール(突出体)
7e バネ
7f 導入孔
7g 突出体(ピン状)
7h 肩部
8 透明フィルム
8a フィルムの基準線
8b フィルムの中心線
9 重ね合わせライン
10 印刷ライン
11 ロール
11a 原紙
12 紙供給機
13 印刷機
13a 軸受
13b 分離側軸受
14 アニロックスロール
15 圧胴ドラム

Claims (5)

  1. 円柱状のマンドレルと、
    そのマンドレルの外周面に装着される、筒状で、それぞれの外周面に刷版が設けられる複数のスリーブとを備えており、
    前記スリーブに軸方向に延びる基準線が設けられており、
    前記刷版の位置をスリーブ毎にマンドレルの筒部の表面上で位置合わせすべく、前記マンドレルの筒部の表面に軸方向に延びるゼロ線および等間隔で周方向に延びる複数の目盛り線が設けられており、
    前記マンドレルには、その内部に圧縮空気が導入され、その内部から外周面に前記圧縮空気を外部へ噴出するための複数の孔が形成されており、
    それら孔には、前記マンドレルに装着されたスリーブの内周面で押圧されることにより開き、前記スリーブの内周面による押圧がなくなると閉じる弁が設けられており、
    それら弁から噴出される圧縮空気を、前記マンドレルのスリーブに覆われている外周面とスリーブの内周面との間に満たす、印刷機構。
  2. 前記弁が、マンドレルの外周面から突出する方向に付勢される突出体を有し、
    その弁が圧縮空気の噴出口を有し、前記突出体が突出すると前記噴出口が閉じられ、前記突出体が埋没すると前記噴出口が開口するものであり、
    前記スリーブをマンドレルへ装着すると、そのスリーブの内周面により前記突出体が押圧されてマンドレル内に埋没して、前記噴出口が開く、請求項1記載の印刷機構。
  3. 前記弁が突出体としてボールを有するプランジャーを用いている請求項2記載の印刷機構。
  4. 前記孔が、マンドレルの周面に千鳥状に設けられている請求項1、2、3のいずれかに記載の印刷機構。
  5. 円柱状のマンドレルと、そのマンドレルの外周面に装着される筒状で、その外周面に刷
    版が設けられるスリーブとからなる印刷機構に用いる印刷方法であって、
    前記マンドレルの筒部の表面に軸方向に延びるゼロ線および等間隔で周方向に延びる複数の目盛り線が設けられており、
    前記スリーブに軸方向に延びる基準線が設けられており、
    1本のマンドレルに複数のスリーブを装着して印刷を行い、
    印刷模様を変更する際に、変更の生じたスリーブを抜取り、
    対応するスリーブに対し予め位置合わせされた刷版が貼り付けられた新たなスリーブを装着し、
    前記マンドレルのゼロ線および目盛り線に基づいて、前記スリーブ毎に刷版をマンドレルの筒部の表面上で位置合わせし、
    印刷を行う印刷方法。
JP2013222697A 2013-10-25 2013-10-25 印刷機構 Active JP5896972B2 (ja)

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