JP5881482B2 - 放射性セシウム汚染物の処理方法および装置 - Google Patents

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本発明は、放射性セシウムに汚染された固相体の処理技術に関する。
原子力発電所の事故によって放射性物質が外部に放出された場合、環境中に汚染が拡散する。この拡散する放射性物質のうち放射性セシウムは、気体状・微粒子状に移行して拡散するために、汚染物質が広範囲に分布することが懸念される。
この放射性セシウムのうち半減期が30年である137Csは、強い放射線を放出するとともに生体に滞留して食物連鎖により濃縮され易い性質を有するために、比較的長期間に渡り生体に被ばく影響を与えることが懸念されている。
一方で、下水処理場における汚泥等の廃棄物は、排出量を低減するために焼却処分されるが、含まれている放射性セシウムが濃縮されてしまう。
焼却場では、高温処理がなされるために、融点・沸点の低いセシウム塩は、気体となって焼却炉上部に移行し温度が沸点以下の部分において凝縮・析出して、飛灰として回収される。この飛灰に含まれるセシウム塩は、水溶性であるために、そのまま埋設処分すると、雨水や海水に接触し環境へ容易に放出して、更なる汚染の拡大が懸念される。
このため、含有する放射性セシウムが再び環境に放出されないような、前記した焼却飛灰、その他の焼却主灰、汚泥灰等の処理技術の確立が望まれている。
なお、放射性物質の除染技術に関し、これまでにいくつかの提案がなされている(例えば、特許文献1,2)。
特開平6−23340号公報 特開平6−256012号公報
ところで、放射性セシウム汚染物は、安定化処理を行って中間貯蔵を相当期間行った後に、最終処分場に埋設することが望まれる。
しかし、下水処理場の焼却飛灰、焼却主灰、汚泥灰のような大量に継続的に発生する放射性セシウム汚染物に対し、安定化処理を行った後の保管場所を確保することが困難である。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、放射性セシウムを濃縮して安定化させる放射性セシウム汚染物の処理技術を提供することを目的とする。
射性セシウム汚染物の処理方法において、放射性セシウムに汚染された廃棄物を焼却処分した際の焼却排ガスに浮遊する粒子状物質を捕集する工程と、前記捕集した粒子状物質からなる飛灰に溶媒及び吸着剤を投入し、前記放射性セシウムを前記溶媒に溶出させてから前記吸着剤に吸着させる工程と、前記放射性セシウムを吸着した前記吸着剤及び前記飛灰を混合した状態で含む固相と前記放射性セシウムの除去された溶媒とを分離して回収する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明により、放射性セシウムを濃縮して安定化させる放射性セシウム汚染物の処理技術が提供される。
本発明に係る放射性セシウム汚染物の処理方法の第1実施形態を示すフローチャート。 本発明に係る放射性セシウム汚染物の処理方法の第2実施形態を示すフローチャート。 実験に用いた焼却飛灰の特性、Cs溶出工程の条件、及びCs吸着工程の条件を示すテーブル。 溶媒(水)への浸漬時間に対する焼却飛灰からのCs溶出率を示すグラフ。 溶媒(水)及び焼却飛灰の液固比に対するCs溶出率を示すグラフ。 Csが溶出した溶媒(水)に吸着剤を投入した後の経過時間に対するCs除去率を示すグラフ。 Cs溶出工程におけるCs溶出率が79%であると仮定した場合のCs含有溶液のCs濃度、及びCs吸着工程におけるCs除去率が88%であると仮定した場合のCs吸着物のCs濃度の評価結果を示すテーブル。 溶媒のNa濃度に対するゼオライト(チャバサイト、モルデナイト)及び溶媒のCs分配係数を示すグラフ。 飛灰、チャバサイト、モルデナイトといったCs吸着物に対する溶媒(水)のCs溶出率を示すグラフ。 所定のCs重量濃度を有する飛灰及びチャバサイトのCs体積濃度を示すテーブル。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように第1実施形態の放射性セシウム汚染物の処理方法は、放射性セシウムCsに汚染された固相体(Cs汚染物)に溶媒(水)を添加してこの放射性セシウムCs(セシウム化合物を含む)を溶出させる工程(S11)と、この放射性セシウムCsを含有した溶媒に放射性セシウムの吸着剤を投入する工程(S13)と、前記放射性セシウムを吸着した吸着剤から生成された放射性セシウム吸着物を分離して溶媒から回収する工程(S15)と、を含んでいる。
各実施形態において処理対象となるCs汚染物としては、下水処理場で発生した汚泥等を焼却した焼却灰のうち、放射性セシウムCsの放射能濃度(Bq;ベクレル)が基準値を超えるためにそのまま一般廃棄することが不可能な焼却灰である。しかし、Cs汚染物として処理対象となるものは、このような焼却灰に限定されるものではない。
下水処理場で発生する焼却灰は、焼却排ガスに浮遊する固体の粒子状物質であって集塵装置、ボイラ、ガス冷却室、再燃焼室等で捕集された飛灰(フライアッシュ)と、焼却炉の底から回収される主灰(ボトムアッシュ)とに、大きく分類される。
このうち飛灰は、燃焼時にセシウム塩が気化した後に冷却されて凝縮・析出するために、放射性セシウムの濃縮度が高まる傾向がある。
溶媒は、純水、水道水、雨水、海水、河川水等を用いることができるが、Cs汚染物に含まれるセシウムCs(セシウム化合物を含む)を溶出させることができるものであれば特に限定はない。
Cs溶出工程(S11)では、処理槽(図示略)に収容されたCs汚染物に溶媒を添加してこの放射性セシウムCsを溶出させる。
この溶出工程(S11)において、溶媒とCs汚染物(固相体)の液固比は、2〜100 L/kgの範囲に含まれる。
この液固比が、2L/kgよりも小さいと、溶媒が飽和して、放射性セシウムCsのCs汚染物からの溶出が不充分となる。また液固比が、10L/kgよりも大きいと、一般廃棄(S14)される溶媒の量が増えて不経済である。
固相体の廃棄工程(S12)は、Cs汚染物を浄化して放射性セシウムCsの除去された固相体を一般廃棄する工程である。なお、この廃棄処分を実行する前に、固相体のCs濃度を測定して基準値以下であることを確認する必要がある。
Cs吸着剤工程(S13)は、Cs含有溶媒を吸着剤投入部(図示略)に収容した後で、放射性セシウムの吸着剤を投入する工程である。これにより、溶媒に含まれる放射性セシウムCsが吸着剤に吸着されてCs吸着物が生成する。
そして、放射性セシウムCsの除去された溶媒(液相)とCs吸着物(固相)とを二相分離させる。
Csの吸着剤としては、フェロシアン化物、ゼオライト、ケイチタン酸等を好適に用いることができるが、溶媒に含まれるセシウムCsを吸着させることができるものであれば特に限定はない。
そして、分離回収工程(S15)において、溶媒からCs吸着物が分離回収部(図示略)に回収される。この回収されたCs吸着物は、放射性セシウムCs(セシウム化合物を含む)が濃縮されているために、高い放射線を放っている。
また、放射性セシウムCsの除去された溶媒(液相)は、溶媒の廃棄工程(S14)において、Cs濃度の測定値が基準値以下であることを確認したうえで一般廃棄される。
減容処理工程(S16)では、自然環境に晒されることによりCs吸着物からCsが脱離しないように安定化処理を必要に応じて施すとともに、容積を小さくする減容処理を行う。さらに、回収したCs吸着物は、放射線量を減少させるため所定期間たけ中間貯蔵(S17)を行った後に、埋立地等に最終処分される(S18)。
(第2実施形態)
図2に示すように第2実施形態の放射性セシウム汚染物の処理方法は、Cs汚染物に溶媒を添加するタイミングと、吸着剤を投入するタイミングとが、一致又は連続している。
これにより、第2実施形態においては、放射性セシウムCsは固相側に移行することになる(第1実施形態では、溶媒側に、放射性セシウムCsが移行する)。
すなわち、第2実施形態の放射性セシウム汚染物の処理方法は、放射性セシウムCsに汚染された固相体に溶媒を添加してこの放射性セシウムCsを溶出させ、さらに放射性セシウムCsを含有した溶媒にこの放射性セシウムの吸着剤を投入する工程(S21)と、放射性セシウムの吸着物及び固相体を分離して溶媒から回収する工程(S23)と、を含んでいる。
なお、第2実施形態における固相体の廃棄工程(S22)、減容処理工程(S24)、中間貯蔵工程(S25)、最終処分工程(S26)のそれぞれは、第1実施形態における固相体の廃棄工程(S12)、減容処理工程(S16)、中間貯蔵工程(S17)、最終処分工程(S18)と共通している。
放射性セシウムCsの溶出・吸着工程(S21)では、Cs汚染物に溶媒及び吸着剤を添加して、溶出した放射性セシウムCsをただちに吸着剤に吸着させる。
これにより、Cs汚染物の処理工程が少なくなるために、水溶性であるセシウム化合物の再放出による環境汚染の拡大懸念が払拭される。
なお、第2実施形態では、第1実施形態と比較して、放射性セシウムCsを含む固相(固相体+Cs吸着物)の排出量は増えるが処理の簡便化が実現される。
(実施例1)
次に、本発明の第1実施形態の効果を確認した実施例1について説明する。
図3のテーブルは、実験に用いた焼却飛灰(Cs汚染物)の特性、Cs溶出工程(S11)の条件、及びCs吸着工程(S13)の条件を示している。
なお、以下において液固比の単位を示す(L/kg)と(mL/g)は、同一である。
また、Cs溶出工程(S11)において、処理温度を25℃(室温)に設定しているが、高温である程Cs溶出効果が高まるために、大気圧で沸騰しない95℃以下の温度で実施してもよい。
図4のグラフは、Cs溶出工程(S11)において、溶媒(水)の浸漬時間(h)に対する焼却飛灰のCs溶出率(%)を示している。
液固比が10mL/gで調整された焼却飛灰(Cs汚染物)と溶媒(水)を混合し、時間間隔をおいて溶媒をサンプリングしてCs濃度を測定し、Cs溶出率を算出した結果を示している。
図4のCs溶出試験によると、飛灰を純水に浸漬することで、少なくとも79%以上のCsを溶媒に溶出させることができるといえる。さらに、52時間経過時点では、ほぼ100%のCs溶出率が確認された。
図5のグラフは、Cs溶出工程(S11)において、溶媒(水)及び焼却飛灰の液固比(mL/g)に対するCs溶出率(%)を示している。
液固比が2〜100mL/gで調整された焼却飛灰(Cs汚染物)と溶媒(水)を混合し、50時間以上浸漬時間をおいた後に溶媒をサンプリングしてCs濃度を測定し、Cs溶出率を算出した結果を示している。
図5のCs溶出試験によると、液固比を2mL/g以上とすることで、少なくとも73%以上のCsを溶媒に溶出させることができるといえる。さらに、液固比を大きくすることにより、Cs溶出率の向上が確認できた。
図6のグラフは、Cs吸着工程(S13)において、Cs含有溶媒(水)に吸着剤(フェロシアン化ニッケル)を投入した後の経過時間(h)に対するCs除去率(%)を示している。
Cs溶出工程(S11)を経た後に回収したCs含有溶媒とフェロシアン化ニッケルとを液固比2800 L/kgで混合し、1時間および84時間の浸漬時間をおいた後に溶媒をサンプリングしてCs濃度を測定し、Cs除去率を算出した結果を示している。
図6のCs吸着試験によると、吸着剤としてフェロシアン化ニッケルを用いることで、1時間で88%、84時間で98%のCsを溶媒から除去できることが確認された。
図7のテーブルは、Cs溶出工程(S11)におけるCs溶出率が79%であると仮定した場合のCs含有溶液のCs濃度、及びCs吸着工程(S13)におけるCs除去率が88%であると仮定した場合のCs吸着物のCs濃度の評価結果を示す。
なお、前提条件として、焼却飛灰(Cs汚染物)のCs濃度を1.68×103Bq/kgとし、焼却飛灰と溶媒(水)の液固比を10mL/gとし、Cs含有溶媒とフェロシアン化ニッケルとの液固比を2800 L/kgとしている。
図7の評価結果から、実施例1における焼却飛灰(Cs汚染物)の重量圧縮率を評価すると、0.5%(=1.68×103/3.25×105×100)という結果が得られる。
(実施例2)
次に、本発明の第1実施形態の効果を確認した実施例2について説明する。
この実施例2では、Cs吸着工程(S13)において使用する吸着剤としてゼオライトの一種であるチャバサイトおよびモルデナイトを用いている。
図8のグラフは、溶媒のNa濃度に対するゼオライト(チャバサイト、モルデナイト)及び溶媒のCs分配係数を示している。
ゼオライトは、溶媒中の塩濃度(主にナトリウム、カリウム)に依存して、分配係数が変動する性質を有する。
ここで、固相のゼオライトの分配係数Kdは、液相の塩濃度(Ci,Cf)に対し次式のように示される。
d = CS/CL=(Ci−CL)/CL×V/M
d:分配係数 [mL/g]
S:浸漬後の固相におけるセシウム濃度 [Bq/g]
i:浸漬前の液相におけるセシウム濃度 [Bq/mL]
L:浸漬後の液相におけるセシウム濃度 [Bq/mL]
V:液相の容積 [mL]
M:固相の重量 [g]
液固比が10mL/gで調整された焼却飛灰(Cs汚染物)と溶媒(水)を混合し、充分な時間間隔をおいて溶媒をサンプリングしてNa濃度及びK濃度を測定したところ、合計の濃度値として、4.10mol/L(Na:2.72 mol/L,K:1.38mol/L)を得た。
図8に照らし、溶媒中の塩濃度4.10mol/L(横軸値)に対応するチャバサイト及びモルデナイトの分配係数(縦軸値)を導くと、それぞれ418mL/g及び286mL/gという結果を得る。
この結果から吸着剤に吸着されるCs重量濃度を導くと、チャバサイトで1300Bq/kg、モルデナイトで1280Bq/kgとなる。
図9のグラフは、飛灰、チャバサイト、モルデナイトといったCs吸着物に対する溶媒(水)のCs溶出率を示している。
Csを吸着させた媒体(飛灰、チャバサイト、モルデナイト)1kgに対し、10Lの雨水(Na濃度0.01mol/Lと仮定)を接触させた場合のCs溶出率を導いた。
この結果は、焼却飛灰を未処理で最終処分すると含まれるCsのうち79%が環境に再放出され、チャバサイトを最終処分すると含まれるCsのうち9.3×10-4%が環境に再放出され、モルデナイトを最終処分すると含まれるCsのうち1.7×10-3%が環境に再放出されることを示している。
これにより、チャバサイトやモルデナイトといったゼオライトをCsの吸着剤として用いると、Csが安定的に固定され、最終処分してもCsの環境への再放出が抑制される。
図10のテーブルは、所定のCs重量濃度を有する飛灰及びチャバサイトのCs体積濃度を示している。
この結果から、圧縮処理法によるCs汚染物の減容効果について検討する。ここでは、Csを吸着したチャバサイトを1.5t/cm2の圧力で圧縮し、この圧縮処理の前後における圧縮体の密度の測定値を示している。なお、この圧縮処理における圧力は、1.5t/cm2以上であることが望ましい。
チャバサイトは、圧縮処理前のかさ密度は0.84kg/Lを示し、圧縮処理後の圧縮密度は1.23kg/Lを示している。これにより、1300Bq/kgを示すCs重量濃度を、Cs体積濃度に換算するとこの減容効果により1090Bq/Lから1597Bq/Lに向上する。
なお、飛灰におけるCs体積濃度が673Bq/Lであることを鑑みると、実施例2における焼却飛灰(Cs汚染物)の体積圧縮率を評価すると、圧縮処理なしで61.7%(=673/1090×100)、圧縮処理ありで42.1%(=673/1597×100)という結果が得られる。
また、圧縮処理時に、バインダを加えることにより、強固で安定な中間貯蔵体が作製できる。このバインダとしては、セメント、シリカゾルといったものが挙げられる。
以上述べた少なくともひとつの実施形態の放射性セシウム汚染物の処理方法によれば、Cs汚染物に含まれる放射性セシウムを分離、濃縮、安定化することにより、環境に配慮した放射性廃棄物の最終処分が可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。

Claims (6)

  1. 放射性セシウムに汚染された廃棄物を焼却処分した際の焼却排ガスに浮遊する粒子状物質を捕集する工程と、
    前記捕集した粒子状物質からなる飛灰に溶媒及び吸着剤を投入し、前記放射性セシウムを前記溶媒に溶出させてから前記吸着剤に吸着させる工程と、
    前記放射性セシウムを吸着した前記吸着剤及び前記飛灰を混合した状態で含む固相と前記放射性セシウムの除去された溶媒とを分離して回収する工程と、を含むことを特徴とする放射性セシウム汚染物の処理方法。
  2. 請求項1に記載の放射性セシウム汚染物の処理方法において、
    前記溶媒は、純水、水道水、雨水、海水、河川水のうち少なくとも一種を用いることを特徴とする放射性セシウム汚染物の処理方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の放射性セシウム汚染物の処理方法において、
    前記溶媒と前記飛灰の液固比が2〜100 L/kgの範囲に含まれることを特徴とする放射性セシウム汚染物の処理方法。
  4. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の放射性セシウム汚染物の処理方法において、
    前記吸着剤は、フェロシアン化物、ゼオライト、ケイチタン酸の群から選択される少なくとも一種を用いることを特徴とする放射性セシウム汚染物の処理方法。
  5. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の放射性セシウム汚染物の処理方法において、
    分離回収した前記放射性セシウムの吸着物を圧縮して減容処理する工程を含むことを特徴とする放射性セシウム汚染物の処理方法。
  6. 放射性セシウムに汚染された廃棄物を焼却処分した際の焼却排ガスに浮遊する粒子状物質を捕集する捕集部と、
    放射性セシウムの吸着剤を投入する吸着剤投入部と、
    前記捕集した粒子状物質からなる飛灰に溶媒と前記吸着剤とを投入して前記放射性セシウムを前記溶媒に溶出させてから前記吸着剤に吸着させる処理槽と、
    前記放射性セシウムの除去された溶媒と前記放射性セシウムを吸着した前記吸着剤及び前記飛灰を混合した状態で含む固相とを分離して回収する分離回収部と、を備えることを特徴とする放射性セシウム汚染物の処理装置。
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