JP5892491B2 - 流路チップ - Google Patents

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Description

本発明は、第1の基材と第2の基材との間に形成された処理槽に多孔質体が内包された流路チップに関する。
試料と試薬とをマイクロ流路チップを用いて混合させる場合、マイクロ流路チップ内のレイノルズ数は小さく乱流による混合を期待できない。例えば、流路を複雑化したり長くすることで混合促進を図る構成が考えられるが、かかる構成では流路チップが大型化したり、生産効率が悪化する問題があった。
また特許文献1には、流路の途中に反応部室を設け、その中に多孔質体を内包した化学反応用カートリッジに関する発明が開示されている。また特許文献2にはマイクロリアクターに関する発明が開示されている。
特許文献1や特許文献2を参照すれば、多孔質体を円形状や矩形状で形成することができる。
しかしながら多孔質体の寸法精度は高くないため、円形状や矩形状の多孔質体をプレート(基材)に組み込んだ際、プレートとの間で隙間が生じて液漏れが発生しやすく、多孔質体を介した高精度な混合処理が行えない問題があった。またプレートとの間で隙間を小さくするための多孔質体の加工が非常に大変であり生産性に劣っていた。また多孔質体内に液混合に寄与しないデッドボリュームが大きくなる問題があった。
特開2005−37368号公報 特開2010−41973号公報
そこで本発明は上記従来の課題を解決するものであり、特に、液漏れを抑制し、デッドボリュームを小さくできる流路チップを提供することを目的としている。
本発明における流路チップは、少なくとも第1の基材と第2の基材とを張り合わせてなり、前記第1の基材と前記第2の基材との間に流路及び前記流路と繋がる処理槽が形成された流路チップであって、
前記処理槽には平面視三角形の板状の多孔質体が内包されており、前記処理槽は平面視にて、前記多孔質体の三角形の3辺と平行な3つの辺を有し、これらの辺どうしが交わることで得られる三角形が、前記多孔質体の三角形とほぼ同じ大きさであることを特徴とするものである。これにより、従来に比べて液漏れやデッドボリュームを小さくできる。また多孔質体の一辺だけを加工して必要な寸法を得やすく、簡単な加工を実現できる。
本発明では、前記多孔質体は、平面視にて正三角形であることが好ましい。これにより、多孔質体の一辺だけを加工して必要な寸法を得る際、どの一辺を加工しても必要な寸法に簡単に加工できる。
また本発明では、前記多孔質体は第1の側壁、第2の側壁及び第3の側壁を備え、各側壁間が接続されて平面視にて三角形とされており、前記第1の側壁と前記第2の側壁とが交わる頂部に流排出口へ通じる液排出流路が位置しており、前記第3の側壁の両端に夫々、液導入口へ通じる液導入流路が位置していることが好ましい。これにより、各液導入流路から導入された液体の圧力で多孔質体を、液排出流路側に押し付けることができ、液漏れをより効果的に防止できる。
また上記において、各液導入流路は、前記第1の側壁及び前記第2の側壁の延長線上に沿って形成されていることがより好ましい。これにより、液漏れをより効果的に防止できる。
また本発明では、前記流路及び前記処理槽は、少なくとも前記第1の基材に形成されていることが好ましい。これにより、流路及び処理槽を簡単に形成できる。
また本発明では、前記多孔質体に、シリカモノリスを選択することができる。
本発明の流路チップによれば、従来に比べて液漏れやデッドボリュームを小さくできる。また多孔質体を必要な寸法に簡単に加工できる。
図1(a)は本発明の第1実施形態の流路チップの平面図であり、図1(b)は図1(a)の流路チップをA−A線に沿って切断し矢印方向から見た縦断面図である。 図2(a)は流路チップの第1の基材(本体プレート)を示す平面図であり、図2(b)は、図2(a)の第1の基材をB−B線に沿って切断し矢印方向から見たときの縦断面図であり、図2(c)は、流路チップの第2の基材(本体プレート)を示す平面図であり、図2(d)は、第2の基材をC−C線に沿って切断し矢印方向から見たときの縦断面図であり、図2(e)は、多孔質体の平面図であり、図2(f)は、多孔質体をD−D線に沿って切断し矢印方向から見た縦断面図である。 図3は流路チップの処理槽に内包された多孔質体及び各流路の部分拡大平面図である。 図4は、加工前の多孔質体の拡大平面図である。 図5は、多孔質体を三角形で形成した構成(実施例)と、多孔質体を円形で形成した構成(比較例)とで効果の違いを説明するための部分拡大平面図である。 図6は、本発明の第2実施の形態の流路チップの平面図である。 図7は、図6の流路チップの処理槽に内包された多孔質体及び各流路の部分拡大平面図である。 図8は、図9の実験で用いた比較例の流路を示す部分拡大平面図である。 図9は、図8に示す比較例及び実施例における混合性能を測定した実験結果である。
図1(a)は本発明の第1実施形態の流路チップの平面図であり、図1(b)は図1(a)の流路チップをA−A線に沿って切断し矢印方向から見た縦断面図である。
図1(b)に示すように、本発明の第1の実施の形態の流路チップ1は、第1の基材10と第2の基材20がその板厚方向に重ねられて本体部が構成されている。
第1の基材10、及び第2の基材20は、いずれも同じ合成樹脂材料で形成されている。好ましい合成樹脂材料は、薬品に対する耐性を有し且つ蛍光性の低い環状ポリオレフィン樹脂(シクロオレフィンポリマー;COP)である。ただし、使用する流体の物性などに応じて前記合成樹脂を自由に選択することが可能である。
第1の基材10と第2の基材20は、例えば同じ厚み寸法を有している。厚み寸法は0.3〜3.0mm程度である。本実施形態では、第1の基材10と第2の基材20は共に平面形状が四角形であるが、形状を限定するものでない。
図2(a)に示すように、第1の基材10は、平面形状が四角形であり、図2(b)に示すように、接合表面10aと外表面10bとを有している。
図2(a)(b)に示すように、第1の基材10の接合表面10aには溝(凹部)11が形成されている。溝11は、2本の液導入流路12,13と、1本の液排出流路14と、各流路12〜14と繋がる処理槽15とを有して構成されている。
図2(a)に示すように、液導入流路12,13はX1−X2方向に直線状に形成されており、液排出流路14はX1−X2方向に直交するY1−Y2方向に直線状に形成されている。X1−X2方向とY1−Y2方向とは平面内にて直交する2方向を示している。
なお図2(a)に示す各流路12〜14の方向は一例であるが、後述する図6,図7では、各流路の方向の好ましい構成を示している。また、各流路12〜14は直線状でなくてもよいが、本実施形態では、各流路12〜14と繋がる処理槽15内に多孔質体30を内包しており、混合性能を高めるために流路形状を複雑化しなくてもよい。よって、生産性を高め流路チップの小型化のために各流路12〜14は直線状とすることが好適である。
図2(a)に示すように、各流路12〜14間を接続する処理槽15には、X1−X2方向及びY1−Y2方向に対して傾斜する傾斜側面15a,15bが設けられている。傾斜側面15aは、X1方向からY1方向に向けて60°傾いており、傾斜側面15bは、X2方向からY1方向に向けて60°傾いている。
図2(c)に示すように、第2の基材20は、平面形状が四角形であり、図2(d)に示すように、接合表面20aと外表面20bとを有している。
図2(c)に示すように第2の基材20には、図示上方の2箇所に、液導入口22,23となる穴が板厚方向に貫通して形成されており、また図示下方の1箇所に液排出口24となる穴が板厚方向に貫通して形成されている。図2(d)には、板厚方向に貫通した液排出口24が図示されている。
液導入口22,23及び液排出口24は、第1の基材10と第2の基材20とを重ね合わせたときに、各流路12〜14の処理槽15側とは反対側の端部と板厚方向で対向する位置に形成される。この結果、図1(a)(b)に示すように、第1の基材10と第2の基材20とを重ね合わせた状態では、液導入口22,23−液導入流路12,13−処理槽15−液排出流路14−液排出口24を辿る連続した微細空間が流路チップ1に形成される。
図2(e)は多孔質体30の平面図であり、図2(e)に示すように多孔質体30は平面視にて三角形で形成されている。平面視とは、X1−X2方向及びY1−Y2方向からなる平面に対して直交方向(高さ方向、板厚方向)からの矢視であり、すなわち平面図で示される図が平面視図である。
図2(f)に示すように多孔質体30は、所定の板厚を有する板状で形成される。多孔質体30の板厚は、図2(a)(b)に示す処理槽15の深さ寸法と同じとされる。
多孔質体30は平面視三角形であることが条件であり、二等辺三角形や直角二等辺三角形等とすることができるが、特に正三角形であることが好適である。図2(a)に示す処理槽15は、正三角形の多孔質体30を収納可能な空間形状とされている。
多孔質体30は、液体の混合や化学反応の促進、または流体中の成分の分離を行うためのものであるが、本実施形態では、液体の混合に使用されるものである。特に、モノリス構造の焼結セラミックスの多孔質体は、低い流路損失で高性能の混合ができるために好ましい。特に、全体が一体のシリカゲルで形成されたシリカモノリスが好適であり、例えば、株式会社京都モノテック製のものを用いることができる。
多孔質体30を処理槽15内に配置して、第1の基材10の接合表面10aと第2の基材20の接合表面20aとを当接させる。これにより基材10,20間に各流路12〜14及び処理槽15を備える図1に示す流路チップ1が完成する。本実施形態では、第1の基材10と第2の基材20とを、接着剤を用いることなく接合することができる。したがって、流路チップ1の内部に供給されて混合させられる流体が接着剤の影響を受けることがない。
各基材10,20間の接合は、例えば各接合表面に真空赤外光(VUV)を照射してプレート表面を活性化させる。そして各基材10,20を加熱し加圧して、各基材10,20の接合表面同士を、接着剤を用いることなく密着して接合している。
図3は、多孔質体30付近を拡大して示した流路チップ1の部分拡大平面図である。図3に示すように多孔質体30は、第1の側壁30aと第2の側壁30bと第3の側壁30cを備え、各側壁30a〜30cの端部間が接続されて平面視にて三角形状(図3では正三角形)の形となっている。側壁とは板厚方向と平行な面を指す。
図3に示すように多孔質体30の第1の側壁30aと第2の側壁30bとが交わる頂部31に液排出口24(図1参照)に通じY1−Y2方向に直線状に延出する液排出流路14が位置している。また多孔質体30の第1の側壁30aと第3の側壁30cとが交わる頂点32に接する第1の側壁30aの端部に、液導入口22(図1参照)に通じX1−X2方向に直線状に延出する液導入流路12が位置している。また、多孔質体30の第2の側壁30bと第3の側壁30cとが交わる頂点33に接する第2の側壁30bの端部に、液導入口23(図1参照)に通じX1−X2方向に直線状に延出する液導入流路13が位置している。
図3に示すように、液導入流路12から液体E(例えば試料)、液導入流路13から液体F(例えば試薬)が多孔質体30に向けて導入され、液体Eと液体Fは多孔質体30内で混合される。そして混合液Gが、多孔質体30内から液排出流路14を通って図1に示す液排出口24から外部に排出される。
ところで多孔質体30は、焼結などの工程を経て製造されるため、金型を用いた成型で製造することが可能な基材10,20と比較して、寸法精度を高くすることが難しい。
そこで本実施形態では、多孔質体30を平面視三角形の板材で形成して所望の寸法に加工し易くした。
図4に示すように多孔質体30を平面視正三角形の板材で形成することで、出来上がり寸法が多少大きく処理槽15に収まらない(処理槽15からはみ出す)部分30dがあっても、図4の点線(切断線)で示すように多孔質体30の一辺だけを加工することで、必要な寸法に簡単且つ適切に加工することができる。実際には多孔質体30を予め、多少大きく形成しておき、1辺を加工して所望の大きさとなるように調整することが好ましい。
このように多孔質体30を平面視三角形の板材とすることで多孔質体30の製造段階で2辺(図3で示す第1の側壁30aと第2の側壁30b)の寸法精度を出すことができれば、残り1辺だけを最終的に切り出し加工することで必要な寸法となるように簡単且つ適切に加工することができる。
例えば多孔質体を平面視円状の板材とした場合、多孔質体を大きく形成してしまうと全周の加工が必要となる。また多孔質体を平面視矩形状としても、平面視三角形とするよりも加工が大変となる。
また本実施形態では、多孔質体30を平面視正三角形とすることで、どの辺(側壁30a〜30c)を加工しても、所望の寸法に加工することができるので、正三角形とすることが好ましい。
このように本実施形態では、多孔質体30を所望の寸法に簡単且つ適切に形成できるため、図3に示すように多孔質体30を処理槽15内に配置した際に、多孔質体30の第1の側壁30a及び第2の側壁30bと処理槽15の傾斜側面15a,15bとの間、さらに、多孔質体30の第3の側壁30cと、処理槽15の液導入流路12,13間に位置する側面15cとの間に生じる隙間を従来よりも小さくでき、あるいは隙間を無くすことができる。この結果、多孔質体30内に液体を適切に通すことができ、隙間に液体が漏れ出てしまう液漏れを少なくでき、あるいは液漏れを無くすことができ、多孔質体30を介した高精度な混合処理を行うことができる。
また平面視三角形の多孔質体30とすることで、隙間を小さくできるから、隙間を小さくするために多孔質体30を被覆したり、あるいは隙間を埋めるための付勢部材等を設けることが必要でない。
さらに多孔質体30を平面視三角形の板材としたことで、デッドボリュームを小さくできる利点もある。
図5は、平面視正三角形からなる本実施形態の多孔質体30と、平面視円形からなる比較例の多孔質体40とを図示した模式図(部分拡大平面図)である。
図5では、液導入流路41,42や液排出流路43は、各多孔質体30,40に対して同じ位置に配置されている。すなわち各流路41,42,43の配置を変えずに各流路41,42,43と接続されるように、多孔質体の形状を三角形あるいは円形にした。
図5に示すように、平面視円形の多孔質体40には、平面視三角形の多孔質体30よりも平面視にて外側にはみ出す領域40a〜40cが存在する。これらはみ出した領域40a〜40cは、液体の混合に寄与しない、あるいは寄与しても寄与度が低いデッドボリュームとなる。
このように平面視三角形の多孔質体30とすると平面視円形の多孔質体40に比べてデッドボリュームを小さくでき、多孔質体内での混合効率を向上させることができる。平面視矩形状の多孔質体に対しても、平面視三角形の多孔質体30とすることでデッドボリュームを小さくできる。
デッドボリュームを小さくできることは、すなわち混合に寄与しない無駄な領域を少なくできることであるから生産コストを低減させることが可能になる。
図6は、第2の実施形態を示す流路チップ50であり、図6では、液導入流路51,52の配置が図1〜図3に示す流路チップ1と異なる以外はほぼ同じ構成となっている。 図7は、図6の多孔質体30付近を示す部分拡大平面図である。
図7に示す液導入流路51,52は、図3に示す液導入流路12,13と違って、多孔質体30を構成する第3の側壁30cの両端に夫々、位置している。特に図7では、各液導入流路51,52は、夫々、多孔質体30の第1の側壁30a及び第2の側壁30bの延長線30a1,30b1上に沿いつつ第3の側壁30cに接続されている。
図7に示すように、1本の液排出流路14を多孔質体30の第1の側壁30a及び第2の側壁30bの頂部31に接続し、2本の液導入流路51,52を多孔質体30の第3の側壁30cの両端に接続することで、各液導入流路51,52から液体H,Iが導入された際の圧力により多孔質体30が液排出流路14方向に押し付けられ(図7には、押し付け力を矢印Jで示した)、多孔質体30の第1の側壁30aと処理槽15の傾斜側面15a間、及び多孔質体30の第2の側壁30bと処理槽15の傾斜側面15b間に隙間が生じるのをより効果的に抑制でき、液漏れを抑制することができる。
上記に示した実施形態では、2枚の基材(プレート)を用いて流路チップ1,50を構成していたが、3枚以上の基材を用いてもよい。
また図2(a)に示すように第1の基材10に各流路12〜14及び各流路12〜14と繋がる処理槽15を形成しているが、第1の基材10と第2の基材20の間に、各流路12〜14及び処理槽15が形成されていればよいので、例えば第2の基材20に各流路12〜14を形成し、第1の基材10に処理槽15を形成することもできる。また第1の基材10と第2の基材20との接合表面の双方に各流路を形成したり、処理槽を形成することもできる。
図8に示す流路60を備える比較例の流路チップを作製した。
図8に示す流路60は、2本の液導入流路61,62と液導入流路61,62と繋がる1本の液排出流路63を備える。ただし図8に示す流路チップには多孔質体を流路内に内包しなかった。
一方、実施例には図1に示す流路チップを用いた。すなわち平面視正三角形の多孔質体30を処理槽15内に内包した。多孔質体30には、株式会社京都モノテック製のシリカモノリスを用いた。
なお実施例及び比較例とも流路チップの大きさを、50×50×4mmとした。また基材を透明樹脂(COP)で形成した。また流路内体積を実施例及び比較例ともに約53μlとした。このうち実施例では、約11μlを多孔質体の体積とした。そして実施例及び比較例ともに、室温23℃及び湿度50%の環境条件にて純水で評価したところ約1.4MPaの耐圧性を有していた。
評価方法には、Villermaux/Dushman反応を用いた。A液にはHCl(0.1374M)を、B液にはKI(0.0319M)、KIO(0.00635M)、NaOAc(1.33M)を用いた。
A液を一方の液導入流路から導入し、B液を他方の液導入流路から導入した。流量を0.05ml/min〜2.0ml/minの範囲で8段階に切り換え、A液とB液とを等量混合した。
Dushman反応は、以下の反応により表される。
CHCOO+H←→CHCOOH (1)
5I+IO +6H←→3I+3HO (2)
+I←→I (3)
上記(1)、(2)式の反応は共に迅速であるが、反応(1)が最も迅速である。A液とB液との混合が迅速であるほど、I及びI の生成量が減少する。したがってI のUV吸光度が低いほど混合が良好とされる。
のUV吸光度は352nmであるので、352nmの吸光度を測定した。その実験結果が図9に示されている。
図9に示すように、どの流量においても、実施例のほうが比較例よりも、352nmの吸光度が低くなっていることがわかった。また実施例は比較例よりも1/3程度の吸光度であることがわかった。以上により実施例のほうが、比較例に比べて混合性能が優れてることがわかった。
1 流路チップ
10 第1の基材
11 溝(凹部)
12、13、41、42、51、52 液導入流路
14 液排出流路
15 処理槽
15a、15b 傾斜側面
20 第2の基材
22、23 液導入口
24 液排出口
30 多孔質体
30a 第1の側壁
30b 第2の側壁
30c 第3の側壁

Claims (6)

  1. 少なくとも第1の基材と第2の基材とを張り合わせてなり、前記第1の基材と前記第2の基材との間に流路及び前記流路と繋がる処理槽が形成された流路チップであって、
    前記処理槽には平面視三角形の板状の多孔質体が内包されており、前記処理槽は平面視にて、前記多孔質体の三角形の3辺と平行な3つの辺を有し、これらの辺どうしが交わることで得られる三角形が、前記多孔質体の三角形とほぼ同じ大きさであることを特徴とする流路チップ。
  2. 前記多孔質体は、平面視にて正三角形である請求項1記載の流路チップ。
  3. 前記多孔質体は第1の側壁、第2の側壁及び第3の側壁を備え、各側壁間が接続されて平面視にて三角形とされており、前記第1の側壁と前記第2の側壁とが交わる頂部に流排出口へ通じる液排出流路が位置しており、前記第3の側壁の両端に夫々、液導入口に通じる液導入流路が位置している請求項1又は2に記載の流路チップ。
  4. 各液導入流路は、前記第1の側壁及び前記第2の側壁の延長線上に沿って形成されている請求項3記載の流路チップ。
  5. 前記流路及び前記処理槽は、少なくとも前記第1の基材に形成されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の流路チップ。
  6. 前記多孔質体は、シリカモノリスである請求項1ないし5のいずれか1項に記載の流路チップ。
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