JP5896332B1 - 汚水処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】粒状の有機物を含む汚水を好適に浄化処理できる汚水処理装置を提供する。【解決手段】本発明の汚水処理装置10は、浄化処理される汚水が貯留される汚水貯留槽12と、汚水の一部を汚水貯留槽から取り出し、再び汚水貯留槽12に戻すことで汚水を循環させる汚水循環経路14と、を具備し、汚水循環経路14の一部は、管路16と、管路16の内壁から内側に伸びるように配置されて前記管路を通過する汚水を撹拌する複数の撹拌片18とを有し、撹拌片18は、その内側の端部が前記管路の中心を超えた位置に配置され、管路の軸方向から見て互いにずらして配置される。【選択図】図1

Description

本発明は汚水を浄化する汚水処理装置に関し、特に有機物を含む汚水を浄化処理する汚水処理装置に関する。
一般に、産業排水や一般排水は高濃度で有機物を含むため、これらの排水は有機物を除去する浄化処理を経た後に系外に放出される。
浄化処理に用いられる汚水処理装置として、活性汚泥を用いたものが従来から知られている。具体的には、この種の装置は、汚水に曝気を施して活性汚泥処理を行わせる曝気槽と、この曝気槽に設けられ槽内の活性汚泥混合液を濾過により固液分離する濾過膜装置と、この濾過膜装置に接続されて同部材による濾液を吸引して外部へ流出させるための吸引ポンプとを備えている。
また、水処理の効率を向上させるために、処理水が流通する管路の途中で処理水を混合する装置も開発されている。例えば以下に示す特許文献1の図1およびその説明箇所等を参照すると、断面円形の流体流路1の内周面に1mm以上の高さで流路内径の1/4以下の高さの翼板2を螺旋状に取り付ける構成が記載されている。この構成により、流路断面の外周のみを用いて圧力損失の少ない混合装置を提供している。
特開平10−85575号公報
しかしながら、上記した汚水処理装置や混合装置を用いた排水処理装置では排水を好適に浄化処理できない恐れがあった。具体的には、食品工場等や一般排水には粒状の有機物が多量に含まれている場合があり、このような粒状の有機物を含む排水に対して汚泥処理を施すと、この粒状有機物は浄化処理されず排水に残存してしまう恐れがある。また、この粒状有機物が排水処理設備の管路に詰まり設備の浄化処理が滞ってしまう恐れがある。
また、上記した特許文献1に記載された混合装置をこの種の処理設備に適用させても、上記した翼板2の高さが低いことから粒状の有機物を破砕することはできず、上記した問題を解決するには至らないと考えられる。
本発明は上記した問題点を鑑みて成され、本発明の目的は、粒状の有機物を含む汚水を好適に浄化処理できる汚水処理装置を提供することに有る。
本発明の汚水処理装置は、浄化処理される汚水が貯留される汚水貯留槽と、前記汚水の一部を前記汚水貯留槽から取り出し、再び前記汚水貯留槽に戻すことで前記汚水を循環させる汚水循環経路と、を具備し、前記汚水循環経路の一部は、管路と、前記管路の内壁から内側に伸びるように配置されて前記管路を通過する前記汚水を撹拌する複数の撹拌片とを有し、前記撹拌片の内側の端部は前記管路の中心を超えた位置に配置され、隣接する前記撹拌片どうしは前記管路の軸方向から見て互いにずらして配置され、前記撹拌片は、前記管路の内側に向かって伸びる側辺を有し、前記側辺は凹凸形状を呈することを特徴とする。
本発明の汚水処理装置は、浄化処理される汚水が貯留される汚水貯留槽と、前記汚水の一部を前記汚水貯留槽から取り出し、再び前記汚水貯留槽に戻すことで前記汚水を循環させる汚水循環経路と、を具備し、前記汚水循環経路の一部は、管路と、前記管路の内壁から内側に伸びるように配置されて前記管路を通過する前記汚水を撹拌する複数の撹拌片とを有し、前記撹拌片の内側の端部は前記管路の中心を超えた位置に配置され、隣接する前記撹拌片どうしは前記管路の軸方向から見て互いにずらして配置され、前記撹拌片は、プレス加工によるバリが周囲に形成されるバリ面を有し、前記バリ面が、前記汚水の流れの上流側に配置されることを特徴とする。
本発明によれば、浄化処理の対象となる汚水が循環される経路を構成する管路の内部に複数の撹拌片を配置し、この撹拌片を軸方向に互いにずらして配置し、更に撹拌片の内側の端部を管路の中心を超えて配置している。これにより、管路を流通する汚水が撹拌片により良好に撹拌されるとともに、汚水に含まれる粒状の有機物が撹拌片に衝突して個片化される。よって、粒状の有機物が細分化されて汚泥処理により浄化処理することが可能となる。
本発明の汚水処理装置を示す図であり、(A)は管路の部分を示す側面図であり、(B)は送風調節部を示す側面図であり、(C)は組み込まれる円板を示す図である。 本発明の汚水処理装置を示す図であり、(A)は管路の内部を示す図であり、(B)は撹拌片を示す図であり、(C)は管路を示す断面図であり、(D)は撹拌片を示す断面図である。 本発明の汚水処理装置を示す図であり、管路が接続される構成を示す図である。 本発明の具現化された汚水処理装置を示すブロック図である。 (A)および(B)は本発明の汚水処理装置による効果を示すグラフである。 本発明の汚水処理装置による効果を示すグラフである。
図1を参照して、本形態にかかる汚水処理装置10の構成を説明する。図1(A)は汚水処理装置10の概略的な構成を示す側面図であり、図1(B)は送風調節部20を示す側面図であり、図1(C)は送風調節部20に組み込まれる円板34を示す図である。
図1を参照して、汚水処理装置10は、浄化処理される汚水が貯留される汚水貯留槽12と、汚水の一部を汚水貯留槽12から取り出して汚水貯留槽12に戻すことで汚水を循環させる汚水循環経路14と、を具備し、汚水循環経路14の一部は、管路16と、管路16の内壁から内側に伸びるように配置されて管路16を通過する汚水を撹拌する複数の撹拌片18とを有している。また、後述するように、撹拌片18は、その内側の端部が前記管路の中心を超えた位置に配置され、管路16の軸方向から見て互いにずらして配置される。
汚水貯留槽12に、本形態の汚水処理装置10で浄化処理される汚水11が貯留される。汚水11の具体例としては、糞尿等を含む一般下水、食品工場等から排出される排水等が挙げられる。また、本形態では、活性汚泥を用いた浄化処理が施される前の段階の汚水11が管路16等を経由して循環されている。
汚水循環経路14は、汚水貯留槽12に貯留された汚水11を所定時間に渡り循環させるための経路である。具体的には、汚水貯留槽12に配置されたポンプが発生する圧力を用いて、汚水11を循環させる。
管路16は、汚水循環経路14の一部を構成しており、円筒状に形成された鉄などから構成されている。使用状況下では、管路16の内部を、空気が添加された汚水11が紙面上にて左方から右方に流通する。
管路16の左端には導入部26および導入部22が配置されている。導入部26からは、送風機32(気体注入手段)にて生成された熱風が管路16の内部に供給される。また、導入部22はパイプ等を経由して汚水貯留槽12と接続されており、汚水11から汲み上げられた汚水11が導入部22から管路16に供給される。この結果、管路16には汚水11と熱風が供給されることに成る。
管路16の右端には排出部28および排出部24を備えている。排出部24は管路16を通過して汚水貯留槽12に戻される汚水11が通過する。排出部28は、管路16の内部で汚水11と撹拌された後に汚水11と分離された熱風が通過する。排出部28から排出された熱風は後述するように、汚水11に注入される。
管路16の内部には複数の撹拌片18が配置されている。撹拌片18は、管路16の半径方向に対して平行な主面を有する金属板等から成る部材であり、管路16の内壁から半径中心に向かって伸びるように配置されている。撹拌片18同士は、管路16を軸方向に見た際にずらして配置されている。換言すると、隣接された撹拌片18同士は、管路16の軸方向に対して一部のみが重畳し、完全には重畳しないように配置されている。係る構成により、管路16の内部を流通する汚水11と熱風とを活発に撹拌させるとともに、汚水11に含まれる粒状の有機物を破砕する効果が大きくなる。かかる効果に関しては後述する。
ここで、上記した管路16は、管路16をブロック状にした管路ブロック内に配置されても良い。これにより、管路ブロックの内部で管路16の長さを調節することが可能となる。また、管路ブロックの内部で管路16を蛇腹状に配置することも可能となる。
図1(B)を参照して、本形態では、汚水循環経路14に空気を送り込む送風機32と管路16との間に送風調節部20を配置させている。この送風調節部20は、送風機32と管路16とを接続する経路の途中に配置された容器30と、この容器30に内蔵された円板34を有している。円板34は、容器30の内部で上流側部分と下流側部分とを分割するように配置されているので、送風調節部20を流通する空気は円板34に設けられた孔部36を通過することに成る。図1(C)に示すように円板34には、マトリックス上に略等間隔に円板34を円形に貫通させた孔部36が形成されている。
送風調節部20の役割は、送風機32から供給された風を加熱し且つイオン化させることにある。具体的には、孔部36が形成された円板34では送風経路の抵抗が発生するので、容器30の円板34よりも上流の部分では供給された空気が圧縮されることで空気の温度が常温よりも高くなるように上昇する。また、このように過熱圧縮された空気が円板34の孔部36を通過する際にジェット気流となって急激に拡散するため、元々から空気に含まれている水分子の固有振動数と共振して共鳴電磁波が発生する。そして、この共振により水素結合が分離して水素原子から放出された電子が窒素の外郭に取り込まれてマイナスイオン化される。
次に、上記した構成を有する汚水処理装置10を用いて汚水11を処理する方法を説明する。先ず、工場排水や一般排水である汚水11が汚水貯留槽12に貯留される。次に、汚水11を輸送する不図示のポンプを稼働させて汚水11を管路16に送り込む。また、上記したように、汚水貯留槽12から送り出された汚水11は上記した汚水循環経路14を経由して再び汚水循環経路14に返送される。本形態では、所定時間この循環作業を行う。
汚水11を管路16に送り込むのと同時に、送風機32を稼働させて風を発生させる。発生した風は図1(B)に示す送風調節部20を経由して加熱・イオン化された後に管路16に注入される。注入される風は、高温、高圧にされた熱風の状態である。ここで、注入される空気は送風機32の過熱作用および上記した送風調節部20の過熱作用により熱風と成っている。また、大気圧を除いた風の突出圧力は例えば30kpa以上150kpa以下であり、吐出される際の風の温度は例えば40℃以上250℃以下である。
上記したイオン化現象に関して以下に説明する。円板34の孔部36を通過した後の空気が存在する部分の容器30にはマイナスイオン風が存在する。これは加熱圧縮された高圧空気が円板34の孔部36を通過した際にジェット気流となって急激に拡散するため、空気中の水分子の固有振動数と共振すると推測される共鳴電磁波が発生し、空気中の水分子を共振させて水素結合を分離させると共に水素原子から放出された電子を窒素の外郭に取り込んでマイナスイオン化されるものと考えられる。すなわち、本形態によれば、コロナ放電方式、電子放射方式、水破砕方式等の電子放射技術や水破砕技術等を用いずに、マイナスイオン風を発生させることができるため、効率よくマイナスイオン風を発生させることができる。
管路16の内部では、汚水11と熱風の両方が流通する。ここで、上記したように、管路16の内部には多数の撹拌片18が配置されているので、汚水11と熱風は撹拌片18で良好に撹拌される。また、撹拌片18は管路16の軸方向に沿って螺旋状に配置されているので、汚水11と熱風も螺旋状に撹拌されることになり、撹拌の効果が更に大きくなる。両者が良好に撹拌されることで、多量の酸素が汚水11に溶解して溶存酸素量が増大し、後述する活性汚泥の働きが活発に成る。更に、汚水11が螺旋状に撹拌されることで、汚水11に含まれる粒状物質と撹拌片18とが接触する機会が増大し、粒状物質が撹拌片18により破砕されて細分化されることで、このような粒状物質も後述する活性汚泥処理で浄化することが可能となる。また、上記したマイナスイオン化によっても、後段の活性汚泥処理の効率が向上する効果が得られる。
図2および図3を参照して、上記した汚水処理装置10に用いられて汚水循環経路14の一部を構成する管路16の構成を詳述する。図2(A)は管路16の内部を示す図であり、図2(B)は撹拌片18Aを示す図であり、図2(C)は側面方向から見た管路16の断面図であり、図2(D)は正面方向から見た管路16の断面図であり、図3は管路16を接続する構成を示す図である。
図2(A)を参照して、略円形の断面を有する筒状の管路16の内部には複数の撹拌片18A〜18Eが配置されている。撹拌片18A〜18Eは、管路16の軸方向に沿って略等間隔に離間して配置されており、隣接する撹拌片同士は軸方向にずらして配置されている。換言すると、紙面上にて最も手前に配置された撹拌片18Aと、これに隣接する撹拌片18Bとは、ずらして配置されており、両者は一部のみ重畳している。撹拌片18Aに対して、撹拌片18Bは、管路16の中心点を中心に回転するようにずらされている。同様に、他の撹拌片18C〜18Eも互いにずらして配置されている。また、撹拌片18A〜18Eは、全体として管路16の軸方向に沿って旋回するように配置されている。これにより、使用状況下にて管路16を流通する排水を旋回するように撹拌させることが可能となり、空気の溶解および固形物および油分の粉砕が促進される。
また、管路16の紙面上における先端の上端を手前に突出させた凸部38が設けられており、管路16の奥側の端部の上端を窪ませた凹部40が設けられている。この凸部38および凹部40は管路16同士の位置合わせのために形成されており、その詳細は図3を参照して後述する。
図2(B)を参照して、撹拌片18Aは平面視では略三角形形状を呈している。撹拌片18Aの底辺が管路16の内壁に溶接されることで、撹拌片18Aは管路16に固着される。撹拌片18Aの両側辺には夫々切欠19が形成されている。これにより、撹拌片18Aの側辺が凹凸形状を呈するので、この撹拌片18Aにより排水を撹拌する効果が大きくなる。
また、下記するように撹拌片18Aの側辺にはバリ44が形成され、このバリ44により撹拌および破砕の効果が増大されるが、撹拌片18Aの側辺が凹凸形状であることで、バリ44が形成される側辺が長くなり、これによって効果が顕著と成る。
図2(C)を参照して、撹拌片18Aの断面形状を説明する。金属板である撹拌片18Aはプレス加工により成形されるので、この加工によるバリ44が撹拌片18Aの周囲に形成される。本形態では、バリ44が厚み方向に突出する主面であるバリ面46を、排水の流れの上流側に配置している。換言すると、鋭利な金属部分であるバリ44は、排水の流れの上流側を向くことに成る。これにより、汚水11と共に流れる固形物や油分がこのバリ44に接触することになるので、固形物を粉砕する効果が更に大きくなる。
図2(D)を参照して、撹拌片18Aの内側の端部は管路16の中心を超えた位置に配置されている。具体的には、円形を呈する管路16の半径Rよりも、撹拌片18Aの半径方向の長さL1の方が長い。このように、撹拌片18Aを管路16の中心部を超えて配置させることにより、使用状況下にて管路16の中心部を流通する排水も撹拌片18Aにより撹拌されるので、管路16を流通する排水を全体的に撹拌することが出来る。
図3を参照して、上記した管路16は、複数が連結して構成される。ここでは、2つの管路16A、16Bが連結されている。具体的には、管路16Aの後端を窪ませた凹部40Aに、管路16Bの先端を突出させた凸部38Bが嵌合しており、これにより、両者が位置合わせされている。また、両者の接合箇所は溶接されることで、その内部の気密性が確保される。
上記した位置合わせを行うことで、管路16Aに内蔵された撹拌片18A等と、管路16Bに内蔵された撹拌片18A(不図示)とを位置合わせできるので、これらの撹拌片が旋回流を発生させやすい位置関係となる。
ここで、図3では管路16A等は直線状に配置されているが、管路16A等は排水の流れに対して蛇行するように配置されても良い。これにより、狭いスペースに長い管路16A等を配置することが可能となる。
図4を参照して、上記した管路16等が組み込まれて具現化された汚水処理装置10を説明する。
先ず、汚水処理装置10では、経路64を経由して工場排水や一般排水が原水槽48に貯留される。ここで経路64とは例えばパイプであり、係る事項は以下の経路でも同様である。原水槽48に貯留される汚水には、食品を加工した際に生じる食品屑等の有機性の固形物が含まれている。本形態では、汚水に含まれる固形物は上記した管路に内蔵された撹拌片18Aで細分化されるので、汚水の経路が固形物で詰まり難いという効果も得られる。
原水槽48に貯留された汚水は経路66を経由して油水分離槽50に導入される。油水分離槽50では、分離された油を除去することで後段の活性汚泥による浄化処理の効率を向上させている。
油水分離槽50に貯留された汚水は、経路78を経由して管路16に導入され、経路68を経由して再び油水分離槽50に戻さる。これにより汚水循環経路14が形成されている。また、管路16には、送風機32で発生された熱風が送風調節部20を経由して注入されている。これにより、熱風が注入された汚水が管路16で撹拌される。管路16を通過した熱風は、経路70を経由して油水分離槽50に貯留された汚水に注入される。これにより、油水分離槽50で汚水の温度を向上させて、次段の浄化処理の効率が向上する。
また、上記したように、送風調節部20を経た熱風が管路16の内部で汚水と撹拌されることにより、汚水に含まれる酸素量が増大し、イオン化が促進されている。これにより汚水の臭気が少なくなっている。また、汚水の溶存酸素量が増加することにより、後の曝気処理に係る時間が短くなり、排出される汚泥の量が少なくなる。
油水分離槽50にて油分が除去された汚水は経路79を経由して流量調節槽52に導入される。そして、流量調節槽52から経路74を経由して汚水は接触曝気槽54に導入される。接触曝気槽54には汚泥が貯留されており、この汚泥に含まれる微生物により有機物の浄化が行われる。上記したように、本形態では管路16にて熱風と汚水とを活発に撹拌しているので、汚水の溶存酸素量が増加する。従って、汚泥が活発に浄化作用を発揮し、曝気に要するエネルギーや時間が大きく節約される。また、管路16の内部にて撹拌片に衝突して小変化された有機物も、汚泥処理により浄化される。
汚泥による浄化処理が終了した汚水は経路80を経由して沈殿槽56に移送される。沈殿槽56では、汚水に含まれる固形物をその下部に沈殿させる。沈殿物に含まれる汚泥は、経路90を経由して接触曝気槽54に返送される。
沈殿槽56を経た汚水は経路82を経て汚泥返送ピット58に移送され、ここから濃縮された汚泥が72を経由して油水分離槽50に返送される。その後、汚水は経路86を経て水質管理槽62でPH調整等が行われた後に放流されるか再利用される。
図5を参照して、上記した本形態の汚水処理装置10により奏される効果を説明する。図5(A)は処理される汚水のORPを示すグラフであり、図5(B)は汚水のDOを示すグラフである。ここでは、原水、曝気層NO.1、曝気層NO.2、曝気層NO.3、曝気層NO.4および沈殿槽で汚水のORPおよびDOを計測した。
図5(A)を参照して、曝気層等に於けるORPの変化を説明する。このグラフの縦軸はORPの値を示し、横軸はORPを計測した箇所を示している。尚、このグラフに於ける棒グラフの高さはORPの低さを示している。ここでORPとはOxidation-reduction potentialの略語であり、ORPが高いことは酸素が十分に供給されている状態であることを示している。
この図を参照して、従来例と本形態とを比較すると、原水、各曝気槽および沈殿槽の全てで、従来例よりも本形態の方が高いORPを示している。即ち、本形態の汚泥処理装置10を用いて汚水を撹拌することで酸化還元電位が上昇しており、これにより汚泥が活性化されている。
図5(B)を参照して、曝気層等に於けるDOの変化を説明する。このグラフの縦軸はDOの値を示し、横軸はDOを計測した箇所を示している。
このグラフを参照して、原水では本形態の方が従来例よりもDOが高いものの、各曝気層および沈殿槽では本形態のDOは従来例よりも低くなっている。本形態でDOが従来例よりも低くなる理由は、活性化した汚泥により溶存酸素が消費された結果である。
曝気層に存在する汚泥が活性化された結果、廃棄される汚泥の量が少なくなった。
上記した本形態では、活性汚泥が活性化されている。具体的には、フロック部を参照するとフロックの腐敗が回復している。また、水槽部を参照すると、透視度が改善されて清浄な状態となっている。更に、フロック部を参照すると、生物凝集性の良いフロックが集合しており、粘性を有する寒天が確認されない。これらのことにより、廃棄される汚泥量が減少するという効果が奏されている。
図6を参照して、上記した本形態の汚水処理装置10により奏される更なる効果を説明する。このグラフの横軸は時間であり左方の縦軸はバキューム車の台数を示し、右方縦軸は排水処理設備に流入する汚水の量を示している。
このグラフに結果を示す実験では、2008年10月から2010年9月まで、排水処理装置に流入する汚水の量と、排水処理装置から廃棄される汚泥の搬出に用いられるバキューム車の台数を計測している。また、このグラフでは、上記した本形態の汚水処理装置10を導入した時期(2009年10月)を点線で示している。ここで、バキューム台数が多いことは、汚水処理装置10から破棄される汚泥の量が多いことを示しており、この台数が少ない方が汚泥による処理効率が良いことを示している。
このグラフを参照して、汚水処理装置に流入する汚水の量は、約5000mから6500mまでの間で推移している。
一方、汚泥処理に用いられるバキューム車の台数は、本形態の汚水処理装置10を導入した後は減少している。具体的には、若干の変動は有るものの、2009年10月以前は一年当たり5台から6台程度のバキューム車が稼働していたが、それ以降はバキューム車の台数は4台程度に低減している。
このようにバキューム車の台数が低減する理由は、図1に詳細を示した本形態の汚水処理装置10に依るものである。即ち、管路16に備えられた撹拌片18により、固形物が細分化され、汚水11が熱風と十分に撹拌され且つ加熱されることで、汚泥の処理効率が向上して破棄される汚泥量が減少したからである。
以上が本形態の汚水処理装置10に関する説明である。
10 汚水処理装置
11 汚水
12 汚水貯留槽
14 汚水循環経路
16,16A,16B 管路
18,18A,18B,18C,18D,18E 撹拌片
19 切欠
20 送風調節部
22 導入部
24 排出部
26 導入部
28 排出部
30 容器
32 送風機
34 円板
36 孔部
38,38A,38B 凸部
40,40A,40B 凹部
44 バリ
46 バリ面
48 原水槽
50 油水分離槽
52 流量調節槽
54 接触曝気槽
56 沈殿槽
58 汚泥返送ピット
62 水質管理槽
64 経路
66 経路
68 経路
70 経路
72 経路
74 経路
76 経路
78 経路
79 経路
80 経路
82 経路
84 経路
86 経路
88 経路
90 経路

Claims (4)

  1. 浄化処理される汚水が貯留される汚水貯留槽と、
    前記汚水の一部を前記汚水貯留槽から取り出し、再び前記汚水貯留槽に戻すことで前記汚水を循環させる汚水循環経路と、を具備し、
    前記汚水循環経路の一部は、管路と、前記管路の内壁から内側に伸びるように配置されて前記管路を通過する前記汚水を撹拌する複数の撹拌片とを有し、
    前記撹拌片の内側の端部は前記管路の中心を超えた位置に配置され、隣接する前記撹拌片どうしは前記管路の軸方向から見て互いにずらして配置され、
    前記撹拌片は、前記管路の内側に向かって伸びる側辺を有し、
    前記側辺は凹凸形状を呈することを特徴とする汚水処理装置。
  2. 浄化処理される汚水が貯留される汚水貯留槽と、
    前記汚水の一部を前記汚水貯留槽から取り出し、再び前記汚水貯留槽に戻すことで前記汚水を循環させる汚水循環経路と、を具備し、
    前記汚水循環経路の一部は、管路と、前記管路の内壁から内側に伸びるように配置されて前記管路を通過する前記汚水を撹拌する複数の撹拌片とを有し、
    前記撹拌片の内側の端部は前記管路の中心を超えた位置に配置され、隣接する前記撹拌片どうしは前記管路の軸方向から見て互いにずらして配置され、
    前記撹拌片は、プレス加工によるバリが周囲に形成されるバリ面を有し、
    前記バリ面が、前記汚水の流れの上流側に配置されることを特徴とする汚水処理装置。
  3. 前記管路に気体を注入する気体注入手段を更に備え、
    前記気体注入手段が前記管路に注入する気体は、温度が40℃以上250℃以下であり且つ、大気圧を除いた圧力が30kpa以上150kpa以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の汚水処理装置。
  4. 複数の前記撹拌片は、隣接された前記撹拌片の一部が前記軸方向に重畳するように配置されることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の汚水処理装置。
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