JP5886125B2 - 落下試験装置及び落下試験方法 - Google Patents

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Description

本発明は、測定対象を落下させて該測定対象に加わる物理量を検出するための落下試験装置及び落下試験方法に関する。
従来、測定対象に加速度センサや歪みゲージ等のセンサを取り付けた状態で該測定対象を所定の高さ位置から落下させ、落下衝突時に加わる前記測定対象の物理量を計測する落下試験が広汎に行われている。
しかしながら、この種の落下試験において、例えば、人手にて把持した測定対象を所定の高さ位置から落下させた場合、落下試験毎に測定対象の姿勢(初期姿勢、落下中の姿勢)が変化することがあり、再現性を得ることは容易ではない。
前記測定対象の姿勢の変化を抑えた落下試験装置として、測定対象を把持した保持部をそのままの状態でガイド機構の落下経路に沿って落下させ、前記測定対象が衝突面に衝突する直前に前記保持部の把持を解除する技術的思想が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
また、このような落下試験装置において、測定対象を把持する保持部に回転駆動機構と直動機構を設けることにより、落下試験における該測定対象の初期姿勢を任意の姿勢に保持する技術的思想が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−318484号公報 特開2007−263975号公報
しかしながら、上述した従来技術では、測定対象が衝突面に衝突する直前に保持部の前記測定対象の把持を解除する必要があるため、落下試験装置の制御が複雑化する。また、保持部に回転駆動機構や直動機構等を設けると、落下試験装置が大型化すると共に落下試験装置の製造コストが高騰化してしまう。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、簡易な構成でコストの低廉化を図ることができ、且つ測定対象を任意の姿勢で自由落下させることができると共に落下試験の再現性を向上させることができる落下試験装置及び落下試験方法を提供することを目的とする。
[1] 本発明に係る落下試験装置は、測定対象を着脱自在に保持可能であって前記測定対象の保持状態を落下開始時に解除する保持手段と、前記測定対象のうち前記保持手段にて保持される部位の落下経路を規定するガイド機構と、前記測定対象の落下によって前記測定対象に加わる物理量を検出する検出センサ部と、前記保持手段と前記ガイド機構との間に設けられて該測定対象の初期姿勢を調整可能な初期姿勢アダプタと、を備え、前記測定対象は、少なくとも1以上の関節と、前記関節を駆動する駆動手段と、を有していることを特徴とする。
本発明に係る落下試験装置によれば、測定対象の初期姿勢を初期姿勢アダプタによって調整することができる。これにより、保持手段に回転駆動機構や直動機構等を設けることなく測定対象の初期姿勢を調整することができるため、簡易な構成でコストの低廉化を図ることができ、且つ測定対象を任意の姿勢で自由落下させることができる。また、保持手段は、落下開始時に測定対象の保持状態を解除するため、落下試験装置の制御が複雑になることもない。さらに、測定対象のうち保持手段にて保持される部位の落下経路をガイド機構で規定するので、測定対象の重心が落下中に水平方向に沿って変位することを抑えることができる。よって、落下試験の再現性を向上させることができる。さらにまた、1以上の関節を有する測定対象の落下試験の再現性を向上させることができる。また、関節に所定のトルクを作用させた状態で落下試験を行うことができる。これにより、衝突直前における所望の挙動を測定対象に実行させる、すなわち所望の関節の状態で落下試験を行うことができる。
[2] 本発明に係る落下試験装置は、測定対象を着脱自在に保持可能であって前記測定対象の保持状態を落下開始時に解除する保持手段と、前記測定対象のうち前記保持手段にて保持される部位の落下経路を規定するガイド機構と、前記測定対象の落下によって前記測定対象に加わる物理量を検出する検出センサ部と、前記保持手段と前記ガイド機構との間に設けられて該測定対象の初期姿勢を調整可能な初期姿勢アダプタと、を備え、前記測定対象は、少なくとも1以上の関節と、前記測定対象の初期姿勢における前記関節の曲がり角度を所定角度に保持する角度保持手段と、を有し、前記角度保持手段は、前記測定対象の初期姿勢における前記関節の可動方向を一方向に規制することを特徴とする。
[3] 上記の落下試験装置において、前記測定対象は、該測定対象の初期姿勢における前記関節の曲がり角度を所定角度に保持する角度保持手段を有していてもよい。
このような構成によれば、測定対象の初期姿勢において、該測定対象の関節の曲がり角度(関節角度)を所定の設定角度にすることができるので、関節を有する測定対象の落下試験の再現性を向上させることができる。
[4] 上記の落下試験装置において、前記角度保持手段は、前記測定対象の初期姿勢における前記関節の可動方向を一方向に規制してもよい。
このような構成によれば、測定対象の初期姿勢における関節の可動方向を一方向に規制することにより前記関節角度を所定の設定角度に保持することができるので、角度保持手段を簡易な構成にすることができる。
[5] 上記の落下試験装置において、前記角度保持手段は、前記測定対象の自重で前記関節が伸展する方向の可動を規制してもよい。
このような構成によれば、測定対象の自重で関節が伸展する方向の可動を角度保持手段にて規制するので、前記測定対象の落下時や衝突時に関節の可動が前記角度保持手段によって妨げられることはない。これにより、関節を有する測定対象の落下時の挙動を好適に再現することができる。
[6] 上記の落下試験装置において、前記初期姿勢アダプタは、該測定対象のうち前記保持手段で保持される部位の上支点と前記測定対象の目標接地点とが同一鉛直線上に位置するように、前記測定対象の初期姿勢を調整してもよい。
このような構成によれば、測定対象の上支点と目標接地点とが同一鉛直線上に位置するように測定対象の初期姿勢を初期姿勢アダプタにて調整しているので、該測定対象を落下させた際に前記目標接地点を確実に衝突させることができる。
[7] 上記の落下試験装置において、前記測定対象は、前記関節を駆動する駆動手段を有していてもよい。この場合、関節に所定のトルクを作用させた状態で落下試験を行うことができる。これにより、衝突直前における所望の挙動を測定対象に実行させる、すなわち所望の関節の状態で落下試験を行うことができる。
[8] 上記の落下試験装置において、前記測定対象に固定された固定部材と、前記駆動手段の回転軸に設けられた可動部材と、を備えていてもよい。
このような構成によれば、固定部材と可動部材の位置関係(角度等)から前記測定対象の関節角度を知ることができるため、落下時の関節の挙動を計測することができる。なお、前記関節角度を知る方法としては、駆動手段にエンコーダ等の回転角度検出センサを設ける方法もあるが、この場合、該回転角度検出センサのケーブルが測定対象の落下の妨げになったり、該回転角度検出センサを制御する制御手段の設置スペースが必要になったりしてしまう。一方、固定部材と可動部材を用いれば、このような問題を解消することができる。
[9] 上記の落下試験装置において、前記固定部材と前記可動部材の各々には、画像解析用マークが設けられており、前記各画像解析用マークを撮影可能な撮影手段を備えていてもよい。
このような構成によれば、固定部材と可動部材の各々に設けた画像解析用マークを撮影手段にて撮影することができるので、測定対象の関節の角度を容易に検出することができる。これにより、落下時の前記関節の挙動を精度良く計測することができる。
[10] 上記の落下試験装置において、前記測定対象の接地部分は、球面形状に形成されていてもよい。
このような構成によれば、測定対象の接地部分を球面形状に形成しているので、該測定対象を多点接触ではなく一点接触で衝突させることができる。これにより、衝突挙動解析時における挙動解析を容易とすることができる。
[11] 上記の落下試験装置において、前記測定対象は、測定対象本体と、前記測定対象本体に着脱可能に設けられたウエイト部とを有していてもよい。
このような構成によれば、測定対象本体に着脱可能にウエイト部を設けているので、重量の異なるウエイト部を前記測定対象本体に装着することで測定対象の重量を容易に変更することができる。
[12] 上記の落下試験装置において、前記ウエイト部は、前記測定対象本体の上方に位置するウエイトと、前記測定対象本体に設けられて前記ウエイトを支持するウエイト支持部とを有し、前記ガイド機構は、前記ウエイトの落下経路を規定してもよい。
このような構成によれば、測定対象本体の上方に位置してウエイト支持部に支持されたウエイトの落下経路をガイド機構によって規定するので、測定対象の落下時に前記ウエイト支持部が測定対象本体に対して傾斜することを好適に抑えることができる。これにより、測定対象の設計上、ウエイト支持部がある程度長くなってしまう場合であっても、落下試験を精度良く再現することができる。
[13] 本発明に係る落下試験方法は、保持手段にて少なくとも1以上の関節を有する測定対象を保持する保持工程と、前記測定対象のうち前記保持手段にて保持される部位の落下経路を規定するガイド機構と前記保持手段との間に設けられた初期姿勢アダプタによって、前記保持工程で保持された前記測定対象の初期姿勢を調整する調整工程と、前記調整工程の後に行われ、前記保持手段による前記測定対象の保持状態を解除して該測定対象を前記ガイド機構の落下経路に沿って落下させる落下工程と、前記測定対象の落下中に該測定対象の前記関節を駆動することにより、該測定対象の落下中の姿勢を変える第1姿勢制御工程と、落下によって前記測定対象に加わる物理量を検出センサ部にて検出する検出工程と、を行うことを特徴とする。
本発明に係る落下試験方法によれば、調整工程において、初期姿勢アダプタによって、保持手段で保持された測定対象の初期姿勢を調整している。これにより、保持手段に回転駆動機構や直動機構等を設けることなく該測定対象の初期姿勢を調整することができるため、簡易な構成でコストの低廉化を図ることができ、且つ測定対象を任意の姿勢で自由落下することができる。また、調整工程の後に、前記保持手段による前記測定対象の保持状態を解除して該測定対象をガイド機構の落下経路に沿って落下させる落下工程を行っている。すなわち、測定対象の落下中に保持手段の保持状態を解除する必要はないため、該保持手段の制御が複雑になることはない。さらに、測定対象の重心が落下中に水平方向に沿って変位することを抑えることができるので、落下試験の再現性を向上することができる。さらにまた、測定対象の落下中の姿勢を変えることができるので、衝突直前における所望の挙動を測定対象に実行させることができる。
[14] 本発明に係る落下試験方法は、保持手段にて少なくとも1以上の関節を有する測定対象を保持する保持工程と、前記測定対象のうち前記保持手段にて保持される部位の落下経路を規定するガイド機構と前記保持手段との間に設けられた初期姿勢アダプタによって、前記保持工程で保持された前記測定対象の初期姿勢を調整する調整工程と、前記調整工程の後に行われ、前記保持手段による前記測定対象の保持状態を解除して該測定対象を前記ガイド機構の落下経路に沿って落下させる落下工程と、落下によって前記測定対象に加わる物理量を検出センサ部にて検出する検出工程と、を行い、前記調整工程では、角度保持手段によって、前記測定対象の初期姿勢における前記関節の曲がり角度を所定角度に保持すると共に前記測定対象の初期姿勢における前記関節の可動方向を一方向に規制することを特徴とする。
15] 上記の落下試験方法において、前記測定対象の落下中に該測定対象の前記関節を駆動することにより、該測定対象の落下中の姿勢を変える第1姿勢制御工程をさらに行ってもよい。このような方法によれば、測定対象の落下中の姿勢を変えることができるので、衝突直前における所望の挙動を測定対象に実行させることができる。
16] 上記の落下試験方法において、前記測定対象が衝突を感知した時に、該測定対象の前記関節を駆動することにより、該測定対象の姿勢を変える第2姿勢制御工程をさらに行ってもよい。このような方法によれば、測定対象の衝突時に関節にトルクを発生させて該関節をダンパーのように作用させることができる。
本発明によれば、測定対象の初期姿勢を初期姿勢アダプタによって調整することができるので、簡易な構成でコストの低廉化を図ることができ、且つ測定対象を任意の姿勢で自由落下することができる。また、保持手段による前記測定対象の保持状態を解除して該測定対象をガイド機構の落下経路に沿って落下させるので、落下試験の再現性を向上することができる。
本発明の第1実施形態に係る落下試験装置と供試体の正面図である。 前記落下試験装置と前記供試体の側面図である。 前記供試体を構成する関節カバーに取り付けられるストッパの構成を説明するための側面説明図である。 図2のIV−IV線に沿った断面図である。 前記落下試験装置を構成する初期姿勢アダプタと前記供試体のウエイト部の一部省略斜視図である。 前記落下試験装置を構成する関節角度検出部と前記供試体の関節部の一部省略分解斜視図である。 前記落下試験装置の制御部を説明するためのブロック図である。 前記落下試験装置を用いた落下試験方法の手順を示したフローチャートである。 前記落下試験装置を用いた落下試験方法の手順を示したフローチャートである。 前記供試体を落下させた状態を示す側面図である。 前記供試体の落下によって該供試体に加わる荷重の時間変化を示したグラフである。 前記供試体の落下時の速度変化を示したグラフである。 本発明の第2実施形態に係る落下試験装置と供試体の正面図である。 図13に示す落下試験装置と供試体の側面図である。
以下、本発明に係る落下試験装置及び落下試験方法について、好適な実施形態を例示して詳細に説明する。
(第1実施形態)
本実施形態に係る落下試験装置10Aは、測定対象としての供試体300の自由落下試験を行うための装置である。先ず、供試体300の基本構造について説明する。
図1及び図2に示すように、供試体300は、供試体本体301と、供試体本体301の上方に位置するウエイト部303とを備える。供試体本体301は、例えば、ロボットのロボットアームを模擬したダミーアームとして構成されており、ハンド部302、前腕部304、関節部306、及び上腕部308を有する。
ハンド部302は、任意の材料で構成可能であるが、例えば、樹脂材料で構成することができる。この場合、前記樹脂材料は、実際のロボットアームのハンド部の剛性に近い剛性の樹脂材料を選定すれば、前記供試体本体301を前記ロボットアームに近似させることができる。
ハンド部302は、半球状に構成されている。これにより、供試体300の落下時に、該供試体300のハンド部302を後述するフォースプレート84に対して多点接触ではなく一点接触で衝突させることができる。これにより衝突挙動解析時における挙動解析を容易とすることができる。なお、ハンド部302は、半球状に限定されることなく、その外周面が球面形状となるように形成されていればよい。
前腕部304は、ハンド部302に連結された第1アーム310と、第1アーム310の基部に図示しないボルト等によって締結された第1支持体312と、第1支持体312に連結された第2アーム314と補助アーム316とを有する。
第1アーム310は、例えば、円筒状又は円柱状に形成されている。図3から諒解されるように、第2アーム314の基端部は、円環状に形成されており、その円環部318の外周面には、該円環部318の径方向外側に向けて突出した突起320が形成されている。
図4に示すように、関節部306は、関節322を駆動する駆動手段としてのモータ324と、モータ324の回転駆動力を第2アーム314に伝達する減速機構326と、モータ324及び減速機構326を囲繞する関節カバー328とを有する。すなわち、本実施形態に係る供試体300は、モータ324を駆動することにより第2アーム314が関節部306に対して回転可能となっている。
減速機構326の出力軸(回転軸)319は、関節カバー328の側壁に形成された孔321内に位置している。出力軸319の端面にはねじ孔325が形成されている。なお、減速機構326には、第2アーム314の円環部318が設けられている。
関節カバー328には、その側壁から外方(図4の右側)に突出すると共に前記孔321を構成する突出部327が形成されている。突出部327は、円環状に形成されており(図6参照)、その内面には、出力軸319を回転自在に支持する転がり軸受329が固着されている。
関節カバー328には、落下試験における供試体300の初期姿勢において、関節角度(関節322の曲がり角度)θを所定の角度に保持するための角度保持手段としてのストッパ330が着脱可能に設けられている(図3参照)。
ストッパ330は、円環部318の周方向に沿って延在しており、その一端面が突起320に接触することにより第2アーム314の回転が制限されるようになっている。これにより、供試体300の初期姿勢において、第2アーム314の回転方向(可動方向)を一方向に制限することができる。換言すれば、供試体300の初期姿勢において、該供試体300の自重で関節322が伸展する方向(関節角度θが大きくなる方向)の第2アーム314の動きを制限することができる。
このようなストッパ330を用いれば、供試体300の落下時や衝突時に、関節322が曲がる方向(関節角度θが小さくなる方向)の第2アーム314の動きがストッパ330によって妨げられることはない。これにより、関節322を有する供試体300の落下時の挙動を好適に再現することができる。また、簡易な構成で、供試体300の関節角度θを所定の角度に保持することができる。
ストッパ330の上面角度rは、供試体300の初期姿勢での関節角度θに応じて設定される。ここで、上面角度rとは、ストッパ330を関節カバー328に取り付けた状態で、水平線Lと該ストッパ330の一端面とのなす角度を意味する。本実施形態では、ストッパ330は、図示しないボルト等によって関節カバー328に締結可能に形成されており、前記関節角度θに対応した前記上面角度rを有したストッパ330を容易に交換可能となっている。
関節カバー328には、第1支持体312に設けられた補助アーム316が連結されている(図1及び図2参照)。補助アーム316は、第2アーム314の側方に位置している。
上腕部308は、関節カバー328に連結された第3アーム332と、第3アーム332の基部に連結された第2支持体334と、円板状に形成された状態で第2支持体334の両側面に固着された一対の側板336、338と、各側板336、338の略中央を貫通するようにして設けられた保持軸340とを有する。各側板336、338の外周面には、径方向外側に向けて突出した姿勢調整部342、344が形成されている。
各側板336、338と保持軸340との間には、軸受341、343が介在されている。すなわち、各側板336、338は、保持軸340に対して回転自在となっている。
図5に示すように、ウエイト部303は、供試体本体301に対して着脱可能に構成されており、保持軸340の略中央にボルト346によって固定された取付補強部348と、取付補強部348に設けられた状態で鉛直上方に延在するウエイト支持軸(ウエイト支持部)350と、ウエイト支持軸350に支持された円柱状のウエイト352とを有する。
ウエイト支持軸350は、ウエイト352の下面における略中央に接続している。ウエイト支持軸350は、ウエイト352から受けるモーメントを小さくするため極力短く設定されている。
ウエイト352は、任意の重量、例えば、鉄等の金属材料で構成されており、負荷するモータトルクよりも大きいトルクをかけられる重量に設定されている。なお、ウエイト352は、ロボットの胴体部の重量又は頭部と胴体部を合わせた重量と略同一の重量に設定されていてもよい。この場合、供試体300の重量を前記ロボットの重量に近似させることができる。ただし、ウエイト352は、任意の重量に設定して構わない。
また、本実施形態では、前記ボルト346を緩めることにより、ウエイト部303を供試体本体301から取り外して交換することができるので、落下試験条件に応じた重量のウエイト352を有するウエイト部303を供試体本体301に容易に装着することができる。なお、例えば、ウエイト352とウエイト支持軸350とを着脱可能に形成し、ウエイト352のみを交換可能としてもよい。
次に、以上のように構成される供試体300の落下試験を行うための落下試験装置10Aの構成について説明する。なお、以下の説明では、落下試験装置10Aの正面視(図1)において、左右対称的に設けられる機構乃至構成要素については、左のものの参照符号に「L」を付し、右のものの参照符号に「R」を付すものとする。
図1及び図2に示すように、落下試験装置10Aは、落下試験装置本体12と、供試体300の落下時の関節角度θを取得する関節角度検出部14と、供試体300の落下によって該供試体300に加わる物理量を検出するための検出センサ部16と、落下中の供試体300の位置を検出するためのレーザセンサ18と、制御部20とを備える。
落下試験装置本体12は、定盤22と、供試体300の落下経路を規定するガイド機構24と、供試体300を保持する保持部26と、保持部26に設けられた吊り具28と、供試体300の初期姿勢を調整する初期姿勢アダプタ30とを有する。
ガイド機構24は、供試体300を幅方向から挟むように定盤22に固定された状態で鉛直方向に延在した左右一対のガイド軸32L、32Rと、各ガイド軸32L、32Rに移動可能に設けられた左右一対の第1ガイドブッシュ34L、34Rと、各ガイド軸32L、32Rに移動可能に設けられた左右一対の第2ガイドブッシュ40L、40Rと、各第2ガイドブッシュ40L、40Rの側部から内側に突出したブッシュ軸42L、42Rとを含む。
各第1ガイドブッシュ34L、34Rは、円筒状に形成されており、その内径は、各ガイド軸32L、32Rとの間に所定のクリアランスCLが形成されるような寸法に設定されている(図5参照)。これにより、供試体300の落下時に各第1ガイドブッシュ34L、34Rと各ガイド軸32L、32Rとの間に生じる摩擦を極力少なくすることができる。また、第1ガイドブッシュ34Rの側部には、供試体300を構成する保持軸340の一端が接続し、第1ガイドブッシュ34Lの側部には、前記保持軸340の他端が接続している。
第2ガイドブッシュ40L、40Rは、第1ガイドブッシュ34L、34Rと同様に構成されているので、その具体的な説明を省略する。各ブッシュ軸42L、42Rは、ウエイト352の上面にボルト44L、44Rにて結合されている。
保持部26は、ウエイト352の上面に着脱可能に設けられる。本実施形態では、保持部26として電磁ホルダが用いられる。この場合、保持部26は、通電時に磁力が発生してウエイト352を吸着し、前記通電を停止した時に前記磁力が消失してウエイト352の吸着を解除する。なお、保持部26は、電磁ホルダに限定されることはなく、ウエイト352に対して着脱可能に構成されていればよい。
吊り具28は、供試体300を所定の落下高さH1(図2参照)の位置に吊り上げるためのものであって、保持部26に固定されたアイボルト等の連結具46に取り付けられている。吊り具28としては、例えば、手動式又は電動式のチェーンブロック等を用いることができる。
初期姿勢アダプタ30は、供試体300を所定の初期姿勢に調整するためのものであって、左右一対のアダプタ本体48L、48Rと、平面視で略L字状に形成されて各アダプタ本体48L、48Rを支持する左右一対の中間金具50L、50Rと、各中間金具50L、50Rに固定された状態で第2ガイドブッシュ40L、40Rよりも上方において各ガイド軸32L、32Rに設けられた左右一対の固定ホルダ52L、52Rとを有する。
各アダプタ本体48L、48Rは、該アダプタ本体48L、48Rの下端部を構成する湾曲部54と、湾曲部54の上端から鉛直上方に延在した延在部56とを含む。
湾曲部54の下端面は、供試体本体301を構成する姿勢調整部342、344の上面に面接触する。そうすると、供試体本体301の第3アーム332に沿った線分と鉛直線とのなす角度(上腕傾斜角度)α(図2参照)が所定の設定角度に保持されると共に、関節角度θが所定の設定角度に保持される。すなわち、供試体300を所定の初期姿勢に保持することができる。
また、湾曲部54は、ガイド軸32L、32Rが位置する側(図2の右側)に湾曲しており、これにより、供試体300の落下時に、ウエイト352とアダプタ本体48L、48Rとが干渉することを避けることができる。
延在部56には、その略全長に亘って所定のピッチで複数(3つ以上)の貫通孔58が形成されている。そして、各アダプタ本体48L、48Rは、ボルト60L、60Rを前記貫通孔58に挿通させた状態で中間金具50L、50Rに締結することにより該中間金具50L、50Rに固定される。
このように、延在部56に複数の貫通孔58を形成することにより、湾曲部54の下端面の高さ位置を容易に変更することができる。換言すれば、ウエイト352の重量(大きさ)によって、第1ガイドブッシュ34L、34Rと第2ガイドブッシュ40L、40Rの間隔が変化した場合であっても、該間隔に応じて前記ボルト60L、60Rを挿通させる貫通孔58を変えることで湾曲部54の下端面の高さ位置を一定にして供試体300の初期姿勢を一定の姿勢に保持することができる。
各中間金具50L、50Rは、例えば、アルミニウム等の金属材料で構成されており、ボルト61L、61Rにて各固定ホルダ52L、52Rに締結されている。各固定ホルダ52L、52Rは、図示しないクランプ機構によって各ガイド軸32L、32Rの任意の高さ位置に固定可能に形成されている。
また、本実施形態に係る初期姿勢アダプタ30は、アダプタ本体48Lの下面が姿勢調整部342の上面に面接触すると共にアダプタ本体48Rの下面が姿勢調整部344の上面に面接触した状態で、該供試体300のうち最も下方に位置する目標接地部P1と該供試体300のうち保持部26にて保持される部位の上支点P2とが同一鉛直線上に位置可能なように構成されている(図2参照)。
ただし、供試体300の初期姿勢は、任意に設定することができ、例えば、上腕部308(第3アーム332)の延在方向を鉛直方向に沿わせた状態、すなわち、上腕傾斜角度αを0度に設定した状態で、所定の関節角度θとなるようにしても構わない。
図6に示すように、関節角度検出部14は、関節カバー328の突出部327の外周面に取り付けられる環状ホルダ62と、供試体本体301の関節部306を構成する減速機構326の出力軸319に設けられる可動プレート(可動部材)64と、環状ホルダ62に設けられた固定プレート(固定部材)66とを有する。
環状ホルダ62は、一対の分割ホルダ68、70を複数のボルト72によって締結することにより円環状に形成されている。これにより、環状ホルダ62は、その内周面を前記突出部327の外周面に接触させた状態で前記ボルト72を締め付けることにより、該突出部327に固定することができる。
可動プレート64の一方の面には、減速機構326の出力軸319のねじ孔325に螺合するねじ部74が設けられており、可動プレート64の他方の面には複数の画像解析用マーク76が設けられている。ねじ部74は、可動プレート64の長手方向略中央に位置しており、該ねじ部74の回転軸線Axが可動プレート64の側面に接している。
固定プレート66は、分割ホルダ70の他方の面に一体的に設けられており、固定プレート66の他方の面には複数の画像解析用マーク80が設けられている。
可動プレート64と固定プレート66とは、供試体300の初期姿勢において、互いの側面同士が接触するように配設されている(図2参照)。そして、この状態で、ねじ部74の回転軸線Axが該可動プレート64と固定プレート66との接触面上に位置している。
また、関節角度検出部14は、供試体300の落下時において、可動プレート64の画像解析用マーク76と固定プレート66の画像解析用マーク80とを撮影可能なカメラユニット82を有している(図1参照)。
このように構成される関節角度検出部14では、減速機構326の出力軸319に可動プレート64を設けているので、関節角度θの変化に連動して可動プレート64が出力軸319と共に回転することとなる。すなわち、可動プレート64(出力軸319)は、減速機構326の減速比分に応じた比で回転することとなる。そうすると、環状ホルダ62を介して関節カバー328に固定された固定プレート66と前記可動プレート64とのなす角度(プレート角度)β(図10参照)がモータ324の回転角に対応する。すなわち、本実施形態では、前記プレート角度βを検出することにより、供試体300の関節角度θを知ることができるため、落下時の関節322の挙動を計測することができる。
このような関節角度θを知る方法としては、モータ324にエンコーダ等の回転角度検出センサを設ける方法もあるが、この場合、該回転角度検出センサのケーブルが供試体300の落下の妨げになったり、該回転角度検出センサを制御するための制御部材の設置スペースが必要になったりしてしまう。一方、本実施形態のように、プレート角度βを利用する方法では、このような問題を解消することができる。
また、本実施形態では、可動プレート64の画像解析用マーク76と固定プレート66の画像解析用マーク80とをカメラユニット82にて撮影するため、プレート角度βを容易に検出することができる。これにより、落下時における供試体300の関節322の挙動を精度良く計測することができる。
図1から諒解されるように、検出センサ部16は、定盤22に配設されて前記供試体300の衝突力を測定するフォースプレート84と、第1アーム310に設けられた複数の歪みゲージ86と、複数の加速度センサ88と、供試体300のハンド部302とフォースプレート84との距離を取得するための距離センサ90と、落下中の供試体300の鉛直線に対する傾斜角度(上腕傾斜角度α)の変化量を取得する角度センサ92とを有してもよい。
複数の歪みゲージ86は、第1アーム310の周方向に沿って等間隔離間して配設されている。すなわち、これら歪みゲージ86は、軸対象に配設されている。これにより、前記歪みゲージ86によって、初期姿勢の乱れによる供試体300の曲げを感知することができる。なお、複数の加速度センサ88、距離センサ90、及び角度センサ92は、供試体300に設けられている。検出センサ部16の検出信号は制御部20に送られる。
レーザセンサ18は、フォースプレート84を挟むようにして定盤22に固定された一対の設置台94、96、設置台94に設けられて検出用のレーザ光LBを発振するレーザ発振部98と、設置台96に設けられて前記レーザ発振部98から発振されたレーザ光LBを受信するレーザ受信部100とを有する。
レーザ発振部98とレーザ受信部100は、レーザ光LBがフォースプレート84の衝突面から所定の高さH2(H2<H1)に位置するように各設置台94、96に位置決めされている。レーザ受信部100の受信信号は制御部20に送られる。
図7に示すように、制御部20は、モータ制御部101、検出センサ制御部102、データ記録部104、及びカメラユニット制御部106を有している。
モータ制御部101は、関節部306を構成するモータ324を制御する。検出センサ制御部102は、レーザ受信部100の出力信号に基づいて検出センサ部16の計測を開始し、その計測を終了させる。データ記録部104は、検出センサ部16からの出力信号を記録する。カメラユニット制御部106は、カメラユニット82を制御して可動プレート64の画像解析用マーク76と固定プレート66の画像解析用マーク80を撮影する。
次に、以上のように構成された落下試験装置10Aを用いた供試体300の落下試験の手順について説明する。
先ず、各第1ガイドブッシュ34L、34Rと各第2ガイドブッシュ40L、40Rをガイド軸32L、32Rの各々に通した状態で、落下試験条件の設定関節角度θ0に応じた上面角度rを有したストッパ330を関節カバー328に取り付ける(図8のステップS1)。
次いで、初期姿勢アダプタ30を組み立てる(ステップS2)。具体的には、各固定ホルダ52L、52Rをガイド軸32L、32Rの各々に通した状態で、各中間金具50L、50Rを各固定ホルダ52L、52Rにボルト61L、61Rで締結し、各アダプタ本体48L、48Rをボルト60L、60Rで各中間金具50L、50Rに締結する。
続いて、左右の固定ホルダ52L、52Rの高さをハイトゲージ等の測定器を用いて必要な落下高さに位置決めした状態で該各固定ホルダ52L、52Rを図示しないクランプ機構によってガイド軸32L、32Rの各々に固定する(ステップS3)。
その後、左右のアダプタ本体48L、48Rの高さが一致していることを水準器等にて確認し(ステップS4)、保持部26を供試体300に取り付ける(ステップS5)。具体的には、保持部26をウエイト352と同軸になるように該ウエイト352の上面に接触させた状態で該保持部26に通電して磁力を発生させることにより、該ウエイト352を保持部26に吸着させる。
次いで、吊り具28で供試体300を引き上げる(ステップS6)。すなわち、第2ガイドブッシュ40L、40Rが固定ホルダ52L、52Rに近づいてきたら、引き上げ速度を遅くし各第2ガイドブッシュ40L、40Rの上面が各固定ホルダ52L、52Rの下面に接触するまで引き上げる。そうすると、各第2ガイドブッシュ40L、40Rの上面が各固定ホルダ52L、52Rの下面に接触した状態で、各姿勢調整部342、344の上面が各アダプタ本体48L、48Rの下面に面接触して供試体300が所定の初期姿勢に保持される(ステップS7)。
初期姿勢では、上腕傾斜角度αが所定の設定上腕傾斜角度α0に保持されると共に、関節角度θが所定の設定関節角度θ0に保持された状態で、供試体300の落下高さH1が所定の設定落下高さH0となる。また、このとき、供試体300の目標接地点P1と上支点P2とが同一鉛直線上に位置し、関節角度検出部14を構成する可動プレート64と固定プレート66の両側面が接触した状態となっている。
続いて、レーザ墨出し器、距離計、水準器等を用いて供試体300の落下高さH1が設定落下高さH0となっているか、及び供試体300の幅方向の傾きが無いか等を確認する(ステップS8)。このとき、検出センサ部16、レーザセンサ18、及びカメラユニット82の電源が入力状態になっているか、レーザ発振部98とレーザ受信部100が所定の高さH2の位置に設けられているかについても確認する。また、モータ制御部101は、モータ324を制御して実際のロボットアームに作用しているモータのトルクと同等のトルクを供試体300に作用させる。
その後、保持部26によるウエイト352の保持状態を解除することにより供試体300の自然落下を開始する(図9のステップS9)。具体的には、保持部26への通電を停止して該保持部26の磁力を消失させることにより該ウエイト352を保持部26から脱離させる。
供試体300の自然落下が開始されると、制御部20は、供試体300の第1緩衝姿勢制御を行う(ステップS10)。すなわち、制御部20は、距離センサ90の出力信号と角度センサ92の出力信号とに基づいて落下中の供試体300の姿勢(落下姿勢)を算出する。そして、モータ制御部101は、算出された落下姿勢に基づいてモータ324を駆動して、該供試体300を第1緩衝姿勢にする。ここで、第1緩衝姿勢とは、供試体300の落下衝撃を緩衝することができる姿勢のことをいう。換言すれば、第1緩衝姿勢とは、供試体300を構成する前腕部304のストロークにより落下衝撃を緩衝することができる姿勢のことをいう。
また、供試体300が自然落下してレーザ発振部98から発振するレーザ光LBの位置を通過した時に、検出センサ制御部102が検出センサ部16による計測を開始すると共に、カメラユニット制御部106がカメラユニット82を制御して撮影を開始する(ステップS11)。このとき、データ記録部104は、検出センサ部16にて計測された計測値を記録する。
次いで、供試体300を構成するハンド部302の目標接地点P1がフォースプレート84に衝突する(ステップS12)。ここで、前記目標接地点P1は、上述した第1緩衝姿勢制御を行うか否かにかかわらずフォースプレート84に衝突する。
供試体300のフォースプレート84への衝突時において、制御部20は、供試体300の第2緩衝姿勢制御を行う(ステップS13)。すなわち、制御部20は、供試体300に設けられた検出センサ部(例えば、加速度センサ88)16の出力信号から衝突を検知すると共に、衝突時の供試体300の姿勢(衝突姿勢)を算出する。そして、モータ制御部101は、算出された衝突姿勢に基づいてモータ324を駆動して、該供試体300を第2緩衝姿勢にする。この場合、モータ324にトルクを発生させることができるので、関節322をダンパーのように作用させることができる。
その後、検出センサ制御部102は検出センサ部16の計測を終了すると共に、カメラユニット制御部106はカメラユニット82を制御して撮影を停止する(ステップS14)。
これにより、供試体300の落下によって該供試体300に加わる物理量(衝撃荷重、加速度等)が計測されると共に、落下時における該供試体300の関節322の挙動が計測される。計測終了後、落下条件及び検出センサ部16による検出結果等の項目を試験毎に記録する計測結果の記録を行う(ステップS15)。
続いて、所望の緩衝効果が得られたか否かを判断する(ステップS16)。具体的には、例えば、検出センサ部16にて検出された加速度又は荷重を入力荷重として、解析を行い供試体300の各部品が破壊応力に達していなければ、所望の緩衝効果を得られたと判断し、破壊応力を超えて実際に破壊が生じた場合には所望の衝突効果が得られなかったと判断する。なお、この判断は、例えば、制御部20によって行うことも可能である。
所望の衝突効果が得られなかった場合(ステップS16:NO)には、今回の試験結果をフィードバックして第1緩衝姿勢制御及び第2緩衝姿勢制御の最適化を行った(ステップS17)上で、再度同一の落下試験を行う。この場合、破壊された部品を交換した後、上述したステップS6以降の手順を行う。
なお、所望の緩衝効果が得られたと判断した場合(ステップS16:YES)の場合であっても、落下試験の再現性を確認するために、例えば、ステップS17の手順を行わずにステップS6以降の手順を行ってもよい。
ここで、今回の落下試験において初期姿勢アダプタ30をガイド軸32L、32Rに既に位置決め固定しているので、吊り具28にて供試体300を引き上げるだけで該供試体300が所定の初期姿勢に正確に保持される。すなわち、2回目以降の同一条件での落下試験では、ステップS1〜ステップS5までの手順を省略することができる。これにより、落下試験の工数を低減することができる。
一方、所望の緩衝効果を得られ(ステップS16:YES)、関節角度θ等の条件を変えて落下試験を再度行う場合(ステップS18:YES)には、関節カバー328に取り付けられているストッパ330を変更後の関節角度θに対応した上面角度rを有する別のストッパ330に交換した(ステップS19)後、ステップS6の以降の手順を行う。これにより、関節角度θ等の条件を容易に変更することができる。
落下試験を再度行わない場合(ステップS18:NO)には、本実施形態に係る落下試験の手順が終了する(ステップS20)。
本実施形態によれば、供試体300の初期姿勢を初期姿勢アダプタ30によって調整することができる。これにより、保持部26に回転駆動機構や直動機構等を設けることなく供試体300の初期姿勢を調整することができるため、簡易な構成でコストの低廉化を図ることができ、且つ供試体300を任意の姿勢で自由落下させることができる。
また、保持部26は、供試体300の落下開始時に供試体300の保持状態を解除するため、落下試験装置10Aの制御が複雑になることもない。さらに、ガイド機構24によって供試体300の上腕部308とウエイト部303の落下経路が規定されるため、供試体300の重心が落下中に水平方向に沿って変位することを抑えることができる。すなわち、水平方向への意図しない挙動変化が出ないように落下軌道を規制した状態で落下試験を行うことができる。これにより、落下試験の再現性を向上させることができる。
本実施形態では、関節カバー328に設けたストッパ330の一端面を第2アーム314の突起320に接触させることにより、供試体300の初期姿勢における関節角度θを所定角度にすることができるので、関節角度θを保持する機構を簡易な構成にすることができると共に、関節322を有する供試体300の落下試験の再現性を向上させることができる。
本実施形態では、供試体300の目標接地点P1と上支点P2とが同一鉛直線上に位置するように供試体300の初期姿勢を初期姿勢アダプタ30で調整しているので、該供試体300を落下させた際に目標接地点P1をフォースプレート84に確実に衝突させることができる。なお、前記目標接地点P1は上述した第1緩衝姿勢制御を行うか否かにかかわらずフォースプレート84に衝突する。
本実施形態によれば、モータ制御部101にてモータ324を駆動させて関節322に所定のトルクを作用させた状態で落下試験を行っているので、供試体300の落下時の動きを実際のロボットアームの動きに近似させることができる。
また、本実施形態では、モータ制御部101によりモータ324を駆動させて供試体300の落下中の姿勢を変えることができるので、衝突直前における所望の挙動を該供試体300に実行させる、すなわち所望の関節322の状態で落下試験を行うことができる。
さらに、供試体300の衝突時においても、モータ制御部101によりモータ324を駆動させて供試体300の衝突姿勢を変えることができるので、該供試体300の関節322にトルクを発生させて該関節322をダンパーのように作用させることができる。
本実施形態では、各ガイド軸32L、32Rに設けられた第2ガイドブッシュ40L、40Rがブッシュ軸42L、42Rを介してウエイト352の上面に固定されているので、供試体300の落下時にウエイト352のモーメントによってウエイト支持軸350が供試体本体301に対して傾斜することを好適に抑えることができる。
すなわち、供試体300を第1ガイドブッシュ34L、34Rと第2ガイドブッシュ40L、40Rの4点支持としているため、前記第2ガイドブッシュ40L、40Rとブッシュ軸42L、42Rを設けない形態と比較して、第1ガイドブッシュ34L、34Rとガイド軸32L、32Rとに生じる摩擦力(相互反力)を小さくすることができる。これにより、供試体300の設計上、ウエイト支持軸350がある程度長くなってしまう場合であっても、供試体300を自由落下に近い状態で落下させて、落下試験を精度良く再現することができる。
次に、上述した落下試験の手順に従って、供試体300の落下試験を同一条件で3回行ったときの検出センサ部16の計測結果について図11及び図12を参照しながら説明する。図11は、供試体300の落下によって該供試体300に加わる荷重の時間変化を示したグラフであり、図12は、供試体300の落下時の速度変化を示したグラフである。
図11及び図12から諒解されるように、本実施形態に係る落下試験装置10Aを用いた供試体300の落下試験では、3回の落下試験において略同一の計測結果が得られた。このことから、本実施形態に係る落下試験装置10Aによれば、関節322を有する供試体300の落下試験の再現性が向上したことが証明された。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る落下試験装置10Bについて図13及び図14を参照しながら説明する。なお、第2実施形態に係る落下試験装置10Bにおいて、第1実施形態に係る落下試験装置10Aと同一又は同様な機能及び効果を奏する要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
図13及び図14に示すように、本実施形態に係る落下試験装置10Bは、初期姿勢アダプタ120の構成が上述した初期姿勢アダプタ30の構成と異なる。なお、本実施形態に係る供試体400は、ウエイト部303及び保持軸340を有しておらず、第1ガイドブッシュ34Lの側部にブッシュ軸36Lが接続されると共に、第1ガイドブッシュ34Rの側部にブッシュ軸36Rが接続されている。ブッシュ軸36Lの一端部は軸受341に装着されており、ブッシュ軸36Rの他端部は軸受343に装着されている。ただし、供試体400は、側板336、338の略中央を貫通するようにして設けられた前記保持軸340を有していても構わない。
なお、電磁ホルダと吸着させる部位にはスチールプレート等の吸着可能な部材を介在させることが好ましい。
初期姿勢アダプタ120を構成する各アダプタ本体122L、122Rは、その全長が短く設定されると共に、各側板336、338の外周面に沿って湾曲して形成されている(図14参照)。前記各アダプタ本体122L、122Rは、図示しない一対の貫通孔にボルト60L、60Rを挿通させた状態で各中間金具50L、50Rに固定することにより、該アダプタ本体122L、122Rが中間金具50L、50Rに固定される。
本実施形態では、第2支持体334に保持部26を取り付けた(吸着させた)状態で吊り具28にて供試体400を引き上げると、第1ガイドブッシュ34L、34Rの上面が固定ホルダ52L、52Rの下面に接触した状態で、アダプタ本体48L、48Rの下面が姿勢調整部342、344の上面に面接触して供試体400が所定の初期姿勢に保持される。そのため、上述した落下試験装置10Aと同様の効果を奏する。
また、本実施形態によれば、各アダプタ本体122L、122Rの全長を短くしているので、初期姿勢アダプタ120が大型化することを好適に抑えることができる。さらに、各アダプタ本体122L、122Rが側板336、338の外周面に沿って湾曲しているので、該アダプタ本体122L、122Rと供試体400とが干渉することを防止することができる。
本発明は、上述した実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは当然可能である。
例えば、供試体は、関節を有していなくてもよい。この場合であっても、本発明に係る落下試験装置及び落下試験方法によれば、該供試体を任意の姿勢で自由落下させることができる。
10A、10B…落下試験装置 16…検出センサ部
18…レーザセンサ 20…制御部
24…ガイド機構 26…保持部
28…吊り具 30、120…初期姿勢アダプタ
32L、32R…ガイド軸 34L、34R…第1ガイドブッシュ
40L、40R…第2ガイドブッシュ
48L、48R、122L、122R…アダプタ本体
50L、50R…中間金具 52L、52R…固定ホルダ
64…可動プレート(可動部材) 66…固定プレート(固定部材)
76、80…画像解析用マーク 82…カメラユニット(撮影手段)
84…フォースプレート 86…歪みゲージ
88…加速度センサ 90…距離センサ
92…角度センサ 300、400…供試体(測定対象)
301…供試体本体(測定対象本体) 303…ウエイト部
320…突起 322…関節
324…モータ 330…ストッパ
342、344…姿勢調整部 350…ウエイト支持軸
352…ウエイト θ…関節角度

Claims (16)

  1. 測定対象を着脱自在に保持可能であって前記測定対象の保持状態を落下開始時に解除する保持手段と、
    前記測定対象のうち前記保持手段にて保持される部位の落下経路を規定するガイド機構と、
    前記測定対象の落下によって前記測定対象に加わる物理量を検出する検出センサ部と、
    前記保持手段と前記ガイド機構との間に設けられて該測定対象の初期姿勢を調整可能な初期姿勢アダプタと、
    を備え
    前記測定対象は、
    少なくとも1以上の関節と、
    前記関節を駆動する駆動手段と、を有していることを特徴とする落下試験装置。
  2. 測定対象を着脱自在に保持可能であって前記測定対象の保持状態を落下開始時に解除する保持手段と、
    前記測定対象のうち前記保持手段にて保持される部位の落下経路を規定するガイド機構と、
    前記測定対象の落下によって前記測定対象に加わる物理量を検出する検出センサ部と、
    前記保持手段と前記ガイド機構との間に設けられて該測定対象の初期姿勢を調整可能な初期姿勢アダプタと、
    を備え
    前記測定対象は、
    少なくとも1以上の関節と、
    前記測定対象の初期姿勢における前記関節の曲がり角度を所定角度に保持する角度保持手段と、を有し、
    前記角度保持手段は、前記測定対象の初期姿勢における前記関節の可動方向を一方向に規制することを特徴とする落下試験装置。
  3. 請求項記載の落下試験装置において、
    前記測定対象は、該測定対象の初期姿勢における前記関節の曲がり角度を所定角度に保持する角度保持手段を有することを特徴とする落下試験装置。
  4. 請求項3記載の落下試験装置において、
    前記角度保持手段は、前記測定対象の初期姿勢における前記関節の可動方向を一方向に規制することを特徴とする落下試験装置。
  5. 請求項2又は記載の落下試験装置において、
    前記角度保持手段は、前記測定対象の自重で前記関節が伸展する方向の可動を規制することを特徴とする落下試験装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の落下試験装置において、
    前記初期姿勢アダプタは、該測定対象のうち前記保持手段で保持される部位の上支点と前記測定対象の目標接地点とが同一鉛直線上に位置するように、前記測定対象の初期姿勢を調整することを特徴とする落下試験装置。
  7. 請求項2記載の落下試験装置において、
    前記測定対象は、前記関節を駆動する駆動手段を有していることを特徴とする落下試験装置。
  8. 請求項1又は記載の落下試験装置において、
    前記測定対象に固定された固定部材と、
    前記駆動手段の回転軸に設けられた可動部材と、を備えることを特徴とする落下試験装置。
  9. 請求項8記載の落下試験装置において、
    前記固定部材と前記可動部材の各々には、画像解析用マークが設けられており、
    前記各画像解析用マークを撮影可能な撮影手段を備えることを特徴とする落下試験装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の落下試験装置において、
    前記測定対象の接地部分は、球面形状に形成されていることを特徴とする落下試験装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の落下試験装置において、
    前記測定対象は、測定対象本体と、
    前記測定対象本体に着脱可能に設けられたウエイト部とを有することを特徴とする落下試験装置。
  12. 請求項11記載の落下試験装置において、
    前記ウエイト部は、前記測定対象本体の上方に位置するウエイトと、
    前記測定対象本体に設けられて前記ウエイトを支持するウエイト支持部とを有し、
    前記ガイド機構は、前記ウエイトの落下経路を規定することを特徴とする落下試験装置。
  13. 保持手段にて少なくとも1以上の関節を有する測定対象を保持する保持工程と、
    前記測定対象のうち前記保持手段にて保持される部位の落下経路を規定するガイド機構と前記保持手段との間に設けられた初期姿勢アダプタによって、前記保持工程で保持された前記測定対象の初期姿勢を調整する調整工程と、
    前記調整工程の後に行われ、前記保持手段による前記測定対象の保持状態を解除して該測定対象を前記ガイド機構の落下経路に沿って落下させる落下工程と、
    前記測定対象の落下中に該測定対象の前記関節を駆動することにより、該測定対象の落下中の姿勢を変える第1姿勢制御工程と、
    落下によって前記測定対象に加わる物理量を検出センサ部にて検出する検出工程と、
    を行うことを特徴とする落下試験方法。
  14. 保持手段にて少なくとも1以上の関節を有する測定対象を保持する保持工程と、
    前記測定対象のうち前記保持手段にて保持される部位の落下経路を規定するガイド機構と前記保持手段との間に設けられた初期姿勢アダプタによって、前記保持工程で保持された前記測定対象の初期姿勢を調整する調整工程と、
    前記調整工程の後に行われ、前記保持手段による前記測定対象の保持状態を解除して該測定対象を前記ガイド機構の落下経路に沿って落下させる落下工程と、
    落下によって前記測定対象に加わる物理量を検出センサ部にて検出する検出工程と、
    を行い、
    前記調整工程では、角度保持手段によって、前記測定対象の初期姿勢における前記関節の曲がり角度を所定角度に保持すると共に前記測定対象の初期姿勢における前記関節の可動方向を一方向に規制することを特徴とする落下試験方法。
  15. 請求項14記載の落下試験方法において
    記測定対象の落下中に該測定対象の前記関節を駆動することにより、該測定対象の落下中の姿勢を変える第1姿勢制御工程をさらに行うことを特徴とする落下試験方法。
  16. 請求項13又は15に記載の落下試験方法において、
    前記測定対象が衝突を感知した時に、該測定対象の前記関節を駆動することにより、該測定対象の姿勢を変える第2姿勢制御工程をさらに行うことを特徴とする落下試験方法。
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