JP5887232B2 - 温度情報管理システム - Google Patents
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Description
すなわち、本発明に係る温度情報管理システムは、磁気浮上式鉄道の軌道に沿って配設された複数の地上コイルにそれぞれ設けられ、該地上コイルの温度を測定する温度測定部と、該温度測定部と接続され前記温度に関する温度情報をアナログ値として取得する回路を備えたICタグとを有する温度測定装置と、前記軌道に沿って走行する車両に設けられ、前記ICタグそれぞれを識別する識別情報に対応した前記地上コイルの温度の閾値である閾値情報が予め記憶された情報記録部と、前記ICタグとの間において前記識別情報及び前記閾値情報の送受信を制御する情報制御部とを有する車載装置とを備え、該情報制御部は、前記ICタグの前記識別情報を受信し、該識別情報に対応した前記閾値情報を送信し、前記ICタグは、前記温度情報と前記閾値情報とを比較した判定結果をデジタル値として出力し、前記情報制御部は、前記判定結果を受信し、前記情報記録部は、前記情報制御部から出力された前記識別情報と前記判定結果とを記録するように構成され、前記情報制御部は、前記車両の走行方向の前側に設けられ、前記ICタグから前記識別情報を受信する情報受信部と、前記車両の走行方向の後側に、前記情報受信部と所定の間隔離間して設けられ、前記ICタグに前記閾値情報を送信し、前記判定結果を受信する情報送受信部とを有し、前記所定の間隔は、前記情報受信部が前記識別情報を受信する受信範囲及び前記情報送受信部が前記閾値情報を送信するとともに前記判定結果を受信する送受信範囲よりも広く、且つ、隣り合う前記複数の前記ICタグの配設間隔よりも狭く設定されていることを特徴とする。
よって、複数の地上コイルの温度を測定して効率的に監視し、該温度に関する情報を管理することができる。
また、ICタグからの識別情報の受信を車両の前側の情報受信部で行い、ICタグへの閾値情報の送信及びICタグからの判定結果の受信を車両の後側の情報送受信部で行うことができる。また、その際に、同一アンテナで2つ以上のICタグに対する受信及び送信処理を同時に行わないようにしたため、当該処理が他のICタグに影響を与えることがなく、該ICタグに対する情報の受信及び送信を確実かつ高速に行うことが可能となる。また、ICタグに送信する情報が多量であってもこれに対応することができる。
以下、本発明の第一実施形態に係る温度情報管理システム1について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る温度情報管理システム1は、磁気浮上式鉄道の軌道X(以下、単に「軌道X」と称する。)に沿って配設される複数の地上コイル10の温度を管理するためのものである。この地上コイル10と磁気浮上式鉄道を構成する走行車両(不図示。以下同じ。)に搭載された超電導磁石(不図示。以下同じ。)との相互作用により、該走行車両は走行可能とされている。
軌道Xは、走行車両や後述する保守用車両(車両)40が走行する軌道あり、この軌道Xの延在方向(以下、「走行方向」と称する。)に向かって左右方向(以下、単に「左右方向」と称する。)両側には、それぞれ左側壁L1と右側壁R1とが対向して立設されている。
この左側壁L1及び右側壁R1の内側には、走行方向に沿って複数の地上コイル10が配設されている。
一方、浮上案内コイル22は、図3に示すように、側面視でループ状に巻回された上部導体11と下部導体12とを結合することで8の字型に形成されたコイル導体13と、このコイル導体13を覆うモールド樹脂とを有している。
なお、コイル導体13の側面視形状は、適宜設計変更が可能である。
次に、温度情報管理システム1について、詳細に説明する。
図1に示すように、温度情報管理システム1は、複数の地上コイル10にそれぞれ設けられ該地上コイル10の温度を測定する温度測定装置30と、軌道Xに沿って走行する保守用車両40と、該保守用車両40に設けられ温度情報等を管理する車載装置50とを備えている。
図2及び図4に示すように、温度測定装置30は、地上コイル10にそれぞれ設けられており、地上コイル10の温度を測定する温度測定部31と、該温度測定部31と接続され温度情報をアナログ値で表されたアナログ情報として取得して、デジタル情報に変換して送信するICタグ32とを有している。
図1に示すように、保守用車両40は、例えば四輪トラック等が採用されて、車載装置50を軌道Xに沿って移動させて地上コイル10の温度管理をするものである。
図1及び図5に示すように、車載装置50は、識別情報に対応した地上コイル10の温度の閾値である閾値情報が予め記憶された情報記録部52と、アンテナ60を介してICタグ32との間で識別情報、閾値情報及び判定結果の送受信を制御する情報制御部51とを有している。
情報記録部52は、情報制御部51から出力された判定結果を記録する。
まず、下準備として、情報制御部51をICタグ32からの識別情報を受信できる状態にしておく。これにより、保守用車両40が軌道Xを走行して、測定対象となる地上コイル10に設けられたICタグ32の識別情報が受信可能な領域内に進入することで、該識別情報等の交信が可能となる。
まず、保守用車両40が走行し、該保守用車両40に設けられたアンテナ60がICタグ32のループアンテナ34と送受信可能な領域に進入してくると、車載装置50の情報制御部51は、ループアンテナ34及びアンテナ60を介して、ICチップ33に記録されたICタグ32それぞれの識別情報を受信する。
次に、情報制御部51は、情報記録部52から識別情報に対応した閾値情報を取得し、ループアンテナ34及びアンテナ60を介して該閾値情報を温度測定装置30に送信する。
次に、温度測定装置30は、ループアンテナ34を介して閾値情報を受信すると、ICチップ33が該閾値情報と温度測定部31が測定した温度情報とを比較する。そして、温度測定装置30は、判定結果をループアンテナ34及びアンテナ60を介して車載装置50に送信する。
次に、車載装置50の情報記録部52は、上記の識別情報と判定結果を画面表示するとともに記録する。
列M1には、順番の数字が羅列され、列M2には識別情報に対応した識別番号(A,B,C・・・)が配列されている。
列M3には判定結果が表示され、判定結果が正常な場合には「L(Low)」と表示され、異常な場合には「H(High)」と表示される。
列M4には、当該識別番号における判定結果の受信回数が表示される。
列M5には、情報制御部51が上記の判定結果を受信した時刻が表示される。
列M6には、当該判定結果を受信した時刻と、その前に判定結果を受信した時刻との差(例えば、識別番号Aと識別番号Bとの受信間隔)が表示される。
以下、本発明の第二実施形態に係る温度情報管理システム201について、図9及び図10を用いて説明する。
この実施形態において、前述した第一実施形態で用いた部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
以下、本発明の第三実施形態に係る温度情報管理システム301について、図11及び図12を用いて説明する。
この実施形態において、前述した第一実施形態で用いた部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
まず、図13(A),(B)に示すように、保守用車両40(図11参照。以下同じ。)が走行し、該保守用車両40に設けられた第一アンテナ361の受信範囲Aに、識別番号No.1のICタグ32が進入する。この時、車載装置350(図11参照。以下同じ。)の情報受信部352は、ループアンテナ34及び第一アンテナ361を介して、ICチップ33(図4参照。以下同じ。)に記録されたICタグ32それぞれの識別情報を受信する。
次に、図13(D)に示すように、情報送受信部353は、情報記録部52から識別情報に対応した閾値情報を取得し、ループアンテナ34及び第二アンテナ362を介して該閾値情報を温度測定装置30(図11参照。以下同じ。)に送信する。
次に、温度測定装置30は、ループアンテナ34を介して閾値情報を受信すると、ICチップ33が該閾値情報と温度測定部31が測定した温度情報とを比較して、判定結果をデジタル値(Hight又はLow)として出力する。そして、車載装置350は、ループアンテナ34及び第二アンテナ362を介して、温度測定装置30の判定結果を受信する。
次に、車載装置350の情報送受信部353が上記の判定結果を受信すると、情報記録部52が識別情報と判定結果を表示するとともに記録する。
なお、情報送受信部353は、判定結果の受信が終了したら動作を停止させる。
10…地上コイル
30,230…温度測定装置
31…温度測定部
32…ICタグ
33…ICチップ(回路)
40…保守用車両(車両)
50,350…車載装置
51,351…情報制御部
52…情報記録部
60…アンテナ
260…蓄熱部
261…断熱部
352…情報受信部
353…情報送受信部
A…受信範囲
B…送受信範囲
Pa…コイルの配設間隔
Pc…ICタグの配設間隔
X…軌道
Y…アンテナの間隔(所定の間隔)
Claims (3)
- 磁気浮上式鉄道の軌道に沿って配設された複数の地上コイルにそれぞれ設けられ、該地上コイルの温度を測定する温度測定部と、該温度測定部と接続され前記温度に関する温度情報をアナログ値として取得する回路を備えたICタグとを有する温度測定装置と、
前記軌道に沿って走行する車両に設けられ、前記ICタグそれぞれを識別する識別情報に対応した前記地上コイルの温度の閾値である閾値情報が予め記憶された情報記録部と、前記ICタグとの間において前記識別情報及び前記閾値情報の送受信を制御する情報制御部とを有する車載装置とを備え、
該情報制御部は、前記ICタグの前記識別情報を受信し、該識別情報に対応した前記閾値情報を送信し、
前記ICタグは、前記温度情報と前記閾値情報とを比較した判定結果をデジタル値として出力し、
前記情報制御部は、前記判定結果を受信し、
前記情報記録部は、前記情報制御部から出力された前記識別情報と前記判定結果とを記録するように構成され、
前記情報制御部は、
前記車両の走行方向の前側に設けられ、前記ICタグから前記識別情報を受信する情報受信部と、
前記車両の走行方向の後側に、前記情報受信部と所定の間隔離間して設けられ、前記ICタグに前記閾値情報を送信し、前記判定結果を受信する情報送受信部とを有し、
前記所定の間隔は、前記情報受信部が前記識別情報を受信する受信範囲及び前記情報送受信部が前記閾値情報を送信するとともに前記判定結果を受信する送受信範囲よりも広く、且つ、隣り合う前記複数の前記ICタグの配設間隔よりも狭く設定されていることを特徴とする温度情報管理システム。 - 請求項1に記載の温度情報管理システムにおいて、
前記温度測定装置は、
受熱した熱量を蓄積可能な蓄熱部を有し、
前記温度測定部は、前記温度として前記蓄熱部の温度を測定するように構成されていることを特徴とする温度情報管理システム。 - 請求項1または請求項2に記載の温度情報管理システムにおいて、
前記温度測定部は、前記地上コイルにおける前記軌道の幅方向外側の面に設けられていることを特徴とする温度情報管理システム。
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