JP5894611B2 - 密閉性が良好な電子製品用防水ケース - Google Patents

Description

本発明は、電子製品の保護装置、特に密閉性が良好な電子製品用防水ケースに関するものである。

スマートフォン、タブレットＰＣなど携帯用電子製品は頻繁かつ広範囲に使用されるようになったため、メンテナンスがますます重要になっている。お茶や汚れが携帯電話に付着し携帯電話の表面に傷や染みが付く場合はまだ被害が小さい。深刻なのは外部の水分または汚れが携帯電話の内部に浸入し、携帯電話内の電子部品の短絡および故障を引き起こすという問題が発生する場合である。

市販の様々な携帯電話用保護ケースはプラスチック材料から製作され、かつ携帯電話を格納できる筐体であるため、保護ケースの中に携帯電話を入れれば保護ケースを持ったままに携帯電話を使用および操作できる。

しかしながら、上述した保護ケースは単なる携帯電話を覆うだけであり、かつ体積および重さが比較的大きく、密閉および防水性能を持たない。一方、ゴム製パッキンなど付属品を有する保護ケースは製造工程が複雑であるだけでなく、日常生活の防水性能を確実に果たすことが難しい。

本発明は、電子製品の表面に完全に被さる付属品によって電子製品全体の防水性および密閉性を向上させる電子製品用密封式防水ケースを提供することを主な目的とする。

上述の目的を達成するために、本発明による電子製品用密封式防水ケースは、本体および少なくとも一つの被覆ユニットを備える。本体は内部に形成された格納空間と、少なくとも一つの格納空間と繋がる開口部と、開口部の周りに配置された固定部とを有する。被覆ユニットは保護部と、保護部の辺縁に環状に形成された嵌合部とを有する。嵌合部は本体の固定部に嵌め込まれるため、被覆ユニットは本体の開口部に被さり、本体の格納空間を密閉状態に維持する。本発明は固定部に嵌合部を嵌め込み、本体の開口部に被覆ユニットを固定することによって本体の格納空間を密閉および防水状態に維持し、電子製品を保護することができるだけでなく、保護部によって電子製品を操作することができる。

本発明の詳細な構造、特徴、組み立ておよび技術内容は、以下の実施形態の詳細な説明を通して明確にする。また、以下の詳細な説明および本発明の提示した実施形態は本発明の説明に用いられ、本発明の請求範囲を限定できないことは、本発明にかかわる領域において常識がある人ならば理解できるはずである。

本発明の第１実施形態による電子製品用密封式防水ケースを示す斜視図である。 本発明の第１実施形態による電子製品用密封式防水ケースを示す斜視分解図である。 図１の３−３線に沿った断面図である。 本発明の第１実施形態による電子製品用密封式防水ケースの一つのタイプを示す断面図である。 本発明の第１実施形態による電子製品用密封式防水ケースの別の一つのタイプを示す断面図である。 本発明の第１実施形態による電子製品用密封式防水ケースの別の一つのタイプを示す断面図である。 本発明の第２実施形態による電子製品用密封式防水ケースの被覆ユニットを示す斜視図である。 本発明の第２実施形態による電子製品用密封式防水ケースを示す断面図である。 本発明の第２実施形態による電子製品用密封式防水ケースの被覆ユニットの一つのタイプを示す断面図である。 本発明の第２実施形態による電子製品用密封式防水ケースの被覆ユニットの別の一つのタイプを示す断面図である。 本発明の第３実施形態による電子製品用密封式防水ケースを示す断面図である。 本発明の第３実施形態による電子製品用密封式防水ケースの一つのタイプを示す断面図である。 本発明の第３実施形態による電子製品用密封式防水ケースの別の一つのタイプを示す断面図である。 本発明の第３実施形態による電子製品用密封式防水ケースの別の一つのタイプを示す断面図である。 本発明の第４実施形態による電子製品用密封式防水ケースを示す断面図である。 本発明の第４実施形態による電子製品用密封式防水ケースの別の一つのタイプを示す断面図である。 本発明の第４実施形態による電子製品用密封式防水ケースの別の一つのタイプを示す断面図である。

以下、本発明による電子製品用密封式防水ケースを図面に基づいて説明する。
（第１実施形態）
図１および図２に示すように、本発明の第１実施形態による電子製品用密封式防水ケース１０は、本体１２および少なくとも一つの被覆ユニット１４を備える。本実施形態において、被覆ユニット１４は二つである。本体１２は長方形環状筐体を呈し、内部に格納空間１６と、二つの格納空間１６と繋がる開口部１８とを有し、頂部および底部に開口部１８の周りに配置された固定部２０を有する。固定部２０は環状フック２２および溝２４を有する。溝２４はフック２２に接し、かつ本体１２の環状側面２６に凹状に形成される。

被覆ユニット１４は、保護部２８と、保護部２８の辺縁に形成された嵌合部３０とを有する。本実施形態において、保護部２８はタッチパネル用透明耐磨耗性片状体である。図２および図３に示すように、嵌合部３０はゴム、シリコンなど軟質材料から製作され、環状の第一延長部３２と、第一延長部３２に接する第二延長部３４と、第二延長部３４の端部に形成された突起壁部３６とを有する。本体１２の開口部１８に二つの被覆ユニット１４を装着し、第一延長部３２および第二延長部３４をフック２２の周りに配置し、突起壁部３６を溝２４に嵌め込み、固定すれば、本体１２の開口部１８に保護部２８を被せ、本体１２の固定部２０に沿って開口部１８の辺縁に嵌合部３０を装着することができる。

図３に示すように、被覆ユニット１４の保護部２８および嵌合部３０は接着方式または射出方式によって連結される。第一延長部３２は頂面が保護部２８の頂面より高い。一方、図５に示すように、保護部２８および嵌合部３０を射出成形法によって型の中に結合させ、第一延長部３２の頂面の高さと保護部２８の頂面の高さを一致させ、保護部２８の辺縁で嵌合部３０を覆うことができる。或いは、図６に示すように保護部２８の辺縁を第一延長部３２に被せることができる。

上述したとおり構成された本発明を携帯電話に使用する際、まず本体１２の格納空間１６の内部に携帯電話を入れ、二つの開口部１８に二つの被覆ユニット１４を装着し、嵌合部３０の弾力性によって第一延長部３２および第二延長部３４を固定部２０に嵌め込み、本体１２の開口部１８に被覆ユニット１４を固定すると同時に、本体１２の格納空間１６を密封および防水状態に維持するため、携帯電話を保護することができる。このときユーザーは保護部２８によって携帯電話のタッチパネルを操作することができる。一方、本発明は携帯電話の配置に応じて本体１２に差込口とそれに対応する押しボタンを配置することができるため、本発明によって携帯電話を操作および使用できる。

本発明は、本体１２の開口部１８に被覆ユニット１４を被せ、被覆ユニット１４の嵌合部３０を保護部２８の周りに伸ばし、嵌合部３０によって本体１２を密閉するため、被覆ユニット１４全体の厚さが比較的薄いだけでなく、携帯電話の体積を大幅に増大させることがなく、密閉および防水効果を有する。また本発明は構造および付属品が単純であり、使用に便利であるだけでなく、被覆ユニット１４の保護部２８と嵌合部３０の製作方式を状況に応じて調整することができるため、製造コストが比較的低い。一方、本発明は本体１２に二つの開口部１８に配置するとは限らず、図４に示すように、本体１２の一側のみに開口部１８を配置し、被覆ユニット１４を開口部１８に被せることによって同じ効果を達成することができる。

（第２実施形態）
本発明の使用および操作の利便性を向上させるために、図７および図８に示すように、本発明の第２実施形態による電子製品用密封式防水ケース４０の特徴は次の通りである。被覆ユニット４２の嵌合部４４の第二延長部４６は第一延長部４８の内面に環状に伸び、固定され、かつ相互に間隔を置くように配列された硬質部位４７および軟質部位４９を有する。硬質部位４７は硬度が軟質部位４９の硬度より大きい。嵌合部４４の第一延長部４８および第二延長部４６は二色のプラスチック材料の射出成形によって製作される。嵌合部４４は第二延長部４６の比較的硬い硬質部位４７によって構造強度、特に隅の部位の構造強度を強化するため、本体５０との結合状態を安定させることができる。

上述した実施形態は、嵌合部と本体のフックとの間に固定および密閉効果を生じる方式を採用するが、これに限らず、嵌合部の代わりに別の構造を採用することによって同じ効果を達成することができる。図９に示すように、嵌合部５５の第二延長部５６は環状の第一延長部５７の底面に配置される。第二延長部５６の辺縁は第一延長部５７の辺縁に照準を合わせる。第一延長部５７および第二延長部５６はフック５８に嵌め込まれる。第一延長部５７および第二延長部５６をフック５８に嵌め込む際、第一延長部５７をフック５８の頂面に当接するか、第二延長部５６を溝５９の内壁面に当接させ、密閉状態を維持することができる。一方、図１０に示すように、嵌合部５５の第一延長部５７とフック５８とは相互に嵌合される。第二延長部５６は第一延長部５７の外側に被さる。第二延長部５６は硬度が第一延長部５７の硬度より大きいため、構造強化および密閉効果を達成することができる。

（第３実施形態）
本発明は、別の方法によって被覆ユニットと本体とを結合させることができる。図１１および図１２に示すように、本発明の第３実施形態による電子製品用密封式防水ケース６０の特徴は次の通りである。本体６２の溝６４は頂面６６に凹状に形成される。被覆ユニット６８の第二延長部７０は第一延長部７２の内面に突出し、溝６４に固定され、かつ断面が突起状を呈するため、被覆ユニット６８と本体６２を結合させて固定することができる。図１３および図１４に示すように、被覆ユニット６８の保護部７４と嵌合部７６は接着方式によって結合するか、型の中に射出工程を行うことによって製作される。

（第４実施形態）
本発明は様々な電子製品、例えばタブレットＰＣまたは様々な携帯電話に適用できる。図１５に示すように、本発明の第４実施形態は、電子製品用密封式防水ケース８０の本体８２の構造を変更し、電子製品の形およびサイズに格納空間８３を対応させ、被覆ユニット８４の嵌合部８６を本体８２の固定部８８に固定することが特徴である。図１６および図１７に示すように、本発明は異なる材料で第二延長部９０を第一延長部９２に形成し、被覆ユニット８４によって発明の目的を達成することができる。

以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。

１０：電子製品用密封式防水ケース、
１２：本体、
１４：被覆ユニット、
１６：格納空間、
１８：開口部、
２０：固定部、
２２：フック、
２４：溝、
２６：側面、
２８：保護部、
３０：嵌合部、
３２：第一延長部、
３４：第二延長部、
３６：突起壁部、
４０：電子製品用密封式防水ケース、
４２：被覆ユニット、
４４：嵌合部、
４６：第二延長部、
４７：硬質部位、
４８：第一延長部、
４９：軟質部位、
５０：本体、
５５：嵌合部、
５６：第二延長部、
５７：第一延長部、
５８：フック、
５９：溝、
６０：電子製品用密封式防水ケース、
６２：本体、
６４：溝、
６６：頂面、
６８：被覆ユニット、
７０：第二延長部、
７２：第一延長部、
７４：保護部、
７６：嵌合部、
８０：電子製品用密封式防水ケース、
８２：本体、
８３：格納空間、
８４：被覆ユニット、
８６：嵌合部、
８８：固定部、
９０：第二延長部、
９２：第一延長部、

Claims (6)

1. 本体および少なくとも一つの被覆ユニットを備え、
   前記本体は、内部に形成された格納空間と、少なくとも一つの前記格納空間と繋がる開口部と、前記開口部の周りに配置され環状フックを有する固定部と、凹状に溝が形成された環状側面とを有し、
   前記被覆ユニットは、ユーザーが電子製品を操作可能な保護部と、前記保護部の辺縁に環状に形成され前記保護部と接着方式又は射出方式によって連結された嵌合部とを有し、
   前記嵌合部が前記環状フックと前記溝に嵌め込まれると、前記被覆ユニットが前記本体の前記開口部に被さり、前記本体の前記格納空間を密閉状態に維持し、
   前記嵌合部は、軟質材料から製作され、頂面が前記保護部の頂面より高く前記環状フックの外側まで延びた環状の第一延長部と、前記第一延長部から前記環状フックの前記溝側まで延びた第二延長部とを有し、
   前記第二延長部の端部には、前記溝に嵌め込まれて前記溝を密封する突起壁部が形成されていることを特徴とする電子製品用密封式防水ケース。
2. 前記第二延長部の一部分の部位は硬度が前記第一延長部の硬度より大きいことを特徴とする請求項１に記載の電子製品用密封式防水ケース。
3. 前記第二延長部は、前記第一延長部の内面に環状に伸びることを特徴とする請求項１に記載の電子製品用密封式防水ケース。
4. 前記第二延長部は、相互に間隔を置くように配列された硬質部位および軟質部位を有し、前記硬質部位は硬度が前記軟質部位の硬度より大きいことを特徴とする請求項１に記載の電子製品用密封式防水ケース。
5. 前記嵌合部の前記第二延長部は、前記第一延長部の底面に配置され、前記第一延長部および前記第二延長部は前記フックに嵌め込まれ、前記第一延長部が前記フック部に当接するか、前記第二延長部が前記溝の内壁面に当接し、密封状態を維持することができることを特徴とする請求項１に記載の電子製品用密封式防水ケース。
6. 前記第二延長部は前記第一延長部の外側に被さることを特徴とする請求項１に記載の電子製品用密封式防水ケース。

Images