JP5896548B1 - サイレンサ機能付き音声入力装置 - Google Patents

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Abstract

サイレンサ機能付き音声入力装置は、前記使用者への前記音声入力装置の装着時、前記使用者の一方の耳によって支持されるように構成された第1支持部と、前記使用者への前記音声入力装置の装着時、前記使用者の他方の耳によって下方から支持されるように構成された第2支持部と、前記第1支持部と前記第2支持部とを連結する連結部と、前記使用者への前記音声入力装置の装着時、前記使用者の顔面との間に隙間を空けて前記使用者の口の前方に位置して前記口を覆うことで、外部空間と連通する音声拡散空間を前記口の前方に形成するように構成されたマスク部と、前記マスク部に設けられ、前記音声拡散空間内における前記音声を消音するための消音部と、前記マスク部に設けられ、前記消音部への到達前の前記音声拡散空間内における前記音声を検出するためのマイクと、前記第2支持部および前記マスク部を相互に接続するためのアーム部と、を備える。【選択図】 図1

Description

本開示は、使用者が発する音声の外部への漏えいを抑制するサイレンサ機能を備えた音声入力装置に関する。
近年、音声認識技術の発展に伴い、従来のキーボードによる文字入力方法に代わるものとして、音声により文字情報を入力する方法が注目されている。
この方法では、使用者が発する音声を音声入力装置によりコンピュータに入力し、入力された音声情報を音声認識技術により文字情報に変換する演算をコンピュータで行うようになっている。
このような用途を前提とする音声入力装置の一例として、特許文献1には、複数の指向性のマイクロホンと、無指向性のマイクロホンとを有するヘッドセットが開示されている。
また、音声認識技術の適用を前提としたものではないが、特許文献2及び3には、携帯電話の通話時に用いられる電話機用消音マスクが開示されている。
この種の電話機用消音マスクは、使用者の口の周辺にマスク部の縁を密着させることで密閉された空間内にマイクを配置し、音声を携帯電話に入力するようになっている。このため、使用者が発する音声の外部への漏えいを抑制することができる。
特開2011−81322号公報 特開2006−287886号公報 特開2009−130756号公報
ところで、音声により文字情報を入力することの利点の一つには、両手を使った作業を行いながら音声による文字入力が可能な点にあり、より多くの場面に音声による文字入力方法を適用できるようになれば、産業界全体としての生産性の向上に寄与し得る。
しかしながら、複数人が作業する静かな環境(例えば、オフィスや教室)では、文字入力のための音声は他の者にとって邪魔にならない程度の大きさであることが求められる。この要請のために、音声による文字入力法は、複数人が作業する静かな環境には殆ど適用されていないのが現状である。
この点、特許文献1に記載のヘッドセット型の音声入力装置の場合、両手を使った作業を行いながら音声による文字入力が可能であるものの、文字入力のための音声が外部にそのまま拡散するため、複数人が作業する静かな環境での使用には適さない
一方、特許文献2及び3に記載の電話機用消音マスクを音声による文字入力手段として利用することも考えられるが、この種の電話機用消音マスクは、使用者の口の周辺にマスク部を密着させる構造になっているため、装着による違和感があり、長時間の使用には適さない。
そこで、本発明者らは、特許文献2及び3のような密着型マスクではなく、顔面に密着しない非密着型のマスク部を備えた音声入力装置の開発に着手した。そして、ヘッドセット型の音声入力装置をベースとして、消音機能を持つ非密着型マスク部を追加するとともに、デザイン性の向上のためにマスク部を片持ち梁構造により支持し、音声入力装置の全体形状を左右非対称とすることを考案した。
ところが、マイク及び消音部が組み込まれた非密着型のマスク部の重量を片持ち梁構造にすると、マスク部の重量に起因したモーメントによって音声入力装置が傾動してしまい、マスク部が使用者の口からずれてしまう場合が起こり得る。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、長時間の使用に適し、デザイン性に優れ、且つ、使用中のマスク部のずれを抑制可能なサイレンサ機能付き音声入力装置を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る音声入力装置は、
使用者が発する音声の外部への漏えいを抑制するサイレンサ機能を有する音声入力装置であって、
前記使用者への前記音声入力装置の装着時、前記使用者の一方の耳の付け根の上部および該一方の耳の裏面の少なくとも一部に接触可能であり、前記一方の耳の付け根の上部および前記裏面によって支持されるように構成された第1支持部と、
前記使用者への前記音声入力装置の装着時、前記使用者の他方の耳の付け根の上方に位置し、前記他方の耳の付け根の上部によって下方から支持されるように構成された第2支持部と、
前記第1支持部と前記第2支持部とを連結し、且つ、前記使用者への前記音声入力装置の装着時、前記使用者の後頭部又は後頸部に沿って延在するように構成された連結部と、
前記使用者への前記音声入力装置の装着時、前記使用者の顔面との間に隙間を空けて前記使用者の口の前方に位置して前記口を覆うことで、外部空間と連通する音声拡散空間を前記口の前方に形成するように構成されたマスク部と、
前記マスク部に設けられ、前記音声拡散空間内における前記音声を消音するための消音部と、
前記マスク部に設けられ、前記消音部への到達前の前記音声拡散空間内における前記音声を検出するためのマイクと、
前記第2支持部から前記マスク部に向かって延設され、前記第2支持部および前記マスク部を相互に接続するためのアーム部と、
を備えることを特徴とする。
なお、本明細書において、「耳」の裏面又は付け根とは、医学上でいうところの「耳介」の裏面又は付け根を意味する。
上記(1)の構成によれば、マスク部によって形成される音声拡散空間内における音声を消音部によって消音することで、外部への音声の漏えいを抑制できる。
また、第2支持部からマスク部まで延在するアーム部による片持ち梁構造でマスク部が支持されることになり、ヘッドセット型の音声入力装置に比べてデザイン性を向上させることができる。しかも、第1支持部及び第2支持部を連結する連結部は、後頭部又は後頸部に沿って設けられるため、上記(1)の構成の音声入力装置の装着者を正面から見たときに連結部の存在が目立たない。この点においても、ヘッドセット型の音声入力装置に比べてデザイン性を高めることができる。
また、上記(1)の構成によれば、マスク部は使用者の口を覆っているものの、使用者の顔面との間に隙間を空けて口の前方に位置するようになっているため、装着による違和感が小さく、長時間の使用に適している。
なお、非密着型のマスク部を片持ち梁構造により支持する場合、マスク部の重量に起因したモーメントが音声入力装置に加わるため、マスク部のずれを防止するためには、マスク部の重量に起因したモーメントにバランスするような反対方向のモーメントが必要である。
上記(1)の構成の場合、第2支持部のうち前記他方の耳の付け根の上部と接する位置を支点とするモーメントがマスク部の重量に起因して生じる。このモーメントは、使用者の正面から見て第1方向(時計回り又は反時計回り;他方の耳が右耳の場合には時計回り)のモーメントである。マスク部の重量に起因して生じるこのモーメント(使用者の正面から見て第1方向のモーメント)によって音声入力装置が回動しようとすると、第1支持部には、前記一方の耳の付け根から主として鉛直方向上方に向かう力が作用する。そして、第1支持部に作用するこの力に起因して、使用者の正面から見て第2方向(反時計回り又は時計回り;他方の耳が右耳の場合には反時計回り)のモーメントが音声入力装置に加わる。このため、一方の耳の付け根の上部から第1支持部が受ける力(主として鉛直方向上方に向かう力)に起因した第2方向のモーメントが、マスク部の重量に起因した第1方向のモーメントを少なくとも部分的に打ち消すことで、使用者の正面から見たときの音声入力装置の回動を抑制できる。
また、上記(1)の構成の場合、第1支持部及び第2支持部のうち各耳の付け根の上部と接する位置を支点とするモーメントがマスク部の重量に起因して生じる。このモーメントは、使用者の側面(前記他方の耳側の側面)から見て時計回りのモーメントである。マスク部の重量に起因して生じるこのモーメント(使用者の側面(前記他方の耳側の側面)から見て時計回りのモーメント)によって音声入力装置が回動しようとすると、第1支持部には、前記一方の耳の裏面側から主として鉛直方向下方に向かう力が作用する。そして、第1支持部に作用するこの力に起因して、使用者の側面(前記他方の耳側の側面)から見て反時計回りのモーメントが音声入力装置に加わる。このため、一方の耳の裏面側から受ける力(主として鉛直方向下方に向かう力)に起因した反時計回りのモーメントが、マスク部の重量に起因した時計回りのモーメントを少なくとも部分的に打ち消すことで、使用者の側面(前記他方の耳側の側面)から見たときの音声入力装置の回動を抑制できる。
こうして、上記(1)の構成により、音声入力装置の装着中のマスク部のずれを抑制できる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記アーム部または前記マスク部の少なくとも一方は、前記使用者への前記音声入力装置の装着時に前記使用者の顔面に当接するように構成された第1当接部を有する。
上記(2)の構成によれば、アーム部又はマスク部の少なくとも一方に設けられる第1当接部が使用者の顔面に当接することで、第1支持部及び第2支持部に加えて、第1当接部も支持点(使用者前方の支持点)として機能し得るようになる。そして、マスク部の重量に起因して生じる前述のモーメント(使用者の側面(前記他方の耳側の側面)から見て時計回りのモーメント)によって音声入力装置が回動しようとすると、第1当接部は、使用者の顔面から主として前方に向かう力を受ける。この前方に向かう力に起因して、使用者の側面(前記他方の耳側の側面)から見て反時計回りのモーメントが音声入力装置に加わる。こうして、使用者の顔面から受ける力(主として前方に向かう力)に起因した反時計回りのモーメントが、マスク部の重量に起因した時計回りのモーメントを少なくとも部分的に打ち消すことで、使用者の側面(前記他方の耳側の側面)から見たときの音声入力装置の回動を抑制できる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、
前記第1当接部は、前記使用者への前記音声入力装置の装着時に前記使用者の上唇よりも上方において前記使用者の顔面に当接するように構成される。
上記(3)の構成によれば、口の動きの影響を受けにくい場所に第1当接部が位置することになり、使用者の発話中における口の動きに起因した音声入力装置のずれを抑制できる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れかの構成において、
前記連結部は、前記使用者への前記音声入力装置の装着時、前記後頭部又は前記後頸部に当接するように構成された第2当接部を有する。
上記(4)の構成によれば、連結部に設けられる第2当接部が使用者の後頭部又は後頸部に当接することで、第1支持部及び第2支持部に加えて、第2当接部も支持点(使用者後方の支持点)として機能し得るようになる。そして、マスク部の重量に起因して生じる前述のモーメント(使用者の側面(前記他方の耳側の側面)から見て時計回りのモーメント)によって音声入力装置が回動しようとすると、第2当接部は、使用者の後頭部又は後頸部から主として下方に向かう力を受ける。この下方に向かう力に起因して、使用者の側面(前記他方の耳側の側面)から見て反時計回りのモーメントが音声入力装置に加わる。こうして、使用者の後頭部又は後頸部から受ける力(主として下方に向かう力)に起因した反時計回りのモーメントが、マスク部の重量に起因した時計回りのモーメントを少なくとも部分的に打ち消すことで、使用者の側面(前記他方の耳側の側面)から見たときの音声入力装置の回動を抑制できる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(4)の構成において、
前記第2当接部は、前記後頸部に当接して前記後頸部から摩擦力を受けるように構成される。
上記(5)の構成によれば、第2当接部と後頸部との間で生じる摩擦力によって、使用者の後頸部から下方に向かう比較的大きな力を第2当接部が受けることになり、使用者の側面(前記他方の耳側の側面)から見て反時計回りの比較的大きなモーメントを発生させることができる。これにより、マスク部の重量に起因した時計回りのモーメントを効果的に打ち消して、使用者の側面(前記他方の耳側の側面)から見たときの音声入力装置の回動をより一層抑制できる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(5)の何れかの構成において、
前記サイレンサ機能付き音声入力装置は、
前記第1支持部に取り付けられ、前記使用者への前記音声入力装置の装着時、前記一方の耳に対して音を発するように構成されたスピーカー
をさらに備える。
上記(6)の構成によれば、音声入力装置の支持のために第2支持部に比べて高い密着度で耳に取り付けられる第1支持部にスピーカーを設けることで、第2支持部にスピーカーを設ける場合に比べて音声入力装置をコンパクト化することができる。
また、上記(6)の構成によれば、使用者は、スピーカーを介して聞いた音声(多人数の会話や、音声認識を前提とせずに喋った言葉等)を音声認識に適した言葉で喋りなおすことで、認識率を向上させることができる(いわゆるリスピーク方式による音声認識技術)。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(6)の何れかの構成において、
前記消音部は、前記マスク部の内部又は裏側に設けられる吸音材である。
なお、マスク部の材料自体が吸音機能を有しており、吸音材はマスク部と一体化されていてもよい。
上記(7)の構成によれば、マスク部の裏側に吸音材を設けた簡素な構成にて、音声拡散空間内における音声を消音して、外部への音声の漏えいを抑制できる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(7)の構成において、
前記吸音材は、前記使用者への前記音声入力装置の装着時に前記口に対向するように設けられる。
上記(8)の構成によれば、使用者の口に対向するようにマスク部の裏側に吸音材を配設することで、外部への音声の漏えいを効果的に抑制できる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(7)又は(8)の構成において、
前記マイクは、前記マイクは、前記使用者への前記音声入力装置の装着時に前記吸音材と前記口との間の前後方向位置に存在するように設けられる。
上記(9)の構成によれば、吸音材に到達する前の音声拡散空間内の音声をマイクによって確実に検出することができる。よって、マイクによる音声検出と、吸音材による外部への音声漏えい抑制と、の両立を図ることができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(7)乃至(9)の何れかの構成において、
前記吸音材は交換可能に構成される。
上記(10)の構成によれば、使用とともに汚れてしまう吸音材を定期的に交換することができ、衛生的である。
(11)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(10)の何れかの構成において、
前記マスク部は、前記使用者への前記音声入力装置の装着時に前記使用者の鼻の下方に位置する。
上記(11)の構成によれば、使用者の口の周囲のみがマスク部によって覆われることになり、顔の大部分をマスク部に覆うような仰々しいデザインを採用する場合に比べて、装着者の姿が与える印象を自然なものにすることができる。
また、人間の呼吸は主として鼻によって行われるので、音声入力装置の装着による息苦しさを軽減することができ、長時間の使用により一層適した構成とすることができる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(11)の何れかの構成において、
前記アーム部は、前記使用者への前記音声入力装置の装着時に、前記口を覆う使用位置から前記口を覆わない非使用位置に前記マスク部を退避可能に構成される。
上記(12)の構成によれば、使用者は、音声入力装置を装着したまま、使用位置と非使用位置とでマスク部の位置を切り替えることができる。これにより、一時的に音声入力作業を中断する場合、わざわざ音声入力装置を取り外す手間を省くことができる。また、音声入力作業を再開する場合、音声入力装置を再度装着する必要もない。
(13)幾つかの実施形態では、上記(12)の構成において、
前記アーム部は、
前記第2支持部に接続される後方アームと、
前記マスク部に接続される前方アームと、
前記後方アームと前記前方アームとの間に設けられ、前記後方アームに対して相対的に前記前方アームを回動可能に構成された回動部と、
を含む。
上記(13)の構成によれば、マスク部に接続された前方アームを、第2支持部に接続された後方アームに対して回動させることで、使用者は、音声入力装置を装着したままマスク部の位置を簡単に切り替えることができる。
(14)本発明の少なくとも一実施形態に係る音声入力装置は、
使用者が発する音声の外部への漏えいを抑制するサイレンサ機能を有する音声入力装置であって、
前記使用者への前記音声入力装置の装着時、前記使用者の一方の耳の付け根の上部に接触可能であり、前記一方の耳の付け根の上部によって支持されるように構成された第1支持部と、
前記使用者への前記音声入力装置の装着時、前記使用者の他方の耳の付け根の上方に位置し、前記他方の耳の付け根の上部によって下方から支持されるように構成された第2支持部と、
前記第1支持部と前記第2支持部とを連結し、且つ、前記使用者への前記音声入力装置の装着時、前記使用者の後頭部又は後頸部に沿って延在するように構成された連結部と、
前記使用者への前記音声入力装置の装着時、前記使用者の顔面との間に隙間を空けて前記使用者の口の前方に位置して前記口を覆うことで、外部空間と連通する音声拡散空間を前記口の前方に形成するように構成されたマスク部と、
前記マスク部に設けられ、前記音声拡散空間内における前記音声を消音するための消音部と、
前記マスク部に設けられ、前記消音部への到達前の前記音声拡散空間内における前記音声を検出するためのマイクと、
前記第2支持部から前記マスク部に向かって延設され、前記第2支持部および前記マスク部を相互に接続するためのアーム部と、
を備え、
前記アーム部または前記マスク部の少なくとも一方は、前記使用者への前記音声入力装置の装着時に前記使用者の顔面に当接する第1当接部を有する。
なお、上記(14)の構成は、上述の(3)乃至(13)の何れかの構成と組み合わせてもよい。
上記(14)の構成によれば、マスク部によって形成される音声拡散空間内における音声を消音部によって消音することで、外部への音声の漏えいを抑制できる。
また、第2支持部からマスク部まで延在するアーム部による片持ち梁構造でマスク部が支持されることになり、ヘッドセット型の音声入力装置に比べてデザイン性を向上させることができる。しかも、第1支持部及び第2支持部を連結する連結部は、後頭部又は後頸部に沿って設けられるため、音声入力装置の装着者を正面から見たときに連結部の存在が目立たない。この点においても、ヘッドセット型の音声入力装置に比べてデザイン性を高めることができる。
また、マスク部は使用者の口を覆っているものの、使用者の顔面との間に隙間を空けて口の前方に位置するようになっているため、装着による違和感が小さく、長時間の使用に適している。
さらに、マスク部の重量に起因したモーメントにバランスするような反対方向のモーメントを少なくとも第1支持部及び第1当接部によって生み出すことで、音声入力装置の装着中のマスク部のずれを抑制できる。具体的には、一方の耳の付け根の上部から第1支持部が受ける力(主として鉛直方向上方に向かう力)に起因した第2方向のモーメントが、マスク部の重量に起因した第1方向のモーメントを少なくとも部分的に打ち消すことで、使用者の正面から見たときの音声入力装置の回動を抑制できる。また、使用者の顔面から受ける力(主として前方に向かう力)に起因した反時計回りのモーメントが、マスク部の重量に起因した時計回りのモーメントを少なくとも部分的に打ち消すことで、使用者の側面(前記他方の耳側の側面)から見たときの音声入力装置の回動を抑制できる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、マスク部によって形成される音声拡散空間内における音声を消音部によって消音することで、外部への音声の漏えいを抑制できる。
また、第2支持部からマスク部まで延在するアーム部による片持ち梁構造でマスク部が支持されることになり、ヘッドセット型の音声入力装置に比べてデザイン性を向上させることができる。しかも、第1支持部及び第2支持部を連結する連結部は、後頭部又は後頸部に沿って設けられるため、音声入力装置の装着者を正面から見たときに連結部の存在が目立たない。この点においても、ヘッドセット型の音声入力装置に比べてデザイン性を高めることができる。
また、マスク部は使用者の口を覆っているものの、使用者の顔面との間に隙間を空けて口の前方に位置するようになっているため、装着による違和感が小さく、長時間の使用に適している。
さらに、マスク部の重量に起因したモーメントにバランスするような反対方向のモーメントを生み出すことで、音声入力装置の装着中のマスク部のずれを抑制できる。
一実施形態に係るサイレンサ機能付きの音声入力装置を示す正面図である。 図1に示す音声入力装置の装着状態における様子を示す側面図であり、図2(a)は第1支持部側から見た側面図であり、図2(b)は第2支持部側から見た側面図である。 一実施形態に係るサイレンサ機能付きの音声入力装置を示す正面図である。 図3に示す音声入力装置の装着状態における様子を示す側面図であり、図4(a)は第1支持部側から見た側面図であり、図4(b)は第2支持部側から見た側面図である。 水平前後方向(X方向)回りのモーメントについて説明するための音声入力装置の正面図である。 水平左右方向(Y方向)回りのモーメントについて説明するための音声入力装置の側面図である。 一実施形態に係る音声入力装置をマスク部の裏面側から見た図である。 図7におけるA−A線に沿った断面図であり、使用者への音声入力装置の装着時における状態を示している。 一実施形態に係る音声入力装置をマスク部の裏面側から見た図である。 図9におけるB−B線に沿った断面図であり、使用者への音声入力装置の装着時における状態を示している。 一実施形態に係る音声入力装置を示す正面図であり、マスク部を使用位置から非使用位置に退避させた状態を示している。 一実施形態に係るアーム部の構成を示しており、図12(a)は後方アームに対する前方アームの回動前の状態を示し、図12(b)は後方アームに対する前方アームの回動後の状態を示している。 一実施形態に係るアーム部の構成を示しており、図13(a)は後方アームに対する前方アームの回動前の状態を示し、図13(b)は後方アームに対する前方アームの回動後の状態を示している。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、一実施形態に係るサイレンサ機能付きの音声入力装置を示す正面図である。図2は、図1に示す音声入力装置の装着状態における様子を示す側面図であり、図2(a)は第1支持部側から見た側面図であり、図2(b)は第2支持部側から見た側面図である。
図3は、他の実施形態に係るサイレンサ機能付きの音声入力装置を示す正面図である。図4は、図3に示す音声入力装置の装着状態における様子を示す側面図であり、図4(a)は第1支持部側から見た側面図であり、図4(b)は第2支持部側から見た側面図である。
幾つかの実施形態では、図1及び3に示すように、音声入力装置100,200は、使用者の一方の耳によって支持される第1支持部10と、使用者の他方の耳によって支持される第2支持部20と、第1支持部10及び第2支持部20を連結する連結部30と、使用者の口を覆うマスク部40と、マスク部40及び第2支持部20を相互に接続するアーム部50と、を備える。
第1支持部10は、図2(a)及び図4(a)に示すように、使用者への音声入力装置100,200の装着時、使用者の一方の耳1の付け根の上部3および耳1の裏面4の少なくとも一部に接触可能になっている。これにより、第1支持部10は、使用者の一方の耳1の付け根の上部3及び該耳1の裏面4の少なくとも一部によって支持されるようになっている。
図1及び図3に示す例示的な実施形態では、第1支持部10は、棒状の突出部12と、突出部12の基部に接続されるパッド部14とを含む。突出部12は、パッド部14から前方に突出するように設けられている。使用者への音声入力装置100,200の装着時、突出部12は、使用者の一方の耳1の付け根の上部3の上方に位置し、該付け根の上部3に架け渡されるようになっている。突出部12は、図2(a)及び図4(a)に示すように、耳1の付け根の上部3の輪郭に沿って上方に凸形状となるように緩やかに湾曲していてもよい。パッド部14は、使用者への音声入力装置100,200の装着時、使用者の一方の耳1の裏面4の少なくとも一部に当接可能になっている。
第2支持部20は、図2(b)及び図4(b)に示すように、使用者への音声入力装置100,200の装着時、使用者の他方の耳2の付け根の上方に位置するようになっている。これにより、第2支持部20は、使用者の他方の耳2の付け根の上部6によって下方から支持される。
図1及び3に示す例示的な実施形態では、第2支持部20は、連結部30からアーム部50に向かって前方に延びる棒状部22を含んでいる。棒状部22は、図2(b)及び図4(b)に示すように、使用者の他方の耳2の付け根の上部6の輪郭に沿って上方に凸形状となるように緩やかに湾曲していてもよい。
なお、図1〜4に示す例示的な実施形態では、使用者の左耳に第1支持部10が対応し、使用者の右耳に第2支持部20が対応しているが、第1支持部10が右耳に対応して第2
支持部20が左耳に対応する構成であってもよい。
上述した構成の第1支持部10と第2支持部20とは、連結部30によって相互に連結される。連結部30は、使用者への音声入力装置100,200の装着時、使用者の後頭部7又は後頸部8に沿って左右方向に延在するようになっている。なお、図1に示す例示的な実施形態では、連結部30は、使用者への音声入力装置100,200の装着時に使用者の後頸部8に沿って延在している。一方、図3に示す例示的な実施形態では、連結部30は、使用者への音声入力装置100,200の装着時に使用者の後頭部7に沿って延在している。
また、図1及び3に示す例示的な実施形態では、連結部30は、アジャスタ部32,34を有しており、アジャスタ部32,34の操作により連結部30が図中の矢印方向に伸縮可能となっている。これにより、使用者の骨格に合わせて、音声入力装置100,200のサイズを調節することができる。
なお、図1及び図3に示す実施形態では、連結部30は第2当接部90を有している。第2当接部90は、図2(a)及び(b)並びに図4(a)及び(b)に示すように、使用者への音声入力装置100,200の装着時に後頭部7又は後頸部8に当接可能に構成されている。これにより、使用者の後頭部7又は後頸部8から主として下方に向かう力が第2当接部90に作用し、この下方に向かう力に起因して、使用者の側面(他方の耳2側の側面)から見て反時計回りのモーメントが音声入力装置100,200に加わる。これにより、マスク部40の重量に起因したモーメントを少なくとも部分的に打ち消すことができる。なお、第2当接部90によるモーメント打消し効果については、図6を用いて後で詳述する。
一実施形態では、第2当接部90は、後頸部8に当接して後頸部8から摩擦力を受けるように構成される。この場合、第2当接部90と後頸部8との間で生じる摩擦力を増大させるため、後頸部8の肌に密着するような部材(天然ゴムや合成ゴムを含むエラストマや、シリコーン樹脂を含む樹脂)によって第2当接部90を形成してもよい。これにより、第2当接部90と後頸部8との間で生じる摩擦力によって、使用者の後頸部8から下方に向かう比較的大きな力を第2当接部90が受けることになり、使用者の側面(他方の耳2側の側面)から見て反時計回りの比較的大きなモーメントを発生させることができる。これにより、マスク部40の重量に起因した時計回りのモーメントを効果的に打ち消して、使用者の側面(他方の耳2側の側面)から見たときの音声入力装置100,200の回動をより一層抑制できる。
マスク部40は、図2(a)及び(b)並びに図4(a)及び(b)に示すように、使用者への音声入力装置100,200の装着時、使用者の顔面との間に隙間を空けて使用者の口の前方に位置する。これにより、マスク部40は、使用者の口を覆い、外部空間と連通する音声拡散空間42を口の前方に形成するようになっている。
なお、マスク部40の外周縁の少なくとも一部は使用者の顔面に接触しておらず、音声拡散空間42と外部空間とが連通するようになっている。但し、マスク部40の外周縁全体に亘って使用者顔面に接触しておらず使用者顔面から完全に離れた状態になっている必要はなく、マスク部40の外周縁の一部が使用者顔面に接触するようになっていてもよい。
このように、マスク部40は、マスク部40の外周縁の少なくとも一部は使用者の顔面に接触していないから、従来の電話機用消音マスクにおける密着型マスク部とは大きく相違する。
従来の電話機用消音マスクにおける密着型マスク部では、マスク部を使用者顔面に密着させることで、外部への音声の漏えいの遮断効果の向上を図るとともに、マスク部を使用者顔面に支持させてマスク部がずり落ちることを防止することを狙ったものである。
これに対し、音声入力装置100,200は、装着による使用者の負担を軽減することを重視したものであり、外部への音声の漏えいを必ずしも完全に防止できなくても、ある程度抑制できればよいという考えに基づいて、非密着型のマスク部構造を採用している。また、音声入力装置100,200におけるマスク部40の支持は、主として第1支持部10及び第2支持部20を介して、使用者の両耳によって行う。
図1〜図4に示す例示的な実施形態では、マスク部40は、使用者への音声入力装置100,200の装着時に使用者の鼻の下方に位置して、口を覆うように構成されている。
これにより、使用者の口の周囲のみがマスク部40によって覆われることになり、顔の大部分をマスク部に覆うような仰々しいデザインを採用する場合に比べて、装着者の姿が与える印象を自然なものにすることができる。
また、人間の呼吸は主として鼻によって行われるので、音声入力装置100,200の装着による息苦しさを軽減することができ、長時間の使用により一層適した構成とすることができる。
なお、図1及び図3に示す実施形態では、マスク部40は裏面側に少なくとも一つの第1当接部80を有している。第1当接部80は、マスク部40の裏面の他の領域に比べて後方(使用者の顔面側)に突出するように設けられている。このため、使用者への音声入力装置100,200の装着時、第1当接部80は、図2(a)及び(b)並びに図4(a)及び(b)に示すように、使用者の顔面に当接可能になっている。このため、使用者の顔面から主として前方に向かう力を第1当接部80が受け、この前方に向かう力に起因して、使用者の側面(他方の耳2側の側面)から見て反時計回りのモーメントが音声入力装置100,200に加わる。こうして、使用者の顔面から受ける力(主として前方に向かう力)に起因した反時計回りのモーメントが、マスク部40の重量に起因した時計回りのモーメントを少なくとも部分的に打ち消すことで、使用者の側面(他方の耳2側の側面)から見たときの音声入力装置100,200の回動を抑制できる。第1当接部80によるモーメント打消し効果については、図6を用いて後で詳述する。
一実施形態では、第1当接部80は、図2(a)及び(b)並びに図4(a)及び(b)に示すように、使用者への音声入力装置100,200の装着時に使用者の上唇よりも上方において使用者の顔面に当接するように構成される。これにより、口の動きの影響を受けにくい場所に第1当接部80が位置することになり、使用者の発話中における口の動きに起因した音声入力装置100,200のずれを抑制できる。
なお、図1及び図3に示す例示的な実施形態では、第1当接部80は、装着時に使用者の鼻と口との間の高さに位置するようにマスク部40の裏面側に設けられているが、他の実施形態では、装着時に使用者の鼻の両脇の頬に位置するようにマスク部40に設けられていてもよい。あるいは、第1当接部80を、マスク部40ではなく、アーム部50の裏面側に設けてもよい。
マスク部40には、消音部60及びマイク70が設けられる。一実施形態では、消音部60及びマイク70は、マスク部40の裏側に設けられる。
消音部60は、音声拡散空間42内における音声を消音するように構成されている。マイク70は、消音部60への到達前の音声拡散空間42内における音声を検出するように構成されている。マイク70で検出された音声信号は、有線又は無線により、不図示のコンピュータに入力されて、該コンピュータにおいて音声認識技術により文字情報に変換される。なお、マイク70からコンピュータへの音声信号の伝送方法として、Blutooth規格による無線通信を利用してもよい。
なお、消音部60及びマイク70の具体的な構成については、後で詳述する。
上述した構成のマスク部40は、アーム部50によって第2支持部20に接続される。アーム部50は、図2(b)及び図4(b)に示すように、使用者への音声入力装置100,200の装着時、第2支持部20からマスク部40に向かって、使用者の顔面に沿って下方且つ前方に延在するようになっている。
図1及び図3に示す例示的な実施形態では、アーム部50は、アジャスタ部52を有しており、アジャスタ部52の操作によりアーム部50が図中の矢印方向に伸縮可能となっている。これにより、使用者の骨格に合わせて、音声入力装置100,200のサイズを調節することができる。
図1〜図4を参照して説明した上記構成の音声入力装置100,200によれば、マスク部40によって形成される音声拡散空間42内における音声を消音部60によって消音することで、外部への音声の漏えいを抑制できる。
また、第2支持部20からマスク部40まで延在するアーム部50による片持ち梁構造でマスク部が支持されることになり、ヘッドセット型の音声入力装置に比べてデザイン性を向上させることができる。しかも、第1支持部10及び第2支持部20を連結する連結部30は、後頭部7又は後頸部8に沿って設けられるため、音声入力装置100,200の装着者を正面から見たときに連結部30の存在が目立たない。この点においても、ヘッドセット型の音声入力装置に比べてデザイン性を高めることができる。
また、上記構成の音声入力装置100,200によれば、マスク部40は使用者の口を覆っているものの、使用者の顔面との間に隙間を空けて口の前方に位置するようになっているため、装着による違和感が小さく、長時間の使用に適している。
さらに、上記構成の音声入力装置100,200では、マスク部40の重量に起因したモーメントにバランスするような反対方向のモーメントが生み出されて、音声入力装置100,200の装着中のマスク部40のずれを抑制できるようになっている。
ここで、図5及び図6を用いて、マスク部40の重量に起因したモーメントとは反対方向のモーメントの発生原理について説明する。図5は、水平前後方向(X方向)回りのモーメントについて説明するための音声入力装置100の正面図である。図6は、水平左右方向(Y方向)回りのモーメントについて説明するための音声入力装置100の側面図である。
なお、以下では、図1に示した音声入力装置100を例に挙げて説明するが、図3に示した音声入力装置200についても同様のことが当てはまる。
音声入力装置100は、上述のように、非密着型のマスク部40を有する片持ち梁構造を採用しているため、図5及び図6に示すように、マスク部40の重量に起因したモーメントが作用する。
具体的には、図5に示すように、水平前後方向(X方向)回りのモーメントとして、第2支持部20のうち他方の耳2の付け根の上部6と接する位置を支点PとするモーメントMmXが、マスク部40に作用する重力mg(但し、mはマスク部40の質量であり、gは重力加速度である)に起因して生じる。このモーメントMmXは、使用者の正面から見て時計回りのモーメントであり、支点Pと重力mgの作用点とを結ぶ線分の長さlmXと、該線分の直交方向と重力ベクトルの方向との間の角度θmXとを用いて、MmX=mglmX×cosθmXとして表される。
また、図6に示すように、第1支持部10及び第2支持部20のうち各耳1,2の付け根の上部3,6と接する位置を支点PとするモーメントMmYが、マスク部40に作用する重力mgに起因して生じる。このモーメントMmYは、使用者の側面(他方の耳2側の側面)から見て時計回りのモーメントであり、支点Pと重力mgの作用点とを結ぶ線分の長さlmYと、該線分の直交方向と重力ベクトルの方向との間の角度θmYとを用いて、MmY=mglmY×cosθmYとして表される。
図5に示すモーメントMmXとは反対方向のモーメントは、第1支持部10によって生じる。
すなわち、マスク部40に作用する重力mgに起因して生じるモーメントMmX(使用者の正面から見て時計回りのモーメント)によって音声入力装置100が回動しようとすると、第1支持部10には、一方の耳1の付け根の上部3から主として鉛直方向上方に向かう成分を含む力F1Zが作用する。そして、第1支持部10に作用するこの力F1Zに起因して、使用者の正面から見て反時計回りのモーメントM1Xが音声入力装置100に加わる。このため、一方の耳1の付け根の上部3から第1支持部10が受ける力(主として鉛直方向上方に向かう力)F1Zに起因した反時計回りのモーメントM1Xが、マスク部40の重量に起因した時計回りのモーメントMmXを少なくとも部分的に打ち消すことで、使用者の正面から見たときの音声入力装置100の回動を抑制できる。
なお、モーメントM1Xは、支点Pと力F1Zの作用点とを結ぶ線分の長さl1Xと、該線分の直交方向とベクトルF1Zの方向との間の角度θ1Xとを用いて、M1X=F1Z×l1X×cosθ1Xとして表されるが、θ1X≒0であると考えられる場合、M1X≒F1Z×l1Xとして扱うことができる。
また、幾つかの実施形態では、図6に示すモーメントMmYとは反対方向のモーメントは、第1支持部10によって生じる。
マスク部40の重量に起因して生じるモーメントMmY(使用者の側面(他方の耳2側の側面)から見て時計回りのモーメント)によって音声入力装置100が回動しようとすると、第1支持部10には、一方の耳1の裏面4側から主として鉛直方向下方に向かう成分を含む力F1Z’が作用する。そして、第1支持部10に作用するこの力F1Z’に起因して、使用者の側面(他方の耳2側の側面)から見て反時計回りのモーメントM1Yが音声入力装置100に加わる。このため、第1支持部10が一方の耳1の裏面4側から受ける力(主として鉛直方向下方に向かう力)F1Z’に起因した反時計回りのモーメントM1Yが、マスク部40の重量に起因した時計回りのモーメントMmYを少なくとも部分的に打ち消すことで、使用者の側面(他方の耳2側の側面)から見たときの音声入力装置100の回動を抑制できる。
なお、モーメントM1Yは、支点Pと力F1Z の作用点とを結ぶ線分の長さl1X と、該線分の直交方向とベクトルF1Z の方向との間の角度θ1X とを用いて、M1Y=F1Z ×l1X ×cosθ1X として表される。
図6には、モーメントMmYを打ち消すモーメントの発生源として、第1支持部10以外にも、マスク部40に設けた第1当接部80、および、連結部30に設けた第2当接部90を示している。
幾つかの実施形態では、第1支持部10が耳1の裏面4側から受ける力F1Z’に起因するモーメントM1Yに加えて、第1当接部80が使用者の顔面から受ける力Fに起因したモーメントMfYや、第2当接部90が使用者の後頭部7又は後頸部8から受ける力Fに起因したモーメントMrYによって、マスク部40の重量に起因するモーメントMmYを打ち消す。
他の実施形態では、第1支持部10が耳1の裏面4側から受ける力F1Z’に起因するモーメントM1Yに替えて、第1当接部80が使用者の顔面から受ける力Fに起因したモーメントMfYや、第2当接部90が使用者の後頭部7又は後頸部8から受ける力Fに起因したモーメントMrYによって、マスク部40の重量に起因するモーメントMmYを打ち消す。すなわち、使用者による音声入力装置100,200の装着中において第1支持部10が一方の耳1の裏面4に当接しない場合や、そもそも、第1支持部10が耳1の裏面4に当接可能に構成されていない場合(例えば、第1支持部10がパッド部14を有しない場合)には、第1当接部80が使用者の顔面から受ける力Fに起因したモーメントMfYや、第2当接部90が使用者の後頭部7又は後頸部8から受ける力Fに起因したモーメントMrYによって、マスク部40の重量に起因するモーメントMmYを打ち消してもよい。
モーメントMfY及びモーメントMrYの発生原理は、それぞれ、以下の通りである。
マスク部40又はアーム部50の少なくとも一方に第1当接部80が設けられている場合、第1当接部80が使用者の顔面に当接することで、第1支持部10及び第2支持部20に加えて、第1当接部80も支持点(使用者前方の支持点)として機能し得るようになる。そして、マスク部40の重量に起因して生じる前述のモーメントMmY(使用者の他方の耳2側の側面から見て時計回りのモーメント)によって音声入力装置100が回動しようとすると、第1当接部80は、使用者の顔面から主として前方に向かう力Fを受ける。この前方に向かう力Fに起因して、使用者の他方の耳2側の側面から見て反時計回りのモーメントMfYが音声入力装置100に加わる。こうして、使用者の顔面から受ける力Fに起因した反時計回りのモーメントMfYが、マスク部40の重量に起因した時計回りのモーメントMmYを少なくとも部分的に打ち消すことで、使用者の他方の耳2側の側面から見たときの音声入力装置100の回動を抑制できる。なお、モーメントMfYは、支点Pと力Fの作用点とを結ぶ線分の長さlと、該線分の直交方向とベクトルFの方向との間の角度θとを用いて、MfY=F×l×cosθとして表される。
また、連結部30に第2当接部90が設けられている場合、第2当接部90は、使用者の後頭部7又は後頸部8に当接することで、第1支持部10及び第2支持部20に加えて、第2当接部90も支持点(使用者後方の支持点)として機能し得るようになる。そして、マスク部40の重量に起因して生じる前述のモーメントMmY(使用者の他方の耳2側の側面から見て時計回りのモーメント)によって音声入力装置100が回動しようとすると、第2当接部90は、使用者の後頭部7又は後頸部8から主として下方に向かう力Fを受ける。この下方に向かう力Fに起因して、使用者の他方の耳2側の側面から見て反時計回りのモーメントMrYが音声入力装置に加わる。こうして、使用者の後頭部7又は後頸部8から受ける力Fに起因した反時計回りのモーメントMrYが、マスク部40の重量に起因した時計回りのモーメントMmYを少なくとも部分的に打ち消すことで、使用者の他方の耳2側の側面から見たときの音声入力装置100の回動を抑制できる。なお、モーメントMrYは、支点Pと力Fの作用点とを結ぶ線分の長さlと、該線分の直交方向とベクトルFの方向との間の角度θとを用いて、MrY=F×l×cosθとして表される。
幾つかの実施形態では、図3及び図4(a)に示すように、音声入力装置200は、第1支持部10に取り付けられたスピーカーを内蔵するイヤーパッド16をさらに備える。イヤーパッド16に内蔵されたスピーカーは、使用者への音声入力装置200の装着時、一方の耳1に対して音を発するように構成されている。
このように音声入力装置200の支持のために第2支持部20に比べて高い密着度で耳に取り付けられる第1支持部10にスピーカーを設けることで、第2支持部20にスピーカーを設ける場合に比べて音声入力装置200をコンパクト化することができる。
また、使用者は、イヤーパッド16のスピーカーを介して聞いた音声(多人数の会話や、音声認識を前提とせずに喋った言葉等)を音声認識に適した言葉で喋りなおすことで、認識率を向上させることができる(いわゆるリスピーク方式による音声認識技術)。
続いて、主として図7〜図10を参照しながら、マスク部40に取り付けられる消音部60及びマイク70の具体的構成について説明する。
図7は、一実施形態に係る音声入力装置をマスク部40の裏面側から見た図である。図8は、図7におけるA−A線に沿った断面図であり、使用者への音声入力装置100,200の装着時における状態を示している。図9は、他の実施形態に係る音声入力装置をマスク部40の裏面側から見た図である。図10は、図9におけるB−B線に沿った断面図であり、使用者への音声入力装置100,200の装着時における状態を示している。
なお、図7及び図9において、符号44で示したのは、装着時に使用者の口に対向する領域である。
幾つかの実施形態では、図7〜図10に示すように、消音部60は、マスク部40の裏側に設けられる吸音材62である。
この場合、マスク部40の裏側に吸音材62を設けた簡素な構成にて、音声拡散空間42内における音声を消音して、外部への音声の漏えいを抑制できる。
図7〜図10に示す実施形態では、吸音材62は、使用者への音声入力装置100,200の装着時に口に対向するように設けられる。すなわち、吸音材62は、少なくとも、装着時に使用者の口に対向する領域44を含み、且つ、領域44よりも大面積に形成されている。
このように、使用者の口に対向するようにマスク部40の裏側に吸音材62を配設することで、外部への音声の漏えいを効果的に抑制できる。
幾つかの実施形態では、図7〜図10に示すように、マイク70は、使用者への音声入力装置100,200の装着時に吸音材62と口との間の前後方向位置に存在するように設けられる。
これにより、吸音材62に到達する前の音声拡散空間42内の音声をマイク70によって確実に検出することができる。よって、マイク70による音声検出と、吸音材62による外部への音声漏えい抑制と、の両立を図ることができる。
なお、図7〜図10に示す例示的な実施形態では、マイク70は、装着時に使用者の口の下方に位置するように設けられている。
また、幾つかの実施形態では、吸音材62は交換可能に構成される。これにより、使用とともに汚れてしまう吸音材62を定期的に交換することができ、衛生的である。
なお、図7及び図8に示す例示的な実施形態では、マスク部40の裏面に設けられた少なくとも一本の爪部64にシート状の吸音材62の外周縁を係合させることで、マスク部40に対して着脱自在に吸音材62を固定するようになっている。この場合、図7及び図8に示すように、マイク70をマスク部40の裏面に支持するためのサポート部材72に、シート状の吸音材62の外周縁のうち下端部を保持するための爪部64としての役割を持たせてもよい。
一方、図9及び図10に示す例示的な実施形態では、マスク部40の裏面に設けられた少なくとも一つの面ファスナ66によって、マスク部40に対して着脱自在に吸音材62を固定するようになっている。
なお、図8に示すように、マイク70をマスク部40の裏面に支持するためのサポート部材72は、マスク部40の裏面に接続される基部72Aと、マイク70に接続される先端部72Bとを有している。サポート部材72の基部72Aは、マスク部40の裏面のうち吸音材62の設けられていない領域に接続されており、シート状の吸音材62の厚さ方向に使用者の顔面に向かって延在するように構成されている。サポート部材72の先端部72Bは、屈曲部を介して基部72Aに接続され、シート状の吸音材62に沿って延在し、吸音材62を挟んでマスク部40の反対側に位置するマイク70に到達するようになっている。
なお、図9及び図10に示す例示的な実施形態のように、第1当接部80は、装着者の鼻と口との間の領域に当接するように、左右方向に延在していてもよい。
次に、図11〜図13を用いて、使用位置から非使用位置にマスク部40を退避可能とした構成について説明する。
図11は、一実施形態に係る音声入力装置300を示す正面図であり、マスク部40を使用位置から非使用位置に退避させた状態を示している。図12は、一実施形態に係るアーム部の構成を示しており、図12(a)は後方アームに対する前方アームの回動前の状態を示し、図12(a)は後方アームに対する前方アームの回動後の状態を示している。図13は、他の実施形態に係るアーム部の構成を示しており、図13(a)は後方アームに対する前方アームの回動前の状態を示し、図13(a)は後方アームに対する前方アームの回動後の状態を示している。
幾つかの実施形態では、図11に示すように、アーム部50は、使用者への音声入力装置300の装着時に、使用者の口を覆う使用位置(図11中の破線参照)から、口を覆わない非使用位置(図11中の実線参照)にマスク部40を退避可能に構成される。
この場合、使用者は、音声入力装置300を装着したまま、使用位置と非使用位置とでマスク部40の位置を切り替えることができる。これにより、一時的に音声入力作業を中断する場合、わざわざ音声入力装置300を取り外す手間を省くことができる。また、音声入力作業を再開する場合、音声入力装置300を再度装着する必要もない。
幾つかの実施形態では、図11〜図13に示すように、アーム部50は、第2支持部20に接続される後方アーム54と、マスク部40に接続される前方アーム56と、後方アームと前方アームとの間に設けられた回動部59と、を含む。回動部59は、後方アーム54に対して相対的に前方アーム56を回動可能に構成されている。
この構成によれば、マスク部40に接続された前方アーム56を、第2支持部20に接続された後方アーム54に対して回動させることで、使用者は、音声入力装置300を装着したままマスク部40の位置を簡単に切り替えることができる。
幾つかの実施形態では、図11〜図13に示すように、音声入力作業中にマスク部40を使用位置に保持しておくために、前方アーム56と後方アーム54とを互いに係止させるようになっている。
具体的には、前方アーム56の上側の縁に設けた突起57が、後方アーム54の上側の縁に設けた凹部55に係合可能になっており、凹部55に突起57が係合することで、後方アーム54に対して前方アーム56が回動しないように係止されている(図12(a)及び図13(a)参照)。使用者が、突起57の凹部55への係合を解除すれば、マスク部40の重量に起因したモーメントにより回動部59を中心として前方アーム56が後方アーム54に対して回動する(図12(b)及び図13(b)参照)。こうして、マスク部40の使用位置から非使用位置への退避が行われるようになっている。
なお、図11〜図13に示す例示的な実施形態では、凹部55を後方アーム54に設け、突起57を前方アーム56に設けているが、この例とは逆に、前方アーム56に凹部55を設け、後方アーム54に突起57を設けてもよい。
また、幾つかの実施形態では、図13に示すように、後方アーム54に対する前方アーム56の回動量を規制するためのストッパ51が、後方アーム54又は前方アーム56に設けられる。
図13に示す例示的な実施形態では、ストッパ51は、後方アーム54の下側の縁(凹部55又は突起57とは反対側の縁)に設けられている。使用者が、突起57の凹部55への係合を解除すれば、マスク部40の重量に起因したモーメントにより回動部59を中心として前方アーム56が後方アーム54に対して回動し、ストッパ51が前方アーム56の下側の縁に当接した位置で回動が停止する(図13(b)参照)。こうして、音声入力作業の中断時において、マスク部40を予め定められた非使用位置に保持することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
また、本明細書において、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
1,2 耳
3,6 付け根の上部
4 裏面
7 後頭部
8 後頸部
10 第1支持部
12 突出部
14 パッド部
16 イヤーパッド
20 第2支持部
22 棒状部
30 連結部
32,34,52 アジャスタ部
40 マスク部
42 音声拡散空間
44 口に対向する領域
50 アーム部
51 ストッパ
54 後方アーム
55 凹部
56 前方アーム
57 突起
59 回動部
60 消音部
62 吸音材
64 爪部
66 面ファスナ
70 マイク
72 サポート部材
72A 基部
72B 先端部
80 第1当接部
90 第2当接部
100,200,300 音声入力装置

Claims (14)

  1. 使用者が発する音声の外部への漏えいを抑制するサイレンサ機能を有する音声入力装置であって、
    前記使用者への前記音声入力装置の装着時、前記使用者の一方の耳の付け根の上部および該一方の耳の裏面の少なくとも一部に接触可能であり、前記一方の耳の付け根の上部および前記裏面によって支持されるように構成された第1支持部と、
    前記使用者への前記音声入力装置の装着時、前記使用者の他方の耳の付け根の上方に位置し、前記他方の耳の付け根の上部によって下方から支持されるように構成された第2支持部と、
    前記第1支持部と前記第2支持部とを連結し、且つ、前記使用者への前記音声入力装置の装着時、前記使用者の後頭部又は後頸部に沿って延在するように構成された連結部と、
    前記使用者への前記音声入力装置の装着時、前記使用者の顔面との間に隙間を空けて前記使用者の口の前方に位置して前記口を覆うことで、外部空間と連通する音声拡散空間を前記口の前方に形成するように構成されたマスク部と、
    前記マスク部に設けられ、前記音声拡散空間内における前記音声を消音するための消音部と、
    前記マスク部に設けられ、前記消音部への到達前の前記音声拡散空間内における前記音声を検出するためのマイクと、
    前記第2支持部から前記マスク部に向かって延設され、前記第2支持部および前記マスク部を相互に接続するためのアーム部と、
    を備えることを特徴とするサイレンサ機能付き音声入力装置。
  2. 前記アーム部または前記マスク部の少なくとも一方は、前記使用者への前記音声入力装置の装着時に前記使用者の顔面に当接するように構成された第1当接部を有することを特徴とする請求項1に記載のサイレンサ機能付き音声入力装置。
  3. 前記第1当接部は、前記使用者への前記音声入力装置の装着時に前記使用者の上唇よりも上方において前記使用者の顔面に当接するように構成されたことを特徴とする請求項2に記載のサイレンサ機能付き音声入力装置。
  4. 前記連結部は、前記使用者への前記音声入力装置の装着時、前記後頭部又は前記後頸部に当接するように構成された第2当接部を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のサイレンサ機能付き音声入力装置。
  5. 前記第2当接部は、前記後頸部に当接して前記後頸部から摩擦力を受けるように構成されたことを特徴とする請求項4に記載のサイレンサ機能付き音声入力装置。
  6. 前記第1支持部に取り付けられ、前記使用者への前記音声入力装置の装着時、前記一方の耳に対して音を発するように構成されたスピーカーをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のサイレンサ機能付き音声入力装置。
  7. 前記消音部は、前記マスク部の内部又は裏側に設けられる吸音材であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のサイレンサ機能付き音声入力装置。
  8. 前記吸音材は、前記使用者への前記音声入力装置の装着時に前記口に対向するように設けられることを特徴とする請求項7に記載のサイレンサ機能付き音声入力装置。
  9. 前記マイクは、前記使用者への前記音声入力装置の装着時に前記吸音材と前記口との間の前後方向位置に存在するように設けられることを特徴とする請求項7又は8に記載のサイレンサ機能付き音声入力装置。
  10. 前記吸音材は交換可能に構成されたことを特徴とする請求項7乃至9の何れか一項に記載のサイレンサ機能付き音声入力装置。
  11. 前記マスク部は、前記使用者への前記音声入力装置の装着時に前記使用者の鼻の下方に位置することを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載のサイレンサ機能付き音声入力装置。
  12. 前記アーム部は、前記使用者への前記音声入力装置の装着時に、前記口を覆う使用位置から前記口を覆わない非使用位置に前記マスク部を退避可能に構成されたことを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載のサイレンサ機能付き音声入力装置。
  13. 前記アーム部は、
    前記第2支持部に接続される後方アームと、
    前記マスク部に接続される前方アームと、
    前記後方アームと前記前方アームとの間に設けられ、前記後方アームに対して相対的に前記前方アームを回動可能に構成された回動部と、
    を含むことを特徴とする請求項12に記載のサイレンサ機能付き音声入力装置。
  14. 使用者が発する音声の外部への漏えいを抑制するサイレンサ機能を有する音声入力装置であって、
    前記使用者への前記音声入力装置の装着時、前記使用者の一方の耳の付け根の上部に接触可能であり、前記一方の耳の付け根の上部によって支持されるように構成された第1支持部と、
    前記使用者への前記音声入力装置の装着時、前記使用者の他方の耳の付け根の上方に位置し、前記他方の耳の付け根の上部によって下方から支持されるように構成された第2支持部と、
    前記第1支持部と前記第2支持部とを連結し、且つ、前記使用者への前記音声入力装置の装着時、前記使用者の後頭部又は後頸部に沿って延在するように構成された連結部と、
    前記使用者への前記音声入力装置の装着時、前記使用者の顔面との間に隙間を空けて前記使用者の口の前方に位置して前記口を覆うことで、外部空間と連通する音声拡散空間を前記口の前方に形成するように構成されたマスク部と、
    前記マスク部に設けられ、前記音声拡散空間内における前記音声を消音するための消音部と、
    前記マスク部に設けられ、前記消音部への到達前の前記音声拡散空間内における前記音声を検出するためのマイクと、
    前記第2支持部から前記マスク部に向かって延設され、前記第2支持部および前記マスク部を相互に接続するためのアーム部と、
    を備え、
    前記アーム部または前記マスク部の少なくとも一方は、前記使用者への前記音声入力装置の装着時に前記使用者の顔面に当接する第1当接部を有することを特徴とするサイレンサ機能付き音声入力装置。
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