JP5888568B2 - キャスター支持用治具 - Google Patents

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Description

本発明は、ワゴンといった移動用台などに備え付けられているキャスターを持ち上げて支持するキャスター支持用治具に関する。
従来から、ワゴンなどの移動用台、精密電子機器を含め、動かす必要があるものの重量の重い機器類などには、スムーズな移動を可能とするために車輪部と、この車輪部を包囲するとともに、移動用台などへ取り付けるための取付部を備える筐体部とからなる所謂キャスターが、その底部に取り付けられていることが多い。キャスターは、車輪部と筐体部の取付体とが、ベアリングなどで相互に回転可能な関係とされている。このため、キャスターを移動用台の脚に取り付けようとすると、空回りし、取付部のネジが移動用台の脚に螺合しにくく、その取り付けに時間を要するという問題がある。下記特許文献1〜3では、このような問題に関連し、キャスターの取付け対象物への取付け、取外しの容易化技術に関する発明又は考案が提案されている。
実開平7−9602号公報 特開2001−187908号公報 特開2001−130206号公報
ここで、キャスターが取り付けられた移動用台、機器類などを活用すればするほど、その車輪部が摩耗して傷み、或いは汚れるので、交換や清掃をする必要が生じるものの、車輪部を包囲する筐体部が摩耗したり汚れたりすることは比較的少なく、その必要性に乏しいという現実がある。特に、キャスターが取り付けられた取付け対象物が重量物であればあるほど、車輪部の傷みが早く、激しいので、その交換の時期も早まる傾向にある。したがって、キャスターの筐体部から車輪部のみを取り外し、また車輪部を筐体部に取り付けることのできる用具、器具が求められている。また、キャスターの筐体部から車輪部のみを取り外し、キャスターの筐体部と車輪部との間に挟まったゴミを清掃したいという要求がある。しかしながら、上記特許文献1〜3において、キャスターの車輪部のみを取り外すことについては言及されていない。
また、移動用台において、備品を台上に載置したままキャスターの筐体部から車輪部のみを取り外すことができれば便宜である。キャスターの取付け対象物が精密電子部品などを搭載する機器であって、水分及びこれに類するものを同時に扱うものであれば、故障等のリスクから、そのものを倒して車輪部の交換作業を進めることができない場合も考えられる。その他、電気用品安全法により、特定の電子機器について倒れたりすることがない傾き(例えば、10度以内の傾き)で扱うことが要請されている。したがって、取付け対象物を倒すことなく、取付け対象物の一隅に取り付けられたキャスターを宙に浮かせつつ、その車輪部の交換作業を進めることのできる支持具が求められている。このほか、取付け対象物を傾倒させてキャスターの交換を行うことは、その作業者への負担も大きいので、これを避けることにより作業者の負担軽減というメリットが得られる。
本発明は、上記実情に鑑み提案され、移動用台などの取付け対象物に取り付けられた所謂キャスターを簡便かつ手軽に持ち上げて支持することができ、かつ、キャスターの車輪部の交換に資することも可能なキャスター支持用治具を提供すること目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、軸体に車輪本体を設けた車輪部と、前記車輪部の着脱が可能なように前記軸体と嵌合する嵌合体および取付け対象物へ取り付ける取付体が設けられた筐体部と、から構成されたキャスターを支持するキャスター支持用治具であって、前記取付け対象物の重量を支持する平坦面を有するベース部と、前記ベース部の一端部から起立し、前記ベース部とで略L字形となるように成形されるとともに、起立した先端に前記ベース部の前記平坦面と略平行に突出する突出部が設けられ、前記突出部が前記筐体部の所定部位に当接することによって前記嵌合体から前記車輪部の取外しができるように持ち上げ支持する起立部とを備えることを特徴とするキャスター支持用治具である。
特に、本発明は、上記構成に加え、前記突出部の幅方向両端に、前記起立部の起立している方向に突出した爪状片が設けられていることを特徴とする。前記突出部に、前記突出部が突出している方向に掘られた溝部を有することも特徴とする。
また、前記ベース部における前記平坦面と反対側の面の前記一端部側に凸部が設けられていることを特徴とする。さらに、前記ベース部における前記平坦面と反対側の面にレールが形成され、このレールの前記一端部側が湾曲形状を備えていることを特徴とする。
そして、本発明は、前記車輪部は、前記軸体の両端に前記車輪本体を設けており、
前記起立部が前記車輪本体の間に潜りこまされるとともに、前記ベース部が前記車輪本体を包囲するように湾曲させた前記筐体部の筐体本体に当接させられた状態で、前記一端部を支点にして前記平坦面が底面となるように動かされることで、前記突出部が前記嵌合体へ当接して前記キャスターが持ち上がることを特徴とする。
本発明は、車輪部と、この車輪部を包囲するとともに、取付け対象物への取付体を備える筐体部とからなる所謂キャスターを持ち上げて支持することが可能なキャスター支持用治具に係る。その構成は、平坦面を有するベース部と、このベース部の一端部から起立し、ベース部とで略L字形となるように成形されるとともに、起立した先端にベース部の平坦面と略平行に突出する突出部が設けられている起立部とからなる。そして、起立部をキャスターの車輪部を構成する車輪本体の間に潜りこませるとともに、ベース部を、筐体部を構成する筐体本体に当接させた状態で、一端部を支点にして平坦面が底面となるように動かすことで突出部を、筐体部を構成する嵌合体へ当接させ、テコの原理を用いてキャスターを持ち上げる作用を有する。したがって、取付け対象物を含めた相当の重量を、比較的軽い力で持ち上げることができることとなる。
さらに、軽い力でキャスターを持ち上げることができるため、例えば、キャスターからの車輪部の取り外しや、交換作業をスムーズに行うことができる。特に、キャスターを持ち上げるので、取付け対象物を倒すことなく支持し、車輪部を宙に浮かせて、車輪部の交換等の作業を進めることができる。起立部に突出部が設けられている構成により、キャスターを取付け対象物ごと持ち上げた際に、突出部がキャスターの嵌合体に引っ掛かって、キャスターとの間で発生するすべりを防止することができる。また、支持時においてキャスターが意図せず回転することを防止することもできる。これにより、取付け対象物を安定的に支持することができる。
本発明は、突出部の幅方向両端に、起立部の起立している方向に突出する爪状片が設けられている構成である。この構成により、キャスターを取付け対象物ごと持ち上げた際に、キャスターの嵌合体の幅方向両端が爪状片に係止され、キャスター支持用治具とキャスターとのすべりを確実に防止することができる。また、キャスターが回転することも効果的に防止することができる。突出部に、突出部が突出している方向に掘られた溝部を有する構成により、型成形による合わせ部分がキャスターの嵌合体に存在した場合にも、この合わせ部分を溝部に収容してキャスター支持用治具とキャスターとの間で発生するすべりを防止することができる。
さらに、本発明は、ベース部における平坦面と反対側の面の一端部側に凸部が設けられている構成である。この構成より、ベース部を筐体本体に当接させる目印として凸部を機能させることができるので、この凸部を通じて間違いなく、突出部を嵌合体へ当接させてキャスターを持ち上げることができる。なお、凸部を目印にキャスターの車輪部を本発明に係るキャスター支持用治具にセットすることで、取り外した車輪部を再び筐体部へ取り付けることも容易に実現することができる。
本発明は、ベース部における平坦面と反対側の面に、車輪部の形状に対応するレールが形成され、このレールの一端部側が湾曲形状を備えている。この構成により、筐体部から取り外した車輪部を、そのままレールに載せて車輪部を遊ばせることがないようにすることができ、車輪部が転がってどこかに消えてしまうなどの事象を防ぐことができる。
キャスター車輪部取外し用治具をキャスターに適用し、その車輪部を取り外す場面を、一部(キャスター)を断面で示して説明する一部断面説明図である。 キャスター車輪部取外し用治具の概略全体を示し、(a)はその斜視図、(b)はその正面図、(c)はその右側面図、(d)はその平面図である。 本発明に係るキャスター支持用治具の概略全体を示し、(a)はその斜視図、(b)はその背面図、(c)はその平面図、(d)はその正面図、(e)はその右側面図である。 本発明に係るキャスター支持用治具が、キャスターに適用する場面を、一部(キャスター)を断面で示して説明する一部断面説明図である。 本発明により、キャスターから車輪部を取り外す一連の様子を、一部(キャスター)を断面で示して説明する説明図であり、(a)は、車輪部を取り外すのにキャスター支持用治具でキャスターを持ち上げた場面を説明する説明図、(b)は、車輪部を取り外すのにキャスター車輪部取外し用治具をキャスターに適用する場面を説明する説明図、(c)キャスターから車輪部が取り外され、取付け対象物(移動用台)がキャスター支持用治具により支持されている様子を説明する説明図である。
以下、本発明に係るキャスター支持用治具と、キャスター車輪部取外し用治具とを用いて行うキャスターの車輪部の取り外しに関する一実施形態について、図面を参照しつつ説明していく。この実施形態は、本発明の構成を具現化した例示に過ぎず、本発明は、特許請求の範囲に記載した事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことができる。
キャスター車輪部取外し用治具1は、図1に示すように、車輪部100と、この車輪部100を包囲する筐体部200とからなるキャスター10から、車輪部100のみを取り外すのに使用される。
キャスター10は、車輪部100が、所定長さの軸体110及び、この軸体の両端に設けられる車輪本体120からなる。筐体部200は、車輪本体120が包囲されるように湾曲させて形成された筐体本体210を有している。この筐体本体210の車輪本体120を包囲する側に、軸体110と嵌合する嵌合凹部230を有する嵌合体220が設けられている。また、筐体本体210の車輪本体120を包囲する側と反対側に、取付け対象物へ取り付けるネジ等の螺合部材を備えた取付体240が設けられている。
キャスター車輪部取外し用治具1は、図2(a)〜(d)に示すように、閉塞側の基部12と開放側の腕部11とから可撓性を有する略U字形に成形されている。具体的には、略U字形の開放側の一対の腕部11と、これらの腕部11同士を連結して湾曲する閉塞側の基部12とから略U字形に成形されている。一対の腕部11には、それぞれ突出片部11aが設けられている。突出片部11aは、一対の腕部11から互いに対面する向きに突出している。また、突出片部11aは、キャスター10の車輪本体120の外周に対応させた湾曲片とされている。基部12は、一対の腕部11間の幅(距離)よりも、その幅において膨出した湾曲形状を備えている(図2(d)参照)。キャスター車輪部取外し用治具1は、腕部11が押圧されることにより撓む性質である。
キャスター車輪部取外し用治具1に、基部12の中点12aから突出片部11aの間へ向けて延伸する中央片部13が設けられている。この中央片部13の延伸した先端部分13aは、筐体本体210の車輪本体120を包囲する側と反対側の表面形状に対応させた湾曲形状を有している(図2(a)参照)。また、中央片部13は略U字形を形成する腕部11及び基部12に対し、やや上方へ向かって開放側(先端13b)へ延伸している(図2(c)参照)。中央片部13の延伸した先端13bは、筐体部200の取付体240の外周形状に対応させた湾曲辺とされている(図2(a)、(c)参照)。
図1に示すように、キャスター車輪部取外し用治具1をキャスター10に適用することで、キャスター10の車輪部100が筐体部200から取り外される。
すなわち、中央片部13の先端部分13aを、キャスター10における筐体本体210の車輪本体120を包囲する側と反対側の表面に沿わせるとともに、中央片部13の先端13bを取付体240に当接させて、キャスター車輪部取外し用治具1を筐体本体210上で位置決めする。
その上で、一対の腕部11を、突出片部11aが互いに近づくように押圧して撓ませ、突出片部11aをキャスター10の筐体本体210に包囲されている車輪本体120と、筐体本体210との隙間に差し込む。これにより、その湾曲形状によって突出片部11aに車輪本体120と筐体本体210とが離れる方向の応力を発生させ、嵌合凹部230と軸体との嵌合を解くものである。
なお、キャスター車輪部取外し用治具1が筐体本体210上で位置決めされるのは、中央片部13の延伸した先端部分13aが、筐体本体210の車輪本体120を包囲する側と反対側の表面形状に対応する湾曲形状を備えるからである。中央片部13が略U字形を形成する腕部11及び基部12に対し、やや上方へ向かって開放側(先端13b)へ延伸していることも、キャスター車輪部取外し用治具1の筐体本体210上での確実な位置決めに寄与している。
また、突出片部11aを車輪本体120と、筐体本体210との隙間に効率的に差し込むことができるのは、突出片部11aが、車輪本体120の外周に対応させた湾曲片であるからである。基部12が一対の腕部11間の幅よりも、その幅において膨出した湾曲形状であることにより、軽い力で、一対の腕部11を突出片部11aが互いに近づくように撓ませることが可能になる。基部12の膨出した湾曲形状により、軽い力で、車輪本体120と筐体本体210とが離れる方向の応力を突出片部11aに発生させることも可能となる。
本発明は、キャスター車輪部取外し用治具1による車輪部100の筐体部200からの取外しを補助するとともに、キャスター10を持ち上げて支持することが可能なキャスター支持用治具2に係る。図3(a)〜(e)に示すように、キャスター支持用治具2は、略L字形に成形されている。
具体的には、平坦面21aを有し、この平坦面21aを底面としてキャスター10が取り付けられた取付け対象物の重量を支持するベース部21と、このベース部21の一端部211から起立し、ベース部21とで略L字形となるように成形されている起立部22とからなる。起立部22の起立した先端には、ベース部21の平坦面21aと略平行に突出する突出部221が設けられている。
ベース部21の平坦面21aと反対側の面には、軸体110及び車輪本体120からなる車輪部100の形状に対応する断面視凸状のレール21bが形成されている。レール21bの一端部211側に、車輪本体120の外周に対応させた湾曲形状としての湾曲部21b1が形成されている。この湾曲部21b1の近傍のレール21b上に、凸部21b2が設けられている(以上、図3(a)、(e)参照)。
突出部221の幅方向両端には、爪状片221aが設けられている(図3(b)、(d)参照)。また、突出部221における爪状片221aが設けられた側の面には、突出方向と平行に溝が掘られ、溝部221bが形成されている(図3(c)等参照)。
図4に示すように、キャスター支持用治具2を用い、キャスター車輪部取外し用治具1による車輪部100の筐体部200からの取外しを補助する際には、起立部22をキャスター10の車輪部10における車輪本体120の間に潜りこませる。このとき、筐体本体210がレール21bの一端部211側の凸部21b2に当接するまで起立部22を潜りこませる。続いて、一端部211を支点にして平坦面21aが底面となるように動かすことで、突出部221を筐体部200における嵌合体220の取付体240側へ当接させて、キャスター10を持ち上げるのである。
キャスター10が持ち上がる際には、突出部221の突出した形状により、キャスター支持用治具2とキャスター10との間で発生するすべりを防止することができる。また、突出部221の幅方向両端の爪状片221aが、筐体部200における嵌合体220の取付体240側へ、嵌合体220の幅方向両端の外側から嵌り込む。これにより、キャスター支持用治具2とキャスター10とのすべりを防止することができるとともに、キャスター10がその取付体240を回転軸として回転することを防止することもできる。
さらに、突出部221における嵌合体220と当接する面に形成された溝部221bにより、型成形による合わせ部分である突片が嵌合体220に存在した場合にも、この突片を収容可能とし、やはりキャスター支持用治具2とキャスター10との間で発生するすべりを防止することができる。
以下、図5(a)〜(c)を参照しつつ、キャスター車輪部取外し用治具1とキャスター支持用治具2とを用い、キャスター10から車輪部100を取り外す様子を簡単に説明していく。
まず、上述したように、キャスター支持用治具2の起立部22を車輪本体120の間に潜り込ませる。特に、筐体本体210がレール21bの一端部211側の凸部21b2に当接するまで起立部22を車輪本体120の間に潜りこませる。続いて、一端部211を支点にして平坦面21aが底面となるようにベース部21を回転させ、突出部221を筐体部200における嵌合体220の取付体240側へ当接させて、キャスター10を持ち上げる(以上、図4参照)。
そうすると、図5(a)に示すように、キャスター10は、その筐体部200における嵌合体220の取付体240側に突出部221が当接するのを通じ、ベース部21で支持されるので、起立部22の長さ(高さ)の分だけ、キャスター10が床から持ち上がる。
続いて、図5(b)に示すように、床から持ち上がっているキャスター10に対し、キャスター車輪部取外し用治具1の中央片部13における先端部分13aを、筐体本体210の車輪部100を包囲する側と反対側の表面に沿わせる。さらに、中央片部13の先端13bを取付体240に当接させ、キャスター車輪部取外し用治具1を筐体本体210上で位置決めする。
最後に、キャスター車輪部取外し用治具1が筐体本体210上で位置決めされた状態で、一対の腕部11を突出片部11aが互いに近づくように押圧して撓ませ、突出片部11aをキャスター10の車輪本体120と、筐体本体210との隙間に差し込む。これにより、図5(c)に示すように、嵌合凹部230と軸体110との嵌合が解かれ、キャスター10から車輪部100のみを取り外すことできる。
なお、移動用台などのキャスター10を取り付ける取り付け対象物がその場で固定されるのであれば、キャスター支持用治具2を、図5(c)に示す状態のまま放置してもよい。また、ベース部21の平坦面21aと反対側の面に、軸体110及び車輪本体120からなる車輪部100の形状に対応する断面視凸状のレール21bが形成されているので、図5(c)に示すように、筐体部200から外された車輪部100が、レール21b上に載せられ、転がってどこかに消えてしまうことを防ぐことができる。
さらに、キャスター支持用治具2の突出部221によって嵌合体220が支持され、車輪部100が床から持ち上がり、宙に浮いた状態にあるので、交換した車輪部110の軸体110を嵌合凹部230へ嵌合するのも容易となる。すなわち、レール21bの一端部211側が車輪本体120の外周に対応させた湾曲部21b1であるので、この湾曲部21b1に車輪部100を載せつつ、一端部211を支点にして平坦面21aが側面となるようにベース部21を回転させ、キャスター10を下ろすことにより、その軸体110を容易に筐体部200における嵌合凹部230へ嵌合させることができる。車輪部100をレール21b上に載せる際には、凸部21b2を目印にすることができるので便宜である。これにより、取り外した車輪部100を再び筐体部200へ取り付けてキャスター10の機能を復活させることが可能となる。
したがって、本発明では、キャスター車輪部取外し用治具1とキャスター支持用治具2とを用いることにより、摩耗などして傷み、交換の必要が生じるキャスター10の車輪部100のみを取り外すことが可能となる。取り外したキャスターの車輪部100の汚れは簡単に清掃することができる。さらに、キャスター車輪部取外し用治具1の操作が、一対の腕部11を突出片部11aが互いに近づくように押圧して撓ませ、突出片部11aを、車輪本体120と筐体本体210との隙間に差し込むといった簡便なものであるので、極めて便宜なキャスター車輪部取外し用治具1として提供することができる。
さらに、キャスター支持用治具2は、その一端部211を支点にして平坦面21aが底面となるようにベース部21を回転させるという簡便な操作により、キャスター10を持ち上げることができる。このため、キャスター車輪部取外し用治具1の補助具として有用となる。特に、キャスター支持用治具2により、備品が載置されたままの移動用台や重量物であるなど、転倒させることができない取付け対象物に取り付けられたキャスター10であっても簡単に、これを持ち上げることができる。したがって、キャスター支持用治具2により、取付け対象物を倒すことなく、車輪部100の交換作業を進めることができる。
以上、本発明の一実施形態を例示して説明したが、本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。キャスター車輪部取外し用治具及びキャスター支持用治具は、その材質として合成樹脂製のもの、金属製のもの等、各種の材質ものを採用することができる。なお、キャスター車輪部取外し用治具として、その略U字形に成形される際に、互いに近づかせる向きに押圧することのできる柔軟性、可撓性を腕部に備えさせることが好ましい。また、キャスター支持用治具として、その成形の際に移動用台などのキャスターを取り付ける取り付け対象物の重量を支持することのできる強度を備えさせることが好ましい。
また、上記実施形態では、本発明に係るキャスター支持用治具に関し、キャスターの車輪部の取り外しや交換に適用される場面を例示して説明したが、本発明は、このような適用の場面に限定されるものではない。すなわち、移動用台や電子精密機器等の相当な重量の取付け対象物に取り付けられたキャスターを支持することが必要な多くの場面に適用することができる。しかも、取付け対象物を倒すことなく、軽い力で、かつ簡便な操作により、相当な重量の取付け対象物に取り付けられたキャスターを持ち上げることができることとなる。
また、本発明に係るキャスター支持用治具を、キャスターの車輪部の取り外しや交換に活用する際にも、上記実施形態で説明したキャスター車輪部取外し用治具を用いたキャスターの車輪部の取り外しに限定されることはない。例えば、マイナスドライバーを用いてキャスターの車輪部を筐体部から取り外すことができるが、この場合においても、取付け対象物に取り付けられたキャスターを支持する治具として本発明を採用することが好ましいといえる。
1・・・・・キャスター車輪部取外し用治具
11・・・・腕部
11a・・・突出片部
11b・・・細径部
12・・・・基部
12a・・・中点
13・・・・中央片部
13a・・・先端部分
13b・・・先端
2・・・・・キャスター支持用治具(本発明)
21・・・・ベース部
211・・・一端部
21a・・・平坦面
21b・・・レール
21b1・・湾曲形状
21b2・・凸部
22・・・・起立部
221・・・突出部
10・・・・キャスター
100・・・車輪部
110・・・軸体
120・・・車輪本体
200・・・筐体部
210・・・筐体本体
220・・・嵌合体
230・・・嵌合凹部
240・・・取付体

Claims (6)

  1. 軸体に車輪本体を設けた車輪部と、前記車輪部の着脱が可能なように前記軸体と嵌合する嵌合体および取付け対象物へ取り付ける取付体が設けられた筐体部と、から構成されたキャスターを支持するキャスター支持用治具であって、
    前記取付け対象物の重量を支持する平坦面を有するベース部と、
    前記ベース部の一端部から起立し、前記ベース部とで略L字形となるように成形されるとともに、起立した先端に前記ベース部の前記平坦面と略平行に突出する突出部が設けられ、前記突出部が前記筐体部の所定部位に当接することによって前記嵌合体から前記車輪部の取外しができるように持ち上げ支持する起立部と
    を備える、
    ことを特徴とするキャスター支持用治具。
  2. 前記突出部の幅方向両端に、前記起立部の起立している方向に突出した爪状片が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のキャスター支持用治具。
  3. 前記突出部に、前記突出部が突出している方向に掘られた溝部を有する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のキャスター支持用治具。
  4. 前記ベース部における前記平坦面と反対側の面の前記一端部側に凸部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか1項に記載のキャスター支持用治具。
  5. 前記ベース部における前記平坦面と反対側の面にレールが形成され、このレールの前記一端部側が湾曲形状を備えている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4までの何れか1項に記載のキャスター支持用治具。
  6. 前記車輪部は、前記軸体の両端に前記車輪本体を設けており、
    前記起立部が前記車輪本体の間に潜りこまされるとともに、前記ベース部が前記車輪本体を包囲するように湾曲させた前記筐体部の筐体本体に当接させられた状態で、前記一端部を支点にして前記平坦面が底面となるように動かされることで、前記突出部が前記嵌合体へ当接して前記キャスターが持ち上がる、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5までの何れか1項に記載のキャスター支持用治具。
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